説明

画像表示装置

【課題】バックライトを複数のバックライトセルに分割して、その光強度を個別に制御可能な映像表示装置において、バックライトの不要な電力を最小限に抑え、黒画像部分における輝度段差を抑制した表示画像を得る。
【解決手段】個別に光強度が制御可能な複数のバックライトセル601を二次元的に組み合わせたバックライト107と、バックライト107の光を画素毎に変調して画像を表示する液晶パネル108とを備え、1フレームの入力画像信号から各バックライトセルに対応する液晶パネルの表示領域毎に輝度ヒストグラムを検出し最大輝度情報を検出する領域ヒストグラム検出部102と、各バックライトセルに対応する表示領域毎に領域黒面積を検出する領域黒面積検出部101と、検出された領域毎の最大輝度情報と領域黒面積に応じて、各バックライトセルの発光量を決定する調光値決定部103とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトを用いて画像の表示を行う画像表示装置に関し、特に、画像表示領域を複数の領域に分割し、個々の領域に対応するバックライトの明るさを個別に制御可能な画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、表示デバイスとして液晶パネルを用いた液晶表示装置のような非発光型の表示装置では、液晶パネルに画像を形成するためにバックライトにより液晶パネル背面側から光を照射している。このとき、画像信号に関わらずバックライトは常に一定の明るさで発光させた場合、バックライトの明るさは通常、画面の明るさ(輝度とも呼ぶ)が最大となる条件に合わせているため、黒表示や暗い画像を表示する場合でも同じ明るさで発光することとなる。このため、表示に寄与しないバックライト電力が消費される。また、液晶パネルのコントラストが無限大ではないために(すなわち液晶の透過率を最小にした場合でも若干光が透過するため)、黒画像部分が光漏れにより若干明るくなるという、黒浮きが生じる。
【0003】
そこで、黒浮き低減と、省電力を実現する為に、画像表示領域を複数の領域に分割し、該領域毎に対応する画像信号の特徴量に応じて、その画像信号に対応した領域のバックライトの輝度を分割領域単位毎に個別に制御する液晶表示装置が種々提案されている。このような部分的或いは局所的なバックライトの光強度の制御を、エリア調光、エリア制御、またはローカルディミングと呼ばれる。このような液晶表示装置では、黒画像領域に対応するバックライトを消灯することで黒浮きを抑制することが可能であるが、同一画像内に明るい部分と黒画像の双方を含む場合、ハローと呼ばれる、黒画像部分における輝度段差が視認されるという問題を有している。
【0004】
かかる問題を解決するための従来技術として、例えば特許文献1には、隣接する領域の輝度段差を抑えるようにバックライトを点灯させ、黒画像部分における輝度段差を視認させないようにすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−51905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術では、隣接する領域の輝度段差を視認出来ない輝度となるようにバックライトを発光するため、表示に寄与しない不要な電力を多く消費するという問題を有している。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、バックライトの不要な電力を最小限に抑え、黒画像部分における輝度段差を抑制した表示画像を得ることを可能にするための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、特許請求範囲に記載されている構成を特徴とするものである。具体的には、個別に光強度が制御可能な複数のバックライトセルを二次元的に組み合わせて構成されたバックライトと、該バックライトから照射された光にを画素毎に変調して画像を表示する液晶パネルとを備えた画像表示装置において、1フレームの入力画像信号から各バックライトセルに対応する前記液晶パネルの表示領域毎に輝度のヒストグラム検出する領域ヒストグラム検出部と、前記各バックライトセルに対応する表示領域毎に領域黒面積を検出する領域黒面積検出部とを有し、前記検出された領域ヒストグラムと前記検出された領域黒面積に応じて、前記各バックライトセルの輝度制御値を決定することを特徴とする。
【0009】
また、あるバックライトセルに対応する表示領域における、前記領域黒面積検出部で検出された領域黒面積値が所定の黒面積閾値よりも大きい場合、前記領域ヒストグラム検出部から得られるバックライト輝度制御値よりも、当該バックライトセルの発光輝度が低くなるよう当該バックライトセルの輝度制御値を決定してもよい。
【0010】
また、前記領域黒面積値が第1面積値よりも大きい第2面積値の場合、当該バックライトセルの発光輝度を前記第1面積値のときよりも相対的に低くするよう前記バックライトの輝度制御値を決定してもよい。
【0011】
また、前記領域黒面積検出部に代えて、前記各バックライトセルに対応する表示領域毎に領域APLを検出する領域APL検出部を用いてもよい。
【0012】
更にまた、1フレームの入力画像信号全体の黒面積及び/またはAPLに応じて、個々の領域に対応するバックライトセルの発光輝度の制御強度を切り替えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
上記本発明の構成によれば、領域毎の画像信号の特徴量に応じて、個々の領域のバックライトセルの明るさを制御することにより、バックライトにおける要な電力を低減し、黒画像部分における輝度段差を抑制した表示画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例1の全体ブロック図。
【図2】ヒストグラム検出結果とバックライトセル発光量の関係を示す模式図。
【図3】領域毎黒面積検出部のブロック図。
【図4】黒面積とバックライトセル発光上限量の関係を示す模式図。
【図5】調光値決定部のブロック図。
【図6】表示領域とバックライトセルの模式図。
【図7】入力画像の一例
【図8】実施例1における図6の画像に対する領域毎ヒストグラム検出部(102)の出力の一例を示す図。
【図9】実施例1における図6の画像に対する領域毎黒面積検出部(101)の出力の一例を示す図。
【図10】実施例1における図6の画像に対する最小値検出部(500)の出力の一例を示す図。
【図11】実施例1における図6の画像に対する調光値決定部(103)の出力の一例を示す図。
【図12】入力画像の一例
【図13】実施例1における図12の画像に対する領域毎ヒストグラム検出部(102)の出力の一例を示す図。
【図14】実施例1における図12の画像に対する調光値決定部(103)の出力の一例を示す図。
【図15】実施例1におけるx軸方向のバックライトの輝度分布を示す図。
【図16】入力画像の一例
【図17】実施例1における図16の画像に対する領域毎黒面積検出部(101)の出力の一例を示す図。
【図18】実施例1における図16の画像に対する調光値決定部(103)の出力の一例を示す図。
【図19】本発明の実施例2における図16の画像に対する調光値決定部(103)の出力の一例を示す図。
【図20】本発明の実施例3における領域毎黒面積検出部(101)のブロック図。
【図21】本発明の実施例4の全体ブロック図。
【図22】本発明の実施例4における領域毎APL検出部(218)のブロック図。
【図23】本発明の実施例5における領域毎黒面積検出部(101)のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1は、本発明の第1の実施例である液晶表示装置における、全体の回路ブロック図である。
【0017】
この例の液晶表示装置は、画像フレーム受信部(100)と、領域毎黒面積検出部(101)と、領域毎ヒストグラム検出部(102)と、調光値決定部(103)と、フィルタ部(104)と、バックライト制御部(105)と、液晶制御部(106)と、バックライト部(107)と、液晶パネル(108)とを有して構成されている。該バックライト部(107)は、該液晶パネルの表示領域(600)に対応して分割されており、各領域に対し独立に光強度(発光量)が制御可能なバックライト(以降、バックライトセル(601)と呼ぶ)の集合体である。すなわち、バックライト部(107)は、複数のバックライトセル(601)を複数組み合わせて構成されており、より具体的には、複数のバックライトセル(601)をマトリクス状(二次元的に)配列して構成されているものとする。これにより、液晶パネル(108)における各表示領域の画像信号の特徴量に応じて当該表示領域(600)に位置的に対応するバックライトセル(601)の発光量を個別に制御することでエリア制御が可能となる。この詳細については後述する。
【0018】
また、本実施例においては、各バックライトセル(601)の光源は、白色光を放出する発光ダイオード(LED)を1または複数個(例えば3〜5個)用いるものとするが、赤、青、緑の光を放出する3色のLEDや、例えばレーザダイオードなど他の発光素子を用いてもよい。 前記画像フレーム受信部(100)が受信した画像フレームは、領域毎黒面積検出部(101)ならびに画像の特徴量を検出するための領域毎ヒストグラム検出部(102)へ送出される。
【0019】
領域毎ヒストグラム検出部(102)は、入力された前記画像フレームを領域毎に分解し、画素毎の輝度情報を基に当該領域における輝度分布(すなわち、複数の輝度範囲のそれぞれに対応する画素がどれくらい存在するか)を示すヒストグラム検出する。このヒストグラム検出結果に応じて、各バックライトセル(601)の発光量を決定し、前記調光値決定部(103)に制御信号(109)を送出する。
【0020】
図2にバックライトセル(601)の発光量とヒストグラム検出結果の関係の一例を示す。このような特性を有するテーブル(LUT(Look up Table))を、図示しないメモリ(例えばROM等)の記憶部に予め保持しておき、該ヒストグラム検出結果に基づいてテーブルを参照することにより、バックライトセルの発光量を決定することが可能となる。ここで、画素毎の輝度情報とは、前記画像フレームの各画素における最大階調値もしくは階調値から求める液晶パネル上の輝度値であり、ヒストグラム検出結果とは、表示領域内において輝度情報値の頻度を検出し、輝度情報値の頻度上位5%から最大値(最大輝度情報値)までの任意の値を指す。すなわち、領域毎ヒストグラム検出部(102)は、各表示領域において実質的に最大階調(輝度)となる最大階調情報を検出するものである。
【0021】
また、図2のようなバックライトセルの発光量とヒストグラム検出結果の関係を表すテーブルを予め数種類用意しておき、ユーザが設定する映像モード、入力される映像の映像ジャンル情報、周囲照度、周囲温度、人の有無、人の視聴位置等で切り替えて使用してもよいことは言うまでも無い。
【0022】
次に、バックライトセルの発光上限量を決定する機能を有する、前記領域毎黒面積検出部(101)について、図3および図4を用いて説明する。図3は、前記領域毎黒面積検出部(101)の詳細ブロック図であり、図4はバックライトセルの発光上限量と黒面積の関係の一例を示すグラフである。
【0023】
領域毎黒面積検出部(101)は輝度情報検出部(300)において、入力された前記画像フレームの各画素における最大階調値、もしくは階調値から求める液晶パネル上(108)の輝度値を検出する。この輝度情報は、予め保持されている、または外部より設定可能な、閾値1と比較部(301)により比較される。入力される水平/垂直同期信号により、領域カウンタ(302)を制御する。該比較部(301)による閾値比較において、閾値1よりも該輝度情報が低い場合は該領域カウンタ(302)のカウンタを進ませることにより、当該表示領域において閾値1よりも輝度情報が低い画素の数、つまり黒画素の数をカウントする。最終的なカウンタ値(黒画素数)と、1つの表示領域に対応する液晶パネル(108)の画素数との関係から、各表示領域における黒画像が占める割合を求めることが可能となる。もちろん、該閾値比較において、該輝度情報が閾値1に比べ高い場合についてカウントし、黒画素以外の数を求めた後、全体の画素数との差分を算出して黒面積を求めてもよい。この各表示領域の黒面積に応じてLUT(303)を参照することにより、各領域に対応した各バックライトセル(601)の発光上限量(110)を決定し、前記調光値決定部(103)に制御信号として送出する。
【0024】
ここで、LUT(303)は図4に示すような特性が望ましい。すなわち、表示領域内の黒面積が100%の場合の発光上限量を最小(L2)とし、L2の値は表示領域内の黒面積が0%の場合の発光上限量(L1)の10〜40%と設定する。つまり、この例では、ある表示領域が黒でもその表示領域に対応するバックライトセル(601)の発光上限量を0とはせずに若干の発光を許容するようにしている。領域内の黒面積が0%から、任意の値(P1)までの領域では、黒面積による発光量制限は機能させないことが望ましい。ここで、P1の値は例えば黒面積の60〜97%であることが望ましい。
【0025】
また、図2と同様に、図4のようなバックライトセルの発光上限量と黒面積の関係を表すテーブルを予め数種類用意しておき、ユーザが設定する映像モード、入力される映像の映像ジャンル情報、周囲照度、周囲温度、人の有無、人の視聴位置等で切り替えて使用してもよいことは言うまでも無い。
【0026】
前記領域毎ヒストグラム検出部(102)で算出して出力されたバックライトセル発光量(109)と、前記領域毎黒面積検出部(101)で算出して出力されたバックライトセル発光上限量(110)は、前記調光値決定部(103)に送られ、対応するバックライトセル(601)の発光量が決定される。該調光値決定部(103)の構成例及び動作を図5〜図19を用いて説明する。
【0027】
図5は、該調光値決定部(103)の詳細ブロック図であり、図6は、液晶表示装置におけるバックライトセル模式図、図7は入力画像信号の例、図8は図7の入力画像信号が入力された際の域毎ヒストグラム検出部(102)出力、図9は領域毎黒面積検出部(101)出力、図10は最小値検出部(500)出力、及び図11は調光値決定部(103)出力を示す模式図である。例として、バックライトセル(601)は縦方向(液晶パネル(108)の垂直方向)横方向(液晶パネル(108)の水平方向)にそれぞれ4つ配列され、これによりバックライト部(107)が計16領域で構成されているものとする。前記入力画像信号は、黒画像(例えば8bit表現で0)領域と白画像(例えば8bit表現で255)領域で構成されているものとし、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域が25%の割合で白画像を含むものとする。
【0028】
この時、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域は白画像が含まれる為、図2の関係から、前記領域毎ヒストグラム検出部の出力は最大となる。一方、他のバックライトセルに対応する表示領域では白画像が検出されないので、前記領域毎ヒストグラム検出部(102)の出力は最低値(図8の例では10)が出力され、図8に示されたバックライトセル発光量(109)を得る。
【0029】
前記領域毎黒面積検出部(101)では、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域において黒面積が75%であることを検出し、図4の関係に基づいてバックライトセル発光上限量(図9の例では「60」)を出力する。一方、他のバックライトセル領域では黒面積が100%であるので、L2(図9の例では「25」)を出力し、図9に示されたバックライトセル発光上限量(110)を得る。
【0030】
上記のようにして得られた前記バックライトセル発光量(109)と前記バックライトセル発光上限量(110)は、最小値選択部(500)と差分検出部(501)に並列に入力される。該最小値選択部(500)では、前記バックライトセル発光上限量(110)で前記バックライトセルの発光量を制限する為に、図10に示されるように、各表示領域について、入力されたバックライトセル発光量(109)とバックライトセル発光上限量(110)のいずれか小さいほう(すなわち最小値)を選択し出力する。
【0031】
一方、差分検出部(501)では制限された発光量を検出する。つまり、各表示領域において本来の発光量である前記バックライトセルの発光量よりも、前記バックライトセル発光上限量(109)が小さい場合にその差分を検出する。この例では、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域において、それぞれ「40」(=100−60)が制限された発光量であり、他の領域は「0」である。各表示領域における差分は、全て領域分積和演算部(502)に入力されて積和演算し、画像フレームに対する発光量の不足分(40x4=160)が得られる。この不足分は分配処理部(503)において、各領域に分配処理される。この分配処理部(503)からの出力と上記最小値選択部(500)で選択されたバックライトセル発光量(109)とバックライトセル発光上限量(110)のいずれか小さいほうとを加算器(504)で加算することで、図11に示されるような調光値決定部(103)からの最終的な調光値が出力される。
【0032】
このようの処理により、画面上の輝度の低下を抑えつつ、黒浮きを抑制した画像を得ることが可能となる。上記分配処理部(503)における分配処理は、この例では制限された発光量である160を16の表示領域で均等に再分配している。よって、この例では各表示領域に対して「10」の値が分配される。従って、図11に示されるように、例えばバックライトセルD4では、分配処理部(503)により分配された「10」と最小値選択部(500)で選択された「10」とが加算された「20」の調光値が得られる。
【0033】
次に、本実施例の効果について図6とは別の画面例を用いて説明する。ここで、説明の簡単化の為に、入力画像が図12の場合を考える。該入力画像は、バックライトセルA2,A3,B2,B3,C2,C3,D2,D3に対応する各表示領域が25%の割合で白画像を含むものとする。図6〜図11で説明したものと同様の処理により、前記領域毎ヒストグラム検出部(102)は、例えば図13に示されるように、白画像を含む表示領域に対応するバックライトセルについてはバックライトセル発光量(109)として「100」、黒画像のみを含む表示領域に対応するバックライトセルについてはバックライトセル発光量(109)として「10」を出力する。前記差分検出部(501)は、その差分出力として白画像を含む表示領域に対応するバックライトセルについては「60」、黒画像のみを含む表示領域に対応するバックライトセルについては「10」を出力する。前記分配処理部(503)は、画像フレームに対する発光量の不足分(40x8=320)が入力され、16の領域で均等に再分配することにより、全ての領域について「20」(=320÷16)が加算器(504)によって最小値選択部(500)の出力と加算され、例えば図14に示すようなバックライトセル発光量を出力する。
【0034】
図13でバックライトセル(601)を点灯制御した場合の、図中x軸方向の光の分布を図15(a)に、図14でバックライトセル(601)を点灯制御した場合の光の分布を図15(b)に示す。それぞれの図において、単一バックライトセルの光の分布は破線で示してあり、全てのバックライトセルを足し合わせた光分布を実線で示してある。図15(a)と図15(b)の黒画像領域におけるバックライト輝度差(700および701)および輝度勾配を比較すると、図15(a)の方が図15(b)に比べ大きく、急峻であることがわかる。
【0035】
このように、表示領域毎の画像信号の黒面積に応じて各バックライトセル(601)の発光輝度(発光量)の上限を設定し制御することで、黒画像領域における輝度段差を低く抑えることが可能となる。
【0036】
次に、入力画像が図16の場合を考える。図16は図7に比べ白画像の位置が異なっており、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域が5%,15%,15%,65%の割合で白画像を含むものとする。図6〜図11の例と同様に、バックライトセルB2,B3,C2,C3に対応する各表示領域が白画像が含まれる為、前記領域毎ヒストグラム検出部(102)の出力は図8と同一となる
前記領域毎黒面積検出部(101)では、バックライトセルB2に対応する表示領域について黒面積が95%であることを検出し、図4に示された関係に基づいて、例えば図17に示されるようにバックライトセル発光上限量(図17の例では46)を出力する。同様にB3,C2,C3に対応する各表示領域についても黒面積の値に応じてバックライトセル発光上限量(図17例では「55」,「55」,「100」)を出力する。図6〜図11の例と同様に、積和演算部(502)で画像フレームに対する発光量の不足分を算出(54+45+45=144)し、制限された発光量である「144」を分配処理部(503)で16個の表示領域で均等に再分配し(この場合、1つの表示領域に対して「9」が分配される)、加算器(504)にて最小値選択部(500)の出力と加算すると図18に示されるような各バックライトセルに対応する調光値が得られる。
【0037】
このように、表示領域毎の黒面積に応じて各表示領域に対応するバックライトセルの発光輝度の上限を設定し制御することで、白画像を含む黒面積の大きい領域のバックライト輝度が低く抑えられ、黒画像部分が光漏れにより若干明るくなる不自然な黒浮きを抑制し、黒画像部分における輝度段差を視認させ難くすることが可能となる。また、同一APL画像においても、表示領域毎の黒面積の値に応じて発光輝度の上限を制御することで、表示領域毎に異なるバックライトセル発光量分布が得られることもできる。
【0038】
尚、前記分配処理部(503)においてて上述した分配処理をするのが好ましいが、消費電力の観点から電力を優先し、再分配処理を行わない、もしくは再分配比率を減らす等をしてもよい。
【0039】
再び図1に戻り、フィルタ部(104)では、上述のようにして調光値決定部(103)で決定したバックライトセルの発光量に対し、急峻な輝度変動を抑えるように時間方向のフィルタ処理を行う。この処理は、例えば現在の画像信号のフレームのタイミングで得られた発光量と前フレームのタイミング、もしくは前フレームとその前のフレームのタイミングで得られた発光量との加重平均を求める処理である。また、フィルタ部(104)は時間方向の処理のみならず、空間的なフィルタ処理もすることができる。例えばあるバックライトセルの発光量と、それに上下及び/または左右方向に隣接するバックライトセルの発光量との変化が緩やかになるように積分処理をすることで空間的なフィルタ処理をすることもできる。
【0040】
バックライト制御部(105)は、前記フィルタ部(104)で決定された最終的な発光量を受け、バックライト部(107)内のバックライトセルを点灯制御する。尚、バックライトを駆動する信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号、もしくは振幅変調信号である。PWM信号の場合、PWM周波数は一定とし、発光強度に応じてON期間とOFF期間の比(デューティ比)を変化させて、バックライトセル(602)のLEDを駆動する。また、PWM周波数は、液晶表示装置のフレーム周波数より高いもくしは同等程度であることが望ましい。
【0041】
液晶制御部(106)では、フィルタ部(104)で決定された最終発光量を受け、液晶パネル(106)の直下における輝度分布を算出し、適切なゲイン量に基づき画像補正を行う。例えば、ここでは、液晶制御部(106)は、最終発光量が光源の最大輝度の半分程度に制御するものであれば画像信号の振幅を2倍にし、発光輝度を低下させることによる画像の輝度低下を相殺するように画像補正を行う。この補正された画像信号を液晶パネルに供給(108)し液晶パネル(108)を駆動する。
【0042】
このようにすることで、液晶パネル(108)は、その画素毎にバックライト部(107)から出射された光を変調し、が沿う信号に対応して画像を形成する。
【0043】
以上のように、本実施例によれば、各表示領域の輝度ヒストグラムで対応するバックライトセルの発光量を制御し、かつ各表示領域の黒面積に応じて対応するバックライトセルの発光輝度の上限を設定するようにしているので、白画像を含む黒面積の大きい領域のバックライト輝度が低く抑えられ、黒画像部分が光漏れにより若干明るくなる不自然な黒浮きを抑制することができるとともに、黒画像部分における輝度段差を視認させ難くすることが可能となる。従って、本実施例によれば、バックライトの消費電力を抑えつつ黒浮きが少ない高画質な画像を提供うすることが可能となる。
【実施例2】
【0044】
本発明の第2の実施例について図19を参照して説明する。この第2の実施例は、調光値決定部(103)における分配処理の方法が実施例1と異なっている。
【0045】
例えば入力画像が図16の場合を考える。この場合、領域毎ヒストグラム検出部(102)と領域毎黒面積検出部(101)の出力は、それぞれ図8、図17と同一となる。
【0046】
ここで、各バックライトセル(601)に対して制限された発光量を、当該制限された表示領域を中心とする周囲の表示領域に対応するバックライトセルに分配する。表示領域B2を例にして考えると、表示領域B2について制限された発光量は「54」(=100−46)であり、この制限された発光量を、B2を中心として該B2に隣接するA1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の計9領域に対応するバックライトセルに分配する。均等分配とすると、各表示領域に対応するバックライトセルに分配される発光量は「6」(=54÷9)である。同様に表示領域B3について計算すると、B3を中心とする9領域に対応するバックライトセルには、それぞれ発光量「5」(=45÷9)が分配される。表示領域C2についても同様の処理が行われ、最終的に図19に示されるようなバックライトセル発光量が得られる。
【0047】
このように、発光量を制限した領域を中心に、発光量の再分配をすることで、黒画像が多く、光漏れによる黒浮きを発生し易い領域(この例では表示領域B2)の周囲の発光量を、黒画像が少なく、光漏れによる黒浮きを発生し難い領域(この例では表示領域C3)の周囲の発光量よりも相対的に高く持ち上げることが可能となり、黒画像部分における輝度段差を視認させ難くすることが可能となる。
【実施例3】
【0048】
本発明の第3の実施例について図20を参照して説明する。この第3の実施例は、画像フレーム全体の黒面積率を考慮に入れて制御することが、実施例1および実施例2と異なっている。
【0049】
図20は、図3に示された領域毎黒面積検出部(101)に、画像フレーム全体の黒面積検出し、該黒面積の値に応じて、LUT(303)で得られたバックライトセル発光上限量を定数倍するための制御系(210)を加えたものである。制御系(210)以外の図3と同じ符号が付されている要素については図3で説明したものと同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0050】
図20の制御系(210)において、輝度情報検出部(300)にて、入力された画像フレームの各画素における最大階調値、もしくは階調値から求める液晶パネル(108)上の輝度値を検出する。この輝度情報は、予め保持されている、または外部より設定可能な、閾値2と閾値比較部(211)で比較される。この比較において、閾値2よりも輝度情報が低いと判定された場合は全体カウンタ(212)を動作させて閾値2よりも低い輝度情報を持つ画素の数、つまり黒画素の数を計数する。最終的なカウンタ値(黒画素数)と、液晶パネル(108)の画素数との関係から、1つの画像フレーム全体における黒画像が占める割合を求めることが可能となる。もちろん、閾値比較部(211)で閾値2よりも高い画素を全体カウンタ(212)でカウントし、黒画素以外の画素数を求めてこれを全体の画素から差し引くことにより黒面積を求めてもよい。この求められた黒面積に応じてLUT(213)を参照することにより、LUT(303)で得られたバックライトセル発光上限量を定数倍するための強度係数1(214)を決定する。このLUT(213)を参照して得られた強度係数1(214)と、LUT(303)で得られたバックライトセル発光上限量とが、乗算器(215)によって乗算されて最終的なバックライトセル発光上限量(110)として出力される。
【0051】
例として、図7の入力画像における表示領域B2およびB3の白画像が全て黒画像の場合を考える。この画像は、画面全体の黒面積は図7の場合と異なるが、表示領域C2およびC3の黒面積は同一である。
【0052】
画面全体では黒面積が大きくなるため、人間の目に入射する光量が減少し、視覚系の感度が上昇することで、黒画像部分における輝度段差が視認し易くなる。このため、画面全体で黒面積が大きくなる場合には、バックライトの輝度を落とすことが望ましい。
【0053】
そこで本実施例では、上記の強度係数1を、画像フレーム全体における黒画像の占める割合が所定の閾値より大きい場合は、小さい場合に比べて相対的に小さい値に設定することで、バックライトセル発光上限量を小さくするよう制御する。
【0054】
このように制御することで、黒画像部分における輝度段差が目立ち易い、すなわち画面全体に黒い部分が多い画像では、バックライトセルの発光上限量を低くなるよう制御して輝度段差を抑制することが可能となる。一方、輝度段差が目立ち難い、すなわち画面全体に黒い部分が少ない画像ではバックライトセルの発光上限量を高く制御することが可能となり、よりメリハリのある画像を提供することが出来る。
【実施例4】
【0055】
本発明の第4の実施例について図21及び22を参照して説明する。この第4の実施例は、バックライトセルの発光上限量を表示領域毎のAPLを用いて制御することが、実施例1および実施例2と異なっている。
【0056】
図21は、本発明の第4の実施例である液晶表示装置における、全体の回路ブロック図である。本実施例の液晶表示装置は、実施例1における領域毎黒面積検出部(101)を領域毎APL検出部(218)に置き換えたもの、他のブロックの動作は実施例1と同一であるため、その説明は省略する。以下、該領域毎APL検出部の詳細及び動作について図22を用いて説明する。
【0057】
図22に示された領域毎APL検出部(218)において、画像フレーム受信部(100)にて受信された画像フレームが入力され、輝度値検出部(220)において階調値から求める液晶パネル(108)上の輝度値を検出する。この輝度情報は、入力される水平/垂直同期信号に基づき表示領域毎に積和演算部(221)で積和演算される。最終的な積和値と、1つの表示領域に対応する液晶表示パネルの全体の画素数との関係(例えば積和値と全体の画素数との比率。比率が高いほどAPLが高いものとする)から、APL演算回路(222)にて各領域のAPLを求めることが可能となる。この表示領域毎に求められたAPLを用いてLUT(203)を参照することにより、各表示領域に対応した各バックライトセルの発光上限量を決定し、調光値決定部(103)に制御信号(219)を送出する。
【0058】
このように、バックライトセルの発光上限量の算出にAPLを用いることで、暗い領域を検出することが可能となる。このAPLの低い領域のバックライト輝度を低く抑えることで、黒画像部分における輝度段差を抑制することが可能となる。
【実施例5】
【0059】
本発明の第5の実施例について図23を参照して説明する。この第5の実施例は、画像フレーム全体のAPLを考慮に入れてバックライトセルの発光量を制御することが実施例3と異なっている。
【0060】
図23は、図20に示された領域毎黒面積検出部(101)に画像フレーム全体の黒面積検出して制御する制御系(210)に代えて、画像フレーム全体のAPL検出して制御する制御系(239)を加えたものである。制御系(239)以外の図3または図10と同じ符号が付されている要素については図3または図10で説明したものと同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0061】
領域毎APL検出部(218)は、画像フレーム受信部(100)にて受信された画像フレームが入力され、輝度値検出部(220)において、階調値から求める液晶パネル(108)上の輝度値を検出する。この輝度情報は積和演算部(230)により積和演算され、最終的な積和値と、液晶パネル(108)の全体の画素数との関係(例えば積和値と全体の画素数との比率。比率が高いほどAPLが高いものとする)から、APL演算回路(231)にて画像フレーム全体のAPLを求めることが可能となる。このAPLを用いてLUT(232)を参照することにより、LUT(303)で得られたバックライトセル発光上限量を定数倍するための強度係数2(233)を決定する。このLUT(233)を参照して得られた強度係数2(233)と、LUT(303)で得られたバックライトセル発光上限量とが、乗算器(234)によって乗算されて最終的なバックライトセル発光上限量(110)として出力される。
【0062】
例として、図7の入力画像における、表示領域B2およびB3の白画像が全て黒画像の場合を考える。この時、画面全体のAPLは図7の場合と異なるが、表示領域C2およびC3の黒面積は変化しない。
【0063】
しかし、画面全体ではAPLが低くなるため、人間の目に入射する光量が減少し、視覚系の感度が上昇することで、黒画像部分における輝度段差が視認し易くなる。このため、画面全体でAPLが低くなる場合には、バックライトの輝度を落とすことが望ましい。
【0064】
そこで本実施例では、強度係数2(233)を、画像フレーム全体のAPLが所定の閾値より小さい場合は、大きい場合に比べ相対的に小さい値に設定することで、バックライトセル発光上限量を小さくするよう制御する。
【0065】
このように制御することで、黒浮きが目立ち易い、すなわち画面全体のAPLが低い画像では、バックライトセルの発光上限量を低くなるよう制御して輝度段差を抑制することができる。一方、輝度段差が目立ち難い、すなわちAPLが高い画像ではバックライトセルの発光上限量を高く制御することが可能となり、メリハリのある画像を提供することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、バックライトを複数の領域に分割して個別に制御するように構成された液晶表示装置、例えば液晶テレビや携帯ディスプレイに適用して好適である。
【符号の説明】
【0067】
100 画像フレーム受信部
101 領域毎ヒストグラム検出部
102 領域毎黒面積検出部
103 調光値決定部
104 フィルタ部
105 バックライト制御部
106 液晶制御部
107 バックライト部
108 液晶パネル
109 バックライトセル発光量
110 バックライトセル発光上限量
300 輝度情報検出部
301 閾値比較部
302 領域カウンタ
303 LUT
500 最小値選択部
501 差分検出部
502 積和演算部
503 分配処理部
600 表示領域
601 バックライトセル
700 黒画像領域における輝度差
701 黒画像領域における輝度差
212 全体カウンタ
213 LUT
214 強度係数1
218 領域毎APL検出部
219 バックライトセル発光上限量
220 輝度値検出部
221 領域積和演算部
222 APL演算回路
223 LUT
230 積和演算部
231 APL演算回路
2232 LUT
233 強度係数2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別に光強度が制御可能な複数のバックライトセルを二次元的に組み合わせて構成されたバックライトと、該バックライトから照射された光を画素毎に変調して画像を表示する液晶パネルとを備えた画像表示装置において、
1フレームの入力画像信号から各バックライトセルに対応する前記液晶パネルの表示領域毎に最大輝度情報を検出する最大輝度情報検出部と、前記各バックライトセルに対応する表示領域毎に領域黒面積を検出する領域黒面積検出部と、前記検出された前記表示領域毎の画像の最大輝度情報と前記検出された表示領域毎の領域黒面積に応じて、前記各バックライトセルの発光量を決定する調光値決定部と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像表示装置において、
前記調光値決定部は、あるバックライトセルに対応する表示領域において前記領域黒面積検出部で検出された領域黒面積値が所定の黒面積閾値よりも大きい場合は、小さい場合に比べて当該バックライトセルの発光量が低くされることを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像表示装置において、
前記調光値決定部は、あるバックライトセルに対応する表示領域において前記領域黒面積検出部で検出された領域黒面積値が所定の黒面積閾値よりも大きい場合は、小さい場合に比べて、当該バックライトセルを中心とする周囲のバックライトセルの発光量を高くすることを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記最大輝度情報検出部は、前記表示領域毎に画像信号の輝度ヒストグラムを求め、該輝度ヒストグラムから前記最大階調情報を検出することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表示装置において、
1フレームの入力画像信号に対応する黒面積を検出をする全体黒面積検出部を更に備え、
前記調光値決定部は、前記全体黒面積検出手段における全体黒面積が所定の黒面積閾値よりも大きい場合は、小さい場合に比べ、あるバックライトセルに対応する表示領域において前記領域黒面積検出部で検出された領域黒面積値が同一の場合でも、当該バックライトセルの発光量を低くすることを特徴とする画像表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれかに記載の画像表示装置において、
1フレームの入力画像信号に対応する全体平均輝度を検出する全体APL検出部を更に備え、
前記調光値決定部は、前記全体APL検出部で検出された全体APLが所定のAPL閾値よりも小さい場合は、大きい場合に比べ、あるバックライトセルに対応する表示領域において前記領域黒面積検出部で検出された領域黒面積値が同一でも、当該バックライトセルの発光量を低くすることを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
個別に光強度が制御可能な複数のバックライトセルを二次元的に組み合わせて構成されたバックライトと、該バックライトから照射された光を画素毎に変調して画像を表示する液晶パネルとを備えた画像表示装置において、
1フレームの入力画像信号から各バックライトセルに対応する表示領域毎に最大輝度情報を検出する領域特徴量検出部と、
各バックライトセルに対応する表示領域毎に平均輝度を検出する領域APL検出部と、
前記検出された前記表示領域毎の最大輝度情報と前記検出された表示領域毎の平均輝度に応じて、前記各バックライトセルの発光量を決定する調光値決定部と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項8】
請求項7記載の画像表示装置において、
前記調光値決定部は、あるバックライトセルに対応する表示領域において前記領域APL検出手段で検出された領域平均輝度が所定のAPL閾値よりも小さい場合は、大きい場合に比べて当該バックライトセルの発光量が低くされることを特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
請求項7または8記載の画像表示装置において、
前記最大輝度情報検出部は、前記画像信号の輝度ヒストグラムを求め、該輝度ヒストグラムから前記最大階調情報を検出することを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2012−118419(P2012−118419A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269882(P2010−269882)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】