説明

画像記録装置

【課題】良好な画像記録を行うためにシートの表面に記録促進剤(前処理液)を塗布する画像記録装置において、塗布によって膨潤状態になっているシートの擦れ汚れ(スミア)を防止することで良好な画像が記録できるようにする。
【解決手段】記録領域に画像を形成するためにシート13を記録ヘッド41に向けて搬送するとき、記録ヘッド41に到達する前の段階で予めシート13の表面の記録面に前処理液21(記録促進剤)を塗布する。塗布にほぼ同期させて可動式プラテン35を作動させてシート13を記録ヘッド41の記録液吐出口に臨む位置から離間する方向へ、図中矢印で示す下方向へ下げる。すなわち、前処理液21を塗布したシート13の記録面は膨潤状態になるが、そのままでは記録ヘッド41との擦れで汚れが生じるので、シート13を記録ヘッド41の記録液吐出口から遠ざけることでそうした擦れ汚れを防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にインクジェット記録装置のごとき画像記録装置に関し、さらに詳しくは、被記録材シートの記録面にインクを吐出して記録を行う前の段階で、記録面に予め記録促進剤(前処理液)を塗布することで良好な画像記録が行えるようにした画像記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、高密度かつ高速の記録動作が可能となっている複写機、ファクシミリ装置およびプリンタなどインクジェット記録方式の画像記録装置の分野では、インクの組成は一般には水を主成分にグリコールなど水溶性の高沸点溶剤を含有させることで、乾燥や目詰まりなどを防止するようにしている。しかし、そうした組成のインクを用いて普通紙などシート上に画像を記録する場合、インクが十分に定着しなかったり、シート表面の填料やサイズ剤の不均一な分布が原因と考えられる画像むらを発生させることが報告されている。その問題は特にカラー画像を形成する場合に顕著となり、複数の色のインクがシートに定着しないまま次々と重ねられることから、色の滲みや混ざりが生じてしまい、満足すべき印字品位の画像を得ることが難しい。
【0003】
かかる問題を改善するために、インクをシートに吐出して記録する前の段階で、シート上に良好な画像を記録するための液体を前処理液として予め塗布しておく方法が提案されている(特許文献1参照)。これによると、少なくとも1つのカルボキシル基を有する少なくとも1つの化学染料剤を含むインク組成物と多価金属塩溶液とが使用され、シートに多価金属塩溶液を適用後にインク組成物を使用する方法が開示されている。また一方、良好な画像を得るためにインクジェット記録ヘッドによる画像記録前の段階で前処理液をローラでシート上に塗布する方法も提案されている。
【0004】
また、停止中のシートに塗布される前処理液量が過剰になると塗布むらを生じたり、多種サイズのシートを取り扱って搬送する場合など、塗布前処理が不要なシートにまで塗布してしまうといった問題の解消に向けた提案もある(特許文献2,3参照)。
【0005】
さらに、前処理液の塗布を必要としないシートのために、塗布の有無をユーザに選択させる独立した搬送路を設けた画像記録装置が提案されている(特許文献4参照)。それらのうちから特許文献4を代表的に図示して以下その概略を説明する。
【0006】
図3に示す画像記録装置100において、シート71を給紙する給紙ローラ72の下流側直後に切替爪88が設けられ、この切替爪88の切り替え動作によって搬送路A,Bのいずれかが選択される。搬送路Aは塗布を行うときに選択される経路であり、搬送路Bは塗布を行わないときの経路として使用される。前処理液82は汲み上げローラ83,84によって供給されて一度塗布ローラ85のローラ面に付着され、それから塗布ローラ85に付着させた前処理液82をシート71の表面に塗布する。塗布後のシート71は補助ローラ73を通過し、やがて搬送ローラ91,93に挟持されて排紙ローラ98との間のキャリッジ95に搭載された記録ヘッド96によって画像記録が行われる。
【0007】
【特許文献1】特開平5−202328号公報
【特許文献2】特開2002−96452号公報
【特許文献3】特開2002−103583号公報
【特許文献4】特開2002−137378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記従来の画像記録装置にあっては解決すべき次の問題点がある。図3において、前処理液82を塗布したシート71の表面は膨潤状態になっている。膨潤状態のシート71に記録ヘッド96が接触して擦れると記録面に汚れ(スミア)が生じ、特に複数色のインクを吐出する領域では一層悪化させ、良好な画像記録のための前処理液が逆効果となる不具合がある。
【0009】
以上から、本発明の目的は、シートの表面に記録促進剤(前処理液)を塗布する画像記録装置において、塗布によって膨潤状態になっているシートの擦れ汚れ(スミア)を防止することで良好な画像が記録できるようにした画像記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の画像記録装置は、塗布処理選択時の制御によって塗布手段が作動してシートの記録面に予め記録促進剤を塗布した後、画像記録ヘッドに搬送されたシートに画像を記録する装置において、塗布手段にほぼ同期させてシート調整手段を作動させることにより、シートを画像記録ヘッドの記録液吐出口に臨む位置から離間する方向へ移動可能に構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像記録装置によれば、画像記録ヘッドにおいてシートに画像を記録するに先立って、塗布手段によって記録促進剤をシートの記録面に塗布すると膨潤状態になるが、シートを画像記録ヘッドの記録液吐出口から遠ざけることでそうした擦れ汚れ防止に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明による画像記録装置の好適な一実施形態について図を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の画像記録装置1はシート搬送装置を具備し、このシート搬送装置から搬送されてきた被記録材であるシート13に画像を記録する記録ユニット30が装備されている。シート搬送装置は、シート13を送り出す給紙ユニット10を有し、また画像記録前の段階でシート13に前処理液(記録促進剤)21を塗布する塗布ユニット(塗布手段)20などから構成されている。塗布ユニット20および記録ユニット30の双方はいずれも独自の搬送経路を有している。
【0014】
画像記録部の主部を構成する記録ユニット30は、シート13を副走査方向へ間欠的に送りながら、シート幅方向へ記録ヘッド41を往復動させることにより(主走査方向)、画像の記録を行う工程である。記録ヘッド41を搭載するキャリッジ42は、画像記録装置1のシャーシ(図示略)に固定されたスライド軸43とスライドレール44の上を摺動することで、シート幅方向に往復動しながら記録を行い、LFローラ31によるシート13の間欠送りと連動することで画像を完成させる。
【0015】
給紙ユニット10は、給紙カセットなどの内部にシート13を載せて収容する圧板12を有し、シート13の束は最上位のものから1枚ずつ給紙ローラ11によって繰り出されて画像記録領域へ向かって送り出される。そうしたシート13の主搬送を行うLFローラ31までの搬送路は分離口37と給紙口26で形成されるUターン形状となっている。Uターン路の途中には、必要時にのみ回転する給紙補助ローラ36が配置され、給紙ローラ11を回転させる駆動源(図示略)が装着されている。この駆動源にワンウェイギアを連結することでシート13の正回転方向への搬送力を補助する。ここでいう正回転方向とは、以下給紙ローラ11から繰り出されて画像記録領域までシート13を搬送する方向である。給紙補助ローラ36は、給紙ローラ11による給紙動作方向への回転時には一方向へのみ回転を許可するワンウェイギアの働きによって回転力はなく、カムなどで離間されている。
【0016】
また、主搬送路に配置された上記LFローラ31はピンチローラ32と対を成している。シート13はそれらLFローラ31とピンチローラ32とのローラ対に挟まれることによって記録時の搬送力が付与される。また、ローラ対に挟まれる直近の上流側には、シート13の有無を検出する反射型のフォトカプラなどによる光学式のシート検出センサ38が設置され、その検出信号に基づいて制御手段では搬送方向を切り替える切替信号を送出するようになっている。
【0017】
また、LFローラ31の下流側で記録ヘッド41に対向する直下には可動式のプラテン35が設けられ、上記ピンチローラ(付勢部材)とともに本発明でいうシート調整手段を構成する。このプラテン35はシート搬送方向に対して直交する方向の図でいう上下方向に移動可能な可動式となっており、記録ヘッド41からのインク吐出による画像記録時、シート13を記録面の反対側の裏面から押し当てて平面性を保つように機能する。プラテン35のさらに下流側には、記録後のシート13を排出するローラ対の排紙ローラ33と拍車34が配置され、排出されたシート13を排紙トレイ39に積み重ねて排紙するようになっている。
【0018】
ここで、塗布ユニット20で使用される前処理液21については、記録ヘッド41から吐出される記録インク中に含まれる着色剤を不溶化する化合物を含有している。
【0019】
前処理液の成分の一例を以下に記述する。
【0020】
硝酸カルシウム・4水和物 10%
グリセリン 42%
界面活性剤 1%
水 残量
また、前処理液の粘度は25℃で5〜6cP(センチポアズ)である。
なお、本発明の適用において前処理液は、上記のものに限られないことは勿論である。
【0021】
かかる前処理液21をシート13の表面に塗布するにあたって、塗布ユニット20は画像記録部までの主搬送路とは別に独立した搬送路を備えており、画像記録時のシート搬送方向つまり正回転方向とは逆向きにシート13を逆送可能に構成されている。すなわち、シート13の後端をフォトセンサによるシート検出センサ38で検出後、LFローラ31とピンチローラ32でシート13の後端が挟まれた状態で正回転方向(記録方向)への搬送を停止させる。続いて、LFローラ31を逆回転させることにより、シート13を反転経路の反転ベース28で逆送させる。その反転ベース28は印字面を形成するプラテン35とほぼ同様に水平に経路が形成されているため、LFローラ31が逆回転してもシート13はその腰の強さでもって給紙口26の方向へは逆送されず、反転ベース28の方向へ円滑に搬送される。
【0022】
反転ベース28の上方には撓みスペース27Aを有する反転カバー27が配置されている。逆回転搬送時に塗布ローラ52の回転速度よりも増速されて連動する搬送ローラの余剰搬送分をその撓みスペース27Aにて吸収できるようにしている。
【0023】
塗布部は、シート13に前処理液21を塗布する塗布ローラ52と、この回転に従動して圧接するカウンタローラ53とのローラ対で構成され、ローラ対間にシート13が通過することで、前処理液21がシート13の表面の記録領域に塗布される。塗布ローラ52にシート13が接触する部位は反転ベース28の延長線上よりも低い位置にしてあるので、カウンタローラ53によって圧接しない限り、前処理液21をシート13に塗布して付着させることはできない。
【0024】
塗布時、逆回転するLFローラ31に連動させて、塗布ローラ52はシート13を記録方向である正回転方向とは逆方向へ逆送させる。処理液溜め室54に適量だけ溜まっている前処理液21に汲み上げローラ51のほぼ半分が浸かっており、ローラ表面に付着させた前処理液21を塗布ローラ52に供給して付着させる。両ローラは歯車列(図示略)から回転伝達を受けて連動して回転する。塗布ローラ52に付着させた前処理液21は、圧接ローラ53によって塗布ローラ52に押し付けられているシート13の記録領域面に再び付着させてから、シート13をUターンベース24に送り込む。このUターンベース24はU字形状に形成された再反転経路であり、給紙補助ローラ36を通過して再びシート13を給紙口26まで再搬送する経路をたどる。
【0025】
上記した切替制御手段は、シート13の後端が通過してから塗布が終了するまでを監視し、シート13の長さ寸法分が通過すると逆回転による塗布工程搬送を停止させるべく指示信号を出力する。再反転経路のUターンベース24では、シート13の長さ寸法よりも短くしてあるので、塗布が終了した状態でシート13は給紙補助ローラ36に挟持された状態のまま一時待機させる。その際、シート13の後端が塗布ローラ52を通過することで搬送力は給紙補助ローラ36だけから受けるようになる。その段階で給紙ローラ11と同一駆動源から給紙逆転動作を行うことで、給紙補助ローラ36はシート13への搬送力を発生し、主搬送路への再給紙動作が再起動される。給紙ローラ11にも一方向への回転のみ可能とするワンウェイギアが内蔵されている。そのため、シート13への塗布終了後、給紙ローラ11を回転させる駆動源が逆回転駆動して給紙補助ローラ36を再給紙動作を開始させても、後続のシート13を新たに給紙するようなことはない。
【0026】
なお、塗布ユニット20を構成する汲み上げローラ51や塗布ローラ52、そして前処理液溜め室54などの各部材は再反転経路であるU字形状のUターンベース24の内側に収められている。そのようにコンパクトに各部材を収めることで、シート搬送装置の大型化を避け、すなわち画像記録装置本体の大型化を避けることができる。
【0027】
つぎに、図2に要部を示すように、可動式のプラテン35が図の上下方向へ動作することによってシート調整が以下のように行われる。
【0028】
付勢手段であるところのピンチローラ32はシート13をLFローラ31に押し付けできる位置に配置され、ローラ回転中心からシート13の記録領域となる表面寄りの位置にてLFローラ31に圧接できるようにしているので、シート13は記録領域をプラテン35に沿い密着状態で搬送される。
【0029】
したがって、塗布処理が選択され、その制御によって予め前処理液21がシート13に塗布されている場合、制御手段からの作動信号がプラテン35に送られてシート13の記録面である表面に平行のままの姿勢で下降する(2点鎖線の位置)。ピンチローラ32で押さえ込まれた状態でシート13はプラテン35に沿い当接する形になり、シート13はプラテン35と共に下降位置まで下がって、下がった距離だけ記録ヘッド41から遠ざかる。なお、プラテン35の上下動駆動源(図示略)は給紙ローラ11などを回転させる駆動体の駆動方向を切り替えるなどして共用することができる。
【0030】
前処理液21の塗布処理を終えたシート13は、塗布された記録面である表面を内側にして、Uターン形状の経路において塗布による膨潤が終了するまで待機する。このときシート13に形成されるループ状の曲面は、記録領域の記録面が内側でかつシート間隔が拡大する方向へのループである。そのため、塗布されたことで腰の強さが弱まったシート13ではあるが、記録ヘッド41に接触するようなことはなく所要の距離だけ遠ざかった位置にて搬送される。
【0031】
したがって、以上から本実施形態によれば、前処理液21を塗布するか否かを選択可能な画像記録装置であって、シート搬送方向に対して直交する方向、例えば上下動作が可能な可動プラテン35とシート搬送レベルを記録ヘッド41から離間して遠ざけることができる。それにより、前処理液21を塗布した直後のシート13が記録ヘッド41に接触することはなく、液体塗布で膨潤状態になったシート13がその膨潤が収束するまでの時間的な間だけ待機させる。シート13の膨潤状態が収束すれば腰の強さも復活するので、膨潤化でジャムなどを引き起こすといった搬送不良を防げる。膨潤収束までの待機は、前述したように、反転ベース28の上方の反転カバー27内部に確保された撓みスペース27Aである。また、そうした待機状態にあるときのシート13としては、記録面が内側でかつシート間隔が拡大する方向へ曲面をつけるループを形成することで、前処理液塗布によって膨潤して腰の強さが弱まったとしても、可動プラテン35によって必要なシート平滑性を維持できる程度のテンションを付与される。この構成により、記録ヘッド41との擦れによる生じる記録面汚れ(スミア)など記録面不良を防ぎ、結果として良好な画像記録を得ることができる。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であればその他の実施形態や応用例、変形例の可能であり、またそれらの組み合わせも可能である。
【0033】
例えば、図1に示されているように、シート13の裏面など記録領域外に不要な前処理液21が付着した場合の対処策を以下のように講じることができる。不要な前処理液21が付着する部位として設定できるのは二個所である。
【0034】
その一個所の部位は、汲み上げローラ51で汲み上げた前処理液21が供給されて付着している塗布ローラ52によって正規にシート13の表面の記録領域に塗布する前の段階で、カウンタローラ53にも前処理液21が付着してしまった場合である。カウンタローラ53に付着した前処理液21はシート13の記録領域外である裏面にも不要に付着されてしまう。その結果、シート13の先端の表裏両面に不要な前処理液21が付着されると、シート13の腰の強さが弱体化するだけでなく、摩擦抵抗も大きくなって、ジャムが発生し易くなる。
【0035】
そうした搬送不良を防ぐため、カウンタローラ53の表面に摺接可能な多孔質プレート状に成形された清掃部材を設けることで、この清掃部材によって不要な前処理液21を掬い取ることによって、シート13の記録領域外である裏面に回り込んで付着するのを防ぐ。
【0036】
もう一個所の部位は、塗布終了したシート13が画像記録前の段階で通過する主搬送路におけるLFローラ31を押圧するピンチローラ32である。このピンチローラ32においても、上記清掃部材と同様な多孔質プレート状に成形されたものをピンチローラ32に摺接させて設けることができる。そうした清掃部材によって、シート13の表面の記録領域に塗布された前処理液21がピンチローラ32の表面にくっ付いても即除去され、ピンチローラ32からLFローラ31に前処理液21が再びくっ付いてしまうような不具合を防ぐのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の画像記録装置の実施形態を示す断面図
【図2】本実施形態の要部を示す断面図
【図3】従来例の画像記録装置を示す断面図
【符号の説明】
【0038】
1 画像記録装置
10 給紙ユニット
11 給紙ローラ
13 シート
20 塗布ユニット(塗布手段)
21 前処理液(記録促進剤)
24 Uターンベース(待機部)
30 記録ユニット
31 LFローラ
32 ピンチローラ(付勢手段)
35 可動式プラテン(シート調整手段)
41 記録ヘッド
52 塗布ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布処理選択時の制御によって塗布手段が作動してシートの記録面に予め記録促進剤を塗布した後、画像記録ヘッドに搬送されたシートに画像を記録する画像記録装置において、
前記塗布手段にほぼ同期させてシート調整手段を作動させることにより、シートを前記画像記録ヘッドの記録液吐出口に臨む位置から離間する方向へ移動可能に構成したことを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記シート調整手段が、
前記記録液吐出口に臨む位置のシートが平坦になるよう裏面側から押圧して支持するとともに、記録液吐出口に対して接近離間する方向へ移動可能な可動式プラテンと、
シートを前記可動式プラテンに押し付ける方向へ付勢して一体に記録液吐出口から離間させる付勢部材と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
前記付勢部材が、シートを押圧して前記可動式プラテンに密着させるピンチローラであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記記録促進剤である前処理液が記録面に塗布されて膨潤状態になっているシートを、前記記録液吐出口に送り込む前に一時待機させる待機部が設けられていることを特徴とする請求項1,2および3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記待機部は、前記前処理液の塗布によって膨潤状態のシートを塗布面が内側になるようにループ状に湾曲させて保持することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−55010(P2007−55010A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241207(P2005−241207)
【出願日】平成17年8月23日(2005.8.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】