説明

画像記録装置

【課題】搬送向きに沿った長さが短いトレイが安定して搬送される手段を提供する。
【解決手段】プリンタ部11は、CD111を支持するトレイ110又は記録用紙が搬送される第1搬送路23に設けられたプラテン52と、プラテン52上の記録用紙又はCD111に画像記録を行う記録部25と、を具備する。プラテン52は、第1支持面55,56及びガイド面57,58を有する第1部材53と、第2支持面60を有し、第2支持面60を第1支持面55,56に対して相対移動可能に設けられた第2部材54と、を具備する。また、プラテン52を、第1支持面55,56と第2支持面60との高さを合致させる第1姿勢と、第1支持面55,56に対して第2支持面60が下方に位置させてガイド面57,58を露出させる第2姿勢とに姿勢変化させる可動機構70を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート、及び薄板形状の被記録部材を支持するトレイが搬送される画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像記録装置は、被記録媒体を搬送して画像記録を行う。インクジェット方式の画像記録装置は、様々な被記録媒体に画像記録を行い得る。インクジェット方式の画像記録装置の被記録媒体として、記録用紙などのシートや、CDやDVDなどの薄板形状の部材が挙げられる。
【0003】
CDやDVDなどは、定形の記録用紙に対応した搬送路に合致するトレイなどに載置されて、搬送路を搬送されつつ画像記録が行われる。このような画像記録において、トレイは、装置の正面側など、外部から搬送路へ挿入されてプラテン上へ搬送される。
【0004】
ユーザがトレイに接触したり等して、装置へ挿入されているトレイに外力が加わると、トレイの姿勢が乱れて、CDなどに精度よく画像記録を行うことができないことがある。このような問題に対して、従来より、トレイが装置へ安定して挿入されて搬送されるように、トレイの両端部や下面を支持するトレイガイドなどが設けられた画像記録装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−30304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
トレイに載置されたCDなどに画像記録が行われる場合には、搬送路へ挿入されたトレイは、CDなどが記録ヘッドの直下を通り過ぎるまで搬送されてから、搬送向きが逆転され、再び記録ヘッドの直下へ進入するCDなどに対して画像記録が行われる。前述されたような従来のトレイガイドによって、トレイの搬送向きが逆転されるまでトレイが案内されるためには、トレイにおける搬送向きに沿った長さが、トレイガイドから記録ヘッドの直下を抜けるまでの距離にCDなどの直径を加えた長さより長くなければならない。つまり、そのような長さをトレイが有しなければ、トレイガイドによってトレイを案内させることができない。また、トレイの多くは合成樹脂の成型品であるが、トレイの長さが長くなるほど成型品のソリが大きくなり、トレイの上面からCDなどが突出したりして、トレイの搬送に悪影響が生じることが懸念される。
【0007】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送向きに沿った長さが短いトレイが安定して搬送される手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本発明は、薄板形状の被記録部材を支持するトレイ又はシートが搬送される搬送路に設けられたプラテンと、当該プラテン上のシート又は被記録部材に対してインク滴を選択的に吐出して画像記録を行う記録部と、を具備する画像記録装置であって、上記プラテンは、シートを支持する第1支持面及び当該第1支持面と交差するように配置されてトレイを案内するガイド面を有する第1部材と、シート又はトレイを支持する第2支持面を有する第2部材とを有し、上記第1支持面と上記第2支持面とが相対移動可能に設けられており、上記プラテンを、上記第1支持面と上記第2支持面との高さを合致させる第1姿勢と、上記第1支持面に対して上記第2支持面が下方に位置させて上記ガイド面を露出させる第2姿勢とに姿勢変化させる可動機構を具備する。
【0009】
シートに画像記録が行われるときには、プラテンが第1姿勢にされる。これにより、第1支持面と第2支持面との高さが合致して、プラテンの第1支持面及び第2支持面上にシートが平坦に支持され、そのシートに対して記録部からインク滴が選択的に吐出される。
【0010】
被記録部材に画像記録が行われるときには、プラテンが第2姿勢にされる。これにより、第1支持面に対して第2支持面が下方に位置されて本体のガイド面が露出される。第2支持面上に搬送されたトレイは、ガイド面によって案内されながら第2支持面上を搬送される。
【0011】
(2) 本発明に係る画像記録装置は、上記搬送路において上記プラテンに近接して設けられてシート又はトレイを挟持して搬送し、一対をなすローラ間隔が、シートを挟持するに適した第1間隔と、トレイを挟持するに適した第2間隔とに変動可能な第1ローラ対と、上記搬送路において上記プラテンに対して上記第1ローラ対と反対側に設けられてシート又はトレイを挟持して搬送し、一対をなすローラ間隔が、シートを挟持するに適した第1間隔と、トレイを挟持するに適した第2間隔とに変動可能な第2ローラ対と、を更に具備するものであってもよい。上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対が第1間隔であるときに、上記プラテンが第1姿勢となり、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対が第2間隔であるときに、上記プラテンが第2姿勢となる。
【0012】
第1ローラ対及び第2ローラ対が第2間隔となると、プラテンが第2姿勢となるので、トレイの搬送経路が確実に確保される。
【0013】
(3) 本発明に係る画像記録装置は、上記トレイが上記搬送路へ搬送される方向と直交し、且つ上記ガイド面に沿った方向を軸方向として、当該ガイド面から上記第2支持面へ膨出するように設けられたガイドローラを更に具備するものであってもよい。
【0014】
トレイがガイドローラを回転させながら搬送されることによって、トレイが円滑に搬送される。
【0015】
(4) 本発明に係る画像記録装置は、上記第2姿勢において、上記第1支持面と上記第2支持面とは、上記ガイド面にガイドされるトレイ側端部の厚み分の段差が生じるものであってもよい。
【0016】
これにより、記録部からシートまでの距離と、記録部からトレイ上の被記録部材までの距離とをほぼ同じにすることができるので、シート及び被記録部材の双方に精度よく画像記録が行われる。
【0017】
(5) 上記可動機構として、上記第2部材の上記第2支持面を下降させて、上記プラテンを第2姿勢に姿勢変化させるものが挙げられる。
【0018】
(6) 上記第2支持面の両側に上記第1支持面がそれぞれ配置されてもよい。
【0019】
このような配置は、プラテンの中央部分に対してトレイが搬送される構成において有用である。また、2つある第1支持面を固定として、1つの第2支持面を下降させればよいで、可動機構が簡易となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、シートに画像記録が行われるときには、プラテンが第1姿勢にされて、第1支持面及び第2支持面上にシートが平坦に支持され、一方、被記録部材に画像記録が行われるときには、プラテンが第2姿勢にされて、第2支持面上に搬送されたトレイが、ガイド面によって案内されるので、搬送向きに沿った長さが短いトレイ上の被記録部材が記録部の直下を通過するまで搬送されても、ガイド面によってトレイを案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。
【図2】プリンタ部11の内部構成を示す縦断面図である。
【図3】第1姿勢のプラテン52を示す斜視図である。
【図4】第2姿勢のプラテン52を示す斜視図である。
【図5】第2姿勢のプラテン52の一部を示す拡大斜視図である。
【図6】第1姿勢のプラテン52の断面構造を示す断面図である。
【図7】第2姿勢のプラテン52の断面構造を示す断面図である。
【図8】トレイ110が搬送されている状態を示す縦断面図である。
【図9】トレイ110が搬送されている状態を示す縦断面図である。
【図10】トレイ110が搬送されている状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、適宜図面が参照されつつ本発明の好ましい実施形態が説明される。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一実施形態にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲でこの実施形態が適宜変更されることは言うまでもない。
【0023】
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、下部に設けられたプリンタ部11と、上部に設けられたスキャナ部12と、正面上部に設けられた操作パネル14とを備えている。なお、本実施形態においては、矢印101で示される方向が複合機10の幅方向であり、矢印102で示される方向が複合機10の高さ方向であり、矢印103で示される方向が複合機10の奥行き方向である。また、図1においては、トレイ110が挿入される状態の複合機10が示されている。
【0024】
複合機10は、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ機能及びコピー機能などの各種の機能を有している。プリント機能は、プリンタ部11によって発揮される。このプリンタ部11は、インクジェット方式によって画像記録を行う。なお、複合機10においてプリント機能以外の機能は任意であり、例えば、スキャン機能やコピー機能、ファクシミリ機能を有しないプリント機能のみを有するプリンタとして本発明の画像記録装置が実施されてもよい。
【0025】
プリンタ部11の正面に開口13が形成されている。この開口13の内部に給紙カセット20が着脱可能に設けられている。給紙カセット20の詳細な構成については後述されるが、給紙カセット20に装填された記録用紙が、後述される搬送機構によってプリンタ部11内を搬送される。この搬送過程において、記録用紙に画像記録が行われる。
【0026】
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されているが、スキャナ部12の構成は、本発明に直接に関係しないので、ここでは詳細な説明が省略される。
【0027】
操作パネル14は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものであって、各種操作ボタンや液晶表示部を備えている。ユーザは、操作パネル14を操作することにより各種機能の設定や動作を実行することができる。例えば、ユーザは、記録用紙に画像記録を行うか、トレイ110に保持されたコンパクトディスク111(以下、「CD111」と略される。)に画像記録を行うかのモード設定などを操作パネル14への入力によって複合機10に指示することができる。記録用紙は、本発明におけるシートの一例である。CD111は、本発明における薄板形状の被記録部材の一例である。
【0028】
[プリンタ部11の内部構成]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙カセット20と、給紙カセット20から給送された記録用紙が搬送される第1搬送路23と、トレイ110が搬送される第2搬送路24と、第1搬送路23に設けられた記録部25と、第1搬送路23に設けられた搬送ローラ対26及び排紙ローラ対27と、記録部に対向して設けられたプラテン52と、を備えている。搬送ローラ対26が本発明における第1ローラ対に相当し、排紙ローラ対27が本発明における第2ローラ対に相当する。
【0029】
[給紙カセット20]
給紙カセット20は、プリンタ部11の底側に配置されている。給紙カセット20は、上面の一部が開口された矩形の箱状である。給紙カセット20の内部空間21には、複数枚の記録用紙が積層された状態に載置される。給紙カセット20に積載された記録用紙は、給紙ローラ30によって第1搬送路23に給送される。
【0030】
排紙トレイ22は、給紙カセット20の上面の一部として構成されている。第1搬送路23から排出された記録用紙は、排紙トレイ22に積載される。
【0031】
[第1搬送路23]
図2に示されるように、第1搬送路23は、記録用紙が湾曲されて案内される湾曲部32と、記録用紙が直線状に延びて案内される直線部33とを有する。湾曲部32は、給紙カセット20の奥側から上方へ向かって延びながら装置正面側(図2における右側)へ湾曲している。直線部33は、湾曲部32から装置正面側へ向かって排紙トレイ22付近まで直線状に延びている。記録用紙は給紙カセット20から湾曲部32及び直線部33へ順次搬送される。つまり、湾曲部32及び直線部33は、記録用紙が搬送される向きに沿って順に連続して配置されている。この湾曲部32及び直線部33によって、第1搬送路23は、いわゆるUターンパスを形成している。
【0032】
湾曲部32及び直線部33は、記録部25等が配置されている箇所以外は、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。なお、図2においては、外側ガイド面及び内側ガイド面を構成する各ガイド部材が省略されている。
【0033】
[第2搬送路24]
図2に示されるように、第2搬送路24は、第1搬送路23の直線部33から装置背面側(図2における左側)へ直線状に延びている。第2搬送路24も、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されているが、図2においては、外側ガイド面及び内側ガイド面を構成する各ガイド部材が省略されている。第2搬送路24は、湾曲部32と直線部33との境界付近で第1搬送路23と交差している。各図には現れていないが、第1搬送路23は、第2搬送路24と交差する箇所に、トレイ110が通過可能な開口を有する。この開口は、例えばフラップなどによって適宜開閉される。
【0034】
[給紙ローラ30]
図2に示されるように、給紙ローラ30は、アーム31の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ30は、アーム31の回動によって給紙カセット20の内部空間21へ進入して、内部空間21に積載された最上位置の記録用紙と接触する。給紙ローラ30は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転される。給紙ローラ30が給紙カセット20の記録用紙に圧接された状態で給紙ローラ30が回転されると、給紙ローラ30との摩擦力によって、最上位置の記録用紙が第1搬送路23へ給送される。
【0035】
[搬送ローラ対26]
搬送ローラ対26は、第1搬送路23の直線部33において、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25及びプラテン52より上流側に配置されており、記録用紙又はトレイ110を挟持して搬送するものである。搬送ローラ対26は、駆動ローラ45と従動ローラ46とを有する。
【0036】
駆動ローラ45と従動ローラ46とは、ほぼ高さ方向102に沿って対向されて対をなしている。図3及び図4に示されるように、駆動ローラ45は、幅方向101に沿って延びる1本のローラであり、記録用紙及びトレイ110の幅より十分に長く、フレーム29に回転自在に支持されている。駆動ローラ45は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転する。
【0037】
従動ローラ46は、駆動ローラ45のほぼ下側において、幅方向101に沿って複数が設けられている。各従動ローラ46は、後述されるプラテン52の第2部材54と一体である支持部材28に支持されている。詳細については後述されるが、この支持部材28が高さ方向102へ移動されることによって、駆動ローラ45と従動ローラ46とのローラ間隔が、記録用紙を挟持するに適した第1間隔と、トレイ110を挟持するに適した第2間隔とに変動される。支持部材28は、幅方向101の両端側においてU字形状の係合部35,36が上方へ突出されている。各係合部35,36は、駆動ローラ45において記録用紙及びトレイ110が通過する領域より両端側において、駆動ローラ45を挟み込むようにして係合されている。各係合部35,36が駆動ローラ45と係合することによって、支持部材28の移動が、駆動ローラ45に対して上下方向へ案内される。
【0038】
支持部材28には、各従動ローラ46の大半を収容可能な空間が幅方向101に列設されている。この各空間に従動ローラ47が収容されて、その上側の一部のローラ面が支持部材28から上側へ向かって突出されている。各従動ローラ46は、支持部材28の各空間において高さ方向102へ若干スライド可能であり、図に示されていないコイルバネによって上側へ付勢されている。コイルバネに付勢された従動ローラ46は、図3に示されるように、駆動ローラ45に圧接する。従動ローラ46が駆動ローラ45に圧接された状態の駆動ローラ45と従動ローラ46との間隔が、本明細書において第1間隔と称される。駆動ローラ45と従動ローラ46との間に記録用紙が進入すると、ネジリコイルバネの付勢力に抗して、従動ローラ46が駆動ローラ45から記録用紙の厚みだけ離れて、記録用紙が駆動ローラ45と従動ローラ46とに挟持される。
【0039】
図4に示されるように、支持部材28が下方へ移動されると、各従動ローラ46も下方へ移動されて、駆動ローラ45と従動ローラ46との間隔が、トレイ110の厚みに相当する間隔となる。この間隔が本明細書において第2間隔と称される。
【0040】
[排紙ローラ47、拍車48]
図2に示されるように、第1搬送路23の直線部33には、排紙ローラ47及び拍車48が設けられている。排紙ローラ47及び拍車48は、記録用紙の搬送向きにおいて記録部25及びプラテン52より下流側に配置されている。排紙ローラ47及び拍車48は、排紙ローラ47を下側として高さ方向103に対をなして配置されている。
【0041】
図3,4に示されるように、排紙ローラ47は、幅方向101に沿って延びる1本のローラであり、記録用紙及びトレイ110の幅より十分に長く、フレーム29に回転自在に支持されている。フレーム29において、排紙ローラ47が挿通される孔37,38は、高さ方向102を長手方向とする長孔である。排紙ローラ47は、この孔37,38の長手方向に沿って高さ方向102へ移動可能である。排紙ローラ47は、不図示のコイルバネによって上方へ付勢されており、外力を受けなければ、孔37,38の上端側に位置する。このとき、排紙ローラ47は、拍車48に圧接する。排紙ローラ47と拍車48とが圧接された状態の排紙ローラ47と拍車48との間隔が、本明細書において第1間隔と称される。
【0042】
図4に示されるように、排紙ローラ47が下方へ移動すると、排紙ローラ47と拍車48との間隔が、トレイ110の厚みに相当する間隔となる。この間隔が本明細書において第2間隔と称される。
【0043】
図2に示されるように、拍車48は、排紙ローラ47に対して接離可能であって、第1間隔にある排紙ローラ47に圧接するようにバネ付勢されている。排紙ローラ47は、図示されていないモータから駆動伝達されて回転される。排紙ローラ47の回転は駆動ローラ45の回転と同期されている。第1間隔の排紙ローラ47と拍車48との間に記録用紙が進入すると、バネ付勢に抗して、拍車48が排紙ローラ47から記録用紙の厚みだけ離れて、記録用紙が排紙ローラ47と拍車48とに挟持される。排紙ローラ47及び拍車48に挟持された記録用紙は、排紙ローラ47の回転を受けて排紙トレイ22へ向かって搬送される。
【0044】
[記録部25]
図2に示されるように、記録部25は、第1搬送路23の直線部33に配置されており、キャリッジ50及び記録ヘッド51を備えている。キャリッジ50は、直線部33を挟んでプラテン52の上側に配置されている。キャリッジ50には、記録ヘッド51が搭載されている。同図には現れていないが、記録ヘッド51は、インク滴を吐出するノズルを有している。このノズルの開口がプラテン52側へ露出された状態で、記録ヘッド51がキャリッジ50に搭載されている。キャリッジ50は、図示されていないモータから駆動伝達されて、記録ヘッド51とともに幅方向101(図2において紙面に垂直な方向)へ往復移動する。キャリッジ50が移動されながら、記録ヘッド51から微小なインク滴がプラテン52上の記録用紙へ向かって選択的に吐出される。吐出されたインク滴が記録用紙又はCD111に着弾することによって、記録用紙又はCD111に画像が記録される。なお、インクは、図示されていないインクカートリッジから記録ヘッド51へ供給される。
【0045】
[プラテン52]
図2に示されるように、プラテン52は、第1搬送路23の直線部33において、記録ヘッド51と対向する位置に配置されている。プラテン52は、第1搬送路23を搬送される記録用紙を支持する。また、プラテン52は、第1搬送路23の直線部33を搬送されるトレイ110を支持する。
【0046】
図3,4に示されるように、プラテン52は、幅方向101を長手方向として、幅方向101及び奥行き方向103に拡がる第1支持面55,56及び第2支持面61を有する薄平な部材である。プラテン52は、フレーム29に支持されて、搬送ローラ対26と排紙ローラ対27との間に配設されている。プラテン52は、主として第1部材53及び第2部材54から構成されている。プラテン52は、第2部材54が第1部材53に対して高さ方向102へ移動されることによって、第1姿勢と第2姿勢とに姿勢変化する。
【0047】
第1部材53は、幅方向101の中央部分に第2部材54が組み込み可能に開口された薄平な部材である。第1部材53は、幅方向101の両端側において第1支持面55,56を有する。この第1支持面55,56は、第1部材53の上面をなしている。第1支持面55,56は、高さ方向102に対して同じ高さに配置されている。幅方向101における第1支持面55,56の間隔は、トレイ110の幅より若干広く、画像記録可能な最大サイズの記録用紙より狭い。したがって、第1支持面55,56は、記録用紙を支持するが、トレイ110を支持することはない。なお、第1支持面55,56には、奥行き方向103へ延びるリブが適宜設けられており、これらリブ上に記録用紙が支持されるが、このようなリブは任意の構成であり、本明細書においては、このようなリブによる支持も含めて、第1支持面55,56が記録用紙を支持すると表現される。
【0048】
図4,5に示されるように、第1部材53は、第1支持面55,56の幅方向101の内側の各端から下方へ延びるガイド面57,58を有する。ガイド面57,58は、高さ方向102及び奥行き方向103に拡がる面である。つまり、ガイド面57,58は、第1支持面55,56と交差する。このガイド面57,58の幅方向101における間隔は、トレイ110の幅よりも若干広い。ガイド面57,58は、第1搬送路23の直線部33を搬送されるトレイ110の側端部を案内する。
【0049】
図5に示されるように、ガイド面57には、幅方向101の内側へ、つまり第2部材54へ向かって膨出するガイドローラ59が設けられている。ガイド面58にも同様のガイドローラ60(図7参照)が設けられているが、これらは幅方向101に対して対称な構造なので、以下、ガイドローラ59を例に、その構成が説明される。
【0050】
ガイド面57は、奥行き方向103におけるほぼ中央に開口が形成されており、その開口に一部が収容されるようにガイドローラ59が設けられている。ガイドローラ59は、奥行き方向103と直交し、且つガイド面57に沿った方向を軸方向として回転自在に設けられている。ガイドローラ59は、ガイド面57から第2部材54側へ膨出するように設けられている。図には現れていないが、ガイドローラ59は、第2部材54側へバネ付勢されており、ガイド面57に案内されるトレイ110により押圧されて、第2部材54から離れる方向へ移動可能である。
【0051】
第2部材54は、第1部材53における幅方向101の中央部分に組み込まれた薄平な部材である。第2部材54は、その上面が第2支持面61をなしている。第2支持面61は、幅方向101の寸法が、第1支持面55と第1支持面56との間隔より若干短く、奥行き方向103の寸法が、第1支持面55,56の奥行きと同等である。第1支持面55,56は、第2支持面61に対して幅方向101の両側に配置されている。第2支持面61は、記録用紙又はトレイ110を支持する。なお、第2支持面61には、第1支持面55,56と同様に、奥行き方向103へ延びるリブが適宜設けられており、これらリブ上に記録用紙又はトレイ110が支持されるが、このようなリブは任意の構成であり、本明細書においては、このようなリブによる支持も含めて、第2支持面61が記録用紙又はトレイ110を支持すると表現される。
【0052】
第2部材54は、第1部材53に対して高さ方向102へ移動可能である。図3に示されるように、第1支持面55,56と第2支持面61との高さ方向102における高さが合致する状態が、本明細書において第1姿勢と称される。図4に示されるように、第1支持面55,56に対して第2支持面61が下方に位置されて、ガイド面57,58が露出される状態が、本明細書において第2姿勢と称される。
【0053】
図6,7に示されるように、第2部材54は、装置背面側(図6,7における左側)において支持部材28と一体に構成されている。したがって、第2部材54と支持部材28とは、一体に高さ方向102に対して移動する。また、第2部材54の装置正面側(図6,7における右側)には、装置正面側へ向かって突出するU字形状の係合部62が設けられている。この係合部62は、排紙ローラ47の軸に係合されている。係合部62が排紙ローラ47と係合することによって、排紙ローラ47が高さ方向102へ移動すると、係合部62を介して第2部材54の装置正面側が高さ方向102へ連動する。
【0054】
[可動機構70]
支持部材28は、可動機構70によって高さ方向102へ移動される。図6,7に示されるように、可動機構70は、支持部材28の下方に設けられている。可動機構70は、偏心カム71を有し、この偏心カム71を不図示のモータからの駆動伝達により回転させるものである。
【0055】
偏心カム71は、幅方向101に沿って延びる軸72を中心として回転する円盤形状の部材であり、その円盤形状の部材の周縁部73が幅方向101に沿って鍔状に延出されている。周縁部73は、軸72周りにおいて連続しており、軸72までの距離が偏心カム71の回転位相により変動する。支持部材28には、幅方向101に沿って延びる係止ピン39が設けられており、この係止ピン39が、偏心カム71の周縁部73の内側に係合されている。支持部材28は、不図示のバネによって上方へ付勢されており、係止ピン39は、偏心カム71の回転位相に拘わらず、常に周縁部73の内側に接触する。
【0056】
図6に示されるように、軸72から最も離れた箇所の周縁部73に係止ピン39が係合された状態において、支持部材28が最も高さ方向102の上方に位置される。このとき、支持部材28に支持されている従動ローラ46は、駆動ローラ45に圧接される。つまり、駆動ローラ45と従動ローラ46との間隔が第1間隔となる。また、支持部材28と一体に移動する第2部材54は、その第2支持面61が第1支持面55,56と同じ高さとなる位置に位置される。つまり、プラテン52が第1姿勢となる。
【0057】
図7に示されるように、軸72に最も近い箇所の周縁部73に係止ピン39が係合された状態において、支持部材28が最も高さ方向102の下方に位置される。このとき、支持部材28に支持されている従動ローラ46は、駆動ローラ45から最も離れる。つまり、駆動ローラ45と従動ローラ46との間隔が第2間隔となる。また、支持部材28と一体に移動する第2部材54は、その第2支持面61が第1支持面55,56に対して下方に位置される。つまり、プラテン52が第2姿勢となる。この第2姿勢において、第1支持面55,56と第2支持面61とは、トレイ110の側端部114(図1参照)の厚み分の段差を生じさせる。
【0058】
[トレイ110]
図1に示されるように、トレイ110は、CD111より大きな平板であり、その上面にトレイ110が嵌め込まれる凹嵌部112が形成されている。凹嵌部112は、CD111に合致するドーナツ形状の溝であり、この凹陥部112にCD111が嵌め込まれることによって、トレイ110にCD111が固定されて、トレイ110の上面側にCD111の印刷面が露出される。
【0059】
図8に示されるように、トレイ110において、複合機10に挿入される先端部113は、先端の厚みが薄く、後端へ向かって厚みが次第に増すようなテーパ形状である。このテーパ形状によって、排紙ローラ対27の間に先端部113が進入しやすい。
【0060】
[記録用紙への画像記録]
記録用紙に画像記録が行われるときには、偏心カム71は、搬送ローラ対26が第1間隔となる回転位置にされている。したがって、従動ローラ46は駆動ローラ45に圧接されている。また、プラテン52においては、第1支持面55,56と第2支持面61とが同じ高さとなっている。つまり、プラテン52は第1姿勢である。また、排紙ローラ対27も第1間隔である。
【0061】
図示されていないモータの回転を受けて給紙ローラ30、駆動ローラ45及び排紙ローラ47が所定のタイミングで回転されて、給紙カセット20から第1搬送路23へ記録用紙が給送される。第1搬送路23の湾曲部32を搬送される記録用紙の先端が搬送ローラ対26へ到達すると、従動ローラ46が記録用紙の厚み分だけ若干退避して、記録用紙が搬送ローラ対26によって挟持される。この状態で駆動ローラ45の回転が記録用紙に伝達されて、記録用紙がプラテン52上へ搬送される。第1姿勢のプラテン52において、記録用紙は、第1支持面55,56及び第2支持面61に支持される。なお、記録用紙の幅が第2支持面61の幅より狭いときには、記録用紙は第2支持面61のみによって支持される。
【0062】
プラテン52上に記録用紙が搬送されると、駆動ローラ45が間欠して回転される。駆動ローラ45が停止されている間に、キャリッジ50が幅方向101へ往復移動され、その往復移動の間に記録ヘッド51からプラテン52上の記録用紙へインク滴が選択的に吐出される。このような駆動ローラ45の間欠した回転とキャリッジの往復移動が繰り返されることによって、記録用紙の所望の位置に所望の画像が記録される。画像記録が行われた記録用紙は、排紙ローラ47及び拍車48に挟持されて、排紙トレイ22上へ排出される。
【0063】
[CD111への画像記録]
CD111に画像記録が行われるときには、図1に示されるように、CD111が、予めトレイ110に載置される。図示されていないモータの回転を受けて駆動ローラ45及び排紙ローラ47が所定のタイミングで回転される。図1に示されるように、トレイ110は、装置の正面側の開口13から第1搬送路23の直線部24へ挿入されるので、駆動ローラ45及び排紙ローラ47が回転される向きは、記録用紙が搬送される向きと逆向きである。図7に示されるように、第1搬送路23の直線部24に挿入されたトレイ110は、排紙ローラ47及び拍車48に挟持されて、プラテン52上へ搬送される。
【0064】
図8に示されるように、トレイ110の先端113が排紙ローラ47と拍車48との間に挿入されると、排紙ローラ47が不図示のバネ付勢に抗してトレイ110の厚み分だけ降下する。これにより、排紙ローラ47が拍車48から離間される。排紙ローラ47が降下すると、排紙ローラ47の軸に係合されている係合部62を介して、プラテン52の第2部材54の装置正面側(図8における右側)が連動して降下する。これにより、プラテン52の装置正面側において、第2支持面61が第1支持面55,56に対して下方へ位置されて、第1支持面55,56と第2支持面61との間に、トレイ110の側端部114の厚み分に相当する段差が生じる。また、第2部材54が降下することによって、第1部材53のガイド面57,58の一部が露出される。
【0065】
つづいて、図9に示されるように、偏心カム71が、搬送ローラ対26が第2間隔となる回転位置に回転される。これにより、支持部材28が降下されて従動ローラ46が駆動ローラ45から離間する。また、支持部材28の降下に伴って、第2部材54の装置背面側(図9における左側)が連動して降下する。これにより、プラテン52の装置背面側において、第2支持面61が第1支持面55,56に対して下方へ位置されて、第1支持面55,56と第2支持面61との間に、トレイ110の側端部114の厚み分に相当する段差が生じる。また、第2部材54の装置背面側が降下することによって、プラテン52の奥行き方向103に渡って、第1部材53のガイド面57,58がほぼ均等に露出される。これにより、搬送ローラ対26及び排紙ローラ対27が第2間隔となり、プラテン52が第2姿勢となる。
【0066】
図9,10に示されるように、第2姿勢のプラテン52において、トレイ110は、第1支持面55,56の間において第2支持面61上に支持される。また、トレイ110の側端部114がガイド面57,58に案内される。トレイ110が搬送されるときには、ガイド面57,58に設けられたガイドローラ59,60が、トレイ110の側端部114に摺接しながら回転する。この状態において、トレイ110に積載されたCD111の印字面は、第1支持面55,56とほぼ同じ高さである。なお、図8から図10においては、CD111が省略されている。
【0067】
トレイ110の先端部113が搬送ローラ対26へ到達すると、その先端部113が駆動ローラ45及び従動ローラ46との間へ進入する。駆動ローラ45と従動ローラ46とに挟持されたトレイ110は、駆動ローラ45の回転を受けて、装置正面側から背面側(図9における左側)へ搬送される。
【0068】
トレイ110に載置されたCD111の後端(図9における右端側の端)が、記録ヘッド51の直下を通過すると、駆動ローラ45及び排紙ローラ47が停止されて逆転される。これにより、トレイ110は、先端113と後端とが逆転して、装置背面側から装置正面側(図9における右側)へ搬送される。トレイ110に載置されたCD111が記録ヘッド51の直下へ再び搬送されると、駆動ローラ45が間欠して回転される。駆動ローラ45が停止されている間に、キャリッジ50が幅方向101へ往復移動され、その往復移動の間に記録ヘッド51からトレイ110上のCD111へインク滴が選択的に吐出される。このような駆動ローラ45の間欠した回転とキャリッジの往復移動が繰り返されることによって、CD111の所望の位置に所望の画像が記録される。画像記録が行われたCD111は、トレイ110に載置された状態で、装置正面側へ排出される。
【0069】
[本実施形態の作用効果]
本実施形態に係る複合機10によれば、記録用紙に画像記録が行われるときには、プラテン52が第1姿勢にされて、第1支持面55,56及び第2支持面60上に記録用紙が平坦に支持される。一方、CD111に画像記録が行われるときには、プラテン52が第2姿勢にされて、第2支持面60上に搬送されたトレイ110が、ガイド面57,58によって案内されるので、例えば奥行き方向103に沿った長さが短いトレイ110上のCD111が記録部25の直下を通過するまで搬送されても、ガイド面57,58によってトレイ110を案内することができる。
【0070】
また、搬送ローラ対26及び排紙ローラ対27が第2間隔となると、プラテン52が第2姿勢となるので、トレイ110の搬送経路が確実に確保される。
【0071】
また、トレイ110の先端113が排紙ローラ47と拍車48との間に挿入されることによって、排紙ローラ47が拍車48から離間されるので、排紙ローラ対27を第2間隔とするために、駆動源を設ける必要がない。また、排紙ローラ対27が第2間隔となると、プラテン52が第2姿勢にされるので、トレイ110の搬送経路が確実に確保される。
【0072】
また、ガイド面57,58から第2部材54へ膨出するようにガイドローラ59,60が設けられており、トレイ110がガイドローラ59,60を回転させながら搬送されることによって、トレイ110が円滑に搬送される。
【0073】
また、第2姿勢のプラテン52において、第1支持面55,56と第2支持面61とは、ガイド面57,58にガイドされるトレイ110の側端部114の厚み分の段差が生じるので、記録ヘッド51から記録用紙までの距離(ヘッドギャップ)と、記録ヘッド51からトレイ110上のCD111までの距離とをほぼ同じにすることができる。これにより、記録用紙及びCD111の双方に精度よく画像記録が行われる。
【0074】
また、第2支持面61の両側に第1支持面55,56が配置されて、第1支持面55,56を固定として、第2支持面61が下降させる構成なので、比較的簡易な構成の係合部62及び可動機構70によって第2部材54が可動される。
【0075】
なお、本実施形態では、第2部材54の第2支持面61が第1支持面55,56に対して下降されることによって、プラテン52が第2姿勢に姿勢変化される態様が挙げられているが、第1支持面55,56と第2支持面61との関係は相対的なものであるから、第1部材53又は第2部材54のいずれが上昇又は下降されても、前述と同様の作用効果が奏される。
【符号の説明】
【0076】
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
23・・・第1搬送路
25・・・記録部
26・・・搬送ローラ対(第1ローラ対)
27・・・排紙ローラ対(第2ローラ対)
47・・・排紙ローラ(第2ローラ)
48・・・拍車(第1ローラ)
52・・・プラテン
53・・・第1部材
54・・・第2部材
55,56・・・第1支持面
57,58・・・ガイド面
59,60・・・ガイドローラ
61・・・第2支持面
62・・・係合部(可動機構)
70・・・可動機構
110・・・トレイ
111・・・CD(被記録部材)
114・・・側端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板形状の被記録部材を支持するトレイ又はシートが搬送される搬送路に設けられたプラテンと、当該プラテン上のシート又は被記録部材に対してインク滴を選択的に吐出して画像記録を行う記録部と、を具備する画像記録装置であって、
上記プラテンは、シートを支持する第1支持面及び当該第1支持面と交差するように配置されてトレイを案内するガイド面を有する第1部材と、シート又はトレイを支持する第2支持面を有する第2部材とを有し、上記第1支持面と上記第2支持面とが相対移動可能に設けられており、
上記プラテンを、上記第1支持面と上記第2支持面との高さを合致させる第1姿勢と、上記第1支持面に対して上記第2支持面が下方に位置させて上記ガイド面を露出させる第2姿勢とに姿勢変化させる可動機構を具備する画像記録装置。
【請求項2】
上記搬送路において上記プラテンに近接して設けられてシート又はトレイを挟持して搬送し、一対をなすローラ間隔が、シートを挟持するに適した第1間隔と、トレイを挟持するに適した第2間隔とに変動可能な第1ローラ対と、
上記搬送路において上記プラテンに対して上記第1ローラ対と反対側に設けられてシート又はトレイを挟持して搬送し、一対をなすローラ間隔が、シートを挟持するに適した第1間隔と、トレイを挟持するに適した第2間隔とに変動可能な第2ローラ対と、を更に具備し、
上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対が第1間隔であるときに、上記プラテンが第1姿勢となり、上記第1ローラ対及び上記第2ローラ対が第2間隔であるときに、上記プラテンが第2姿勢となる請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
上記トレイが上記搬送路へ搬送される方向と直交し、且つ上記ガイド面に沿った方向を軸方向として、当該ガイド面から上記第2支持面へ膨出するように設けられたガイドローラを更に具備する請求項1又は2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
上記第2姿勢において、上記第1支持面と上記第2支持面とは、上記ガイド面にガイドされるトレイ側端部の厚み分の段差が生じるものである請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項5】
上記可動機構は、上記第2部材の上記第2支持面を下降させて、上記プラテンを第2姿勢に姿勢変化させるものである請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項6】
上記第2支持面の両側に上記第1支持面がそれぞれ配置された請求項5に記載の画像記録装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−31399(P2011−31399A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176816(P2009−176816)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】