説明

画像記録装置、画像記録再生方法及び画像記録再生プログラム

【課題】様々な撮影シーンで記録された大量の画像の中から所望の画像を容易に絞り込むことができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】カメラ100は、画像記録時に設定されていた撮影モードを示す撮影モード情報を記録することで画像ファイルに分類情報を付与する。ユーザは、モードレバー122の再生側を長押しして撮影モード別再生を選択した後、被写体の撮影シーンを想起しつつ撮影時に設定したときと同じ撮影モードをモードダイヤル123等で設定し、絞り込みたい画像ファイルの分類をカメラ100の操作のみで指定して再生することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像記録装置の記録した画像を画像記録装置で分類再生する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、能率よく画像を検索閲覧する技術が様々開発されている。例えば特許文献1によると、大容量記憶媒体に転送する画像に履歴情報を付与する。この履歴情報は、画像の再生表示時間に応じて記録される。すなわち、30秒以上UPスイッチが押されていない時には、特定の画像が再生表示され続け、この画像が他の画像と異なり重要な意味合いを持つ画像と考えられるため、その画像コマに対応する表示時間の履歴情報に1を記録する。
【特許文献1】特許第3360595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の技術は、カメラのメモリカードに記録した画像ファイルをパソコンに読み出して検索するものであるが、パソコンのない環境、例えば旅行に出かけた場合は不便である。しかも、画像の再生を行わなければ履歴情報は記録されないため、初めて再生する画像の中から所望の画像を探し出す場合、例えば撮影後即座に不要な画像を整理する用途には全く役立たない。
【0004】
一方、カメラにおける画像の再生は、通常、撮影日時順に時系列で再生されるだけであり、近年大容量化している記録媒体に大量に記録された画像ファイルから、残したい画像を記録日時だけで絞り込むのは容易ではない。特に、夜景、スポーツシーンなどでは、手振れ、不適切な露出や構図によって撮影失敗の可能性が高いため画像を連続撮影することが多いが、このような場合、大量の失敗画像から少数の必要な画像を探し出すのは非常に困難である。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、様々な撮影シーンで記録された大量の画像の中から所望の画像を容易に絞り込むことができる画像記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、本発明にかかる画像記録装置は、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部、撮影モード設定部が画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を画像データと対応づけて記録する撮影モード情報記録部、を備える。
【0007】
この画像記録装置は、撮影モード情報を、画像データと対応づけて記録することで、被写体の撮影シーンを分類する情報を画像データ記録時に付与する。例えば、撮影モード情報が風景モードであれば撮影シーンは風景、スポーツモードであれば速く動く人物、夜景モードであれば長時間露光により撮影された被写体、ポートレートモードであれば人物の顔等となる。
【0008】
撮影モード情報と画像データとの対応づけの一例として、画像記録部は画像データを画像ファイルに記録し、撮影モード情報記録部は画像記録部の記録する画像ファイルのヘッダ部分に撮影モード情報を記録するようにしてもよい。
【0009】
特に、画像記録部は画像データをExif(Exchangeable Image File Format)画像ファイルに記録し、撮影モード情報記録部は画像記録部の記録するExif画像ファイルの所定のタグに撮影モード情報を記録してもよい。
【0010】
なお、撮影モード設定部とは、様々な撮影シーンにおける画像記録に適した処理内容をユーザ操作に応じて画像記録装置に設定するものであり、モードダイヤル、マクロ撮影ボタン、フラッシュボタン、セルフタイマボタンその他の操作系が含まれる。
【0011】
この画像記録装置は、好ましくは、画像記録部の記録した画像データを再生する画像再生部をさらに備える。
【0012】
この画像再生部は、記録した画像データを再生する装置であり、画像記録装置に設けられた表示装置の他、記録した画像データの再生映像信号を外部のディスプレイやテレビモニタに出力する装置を含めることができる。
【0013】
ここで、画像再生部は撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生する。
【0014】
絞り込む対象となる画像データの記録時に設定したものと同じ撮影モードを撮影モード設定部で設定すれば、その撮影モードで記録された画像データのみを再生することができる。
【0015】
こうすると、特に、同じ撮影シーンで記録した画像データ同士を容易に比較でき、夜景、スポーツモード等において連写した多数の画像の中から、残したい画像の選別と失敗画像の整理が容易となる。
【0016】
この画像記録装置は、画像記録部の記録した画像データの再生指示操作を受け付ける再生指示部をさらに備えてもよい。
【0017】
この場合、画像再生部は再生指示部が所定の期間継続して再生指示操作を受け付けたことに応じて撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生する。
【0018】
また、画像再生部は再生指示部が所定の期間継続せず再生指示操作を受け付けたことに応じて画像データを撮影モード情報とは無関係に再生する。
【0019】
即ち、再生指示部が所定の期間以上継続して操作されていれば、撮影モード情報に対応した再生が行われ、所定の期間以上継続せず操作されていれば、撮影モード情報とは無関係に画像データが再生される。
【0020】
ユーザは、再生指示部の操作時間を変えるだけで、容易に撮影モード情報に応じた再生か通常の再生を選択できる。
【0021】
本発明に係る画像記録再生方法は、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部を備える画像記録装置に用いられる画像記録再生方法であって、撮影モード設定部が画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を画像データと対応づけて記録するステップと、撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生するステップと、を含む。
【0022】
本発明に係る画像記録再生プログラムは、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部、演算装置を備える画像記録装置に用いられる画像記録再生プログラムであって、撮影モード設定部が画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を画像データと対応づけて記録するステップと、撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生するステップと、を演算装置に実行させる。
【発明の効果】
【0023】
この発明では、撮影モード情報を画像データと対応づけて記録し、被写体の撮影シーンに従った分類情報を付与する。そして、絞り込む対象となる画像データの撮影時に設定したときと同じ撮影モードを撮影モード設定部で設定すれば、その撮影モードで撮影された画像データのみが再生され、画像の整理が容易である。また、画像の選別・整理の用途以外にも、所望の撮影モードの設定によって過去の撮影シーンを検索できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るデジタルカメラ(以下カメラと略す)100の正面図である。
【0026】
カメラ100の正面に配備されたレンズ鏡胴60には、ズームレンズ101a及びフォーカスレンズ101bを含む撮影レンズ101が内蔵されており、ズームレンズ101aを光軸方向に移動させることで焦点距離調節が行なわれるとともに、フォーカスレンズ101bを光軸方向に移動させることによりピント調節が行なわれる。
【0027】
レンズ鏡筒60は、カメラボディ180に沈胴した状態から、予め設定された最短焦点距離位置であるワイド端と最長焦点距離位置であるテレ端との間で進退することで、カメラボディ180から繰り出し、また収納される。この図では、レンズ鏡胴60がカメラボディ180に沈胴した状態が示されている。
【0028】
またカメラ100には、非撮影時には撮影レンズ101の前面を覆って撮像レンズ101と外界とを遮ることで撮像レンズ101を保護する状態をつくり出すとともに、撮像時には撮像レンズを外界に露出するレンズカバー61が設けられている。
【0029】
レンズカバー61は開閉自在な機構で構成されており、開放状態で撮影レンズ101の前面を覆い、閉鎖状態で撮影レンズ101の前面を外界に露出する。レンズカバー61は電源スイッチ121のオン/オフに連動して開放/閉鎖される。この図ではレンズカバー61は開放状態となっている。
【0030】
カメラ100の上面には、中央部分にレリーズスイッチ104の配備されたモードダイヤル123と電源スイッチ121とが配備されており、正面には、ストロボ105a、AF補助光ランプ105b、セルフタイマランプ105c等が配備されている。
【0031】
図2はカメラ100の背面図である。カメラ100の背面には、ズームスイッチ127が配備されている。ズームスイッチ127のワイド(W)側を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がワイド端(望遠)側に繰り出し、テレ(T)側の他方を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がテレ端(広角)側に移動する。
【0032】
カメラ100の背面には、画像表示LCD102、切替レバー122、十字キー124、情報位置指定キー126等も設けられている。十字キー124は、上下左右がそれぞれ表示明るさ調整/セルフタイマ/マクロ撮影/ストロボ撮影を設定する操作系である。後述するが、十字キー124の下キーを押下することで、セルフタイマ回路82の計時完了後にメインCPU20がCCD132にシャッタ動作を行わせるセルフ撮影モードの設定を行える。
【0033】
図3は、モードダイヤル123を上面から見た図である。モードダイヤル123は、回動可能なダイヤル式のスイッチで構成されている。モードダイヤル123には、撮影シーンを直感的に認識可能なマークであるアイコンが印刷されている。モードダイヤル123は、図中矢印方向(時計回り又は反時計回り)に回転可能であり、撮影者は、撮影シーンに適したアイコンが位置合わせマーク97の位置にくるようにモードダイヤル123を回転させることにより、撮影モードを選択することができる。
【0034】
撮影モードの種類には、例えば、静止画を撮影する静止画の撮影モードと、動画を撮影する動画の撮影モードとがあり、更に静止画の撮影モードには、シャッタスピード、絞り値等の撮影条件を自動で設定するオートモード、それらの撮影条件の設定をマニュアルで行うマニュアルモード、人物撮影、風景撮影、スポーツ撮影、夜景撮影のように各撮影シーンに応じて適切な撮影条件に自動設定する各撮影モード(ポートレート撮影モード、風景モード、スポーツモード、夜景モード)などがある。
【0035】
この図では、アイコン123−1は、シャッタスピードと絞り値を自由に設定できるマニュアルモードに対応する。アイコン123−2は、動画を撮影する動画モードに対応する。アイコン123−3は、夜景を撮影するのに適した夜景モードに対応する。アイコン123−4は、スポーツシーン等の動きの速い被写体を撮影するのに適したスポーツモードに対応する。アイコン123−5は、風景を撮影するのに適した風景モードに対応する。アイコン123−6は、人物を撮影するのに適したポートレートモードに対応する。アイコン123−7は、様々な撮影シーンに適応した撮影が可能なオートモードに対応する。アイコン123−8は、シャッタスピード/絞り以外の各種設定ができるプログラムオートモードに対応する。アイコン123−9は、絞り値を設定できる絞り優先オートモードに対応する。アイコン123−10は、シャッタスピードを設定できるシャッター優先オートモードに対応する。
【0036】
これら各撮影モードのアイコン123−1〜10を位置合わせマーク97に合わせることで各撮影モードが設定される。撮影モードが設定されると、撮影モード毎に予め設定された撮影条件に基づいて撮影が行われるとともに、各モードに応じた画像処理が行われる。
【0037】
例えば、ポートレート撮影モードでは、主要被写体となる人物がより目立つように、絞り131を開放側に設定して背景をぼかし、画像処理においては、肌色がきれいに出るように肌色の色補正が重点的に行われる。また、風景モードでは、色彩がきれいに出るように彩度を上げるとともに、コントラストを強くしたり、シャープネスを上げるなどの画像処理が施される。また、マクロ撮影モードでは、花や植物の撮影が多いと考えられるため、彩度を上げる処理が行われる。夜景モードでは、周囲が夜景等の暗い場所でストロボ105aを発光しない状態で撮影を行なう場合に使用される。夜景モードでは、CCD132のシャッタ速度が例えば1/60秒よりも長い露光状態となる(ロングシャッタモード)。
【0038】
ただし、モードダイヤル123によって撮影モードを設定する必然性はない。例えば、画像表示LCD102に表示された撮影モードのメニューから十字キー124と情報位置指定キー126の操作によって任意の撮影モードを選択できるようにすることも可能である。あるいは、図示しない単一の撮影モードを設定/解除するような操作手段(マクロ撮影ボタン、セルフタイマボタン、フラッシュボタンなど)の操作によって撮影モードを設定してもよい。
【0039】
また、撮影モードは上述したものに限定されず、その他の所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設けてもよい。
【0040】
図4はカメラ100のブロック図である。カメラ100にはユーザがこのカメラ100を使用するときに種々の操作を行なうための操作部120が設けられている。この操作部120には、カメラ100を作動させるための電源投入用の電源スイッチ121、撮影モードと再生モードとを自在に切り替える切替レバー122、オート撮影やマニュアル撮影等を選択するためのモードダイヤル123、各種のメニューの設定や選択あるいはズームを行なうための十字キー124、閃光発光用スイッチ125、および十字キー124で選択されたメニューの実行やキャンセル等を行なうための情報位置指定キー126が備えられている。
【0041】
また、カメラ100には、撮影画像や再生画像等を表示するための画像表示LCD102と、操作の手助けを行なうための操作LCD表示103が備えられている。
【0042】
このカメラ100にはレリーズスイッチ104が配備されている。このレリーズスイッチ104によって撮影の開始指示がメインCPU20へと伝えられる。このカメラ100では撮影・再生切替レバー122によって撮影と再生との切り替えが自在になっていて、撮影を行なうときにはユーザによって撮影・再生切替レバー122が撮影側に切り替えられ、再生を行なうときには撮影・再生切替レバー122が再生側に切り替えられる。また、カメラ100には、閃光を発光する閃光発光管105aを有する閃光発光装置が配備されている。
【0043】
また、カメラ100には、撮影レンズ101と、絞り131と、それら撮影レンズ101および絞り131を経由して結像された被写体像をアナログの画像信号に変換する撮像素子であるCCDセンサ132(以下CCD132と略記する)とが備えられている。CCD132は、詳細には、そのCCD132に照射された被写体光により発生した電荷を可変の電荷蓄積時間(露光期間)の間蓄積することにより画像信号を生成するものである。CCD132からは、CG部136から出力される垂直同期信号VDに同期したタイミングでフレーム毎の画像信号が順次出力される。
【0044】
また、カメラ100には、CCDセンサ132からのアナログ画像信号が表わす被写体像のホワイトバランスを合わせるとともにその被写体像の階調特性における直線の傾き(γ)を調整し、さらにアナログ画像信号を増幅する増幅率可変の増幅器を含む白バランス・γ処理部133が備えられている。
【0045】
さらに、カメラ100には、白バランス・γ処理部133からのアナログ信号をディジタルのR,G,B画像データにA/D変換するA/D変換部134と、そのA/D変換部134からのR,G,B画像データを格納するバッファメモリ135が備えられている。
【0046】
また、カメラ100には、CG(クロックジェネレータ)部136と、測光・測距用CPU137と、充電・発光制御部138と、通信制御部139と、YC処理部140と、電源電池68とが備えられている。
【0047】
CG部136は、CCDセンサ132を駆動するための垂直同期信号VD,高速掃き出しパルスPを含む駆動信号、白バランス・γ処理部133,A/D部134を制御する制御信号、および通信制御部139を制御する制御信号を出力する。また、このCG部136には、測光・測距用CPU137からの制御信号が入力される。
【0048】
測光・測距用CPU137は、ズーム用モータ110、フォーカス用モータ111、絞り調整を行う絞り用モータ112を制御してズームレンズ101a、フォーカスレンズ101b、絞り131をそれぞれ駆動することにより測距を行ない、CG部136および充電・発光制御部138を制御する。ズーム用モータ110、フォーカス用モータ111、絞り用モータ112の駆動は、モータドライバ62によって制御され、モータドライバ62の制御コマンドは、測光・測距用CPU137あるいはメインCPU20から送られる。
【0049】
測光・測距用CPU137は、レリーズスイッチ104が半押し(S1オン)されると、CCD132によって周期的(1/30秒から1/60秒ごと)に得られる画像データに基づいて被写体の明るさの測光(EV値の算出)を行う。
【0050】
即ち、AE演算部151は、A/D変換部134から出力されたR、G、Bの画像信号を積算し、その積算値を測光・測距用CPU137に提供する。測光・測距用CPU137は、AE演算部151から入力する積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(EV値)を算出する。
【0051】
そして、測光・測距用CPU137は、得られたEV値に基づいて絞り131の絞り値(F値)及びCCD132の電子シャッタ(シャッタスピード)を含む露出値を所定のプログラム線図にしたがって決定する(AE動作)。
【0052】
レリーズスイッチ104が全押し(S2オン)されると、測光・測距用CPU137は、その決定した絞り値に基づいて絞り131を駆動し、絞り131の開口径を制御するとともに、決定したシャッタスピードに基づき、CG136を介してCCD132での電荷蓄積時間を制御する。
【0053】
CCD132から取得された画像データはYC処理回路140において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、バッファメモリ135に格納される。
【0054】
バッファメモリ135に格納されたY/C信号は、圧縮伸長処理/ID抽出回路143によって所定のフォーマットに従って圧縮され、I/F部144を介してメモリカード200に所定の形式の画像ファイル(例えばExif(Exchangeable Image File Format)ファイル)として記録する。
【0055】
AE動作は、絞り優先AE,シャッタ速度優先AE,プログラムAEなどがあるが、いずれにおいても、被写体輝度を測定し、この被写体輝度の測光値に基づいて決められた露出値、すなわち絞り値とシャッタスピードとの組み合わせで撮影を行うことにより、適正な露光量で撮像されるように制御しており、面倒な露出決定の手間を省くことができる。
【0056】
AF検出部150は、測光・測距CPU137により選定された検出範囲に対応する画像データをA/D変換部134から抽出する。焦点位置を検出する方法は、合焦位置で画像データの高周波成分が最大振幅になるという特徴を利用して行う。AF検出部150は、抽出された画像データの高周波成分を1フィールド期間積分することにより、振幅値を算出する。AF検出部150は、測光・測距CPU137がフォーカス用モータ110を駆動制御してフォーカスレンズ101bを可動範囲内、即ち無限遠側の端点(INF点)から至近側の端点(NEAR点)の間で移動させている間に順次振幅値の計算を実行し、最大振幅を検出した時に検出値を測光・測距CPU137に送信する。
【0057】
測光・測距CPU137は、この検出値を取得して対応する合焦位置に、フォーカスレンズ101bを移動させるようにフォーカス用モータ111に指令を出す。フォーカス用モータ111は、測光・測距CPU137の指令に応じてフォーカスレンズ101bを合焦位置に移動させる(AF動作)。
【0058】
測光・測距用CPU137は、メインCPU20とのCPU間通信によってレリーズスイッチ104と接続されており、ユーザによりレリーズスイッチ104が半押しされた時に、この合焦位置の検出が行われる。また、測光・測距用CPU137には、ズーム用モータ111が接続されており、メインCPU20が、ズームスイッチ127によってユーザからのTELE方向又はWIDE方向へのズームの指令を取得した場合に、ズーム用モータ110を駆動させることにより、ズームレンズ101aをWIDE端とTELE端との間で移動させる。
【0059】
充電・発光制御部138は,閃光発光管105aを発光させるために電源電池68からの電力の供給を受けて図示しない閃光発光用のコンデンサを充電したり、その閃光発光管105aの発光を制御する。
【0060】
充電・発光制御部138は,電源電池68の充電開始、レリーズスイッチ104の半押し・全押し操作信号等の各種の信号や、発光量、発光タイミングを示す信号をメインCPU20や測光・測距CPU137から取り込んだことに応じ、セルフタイマランプ105cやAF補助光105bへの電流供給制御を行い、所望の発光量が所望のタイミングで得られるように制御する。
【0061】
なお、セルフタイマランプ105cはLEDで構成してもよく、AF補助光ランプ105bを構成するLEDと共通にしてもよい。
【0062】
メインCPU20には、セルフタイマ回路82が接続されている。メインCPU20は、セルフ撮影モードが設定されている場合、レリーズスイッチ104の全押し信号に基づいて計時を行なう。この計時中に、メインCPU20は測光・測距CPU137を介し、残り時間に合わせて点滅速度をだんだんと早めながら、セルフタイマランプ105cを点滅させる。セルフタイマ回路82は、計時完了後に計時完了信号をメインCPU20に入力する。メインCPU20は、計時完了信号に基づいて、CCD132にシャッタ動作を実施させる。
【0063】
通信制御部139には、通信ポート107が備えられており、この通信制御部139は、カメラ100により撮影された被写体の画像信号をUSB端子が備えられたパーソナルコンピュータ等の外部装置に出力し、およびこのような外部装置からカメラ100に画像信号を入力することにより、その外部装置との間のデータ通信を担うものである。また、このカメラ100は、ロール状の写真フイルムに写真撮影を行なう通常のカメラが有するISO感度100,200,400,1600等に切り替える機能を模擬した機能を有し、ISO感度400以上に切り替えられた場合、白バランス・γ処理部133の増幅器の増幅率が所定の増幅率を越えた高増幅率に設定された高感度モードとなる。通信制御部139は、高感度モードでの撮影中は、外部装置との通信を停止する。
【0064】
また、カメラ100には、圧縮伸長処理/ID抽出回路143と、I/F部144が備えられている。圧縮伸長処理/ID抽出回路143は、バッファメモリ135に格納された画像データを、バスライン142を介して読み出して圧縮し、I/F部144を経由してメモリカード200に格納する。また、圧縮伸長処理/ID抽出回路143は、メモリカード200に格納された画像データの読み出しにあたり、メモリカード200固有の識別番号(ID)を抽出し、そのメモリカード200に格納された画像データを読み出して伸長し、バッファメモリ135に格納する。
【0065】
また、カメラ100には、メインCPU20と、EEPROM146と、YC/RGB変換部147と、表示用のドライバ148とが備えられている。メインCPU20は、このカメラ100全体の制御を行なう。EEPROM146には、このカメラ100固有の固体データやプログラム等が格納されている。YC/RGB変換部147は、YC処理部140で生成されたカラー映像信号YCを3色のRGB信号に変換して表示用のドライバ148を経由して画像表示LCD102に出力する。
【0066】
メインCPU20は画像ファイルの記録に際し、その画像ファイルのヘッダ部分に、画像記録時(例えばCCD132のシャッタ動作時や、レリーズスイッチ104の全押し時など)に設定されていた撮影モードを示す情報(以下撮影モード情報で表す)を記録する。
【0067】
図5は画像ファイルに記録される情報を概念的に示している。画像ファイルのヘッダ部分には、撮影モード情報や撮影日時情報等が記録される領域が設けられており、この領域に対応する情報が記録される。この領域は、例えばExifファイルのImagedescriptionやDateTimeOriginalタグなどである。また、ヘッダ部分には、画像を所定の縮小率で縮小したサムネイル画像も記録され、データ部分には画像本体のデータが記録される。
【0068】
この実施形態では、撮影モード情報を、被写体の撮影シーンを分類する情報として用いる。例えば、撮影モード情報が風景モードであれば撮影シーンは風景、スポーツモードであれば速く動く人物、夜景モードであれば長時間露光により撮影された被写体、ポートレートモードであれば人物の顔等と分類できる。
【0069】
なお、撮影モード情報は、画像ファイルのヘッダによる関連づけの他、何らかの形で本画像と関連づけられていればよく、Exifタグに記録する必然性もない。例えば、ムービーモードで撮影された画像ファイルについては、動画ファイル形式を示したヘッダ情報を撮影モード情報として用いることもできる。あるいは、画像記録時、画像ファイル名と撮影モード情報とを対応づけた管理テーブルをメモリカード200に記録してもよい。
【0070】
切替レバー122により再生モードが選択されると、メモリカード200に記録されている最終の画像ファイル(最新の撮影日時情報が記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸長処理/ID抽出回路143を介して非圧縮のYC信号に伸長され、バッファメモリ135に保存される。バッファメモリ135に保存されたYC信号は、YC/RGB変換部147に加えられる。YC/RGB変換部147は、入力するYC信号からNTSC方式のカラー複合映像信号を作成し、これをドライバ148に出力する。これにより、画像表示LCD102にはメモリカード200に記録されている最終コマのコマ画像が表示される。
【0071】
その後、十字キー124の左キーが押されると、撮影日時情報の新しいものから古いものに向かった順にコマ送りされ、十字キー124の右キーが押されると、その逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルがメモリカード200から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が画像表示LCD102に再生される。尚、最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、メモリカード200に記録されている最初の画像ファイル(最も古い撮影日時情報が記録されたファイル)が読み出され、画像表示LCD102に再生される。
【0072】
本明細書では便宜上、撮影日時情報に従ったコマ送り再生を通常再生と呼ぶ。
【0073】
なお、画像表示LCD102の機能は、カメラ100に内蔵されたファインダーや液晶モニタの他、カメラ100に設けられた図示しない映像出力端子に接続されたテレビなど各種の外部表示装置によっても担うことができる。
【0074】
また、カメラ100は、AC電源から電力を得るためのACアダプタ48と電源電池68とが着脱可能な構成となっている。電源電池68は充電可能な二次電池、例えばニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池で構成される。電源電池68は使い切り型の一次電池、例えばリチウム電池、アルカリ電池で構成してもよい。電源電池68は図示しない電池収納室に装填することにより、カメラ100の各回路と電気的に接続される。
【0075】
ACアダプタ48がカメラ100に装填されAC電源からACアダプタ48を介してカメラ100に電力が供給される場合には、電源電池68が電池収納室に装填されている場合であっても、優先的に当該ACアダプタ48から出力された電力がカメラ100の各部に駆動用の電力として供給される。また、ACアダプタ48が装填されておらず、かつ電源電池68が電池収納室に装填されている場合には、当該電源電池68から出力された電力がカメラ100の各部に駆動用の電力として供給される。
【0076】
なお、図示しないが、カメラ100には、電池収納室内に収納される電源電池68とは別にバックアップ電池が設けられている。内蔵バックアップ電池には例えば専用の二次電池が用いられ、電源電池68によって充電される。バックアップ電池は、電源電池68の交換や取り外し等、電源電池68が電池収納室に装填されていない場合、カメラ100の基本機能に給電する。
【0077】
即ち、電源電池68又はACアダプタ48からの電源供給が停止すると、バックアップ電池がスイッチング回路(図示せず)によってRTC15等に接続され、これらの回路に給電する。これにより、バックアップ電池29が寿命に達しない限り、RTC15等の基本機能には、電源供給が間断なく継続する。
【0078】
RTC(Real Time Clock)15は計時専用のチップであり、電源電池68やACアダプタ48からの給電がオフされていてもバックアップ電池から電源供給を受けて継続的に動作する。
【0079】
画像表示LCD102には透過型又は半透過型の液晶パネル71を背面側から照明するバックライト70が配設されており、省電力モードの場合には、メインCPU20によりそのバックライト70の明るさ(輝度)がバックライトドライバ72を介して制御され、バックライト70の消費電力が低減されるようになっている。また、省電力モードは、操作部120の情報位置指定キー126を押して画像表示LCD102にメニュー画面を表示させ、そのメニュー画面で所定の操作を行うことによってオン/オフを設定することができるようになっている。
【0080】
なお、操作部120への操作が所定時間行われない場合、バックライト70やCCD132などの電源をオフし、操作があると再起動できるスリープモードの状態に移行してもよい。
【0081】
以下、図6及び図7のフローチャートに従い、カメラ100における画像再生の処理の流れを説明する。カメラ100では、通常再生の他、モードダイヤル123で設定された撮影モードと合致する撮影モード情報を記録した画像ファイルを再生する撮影モード別再生を行う。
【0082】
図6は再生モード選択処理の流れを示す。この処理は、ユーザ操作に応じて通常再生又は撮影モード別再生を選択的に実行する。
【0083】
S1では、メインCPU20は、切替レバー122の再生側のオンオフ状態の検出を行う(キースキャン)。
【0084】
S2は、メインCPU20は、キースキャンの結果、切替レバー122の再生側がオンになったことが検出されたか否かを判断する。再生側オンが検出された場合はS3に移行し、再生側オンが検出されない場合はキースキャンを続行する。
【0085】
S3では、メインCPU20は、再生側オンの検出の継続期間Tをカウントし、継続期間Tが所定の期間l(例えばl=1秒)以上であるか否かを判断する。T≧lの場合は後述の撮影モード別再生を行い、T<lの場合は通常再生を行う。
【0086】
即ち、切替レバー122の再生側が所定の期間l以上継続して押下(いわゆる長押し)されていれば、撮影モード別再生が行われる。ユーザは、切替レバー122の再生側を押下する時間を変えるだけで、容易に撮影モード別再生か通常再生を選択できる。
【0087】
次に。図7のフローチャートに従い、撮影モード別再生の具体的処理内容を説明する。
【0088】
まず、S10では、メインCPU20がモードダイヤル123による撮影モードの設定状態を識別する。従来技術では、再生モード設定時は、モードダイヤル123は特別な役割を果たさないが、本実施形態では、再生したい画像データが記録された際に設定されていた撮影モードを指定する役割を果たす。
【0089】
S11では、メインCPU20は、モードダイヤル123やメニュー画面等により撮影モードがオートモードに設定されているか否かを判断する。オートモードに設定されている場合はS12に移行し、オートモードに設定されていない場合はS21に移行する。
【0090】
S12では、各画像ファイルに記録されている撮影日時情報の新しい順に、撮影モード情報を読み出す。撮影モード情報の読み出し元は各画像ファイルのヘッダ部分に限らず、メモリカード200その他の記録媒体に記録された管理テーブルであってもよい。
【0091】
S13では、各画像ファイルから取得した撮影モード情報がオートモードを示しているか否かを判断する。撮影モード情報がオートモードを示している場合はS80に移行してその画像を再生する。一致していなければその撮影モード情報を記録した画像ファイルをスキップし再生は行わない。
【0092】
なお、撮影モード情報がオートモードを示している画像ファイルが複数あれば、それらの画像に限り、十字キー124の押下で撮影日時順にコマ送り再生される。その複数の画像ファイルを撮影日時順に自動再生してもよい。
【0093】
S21〜S23、S31〜S33、S41〜S43、S51〜S53、S61〜S63、S71〜S73の処理は、対象となる撮影モードを除けばS11〜S13の処理と同様である。即ち、まず、撮影モードがポートレート、風景、スポーツ、夜景、ムービー、あるいはマニュアルのいずれに設定されているか否かを判断する(S21、S31、S41、S51、S61、S71)。次に、画像ファイルに記録された撮影モード情報を取得する(S22、S32、S42、S52、S62、S72)。そして、設定されていると判断した撮影モードと画像ファイルに記録された撮影モード情報とが一致するか否かを判断する(S23、S33、S43、S53、S63、S73)。一致していれば、設定された撮影モードを示す撮影モード情報を記録した画像ファイルの本画像に限り、十字キー124の押下に応じて撮影日時順にコマ送りして再生する(S80)。
【0094】
以上説明した通り、本実施形態の撮影モード別再生では、モードダイヤル123等によって設定された撮影モードと、画像ファイル記録時の撮影モードとが一致する場合、その画像ファイルが再生される。
【0095】
従来、画像の再生は、撮影日時順に時系列で再生されるだけであり、メモリカード200に大量に記録された画像ファイルから、見たい画像を記録日時で絞り込むのは容易ではない。メモリカード200の画像ファイルをパソコンに読み出し、専用の画像ビューアなどで見たい画像を検索する方法も考えられるが、パソコンのない環境、例えば旅行に出かけた場合は不便である。
【0096】
しかし、本実施形態のカメラ100は、従来技術とは異なり、画像記録時に設定されていた撮影モードを示す撮影モード情報を記録することで画像ファイルに分類情報を付与する。ユーザは、モードレバー122の再生側を長押しして撮影モード別再生を選択した後、被写体の撮影シーンを想起しつつ撮影時に設定したときと同じ撮影モードをモードダイヤル123等で設定し、絞り込みたい画像ファイルの分類をカメラ100の操作のみで指定して再生することができる。
【0097】
特に、撮影モードで画像を分類した上で再生すると、同じシーンで撮った画像同士を容易に比較でき、夜景、スポーツモード等において連写した多数の画像の中から、残したい画像の選別と失敗画像の削除が容易となり、大量の画像の整理に役立つ。
【0098】
また、画像の選別・整理の用途以外にも、所望の撮影モードの設定によって過去の撮影シーンの検索が可能である。例えば、画像記録時に十字キー124によって設定された「マクロ撮影」などを撮影モード情報として記録した画像ファイルが存在する場合、撮影日時情報等に従った順序で「マクロ撮影」の画像ファイルを自動コマ送り再生する。一方、かかる画像ファイルが存在しなければどの画像ファイルも再生しない。このようにして、撮影シーン別の自動再生を行う。この場合、ある撮影シーンで画像記録を行ったか否かを画像再生の有無で容易に知ることができ、撮影シーンの検索に有用である。
【0099】
さらに、上述の再生モード選択処理及び撮影モード別再生処理の各ステップを含む方法と、これらの処理をメインCPU20に実行させるプログラムも本発明に含まれる。このプログラムはEEPROM146その他のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるが、通信ポート107を介して外部のサーバ等からカメラ100にダウンロードさせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】デジタルカメラの正面図
【図2】デジタルカメラの背面図
【図3】モードダイヤルの上面図
【図4】デジタルカメラのブロック構成図
【図5】画像ファイルの記録内容を概念的に説明した図
【図6】再生モード設定処理の流れを示すフローチャート
【図7】撮影モード別再生の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
【0101】
20:メインCPU、60:レンズ鏡胴、61:レンズカバー、62:モータドライバ、70:バックライト、71:液晶パネル、72:バックライトドライバ、82:セルフタイマ回路、101:撮影レンズ、101a:ズームレンズ、101b:フォーカスレンズ、105b:AF補助光ランプ、105c:セルフタイマランプ、110:ズーム用モータ、111:フォーカス用モータ、112:絞り用モータ、123:モードダイヤル、124:十字キー、131:絞り、132:CCD、134:A/D変換部、150:AF検出部、151:AE演算部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、
前記撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、
前記A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、
所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部、
前記撮影モード設定部が前記画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を前記画像データと対応づけて記録する撮影モード情報記録部、
を備える画像記録装置。
【請求項2】
前記画像記録部は前記画像データを画像ファイルに記録し、
前記撮影モード情報記録部は前記画像記録部の記録する画像ファイルのヘッダ部分に前記撮影モード情報を記録する請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記画像記録部は前記画像データをExif(Exchangeable Image File Format)画像ファイルに記録し、
前記撮影モード情報記録部は前記画像記録部の記録するExif画像ファイルの所定のタグに前記撮影モード情報を記録する請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記画像記録部の記録した画像データを再生する画像再生部をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記画像再生部は前記撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生する請求項4に記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記画像記録部の記録した画像データの再生指示操作を受け付ける再生指示部をさらに備え、
前記画像再生部は前記再生指示部が所定の期間継続して前記再生指示操作を受け付けたことに応じて前記撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生する請求項5に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記画像記録部の記録した画像データの再生指示操作を受け付ける再生指示部をさらに備え、
前記画像再生部は前記再生指示部が前記所定の期間継続せず前記再生指示操作を受け付けたことに応じて前記画像データを前記撮影モード情報とは無関係に再生する請求項4に記載の画像記録装置。
【請求項8】
撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、前記撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、前記A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部を備える画像記録装置に用いられる画像記録再生方法であって、
前記撮影モード設定部が前記画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を前記画像データと対応づけて記録するステップと、
前記撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生するステップと、
を含む画像記録再生方法。
【請求項9】
撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、前記撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、前記A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部、所望の撮影シーンに応じた撮影モードを設定する撮影モード設定部、演算装置を備える画像記録装置に用いられる画像記録再生プログラムであって、
前記撮影モード設定部が前記画像データの記録時に設定していた撮影モードを示す撮影モード情報を前記画像データと対応づけて記録するステップと、
前記撮影モード設定部が現在設定している撮影モードと同一の撮影モードを示す撮影モード情報に対応する画像データを再生するステップと、
を前記演算装置に実行させる画像記録再生プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−352252(P2006−352252A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172524(P2005−172524)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】