画像鑑賞用ソフトウェア及び画像蓄積装置
【課題】 本発明の目的は、被写体画像を撮影するときに撮影者画像も撮影し、撮影者情報として記録するデジタルカメラで撮影した画像を容易に分類・整理できる画像観賞用ソフトウェア及び画像鑑賞装置を提供することである。
【解決手段】 被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムとした。
【解決手段】 被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタル画像の観賞用ソフトウェア及び画像鑑賞装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラでは、大量に撮影しても撮影に要する費用はあまり増加しないこともあり、大量の画像が撮影される傾向がある。大量に撮影され保管された画像を活用し楽しむためには、所望の画像の画像データを容易に取り出すことが出来るよう、保管されている画像データを適切な方法で整理・保管することが重要である。
【0003】
画像データの整理・保管のために、各画像に属性を付与することが行われている。前記属性には、例えば撮影日時、露出条件を含む撮影条件などがある。GPSなどの位置検出装置を備えるデジタルカメラであれば撮影場所も前記属性とすることができるが、とりわけ、画像の撮影者を示す撮影者情報は重要な前記属性である。
【0004】
前記撮影者情報を上手く活用するには、撮影画像と共に前記撮影者情報を記録するデジタルカメラにおける記録方法に対応した画像鑑賞用ソフトウェア又は画像鑑賞装置が重要である。
【0005】
デジタルカメラによる画像撮影時に撮影者情報を自動的に取得するデジタルカメラとして特許文献1、特許文献2などが公知である。
特許文献1には、デジタルカメラのシャッター釦にシャッター釦を押下する指の指紋を読み取る指紋検出部を設け、読み取った指紋に基づいて、対応する画像フォルダに撮影された画像を記録する。
【特許文献1】特開2004-171488 特許文献2には、デジタルカメラのファインダー接眼部にファインダーを覗く眼球の虹彩パターンを読み取る虹彩パターン検出部を設け、読み取った虹彩パターンに基づいてファインダを覗いている人物、即ち撮影者の属性情報を撮影された画像に記録する。
【特許文献2】特開2004-23733 特許文献3には、蓄積記録された画像中の人の顔を識別し、撮影された人ごとに異なるファイルホルダに整理・記録する画像観賞装置が開示されている。
【特許文献3】W2O05-031612 また、特許文献4には、デジタルカメラ付き携帯電話の筐体の第1表面に第1のカメラを搭載すると共に、当該第1の表面の裏側の第2の表面にも第2のカメラを搭載し、撮影するカメラを選択する選択手段を設ける事が開示されている。このことにより、カメラ付き携帯電話を手に持ったまま、第1のカメラで自分の顔を撮影したり、第2のカメラで自分が見ている風景を撮影したり、両者を同時に撮影することができる。また、第1のカメラと第2のカメラで撮影したそれぞれの画像を合成する合成手段も備え、両者を合成した合成写真を撮影したり、撮影後に合成することができるとの開示がある。
【特許文献4】特開2004-147048
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1や特許文献2に記載のデジタルカメラの場合には、指紋検出部や虹彩パターン検出部という、画像の撮影には何ら寄与しない新たな機能をデジタルカメラに付加しなければならず、コストアップの一因となる。
【0007】
また、特許文献2に記載のデジタルカメラでは、ファインダーを接眼レンズから覗くことが必須要件である。ところが、デジタルカメラで画像を撮影する際の撮影画像確認をファインダーによってではなく、撮影される画像を表示した液晶モニターによって行う場合が多い。この場合、特許文献2に記載のデジタルカメラでは撮影者情報を取得することができない。
【0008】
特許文献4に記載の画像鑑賞装置では、画像を該画像に撮影された人物に基づいて分類整理することはできても、該画像の撮影者に基づいて整理・分類することはできない。
本発明の目的は、被写体画像を撮影するときに撮影者画像も撮影し、撮影者情報として記録するデジタルカメラで撮影した画像を容易に分類・整理できる画像観賞用ソフトウェア及び画像鑑賞装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0010】
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像自身、又は、前記第2画像に基づいて作成された、より画像サイズの小さい縮小第2画像とすることができる。前記コンピュータプログラムが前記第2画像に基づいて前記縮小第2画像を作成するステップを更に有しても良い。
【0011】
前記コンピュータプログラムは、予め撮影者毎に作成された収納先を示す表示を表示するステップと、前記表示された収納先を示す表示から任意の表示を選択させるステップと、該選択された表示に対応する収納先に前記第1画像を収納するステップとを更に有することが好ましい。
【0012】
表示された第2画像又は縮小第2画像により表示されている第1画像の撮影者を容易に確認することができ、それに基づいて容易に第1画像を分類・整理することができる。
前記画像蓄積データは前記第1画像のサムネイル画像も記録し、前記第1画像を表示するステップでは、該第1画像のサムネイル画像を複数表示し、前記第2画像の関連情報を表示するステップでは、前記サムネイル表示された各第1画像と関連付けられた前記第2画像の関連情報を表示するようにすることができ、更に、顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部によって前記第2画像の顔の特徴量を求めるステップと、前記求めた顔の特徴量に基づいて前記第1画像のサムネイル画像の表示順序を前記顔の特徴量毎に変更するステップとを有することができる。
【0013】
第1画像のサムネイル画像が撮影者毎にまとめられるので収納先の指示がより容易となる。
請求項8に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を読み出すステップと、前記読み出した第2画像の人物の顔の特徴量を顔分析部によって求めるステップと、前記求めた顔の特徴量に基づいて前記顔データベースを参照して、該当する特徴量の顔の人物の属性情報を求めるステップと、前記第1画像を、前記求めた属性情報に対応する収納先に収納するステップとを行わせることを特徴とする画像鑑賞整理コンピュータプログラムである。第1画像を鑑賞すると第1画像が自動的に撮影者毎に整理される。
【0014】
更に、請求項9に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データベース部と、表示部と、請求項1〜請求項8のいずれかに記載されたコンピュータプログラムを実行する制御部とを有する画像蓄積装置である。
【0015】
請求項10に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを外部装置から、顔の特徴量とその特徴量の顔の人物の属性情報とを関連付けて記録した顔データベースと顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部とを有する画像蓄積装置に読み込ませるコンピュータプログラムにおいて、前記第1画像と前記第2画像とを読み込ませるステップと、前記顔分析部に前記第2画像の顔の特徴量を求めさせるステップと、前記求めた顔の特徴量に応じて、予め用意された特徴量ごとに異なる収納場所に前記第1画像を収納するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項10のプログラムがインストールされ、該プログラムによって読み込まれた前記第1画像と前記第2画像とを記録することを特徴とする画像蓄積装置である。
【0017】
撮影画像をデジタルカメラから画像蓄積装置に読み込むときに自動的に第1画像が分類・整理される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明を実施したデジタルカメラ100の外観を示した図である。図1の(A)はデジタルカメラ100を正面から見た図、(B)は裏面から見た図である。図2はデジタルカメラ100の概略構成をブロック図として示した図である。図1及び図2を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1と図2において、対応する構成には同じ符号を付してある。
【0019】
デジタルカメラ100は第1の撮影部10と第2の撮影部20と液晶表示部31と記録部32と制御部33とデジタルカメラ100を操作するための各種操作釦や操作スイッチ等の操作部とを有する。制御部33はデジタルカメラ100の電気的及び電子的な動作や各種処理の全体を制御する。デジタルカメラ100は市販されているデジタルカメラが通常備えている各種の機能を備えており、所望の機能に対応する操作部を操作したり、液晶表示部31に表示された各種機能から所望の機能を選択することによって所望の機能を実行させることができる。
【0020】
前記操作部には、例えば、デジタルカメラ100の電源スイッチや、デジタルカメラ100の動作モードを画像を撮影する撮影モードや撮影し記録した画像を再生して液晶表示部31に表示する再生モードとする動作モード選択スイッチ、撮影レンズの焦点距離を変化させるズーム操作スイッチ、オートフォーカス(AF)や自動露出制御(AE)の対象とするエリアを選択するエリア選択スイッチなどが含まれる。更には、液晶表示部31に表示されたメニューから選択連写撮影モードや動画撮影モードを選択することもできる。
【0021】
記録部32は挿脱可能な記憶媒体、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カードメモリ(CFメモリ)やSDカードメモリと前記各記録媒体に対しデータを読み書きする読み書き装置とで構成されている。
【0022】
第1の撮影部10は撮影レンズ11、撮像素子12、A/D変換部13、画像処理部14から成る。撮像素子12の画素数は200万画素から数百万画素程度であることが多いがこれに限定されるものではない。第2の撮影部20は撮影レンズ21、撮像素子22、A/D変換部23、画像処理部24とから成る。撮像素子22の画素数は数十万画素から百万画素程度であることが多いがこれに限定されるものではない。通常、第2の撮影部20の撮像素子22の画素数は第1の撮影部10の撮像素子12よりも少ない。
【0023】
第1の撮影部10は、被写体の画像を撮影するための撮影モードにおいて、撮影レンズ11によって撮像素子12上に生成された被写体200の像をA/D変換部13によってデジタル信号化し画像処理部14によって画像化する。画像化された第1の撮影部10による画像は液晶表示部31に表示される。デジタルカメラ100の筐体の一つの面に第1の撮影部10の撮影レンズ11がその光軸方向を前記面とほぼ垂直にして設けられている。前記筐体の撮影レンズ12が設けられた面とは反対側の面に液晶表示部31が設けられている。
【0024】
撮影モードにおいては、液晶表示部31は撮像素子12上に形成された画像がリアルタイムに表示される。従って、撮影者は、撮影レンズ11を被写体200に向け自身の体から数十センチメートル離して構えたデジタルカメラ100の液晶表示部31に表示される画像を観察することにより、撮影する画像の状態を確認することができる。即ち、液晶表示部31はデジタルカメラ100のファインダとして用いられる。
【0025】
前記操作部の一つであるシャッタ釦15を押下するとシャッタスイッチ41からシャッタ信号が制御部33に発信され、制御部33はシャッタ信号が入力された時の第1の撮像部10による画像を記録部32に記録する。
【0026】
デジタルカメラ100の液晶表示部31が設けられた面には、第2の撮影部20の撮影レンズ21が設けられている。撮影レンズ21の光軸方向は撮影レンズ11の光軸方向と大略反対方向である。従って、被写体を撮影しようとしてデジタルカメラ100を前記の如く構えると、第2の撮影部20の撮影レンズ21によって撮影者300の像が撮像素子22上に形成され、A/D変換部23によってデジタル信号化され画像処理部24によって画像化される。撮影レンズ21の光軸方向及び撮影視野は、第1の撮影部10によって撮影するためにデジタルカメラ100を構えたときに撮影者の顔部分が撮影されるように設定されている。
【0027】
第2の撮影部20で撮影した画像は鑑賞用ではなく、そこに写っている人物が識別可能であれば良いので、第2の撮影部20の解像度や光学性能は第1の撮影部10の解像度や光学性能ほどは必要がない。画像サイズも小さくて良い。なお、前記人物の識別は、目視観察で識別する場合と顔認識ソフトウェアを用いて自動的に行う場合とがあるが、夫々の場合で最低限必要な解像度等は異なる。
【0028】
ところで、カメラ付き携帯電話が市販されている。カメラ付き携帯電話には撮影レンズ、撮像素子、A/D変換部、画像処理部で構成されたカメラユニットが組み込まれている。最近は、カメラ付き携帯電話のカメラユニットの性能が向上し、上記第2撮影部20に必要な解像度、光学性能を満たすものが多い。従って、カメラ付き携帯電話用のカメラユニットを第2の撮影部20として使用しても良く、特に主表示装置と同じ面に設けられた自分撮り用カメラユニットを好適に使用することができる。なお、第2の撮影部20の画像処理部24は第1の撮影部10の画像処理部14が兼ねるようにすることもできる。
【0029】
制御部33は、シャッタ信号が入力されたときの第2の撮影部20による画像(以下、第2画像という)の画像データ(以下、第2画像データという)を、第1の撮影部10による画像(以下、第1画像という)の画像データ(以下、第1画像データという)と関連付けて記録部32に記録する。即ち、シャッタ釦15が押下されると、第1画像としての被写体の画像と、第2画像としての撮影者の顔部分の画像とが生成され、夫々の画像データが互いに関連付けられて記録部32に記録される。即ち、第2画像は第1画像の撮影者情報として関連付けられ、撮影者が誰であるかを確認するための情報として記録される。
【0030】
図3は、デジタルカメラ100で撮影した画像を記録した画像データファイルの構造を概念的に示した図である。画像データファイル300は画像データ本体部320とヘッダ部310とから成る。ヘッダ部310には、例えば画像データ本体部320の画像データの属性を示す属性情報が記録される。画像データファイルの様式を定めたJPEG規格には画像データの属性情報として必要性があると思われる多数の項目が規定されている。例えば、ファイル名、撮影日時、使用機材、露出条件、作者、著作権者などである。画像自身のサムネイル画像を含めることもできる。また規定されていない項目を記録するための自由使用領域も規定されている。ファイル名、撮影日時、使用機材、露出条件等は撮影したときにデジタルカメラ100によって自動的に記録される。
【0031】
第1画像と第2画像とを関連付ける第1の方法を説明する。記録部32には図4に示したように第1画像用の第1ホルダ410と第2画像用の第2ホルダ420とが設けられている。そして、第1ホルダ410には被写体を撮影した時に生成される第1画像の画像データファイル411が、第2ホルダ420には第2画像の画像データファイル421が収納される。その際、第1画像の画像データファイル411のヘッダ部に前記第1画像に対応する第2画像の画像データファイル421を示す情報、例えば第2画像データのファイル名(図4では「DSC2001」)が記録される。前記第2画像の画像データファイルを示す情報は第1画像の撮影者情報である。ヘッダ部の自由使用領域に新たに項目「撮影者画像」を設定してここに記録する。前記自由使用領域には新たな項目「撮影者」も設定する。なお、第2画像に関してはファイル名以外の属性情報を記録しないことにより記録容量を節約しても良い。第1ホルダ410と第2ホルダ420には夫々デジタルカメラ100で撮影した画像数の第1画像データファイルと第2画像データファイルが記録される。
【0032】
デジタルカメラ100の制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図10によって説明する。図10は前記処理の流れを示したフローチャートである。図10の処理はデジタルカメラ100が撮影モードとされることによって開始される。
【0033】
ステップS11では、第1の撮影部10から第1画像を取得して液晶表示部31に表示する。
ステップS12では、シャッタ釦15が押下されシャッタスイッチ41からシャッタ信号が入力されたか否かを判断する。そして、シャッタ信号が入力されるまでステップS11、ステップS12を繰り返す。シャッタ信号が入力されたならばステップS13に進む。
【0034】
ステップS13では、シャッタ信号が入力された時の第1の画像を一時的に記憶する。
ステップ14では、デジタルカメラ100に連写モードが設定されているか否かを判断する。そして、連写モードが設定されていればステップS15に、設定されていなければステップS16に進む。なお、連写モードには動画モードも含まれるものとする。
【0035】
ステップ15では、連写を終了させる信号が入力されたか否かを判断し、前記信号が入力されなければステップS151に進み第1画像を取得してステップS13に戻る。そして、連写を終了させる信号が入力されるまでステップS13〜ステップS15、ステップS151を繰り返す。前記信号が入力されたらステップS16に進む。連写を終了させる信号はシャッタ釦15の押下が終了したときにシャッタスイッチ41から出力される。
【0036】
ステップS16では、第2の撮影部20から第2画像を取得する。第2画像を取得する際、液晶表示部31の明るさを増す、即ち輝度を上げて、撮影者の顔を照明するようにすれば暗い環境下でも適当な画像を撮影することができる。更に輝度を上げている間だけ、液晶表示のバックライトの透過率が上がり照明光が増える表示内容、例えば全面白色の無表示に変えることが好ましい。表示内容の変更のみでも良い。第2画像の取得完了後は元の表示に戻す。第2の撮影部20に入射する光量を検出して所定光量以下の場合のみ照明するようにしても良い。
【0037】
ステップS17では、第1画像のヘッダ部に第2画像のファイル名を記録する。連写撮影された場合には連写で撮影された各画像の全てにステップS16で取得された第2画像のファイル名を記録する。
【0038】
そして、ステップS18において、第1画像を第1ホルダ410に、第2画像を第2ホルダ410に夫々収納する。
そして、次の撮影に備えて再びステップS11に戻る。
【0039】
図10の処理はデジタルカメラ100が撮影モード以外のモードにされた時に終了する。
なお、図10では第1画像の取得が終了した後に第2画像を取得したが、例えば、シャッタ釦15の半押しに応じて第2画像を取得するようにしても良い。第1の撮影部10の画像処理部14が第2の撮影部20の画像処理部24を兼ねる場合、第2画像を取得したならば直ちに画像処理を開始するが、第1画像が取得されたならば、第1画像の画像処理を優先させ、第2画像の画像処理は中断する。
【0040】
また、ステップS16の後に、第2画像の合焦状態をチェックし、所定の合焦状態よりもピンボケである場合には、第1画像をそのまま第1ホルダに収納してステップS11に戻る処理を加えても良い。撮影する画像の状態確認を液晶表示部31によってではなく、図示していない光学式ファインダによって行った場合には第2の撮影部による第2画像は完全なピンボケになり第2画像を記録しても役に立たないので第2画像を第1画像と関連付けたり、第2画像を記録部32に記録することをせず、記録部32の記録容量を節約する。
【0041】
デジタルカメラ100で撮影、記録された画像の画像データは、鑑賞及び画像蓄積のために画像鑑賞装置に読み込まれ、画像鑑賞装置のハードディスクなどの大容量の記録部に記録される。前記画像データの読み込みには画像読み込み用ソフトウェアが用いられる。画像鑑賞装置の記録部500には図5に示したように、第1蓄積ホルダ510と第2蓄積ホルダ520とが設けられている。そして、図4の第1ホルダ410の画像データファイル即ち第1画像の画像データファイルは第1蓄積ホルダ510に、第2ホルダ420の画像データファイル即ち第2画像のデータファイルは第2蓄積ホルダ520に記録される。画像鑑賞装置には、専用装置、パーソナルコンピュータ(PC)等がある。いずれも画像を表示する表示部としてテレビジョンを利用しても良い。画像鑑賞装置には画像鑑賞用ソフトウェアがインストールされている。
【0042】
図6は前記ソフトウェアによる画像鑑賞画面の構成を示す図である。鑑賞画像を表示する画像表示領域610と画像表示領域610に表示中の画像の属性情報を表示する属性表示領域620と処理指示欄630とがある。前記ソフトウェアは第1蓄積ホルダ510から第1画像データを読み出してその画像を画像表示領域610に表示する。更に、前記第1画像データのヘッダ部から属性情報を読み出して「撮影者画像」欄以外の項目に関しては属性表示領域620に表示する。また、「撮影者画像」欄から読み出した情報−−前述した如く第1画像に対応する第2画像の画像データファイル名−−と一致する画像データファイルを第2蓄積ホルダ520から読み出し、その画像を属性情報欄620の一部の撮影者表示領域621に表示する。なお、第2画像を撮影者表示領域621に表示するか否かは観賞用ソフトウェアによって選択可能とされている。
【0043】
処理指示欄630には、画像データファイルを整理した状態で保管するために、表示中の画像の画像データファイルの記録先ホルダを指示する複数のホルダ図形640と、保管を要しない画像の画像データファイルの消去を指示する消去釦650とが表示されている。前記複数のホルダ図形640には、画像を撮影者毎に整理するための、「撮影者:太郎」、「撮影者:花子」などという名前のホルダ図形641、642が含まれている。その他に、例えば撮影対象のイベント名や撮影地などを名前とするホルダ図形643、644等が含まれている。図5の第1蓄積ホルダ510にはホルダ図形641の夫々と対応するサブ蓄積ホルダ、例えば各ホルダ図形の名前と同一の名前、例えば「太郎」、「花子」という名前のサブ蓄積ホルダ511、512が設けられている。
【0044】
画像表示領域610に第1画像を表示させた状態で任意のホルダ図形、例えば「花子」642をマウスクリックなどの方法により選択すると、第1蓄積ホルダ510にあるサブ蓄積ホルダ「花子」512に、画像表示領域610に表示中の画像の画像データファイルが収納される。同時に、収納した画像データファイルのヘッダ部の撮影者欄に、該画像データファイルを収納したサブ蓄積ホルダの名前「花子」が記録される。これにより、第1画像が無秩序に収納されている状態にされても撮影者名を検索キーワードとする検索が可能となる。なお、サブ蓄積ホルダの名前をヘッダ部の撮影者欄に記録するときに第2画像を第2蓄積ホルダ520から消去しても良い。記録容量が節約できる。画像鑑賞時にはヘッダ部の撮影者欄に記録された撮影者名が属性表示領域620に表示されるので支障はない。
【0045】
消去釦650を選択すると表示中の画像の画像データファイルは第1蓄積ホルダ510から消去される。同時に、その第1画像データファイルと関連付けられた第2画像データも第2蓄積ホルダ520から消去される。
【0046】
処理指示欄630にはホルダ図形「新規作成」645がある。ホルダ図形「新規作成」645が選択されると、新たなホルダ図形の名前を入力させ、その名前のホルダ図形が新規に追加される。同時に、第1蓄積ホルダ510にその名前のサブ蓄積ホルダが新設され、そのサブ蓄積ホルダに画像表示領域610に表示中の画像の画像ファイルが収納される。撮影者に対応するサブ蓄積ホルダがない場合には「新規作成」645を選択する。
【0047】
画像鑑賞者は、画像表示領域610に表示された第1画像を鑑賞すると共に、撮影者表示領域621に表示された第2画像を見て、第1画像の撮影者が誰であるかを確認し、処理指示欄630の該当する名前のホルダ図形を選択する。例えば、撮影者が花子であればホルダ図形「花子」642を選択する。その結果、画像表示領域610に表示中の画像の画像データファイルが対応するサブ蓄積ホルダ「花子」512に収納される。かくして、画像は撮影者ごとのサブ蓄積ホルダに整理される。
【0048】
画像観賞用ソフトウェアによる処理の流れを図11によって説明する。図11は前記処理の流れを示したフローチャートである。図11の処理は画像観賞用ソフトウェアを起動させることにより開始される。
【0049】
ステップS21では、第1蓄積ホルダ510に設けられている全てのサブ蓄積ホルダの名前を検出し、操作指示欄630にその名前を付したホルダ図形を表示する。多数のサブ蓄積ホルダがあり操作指示欄630に表示しきれない場合には予め定めた優先順位の高いものを表示すると共に、表示されていないホルダ図形を表示させるためのホルダ図形「その他」646を表示する。前記優先順位は、例えば選択回数の多い順や任意に定めた順などとする。
【0050】
ステップS22では、第1蓄積ホルダから第1画像を読み出して画像表示領域610に表示する。
ステップS23では、前記第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者画像」欄に記録されている画像データファイル名を読み出す。
【0051】
ステップS24では、対応する前記読み出した画像データファイル名に基づいて、第2蓄積ホルダ520から第2画像を読み出して撮影者表示領域621に表示する。そして、操作指示欄630に表示したホルダ図形や釦への選択操作を待つ。
【0052】
ステップS25では、操作指示欄630への選択が消去釦650か否か、即ち消去指示か否かを判断する。消去指示でない場合はステップS26に進み、消去指示である場合はステップS251に進む。
【0053】
ステップS26では、操作指示欄630への選択がホルダ図形「新規作成」645であるか否かを判定する。そして、「新規作成」645でなければステップS27に進み、「新規作成」645であればステップS261に進む。
【0054】
ステップS261では、新規に作成するホルダ名を入力させ、その名前のサブ蓄積ホルダを第1蓄積ホルダ510に生成すると共に、操作指示欄630にその名前を付したホルダ図形を表示してステップS27に進む。
【0055】
ステップS27では、画像表示領域610に表示している画像の画像データファイルを選択されたサブ蓄積ホルダに収納する。ステップS261において新規のサブ蓄積ホルダを生成した場合にはそのサブ蓄積ホルダに収納する。そして、ステップS22に戻り、次の第1画像に対する処理を継続する。
【0056】
ステップS25において消去を指示された場合には、ステップS251において、画像表示領域610に表示中の第1画像の画像データファイルを第1蓄積ホルダから消去すると共に、撮影者表示領域621に表示中の第2画像の画像データファイルを第2蓄積ホルダから消去する。そして、ステップS22に戻る。
【0057】
図11の処理は、操作指示欄630に表示された「終了」釦660が選択された時に終了する。
なお、第1画像データファイルと第2画像データファイルとが識別可能であれば別々のホルダに分けて記録しなくても良い。例えば、通常、デジタルカメラは記録する画像データファイルに連続したファイル番号を自動的に付す機能を備えている。そこで、撮影毎に、第1画像、第2画像の順に画像データファイルが記録されるようにすれば良い。第1画像の画像データファイルのファイル番号は奇数となり、対応する第2画像の画像データファイルのファイル番号は第1画像の画像データファイルのファイル番号+1の偶数となる。画像観賞用ソフトウェアは画像データファイルのファイル番号が奇数であるか偶数であるかによりその画像が第1画像か第2画像がを識別することができる。
【0058】
また、第1画像データファイルは先頭が1である数字を含むファイル名とし、第2画像データファイルは先頭が2である数字を含むファイル名とし、対応する第1画像と第2画像の画像データファイル、夫々のファイル名に含まれる先頭数字に続く数字を同一とするなどの方法でも良い。例えば、第1画像データファイルのファイル名を「DSC1001」、「DSC1002」などとし、これらに対応する第2画像データファイルのファイル名を「DSC2001」、「DSC2002」などとし、画像観賞用ソフトウェアをファイル名に1000番台の数字を含む画像データファイルを第1画像と認識して上記処理を行わせるようにすれば良い。
【0059】
第1画像と第2画像とを関連付ける第2の方法を説明する。画像処理部24で、第2画像データに基づいてサムネイル画像と同程度の画像サイズの縮小第2画像データを作成し、縮小第2画像データを第1画像データファイルのヘッダ部に設けた「撮影者画像」欄に記録する。勿論、記録部32の記録容量が十分にあれば第2画像データをそのまま「撮影者画像」欄に記録しても良い。なお、記録部32に第2ホルダを設ける必要はない。
【0060】
上記第2の方法を採用したデジタルカメラ100の制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図12によって説明する。図12は前記処理の流れを示したフローチャートである。図12のステップS16までは図10と同じであるので説明を省略し、図10と異なるステップS171、ステップS181のみを説明する。
【0061】
ステップS171では、ステップS16で取得した第2画像に基づいて、その縮小画像を作成する。そしてその縮小画像を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者画像」欄に記録する。
【0062】
ステップS181では、そのヘッダ部に縮小第2画像が記録された第1画像の画像データファイルを記録部32に記録する。そして、次の撮影に備えて再びステップS11に戻る。
【0063】
画像蓄積装置は、縮小第2画像データがヘッダ部に記録された第1画像データファイルを読み込んで大容量記録部に記録する。大容量記録部に第2蓄積ホルダを設ける必要はない。
【0064】
画像観賞用ソフトウェアは、第1画像データを読み出してその画像を画像表示領域610に表示する。更に、第1画像データファイルのヘッダ部から縮小第2画像データを読み出してその画像を撮影者表示領域621に表示する。
【0065】
処理指示欄630と画像の鑑賞及び整理の手順は第1の方法の場合とほぼ同様である。
画像観賞用ソフトウェアの処理の流れを図13のフローチャートによって説明する。図13のフローチャートは図11のフローチャートのステップS23、ステップS24をステップS231とし、ステップS521をステップS252としたものであり、他の部分は同じであるので、異なる部分のみを説明する。図11のステップS22に続き、以下の処理を行う。
【0066】
ステップS231では、画像表示領域610に表示している画像の第1画像データファイルのヘッダ部から縮小第2画像データを読み出して、その画像を撮影者表示領域621に表示する。そして、図11のステップS25以降の処理を継続する。その際、ステップS252においては、第1画像の画像データファイルを消去する。そのヘッダ部に記録されている縮小第2画像データも消去される。
【0067】
次に、前記とは異なる機能をもつ画像読み込み用ソフトウェアによってデジタルカメラ100から画像鑑賞装置に画像データを読み込む場合を説明する。この画像読み込み用ソフトウェアは顔認識部を備える。前記顔認識部は、人の顔を識別するための顔の特徴量を示す情報とその人の属性情報、例えば名前とが対応付けて記録されている顔データベース(顔DB)(図7参照)と人の顔の特徴量を求める顔分析部とからなる。人の顔を識別するための特徴量には、例えば、両眼の間隔、両眼と鼻との相対位置、顔の輪郭形状などがある。それらを複数組み合わせて顔を識別する技術が公知である。
【0068】
前記顔認識部は顔画像を読み込んで画像中の人物の顔を分析して顔の特徴量を求め、該求めた特徴量に基づいて顔DBを参照してその人物を識別し、該当する人の属性情報、例えば名前を出力する。
【0069】
画像読み込み用ソフトウェアは第1画像のデータファイルをデジタルカメラ100から読み込む時に、第1画像と関連付けられた第2画像の画像データを前記顔認識部に読み込む。
【0070】
前記第2画像の画像データは、第1画像と第2画像とが第1の方法によって関連付けられている場合には第2ホルダ420から読み込まれる。但し、ファイル番号などで第1画像データファイルと第2画像データファイルとを識別している場合には第1ホルダ410から読み込まれる場合もある。第2の方法によって関連付けられている場合には第1画像の画像データファイルのヘッダ部から読み込まれる。後者の場合に読み込まれるのは縮小第2画像の画像データである。
【0071】
そして、前記顔認識部に第2画像の顔の人物の属性情報を求めさせて、その出力に対応するサブ蓄積ホルダに第1画像データファイルを収納する。前記顔認識部の出力は第1画像の撮影者を示す撮影者情報である。その結果、画像データをデジタルカメラ100から画像鑑賞装置に読み込んだ時に、第1画像データファイルは自動的に撮影者毎に異なるサブ蓄積ホルダに収納される。
【0072】
画像読み込み用ソフトウェアの処理の流れを図14のフローチャートによって説明する。
ステップS141では、デジタルカメラ100から第1画像とこれに関連付けられた第2画像とを読み込む。
【0073】
ステップS142では、読み込んだ第2画像を顔認識部に入力する。
ステップS143では、顔認識部が第2画像の顔の特徴量を分析し顔DBを参照して求めた、第2画像の顔の人物の属性情報、例えば名前の出力を受ける。
【0074】
ステップS144では、受けた属性情報を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に記録する。このステップは必須ではないが、後刻の画像鑑賞時に画像鑑賞用ソフトウェアのキーワード検索による検索が可能となり便利である。
【0075】
ステップS145では、画像鑑賞装置の第1蓄積ホルダに前記属性情報に対応するサブ蓄積ホルダがあるか否かを判定する。対応するサブ蓄積ホルダがあればステップS146に進み、なければステップS1451に進む。
【0076】
ステップS146では、前記第1画像の画像データファイルを画像鑑賞装置の第1蓄積ホルダにある前記属性情報に対応するサブ蓄積ホルダに収納する。
ステップS1451では、新規にサブ蓄積ホルダを作成し前記属性情報と対応させる。そしてステップS146に進む。ステップS146では、新規に作成されたサブ蓄積ホルダに第1画像の画像データファイルが収納される。
【0077】
ステップS147では、DSCに未処理画像があるか、即ちまだ画像データが残っているか否かを判定する。そして、残っていればステップS141に戻り残りの画像について同じ処理を繰り返す。残っていなければ処理を終了する。
【0078】
前記顔認識部を画像鑑賞用ソフトウェアに設け、画像観賞用ソフトウェアが撮影者毎に整理されていない第1画像データファイルの画像を画像表示領域610に表示させるときに、前記顔認識部に第2画像データを読み込んで第2画像の人物を識別させ、その識別結果に応じて第1画像データファイルを撮影者毎のサブ蓄積ホルダに収納すると共に、第1画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に撮影者名を記録することもできる。その結果、撮影した画像を鑑賞することにより第1画像データは自動的に撮影者毎にサブ蓄積ホルダを分けた状態に収納される。第1画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に撮影者名を記録する時に第2画像データを消去しても良い。
【0079】
上記のための画像観賞用ソフトウェアによる処理は、図14に示した処理とほぼ同様であり、図14のステップS141の第1画像、第2画像の読み込みをデジタルカメラ100からではなく、画像蓄積装置の大容量記憶部からとしたものである。
【0080】
本発明の第2の実施の形態を説明する。図8は本発明の第2の実施の形態のデジタルカメラ100Aの概略構成をブロック図で示した図である。図8は図2の構成に顔認識部51を加えたものである。顔認識部51は顔データベース(顔DB)(図7参照)52と顔分析部53とからなる。図2と同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。顔DB52には人の顔を識別するための顔の特徴量を示す情報とその人の属性情報、例えば名前とが対応付けて記録されている。顔を識別するための特徴量には、例えば、両眼の間隔、両眼と鼻との相対位置、顔の輪郭形状などがある。それらを複数組み合わせて顔を識別する技術が公知である。
【0081】
顔認識部51はリアルタイムの第1画像を読み込んで画像中に含まれる人の顔を検出しその特徴量を求めると共に顔DB52を参照して前記第1画像に撮影されている人物を識別し該当する人の属性情報、例えば名前を制御部33に出力する。前記属性情報は前記第1画像に撮影されている人物を示す情報である。制御部33は液晶表示部31に表示した第1画像に前記属性情報を重畳させて表示し、シャッタ釦41の押下に応じて、その時の第1画像を記録部32に記録すると共に前記属性情報を前記第1画像と関連付けて記録部32に記録する。例えば、前記属性情報を第1画像の属性データとして第1画像の画像データファイルのヘッダ部に記録する。前記属性情報は画像鑑賞時に所望の人物が撮影されている画像を検出するための検索情報として用いられる。
【0082】
更に、顔認識部51は第1画像の撮影時に撮影された第2画像を読み込み、顔DB52を参照して第2画像に撮影されている人物を識別し該当する人の属性情報を第1画像と関連付けて記録部32に記録する。例えば、記録部32に、予測される撮影者ごとのホルダをあらかじめ作成しておき、顔認識部51が求めた第2画像の人物の属性情報と一致するホルダにその第1画像を記録する。或いは、第2画像の人物の名前を第1画像の画像データのヘッダ部に記録する。
【0083】
なお、顔DB52は、第1画像に撮影された人物を識別するためのデータベースとしても、第2画像に撮影された人物を識別するためのデータベースとしても使用される。顔DB52には撮影者用参照ホルダが設けられており、第2画像に対してはこのホルダが優先的に参照される。撮影者はある程度限定されていることが多いので、このようにすることによりデータベース参照時間が短縮できる。撮影者用参照ホルダ中に該当するデータが見い出されない場合には顔DB部52全体が参照される。
【0084】
画像データの記録様式がJPEGであればJPEG規格に規定された自由使用領域に専用の項目「撮影者」を設け、そこに記録する。JPEG規格に規定された項目の「作者」、「著作権者」の欄に記録しても良い。
【0085】
その結果、撮影された人物の属性情報と撮影者の属性情報とが関連付けられた第1画像の画像データファイルが記録部32に記録される。即ち、第1画像には、第1画像に撮影されている人の属性情報と第2画像に撮影されている人の属性情報とが関連付けられる。前者(第1画像に撮影されている人の属性情報)は被写体情報であり、後者(第2画像に撮影されている人の属性情報)は撮影者情報である。
【0086】
デジタルカメラ100Aの制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図15に示したフローチャートによって説明する。前記処理の流れは図10に示したフローチャートのステップS17、ステップS18の処理を図15に示した処理に変更したものである。図10のフローチャートと異なる、図15に示した処理のみを説明する。
【0087】
ステップS171では、顔認識部により第2画像の顔の特徴量を求めると共に顔DBを参照し、顔DBに前記求めた特徴量に該当する顔があるか否かを判定する。該当する顔があればステップS172に進み、なければステップS1771に進む。
【0088】
ステップS172では、ステップS16で取得した第2画像の顔の人物の属性情報を前記顔認識部によって求める。顔認識部による前記属性情報の求め方は前述の通りである。
ステップS173では、求めた属性情報を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に記録する。このステップは必須ではないが、後刻の画像鑑賞時に画像鑑賞用ソフトウェアのキーワード検索による検索が可能となり便利である。
【0089】
ステップS174では、前記第1画像の画像データファイルを第1ホルダ410に予め予測される撮影者毎に用意されたサブホルダのうち、求めた属性情報に対応するサブホルダに収納する。
【0090】
この処理にステップS173を含めた場合には、ステップS174は第1画像データファイルをサブホルダに収納せずに記録部32に記録するようにしても良い。
そして、ステップS11に戻り、次の撮影に備える。
【0091】
ステップS171において、顔DBに第2画像の顔の特徴量に該当する顔がなかった場合の処理、ステップS1711では、第2画像の顔の人物の属性情報、例えば名前を入力させる。
【0092】
ステップS1712では、前記属性情報の入力要求に対して有効な入力がなされたか否かを判定する。空欄のまま入力された場合は無効と判定する。有効な入力であった場合はステップS1713に進み、無効な入力であった場合はステップS1714に進む。
【0093】
ステップS1713では、前記第2画像の顔の特徴量と前記入力された属性情報とを顔DBに記録する。そして、ステップS173に進む。
ステップS1714では、第2画像を第1画像と関連付ける。関連付けの方法は既に説明したいずれの方法で良い。そして、ステップS174に進む。この場合、ステップS174では、前記第1画像をサブ蓄積ホルダ「属性情報なし」に収納する。
【0094】
かくして、撮影した各第1画像の画像データファイルには撮影者の属性情報が撮影者情報として自動的に記録される。更に撮影者毎に整理されて記録部32に記録される。
このようにして、撮影者情報と関係付けられた第1画像は、関係付けられた撮影者情報と共に画像鑑賞装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)に読み込まれ、その大容量記録部に記録される。画像鑑賞装置には画像鑑賞用ソフトウェアがインストールされており、該ソフトウェアによって第1画像が表示部に表示され閲覧者の鑑賞に供される。
【0095】
前記第1画像を鑑賞するために画像観賞用ソフトウェアで行われる処理の流れを図16に示したフローチャートによって説明する。画像観賞用ソフトウェアが起動されると、
ステップS161で、鑑賞しようとしている第1画像の画像ファイルのヘッダ部を読み込む。
【0096】
ステップS162では、前記ヘッダ部に含まれている「撮影者」欄に情報があるか否かを判定する。情報があればステップS163に進み、なければステップS166に進む。デジタルカメラ100Aで撮影された第1画像の画像データファイルの「撮影者」欄には、通常、顔認識部51によって撮影者情報が記録されている。
【0097】
ステップS163では、「撮影者」欄の情報に対応する画像データファイルが記録部32にあるか否かを判定する。なければステップS164に進み、あれば図11のステップS21に進んで、図11の処理を行う。但し、ステップS27又はステップS251から図16に戻りステップS166に進む。
【0098】
ステップS164では、第1蓄積ホルダ510の第1画像を画像表示領域610に表示する。
ステップS165では、前記第1画像の画像ファイルのヘッダ部の撮影者欄に記録されている撮影者の属性情報を属性情報表示領域620に表示する。
【0099】
ステップS166では、次の第1画像を表示させる指示の入力を待ち、入力があったらステップS161に戻る。
ステップS162で、「撮影者」欄に情報がなかった場合の処理、ステップS167では、前記ヘッダ部の「撮影者画像」欄に情報があるか否かを判定する。そして、情報がない場合はステップS166に進む。適宜の方法で撮影者情報を入力させると共に入力された情報を前記ヘッダ部の「撮影者」欄に記録するステップを間に追加しても良い。
【0100】
「撮影者画像」欄に情報がある場合は図13のステップS21へ進んで、図13の処理を行う。但し、ステップS27又はステップS252から図16に戻りステップS164に進む。
【0101】
第3の実施の形態の例を説明する。第3の実施の形態の例においては、第2の実施の形態の例の構成から顔DB52が除かれてい。顔認識部51は第1画像及び第2画像の顔の特徴量を求めて夫々の画像データファイルのヘッダ部に記録する。JPEGで定められた自由使用領域に新項目「顔の特徴量1」、「顔の特徴量2」を設けて第1画像の顔の特徴量を「顔の特徴量1」に、第2画像の顔の特徴量を「顔の特徴量2」に記録する。
【0102】
そして、画像鑑賞装置に顔DB52を持たせ、デジタルカメラから画像鑑賞装置画像への画像データ読み込み用ソフトウェア又は画像鑑賞装置に読み込んだ画像データの画像を表示させる画像鑑賞用ソフトウェアにおいて、第1画像及び第2画像の顔の特徴量に基づいて顔DB52を参照し、前記画像中の人物の名前などの属性情報を特定する。それ以降の処理は第2の実施の形態の例と同様である。デジタルカメラに顔DB52を持つ必要がないのでデジタルカメラの負担が小さい。
【0103】
また、デジタルカメラにおいて、「顔の特徴量2」に記録する特徴量毎に第1画像の画像データファイルの収納先を分けるようにすることもできる。顔認識機能を有する画像読み込み用ソフトウェアや画像観賞用ソフトウェアを用いなくても、画像を撮影者毎に整理した状態で画像鑑賞装置に記録できる。
【0104】
第4の実施の形態の例を説明する。第4の実施の形態の例はカメラ付き携帯電話に、上記第1の実施の形態の例又は第3の実施の形態の例の機能を付加したものである。図9に第4の実施の形態の例のカメラ付き携帯電話の外観を示す。図9の(A)は、折りたたみ可能なカメラ付き携帯電話90を開いた状態を示している。図9の(B)は(A)のカメラ付き携帯電話90を矢印Aの方向から見た図である。91は第1の撮影部である。撮影レンズのみが見えている。92は液晶表示部であり第1の撮影部91が捕らえた画像が表示される。液晶表示部92は撮影部91による撮影時のファインダとして、及び撮影した画像の確認・鑑賞用として用いられる。93は第2の撮影部である。撮影レンズのみが見えている。 液晶表示部92と第2の撮影部93の撮影レンズとはカメラ付き携帯電話90の筐体の同じ面に同じ方向に向けて設けられている。第1の撮影部91は、前記筐体の液晶表示部92と第2の撮影部93の撮影レンズとが設けられた面の裏面に第2の撮影部93の撮影レンズの方向とは逆方向に向けて設けられている。94はカメラ付き携帯電話90を携帯電話として使用するための操作部である。
【0105】
さて、上記第1の実施の形態の例又は第3の実施の形態の例の機能のいずれも、カメラ付き携帯電話の撮影機能を制御するソフトウェアを一部変更することにより実現できる。第2の実施の形態の例の機能を付加する場合、前記ソフトウェアの変更には顔認識部の追加が含まれる。更に顔DB52の追加も含まれることもある。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの外観を示す図。
【図2】図1のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図。
【図3】画像データファイルの概略構成を示す図。
【図4】記録部のホルダ構成を示す図。
【図5】画像鑑賞装置の大容量記憶部のホルダ構成を示す図。
【図6】画像鑑賞装置の表示画面の構成を示す図。
【図7】顔データベースの構成を示す図。
【図8】図1のデジタルカメラの別の概略構成を示すブロック図。
【図9】本発明を実施したカメラ付き携帯電話の外観を示す図。
【図10】図2のデジタルカメラにおける処理の流れを示すフローチャート。
【図11】図2のデジタルカメラによる画像を鑑賞するための画像鑑賞装置における処理の流れを示すフローチャート。
【図12】図10の処理の流れの一部を変更したフローチャート。
【図13】図11の処理の流れの一部を変更したフローチャート。
【図14】画像読み込みソフトウェアによる処理の流れを示すフローチャート。
【図15】図8のデジタルカメラにおける処理の流れを示すフローチャート。
【図16】図15のデジタルカメラで撮影した画像を鑑賞するための画像鑑賞装置における処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0107】
100、100A……デジタルカメラ
10、91……………第1の撮影部
15……………………シャッタ釦
20、93……………第2の撮影部
31、92……………液晶表示部
32……………………記録部
51……………………顔認識部
52……………………顔データベース部
90……………………カメラ付き携帯電話
410…………………第1ホルダ
420…………………第2ホルダ
500…………………大容量記録部
510…………………第1蓄積ホルダ
511、512………サブ蓄積ホルダ
520…………………第2蓄積ホルダ
600…………………画像表示部画面
610…………………画像表示領域
620…………………属性情報表示領域
621…………………撮影者画像表示領域
630…………………操作指示欄
640…………………ホルダ図形
650…………………消去釦
660…………………終了釦
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタル画像の観賞用ソフトウェア及び画像鑑賞装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラでは、大量に撮影しても撮影に要する費用はあまり増加しないこともあり、大量の画像が撮影される傾向がある。大量に撮影され保管された画像を活用し楽しむためには、所望の画像の画像データを容易に取り出すことが出来るよう、保管されている画像データを適切な方法で整理・保管することが重要である。
【0003】
画像データの整理・保管のために、各画像に属性を付与することが行われている。前記属性には、例えば撮影日時、露出条件を含む撮影条件などがある。GPSなどの位置検出装置を備えるデジタルカメラであれば撮影場所も前記属性とすることができるが、とりわけ、画像の撮影者を示す撮影者情報は重要な前記属性である。
【0004】
前記撮影者情報を上手く活用するには、撮影画像と共に前記撮影者情報を記録するデジタルカメラにおける記録方法に対応した画像鑑賞用ソフトウェア又は画像鑑賞装置が重要である。
【0005】
デジタルカメラによる画像撮影時に撮影者情報を自動的に取得するデジタルカメラとして特許文献1、特許文献2などが公知である。
特許文献1には、デジタルカメラのシャッター釦にシャッター釦を押下する指の指紋を読み取る指紋検出部を設け、読み取った指紋に基づいて、対応する画像フォルダに撮影された画像を記録する。
【特許文献1】特開2004-171488 特許文献2には、デジタルカメラのファインダー接眼部にファインダーを覗く眼球の虹彩パターンを読み取る虹彩パターン検出部を設け、読み取った虹彩パターンに基づいてファインダを覗いている人物、即ち撮影者の属性情報を撮影された画像に記録する。
【特許文献2】特開2004-23733 特許文献3には、蓄積記録された画像中の人の顔を識別し、撮影された人ごとに異なるファイルホルダに整理・記録する画像観賞装置が開示されている。
【特許文献3】W2O05-031612 また、特許文献4には、デジタルカメラ付き携帯電話の筐体の第1表面に第1のカメラを搭載すると共に、当該第1の表面の裏側の第2の表面にも第2のカメラを搭載し、撮影するカメラを選択する選択手段を設ける事が開示されている。このことにより、カメラ付き携帯電話を手に持ったまま、第1のカメラで自分の顔を撮影したり、第2のカメラで自分が見ている風景を撮影したり、両者を同時に撮影することができる。また、第1のカメラと第2のカメラで撮影したそれぞれの画像を合成する合成手段も備え、両者を合成した合成写真を撮影したり、撮影後に合成することができるとの開示がある。
【特許文献4】特開2004-147048
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1や特許文献2に記載のデジタルカメラの場合には、指紋検出部や虹彩パターン検出部という、画像の撮影には何ら寄与しない新たな機能をデジタルカメラに付加しなければならず、コストアップの一因となる。
【0007】
また、特許文献2に記載のデジタルカメラでは、ファインダーを接眼レンズから覗くことが必須要件である。ところが、デジタルカメラで画像を撮影する際の撮影画像確認をファインダーによってではなく、撮影される画像を表示した液晶モニターによって行う場合が多い。この場合、特許文献2に記載のデジタルカメラでは撮影者情報を取得することができない。
【0008】
特許文献4に記載の画像鑑賞装置では、画像を該画像に撮影された人物に基づいて分類整理することはできても、該画像の撮影者に基づいて整理・分類することはできない。
本発明の目的は、被写体画像を撮影するときに撮影者画像も撮影し、撮影者情報として記録するデジタルカメラで撮影した画像を容易に分類・整理できる画像観賞用ソフトウェア及び画像鑑賞装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0010】
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像自身、又は、前記第2画像に基づいて作成された、より画像サイズの小さい縮小第2画像とすることができる。前記コンピュータプログラムが前記第2画像に基づいて前記縮小第2画像を作成するステップを更に有しても良い。
【0011】
前記コンピュータプログラムは、予め撮影者毎に作成された収納先を示す表示を表示するステップと、前記表示された収納先を示す表示から任意の表示を選択させるステップと、該選択された表示に対応する収納先に前記第1画像を収納するステップとを更に有することが好ましい。
【0012】
表示された第2画像又は縮小第2画像により表示されている第1画像の撮影者を容易に確認することができ、それに基づいて容易に第1画像を分類・整理することができる。
前記画像蓄積データは前記第1画像のサムネイル画像も記録し、前記第1画像を表示するステップでは、該第1画像のサムネイル画像を複数表示し、前記第2画像の関連情報を表示するステップでは、前記サムネイル表示された各第1画像と関連付けられた前記第2画像の関連情報を表示するようにすることができ、更に、顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部によって前記第2画像の顔の特徴量を求めるステップと、前記求めた顔の特徴量に基づいて前記第1画像のサムネイル画像の表示順序を前記顔の特徴量毎に変更するステップとを有することができる。
【0013】
第1画像のサムネイル画像が撮影者毎にまとめられるので収納先の指示がより容易となる。
請求項8に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像とを記録した画像蓄積データに基づいて、前記第1画像を表示するステップと、前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を読み出すステップと、前記読み出した第2画像の人物の顔の特徴量を顔分析部によって求めるステップと、前記求めた顔の特徴量に基づいて前記顔データベースを参照して、該当する特徴量の顔の人物の属性情報を求めるステップと、前記第1画像を、前記求めた属性情報に対応する収納先に収納するステップとを行わせることを特徴とする画像鑑賞整理コンピュータプログラムである。第1画像を鑑賞すると第1画像が自動的に撮影者毎に整理される。
【0014】
更に、請求項9に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データベース部と、表示部と、請求項1〜請求項8のいずれかに記載されたコンピュータプログラムを実行する制御部とを有する画像蓄積装置である。
【0015】
請求項10に記載の発明は、被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを外部装置から、顔の特徴量とその特徴量の顔の人物の属性情報とを関連付けて記録した顔データベースと顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部とを有する画像蓄積装置に読み込ませるコンピュータプログラムにおいて、前記第1画像と前記第2画像とを読み込ませるステップと、前記顔分析部に前記第2画像の顔の特徴量を求めさせるステップと、前記求めた顔の特徴量に応じて、予め用意された特徴量ごとに異なる収納場所に前記第1画像を収納するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラムである。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項10のプログラムがインストールされ、該プログラムによって読み込まれた前記第1画像と前記第2画像とを記録することを特徴とする画像蓄積装置である。
【0017】
撮影画像をデジタルカメラから画像蓄積装置に読み込むときに自動的に第1画像が分類・整理される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明を実施したデジタルカメラ100の外観を示した図である。図1の(A)はデジタルカメラ100を正面から見た図、(B)は裏面から見た図である。図2はデジタルカメラ100の概略構成をブロック図として示した図である。図1及び図2を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1と図2において、対応する構成には同じ符号を付してある。
【0019】
デジタルカメラ100は第1の撮影部10と第2の撮影部20と液晶表示部31と記録部32と制御部33とデジタルカメラ100を操作するための各種操作釦や操作スイッチ等の操作部とを有する。制御部33はデジタルカメラ100の電気的及び電子的な動作や各種処理の全体を制御する。デジタルカメラ100は市販されているデジタルカメラが通常備えている各種の機能を備えており、所望の機能に対応する操作部を操作したり、液晶表示部31に表示された各種機能から所望の機能を選択することによって所望の機能を実行させることができる。
【0020】
前記操作部には、例えば、デジタルカメラ100の電源スイッチや、デジタルカメラ100の動作モードを画像を撮影する撮影モードや撮影し記録した画像を再生して液晶表示部31に表示する再生モードとする動作モード選択スイッチ、撮影レンズの焦点距離を変化させるズーム操作スイッチ、オートフォーカス(AF)や自動露出制御(AE)の対象とするエリアを選択するエリア選択スイッチなどが含まれる。更には、液晶表示部31に表示されたメニューから選択連写撮影モードや動画撮影モードを選択することもできる。
【0021】
記録部32は挿脱可能な記憶媒体、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)カードメモリ(CFメモリ)やSDカードメモリと前記各記録媒体に対しデータを読み書きする読み書き装置とで構成されている。
【0022】
第1の撮影部10は撮影レンズ11、撮像素子12、A/D変換部13、画像処理部14から成る。撮像素子12の画素数は200万画素から数百万画素程度であることが多いがこれに限定されるものではない。第2の撮影部20は撮影レンズ21、撮像素子22、A/D変換部23、画像処理部24とから成る。撮像素子22の画素数は数十万画素から百万画素程度であることが多いがこれに限定されるものではない。通常、第2の撮影部20の撮像素子22の画素数は第1の撮影部10の撮像素子12よりも少ない。
【0023】
第1の撮影部10は、被写体の画像を撮影するための撮影モードにおいて、撮影レンズ11によって撮像素子12上に生成された被写体200の像をA/D変換部13によってデジタル信号化し画像処理部14によって画像化する。画像化された第1の撮影部10による画像は液晶表示部31に表示される。デジタルカメラ100の筐体の一つの面に第1の撮影部10の撮影レンズ11がその光軸方向を前記面とほぼ垂直にして設けられている。前記筐体の撮影レンズ12が設けられた面とは反対側の面に液晶表示部31が設けられている。
【0024】
撮影モードにおいては、液晶表示部31は撮像素子12上に形成された画像がリアルタイムに表示される。従って、撮影者は、撮影レンズ11を被写体200に向け自身の体から数十センチメートル離して構えたデジタルカメラ100の液晶表示部31に表示される画像を観察することにより、撮影する画像の状態を確認することができる。即ち、液晶表示部31はデジタルカメラ100のファインダとして用いられる。
【0025】
前記操作部の一つであるシャッタ釦15を押下するとシャッタスイッチ41からシャッタ信号が制御部33に発信され、制御部33はシャッタ信号が入力された時の第1の撮像部10による画像を記録部32に記録する。
【0026】
デジタルカメラ100の液晶表示部31が設けられた面には、第2の撮影部20の撮影レンズ21が設けられている。撮影レンズ21の光軸方向は撮影レンズ11の光軸方向と大略反対方向である。従って、被写体を撮影しようとしてデジタルカメラ100を前記の如く構えると、第2の撮影部20の撮影レンズ21によって撮影者300の像が撮像素子22上に形成され、A/D変換部23によってデジタル信号化され画像処理部24によって画像化される。撮影レンズ21の光軸方向及び撮影視野は、第1の撮影部10によって撮影するためにデジタルカメラ100を構えたときに撮影者の顔部分が撮影されるように設定されている。
【0027】
第2の撮影部20で撮影した画像は鑑賞用ではなく、そこに写っている人物が識別可能であれば良いので、第2の撮影部20の解像度や光学性能は第1の撮影部10の解像度や光学性能ほどは必要がない。画像サイズも小さくて良い。なお、前記人物の識別は、目視観察で識別する場合と顔認識ソフトウェアを用いて自動的に行う場合とがあるが、夫々の場合で最低限必要な解像度等は異なる。
【0028】
ところで、カメラ付き携帯電話が市販されている。カメラ付き携帯電話には撮影レンズ、撮像素子、A/D変換部、画像処理部で構成されたカメラユニットが組み込まれている。最近は、カメラ付き携帯電話のカメラユニットの性能が向上し、上記第2撮影部20に必要な解像度、光学性能を満たすものが多い。従って、カメラ付き携帯電話用のカメラユニットを第2の撮影部20として使用しても良く、特に主表示装置と同じ面に設けられた自分撮り用カメラユニットを好適に使用することができる。なお、第2の撮影部20の画像処理部24は第1の撮影部10の画像処理部14が兼ねるようにすることもできる。
【0029】
制御部33は、シャッタ信号が入力されたときの第2の撮影部20による画像(以下、第2画像という)の画像データ(以下、第2画像データという)を、第1の撮影部10による画像(以下、第1画像という)の画像データ(以下、第1画像データという)と関連付けて記録部32に記録する。即ち、シャッタ釦15が押下されると、第1画像としての被写体の画像と、第2画像としての撮影者の顔部分の画像とが生成され、夫々の画像データが互いに関連付けられて記録部32に記録される。即ち、第2画像は第1画像の撮影者情報として関連付けられ、撮影者が誰であるかを確認するための情報として記録される。
【0030】
図3は、デジタルカメラ100で撮影した画像を記録した画像データファイルの構造を概念的に示した図である。画像データファイル300は画像データ本体部320とヘッダ部310とから成る。ヘッダ部310には、例えば画像データ本体部320の画像データの属性を示す属性情報が記録される。画像データファイルの様式を定めたJPEG規格には画像データの属性情報として必要性があると思われる多数の項目が規定されている。例えば、ファイル名、撮影日時、使用機材、露出条件、作者、著作権者などである。画像自身のサムネイル画像を含めることもできる。また規定されていない項目を記録するための自由使用領域も規定されている。ファイル名、撮影日時、使用機材、露出条件等は撮影したときにデジタルカメラ100によって自動的に記録される。
【0031】
第1画像と第2画像とを関連付ける第1の方法を説明する。記録部32には図4に示したように第1画像用の第1ホルダ410と第2画像用の第2ホルダ420とが設けられている。そして、第1ホルダ410には被写体を撮影した時に生成される第1画像の画像データファイル411が、第2ホルダ420には第2画像の画像データファイル421が収納される。その際、第1画像の画像データファイル411のヘッダ部に前記第1画像に対応する第2画像の画像データファイル421を示す情報、例えば第2画像データのファイル名(図4では「DSC2001」)が記録される。前記第2画像の画像データファイルを示す情報は第1画像の撮影者情報である。ヘッダ部の自由使用領域に新たに項目「撮影者画像」を設定してここに記録する。前記自由使用領域には新たな項目「撮影者」も設定する。なお、第2画像に関してはファイル名以外の属性情報を記録しないことにより記録容量を節約しても良い。第1ホルダ410と第2ホルダ420には夫々デジタルカメラ100で撮影した画像数の第1画像データファイルと第2画像データファイルが記録される。
【0032】
デジタルカメラ100の制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図10によって説明する。図10は前記処理の流れを示したフローチャートである。図10の処理はデジタルカメラ100が撮影モードとされることによって開始される。
【0033】
ステップS11では、第1の撮影部10から第1画像を取得して液晶表示部31に表示する。
ステップS12では、シャッタ釦15が押下されシャッタスイッチ41からシャッタ信号が入力されたか否かを判断する。そして、シャッタ信号が入力されるまでステップS11、ステップS12を繰り返す。シャッタ信号が入力されたならばステップS13に進む。
【0034】
ステップS13では、シャッタ信号が入力された時の第1の画像を一時的に記憶する。
ステップ14では、デジタルカメラ100に連写モードが設定されているか否かを判断する。そして、連写モードが設定されていればステップS15に、設定されていなければステップS16に進む。なお、連写モードには動画モードも含まれるものとする。
【0035】
ステップ15では、連写を終了させる信号が入力されたか否かを判断し、前記信号が入力されなければステップS151に進み第1画像を取得してステップS13に戻る。そして、連写を終了させる信号が入力されるまでステップS13〜ステップS15、ステップS151を繰り返す。前記信号が入力されたらステップS16に進む。連写を終了させる信号はシャッタ釦15の押下が終了したときにシャッタスイッチ41から出力される。
【0036】
ステップS16では、第2の撮影部20から第2画像を取得する。第2画像を取得する際、液晶表示部31の明るさを増す、即ち輝度を上げて、撮影者の顔を照明するようにすれば暗い環境下でも適当な画像を撮影することができる。更に輝度を上げている間だけ、液晶表示のバックライトの透過率が上がり照明光が増える表示内容、例えば全面白色の無表示に変えることが好ましい。表示内容の変更のみでも良い。第2画像の取得完了後は元の表示に戻す。第2の撮影部20に入射する光量を検出して所定光量以下の場合のみ照明するようにしても良い。
【0037】
ステップS17では、第1画像のヘッダ部に第2画像のファイル名を記録する。連写撮影された場合には連写で撮影された各画像の全てにステップS16で取得された第2画像のファイル名を記録する。
【0038】
そして、ステップS18において、第1画像を第1ホルダ410に、第2画像を第2ホルダ410に夫々収納する。
そして、次の撮影に備えて再びステップS11に戻る。
【0039】
図10の処理はデジタルカメラ100が撮影モード以外のモードにされた時に終了する。
なお、図10では第1画像の取得が終了した後に第2画像を取得したが、例えば、シャッタ釦15の半押しに応じて第2画像を取得するようにしても良い。第1の撮影部10の画像処理部14が第2の撮影部20の画像処理部24を兼ねる場合、第2画像を取得したならば直ちに画像処理を開始するが、第1画像が取得されたならば、第1画像の画像処理を優先させ、第2画像の画像処理は中断する。
【0040】
また、ステップS16の後に、第2画像の合焦状態をチェックし、所定の合焦状態よりもピンボケである場合には、第1画像をそのまま第1ホルダに収納してステップS11に戻る処理を加えても良い。撮影する画像の状態確認を液晶表示部31によってではなく、図示していない光学式ファインダによって行った場合には第2の撮影部による第2画像は完全なピンボケになり第2画像を記録しても役に立たないので第2画像を第1画像と関連付けたり、第2画像を記録部32に記録することをせず、記録部32の記録容量を節約する。
【0041】
デジタルカメラ100で撮影、記録された画像の画像データは、鑑賞及び画像蓄積のために画像鑑賞装置に読み込まれ、画像鑑賞装置のハードディスクなどの大容量の記録部に記録される。前記画像データの読み込みには画像読み込み用ソフトウェアが用いられる。画像鑑賞装置の記録部500には図5に示したように、第1蓄積ホルダ510と第2蓄積ホルダ520とが設けられている。そして、図4の第1ホルダ410の画像データファイル即ち第1画像の画像データファイルは第1蓄積ホルダ510に、第2ホルダ420の画像データファイル即ち第2画像のデータファイルは第2蓄積ホルダ520に記録される。画像鑑賞装置には、専用装置、パーソナルコンピュータ(PC)等がある。いずれも画像を表示する表示部としてテレビジョンを利用しても良い。画像鑑賞装置には画像鑑賞用ソフトウェアがインストールされている。
【0042】
図6は前記ソフトウェアによる画像鑑賞画面の構成を示す図である。鑑賞画像を表示する画像表示領域610と画像表示領域610に表示中の画像の属性情報を表示する属性表示領域620と処理指示欄630とがある。前記ソフトウェアは第1蓄積ホルダ510から第1画像データを読み出してその画像を画像表示領域610に表示する。更に、前記第1画像データのヘッダ部から属性情報を読み出して「撮影者画像」欄以外の項目に関しては属性表示領域620に表示する。また、「撮影者画像」欄から読み出した情報−−前述した如く第1画像に対応する第2画像の画像データファイル名−−と一致する画像データファイルを第2蓄積ホルダ520から読み出し、その画像を属性情報欄620の一部の撮影者表示領域621に表示する。なお、第2画像を撮影者表示領域621に表示するか否かは観賞用ソフトウェアによって選択可能とされている。
【0043】
処理指示欄630には、画像データファイルを整理した状態で保管するために、表示中の画像の画像データファイルの記録先ホルダを指示する複数のホルダ図形640と、保管を要しない画像の画像データファイルの消去を指示する消去釦650とが表示されている。前記複数のホルダ図形640には、画像を撮影者毎に整理するための、「撮影者:太郎」、「撮影者:花子」などという名前のホルダ図形641、642が含まれている。その他に、例えば撮影対象のイベント名や撮影地などを名前とするホルダ図形643、644等が含まれている。図5の第1蓄積ホルダ510にはホルダ図形641の夫々と対応するサブ蓄積ホルダ、例えば各ホルダ図形の名前と同一の名前、例えば「太郎」、「花子」という名前のサブ蓄積ホルダ511、512が設けられている。
【0044】
画像表示領域610に第1画像を表示させた状態で任意のホルダ図形、例えば「花子」642をマウスクリックなどの方法により選択すると、第1蓄積ホルダ510にあるサブ蓄積ホルダ「花子」512に、画像表示領域610に表示中の画像の画像データファイルが収納される。同時に、収納した画像データファイルのヘッダ部の撮影者欄に、該画像データファイルを収納したサブ蓄積ホルダの名前「花子」が記録される。これにより、第1画像が無秩序に収納されている状態にされても撮影者名を検索キーワードとする検索が可能となる。なお、サブ蓄積ホルダの名前をヘッダ部の撮影者欄に記録するときに第2画像を第2蓄積ホルダ520から消去しても良い。記録容量が節約できる。画像鑑賞時にはヘッダ部の撮影者欄に記録された撮影者名が属性表示領域620に表示されるので支障はない。
【0045】
消去釦650を選択すると表示中の画像の画像データファイルは第1蓄積ホルダ510から消去される。同時に、その第1画像データファイルと関連付けられた第2画像データも第2蓄積ホルダ520から消去される。
【0046】
処理指示欄630にはホルダ図形「新規作成」645がある。ホルダ図形「新規作成」645が選択されると、新たなホルダ図形の名前を入力させ、その名前のホルダ図形が新規に追加される。同時に、第1蓄積ホルダ510にその名前のサブ蓄積ホルダが新設され、そのサブ蓄積ホルダに画像表示領域610に表示中の画像の画像ファイルが収納される。撮影者に対応するサブ蓄積ホルダがない場合には「新規作成」645を選択する。
【0047】
画像鑑賞者は、画像表示領域610に表示された第1画像を鑑賞すると共に、撮影者表示領域621に表示された第2画像を見て、第1画像の撮影者が誰であるかを確認し、処理指示欄630の該当する名前のホルダ図形を選択する。例えば、撮影者が花子であればホルダ図形「花子」642を選択する。その結果、画像表示領域610に表示中の画像の画像データファイルが対応するサブ蓄積ホルダ「花子」512に収納される。かくして、画像は撮影者ごとのサブ蓄積ホルダに整理される。
【0048】
画像観賞用ソフトウェアによる処理の流れを図11によって説明する。図11は前記処理の流れを示したフローチャートである。図11の処理は画像観賞用ソフトウェアを起動させることにより開始される。
【0049】
ステップS21では、第1蓄積ホルダ510に設けられている全てのサブ蓄積ホルダの名前を検出し、操作指示欄630にその名前を付したホルダ図形を表示する。多数のサブ蓄積ホルダがあり操作指示欄630に表示しきれない場合には予め定めた優先順位の高いものを表示すると共に、表示されていないホルダ図形を表示させるためのホルダ図形「その他」646を表示する。前記優先順位は、例えば選択回数の多い順や任意に定めた順などとする。
【0050】
ステップS22では、第1蓄積ホルダから第1画像を読み出して画像表示領域610に表示する。
ステップS23では、前記第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者画像」欄に記録されている画像データファイル名を読み出す。
【0051】
ステップS24では、対応する前記読み出した画像データファイル名に基づいて、第2蓄積ホルダ520から第2画像を読み出して撮影者表示領域621に表示する。そして、操作指示欄630に表示したホルダ図形や釦への選択操作を待つ。
【0052】
ステップS25では、操作指示欄630への選択が消去釦650か否か、即ち消去指示か否かを判断する。消去指示でない場合はステップS26に進み、消去指示である場合はステップS251に進む。
【0053】
ステップS26では、操作指示欄630への選択がホルダ図形「新規作成」645であるか否かを判定する。そして、「新規作成」645でなければステップS27に進み、「新規作成」645であればステップS261に進む。
【0054】
ステップS261では、新規に作成するホルダ名を入力させ、その名前のサブ蓄積ホルダを第1蓄積ホルダ510に生成すると共に、操作指示欄630にその名前を付したホルダ図形を表示してステップS27に進む。
【0055】
ステップS27では、画像表示領域610に表示している画像の画像データファイルを選択されたサブ蓄積ホルダに収納する。ステップS261において新規のサブ蓄積ホルダを生成した場合にはそのサブ蓄積ホルダに収納する。そして、ステップS22に戻り、次の第1画像に対する処理を継続する。
【0056】
ステップS25において消去を指示された場合には、ステップS251において、画像表示領域610に表示中の第1画像の画像データファイルを第1蓄積ホルダから消去すると共に、撮影者表示領域621に表示中の第2画像の画像データファイルを第2蓄積ホルダから消去する。そして、ステップS22に戻る。
【0057】
図11の処理は、操作指示欄630に表示された「終了」釦660が選択された時に終了する。
なお、第1画像データファイルと第2画像データファイルとが識別可能であれば別々のホルダに分けて記録しなくても良い。例えば、通常、デジタルカメラは記録する画像データファイルに連続したファイル番号を自動的に付す機能を備えている。そこで、撮影毎に、第1画像、第2画像の順に画像データファイルが記録されるようにすれば良い。第1画像の画像データファイルのファイル番号は奇数となり、対応する第2画像の画像データファイルのファイル番号は第1画像の画像データファイルのファイル番号+1の偶数となる。画像観賞用ソフトウェアは画像データファイルのファイル番号が奇数であるか偶数であるかによりその画像が第1画像か第2画像がを識別することができる。
【0058】
また、第1画像データファイルは先頭が1である数字を含むファイル名とし、第2画像データファイルは先頭が2である数字を含むファイル名とし、対応する第1画像と第2画像の画像データファイル、夫々のファイル名に含まれる先頭数字に続く数字を同一とするなどの方法でも良い。例えば、第1画像データファイルのファイル名を「DSC1001」、「DSC1002」などとし、これらに対応する第2画像データファイルのファイル名を「DSC2001」、「DSC2002」などとし、画像観賞用ソフトウェアをファイル名に1000番台の数字を含む画像データファイルを第1画像と認識して上記処理を行わせるようにすれば良い。
【0059】
第1画像と第2画像とを関連付ける第2の方法を説明する。画像処理部24で、第2画像データに基づいてサムネイル画像と同程度の画像サイズの縮小第2画像データを作成し、縮小第2画像データを第1画像データファイルのヘッダ部に設けた「撮影者画像」欄に記録する。勿論、記録部32の記録容量が十分にあれば第2画像データをそのまま「撮影者画像」欄に記録しても良い。なお、記録部32に第2ホルダを設ける必要はない。
【0060】
上記第2の方法を採用したデジタルカメラ100の制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図12によって説明する。図12は前記処理の流れを示したフローチャートである。図12のステップS16までは図10と同じであるので説明を省略し、図10と異なるステップS171、ステップS181のみを説明する。
【0061】
ステップS171では、ステップS16で取得した第2画像に基づいて、その縮小画像を作成する。そしてその縮小画像を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者画像」欄に記録する。
【0062】
ステップS181では、そのヘッダ部に縮小第2画像が記録された第1画像の画像データファイルを記録部32に記録する。そして、次の撮影に備えて再びステップS11に戻る。
【0063】
画像蓄積装置は、縮小第2画像データがヘッダ部に記録された第1画像データファイルを読み込んで大容量記録部に記録する。大容量記録部に第2蓄積ホルダを設ける必要はない。
【0064】
画像観賞用ソフトウェアは、第1画像データを読み出してその画像を画像表示領域610に表示する。更に、第1画像データファイルのヘッダ部から縮小第2画像データを読み出してその画像を撮影者表示領域621に表示する。
【0065】
処理指示欄630と画像の鑑賞及び整理の手順は第1の方法の場合とほぼ同様である。
画像観賞用ソフトウェアの処理の流れを図13のフローチャートによって説明する。図13のフローチャートは図11のフローチャートのステップS23、ステップS24をステップS231とし、ステップS521をステップS252としたものであり、他の部分は同じであるので、異なる部分のみを説明する。図11のステップS22に続き、以下の処理を行う。
【0066】
ステップS231では、画像表示領域610に表示している画像の第1画像データファイルのヘッダ部から縮小第2画像データを読み出して、その画像を撮影者表示領域621に表示する。そして、図11のステップS25以降の処理を継続する。その際、ステップS252においては、第1画像の画像データファイルを消去する。そのヘッダ部に記録されている縮小第2画像データも消去される。
【0067】
次に、前記とは異なる機能をもつ画像読み込み用ソフトウェアによってデジタルカメラ100から画像鑑賞装置に画像データを読み込む場合を説明する。この画像読み込み用ソフトウェアは顔認識部を備える。前記顔認識部は、人の顔を識別するための顔の特徴量を示す情報とその人の属性情報、例えば名前とが対応付けて記録されている顔データベース(顔DB)(図7参照)と人の顔の特徴量を求める顔分析部とからなる。人の顔を識別するための特徴量には、例えば、両眼の間隔、両眼と鼻との相対位置、顔の輪郭形状などがある。それらを複数組み合わせて顔を識別する技術が公知である。
【0068】
前記顔認識部は顔画像を読み込んで画像中の人物の顔を分析して顔の特徴量を求め、該求めた特徴量に基づいて顔DBを参照してその人物を識別し、該当する人の属性情報、例えば名前を出力する。
【0069】
画像読み込み用ソフトウェアは第1画像のデータファイルをデジタルカメラ100から読み込む時に、第1画像と関連付けられた第2画像の画像データを前記顔認識部に読み込む。
【0070】
前記第2画像の画像データは、第1画像と第2画像とが第1の方法によって関連付けられている場合には第2ホルダ420から読み込まれる。但し、ファイル番号などで第1画像データファイルと第2画像データファイルとを識別している場合には第1ホルダ410から読み込まれる場合もある。第2の方法によって関連付けられている場合には第1画像の画像データファイルのヘッダ部から読み込まれる。後者の場合に読み込まれるのは縮小第2画像の画像データである。
【0071】
そして、前記顔認識部に第2画像の顔の人物の属性情報を求めさせて、その出力に対応するサブ蓄積ホルダに第1画像データファイルを収納する。前記顔認識部の出力は第1画像の撮影者を示す撮影者情報である。その結果、画像データをデジタルカメラ100から画像鑑賞装置に読み込んだ時に、第1画像データファイルは自動的に撮影者毎に異なるサブ蓄積ホルダに収納される。
【0072】
画像読み込み用ソフトウェアの処理の流れを図14のフローチャートによって説明する。
ステップS141では、デジタルカメラ100から第1画像とこれに関連付けられた第2画像とを読み込む。
【0073】
ステップS142では、読み込んだ第2画像を顔認識部に入力する。
ステップS143では、顔認識部が第2画像の顔の特徴量を分析し顔DBを参照して求めた、第2画像の顔の人物の属性情報、例えば名前の出力を受ける。
【0074】
ステップS144では、受けた属性情報を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に記録する。このステップは必須ではないが、後刻の画像鑑賞時に画像鑑賞用ソフトウェアのキーワード検索による検索が可能となり便利である。
【0075】
ステップS145では、画像鑑賞装置の第1蓄積ホルダに前記属性情報に対応するサブ蓄積ホルダがあるか否かを判定する。対応するサブ蓄積ホルダがあればステップS146に進み、なければステップS1451に進む。
【0076】
ステップS146では、前記第1画像の画像データファイルを画像鑑賞装置の第1蓄積ホルダにある前記属性情報に対応するサブ蓄積ホルダに収納する。
ステップS1451では、新規にサブ蓄積ホルダを作成し前記属性情報と対応させる。そしてステップS146に進む。ステップS146では、新規に作成されたサブ蓄積ホルダに第1画像の画像データファイルが収納される。
【0077】
ステップS147では、DSCに未処理画像があるか、即ちまだ画像データが残っているか否かを判定する。そして、残っていればステップS141に戻り残りの画像について同じ処理を繰り返す。残っていなければ処理を終了する。
【0078】
前記顔認識部を画像鑑賞用ソフトウェアに設け、画像観賞用ソフトウェアが撮影者毎に整理されていない第1画像データファイルの画像を画像表示領域610に表示させるときに、前記顔認識部に第2画像データを読み込んで第2画像の人物を識別させ、その識別結果に応じて第1画像データファイルを撮影者毎のサブ蓄積ホルダに収納すると共に、第1画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に撮影者名を記録することもできる。その結果、撮影した画像を鑑賞することにより第1画像データは自動的に撮影者毎にサブ蓄積ホルダを分けた状態に収納される。第1画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に撮影者名を記録する時に第2画像データを消去しても良い。
【0079】
上記のための画像観賞用ソフトウェアによる処理は、図14に示した処理とほぼ同様であり、図14のステップS141の第1画像、第2画像の読み込みをデジタルカメラ100からではなく、画像蓄積装置の大容量記憶部からとしたものである。
【0080】
本発明の第2の実施の形態を説明する。図8は本発明の第2の実施の形態のデジタルカメラ100Aの概略構成をブロック図で示した図である。図8は図2の構成に顔認識部51を加えたものである。顔認識部51は顔データベース(顔DB)(図7参照)52と顔分析部53とからなる。図2と同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。顔DB52には人の顔を識別するための顔の特徴量を示す情報とその人の属性情報、例えば名前とが対応付けて記録されている。顔を識別するための特徴量には、例えば、両眼の間隔、両眼と鼻との相対位置、顔の輪郭形状などがある。それらを複数組み合わせて顔を識別する技術が公知である。
【0081】
顔認識部51はリアルタイムの第1画像を読み込んで画像中に含まれる人の顔を検出しその特徴量を求めると共に顔DB52を参照して前記第1画像に撮影されている人物を識別し該当する人の属性情報、例えば名前を制御部33に出力する。前記属性情報は前記第1画像に撮影されている人物を示す情報である。制御部33は液晶表示部31に表示した第1画像に前記属性情報を重畳させて表示し、シャッタ釦41の押下に応じて、その時の第1画像を記録部32に記録すると共に前記属性情報を前記第1画像と関連付けて記録部32に記録する。例えば、前記属性情報を第1画像の属性データとして第1画像の画像データファイルのヘッダ部に記録する。前記属性情報は画像鑑賞時に所望の人物が撮影されている画像を検出するための検索情報として用いられる。
【0082】
更に、顔認識部51は第1画像の撮影時に撮影された第2画像を読み込み、顔DB52を参照して第2画像に撮影されている人物を識別し該当する人の属性情報を第1画像と関連付けて記録部32に記録する。例えば、記録部32に、予測される撮影者ごとのホルダをあらかじめ作成しておき、顔認識部51が求めた第2画像の人物の属性情報と一致するホルダにその第1画像を記録する。或いは、第2画像の人物の名前を第1画像の画像データのヘッダ部に記録する。
【0083】
なお、顔DB52は、第1画像に撮影された人物を識別するためのデータベースとしても、第2画像に撮影された人物を識別するためのデータベースとしても使用される。顔DB52には撮影者用参照ホルダが設けられており、第2画像に対してはこのホルダが優先的に参照される。撮影者はある程度限定されていることが多いので、このようにすることによりデータベース参照時間が短縮できる。撮影者用参照ホルダ中に該当するデータが見い出されない場合には顔DB部52全体が参照される。
【0084】
画像データの記録様式がJPEGであればJPEG規格に規定された自由使用領域に専用の項目「撮影者」を設け、そこに記録する。JPEG規格に規定された項目の「作者」、「著作権者」の欄に記録しても良い。
【0085】
その結果、撮影された人物の属性情報と撮影者の属性情報とが関連付けられた第1画像の画像データファイルが記録部32に記録される。即ち、第1画像には、第1画像に撮影されている人の属性情報と第2画像に撮影されている人の属性情報とが関連付けられる。前者(第1画像に撮影されている人の属性情報)は被写体情報であり、後者(第2画像に撮影されている人の属性情報)は撮影者情報である。
【0086】
デジタルカメラ100Aの制御部33の撮影モードにおける処理の流れを図15に示したフローチャートによって説明する。前記処理の流れは図10に示したフローチャートのステップS17、ステップS18の処理を図15に示した処理に変更したものである。図10のフローチャートと異なる、図15に示した処理のみを説明する。
【0087】
ステップS171では、顔認識部により第2画像の顔の特徴量を求めると共に顔DBを参照し、顔DBに前記求めた特徴量に該当する顔があるか否かを判定する。該当する顔があればステップS172に進み、なければステップS1771に進む。
【0088】
ステップS172では、ステップS16で取得した第2画像の顔の人物の属性情報を前記顔認識部によって求める。顔認識部による前記属性情報の求め方は前述の通りである。
ステップS173では、求めた属性情報を第1画像の画像データファイルのヘッダ部の「撮影者」欄に記録する。このステップは必須ではないが、後刻の画像鑑賞時に画像鑑賞用ソフトウェアのキーワード検索による検索が可能となり便利である。
【0089】
ステップS174では、前記第1画像の画像データファイルを第1ホルダ410に予め予測される撮影者毎に用意されたサブホルダのうち、求めた属性情報に対応するサブホルダに収納する。
【0090】
この処理にステップS173を含めた場合には、ステップS174は第1画像データファイルをサブホルダに収納せずに記録部32に記録するようにしても良い。
そして、ステップS11に戻り、次の撮影に備える。
【0091】
ステップS171において、顔DBに第2画像の顔の特徴量に該当する顔がなかった場合の処理、ステップS1711では、第2画像の顔の人物の属性情報、例えば名前を入力させる。
【0092】
ステップS1712では、前記属性情報の入力要求に対して有効な入力がなされたか否かを判定する。空欄のまま入力された場合は無効と判定する。有効な入力であった場合はステップS1713に進み、無効な入力であった場合はステップS1714に進む。
【0093】
ステップS1713では、前記第2画像の顔の特徴量と前記入力された属性情報とを顔DBに記録する。そして、ステップS173に進む。
ステップS1714では、第2画像を第1画像と関連付ける。関連付けの方法は既に説明したいずれの方法で良い。そして、ステップS174に進む。この場合、ステップS174では、前記第1画像をサブ蓄積ホルダ「属性情報なし」に収納する。
【0094】
かくして、撮影した各第1画像の画像データファイルには撮影者の属性情報が撮影者情報として自動的に記録される。更に撮影者毎に整理されて記録部32に記録される。
このようにして、撮影者情報と関係付けられた第1画像は、関係付けられた撮影者情報と共に画像鑑賞装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)に読み込まれ、その大容量記録部に記録される。画像鑑賞装置には画像鑑賞用ソフトウェアがインストールされており、該ソフトウェアによって第1画像が表示部に表示され閲覧者の鑑賞に供される。
【0095】
前記第1画像を鑑賞するために画像観賞用ソフトウェアで行われる処理の流れを図16に示したフローチャートによって説明する。画像観賞用ソフトウェアが起動されると、
ステップS161で、鑑賞しようとしている第1画像の画像ファイルのヘッダ部を読み込む。
【0096】
ステップS162では、前記ヘッダ部に含まれている「撮影者」欄に情報があるか否かを判定する。情報があればステップS163に進み、なければステップS166に進む。デジタルカメラ100Aで撮影された第1画像の画像データファイルの「撮影者」欄には、通常、顔認識部51によって撮影者情報が記録されている。
【0097】
ステップS163では、「撮影者」欄の情報に対応する画像データファイルが記録部32にあるか否かを判定する。なければステップS164に進み、あれば図11のステップS21に進んで、図11の処理を行う。但し、ステップS27又はステップS251から図16に戻りステップS166に進む。
【0098】
ステップS164では、第1蓄積ホルダ510の第1画像を画像表示領域610に表示する。
ステップS165では、前記第1画像の画像ファイルのヘッダ部の撮影者欄に記録されている撮影者の属性情報を属性情報表示領域620に表示する。
【0099】
ステップS166では、次の第1画像を表示させる指示の入力を待ち、入力があったらステップS161に戻る。
ステップS162で、「撮影者」欄に情報がなかった場合の処理、ステップS167では、前記ヘッダ部の「撮影者画像」欄に情報があるか否かを判定する。そして、情報がない場合はステップS166に進む。適宜の方法で撮影者情報を入力させると共に入力された情報を前記ヘッダ部の「撮影者」欄に記録するステップを間に追加しても良い。
【0100】
「撮影者画像」欄に情報がある場合は図13のステップS21へ進んで、図13の処理を行う。但し、ステップS27又はステップS252から図16に戻りステップS164に進む。
【0101】
第3の実施の形態の例を説明する。第3の実施の形態の例においては、第2の実施の形態の例の構成から顔DB52が除かれてい。顔認識部51は第1画像及び第2画像の顔の特徴量を求めて夫々の画像データファイルのヘッダ部に記録する。JPEGで定められた自由使用領域に新項目「顔の特徴量1」、「顔の特徴量2」を設けて第1画像の顔の特徴量を「顔の特徴量1」に、第2画像の顔の特徴量を「顔の特徴量2」に記録する。
【0102】
そして、画像鑑賞装置に顔DB52を持たせ、デジタルカメラから画像鑑賞装置画像への画像データ読み込み用ソフトウェア又は画像鑑賞装置に読み込んだ画像データの画像を表示させる画像鑑賞用ソフトウェアにおいて、第1画像及び第2画像の顔の特徴量に基づいて顔DB52を参照し、前記画像中の人物の名前などの属性情報を特定する。それ以降の処理は第2の実施の形態の例と同様である。デジタルカメラに顔DB52を持つ必要がないのでデジタルカメラの負担が小さい。
【0103】
また、デジタルカメラにおいて、「顔の特徴量2」に記録する特徴量毎に第1画像の画像データファイルの収納先を分けるようにすることもできる。顔認識機能を有する画像読み込み用ソフトウェアや画像観賞用ソフトウェアを用いなくても、画像を撮影者毎に整理した状態で画像鑑賞装置に記録できる。
【0104】
第4の実施の形態の例を説明する。第4の実施の形態の例はカメラ付き携帯電話に、上記第1の実施の形態の例又は第3の実施の形態の例の機能を付加したものである。図9に第4の実施の形態の例のカメラ付き携帯電話の外観を示す。図9の(A)は、折りたたみ可能なカメラ付き携帯電話90を開いた状態を示している。図9の(B)は(A)のカメラ付き携帯電話90を矢印Aの方向から見た図である。91は第1の撮影部である。撮影レンズのみが見えている。92は液晶表示部であり第1の撮影部91が捕らえた画像が表示される。液晶表示部92は撮影部91による撮影時のファインダとして、及び撮影した画像の確認・鑑賞用として用いられる。93は第2の撮影部である。撮影レンズのみが見えている。 液晶表示部92と第2の撮影部93の撮影レンズとはカメラ付き携帯電話90の筐体の同じ面に同じ方向に向けて設けられている。第1の撮影部91は、前記筐体の液晶表示部92と第2の撮影部93の撮影レンズとが設けられた面の裏面に第2の撮影部93の撮影レンズの方向とは逆方向に向けて設けられている。94はカメラ付き携帯電話90を携帯電話として使用するための操作部である。
【0105】
さて、上記第1の実施の形態の例又は第3の実施の形態の例の機能のいずれも、カメラ付き携帯電話の撮影機能を制御するソフトウェアを一部変更することにより実現できる。第2の実施の形態の例の機能を付加する場合、前記ソフトウェアの変更には顔認識部の追加が含まれる。更に顔DB52の追加も含まれることもある。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラの外観を示す図。
【図2】図1のデジタルカメラの概略構成を示すブロック図。
【図3】画像データファイルの概略構成を示す図。
【図4】記録部のホルダ構成を示す図。
【図5】画像鑑賞装置の大容量記憶部のホルダ構成を示す図。
【図6】画像鑑賞装置の表示画面の構成を示す図。
【図7】顔データベースの構成を示す図。
【図8】図1のデジタルカメラの別の概略構成を示すブロック図。
【図9】本発明を実施したカメラ付き携帯電話の外観を示す図。
【図10】図2のデジタルカメラにおける処理の流れを示すフローチャート。
【図11】図2のデジタルカメラによる画像を鑑賞するための画像鑑賞装置における処理の流れを示すフローチャート。
【図12】図10の処理の流れの一部を変更したフローチャート。
【図13】図11の処理の流れの一部を変更したフローチャート。
【図14】画像読み込みソフトウェアによる処理の流れを示すフローチャート。
【図15】図8のデジタルカメラにおける処理の流れを示すフローチャート。
【図16】図15のデジタルカメラで撮影した画像を鑑賞するための画像鑑賞装置における処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0107】
100、100A……デジタルカメラ
10、91……………第1の撮影部
15……………………シャッタ釦
20、93……………第2の撮影部
31、92……………液晶表示部
32……………………記録部
51……………………顔認識部
52……………………顔データベース部
90……………………カメラ付き携帯電話
410…………………第1ホルダ
420…………………第2ホルダ
500…………………大容量記録部
510…………………第1蓄積ホルダ
511、512………サブ蓄積ホルダ
520…………………第2蓄積ホルダ
600…………………画像表示部画面
610…………………画像表示領域
620…………………属性情報表示領域
621…………………撮影者画像表示領域
630…………………操作指示欄
640…………………ホルダ図形
650…………………消去釦
660…………………終了釦
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、
前記第1画像を表示するステップと、
前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、
前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、
コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像自身であることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項3】
請求項1に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像に基づいて作成された、より画像サイズの小さい縮小第2画像であることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像に基づいて前記縮小第2画像を作成するステップを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4に記載のコンピュータプログラムにおいて、
予め撮影者毎に作成された収納先を示す表示を表示するステップと、
前記表示された収納先を示す表示から任意の表示を選択させるステップと、
該選択された表示に対応する収納先に前記第1画像を収納するステップとを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記画像蓄積データは前記第1画像のサムネイル画像も記録し、
前記第1画像を表示するステップでは、該第1画像のサムネイル画像を複数表示し、
前記第2画像の関連情報を表示するステップでは、前記サムネイル表示された各第1画像と関連付けられた前記第2画像の関連情報を表示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムにおいて、
顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部によって前記第2画像の顔の特徴量を求めるステップと、
前記求めた顔の特徴量に基づいて前記第1画像のサムネイル画像の表示順序を前記顔の特徴量毎に変更するステップとを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項8】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像とを記録した画像蓄積データに基づいて、
前記第1画像を表示するステップと、
前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、
前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を読み出すステップと、
前記読み出した第2画像の人物の顔の特徴量を顔分析部によって求めるステップと、
前記求めた顔の特徴量に基づいて前記顔データベースを参照して、該当する特徴量の顔の人物の属性情報を求めるステップと、
前記第1画像を、前記求めた属性情報に対応する収納先に収納するステップとをコンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データベース部と、
表示部と、
請求項1〜請求項8のいずれかに記載されたコンピュータプログラムを実行する制御部とを有する画像蓄積装置。
【請求項10】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを外部装置から、顔の特徴量とその特徴量の顔の人物の属性情報とを関連付けて記録した顔データベースと顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部とを有する画像蓄積装置に読み込ませるコンピュータプログラムにおいて、
前記第1画像と前記第2画像とを読み込ませるステップと、
前記顔分析部に前記第2画像の顔の特徴量を求めさせるステップと、
前記求めた顔の特徴量に応じて、予め用意された特徴量ごとに異なる収納場所に前記第1画像を収納するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10のプログラムがインストールされ、該プログラムによって読み込まれた前記第1画像と前記第2画像とを記録することを特徴とする画像蓄積装置。
【請求項1】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データに基づいて、
前記第1画像を表示するステップと、
前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、
前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を表示するステップとを、
コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像自身であることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項3】
請求項1に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像の関連情報は、前記第2画像に基づいて作成された、より画像サイズの小さい縮小第2画像であることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記第2画像に基づいて前記縮小第2画像を作成するステップを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4に記載のコンピュータプログラムにおいて、
予め撮影者毎に作成された収納先を示す表示を表示するステップと、
前記表示された収納先を示す表示から任意の表示を選択させるステップと、
該選択された表示に対応する収納先に前記第1画像を収納するステップとを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記画像蓄積データは前記第1画像のサムネイル画像も記録し、
前記第1画像を表示するステップでは、該第1画像のサムネイル画像を複数表示し、
前記第2画像の関連情報を表示するステップでは、前記サムネイル表示された各第1画像と関連付けられた前記第2画像の関連情報を表示することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のコンピュータプログラムにおいて、
顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部によって前記第2画像の顔の特徴量を求めるステップと、
前記求めた顔の特徴量に基づいて前記第1画像のサムネイル画像の表示順序を前記顔の特徴量毎に変更するステップとを更に有することを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項8】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像とを記録した画像蓄積データに基づいて、
前記第1画像を表示するステップと、
前記表示した第1画像に関連付けられた前記第2画像の関連情報を読み出すステップと、
前記第2画像の関連情報に基づいて前記第2画像を読み出すステップと、
前記読み出した第2画像の人物の顔の特徴量を顔分析部によって求めるステップと、
前記求めた顔の特徴量に基づいて前記顔データベースを参照して、該当する特徴量の顔の人物の属性情報を求めるステップと、
前記第1画像を、前記求めた属性情報に対応する収納先に収納するステップとをコンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項9】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを記録した画像蓄積データベース部と、
表示部と、
請求項1〜請求項8のいずれかに記載されたコンピュータプログラムを実行する制御部とを有する画像蓄積装置。
【請求項10】
被写体を撮影した第1画像と、前記第1画像と関連付けられた、前記第1画像の撮影者の画像である第2画像の関連情報とを外部装置から、顔の特徴量とその特徴量の顔の人物の属性情報とを関連付けて記録した顔データベースと顔画像の顔の特徴量を求める顔分析部とを有する画像蓄積装置に読み込ませるコンピュータプログラムにおいて、
前記第1画像と前記第2画像とを読み込ませるステップと、
前記顔分析部に前記第2画像の顔の特徴量を求めさせるステップと、
前記求めた顔の特徴量に応じて、予め用意された特徴量ごとに異なる収納場所に前記第1画像を収納するステップとを、コンピュータに行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
請求項10のプログラムがインストールされ、該プログラムによって読み込まれた前記第1画像と前記第2画像とを記録することを特徴とする画像蓄積装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2007−110262(P2007−110262A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−296952(P2005−296952)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】
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