説明

番組記録装置および番組記録方法

【課題】同一チャンネルの連続して放映される番組を録画する場合に、録画されない部分がなく、かつそれぞれの番組の番組情報を取得すること。
【解決手段】実施形態によれば、番組記録装置は、番組プロバイダから送信された放送ストリームを受信する受信モジュールと、前記放送ストリームに基づいた番組データを記録装置に記録する記録手段であって、前記プロバイダから送信され、放映時間帯が連続する複数の番組を記録する場合に、前記複数の番組を含む一つの番組データを前記記録装置に記録する、番組記録手段と、前記複数の番組に対応する複数の番組情報を取得する、番組情報取得手段と、前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成する生成手段と、前記複数の番組データと前記複数の番組情報とを関連づける情報を生成する生成手段と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送番組を記録する番組記録装置および番組記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ番組をHDD(Hard Disk Drive)に記録する録画装置が普及している。放映時間帯が連続するテレビ番組を同一チューナによって受信して、HDDに記録する場合、初めの番組の最後や、後の番組の最初又はその両方が少し切れてしまう。
【0003】
ところで、テレビ番組間にテレビコマーシャルが流されない、ステーションブレイクレス編成が行われることがある。また、日本放送協会ではテレビコマーシャルが流されない。
【0004】
ステーションブレイクレス編成の番組や日本放送協会の番組の場合、番組の終わりには重要な告知がおこなわれることがあるが、告知が記録されない可能性がある。また、録画終了時間を後続の番組の時間に合わせると後続の番組の番組情報が記録されないことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−113342号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
同一チャンネルの連続して放映される番組を別個に録画した場合、録画されない部分が発生する。また、同一チャンネルの連続して放映される番組をまとめて録画した場合、後続の番組の番組情報が記録されない。
【0007】
本発明の目的は、同一チャンネルの連続して放映される番組を録画する場合に、録画されない部分がなく、かつそれぞれの番組の番組情報を取得することが可能な番組記録装置および番組記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、番組記録装置は、受信モジュールと、番組記録手段と、番組情報取得手段と、生成手段と、生成手段と、を具備する。受信モジュールは、番組プロバイダから送信された放送ストリームを受信する。番組記録手段は、前記放送ストリームに基づいた番組データを記録装置に記録する。番組記録手段は、前記番組プロバイダから送信され、放映時間帯が連続する複数の番組を記録する場合に、前記複数の番組を含む一つの番組データを前記記録装置に記録する。番組情報取得手段は、前記複数の番組に対応する複数の番組情報を取得する。生成手段は、前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成する。生成手段は、前記複数の番組データと前記複数の番組情報とを関連づける情報を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態の番組記録装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】同一チャンネルの番組Aと番組Bとが連続している状態を示す図である。
【図3】手動録画時に録画開始時から自動録画停止時までに番組Aと番組Bとが存在する状態を示す図である。
【図4】番組Aと番組Bとを一つの映像ファイルとして記録した状態を示す図である。
【図5】図4に示す一つの映像ファイルを分割した状態を示す図である。
【図6】録画番組データベースに番組Aの番組情報Aの格納場所を示すデータと映像ファイルAの格納場所を示すデータとを関連づけられた情報と、番組Bの番組情報Bの格納場所を示すデータと第2の映像ファイルBの格納場所を示すデータとを関連づけた情報を録画番組データベースに登録した状態を示す図。
【図7】予約録画時の処理の手順を示すフローチャート。
【図8】手動録画時の処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、この実施の形態で説明する番組記録装置の概要を示している。図1に示す記録再生装置は、情報記録媒体として、DVD等の光ディスクとハードディスクとの双方を取り扱うことができる装置として示しているが、情報記録媒体としては、例えば半導体メモリ等に置換されてもよいものである。
【0012】
図1において、各ブロックを大きく分けると、左側には記録制御部18Dの主なブロックを示し、右側には再生部の主なブロックを示している。
【0013】
図1に示す記録再生装置は、ディスクドライブ部11とHDD部12との2種類のディスクドライブを有する。まず、ディスクドライブ部11は、ビデオファイルを構築できる情報記録媒体である第1のメディアとしての光ディスク13を回転駆動し、情報の読み書きを実行する。ディスクドライブ部11は、光ディスク13に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系等を有する。また、HDD部12は、第2のメディアとしてのハードディスク14を駆動する。
【0014】
データプロセッサ部15は、ディスクドライブ部11及びHDD部12に記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。データプロセッサ部15は、記録または再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部等を含む。
【0015】
また、図1に示す記録再生装置は、記録側を構成するエンコーダ部16と、再生側を構成するデコーダ部17と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック18とを主たる構成要素としている。エンコーダ部16は、トランスポートストリーム処理部及び複数のエンコーダを含む。
【0016】
エンコーダ部16は、基本的には入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。
【0017】
エンコーダ部16からのエンコード出力は、バッファメモリ19を含むフォーマッタ20にて所定のDVD−RAM(random access memory)のフォーマットに変換され、先のデータプロセッサ部15に供給される。なお、トランスポートストリームから抽出したパケットエレメンタリーストリームが、エンコーダ部16から直接HDD部12のハードディスク14に記録される場合もある。
【0018】
エンコーダ部16には、スイッチ21を介して、A/V(audio/video)入力部22から得られる外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号とを入力することができる。
【0019】
また、エンコーダ部16には、スイッチ21を介して、地上波デジタルチューナ24、衛星BS(broadcasting satellite)/CS(communication satellite)チューナ25からの受信信号を選択的に入力することができる。
【0020】
そして、エンコーダ部16で複数のエンコーダが活用される場合、地上波デジタルチューナ24で受信した番組(放送ストリーム)をHDD部12で記録し、同時に、衛星BS/CSチューナ25で受信した番組を視聴することも可能である。
【0021】
なお、エンコーダ部16は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力されるときは、圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を直接フォーマッタ20に供給することもできる。また、エンコーダ部16は、アナログデジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオミキシング部27やオーディオセレクタ28に直接供給することもできる。
【0022】
エンコーダ部16に含まれるMPEG(moving picture experts group)ビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号はMPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。
【0023】
デジタルオーディオ信号は、MPEGまたはAC(audio compression)−3規格に基づいて固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、あるいはリニアPCM(pulse code modulation)のデジタルオーディオ信号に変換される。
【0024】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号は、フォーマッタ20にてパック化され、ビデオパック、オーディオパックとなり、さらに、これらが集合されて、DVD−ビデオ規格で規定されたフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD−レコーディング規格で規定されたフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。フォーマッタ20は、上記の変換処理のときに、バッファメモリ19も利用している。
【0025】
図1に示す記録再生装置は、フォーマッタ20でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオ等のパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ部15を介してHDD部12またはディスクドライブ部11に供給し、ハードディスク14または光ディスク13に記録することができる。
【0026】
また、ハードディスク14または光ディスク13に記録された情報を、データプロセッサ部15、ディスクドライブ部11を介して光ディスク13またはハードディスク14に記録することもできる。
【0027】
さらに、ハードディスク14または光ディスク13に記録されている複数番組のビデオオブジェクトを、一部削除したり、異なる番組のオブジェクトをつなげたり、といった編集処理を行なうこともできる。
【0028】
上記マイクロコンピュータブロック18は、CPU(central processing unit)18Aと、制御プログラム等が書きこまれたROM(read only memory)、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAM、各種の設定情報が記録される不揮発性メモリ等を含むメモリ部18Bとを含んでいる。
【0029】
また、マイクロコンピュータブロック18は、ネットワークI/F(interface)29を介して、外部ネットワークに接続することが可能である。これにより、外部のサーバから電子番組案内情報(DEPG:dynamic electronic program guide)等を取り込むことも可能である。
【0030】
さらに、マイクロコンピュータブロック18のCPU18Aは、メモリ部18BのROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF(universal disk format)記録、AVアドレス設定等を実行する。
【0031】
また、マイクロコンピュータブロック18は、記録再生装置の各ブロックを統括して制御するために必要な各種の情報処理部を有する。この情報処理部は、図示しないが、ディレクトリ検出部、VMG(video manager)情報(全体のビデオ管理情報)作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報(RDI)処理部、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を備える。
【0032】
さらに、マイクロコンピュータブロック18は、編集を実行する際の管理情報の制御部である編集時管理情報制御部を備えている。
【0033】
また、マイクロコンピュータブロック18には、EPG生成部18C、記録制御部18D、予約録画制御部18E、手動録画制御部18F、番組情報取得部18G、ファイル分割部18H、録画番組データベース登録部18I等が設けられている。これら各制御部18C〜18Iの動作については、後で詳しく説明することにする。
【0034】
マイクロコンピュータブロック18の実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、記録再生装置の表示部30に表示されるか、または、モニターディスプレイ31にOSD(on screen display)表示される。
【0035】
また、マイクロコンピュータブロック18は、この記録再生装置を操作するための操作信号を与えるキー操作入力部32を有する。このキー操作入力部32は、例えば記録再生装置の本体上に設けた操作スイッチ類や、リモートコントローラ等に相当する。また、記録再生装置と有線通信または無線通信(光通信や赤外線通信等を含む)等の手段を用いて接続されたPC(personal computer)であってもよい。いずれの形態であっても、ユーザがこのキー操作入力部32を操作することにより、入力された映像音声信号の記録処理や、記録されたコンテンツの再生処理、または記録されたコンテンツに対する編集処理等を施すことができる。
【0036】
なお、マイクロコンピュータブロック18が、ディスクドライブ部11、HDD部12、データプロセッサ部15、エンコーダ部16及び/またはデコーダ部17等を制御するタイミングは、STC(system time clock)34からの時間データに基づいて実行することができる。記録や再生の動作は、通常はSTC34からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC34とは独立したタイミングで実行されてもよい。
【0037】
デコーダ部17は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするV(video)デコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするA(audio)デコーダとを有する。また、デコードされた主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕等を重ねて出力するビデオプロセッサを備えている。
【0038】
デコーダ部17の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部27に入力される。ビデオミキシング部27では、例えばテキストデータの合成が行なわれる。また、ビデオミキシング部27には、上記TVチューナ部やA/V入力部22からの信号を直接取り込むラインも接続されている。ビデオミキシング部27には、バッファとして用いるフレームメモリ部35が接続されている。ビデオミキシング部27の出力がアナログ出力の場合はI/F36を介して外部出力され、デジタル出力の場合はデジタルアナログ変換器37を介して外部へ出力される。
【0039】
デコーダ部17の出力オーディオ信号は、オーディオセレクタ28を介してデジタルアナログ変換器38でアナログ変換され外部に出力される。オーディオセレクタ28は、マイクロコンピュータブロック18からのセレクト信号により制御される。これにより、オーディオセレクタ28は、上記TVチューナ部やA/V入力部22からのデジタル信号を直接モニタするとき、エンコーダ部16をスルーしたオーディオ信号を直接選択することも可能である。
【0040】
なお、エンコーダ部16のフォーマッタ20では、記録中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック18のCPU18Aへ送る[GOP(group of picture)先頭割り込み時等の情報]。切り分け情報としては、VOBU(video object unit)のパック数、VOBU先頭からのI(intra)ピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間等である。
【0041】
同時に、図示しないアスペクト情報処理部からの情報が記録開始時にCPU18Aに送られ、CPU18AはVOB(video object)ストリーム情報(STI:stream information)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータ等を保存し、再生時に、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行なわれる。
【0042】
また、この記録再生装置では、DVDに記録するビデオファイルは1ディスクに1ファイルとしている。さらに、データをアクセス(シーク)している間に、途切れないで再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位は、CDA(contiguous data area)と称される。CDAサイズは、ECC(error correcting code)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行なっている。
【0043】
データプロセッサ部15は、エンコーダ部16のフォーマッタ20からVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブ部11あるいはHDD部12に供給している。
【0044】
また、マイクロコンピュータブロック18のCPU18Aは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ部15に送る。これにより、管理情報が光ディスク13またはハードディスク14に記録される。このため、エンコードが行なわれているとき、マイクロコンピュータブロック18のCPU18Aは、エンコーダ部16からデータ単位の情報(切り分け情報等など)を受け取る。
【0045】
さらに、マイクロコンピュータブロック18のCPU18Aは、記録開始時に、光ディスク13及びハードディスク14から読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識して、各ディスクの未記録エリアを認識することにより、データプロセッサ部15を介してデータの記録エリアをディスクに設定している。
【0046】
次に、この記録再生装置における番組推薦機能に関する特徴的な構成及び動作について説明する。
EPG生成部18Cは、放送ストリームに重畳されている番組配列情報{SI(Service Information)}に基づいてEPGを作成する。
【0047】
記録制御部18Dは、予約録画制御部18Eまたは手動録画制御部18Fの制御の下に一つの映像ファイルをHDDに記録する。
【0048】
予約録画制御部18Eは、予約録画設定データベースに登録されている予約録画セッテに基づいて、記録制御部18Dを制御して、番組の予約録画を行う。予約録画制御部18Eは、番組Aの録画開始時間の例えば1分前に、番組Aの後に放映される同一の放送局(番組プロバイダ)から放映される番組Bが予約されているかを判定する(図2)。番組Bが予約されている場合、番組Aおよび番組Bの予約録画の設定を削除し、番組Aおよび番組Bを連続して録画する設定を登録する。
【0049】
手動録画制御部18Fは、リモートコントローラ等で録画操作が行われた場合、記録制御部18Dを制御し、現在モニタ31に表示されているチャンネルの記録を開始させる。また、録画操作されてから一定時間(例えば、1時間)経過した後、記録制御部18Dを制御し、記録を停止させる。また、手動録画制御部18Fは、EPGに基づいて、記録が開始されてから一定時間の間に、複数の番組が放映されているかを判定する。例えば、図3に示すように、一定時間(1時間)複数の番組(番組A、番組B)が放映されていると判定した場合、手動録画判定部は、記録終了後に、ファイル分割部18Hに一つの映像ファイルを番組毎に分割するように指示する。
【0050】
また、番組情報取得部18Gは、予約録画制御部18Eまたは手動録画制御部18Fの指令に応じて、番組の記録中に放送ストリームに重畳されているイベント情報テーブル[EIT(Event Information Table)]パケットから番組の開始時刻、番組長、番組名、出演者、番組のジャンルなどを含む番組情報を取得し、取得した番組情報をHDDに格納する。
【0051】
予約録画制御部18Eおよび手動録画制御部18Fは、記録制御部18Dによって複数の番組(番組A、番組B)を含む映像ファイル401(図4)がHDDに記録された場合、映像ファイル401の格納箇所、EPGに含まれる番組Bの放映開始時間に基づいた分割位置をファイル分割部18Hに送信し、映像ファイル401の分割を指示する。ファイル分割部18Hは、予約録画制御部18Eまたは手動録画制御部18Fの指令に応じて、一つの映像ファイルを分割し、二つの映像ファイルA501および映像ファイルB502を生成する(図5)。映像ファイルA501は番組Aを含み、映像ファイルB502は番組Bを含む。
【0052】
録画番組データベース登録部18Iは、図6に示すように、録画番組データベースに番組Aの番組情報Aの格納場所を示すデータと映像ファイルA601の格納場所を示すデータとを関連づけられた情報を登録する。また、録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベースに番組Bの番組情報Bの格納場所を示すデータと第2の映像ファイルB602の格納場所を示すデータとを関連づけられた情報を登録する。
【0053】
次に、予約録画時の処理の手順について図7のフローチャートを説明する。
先ず、予約録画制御部18Eは、番組Aの録画開始時間の例えば1分前に、番組Aの後に同一放送局から放映される番組Bが予約されているかを判定する(ステップ701)。
【0054】
番組Bが予約されていないと判定した場合(ステップ701のNo)、予約録画制御部18Eは、新たな予約録画設定に基づいて番組Aの放映開始時間または放映開始時間の直前になったら、記録制御部18Dに番組Aを放映するチャンネルの録画を指示し、記録制御部18Dが録画を開始する(ステップ711)。予約録画制御部18Eは番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Aの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、予約録画制御部18Eからの指示に応じて、番組Aの番組情報を取得し、番組情報AをHDDに格納する(ステップ712)。番組Bの放映終了時間になったら、予約録画制御部18Eは、記録制御部18Dに記録の停止を指示する(ステップ713)。予約録画制御部18Eは、番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースに登録する(ステップ714)。
【0055】
ステップ701において番組Bが予約されていると判定した場合、予約録画制御部18Eは、予約録画設定データベースから番組Aおよび番組Bの予約録画の設定を削除し(ステップ702)、予約録画設定データベースに番組Aおよび番組Bを連続して録画する設定を登録する(ステップ703)。
【0056】
予約録画制御部18Eは、新たな予約録画設定に基づいて番組Aの放映開始時間または放映開始時間の直前になったら、記録制御部18Dに番組Aを放映するチャンネルの録画を指示し、記録制御部18Dが録画を開始する(ステップ704)。予約録画制御部18Eは番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Aの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、予約録画制御部18Eからの指示に応じて、番組Aの番組情報を取得し、番組情報AをHDDに格納する(ステップ705)。番組Bの放映開始時間後に、予約録画制御部18Eは、番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Bの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、予約録画制御部18Eからの指示に応じて、番組Bの番組情報を取得し、番組情報BをHDDに格納する(ステップ706)。番組Bの放映終了時間になったら、予約録画制御部18Eは、記録制御部18Dに記録の停止を指示する(ステップ707)。
【0057】
予約録画制御部18Eは、記録制御部18Dによって記録された映像ファイルのファイル名、および分割位置をファイル分割部18Hに送信することによって映像ファイルの分割を指示する。ファイル分割部18Hは、予約録画制御部18Eに指示に応じて、映像ファイルを分割する(ステップ708)。
【0058】
予約録画制御部18Eは、番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースに登録する。予約録画制御部18Eは、番組情報Bと映像ファイルBとを関連づけられた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Bと映像ファイルBとを関連づけられた情報の録画番組データベースに登録する(ステップ709)。
【0059】
以上の処理で、同一チャンネルの連続する番組の予約録画が設定されている場合であっても、前に予約録画の設定されている番組Aの最後まで記録された映像ファイルを得ることが可能になる。
【0060】
次に、手動録画時の処理の手順について図7のフローチャートを説明する。
先ず、手動録画制御部18Fは、リモートコントローラ等で録画操作が行われた場合、記録制御部18Dを制御し、現在モニタ31に表示されているチャンネルの記録を開始させる。手動録画制御部18Fは、EPGに基づいて、記録が開始されてから一定時間の間に、複数の番組が放映されているかを判定する(ステップ801)。
【0061】
複数の番組が放送されていないと判定した場合(ステップ801のNo)、手動録画制御部18Fは番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Aの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、手動録画制御部18Fからの指示に応じて、番組Aの番組情報を取得し、番組情報AをHDDに格納する(ステップ811)。また、録画操作されてから一定時間(例えば、1時間)経過したら、手動録画制御部18Fは、記録制御部18Dに記録の停止を指示する(ステップ812)。手動録画制御部18Fは、番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Aと映像ファイルAとを関連づけられた情報の録画番組データベースに登録する(ステップ813)。
【0062】
ステップ801において複数の番組が放送されていないと判定した場合(ステップ801のYes)、手動録画制御部18Fは、番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Aの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、手動録画制御部18Fからの指示に応じて、番組Aの番組情報を取得し、番組情報AをHDDに格納する(ステップ802)。番組Bの放映開始時間後に、手動録画制御部18Fは、番組情報取得部18Gに現在放映されている番組Bの番組情報の取得を指示する。番組情報取得部18Gは、手動録画制御部18Fからの指示に応じて、番組Bの番組情報を取得し、番組情報BをHDDに格納する(ステップ803)。録画操作されてから一定時間(例えば、1時間)経過した後、手動録画制御部18Fは、記録制御部18Dに記録の停止を指示する(ステップ804)。
【0063】
手動録画制御部18Fは、記録制御部18Dによって記録された映像ファイルのファイル名、および分割位置をファイル分割部18Hに送信することによって映像ファイルの分割を指示する。ファイル分割部18Hは、手動録画制御部18Fに指示に応じて、映像ファイルを分割する(ステップ805)。
【0064】
手動録画制御部18Fは、番組情報Aの格納場所と映像ファイルAの格納場所とが関連づけられた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Aの格納場所と映像ファイルAの格納場所とを関連づけた情報を録画番組データベースに登録する。手動録画制御部18Fは、番組情報Bの格納場所と映像ファイルBの格納場所とを関連づけた情報の録画番組データベースへの登録を録画番組データベース登録部18Iに指示する。録画番組データベース登録部18Iは、録画番組データベース登録部18Iに番組情報Bの格納場所と映像ファイルBの格納場所とを関連づけた情報を録画番組データベースに登録する(ステップ806)。
【0065】
以上の処理で、手動で録画が開始されてから録画が自動的に停止するまでの間に複数の番組が放映されている場合であっても、各番組の番組情報が関連づけられた映像ファイルをHDDに格納することが可能になる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
18C…EPG生成部、18E…予約録画制御部、18F…手動録画制御部、18G…番組情報取得部、18H…ファイル分割部、18I…録画番組データベース登録部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組プロバイダから送信された放送ストリームを受信する受信モジュールと、
前記放送ストリームに基づいた番組データを記録装置に記録する記録手段であって、前記番組プロバイダから送信され、放映時間帯が連続する複数の番組を記録する場合に、前記複数の番組を含む一つの番組データを前記記録装置に記録する、番組記録手段と、
前記複数の番組に対応する複数の番組情報を取得する、番組情報取得手段と、
前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成する生成手段と、
前記複数の番組データと前記複数の番組情報とを関連づける情報を生成する生成手段と、
を具備する番組記録装置。
【請求項2】
前記番組プロバイダから送信される番組を予約録画するための予約録画情報が登録され、前記予約録画情報に応じて予約録画を行なうために前記記録手段を制御する予約録画部と、
前記予約録画情報が第1の番組の予約録画を行うための第1の予約録画情報を含む場合、前記予約録画情報が前記第1の番組の後に前記番組プロバイダから送信される第2の番組を予約録画するための第2の予約録画情報を含むかを判定する判定手段と、
前記予約録画情報が前記第2の予約録画情報を含むと判定した場合、前記第1の予約録画情報と前記第2の予約録画情報を削除し、前記第1の番組と前記第2の番組とを予約録画するための第3の予約録画情報を前記予約録画情報に登録する予約録画情報変更手段と、
をさらに具備する番組記録装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記第1の番組の開始時間の設定された時間の前に、前記予約録画情報が前記第1の番組の後に前記番組プロバイダから送信される第2の番組を予約録画するための第2の予約録画情報を含むかを判定する
請求項2に記載の番組記録装置。
【請求項4】
録画操作に応じて、前記録画操作されてから所定の時間の期間に前記番組プロバイダから送信された放送ストリームに含まれる番組を前記記録装置に記録するように、前記記録手段を制御する記録制御手段と、
前記所定の時間の期間に前記番組プロバイダから送信される第1の放送ストリームに複数の番組が含まれるかを判定する判定手段とをさらに具備し、
前記生成手段は、前記判定手段が前記第1の放送ストリーム内に複数の番組が含まれると判定した場合に、前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成する
請求項1に記載の番組記録装置。
【請求項5】
番組プロバイダから送信された放送ストリームを受信し、前記放送ストリームに基づいた番組データを記録装置に記録する記録手段を具備する番組記録装置の番組記録方法であって、
前記番組プロバイダから送信され、放映時間帯が連続する複数の番組を記録する場合に、前記複数の番組を含む一つの番組データを記録装置に記録する、
前記複数の番組に対応する複数の番組情報を取得し、
前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成し、
前記複数の番組データと前記複数の番組情報とを関連づける情報を録画番組管理情報に登録する、
を具備する番組記録方法。
【請求項6】
前記番組記録装置は前記番組プロバイダから送信される番組を予約録画するための予約録画情報が登録され、前記予約録画情報に応じて予約録画を行なうために前記記録手段を制御する予約録画部をさらに具備し、
前記予約録画情報が第1の番組の予約録画を行うための第1の予約録画情報を含む場合、前記予約録画情報が前記第1の番組の後に前記番組プロバイダから送信される第2の番組を予約録画するための第2の予約録画情報を含むかを判定し、
前記予約録画情報が前記第2の予約録画情報を含むと判定した場合、前記第1の予約録画情報と前記第2の予約録画情報を削除し、前記第1の番組と前記第2の番組とを予約録画するための第3の予約録画情報を前記予約録画情報に登録する、
請求項5に記載の番組記録方法。
【請求項7】
前記第1の番組の開始時間の設定された時間の前に、前記予約録画情報が前記第1の番組の後に前記番組プロバイダから送信される第2の番組を予約録画するための第2の予約録画情報を含むかを判定する
請求項6に記載の番組記録方法。
【請求項8】
前記番組記録装置は、録画操作に応じて、前記録画操作されてから所定の時間の期間に前記番組プロバイダから送信された放送ストリームに含まれる番組を前記記録装置に記録するように、前記記録手段を制御する記録制御手段をさらに具備し、
前記所定の時間の期間に前記番組プロバイダから送信される第1の放送ストリームに複数の番組が含まれるかを判定し、
前記判定手段が前記第1の放送ストリーム内に複数の番組が含まれると判定した場合に、前記複数の番組の各放映時間に基づいて前記一つの番組データを分割することによって、複数の番組に対応する複数の番組データを生成する
請求項5に記載の番組記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−51634(P2013−51634A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189636(P2011−189636)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】