説明

画像読取装置および画像読取方法

【課題】高速または低速のどちらの搬送速度で帳票を読取ってもその画像の濃度を均一にする。
【解決手段】選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、低速の搬送速度が選択されたとき画像取得パルス発生器が高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、画像取得パルス発生器および仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生部10と、パルス発生部10が出力したパルスに応答して低速の搬送速度が選択されたときでも高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子2を点灯させる発光部11と、その光を受光した受光部12から出力される画像データを画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出部14とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送される帳票等の原稿の画像をラインイメージセンサで読取る画像読取装置および画像読取方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像読取装置は、搬送される原稿の画像をCIS(Contact Image Sensor:密着型イメージセンサ)で読取り、主走査方向の受光量の補正(シェーディング補正)や副走査方向の受光量の補正等の各種補正を行って画像データを生成するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の画像読取装置は、原稿を搬送する速度を高速または低速のいずれかを選択できるようにし、その選択された速度で原稿の画像データを読取るようにしているものもある。
【0003】
従来の画像読取装置の高速および低速での画像読取り制御を図5および図6の従来の低速画像読取り制御を示すタイミングチャートに基づいて説明する。
図5は従来の高速画像読取り制御を示すタイミングチャートであり、CISに入力されて画像取得の契機となるパルスタイミング51、CISの発光素子としてのLEDを点灯する時間を示すLED点灯パルス信号52、CISの受光素子からの画像出力信号を示す出力信号53のタイミングを示している。高速で画像を読取るときのパルスタイミング51の時間間隔はT11であり、図中のLED点灯パルス信号51(n)で点灯時間T12としてLEDを点灯し、読取った画像データは次のパルスタイミング51を契機として出力信号53(n)で出力される。このようにLEDを点灯して読取った画像データは次のタイミングパルス51が入力されると出力信号53として出力される。
【0004】
図6は従来の低速画像読取り制御を示すタイミングチャートであり、CISに入力されて画像取得の契機となるパルスタイミング61、CISの発光素子としてのLEDを点灯する時間を示すLED点灯パルス信号62、CISの受光素子からの画像出力信号を示す出力信号63のタイミングを示している。高速で画像を読取るときのパルスタイミング61の間隔はT21(T21>T11)であり、図中のLED点灯パルス信号61(n)で点灯時間T22(T22>T12)としてLEDを点灯し、読取った画像データは次のパルスタイミング61を契機として出力信号63(n)で出力される。このようにLEDを点灯して読取った画像データは次のタイミングパルス61が入力されると出力信号63として出力される。
【特許文献1】特開2006−80941号公報(段落「0015」〜段落「0045」、図2、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術においては、高速で画像を読取る場合と低速で画像を読取る場合とをパルスタイミングの間隔を変え、LED点灯時間を変えるようにしているため(高速時のLED点灯時間T12<低速時のLED点灯時間T21)、高速の画像出力信号53と低速の画像出力信号63とで出力レベルが異なり、画像の濃度均一性が一定でなくなるという問題がある。
【0006】
これは、CISがコンデンサによって電荷をチャージする方式によって画像信号を電圧レベルに変換しているため、LEDの点灯時間、すなわちLEDの光量が異なることによる電荷の蓄積時間が異なると蓄積する電圧レベルも異なり、出力信号のレベルが異なってしまうためである。
また、CIS内の各画素によって温度変化等による電荷を蓄積する電圧レベルのバラつきがあり、特に低速で画像を読取るとき、LEDの点灯時間が長くなることによる電荷の蓄積時間が長くなると電圧レベルも大きくなり、各画素間の電圧レベルのバラつきが顕著なものになるためである。
【0007】
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、高速または低速のどちらの搬送速度で帳票を読取ってもその画像の濃度を均一にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そのため、本発明による画像読取装置は、選択された高速または低速の搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取装置において、選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、低速の搬送速度が選択されたとき前記画像取得パルス発生器が高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生部と、前記パルス発生部が出力したパルスに応答して低速の搬送速度が選択されたときでも高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光部と、前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出部とを設け、高速または低速で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明による画像読取方法は、選択された高速または低速の搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取方法において、選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、低速の搬送速度が選択されたとき前記画像取得パルス発生器が高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生ステップと、前記パルス発生ステップが出力したパルスに応答して低速の搬送速度が選択されたときでも高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光ステップと、前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出ステップとを設け、高速または低速で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
このようにした本発明は、高速または低速のどちらの搬送速度で帳票を読取ってもその画像の濃度を均一にすることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明による画像読取装置および画像読取方法の実施例を説明する。
【実施例】
【0012】
図1は実施例における画像読取装置の構成を示すブロック図、図2は実施例における帳票を読取るCISを示す説明図である。
図2において、1はCISであり、スキャナ、複写機、ファクシミリ等の画像読取装置に備えられる密着型イメージセンサである。このCIS1は、画像を読取る原稿としての帳票4に光を照射するLEDアレイ等の発光素子2およびそれぞれの発光素子2の反射光を受光して光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の受光素子3が帳票4の幅方向に配置されて構成され、搬送される帳票4の画像を読取るものである。
【0013】
CIS1は、図中矢印Aが示す方向に搬送される帳票4が発光素子2および受光素子3で画像を読取ることができる所定の位置に到達することを図示しない検知手段で検知するとその帳票4の画像を読取る制御を開始するものとする。
また、画像読取装置は、帳票4を搬送する速度を高速または低速のいずれかとしてスイッチ等の操作手段により選択できるものとし、その選択された速度で帳票4を搬送して画像データを読取るものとする。
【0014】
図1において、10はパルス発生部であり、所定の時間間隔でタイミングパルスを発生させて出力するものである。このパルス発生部10は、帳票4を搬送する図示しないステッピングモータ等で構成された搬送手段の駆動パルスに同期してタイミングパルスを出力することができるようになっており、また駆動パルスに同期しないタイミングパルスより小さい周期でダミーパルスを発生することができるようになっている。
【0015】
ここで、パルス発生部10の構成を図3の実施例におけるパルス発生部の構成を示すブロック図に基づいて説明する。
図3において、31は画像取得パルス発生器であり、帳票4を搬送する図示しない搬送手段の搬送速度に応じて駆動パルスに同期し、帳票の画像を読取る時間間隔毎にCIS1の発光素子2を発光させるためのタイミングパルスを生成して出力するものである。したがって、画像取得パルス発生器31から出力される低速時のタイミングパルスの時間間隔は、高速時のタイミングパルスの時間間隔より長くなる。
【0016】
32は高速/低速切替回路であり、設定された帳票4を搬送する速度が高速または低速であることを示す信号を出力するものである。例えば、高速が設定されている場合、ロウレベルを出力し、低速が設定されている場合、ハイレベルを出力するものとする。
33は仮パルス発生器としてのダミーパルス発生器であり、高速/低速切替回路32から入力した信号が低速(例えばハイレベル)のとき、画像取得パルス発生器31から出力される低速時のタイミングパルスの時間間隔より短い所定の時間間隔でダミーパルスを出力するものである。
【0017】
このダミーパルス発生回路33は帳票4の搬送速度が低速に設定された場合にダミーパルスを所定の時間間隔で出力するものであり、そのダミーパルスの時間間隔は画像取得パルス発生器31が出力するタイミングパルスを分周するように出力するものとする。
なお、本実施例では、ダミーパルス発生回路33は帳票4の搬送速度が高速に設定された場合のタイミングパルスの時間間隔と略同一の時間となるようにダミーパルスの時間間隔を決定するものとする。
【0018】
34はOR回路であり、画像取得パルス発生器31から出力されたタイミングパルスとダミーパルス発生器33から出力したダミーパルスの論理和を出力するものである。
このようにパルス発生部10は構成され、帳票4を搬送する図示しない搬送手段の搬送速度に応じて駆動パルスに同期し、所定の時間間隔でCIS1の発光素子2を発光させるためのタイミングパルスを出力し、また帳票4の搬送速度が低速に設定された場合に画像取得パルス発生器31が出力するタイミングパルスを分周するようにダミーパルスを所定の時間間隔で出力する。
【0019】
図1の説明に戻り、11は発光部であり、パルス発生部10から出力されたタイミングパルスおよびダミーパルスを入力し、そのタイミングパルスおよびダミーパルスに応答してCIS1の発光素子2を所定の時間だけ発光させるものである。
なお、本実施例では、発光素子2を発光させる時間は、入力されたタイミングパルスまたはダミーパルスで同一の時間とし、帳票4の搬送速度が低速の搬送速度が選択されたときでも高速に設定されたときに発光させる時間と同じ時間であり、ダミーパルスの時間間隔より短い時間とする。
【0020】
12は受光部であり、受光素子3で受光した反射光を電気信号に変換し、その電気信号をアナログ信号として出力するものである。この受光部12は発光部11にタイミングパルスまたはダミーパルスが入力されるとコンデンサに蓄積された電荷を放電して初期化するものとする。
13はA/D変換部であり、受光部12から入力したアナログ信号をディジタル信号に変換し、そのディジタル信号を画像データとして出力するものである。
【0021】
14は抽出部であり、A/D変換部13から入力したディジタル信号をパルス発生部10から入力したタイミングパルスに基づいて有効な画像データを抽出するものである。この抽出部14は、パルス発生部10から出力される画像取得パルスとしてのタイミングパルスとダミーパルスとを識別し、画像取得パルスのタイミングで入力された画像データを有効とし、ダミーパルスのタイミングで入力された画像データは無効として破棄するものとする。
【0022】
なお、抽出部14は帳票4を搬送する図示しないステッピングモータ等で構成された搬送手段の駆動パルスに同期することによりタイミングパルスを識別することができるようになっており、有効な画像データを抽出することができるようになっている。すなわち、抽出部14はパルス発生部10の画像取得パルス発生器31から出力される画像取得パルスとしてのタイミングパルスに同期して有効な画像データを抽出することができるようになっている。
【0023】
このようにパルス発生部10から出力されたタイミングパルスおよびダミーパルスは発光部11および抽出部14に入力され、発光部11では入力されたタイミングパルスおよびダミーパルスに基づいて発光素子2を発光させ、抽出部14では入力されたタイミングパルスに基づいて有効な画像データを抽出し、抽出した画像データをバッファメモリ等の記憶部15に記憶させることができるようになっている。
【0024】
上述した構成の作用を図4の実施例における画像読取り制御を示すタイミングチャートに基づいて説明する。
図4において、CREはCIS1で画像データを読取る動作を行うための画像取得イネーブル信号である。
CLPは1ラインのパルス信号であり、帳票4を搬送する図示しないステッピングモータ等で構成された搬送手段の駆動パルス信号である。
【0025】
SI_Pはパルス発生部10が発光部11および抽出部14へ出力するパルス信号であり、パルス発生部10から出力されたタイミングパルスおよびダミーパルスを示している。
LED点灯パルス信号はCIS1の発光素子2を点灯させる信号であり、SI_Pの立下りを契機として発光部11が発光素子2へ出力する信号である。
【0026】
DATAはA/D変換部13を介して受光部12から出力される画像信号であり、抽出部14に入力される画像データを示している。
帳票4の搬送速度が低速に設定された場合の動作を以下に説明する。
まず、図示しないステッピングモータ等で構成された搬送手段が駆動され、帳票4がCIS1で読取り位置に到達したことを検知手段で検知すると図示しない制御部はCREをハイレベルに変化させて帳票4の画像を読取る動作を開始する。
【0027】
帳票4の画像を読取る動作を開始するとパルス発生部10がSI_Pで示されるタイミングパルスおよびダミーパルスの発生を開始し、そのSI_Pの立下りを契機として発光部11が発光素子2へLED点灯パルス信号を出力して発光素子2を発光させてその光を帳票4に照射する。その帳票4に照射した反射光を受光素子3で受光した受光部12はA/D変換部13を介して抽出部14へ画像データをDATAとして出力する。
【0028】
また、帳票4を1ライン(ドット)搬送する毎に搬送手段からCLPが出力され、抽出部14はそのCLPに同期してパルス発生部10が発生するSI_Pをタイミングパルス41と識別し、A/D変換部13を介して受光部12から入力した画像データ(DATA)43を有効なデータとして抽出し、記憶部15へ記憶させる。
一方、抽出部14はCLPに同期することなくパルス発生部10が発生するSI_Pはダミーパルス42と識別し、A/D変換部13を介して受光部12から入力した画像データ(DATA)44を無効なデータとして記憶部15へ記憶させることなく破棄する。
【0029】
本実施例では、帳票4を高速で読取るときの搬送速度は低速で読取るときの搬送速度の5倍とし、ダミーパルス42の時間間隔TBはタイミングパルス41の時間間隔TAを5分割したものとする。なお、ダミーパルス42の時間間隔TBは帳票4を高速で読取るときのタイミングパルス41の時間間隔に略等しいものである。
帳票4の搬送速度が高速に設定された場合は、パルス発生部10はダミーパルスを発生することなくタイミングパルスのみを発生し、抽出部14は入力したすべての画像データ(DATA)を有効なデータとして抽出し、記憶部15へ記憶させる。
【0030】
このようにして画像読取装置は、帳票4の搬送速度が低速に設定された場合であっても高速に設定されたときと同じ時間だけ発光素子2を発光させるようにしたことにより、発光素子2が発光する光量を高速で読取る場合と同量にし、受光素子3に蓄積される電圧レベルも同レベルとし、高速で読取る場合および低速で読取る場合の受光部12の出力信号である画像データの濃度を均一にすることができる。
【0031】
また、温度変化等による各画素間の電圧レベルのバラつきを抑制することができ、画像データの濃度を均一にすることができる。
本実施例では、帳票4の搬送速度を高速または低速に設定できる帳票読取装置として説明したが、それに限られるものでなく、高速、中速、低速等の3種類以上の搬送速度を選択できるようにしてもよい。
【0032】
この場合、ダミーパルス発生回路33は帳票4の搬送速度が最高速に設定された場合のタイミングパルスの時間間隔と略同一の時間となるようにダミーパルスの時間間隔を決定するものとし、また発光素子2を発光させる時間は、帳票4の搬送速度が最高速以外の搬送速度が選択されたときでも最高速に設定されたときに発光させる時間と同じ時間とする。
【0033】
以上説明したように、本実施例では、帳票を低速の搬送速度で読取る場合であっても高速の搬送速度で読取る場合と同じ時間だけLED等の発光素子を発光させるようにしたことにより、発光素子が発光する光量を高速で読取る場合と同量にし、受光素子3に蓄積される電圧レベルも同レベルとし、高速で読取る場合および低速で読取る場合の受光部の出力信号である画像データの濃度を均一にすることができるという効果が得られる。
【0034】
また、温度変化等による各画素間の電圧レベルのバラつきを抑制することができるため、温度センサ等の温度検知手段を設けて温度補正等の画像データの補正処理を行うことなく、画像データの濃度を均一にすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施例における画像読取装置の構成を示すブロック図
【図2】実施例における帳票を読取るCISを示す説明図
【図3】実施例におけるパルス発生部の構成を示すブロック図
【図4】実施例における画像読取り制御を示すタイミングチャート
【図5】従来の高速画像読取り制御を示すタイミングチャート
【図6】従来の低速画像読取り制御を示すタイミングチャート
【符号の説明】
【0036】
1 CIS
2 発光素子
3 受光素子
4 帳票
10 パルス発生部
11 発光部
12 受光部
13 A/D変換部
14 抽出部
15 記憶部
31 画像取得パルス発生器
32 高速/低速切替回路
33 ダミーパルス発生器
34 OR回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択された高速または低速の搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取装置において、
選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、低速の搬送速度が選択されたとき前記画像取得パルス発生器が高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生部と、
前記パルス発生部が出力したパルスに応答して低速の搬送速度が選択されたときでも高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光部と、
前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出部とを設け、
高速または低速で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
複数の搬送速度から選択された搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取装置において、
選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、前記画像取得パルス発生器が最高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生部と、
前記パルス発生部が出力したパルスに応答して最高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光部と、
前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出部とを設け、
それぞれの搬送速度で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
選択された高速または低速の搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取方法において、
選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、低速の搬送速度が選択されたとき前記画像取得パルス発生器が高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生ステップと、
前記パルス発生ステップが出力したパルスに応答して低速の搬送速度が選択されたときでも高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光ステップと、
前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出ステップとを設け、
高速または低速で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする画像読取方法。
【請求項4】
複数の搬送速度から選択された搬送速度で搬送される帳票を読取る画像読取方法において、
選択された搬送速度に応じて帳票の画像を読取る時間間隔毎にパルスを生成する画像取得パルス発生器と、前記画像取得パルス発生器が最高速の搬送速度で帳票を読取るパルスの時間間隔と同じ時間間隔毎にパルスを生成する仮パルス発生器とを有し、前記画像取得パルス発生器および前記仮パルス発生器が生成したパルスを出力するパルス発生ステップと、
前記パルス発生ステップが出力したパルスに応答して最高速の搬送速度と同じ発光時間で発光素子を点灯させる発光ステップと、
前記発光素子が発した光を受光部で受光し、その受光部から出力される画像データを前記画像取得パルス発生器が生成したパルスに同期して抽出する抽出ステップとを設け、
それぞれの搬送速度で搬送された帳票の画像データの濃度が均一になるようにしたことを特徴とする画像読取方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−81526(P2010−81526A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−250384(P2008−250384)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(591089556)株式会社 沖情報システムズ (276)
【Fターム(参考)】