説明

画像診断装置、及び画像表示装置

【課題】撮影した被検体の画像、各種情報、又は入力操作の結果を表示する画面を、その画面の表示環境、画面を表示する作業目的、又は画面を表示している操作者の役割に応じて画面の色調を変更することのできる画像診断装置又は画像表示装置を提供する。
【解決手段】画面の各種色調パターンを記憶しておき、作業目的に応じた各種モード、操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報、又は表示端末の設置場所を示す情報の何れか又は組み合わせと、色調パターンの対応付けを記憶しておく。そして、入力されたモード、入力された操作者ID、又は操作されている表示端末の設置場所に対応する色調パターンで画面を配色する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置及び医療現場に設置される画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療現場では、X線CT装置及び超音波診断装置等の各種画像診断装置や、PACS、HIS、RIS、及び電子カルテシステム等の各種画像表示装置が配置されている。これら各機器は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示部を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入力操作の結果を配置した画面を表示する。
【0003】
これら各機器は、検査室や読影室等の暗室であったり、診察室や受付けや待合室等の明るい部屋であったり、照度の異なる様々な環境下で操作される。また、暗室で画面の凝視が必要な作業目的又は役割であったり、暗室や明るい部屋等の環境は様々であるが画面の凝視が必要でない作業目的又は役割であったり、暗室や明るい部屋等の環境は様々であり、かつ画面の凝視は必要ないが、長時間の作業が必要である作業目的又は役割といった、様々な作業目的又は役割で操作される。
【0004】
従って、表示している画面の色調が、部屋の照度や作業目的や役割に応じた色調でない場合、画面が見づらくなったり、画面の光が目に強い刺激を与えたりすることで、操作者に負担を強いることとなり、作業効率が低下してしまうことがある。
【0005】
従来、画面の色調を変更する技術としては、例えば、各種画面毎に背景色を変える技術が提示されている(例えば、「特許文献1」参照。)。
【0006】
しかし、この技術は、画面の種類に応じて背景色を変えるものであり、画面によっては、部屋の照度との関係で、画面が見づらくて作業効率が低下してしまったり、作業目的や役割が画面を凝視するものであるため、画面の光により目に強い刺激が与えられて目に疲れを覚え、作業効率が低下してしまったりすることがある。
【0007】
【特許文献1】特開2005−334461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を、その画面の表示環境、画面を表示する作業目的、又は画面を表示している操作者の役割に応じて画面の色調を変更することのできる画像診断装置又は画像表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明に係る画像診断装置は、被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで動作するとともに、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、作業目的に応じた各種モードと前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力されたモードに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために、請求項3記載の本発明に係る画像診断装置は、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、操作者IDの入力を伴うログイン操作を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0011】
また、上記課題を解決するために、請求項5記載の本発明に係る画像診断装置は、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、及び入出力操作の結果を表示する画面を、操作されている前記表示端末に表示させる画像診断装置であって、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記表示端末の設置場所を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作された表示端末の設置場所に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、を備え、前記表示端末は、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示すること、を備えること、を特徴とする。
【0012】
また、上記課題を解決するために、請求項7記載の本発明に係る画像診断装置は、被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで動作するとともに、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、操作者IDの入力を伴うログイン操作と作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と作業目的に応じた各種モードとの組み合わせと前記色調パターンとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割と入力されたモードとの組み合わせに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0013】
また、上記課題を解決するために、請求項8記載の本発明に係る画像表示装置は、被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、作業目的に応じた各種モードと前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力されたモードに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0014】
また、上記課題を解決するために、請求項10記載の本発明に係る画像表示装置は、被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、操作者IDの入力を伴うログイン操作を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【0015】
また、上記課題を解決するために、請求項12記載の本発明に係る画像表示装置は、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、被検体の画像、各種情報、及び入出力操作の結果を表示する画面を、操作されている前記表示端末に表示させる画像表示装置であって、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記表示端末の設置場所を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作された表示端末の設置場所に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、を備え、前記表示端末は、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示すること、を備えること、を特徴とする。
【0016】
また、上記課題を解決するために、請求項14記載の本発明に係る画像表示装置は、被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで駆動するとともに、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、操作者IDの入力を伴うログイン操作と作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と作業目的に応じた各種モードとの組み合わせと前記色調パターンとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割と入力されたモードとの組み合わせに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1、7、8、及び14記載の本発明によれば、作業目的に応じてその作業を行う部屋の照度はある程度で決まっているが、作業目的に応じて入力されたモードに対応して画面の色調を自動的に変えることができるため、画面が見にくい、また画面が明るすぎるといったことが未然に防がれる。従って、操作者が画面に集中しやすくなり、作業効率が向上する。
【0018】
請求項3、7、10、及び14記載の本発明によれば、操作者の役割によって作業を行う部屋の照度のある程度決まっているが、操作者の役割に対応して画面の色調を自動的に変えることができるため、画面が見にくい、また画面が明るすぎるといったことが未然に防がれる。従って、操作者が画面に集中しやすくなり、作業効率が向上する。
【0019】
請求項5及び12記載の本発明によれば、表示端末の設置場所によってその部屋の照度は決まっているが、表示端末の設置場所に対応して画面の色調を自動的に変えることができるため、画面が見にくい、また画面が明るすぎるといったことが未然に防がれる。従って、操作者が画面に集中しやすくなり、作業効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る撮影した被検体の画像、各種情報、又は入力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置を含む画像表示装置の好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の画面表示技術の具体例の一つである画像診断装置の構成を示すブロック図である。
【0022】
画像診断装置は、被検体内部の画像である医用画像を撮影する装置である。この画像診断装置は、画像表示装置1と撮影部2と操作部8から構成される。
【0023】
画像診断装置は、例えば、X線CT装置、X線診断装置、超音波診断装置、磁気共鳴画像診断装置、核医学診断装置等である。X線CT装置は、撮影部2により、X線を被検体回りに曝射して、被検体を透過したX線から被検体の断層像を撮影し、この断層像を画像表示装置1で表示する。X線診断装置は、撮影部2により、X線を被検体の一方向から曝射して、被検体を透過したX線から被検体の平面透過像を撮影し、この平面透過像を画像表示装置1で表示する。超音波診断装置は、撮影部2により、超音波を被検体内に送受波して被検体内の断層像を撮影し、この断層像を画像表示装置1で表示する。磁気共鳴画像診断装置は、撮影部2により、静磁場中に置かれた被検体組織の原子核スピンを励起して、発生した磁気共鳴信号(MR信号)から被検体内の画像を撮影し、この画像を画像表示装置1で表示する。核医学診断装置は、放射性同位元素(Radioisotope:RI)で標識した薬剤を被検体に投与し、撮影部2により、放射性同位元素から放射されるガンマ線を検出することで被検体内の画像を撮影し、この画像を画像表示装置1で表示する。
【0024】
例えば、撮影部2は、画像診断装置が超音波診断装置である場合、超音波を送受波する超音波プローブと、超音波プローブで受波した超音波を反映する信号を処理して医用画像を生成する画像処理回路とからなる。
【0025】
この画像診断装置は、操作部8を用いることで各種駆動モードが指示される。例えば、操作部8を用いて撮影予約モードが指示されると、被検体となる患者の情報の入力を受け付ける。また、操作部8を用いて被検体撮影モードが指示されると、撮影条件の入力を受け付け、入力された撮影条件に従って撮影を開始する。また、操作部8を用いてメンテナンスモードが指示されると、動作チェックのための各種情報を表示する。
【0026】
この操作部8は、キーボード、マウス、若しくはトラックボール、又はこれらの複合で構成されており、画像診断装置の操作者によって操作されると、画像表示装置1や撮影部2に操作信号を入力する。
【0027】
撮影部2は、この操作信号を受けて被検体の撮影を開始する。画像表示装置1は、各種駆動モードの切り替えを指示する操作信号と、画面の切り替えを指示する操作信号と、情報の入力を示す操作情報を受けとる。画像表示装置1は、駆動モードの切り替えを指示する操作信号を受けると、指示された駆動モードに切り替えつつ、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入力操作の結果を表示する画面を表示する。
【0028】
画像表示装置1は、画像記憶部3と画面作成部4と表示部5とテンプレート記憶部6と色調記憶部7と色調選出部9と対応付け記憶部10とを有する。この画像表示装置1は、撮影部2と離れた環境に設置されている場合が多く、例えば、病院内の検査室、読影室、診察室、受付け、または待合室の何れか、またはこれら箇所にそれぞれ設置されている。検査室と読影室は、一般的に照度の低い暗室である。診察室、受付け、及び待合室は、一般的に照度が高く明るい部屋である。
【0029】
表示部5は、液晶ディスプレイやCRTディスプレイである。画像記憶部3は、所謂メモリであり、撮影部2と電気的に接続され、撮影部2により生成された医用画像を記憶する。
【0030】
画面作成部4は、操作部8による画面切り替え操作に応じて、次の画面のテンプレート61に配色を施すことで次の画面を生成し、表示部5に表示させる。次の画面が医用画像を表示する画面である場合には、画像記憶部3から医用画像を読み出してテンプレート61に配置する。
【0031】
テンプレート61は、テンプレート記憶部6に記憶されている。図2は、テンプレート記憶部6に記憶されているテンプレート61を示す模式図である。
【0032】
図2に示すように、テンプレート記憶部6には、表示部5に表示される各種の画面のテンプレート61が記憶されている。表示部5に表示される画面としては、例えば、患者の情報を入力する患者入力画面、撮影条件を入力する撮影条件入力画面、医用画像を表示する画像表示画面等である。テンプレート記憶部6には、これら各種の画面に対応してそのフレームデータが記憶され、また各種の画面に配置されるアイコンや文字列等のオブジェクトデータが記憶されている。テンプレート61は、これらフレームデータとオブジェクトデータとからなり、各種の画面に対応してテンプレート記憶部6に記憶されている。
【0033】
このテンプレート61には、フレームの背景や前景や、アイコンや文字列等のオブジェクト等、画面の色調に関するデータは含まれていない。画面作成部4は、テンプレート記憶部6に記憶されているテンプレート61を読み出し、さらに別途記憶している色調パターンを読み出し、色調パターンに従ってテンプレート61を着色することで、表示部5に表示する画面のデータを作成する。
【0034】
色調パターンは、色調記憶部7に記憶されている。図3は、色調記憶部7に記憶されている色調パターンを示す模式図である。
【0035】
色調記憶部7には、それぞれ異なった色調を示す複数の色調パターンが記憶されている。この色調記憶部7には、暗色の色調パターン71a、中間色の色調パターン71b、及び明色の色調パターン71cが記憶されている。それぞれの色調パターン71a,71b,71cには、識別符号としての色調ID102が付されている。
【0036】
それぞれの色調パターン71a,71b,71cは、各オブジェクトの配色情報が記憶されている。具体的には、背景、前景、編集可能文字、編集不可文字、フォーカス位置、IDで示される各ボックス、及び患者入力ボックス等のテンプレート61に配置される各種のオブジェクトの配色情報が記憶されている。配色情報は、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の3色の各階調値で示されている。この配色情報は、RGB表色系の他、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)A(透明度)表色系、Y(輝度)Cb(青の差分)Cr(赤の差分)表色系、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(スミ)表色系で示されていてもよい。
【0037】
画面作成部4は、この色調記憶部7から暗色の色調パターン71a、中間色の色調パターン71b、または明色の色調パターン71cの何れかを読み出し、読み出した色調でテンプレート61を配色することで、画面を生成する。
【0038】
色調選出部9は、テンプレート61に配色する色調パターンを選出する。画面作成部4は、色調選出部9で選出された暗色の色調パターン71a、中間色の色調パターン71b、または明色の色調パターン71cの何れかを用いてテンプレート61に配色を施す。
【0039】
本実施形態では、色調選出部9は、入力された駆動モード、画像表示装置1を操作している操作者の役割、若しくは表示部5が設置されている設置場所、またはこれらの組み合わせに応じてテンプレート61に配色する色調パターンを選出する。
【0040】
まず、画像表示装置1において、入力された駆動モードに応じて色調パターンを選出することで、駆動モードに応じて画面の色調が変更される態様を説明する。操作者は、被検体を撮影する、被検体の撮影予約をする、画像診断装置のメンテナンスをする等の各種の作業目的に応じて、その作業目的で駆動させるための駆動モードを入力し、入力した駆動モードで画像診断装置を駆動させる。駆動モードによって、画面を暗い場所で凝視する必要があるのか、画面を明るい場所で表示させることが多いのか、画面を暗い場所で表示することもあるがあまり凝視する必要がないものなのか等の区別がつき、それによって色調を変更することは、画面の識別性や目の疲れ等による作業効率の向上において有効である。また、動作している駆動モードを画面の色調によって容易に認識でき、誤操作を防ぐことにおいて有効である。
【0041】
図4は、入力された駆動モードに応じて色調パターンを選出する場合において、対応付け記憶部10に記憶されている対応付けテーブルを示す模式図である。色調選出部9は、この対応付け記憶部10に記憶されている対応付けテーブルを参照することで、色調パターンを選出する。
【0042】
対応付け記憶部10に記憶されている対応テーブルは、色調を管理する色調管理テーブルであり、各種の駆動モードを識別する情報101と色調パターンを識別する色調ID102とを1対1で対応付けている。
【0043】
具体的には、被検体を撮影する被検体撮影モードには、「001」を表す色調ID102が対応付けられている。この「001」を表す色調ID102は、暗色の色調パターン71aを識別している。被検体撮影モードでは、医用画像を観察する場合が多く、当該モードの駆動環境は、読影室や検査室等の照度の低い暗室となっている場合が多いからである。
【0044】
画像診断装置をメンテナンスするメンテナンスモードには、「002」を表す色調ID102が対応付けられている。この「002」を表す色調ID102は、中間色の色調パターン71aを識別している。メンテナンスモードは、照度が低い環境に画像表示装置1が設置されていても、照度が高い環境に画像表示装置1が設置されていても、どちらの状況下でもある程度画面を識別できなくてはならないからである。
【0045】
被検体の撮影を予約する撮影予約モードには、「003」を表す色調ID102が対応付けられている。この「003」を表す色調ID102は、明色の色調パターン71aを識別している。撮影予約モードは、診察室、受付け、または待合室に設置されている画像表示装置1で駆動される場合が多く、当該モードの駆動環境は、照度の高い明るい部屋であることが多いからである。
【0046】
色調選出部9は、操作部8を用いて入力された駆動モードに対応する色調ID102を対応付け記憶部10から読み出すことで色調パターンを選出し、その色調ID102で識別される色調パターンを画面作成部4に指示する。この指示は、例えば、ワークメモリに読み出した色調ID102を画面作成部4が参照可能に格納させておくことでなされる。
【0047】
図5は、このような入力された駆動モードに応じて色調パターンで画面を配色して表示する画像表示装置1の動作を示すフローチャートである。
【0048】
操作部8を用いて各種駆動モードのうちの何れかが入力されると(S01)、色調選出部9は、入力された駆動モードを識別する情報101に対応する色調ID102を読み出し(S02)、ワークメモリに格納する(S03)。
【0049】
画面作成部4は、テンプレート記憶部6からテンプレート61を読み出し(S04)、さらにワークメモリに格納された色調ID102で識別される色調パターンを色調記憶部7から読み出す(S05)。
【0050】
そして、画面作成部4は、読み出した色調パターンでテンプレート61を着色することで、画面を生成する(S06)。画面作成部4は、この読み出した色調パターンで着色した画面を表示部5に出力されるとことによって、入力された駆動モードに対応する色調パターンで着色された画面を表示部5に表示させる(S07)。
【0051】
このような入力された駆動モードに応じた色調パターンで画面を配色して表示する画像表示装置1の具体例を図6と図7に示す。図6は、表示部5に表示される画面の切り替わりを示す遷移図である。また、図7は、各種の色調パターンで着色された患者登録画面を示す模式図である。
【0052】
画像診断装置では、起動されるとエントランス画面Esが表示部5に表示される。このとき、画面作成部4では、エントランス画面Esのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出して、エントランス画面Es用の配色を施した上で表示部5に表示させている。
【0053】
エントランス画面Esは、各種駆動モードに突入するための入力を受け付ける画面である。このエントランス画面Esには、メンテナンスモードで駆動することを指示するためのメンテンスモードボタンBmと、被検体撮影モードで駆動することを指示するための被検体撮影モードボタンBsと、患者情報を入力することで撮影を予約するための撮影予約モードボタンBrとが配置されている。
【0054】
操作部8を用いて被検体撮影モードボタンBsが押下されると、色調選出部9には、操作部8から被検体撮影モードボタンBsが押下されたことを示す信号が入力される。操作部8を用いてメンテナンスモードボタンBmが押下されると、色調選出部9には、操作部8からメンテナンスモードボタンBmが押下されたことを示す信号が入力される。操作部8を用いて撮影予約モードボタンBrが押下されると、色調選出部9には、操作部8から撮影予約モードボタンBrが押下されたことを示す信号が入力される。
【0055】
色調選出部9は、操作部8から被検体撮影モードボタンBsが押下されたことを示す信号が入力されると、被検体撮影モードを表す駆動モードを識別する情報101を対応付け記憶部10からサーチし、該当する駆動モードを識別する情報に対応付けられている色調ID102、即ち被検体撮影モードに対応する暗色の色調パターン71aを識別する色調ID102を読み出す。
【0056】
また、色調選出部9は、操作部8からメンテナンスモードボタンBmが押下されたことを示す信号が入力されると、メンテナンスモードを表す駆動モードを識別する情報101を対応付け記憶部10からサーチし、該当する駆動モードを識別する情報に対応付けられている色調ID102、即ちメンテナンスモードに対応する中間色の色調パターン71bを識別する色調ID102を読み出す。
【0057】
また、色調選出部9は、操作部8から撮影予約モードボタンBrが押下されたことを示す信号が入力されると、撮影予約モードを表す駆動モードを識別する情報101を対応付け記憶部10からサーチし、該当する駆動モードを識別する情報に対応付けられている色調ID102、即ち撮影予約モードに対応する明色の色調パターン71cを識別する色調ID102を読み出す。
【0058】
画面作成部4は、エントランス画面Esに配置された被検体撮影モードボタンBsが押下されたことを受けて、当該モードで次に切り替わる患者登録画面Psのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。
【0059】
また、画面作成部4は、エントランス画面Esに配置されたメンテナンスモードボタンBmが押下されたことを受けて、当該モードで次に切り替わるサービスメニュー画面とDailyQA画面の作成及び表示とそれぞれ次の画面に切り替わるボタンの押下を経てから、患者登録画面Psのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。
【0060】
画面作成部4は、エントランス画面Esに配置された撮影予約モードボタンBrが押下されたことを受けて、当該モードで次に切り替わる患者登録画面Psのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。
【0061】
さらに、画面作成部4は、被検体撮影モードへ突入するため操作のため、ワークメモリに格納された色調ID102が、暗色の色調パターン71aを識別する色調ID102であれば、この色調ID102で識別される暗色の色調パターン71aを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を暗色の色調パターン71aで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを暗色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(a)に示す暗色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。
【0062】
また、画面作成部4は、メンテナンスモードへ突入するため操作のため、ワークメモリに格納された色調ID102が、中間色の色調パターン71bを識別する色調ID102であれば、この色調ID102で識別される中間色の色調パターン71bを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を中間色の色調パターン71bで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを中間色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(b)に示す中間色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。
【0063】
また、画面作成部4は、撮影予約モードへ突入するため操作のため、ワークメモリに格納された色調ID102が、明色の色調パターン71bを識別する色調ID102であれば、この色調ID102で識別される明色の色調パターン71bを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を明色の色調パターン71bで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを明色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(c)に示す明色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。
【0064】
このように、画像診断装置が有する画像表示装置1では、各駆動モードで共通に表示される画面においても、駆動モードに対応する色調で配色することで、駆動モードに対応する色調の画面を表示させる。
【0065】
図7(a)に示すように、被検体撮影モードで患者登録画面Psを表示させると、被検体撮影モードに対応する暗色の色調パターン71aを用いて患者登録画面Psのテンプレート61が着色されるため、被検体撮影モードでは、暗色で配色された患者登録画面Ps1が表示部5に表示される。そのため、当該モードは暗室で駆動される場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該モードに突入すると暗色の色調となるため、暗室の中でも画面が見にくくなることはなく、また画面を凝視する必要があるが、画面の光が強い刺激となり作業効率を低下させることもない。
【0066】
図7(b)に示すように、メンテナンスモードで患者登録画面Psを表示させると、メンテナンスモードに対応する中間色の色調パターン71bを用いて患者登録画面Psのテンプレート61が着色されるため、被検体撮影モードでは、中間色で配色された患者登録画面Ps2が表示部5に表示される。そのため、当該モードは暗室でも明るい部屋でも駆動される場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該モードに突入すると中間色の色調となるため、暗室でも明るい部屋でも画面が見にくくなることはない。
【0067】
図7(c)に示すように、撮影予約モードで患者登録画面Psを表示させると、撮影予約モードに対応する明色の色調パターン71cを用いて患者登録画面Psのテンプレート61が着色されるため、被検体撮影モードでは、明色で配色された患者登録画面Ps3が表示部5に表示される。そのため、当該モードは明るい部屋で駆動される場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該モードに突入すると明色の色調となるため、照度が高い部屋であっても画面が見にくくなることはない。また、当該モードを暗室で駆動させても、撮影予約モードではあまり画面を凝視することがないので、明色でも問題はない。
【0068】
次に、画像表示装置1において、画像表示装置1を操作している操作者の役割に応じて画面の色調が変更される態様を説明する。操作者の役割とは、職種に応じて期待された職務であり、例えば、医師、技師、看護師、事務員、またはサービスマンという立場に応じた職務である。従って、役割は、職種で言い換えることもできる。
【0069】
図8と図9は、操作者の役割に応じて色調パターンを選出する場合において、対応付け記憶部10に記憶されている対応付けテーブルを示す模式図である。
【0070】
対応付け記憶部10に記憶されている図9に示す対応テーブルは、図8に示す役割テーブルを付帯している。
【0071】
役割テーブルは、画像診断装置にログイン時に入力する操作者ID104と各種の役割を識別する役割情報103とを対応付けている。色調管理テーブルは、各種の役割を識別する役割情報103と色調パターンを識別する色調ID102とを1対1で対応付けている。
【0072】
具体的には、役割テーブルには、医師又は技師を示す役割情報103と、看護師又は事務員を示す役割情報103と、サービスマンを示す役割情報103に区分され、それぞれに操作者IDが対応付けられている。医師又は技師である者の操作者ID104は、医師又は技師を示す役割情報103に対応付けられ、看護師又は事務員である者の操作者ID104は、看護師又は事務員を示す役割情報103に対応付けられ、サービスマンである者の操作者ID104は、サービスマンを示す役割情報103に対応付けられている。
【0073】
色調管理テーブルには、医師又は技師であることを示す役割情報103には、「001」を表す色調ID102が対応付けられている。この「001」を表す色調ID102は、暗色の色調パターン71aを識別している。医師又は技師は、医用画像を観察する場合が多く、その環境は、読影室や検査室等の照度の低い暗室となっているからである。
【0074】
サービスマンであることを示す役割情報103には、「002」を表す色調ID102が対応付けられている。この「002」を表す色調ID102は、中間色の色調パターン71aを識別している。サービスマンは、画像診断装置のメンテナンスを行うため、照度が低い環境に画像表示装置1が設置されていても、照度が高い環境に画像表示装置1が設置されていても、どちらの状況下でもある程度画面を識別できなくてはならないからである。
【0075】
事務員又は看護師であることを示す役割情報103には、「003」を表す色調ID102が対応付けられている。この「003」を表す色調ID102は、明色の色調パターン71aを識別している。事務員又は看護師は、画像診断装置の撮影予約を行うため、診察室、受付け、または待合室に設置されている画像表示装置1を用いる場合が多く、環境的には照度の高い明るい部屋だからである。
【0076】
図10は、このような操作している操作者の役割に応じて画面の色調が変更される画像表示装置1の動作を示すフローチャートである。
【0077】
ログイン画面において操作部8を用いて操作者ID104が入力され(S11)、画像診断装置が当該操作者ID104を有する操作者の権限で起動されると(S12)、色調選出部9は、入力された操作者ID104に対応する役割情報103を対応付け記憶部10の役割テーブルから検索する(S13)。
【0078】
そして、該当する役割情報103が検出されると、色調選出部9は、該当する役割情報103に対応する色調ID102を対応付け記憶部10の色調管理テーブルから読み出し(S14)、ワークメモリに格納する(S15)。
【0079】
画面作成部4は、テンプレート記憶部6からテンプレート61を読み出し(S16)、さらにワークメモリに格納された色調ID102で識別される色調パターンを色調記憶部7から読み出す(S17)。
【0080】
そして、画面作成部4は、読み出した色調パターンでテンプレート61を着色することで、画面を生成する(S18)。画面作成部4は、この読み出した色調パターンで着色した画面を表示部5に出力されるとことによって、操作している操作者の役割に対応する色調パターンで着色された画面を表示部5に表示させる(S19)。
【0081】
このような操作している操作者の役割に応じた色調パターンで画面を配色して表示する画像表示装置1の具体例を説明する。
【0082】
色調選出部9は、起動時のログイン画面で入力された操作者ID104を示す信号を操作部から入力される。ログインした者が医師又は技師である場合、色調選出部9は、信号が示す操作者ID104を対応付け記憶部10の役割テーブルからサーチし、該当する操作者ID104に対応付けられている役割情報103、即ち医師又は技師を示す役割情報103を読み出す。
【0083】
また、ログインした者がサービスマンである場合、色調選出部9は、信号が示す操作者ID104を対応付け記憶部10の役割テーブルからサーチし、該当する操作者ID104に対応付けられている役割情報103、即ちサービスマンを示す役割情報103を読み出す。
【0084】
また、ログインした者が看護師又は事務員である場合、色調選出部9は、信号が示す操作者ID104を対応付け記憶部10の役割テーブルからサーチし、該当する操作者ID104に対応付けられている役割情報103、即ち看護師又は事務員を示す役割情報103を読み出す。
【0085】
医師又は技師を示す役割情報103を読み出すと、色調選出部9は、読み出した役割情報103を対応付け記憶部10の色調管理テーブルからサーチし、該当する役割情報103に対応付けられている色調ID102、即ち医師又は技師を示す役割情報103に対応する暗色の色調パターン71aを識別する色調ID102を読み出す。
【0086】
また、サービスマンを示す役割情報103を読み出すと、色調選出部9は、読み出した役割情報103を対応付け記憶部10の色調管理テーブルからサーチし、該当する役割情報103に対応付けられている色調ID102、即ちサービスマンを示す役割情報103に対応する中間色の色調パターン71bを識別する色調ID102を読み出す。
【0087】
看護師又は事務員を示す役割情報103を読み出すと、色調選出部9は、読み出した役割情報103を対応付け記憶部10の色調管理テーブルからサーチし、該当する役割情報103に対応付けられている色調ID102、即ち看護師又は事務員を示す役割情報103に対応する明色の色調パターン71cを識別する色調ID102を読み出す。
【0088】
画面作成部4は、エントランス画面Esをはじめとして各種画面のうちの次に表示する画面のテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。起動時であれば、エントランス画面Esのテンプレート61を読み出し、患者登録画面Psを表示させるときは、患者登録画面Psのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。
【0089】
さらに、画面作成部4は、医師又は技師である者が入力した自身の操作者IDの入力を受けて、ワークメモリに格納された色調ID102に対応する暗色の色調パターン71aを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を暗色の色調パターン71aで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを暗色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(a)に示す暗色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。エントランス画面Esの表示であれば、図7(a)と同様に暗色で着色されたエントランス画面Esが表示部5に表示される。
【0090】
そのため、医師又は技師は検査室や読影室等の暗室で作業をする場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該者がログインすると暗色の色調となるため、画面が見にくくなることはなく、また画面の光が強い刺激となり作業効率を低下させることもない。
【0091】
また、画面作成部4は、サービスマンである者が入力した自身の操作者IDの入力を受けて、ワークメモリに格納された色調ID102に対応する中間色の色調パターン71bを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を中間色の色調パターン71bで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを中間色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(b)に示す中間色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。エントランス画面Esの表示であれば、図7(b)と同様に中間色で着色されたエントランス画面Esが表示部5に表示される。
【0092】
そのため、サービスマンは、暗室でも明るい部屋でも作業を行わねばならない場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該者がログインすると中間色の色調となるため、暗室でも明るい部屋でも画面が見にくくなることはない。
【0093】
また、画面作成部4は、看護師又は事務員である者が入力した自身の操作者IDの入力を受けて、ワークメモリに格納された色調ID102に対応する明色の色調パターン71cを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を明色の色調パターン71bで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを明色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(c)に示す明色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。エントランス画面Esの表示であれば、図7(c)と同様に明色で着色されたエントランス画面Esが表示部5に表示される。
【0094】
そのため、看護師又は事務員は診察室や受付けや待合室等の明るい部屋で作業をする場合が多いが、患者登録画面Ps1等の各種画面は、当該者がログインすると明色の色調となるため、照度が高い部屋であっても画面が見にくくなることはない。
【0095】
次に、表示部5が設置されている設置場所に応じて画面の色調が変更される態様を説明する。画像表示装置1は、単体の装置であってもよいが、複数の装置を電気的に直接又はネットワークを介して間接的に接続したシステムであってもよい。
【0096】
図11及び図12に画像表示装置1のシステムの具体例を示す。図11は、画像表示装置1の第1のシステムを示すネットワーク図である。図12は、画像表示装置1の第2のシステムを示すネットワーク図である。
【0097】
図11に示すように、画像表示装置1の第1の態様としては、ホストコンピュータ49aと複数の表示端末58a,58bとして構成される。ホストコンピュータ49aと表示端末58aは、ローカル接続されており、ホストコンピュータ49aと表示端末58bは、ネットワークNを介してリモート接続されている。
【0098】
ローカル接続している表示端末58aは、暗室である読影室や検査室を設置場所とする。リモート接続している表示端末58bは、明るい部屋である診察室や受付けや待合室を設置場所とする。
【0099】
このホストコンピュータ49a側には、画面作成部4と色調選出部9と各データであるテンプレート記憶部6と色調記憶部7と対応付け記憶部10が配される。画像診断装置が画像表示装置1を有する場合は、このホストコンピュータ49aに撮影部2が接続されている。表示端末58a,58b側には、表示部5と操作部8が配される。
【0100】
また、図12に示すように、画像表示装置1の第2の態様としては、サーバコンピュータ49bと複数のコンピュータである表示端末58a,58bとして構成される。サーバコンピュータ49bと表示端末58a,58bは、ネットワークNを介してネットワーク接続されている。
【0101】
表示端末58aは、暗室である読影室や検査室を設置場所とする。表示端末58bは、明るい部屋である受付けや診察室や待合室を設置場所とする。
【0102】
このサーバコンピュータ49b側には、画面作成部4と色調選出部9と各データであるテンプレート記憶部6と色調記憶部7と対応付け記憶部10が配される。画像診断装置が画像表示装置1を有する場合は、このサーバコンピュータ49bに撮影部2が接続されている。表示端末58a,58b側には、表示部5と操作部8が配される。尚、Web接続のようにwww等の通信技術を用いる場合には、サーバコンピュータ49bの画面作成部4は、レイアウトや配色を定義したHTML言語等のソースファイルを作成し、表示端末58a,58b側でソースファイルに従って画面を生成してもよい。
【0103】
図13と図14は、このような表示端末58a,58bが照度の異なる各所を設置場所としており、表示端末58a,58bの設置場所に応じて色調パターンを選出する場合における、対応付け記憶部10に記憶されている対応付けテーブルを示す模式図である。
【0104】
対応付け記憶部10に記憶されている図14に示す対応テーブルは、図13に示す設置場所テーブルを付帯している。
【0105】
設置場所テーブルは、操作されている表示端末58a又は58bを識別する端末識別情報105と操作されている表示端末58a,58bの設置場所を示す設置場所情報106とを対応付けている。色調管理テーブルは、設置場所情報106と色調パターンを識別する色調ID102とを1対1で対応付けている。
【0106】
具体的には、設置場所テーブルには、読影室や検査室等の照度の低い暗室を示す設置場所情報106と、診察室や受付けや待合室等の照度の高い明るい部屋を示す設置場所情報106に区分されている。読影室や検査室等の照度の低い暗室を示す設置場所情報106には、暗室を設置場所とする表示端末58aを識別する端末識別情報105が対応付けられている。診察室や受付けや待合室等の照度の高い明るい部屋を示す設置場所情報106には、明るい部屋を設置場所とする表示端末58bを識別する端末識別情報105が対応付けられている。
【0107】
第1のシステム態様によるホストコンピュータ49aと表示端末58a,58bとのローカル接続又はリモート接続の場合は、表示端末58a,58bを識別する端末識別情報105は、ローカル接続かリモート接続かである。第2のシステム態様によるサーバコンピュータ49bと表示端末58a,58bとのネットワーク接続の場合は、表示端末58a,58bを識別する端末識別情報105は、例えば通信において必要な端末名、IPアドレス、又はAEタイトル等である。
【0108】
色調管理テーブルには、読影室や検査室等の照度の低い暗室を示す設置場所情報106には、「001」を表す色調ID102が対応付けられている。この「001」を表す色調ID102は、暗色の色調パターン71aを識別している。
【0109】
診察室や受付けや待合室等の照度の高い明るい部屋を示す設置場所情報106には、「003」を表す色調ID102が対応付けられている。この「003」を表す色調ID102は、明色の色調パターン71aを識別している。
【0110】
図15は、表示端末58a,58bが照度の異なる各所を設置場所としており、表示端末58a,58bの設置場所に応じて色調パターンを選出する場合における画像表示装置1の動作を示すフローチャートである。
【0111】
表示端末58a,58bの何れかがホストコンピュータ49a又はサーバコンピュータ49bにアクセスすると(S21)、色調選出部9は、アクセスしてきた表示端末58a若しくは58bの端末識別情報105に対応する設置場所情報106を対応付け記憶部10の設置場所テーブルから検索する(S22)。
【0112】
そして、該当する設置場所情報106が検出されると、色調選出部9は、該当する設置場所情報106に対応する色調ID102を対応付け記憶部10の色調管理テーブルから読み出し(S23)、ワークメモリに格納する(S24)。
【0113】
画面作成部4は、テンプレート記憶部6からテンプレート61を読み出し(S25)、さらにワークメモリに格納された色調ID102で識別される色調パターンを色調記憶部7から読み出す(S26)。
【0114】
そして、画面作成部4は、読み出した色調パターンでテンプレート61を着色することで、画面を生成する(S27)。画面作成部4は、この読み出した色調パターンで着色した画面を表示部5に出力されるとことによって、操作している操作者の役割に対応する色調パターンで着色された画面を表示部5に表示させる(S28)。
【0115】
このような設置場所に応じた色調パターンで画面を配色して表示する画像表示装置1の具体例を説明する。
【0116】
色調選出部9には、アクセスしてきた表示端末58a若しくは58bを識別する端末識別情報105が入力される。読影室や検査室等の暗室に設置されている表示端末58aからアクセスされた場合、色調選出部9は、ローカル接続を示す端末識別情報105や表示端末58aの端末名やIPアドレスやAEタイトル等の端末識別情報105を対応付け記憶部10の設置場所テーブルからサーチし、該当する端末識別情報105に対応付けられている設置場所情報106、即ち暗室からのアクセスを示す設置場所情報106を読み出す。
【0117】
また、診察室や受付けや待合室等の明るい部屋に設置されている表示端末58bからアクセスされた場合、色調選出部9は、リモート接続を示す端末識別情報105や表示端末58bの端末名やIPアドレスやAEタイトル等の端末識別情報105を対応付け記憶部10の設置場所テーブルからサーチし、該当する端末識別情報105に対応付けられている設置場所情報106、即ち明るい部屋からのアクセスを示す設置場所情報106を読み出す。
【0118】
暗室からのアクセスを示す設置場所情報106を読み出すと、色調選出部9は、読み出した設置場所情報106を対応付け記憶部10の色調管理テーブルからサーチし、該当する設置場所情報106に対応付けられている色調ID102、即ち暗室からのアクセスに対応する暗色の色調パターン71aを識別する色調ID102を読み出す。
【0119】
また、明るい部屋からのアクセスを示す設置場所情報106を読み出すと、色調選出部9は、読み出した設置場所情報106を対応付け記憶部10の色調管理テーブルからサーチし、該当する設置場所情報106に対応付けられている色調ID102、即ち明るい部屋からのアクセスを示す役割情報103に対応する明色の色調パターン71cを識別する色調ID102を読み出す。
【0120】
画面作成部4は、エントランス画面Esや患者登録画面Psのテンプレート61をテンプレート記憶部6から読み出す。
【0121】
さらに、画面作成部4は、暗室に設置されている表示端末58aからのアクセスを受けて、ワークメモリに格納された色調ID102に対応する暗色の色調パターン71aを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を暗色の色調パターン71aで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを暗色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(a)に示す暗色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。エントランス画面Esの表示であれば、図7(a)と同様に暗色で着色されたエントランス画面Esが表示部5に表示される。
【0122】
そのため、患者登録画面Ps1等の各種画面は、暗室に設置されている表示端末58aでは暗色の色調となるため、画面が見にくくなることはなく、また画面の光が強い刺激となり作業効率を低下させることもない。
【0123】
また、画面作成部4は、明るい部屋に設置されている表示端末58bからのアクセスを受けて、ワークメモリに格納された色調ID102に対応する明色の色調パターン71cを色調記憶部7から読み出す。そして、画面作成部4は、患者登録画面Psのテンプレート61を明色の色調パターン71cで着色することで、患者登録画面Psを生成する。画面作成部4は、この患者登録画面Psを明色で着色した上で表示部5に出力されるとことによって、図7(c)に示す明色で着色された患者登録画面Ps1を表示部5に表示させる。エントランス画面Esの表示であれば、図7(c)と同様に明色で着色されたエントランス画面Esが表示部5に表示される。
【0124】
そのため、患者登録画面Ps1等の各種画面は、明るい部屋に設置されている表示端末58bでは明色の色調となるため、照度が高い部屋であっても画面が見にくくなることはない。
【0125】
以上のように、この画像表示装置1は、駆動モード、画像表示装置1を操作する者の役割、表示端末58a,及び58bの設置場所に応じて色調を変えた画面を表示する場合を説明したが、これらの組み合わせに応じて色調を変えるようにしてもよい。組み合わせで色調を変える場合には、対応付け記憶部10に記憶されている対応付けを、色調ID102と組み合わせとの対応付けとすればよい。
【0126】
図16は、駆動モードと画像表示装置1を操作する者の役割との組み合わせに応じて色調を変えた画面を表示する場合の対応付けを示す図である。
【0127】
例えば、駆動モードと画像表示装置1を操作する者の役割との組み合わせに応じて色調を変えた画面を表示する場合、役割情報103と駆動モードを識別する情報101との各組み合わせに、色調ID102を対応付けておく。また、対応付け記憶部10には、役割テーブルを記憶しておく。
【0128】
そして、色調選出部9は、ログイン時に入力された操作者ID104に対応する役割情報103と、入力された駆動モードを識別する情報101との組み合わせを色調管理テーブルから検索して、この組み合わせに対応する色調ID102を読み出す。
【0129】
画面作成部4は、この色調ID102に対応する色調パターンを色調記憶部7から読み出して、テンプレート61を着色すればよい。
【0130】
また、この画像表示装置1は、画像診断装置の他にも、医用画像を表示するPACSやRISやHISに接続された画像表示装置にも適用することができる。図17は、画像表示装置を示すブロック図である。
【0131】
画像表示装置は、画像診断装置が有する画像表示装置1をワークステーションやパーソナルコンピュータのソフトウェア処理により実現したものである。この画像表示装置は、医用画像を保管する画像サーバ100にネットワークNを介して接続されており、画像表示装置1の各構成と検索インターフェース部11を有する。
【0132】
検索インターフェース部11は、医用画像を検索する検索キーを操作部8を用いて入力されると、この検索キーに対応する医用画像のリストを要求するコマンドを画像サーバ100に送信し、医用画像のリストを受信すると、画像表示装置1によりリストの画面を表示部5に表示させる。このとき、リストの画面は、駆動モード、画像表示装置を操作する者の役割、表示端末58a,及び58bの設置場所、又はこれらの組み合わせに応じて色調が変更される。
【0133】
さらに、操作部8を用いてリストの何れかが選択されると、選択された医用画像を要求するコマンドを画像サーバ100に送信する。画像サーバ100は、医用画像のデータベースを有し、このデータベースを参照して、検索キーに対応する医用画像を検索し、選択された医用画像を読み出して画像表示装置に送信する。
【0134】
医用画像を受信すると、画像表示装置では、医用画像を配置した画面が表示される。この医用画像を配置した画面も、駆動モード、画像表示装置を操作する者の役割、表示端末58a,及び58bの設置場所、又はこれらの組み合わせに応じて色調が変更される。
【0135】
以上説明した画像表示装置1は、専用の回路で構成してもよいし、所謂コンピュータで構成するようにしてもよい。コンピュータで構成した場合、ハードディスク等の外部記憶装置にこの画像表示装置1を機能させる制御プログラムを記憶させておき、RAMに適宜展開してCPUにより解読及び実行させるようにすればよい。コンピュータで構成される場合は、画像記憶部3とテンプレート記憶部6と色調記憶部7と対応付け記憶部10は、外部記憶装置を主に含み構成され、画面作成部4と色調選出部9と検索インターフェース部11は、主にプロセッサとワークメモリを含み構成される。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】画像診断装置の構成を示すブロック図である。
【図2】テンプレートを示す模式図である。
【図3】色調パターンを示す模式図である。
【図4】入力された駆動モードに応じて色調パターンを選出する場合における対応付けテーブルを示す模式図である。
【図5】入力された駆動モードに応じて色調パターンで画面を配色して表示する動作を示すフローチャートである。
【図6】画面の切り替わりを示す遷移図である。
【図7】各種の色調パターンで着色された患者登録画面を示す模式図である。
【図8】役割テーブルを示す模式図である。
【図9】操作者の役割に応じて色調パターンを選出する場合における対応付けテーブルを示す模式図である。
【図10】操作者の役割に応じて画面の色調が変更される動作を示すフローチャートである。
【図11】表示装置の第1のシステムを示すネットワーク図である。
【図12】表示装置の第2のシステムを示すネットワーク図である。
【図13】設置場所テーブルを示す模式図である。
【図14】表示端末の設置場所に応じて色調パターンを選出する場合における対応付けテーブルを示す模式図である。
【図15】表示端末の設置場所に応じて色調パターンを選出する場合における動作を示すフローチャートである。
【図16】駆動モードと表示装置を操作する者の役割との組み合わせに応じて色調を変えた画面を表示する場合の対応付けを示す図である。
【図17】画像表示装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0137】
1 画像表示装置
2 撮影部
3 画像記憶部
4 画面作成部
5 表示部
6 テンプレート記憶部
61 テンプレート
7 色調記憶部
71a 暗色の色調パターン
71b 中間色の色調パターン
71c 明色の色調パターン
8 操作部
9 色調選出部
10 対応付け記憶部
11 検索インターフェース部
49a ホストコンピュータ
49b サーバコンピュータ
58a 表示端末
58b 表示端末
100 画像サーバ
101 駆動モードを識別する情報
102 色調ID
103 役割情報
104 操作者ID
105 端末識別情報
106 設置場所情報
Es エントランス画面
Ps 患者登録画面
Ps1 暗色で着色された患者登録画面
Ps2 中間色で着色された患者登録画面
Ps3 明色で着色された患者登録画面
Bm メンテナンスモードボタン
Bs 被検体撮影モードボタン
Br 撮影予約モードボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで動作するとともに、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、
作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
作業目的に応じた各種モードと前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力されたモードに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像診断装置。
【請求項2】
前記対応付け記憶手段は、
被検体を撮影するモードと暗色の色調パターンの対応付け、メインテナンスのためのモードと中間色の色調パターンの対応付け、及び被検体の撮影を予約するためのモードと明色の色調パターンの対応付けを記憶すること、
を特徴とする請求項1記載の画像診断装置。
【請求項3】
撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、
操作者IDの入力を伴うログイン操作を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像診断装置。
【請求項4】
前記対応付け記憶手段は、
前記操作者IDと前記役割を示す情報とを予め対応付けし、技師又は医師を表す前記役割を示す情報と暗色の色調パターンを対応付けし、メインテナンスを行う者を表す前記役割を示す情報と中間色の色調パターンを対応付けし、及び事務又は看護師を表す前記役割を示す情報と明色の色調パターンを対応付けしていること、
を特徴とする請求項3記載の画像診断装置。
【請求項5】
照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、及び入出力操作の結果を表示する画面を、操作されている前記表示端末に表示させる画像診断装置であって、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記表示端末の設置場所を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作された表示端末の設置場所に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
を備え、
前記表示端末は、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示すること、
を備えること、
を特徴とする画像診断装置。
【請求項6】
前記表示端末は、
低照度の設置場所である読影室、及び高照度の設置場所である診察室、受付若しくは待合室に設置され、
前記対応付け記憶手段は、
前記表示端末を識別する情報と前記設置場所を示す情報とを対応付けし、
前記設置場所が前記読影室である情報と暗色の色調パターンを対応付けし、前記設置場所が診察室、受付、若しくは待合室である情報と明色の色調パターンを対応付けしていること、
を特徴とする請求項5記載の画像診断装置。
【請求項7】
被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで動作するとともに、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像診断装置であって、
操作者IDの入力を伴うログイン操作と作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と作業目的に応じた各種モードとの組み合わせと前記色調パターンとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割と入力されたモードとの組み合わせに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像診断装置。
【請求項8】
被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、
作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
作業目的に応じた各種モードと前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力されたモードに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像表示装置。
【請求項9】
前記対応付け記憶手段は、
被検体を撮影するモードと暗色の色調パターンの対応付け、メインテナンスのためのモードと中間色の色調パターンの対応付け、及び被検体の撮影を予約するためのモードと明色の色調パターンの対応付けを記憶すること、
を特徴とする請求項8記載の画像診断装置。
【請求項10】
被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、
操作者IDの入力を伴うログイン操作を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像表示装置。
【請求項11】
前記対応付け記憶手段は、
前記操作者IDと前記役割を示す情報とを予め対応付けし、技師又は医師を表す前記役割を示す情報と暗色の色調パターンを対応付けし、メインテナンスを行う者を表す前記役割を示す情報と中間色の色調パターンを対応付けし、及び事務又は看護師を表す前記役割を示す情報と明色の色調パターンを対応付けしていること、
を特徴とする請求項10記載の画像表示装置。
【請求項12】
照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、被検体の画像、各種情報、及び入出力操作の結果を表示する画面を、操作されている前記表示端末に表示させる画像表示装置であって、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記表示端末の設置場所を示す情報と前記色調パターンの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作された表示端末の設置場所に対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
を備え、
前記表示端末は、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示すること、
を備えること、
を特徴とする画像表示装置。
【請求項13】
前記表示端末は、
低照度の設置場所である読影室、及び高照度の設置場所である診察室、受付若しくは待合室に設置され、
前記対応付け記憶手段は、
前記表示端末を識別する情報と前記設置場所を示す情報とを対応付けし、
前記設置場所が前記読影室である情報と暗色の色調パターンを対応付けし、前記設置場所が診察室、受付、若しくは待合室である情報と明色の色調パターンを対応付けしていること、
を特徴とする請求項12記載の画像表示装置。
【請求項14】
被検体の画像を撮影するモードを含む各種作業目的に応じたモードで動作するとともに、照度が異なる設置場所にそれぞれ表示端末を有し、撮影した被検体の画像、各種情報、又は入出力操作の結果を表示する画面を表示する画像表示装置であって、
操作者IDの入力を伴うログイン操作と作業目的に応じたモードの入力を受け付ける操作手段と、
前記画面の各種色調パターンを記憶する色調記憶手段と、
前記操作者IDで識別される操作者が有する役割を示す情報と作業目的に応じた各種モードとの組み合わせと前記色調パターンとの対応付けを記憶する対応付け記憶手段と、
前記操作手段で入力された操作者IDで識別される操作者が有する役割と入力されたモードとの組み合わせに対応する色調パターンで前記画面を配色する画面作成手段と、
前記画面作成手段で配色された前記画面を表示する表示手段と、
を備えること、
を特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−139624(P2009−139624A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−315701(P2007−315701)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】