説明

癌の治療法

CDP−トポイソメラーゼ阻害剤、例えばCDP−カンプトテシンまたはカンプトテシン誘導体コンジュゲート、例えばCRLX101を含む組成物に関する方法を提供する。一態様では、本開示は、対象における増殖性疾患、例えば癌の治療法を特徴とする。一態様では、本開示は、対象、例えばヒト対象における肺癌(例えば、小細胞肺癌または非小細胞肺癌(例えば、腺癌、扁平上皮癌、細気管支肺胞癌および大細胞癌))、例えば局所進行性または転移性肺癌の治療法を特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象における増殖性疾患の治療法であって、
CRLX10を含む組成物による少なくとも1サイクルの治療を提供することを含み、
前記サイクルが以下の投与を含み、それにより前記増殖性疾患を治療する方法:
CRLX101を含む組成物の初回投与を、コンジュゲートのmg数ではなくカンプトテシンのmg数で表される、12mg/mを上回る用量、例えば、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/mまたは17mg/mの用量で前記対象に提供することと、
任意に前記CRLX101の1回以上の後続投与を、12mg/mを上回る用量、例えば、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/mまたは17mg/mの用量で、前回投与後の9、10、11、12、13、14日または15日の間にそれぞれ独立して提供すること。
【請求項2】
前記癌が、肺癌、例えば非小細胞肺癌、例えば扁平上皮細胞非小細胞肺癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記対象が、KRAS遺伝子における変異を有するおよび/またはKRAS発現のレベルが、例えば参照標準に比べて増加している、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記対象が、EGFR遺伝子における変異を有する、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記癌が卵巣癌である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記癌が、化学療法剤、例えば、白金系薬剤(例えば、カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン)に対して難治性、再発性または耐性である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記対象に、CRLX101を第二の化学療法剤と組み合わせて投与する、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記CRLX101を、30分、45分、60分または90分以下にわたって静脈内投与により投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記CRLX101を、12時間、15時間、18時間、20時間、21時間、24時間または27時間にわたって静脈内投与により投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
対象における増殖性疾患、例えば癌の治療法であって、
CRLX10を含む組成物による少なくとも1サイクルの治療を提供することを含み、
前記サイクルが以下の投与を含み、それにより前記増殖性疾患を治療する方法:
CRLX101を含む組成物の初回投与を、コンジュゲートのmg数ではなくカンプトテシンのmg数で表される、6mg/mを上回る用量、例えば、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/m、11mg/mまたは12mg/mの用量で1日2回、前記対象に提供することと、
任意に前記CRLX101の1回以上の後続投与を、コンジュゲートのmg数ではなくカンプトテシンのmg数で表される、6mg/mを上回る用量、例えば、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/m、11mg/mまたは12mg/mの用量で1日2回、前回投与後の9、10、11、12、13、14日または15日の間にそれぞれ独立して提供すること。
【請求項11】
対象における癌の治療法であって、
以下を含み、それにより前記癌を治療する方法:
CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の初回投与を、コンジュゲートのmg数ではなくトポイソメラーゼ阻害剤のmg数で表される、6mg/m、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/m、11mg/m、12mg/m、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/m、17mg/m、18mg/m、19mg/m、20mg/m、21mg/m、22mg/m、23mg/m、24mg/m、25mg/m、26mg/m、27mg/m、28mg/m、29mg/mまたは30mg/mの用量で前記対象に提供することと、
任意に前記CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の1回以上の後続投与を、6mg/m、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/m、11mg/m、12mg/m、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/m、17mg/m、18mg/m、19mg/m、20mg/m、21mg/m、22mg/m、23mg/m、24mg/m、25mg/m、26mg/m、27mg/m、28mg/m、29mg/mまたは30mg/mの用量で、前回投与後の9、10、11、12、13、14、15日または16日の間にそれぞれ独立して提供すること。
【請求項12】
少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15回または20回の前記投与が同じである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15回または20回の投与間の時間が同じである、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
各後続投与が、前回投与の12〜16日後に行われる、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記薬物を12〜17mg/(m・投与)で投与する、請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記コンジュゲートが、トポイソメラーゼI阻害剤および/またはトポイソメラーゼII阻害剤を含む、請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記コンジュゲートが、カンプトテシン、イリノテカン、SN−38、トポテカン、ラメラリンDまたはそれらの誘導体を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記コンジュゲートを、約30分、45分、60分、90分、120分、150分または180分以下にわたって静脈内投与により投与する、請求項11〜17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記癌が、肺癌、卵巣癌、乳癌、胃癌、膵臓癌、結腸直腸癌または腎臓癌である、請求項11〜18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記コンジュゲートを、1つ以上の追加の化学療法剤と組み合わせて投与する、請求項11〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
対象における癌の治療法であって、
以下を含み、それにより前記癌を治療する方法:
CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の初回投与を、コンジュゲートのmg数ではなくトポイソメラーゼ阻害剤のmg数で表される、9mg/m、10mg/m、11mg/m,12mg/m、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/m、17mg/m、18mg/m、19mg/m、20mg/m、21mg/m、22mg/m、23mg/m、24mg/m、25mg/m、26mg/m、27mg/m、28mg/m、29mg/m、30mg/m、31mg/m、32mg/m、33mg/m、34mg/m、35mg/mまたは36mg/mの用量で前記対象に提供することと、
任意に前記CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の1回以上の後続投与を、6mg/m、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/m、11mg/m、12mg/m、13mg/m、14mg/m、15mg/m、16mg/m、17mg/m、18mg/m、19mg/m、20mg/m、21mg/m、22mg/m、23mg/m、24mg/m、25mg/m、26mg/m、27mg/m、28mg/m、29mg/m、30mg/m、31mg/m、32mg/m、33mg/m、34mg/m、35mg/mまたは36mg/mの用量で、前回投与後の17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30日または31日の間にそれぞれ独立して提供すること。
【請求項22】
対象における癌の治療法であって、
以下を含み、それにより前記癌を治療する方法:
CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の初回投与を、コンジュゲートのmg数ではなくトポイソメラーゼ阻害剤のmg数で表される、3mg/m、4mg/m、5mg/m、6mg/m、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/mまたは11mg/mの用量で前記対象に提供することと、
任意に前記CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物の1回以上の後続投与を、3mg/m、4mg/m、5mg/m、6mg/m、7mg/m、8mg/m、9mg/m、10mg/mまたは11mg/mの用量で、前回投与後の5、6、7、8、9日の間にそれぞれ独立して提供すること。
【請求項23】
対象における卵巣癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、第二の化学療法剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項24】
対象における結腸直腸癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、第二の化学療法剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項25】
対象における肺癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を対象に投与することを含む方法。
【請求項26】
対象における肺癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、第二の化学療法剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項27】
対象における乳癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、第二の化学療法剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項28】
対象における胃癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、第二の化学療法剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項29】
対象における癌の治療法であって、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、血管新生阻害剤と組み合わせて対象に投与することを含む方法。
【請求項30】
前記癌が腎臓癌である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記血管新生阻害剤がVEGF経路阻害剤である、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
対象における癌の治療法であって、
前記対象に多糖を投与することと、
前記対象にCDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を投与することと
を含む方法。
【請求項33】
対象における癌の治療法であって、
前記対象に、治療に伴う膀胱毒性を改善する薬剤を投与することと、
前記対象に、カンプトテシンまたはカンプトテシン誘導体を含む組成物を投与することと
を含む方法。
【請求項34】
対象における癌の治療法であって、
癌を有し、かつ1つ以上の過敏症の症状を低減または抑制する薬剤を投与されている対象を提供することと、
前記対象に、CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を含む組成物を投与することと
を含む方法。
【請求項35】
対象における癌の治療法であって、
KRASおよび/またはST発現レベルが増加している癌を有する対象を選択することと、
CDP−トポイソメラーゼ阻害剤コンジュゲート、粒子または組成物を、癌を治療するのに十分な量で対象に投与することにより癌を治療することと
を含む方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図2】
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【図3C】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−504630(P2013−504630A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529881(P2012−529881)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/048973
【国際公開番号】WO2011/034954
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(509331663)セルリアン・ファーマ・インコーポレイテッド (5)
【住所又は居所原語表記】840 Memorial Drive,5th floor,Cambridge,MA 02139
【Fターム(参考)】