説明

留守番電話システム、及び、メッセージ登録方法

【課題】着信者宛のメッセージを発信者が任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することを可能とする留守番電話システム、及び、メッセージ登録方法を提供する。
【解決手段】留守番電話システム10の連動管理部13は、着信者宛のメッセージの登録要求を発信端末40aから受信した場合に、着信者用管理情報を着信者用のBOXに記録するのに連動して、発信者用管理情報を発信者用のBOXに記録する。また、前記メッセージの変更要求を発信端末40aから受信した場合に、発信者用のBOXに記録されている発信者用管理情報を変更するとともに、該変更に連動して、着信者用のBOXに記憶されている着信者用管理情報を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、留守番電話メッセージを登録・再生する留守番電話システム、及び、メッセージ登録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来における移動通信サービスの1つとして留守番電話サービスが存在する。留守番電話サービスとは、発信端末から着信端末への発呼時に、無条件で強制的に、或いは所定時間内に着信端末からの応答がなかった場合に、発信端末を留守番電話システムに接続させ、発信者が着信者宛の音声メッセージを録音可能とするサービスである。
このような留守番電話サービスでは、発信端末が留守番電話システムに接続した時に、発信者が適切なメッセージ内容を準備できなかった場合、留守番電話システムとの呼が切断される前に、ガイダンスに従って所定のボタンを操作すれば、発信者は登録内容の確認や変更を行うことができる。
【0003】
しかしながら、発信端末が着信端末に発信して留守番電話システムに接続された時にのみ、発信者はメッセージの登録及び変更が可能であり、発信端末と留守番電話システムとの呼が切断された後は、発信者が所望する任意のタイミングでメッセージを登録及び変更することはできなかった。
これは、発信者から着信者への留守番電話メッセージは、留守番電話システムで用意されている着信者専用のメッセージボックスに登録され、セキュリティの観点から、呼の切断後に発信者が当該着信者専用のメッセージボックスに直接アクセスしてメッセージを変更できないように設計されているからである。
さらに、留守番電話システムに登録できるメッセージは、発信者の音声データのみであり、変化に乏しかった。
任意のタイミングでメッセージを登録可能とする技術としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−096655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているメッセージは、発信者からの着信に対して着信者が選択可能な着信応答メッセージであり、発信者から着信者宛に登録する留守番電話メッセージではない。
以上のように、従来における留守番電話メッセージの登録技術においては、メッセージの登録方法や登録タイミングは、留守番電話システム側あるいは着信者側の設定に依存しており、発信者側で柔軟にメッセージを登録及び変更することができなかった。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、着信者宛のメッセージを発信者が任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することを可能とする留守番電話システム、及び、メッセージ登録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の留守番電話システムは、着信者宛のメッセージを該着信者に関連付けて管理するための着信者用管理情報を着信者用データ記憶領域に記憶し、前記着信者が利用する着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを再生する留守番電話システムであって、発信者が利用する発信端末から着信端末への発信時に、前記発信端末が前記着信端末と接続する代わりに自システムと接続した場合に、前記発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶する連動管理手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、留守番電話システムは、発信端末と接続した場合に、発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶するため、発信者は通信端末を利用して発信者用管理情報を任意のタイミングで登録及び変更することで、着信者用管理情報を連動して登録及び変更することができる。したがって、着信者宛のメッセージを任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することが可能となる。
【0008】
請求項2に記載の留守番電話システムは、請求項1において、前記連動管理手段は、前記メッセージの登録要求を前記発信端末から受信した場合に、前記登録要求のあったメッセージを前記発信者用管理情報を用いて管理するとともに、前記メッセージを着信者管理情報を用いて管理することを特徴とする。
本発明によれば、前記連動管理手段は、前記メッセージの登録要求を前記発信端末から受信した場合に、前記登録要求のあったメッセージを前記発信者用管理情報を用いて管理するとともに、前記メッセージを着信者管理情報を用いて管理するため、発信者は、登録が未完了のまま切断し、後に接続してメッセージの登録を完了することが可能となり、任意のタイミングでメッセージの登録を完了することができる。
【0009】
請求項3に記載の留守番電話システムは、請求項1又は2において、前記連動管理手段は、前記メッセージの変更要求を前記発信端末から受信した場合に、前記発信者用管理情報で管理されているメッセージを変更するとともに、前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを変更することを特徴とする。
本発明によれば、前記連動管理手段は、前記メッセージの変更要求を前記発信端末から受信した場合に、前記発信者用管理情報で管理されているメッセージを変更するとともに、前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを変更するため、発信者は、着信者宛のメッセージを任意のタイミングで変更することができる。
【0010】
請求項4に記載の留守番電話システムは、請求項1から3の何れか1項において、前記発信者用管理情報及び前記着信者用管理情報は、メッセージの登録が完了したか否かを表す登録完了有無フラグを含み、前記登録完了有無フラグが未完了を表している時に前記発信端末からのメッセージの登録要求を受信した場合、前記登録完了有無フラグを登録完了に変更する登録完了管理手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、留守番電話システムは登録完了有無フラグでメッセージの登録が完了しているか完了していないかを管理することができ、発信者は、登録有無フラグが未完了のまま切断し、後に接続して登録有無フラグを登録完了に変更することが可能となる。
【0011】
請求項5に記載の留守番電話システムは、請求項4において、前記登録完了管理手段は、前記登録完了有無フラグが登録完了を表している時に前記発信端末からの変更要求を受信した場合、前記登録完了有無フラグを未完了に変更することにより、前記発信者用管理情報で管理されているメッセージの変更を可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、メッセージの登録が完了した後にも、メッセージを変更することが可能となり、メッセージの変更処理中は登録未完了として管理することができる。
【0012】
請求項6に記載の留守番電話システムは、請求項4又は5において、前記着信端末からの再生要求を受信した時に前記登録完了有無フラグが完了を表している場合にのみ、前記着信者用管理情報で管理されているメッセージの再生を許可する再生管理手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、登録が完了したメッセージのみを着信者に視聴させることができる。
【0013】
請求項7に記載の留守番電話システムは、請求項4から6の何れか1項において、前記登録完了管理手段は、前記登録完了有無フラグが変更された場合に、その旨を前記着信端末に通知することを特徴とする。
本発明によれば、着信者はメッセージの登録が完了したか否かを知ることができ、メッセージをタイムリーに視聴できるか否かを知ることができる。
【0014】
請求項8に記載の留守番電話システムは、請求項1から7の何れか1項において、前記着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージが再生された場合に、前記連動管理手段は、前記着信者用管理情報を削除するとともに、前記発信者用管理情報を削除することを特徴とする。
本発明によれば、メッセージが再生された場合に着信者用及び発信者用の管理情報を連動して削除するため、メモリを節約できるとともに、未再生のメッセージの管理やアクセスが容易となる。
【0015】
請求項9に記載の留守番電話システムは、請求項1から8の何れか1項において、複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段をさらに備え、前記発信者用管理情報には、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち、発信者により選択された、メッセージとして再生すべきコンテンツの識別子が含まれることを特徴とする。
本発明によれば、発信者は再生すべきメッセージを複数のコンテンツの中から任意に選択することができ、発信者の音声メッセージに限らず、メッセージに変化をもたせることができる。
【0016】
請求項10に記載のメッセージ登録方法は、着信者宛のメッセージを該着信者に関連付けて管理するための着信者用管理情報を着信者用データ記憶領域に記憶し、前記着信者が利用する着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを再生する留守番電話システムが実行するメッセージ登録方法であって、発信者が利用する発信端末から着信端末への発信時に、前記発信端末が前記着信端末と接続する代わりに前記留守番電話システムと接続した場合に、前記留守番電話システムは、前記発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶する連動管理ステップを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明によれば、留守番電話システムは、発信端末と接続した場合に、発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶するため、発信者は通信端末を利用して発信者用管理情報を任意のタイミングで登録及び変更することで、着信者用管理情報を連動して登録及び変更することができる。したがって、着信者宛のメッセージを任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、留守番電話システムは、発信端末と接続した場合に、発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶するため、発信者は通信端末を利用して発信者用管理情報を任意のタイミングで登録及び変更することで、着信者用管理情報を連動して登録及び変更することができる。したがって、着信者宛のメッセージを任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信ネットワークの全体構成図である。
【図2】同実施形態に係るユーザ毎データ記憶領域に記憶される管理情報の一例を示す図である。
【図3】同実施形態に係るコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツの一例を示す図である。
【図4】同実施形態に係る移動通信端末の不揮発性メモリに記憶されるコンテンツ情報一覧の一例である。
【図5】同実施形態に係る留守番電話システム接続時のメッセージの登録処理を示すシーケンス図である。
【図6】同実施形態に係る留守番電話システム接続時のメッセージの登録処理を示すシーケンス図である。
【図7】同実施形態に係る留守番電話システム接続時のメッセージの登録処理時にユーザ毎データ記憶領域に記録される管理情報の一例を示す図である。
【図8】同実施形態に係るメッセージを後で登録する場合の登録処理を示すシーケンス図である。
【図9】同実施形態に係るメッセージを後で登録する場合の登録処理を示すシーケンス図である。
【図10】同実施形態に係るメッセージを後で登録する場合の登録処理時にユーザ毎データ記憶領域に記録される管理情報の一例を示す図である。
【図11】同実施形態に係るメッセージの変更処理を示すシーケンス図である。
【図12】同実施形態に係るメッセージ再生処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等の構成要素は同一符号によって示されている。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信ネットワークの全体構成図である。同図に示すように、移動通信ネットワークは、移動通信端末40と、移動通信端末40を利用するユーザの加入者情報及び在圏情報を管理する加入者情報サーバ30と、在圏する移動通信端末40の通信を制御する交換機20と、移動通信端末40に留守番電話サービスを提供する留守番電話システム10と、を含んで構成される。移動通信ネットワークを構成するこれらの各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)と、各種ソフトウェアを記憶するRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等を含む記憶装置と、通信を制御する通信インターフェースとを備えている。
【0021】
(留守番電話システムの構成)
次に、留守番電話システム10の機能構成について説明する。
図1に示すように、留守番電話システム10は、ユーザ毎データ記憶領域11と、コンテンツ記憶部12と、連動管理部13と、登録完了管理部14と、再生管理部15とを備えている。
ユーザ毎データ記憶領域11は、移動通信端末40を利用するユーザ毎に設けられた記憶領域であり、ユーザが登録した、又はユーザに対して登録された留守番電話メーセージを管理するための管理情報を記憶する。
【0022】
図2には、ユーザ毎データ記憶領域11に記憶される管理情報の一例を示す。
図2(a)は、ユーザが発信者となり、着信者宛のメッセージを登録した場合に記録される発信者用管理情報の一例を示す。同図に示すように、各発信者用管理情報は、ユーザ毎データ記憶領域11に設定されたユーザ用のボックス(BOX)のBOX番号と対応付けられて管理されている。各発信者用管理情報は、発信を示す着信/発信区別と、メッセージを登録した登録時刻と、着信者の電話番号と、発信者が登録したメッセージを識別するためのコンテンツID/BOX No.と、メッセージの登録が完了したか否かを示す登録完了有無と、で構成される。
【0023】
図2(b)は、ユーザが着信者となり、発信者からのメッセージの登録を受けた場合に記録される着信者用管理情報の一例を示す。同図に示すように、各着信者用管理情報も、ユーザ毎データ記憶領域11に設定されたユーザ用のBOXのBOX番号と対応付けられて管理されている。各着信者用管理情報は、着信を示す着信/発信区別と、発信者によりメッセージが登録された登録時刻と、発信者の電話番号と、発信者により登録されたメッセージのコンテンツIDが登録されている発信者のBOX番号を示すコンテンツID/BOX No.と、メッセージの登録が完了したか否かを示す登録完了有無と、で構成される。
【0024】
なお、上述した管理情報の例では、1人のユーザのデータ記憶領域に、発信者用管理情報のみ又は着信者用管理情報のみが記憶される場合について説明したが、1人のユーザは発信者にも着信者にもなり得るため、1人のユーザのデータ記憶領域に、発信者用管理情報と着信者用管理情報との両方が記憶される場合もあり得る。
コンテンツ記憶部12は、メッセージとして選択可能な、或いは既にメッセージとして選択されている、複数のコンテンツを記憶する。図3には、コンテンツ記憶部12に記憶されるコンテンツの一例を示す。コンテンツID「A0001」で識別されるコンテンツは、ユーザが購入しアップロードしたコンテンツであり、コンテンツID「B0001」で識別されるコンテンツは、ユーザの音声が録音された音源ファイルであり、コンテンツID「A0002」で識別されるコンテンツは、ユーザの音声が録音された音源ファイルが後にユーザにより変更された音源ファイルである。
【0025】
連動管理部13は、発信者が利用する移動通信端末40から着信者が利用する移動通信端末40への発信時に、発信者が利用する移動通信端末40と接続した場合に、着信者用管理情報を着信者用のユーザ毎データ記憶領域11(以下「着信者用データ記憶領域」という)に記憶するのに連動して、発信者用管理情報を発信者用のユーザ毎データ記憶領域11(以下「発信者用データ記憶領域」という)に記憶する。
【0026】
また、連動管理部13は、メッセージの登録が完了していない時に、メッセージの登録要求を発信者が利用する移動通信端末40から受信した場合に、該当する発信者管理情報と着信者管理情報とを連動して更新することにより、当該登録要求のあったメッセージを発信者用管理情報及び着信者管理情報を用いて管理する。
また、連動管理部13は、メッセージの登録が完了した後に、メッセージの変更要求を発信者が利用する移動通信端末40から受信した場合に、該当する発信者用管理情報と着信者用管理情報とを連動して更新することにより、発信者用管理情報及び着信者用管理情報で管理されるメッセージを変更する。
【0027】
また、連動管理部13は、着信者が利用する移動通信端末40からの再生要求により、着信者用管理情報で管理されているメッセージが再生された場合に、該着信者用管理情報を削除するとともに、該着信者用管理情報に対応する発信者用管理情報を削除する。
登録完了管理部14は、発信者用管理情報及び着信者用管理情報に含まれる「登録完了有無」を用いて、メッセージの登録が完了したか否かを管理する。例えば、登録完了有無が「登録未完了」を表している時に発信者が利用する移動通信端末40からのメッセージの登録要求を受信し、メッセージの登録が完了した場合、登録完了有無を「登録完了」に変更する。また、登録完了管理部14は、登録完了有無が「登録完了」を表している時に発信者が利用する移動通信端末40からの変更要求を受信した場合、登録完了有無を「登録未完了」に変更することにより、メッセージの変更を可能とする。そして、メッセージの変更が完了すると、登録完了有無を「登録完了」に変更する。
【0028】
再生管理部15は、登録完了有無が「登録完了」を表している場合にのみ、着信者が利用する移動通信端末40からの再生要求に基づき、着信者用管理情報で管理されているメッセージの再生を許可する。
その他、留守番電話システム10は、留守番電話サービス用のガイダンスを発信者が利用する移動通信端末40に送信する機能、制御信号を処理する機能、インターネットからコンテンツ記憶部12にアクセスするためのWebインターフェース、発信者がメッセージを登録したり変更するために用いるメッセージ登録変更画面を表示する機能等を有する。
なお、留守番電話システム10は、1つの通信装置で構成されていてもよいし、複数の通信装置で構成されていてもよい。例えば、留守番電話システム10は、コンテンツ記憶部12を備えたデータベースサーバと、残りの機能を備えたサーバとで構成されていてもよい。
【0029】
(移動通信端末の構成)
移動通信端末40は、一般的な携帯電話機であり、音声通話をしたり、Web接続をする機能を備えている。
移動通信端末40の不揮発性メモリには、図4に示すようなコンテンツ情報一覧が記憶されている。当該コンテンツ情報一覧は、コンテンツをサーバからダウンロードしたり、音声を録音したり、外部の記録媒体からコンテンツをコピーしたりすることにより、生成される。なお、移動通信端末40は、携帯電話機に限らず、例えば、PHS(登録商標)であっても、スマートフォンであってもよい。
【0030】
(動作)
次に、上記構成における動作例について説明する。
ここで、発信者が利用する移動通信端末40を「発信端末40a」、発信端末40aからの着信を受ける着信者が利用する移動通信端末40を「着信端末40b」、発信端末40aが在圏する交換機20を「発側交換機20a」、着信端末40bが在圏する交換機20を「着側交換機20b」として説明する。
(留守番電話システム接続時のメッセージの登録処理)
まず、図5及び図6に示すシーケンス図を参照して、留守番電話システム接続時のメッセージの登録処理について説明する。ここで、発信端末40aの電話番号は「080XXXXXXXA」、着信端末40bの電話番号は「080XXXXXXXB」であるものとする。
【0031】
まず、発信者は、発信端末40aを操作して着信者番号を入力し、発呼の指示を行う(図5のステップS101)。これにより、発信端末40aは、発信者番号と着信者番号とを含む接続要求を送信する(ステップS102)。
発側交換機20aは、着信端末40bが在圏する着側交換機20bを判定するために、ルーチング情報の問合せを行う(ステップS103)。
加入者情報サーバ30は、問合せを受けると、着側交換機20bの識別子を含むルーチング情報を払い出し、着信者番号で特定される加入者情報を取得して、発側交換機20aに送信する(ステップS104)。
発側交換機20aは、ルーチング情報を取得すると、接続要求を発側交換機20aに向けて送信する(ステップS105)。
【0032】
着側交換機20bは、接続要求を受けると、起動すべきサービスの判定を行う(ステップS106)。まず、着側交換機20bは、起動すべきサービスを加入者情報サーバ30に問い合わせる(ステップS107)。
加入者情報サーバ30は、問合せを受けると、着信者の加入者情報を参照し、留守番電話サービス契約に加入していることを確認する(ステップS108)。そして、設定されている留守番電話サービスの開始条件や呼出秒数を判定する。ここでは、着信時に無条件で強制的に留守番電話サービスに接続するモードに設定されているものとする。
【0033】
次に、加入者情報サーバ30は、着信端末40bの位置を問い合わせる(ステップS109)。着側交換機20bは、加入者情報サーバ30から問合せを受けると、配下の基地局を介して着信端末40bに位置を問い合わせ(ステップS110)、着信端末40bは問合せに応答する(ステップS111)。応答を受けた着側交換機20bは、着信端末40bの位置を加入者情報サーバ30に応答する(ステップS112)。
【0034】
次に、加入者情報サーバ30は、起動サービスの分析を行い(ステップS113)、分析結果に従って、留守番電話サービスへの接続及びガイダンスの送信を指示する(ステップS114)。
また、加入者情報サーバ30は、ルーチング情報を払出し、ルーチング情報及びガイダンスの音源格納部識別番号を含む信号を発側交換機20aに送信する(ステップS115)。
【0035】
ステップS114で留守番電話サービスへの接続要求を受けた着側交換機20bは、接続処理中通知を発側交換機20aに送信し(ステップS116)、留守番電話接続ガイダンス「転送します。」を発信端末40aに送信する(ステップS117)。
次に、着側交換機20bは、接続要求を留守番電話システム10に送信する(図6のステップS118)。留守番電話システム10は、接続要求に対して接続応答を返信する(ステップS119)。これにより、留守番電話システム10と発信端末40aとが接続される。
【0036】
留守番電話システム10は、留守番電話接続ガイダンス「今録音するなら#1、既にあるコンテンツを設定するなら#2、後で録音設定するなら#3を設定してください。」を発信端末40aに対して送信する(ステップS120)。
ここで、発信者は、#2(既にあるコンテンツを設定する)を選択するものとする。これにより、発信端末40aは、その旨の信号を送信する(ステップS121)。
留守番電話システム10は、コンテンツ記憶部12を検索して、ユーザの音声を録音したもの以外の、予め用意された固定のコンテンツを認識する(ステップS122)。
留守番電話システム10は、「コンテンツ1は〜です。コンテンツ2は〜です。設定したいコンテンツ番号をおして下さい・・・」というガイダンスを発信端末40aに送信する(ステップS123)。
【0037】
発信端末40aのユーザは、#2のコンテンツを選択し、発信端末40aはその旨の信号を送信する(ステップS124)。
留守番電話システム10の連動管理部13は、図7(a)に示すように、発信者用データ記憶領域に、新規のメッセージ管理情報格納用のBOX1を設定する。そして、当該BOX1に、発着信区別「発信」、登録時刻「2008/9/25」、相手の電話番号「080XXXXXXXB」、#2に対応するコンテンツID「A0001」、登録完了有無「登録完了」を含む発信者用管理情報を記録する(ステップS125)。
【0038】
さらに、留守番電話システム10の連動管理部13は、図7(b)に示すように、着信者用データ記憶領域に、新規のメッセージ管理情報格納用のBOX2を設定する。そして、当該BOX2に、発着信区別「着信」、登録時刻「2008/9/25」、相手の電話番号「080XXXXXXXA」、登録されたメッセージのコンテンツIDが記録されている発信者のBOX番号「080XXXXXXXA−BOX1」、登録完了有無「登録完了」を含む着信者用管理情報を記録する(ステップS126)。
【0039】
管理情報の記録が終わると、発信端末40aと留守番電話システム10との通信は切断される(ステップS127)。
管理情報の登録完了有無が「登録完了」に設定されたため、留守番電話システム10の登録完了管理部14は、SMS(Short Message Service)、Pushメッセージによるポップアップ、電子メール等で、着信端末40bに新規メッセージが登録されたことを通知する(ステップS128)。
【0040】
(後でメッセージを登録する場合の登録処理)
次に、図8及び図9に示すシーケンス図を参照して、発信端末40aから発信して留守番電話システム10に接続した時にメッセージを登録せずに、一旦切断した後にメッセージを登録する場合の登録処理について説明する。図8及び図9のステップS101〜S120までの処理は、図5及び図6を参照して説明したステップS101〜S120までの処理と同様である。
図9に示すステップS120において留守番電話システム10から発信端末40aに送信されたガイダンスに対して、発信者は、ここでは#3(後で録音設定する)を選択する。これにより、発信端末40aはその旨の信号を留守番電話システム10に送信する(ステップS201)。
【0041】
留守番電話システム10の連動管理部13は、図10(a)に示すように、発信者用データ記憶領域に、新規のBOX1を設定し、当該BOX1に、発着信区別「発信」、登録時刻「2008/9/25」、相手の電話番号「080XXXXXXXB」、コンテンツID/BOX No.はブランク、登録完了有無「登録未完了」を含む発信者用管理情報を記録する。さらに、図10(b)に示すように、着信者用データ記憶領域に、新規のBOX2を設定し、当該BOX2に、発着信区別「着信」、登録時刻「2008/9/25」、相手の電話番号「080XXXXXXXA」、BOX番号はブランク、登録完了有無「登録未完了」を含む着信者用管理情報を記録する(ステップS202)。
【0042】
管理情報の記録が終わると、発信端末40aと留守番電話システム10との通信は切断される(ステップS203)。
その後、発信者はメッセージを登録するために、発信端末40aを操作してWeb接続の指示を行う。発信端末40aは、発信者番号を含む接続信号を送信する(ステップS204)。なお、Web接続に限らず、音声接続を行ってもよい。
留守番電話システム10のWebインターフェースはWeb接続の指示を受信すると、発信者番号を認識し、発信者専用のメッセージ登録変更画面を発信端末40aに表示する(ステップS205)。当該メッセージ登録変更画面には、発信者用データ記憶領域に設定されているBOXの一覧が表示される。
【0043】
発信者は、登録完了有無が「登録未完了」となっているBOXを選択する。そして、発信端末40aで録音した音ファイルあるいは予め発信端末40aにコンテンツ情報一覧として保存されているコンテンツをアップロード指示するか、あるいは留守番電話システム10のコンテンツ記憶部12に記憶されているコンテンツのIDを選択する。これにより、発信端末40aはメッセージ登録要求を留守番電話システム10に送信する(ステップS206)。
【0044】
留守番電話システム10は、メッセージ登録要求として、発信端末40aから新規のコンテンツがアップロードされてきた場合には、当該コンテンツコンテンツIDを割り当て、当該コンテンツID及びコンテンツをコンテンツ記憶部12に記憶する。
そして、図10(c)に示すように、連動管理部13は、発信者用データ記憶領域のBOX1に記録されている発信者用管理情報中のコンテンツID/BOX No.に、メッセージ登録要求に含まれていたコンテンツID又は割り当てられたコンテンツID(ここでは、「A0002」とする)を設定し、登録完了管理部14は登録完了有無を「登録完了」に変更する(ステップS207、S208)。
【0045】
管理情報の記録が終わると、発信端末40aと留守番電話システム10との通信を切断する(ステップS209)。
留守番電話システム10は、発信者用データ記憶領域のBOX1に記録されている発信者用管理情報中の登録完了有無が「登録未完了」から「登録完了」に遷移したことを検出すると、図10(d)に示すように、連動管理部13は、当該BOXと関連する着信者用データ記憶領域のBOX2に記録されている着信者用管理情報中の、コンテンツID/BOX No.に、発信者により登録されたコンテンツIDが記録されている「080XXXXXXXA−BOX1」を設定し、登録完了管理部14は登録完了有無に「登録完了」を設定する。(ステップS210、S211)。
そして、登録完了管理部14は、SMS、Pushメッセージによるポップアップ、電子メール等で新規メッセージが登録されたことを着信端末40bに通知する(ステップS212)。
【0046】
(登録完了後のメッセージの変更処理)
次に、図11に示すシーケンス図を参照して、メッセージの登録が完了し管理情報の登録完了有無が「登録完了」に設定された後に、メッセージ内容を変更する変更処理について説明する。
まず、発信者はWeb接続の指示を行う。これにより、発信端末40aは発信者番号を含む接続信号を送信する(ステップS301)。なお、Web接続に限らず、音声接続を行ってもよい。
留守番電話システム10のWebインターフェースはWeb接続の指示を受信すると発信者番号を認識し、発信者専用のメッセージ登録変更画面を発信端末40aに表示する(ステップS302)。
【0047】
発信者は、登録完了有無が「登録完了」となっているBOXのうち、変更すべき管理情報が記録されているBOXを選択する。これにより、発信端末40aは、選択された変更すべきBOXを留守番電話システム10に通知する(ステップS303)。
通知を受けた留守番電話システム10の登録完了管理部14は、該当BOXの登録完了有無を「登録未完了」に変更する(ステップS304、S305)。
そして、登録完了管理部14は、SMS、Pushメッセージによるポップアップ、電子メール等により、一時的に該当メッセージを視聴できない旨を着信端末40bに通知する(ステップS306)。
【0048】
発信者は、発信端末40aを操作して、発信端末40aで録音した音ファイルあるいは予め発信端末40aにコンテンツ情報一覧として保存されているコンテンツをアップロード指示するか、あるいは留守番電話システム10のコンテンツ記憶部12に記憶されているコンテンツのIDを選択する。これにより、発信端末40aはメッセージ変更要求を留守番電話システム10に送信する(ステップS307)。
【0049】
留守番電話システム10は、メッセージ変更要求に含まれるコンテンツIDを取得するか、メッセージ変更要求に含まれる新規のコンテンツにコンテンツIDを割り当てることにより、登録すべきコンテンツIDを取得する。
留守番電話システム10の連動管理部13は、変更対象のBOXに記録されている発信者用管理情報中のコンテンツID/BOX No.に、前記取得したコンテンツIDを上書き設定し、登録完了管理部14は登録完了有無を「登録完了」に変更する(ステップS307)。
【0050】
発信者用管理情報の記録が終わると、発信端末40aと留守番電話システム10との通信を切断する(ステップS308)。
留守番電話システム10は、発信者用データ記憶領域のBOXの登録完了有無が、「登録未完了」から「登録完了」に遷移したことを検出し、連動管理部13は、当該BOXと関連する着信者用データ記憶領域のBOX2に記録されている着信者用管理情報中の、コンテンツID/BOX No.に、発信者により登録されたコンテンツIDを設定し、登録完了管理部14は登録完了有無を「登録完了」に変更する(ステップS309、S310)。
登録完了管理部14は、SMS、Pushメッセージによるポップアップ、電子メール等で新規メッセージの登録を着信端末40bに通知する(ステップS311)。
【0051】
(メッセージ再生処理)
次に、図12に示すシーケンス図を参照して、着信者がメッセージを視聴する際のメッセージ再生処理について説明する。ここでは、着信者は発信者のメッセージを視聴するために留守番電話システム10に向けて発信することとなるが、この場合にも、当該着信者が利用する移動通信端末40を「着信端末40b」、着信端末40bが在圏する交換機20を「着側交換機20b」として説明する。
【0052】
着信者は着信端末40bを操作して、発信者が登録を完了したメッセージを視聴するために、留守番電話システム10に接続するための短縮番号を入力し、発呼操作を行う(ステップS401)。これにより、着信端末40bは、発信者番号と着信者番号とを含む接続要求を送信する(ステップS402)。
着側交換機20bは、起動すべきサービスの判定を行うために、加入者情報サーバ30に問い合わせる(ステップS403)。
【0053】
加入者情報サーバ30は、着信者の加入者情報を参照し、着信者が留守番電話サービスに加入していることを判定し、短縮番号が留守番電話システム10の番号であることを解析する(ステップS404)。
次に、加入者情報サーバ30は、留守番電話システム10への接続指示を着側交換機20bに対して行うとともに(ステップS405)、留守番電話システム10へのルーチング情報を払出す(ステップS406)。
【0054】
着側交換機20bは、接続要求を留守番電話システム10に送信する(ステップS407)。留守番電話システム10は、接続要求に対する接続応答を着信端末40bに送信する(ステップS408)。これにより、留守番電話システム10と着信端末40bとは接続され、留守番電話システム10の再生管理部15は、ガイダンスを着信端末40bに送信する。
【0055】
再生管理部15は、着信者用データ記憶領域のBOXに記録されている着信者用管理情報のうち、登録完了有無が「登録完了」のものを選択する。そして、当該選択した着信者用管理情報のコンテンツID/BOX No.に記録されている発信者のBOXから発信者が登録したコンテンツIDを取得する。そして、当該コンテンツIDに対応するコンテンツをコンテンツ記憶部12から取得して再生する(ステップS409)。
留守番電話システム10の連動管理部13は、再生が完了した着信者用データ記憶領域のBOXとその着信者管理情報を削除するとともに、これに連動して、当該BOXに対応する発信者用データ記憶領域に設定されているBOXとその発信者管理情報を削除する(ステップS410)。そして、留守番電話システム10と着信端末40Bとの通信は切断される。
【0056】
以上説明したように、留守番電話システム10の連動管理部13は、発信端末40aと接続した場合に、着信者宛のメッセージを発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用のBOXに記録するとともに、これに連動して、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を着信者用のBOXに記録する。また、前記メッセージの登録要求を発信端末40aから受信した場合に、各管理情報のコンテンツID/BOX No.にメッセージを識別するための情報を設定することにより、登録要求のあったメッセージを前記発信者用管理情報を用いて管理するとともに、これに連動して、前記メッセージを着信者管理情報を用いて管理する。また、前記メッセージの変更要求を発信端末40aから受信した場合に、発信者用のBOXに記憶されている発信者用管理情報を変更するとともに、当該変更に連動して、着信者用のBOXに記憶されている着信者用管理情報を変更する。このため、発信端末40aは、留守番電話システム10との呼を接続し続けることなく、発信者から着信者宛のメッセージを任意のタイミングで柔軟に登録及び変更することが可能となる。また、再生し終わったBOXを削除するため、メモリを節約することができるとともに、メッセージの管理が容易となる。また、管理情報中の登録完了有無により、登録が完了の有無、着信者への通知タイミング、再生可否を管理することができる。また、メッセージとして様々なコンテンツを登録することができ、バラエティを持たせることが可能となる。
【符号の説明】
【0057】
10 留守番電話システム
11 ユーザ毎データ記憶領域
12 コンテンツ記憶部
13 連動管理部
14 登録完了管理部
15 再生管理部
20 交換機
20a 発側交換機
20b 着側交換機
30 加入者情報サーバ
40 移動通信端末
40a 発信端末
40b 着信端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信者宛のメッセージを該着信者に関連付けて管理するための着信者用管理情報を着信者用データ記憶領域に記憶し、前記着信者が利用する着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを再生する留守番電話システムであって、
発信者が利用する発信端末から着信端末への発信時に、前記発信端末が前記着信端末と接続する代わりに自システムと接続した場合に、
前記発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶する連動管理手段を備えることを特徴とする留守番電話システム。
【請求項2】
前記連動管理手段は、
前記メッセージの登録要求を前記発信端末から受信した場合に、
前記登録要求のあったメッセージを前記発信者用管理情報を用いて管理するとともに、前記メッセージを着信者管理情報を用いて管理することを特徴とする請求項1に記載の留守番電話システム。
【請求項3】
前記連動管理手段は、
前記メッセージの変更要求を前記発信端末から受信した場合に、
前記発信者用管理情報で管理されているメッセージを変更するとともに、前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の留守番電話システム。
【請求項4】
前記発信者用管理情報及び前記着信者用管理情報は、メッセージの登録が完了したか否かを表す登録完了有無フラグを含み、
前記登録完了有無フラグが未完了を表している時に前記発信端末からのメッセージの登録要求を受信した場合、
前記登録完了有無フラグを登録完了に変更する登録完了管理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の留守番電話システム。
【請求項5】
前記登録完了管理手段は、
前記登録完了有無フラグが登録完了を表している時に前記発信端末からの変更要求を受信した場合、前記登録完了有無フラグを未完了に変更することにより、前記発信者用管理情報で管理されているメッセージの変更を可能とすることを特徴とする請求項4に記載の留守番電話システム。
【請求項6】
前記着信端末からの再生要求を受信した時に前記登録完了有無フラグが完了を表している場合にのみ、前記着信者用管理情報で管理されているメッセージの再生を許可する再生管理手段をさらに備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の留守番電話システム。
【請求項7】
前記登録完了管理手段は、
前記登録完了有無フラグが変更された場合に、その旨を前記着信端末に通知することを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の留守番電話システム。
【請求項8】
前記着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージが再生された場合に、
前記連動管理手段は、前記着信者用管理情報を削除するとともに、前記発信者用管理情報を削除することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の留守番電話システム。
【請求項9】
複数のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段をさらに備え、
前記発信者用管理情報には、前記コンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのうち、発信者により選択された、メッセージとして再生すべきコンテンツの識別子が含まれることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の留守番電話システム。
【請求項10】
着信者宛のメッセージを該着信者に関連付けて管理するための着信者用管理情報を着信者用データ記憶領域に記憶し、前記着信者が利用する着信端末からの再生要求により前記着信者用管理情報で管理されているメッセージを再生する留守番電話システムが実行するメッセージ登録方法であって、
発信者が利用する発信端末から着信端末への発信時に、前記発信端末が前記着信端末と接続する代わりに前記留守番電話システムと接続した場合に、 前記留守番電話システムは、前記発信者から着信者宛のメッセージを前記発信者に関連付けて管理するための発信者用管理情報を発信者用データ記憶領域に記憶するとともに、前記メッセージを着信者に対応付けて管理するための着信者用管理情報を前記着信者用管理領域に記憶する連動管理ステップを備えたことを特徴とするメッセージ登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−239386(P2010−239386A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−84985(P2009−84985)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】