説明

画像読み取り装置および読み取り制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム

【課題】ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定することである。
【解決手段】画像読み取り装置107に対する原稿の読み取りための解像度を入力装置104から指定し、また、該解像度の指定とは独立して、原稿を読み取るための変倍率が指定された場合に、中央処理装置101が指定される解像度の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断し、該判断結果に基づいて、組み合わせによるそれぞれの指定値を調整する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変倍率または解像度を変更指定可能な複写機、ファクシミリ、スキャナ等の画像読み取り装置および読み取り制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像読み取り装置(スキャナ)により画像情報を指定された解像度で走査して読み取り、該読み取られた画像を印刷する印刷システムとして、下記特許文献1が公開されている。
【0003】
この際、指定された解像度で読み取られる画像を変倍して画像出力する場合に、解像度指定と変倍率指定は各々独立して設定することが可能であった。
【特許文献1】特開平5−326840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の画像読み取り装置では、それぞれ指定された変倍率と解像度の組み合わせによっては、画像読み取り装置で画像処理できない場合が発生し、原稿サイズと出力サイズから自動的に変倍率を決定する変倍方式においては、実際に原稿を読み取り原稿サイズを検知し変倍率が決定するまで組み合わせ上許されない解像度が特定できないため、使用者は、変倍率と解像度の組み合わせの設定時に混乱を招く結果となり著しい使い勝手の低下を招いていた。
【0005】
例えば、200dpiが設定された場合に、1ラインを1/500msで読み取ることとなる。なお、原稿長と500ms内に原稿を送る量(500ms)との間には、原稿長(inch)*解像度(DPI)との関係が成立する。
【0006】
また、変倍率を考慮すると、例えば変倍率100%で、解像度100dpi〜600dpiで正常読み取り可能ならば、変倍率400〜25%内であれば、スキャナを走査する駆動手段としてのスキャナモータ(例えばパルスモータ)は正常に駆動させることができる。
【0007】
しかしながら、解像度が600dpi固定ではなく、100〜600dpiのいずれかの範囲で解像度が指定され、かつ、変倍率が400%〜25%の範囲で変倍率が指定された場合には、上記駆動手段をあまりに速く動かそうとしても、制御上、トルクが得られず脱調する減少が発生してしまう。これがいわゆるハードウエアの限界性能となってしまう。
【0008】
ところが、このようなハードウエアの構成上、避けられない解像度と変倍率との相対関係について情報の乏しいユーザは、避けられない解像度と変倍率とを勝手に指定してしまう可能性が高い。そして、このような指定をそのまま有効として制御を実行すると、例えばスキャナモータに異常音が発生して読み取り不能となるか、スキャナモータが破損してしまう自体を引き起こすという課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ハードウエアの仕様や処理能力を超えるような原稿を読み取るための解像度と原稿を出力するための変倍率の組み合わせが指定された場合に、ハードウエアの仕様や処理能力で決定される許容範囲内に解像度と変倍率の指定値を調整することで、ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定できる画像読み取り装置および読み取り制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明の画像読み取り装置は以下に示す構成を備える。
【0011】
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置であって、前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定手段と、前記第1の指定手段による指定とは独立して、前記読み取った原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定手段と、前記第1の指定手段により指定される解像度と前記第2の指定手段により指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断手段と、前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記第1の指定手段による第1の指定値と前記第2の指定手段による第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成する本発明の読み取り制御方法は以下に示す構成を備える。
【0013】
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置における読み取り制御方法であって、前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定ステップと、前記第1の指定ステップによる指定とは独立して、前記読みとった原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定ステップと、前記第1の指定ステップにより指定される解像度と前記第2の指定ステップにより指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断ステップと、前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記第1の指定ステップにて指定される第1の指定値と前記第2の指定ステップにて指定される第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ハードウエアの仕様や処理能力を超えるような原稿を読み取るための解像度と原稿を出力するための変倍率の組み合わせが指定された場合に、ハードウエアの仕様や処理能力で決定される許容範囲内に解像度と変倍率の指定値を調整することで、ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定できる画像読み取り装置および読み取り制御方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像読み取り装置の構成を説明するブロック図であり、例えばネットワーク2を介して図示しないサーバやホストコンピュータと通信可能に構成されている。なお、本実施形態では、画像読み取り装置として、後述するような画像送信装置1を例とする場合について説明するが、勿論、画像読み取り処理を行う装置であれば、スキャナ装置単体、または読み取った画像を送信するようなファクシミリ装置であっても、本発明を適用可能である。
【0017】
図1において、101は中央処理装置で、RAM等で構成される主記憶装置102に外部記憶装置105から読み込まれる制御プログラムを実行することで、印刷装置106のプリント処理、画像読み取り装置107のスキャナ処理を制御して、原稿画像の複写処理、ホストからのプリント処理、画像転送処理等を総括的に制御する。103は表示装置で、図示しない操作UI等を表示して、プリント処理,スキャナ処理,画像転送処理等に関わる操作設定画面を中央処理装置101の制御の下で実行する。
【0018】
なお、中央処理装置101は、主記憶装置102、表示装置103、入力装置104、外部記憶装置105、印刷装置106、画像読み取り装置107、ネットワーク装置108を制御し、また四則演算、論理演算を受け持っている。
【0019】
主記憶装置102は、この情報処理システムが情報処理を行う上で必要な情報を記憶し、必要に応じて取り出すことができる。表示装置103は、図形や文字等の処理した結果を表示するものでタッチパネルディスプレイが設置されている。入力装置104は、中央処理装置101への種々の入力を行うものであり、キーボード、タッチパネルが設置されている。
【0020】
外部記憶装置105は各種情報を記憶するもので磁気記憶装置や光磁気記憶装置等で構成されている。外部記憶装置105は、画像読み取り装置107がスキャンした画像情報、受信した画像情報などの画像データを保存することができる。また、外部記憶装置105に保存された画像データは、印刷装置106に印刷、または手動送信手順によって送信指示することができる。
【0021】
画像読み取り装置107は解像度と変倍率を設定してデジタル画像を生成することができ、縦横それぞれの実際のピクセル数を前記解像度と変倍率の両方から決定して前記デジタル画像を生成することができる。
【0022】
ただし、従来技術での画像読み取り装置と同様、縦横それぞれのピクセル数を決定する際には、ハードウエア性能に起因する上限値、下限値が存在し前記上限値または下限値を超えた設定で読み取り処理を行った場合は正しく画像生成できない。
【0023】
また、入力装置104等により指定される解像度と変倍率の組み合わせによっては前記縦横それぞれのピックセル数の上限値、下限値を超えることがある。さらに、画像読み取り装置107は自動原稿送り機構(例えばRDFやADF)を拡張接続可能に構成されており、複数枚原稿束を一度の読み取り指示で読み取り処理することができ、その際、読み取る原稿の大きさを自動的に検知することができる。
【0024】
そして、加えてすべての原稿に対し生成するデジタル画像の大きさを指示することができ、違う大きさが混載している複数枚原稿束を読み取り処理する際に自動的に検知した原稿の大きさと、指示された生成するデジタル画像の大きさから自動的に変倍率を中央処理装置101が算出し、該算出された変倍率を自動的に画像読み取り装置107に対して設定して読み取り処理を行うことができる。
【0025】
図2は、図1に示した印刷装置106,画像読み取り装置107の構成を説明する概略断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0026】
図2に示す画像読み取り装置107において、301は原稿台ガラス(プラテン)で、読み取り原稿を載置する。302は原稿給紙装置(DF)で、原稿台を有し、原稿台に載置された原稿を上又は下から1枚ずつ原稿台ガラス301に給紙する。なお、この原稿給紙装置302の代わりに非図示の圧板を装着する構成であってもよい。
【0027】
303及び304はハロゲンランプ又は蛍光灯等の光源で、原稿台ガラス301上の原稿を照明する。305及び306は反射傘で、光源303,304の光を原稿に集光する。307〜309はミラーで、プラテン上にセットされた原稿を光学的にCCD101に導くためのものである。
【0028】
310はレンズで、前記ミラーの投影光をCCD101上に集光する。314は第1ミラー台(キャリッジ)で、ハロゲンランプ303,304と反射傘305,306とミラー307を収容する。315は第2ミラー台で、ミラー308,309を収容する。316はステッピングモータ駆動部で、第1ミラー台314と第2ミラー台315を副走査方向(図中における左右方向)に駆動する。
【0029】
また、CCD101は、主走査方向(図中の手前−奥方向)に受光センサが並んだものであり、一定周期に受光センサに対応したレジスタより、光量に比例したアナログ電圧を順々に取り込むことが可能であり、この主走査方向の連続した取り込みと副走査方向に駆動する移動の繰り返しにより、原稿全面を2次元のイメージで取り込むことが可能であり、(2次元の画像データは、時間軸に1次元の配列をとる)、この画像データを、CCD基板311に出力する。
【0030】
さらに、CCD基板311は、CCD101が実装された基板である。312はIP基板(画像処理基板)で、CCD基板311から送られるアナログ画像信号をデジタル化したあとデジタル画像処理を行う画像処理部が含まれる。
【0031】
313は外部インタフェースで、他のデバイスとの通信を制御する。この外部インタフェースには本実施形態では図示しないが、ネットワークに接続するためのSCSIインタフェース装置、FAXとして動作させるためのFAX装置等、カラースキャナ部380により読み込まれるスキャナ画像を用いることが要求されるデバイス(外部装置)を接続することが可能であり、この外部インタフェースを介して、スキャナCPU300と外部装置のCPUとが通信を行い、取り決められたタイミングで、取り決められた画像データをこの外部インタフェース313から出力することができる。
【0032】
また、プリンタI/F353は、画像複写装置としてカラースキャナ部を用いる際に、画像出力を担当するプリンタ装置と画像情報および命令をやりとりするための専用のインタフェースである。
【0033】
390は操作部で、図示しない表示部および各種キーを備え、カラースキャナ部380の各種設定および動作を指示することができる。
【0034】
また、カラースキャナ部をプリンタと接続して画像複写装置として用いる場合には、画像複写機能の各種設定および動作を指示することができる。
【0035】
DF302もしくは、ユーザにより原稿台301上に置かれた原稿は、操作部390の図示しないコピーボタン押下、外部インタフェース313を介した外部機器からの指示等の原稿読み込みイベントにより、スキャナCPU300が画像読み取りを行うための指示を各所に与える。
【0036】
具体的には、光源303,304を点灯させ、CCD基板311を動作可能状態にし、画像処理基板312に画像処理パラメータを設定する。各準備が整うと、ステッピングモータ駆動部316を動作させ、第1ミラー台314を副走査方向に速度Vで等速駆動し、原稿の前面を順に照射していく。この時、第2ミラー台315は第1ミラー台314の速度の1/2(即ち、V/2)に駆動するようにメカ的に光学設計されており、的確にCCD101に原稿を光学照射する。
【0037】
CCD101は、上述したように主走査方向(図中の手前−奥方向)に受光センサが並んだものであり、一定周期に受光センサに対応したレジスタより、光量に比例したアナログ電圧を順々に取り込み、この主走査方向の連続した取り込みと副走査方向に駆動する移動の繰り返しにより、原稿全面を2次元のイメージで取り込む(2次元の画像データは時間軸に1次元の配列をとる)。
【0038】
CCD101により送出される画像データはCCD基板311から画像処理基板312に転送され、適切な画像処理をかけた後に外部インタフェース313もしくは、プリンタインタフェース353のいずれかを介して、スキャナ外に画像を出力する。
【0039】
次に、印刷装置106の構成について説明する。
【0040】
印刷装置106において、スキャナI/F383は、画像複写装置として印刷装置106を用いる際にスキャナデバイスを接続するためのインタフェースとなる。
【0041】
外部I/F382には、本実施形態では図示しないが、ネットワークに接続するためのLANインタフェース装置、パソコン等と接続するためのSCSIインタフェース装置等、本プリンタに画像を出力することが要求されるデバイスを接続することが可能であり、この外部I/F382を介して、プリンタCPU384と外部装置のCPUが通信を行い、取り決められたタイミングで、取り決められた画像データをこの外部I/F382から入力することができる。
【0042】
317はマゼンタ画像形成部(M画像形成部)、318はシアン画像形成部(C画像形成部)、319はイエロー画像形成部(Y画像形成部)、320はブラック画像形成部(K画像形成部)である。
【0043】
317〜320までの各画像形成部の構成は全て同一なので、以下ではM画像形成部317を詳細に説明し、他の画像形成部の説明は省略する。
【0044】
M画像形成部317において、342は感光ドラムで、LEDアレー210からの光によって、その表面に潜像が形成される。321は一次帯電器で、感光ドラム342の表面を所定の電位に帯電させ、潜像形成の準備をする。322は現像器で、感光ドラム342上の潜像を現像して、トナー像を形成する。なお、現像器322は、現像バイアスを印加して現像するためのスリーブ361が含まれている。
【0045】
323は転写帯電器で、転写ベルト333の背面から放電を行い、感光ドラム342上のトナー画像を、転写ベルト333上の記録紙(普通紙、OHPフィルム等の記録媒体)へ転写する。
【0046】
本実施形態では、転写効率がよいため、クリーナ部が配置されていない構成となっているが、クリーナ部を装着する構成であっても問題ないことは言うまでもない。
【0047】
340,341はカセットで、記録紙(普通紙、OHPフィルム等の記録媒体)を格納する。338,339はピックアップローラで、カセット340,341に格納された記録紙等を1枚毎に分離給紙する。336,337は給紙ローラで、ピックアップローラ338,339から給紙される記録紙を転写ベルト333上に供給する。
【0048】
346は吸着帯電器で、給紙ローラ336,337により給紙された記録紙を帯電させる。348は転写ベルトローラで、転写ベルト333を駆動し、かつ吸着帯電器346と対になって記録紙等を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させる。
【0049】
347は紙先端センサで、転写ベルト333上の記録紙等の先端を検知する。なお、紙先端センサ347の検出信号はカラープリンタ部381からカラースキャナ部380へ送られ、カラースキャナ部380からカラープリンタ部381にビデオ信号を送る際の副走査同期信号として用いられる。
【0050】
転写ベルト333は、転写ベルト333上の記録紙をM画像形成部317、C画像形成部318、Y画像形成部319、K画像形成部320の順に搬送する。349は除電帯電器で、転写ベルト333からの分離を容易にするため、K画像形成部320を通過した記録紙等を除電する。350は剥離帯電器で、記録紙等が転写ベルト333から分離する際の剥離放電による画像乱れを防止する。
【0051】
351,352は定着前帯電器で、転写ベルト333から分離された記録紙等をトナーの吸着力を補って画像乱れを防止するために帯電する。334は定着器で、記録紙上のトナー画像を記録紙に熱定着する。335は排紙トレーで、排紙された記録紙等を積載する。
【0052】
次に、記録紙等の記録媒体上へ画像を形成する手順について説明する。
【0053】
カセット340,341に格納された記録紙等はピックアップローラ338,339により1枚毎給紙ローラ336,337で転写ベルト333上に供給される。給紙された記録紙は、吸着帯電器346で帯電させられる。転写ベルトローラ348は、転写ベルト333を駆動し、かつ吸着帯電器346と対になって記録紙等を帯電させ、転写ベルト333に記録紙等を吸着させる。
【0054】
紙先端センサ347で、転写ベルト333上の記録紙等の先端を検知すると、紙先端センサ347の検出信号がカラープリンタ部からカラースキャナ部380へ送られて、この信号を副走査同期信号として、カラースキャナ部からカラープリンタ部にビデオ信号が送出される。
【0055】
この後、記録紙等は、転写ベルト333によって搬送され、各画像形成部317〜320において、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)の順にその表面にトナー画像が形成される。
【0056】
K画像形成部320を通過した記録紙等は、転写ベルト333からの分離を容易にするため、除電帯電器349で除電された後、転写ベルト333から分離される。この時、剥離帯電器350により、帯電され記録紙等が転写ベルト333から分離する際の剥離放電による画像乱れを防止する。
【0057】
転写ベルト333から分離された記録紙等は、トナーの吸着力を補って画像乱れを防止するために、定着前帯電器351,352で帯電された後、定着器334でトナー画像が熱定着された後、排紙トレー335に排紙される。
【0058】
図3は、図2に示した画像読み取り装置のデータ処理構成を説明するブロック図であり、CCD部1200と画像処理部1210とに大別される。
【0059】
CCD部1200において、1020はクランプ&Amp.&S/H&A/D部で、原稿台ガラス301上の原稿を読み取ることにより、CCD1010から出力される電気信号(アナログ画像信号)をサンプルホールド(S/H)し、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅し(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換して、例えばRGB各8ビットのデジタル信号に変換する。
【0060】
1030はシェーディング部で、クランプ&Amp.&S/H&A/D部1020から出力されるTGB信号にシェーディング補正及び黒補正を施す。
【0061】
画像処理部1210において、1040はつなぎ&MTF補正&原稿検知部で、シェーディング部1030より出力されたRGB信号に対して、CCD1010が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読み取り位置が異なるため、読み取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読み取り位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読み取り速度や変倍率によって読み取りのMTF(Modulation Transfer Function)が変わるため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。
【0062】
1050は入力マスキング部で、つなぎ&MTF補正&原稿検知部1040により読み取り位置タイミングが補正されたデジタル信号に対してCCD1010の分光特性及び光源303,304および反射傘305,306の分光特性の補正を施す。
【0063】
1060はセレクタで、入力マスキング部1050の出力と外部I/F部1140を介して外部I/F3130から入力される外部I/F信号との切り替えが可能である。
【0064】
このセレクタ1060から出力された信号は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部1070と下地除去部1150に入力される。下地除去部1150は、入力された信号を下地除去した後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部1160に入力し、この黒文字判定部1160が原稿から黒文字信号を生成する。
【0065】
一方、セレクタ1060のもう1つの出力が入力される色空間圧縮&下地除去&LOG変換部1070は、読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうかを判断して、入っていると判断した場合は、そのまま、入っていないと判断した場合は、画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する色空間圧縮処理を行い、その後下地除去処理を行い、RGB信号からCMY信号に変換するLOG変換処理を行う。
【0066】
1080は遅延部で、黒文字判定部1160で、生成された信号と色空間圧縮&下地除去&LOG変換部1070の出力信号とのタイミングを補正(調整)する。1090はモワレ除去部で、黒文字判定部1160で生成された信号と色空間圧縮&下地除去&LOG変換部1070の出力信号の2種類の信号のモワレを除去する。1100は変倍処理部で、モワレ除去部1090からの出力を主走査方向に変倍処理する。
【0067】
1110はUCR&マスキング&黒文字反映部で、変倍処理部1100で変倍処理された信号のうち、CMY信号に対してUCR処理を施してCMYK信号を生成し、このCMYK信号に対してプリンタの出力にあった信号に補正するマスキング処理を施すと共に黒文字判定部1160で生成された判定信号をCMYK信号にフィードバックさせる黒文字反映処理を施す。
【0068】
1120はγ補正部で、UCR&マスキング&黒文字反映部1110で処理された信号に対して濃度調整(スキャナCPUにより設定されるγテーブルに基づく濃度非線形補正)を行う。1130はフィルタ部で、γ補正部1120により濃度調整された信号に対してスムージングまたはエッジ処理を施す。
【0069】
1170は2値化部で、フィルタ部1130で処理された信号を、例えば8ビットの多値信号から2値信号に変換する。なお、変換方法は、ディザ法、誤差拡散の改良したもの等の何れであっても構わない。これらの処理を経て、プリンタI/F3530もしくは、外部I/F3130から印刷装置106または他のデバイスに画像データが送られる。
【0070】
この様に構成された画像読み取り装置において、本実施形態では、以下の特徴的構成を備える。
【0071】
原稿画像を読み取り可能な、例えば図1に示した画像読み取り装置107であって、例えば図1に示す入力装置104であって、図示しないユーザインタフェース画面を表示装置103で確認しながら解像度を指定するとともに、該指定とは独立して、前記原稿を読み取るための変倍率を同様に指定する。
【0072】
そして、各指定される変倍率と解像度の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断、例えば図1に示す中央処理装置101であって、例えば後述する図4に示すステップS204を実行して判断処理する。そして、その判断結果に基づいて、組み合わせによるそれぞれの指定値を図1に示す中央処理装置101が、後述するように図4に示すステップS205〜S207を実行して調整する。
【0073】
これにより、ハードウエアの仕様や処理能力を超えるような指定を確定することなく、ハードウエアの仕様や処理能力で決定される許容範囲内にそれぞれの指定値を自動調整することで、ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定できる操作性と利便性に優れた読み取り処理を実現できる。
【0074】
また、中央処理装置101は、入力装置104による指定を維持して、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、入力装置104により指定されている解像度、例えば図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整する。
【0075】
さらに、中央処理装置101は、入力装置104による指定を維持して、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、入力装置104により指定されている変倍率を、例えば図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整する。
【0076】
さらに、中央処理装置101は、入力装置104による指定を維持して、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、入力装置104による指定されている解像度を調整する第1の調整モード(図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整するモード)と、前記第1の指定手段による指定を維持して、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、入力装置104による指定されている変倍率を調整する第2の調整モード(図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整するモード)とのいずれかを入力装置104による指定順位から選択する。
【0077】
さらに、中央処理装置101は、入力装置104による指定される変倍率と前記第2の指定手段により指定される解像度の組み合わせが正常な組み合わせとして確定可能な指定値を図1に示す表示装置103に表示する。
【0078】
また、入力装置104は、自動検知される原稿サイズと指定される出力サイズとから算定される変倍率を指定するモード(図4に示すステップS203で判定されるモード)を有する。
【0079】
図4は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、中央処理装置101による画像読み取り装置107に対する解像度設定処理手順に対応する。なお、S201〜S208は各ステップを示す。
【0080】
先ず、ステップS201で、入力装置104から画像読み取り装置107に対する読み取り解像度、読み取り倍率設定を行う。読み取り解像度としては、本実施形態においては、例えば100dpi〜600dpiまでの間で任意の解像度を選択可能に構成されている。
【0081】
次に、ステップS202で、入力装置104によりユーザが指示した読取解像度を主記憶装置102上に確保される変数resに代入する。そして、ステップS203で、画像読み取り装置107で自動的に検知した原稿サイズと、ユーザが指示した出力サイズから自動的に変倍率を決定する読み取り方式である自動変倍設定であるかどうかを中央処理装置101が判断し、自動変倍設定であると判断した場合は、ステップS204へ進み、自動変倍設定でないと判断した場合は、ステップS208へ処理を移行する。
【0082】
そして、ステップS204で、ステップS202において変数resに代入した値が「300dpi」未満であるかどうかを中央処理装置101が判断し、「300dpi」未満であると判断した場合は、ステップS208へ進み、設定された解像度が「300dpi」以上であると判断した場合は、ステップS205に処理を移行する。
【0083】
すなわち、ステップS203、ステップS204で自動変倍設定で尚且つ読み取り解像度が「300dpi」未満の場合を判定している。
【0084】
なお、自動変倍設定の場合、画像読み取り装置107で自動的に検知される原稿サイズから、ユーザが設定する出力サイズになるように自動的に変倍率をページによって算出するため、解像度と変倍率から固定的に画素サイズが決定できない。
【0085】
このためハードウエア的に処理できる限界画素サイズを超える読み取り処理になってしまうか設定の段階で判断できず、設定操作の段階でハードウエアの限界を超えている旨の注意喚起が行えない。
【0086】
そのため、前記自動的に検知される原稿サイズとユーザが設定する出力サイズの組み合わせ上でもっともハードウエア限界に近い変倍率が自動的に算出されてもハードウエア限界を超えない解像度、すなわち、本実施形態では、「300dpi」であるが、ステップS204の判定により、300dpiを越えていると判定した場合には、その設定を補正するために、ステップS205へ進む。
【0087】
そこで、ステップS205で、図1に示した表示装置103に、自動変倍設定で、解像度が「300dpi」未満の場合、「300dpi」に矯正される旨を表示しユーザに現在の設定と補正の有無の確認を促す。
【0088】
そして、ステップS206で、ユーザがステップS205の確認表示に対して同意する指示を行っているかどうかを図示しないUI画面上のOKボタン等の指示を中央処理装置101が確認し、同意していると判断した場合は、ステップS207で、主記憶装置102上の変数resに「300dpi」を代入して、ステップS208に処理を移行し、同意しなければステップS202で設定ステップを再度行う。
【0089】
そして、ステップS208で、主記憶装置102上の変数resの値を解像度としステップS201で設定された変倍率で画像読み取り装置107により読み取りを行う。
【0090】
すなわち、主記憶装置102上の変数resには、入力装置104から「自動変倍」設定がされているときには、画像読み取り装置107に対する解像度として「300dpi」から「600dpi」の間で、「自動変倍」設定がされていないとときには「100dpi」から「600dpi」の解像度が設定され、変数resを解像度として読み取り処理を行う。
【0091】
これにより、画像読み取り装置107に対する読み取り設定が、ハードウエア構成から決定される処理能力あるいは仕様から決定される動作条件、例えばスキャナ部を走査するモータ等のハードウエアの限界を超えるような設定が回避される。
【0092】
また、変倍率と解像度が個別に指定可能であって、変倍率が自動指定されるようなモードが有効な場合に、上記ハードウエア構成から決定される許容範囲を逸脱するような、解像度と変倍率との指定の組み合わせが指定された場合でも、その指定を確定することなく、ユーザにその旨を問い合わせて再指定させるか、ハードウエア構成の制限内に収めるように解像度を調整指定した状態での原稿読み取りを可能とすることができる。
【0093】
〔第2実施形態〕
図5は、本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、中央処理装置101による画像読み取り装置107に対する解像度設定処理手順(変倍率と解像度の組み合わせが読み取り処理上組み合わせられない設定の場合、読み取り時解像度を限定する処理を含む)に対応する。なお、S301〜S308は各ステップを示す。
【0094】
先ず、ステップS301で、入力装置104より変倍率を入力し、ステップS302で、主記憶部装置102内に確保される変数magに代入して、ステップS303で、入力装置104より解像度を入力する。
【0095】
そして、ステップS304で変数resに代入したら、ステップS305に処理を移行し、変数resと変数magの積算値(res*mag)が画像読み取り装置107の画像読み取り分解能力である最低分解能未満であるか否かを中央処理装置101が判断して、最低分解能以上でないと判断した場合は、ステップS306で、中央処理装置101は、変数res2に画像読み取り装置107の最低分解能を変数magで除算した値を代入し、ステップS309に処理を移行する。
【0096】
なお、ステップS306で、変倍率を変数magとした場合の最低解像度を算出し変数res2に代入している。
【0097】
一方、ステップS305で、最低分解能未満でないと中央処理装置101が判断した場合は、ステップS307で、変数resと変数magの積算値である(res*mag)が画像読み取り装置107の画像読み取り分解能力上最高分解能を超えているかどうかを中央処理装置101が判断する。
【0098】
そして、中央処理装置101が最高分解能以下であると判断した場合は、場合ステップS312に処理を移行して、変数resを解像度とし、変数magを変倍率として画像読み取り装置107で読み取り処理を行い、本処理を終了する。
【0099】
一方、ステップS307で、中央処理装置101が最高分解能以上であると判断した場合は、ステップS308で、中央処理装置101は、変数res2に画像読み取り装置107の最高分解能を変数magで除算した値を代入し、ステップS309に処理を移行する。
【0100】
なお、ステップS308で、変倍率を変数magとした場合の最高解像度を算出し変数res2に代入している。
【0101】
そして、ステップS309で、ステップS305、ステップS307で前記ステップS301、前記ステップS303で設定した読み取り解像度、読み取り変倍率が画像読み取り装置107のハードウエア構成から導出される処理能力を超えていると判断された場合、最低解像度、あるいは最高解像度に矯正される旨を示すメッセージを表示装置103に表示して、その旨の確認をユーザに促し、ステップS310で、矯正してよいかどうかを中央処理装置101が入力装置104からの指示状態から判断して、矯正してよいと判断した場合は、ステップS311に処理を移行し、中央処理装置101は主記憶装置102内で確保されている変数resの内容に変数res2の値を代入し、すなわち、ステップS303で、ユーザが入力装置104を走査して入力している解像度を変数res2の値に矯正設定して、ステップS312へ進む。
【0102】
一方、ステップS310で、矯正を容認できないとの指示であると判断した場合は、ステップS301に処理を戻し処理を最初からやり直す。
【0103】
これにより、画像読み取り装置に対する読み取り設定が、ハードウエア構成から決定される処理能力、例えばスキャナ部を走査するモータ等のハードウエアの限界を超えるような設定が回避される。
【0104】
また、本実施形態では、解像度と変倍率との指定との組み合わせが、例えば上記ハードウエア構成から決定される許容範囲を逸脱するような、解像度と変倍率との指定の組み合わせが指定された場合でも、その指定を確定することなく、ユーザにその旨を問い合わせて再指定させるか、ハードウエア構成の制限内に収めるように解像度を調整指定した状態での原稿読み取りを可能とすることができる。
【0105】
〔第3実施形態〕
図6は、本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、中央処理装置101による画像読み取り装置107に対する解像度設定処理手順(変倍率と解像度の組み合わせが読み取り処理上組み合わせられない設定の場合、読み取り時変倍率を限定する処理を含む)に対応する。なお、S401〜S412は各ステップを示す。
【0106】
先ず、ステップS401で、入力装置104より解像度を入力し、ステップS402で、中央処理装置101が主記憶装置102内に確保される変数resに代入し、ステップS403で、同様に、入力装置104より変倍率を入力すると、ステップS404で、中央処理装置101が主記憶装置102内に確保される変数magに入力された倍率値を代入する。
【0107】
そして、ステップS405で、中央処理装置101が変数resと変数magの積算値(res*mag)を算出して、該算出された積算値が画像読み取り装置107の画像読み取り分解能力上の最低分解能未満であるか否かを中央処理装置101が判断して、最低分解能未満であると判断した場合は、ステップS406で、主記憶装置102内に確保される変数mag2に、中央処理装置101が画像読み取り装置107の最低分解能を変数resで除算した値を代入し、ステップS409に処理を移行する。
【0108】
一方、ステップS405で、最低分解能未満でないと判断した場合、すなわち、最低分解能以上であると判断した場合は、ステップS407で、変倍率を変数resとした場合の最低解像度を中央処理装置101が算出している変数resと変数magとの積算値(res*mag)が画像読み取り装置107の画像読み取り分解能力上最高分解能を超えているか否かを中央処理装置101が判断して、越えていないと判断した場合は、ステップS412に処理を移行して、変数resを解像度とし、変数magを変倍率として画像読み取り装置107で読み取り処理を行い、処理を終了する。
【0109】
一方、ステップS407で、中央処理装置101が変数magとの積算値(res*mag)が画像読み取り装置107の画像読み取り分解能力上最高分解能を超えていると判断した場合は、ステップS408で、中央処理装置101が変数mag2に画像読み取り装置107の最高分解能を変数resで除算した値を代入し、ステップS409に処理を移行する。なお、ステップS408で変倍率を変数resとした場合の最高解像度を中央処理装置101が算出して、変数mag2に代入している。
【0110】
そして、ステップS409では、ステップS405,S407において、ステップS401、ステップS403で設定した読み取り解像度、読み取り変倍率が画像読み取り装置107の能力を超えていると判断された場合であるので、最低変倍率、あるいは最高変倍率に矯正される旨を示すメッセージを表示装置103に表示して、ユーザにその設定に対する確認を促し、ステップS410で、図示しないメッセージ画面上のボタン等の指示状態から解像度の設定値を、変数mag2の値に矯正してよいか否かを中央処理装置101が判断して、矯正してよいと判断した場合は、ステップS411に処理を移行し、変数magに対して変数mag2の値を代入し、ステップS403でユーザが入力した解像度を変数mag2の値に矯正する。そして、ステップS412で、変数resを解像度とし、矯正された変数magを変倍率として前記画像読み取り装置107で読み取り処理を行う。
【0111】
一方、ステップS410で、矯正を容認できないと中央処理装置101が判断した場合は、ステップS401に処理を戻し処理を最初からやり直す。
【0112】
また、本実施形態では、解像度と変倍率との指定との組み合わせが、例えば上記ハードウエア構成から決定される許容範囲を逸脱するような、解像度と変倍率との指定の組み合わせが指定された場合でも、その指定を確定することなく、ユーザにその旨を問い合わせて再指定させるか、ハードウエア構成の制限内に収めるように変倍率を調整指定した状態での原稿読み取りを可能とすることができる。
【0113】
〔第4実施形態〕
上記実施形態では、図5では、変倍率設定、解像度設定のうち変倍率を先に設定し、図6では、変倍率設定、解像度設定のうち解像度を先に設定する場合について説明したが、例えば解像度を後で設定された場合には、図5に示されるフローチャートに示す制御手順を実行し、変倍率を後で設定された場合には、図6に示したフローチャートに示した手順を実行することにより、変倍率、解像度のうちどちらが後に設定されるかにより、後で設定された指定値を矯正対象とするように制御することで、解像度優先とする第1の矯正モードまたは変倍率優先とする第2の矯正モードとして調整処理を適宜切り替えられるように構成してもよい。
【0114】
上記画像読み取り装置によれば、読み取り時解像度を指定する手順と、読み取り時変倍率を指定する手順と、変倍率と解像度の組み合わせが読み取り処理上組み合わせられない設定で読み取り時変倍率として100%以外を指定された場合指定できる解像度の種類を、変倍率100%を指定した場合に比べて限定する手順とを有することにより、ハードウエア(読み取り装置の仕様により決定される)の性能限界(例えばスキャナモータや原稿給送モータ等の駆動制限が含まれる)を超えるような設定を行ってしまい予想外の動作による手戻りを防止することができ使い勝手の向上に寄与する。
【0115】
以下、図7に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0116】
図7は、本発明に係る画像読み取り装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0117】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0118】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0119】
本実施形態における図4〜図6に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0120】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0121】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0122】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0123】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0124】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0125】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0126】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0127】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0129】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0130】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
【0131】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。以下、その実施態様1〜14について説明する。
【0132】
〔実施態様1〕
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置(図1に示した画像読み取り装置107であって、例えば図2に示すようなカラースキャナ部380等)であって、前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定手段(例えば図1に示す入力装置104であって、図示しないユーザインタフェース画面を表示装置103で確認しながら指定入力可能に構成される)と、前記第1の指定手段による指定とは独立して、前記読み取った原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定手段(例えば図1に示す入力装置104であって、図示しないユーザインタフェース画面を表示装置103で確認しながら指定入力可能に構成される)と、前記第1の指定手段により指定される解像度と前記第2の指定手段により指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断手段(例えば図1に示す中央処理装置101であって、例えば図4に示すステップS204を実行して判断処理可能に構成される)と、前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記第1の指定手段による第1の指定値と前記第2の指定手段による第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御手段(例えば図1に示す中央処理装置101であって、例えば図4に示すステップS205〜S207を実行して判断処理可能に構成される)とを有することを特徴とする画像読み取り装置。
【0133】
これにより、ハードウエアの仕様や処理能力を超えるような指定を確定することなく、ハードウエアの仕様や処理能力で決定される許容範囲内にそれぞれの指定値を自動調整することで、ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定できる操作性と利便性に優れた読み取り処理を実現できる。
【0134】
〔実施態様2〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定手段による前記第1の指定値を調整するよう制御する(例えば図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整)ことを特徴とする実施態様1記載の画像読み取り装置。
【0135】
〔実施態様3〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定手段による前記第2の指定値を調整するよう制御する(例えば図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整)ことを特徴とする実施態様1記載の画像読み取り装置。
【0136】
〔実施態様4〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定手段による前記第1の指定値を調整する第1の調整モード(図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整するモード)と、前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定手段による前記第2の指定値を調整する第2の調整モード(図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整するモード)とのいずれかを第1または第2の指定手段による指定順位から選択(図1に示す中央処理装置101による選択処理で行う)することを特徴とする実施態様1記載の画像読み取り装置。
【0137】
〔実施態様5〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第1の指定手段により指定される解像度と前記第2の指定手段により指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定可能な前記指定値を表示する表示部(図1に示す表示装置103)を有することを特徴とする実施態様1記載の画像読み取り装置。
【0138】
〔実施態様6〕
前記第2の指定手段は、自動検知される原稿画像サイズと指定される出力画像サイズとから算定される変倍率を指定するモード(図4に示すステップS203で判定されるモード)を有することを特徴とする実施態様1記載の画像読み取り装置。
【0139】
〔実施態様7〕
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置における読み取り制御方法であって、前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定ステップ(例えば図5に示すステップS303)と、前記第1の指定ステップによる指定とは独立して、前記読みとった原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定ステップ(例えば図5に示すステップS301)と、前記第1の指定ステップにより指定される解像度と前記第2の指定ステップにより指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断ステップ(例えば図5に示すステップS305,S307)と、前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記第1の指定ステップにて指定される第1の指定値と前記第2の指定ステップにて指定される第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御ステップ(例えば図5に示すステップS305〜S311)とを有することを特徴とする読み取り制御方法。
【0140】
これにより、ハードウエアの仕様や処理能力を超えるような指定を確定することなく、ハードウエアの仕様や処理能力で決定される許容範囲内にそれぞれの指定値を自動調整することで、ユーザによる原稿読み取り前における解像度と変倍率指定操作を混乱させることなく、有効な読み取りを実行できる解像度と変倍率を指定できる操作性と利便性に優れた読み取り処理を実現できる。
【0141】
〔実施態様8〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定ステップにて指定さる前記第1の指定値を調整(例えば図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整)することを特徴とする実施態様7記載の読み取り制御方法。
【0142】
〔実施態様9〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整(例えば図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整)することを特徴とする実施態様7記載の読み取り制御方法。
【0143】
〔実施態様10〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整する第1の調整モード(図5に示すステップS305〜S311を実行することで調整するモード)と、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整する第2の調整モード(図6に示すステップS405〜S411を実行することで調整するモード)とのいずれかを第1または第2の指定ステップによる指定順位から選択(図1に示す中央処理装置101による選択処理で行う)することを特徴とする実施態様7記載の読み取り制御方法。
【0144】
〔実施態様11〕
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第1の指定ステップにより指定される解像度と前記第2の指定ステップにより指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定可能な前記指定値を表示する表示ステップ(図4に示すステップS205)を有することを特徴とする実施態様7記載の読み取り制御方法。
【0145】
〔実施態様12〕
前記第2の指定ステップは、自動検知される原稿画像サイズと指定される出力画像サイズとから算定される変倍率を指定するモード(図4に示すステップS203で判定されるモード)を有することを特徴とする実施態様7記載の読み取り制御方法。
【0146】
〔実施態様13〕
実施態様7〜12のいずれかに記載の読み取り制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0147】
〔実施態様14〕
実施態様7〜12のいずれかに記載の読み取り制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示した印刷装置,画像読み取り装置の構成を説明する概略断面図である。
【図3】図2に示した画像読み取り装置のデータ処理構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る画像処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0149】
101 中央処理装置
102 主記憶装置
103 表示装置
104 入力装置
105 外部記憶装置
106 印刷装置
107 画像読み取り装置
108 ネットワーク装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置であって、
前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定手段と、
前記第1の指定手段による指定とは独立して、前記読み取った原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定手段と、
前記第1の指定手段により指定される解像度と前記第2の指定手段により指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断手段と、
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記第1の指定手段による第1の指定値と前記第2の指定手段による第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御手段と、
を有することを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定手段による前記第1の指定値を調整するよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定手段による前記第2の指定値を調整するよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項4】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定手段による前記第1の指定値を調整する第1の調整モードと、前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定手段による前記第2の指定値を調整する第2の調整モードとのいずれかを第1または第2の指定手段による指定順位から選択することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項5】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断手段が判断した場合、前記制御手段は、前記第1の指定手段により指定される解像度と前記第2の指定手段により指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定可能な前記指定値を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項6】
前記第2の指定手段は、自動検知される原稿画像サイズと指定される出力画像サイズとから算定される変倍率を指定するモードを有することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項7】
原稿画像を読み取り可能な画像読み取り装置における読み取り制御方法であって、
前記原稿を読み取るための解像度を所定の許容範囲で指定する第1の指定ステップと、
前記第1の指定ステップによる指定とは独立して、前記読みとった原稿を出力するための変倍率を指定する第2の指定ステップと、
前記第1の指定ステップにより指定される解像度と前記第2の指定ステップにより指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定できるかどうかを仕様情報を参照して判断する判断ステップと、
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記第1の指定ステップにて指定される第1の指定値と前記第2の指定ステップにて指定される第2の指定値の少なくともいずれかを調整する制御ステップと、
を有することを特徴とする読み取り制御方法。
【請求項8】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定ステップにて指定さる前記第1の指定値を調整することを特徴とする請求項7記載の読み取り制御方法。
【請求項9】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整することを特徴とする請求項7記載の読み取り制御方法。
【請求項10】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の解像度指定となるように、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整する第1の調整モードと、前記第1の指定ステップにて指定される前記第1の指定値を調整することなく、あらかじめ設定されている許容範囲内の変倍率指定となるように、前記第2の指定ステップにて指定される前記第2の指定値を調整する第2の調整モードとのいずれかを第1または第2の指定ステップによる指定順位から選択することを特徴とする請求項7記載の読み取り制御方法。
【請求項11】
前記組み合わせが正常な組み合わせとして確定できないと前記判断ステップにて判断された場合、前記制御ステップは、前記第1の指定ステップにより指定される解像度と前記第2の指定ステップにより指定される変倍率の組み合わせが正常な組み合わせとして確定可能な前記指定値を表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項7記載の読み取り制御方法。
【請求項12】
前記第2の指定ステップは、自動検知される原稿画像サイズと指定される出力画像サイズとから算定される変倍率を指定するモードを有することを特徴とする請求項7記載の読み取り制御方法。
【請求項13】
請求項7〜12のいずれかに記載の読み取り制御方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項7〜12のいずれかに記載の読み取り制御方法を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−19905(P2006−19905A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193952(P2004−193952)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】