説明

異物検出装置

【課題】 異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量を確実に把握し、その情報をユーザーに提示することのできる異物検出装置を提供する。
【解決手段】 搬送路11を連続的に搬送される被検査物が異物を含むか否かを判定し、被検査物が異物を含むと判定されたとき、該異物を含む被検査物を搬送路の所定排出位置から該搬送路外に排出する排出動作が可能な異物検出装置において、異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を出力する排出量情報出力手段16,32を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送路を連続的に搬送される被検査物中の異物を検出する異物検出装置に関し、例えば流動性(塑性、バラ状を含む)のある食品又は食材を含む流動性の被検査物における貝殻、骨片、金属片その他の異物を検出するのに好適な異物検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
異物検出装置には、流動性のある食品のような被検査物、あるいは他の不定形な検査対象物(例えば貝の剥き身)を水等の搬送用流体と共に取り扱うようにした被検査物を、管路により所定の搬送経路で搬送するものがあり、その搬送経路中の被検査物に例えばX線を照射してそのときの透過X線量の分布を把握し、その透過X線量分布状態から異物の存在を検出するものが知られている。また、挽き肉や味噌等のような塑性のある被検査物、あるいは穀物等の微小物のバラ状集合物である被検査物をコンベア等で搬送し、金属検出やX線異物検出を行なうもの等もある。
【0003】
従来のこの種の異物検出装置としては、例えば特許文献1に記載のように、複数のX線検出素子からなる1次元のマルチチャネルX線センサを搬送路と略直交するように配置し、被検査物の連続搬送中におけるこのX線センサの各チャネルの検出信号を異物検出用の閾値と比較して、異物の存在を所要の分解能で検出するようにしたものがある。また、この装置では、異物検出信号が出力されると、選別分配手段である排出弁を作動させ、異物を含む被検査物を排出弁を通して外部に排出するようになっている。
【特許文献1】特許第2591171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような異物検出装置では、異物を含む被検査物を排出弁を通して搬送路から外部に排出する際、異物の検出頻度が高い場合には一回の排出量中に複数の異物が含まれることがあるし、そうでない場合もあり、実際にどれだけの量の被検査物(製品)が異物を含むNG品として排出されたのか、異物検出装置側で確実に把握できていなかった。
【0005】
そのため、被検査物を製品とする食品加工ラインなどにおいて、生産量を正確に把握するためには、排出された被検査物を容器等に入れて量を測定する必要があり、手間がかかっていた。
【0006】
また、ガイド手段によって両側部が規制されたコンベア形態の搬送路上で被検査物(例えば挽き肉、味噌等)を連続的に均一に搬送しながら、その被検査物中の異物をX線異物検出装置により検出するような場合にも、上述の場合と同様に、NG品を搬送路から外部に排出する際、実際にどのくらいの量の被検査物(製品)が異物を含むNG品として排出されたのか、X線異物検出装置側で確実に把握できていなかった。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の問題を解決すべくなされたもので、異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量を確実に把握してその情報をユーザーに提示することのできる異物検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的達成のため、搬送路を連続的に搬送される被検査物が異物を含むか否かを判定し、前記被検査物が異物を含むと判定されたとき、該異物を含む被検査物を前記搬送路の所定排出位置から該搬送路外に排出する排出動作が可能な異物検出装置において、前記異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を出力する排出量情報出力手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
この構成により、搬送路外に排出された被検査物の排出量が排出量情報出力手段の出力によって表わされ、異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量がユーザーに提示されることになる。
【0010】
なお、ここにいう排出量情報出力は、排出量の表示やプリント等による直接出力あるいは他の表示又は記録出力装置へのデータ出力を含む。また、前記異物を検出する方式は、例えばX線異物検出又は金属検出方式であるが、特に限定されるものではない。
【0011】
本発明は、また、搬送路を連続的に搬送される被検査物にX線を照射するX線照射手段と、前記X線照射手段から前記被検査物に照射されて前記被検査物を透過したX線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段で検出された透過X線量に基づいて前記被検査物が異物を含むか否かを判定する判定手段と、前記被検査物を前記搬送路の所定排出位置から該搬送路外に排出する排出動作が可能な排出手段と、前記判定手段により前記被検査物が異物を含むと判定されたとき、該判定結果に基づいて、前記排出手段の排出動作を指令する排出指令信号を出力する排出制御手段と、を備えた異物検出装置において、前記排出手段によって前記搬送路外に排出された前記異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を出力する排出量情報出力手段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この構成により、透過X線量に基づいて被検査物が異物を含むとか判定されると、排出手段が異物を含む被検査物を搬送路外に排出するとともに、その異物を含む被検査物の排出量を表わす情報が排出量情報出力手段によって出力される。したがって、異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量がユーザーに提示されることになる。
【0013】
本発明の異物検出装置は、好ましくは、前記搬送路中を搬送される被検査物の搬送量を設定する搬送量設定手段が設けられ、前記排出量情報出力手段が、前記排出指令信号で規定される前記被検査物の排出時間と前記搬送量設定手段で設定された搬送量とに基づいて、前記排出量を算出する排出量算出部を有するものであり、あるいは、前記搬送路中を搬送される被検査物の流量を計測する流量計測手段が設けられ、前記排出量情報出力手段が、前記排出指令信号で規定される前記被検査物の排出時間と前記流量計測手段で計測された流量とに基づいて、前記排出量を算出する排出量算出部を有するものである。
【0014】
この構成により、異物を含む被検査物の排出量が、排出指令信号で規定される被検査物の排出時間と、搬送量設定手段で設定された搬送量又は流量計測手段で計測された流量とに基づいて、正確に算出可能となり、正確な排出量をユーザーに知らせ得るものとなる。なお、ここで、搬送量とは、被検査物の搬送形態が一定断面積である場合は搬送速度との積として得られる値であり、その場合、搬送量設定手段は搬送速度を設定するものであってもよい。
【0015】
本発明の異物検出装置は、また、前記被検査物が搬送用流体と検査対象物との混合物で構成され、前記排出量情報出力手段が、予め設定された前記搬送用流体に対する前記検査対象物の混合比率に基づいて、前記排出手段によって前記搬送路外に排出された前記検査対象物の排出量を出力するようにしてもよい。
【0016】
この構成により、取り扱い上、検査対象物を搬送用流体を用いて搬送する場合のその検査対象物および搬送用流体で構成される被検査物中に異物が混入したとき、排出手段によってその被検査物が搬送路外に排出される一方、被検査物中の搬送用流体を除いた前記検査対象物の排出量が排出量情報として出力される。したがって、ユーザーが欲する本来の検査対象物の実排出量を提示することが可能となる。
【0017】
なお、ここにいう混合比率とは、被検査物中の搬送用流体を除いた検査対象物のみの量を被検査物の量又は搬送用流体の量から特定可能な値であり、搬送用流体と検査対象物の体積の比(容量比)、質量の比、若しくは、それに対応する希釈率(単位量の被検査物中の検査対象物のみの質量/単位量の被検査物の質量)、密度(単位体積当りの被検査物中の検査対象物のみの質量)等のいずれでもよい。
【0018】
本発明においては、前記排出量情報出力手段が出力する前記排出量を表わす情報が、前記排出量を体積で表わす情報であってもよいし、あるいは、前記排出量情報出力手段が出力する前記排出量を表わす情報が、前記排出量を質量で表わす情報であってもよい。
【0019】
この場合、検査対象物の量を表示するのに適した体積(例えばリットル)若しくは質量(例えばキログラム)を単位として採用することで、出力される排出量の把握が容易となる。また、例えばユーザーの生産管理体制に応じて、単位を選択し、生産管理に適した情報を出力することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、異物を含む被検査物の搬送路外への排出時に、その異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を排出量情報出力手段によって出力するようにしているので、異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量をユーザーに容易に把握させることができ、排出量の計測などの手間を軽減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を用いながら説明する。
【0022】
[第1の実施の形態]
図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置の概略構成を示す図であり、本発明を管状搬送路を有するX線異物検出装置に適用した例を示している。
【0023】
まず、その構成について説明する。
【0024】
図1において、内部に管状搬送路を構成するパイプ11は、図中の左方側から流動可能な被検査物(図示していない)が所定の流量および搬送方向(図中矢印Qで示す)で連続的に搬送されるようになっており、被検査物として、例えばレトルト食品等の具材や魚のすり身等の流動性若しくは伸展性のある食品又は貝の剥き身のような食品を水等の搬送用流体中に所定の希釈率(混合比率)で含んだものがパイプ11中を通して搬送される。
【0025】
このパイプ11の近傍には、パイプ11を通る被検査物にX線を照射するX線照射部12(X線照射手段)と、X線照射部12から被検査物に照射されその被検査物を透過したX線を検出するX線検出部13とが、パイプ11を上下から挟んで対向配置されている。
【0026】
これらX線照射部12およびX線検出部13は公知のものであるが、X線照射部12は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極と陽極の間の高電圧により陽極ターゲットに衝突させてX線を発生させるX線管で、その長手方向を搬送方向と直交する搬送幅方向にしたものであり、X線を下方のX線検出部13に向けて不図示のスリットにより前記長手方向に略三角形のスクリーン状にして照射するようになっている。また、X線検出部13は、例えば複数のX線検出素子をパイプ11の径方向に並設し所定解像度でのX線検出を行なうX線ラインセンサカメラで、画像処理可能な所定ビット数の検出信号を出力するようになっている。
【0027】
パイプ11により形成される搬送路のうちX線照射部12およびX線検出部13によるX線照射領域、すなわち検査領域より搬送方向下流側には、被検査物をパイプ11の所定排出位置から搬送路外に排出する動作(以下、この動作を排出動作という)が可能なバルブ型選別機14(排出手段)が設けられている。
【0028】
このバルブ型選別機14は、図2に示すように、例えば空圧回動アクチュエータ14aおよびこれにより駆動される三方ボール弁14bで構成され、内部は詳細に図示していないが、T字形の通路を持つその弁体が通常動作位置にあるときにパイプ11内の検査領域側の搬送路をバルブ型選別機14より下流側の良品排出管部11c内の搬送路に連通させる一対の連通ポートと、前記弁体が通常動作位置から排出動作位置に回動するよう切り換えられたときにパイプ11内の検査領域側の搬送路をNG排出管部11dを通して外部に排出・解放する排出ポートとを有している。
【0029】
そして、異物が混入した被検査物が検査領域を通過したときには、バルブ型選別機14は、その検査領域の異物の位置から排出位置までの被検査物(異物)の搬送に要する時間Tf(=搬送距離L/流速V)の経過時点を基準として、その時点から誤差時間を考慮した所定時間前までに排出動作位置に切り換えられ、排出時間(T1)の経過後、通常動作位置に再度戻される。一方、異物が混入していない良品の被検査物が検査領域を通過するときは、後続の被検査物に異物が混入していない限り、バルブ型選別機14は、通常動作位置に切り換えられる。
【0030】
このようなバルブ型選別機14の切り換え制御は、制御回路30の排出制御部31によって実行される。
【0031】
制御回路30の排出制御部31は、X線検出部13からの検出信号(検査領域の各区域における被検査物からの透過X線量)に基づいて被検査物が異物を含むか否かを判定する判定部31aと、前記検査領域の異物位置から排出位置までの被検査物(異物)の搬送に要する時間Tfやバルブ型選別機14による被検査物の排出時間(図1中にT1で示す)を設定する時間設定部31bとを含んでおり、判定部31aにより被検査物が異物を含むと判定されたとき、その判定結果に基づいて、バルブ型選別機14の排出動作(そのタイミングおよび保持)を指令する排出指令信号を出力する排出制御手段となっている。
【0032】
具体的には、排出制御部31は、X線検出部13の検出信号を取り込んで所定の透過X線量分布描画のための画像処理や、検査領域の各区域における被検査物からの透過X線量の閾値判定等の処理を実行し、その処理結果に応じて、バルブ型選別機14の空圧回動アクチュエータ14aを駆動して、バルブ型選別機14の三方ボール弁14bを前記通常動作位置および排出動作位置のうちいずれか一方に切り換え若しくはその位置を保持させるようになっている。
【0033】
制御回路30は、具体的なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース回路(以下、I/F回路という)、および、アクチュエータ駆動や表示・記録出力用のドライバ回路、画像処理回路等を含んだ構成とすることができる。
【0034】
また、制御回路30には、バルブ型選別機14が異物を含むNG品の被検査物をパイプ11の外部に排出するとき、その異物を含む被検査物の排出量(流量Q×排出時間T1;以下、NG排出量ともいう)を算出するNG排出量算出部32が設けられており、このNG排出量算出部32による排出量の算出情報は、所定表示形式の画面表示やプリント出力等の直接出力あるいは外部の表示器やプリンター類への排出量情報出力(間接出力)する表示・記録出力部16に入力され、ユーザに被検査物の排出量を表わす情報の提示ができるようになっている。
【0035】
表示・記録出力部16から出力される情報は、例えば図4に示すような画面表示の情報であり、この場合、表示・記録出力部16の表示画面61は、日時の表示部62、判定結果(図中では異物検出時でNG)の表示部63、NG排出量の表示部64、品種表示部65、検査時間(検査開始時刻からの現在時刻若しくはX線照射の継続時間)の表示部66、今回の検査時間中における被検査物の総通過量(例えば、所定時間ごとに求めた通過量=検査時間×流量Q×希釈率pの和)の表示部67、今回の検査時間中における累積排出量(若しくは良品生産量)の表示部68および分布画像表示部69などで構成される。総通過量やNG排出量は、品種に応じて、排出流体の体積をリットル表示したり、製品の希釈率を考慮した実質的な製品の排出量、生産量などを質量表示したりすることができる。
【0036】
パイプ11内の搬送路における前記検査領域、すなわちX線照射区間と前記所定排出位置との間には、パイプ11内を搬送される被検査物の流量Q(計測位置における搬送路断面積S×流速V)を計測する流量計測部21(流量計測手段)が設けられており、NG排出量算出部32は、排出制御部31からの排出指令信号で規定される被検査物の排出時間T1と流量計測部21で計測された流量Qとに基づいてNG排出量(=Q×T1)を算出する。また、NG排出量算出部32は、より具体的には、バルブ型選別機14が通常動作位置から排出動作位置に切り換わる第1切換え時間taと、バルブ型選別機14が排出動作位置に保持される排出保持時間tbと、バルブ型選別機14が排出動作位置から通常動作位置に戻るよう第2切換え時間tcとを考慮し、例えば第1切換え時間taおよび第2切換え時間tcのそれぞれの1/2の時間と排出保持時間tbとを加え合わせた時間(ta/2+tc/2+tb)を、被検査物の排出時間(T1)に設定する。ここで、第1、第2切換え時間ta、tcをそれぞれ1/2とするのは、弁開閉時の実質的なNG排出量を算出するための処理であり、バルブ型選別機14の開閉特性に応じて適宜算出条件を設定できるのはいうまでもない。また、そのような設定、更には希釈率、搬送速度(流速)の設定等は、入力部15から手動で設定入力することができる。
【0037】
流量計測部21は、例えばパイプ11内部に検出部を持たず、パイプ11の外周部若しくはその近傍に設置される超音波式や光学式等の非接触方式の流速計で構成され、ドップラー法を用いた公知の超音波式流速計の場合、パイプ11が金属製であればその外周面のうち天面から90度の位置(側方)に取り付けられる。この場合、流速、パイプ11の内径D若しくは搬送路断面積S(=πD/4)、および所定の換算係数Fから流量(リットル/分)が算出できる。
【0038】
ところで、図2および図3に示すように、被検査物は、製品受け箱41からモーター42aで駆動されるポンプ42により汲み出されてパイプ11内に吐出され、搬送路断面積が前後よりも絞られたパイプ11のX線検査部11aで流速を平均化されながらさらに下流側に搬送され、異物混入の有無に応じてパイプ11の良品排出管部11cあるいはNG排出管部11dのいずれかに分配排出される。
【0039】
ここで、X線照射部12およびX線検出部13による被検査物の検査領域とほぼ一致するパイプ11のX線検査部11aは、例えばプラスチックからなるパイプ11をその弾性範囲内で上下から挟んで、X線検査部11aの前後の所定搬送区間内で徐々に断面積を変化させ、検査領域で最小断面積の略小判型断面となるように扁平化された流速安定化および検査領域高さの一定化領域となっており、搬送中の被検査物は、パイプ11内の搬送路断面積の変化に応じて各搬送位置にてQ=流路断面積×流速がほぼ一定(密度変化が小さい場合)となるよう、X線検査部11aの付近で流速を増すが、その後徐々に減少して安定した速度になる。なお、パイプ11のX線検査部11aは、前記扁平率を変えるように上下からの加圧高さを変え、その内部の搬送路断面積を可変設定することができる。
【0040】
流量計測部21は、被検査物の速度がほぼ安定する区間(ポンプ42側の圧力変動の影響等を受け難いX線検査部11aより下流側であって、かつ、バルブ型選別機14より所定量だけ上流側(開弁状態のバルブ型選別機14あるいはパイプ11の曲げ等による流速への影響を受け易い範囲より上流側))に設置されている。
【0041】
次に、動作について説明する。
【0042】
上述のように構成された本実施形態の異物検出装置では、被検査物が、製品受け箱41からポンプ42により汲み出されてパイプ11内に吐出され、パイプ11のX線検査部11aで流速を平均化されながらさらに下流側に搬送され、安定した速度になったところで、流量計測部21により流量計測される。
【0043】
また、X線照射部12から検査領域内の被検査物に均一にX線が照射され、検査領域の幅方向の各区域において被検査物からの透過X線量がラインセンサであるX線検出部13によって検出され、その所定ビット数の検出信号に基づいて制御回路30内の画像処理回路部で所定の画像処理が実行され、排出制御部31の判定部31aで異物混入の有無が判定される。
【0044】
そして、その判定結果に応じて、バルブ型選別機14の空圧アクチュエータが駆動され、異物混入のない被検査物はパイプ11の良品排出管部11cから良品受け箱43に搬出され、異物の混入した被検査物はNG排出管部11dから搬送系の外部に分配排出される。
【0045】
このようにして、バルブ型選別機14が異物を含む被検査物を搬送路外に排出するとき、その異物を含む被検査物の排出量、すなわち、NG排出量が、排出制御部31からバルブ型選別機14への排出指令信号で規定される被検査物の排出時間T1と流量計測部21で計測された流量Qとに基づいて算出され、このNG排出量算出部32による排出量(Q×T1)の算出情報が、あるいは、更に累積排出量等の情報等が、異物排出完了時又はその直前から一定時間の間、表示・記録出力部16(例えばその表示部62〜69)によって、ユーザに被検査物の排出量を表わす正確な情報として所定の表示形式又は記録様式で提示される。
【0046】
また、品種に応じて、排出流体の体積をリットル表示したり、製品の希釈率を考慮した実質的な製品の排出量、生産量などを表示したりすることで、ユーザにより有効な情報が提示されることになり、他工程へのフィードバックが容易化される。
【0047】
また、流量計測部21により正確な流量計測を行なうことで、異物検出位置から排出手段による排出位置付近(バルブ型選別機14が排出動作位置側に切り換えられ始めるときの異物の位置)に至るまで被検査物(異物)の移動状態や搬送時間をより正確に把握することができ、1回の排出量を少量に抑えつつ、異物を確実に排出することが可能となる。
【0048】
さらに、本実施形態では、非接触方式の流量計測部21を採用しているので、食品等の被検査物に悪影響を与えるおそれがなく、異物検出装置のメンテナンス性もよくなる。
【0049】
なお、上述の説明では、流量計測部21で計測した流量を基に排出量制御を行なうものとしたが、入力部15から排出制御部31に設定入力した搬送量(流量の値、又は、搬送速度および流路断面積の値)の情報を流量情報として排出量制御を行なうこともできる。その場合、排出制御部31が被検査物の搬送量を設定する搬送量設定手段となり、排出量算出部32はその設定された流量を基にNG排出量を算出することになる。
【0050】
[第2の実施の形態]
図5および図6は、本発明の第2の実施の形態に係る異物検出装置の概略構成を示す図であり、本発明をコンベア型の搬送路を有するX線異物検出装置に適用した例を示している。なお、本実施形態は上述の実施の形態と類似の構成を有しているので、上述の実施形態と同一又は類似の構成については図1〜図4に示したのと同一の符号を付して簡単に説明する。
【0051】
図5および図6において、コンベア51は、少なくともX線照射部12とX線検出部13の間に位置するX線検査部51aの前後で船底形の搬送路を形成するように図示しないガイド手段によって両側部を案内されており、このコンベア51には図5中の左方側から微小物(微小な粒や切片)のバラ状集合物である又は塑性のある被検査物Wが供給される。被検査物Wは、例えばインスタント食品の具材となる乾燥野菜、挽き肉や味噌、その他類似性状を有する食品又は食品以外の物である。
【0052】
コンベア51により形成される搬送路のうちX線照射部12およびX線検出部13によるX線検査部51a(検査領域)より搬送方向下流側には、被検査物Wをコンベア51の所定排出位置から搬送路外に排出する動作(以下、この動作を排出動作という)が可能な排出手段としてのドロッパ型の選別機54が設けられている。
【0053】
この選別機54は、ループベルト54aを一対のローラ54b、54cに掛け渡し、ローラ54b、54cのうちいずれか一方を上下に移動させることで、例えば上流側のローラ54bが上昇してループベルト54aが図5に仮想で示すように傾斜するとき選別機54の直前に位置する後続の被検査物Wを下方に落下させるか、あるいは、図6(a)に示すように、下流側のローラ54cが下降してループベルト54aが図6(a)に仮想線で示すように傾斜するとき選別機54上に位置する被検査物Wの下流端側をそれより下流側の良品搬送コンベア55上の被検査物Wから分離させて、コンベア11による被検査物Wの搬送に伴って下方に落下させ、搬送系から外部に排出するようになっている。ここで、上流側のローラ54bが昇降する場合は、所定の排出位置は搬送方向における上流側のローラ54bの回転中心軸の位置となり、下流側のローラ54cが昇降する場合は、所定の排出位置は搬送方向における下流側のローラ54cの回転中心軸の位置となる。
【0054】
異物が混入した被検査物が検査領域を通過したときには、選別機54は、その検査領域の異物の位置から前記所定の排出位置までの被検査物(異物)の搬送に要する時間Tf(=搬送距離L/流速V)の経過時点を基準として、その時点から誤差時間を考慮した所定時間前までに排出動作位置(図5、6に仮想線で示す搬送路位置)に切り換えられ、排出時間(T1)の経過後、通常動作位置(図5、6に実線で示す搬送路位置)に再度戻される。一方、異物が混入していない良品の被検査物が検査領域を通過するときは、後続の被検査物に異物が混入していない限り、選別機54は、通常動作位置に切り換えられる。
【0055】
このような選別機54を切り換え制御するのは制御回路70で、この制御回路70は排出制御部71およびNG排出量算出部72を具備している。制御回路70は、具体的なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース回路(以下、I/F回路という)、および、アクチュエータ駆動や表示・記録出力用の駆動回路等を含んだ構成とすることができる。
【0056】
排出制御部71は、X線検出部13からの検出信号(検査領域の各区域における被検査物からの透過X線量)に基づいて被検査物が異物を含むか否かを判定する判定部71aと、前記検査領域の異物位置から排出位置までの被検査物(異物)の搬送に要する時間Tfや選別機54による被検査物の排出時間等を設定する条件設定部71bとを含んでおり、判定部31aにより被検査物が異物を含むと判定されたとき、その判定結果に基づいて、選別機54の排出動作(そのタイミングおよび保持)を指令する排出指令信号を出力する排出制御手段となっている。
【0057】
具体的には、排出制御部71は、X線検出部13の検出信号を取り込んで所定の透過X線量分布描画のための画像処理や、検査領域の各区域における被検査物からの透過X線量の閾値判定等の処理を実行し、その処理結果に応じて、選別機54の図示しないアクチュエータを駆動して、選別機54を図5(又は図6)に示す実線位置と仮想線位置のうちいずれか一方の動作位置に切り換え若しくはその位置を保持させるようになっている。
【0058】
また、排出制御部71の条件設定部71bは入力部15からの入力により図6に示す供給装置80からコンベア11に供給される被検査物Wの供給量(単位時間当たりに供給される被検査物Wの質量又は体積)を把握し、コンベア11による被検査物Wの搬送量(単位時間当たりにX線検査部51aを通過させる被検査物Wの搬送量(搬送速度))を設定する搬送量設定手段ともなっている。なお、設定値に対応する被検査物Wの供給量を規定する機構については後述する。
【0059】
制御回路70のNG排出量算出部72は、選別機54が異物を含むNG品の被検査物Wをコンベア51の外部に排出するとき、その異物を含む被検査物Wの排出量(搬送量Q×排出時間T1;以下、NG排出量ともいう)を算出するようになっており、このNG排出量算出部32による排出量の算出情報は、所定表示形式の画面表示やプリント出力等の直接出力あるいは外部の表示器やプリンター類への排出量情報として出力(間接出力)され、例えば表示・記録出力部16に入力されて、ユーザに被検査物の排出量を表わす情報の提示ができるようになっている。
【0060】
供給装置80は、図示しない公知の振動フィーダを付設した供給タンク81から、その振動数に応じた供給量で被検査物Wを下方の整形トレイ82の中央部に送り出すようになっており、その被搬送物Wを整形トレイ82および整形ブレード83によって所定の方形断面形状に整形して搬送方向に供給するようになっている。整形トレイ82は、供給タンク81の下方に位置する受け皿状のもので、コンベア51のX線検査部51aに近い出口82a側に搬送方向に近づくほど接近するハの字状の一対のサイドブレード部82bを有するとともに、出口82aより所定距離だけ搬送方向手前側から被検査物Wがコンベア51上に載置されるようにサイドブレード部82bの出口幅Aに対応して先端部82dがコの字形状に切り欠かれた底板部82cとを有しいる。そして、これら一対のサイドブレード部82b、底板部82cおよび整形ブレード83の協働により、被搬送物WをX線検出部13の検出幅よりわずかに狭い供給幅A(図6(b)参照)と所定の搬送面上の高さに規制した方形断面形状の帯状連続物に整形する。なお、被検査物Wがバラ状であるか、固形の複数の検査対象物の束状であるような場合、前記方形断面形状の帯状連続物は複数の検査対象物が帯状に整列されたものとなり、整形トレイ82および整形ブレード83は異物検査装置前段における被検査物Wの整列手段として機能することになる。
【0061】
ここで、底板部82cの先端部82dは、その上面が搬送方向下流側ほどコンベア51の搬送面に近づくよう傾斜している。また、詳細は図示しないが、整形トレイ82の底板部82c内定面からの整形ブレード83の高さ、あるいは更に一対のサイドブレード部82bの先端部の間隔をねじ等で調節できるように、整形ブレード83の取り付け機構、更には一対のサイドブレード部82bの取り付け機構にねじ調節手段が採用されており、被検査物Wの搬送量(方形断面の面積とコンベア51の搬送速度の積)の調節、あるいは被検査物W上面の搬送面上の高さ若しくは被検査物Wの供給幅Aを調節可能になっている。整形ブレード83は図中では鉛直方向に立つ単一の平板としているが、搬送方向に離間する複数枚の板でもよく、傾斜したり搬送方向に延びたりしたものでもよい。
【0062】
本実施形態の異物検出装置では、被検査物Wが、供給タンク81から前記振動フィーダにより送り出されて整形トレイ82に吐出され、整形トレイ82および整形ブレード83によって所定の方形断面形状に整形されてコンベア51上に載置され、X線検査部51aに搬送される。
【0063】
また、X線照射部12から検査領域内の被検査物Wに均一にX線が照射され、その各微小幅区域において被検査物Wからの透過X線量がラインセンサであるX線検出部13によって検出され、その所定ビット数の検出信号に基づいて制御回路70内の画像処理回路部で所定の画像処理が実行され、排出制御部71の判定部71aで異物混入の有無が判定される。
【0064】
そして、その判定結果に応じて、選別機54のアクチュエータが駆動され、異物混入のない被検査物Wは良品搬送コンベア55から下流側に搬出され、異物の混入した被検査物Wは選別機54から下方側に落下され、搬送系の外部に分配排出される。
【0065】
このようにして、選別機54が異物を含む被検査物を搬送路外に排出するとき、その異物を含む被検査物の排出量、すなわち、NG排出量が、排出制御部71から選別機54への排出指令信号で規定される被検査物Wの排出時間T1と条件設定部71bで設定された搬送量Qとに基づいて算出され、このNG排出量算出部72による排出量(Q×T1)の算出情報が、あるいは、更に累積排出量(NG排出された被検査物の累積量)等の情報等が、異物排出完了時又はその直前から一定時間の間、表示・記録出力部16によって、ユーザに被検査物WのNG排出量を表わす正確な情報として所定の表示形式又は記録様式で提示される。さらに、累積排出量が、予め設定された量に達したときに、アラーム等を表示したり、外部に通知したりするようにすれば、NG排出された被検査物を入れる容器等が満杯になる前にその交換時期をユーザに知らせることもできる。
【0066】
したがって、本実施形態においても、品種に応じて、NG排出量をリットル表示したり、検査対象物と搬送用流体の混合比率を考慮した実質的な製品の排出量、生産量などを表示したりすることで、ユーザに対しより有効な情報を提示することができ、他工程へのフィードバックが容易化される。また、条件設定部71bにより搬送量設定を行なうことで、異物検出位置から排出手段による排出位置付近に至るまで被検査物Wおよび異物の移動状態や搬送時間をより正確に把握することができ、1回の排出量を少量に抑えつつ、異物を確実に排出することができる。
【0067】
なお、本実施形態においても、被検査物Wが塑性および粘性のあるものである場合等に、整形トレイ82および整形ブレード83によって被検査物Wの密度ρをほぼ一定に均一化し、被検査物W上面の搬送面からの高さhをレーザによる反射型変位センサ等によって所定時間毎に検知して、より正確な搬送量(供給幅A×高さh×コンベア搬送速度×密度ρ)を算出することもできる。
【0068】
また、上述の各実施形態では異物検出装置をX線異物検出装置として説明したが、本発明の異物検出装置は、X線異物検出装置に限定されるものではなく、他の検出方式を採用したもの、例えば磁界中を金属が通過するときの磁界の乱れを検出する金属検出装置であってもよい。そのような金属検出装置としては、例えばコンベア形態の搬送路を搬送されるワーク(被検査物)が所定周波数の交番磁界中を通過するように、送信コイルによりワークの検査領域に交番磁界を発生させ、その磁界中でのワークの移動に起因する磁界変動を受信コイルへの誘起電圧の変動として検出し、この検出信号に送信コイルの励磁駆動信号と同期する検波処理を施して、その検波出力の出力レベルを閾値判定する等して金属異物の混入を検出するといったものが採用できる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上説明したように、本発明は、異物を含む被検査物を搬送路外に排出するとき、その異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を排出量情報出力手段によって出力するようにしているので、異物混入により搬送系から外部に排出された被検査物の排出量を、外部計測手段による排出量の計測等を行なうことなく、ユーザに容易に把握させることができ、その計測の手間を軽減させることができるという効果を奏するものであり、搬送路を連続的に搬送される被検査物中の異物を搬送路中で検出し、異物検出時に被検査物の異物混入部分を搬送系外に排出する異物検出装置全般に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置を含む異物検査システムの全体概略構成を示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置を含む異物検査システムの全体概略構成を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る異物検出装置の排出情報出力の一態様を示す画面説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る異物検出装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明の第2の実施の形態に係る異物検出装置を含む異物検査システムの全体概略構成を示す正面図、(b)はその異物検査システムの全体概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0071】
11 パイプ(搬送路)
11a X線検査部
11c 良品排出管部
11d NG排出管部
12 X線照射部(X線照射手段)
13 X線検出部(X線検出手段)
14 バルブ型選別機(排出手段)
14a 空圧回動アクチュエータ
14b 三方ボール弁
15 入力部
16 表示・記録出力部(排出量情報出力手段)
21 流量計測部(流量計測手段)
30、70 制御回路
31 排出制御部(排出制御手段、(搬送量設定手段))
31a、71a 判定部(判定手段)
31b 時間設定部
32、72 NG排出量算出部(排出量情報出力手段)
51 搬送路
54 選別機(排出手段)
55 良品搬送コンベア
61 表示画面(排出量情報出力手段)
62〜69 表示部
71 排出制御回路部(排出制御手段)
71b 条件設定部(搬送量設定部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送路(11;51)を連続的に搬送される被検査物(W)が異物を含むか否かを判定し、前記被検査物が異物を含むと判定されたとき、該異物を含む被検査物を前記搬送路の所定排出位置から該搬送路外に排出する排出動作が可能な異物検出装置において、
前記異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を出力する排出量情報出力手段(16,32;16,72)を設けたことを特徴とする異物検出装置。
【請求項2】
搬送路(11;51)を連続的に搬送される被検査物にX線を照射するX線照射手段(12)と、
前記X線照射手段から前記被検査物に照射されて前記被検査物を透過したX線を検出するX線検出手段(13)と、
前記X線検出手段で検出された透過X線量に基づいて前記被検査物が異物を含むか否かを判定する判定手段(31a;71a)と、
前記被検査物を前記搬送路の所定排出位置から該搬送路外に排出する排出動作が可能な排出手段(14;54)と、
前記判定手段により前記被検査物が異物を含むと判定されたとき、該判定結果に基づいて、前記排出手段の排出動作を指令する排出指令信号を出力する排出制御手段(31;71)と、を備えた異物検出装置において、
前記排出手段によって前記搬送路外に排出された前記異物を含む被検査物の排出量を表わす情報を出力する排出量情報出力手段(16,32;16,72)を設けたことを特徴とする異物検出装置。
【請求項3】
前記搬送路中を搬送される被検査物の搬送量を設定する搬送量設定手段(31;71)が設けられ、
前記排出量情報出力手段が、前記排出指令信号で規定される前記被検査物の排出時間と前記搬送量設定手段で設定された搬送量とに基づいて、前記排出量を算出する排出量算出部(32;72)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の異物検出装置。
【請求項4】
前記搬送路中を搬送される被検査物の流量を計測する流量計測手段(21)が設けられ、
前記排出量情報出力手段が、前記排出指令信号で規定される前記被検査物の排出時間と前記流量計測手段で計測された流量とに基づいて、前記排出量を算出する排出量算出部(32)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の異物検出装置。
【請求項5】
前記被検査物が搬送用流体と検査対象物との混合物で構成され、
前記排出量情報出力手段が、予め設定された前記搬送用流体に対する前記検査対象物の混合比率に基づいて、前記排出手段によって前記搬送路外に排出された前記検査対象物の排出量を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の異物検出装置。
【請求項6】
前記排出量情報出力手段が出力する前記排出量を表わす情報が、前記排出量を体積で表わす情報であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の異物検出装置。
【請求項7】
前記排出量情報出力手段が出力する前記排出量を表わす情報が、前記排出量を質量で表わす情報であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の異物検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−90736(P2006−90736A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−273403(P2004−273403)
【出願日】平成16年9月21日(2004.9.21)
【出願人】(302046001)アンリツ産機システム株式会社 (238)
【Fターム(参考)】