発光ダイオードに基づく製品
【課題】既存のデバイスのユーザ・エクスペリエンスを向上させる。
【解決手段】発光ダイオード(LED)3204に基づく照射製品および方法の多種にわたる例示的な態様が開示されている。デバイス3200のいずれも、デバイス3200から生成される光を制御するために、多種のタイプのユーザインターフェース("ローカル"および"リモート")を装備してよい。さらに、デバイス3200は、光制御情報、もしくはデバイス3200のメモリに記憶された、および/またはデバイス3200に転送もしくはダウンロードされるプログラムを介して制御されてもよい。また、デバイス3200はセンサを含んでもよく、生成された光は、多種の動作条件および/または環境条件、もしくはユーザ入力に応答して変化してもよい。また、これらのデバイス3200のいずれかとともに使用され得る、多種の光学処理デバイス(例えば反射体、ディフューザなど)が開示される。
【解決手段】発光ダイオード(LED)3204に基づく照射製品および方法の多種にわたる例示的な態様が開示されている。デバイス3200のいずれも、デバイス3200から生成される光を制御するために、多種のタイプのユーザインターフェース("ローカル"および"リモート")を装備してよい。さらに、デバイス3200は、光制御情報、もしくはデバイス3200のメモリに記憶された、および/またはデバイス3200に転送もしくはダウンロードされるプログラムを介して制御されてもよい。また、デバイス3200はセンサを含んでもよく、生成された光は、多種の動作条件および/または環境条件、もしくはユーザ入力に応答して変化してもよい。また、これらのデバイス3200のいずれかとともに使用され得る、多種の光学処理デバイス(例えば反射体、ディフューザなど)が開示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の引用文献
本出願は、下記の米国仮出願のもとに、優先権を主張する。:
第60/322,765号"Light Emitting Diode Illumination Systems and Methods"(2001年9月17日出願);
第60/329,202号"Light Emitting Diode Illumination Systems and Methods"(2001年10月12日出願);
第60/341,476号"Systems and Methods for LED Lighting"(2001年10月30日出願);
第60/335,679号"Systems and Methods for Programmed LED Devices"(2001年10月23日出願);
第60/341,898号"Systems and Methods for LED Lighting"(2001年12月19日出願);
第60/353,569号"LED Systems and Methods"(2002年2月1日出願)
【背景技術】
【0002】
背景
発光要素は、消費者製品、着用可能なアクセサリ、目新しいものなどのシステムを照射(illuminate)するために使用されることがある。しかしながら、既存の照射システムでは、一般に、1または2以上の光源を用いて、固定された照射光を作り出すことを可能にするだけである。例えば、既存の着用可能なアクセサリは、単一の白色電球を照射源として利用し、白色光が透明な着色された物質を通して発光する。このようなアクセサリは、単一のタイプの照射光(透明な物質の発色作用)、あるいはせいぜい電球の出力の強度を変化させることによって、いくらかの制御可能な輝度の範囲を伴う単一色の照射光を作り出すだけである。その他の既存のシステムにおいては、異なる有色電球の組み合わせを利用してもよく、より広い範囲の有色の照射光を提供する。しかしながら、このようなアクセサリは、それでも少数の異なる有色状態、例えば、3つの個別の色の照射光、赤(照射される赤色電球)、青(照射される青色電球)および紫(照射される赤色および青色両方の電球)に限定されたままである。色を混合して、より広い範囲の異なる色調を提供する能力は、現在存在しない。
【0003】
LEDの多色発光効果を生じるための技術は知られている。このような技術のいくつかは、例えば米国特許6,016,038、米国特許出願09/215,624、および米国特許6,150,774に示されている。これらの文献は、発光効果について教えているが、プログラム可能な、多色発光システムの適用に対しては対応していない。
【0004】
例えば、ボールなど多くの玩具は、改善された有色の照射光の処理および/またはネットワーク属性から恩恵をうけ得る。発光部を有する玩具のボール、もしくは全表面が光輝くボールはあるが、動的に色を変化させる効果を備えるボールは、現在利用可能ではない。さらに、リモートソースから提供されるデータ信号に応答するボールも利用可能ではない。別の例として、装飾効果を高めるために、装飾用デバイスに対して光が施される。例えば、米国特許6,086,222および5,975,717には、滝のように落ちる発光効果を伴う、装飾用のアイシクルライトが開示されている。これらのシステムの重大な欠点は、動的な発光を達成するために、複雑な有線の設備を利用していることである。その他の粗雑な動的な発光の例が、消費者電気製品から家庭での照射(ナイトライト(night light)など)、玩具、衣服などにわたる消費者製品に見られる。
【0005】
したがって、既存の製品に対して、プログラム可能で、多色発光システムを組み入れ、自律的に動作するシステムおよび有線もしくは無線コンピュータネットワークに関連付けたシステムを含む、洗練された色変化効果とともに、ユーザ・エクスペリエンスを向上させる必要がある。
【発明の概要】
【0006】
制御するためにプロセッサと組み合わされた高輝度LEDは、多種の魅力的な表示および照射効果を作り出すことができる。ここで開示されるシステムは、高輝度で、プロセッサによって制御されるLEDを、色変化効果を作り出す、拡散物質(diffuse material)と組み合わせて使用する。ここで説明されるシステムは、自律的色変化能およびその効果を多種の消費者製品およびその他の家庭用品に持たせるために、有用に備えられ得る。このシステムは、LEDの照射光が、周囲の環境条件、もしくはユーザの入力に応答して変化するように、センサを含んでもよい。さらに、このシステムは、ネットワークインタフェースを含んでもよく、LEDの照射光は、ネットワークを介して制御されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に従うデバイスのブロック線図である。
【図2A】本発明に従うデバイスの動作を示す状態線図である。
【図2B】本発明に従うデバイスの動作を示す状態線図である。
【図3】本発明に従うグロースティックである。
【図4】本発明に従うキーチェーンである。
【図5】本発明に従うスポットライトである。
【図6】本発明に従うスポットライトである。
【図7】本発明に従うエジソンマウントライト電球である。
【図8】本発明に従うエジソンマウントライト電球である。
【図9】本発明に従うエジソンマントライト電球である。
【図10】本発明に従うウォールソケットマウントライトである。
【図11】本発明に従うナイトライトである。
【図12】本発明に従うナイトライトである。
【図13】本発明に従うウォッシングライトである。
【図14】本発明に従うウォッシングライトである。
【図15】本発明に従うライトである。
【図16】本発明に従う発光システムである。
【図17】本発明に従うライトである。
【図18】本発明に従うライトおよび反射体である。
【図19】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図20】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図21】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図22】内部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。
【図23】外部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。
【図24】本発明に従う、自律的に色が変化する靴である。
【図25】色変化アイシクルとともに使用されるデバイスである。
【図26】色変化アイシクルである。
【図27】色変化アイシクルである。
【図28】色変化アイシクルである。
【図29】色変化アイシクルである。
【図30】色変化アイシクルである。
【図31】色変化ロープライトである。
【図32A】本発明の一態様に従う、照射される壁パネルデバイスである。
【図32B】本発明の一態様に従う、照射される壁パネルデバイスである。
【図33】図32Aおよび図32Bに示されたデバイスの改変された表面板である。
【図34】本発明の別の態様に従う、照射されるパネルである。
【図35】本発明の別の態様に従う、光ファイバを使用する、照射されるパネルである。
【図36】本発明の別の態様に従う、照射されるウォールスイッチ/プレートである。
【図37】本発明の別の態様に従う、照射されるウォールソケット/プレートである。
【図38】本発明の別の態様に従う、ユーザインタフェースを有する、照射されるウォールソケット/プレートである。
【図39】本発明の別の態様に従う、フレキシブルなネックを有する照射デバイスである。
【図40】本発明の別の態様に従う、多種の照射デバイスのためのジャンクションボックスである。
【図41A】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図41B】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図41C】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図42】本発明の別の態様に従う、細長いオプティックを有する発光デバイスである。
【図43A】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図43B】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図43C】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図44】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素の改変された形状の一例である。
【図45】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する不均一な不完全さの一例である。
【図46】本発明の別の態様に従う、図42の発光デバイス用の例示的なハウジングおよびアクセサリである。
【図47】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素用の反射体の一例である。
【図48】本発明の別の態様に従う、成形された反射体の一例である。
【図49】本発明の一態様に従う、発光デバイスプログラミングシステムおよび方法である。
【図50】本発明の別の態様に従う、光学要素を伴う発光デバイスである。
【図51】本発明の一態様に従う、図50のデバイスの光学要素として指向性を有する反射体である。
【図52】本発明の一態様に従う、図50のデバイスの光学要素と囲いとの機械的取り付けを示す。
【図53】本発明の別の態様に従う、拡散光学要素を伴う発光デバイスである。
【図54】本発明の一態様に従う、図53の拡散光学要素の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
発光ダイオード(LED)に基づく、照射製品および方法の多種の例示的な実施が開示されており、これらに限定されないが、グロースティック、キーチェーン、玩具、ボール、多種のゲームアクセサリ、電球、ナイトライト、ウォールライト、ウォールソケット、モジュラライト、フレキシブルライト、自動ライト、着用可能なアクセサリ、ライトロープ、アイシクルライトおよびアイシクルストリングなどの装飾用ライト、ライトチューブ、虫を制御するライトおよび方法、および照射される空気洗浄器/芳香器が含まれる。
【0009】
上記デバイスのいずれも、デバイスから生成される光を制御するために、多種のタイプのユーザインターフェース("ローカル"および"リモート")を装備してよい。さらに、デバイスは、光制御情報、もしくはデバイスのメモリに記憶された、および/またはデバイスに転送もしくはダウンロードされるプログラムを介して制御されてもよい(例えば、デバイスは個別に、もしくはその群を集合的にネットワークを介して制御されてもよく、またはその他の製品は、メモリなどに記憶されるプログラミング情報と一緒にダウンロードされてもよい)。また、デバイスはセンサを含んでもよく、生成された光は、多種の動作条件および/または環境条件、もしくはユーザ入力に応答して変化してもよい。また、これらのデバイス(例えば反射体、ディフューザなど)のいずれかとともに使用され得る、多種の光学処理デバイスも開示される。
【0010】
本発明に対する全体的理解を得るために、プログラム可能なLEDの多種の応用を含む、
説明のためのある態様が説明される。しかしながら、ここで説明される方法およびシステムは、プログラム可能な発光が望まれる他の環境に対してよく適応し、ここで説明される態様のいくつかは、LEDに基づかない光に対しても適し得ることが、当業者によって理解されよう。
【0011】
ここで用いられる"LED"という用語は、電気信号を受信し、その信号に応答して、ある色の光を作り出すことが可能なシステムを意味する。したがって、用語"LED"は、全てのタイプのLEDを含むと理解されるべきで、白色LED、赤外線LED、紫外線LED、可視光LED、発光ポリマー、電流に応答して光を作り出す半導体ダイ、有機LED、エレクトロルミネッサンスストリップ、シリコンに基づく、光を発する構造、およびその他のシステムが含まれる。ある態様において、"LED"は、個別に制御される複数の半導体ダイを有する、単一の発光ダイオードのパッケージを参照してもよい。また、用語"LED"は、LEDのパッケージタイプに制限を加えるものではないと理解されるべきである。用語"LED"は、パッケージ化されたLED、パッケージ化されていないLED、表面取り付けのLED、チップオンボードのLED、およびその他全ての構成のLEDを含む。また、用語"LED"は、蛍光体と一緒にパッケージ化された、もしくは蛍光体に関連付けされたLEDであって、この蛍光体が、このLEDからのエネルギーを異なる波長に変換するLEDを含んでもよい。
【0012】
あるLEDシステムは、照射源の1つのタイプである。ここで使用される"照射源"という用語は、全ての照射源を含むと理解されるべきであって、LEDシステムを含み、白熱光源、フィラメントランプ、炎などの熱発光源(pyro-luminescent source)、蝋燭発光源(candle-luminescent source)、白熱套(gas mantle)、カーボンアーチ放射源(carbon arch radiation source)、光ルミネセンス(photo-luminescent source)、リン光源、レーザ、電気ルミネセンスランプなどの電気ルミネセンス源(electro-luminescent source)、発光ダイオード、電荷飽和を使用する陰極発光源(cathode luminescent source)、ガルバーニ発光源、結晶生成発光源、キネルミネセンス源(kine-luminescent source)、サーモルミネセンス源(thermo-luminescent source)、トリボルミネセンス源、ソノルミネセンス源、放射線ルミネセンス源(radio luminescent source)を含む多岐に渡る発光源が含まれる。
【0013】
"照射光"という用語は、空間、周囲環境、物質、対象物その他の対象を照射する意図を伴って、照射源からの放射の周波数によって生成されるものを参照すると理解されるべきである。"色"という用語は、可視光スペクトル内である、放射のいずれの周波数、異なる周波数とのいかなる組み合わせも参照すると理解されるべきであろう。また、ここで使用される用語"色"は、スペクトルの赤外および紫外領域の周波数、ならびに照射源が放射を発し得る、その他の電磁気スペクトルの領域の周波数を包含すると理解されるべきである。
【0014】
図1は、本発明に従うある発光システム、つまりデバイス500のブロック線図である。このデバイスは、ユーザインタフェース1、プロセッサ2、1または2以上のコントローラ3、1または2以上のLED4、およびメモリ6を含んでよい。一般に、プロセッサ2は、LED4の刺激を制御する信号を生成するために、メモリ6に記憶されたプログラムを実行できる。信号は、コントローラ3によって、LEDを駆動するために適する様態に変換されてもよく、これには、LEDに加えられる信号の電流、振幅、持続期間、あるいは波形の制御が含まれても良い。
【0015】
ここで使用されているように、用語プロセッサは、電気信号を処理するどのようなシステムでもよい。プロセッサは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ、外部メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、ダブルデータレートランダムアクセスメモリ、ダイレクトラムバス(Rambus)ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、またはプログラム命令、プログラムデータ、およびプログラム出力もしくはその他の中間値、および最終値を記憶する、その他の揮発性の、もしくは揮発性でないメモリなどの外部メモリを伴って、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能なデジタル信号プロセッサ、またはその他のプログラム可能なデバイスを含んでもよい。プロセッサは、また、もしくは代わりに、特定用途向け集積回路(ASIC)、アレイ論理プログラム可能なプログラマブルゲートアレイ(programmable gate array programmable gate logic)、プログラマブル論理デバイス、デジタル信号プロセッサ、アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器、あるいはその他の電気信号を処理するために構成されるデバイスのいずれかを含んでもよい。
【0016】
さらに、プロセッサは、論理コンポーネント、シフトレジスタ、ラッチ、またはその他の独立したパッケージ化されたチップ、あるいはデジタル関数を実現するためのその他のコンポーネントなどの離散デジタルコンポーネントのみならず、レジスタ、キャパシタ、インダクタ、トランジスタ、およびオペアンプなどを含む、受動もしくは能動アナログコンポーネントなどの離散回路を含んでもよい。上記回路およびコンポーネントのいずれの組み合わせであっても、チップ、チップセット、もしくはダイとして離散的にパッケージ化されているかどうかにかかわらず、ここで説明されるようにプロセッサとして使用するためによく適応し得る。プロセッサが、上記のマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラなどのプログラム可能なデバイスを含む場合、プロセッサは、コンピュータで実行可能で、プログラム可能なデバイスの動作を制御するコードをさらに含んでもよい。
【0017】
コントローラ3は、パルス幅変調器、パルス振幅変調器、パルス変位変調器(pulse displacement modulator)、レジスタラダ(registor ladder)電流源、電圧源、電圧ラダ、スイッチ、トランジスタ、電圧コントローラ、あるいはその他のコントローラであってもよい。一般に、コントローラ3は、プロセッサ2から受信する信号に応答して、LEDを通じて電流、電圧および/または電力を制限する。ある態様において、スペクトルの出力が異なるいくつかのLED4が使用されてもよい。これらの色は、それぞれ独立したコントローラ3によって駆動されてもよい。プロセッサ2とコントローラ3は、例えば、単一の半導体パッケージを共有して、1つのデバイスに組み込まれてもよい。このデバイスは、十分な電力出力を有すると、直列の複数のLED4を駆動し得る、もしくは、出力に対応する数の単一のLED4を駆動し得る。LED4を独立して制御することによって、色混合が発光効果の形成のために利用可能になる。
【0018】
メモリ6は、アルゴリズムを記憶し、もしくはLED4を制御するためのプログラムを制御する。また、メモリ6は、ルックアップテーブル、補正データ、またはその他の制御信号に関連する値を記憶してもよい。メモリ6は、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、ダブルデータレートランダムアクセスメモリ、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、またはプログラム命令、プログラムデータ、アドレス情報、およびプログラム出力もしくはその他の中間値、および最終値を記憶する、その他の揮発性の、もしくは揮発性でないメモリのいずれかであってよい。プログラムは、例えば、いくつかの異なる色のLED4を動作させるために、制御信号を記憶してもよい。
【0019】
また、ユーザインタフェース1は、プロセッサ2に関連付けられてもよい。ユーザインタフェース1は、メモリ6からプログラムを選択するため、メモリ6にあるプログラムを修正するため、メモリ6にあるプログラムパラメータを修正するため、LED4を制御するための外部信号を選択するため、プログラムを開始するため、あるいはその他のユーザインタフェースソリューションを提供するために使用され得る。色混合およびパルス幅変調制御のためのいくつかの方法が、米国特許第6,016,038号"Multicolored LED Lighting Method and Apparatus"に開示されている。プロセッサ2は、ネットワーク接続(図1に図示なし)を介してアドレスされる、プログラミング信号を受信するためにアドレス可能であり得る。
【0020】
米国特許第6,016,038号は、パルス幅変調(PWM)として知られる技術を用いるLED制御を開示している。この技術は、変化する幅のパルスを通じて、眼に見えるLED光の強度を制御する方法を提供する。また、LED光の輝度を制御するためのその他の技術が利用可能であり、本発明に使用されてもよい。LED光のいくつかの色合いを混合することによって、可視スペクトル全域におよぶ多くの色を作り出すことが可能になる。さらに、LED光の相対的な強度を経時変化させることで、多種の色変化の効果および強度変化の効果を作り出すことができる。1または2以上のLEDの強度を制御する、その他の技術が当該技術分野で知られており、ここで説明されるシステムに有用に備えられてもよい。ある態様において、プロセッサ2は、LEDをPWMを用いて制御する、マイクロチップPICプロセッサ12C672であり、LED4は、赤、緑および青である。
【0021】
図2Aおよび図2Bは、本発明に従うデバイスの動作の状態線図である。"モード"、"状態"という用語は、以下の説明において同じ意味で使われる。デバイスが起動されるとき、例えば、図1のプロセッサ2で実行されるプログラムの制御のもと、第1モード8に入る。第1モード8は、カラーウォッシュ(color wash)を提供し、ここではLEDが、連続的に全色のスペクトルを通って、もしくはこの色のスペクトルのいくつかの部分を通って循環する。第1モード8において、カラーウォッシュのレートは、例えば図1に示されるメモリ6に記憶されるパラメータによって決定されてもよい。ボタン、ダイアル、スライダなどのユーザインタフェースを介して、ユーザは、カラーウォッシュのレートを調整してもよい。それぞれのモードにおけるパラメータは、そのモードによって作られる発光効果の異なる側面に対応してもよく、または、それぞれのモードが異なるパラメータにアクセスして、引き続きそのモードに回帰する間、持続性を維持してもよい。
【0022】
第2モード9は、第1モード8からアクセスされてもよい。第2モード9において、デバイスは、一連の色、および1つの色から次の色への遷移を無作為に選択してもよい。上記の遷移は、色が次第に薄れて、連続的な遷移を表してもよく、または不意に、1つの無作為に選ばれた色から次の色に一気に変化してもよい。パラメータは、これらの色の変化が起こるレートに対応してもよい。
【0023】
第3モード10は、第2モード9からアクセスされてもよい。第3モードにおいて、デバイスは、色の変化がない固定の色を提供してもよい。パラメータは、色の周波数もしくはスペクトルの内容に対応してもよい。
【0024】
第4モード11は、第3モード10からアクセスされてもよい。第4モード11において、デバイスは、ストロボ発光、つまり、光を点滅させてもよい。パラメータは、ストロボの色もしくはレートに対応してもよい。ある値において、パラメータは、赤、白および青を交互に発光するストロボ、または緑と赤を交互に発するストロボなど、その他の発光効果に対応してもよい。その他のモードもしくはあるモードにおけるパラメータは、一年の特定のとき、もしくはバレンタインデー、聖パトリックデー、イースター、独立記念日、ハロウィーン、サンクスギヴィング、クリスマス、ハヌカー、元日などのイベント、またはその他のとき、イベント、ブランド、ロゴ、もしくはシンボルに調和する色変化効果に対応してもよい。
【0025】
第5モード12は、第4モード11からアクセスされてもよい。第5モード12は、電源が入っていない状態に対応する。第5モード12において、パラメータは提供されない。次に第1モードに遷移してもよく、または他のモードに遷移してもよい。その他の発光効果は既知であり、それらは、本発明に従うデバイスとともに使用され得るモードもしくは状態として実現されると理解されよう。
【0026】
多数のユーザインタフェースが、本デバイスの使用のために提供されてもよい。例えば、2ボタンのインタフェースが提供される場合、第1ボタンは、モードからモードへの遷移のために使用され、第2ボタンは、モードにおけるパラメータの選択を制御するために仕様されてもよい。この構成において、第2ボタンは、閉じた位置に保持されてよく、ボタンが保持されるまでパラメータが増加する。第2ボタンは保持されてもよく、ボタンが保持される時間(放されるまで)がデバイスによって記録され、この時間を、パラメータを変化させるために使用する。または、パラメータは、第2ボタンが保持され、そして放される度毎に変化してもよい。これらの技術の組み合わせは、異なるモードに使用されてもよい。例えば、それぞれのパラメータ値を個別に選択する色変化LEDを介して利用可能な100万以上の異なる色などの、大きい数のパラメータ値を有するあるモードは、必要以上に扱いにくく、ユーザがボタンを保持することによって、パラメータ値を速く循環させる手法が好適である。対照的に、5つの異なるストロボ効果など、小数のパラメータ値を伴うモードは、第2のボタンが押される毎にパラメータ値から別のパラメータ値に移動するように容易に制御される。
【0027】
単一のボタンのインタフェースが、代わりに提供されてもよく、この場合、例えば所定の時間、1秒間もしくは2秒間など、ボタンを押して保持することで、モード選択とパラメータ選択間の遷移の信号を伝える。すなわち、単一のボタンを押した場合、デバイスは、1つのモードから別のモードに遷移してもよく、このときパラメータは所定の値に初期化される。遷移のためにボタンが押された後にボタンが保持される場合、パラメータは、増加(もしくは減少)してもよく、パラメータはそのモードにおいて選択され得る。ボタンが放される場合、パラメータ値は最後の値を維持してもよい。
【0028】
インタフェースは、ボタンおよび調整可能な入力を含んでもよい。ボタンは、モードからモードへの遷移を制御してもよい。調整可能な入力は、モードにおけるパラメータ値の調整を可能にしてもよい。調整可能な入力は、例えば、ダイアル、スライダ、ノブ、あるいはその物理的な位置がデバイスに使用されるパラメータ値に変換され得る、その他のデバイスであってもよい。モード間の遷移の後に、ボタンが保持される場合、任意に、調整可能な入力は、ユーザの入力に応答するだけでもよい。
【0029】
インタフェースは、調整可能な入力を2つ有してもよい。第1の調整可能な入力は、あるモードを選択してもよく、第2の調整可能な入力は、あるモードにおけるパラメータを選択してもよい。別の構成において、単一のダイアルは、全てのモードおよびパラメータを連続的に通って循環するために使用されてもよい。その他の制御も可能であり、キーパッド、タッチパッド、スライダ、スイッチ、ダイアル、直線状のスイッチ、回転式のスイッチ、可変スイッチ(valiable switch)、サムホイール、デュアル・インライン・パッケージ・スイッチ、または人による操作に適する、その他の入力デバイスが含まれると認識されよう。
【0030】
一態様において、モードは、複数の関連したパラメータを有してもよく、それぞれのパラメータは、パラメータ値を有する。例えば、色変化ストロボ効果において、第一パラメータは、ストロボレートに対応してよく、第二パラメータは、色変化のレートに対応してもよい。1または2以上のモードのために、複数のパラメータを有するデバイスは、ユーザインタフェースに多数の対応する制御を有してもよい。
【0031】
ユーザインタフェースは、プロセッサが読み出し可能な信号もしくは電圧を作り出すボタン、上記の調整可能な制御などのユーザ入力デバイスを含んでもよい。電圧は、高デジタル状態もしくは低デジタル状態に対応するデジタル信号であってもよい。電圧がアナログ電圧の形式である場合、アナログ−デジタル変換器(A/D)が、電圧をプロセッサで使用可能なデジタル形式に変換するために使用されてもよい。そして、A/Dからの出力が、プロセッサにデジタル信号をプロセッサに供給する。これは、センサ、トランスデューサ、ネットワークを介して、またはその他の信号生成器から、信号を発光デバイスに供給するために有用であってもよい。
【0032】
デバイスは、1時間、1日、1週、1月、または1年を基に時間を追跡する。この目的のために内部時計を使用して、多種の祝日またはイベントのための発光効果が適時実現される。例えば、ハロウィーンでは、例えばオレンジ色のちらつき、またはウォッシングオレンジ(washing orange)を含む、発光テーマおよびカラーショーを表示してもよい。独立記念日では、赤、白および青の表示が提供されてもよい。12月25日には、緑と赤の発光が表示されてもよい。その他のテーマが、元日、バレンタインデー、誕生日などに提供されてもよい。別の例では、デバイスは、異なる時間に異なる発光効果を提供してもよく、またはその週の異なる日であってもよい。
【0033】
図3は、本発明に従うグロースティックを示す。グロースティック15は、図1を参照して上記説明されたコンポーネントを含んでもよく、また、図2A、図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。グロースティック15は、ランヤード、ひも、チェーン、ブレスレット、アンクレット、キーチェーン、ネックレス、例えばクリップ20などから吊される、小さい円筒状のどのようなデバイスであってもよい。グロースティック15は、ここで説明される多くの発光デバイスのように、携帯用のデバイスとして使用されてもよい。グロースティック15は、グロースティック15内部にある、A、AA、AAAサイズのバッテリー、またはその他のバッテリーなどのバッテリー30から動作してもよい。バッテリー30は、通常の使用時にバッテリーを隠す、取り付け可能な部位35に覆われていてもよい。
【0034】
照射レンズ40は、複数のLEDを包み込んでいてもよく、そこから生ずる色を拡散してもよい。レンズ40は、透明な物質、透き通った物質(translucent material)、半透明な物質、またはその他のこの適用に適する物質などの光透過性物質であってよい。一般に、光透過性物質は、1または2以上のLEDからの発せられる光を受信し、複数のLEDのスペクトルの組み合わせである、1または2以上の色を表示する、どのような物質でもよい。グロースティックの動作を制御するユーザ入力を提供するために、ユーザインタフェース45が含まれてもよい。図2に示される態様において、ユーザインタフェース45は単一のボタンであるが、上記説明されたどのようなインタフェースもグロースティック15に対してよく適応し得ると認識されよう。ユーザインタフェース45は、スイッチ、ボタンまたはグロースティック15の動作を制御するプロセッサに対して信号を生成する、その他のデバイスであってよい。
【0035】
図4は、本発明に従うキーチェーンである。キーチェーン50は、1または2以上のLEDを伴う光透過性物質51、図1のシステム(図示なし)のようなシステム、1ボタンユーザインタフェース52、チェーン54との接続に適するクリップ53、および1または2以上のバッテリーを含んでもよい。キーチェーン50は、図2のグロースティック15よりも小さいが、類似のものである。より小さい大きさに適応するように、より小さいバッテリー55が使用されてもよい。キーチェーン50は、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。
【0036】
図5は、本発明に従うスポットライトである。スポットライト60は、その内部にある複数のLEDを制御するために、図1に示されるようなシステムを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。スポットライト60は、ACスポットライトなどの従来の発光備品との使用に適し、LEDがハウジングを65を介して照射することを可能にするために、一端に光透過性物質を含む、ハウジング65を含んでもよい。スポットライトの構成は、ある対象物を照射するために、または、例えば、この物質を必要としないような、一般的な照射のために提供されてもよい。色の混合は、例えば、ビームを映写する際に行われてもよい。
【0037】
スポットライト60は、照射のために、エジソンマウントフィクスチャ(Edison mount
fixture)、プラグ、バイピンベース、スクリューベース、ベース、エジソンベース、スペードプラグ、電力出力プラグまたはスポットライト60に適応するその他の外部電力などの外部電源から接続部70を介して電力を受給してもよい。接続部70は、受信した電力をこのスポットライトに対して有用な電力に変換する変換器を含んでもよい。例えば、この変換器は、60Hzで120Vの電圧を、例えば、5Vもしくは6Vの直流電流に変換する交流/直流変換器を含んでもよい。また、スポットライト60は、1または2以上のバッテリー80によって電力供給されてもよく、または、スポットライト60のプロセッサは、1または2以上のバッテリー80によって電力供給されてもよく、LEDは、接続部70を介して受信する電力によって電力供給される。バッテリーケース90は、1または2以上のバッテリー80を包含するために、スポットライト60に一体化されてもよい。
【0038】
接続部70は、スポットライト60を電源に適応させるための多種のアダプタのいずれか1つを含んでもよい。接続部70は、例えば、スクリューソケット、ソケット、ポストソケット、ピンソケット、スペードソケット、ウォールソケット、またはその他のインタフェースに適応してもよい。これは、既設の、もしくは新設する交流電源または直流電源に、発光デバイスを接続するために有用である。例えば、ユーザは、スポットライト60を既設の110VACソケットに配置したいと思うかもしれない。この型のソケットに対するインタフェースをスポットライト60に組み入れることによって、ユーザは、新しい発光デバイスをソケットにねじで容易に取り付けることができる。米国特許第6,292,901号"Power/Data Protocol"は、データおよび電力を同じラインを使って伝送し、発光デバイスに使用されるデータを取り出すための技術が記述されている。そこで開示されている方法およびシステムは、接続部70を介して図5のスポットライト60への情報を交信するために使用され得る。
【0039】
図6は、本発明に従うスポットライトを示す。スポットライト10は、図5のスポットライトに類似のものでもよい。リモートユーザインタフェース102が提供され、着脱可能なバッテリーカバー125によって覆われる、1または2以上のバッテリー120で電力供給されてもよい。リモートユーザインタフェース102は、例えば、モードおよびパラメータを選択するための、1または2以上のボタン130およびダイアル140を含んでもよい。リモートユーザインタフェース102は、スポットライト100から離れていてもよく、スポットライト100の通信送受信機およびリモートユーザインタフェース102とともに、例えば、赤外線もしくは無線周波数の交信リンクを使用して、制御信号をスポットライト100に伝送する。赤外線、RF、マイクロ波、電磁波の、もしくは音波信号、またはその他の伝送媒体を介して、情報を伝送することができる。この伝送は、その全ての経路もしくはその一部が、ワイヤ、ケーブル、光ファイバ、ネットワーク、またはその他の伝送媒体を介して行われ得る。
【0040】
図7は、本発明に従うエジソンマウント電球を示す。電球150は、その内部の複数のLEDを制御するために、図1に示されたようなシステムを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。この電球150は、AC電球などの従来の発光備品との使用に適し、LEDがハウジング155を介して照射することを可能にするために、一端に光透過性物質を含む、ハウジング155を含んでもよい。図7の態様において、電球150は、スクリューベース160、および電球150の本体に一体化されるダイアルの形のユーザインタフェース165を含んでもよい。このダイアルは矢印170で示されるように回転してもよく、電球150の動作のためのモードおよびパラメータを選択する。
【0041】
図8は、本発明に従うエジソンマウント電球を示す。この電球180は、異なるユーザインタフェースを有する、図7の電球150に類似のものである。電球180のユーザインタフェースは、サムホイール185およびツーウェイスイッチ190を含む。この態様において、スイッチ190は、一連の利用可能なモードを通して、進めたり、戻したりするために使用される。例えば、電球180が、1〜4と番号を付された4つのモードを有する場合、図8のスイッチ190を左にスライドさせると、モードが1つ進み、すなわち、モードが1から2に移動する。また、図8のスイッチ190を右にスライドさせると、モードが1つ戻る、すなわち、モードが2から1に移動する。
【0042】
スイッチ190は、1または2以上のバネを含み、力が加えられないとき、スイッチ190を中間の位置に戻す。サムホイール185は、単一の方向に際限なく回転するように組み立てられてもよく、サムホイール185によって制御されるパラメータは、最大値に達した後に最小値にリセットされてもよい(またはその逆)。サムホイールは、1.5回転など既定のスパンを有するように組み立てられてもよい。後者の場合、スパンの末端は、最小のパラメータ値を表し、他方のスパンは、最大のパラメータ値を表す。ある態様において、スイッチ190は、モード(左)およびパラメータ(右)を制御してもよく、サムホイール185は、電球180の輝度を制御してもよい。
【0043】
図8の電球などの電球は、従来の発光制御システムを介する制御にも適応し得る。多くの白熱光システムは、光度制御(dimming control)加えられる電圧を変化させて実現され、典型として加えられる電圧を変化させるか、または交流波形をチョッピングして実現される。電力変換器を電球180内部で使用することができて、可変振幅の交流信号もしくはチョッピング波形の形のいずれかである受信電力を、制御回路およびLEDならびに適切なところのために必要な電力に変換し、デジタルコンポーネントへの一定の直流電力の供給を維持する。交流波形をデジタル化し、LEDに対して適切な制御信号を生成するために、アナログ−デジタル変換器が含まれてもよい。電球180は、電力供給信号を検出、分析し、LED出力に対して適切な調整を施す。例えば、電球180は、60Hz、110VACの電力供給もしくは50Hz、120VACの電力供給のいずれに接続されても一貫した照射光を提供するためにプログラムされてもよい。
【0044】
LEDの制御は、例えば、受信する交流信号と適切なLED出力とを相互に関連づける、ルックアップテーブルによって実現されてもよい。ルックアップテーブルは、電力調光器(power dimmer)が100%の場合、全輝度制御信号を含んでもよく、これらの制御信号は、LEDに接続されてもよい。このテーブルの一部は、80%の輝度制御信号を含んでもよく、ランプの入力電圧が最大値の80%まで低減した場合に使用されてもよい。プロセッサは、入力電圧の変化に伴って、プログラムのパラメータを連続的に変化させてもよい。発光命令は、色の生成、光のパターン、照射効果、またはその他のLEDに対するいずれかの命令と同様に、発光システムからの照射光を調光するために使用され得る。この技術は、発光デバイスの知的調光、従来の電力調光制御およびインタフェースとしての配線を使用する色変化効果の形成、またはその他の発光効果を作るために使用され得る。ある態様において、色変化および調光の両方が同時に起こってもよい。これは、電力の減少に伴って白熱光の色温度が高くなる場合に、白熱光調光システムをシミュレートする際に有用であり得る。
【0045】
また、スリーウェイ電球は、照射光のレベルを変化させるためのありふれたデバイスである。これらのシステムは、電球の基部に2つの接点を使用し、電球は、2つの接点を持つ特殊な電気ソケットに挿入される。ソケットのスイッチを入れると、基部の接点の1つが電圧に接続されるか、または基部の両方が電圧に接続される。ランプは、2つの異なる抵抗のフィラメントを含み、3つのレベルの照射光を提供する。図8の電球180などの電球は、スリーウェイ電球ソケットと一緒に使用されるように適応してもよい。電球180は、基部に2つの接点を有することができ、また、ルックアップテーブル、プログラム、またはその他の電球180内のシステムは、ソケット設定に相互関連する制御信号を含むことができる。この場合も、これは、照射光の制御、色の制御またはその他の所望のLEDの制御のいずれかのために使用され得る。
【0046】
このシステムは、以前標準的な発光デバイスが使用されているような領域において、多種の発光効果を作り出すために使用され得る。ここで説明されるように、ユーザは、既設の白熱光電球をLED発光デバイスに置き換えることができ、また、壁の調光器を、部屋のなかの色変化効果を制御するために使用することができる。
【0047】
図9は、本発明に従う電球を示す。図9に示されるように、電球200は、エジソンマウントフィクスチャ以外のフィクスチャ、例えばMR−16などの、直流電力システムと使用してもよい低電圧フィクスチャ210、から動作してもよい。
【0048】
図10は、本発明に従うウォールソケットに取り付けられたライトを示す。ライト215は、例えば、ANSI規格に従って組み立てられる110Vの交流の出口220に適応するプラグを含んでもよい。ライト215は、スイッチおよびサムホイールをユーザインタフェース230、および出口220への挿入に適応する、1または2以上のスペード240を含んでもよい。ライト215の本体は、光を壁に導いて、ウォールウォッシング効果の色を変化させるために、反射表面を含んでもよい。
【0049】
図11は、本発明に従うナイトライトを示す。ナイトライト242は、例えば、110Vの交流の出口246に適応するプラグ235を含んでもよい。ナイトライト242は、ナイトライト242内の複数のLEDを制御するために、図1に記されたシステムなどを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。ナイトライト242は、光透過性物質248を含んでもよく、LEDからの光を、例えば下方向に導く。また、ナイトライト242は、低量の周囲光を検出するセンサ250を含んでもよく、ナイトライト242が、光が低量な条件の場合のみ、起動されてもよい。
【0050】
センサ250は、プロセッサへの信号を生成して、ナイトライト242の起動および表示タイプを制御する。また、ナイトライト242は、時計/カレンダーを含んでもよく、上記説明された季節的な発光表示が実現されてもよい。ナイトライト242は、モードおよびパラメータを選択するために、サムホイール260および上記説明されたものなどのスイッチ270を含んでもよい。上記態様のいくつかのように、ナイトライト242は、ナイトライト242の制御回路への適切な直流電力を生成する変換器を含んでもよい。
【0051】
図12は、本発明に従うナイトライトを示す。ナイトライト320は、例えば、110Vの交流の出口340に適応するプラグ330を含んでもよい。ナイトライト320は、ナイトライト320内の複数のLEDを制御するために、図1に記されたシステムなどを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。ナイトライト320は、光透過性ドーム345を含んでもよい。また、ナイトライト320は、ドーム345内に低量の周囲光を検出するセンサを含んでもよく、ナイトライト320が、光が低量な条件の場合に、自動的に起動されてもよい。
【0052】
また、ナイトライト320は、時計/カレンダーを含んでもよく、上記説明された季節的な発光表示が実現されてもよい。また、図12の態様において、ナイトライト320のドーム345は、ユーザインタフェースとして動作する。第1矢印350の方向にドーム345を押すことによって、モードが選択されてもよい。第2矢印355の方向にドーム345を回転させることによって、そのモードにおけるパラメータが選択されてもよい。上記態様のいくつかのように、ナイトライト320は、ナイトライト320の制御回路への適切な直流電力を生成する変換器を含んでもよい。
【0053】
先行の例から認識されるように、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたシステムのようなLEDシステムは、白熱電球、ハロゲン電球、タングステン電球、蛍光電球などを含む、従来の電球の置き換えとして、またはデスクランプ、瓶、ナイトライト、手提げランプ、提灯、デザイナーライトランプ、ストリップライト、コーブライト、MRライト、ウォールライト、スクリューライト、ラーヴァランプ、球体、デスクランプ、装飾ランプ、ストリングライト、キャンプライトなどの一体化された発光備品として、多種の発光の適用に適応してもよい。
【0054】
このシステムは、建築物の照明に適用してもよく、キッチンの照明、浴室の照明、寝室の照明、娯楽施設の照明、プールおよびスパの照明、歩道の外灯、テラスの照明、ビルの照明、正面の照明、水槽の照明、または美的な効果のために光が利用される、その他の場所における光が含まれる。該システムは、屋外においてスプリンクラー、芝生の標識、プールフロート、階段の標識、地下の標識、もしくはドアベル、またはさらに一般的には、全般照明、装飾用の照明、および屋内もしくは屋外の会場のアクセント照明に使用され得る。また、このシステムは、ブレーキ光、ダッシュボード光もしくはその他の自動車および乗物用の用途のような、機能光が望まれるところに配置されてもよい。
【0055】
色変化光の効果について、複数の発光デバイス間で調和させてもよい。調和された効果は、例えば、複数の発光デバイスの各個が、従来の家庭用または工業用の照明設備にわたって送達される電源オン信号または調光制御信号に対して、異なる応答をする、または異なる開始時間を示すようにプログラムされるような従来の発光制御の仕組みを通して達成される。
【0056】
その代わりに、それぞれの発光デバイスは、その動作を制御するために、有線または無線のネットワークを通じて、個別にアドレスされてもよい。LED発光デバイスは、リモートコントロールデバイスと交信するため、または有線もしくは無線のネットワーク上を交信するための送受信機を有してもよい。
【0057】
特定の発光の応用は、特定のLEDの選択によるものであり得ると認識されよう。一般に、予めパッケージ化されたLEDは、表面取り付パッケージまたはTパッケージとして入手できる。表面取り付けパッケージLEDは、非常に大きな、光の強度がその光の最大強度の50%まで減少したときのビーム角を有し、Tパッケージは、いくつかのビーム角の下、利用可能であってもよい。小さなビーム角は、隣接するLED間の比較的少ない色の混合を伴って、さらに遠くに映写する。あるLEDのこの側面は、異なる色の映写を同時に行うため、またはその他の効果を作り出すために利用されてよい。大きなビーム角は、Tパッケージの大きなビーム角の使用、表面取り付けLEDの使用、パッケージ化されていないLEDの使用、チップオン技術の使用、または米国仮出願60/235,966"Optical Systems for Light Emitting Semiconductors"に記載のダイの基質への直接取り付けなどの、しかしこれらに限定されない、多くのやり方で達成され得る。また、所定のパターンで照射光を映写するために、反射体が1または2以上のLEDに関連づけられてもよい。大きいビーム角の光源を使用することの有利な点は、ビームがある壁にわたって映写されることを可能にする一方で、光を集めて、壁に対して光を映写し得ることである。これは、個別のLEDからの色を混合して、均一な色を提供する一方で、壁上の照射光を集中させる所望の効果を達成する。
【0058】
図13は、少なくとも1つのLED1202を伴う発光デバイス1200を説明する。異なる色の複数のLED1202または単一の色の複数のLED1202があってもよく、その色の強度もしくは照射光のビーム幅、またはその両方の組み合わせを増加させる。前方部1208、後方部1210を含む反射体が、LEDからの光を映写するためのデバイス1200に含まれてもよい。この反射体は、反射性物質のいくつかの部分または一部として形成され得る。反射体は、少なくとも1つのLED1202からの照射光を所定の方向に、または所定のビーム角を通じて導いてもよい。また、反射体は、少なくとも1つのLED1202によって散乱された照射光を集めて、映写してもよい。その他の例のように、発光デバイス1200は、光透過性物質1212、ユーザインタフェース1214およびプラグ1216を含んでもよい。
【0059】
図13に示されるように、ユーザインタフェース1214は、ユーザが回して(例えば指または小さなスクリュードライバもしくは類似の器具を使用して)、生成される光の1または2以上のパラメータ(例えば色、強度、動的効果など)を変化させるシンプルサムスクリューまたはセットスクリューの形状であってもよい。当然ながら、ユーザインタフェース1214は、ここで説明されたように、多種のその他の方法で実装されてもよい。さらに、シンプルサムスクリューまたはセットスクリューのユーザインタフェースに対する実装は、ここで開示されるその他のいずれの発光デバイス(例えば、多種のスポットライトもしくは電球、ナイトライト、その他のウォールライト、またはパネルデバイス、玩具など)との接続に使用されてもよいと認識されるべきである。
【0060】
図14は、本発明に従うウォールウォッシングライトの別の態様を示す。ナイトライト1300は、光透過性物質から形成されるオプティック(optic)1302、および取り外し可能なオプティック1304を含んでもよい。取り外し可能なオプティック1304は、矢印1306で示されるように、取り外しおよび交換が可能なようにオプティック1302に対して備え付けられてよく、フィルタリング、拡散、集光などを含む発光効果を提供する。取り外し可能なオプティック1304は、ナイトライト1300からの照射光を所定の形もしくは像に導いてもよく、またはプリズムのように、照射光のスペクトルを分散させてもよい。取り外し可能なオプティック1304は、例えばエッチングされる型を有してもよく、例えば、鋸歯状、スリット、プリズム、格子、四角形、三角形、網版、円形、半円形、星型またはその他の幾何学的な型のいずれかが含まれる。
【0061】
また、上記型は、木、星、月、太陽、クローバーまたはその他のいずれかの、しかしこれらには限定されない、物の型などであり得る。また、取り外し可能なオプティック1304は、ホログラフィックレンズでもよい。また、取り外し可能なオプティック1304は、像を歪める、または矯正するように構成されるアナモルフィックレンズでもよい。これらの型は、壁とオプティックの幾何学的関係が前もって分かっている場合に、映写される光が、壁上に歪みのない型を形成するように形成されてもよい。この型は、壁への映写を補償するように設計されてもよい。アナモルフィックレンズを適用するための技術が、例えば、1992年11月のOptics and Photonics Newsの"Anamorphic Art and Photography - Deliberate Distortions That Can Be Easily Undone"に説明されている。取り外し可能なオプティック1304は、マルチレイヤレンズを含んでもよい。マルチレイヤレンズの少なくとも1つのレンズは調整可能で、ユーザに調整可能な照射パターンを提供する。
【0062】
図15は、本発明に従う発光デバイスを示す。発光デバイス1500は、上記説明された発光デバイスのいずれかであってよい。この発光デバイスは、表示スクリーン1502を含んでもよい。表示スクリーン1502は、液晶、プラズマスクリーン、バックライト付きディスプレイ、エッジライト付きディスプレイ(edgelit display)、モノクロスクリーン、カラースクリーン、スクリーン、またはその他のいずれかのタイプのスクリーンなどの、しかしこれらに限定されない、いずれかのタイプのディスプレイであり得る。表示スクリーン1502は、時間、発光デバイス1500のモードもしくはパラメータ、モードの名前、バッテリー交換の指示、または発光デバイス1500のユーザにとって有用なその他のいずれかの情報、などのユーザに対する情報を表示し得る。モードの名前は、"ストロボ"、"静止"など総称的な名前、または深紅の照射光の"ハーバード"、もしくは青と黄の色あせもしくはウォッシュの"ミシガン"などの想像力に富む名前でもよい。
【0063】
その他の名前が、その年のある時間、祝日、または特定のお祝いに関連するモードに対して与えられ、表示されてもよい。その他の情報が表示されてもよく、その日の時間、その年の残りの日数またはその他の情報が含まれる。表示情報は文字に限定されず、表示スクリーン1502は、絵またはその他のどのような情報も表示することができる。表示スクリーン1502は、図1のプロセッサの制御下で動作してもよい。発光デバイス1500は、例えば表示スクリーン1502を制御するため、または時間もしくはその他の表示スクリーン1502に表示される情報を設定するため、あるいはモードもしくはパラメータ値を選択するために、ユーザインタフェース1504を含んでもよい。
【0064】
また、発光デバイス1500は、ネットワークに関連付けられて、ネットワーク信号を受信してもよい。ネットワーク信号は、表示スクリーン1502に情報を記すとともに、多種の色を映写するように発光デバイスを導く。例えば、このデバイスは、ワールドワイドウェブから信号を受信し、色または映写パターンを受信した情報に基づいて変化させ得る。このデバイスは、ウェブまたはその他のデバイスから外の温度データを受信し、温度に基づいて色を映写してもよい。温度が下がるにつれて、照射光はより濃い青になってもよく、温度が上がれば、発光デバイス1500が赤の照射光を映写してもよい。この情報は、温度の情報に限定されない。この情報は、伝送され、受信され得るどのような情報でもあり得る。別の例では、株価などの金銭的な情報である。株価が上がれば、映写される照射光は緑に変わってもよく、価格が下がれば、映写される照射光は赤に変わってもよい。株価が所定の値以下に下がると、発光デバイス1500は、赤色の光を点滅させたり、またはその他の標示効果をもたらす。
【0065】
データを受信し、解釈して、それに応答して色が変化する照射効果を生成する、上記説明されたシステムなどは、消費者電気製品など、幅広い分野での用途を有してもよい。例えば、情報は、取得され、解釈され、そして、時計付きラジオ、電話、コードレス電話、ファックス、携帯用ステレオ、オルゴール、ステレオ、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MP3プレーヤ、カセットプレーヤ、デジタルテーププレイヤ、カーステレオ、テレビ、ホームオーディオシステム、ホームシアターシステム、サラウンドサウンドシステム、スピーカ、カメラ、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、デジタルビデオレコーダ、コンピュータ、PDA、ポケットベル、セルラー電話、コンピュータのマウス、コンピュータの周辺機器、またはオーバーヘッドプロジェクタなどのデバイスにとって有益な発光効果に変換されてもよい。
【0066】
図16は、モジュラユニットを示す。発光デバイス1600は、1または2以上のLED、および発光備品の装飾部位を含んでもよい。インタフェースボックス1616は、プロセッサ、メモリ、制御回路および発光デバイス1600を動作させるために、交流を直流に変換する電源装置を含み得る。インタフェースボックス1616は、電源接続1608に接続される、標準的な電源線1610を有してもよい。インタフェースボックス1616は、標準的なジャンクションボックス(junction box)1602に直接備え付けられるように設計され得る。インタフェースボックス1616は、発光デバイス1600の裏側1604との接続に適合する、物理的接続デバイス1612を有することができる。物理的接続デバイス1612は、発光デバイス1600を物理的に壁に取り付けるために使用され得る。
【0067】
また、インタフェースボックス1616は、電気を発光デバイス1600に運ぶための1または2以上の電気的接続部1614を含むことができる。電気的接続部1614は、データをインタフェースボックス1616に移動させるため、またはそうでなければ、インタフェースボックス1616もしくは発光デバイス1600に接続するために、接続部を含んでもよい。接続部1614および1612は、発光デバイス1600の裏側1604の接続部に適合し得る。これは、発光デバイス1600の組立および変更を容易にする。これらのシステムは、発光デバイス1600の容易な変更が可能になるように、接続部1612および1614を標準的なフォーマットにアレンジすることができる。また、発光備品1600が、いくつかのまたは全ての回路を含むことは、当該技術分野の当業者にとって明らかであろう。
【0068】
また、発光デバイス1600は、情報を伝送し、受信するための伝送器および受信器を含み得る。これは、いくつかの発光デバイスを調和させ、同調させるために使用され得る。表示スクリーン1620およびインタフェース1622を伴う制御ユニット1618は、いくつかの発光デバイス1600のモードおよびそれらの間の調和を設定するために提供される。この制御ユニット1618は、発光デバイス1600を遠隔制御し得る。制御ユニット1618は、部屋の離れた空間に配置され、1または2以上の発光デバイス1600と交信し得る。この交信は、これらに限定されないが、RF、IR、マイクロ波、音波、電磁波、ケーブル、ワイヤ、ネットワークまたはその他の交信方法など、いずれかの交信方法を使用して、達成され得る。それぞれの発光デバイス1600は、アドレス可能な制御器を有することができて、複数の発光デバイス1600の各個は、制御ユニット1618によって、適切な有線または無線のネットワークのいずれかを介して、個別にアクセスされてもよい。
【0069】
図17は、発光デバイスのためのモジュラトポロジーを示す。このモジュラの構成において、ライトエンジン1700は、ワイヤなどの複数の電源接続部1704、ワイヤなどの複数のデータ接続部1706、複数のLED1708を含んでもよく、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明された、その他のコンポーネントもハウジング1710内に収容されて含まれてよい。ライトエンジン1700は、発光備品と使用されてもよく、または単独で使用されてもよい。モジュラ構成は、所定のデータおよび電源線を設備全体に提供し、ライトエンジン1700をいずれかの場所に適宜配置する、照明デザイナー、建築家、土建業者、技術や、ユーザ、またはその他の設計を行う人々もしくは照明を備え付ける人々によって使用されるために、変更可能であってもよい。
【0070】
オプティックは、照射デバイスの性能を改変または向上させるために使用されてもよい。例えば、反射体は、米国特許出願第60/235,966号"Optical System for Light Emitting Semiconductors"に説明されているように、LEDの放射を再度導くために使用されてもよい。
【0071】
図18は、ここで説明されるシステムとともに使用され得る反射体を示す。図18に示されるように、型に沿った反射面1802は、複数のLED1804から離れて配置されてもよく、LED1804からの放射が、矢印1806によって示されるように、反射面1802に向かって導かれる。この構成において、LED1804からの放射は、反射面1802の近くの円に再度導かれる。反射表面1802は、不完全な領域または映写効果を形成するためのデザインを有してもよい。LED1804は、反射体に対して一様に映写するようにアレンジされることができ、またはバイアスとともにアレンジされ、反射体のある面だけに対する照射光を増大させることができる。また、複数のLED1804の個々のLED1804は、個別に制御され得る。この技術は、光のパターンまたは色効果を形成するために使用される。
【0072】
図19は、LED1900が、矢印1903に示されるようにほぼ放物線状の反射体1902に対して導かれる、反射体デザインを示す。ほぼ放物線状の反射体1902は、LED1900からの放射をさらに集光し、再度導くために隆起した中央部1904を含んでもよい。第2のLED1906、第2のほぼ放物線状の反射体1908、および第2の矢印1910によって示されるように、この隆起した中央部1904は、ある構成においては除かれてもよい。この構成またはここで説明される、反射面を使用するその他の構成におけるLED1900は、どのようなパッケージでもよい、またはパッケージを含まなくともよいと認識されよう。パッケージが提供されない場合、動作に必要な電力を供給するために、LEDは、p側およびn側において電気的に接続されてもよい。
【0073】
図20に示されるように、LEDの列2000は、LED列2000を2つの反対の平面の方向に導く、平面の反射面2002に対して導かれてもよい。図21に示されるように、LED列2100は、LED列2100を1つの平面の方向に導く、平面の反射面2102に導かれてもよい。
【0074】
図1を参照して説明されたシステムなどは、ボールなどの玩具に組み込まれてもよい。制御回路、電源装置およびLEDは、ボール内部に吊されるか、または取り付けられてもよく、ボールの外面の全部分もしくは、LEDの色変化効果が見られるように、ある部分が光透過性物質で形成される。外面の離れた部分は、異なるタイプの光透過性物質から形成されてもよく、またはLEDの異なる群によって、ボールの外面の異なる領域にわたって、異なる様式の照射光が提供される。
【0075】
ボールは、自律的に動作して、色変化効果を生成してもよく、または制御回路に関連付けられた起動スイッチからの信号に応答してもよい。起動スイッチは、力、加速度、温度、動き、静電容量、近接性、ホール効果、またはその他の刺激、環境条件もしくは変数に反応してもよい。このボールは、1または2以上の起動スイッチを含むことができ、この制御ユニットは、異なるスイッチに応答して、異なる色変化効果を伴うようにプログラム可能である。ボールは、ある入力に応答して、無作為に選択される色変化効果または所定の一連の色変化効果の1つを示してもよい。2以上のスイッチがボール内に組み込まれている場合、個々の、または組み合わさったスイッチ信号に従って、LEDが起動されてもよい。これは、例えば、単一のスイッチが作動されたときに微妙な効果を、複数のスイッチが作動されたときに動的な効果を作りだすために使用され得る。
【0076】
このボールは、トランスデューサ信号に応答してもよい。例えば、1または2以上の速度トランスデューサもしくは加速度トランスデューサが、ボールの動きを検出し得る。また、これらのトランスデューサを使用して、ボールの回転が早くなる、または遅くなるに従って、発光効果を変化させるようにプログラムすることができる。また、加えられる力の変化に応答して異なる発光効果を生じるように、このボールをプログラムすることができる。ボールの色を変化するに際して、他にも多くの有用なトランスデューサおよびそれらを装備する方法がある。
【0077】
このボールは、送受信機を含んでもよい。ボールは、送受信機を介して受信したデータに応答して、色変化効果を生成してもよく、またはネットワークもしくはこの送受信機を使用するその他のデバイスに、制御情報もしくはステータス情報を提供してもよい。送受信機を使用して、ボールは、いくつかのボールが相互に交信するゲーム、ボールがその他のデバイスと交信、もしくはネットワークと交信するゲームにおいて使用されてもよい。このボールは、これらの他のデバイスまたはさらなる制御のためのネットワーク信号を開始してもよい。
【0078】
ボールが発光する、または特定の色を発光するまで、この遊びが開始されないようにゲームの方法を決めることができる。送受信機を介して交信することによって、発光信号は、使用場所の外から生じさせることができ、ボールの色が変化したとき、または類似の信号によりボールの色が消えるときに、この遊びを止めることができる。ボールがゴールを通過したときに、ボールが色の変化、点滅、その他の発光効果を示すことができる。ボールの動きが早すぎるとき、もしくは止まったときに、ボールの色が変化するように、多くのその他のゲームまたはゲーム中の効果を生じさせてもよい。遊びのための色変化効果は、受信機で受信された信号に応答してもよく、スイッチおよび/またはボール内のトランスデューサ、またはこれらの組み合わせに応答してもよい。
【0079】
外部信号によって途切れずに、または途切れながら、ボールが連続的に色を変化するように、そして赤またはボールを別の人に投げなくてはならないと予め決めておいた色に、突然または徐々に変化するようにして、ゲーム・ホットポテトを遊ぶことができる。ボールは、検出デバイスを有することができて、ボールが所定の時間内に投げられない場合に、ストロボなどの発光効果が開始する。本発明のボールは、球形、フットボール形状、その他のゲームのような形状、ボール玩具、多種の形状を有してもよい。
【0080】
上述の例から分かるように、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されるようなLEDシステムは、色が変化する多種の玩具およびゲームに適応してもよい。例えば、色変化効果は、多くのゲームおよび玩具に有用に組み込まれてもよく、玩具の銃、水鉄砲、玩具の車、こま、ジャイロスコープ、ダーツボード、自転車、自転車のハンドル、スケートボード、列車セット、電動レーシングカーのトラック、ビリヤード台、ボードゲーム、ホットポテト、シューティングライトゲーム、魔法の杖、玩具の剣、アクションフィギュア、玩具のトラック、スポーツ衣料および備品、グロースティック、万華鏡、またはマグネットが含まれる。また、色変化効果は、View Master、Super Ball、Lite Brite、Harry Potter wand、またはTinkerbell wandなどの商標登録されている玩具にも有用に組み込まれてよい。
【0081】
図22は、内部照射用回路構成部を有する本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。デバイス2200は、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたようなシステムを含み得る着用可能なアクセサリである。このデバイスは、プロセッサ2202、駆動回路2204、1または2以上のLED2206、および電源2208を含むボディを有してもよい。デバイス2200は、プログラムを受信してインタフェースとして働く入力/出力2210を任意に含んでもよく、デバイス2200の動作を制御する。ボディ2201は、LED2206からの光がボディ2201から逃げることを可能にするために、透明、半透明、または半透明拡散(translucent-diffusing)である光透過部を含んでもよい。LED2206は、縁に沿うように、または拡散物質の裏に、目立たないように配置される。表面取り付けLEDは、直接ボディ2201に、拡散物質の内部表面上に固定されてもよい。
【0082】
入力/出力2210は、ボタン、ダイアル、スライダ、スイッチ、もしくは上記説明された、デバイスに入力信号を提供するその他のデバイスなどの入力デバイスを含んでもよく、または入力/出力2210は、USB接続、シリアル接続、もしくはその他の有線の接続などの有線の接続に対するインタフェースを含んでもよく、または入力/出力2210は、赤外線もしくは無線周波数送受信機などの無線接続のための送受信機を含んでもよい。ある態様において、着用可能なアクセサリが、入力/出力2210を介して、その他の着用可能なアクセサリと交信するように構成されてもよく、多数のアクセサリの間に同調させた発光効果を作り出す。無線伝送のために、入力/出力2210は、例えば赤外線またはマイクロ波信号を使用して基地の伝送器と交信し、DMXまたは類似の交信信号を伝送する。そして、自律的なアクセサリは、この信号を受信し、信号の情報を利用して発光効果を変化させるので、伝送基地局から発光効果を制御することができる。
【0083】
この技術を使用して、基地の伝送器からいくつかのアクセサリを同調させてもよい。そして情報は、発光効果に関連するアクセサリ間を運ばれて得る。一例では、入力/出力2210は、小さく、低電力で、400MHzのスペクトルを使用する、Abacom TXMシリーズのデバイスなどの伝送器を含んでもよい。これらのネットワークを使用して、異なる人の複数のアクセサリを同調することができ、人から人への色の中継、または何人かの人々に対して同時的かつ同調された効果を含む、対象の効果を提供する。また、同一の人の多数のアクセサリを同調してもよく、調和された色変化効果を提供する。本発明に従うシステムは、ここで説明されるようなネットワークを介して制御されてもよい。このネットワークは、個人、ローカル、広範のまたはその他のネットワークであってもよい。どのようなプロトコルも使用され得るが、Blue Tooth(ブルートゥース)規格のシステムと交信する場合は、これを適切なプロトコルとしてもよい。
【0084】
入力/出力2210は、周囲環境の測定値(温度、周囲の音または光)、物理データ(脈拍、体温)、その他の測定量に対するセンサを含んでもよく、これらのセンサ信号は、測定値の関数である、色変化効果を生成するために使用されてもよい。
【0085】
色および光を形作るために、多種の装飾用デバイスを使用することができ、装身具および衣服が含まれる。例えば、これらはネックレス、ティアラ、ネクタイ、帽子、ブローチ、バックル、カフスボタン、ボタン、ピン、指輪、ブレスレット、アンクレットなどの形をとることができる。ボディ2201またはボディの光透過部に対する形のいくつかの例は、肖像、ロゴ、ブランド化した絵柄(branded image)、文字、記号(アンパサンド、ドル記号、音符など)を含む。また、他のところで示されたように、このシステムは、飾り額、墓碑などの標示着用可能または着用可能ではないその他の用途に適用されてもよい。
【0086】
図23は、外部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様の概要図である。図23に示されるように、着用可能なアクセサリ2300は、1または2以上のLED2304を含む着用可能なアクセサリなどの、第1ハウジング2302を含んでもよい。プロセッサ2306、制御器2308、電源2310、および入力/出力2312を含む照射用回路構成部は、第1ハウジングの外側にあり、第2ハウジング2314に含まれてもよい。リンク2316が提供され、照射用回路構成部が駆動信号を第1ハウジング2302内のLEDに伝達してもよい。この構成は、第1ハウジング2302が小さいアクセサリ、または例えばシャツのボタンの中にあるような離れた回路に接続される、その他の着用可能なアクセサリであるような適用例にとって都合がよい。LED2304を除く全ての照射用回路構成部が、第1ハウジングの外部にある一方、1または2以上のコンポーネントは、第1ハウジング2302に含まれてもよいと認識されるであろう。
【0087】
図24は、本発明に従う自律的に色が変化する靴を記す。靴2400は、主要部2402、踵2404、爪先2406、および靴底2408を含む。主要部2402は、人間の足を収容するのに適応し、靴に使用されるのに適するいずれかの物質で作られてよい。踵2404は、半透明物質、拡散物質から形成されてもよく、図1、図2Aおよび図2Bで説明されたようなシステムをその中に装備してもよい。さらに、自律的な色変化能を伴う踵2404の代わりに、爪先2406、靴底2408、またはその他の部分など、靴2400の別の部分が自律的な色変化システムを含んでもよい。靴の組が提供されてもよく、それぞれが入力/出力システムを含み、2つの靴が互いに交信しあって、同調した色変化を達成してもよい。靴2400の態様において、回路構成部が靴底2408内に配置されてもよく、踵2404もしくは爪先2406、またはその両方にLEDを駆動するためのワイヤを備える。
【0088】
上述の例より認識されるように、ここで開示されるシステムは、多種の着用可能な装飾用の物への広範な用途を有し得る。このシステムを備える衣服は、コート、シャツ、ズボン、衣料、靴、履き物、運動ウェア、アクセサリ、装身具、バックパック、ドレス、帽子、ブレスレット、傘、ペットの首輪、鞄、および鞄のタグを含んでもよい。個々で開示されるシステムを備える装飾用の物は、額縁、文鎮、ギフトカード、リボン、およびギフトパッケージを含んでもよい。
【0089】
色が変化するバッジおよびその他の衣服は、ある環境下で特定の効果を有してもよい。例えば、バッジには透き通った、半透明な、またはその他の物質が与えられ、1または2以上のLEDが、物質を照射するために構成され得る。一態様において、このバッジは、少なくとも1つの赤、青および緑のLEDを含み、このLEDは、この物質の縁に沿って光る(edge light)ように配置される。この物質は、光を反射するようなパターンを有してもよい。このパターンは、この物質にエッチングされてもよく、ここで、パターンは物質を透過した光を反射して、パターンが光り輝く。3色のLEDが提供される場合、多くの色変化効果が形成され得る。これは人目をひく効果を作りだし、バッジを装着した人に対して注目が集まり、;小売りの場、トレードショー、商品やサービスを得るとき、またはその他の注目を集めるような状況において、有用であり得る。
【0090】
エッチングされたパターンに照射するための、バッジの縁に沿って光る原理は、縁に沿って光る看板など、その他のデバイスにも同様にして応用され得る。LEDの列は、物質に沿って光るように整列されてよく、この物質はパターンを有し得る。物質は、1または2以上の側面に光があたり、反射性物質を反対側の縁に使用されてよく、この縁から光が逃げることを防ぐ。また、反射性物質は、表面の照射光を平坦にする傾向がある。また、これらのデバイスは、縁に沿った発光の代わり、もしくはそれに加えて、バックライトで、または物質を透過して発光することができる。
【0091】
図25は、本発明に従うLEDデバイスを示す。デバイス2500は、プロセッサ2502および1または2以上のLED2504を、図1、図2Aおよび図2Bで説明されたような構成中に含んでもよい。デバイス2500は、光透過性物質から形成されるアイシクル(icicle)との使用に適応してもよい。このアイシクルは、プラスチック、ガラス、またはその他の物質から形成される模造品でもよく、非常に写実的で、精巧に作られ、または非常に様式化し、抽象的に作られていてもよい。多数の色が変化するアイシクルが以下に説明される。
【0092】
図26は、アイシクルライトを示し、ここで図1、図2Aおよび図2Bで説明されたLED発光デバイス2602が使用され、アイシクル2604に照射光が提供される。アイシクル2604は、半透明な物質、透き通った物質、透明な物質、プラスチック、紙、ガラス、氷、凍った液体、またはアイシクルを形成するのに適し、かつ、LEDの放射を伝えるその他の物質から形成される。アイシクル2604は中空でもよく、または中空でなくともよく、光透過性物質から形成される。発光デバイス2602からの照射光は、アイシクル2604に導かれ、アイシクル2604と連結される。このアイシクルは、多種の発光効果を得るために、不完全さを有してもよい。この効果の1つは、主に透明な物質が欠損パターンを含む場合に形成される。この欠損は、物質を通過または物質に沿って、光を再度導き、照明を施された物質に輝く点または領域が現れる。また、この不完全さは、実質的にアイシクル2604の表面を覆うことができ、霜で覆われたような外観を作り出す。実質的に一様にアイシクル2604の表面を覆う不完全さは、一様に照射されるアイシクルの効果を作りだしてもよい。
【0093】
アイシクル2604は、1または2以上のLEDで光をあてられて、照射される。1つのLEDが使用される場合、アイシクル2604は、強度が変化する単一の色の光をあてられてよく、または強度は固定されていてもよい。一態様において、アイシクルライト2600は、1以上のLEDを含み、別の態様において、LEDは異なる色である。アイシクルライト2600に異なる色のLEDを提供することによって、アイシクルライト2600の色合い、濃さおよび輝度が変化させることができる。付加的な色を提供するために、2以上のLEDを使用することができる。それぞれの色がオンまたはオフにするための回路構成部を持つ、アイシクルライト2600に2つのLEDが使用される場合、いずれのLEDも活性化されない場合の黒を含む、4種の色を作り出すことができる。アイシクルライト2600に3つのLEDを使用し、それぞれのLEDが3つの強度設定を有する場合、33、つまり27種の色の選択が可能になる。一態様において、LED制御信号は、8ビット(=256の組み合わせ)の分解能(resolution)を伴うPWM信号である。3つの異なる色のLEDを使用して、256^3または1670万色が利用可能になる。
【0094】
図27は、ネットワークを共有する複数のアイシクルを説明する。複数のアイシクルライト2700は、上記ネットワークのいずれかのようなネットワーク2704上で交信するために、それぞれネットワークインタフェースを含む。ネットワーク2704は、複数のアイシクルライト2700それぞれに発光制御信号を提供してもよく、それぞれのアイシクルは一意的にアドレス可能であってよい。アイシクルライト2700が一意的にアドレス可能でない場合、制御情報は、全てのアイシクルライト2700に届けられてもよい。コンピュータまたは上記されたその他の制御器などの制御データソース2706は、ネットワーク送受信機およびネットワーク2704を介して、制御情報をアイシクルライト2700に提供してもよい。また、アイシクルライト2700の1つは、主のアイシクル(master icicle)として動作し、制御情報をその他のアイシクルライト2700、従のアイシクル(slave icicle)、に提供することができる。ネットワーク2704は、一般に、調和した、または調和していない色変化発光効果を複数のアイシクルライトから生成するために使用される。
【0095】
また、1または2以上の複数のアイシクルライト2700は、単独モード(stand alone mode)で動作して、他のアイシクルライト2700とは別個の色変化効果を生成してもよい。アイシクルライト2700は、例えばユーザによって選択される、異なる濃さの色、遅く変化する色、速く変化する色、ストロボ発光、またはその他の発光ルーチンなどの複数の発光制御ルーチンをネットワーク2704上でプログラム可能である。選択スイッチは、プログラムを選択するために使用され得る。プログラムを選択する別の方法は、アイシクルへの電源をオフにして、所定の時間内にオンに戻すことである。例えば、不揮発性メモリが使用されて、電源がオフにされる前に動いていた最後のプログラムを記憶するアイシクルを提供することができる。キャパシタは、信号列を10秒間高く保つために使用され、電源がこの時間内に循環する場合、次のプログラムにスキップされるようにシステムをプログラムできる。電力の循環に10秒以上かかる場合、キャパシタは、前記高い信号レベル以下まで放出し、システムが活性化するとすぐに、以前のプログラムが再度呼び出される。動作のプログラムまたはモードを循環するその他の方法が知られており、ここで説明されるシステムに適応してもよい。
【0096】
図28は、フランジ2802を有するアイシクル2800を示す。フランジ2802は、アイシクル2800の取り付けを容易にする。一態様において、フランジ2802は、フランジが出っ張り(ledge)2808と連結され、アイシクル2800の残りの部分は、出っ張り2808が形成する穴を介して吊されるように使用される。この取り付けの方法は、アイシクルが既存の穴を介して吊される場合、またはアイシクル2800が設置される場所に穴が作られる場合において有用である。その他の取り付け方法が知られており、この発明との使用に適応してもよい。
【0097】
図29は、本発明に従うアイシクルを示す。複数のLED2900は、リング2902の中に位置してもよい。リング2902は、アイシクル2906のフランジ2904にかみ合ってもよい。このやり方で配置されることにより、LED2900は、アイシクル2906を通って伝送される照射光を発し得る。リング2902が、LED2900が直接フランジ2904に連結されるように形状およびサイズを決めると、アイシクル2906は、縁に沿って光るであろう。その代わりとして、リング2902は、フランジよりも直径が小さくてもよく、そうするとLED2900は、アイシクル2906の空洞2908に光を放射し、アイシクル2906が中空でない物質から形成される場合には、アイシクル2906の上部表面に光を放射する。
【0098】
図30は、棒状またはその他適切な形状で、光が中空でないアイシクル3000に映写されるように配置される1または2以上のLED3002を伴う、中空でないアイシクル3000を示す。
【0099】
図31は、本発明に従うロープライトを示す。ロープライト3100は、複数のLEDまたは図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたLEDサブシステム3102を含んでもよい。一態様において、異なる色の3つのLEDダイが、各LEDサブシステム3102に同梱されてよく、それぞれのダイは個別に制御可能である。複数のこれらLEDサブシステム3102は、フレキシブルで半透明な管3104の内部に配置されてもよい。LEDサブシステム3102は、管3104に沿って、例えば6インチ毎の等間隔で位置してもよく、管3104の軸3106に沿って導かれる。LEDサブシステム3102は、上記説明されたシステムおよび方法のいずれかを介して制御されてもよい。
【0100】
一態様において、多数のLEDサブシステム3102は、共通の信号により制御されてよく、数フィート以上の管3104のある長さに、同時に色変化が現れる。管3104は、ロープに似せられて作られてよく、または円筒状の物質もしくは物で作られてもよい。LEDサブシステム3102は、リングまたはその他の幾何学的もしくは非対称のパターンの管3104内に配置されてよい。LEDサブシステム3102を整列させて、以上で説明されたように、縁に沿って管3104に光をあてることができる。フィルタまたはフィルムが、管3104の外部表面もしくは内部表面に提供されてよく、すばらしい視覚効果を作り出すことができる。
【0101】
その他の消費者製品が、ここで説明されるシステムおよび方法を使用して実現できる。釘を打つのに応答して色が変化する効果を生成する槌、時間のカウントダウンに応答して色変化効果を生成するキッチンタイマ、書く行為に応答して色変化効果を生成するペン、または活性時に色変化効果を生成する電動オープナーがあってよい。
【0102】
本発明の別の態様は、照射される壁パネル装置の多種の実施を対象にしている。一般に、このような装置は、壁そのものの一部として、または壁に実施的に接して取り付けられるように適応するように作用する実質的に平坦な部材を含む。例えば、一側面において、実質的に平坦な部材は、電気のスイッチおよびソケットに用いられるような普通の壁板の形状でもよい。また、この装置は、壁に取り付けられるときに、実質的に平坦な部材の裏側にくるように実質的に平坦な部材に対して配置されるLEDに基づく光源を含む。一側面において、LEDに基づく光源は、実質的に平坦な部材を見る観察者によって知覚される光を生成するために構成される。
【0103】
特に、この態様の多種の側面において、装置には、ここで多種の実施例で説明されるように、システムの色が多色のLEDに基づく光源によって生成される、多色のウォールスイッチ、プレート、ソケット、データポートまたはこれらと類似の物として実装されてよい。ここで説明されるように、この態様のLED発光システムは、ユーザインタフェース、ネットワークインタフェース、センサ、トランスデューサ、またはその他のシステムの色を制御するための信号生成器などのインタフェースデバイスと関連付けられてもよい。別の側面において、発光システムは1以上の色のLEDを含んでよく、1または2以上のLEDの出力を変調することにより、デバイスの色を変化させることができる。
【0104】
図32Aおよび図32Bは、本発明に従う発光デバイス3200を説明する。発光デバイス3200は、図1に示されるように発光システム500を含んでもよい。LED3204は、基部部材3205からの光を発するように配置されてもよい。表面板(faceplate)3206は、LEDから光が発することを可能にする一方で、LEDが直接見える範囲を覆うように、デバイス内に提供される。図32Bは、発光デバイス3200の正面図であり、図32Aは、発光デバイス3200の背面を示す。
【0105】
発光デバイス3200は、電源アダプタ3208を含んでもよい。ある態様において、電源アダプタ3208は、標準的な電源出力に取り付けられるように設計された出力プラグである。ある態様において、電源アダプタ3208は2以上ある。また、発光デバイスは、発光デバイスの取り付けを固定するための留め具3202を含んでもよい。ある態様において、この留め具は、デバイスが外れるのを防ぐために、発光デバイス3200が電源出力に対して固定されるように設計されたネジでもよい。これは、子供がこの発光デバイスを利用するような場合、子供がこのデバイスに興味を示した場合に、デバイスが外れるのを防ぐために有用である。
【0106】
ある態様において、発光デバイス3200にLEDおよび回路またはプロセッサが提供されてもよく、一定不変の光を作り出す。別の態様において、発光システム3200は、色変化効果を提供するために配置されてもよい。ここで説明される他の態様として、発光デバイス3200にユーザインタフェース、ネットワークもしくはデータ接続部、センサ、または発光デバイス3200によって生成される光を制御するためのその他のシステムが提供されてもよい。
【0107】
図33は、本発明に従う発光デバイス3200の別の態様を示す。この態様において、少なくともLEDからの光の一部が表面板で反射されるように、表面板3206が形作られ、および/またはLED3204が導かれてもよい。表面で反射することによって、なめらかな効果が生成されるとともに、色の混合を強めることができる。ある態様において、表面板は、ある発光効果の生成を可能にするために、光の透過を部分的に可能にするような物質から作られてもよい。ある態様において、表面板は、光の散乱を強めるために、なめらかでない表面を含んでもよい。別の態様において、表面板は、なめらかでもよい。ある態様において、表面板3206の縁は、映写される発光効果を変化させるようなパターンを含んでもよい。ある態様において、上記パターンは、表面板からの突起を含んでもよく、この突起が光と干渉して、光のパターンを作り出す。
【0108】
図34は、本発明に従う別の発光デバイス3400を示す。ある態様において、発光デバイス3400は、図1に示される発光システム500を含んでもよい。システムは、単一色の光を生じるように設計されてもよく、または色変化効果もしくはその他の発光効果を生成するように設計されてもよい。LED3404は、基部部材3405に取り付けられてもよく、基部部材3405は、オプティック3402に配置される。オプティック3402は、透明の、透き通った、半透明の、またはLED3404が発する光の一部を通す、その他の物質でよい。ある態様において、複数の色(例えば赤、緑、青、白)のLEDが、色の混合を作るために独立して制御するLEDプロセッサと共動して使用されてよい。
【0109】
ある態様において、発光デバイス3400は、ジャンクションボックスの中、もしくはジャンクションボックスに取り付けられるように配置されてよく、またはジャンクションボックスに置き換えられるように設計されてもよい。電源アダプタ3408が発光デバイス3400に提供されてもよく、外部電源と電気的に接続することができる。ある態様において、電源アダプタ3408は、壁の電源と接続されるように意図された1組のワイヤでもよい。
【0110】
ある態様において、LEDから放たれる光がオプティックの外に導かれるように、オプティック3402は透明でもよい。これは、例えば壁に対して光を映写するような発光デバイスを提供する際に有用である。オプティック3402側の面は、エッチングされていてもよく、そうでなければ粗くてもよく、光が内部で反射される結果、この側面は光り輝く。オプティックの正面は同様に粗く、光り輝くネルを提供する。ある態様において、オプティック3402は中空か、または中空でなくてもよい。
【0111】
図35は、本発明に従う別の発光デバイスを示す。図示される態様の発光デバイスは、LED3504、3506および3510、および/または図1に示される発光システム500を含んでもよい。LED照射光は、ファイバ、複数のファイバ、ファイバの束、またはその他のファイバの配列3502の中に放出されてもよい。ファイバの配列3502の発光する面は、表面板3508に対して、それを介して、またはそれから光が放出されるように配置されてもよい。ファイバは、ファイバの端から光を放出するように配置されてもよく、または側面から発光するファイバでもよい。
【0112】
図36は、ウォールカバープレートを伴うウォールスイッチ3602を含む、本発明に従う別の態様を示す。1または2以上の、例えば図1に示される発光システム500がデバイス3600に含まれてよく、スイッチ3602および/またはウォールプレート3604に照射光を提供する。図37は、照射される電気ソケット3708を含む類似のデバイス3700を示す。
【0113】
図36および図37において、発光システム500は、例えば物質の縁の裏から、またはそれを通して、スイッチ、プレート、ソケットなどを照射するために配置されてよい。この物質またはその一部は、透明な、透き通った、半透明な、または光の一部を通し、および/または反射する、その他の物質でよい。ある態様において、この物質は、光を混合し、および/または光を再度導くために、エッチングされ、またはその他の不完全さを表面もしくは物質の大部分に有してもよい。この不完全さは、一定の発光効果を物質に、または物質内部に生じさせるために提供されてもよい。例えば、この物質の表面に砂が吹き付けられており、物質に光があたるように発光システム500を配置してもよい。この光は、物質に入りこみ、多数の方向に散乱してもよく、物質は一様に照射される。ある態様において、不完全さがパターンに導入され、パターンが光り輝く。例えば、物質は不完全さのパターンを含んでもよく、ここで、パターンを囲む領域は、不透明か、透明か、またはパターン付きの領域と異なる。物質に光があてられる場合、パターンは光り輝く。
【0114】
ある態様において、デバイス3600もしくは3700に使用される発光システム500、または発光システム500の一部は、ジャンクションボックス内に位置してよく、ウォールプレート3604、スイッチ3602、ソケット3708、またはその他のデバイス3600もしくは3700の部分に光りを映写するように配置されてよい。ある態様において、発光システム500またはその一部は、スイッチ3602自身の中、または前記物質に光をあてるその他の物質の中に位置してもよい。
【0115】
図38は、本発明に従う発光デバイス3800の別の態様を示す。示される態様において、発光デバイス3800は、図1に示されるような発光システム500を含んでもよく、また、ここで説明される多種のユーザインタフェース3818のいずれか(例えば、ユーザがデバイス3800の色を調整し得るもの)を含んでもよい。特に、図38に示されるように、ユーザインタフェースは、スイッチ、ボタン、ダイアルなどでもよい。
【0116】
一般に、図32〜38に示されるどのデバイスも、その他の図同様にして、ダイアルの位置を変えてシステムの色を変え得るダイアルとして提供される、ユーザインタフェースを含んでよい。図36の態様において、例えばユーザインタフェースは、スイッチ3602そのものでよく、スイッチは、単に電源を作動させるだけでなく、発光システム500も起動させて、色付きの光を作り出し、パネルまたはスイッチを照射する。別の態様において、1または2以上のユーザインタフェースが、一般的にユーザにアクセス可能でない、スイッチ、ダイアルまたはその類のものを介して提供される。例えば、スイッチのインストーラまたはジャンクションボックスが、発光システムのスイッチを設定することによって色を選択し、発光システムが導入されるときには、スイッチが普通のユーザにアクセス可能ではなくなる。
【0117】
ここで説明されるように、他の図と同様に、図32〜38に示されるいずれかのデバイスのユーザインタフェースは、その代わりとして、ソフトウェアで動くグラフィカルユーザインタフェース、PDA、携帯用リモートコントロールインタフェースなどを実装してもよい。特に、ユーザインタフェースは信号を生成し、有線または無線で多種の発光デバイスに伝送する。
【0118】
さらに、図32〜38またはその他の図に関連して説明されるどの発光デバイスもネットワーク、ローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、広域ネットワークまたはその他のネットワークに関連づけられてよい。例えば、ここで説明されるいくつかのデバイスは、建物(例えば家、オフィス、小売り店など)の中に提供されてよく、また、デバイスの色は、中央制御システム(例えば、発光デバイスのネットワークに接続される)を介して制御されてもよい。中央制御システムは、コンピュータ、PDA、ウェブイネーブルドインタフェース(web enabled interface)、スイッチ、ダイアル、プログラム可能な制御器または他のネットワークデバイスでよい。
【0119】
また、以上で説明されたように、図32〜38またはその他の図に関連して説明されたようなどの発光デバイスも、センサまたはその他の信号を生成するシステムと関連づけられてよい。例えば、近接検出器が提供され、ここで1または2以上の発光デバイスが、1または2以上の検出器によって提供される信号に基づいて色を変化させる。このようなシステムにおいて、発光デバイスは、特定の色を発光してもよく、またはセンサからの入力に基づいて色変化効果を作り出してもよい。ある態様において、廊下または他の場所は、それぞれに近接検出器が関連づけられた、いくつかの発光デバイスを有してもよい。人が廊下を通ると発光デバイスが起動し、色を変化させ、または発光効果を表示する。人が発光デバイスを通り過ぎれば、既定のモードに戻ってもよく、近接検出器を介する次の起動まで待機してもよい。
【0120】
図39は、本発明に従う別の発光デバイス3900を示す。発光デバイス3900は、例えば図1に示されるような発光システム500を含んでもよい。図より分かるように、発光デバイスは、発光デバイスを電源出力と接続するために、プラグまたはその他のアダプタ3908を含んでもよい。また、ある態様において、発光デバイスは、交流/直流電源変換器を含んでもよく、受け取った電力を発光デバイス500のために変換する。発光デバイス3900は、ユーザインタフェース3918を含んでもよい。ある態様において、ユーザインタフェースは、ハウジング3904の周囲を囲むダイアルでもよく、またはその他の型のユーザインタフェースでもよい。ここで説明されるその他の発光デバイスのように、発光デバイス3900は、任意のセンサ3922、ネットワークまたはデータポートインタフェース3920またはその他の要素に関連づけられてもよい。また、発光デバイス3900は、電源アダプタ3908をハウジング3904に接続する、フレキシブルなネック部材(neck member)3902を含んでもよい。
【0121】
発光デバイス3900は、容易に取り外し可能な電源アダプタとともに示されているが、別の有用な態様は、このような容易に取り外し可能な電源アダプタを有さなくてもよい。例えば、フレキシブルなネック部材3902は、取り外されないように別のデバイスに押し付けられてもよい。別の態様において、アダプタ3908は、この用途に特別に設計された別の封入物(enclosure)に合うように設計されてもよい。
【0122】
例えば、図40は、ジャンクボックス4002を示し、このジャンクボックスは、発光デバイス4000または図40に示される発光デバイス3900のような、1または2以上の発光デバイス用の出力を含んでもよい。このボックス4002は、内部で自身に光をあててもよく、および/または多種の発光デバイス用の出力を含んでもよい。ボックス4002は、ユーザインタフェース、ネットワーク接続部またはデータ出力、センサまたはその他のデバイス、またはボックス内もしくはボックスに接続される光の制御を可能にする接続部のいずれの組み合わせを含んでもよい。
【0123】
図41A、図41Bおよび図41Cは、特に、乗物(自動車)を基本とする環境において実装される、本発明に従うその他の発光デバイスを示す。例えば、図41Aおよび41Bは、電源アダプタ4108を介して自動車の電源出力(例えばシガレットライター)に差し込まれる、発光デバイス4100および4101をそれぞれを示す。デバイス4100は、フレキシブルなネック4102を含み、デバイス4100または4101は、上記したように、ユーザインタフェース4118、1または2以上のセンサ4120および発光システム500を装備してもよい。発光デバイス4101は、シガレットライターの"プラグ"を形成し、図41Bに示される端から照射光を施してもよく、またはプラグの全体が発光システム500からの照射光により光り輝いてもよい。図41Cは、内部電源(例えばバッテリー)で動く、または乗物の電源供給を介する外部電源で動く、色が変化するスティック(例えばギアシフト)を示す。
【0124】
ここで説明される多くの態様は、装飾用の光を意図しているが、システムまたはデバイスから放出される光の色が、情報の提供に関連づけられるような、その他の態様がある。ここで説明されるシステムは、動力、誘導負荷、力率、またはデバイスに関連するその他のパラメータをモニタするために使用されてもよい。発光システムは、多種の条件を示すために色を変えてもよい。例えば、このシステムは、電力消費が臨界点に近づくと、赤色の光または赤色の点滅を発することでこれを示してもよい。このシステムは、誘導負荷が高いことを青色の光を発することで示してもよい。
【0125】
上記説明されるように、多種の発光デバイスは、センサ、ネットワークまたはその他の情報源に関連付けられてよく、ここで、この発光システムは、受け取った情報に応答して光の色またはパターンを作り出すように配置される。例えば、音声信号または他の信号生成器が発光システムを制御してもよく、音楽に応答して光が変化する。また、この発光システムは、その他のネットワーク(例えばローカルエリアネットワーク、ワールドワイドネットワーク、パーソナルネットワーク、コミュニケーションネットワーク)に関連付けられてもよく、ここで、このネットワークはデータまたは信号を提供し、発光システムは、色を変化させることによりデータに応答する。例えば、電話が鳴ったときに、その電話の相手が話したくない相手であることを認定した場合に、発光の状態は赤色に変化してもよい。配偶者またはその他の親しい相手からの電話またはeメールを受け取ったときは、発光状態は緑色に変化してもよい。
【0126】
さらに、ここで説明される多くの態様は、有用な照射システムおよびデバイスを開示するが、同様のシステムおよびデバイスは、交信デバイスとしても使用されてよい。例えば、本発明に従う発光デバイスは、火災センサ、煙センサ、音声センサまたは状態もしくは情報の交信を行うその他のセンサに関連付けられてもよい。また、発光デバイスに供給される情報は、ネットワークまたはその他の信号生成器から送られてきてもよい。発光デバイスは、例えば、煙検出器が起動したときに、赤色の光を点滅してもよく、または出口付近の発光デバイスが特定の色に変わる、もしくはある光のパターンを表示してもよい。また、検出システムは、煙の近くであること、またはその他の危険により、安全でない出口について警告してもよい。この警告信号は、安全な出口付近、および危険な出口付近の発光デバイスによって表示されている発光パターンを変化させるために使用されてもよい。
【0127】
本発明に従う別の発光デバイスは、一端または両端付近に光を当てられる、細長い形状のオプティックを含んでもよい。また、オプティックは、反射性物質を含んでもよく、前記端に受ける光をオプティックの外に反射する。このようなシステムは、オプティックの本体に沿う実質的に一定の発光を提供してもよく、オプティックの概観を光らせ、またはオプティックから実質的に一定の照射光を提供する。このような発光システムは、くぼんだ領域、棚の下、上もしくは中、ディスプレイまたはこの発光が有用なその他の領域の照射のために使用され得る。ある態様において、このような発光デバイスは、例えば図1に示される、1または2以上のLEDに基づく発光システム500を含んでもよい。
【0128】
図42は、本発明に従う発光デバイスの一例を示す。発光デバイス4200は、オプティック4202を含んでもよく、これは細長いオプティック、管状のオプティック、光導体、管状光導体、細長い光導体、またはその他の型式のオプティックでよい。オプティック4202は、透明な物質、透き通った物質、半透明な物質、プラスチック、ガラスまたは光の通過または部分通過を可能にするその他の物質から作られてもよい。通過した光の波長は可視光に限定されず、紫外、赤外または電磁波スペクトルのその他の波長を含む。別の側面において、紫外および/または赤外を含む1または2以上の特定の波長を意図的に通すように選択してもよい。
【0129】
オプティック4202は、オプティック4202を透過した光の少なくとも一部を反射するように設計された、別の物質4204と関連付けられてもよい。物質4204は、反射性の物質、部分的反射性物質、一片の物質(strip of material)、不透明な物質またはその表面に当たる光の少なくとも一部を反射するように設計されたその他の物質でもよい。物質4204は、オプティック4202と関連付けられてよく、オプティック4202内に押し込まれ(co-extruded)、オプティック内に装備され、オプティック4202に隣接し、またはオプティックを介して物質4204により光が反射されるような別のやり方で配置されてもよい。
【0130】
また、発光デバイス4200は、例えば図1で説明されたような1または2以上のLEDに基づく照射デバイス500を含んでもよい。ある態様において、照射デバイス500は、オプティックの端を通して光が放出されるように配置されてもよい。この態様の一側面において、照射デバイスは、図1に示されるような、両端を制御する1つのプロセッサ2と関連付けられてよく、オプティックの端のいずれかの、2つの照射される面を制御してもよい。別の態様において、2つの個別の照射デバイス500(それぞれプロセッサ2を伴う)が使用されてもよく、オプティックの反対の端を通して光を放出する。照射デバイス500からの光は、オプティック4202の端に放出されてもよく、光の一部は反射性物質4204に反射し、前記反射性物質から遠ざかる向きでオプティックの外に出る。ある態様において、このシステムは、実質的に一定の照射光を発光デバイス4200から提供するために使用されてよい。
【0131】
ある態様において、反射性物質4204は、オプティック4202に押し込まれてもよく、反射性物質4204はオプティック4202内に装備される。反射性物質4204は、オプティック4202の外に光を反射するために使用される、平らな側面を有してもよい。また、反射性物質4204は、平らでなくてもよい。例えば、反射性物質は、オプティックの外形に沿ってもよい。
【0132】
特に、ある態様において、図43Cの断面図に示されるように、反射性物質はオプティックの外表面に配置される。図43Aおよび43Bは、本発明に従うその他の有用な反射体の設計を説明する。図43Aは、湾曲形状を伴う、押し込まれた反射体4204を示す。図43Bは、ワイヤまたはその他の部品をオプティックの一端から他端に通じさせるための配線路4206を伴うように変形された反射体4204を示す。
【0133】
また、反射体4204は、反射を強くするための粗い表面を有し、その粗い表面は表面を通して一定でなくてもよい。例えば、物質は、物質の一端からさらに粗さが増してもよく、この端に近い部分の反射を弱めるとともにこの端から遠い部分の反射を強める。別の態様において、オプティックは、物質の一端に向かって滑らかな表面を有し、中心に向かって粗い面を有してもよい。別の態様において、粗さまたはその他の表面状態は、一様に適用されてもよい。図47は、本発明に従う、粗い表面4702を伴った反射性物質4204の一例を示す。
【0134】
ある態様において、反射体4204は、光をたくさんの方向に散乱させる拡散反射体(diffuse reflector)でもよい。ある態様において、反射体4204の表面は、光を好ましい方向またはパターンに反射させるために配置される不完全さまたは同様なものを含んでもよい。この不完全さは、入射光を多かれ少なかれ、照射デバイス500からこの表面との距離に依る特定の方向に反射するために配置されてもよい。反射体4204の表面上の不完全さのパターンは、例えば、散乱が照射デバイスの近傍における、照射デバイスから遠ざかる方向への拡散であるように配置される。照射デバイス近傍の反射体表面は、拡散反射を防ぐために非常に滑らかでもよく、あるいは照射デバイスからより離れた箇所にパターンが施され、拡散反射またはその他のオプティックの外への反射を強める。これらの不均一なパターンの表面は、比較的均一なパターンの光をオプティック4202から放出するために配置される。ある態様において、本発明に従う反射体4204は、実質的に一様な表面(例えば拡散表面)を有してもよい。
【0135】
本発明に従うオプティック4202または反射体4204は、出射光を最適化するために成形されてもよい。図44は、このようなオプティックを示す。オプティック4402は、光がオプティックの側面に高い周波数でぶつかるように成形された側面を伴って配置される。一般に、一様に成形されたオプティックに放出される光は、オプティックの端でより強く、オプティックの中央部に向かって強度はゆっくりと減少する。図44に示される先細のオプティックの態様は、強い反射により、少ない光をオプティックの端で逃がし、多くを中央部に向かって逃がすことを可能にする。総合的な効果は、オプティック全体を通しての出射光のより均一な分配である。反射体は、同様に反射体の一部から反射される光を強めるように成形されてもよい。図48は、図44に示される、本発明の一態様に従う成形されたオプティック4402を補完する成形された反射体4804を示す。
【0136】
ある態様において、オプティックは、不完全さ、コーティングまたは同様のもの(ここではまとめて不完全さと呼ぶ)を含んでよく、これらは長さに沿って均一に分配される。例えば、図45は、その中央部の不完全さ4506において、端部と比較して高い周波数を有するオプティック4502を示す。この不完全さ4506は、オプティック物質4502の大部分でもよく、またはこの物質4502に接し、もしくは近傍にあってもよい。ある態様において、不完全さ4506は、マーク(mark)、バブル(bubble)、またはその他の物質内または物質上の不完全さでもよい。ある態様において、不完全さは、一様に分配されるが、類似の大きさとならないようにされてもよい。例えば、オプティックの端に向かう不完全さは、オプティックの中央部に向かうそれよりも小さくてもよい。ある態様において、不完全さは、オプティックの表面に適用されるコーティングの結果でもよい。例えば、3Mは、不完全さを含み、物質内のその不完全さの大きさが端から離れるとより増大する物質を製品化している。この物質は、コンフォーマブルライティングエレメント(Conformable Lighting Element)と呼ばれる。
【0137】
ある態様において、照射デバイス500は、光の損失を最小化するため、またはその他の理由でエポキシ樹脂で接着、またはその他の方法で多種の型のオプティックに取り付けられてもよい。また、ある態様において、オプティックの端は、光の透過効率、すなわち発光システムの全体の効率を増大させるために、非反射性のコーティングで覆われてもよい。ある態様において、LEDに基づく照射デバイスが取り付けられる基盤は、反射性物質で作られてよく、または反射性物質で覆われてもよい。この基盤は、標準的な物質で組み立てられてもよく、または基盤表面での反射を増大させるために設計される物質によって組み立てられてもよい(例えば、白い基盤、反射性物質にコーティングされる基盤)。
【0138】
本発明に従う、細長いオプティックを含む発光デバイス4200は、図42または46に示されるように、ハウジング4208を含んでもよい。ハウジングは、照射デバイス500および反射性物質4204を伴うオプティック4202を保持するように設計されてもよい。ある態様において、図46に示されるように、ハウジングは、オプティックから発光される光を導くために、オプティックが回転可能なように配置されてもよい。ある態様において、オプティックは、ハウジング内に固定された位置に配置されてもよい。図46に示されるように、発光デバイス4200は、ユーザインタフェース4218および1または2以上の電源接続のための接続部および/またはデータ接続のための接続部に関連付けられてもよい。
【0139】
上記説明されたような細長いオプティックを含む発光デバイス4200は、多数の用途を有する。例えば、このデバイスは、蛍光灯またはその他の管状の発光要素が従来使用されてきたいずれの環境(例えば多種のオフィス、倉庫およびキッチンの棚の下などの家の空間)に対しても、照射光を提供するために使用されてよい。この用途において、このデバイス4200は、蛍光灯システムが取り付けられるのと同様の方法で並べられてもよい。ライトの一片は、例えば個別に、集合的に制御される多数の個別の発光デバイス4200を含んでよく、またはここで議論される多種の概念(例えばネットワーク化された発光システム)に従う群のいずれの部分を含んでもよい。このようなシステムにおいて、遠隔デバイスとして、または発光デバイス4200の1つに一体化された部分として中央制御器が提供されてもよく、発光デバイスの群の間で主/従関係を作る。
【0140】
本発明に従う別の態様は、光および/または発光パターンを生成するように予めプログラムでき、光の制御情報を1または2以上の外部信号として受信し、および/または光の制御信号をダウンロードした発光プログラムとして受信することができる発光デバイスである。特に、この態様の一側面において、本発明に従うこのようなデバイスをプログラムする方法は、プログラミングデバイス(例えばコンピュータ)からこの発光デバイスに発光プログラムをダウンロードするステップを含み、ここでプログラミングデバイスは、有線または無線伝送を介して発光デバイスと交信してもよい。
【0141】
例えば、ある態様において、コンピュータは、発光デバイスに対応するように用意されたクレードルと接続されてもよい。発光デバイスがクレードルにセットされるとき、発光デバイスの電気的接触部は、クレードルの電気的接触部に接続されてよく、コンピュータから発光デバイスへの交信を可能にする。そして、発光プログラムまたは命令が、コンピュータから発光デバイスにダウンロードされてよい。一態様において、このようなダウンロードシステムは、例えば、インタフェースまたはウェブサイトを認証(author)する発光プログラムから発光ショーおよび/または発光効果(例えば、"その日の色"、"その日の効果"、祝日の効果など)が作り出される慣行を提供するために有用である。
【0142】
以上で説明されたように、ここでの多種の概念に従う発光デバイスは、ディスプレイ(例えば、LCD、LED、プラズマ、モニタ;図15、16参照)を含んでもよく、これらは多種の情報を示してもよい。一側面において、ディスプレイを伴ったこのようなデバイスは、ディスプレイを介して、ダウンロードする発光制御プログラムまたは命令に関する多種の状態の情報を示すように構成されてもよい。
【0143】
図49は、本発明に従うダウンロードシステム4900を示す。発光デバイス4902は、図1に示されるような、またはこの明細書の他の態様において説明されるようなLEDに基づく照射デバイスを含んでもよい。発光デバイス4902は、多種のプロセッサ、制御器、および他の回路構成部を含む電子機器が納められたハウジング4920を含んでもよい。また、発光デバイスは、オプティック4914を含んでもよく、ここで、照射デバイス500は、オプティック4914を照射するために配置される。オプティックは、透明もしくは半透明でよく、または光の一部の透過を可能にするその他の特性を有してよい。ある態様において、オプティックは、不完全さ(例えば粗い表面)を含み、光が多数の方向に反射され、照射デバイスに光が当てられた場合に一様に光り輝くオプティックを提供する。
【0144】
また、発光デバイス4902は、電気的接触部4904を含んでもよい。電気的接触部4904は、プロセッサ2および/または照射デバイス500のメモリ6に電気的に関連付けられてよく、プロセッサおよび/またはメモリへの交信が達成される。例えば、ある態様において、この接触部は、電気的にメモリと関連付けられ、発光デバイスのプロセッサとの双方向性を必要とせずに、新しい発光プログラムをメモリに直接ダウンロードできる。この態様において、プロセッサは、プログラミングデバイス4910が、制御プログラムおよび/またはその他の情報をデバイス4902にダウンロードしている間は、アイドル状態でもよい。電気的接触部4904は、クレードル4908の接触部(図示なし)との電気的な接触に適応してもよい。クレードルの接触部は、次にプログラミングデバイス4910からのデータライン4912に関連付けられてもよい。このような構成では、発光信号、プログラム、データなどは、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902にダウンロードすることができる。
【0145】
一側面において、プログラミングデバイス4910は、ネットワーク(例えばインターネット)に接続するコンピュータでもよい。ウェブページは、特定の色または色変化効果など(例えば"その日の色"、"その日の効果"、または"祝日モード"の発光効果)のダウンロードできる多種の発光プログラムを含んでもよい。また、プログラミングデバイス4910は、発光デバイス4902にダウンロードされる発光ショーを作るために使用されてもよい。例えば、プログラミングデバイス4910は、新しい発光効果を作成/生成する際にユーザを助けるプログラムを含んでもよく、新しい発光効果は、発光デバイス4902に伝送されてもよい。ウェブサイトまたはその他の離れたプラットフォームは、発光効果を生成するために使用されてもよい。ウェブサイトは、ユーザが発光効果を作成/生成するセクションを含んでよく、それらはプログラミングデバイス4910にダウンロードされ、次に発光デバイスに伝送される(または発光効果は、直接ウェブサイトから発光デバイス4902に伝送される)。
【0146】
プログラミングデバイス4910は、従来のコンピュータとして上記説明されているが、本発明は、ここで説明される機能を実行可能な全ての計算デバイスが包含されると理解されるべきである。例えば、プログラミングデバイス4910は、PDAでもよく、パームトップデバイス(palm top device)、セルラー電話、MP3プレイヤ、携帯用計算デバイス、独立型計算デバイス、特注の計算デバイス、デスクトップ計算デバイス、またはその他の計算デバイスでもよい。
【0147】
特に、一態様において、PDAは、プログラミングデバイス4910として使用されてもよい。PDAは、発光プログラムを生成/認証するために使用されてもよく、または発光プログラムを受信し、あるいは発光プログラムをダウンロードするために使用されてもよい。例えば、あるユーザが特定の発光効果を別のユーザと共有したいと思う場合がある。第1のユーザは、有線または無線の伝送を使用して、発光効果をPDAから第2のユーザのPDAに転送する。そして、第2のユーザは、発光効果をそのユーザの発光デバイスにダウンロードすることができる。
【0148】
ここで説明される多くの態様が、プログラミングデバイス4910からクレードル4908および発光デバイス4902への有線の情報伝達を説明しているが、無線の交信または有線と無線の組み合わせが、本発明に従うデバイスに使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、プログラミングデバイス4910は、無線伝送を使用して情報をクレードル4908に転送してもよく、データを有線の伝送を介して発光デバイス4902に転送してもよい。別の態様において、クレードル4908またはその他のデバイスからの転送は、無線伝送を介して達成されてもよい。別の態様において、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902への情報の転送は、クレードル4908を必要とせずに達成されてもよい。情報は、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902に、有線または無線の伝送を介して直接転送されてもよい。
【0149】
本発明に従う発光デバイス4902は、伝送器を含んでもよく、情報を1または2以上のLEDを介して転送可能でもよい。ある態様において、LEDは、情報と照射の両方を提供するために用意される。また、LEDは、情報伝送を照射と同時に提供してもよく、乱れた照射にならないようにする。
【0150】
ある態様において、発光デバイスは、情報を伝送可能であり、発光効果、色、またはその他の情報を別の発光デバイスに伝送するために使用される。ある態様において、発光効果のデバイスからデバイスへの伝送が、メモリカード、メモリスティック、またはその他のポータブルメモリデバイスを介して提供される。情報は、ポータブルメモリデバイスに転送可能で、ポータブルメモリデバイスは、発光デバイスに転送可能である。
【0151】
発光デバイス4902は、携帯用発光デバイスとして以上の例で説明されるが、その他の携帯可能な、または固設の発光デバイス、モジュラー発光デバイス、天井取り付け発光デバイス、フロア取り付け発光デバイス、玩具またはゲームなどの他の装置に組み込まれる発光デバイスを含む、本発明に従うその他の型の発光デバイスは、ダウンロード技術を介して、プログラムされた発光制御情報を受信してもよい。
【0152】
本発明の別の態様は、一般に、デバイスによって生成される光の幅広い方向性または拡散を提供する、1または2以上の光学機器を含む、LEDに基づく発光デバイス(例えば図1に示されるようなデバイス)である。この態様の一側面において、1または2以上のLEDは、放射を反射し、および/または拡散するように適応した1または2以上の光学機器に向かって放射する。光学機器は、放射を再度導くために使用され、発光デバイスと光学機器を組み合わせが、デバイスからのみ放出される元の光より幅広い分配を伴う光を放出する。また、光学機器は、光のビーム角を維持し、または変化させる一方で、光を別の方向に導くように配置されてもよい。光学機器は、2以上のLED(例えば異なる色のLED)からの光の混合を助けるために使用される。一側面において、このような光学機器は、1または2以上のLEDに基づく発光デバイスのための全体的または部分的な封入物もしくはハウジングとして配置されてもよい。
【0153】
図50は、本発明に従う別の発光デバイス5000を示す。発光デバイス5000は、例えば図1に関して説明されたような照射デバイス500を含んでよい。また、発光デバイス5000は、反射表面5002を含んでもよい。反射表面5002は、これらに限定はされないが、円錐、放物線、湾曲した円錐、側面が湾曲していない円錐、または異なる方向から当たる光を反射するために設計されるその他の形状を含む、多数の形状でもよい。反射表面は、透明または半透明の面を含んでもよく、光の少なくとも一部が、重大な偏向を起こさずに表面を通過することを可能にする。これは、所望の光の分配パターンが、光の一部が生成された元々の光と似た方向に放出されることを可能にする場合に有用である。図50に示されるように、反射表面は、照射デバイス500のLEDに向かって小さくなるように、かつ、LEDから離れるにつれ大きくなるように配置されてもよい。これは、例えば、光を多数の方向に反射させるための円錐状の反射体の場合のように、反射表面が対称である場合に有用である。その他の反射体設計は、光を特定の方向に、または最大限光を特定の方向に導くように適応してもよい。本発明に従う指向性を有する反射体5102の一例が図51に示される。
【0154】
図50に示されるように、発光デバイス5000は、ハウジング5006を含んでもよい。ハウジング5006は、照射デバイス500を収容してもよく、照射デバイスを駆動するための多種の電子機器を含み、任意に、ここで説明される多種の概念に従うユーザインタフェース5018を含む。照射デバイス500のLEDは、ハウジング上に、またはハウジングの中に配置されてよく、LEDから発せられる光がハウジングから放出される。また、ハウジング電源アダプタ5008に適応してもよい。電源アダプタ5008は、エジソン形式(Edison style)のネジ基部、スペードアダプタ、ビンピン(bin-pin)アダプタ、ウェッジベースのアダプタまたは発光デバイス5000を電源システムに適応させる、その他の型の電源アダプタでもよい。また、電源アダプタ5008は、交流直流変換器、交流変圧器、直流電源供給または受信した電力を上記電子機器および/または発光デバイス5000のLEDで使用される電力レベルに変換する、その他のシステムに関連付けられてもよい。ある態様において、発光デバイス5000は、発光デバイス5000を自転車または電力を生成するためのその他のシステム(例えば、太陽光利用、ゼーベック効果、風など)などの電源に接続するための電源アダプタ208を含んでもよい。
【0155】
また、発光デバイス5000に囲い5004を提供してもよい。囲い5004は、照射デバイス500および反射体5002を保護するために、および/または反射体5002を機械的に保持する手段を提供するために提供される。一側面において、囲い5004および反射体5002は、一体化して組み立てられたものである。囲い5004は、照射デバイス500から発せられる光の少なくとも一部が囲い5004を通過して伝わるように、透明または半透明でもよい。例えば、この囲いは、透明なプラスチックで作られてもよい。
【0156】
図52は、本発明の一態様に従う発光デバイス5000の反射表面5002と囲い5004との間の機械的な取り付けを示す。反射体および囲いに使用される物質の2つの部分は、発光デバイス5000内に反射体を吊す手段を提供するための機械的な取り付けに適応してもよい。また、囲い5004は、囲い5004の反対の端に、ハウジング5006との取り付けに適応した機械的な取り付け点を有してもよい。
【0157】
図53は、発光デバイス5000に代替的にまたは追加として拡散表面5302を提供してもよいことを示す。拡散表面5302は、照射デバイス5000から受け取った光を拡散するように配置されてよい。拡散表面の物質は、光の少なくとも一部がこの物質を通過するように、透明または半透明でもよい。この物質は、1または2以上の物質の表面または物質の大部分において光を拡散するために適応してよい。このような特性を伴う多くの拡散物質が知られている。例えば、拡散表面5302は、粗い表面または光を再度導くための不完全さを含む表面を伴う、あるいは大部分が不完全さを含むプラスチックで作られてよい。
【0158】
ある態様において、拡散表面5302の形状は、円錐、テーパ形状またはその他の形状でよい。拡散表面5302は、所望の発光効果を最大限利用するために、湾曲していない、または湾曲した側面を伴う3次元形状でもよい。例えば、拡散表面5302は、円錐形状で、またはピラミッドのような形状で、あるいはその他の3次元形状でもよく、光のビームの中央部からのより多くの光が、拡散表面の上部に向かって捕らえられる。LEDからの光は、一般に、光のビーム角のために、光源から離れるとその強さが弱まる。強度が減ると、より多くの光を捕らえるために表面をビームの中央部に近づくように移動させる。この配置により、表面に実質的に一様な光の分配を提供することができる。この表面自身は、実質的に一様に照射され、表面周辺のその他の領域は、実質的に一様に照射される。
【0159】
ある態様において、照射デバイス500のLEDに、成形された基盤上でビーム角を変化させることが提供される、つまり、LEDが多数の方向に指向されてもよい。LEDからの光は、所望の発光効果を得るために、拡散表面を介して、または反射表面上で放出されてもよい。例えば、発光システムに円柱状の拡散表面を提供してもよく、ビーム角を変更可能なLEDが基盤に提供されてもよい。ビーム角の変更は、総計され、実質的に均一な表面の照射光または表面からの照射光を提供してもよい。ある態様において、所望の発光効果を提供するために、LEDが、複数の方向に提供され、または成形された基盤に提供されてもよい。
【0160】
図54は、本発明に従う別の態様を示す。この態様における拡散表面5302は、不完全さをその物質の大部分または表面に含む。この不完全さは、照射デバイス500からの距離に従って大きくなるように、および/または短い間隔で存在するように配置されてもよい。この配置は、発光デバイス5000から実質的に均一な照射光を生成するために使用されてもよい。不完全さは、例えば物質中のバブルでもよく、または不完全さは物質の表面にパターンを形成してもよい。物質の表面のパターンは、あまり多くの光が通過できない領域および高い透過率で通過を可能にするその他の領域を含んでもよい。透過領域の非透過領域に対する相対比率は、照射デバイス500からの距離の関数として変化してもよい。例えば、透過領域は、LEDからの距離が増大するにつれて増大してもよい。この配置は、発光デバイス5000から実質的に一様な照射光を提供する。光の透過率が低い領域は、全体の発光効率を最大化するために、高い反射率の領域を含んでもよい。このような発光効果を得るための物質は、3Mコーポレーションから利用可能であり、例えば、Conformable Lighting Elementが挙げられる。
【0161】
本発明の別の態様は、虫を制御するための発光装置および方法である。虫は、地球上で最も多種であり、結果として、視覚的な鋭さ、感度、動作検知他を含む、非常に多様な視覚システムを見せている。典型として、人間を含む脊椎動物は、高い分解能を伴う視覚能力を有するが、虫は、時間的な分解能など他の領域において非常に高い能力を示す。人間は、連続的動作として毎秒30の像を知覚し得るが、多くの虫の時間的分解能は、毎秒200像である。さらに、動作を知覚する虫の能力は、他の動物のそれよりもはるかに優れている。広い空間においてナビゲートするために使用される、偏光を検知することができる虫もいる。
【0162】
虫は、ある波長の電磁波または光に反応することが知られている。人間と比較して、大半の虫は、2種の視物質を有しており、これらの視物質に関連する波長に応答する。1つの視物質は、緑色および黄色の光(550nm)を吸収し、もう1つの視物質は、青色および紫外の光(<480nm)を吸収する。したがって、虫は、赤色を知覚できず、限定的な色覚を有すし、また、人間とは違い、紫外の光を知覚できる。しかしながら、ミツバチおよびチョウなどの虫は、三色の視覚システムを有し、色を識別し、知覚する優れた能力を有している。
【0163】
夜行性の虫の多くは、ある種の電磁波または光に引き付けられ、これは正の走行性(positive phototaxis)と呼ばれる。比較として、ゴキブリは、負の走行性を持ち、光を避ける。UV−Aの領域は、虫、特に夜行性の種が最も好むものとして知られている。これらの種、特に蚊は、多くの場合において虫根絶の努力の中心とされる。
【0164】
従来の"バグライト"は、典型として、虫を追い払わないものの、通常の白熱光電球と比較して虫をあまり引き付けない黄色の白熱光を含む。食品処理の用途に広く用いられているライトトラップは、虫を引き付けるために白熱光状の紫外線源を装備しており、そ帯電した板または網で感電死させ、そして鍋やその他の容器に感電死した虫を集める。
【0165】
以上のことを考慮すると、本発明の一態様は、虫を制御する方法および装置を対象とする。例えば、一態様において、それぞれが発光設備を装備する、複数の照射ユニットは、単数または複数のプロセッサによって制御され、ここで、この照射ユニットは、虫の制御が望まれる場所付近に配置される。この場所に照射ユニットを配置することで、この場所のある部分に対して虫を引き付ける照射光を施し、他の部分に対して虫を寄せ付けない照射光を施すことを可能とする。すなわち、例えば、照射ユニットは、ドア付近の場所を、ドアから離れた場所の照射ユニットほど虫を引き付けない光で照射することができる。虫を引き付けるユニットと虫を寄せ付けないユニットとの組み合わせによって、虫を望ましい位置に導き、望ましくない位置から遠ざけることが可能になる。
【0166】
別の態様において、本発明に従う、虫を制御するためのデバイスまたはシステムは、プロセッサを必要としない。特に、特定の一連の強度変化、明滅または波長の制御をプロセッサを必要とせずに提供するために、一定の制御信号を照射ユニットに供給することができる。一側面において、この一連の手順を記憶するための単純なメモリチップは、'シンギングカード(singing card)'に使用される回路に備えられるものと同様の様式で起動することができ、これによって、一連の手順を記憶し、再生するために小容量のメモリが使用される。
【0167】
虫を制御するシステムは、動的であることができる、すなわち、照射ユニットそれぞれが、アドレス可能なように制御され、ネットワーク化されてもよいため、このユニットからの照射光を、ユーザの望むように即座に変化することができる。したがって、ユーザが使用したい場所によって(例えば、時々しか使用されない裏のポーチ)、あるときは虫が与えられる場所から遠ざかるように導かれてよく、別のときはその場所に導かれてもよい。'明滅効果'の使用は、虫の行動に対する影響が知られている明滅の速度を使用して、虫を引き付けること、または寄せつけないようにすることに貢献する。
【0168】
別の態様において、本発明の虫を制御するシステムは、殺虫剤、防虫剤、シトロネラキャンドル、電撃殺虫器、二酸化炭素生成捕獲システムまたは虫を殺す、遠ざける、または無能化するための同様の設備を備えてもよい。したがって、この虫を制御するシステムは、虫をこのような設備に導くために、照射光を使用することで、例えば、虫でない、ペット、子供、鳥その他の動物に対して有害な影響を及ぼすことがある、殺虫剤の広範囲の適用を必要とせずに設備の効率を向上させることができる。
【0169】
ある態様において、照射光は、他の虫を制御する好ましい虫(またはコウモリなど他の生き物)を引き付けるために設計されてもよい。したがって、カマキリを引き付ける、ある好適な波長が知られている場合、それらの種を引き付け、他の種を制御するためその波長が表示されてもよい。これは、特定の虫の科の視覚システムの機能であることができ、また、照射光および化学的システムに対して応答させるように、特別に設計することができる。
【0170】
ここで説明される他のデバイスのように、本発明の虫を制御するシステムは、外部ソースからデータを受信するための交信設備など、他の設備を備えてもよい。外部ソースは、ユーザインタフェース(壁取り付けのグラフィカルユーザインタフェース、携帯用デバイスまたは個別の光を幾何学的構成で示すコンピュータ画面を介して、ユーザは、照射システムのオンもしくはオフ、または特定の照射構成の選択が可能になる)でもよく、またはコンピュータもしくはセンサなどの外部デバイスでもよい。センサを備える場合、デバイスは、温度、湿度、虫の存在、光のレベル、二酸化炭素の存在(蚊の種を引き付けるものとして知られるもの)などの環境条件を関知してもよい。したがって、センサは、虫の活動に好ましい環境条件を示し、そして照射システムの照射光操作のモードを起動し、または制御してもよい。したがって、光のレベルが低く、かつ、湿度が高いときに、虫を制御するシステムは起動することができ、人が使用する場所から遠ざかるように、そして殺虫剤などの虫を制御する設備を有する場所に向かって導かれる。
【0171】
本発明の別の態様において、照射デバイスは、芳香を生成する設備と組み合わせて配置される。単数または複数のプロセッサと一緒に、この組み合わせは、同時の、または同等の制御された芳香および照射光の生成を可能にする。ある態様において、芳香/照射デバイスをネットワークと関連して備えることができる。ある態様において、このデバイスにアドレス可能な制御設備が提供されてもよい。ある態様において、DMXなどのデータ送達プロトコル、パルス幅変調などの電力プロトコルを使用して、このデバイスを備えることができる。ある態様において、このデバイスは、伝送器、受信機、送受信機、無線交信設備、ワイヤ、ケーブル、接続部などの交信設備を備えてもよい。したがって、このデバイスは、照射光の制御または芳香の制御、あるいはこれら両方を容易にする命令を含むデータを記憶し、処理し、扱うことができる。また、このデバイスは、ある態様において、ユーザインタフェース、外部のコンピュータ、センサなどの別のソースから制御信号を受信してもよい。
【0172】
カラーウォッシュから虹効果、色の急な変化などにわたる、多種の照射光および表示効果を、芳香生成設備と関連して備えることができる。また、異なる化学物質が入力信号(例えば、Digiscents Inc.の多種の芳香デバイス)に応答して生じ、また、"スメルウォッシュ(smell wash)"、つまり、カラーウォッシュまたはカラーシーケンスと同期するスメルシーケンスが起動することによって、この芳香を制御することができる。
【0173】
他の態様において、この照射光は、芳香生成設備の環境下の条件などの感知した条件を反映することができる。他の態様において、この照射光は、このデバイスの残りの寿命、芳香生成物質または化学物質の残留量、芳香の質、芳香の強さ、バッテリー寿命などの芳香生成設備の条件を反映することができる。
【0174】
芳香生成設備は、空気清浄器または任意に部屋のコンセントに差し込むことができるその他の芳香生成設備でよい。ある態様において、この芳香は、照射光を制御するプロセッサにより制御されて、デバイスが受信するデータに応答して変化してもよい。
【0175】
芳香生成設備は、照射に合わせて芳香を生成するようにプログラム可能で、したがって、同類の美的条件、感情の状態、環境条件、データ、他の対象または特性を反映する照射光と相関関係にあってもよい。例えば、松の芳香は、緑の照射光と組をなし、カボチャは、オレンジの照射光と組をなすことができる。したがって、多種にわたる相関関係にある色と芳香を、1または2以上のプロセッサが芳香および照射光の両方を制御するデバイスに提供することができる。
【0176】
ある態様において、このデバイスは、ナイトライトの照射条件を制御するためのプロセッサおよびナイトライトのための照射源を提供するLEDを伴う、空気洗浄機と色が変化するナイトライトとの組み合わせでよい。
【0177】
ある態様において、ゲルが与えられてもよく、色変化照射システムがこのゲルを照射するために導かれる。例えば、ゲル化する多数の芳香剤、脱臭剤などがある。ゲルは、どのような形状にも作ることができ、照射システムを、このゲルを通して光を放出するように使用してもよい。ある態様において、このゲルは、色を伴って光輝くことができる。
【0178】
ある態様において、ゲルまたは他の物質は、時間とともに気化してもよく、この物質の気化の際に、この物質が捕らえる光のレベルは減少してもよい。これは、物質の気化に伴う光のレベルの減少をもたらし、物質の寿命を示すことになる。ある態様において、実際に気化または他のプロセスが物質の一部を除去するときに、光が見える。
【0179】
ある態様において、照射光はセンサと関連付けられてもよい。このセンサは、細菌、バクテリアまたはその他の汚染レベルを測定し、示してよく、照射システムは、ある発光状態を発する。ある態様は、トイレまたはゴミ箱の中などに吊される、色が変化する"細菌警報センサ"でもよい。例:清潔な流しの水槽が、水洗する際において、下水管が塩素であふれないような危険な水準に達するときには、小さな三色のLEDが赤色の色合の光を点滅させて、警告するだろう。
【0180】
本発明は、詳細にわたって示され、説明された多数の態様に関連して開示され、多種の改変および改良は、当業者にとって容易であり、自明であるとされるべきである。
【技術分野】
【0001】
関連出願の引用文献
本出願は、下記の米国仮出願のもとに、優先権を主張する。:
第60/322,765号"Light Emitting Diode Illumination Systems and Methods"(2001年9月17日出願);
第60/329,202号"Light Emitting Diode Illumination Systems and Methods"(2001年10月12日出願);
第60/341,476号"Systems and Methods for LED Lighting"(2001年10月30日出願);
第60/335,679号"Systems and Methods for Programmed LED Devices"(2001年10月23日出願);
第60/341,898号"Systems and Methods for LED Lighting"(2001年12月19日出願);
第60/353,569号"LED Systems and Methods"(2002年2月1日出願)
【背景技術】
【0002】
背景
発光要素は、消費者製品、着用可能なアクセサリ、目新しいものなどのシステムを照射(illuminate)するために使用されることがある。しかしながら、既存の照射システムでは、一般に、1または2以上の光源を用いて、固定された照射光を作り出すことを可能にするだけである。例えば、既存の着用可能なアクセサリは、単一の白色電球を照射源として利用し、白色光が透明な着色された物質を通して発光する。このようなアクセサリは、単一のタイプの照射光(透明な物質の発色作用)、あるいはせいぜい電球の出力の強度を変化させることによって、いくらかの制御可能な輝度の範囲を伴う単一色の照射光を作り出すだけである。その他の既存のシステムにおいては、異なる有色電球の組み合わせを利用してもよく、より広い範囲の有色の照射光を提供する。しかしながら、このようなアクセサリは、それでも少数の異なる有色状態、例えば、3つの個別の色の照射光、赤(照射される赤色電球)、青(照射される青色電球)および紫(照射される赤色および青色両方の電球)に限定されたままである。色を混合して、より広い範囲の異なる色調を提供する能力は、現在存在しない。
【0003】
LEDの多色発光効果を生じるための技術は知られている。このような技術のいくつかは、例えば米国特許6,016,038、米国特許出願09/215,624、および米国特許6,150,774に示されている。これらの文献は、発光効果について教えているが、プログラム可能な、多色発光システムの適用に対しては対応していない。
【0004】
例えば、ボールなど多くの玩具は、改善された有色の照射光の処理および/またはネットワーク属性から恩恵をうけ得る。発光部を有する玩具のボール、もしくは全表面が光輝くボールはあるが、動的に色を変化させる効果を備えるボールは、現在利用可能ではない。さらに、リモートソースから提供されるデータ信号に応答するボールも利用可能ではない。別の例として、装飾効果を高めるために、装飾用デバイスに対して光が施される。例えば、米国特許6,086,222および5,975,717には、滝のように落ちる発光効果を伴う、装飾用のアイシクルライトが開示されている。これらのシステムの重大な欠点は、動的な発光を達成するために、複雑な有線の設備を利用していることである。その他の粗雑な動的な発光の例が、消費者電気製品から家庭での照射(ナイトライト(night light)など)、玩具、衣服などにわたる消費者製品に見られる。
【0005】
したがって、既存の製品に対して、プログラム可能で、多色発光システムを組み入れ、自律的に動作するシステムおよび有線もしくは無線コンピュータネットワークに関連付けたシステムを含む、洗練された色変化効果とともに、ユーザ・エクスペリエンスを向上させる必要がある。
【発明の概要】
【0006】
制御するためにプロセッサと組み合わされた高輝度LEDは、多種の魅力的な表示および照射効果を作り出すことができる。ここで開示されるシステムは、高輝度で、プロセッサによって制御されるLEDを、色変化効果を作り出す、拡散物質(diffuse material)と組み合わせて使用する。ここで説明されるシステムは、自律的色変化能およびその効果を多種の消費者製品およびその他の家庭用品に持たせるために、有用に備えられ得る。このシステムは、LEDの照射光が、周囲の環境条件、もしくはユーザの入力に応答して変化するように、センサを含んでもよい。さらに、このシステムは、ネットワークインタフェースを含んでもよく、LEDの照射光は、ネットワークを介して制御されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に従うデバイスのブロック線図である。
【図2A】本発明に従うデバイスの動作を示す状態線図である。
【図2B】本発明に従うデバイスの動作を示す状態線図である。
【図3】本発明に従うグロースティックである。
【図4】本発明に従うキーチェーンである。
【図5】本発明に従うスポットライトである。
【図6】本発明に従うスポットライトである。
【図7】本発明に従うエジソンマウントライト電球である。
【図8】本発明に従うエジソンマウントライト電球である。
【図9】本発明に従うエジソンマントライト電球である。
【図10】本発明に従うウォールソケットマウントライトである。
【図11】本発明に従うナイトライトである。
【図12】本発明に従うナイトライトである。
【図13】本発明に従うウォッシングライトである。
【図14】本発明に従うウォッシングライトである。
【図15】本発明に従うライトである。
【図16】本発明に従う発光システムである。
【図17】本発明に従うライトである。
【図18】本発明に従うライトおよび反射体である。
【図19】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図20】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図21】本発明に従うライトおよび反射体の配置である。
【図22】内部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。
【図23】外部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。
【図24】本発明に従う、自律的に色が変化する靴である。
【図25】色変化アイシクルとともに使用されるデバイスである。
【図26】色変化アイシクルである。
【図27】色変化アイシクルである。
【図28】色変化アイシクルである。
【図29】色変化アイシクルである。
【図30】色変化アイシクルである。
【図31】色変化ロープライトである。
【図32A】本発明の一態様に従う、照射される壁パネルデバイスである。
【図32B】本発明の一態様に従う、照射される壁パネルデバイスである。
【図33】図32Aおよび図32Bに示されたデバイスの改変された表面板である。
【図34】本発明の別の態様に従う、照射されるパネルである。
【図35】本発明の別の態様に従う、光ファイバを使用する、照射されるパネルである。
【図36】本発明の別の態様に従う、照射されるウォールスイッチ/プレートである。
【図37】本発明の別の態様に従う、照射されるウォールソケット/プレートである。
【図38】本発明の別の態様に従う、ユーザインタフェースを有する、照射されるウォールソケット/プレートである。
【図39】本発明の別の態様に従う、フレキシブルなネックを有する照射デバイスである。
【図40】本発明の別の態様に従う、多種の照射デバイスのためのジャンクションボックスである。
【図41A】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図41B】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図41C】本発明の別の態様に従う、自動車に対する用途の多種の照射デバイスである。
【図42】本発明の別の態様に従う、細長いオプティックを有する発光デバイスである。
【図43A】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図43B】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図43C】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する反射体の多種の配置を示す。
【図44】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素の改変された形状の一例である。
【図45】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素を実装する不均一な不完全さの一例である。
【図46】本発明の別の態様に従う、図42の発光デバイス用の例示的なハウジングおよびアクセサリである。
【図47】本発明の別の態様に従う、図42の光学要素用の反射体の一例である。
【図48】本発明の別の態様に従う、成形された反射体の一例である。
【図49】本発明の一態様に従う、発光デバイスプログラミングシステムおよび方法である。
【図50】本発明の別の態様に従う、光学要素を伴う発光デバイスである。
【図51】本発明の一態様に従う、図50のデバイスの光学要素として指向性を有する反射体である。
【図52】本発明の一態様に従う、図50のデバイスの光学要素と囲いとの機械的取り付けを示す。
【図53】本発明の別の態様に従う、拡散光学要素を伴う発光デバイスである。
【図54】本発明の一態様に従う、図53の拡散光学要素の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
発光ダイオード(LED)に基づく、照射製品および方法の多種の例示的な実施が開示されており、これらに限定されないが、グロースティック、キーチェーン、玩具、ボール、多種のゲームアクセサリ、電球、ナイトライト、ウォールライト、ウォールソケット、モジュラライト、フレキシブルライト、自動ライト、着用可能なアクセサリ、ライトロープ、アイシクルライトおよびアイシクルストリングなどの装飾用ライト、ライトチューブ、虫を制御するライトおよび方法、および照射される空気洗浄器/芳香器が含まれる。
【0009】
上記デバイスのいずれも、デバイスから生成される光を制御するために、多種のタイプのユーザインターフェース("ローカル"および"リモート")を装備してよい。さらに、デバイスは、光制御情報、もしくはデバイスのメモリに記憶された、および/またはデバイスに転送もしくはダウンロードされるプログラムを介して制御されてもよい(例えば、デバイスは個別に、もしくはその群を集合的にネットワークを介して制御されてもよく、またはその他の製品は、メモリなどに記憶されるプログラミング情報と一緒にダウンロードされてもよい)。また、デバイスはセンサを含んでもよく、生成された光は、多種の動作条件および/または環境条件、もしくはユーザ入力に応答して変化してもよい。また、これらのデバイス(例えば反射体、ディフューザなど)のいずれかとともに使用され得る、多種の光学処理デバイスも開示される。
【0010】
本発明に対する全体的理解を得るために、プログラム可能なLEDの多種の応用を含む、
説明のためのある態様が説明される。しかしながら、ここで説明される方法およびシステムは、プログラム可能な発光が望まれる他の環境に対してよく適応し、ここで説明される態様のいくつかは、LEDに基づかない光に対しても適し得ることが、当業者によって理解されよう。
【0011】
ここで用いられる"LED"という用語は、電気信号を受信し、その信号に応答して、ある色の光を作り出すことが可能なシステムを意味する。したがって、用語"LED"は、全てのタイプのLEDを含むと理解されるべきで、白色LED、赤外線LED、紫外線LED、可視光LED、発光ポリマー、電流に応答して光を作り出す半導体ダイ、有機LED、エレクトロルミネッサンスストリップ、シリコンに基づく、光を発する構造、およびその他のシステムが含まれる。ある態様において、"LED"は、個別に制御される複数の半導体ダイを有する、単一の発光ダイオードのパッケージを参照してもよい。また、用語"LED"は、LEDのパッケージタイプに制限を加えるものではないと理解されるべきである。用語"LED"は、パッケージ化されたLED、パッケージ化されていないLED、表面取り付けのLED、チップオンボードのLED、およびその他全ての構成のLEDを含む。また、用語"LED"は、蛍光体と一緒にパッケージ化された、もしくは蛍光体に関連付けされたLEDであって、この蛍光体が、このLEDからのエネルギーを異なる波長に変換するLEDを含んでもよい。
【0012】
あるLEDシステムは、照射源の1つのタイプである。ここで使用される"照射源"という用語は、全ての照射源を含むと理解されるべきであって、LEDシステムを含み、白熱光源、フィラメントランプ、炎などの熱発光源(pyro-luminescent source)、蝋燭発光源(candle-luminescent source)、白熱套(gas mantle)、カーボンアーチ放射源(carbon arch radiation source)、光ルミネセンス(photo-luminescent source)、リン光源、レーザ、電気ルミネセンスランプなどの電気ルミネセンス源(electro-luminescent source)、発光ダイオード、電荷飽和を使用する陰極発光源(cathode luminescent source)、ガルバーニ発光源、結晶生成発光源、キネルミネセンス源(kine-luminescent source)、サーモルミネセンス源(thermo-luminescent source)、トリボルミネセンス源、ソノルミネセンス源、放射線ルミネセンス源(radio luminescent source)を含む多岐に渡る発光源が含まれる。
【0013】
"照射光"という用語は、空間、周囲環境、物質、対象物その他の対象を照射する意図を伴って、照射源からの放射の周波数によって生成されるものを参照すると理解されるべきである。"色"という用語は、可視光スペクトル内である、放射のいずれの周波数、異なる周波数とのいかなる組み合わせも参照すると理解されるべきであろう。また、ここで使用される用語"色"は、スペクトルの赤外および紫外領域の周波数、ならびに照射源が放射を発し得る、その他の電磁気スペクトルの領域の周波数を包含すると理解されるべきである。
【0014】
図1は、本発明に従うある発光システム、つまりデバイス500のブロック線図である。このデバイスは、ユーザインタフェース1、プロセッサ2、1または2以上のコントローラ3、1または2以上のLED4、およびメモリ6を含んでよい。一般に、プロセッサ2は、LED4の刺激を制御する信号を生成するために、メモリ6に記憶されたプログラムを実行できる。信号は、コントローラ3によって、LEDを駆動するために適する様態に変換されてもよく、これには、LEDに加えられる信号の電流、振幅、持続期間、あるいは波形の制御が含まれても良い。
【0015】
ここで使用されているように、用語プロセッサは、電気信号を処理するどのようなシステムでもよい。プロセッサは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ、外部メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、ダブルデータレートランダムアクセスメモリ、ダイレクトラムバス(Rambus)ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、またはプログラム命令、プログラムデータ、およびプログラム出力もしくはその他の中間値、および最終値を記憶する、その他の揮発性の、もしくは揮発性でないメモリなどの外部メモリを伴って、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム可能なデジタル信号プロセッサ、またはその他のプログラム可能なデバイスを含んでもよい。プロセッサは、また、もしくは代わりに、特定用途向け集積回路(ASIC)、アレイ論理プログラム可能なプログラマブルゲートアレイ(programmable gate array programmable gate logic)、プログラマブル論理デバイス、デジタル信号プロセッサ、アナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器、あるいはその他の電気信号を処理するために構成されるデバイスのいずれかを含んでもよい。
【0016】
さらに、プロセッサは、論理コンポーネント、シフトレジスタ、ラッチ、またはその他の独立したパッケージ化されたチップ、あるいはデジタル関数を実現するためのその他のコンポーネントなどの離散デジタルコンポーネントのみならず、レジスタ、キャパシタ、インダクタ、トランジスタ、およびオペアンプなどを含む、受動もしくは能動アナログコンポーネントなどの離散回路を含んでもよい。上記回路およびコンポーネントのいずれの組み合わせであっても、チップ、チップセット、もしくはダイとして離散的にパッケージ化されているかどうかにかかわらず、ここで説明されるようにプロセッサとして使用するためによく適応し得る。プロセッサが、上記のマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラなどのプログラム可能なデバイスを含む場合、プロセッサは、コンピュータで実行可能で、プログラム可能なデバイスの動作を制御するコードをさらに含んでもよい。
【0017】
コントローラ3は、パルス幅変調器、パルス振幅変調器、パルス変位変調器(pulse displacement modulator)、レジスタラダ(registor ladder)電流源、電圧源、電圧ラダ、スイッチ、トランジスタ、電圧コントローラ、あるいはその他のコントローラであってもよい。一般に、コントローラ3は、プロセッサ2から受信する信号に応答して、LEDを通じて電流、電圧および/または電力を制限する。ある態様において、スペクトルの出力が異なるいくつかのLED4が使用されてもよい。これらの色は、それぞれ独立したコントローラ3によって駆動されてもよい。プロセッサ2とコントローラ3は、例えば、単一の半導体パッケージを共有して、1つのデバイスに組み込まれてもよい。このデバイスは、十分な電力出力を有すると、直列の複数のLED4を駆動し得る、もしくは、出力に対応する数の単一のLED4を駆動し得る。LED4を独立して制御することによって、色混合が発光効果の形成のために利用可能になる。
【0018】
メモリ6は、アルゴリズムを記憶し、もしくはLED4を制御するためのプログラムを制御する。また、メモリ6は、ルックアップテーブル、補正データ、またはその他の制御信号に関連する値を記憶してもよい。メモリ6は、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、ダブルデータレートランダムアクセスメモリ、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、またはプログラム命令、プログラムデータ、アドレス情報、およびプログラム出力もしくはその他の中間値、および最終値を記憶する、その他の揮発性の、もしくは揮発性でないメモリのいずれかであってよい。プログラムは、例えば、いくつかの異なる色のLED4を動作させるために、制御信号を記憶してもよい。
【0019】
また、ユーザインタフェース1は、プロセッサ2に関連付けられてもよい。ユーザインタフェース1は、メモリ6からプログラムを選択するため、メモリ6にあるプログラムを修正するため、メモリ6にあるプログラムパラメータを修正するため、LED4を制御するための外部信号を選択するため、プログラムを開始するため、あるいはその他のユーザインタフェースソリューションを提供するために使用され得る。色混合およびパルス幅変調制御のためのいくつかの方法が、米国特許第6,016,038号"Multicolored LED Lighting Method and Apparatus"に開示されている。プロセッサ2は、ネットワーク接続(図1に図示なし)を介してアドレスされる、プログラミング信号を受信するためにアドレス可能であり得る。
【0020】
米国特許第6,016,038号は、パルス幅変調(PWM)として知られる技術を用いるLED制御を開示している。この技術は、変化する幅のパルスを通じて、眼に見えるLED光の強度を制御する方法を提供する。また、LED光の輝度を制御するためのその他の技術が利用可能であり、本発明に使用されてもよい。LED光のいくつかの色合いを混合することによって、可視スペクトル全域におよぶ多くの色を作り出すことが可能になる。さらに、LED光の相対的な強度を経時変化させることで、多種の色変化の効果および強度変化の効果を作り出すことができる。1または2以上のLEDの強度を制御する、その他の技術が当該技術分野で知られており、ここで説明されるシステムに有用に備えられてもよい。ある態様において、プロセッサ2は、LEDをPWMを用いて制御する、マイクロチップPICプロセッサ12C672であり、LED4は、赤、緑および青である。
【0021】
図2Aおよび図2Bは、本発明に従うデバイスの動作の状態線図である。"モード"、"状態"という用語は、以下の説明において同じ意味で使われる。デバイスが起動されるとき、例えば、図1のプロセッサ2で実行されるプログラムの制御のもと、第1モード8に入る。第1モード8は、カラーウォッシュ(color wash)を提供し、ここではLEDが、連続的に全色のスペクトルを通って、もしくはこの色のスペクトルのいくつかの部分を通って循環する。第1モード8において、カラーウォッシュのレートは、例えば図1に示されるメモリ6に記憶されるパラメータによって決定されてもよい。ボタン、ダイアル、スライダなどのユーザインタフェースを介して、ユーザは、カラーウォッシュのレートを調整してもよい。それぞれのモードにおけるパラメータは、そのモードによって作られる発光効果の異なる側面に対応してもよく、または、それぞれのモードが異なるパラメータにアクセスして、引き続きそのモードに回帰する間、持続性を維持してもよい。
【0022】
第2モード9は、第1モード8からアクセスされてもよい。第2モード9において、デバイスは、一連の色、および1つの色から次の色への遷移を無作為に選択してもよい。上記の遷移は、色が次第に薄れて、連続的な遷移を表してもよく、または不意に、1つの無作為に選ばれた色から次の色に一気に変化してもよい。パラメータは、これらの色の変化が起こるレートに対応してもよい。
【0023】
第3モード10は、第2モード9からアクセスされてもよい。第3モードにおいて、デバイスは、色の変化がない固定の色を提供してもよい。パラメータは、色の周波数もしくはスペクトルの内容に対応してもよい。
【0024】
第4モード11は、第3モード10からアクセスされてもよい。第4モード11において、デバイスは、ストロボ発光、つまり、光を点滅させてもよい。パラメータは、ストロボの色もしくはレートに対応してもよい。ある値において、パラメータは、赤、白および青を交互に発光するストロボ、または緑と赤を交互に発するストロボなど、その他の発光効果に対応してもよい。その他のモードもしくはあるモードにおけるパラメータは、一年の特定のとき、もしくはバレンタインデー、聖パトリックデー、イースター、独立記念日、ハロウィーン、サンクスギヴィング、クリスマス、ハヌカー、元日などのイベント、またはその他のとき、イベント、ブランド、ロゴ、もしくはシンボルに調和する色変化効果に対応してもよい。
【0025】
第5モード12は、第4モード11からアクセスされてもよい。第5モード12は、電源が入っていない状態に対応する。第5モード12において、パラメータは提供されない。次に第1モードに遷移してもよく、または他のモードに遷移してもよい。その他の発光効果は既知であり、それらは、本発明に従うデバイスとともに使用され得るモードもしくは状態として実現されると理解されよう。
【0026】
多数のユーザインタフェースが、本デバイスの使用のために提供されてもよい。例えば、2ボタンのインタフェースが提供される場合、第1ボタンは、モードからモードへの遷移のために使用され、第2ボタンは、モードにおけるパラメータの選択を制御するために仕様されてもよい。この構成において、第2ボタンは、閉じた位置に保持されてよく、ボタンが保持されるまでパラメータが増加する。第2ボタンは保持されてもよく、ボタンが保持される時間(放されるまで)がデバイスによって記録され、この時間を、パラメータを変化させるために使用する。または、パラメータは、第2ボタンが保持され、そして放される度毎に変化してもよい。これらの技術の組み合わせは、異なるモードに使用されてもよい。例えば、それぞれのパラメータ値を個別に選択する色変化LEDを介して利用可能な100万以上の異なる色などの、大きい数のパラメータ値を有するあるモードは、必要以上に扱いにくく、ユーザがボタンを保持することによって、パラメータ値を速く循環させる手法が好適である。対照的に、5つの異なるストロボ効果など、小数のパラメータ値を伴うモードは、第2のボタンが押される毎にパラメータ値から別のパラメータ値に移動するように容易に制御される。
【0027】
単一のボタンのインタフェースが、代わりに提供されてもよく、この場合、例えば所定の時間、1秒間もしくは2秒間など、ボタンを押して保持することで、モード選択とパラメータ選択間の遷移の信号を伝える。すなわち、単一のボタンを押した場合、デバイスは、1つのモードから別のモードに遷移してもよく、このときパラメータは所定の値に初期化される。遷移のためにボタンが押された後にボタンが保持される場合、パラメータは、増加(もしくは減少)してもよく、パラメータはそのモードにおいて選択され得る。ボタンが放される場合、パラメータ値は最後の値を維持してもよい。
【0028】
インタフェースは、ボタンおよび調整可能な入力を含んでもよい。ボタンは、モードからモードへの遷移を制御してもよい。調整可能な入力は、モードにおけるパラメータ値の調整を可能にしてもよい。調整可能な入力は、例えば、ダイアル、スライダ、ノブ、あるいはその物理的な位置がデバイスに使用されるパラメータ値に変換され得る、その他のデバイスであってもよい。モード間の遷移の後に、ボタンが保持される場合、任意に、調整可能な入力は、ユーザの入力に応答するだけでもよい。
【0029】
インタフェースは、調整可能な入力を2つ有してもよい。第1の調整可能な入力は、あるモードを選択してもよく、第2の調整可能な入力は、あるモードにおけるパラメータを選択してもよい。別の構成において、単一のダイアルは、全てのモードおよびパラメータを連続的に通って循環するために使用されてもよい。その他の制御も可能であり、キーパッド、タッチパッド、スライダ、スイッチ、ダイアル、直線状のスイッチ、回転式のスイッチ、可変スイッチ(valiable switch)、サムホイール、デュアル・インライン・パッケージ・スイッチ、または人による操作に適する、その他の入力デバイスが含まれると認識されよう。
【0030】
一態様において、モードは、複数の関連したパラメータを有してもよく、それぞれのパラメータは、パラメータ値を有する。例えば、色変化ストロボ効果において、第一パラメータは、ストロボレートに対応してよく、第二パラメータは、色変化のレートに対応してもよい。1または2以上のモードのために、複数のパラメータを有するデバイスは、ユーザインタフェースに多数の対応する制御を有してもよい。
【0031】
ユーザインタフェースは、プロセッサが読み出し可能な信号もしくは電圧を作り出すボタン、上記の調整可能な制御などのユーザ入力デバイスを含んでもよい。電圧は、高デジタル状態もしくは低デジタル状態に対応するデジタル信号であってもよい。電圧がアナログ電圧の形式である場合、アナログ−デジタル変換器(A/D)が、電圧をプロセッサで使用可能なデジタル形式に変換するために使用されてもよい。そして、A/Dからの出力が、プロセッサにデジタル信号をプロセッサに供給する。これは、センサ、トランスデューサ、ネットワークを介して、またはその他の信号生成器から、信号を発光デバイスに供給するために有用であってもよい。
【0032】
デバイスは、1時間、1日、1週、1月、または1年を基に時間を追跡する。この目的のために内部時計を使用して、多種の祝日またはイベントのための発光効果が適時実現される。例えば、ハロウィーンでは、例えばオレンジ色のちらつき、またはウォッシングオレンジ(washing orange)を含む、発光テーマおよびカラーショーを表示してもよい。独立記念日では、赤、白および青の表示が提供されてもよい。12月25日には、緑と赤の発光が表示されてもよい。その他のテーマが、元日、バレンタインデー、誕生日などに提供されてもよい。別の例では、デバイスは、異なる時間に異なる発光効果を提供してもよく、またはその週の異なる日であってもよい。
【0033】
図3は、本発明に従うグロースティックを示す。グロースティック15は、図1を参照して上記説明されたコンポーネントを含んでもよく、また、図2A、図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。グロースティック15は、ランヤード、ひも、チェーン、ブレスレット、アンクレット、キーチェーン、ネックレス、例えばクリップ20などから吊される、小さい円筒状のどのようなデバイスであってもよい。グロースティック15は、ここで説明される多くの発光デバイスのように、携帯用のデバイスとして使用されてもよい。グロースティック15は、グロースティック15内部にある、A、AA、AAAサイズのバッテリー、またはその他のバッテリーなどのバッテリー30から動作してもよい。バッテリー30は、通常の使用時にバッテリーを隠す、取り付け可能な部位35に覆われていてもよい。
【0034】
照射レンズ40は、複数のLEDを包み込んでいてもよく、そこから生ずる色を拡散してもよい。レンズ40は、透明な物質、透き通った物質(translucent material)、半透明な物質、またはその他のこの適用に適する物質などの光透過性物質であってよい。一般に、光透過性物質は、1または2以上のLEDからの発せられる光を受信し、複数のLEDのスペクトルの組み合わせである、1または2以上の色を表示する、どのような物質でもよい。グロースティックの動作を制御するユーザ入力を提供するために、ユーザインタフェース45が含まれてもよい。図2に示される態様において、ユーザインタフェース45は単一のボタンであるが、上記説明されたどのようなインタフェースもグロースティック15に対してよく適応し得ると認識されよう。ユーザインタフェース45は、スイッチ、ボタンまたはグロースティック15の動作を制御するプロセッサに対して信号を生成する、その他のデバイスであってよい。
【0035】
図4は、本発明に従うキーチェーンである。キーチェーン50は、1または2以上のLEDを伴う光透過性物質51、図1のシステム(図示なし)のようなシステム、1ボタンユーザインタフェース52、チェーン54との接続に適するクリップ53、および1または2以上のバッテリーを含んでもよい。キーチェーン50は、図2のグロースティック15よりも小さいが、類似のものである。より小さい大きさに適応するように、より小さいバッテリー55が使用されてもよい。キーチェーン50は、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。
【0036】
図5は、本発明に従うスポットライトである。スポットライト60は、その内部にある複数のLEDを制御するために、図1に示されるようなシステムを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。スポットライト60は、ACスポットライトなどの従来の発光備品との使用に適し、LEDがハウジングを65を介して照射することを可能にするために、一端に光透過性物質を含む、ハウジング65を含んでもよい。スポットライトの構成は、ある対象物を照射するために、または、例えば、この物質を必要としないような、一般的な照射のために提供されてもよい。色の混合は、例えば、ビームを映写する際に行われてもよい。
【0037】
スポットライト60は、照射のために、エジソンマウントフィクスチャ(Edison mount
fixture)、プラグ、バイピンベース、スクリューベース、ベース、エジソンベース、スペードプラグ、電力出力プラグまたはスポットライト60に適応するその他の外部電力などの外部電源から接続部70を介して電力を受給してもよい。接続部70は、受信した電力をこのスポットライトに対して有用な電力に変換する変換器を含んでもよい。例えば、この変換器は、60Hzで120Vの電圧を、例えば、5Vもしくは6Vの直流電流に変換する交流/直流変換器を含んでもよい。また、スポットライト60は、1または2以上のバッテリー80によって電力供給されてもよく、または、スポットライト60のプロセッサは、1または2以上のバッテリー80によって電力供給されてもよく、LEDは、接続部70を介して受信する電力によって電力供給される。バッテリーケース90は、1または2以上のバッテリー80を包含するために、スポットライト60に一体化されてもよい。
【0038】
接続部70は、スポットライト60を電源に適応させるための多種のアダプタのいずれか1つを含んでもよい。接続部70は、例えば、スクリューソケット、ソケット、ポストソケット、ピンソケット、スペードソケット、ウォールソケット、またはその他のインタフェースに適応してもよい。これは、既設の、もしくは新設する交流電源または直流電源に、発光デバイスを接続するために有用である。例えば、ユーザは、スポットライト60を既設の110VACソケットに配置したいと思うかもしれない。この型のソケットに対するインタフェースをスポットライト60に組み入れることによって、ユーザは、新しい発光デバイスをソケットにねじで容易に取り付けることができる。米国特許第6,292,901号"Power/Data Protocol"は、データおよび電力を同じラインを使って伝送し、発光デバイスに使用されるデータを取り出すための技術が記述されている。そこで開示されている方法およびシステムは、接続部70を介して図5のスポットライト60への情報を交信するために使用され得る。
【0039】
図6は、本発明に従うスポットライトを示す。スポットライト10は、図5のスポットライトに類似のものでもよい。リモートユーザインタフェース102が提供され、着脱可能なバッテリーカバー125によって覆われる、1または2以上のバッテリー120で電力供給されてもよい。リモートユーザインタフェース102は、例えば、モードおよびパラメータを選択するための、1または2以上のボタン130およびダイアル140を含んでもよい。リモートユーザインタフェース102は、スポットライト100から離れていてもよく、スポットライト100の通信送受信機およびリモートユーザインタフェース102とともに、例えば、赤外線もしくは無線周波数の交信リンクを使用して、制御信号をスポットライト100に伝送する。赤外線、RF、マイクロ波、電磁波の、もしくは音波信号、またはその他の伝送媒体を介して、情報を伝送することができる。この伝送は、その全ての経路もしくはその一部が、ワイヤ、ケーブル、光ファイバ、ネットワーク、またはその他の伝送媒体を介して行われ得る。
【0040】
図7は、本発明に従うエジソンマウント電球を示す。電球150は、その内部の複数のLEDを制御するために、図1に示されたようなシステムを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。この電球150は、AC電球などの従来の発光備品との使用に適し、LEDがハウジング155を介して照射することを可能にするために、一端に光透過性物質を含む、ハウジング155を含んでもよい。図7の態様において、電球150は、スクリューベース160、および電球150の本体に一体化されるダイアルの形のユーザインタフェース165を含んでもよい。このダイアルは矢印170で示されるように回転してもよく、電球150の動作のためのモードおよびパラメータを選択する。
【0041】
図8は、本発明に従うエジソンマウント電球を示す。この電球180は、異なるユーザインタフェースを有する、図7の電球150に類似のものである。電球180のユーザインタフェースは、サムホイール185およびツーウェイスイッチ190を含む。この態様において、スイッチ190は、一連の利用可能なモードを通して、進めたり、戻したりするために使用される。例えば、電球180が、1〜4と番号を付された4つのモードを有する場合、図8のスイッチ190を左にスライドさせると、モードが1つ進み、すなわち、モードが1から2に移動する。また、図8のスイッチ190を右にスライドさせると、モードが1つ戻る、すなわち、モードが2から1に移動する。
【0042】
スイッチ190は、1または2以上のバネを含み、力が加えられないとき、スイッチ190を中間の位置に戻す。サムホイール185は、単一の方向に際限なく回転するように組み立てられてもよく、サムホイール185によって制御されるパラメータは、最大値に達した後に最小値にリセットされてもよい(またはその逆)。サムホイールは、1.5回転など既定のスパンを有するように組み立てられてもよい。後者の場合、スパンの末端は、最小のパラメータ値を表し、他方のスパンは、最大のパラメータ値を表す。ある態様において、スイッチ190は、モード(左)およびパラメータ(右)を制御してもよく、サムホイール185は、電球180の輝度を制御してもよい。
【0043】
図8の電球などの電球は、従来の発光制御システムを介する制御にも適応し得る。多くの白熱光システムは、光度制御(dimming control)加えられる電圧を変化させて実現され、典型として加えられる電圧を変化させるか、または交流波形をチョッピングして実現される。電力変換器を電球180内部で使用することができて、可変振幅の交流信号もしくはチョッピング波形の形のいずれかである受信電力を、制御回路およびLEDならびに適切なところのために必要な電力に変換し、デジタルコンポーネントへの一定の直流電力の供給を維持する。交流波形をデジタル化し、LEDに対して適切な制御信号を生成するために、アナログ−デジタル変換器が含まれてもよい。電球180は、電力供給信号を検出、分析し、LED出力に対して適切な調整を施す。例えば、電球180は、60Hz、110VACの電力供給もしくは50Hz、120VACの電力供給のいずれに接続されても一貫した照射光を提供するためにプログラムされてもよい。
【0044】
LEDの制御は、例えば、受信する交流信号と適切なLED出力とを相互に関連づける、ルックアップテーブルによって実現されてもよい。ルックアップテーブルは、電力調光器(power dimmer)が100%の場合、全輝度制御信号を含んでもよく、これらの制御信号は、LEDに接続されてもよい。このテーブルの一部は、80%の輝度制御信号を含んでもよく、ランプの入力電圧が最大値の80%まで低減した場合に使用されてもよい。プロセッサは、入力電圧の変化に伴って、プログラムのパラメータを連続的に変化させてもよい。発光命令は、色の生成、光のパターン、照射効果、またはその他のLEDに対するいずれかの命令と同様に、発光システムからの照射光を調光するために使用され得る。この技術は、発光デバイスの知的調光、従来の電力調光制御およびインタフェースとしての配線を使用する色変化効果の形成、またはその他の発光効果を作るために使用され得る。ある態様において、色変化および調光の両方が同時に起こってもよい。これは、電力の減少に伴って白熱光の色温度が高くなる場合に、白熱光調光システムをシミュレートする際に有用であり得る。
【0045】
また、スリーウェイ電球は、照射光のレベルを変化させるためのありふれたデバイスである。これらのシステムは、電球の基部に2つの接点を使用し、電球は、2つの接点を持つ特殊な電気ソケットに挿入される。ソケットのスイッチを入れると、基部の接点の1つが電圧に接続されるか、または基部の両方が電圧に接続される。ランプは、2つの異なる抵抗のフィラメントを含み、3つのレベルの照射光を提供する。図8の電球180などの電球は、スリーウェイ電球ソケットと一緒に使用されるように適応してもよい。電球180は、基部に2つの接点を有することができ、また、ルックアップテーブル、プログラム、またはその他の電球180内のシステムは、ソケット設定に相互関連する制御信号を含むことができる。この場合も、これは、照射光の制御、色の制御またはその他の所望のLEDの制御のいずれかのために使用され得る。
【0046】
このシステムは、以前標準的な発光デバイスが使用されているような領域において、多種の発光効果を作り出すために使用され得る。ここで説明されるように、ユーザは、既設の白熱光電球をLED発光デバイスに置き換えることができ、また、壁の調光器を、部屋のなかの色変化効果を制御するために使用することができる。
【0047】
図9は、本発明に従う電球を示す。図9に示されるように、電球200は、エジソンマウントフィクスチャ以外のフィクスチャ、例えばMR−16などの、直流電力システムと使用してもよい低電圧フィクスチャ210、から動作してもよい。
【0048】
図10は、本発明に従うウォールソケットに取り付けられたライトを示す。ライト215は、例えば、ANSI規格に従って組み立てられる110Vの交流の出口220に適応するプラグを含んでもよい。ライト215は、スイッチおよびサムホイールをユーザインタフェース230、および出口220への挿入に適応する、1または2以上のスペード240を含んでもよい。ライト215の本体は、光を壁に導いて、ウォールウォッシング効果の色を変化させるために、反射表面を含んでもよい。
【0049】
図11は、本発明に従うナイトライトを示す。ナイトライト242は、例えば、110Vの交流の出口246に適応するプラグ235を含んでもよい。ナイトライト242は、ナイトライト242内の複数のLEDを制御するために、図1に記されたシステムなどを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。ナイトライト242は、光透過性物質248を含んでもよく、LEDからの光を、例えば下方向に導く。また、ナイトライト242は、低量の周囲光を検出するセンサ250を含んでもよく、ナイトライト242が、光が低量な条件の場合のみ、起動されてもよい。
【0050】
センサ250は、プロセッサへの信号を生成して、ナイトライト242の起動および表示タイプを制御する。また、ナイトライト242は、時計/カレンダーを含んでもよく、上記説明された季節的な発光表示が実現されてもよい。ナイトライト242は、モードおよびパラメータを選択するために、サムホイール260および上記説明されたものなどのスイッチ270を含んでもよい。上記態様のいくつかのように、ナイトライト242は、ナイトライト242の制御回路への適切な直流電力を生成する変換器を含んでもよい。
【0051】
図12は、本発明に従うナイトライトを示す。ナイトライト320は、例えば、110Vの交流の出口340に適応するプラグ330を含んでもよい。ナイトライト320は、ナイトライト320内の複数のLEDを制御するために、図1に記されたシステムなどを含んでもよく、図2Aおよび図2Bを参照して上記説明された技術に従って動作してもよい。ナイトライト320は、光透過性ドーム345を含んでもよい。また、ナイトライト320は、ドーム345内に低量の周囲光を検出するセンサを含んでもよく、ナイトライト320が、光が低量な条件の場合に、自動的に起動されてもよい。
【0052】
また、ナイトライト320は、時計/カレンダーを含んでもよく、上記説明された季節的な発光表示が実現されてもよい。また、図12の態様において、ナイトライト320のドーム345は、ユーザインタフェースとして動作する。第1矢印350の方向にドーム345を押すことによって、モードが選択されてもよい。第2矢印355の方向にドーム345を回転させることによって、そのモードにおけるパラメータが選択されてもよい。上記態様のいくつかのように、ナイトライト320は、ナイトライト320の制御回路への適切な直流電力を生成する変換器を含んでもよい。
【0053】
先行の例から認識されるように、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたシステムのようなLEDシステムは、白熱電球、ハロゲン電球、タングステン電球、蛍光電球などを含む、従来の電球の置き換えとして、またはデスクランプ、瓶、ナイトライト、手提げランプ、提灯、デザイナーライトランプ、ストリップライト、コーブライト、MRライト、ウォールライト、スクリューライト、ラーヴァランプ、球体、デスクランプ、装飾ランプ、ストリングライト、キャンプライトなどの一体化された発光備品として、多種の発光の適用に適応してもよい。
【0054】
このシステムは、建築物の照明に適用してもよく、キッチンの照明、浴室の照明、寝室の照明、娯楽施設の照明、プールおよびスパの照明、歩道の外灯、テラスの照明、ビルの照明、正面の照明、水槽の照明、または美的な効果のために光が利用される、その他の場所における光が含まれる。該システムは、屋外においてスプリンクラー、芝生の標識、プールフロート、階段の標識、地下の標識、もしくはドアベル、またはさらに一般的には、全般照明、装飾用の照明、および屋内もしくは屋外の会場のアクセント照明に使用され得る。また、このシステムは、ブレーキ光、ダッシュボード光もしくはその他の自動車および乗物用の用途のような、機能光が望まれるところに配置されてもよい。
【0055】
色変化光の効果について、複数の発光デバイス間で調和させてもよい。調和された効果は、例えば、複数の発光デバイスの各個が、従来の家庭用または工業用の照明設備にわたって送達される電源オン信号または調光制御信号に対して、異なる応答をする、または異なる開始時間を示すようにプログラムされるような従来の発光制御の仕組みを通して達成される。
【0056】
その代わりに、それぞれの発光デバイスは、その動作を制御するために、有線または無線のネットワークを通じて、個別にアドレスされてもよい。LED発光デバイスは、リモートコントロールデバイスと交信するため、または有線もしくは無線のネットワーク上を交信するための送受信機を有してもよい。
【0057】
特定の発光の応用は、特定のLEDの選択によるものであり得ると認識されよう。一般に、予めパッケージ化されたLEDは、表面取り付パッケージまたはTパッケージとして入手できる。表面取り付けパッケージLEDは、非常に大きな、光の強度がその光の最大強度の50%まで減少したときのビーム角を有し、Tパッケージは、いくつかのビーム角の下、利用可能であってもよい。小さなビーム角は、隣接するLED間の比較的少ない色の混合を伴って、さらに遠くに映写する。あるLEDのこの側面は、異なる色の映写を同時に行うため、またはその他の効果を作り出すために利用されてよい。大きなビーム角は、Tパッケージの大きなビーム角の使用、表面取り付けLEDの使用、パッケージ化されていないLEDの使用、チップオン技術の使用、または米国仮出願60/235,966"Optical Systems for Light Emitting Semiconductors"に記載のダイの基質への直接取り付けなどの、しかしこれらに限定されない、多くのやり方で達成され得る。また、所定のパターンで照射光を映写するために、反射体が1または2以上のLEDに関連づけられてもよい。大きいビーム角の光源を使用することの有利な点は、ビームがある壁にわたって映写されることを可能にする一方で、光を集めて、壁に対して光を映写し得ることである。これは、個別のLEDからの色を混合して、均一な色を提供する一方で、壁上の照射光を集中させる所望の効果を達成する。
【0058】
図13は、少なくとも1つのLED1202を伴う発光デバイス1200を説明する。異なる色の複数のLED1202または単一の色の複数のLED1202があってもよく、その色の強度もしくは照射光のビーム幅、またはその両方の組み合わせを増加させる。前方部1208、後方部1210を含む反射体が、LEDからの光を映写するためのデバイス1200に含まれてもよい。この反射体は、反射性物質のいくつかの部分または一部として形成され得る。反射体は、少なくとも1つのLED1202からの照射光を所定の方向に、または所定のビーム角を通じて導いてもよい。また、反射体は、少なくとも1つのLED1202によって散乱された照射光を集めて、映写してもよい。その他の例のように、発光デバイス1200は、光透過性物質1212、ユーザインタフェース1214およびプラグ1216を含んでもよい。
【0059】
図13に示されるように、ユーザインタフェース1214は、ユーザが回して(例えば指または小さなスクリュードライバもしくは類似の器具を使用して)、生成される光の1または2以上のパラメータ(例えば色、強度、動的効果など)を変化させるシンプルサムスクリューまたはセットスクリューの形状であってもよい。当然ながら、ユーザインタフェース1214は、ここで説明されたように、多種のその他の方法で実装されてもよい。さらに、シンプルサムスクリューまたはセットスクリューのユーザインタフェースに対する実装は、ここで開示されるその他のいずれの発光デバイス(例えば、多種のスポットライトもしくは電球、ナイトライト、その他のウォールライト、またはパネルデバイス、玩具など)との接続に使用されてもよいと認識されるべきである。
【0060】
図14は、本発明に従うウォールウォッシングライトの別の態様を示す。ナイトライト1300は、光透過性物質から形成されるオプティック(optic)1302、および取り外し可能なオプティック1304を含んでもよい。取り外し可能なオプティック1304は、矢印1306で示されるように、取り外しおよび交換が可能なようにオプティック1302に対して備え付けられてよく、フィルタリング、拡散、集光などを含む発光効果を提供する。取り外し可能なオプティック1304は、ナイトライト1300からの照射光を所定の形もしくは像に導いてもよく、またはプリズムのように、照射光のスペクトルを分散させてもよい。取り外し可能なオプティック1304は、例えばエッチングされる型を有してもよく、例えば、鋸歯状、スリット、プリズム、格子、四角形、三角形、網版、円形、半円形、星型またはその他の幾何学的な型のいずれかが含まれる。
【0061】
また、上記型は、木、星、月、太陽、クローバーまたはその他のいずれかの、しかしこれらには限定されない、物の型などであり得る。また、取り外し可能なオプティック1304は、ホログラフィックレンズでもよい。また、取り外し可能なオプティック1304は、像を歪める、または矯正するように構成されるアナモルフィックレンズでもよい。これらの型は、壁とオプティックの幾何学的関係が前もって分かっている場合に、映写される光が、壁上に歪みのない型を形成するように形成されてもよい。この型は、壁への映写を補償するように設計されてもよい。アナモルフィックレンズを適用するための技術が、例えば、1992年11月のOptics and Photonics Newsの"Anamorphic Art and Photography - Deliberate Distortions That Can Be Easily Undone"に説明されている。取り外し可能なオプティック1304は、マルチレイヤレンズを含んでもよい。マルチレイヤレンズの少なくとも1つのレンズは調整可能で、ユーザに調整可能な照射パターンを提供する。
【0062】
図15は、本発明に従う発光デバイスを示す。発光デバイス1500は、上記説明された発光デバイスのいずれかであってよい。この発光デバイスは、表示スクリーン1502を含んでもよい。表示スクリーン1502は、液晶、プラズマスクリーン、バックライト付きディスプレイ、エッジライト付きディスプレイ(edgelit display)、モノクロスクリーン、カラースクリーン、スクリーン、またはその他のいずれかのタイプのスクリーンなどの、しかしこれらに限定されない、いずれかのタイプのディスプレイであり得る。表示スクリーン1502は、時間、発光デバイス1500のモードもしくはパラメータ、モードの名前、バッテリー交換の指示、または発光デバイス1500のユーザにとって有用なその他のいずれかの情報、などのユーザに対する情報を表示し得る。モードの名前は、"ストロボ"、"静止"など総称的な名前、または深紅の照射光の"ハーバード"、もしくは青と黄の色あせもしくはウォッシュの"ミシガン"などの想像力に富む名前でもよい。
【0063】
その他の名前が、その年のある時間、祝日、または特定のお祝いに関連するモードに対して与えられ、表示されてもよい。その他の情報が表示されてもよく、その日の時間、その年の残りの日数またはその他の情報が含まれる。表示情報は文字に限定されず、表示スクリーン1502は、絵またはその他のどのような情報も表示することができる。表示スクリーン1502は、図1のプロセッサの制御下で動作してもよい。発光デバイス1500は、例えば表示スクリーン1502を制御するため、または時間もしくはその他の表示スクリーン1502に表示される情報を設定するため、あるいはモードもしくはパラメータ値を選択するために、ユーザインタフェース1504を含んでもよい。
【0064】
また、発光デバイス1500は、ネットワークに関連付けられて、ネットワーク信号を受信してもよい。ネットワーク信号は、表示スクリーン1502に情報を記すとともに、多種の色を映写するように発光デバイスを導く。例えば、このデバイスは、ワールドワイドウェブから信号を受信し、色または映写パターンを受信した情報に基づいて変化させ得る。このデバイスは、ウェブまたはその他のデバイスから外の温度データを受信し、温度に基づいて色を映写してもよい。温度が下がるにつれて、照射光はより濃い青になってもよく、温度が上がれば、発光デバイス1500が赤の照射光を映写してもよい。この情報は、温度の情報に限定されない。この情報は、伝送され、受信され得るどのような情報でもあり得る。別の例では、株価などの金銭的な情報である。株価が上がれば、映写される照射光は緑に変わってもよく、価格が下がれば、映写される照射光は赤に変わってもよい。株価が所定の値以下に下がると、発光デバイス1500は、赤色の光を点滅させたり、またはその他の標示効果をもたらす。
【0065】
データを受信し、解釈して、それに応答して色が変化する照射効果を生成する、上記説明されたシステムなどは、消費者電気製品など、幅広い分野での用途を有してもよい。例えば、情報は、取得され、解釈され、そして、時計付きラジオ、電話、コードレス電話、ファックス、携帯用ステレオ、オルゴール、ステレオ、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MP3プレーヤ、カセットプレーヤ、デジタルテーププレイヤ、カーステレオ、テレビ、ホームオーディオシステム、ホームシアターシステム、サラウンドサウンドシステム、スピーカ、カメラ、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、デジタルビデオレコーダ、コンピュータ、PDA、ポケットベル、セルラー電話、コンピュータのマウス、コンピュータの周辺機器、またはオーバーヘッドプロジェクタなどのデバイスにとって有益な発光効果に変換されてもよい。
【0066】
図16は、モジュラユニットを示す。発光デバイス1600は、1または2以上のLED、および発光備品の装飾部位を含んでもよい。インタフェースボックス1616は、プロセッサ、メモリ、制御回路および発光デバイス1600を動作させるために、交流を直流に変換する電源装置を含み得る。インタフェースボックス1616は、電源接続1608に接続される、標準的な電源線1610を有してもよい。インタフェースボックス1616は、標準的なジャンクションボックス(junction box)1602に直接備え付けられるように設計され得る。インタフェースボックス1616は、発光デバイス1600の裏側1604との接続に適合する、物理的接続デバイス1612を有することができる。物理的接続デバイス1612は、発光デバイス1600を物理的に壁に取り付けるために使用され得る。
【0067】
また、インタフェースボックス1616は、電気を発光デバイス1600に運ぶための1または2以上の電気的接続部1614を含むことができる。電気的接続部1614は、データをインタフェースボックス1616に移動させるため、またはそうでなければ、インタフェースボックス1616もしくは発光デバイス1600に接続するために、接続部を含んでもよい。接続部1614および1612は、発光デバイス1600の裏側1604の接続部に適合し得る。これは、発光デバイス1600の組立および変更を容易にする。これらのシステムは、発光デバイス1600の容易な変更が可能になるように、接続部1612および1614を標準的なフォーマットにアレンジすることができる。また、発光備品1600が、いくつかのまたは全ての回路を含むことは、当該技術分野の当業者にとって明らかであろう。
【0068】
また、発光デバイス1600は、情報を伝送し、受信するための伝送器および受信器を含み得る。これは、いくつかの発光デバイスを調和させ、同調させるために使用され得る。表示スクリーン1620およびインタフェース1622を伴う制御ユニット1618は、いくつかの発光デバイス1600のモードおよびそれらの間の調和を設定するために提供される。この制御ユニット1618は、発光デバイス1600を遠隔制御し得る。制御ユニット1618は、部屋の離れた空間に配置され、1または2以上の発光デバイス1600と交信し得る。この交信は、これらに限定されないが、RF、IR、マイクロ波、音波、電磁波、ケーブル、ワイヤ、ネットワークまたはその他の交信方法など、いずれかの交信方法を使用して、達成され得る。それぞれの発光デバイス1600は、アドレス可能な制御器を有することができて、複数の発光デバイス1600の各個は、制御ユニット1618によって、適切な有線または無線のネットワークのいずれかを介して、個別にアクセスされてもよい。
【0069】
図17は、発光デバイスのためのモジュラトポロジーを示す。このモジュラの構成において、ライトエンジン1700は、ワイヤなどの複数の電源接続部1704、ワイヤなどの複数のデータ接続部1706、複数のLED1708を含んでもよく、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明された、その他のコンポーネントもハウジング1710内に収容されて含まれてよい。ライトエンジン1700は、発光備品と使用されてもよく、または単独で使用されてもよい。モジュラ構成は、所定のデータおよび電源線を設備全体に提供し、ライトエンジン1700をいずれかの場所に適宜配置する、照明デザイナー、建築家、土建業者、技術や、ユーザ、またはその他の設計を行う人々もしくは照明を備え付ける人々によって使用されるために、変更可能であってもよい。
【0070】
オプティックは、照射デバイスの性能を改変または向上させるために使用されてもよい。例えば、反射体は、米国特許出願第60/235,966号"Optical System for Light Emitting Semiconductors"に説明されているように、LEDの放射を再度導くために使用されてもよい。
【0071】
図18は、ここで説明されるシステムとともに使用され得る反射体を示す。図18に示されるように、型に沿った反射面1802は、複数のLED1804から離れて配置されてもよく、LED1804からの放射が、矢印1806によって示されるように、反射面1802に向かって導かれる。この構成において、LED1804からの放射は、反射面1802の近くの円に再度導かれる。反射表面1802は、不完全な領域または映写効果を形成するためのデザインを有してもよい。LED1804は、反射体に対して一様に映写するようにアレンジされることができ、またはバイアスとともにアレンジされ、反射体のある面だけに対する照射光を増大させることができる。また、複数のLED1804の個々のLED1804は、個別に制御され得る。この技術は、光のパターンまたは色効果を形成するために使用される。
【0072】
図19は、LED1900が、矢印1903に示されるようにほぼ放物線状の反射体1902に対して導かれる、反射体デザインを示す。ほぼ放物線状の反射体1902は、LED1900からの放射をさらに集光し、再度導くために隆起した中央部1904を含んでもよい。第2のLED1906、第2のほぼ放物線状の反射体1908、および第2の矢印1910によって示されるように、この隆起した中央部1904は、ある構成においては除かれてもよい。この構成またはここで説明される、反射面を使用するその他の構成におけるLED1900は、どのようなパッケージでもよい、またはパッケージを含まなくともよいと認識されよう。パッケージが提供されない場合、動作に必要な電力を供給するために、LEDは、p側およびn側において電気的に接続されてもよい。
【0073】
図20に示されるように、LEDの列2000は、LED列2000を2つの反対の平面の方向に導く、平面の反射面2002に対して導かれてもよい。図21に示されるように、LED列2100は、LED列2100を1つの平面の方向に導く、平面の反射面2102に導かれてもよい。
【0074】
図1を参照して説明されたシステムなどは、ボールなどの玩具に組み込まれてもよい。制御回路、電源装置およびLEDは、ボール内部に吊されるか、または取り付けられてもよく、ボールの外面の全部分もしくは、LEDの色変化効果が見られるように、ある部分が光透過性物質で形成される。外面の離れた部分は、異なるタイプの光透過性物質から形成されてもよく、またはLEDの異なる群によって、ボールの外面の異なる領域にわたって、異なる様式の照射光が提供される。
【0075】
ボールは、自律的に動作して、色変化効果を生成してもよく、または制御回路に関連付けられた起動スイッチからの信号に応答してもよい。起動スイッチは、力、加速度、温度、動き、静電容量、近接性、ホール効果、またはその他の刺激、環境条件もしくは変数に反応してもよい。このボールは、1または2以上の起動スイッチを含むことができ、この制御ユニットは、異なるスイッチに応答して、異なる色変化効果を伴うようにプログラム可能である。ボールは、ある入力に応答して、無作為に選択される色変化効果または所定の一連の色変化効果の1つを示してもよい。2以上のスイッチがボール内に組み込まれている場合、個々の、または組み合わさったスイッチ信号に従って、LEDが起動されてもよい。これは、例えば、単一のスイッチが作動されたときに微妙な効果を、複数のスイッチが作動されたときに動的な効果を作りだすために使用され得る。
【0076】
このボールは、トランスデューサ信号に応答してもよい。例えば、1または2以上の速度トランスデューサもしくは加速度トランスデューサが、ボールの動きを検出し得る。また、これらのトランスデューサを使用して、ボールの回転が早くなる、または遅くなるに従って、発光効果を変化させるようにプログラムすることができる。また、加えられる力の変化に応答して異なる発光効果を生じるように、このボールをプログラムすることができる。ボールの色を変化するに際して、他にも多くの有用なトランスデューサおよびそれらを装備する方法がある。
【0077】
このボールは、送受信機を含んでもよい。ボールは、送受信機を介して受信したデータに応答して、色変化効果を生成してもよく、またはネットワークもしくはこの送受信機を使用するその他のデバイスに、制御情報もしくはステータス情報を提供してもよい。送受信機を使用して、ボールは、いくつかのボールが相互に交信するゲーム、ボールがその他のデバイスと交信、もしくはネットワークと交信するゲームにおいて使用されてもよい。このボールは、これらの他のデバイスまたはさらなる制御のためのネットワーク信号を開始してもよい。
【0078】
ボールが発光する、または特定の色を発光するまで、この遊びが開始されないようにゲームの方法を決めることができる。送受信機を介して交信することによって、発光信号は、使用場所の外から生じさせることができ、ボールの色が変化したとき、または類似の信号によりボールの色が消えるときに、この遊びを止めることができる。ボールがゴールを通過したときに、ボールが色の変化、点滅、その他の発光効果を示すことができる。ボールの動きが早すぎるとき、もしくは止まったときに、ボールの色が変化するように、多くのその他のゲームまたはゲーム中の効果を生じさせてもよい。遊びのための色変化効果は、受信機で受信された信号に応答してもよく、スイッチおよび/またはボール内のトランスデューサ、またはこれらの組み合わせに応答してもよい。
【0079】
外部信号によって途切れずに、または途切れながら、ボールが連続的に色を変化するように、そして赤またはボールを別の人に投げなくてはならないと予め決めておいた色に、突然または徐々に変化するようにして、ゲーム・ホットポテトを遊ぶことができる。ボールは、検出デバイスを有することができて、ボールが所定の時間内に投げられない場合に、ストロボなどの発光効果が開始する。本発明のボールは、球形、フットボール形状、その他のゲームのような形状、ボール玩具、多種の形状を有してもよい。
【0080】
上述の例から分かるように、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されるようなLEDシステムは、色が変化する多種の玩具およびゲームに適応してもよい。例えば、色変化効果は、多くのゲームおよび玩具に有用に組み込まれてもよく、玩具の銃、水鉄砲、玩具の車、こま、ジャイロスコープ、ダーツボード、自転車、自転車のハンドル、スケートボード、列車セット、電動レーシングカーのトラック、ビリヤード台、ボードゲーム、ホットポテト、シューティングライトゲーム、魔法の杖、玩具の剣、アクションフィギュア、玩具のトラック、スポーツ衣料および備品、グロースティック、万華鏡、またはマグネットが含まれる。また、色変化効果は、View Master、Super Ball、Lite Brite、Harry Potter wand、またはTinkerbell wandなどの商標登録されている玩具にも有用に組み込まれてよい。
【0081】
図22は、内部照射用回路構成部を有する本発明に従うデバイスの態様のブロック線図である。デバイス2200は、図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたようなシステムを含み得る着用可能なアクセサリである。このデバイスは、プロセッサ2202、駆動回路2204、1または2以上のLED2206、および電源2208を含むボディを有してもよい。デバイス2200は、プログラムを受信してインタフェースとして働く入力/出力2210を任意に含んでもよく、デバイス2200の動作を制御する。ボディ2201は、LED2206からの光がボディ2201から逃げることを可能にするために、透明、半透明、または半透明拡散(translucent-diffusing)である光透過部を含んでもよい。LED2206は、縁に沿うように、または拡散物質の裏に、目立たないように配置される。表面取り付けLEDは、直接ボディ2201に、拡散物質の内部表面上に固定されてもよい。
【0082】
入力/出力2210は、ボタン、ダイアル、スライダ、スイッチ、もしくは上記説明された、デバイスに入力信号を提供するその他のデバイスなどの入力デバイスを含んでもよく、または入力/出力2210は、USB接続、シリアル接続、もしくはその他の有線の接続などの有線の接続に対するインタフェースを含んでもよく、または入力/出力2210は、赤外線もしくは無線周波数送受信機などの無線接続のための送受信機を含んでもよい。ある態様において、着用可能なアクセサリが、入力/出力2210を介して、その他の着用可能なアクセサリと交信するように構成されてもよく、多数のアクセサリの間に同調させた発光効果を作り出す。無線伝送のために、入力/出力2210は、例えば赤外線またはマイクロ波信号を使用して基地の伝送器と交信し、DMXまたは類似の交信信号を伝送する。そして、自律的なアクセサリは、この信号を受信し、信号の情報を利用して発光効果を変化させるので、伝送基地局から発光効果を制御することができる。
【0083】
この技術を使用して、基地の伝送器からいくつかのアクセサリを同調させてもよい。そして情報は、発光効果に関連するアクセサリ間を運ばれて得る。一例では、入力/出力2210は、小さく、低電力で、400MHzのスペクトルを使用する、Abacom TXMシリーズのデバイスなどの伝送器を含んでもよい。これらのネットワークを使用して、異なる人の複数のアクセサリを同調することができ、人から人への色の中継、または何人かの人々に対して同時的かつ同調された効果を含む、対象の効果を提供する。また、同一の人の多数のアクセサリを同調してもよく、調和された色変化効果を提供する。本発明に従うシステムは、ここで説明されるようなネットワークを介して制御されてもよい。このネットワークは、個人、ローカル、広範のまたはその他のネットワークであってもよい。どのようなプロトコルも使用され得るが、Blue Tooth(ブルートゥース)規格のシステムと交信する場合は、これを適切なプロトコルとしてもよい。
【0084】
入力/出力2210は、周囲環境の測定値(温度、周囲の音または光)、物理データ(脈拍、体温)、その他の測定量に対するセンサを含んでもよく、これらのセンサ信号は、測定値の関数である、色変化効果を生成するために使用されてもよい。
【0085】
色および光を形作るために、多種の装飾用デバイスを使用することができ、装身具および衣服が含まれる。例えば、これらはネックレス、ティアラ、ネクタイ、帽子、ブローチ、バックル、カフスボタン、ボタン、ピン、指輪、ブレスレット、アンクレットなどの形をとることができる。ボディ2201またはボディの光透過部に対する形のいくつかの例は、肖像、ロゴ、ブランド化した絵柄(branded image)、文字、記号(アンパサンド、ドル記号、音符など)を含む。また、他のところで示されたように、このシステムは、飾り額、墓碑などの標示着用可能または着用可能ではないその他の用途に適用されてもよい。
【0086】
図23は、外部照射用回路構成部を有する、本発明に従うデバイスの態様の概要図である。図23に示されるように、着用可能なアクセサリ2300は、1または2以上のLED2304を含む着用可能なアクセサリなどの、第1ハウジング2302を含んでもよい。プロセッサ2306、制御器2308、電源2310、および入力/出力2312を含む照射用回路構成部は、第1ハウジングの外側にあり、第2ハウジング2314に含まれてもよい。リンク2316が提供され、照射用回路構成部が駆動信号を第1ハウジング2302内のLEDに伝達してもよい。この構成は、第1ハウジング2302が小さいアクセサリ、または例えばシャツのボタンの中にあるような離れた回路に接続される、その他の着用可能なアクセサリであるような適用例にとって都合がよい。LED2304を除く全ての照射用回路構成部が、第1ハウジングの外部にある一方、1または2以上のコンポーネントは、第1ハウジング2302に含まれてもよいと認識されるであろう。
【0087】
図24は、本発明に従う自律的に色が変化する靴を記す。靴2400は、主要部2402、踵2404、爪先2406、および靴底2408を含む。主要部2402は、人間の足を収容するのに適応し、靴に使用されるのに適するいずれかの物質で作られてよい。踵2404は、半透明物質、拡散物質から形成されてもよく、図1、図2Aおよび図2Bで説明されたようなシステムをその中に装備してもよい。さらに、自律的な色変化能を伴う踵2404の代わりに、爪先2406、靴底2408、またはその他の部分など、靴2400の別の部分が自律的な色変化システムを含んでもよい。靴の組が提供されてもよく、それぞれが入力/出力システムを含み、2つの靴が互いに交信しあって、同調した色変化を達成してもよい。靴2400の態様において、回路構成部が靴底2408内に配置されてもよく、踵2404もしくは爪先2406、またはその両方にLEDを駆動するためのワイヤを備える。
【0088】
上述の例より認識されるように、ここで開示されるシステムは、多種の着用可能な装飾用の物への広範な用途を有し得る。このシステムを備える衣服は、コート、シャツ、ズボン、衣料、靴、履き物、運動ウェア、アクセサリ、装身具、バックパック、ドレス、帽子、ブレスレット、傘、ペットの首輪、鞄、および鞄のタグを含んでもよい。個々で開示されるシステムを備える装飾用の物は、額縁、文鎮、ギフトカード、リボン、およびギフトパッケージを含んでもよい。
【0089】
色が変化するバッジおよびその他の衣服は、ある環境下で特定の効果を有してもよい。例えば、バッジには透き通った、半透明な、またはその他の物質が与えられ、1または2以上のLEDが、物質を照射するために構成され得る。一態様において、このバッジは、少なくとも1つの赤、青および緑のLEDを含み、このLEDは、この物質の縁に沿って光る(edge light)ように配置される。この物質は、光を反射するようなパターンを有してもよい。このパターンは、この物質にエッチングされてもよく、ここで、パターンは物質を透過した光を反射して、パターンが光り輝く。3色のLEDが提供される場合、多くの色変化効果が形成され得る。これは人目をひく効果を作りだし、バッジを装着した人に対して注目が集まり、;小売りの場、トレードショー、商品やサービスを得るとき、またはその他の注目を集めるような状況において、有用であり得る。
【0090】
エッチングされたパターンに照射するための、バッジの縁に沿って光る原理は、縁に沿って光る看板など、その他のデバイスにも同様にして応用され得る。LEDの列は、物質に沿って光るように整列されてよく、この物質はパターンを有し得る。物質は、1または2以上の側面に光があたり、反射性物質を反対側の縁に使用されてよく、この縁から光が逃げることを防ぐ。また、反射性物質は、表面の照射光を平坦にする傾向がある。また、これらのデバイスは、縁に沿った発光の代わり、もしくはそれに加えて、バックライトで、または物質を透過して発光することができる。
【0091】
図25は、本発明に従うLEDデバイスを示す。デバイス2500は、プロセッサ2502および1または2以上のLED2504を、図1、図2Aおよび図2Bで説明されたような構成中に含んでもよい。デバイス2500は、光透過性物質から形成されるアイシクル(icicle)との使用に適応してもよい。このアイシクルは、プラスチック、ガラス、またはその他の物質から形成される模造品でもよく、非常に写実的で、精巧に作られ、または非常に様式化し、抽象的に作られていてもよい。多数の色が変化するアイシクルが以下に説明される。
【0092】
図26は、アイシクルライトを示し、ここで図1、図2Aおよび図2Bで説明されたLED発光デバイス2602が使用され、アイシクル2604に照射光が提供される。アイシクル2604は、半透明な物質、透き通った物質、透明な物質、プラスチック、紙、ガラス、氷、凍った液体、またはアイシクルを形成するのに適し、かつ、LEDの放射を伝えるその他の物質から形成される。アイシクル2604は中空でもよく、または中空でなくともよく、光透過性物質から形成される。発光デバイス2602からの照射光は、アイシクル2604に導かれ、アイシクル2604と連結される。このアイシクルは、多種の発光効果を得るために、不完全さを有してもよい。この効果の1つは、主に透明な物質が欠損パターンを含む場合に形成される。この欠損は、物質を通過または物質に沿って、光を再度導き、照明を施された物質に輝く点または領域が現れる。また、この不完全さは、実質的にアイシクル2604の表面を覆うことができ、霜で覆われたような外観を作り出す。実質的に一様にアイシクル2604の表面を覆う不完全さは、一様に照射されるアイシクルの効果を作りだしてもよい。
【0093】
アイシクル2604は、1または2以上のLEDで光をあてられて、照射される。1つのLEDが使用される場合、アイシクル2604は、強度が変化する単一の色の光をあてられてよく、または強度は固定されていてもよい。一態様において、アイシクルライト2600は、1以上のLEDを含み、別の態様において、LEDは異なる色である。アイシクルライト2600に異なる色のLEDを提供することによって、アイシクルライト2600の色合い、濃さおよび輝度が変化させることができる。付加的な色を提供するために、2以上のLEDを使用することができる。それぞれの色がオンまたはオフにするための回路構成部を持つ、アイシクルライト2600に2つのLEDが使用される場合、いずれのLEDも活性化されない場合の黒を含む、4種の色を作り出すことができる。アイシクルライト2600に3つのLEDを使用し、それぞれのLEDが3つの強度設定を有する場合、33、つまり27種の色の選択が可能になる。一態様において、LED制御信号は、8ビット(=256の組み合わせ)の分解能(resolution)を伴うPWM信号である。3つの異なる色のLEDを使用して、256^3または1670万色が利用可能になる。
【0094】
図27は、ネットワークを共有する複数のアイシクルを説明する。複数のアイシクルライト2700は、上記ネットワークのいずれかのようなネットワーク2704上で交信するために、それぞれネットワークインタフェースを含む。ネットワーク2704は、複数のアイシクルライト2700それぞれに発光制御信号を提供してもよく、それぞれのアイシクルは一意的にアドレス可能であってよい。アイシクルライト2700が一意的にアドレス可能でない場合、制御情報は、全てのアイシクルライト2700に届けられてもよい。コンピュータまたは上記されたその他の制御器などの制御データソース2706は、ネットワーク送受信機およびネットワーク2704を介して、制御情報をアイシクルライト2700に提供してもよい。また、アイシクルライト2700の1つは、主のアイシクル(master icicle)として動作し、制御情報をその他のアイシクルライト2700、従のアイシクル(slave icicle)、に提供することができる。ネットワーク2704は、一般に、調和した、または調和していない色変化発光効果を複数のアイシクルライトから生成するために使用される。
【0095】
また、1または2以上の複数のアイシクルライト2700は、単独モード(stand alone mode)で動作して、他のアイシクルライト2700とは別個の色変化効果を生成してもよい。アイシクルライト2700は、例えばユーザによって選択される、異なる濃さの色、遅く変化する色、速く変化する色、ストロボ発光、またはその他の発光ルーチンなどの複数の発光制御ルーチンをネットワーク2704上でプログラム可能である。選択スイッチは、プログラムを選択するために使用され得る。プログラムを選択する別の方法は、アイシクルへの電源をオフにして、所定の時間内にオンに戻すことである。例えば、不揮発性メモリが使用されて、電源がオフにされる前に動いていた最後のプログラムを記憶するアイシクルを提供することができる。キャパシタは、信号列を10秒間高く保つために使用され、電源がこの時間内に循環する場合、次のプログラムにスキップされるようにシステムをプログラムできる。電力の循環に10秒以上かかる場合、キャパシタは、前記高い信号レベル以下まで放出し、システムが活性化するとすぐに、以前のプログラムが再度呼び出される。動作のプログラムまたはモードを循環するその他の方法が知られており、ここで説明されるシステムに適応してもよい。
【0096】
図28は、フランジ2802を有するアイシクル2800を示す。フランジ2802は、アイシクル2800の取り付けを容易にする。一態様において、フランジ2802は、フランジが出っ張り(ledge)2808と連結され、アイシクル2800の残りの部分は、出っ張り2808が形成する穴を介して吊されるように使用される。この取り付けの方法は、アイシクルが既存の穴を介して吊される場合、またはアイシクル2800が設置される場所に穴が作られる場合において有用である。その他の取り付け方法が知られており、この発明との使用に適応してもよい。
【0097】
図29は、本発明に従うアイシクルを示す。複数のLED2900は、リング2902の中に位置してもよい。リング2902は、アイシクル2906のフランジ2904にかみ合ってもよい。このやり方で配置されることにより、LED2900は、アイシクル2906を通って伝送される照射光を発し得る。リング2902が、LED2900が直接フランジ2904に連結されるように形状およびサイズを決めると、アイシクル2906は、縁に沿って光るであろう。その代わりとして、リング2902は、フランジよりも直径が小さくてもよく、そうするとLED2900は、アイシクル2906の空洞2908に光を放射し、アイシクル2906が中空でない物質から形成される場合には、アイシクル2906の上部表面に光を放射する。
【0098】
図30は、棒状またはその他適切な形状で、光が中空でないアイシクル3000に映写されるように配置される1または2以上のLED3002を伴う、中空でないアイシクル3000を示す。
【0099】
図31は、本発明に従うロープライトを示す。ロープライト3100は、複数のLEDまたは図1、図2Aおよび図2Bを参照して説明されたLEDサブシステム3102を含んでもよい。一態様において、異なる色の3つのLEDダイが、各LEDサブシステム3102に同梱されてよく、それぞれのダイは個別に制御可能である。複数のこれらLEDサブシステム3102は、フレキシブルで半透明な管3104の内部に配置されてもよい。LEDサブシステム3102は、管3104に沿って、例えば6インチ毎の等間隔で位置してもよく、管3104の軸3106に沿って導かれる。LEDサブシステム3102は、上記説明されたシステムおよび方法のいずれかを介して制御されてもよい。
【0100】
一態様において、多数のLEDサブシステム3102は、共通の信号により制御されてよく、数フィート以上の管3104のある長さに、同時に色変化が現れる。管3104は、ロープに似せられて作られてよく、または円筒状の物質もしくは物で作られてもよい。LEDサブシステム3102は、リングまたはその他の幾何学的もしくは非対称のパターンの管3104内に配置されてよい。LEDサブシステム3102を整列させて、以上で説明されたように、縁に沿って管3104に光をあてることができる。フィルタまたはフィルムが、管3104の外部表面もしくは内部表面に提供されてよく、すばらしい視覚効果を作り出すことができる。
【0101】
その他の消費者製品が、ここで説明されるシステムおよび方法を使用して実現できる。釘を打つのに応答して色が変化する効果を生成する槌、時間のカウントダウンに応答して色変化効果を生成するキッチンタイマ、書く行為に応答して色変化効果を生成するペン、または活性時に色変化効果を生成する電動オープナーがあってよい。
【0102】
本発明の別の態様は、照射される壁パネル装置の多種の実施を対象にしている。一般に、このような装置は、壁そのものの一部として、または壁に実施的に接して取り付けられるように適応するように作用する実質的に平坦な部材を含む。例えば、一側面において、実質的に平坦な部材は、電気のスイッチおよびソケットに用いられるような普通の壁板の形状でもよい。また、この装置は、壁に取り付けられるときに、実質的に平坦な部材の裏側にくるように実質的に平坦な部材に対して配置されるLEDに基づく光源を含む。一側面において、LEDに基づく光源は、実質的に平坦な部材を見る観察者によって知覚される光を生成するために構成される。
【0103】
特に、この態様の多種の側面において、装置には、ここで多種の実施例で説明されるように、システムの色が多色のLEDに基づく光源によって生成される、多色のウォールスイッチ、プレート、ソケット、データポートまたはこれらと類似の物として実装されてよい。ここで説明されるように、この態様のLED発光システムは、ユーザインタフェース、ネットワークインタフェース、センサ、トランスデューサ、またはその他のシステムの色を制御するための信号生成器などのインタフェースデバイスと関連付けられてもよい。別の側面において、発光システムは1以上の色のLEDを含んでよく、1または2以上のLEDの出力を変調することにより、デバイスの色を変化させることができる。
【0104】
図32Aおよび図32Bは、本発明に従う発光デバイス3200を説明する。発光デバイス3200は、図1に示されるように発光システム500を含んでもよい。LED3204は、基部部材3205からの光を発するように配置されてもよい。表面板(faceplate)3206は、LEDから光が発することを可能にする一方で、LEDが直接見える範囲を覆うように、デバイス内に提供される。図32Bは、発光デバイス3200の正面図であり、図32Aは、発光デバイス3200の背面を示す。
【0105】
発光デバイス3200は、電源アダプタ3208を含んでもよい。ある態様において、電源アダプタ3208は、標準的な電源出力に取り付けられるように設計された出力プラグである。ある態様において、電源アダプタ3208は2以上ある。また、発光デバイスは、発光デバイスの取り付けを固定するための留め具3202を含んでもよい。ある態様において、この留め具は、デバイスが外れるのを防ぐために、発光デバイス3200が電源出力に対して固定されるように設計されたネジでもよい。これは、子供がこの発光デバイスを利用するような場合、子供がこのデバイスに興味を示した場合に、デバイスが外れるのを防ぐために有用である。
【0106】
ある態様において、発光デバイス3200にLEDおよび回路またはプロセッサが提供されてもよく、一定不変の光を作り出す。別の態様において、発光システム3200は、色変化効果を提供するために配置されてもよい。ここで説明される他の態様として、発光デバイス3200にユーザインタフェース、ネットワークもしくはデータ接続部、センサ、または発光デバイス3200によって生成される光を制御するためのその他のシステムが提供されてもよい。
【0107】
図33は、本発明に従う発光デバイス3200の別の態様を示す。この態様において、少なくともLEDからの光の一部が表面板で反射されるように、表面板3206が形作られ、および/またはLED3204が導かれてもよい。表面で反射することによって、なめらかな効果が生成されるとともに、色の混合を強めることができる。ある態様において、表面板は、ある発光効果の生成を可能にするために、光の透過を部分的に可能にするような物質から作られてもよい。ある態様において、表面板は、光の散乱を強めるために、なめらかでない表面を含んでもよい。別の態様において、表面板は、なめらかでもよい。ある態様において、表面板3206の縁は、映写される発光効果を変化させるようなパターンを含んでもよい。ある態様において、上記パターンは、表面板からの突起を含んでもよく、この突起が光と干渉して、光のパターンを作り出す。
【0108】
図34は、本発明に従う別の発光デバイス3400を示す。ある態様において、発光デバイス3400は、図1に示される発光システム500を含んでもよい。システムは、単一色の光を生じるように設計されてもよく、または色変化効果もしくはその他の発光効果を生成するように設計されてもよい。LED3404は、基部部材3405に取り付けられてもよく、基部部材3405は、オプティック3402に配置される。オプティック3402は、透明の、透き通った、半透明の、またはLED3404が発する光の一部を通す、その他の物質でよい。ある態様において、複数の色(例えば赤、緑、青、白)のLEDが、色の混合を作るために独立して制御するLEDプロセッサと共動して使用されてよい。
【0109】
ある態様において、発光デバイス3400は、ジャンクションボックスの中、もしくはジャンクションボックスに取り付けられるように配置されてよく、またはジャンクションボックスに置き換えられるように設計されてもよい。電源アダプタ3408が発光デバイス3400に提供されてもよく、外部電源と電気的に接続することができる。ある態様において、電源アダプタ3408は、壁の電源と接続されるように意図された1組のワイヤでもよい。
【0110】
ある態様において、LEDから放たれる光がオプティックの外に導かれるように、オプティック3402は透明でもよい。これは、例えば壁に対して光を映写するような発光デバイスを提供する際に有用である。オプティック3402側の面は、エッチングされていてもよく、そうでなければ粗くてもよく、光が内部で反射される結果、この側面は光り輝く。オプティックの正面は同様に粗く、光り輝くネルを提供する。ある態様において、オプティック3402は中空か、または中空でなくてもよい。
【0111】
図35は、本発明に従う別の発光デバイスを示す。図示される態様の発光デバイスは、LED3504、3506および3510、および/または図1に示される発光システム500を含んでもよい。LED照射光は、ファイバ、複数のファイバ、ファイバの束、またはその他のファイバの配列3502の中に放出されてもよい。ファイバの配列3502の発光する面は、表面板3508に対して、それを介して、またはそれから光が放出されるように配置されてもよい。ファイバは、ファイバの端から光を放出するように配置されてもよく、または側面から発光するファイバでもよい。
【0112】
図36は、ウォールカバープレートを伴うウォールスイッチ3602を含む、本発明に従う別の態様を示す。1または2以上の、例えば図1に示される発光システム500がデバイス3600に含まれてよく、スイッチ3602および/またはウォールプレート3604に照射光を提供する。図37は、照射される電気ソケット3708を含む類似のデバイス3700を示す。
【0113】
図36および図37において、発光システム500は、例えば物質の縁の裏から、またはそれを通して、スイッチ、プレート、ソケットなどを照射するために配置されてよい。この物質またはその一部は、透明な、透き通った、半透明な、または光の一部を通し、および/または反射する、その他の物質でよい。ある態様において、この物質は、光を混合し、および/または光を再度導くために、エッチングされ、またはその他の不完全さを表面もしくは物質の大部分に有してもよい。この不完全さは、一定の発光効果を物質に、または物質内部に生じさせるために提供されてもよい。例えば、この物質の表面に砂が吹き付けられており、物質に光があたるように発光システム500を配置してもよい。この光は、物質に入りこみ、多数の方向に散乱してもよく、物質は一様に照射される。ある態様において、不完全さがパターンに導入され、パターンが光り輝く。例えば、物質は不完全さのパターンを含んでもよく、ここで、パターンを囲む領域は、不透明か、透明か、またはパターン付きの領域と異なる。物質に光があてられる場合、パターンは光り輝く。
【0114】
ある態様において、デバイス3600もしくは3700に使用される発光システム500、または発光システム500の一部は、ジャンクションボックス内に位置してよく、ウォールプレート3604、スイッチ3602、ソケット3708、またはその他のデバイス3600もしくは3700の部分に光りを映写するように配置されてよい。ある態様において、発光システム500またはその一部は、スイッチ3602自身の中、または前記物質に光をあてるその他の物質の中に位置してもよい。
【0115】
図38は、本発明に従う発光デバイス3800の別の態様を示す。示される態様において、発光デバイス3800は、図1に示されるような発光システム500を含んでもよく、また、ここで説明される多種のユーザインタフェース3818のいずれか(例えば、ユーザがデバイス3800の色を調整し得るもの)を含んでもよい。特に、図38に示されるように、ユーザインタフェースは、スイッチ、ボタン、ダイアルなどでもよい。
【0116】
一般に、図32〜38に示されるどのデバイスも、その他の図同様にして、ダイアルの位置を変えてシステムの色を変え得るダイアルとして提供される、ユーザインタフェースを含んでよい。図36の態様において、例えばユーザインタフェースは、スイッチ3602そのものでよく、スイッチは、単に電源を作動させるだけでなく、発光システム500も起動させて、色付きの光を作り出し、パネルまたはスイッチを照射する。別の態様において、1または2以上のユーザインタフェースが、一般的にユーザにアクセス可能でない、スイッチ、ダイアルまたはその類のものを介して提供される。例えば、スイッチのインストーラまたはジャンクションボックスが、発光システムのスイッチを設定することによって色を選択し、発光システムが導入されるときには、スイッチが普通のユーザにアクセス可能ではなくなる。
【0117】
ここで説明されるように、他の図と同様に、図32〜38に示されるいずれかのデバイスのユーザインタフェースは、その代わりとして、ソフトウェアで動くグラフィカルユーザインタフェース、PDA、携帯用リモートコントロールインタフェースなどを実装してもよい。特に、ユーザインタフェースは信号を生成し、有線または無線で多種の発光デバイスに伝送する。
【0118】
さらに、図32〜38またはその他の図に関連して説明されるどの発光デバイスもネットワーク、ローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、広域ネットワークまたはその他のネットワークに関連づけられてよい。例えば、ここで説明されるいくつかのデバイスは、建物(例えば家、オフィス、小売り店など)の中に提供されてよく、また、デバイスの色は、中央制御システム(例えば、発光デバイスのネットワークに接続される)を介して制御されてもよい。中央制御システムは、コンピュータ、PDA、ウェブイネーブルドインタフェース(web enabled interface)、スイッチ、ダイアル、プログラム可能な制御器または他のネットワークデバイスでよい。
【0119】
また、以上で説明されたように、図32〜38またはその他の図に関連して説明されたようなどの発光デバイスも、センサまたはその他の信号を生成するシステムと関連づけられてよい。例えば、近接検出器が提供され、ここで1または2以上の発光デバイスが、1または2以上の検出器によって提供される信号に基づいて色を変化させる。このようなシステムにおいて、発光デバイスは、特定の色を発光してもよく、またはセンサからの入力に基づいて色変化効果を作り出してもよい。ある態様において、廊下または他の場所は、それぞれに近接検出器が関連づけられた、いくつかの発光デバイスを有してもよい。人が廊下を通ると発光デバイスが起動し、色を変化させ、または発光効果を表示する。人が発光デバイスを通り過ぎれば、既定のモードに戻ってもよく、近接検出器を介する次の起動まで待機してもよい。
【0120】
図39は、本発明に従う別の発光デバイス3900を示す。発光デバイス3900は、例えば図1に示されるような発光システム500を含んでもよい。図より分かるように、発光デバイスは、発光デバイスを電源出力と接続するために、プラグまたはその他のアダプタ3908を含んでもよい。また、ある態様において、発光デバイスは、交流/直流電源変換器を含んでもよく、受け取った電力を発光デバイス500のために変換する。発光デバイス3900は、ユーザインタフェース3918を含んでもよい。ある態様において、ユーザインタフェースは、ハウジング3904の周囲を囲むダイアルでもよく、またはその他の型のユーザインタフェースでもよい。ここで説明されるその他の発光デバイスのように、発光デバイス3900は、任意のセンサ3922、ネットワークまたはデータポートインタフェース3920またはその他の要素に関連づけられてもよい。また、発光デバイス3900は、電源アダプタ3908をハウジング3904に接続する、フレキシブルなネック部材(neck member)3902を含んでもよい。
【0121】
発光デバイス3900は、容易に取り外し可能な電源アダプタとともに示されているが、別の有用な態様は、このような容易に取り外し可能な電源アダプタを有さなくてもよい。例えば、フレキシブルなネック部材3902は、取り外されないように別のデバイスに押し付けられてもよい。別の態様において、アダプタ3908は、この用途に特別に設計された別の封入物(enclosure)に合うように設計されてもよい。
【0122】
例えば、図40は、ジャンクボックス4002を示し、このジャンクボックスは、発光デバイス4000または図40に示される発光デバイス3900のような、1または2以上の発光デバイス用の出力を含んでもよい。このボックス4002は、内部で自身に光をあててもよく、および/または多種の発光デバイス用の出力を含んでもよい。ボックス4002は、ユーザインタフェース、ネットワーク接続部またはデータ出力、センサまたはその他のデバイス、またはボックス内もしくはボックスに接続される光の制御を可能にする接続部のいずれの組み合わせを含んでもよい。
【0123】
図41A、図41Bおよび図41Cは、特に、乗物(自動車)を基本とする環境において実装される、本発明に従うその他の発光デバイスを示す。例えば、図41Aおよび41Bは、電源アダプタ4108を介して自動車の電源出力(例えばシガレットライター)に差し込まれる、発光デバイス4100および4101をそれぞれを示す。デバイス4100は、フレキシブルなネック4102を含み、デバイス4100または4101は、上記したように、ユーザインタフェース4118、1または2以上のセンサ4120および発光システム500を装備してもよい。発光デバイス4101は、シガレットライターの"プラグ"を形成し、図41Bに示される端から照射光を施してもよく、またはプラグの全体が発光システム500からの照射光により光り輝いてもよい。図41Cは、内部電源(例えばバッテリー)で動く、または乗物の電源供給を介する外部電源で動く、色が変化するスティック(例えばギアシフト)を示す。
【0124】
ここで説明される多くの態様は、装飾用の光を意図しているが、システムまたはデバイスから放出される光の色が、情報の提供に関連づけられるような、その他の態様がある。ここで説明されるシステムは、動力、誘導負荷、力率、またはデバイスに関連するその他のパラメータをモニタするために使用されてもよい。発光システムは、多種の条件を示すために色を変えてもよい。例えば、このシステムは、電力消費が臨界点に近づくと、赤色の光または赤色の点滅を発することでこれを示してもよい。このシステムは、誘導負荷が高いことを青色の光を発することで示してもよい。
【0125】
上記説明されるように、多種の発光デバイスは、センサ、ネットワークまたはその他の情報源に関連付けられてよく、ここで、この発光システムは、受け取った情報に応答して光の色またはパターンを作り出すように配置される。例えば、音声信号または他の信号生成器が発光システムを制御してもよく、音楽に応答して光が変化する。また、この発光システムは、その他のネットワーク(例えばローカルエリアネットワーク、ワールドワイドネットワーク、パーソナルネットワーク、コミュニケーションネットワーク)に関連付けられてもよく、ここで、このネットワークはデータまたは信号を提供し、発光システムは、色を変化させることによりデータに応答する。例えば、電話が鳴ったときに、その電話の相手が話したくない相手であることを認定した場合に、発光の状態は赤色に変化してもよい。配偶者またはその他の親しい相手からの電話またはeメールを受け取ったときは、発光状態は緑色に変化してもよい。
【0126】
さらに、ここで説明される多くの態様は、有用な照射システムおよびデバイスを開示するが、同様のシステムおよびデバイスは、交信デバイスとしても使用されてよい。例えば、本発明に従う発光デバイスは、火災センサ、煙センサ、音声センサまたは状態もしくは情報の交信を行うその他のセンサに関連付けられてもよい。また、発光デバイスに供給される情報は、ネットワークまたはその他の信号生成器から送られてきてもよい。発光デバイスは、例えば、煙検出器が起動したときに、赤色の光を点滅してもよく、または出口付近の発光デバイスが特定の色に変わる、もしくはある光のパターンを表示してもよい。また、検出システムは、煙の近くであること、またはその他の危険により、安全でない出口について警告してもよい。この警告信号は、安全な出口付近、および危険な出口付近の発光デバイスによって表示されている発光パターンを変化させるために使用されてもよい。
【0127】
本発明に従う別の発光デバイスは、一端または両端付近に光を当てられる、細長い形状のオプティックを含んでもよい。また、オプティックは、反射性物質を含んでもよく、前記端に受ける光をオプティックの外に反射する。このようなシステムは、オプティックの本体に沿う実質的に一定の発光を提供してもよく、オプティックの概観を光らせ、またはオプティックから実質的に一定の照射光を提供する。このような発光システムは、くぼんだ領域、棚の下、上もしくは中、ディスプレイまたはこの発光が有用なその他の領域の照射のために使用され得る。ある態様において、このような発光デバイスは、例えば図1に示される、1または2以上のLEDに基づく発光システム500を含んでもよい。
【0128】
図42は、本発明に従う発光デバイスの一例を示す。発光デバイス4200は、オプティック4202を含んでもよく、これは細長いオプティック、管状のオプティック、光導体、管状光導体、細長い光導体、またはその他の型式のオプティックでよい。オプティック4202は、透明な物質、透き通った物質、半透明な物質、プラスチック、ガラスまたは光の通過または部分通過を可能にするその他の物質から作られてもよい。通過した光の波長は可視光に限定されず、紫外、赤外または電磁波スペクトルのその他の波長を含む。別の側面において、紫外および/または赤外を含む1または2以上の特定の波長を意図的に通すように選択してもよい。
【0129】
オプティック4202は、オプティック4202を透過した光の少なくとも一部を反射するように設計された、別の物質4204と関連付けられてもよい。物質4204は、反射性の物質、部分的反射性物質、一片の物質(strip of material)、不透明な物質またはその表面に当たる光の少なくとも一部を反射するように設計されたその他の物質でもよい。物質4204は、オプティック4202と関連付けられてよく、オプティック4202内に押し込まれ(co-extruded)、オプティック内に装備され、オプティック4202に隣接し、またはオプティックを介して物質4204により光が反射されるような別のやり方で配置されてもよい。
【0130】
また、発光デバイス4200は、例えば図1で説明されたような1または2以上のLEDに基づく照射デバイス500を含んでもよい。ある態様において、照射デバイス500は、オプティックの端を通して光が放出されるように配置されてもよい。この態様の一側面において、照射デバイスは、図1に示されるような、両端を制御する1つのプロセッサ2と関連付けられてよく、オプティックの端のいずれかの、2つの照射される面を制御してもよい。別の態様において、2つの個別の照射デバイス500(それぞれプロセッサ2を伴う)が使用されてもよく、オプティックの反対の端を通して光を放出する。照射デバイス500からの光は、オプティック4202の端に放出されてもよく、光の一部は反射性物質4204に反射し、前記反射性物質から遠ざかる向きでオプティックの外に出る。ある態様において、このシステムは、実質的に一定の照射光を発光デバイス4200から提供するために使用されてよい。
【0131】
ある態様において、反射性物質4204は、オプティック4202に押し込まれてもよく、反射性物質4204はオプティック4202内に装備される。反射性物質4204は、オプティック4202の外に光を反射するために使用される、平らな側面を有してもよい。また、反射性物質4204は、平らでなくてもよい。例えば、反射性物質は、オプティックの外形に沿ってもよい。
【0132】
特に、ある態様において、図43Cの断面図に示されるように、反射性物質はオプティックの外表面に配置される。図43Aおよび43Bは、本発明に従うその他の有用な反射体の設計を説明する。図43Aは、湾曲形状を伴う、押し込まれた反射体4204を示す。図43Bは、ワイヤまたはその他の部品をオプティックの一端から他端に通じさせるための配線路4206を伴うように変形された反射体4204を示す。
【0133】
また、反射体4204は、反射を強くするための粗い表面を有し、その粗い表面は表面を通して一定でなくてもよい。例えば、物質は、物質の一端からさらに粗さが増してもよく、この端に近い部分の反射を弱めるとともにこの端から遠い部分の反射を強める。別の態様において、オプティックは、物質の一端に向かって滑らかな表面を有し、中心に向かって粗い面を有してもよい。別の態様において、粗さまたはその他の表面状態は、一様に適用されてもよい。図47は、本発明に従う、粗い表面4702を伴った反射性物質4204の一例を示す。
【0134】
ある態様において、反射体4204は、光をたくさんの方向に散乱させる拡散反射体(diffuse reflector)でもよい。ある態様において、反射体4204の表面は、光を好ましい方向またはパターンに反射させるために配置される不完全さまたは同様なものを含んでもよい。この不完全さは、入射光を多かれ少なかれ、照射デバイス500からこの表面との距離に依る特定の方向に反射するために配置されてもよい。反射体4204の表面上の不完全さのパターンは、例えば、散乱が照射デバイスの近傍における、照射デバイスから遠ざかる方向への拡散であるように配置される。照射デバイス近傍の反射体表面は、拡散反射を防ぐために非常に滑らかでもよく、あるいは照射デバイスからより離れた箇所にパターンが施され、拡散反射またはその他のオプティックの外への反射を強める。これらの不均一なパターンの表面は、比較的均一なパターンの光をオプティック4202から放出するために配置される。ある態様において、本発明に従う反射体4204は、実質的に一様な表面(例えば拡散表面)を有してもよい。
【0135】
本発明に従うオプティック4202または反射体4204は、出射光を最適化するために成形されてもよい。図44は、このようなオプティックを示す。オプティック4402は、光がオプティックの側面に高い周波数でぶつかるように成形された側面を伴って配置される。一般に、一様に成形されたオプティックに放出される光は、オプティックの端でより強く、オプティックの中央部に向かって強度はゆっくりと減少する。図44に示される先細のオプティックの態様は、強い反射により、少ない光をオプティックの端で逃がし、多くを中央部に向かって逃がすことを可能にする。総合的な効果は、オプティック全体を通しての出射光のより均一な分配である。反射体は、同様に反射体の一部から反射される光を強めるように成形されてもよい。図48は、図44に示される、本発明の一態様に従う成形されたオプティック4402を補完する成形された反射体4804を示す。
【0136】
ある態様において、オプティックは、不完全さ、コーティングまたは同様のもの(ここではまとめて不完全さと呼ぶ)を含んでよく、これらは長さに沿って均一に分配される。例えば、図45は、その中央部の不完全さ4506において、端部と比較して高い周波数を有するオプティック4502を示す。この不完全さ4506は、オプティック物質4502の大部分でもよく、またはこの物質4502に接し、もしくは近傍にあってもよい。ある態様において、不完全さ4506は、マーク(mark)、バブル(bubble)、またはその他の物質内または物質上の不完全さでもよい。ある態様において、不完全さは、一様に分配されるが、類似の大きさとならないようにされてもよい。例えば、オプティックの端に向かう不完全さは、オプティックの中央部に向かうそれよりも小さくてもよい。ある態様において、不完全さは、オプティックの表面に適用されるコーティングの結果でもよい。例えば、3Mは、不完全さを含み、物質内のその不完全さの大きさが端から離れるとより増大する物質を製品化している。この物質は、コンフォーマブルライティングエレメント(Conformable Lighting Element)と呼ばれる。
【0137】
ある態様において、照射デバイス500は、光の損失を最小化するため、またはその他の理由でエポキシ樹脂で接着、またはその他の方法で多種の型のオプティックに取り付けられてもよい。また、ある態様において、オプティックの端は、光の透過効率、すなわち発光システムの全体の効率を増大させるために、非反射性のコーティングで覆われてもよい。ある態様において、LEDに基づく照射デバイスが取り付けられる基盤は、反射性物質で作られてよく、または反射性物質で覆われてもよい。この基盤は、標準的な物質で組み立てられてもよく、または基盤表面での反射を増大させるために設計される物質によって組み立てられてもよい(例えば、白い基盤、反射性物質にコーティングされる基盤)。
【0138】
本発明に従う、細長いオプティックを含む発光デバイス4200は、図42または46に示されるように、ハウジング4208を含んでもよい。ハウジングは、照射デバイス500および反射性物質4204を伴うオプティック4202を保持するように設計されてもよい。ある態様において、図46に示されるように、ハウジングは、オプティックから発光される光を導くために、オプティックが回転可能なように配置されてもよい。ある態様において、オプティックは、ハウジング内に固定された位置に配置されてもよい。図46に示されるように、発光デバイス4200は、ユーザインタフェース4218および1または2以上の電源接続のための接続部および/またはデータ接続のための接続部に関連付けられてもよい。
【0139】
上記説明されたような細長いオプティックを含む発光デバイス4200は、多数の用途を有する。例えば、このデバイスは、蛍光灯またはその他の管状の発光要素が従来使用されてきたいずれの環境(例えば多種のオフィス、倉庫およびキッチンの棚の下などの家の空間)に対しても、照射光を提供するために使用されてよい。この用途において、このデバイス4200は、蛍光灯システムが取り付けられるのと同様の方法で並べられてもよい。ライトの一片は、例えば個別に、集合的に制御される多数の個別の発光デバイス4200を含んでよく、またはここで議論される多種の概念(例えばネットワーク化された発光システム)に従う群のいずれの部分を含んでもよい。このようなシステムにおいて、遠隔デバイスとして、または発光デバイス4200の1つに一体化された部分として中央制御器が提供されてもよく、発光デバイスの群の間で主/従関係を作る。
【0140】
本発明に従う別の態様は、光および/または発光パターンを生成するように予めプログラムでき、光の制御情報を1または2以上の外部信号として受信し、および/または光の制御信号をダウンロードした発光プログラムとして受信することができる発光デバイスである。特に、この態様の一側面において、本発明に従うこのようなデバイスをプログラムする方法は、プログラミングデバイス(例えばコンピュータ)からこの発光デバイスに発光プログラムをダウンロードするステップを含み、ここでプログラミングデバイスは、有線または無線伝送を介して発光デバイスと交信してもよい。
【0141】
例えば、ある態様において、コンピュータは、発光デバイスに対応するように用意されたクレードルと接続されてもよい。発光デバイスがクレードルにセットされるとき、発光デバイスの電気的接触部は、クレードルの電気的接触部に接続されてよく、コンピュータから発光デバイスへの交信を可能にする。そして、発光プログラムまたは命令が、コンピュータから発光デバイスにダウンロードされてよい。一態様において、このようなダウンロードシステムは、例えば、インタフェースまたはウェブサイトを認証(author)する発光プログラムから発光ショーおよび/または発光効果(例えば、"その日の色"、"その日の効果"、祝日の効果など)が作り出される慣行を提供するために有用である。
【0142】
以上で説明されたように、ここでの多種の概念に従う発光デバイスは、ディスプレイ(例えば、LCD、LED、プラズマ、モニタ;図15、16参照)を含んでもよく、これらは多種の情報を示してもよい。一側面において、ディスプレイを伴ったこのようなデバイスは、ディスプレイを介して、ダウンロードする発光制御プログラムまたは命令に関する多種の状態の情報を示すように構成されてもよい。
【0143】
図49は、本発明に従うダウンロードシステム4900を示す。発光デバイス4902は、図1に示されるような、またはこの明細書の他の態様において説明されるようなLEDに基づく照射デバイスを含んでもよい。発光デバイス4902は、多種のプロセッサ、制御器、および他の回路構成部を含む電子機器が納められたハウジング4920を含んでもよい。また、発光デバイスは、オプティック4914を含んでもよく、ここで、照射デバイス500は、オプティック4914を照射するために配置される。オプティックは、透明もしくは半透明でよく、または光の一部の透過を可能にするその他の特性を有してよい。ある態様において、オプティックは、不完全さ(例えば粗い表面)を含み、光が多数の方向に反射され、照射デバイスに光が当てられた場合に一様に光り輝くオプティックを提供する。
【0144】
また、発光デバイス4902は、電気的接触部4904を含んでもよい。電気的接触部4904は、プロセッサ2および/または照射デバイス500のメモリ6に電気的に関連付けられてよく、プロセッサおよび/またはメモリへの交信が達成される。例えば、ある態様において、この接触部は、電気的にメモリと関連付けられ、発光デバイスのプロセッサとの双方向性を必要とせずに、新しい発光プログラムをメモリに直接ダウンロードできる。この態様において、プロセッサは、プログラミングデバイス4910が、制御プログラムおよび/またはその他の情報をデバイス4902にダウンロードしている間は、アイドル状態でもよい。電気的接触部4904は、クレードル4908の接触部(図示なし)との電気的な接触に適応してもよい。クレードルの接触部は、次にプログラミングデバイス4910からのデータライン4912に関連付けられてもよい。このような構成では、発光信号、プログラム、データなどは、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902にダウンロードすることができる。
【0145】
一側面において、プログラミングデバイス4910は、ネットワーク(例えばインターネット)に接続するコンピュータでもよい。ウェブページは、特定の色または色変化効果など(例えば"その日の色"、"その日の効果"、または"祝日モード"の発光効果)のダウンロードできる多種の発光プログラムを含んでもよい。また、プログラミングデバイス4910は、発光デバイス4902にダウンロードされる発光ショーを作るために使用されてもよい。例えば、プログラミングデバイス4910は、新しい発光効果を作成/生成する際にユーザを助けるプログラムを含んでもよく、新しい発光効果は、発光デバイス4902に伝送されてもよい。ウェブサイトまたはその他の離れたプラットフォームは、発光効果を生成するために使用されてもよい。ウェブサイトは、ユーザが発光効果を作成/生成するセクションを含んでよく、それらはプログラミングデバイス4910にダウンロードされ、次に発光デバイスに伝送される(または発光効果は、直接ウェブサイトから発光デバイス4902に伝送される)。
【0146】
プログラミングデバイス4910は、従来のコンピュータとして上記説明されているが、本発明は、ここで説明される機能を実行可能な全ての計算デバイスが包含されると理解されるべきである。例えば、プログラミングデバイス4910は、PDAでもよく、パームトップデバイス(palm top device)、セルラー電話、MP3プレイヤ、携帯用計算デバイス、独立型計算デバイス、特注の計算デバイス、デスクトップ計算デバイス、またはその他の計算デバイスでもよい。
【0147】
特に、一態様において、PDAは、プログラミングデバイス4910として使用されてもよい。PDAは、発光プログラムを生成/認証するために使用されてもよく、または発光プログラムを受信し、あるいは発光プログラムをダウンロードするために使用されてもよい。例えば、あるユーザが特定の発光効果を別のユーザと共有したいと思う場合がある。第1のユーザは、有線または無線の伝送を使用して、発光効果をPDAから第2のユーザのPDAに転送する。そして、第2のユーザは、発光効果をそのユーザの発光デバイスにダウンロードすることができる。
【0148】
ここで説明される多くの態様が、プログラミングデバイス4910からクレードル4908および発光デバイス4902への有線の情報伝達を説明しているが、無線の交信または有線と無線の組み合わせが、本発明に従うデバイスに使用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、プログラミングデバイス4910は、無線伝送を使用して情報をクレードル4908に転送してもよく、データを有線の伝送を介して発光デバイス4902に転送してもよい。別の態様において、クレードル4908またはその他のデバイスからの転送は、無線伝送を介して達成されてもよい。別の態様において、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902への情報の転送は、クレードル4908を必要とせずに達成されてもよい。情報は、プログラミングデバイス4910から発光デバイス4902に、有線または無線の伝送を介して直接転送されてもよい。
【0149】
本発明に従う発光デバイス4902は、伝送器を含んでもよく、情報を1または2以上のLEDを介して転送可能でもよい。ある態様において、LEDは、情報と照射の両方を提供するために用意される。また、LEDは、情報伝送を照射と同時に提供してもよく、乱れた照射にならないようにする。
【0150】
ある態様において、発光デバイスは、情報を伝送可能であり、発光効果、色、またはその他の情報を別の発光デバイスに伝送するために使用される。ある態様において、発光効果のデバイスからデバイスへの伝送が、メモリカード、メモリスティック、またはその他のポータブルメモリデバイスを介して提供される。情報は、ポータブルメモリデバイスに転送可能で、ポータブルメモリデバイスは、発光デバイスに転送可能である。
【0151】
発光デバイス4902は、携帯用発光デバイスとして以上の例で説明されるが、その他の携帯可能な、または固設の発光デバイス、モジュラー発光デバイス、天井取り付け発光デバイス、フロア取り付け発光デバイス、玩具またはゲームなどの他の装置に組み込まれる発光デバイスを含む、本発明に従うその他の型の発光デバイスは、ダウンロード技術を介して、プログラムされた発光制御情報を受信してもよい。
【0152】
本発明の別の態様は、一般に、デバイスによって生成される光の幅広い方向性または拡散を提供する、1または2以上の光学機器を含む、LEDに基づく発光デバイス(例えば図1に示されるようなデバイス)である。この態様の一側面において、1または2以上のLEDは、放射を反射し、および/または拡散するように適応した1または2以上の光学機器に向かって放射する。光学機器は、放射を再度導くために使用され、発光デバイスと光学機器を組み合わせが、デバイスからのみ放出される元の光より幅広い分配を伴う光を放出する。また、光学機器は、光のビーム角を維持し、または変化させる一方で、光を別の方向に導くように配置されてもよい。光学機器は、2以上のLED(例えば異なる色のLED)からの光の混合を助けるために使用される。一側面において、このような光学機器は、1または2以上のLEDに基づく発光デバイスのための全体的または部分的な封入物もしくはハウジングとして配置されてもよい。
【0153】
図50は、本発明に従う別の発光デバイス5000を示す。発光デバイス5000は、例えば図1に関して説明されたような照射デバイス500を含んでよい。また、発光デバイス5000は、反射表面5002を含んでもよい。反射表面5002は、これらに限定はされないが、円錐、放物線、湾曲した円錐、側面が湾曲していない円錐、または異なる方向から当たる光を反射するために設計されるその他の形状を含む、多数の形状でもよい。反射表面は、透明または半透明の面を含んでもよく、光の少なくとも一部が、重大な偏向を起こさずに表面を通過することを可能にする。これは、所望の光の分配パターンが、光の一部が生成された元々の光と似た方向に放出されることを可能にする場合に有用である。図50に示されるように、反射表面は、照射デバイス500のLEDに向かって小さくなるように、かつ、LEDから離れるにつれ大きくなるように配置されてもよい。これは、例えば、光を多数の方向に反射させるための円錐状の反射体の場合のように、反射表面が対称である場合に有用である。その他の反射体設計は、光を特定の方向に、または最大限光を特定の方向に導くように適応してもよい。本発明に従う指向性を有する反射体5102の一例が図51に示される。
【0154】
図50に示されるように、発光デバイス5000は、ハウジング5006を含んでもよい。ハウジング5006は、照射デバイス500を収容してもよく、照射デバイスを駆動するための多種の電子機器を含み、任意に、ここで説明される多種の概念に従うユーザインタフェース5018を含む。照射デバイス500のLEDは、ハウジング上に、またはハウジングの中に配置されてよく、LEDから発せられる光がハウジングから放出される。また、ハウジング電源アダプタ5008に適応してもよい。電源アダプタ5008は、エジソン形式(Edison style)のネジ基部、スペードアダプタ、ビンピン(bin-pin)アダプタ、ウェッジベースのアダプタまたは発光デバイス5000を電源システムに適応させる、その他の型の電源アダプタでもよい。また、電源アダプタ5008は、交流直流変換器、交流変圧器、直流電源供給または受信した電力を上記電子機器および/または発光デバイス5000のLEDで使用される電力レベルに変換する、その他のシステムに関連付けられてもよい。ある態様において、発光デバイス5000は、発光デバイス5000を自転車または電力を生成するためのその他のシステム(例えば、太陽光利用、ゼーベック効果、風など)などの電源に接続するための電源アダプタ208を含んでもよい。
【0155】
また、発光デバイス5000に囲い5004を提供してもよい。囲い5004は、照射デバイス500および反射体5002を保護するために、および/または反射体5002を機械的に保持する手段を提供するために提供される。一側面において、囲い5004および反射体5002は、一体化して組み立てられたものである。囲い5004は、照射デバイス500から発せられる光の少なくとも一部が囲い5004を通過して伝わるように、透明または半透明でもよい。例えば、この囲いは、透明なプラスチックで作られてもよい。
【0156】
図52は、本発明の一態様に従う発光デバイス5000の反射表面5002と囲い5004との間の機械的な取り付けを示す。反射体および囲いに使用される物質の2つの部分は、発光デバイス5000内に反射体を吊す手段を提供するための機械的な取り付けに適応してもよい。また、囲い5004は、囲い5004の反対の端に、ハウジング5006との取り付けに適応した機械的な取り付け点を有してもよい。
【0157】
図53は、発光デバイス5000に代替的にまたは追加として拡散表面5302を提供してもよいことを示す。拡散表面5302は、照射デバイス5000から受け取った光を拡散するように配置されてよい。拡散表面の物質は、光の少なくとも一部がこの物質を通過するように、透明または半透明でもよい。この物質は、1または2以上の物質の表面または物質の大部分において光を拡散するために適応してよい。このような特性を伴う多くの拡散物質が知られている。例えば、拡散表面5302は、粗い表面または光を再度導くための不完全さを含む表面を伴う、あるいは大部分が不完全さを含むプラスチックで作られてよい。
【0158】
ある態様において、拡散表面5302の形状は、円錐、テーパ形状またはその他の形状でよい。拡散表面5302は、所望の発光効果を最大限利用するために、湾曲していない、または湾曲した側面を伴う3次元形状でもよい。例えば、拡散表面5302は、円錐形状で、またはピラミッドのような形状で、あるいはその他の3次元形状でもよく、光のビームの中央部からのより多くの光が、拡散表面の上部に向かって捕らえられる。LEDからの光は、一般に、光のビーム角のために、光源から離れるとその強さが弱まる。強度が減ると、より多くの光を捕らえるために表面をビームの中央部に近づくように移動させる。この配置により、表面に実質的に一様な光の分配を提供することができる。この表面自身は、実質的に一様に照射され、表面周辺のその他の領域は、実質的に一様に照射される。
【0159】
ある態様において、照射デバイス500のLEDに、成形された基盤上でビーム角を変化させることが提供される、つまり、LEDが多数の方向に指向されてもよい。LEDからの光は、所望の発光効果を得るために、拡散表面を介して、または反射表面上で放出されてもよい。例えば、発光システムに円柱状の拡散表面を提供してもよく、ビーム角を変更可能なLEDが基盤に提供されてもよい。ビーム角の変更は、総計され、実質的に均一な表面の照射光または表面からの照射光を提供してもよい。ある態様において、所望の発光効果を提供するために、LEDが、複数の方向に提供され、または成形された基盤に提供されてもよい。
【0160】
図54は、本発明に従う別の態様を示す。この態様における拡散表面5302は、不完全さをその物質の大部分または表面に含む。この不完全さは、照射デバイス500からの距離に従って大きくなるように、および/または短い間隔で存在するように配置されてもよい。この配置は、発光デバイス5000から実質的に均一な照射光を生成するために使用されてもよい。不完全さは、例えば物質中のバブルでもよく、または不完全さは物質の表面にパターンを形成してもよい。物質の表面のパターンは、あまり多くの光が通過できない領域および高い透過率で通過を可能にするその他の領域を含んでもよい。透過領域の非透過領域に対する相対比率は、照射デバイス500からの距離の関数として変化してもよい。例えば、透過領域は、LEDからの距離が増大するにつれて増大してもよい。この配置は、発光デバイス5000から実質的に一様な照射光を提供する。光の透過率が低い領域は、全体の発光効率を最大化するために、高い反射率の領域を含んでもよい。このような発光効果を得るための物質は、3Mコーポレーションから利用可能であり、例えば、Conformable Lighting Elementが挙げられる。
【0161】
本発明の別の態様は、虫を制御するための発光装置および方法である。虫は、地球上で最も多種であり、結果として、視覚的な鋭さ、感度、動作検知他を含む、非常に多様な視覚システムを見せている。典型として、人間を含む脊椎動物は、高い分解能を伴う視覚能力を有するが、虫は、時間的な分解能など他の領域において非常に高い能力を示す。人間は、連続的動作として毎秒30の像を知覚し得るが、多くの虫の時間的分解能は、毎秒200像である。さらに、動作を知覚する虫の能力は、他の動物のそれよりもはるかに優れている。広い空間においてナビゲートするために使用される、偏光を検知することができる虫もいる。
【0162】
虫は、ある波長の電磁波または光に反応することが知られている。人間と比較して、大半の虫は、2種の視物質を有しており、これらの視物質に関連する波長に応答する。1つの視物質は、緑色および黄色の光(550nm)を吸収し、もう1つの視物質は、青色および紫外の光(<480nm)を吸収する。したがって、虫は、赤色を知覚できず、限定的な色覚を有すし、また、人間とは違い、紫外の光を知覚できる。しかしながら、ミツバチおよびチョウなどの虫は、三色の視覚システムを有し、色を識別し、知覚する優れた能力を有している。
【0163】
夜行性の虫の多くは、ある種の電磁波または光に引き付けられ、これは正の走行性(positive phototaxis)と呼ばれる。比較として、ゴキブリは、負の走行性を持ち、光を避ける。UV−Aの領域は、虫、特に夜行性の種が最も好むものとして知られている。これらの種、特に蚊は、多くの場合において虫根絶の努力の中心とされる。
【0164】
従来の"バグライト"は、典型として、虫を追い払わないものの、通常の白熱光電球と比較して虫をあまり引き付けない黄色の白熱光を含む。食品処理の用途に広く用いられているライトトラップは、虫を引き付けるために白熱光状の紫外線源を装備しており、そ帯電した板または網で感電死させ、そして鍋やその他の容器に感電死した虫を集める。
【0165】
以上のことを考慮すると、本発明の一態様は、虫を制御する方法および装置を対象とする。例えば、一態様において、それぞれが発光設備を装備する、複数の照射ユニットは、単数または複数のプロセッサによって制御され、ここで、この照射ユニットは、虫の制御が望まれる場所付近に配置される。この場所に照射ユニットを配置することで、この場所のある部分に対して虫を引き付ける照射光を施し、他の部分に対して虫を寄せ付けない照射光を施すことを可能とする。すなわち、例えば、照射ユニットは、ドア付近の場所を、ドアから離れた場所の照射ユニットほど虫を引き付けない光で照射することができる。虫を引き付けるユニットと虫を寄せ付けないユニットとの組み合わせによって、虫を望ましい位置に導き、望ましくない位置から遠ざけることが可能になる。
【0166】
別の態様において、本発明に従う、虫を制御するためのデバイスまたはシステムは、プロセッサを必要としない。特に、特定の一連の強度変化、明滅または波長の制御をプロセッサを必要とせずに提供するために、一定の制御信号を照射ユニットに供給することができる。一側面において、この一連の手順を記憶するための単純なメモリチップは、'シンギングカード(singing card)'に使用される回路に備えられるものと同様の様式で起動することができ、これによって、一連の手順を記憶し、再生するために小容量のメモリが使用される。
【0167】
虫を制御するシステムは、動的であることができる、すなわち、照射ユニットそれぞれが、アドレス可能なように制御され、ネットワーク化されてもよいため、このユニットからの照射光を、ユーザの望むように即座に変化することができる。したがって、ユーザが使用したい場所によって(例えば、時々しか使用されない裏のポーチ)、あるときは虫が与えられる場所から遠ざかるように導かれてよく、別のときはその場所に導かれてもよい。'明滅効果'の使用は、虫の行動に対する影響が知られている明滅の速度を使用して、虫を引き付けること、または寄せつけないようにすることに貢献する。
【0168】
別の態様において、本発明の虫を制御するシステムは、殺虫剤、防虫剤、シトロネラキャンドル、電撃殺虫器、二酸化炭素生成捕獲システムまたは虫を殺す、遠ざける、または無能化するための同様の設備を備えてもよい。したがって、この虫を制御するシステムは、虫をこのような設備に導くために、照射光を使用することで、例えば、虫でない、ペット、子供、鳥その他の動物に対して有害な影響を及ぼすことがある、殺虫剤の広範囲の適用を必要とせずに設備の効率を向上させることができる。
【0169】
ある態様において、照射光は、他の虫を制御する好ましい虫(またはコウモリなど他の生き物)を引き付けるために設計されてもよい。したがって、カマキリを引き付ける、ある好適な波長が知られている場合、それらの種を引き付け、他の種を制御するためその波長が表示されてもよい。これは、特定の虫の科の視覚システムの機能であることができ、また、照射光および化学的システムに対して応答させるように、特別に設計することができる。
【0170】
ここで説明される他のデバイスのように、本発明の虫を制御するシステムは、外部ソースからデータを受信するための交信設備など、他の設備を備えてもよい。外部ソースは、ユーザインタフェース(壁取り付けのグラフィカルユーザインタフェース、携帯用デバイスまたは個別の光を幾何学的構成で示すコンピュータ画面を介して、ユーザは、照射システムのオンもしくはオフ、または特定の照射構成の選択が可能になる)でもよく、またはコンピュータもしくはセンサなどの外部デバイスでもよい。センサを備える場合、デバイスは、温度、湿度、虫の存在、光のレベル、二酸化炭素の存在(蚊の種を引き付けるものとして知られるもの)などの環境条件を関知してもよい。したがって、センサは、虫の活動に好ましい環境条件を示し、そして照射システムの照射光操作のモードを起動し、または制御してもよい。したがって、光のレベルが低く、かつ、湿度が高いときに、虫を制御するシステムは起動することができ、人が使用する場所から遠ざかるように、そして殺虫剤などの虫を制御する設備を有する場所に向かって導かれる。
【0171】
本発明の別の態様において、照射デバイスは、芳香を生成する設備と組み合わせて配置される。単数または複数のプロセッサと一緒に、この組み合わせは、同時の、または同等の制御された芳香および照射光の生成を可能にする。ある態様において、芳香/照射デバイスをネットワークと関連して備えることができる。ある態様において、このデバイスにアドレス可能な制御設備が提供されてもよい。ある態様において、DMXなどのデータ送達プロトコル、パルス幅変調などの電力プロトコルを使用して、このデバイスを備えることができる。ある態様において、このデバイスは、伝送器、受信機、送受信機、無線交信設備、ワイヤ、ケーブル、接続部などの交信設備を備えてもよい。したがって、このデバイスは、照射光の制御または芳香の制御、あるいはこれら両方を容易にする命令を含むデータを記憶し、処理し、扱うことができる。また、このデバイスは、ある態様において、ユーザインタフェース、外部のコンピュータ、センサなどの別のソースから制御信号を受信してもよい。
【0172】
カラーウォッシュから虹効果、色の急な変化などにわたる、多種の照射光および表示効果を、芳香生成設備と関連して備えることができる。また、異なる化学物質が入力信号(例えば、Digiscents Inc.の多種の芳香デバイス)に応答して生じ、また、"スメルウォッシュ(smell wash)"、つまり、カラーウォッシュまたはカラーシーケンスと同期するスメルシーケンスが起動することによって、この芳香を制御することができる。
【0173】
他の態様において、この照射光は、芳香生成設備の環境下の条件などの感知した条件を反映することができる。他の態様において、この照射光は、このデバイスの残りの寿命、芳香生成物質または化学物質の残留量、芳香の質、芳香の強さ、バッテリー寿命などの芳香生成設備の条件を反映することができる。
【0174】
芳香生成設備は、空気清浄器または任意に部屋のコンセントに差し込むことができるその他の芳香生成設備でよい。ある態様において、この芳香は、照射光を制御するプロセッサにより制御されて、デバイスが受信するデータに応答して変化してもよい。
【0175】
芳香生成設備は、照射に合わせて芳香を生成するようにプログラム可能で、したがって、同類の美的条件、感情の状態、環境条件、データ、他の対象または特性を反映する照射光と相関関係にあってもよい。例えば、松の芳香は、緑の照射光と組をなし、カボチャは、オレンジの照射光と組をなすことができる。したがって、多種にわたる相関関係にある色と芳香を、1または2以上のプロセッサが芳香および照射光の両方を制御するデバイスに提供することができる。
【0176】
ある態様において、このデバイスは、ナイトライトの照射条件を制御するためのプロセッサおよびナイトライトのための照射源を提供するLEDを伴う、空気洗浄機と色が変化するナイトライトとの組み合わせでよい。
【0177】
ある態様において、ゲルが与えられてもよく、色変化照射システムがこのゲルを照射するために導かれる。例えば、ゲル化する多数の芳香剤、脱臭剤などがある。ゲルは、どのような形状にも作ることができ、照射システムを、このゲルを通して光を放出するように使用してもよい。ある態様において、このゲルは、色を伴って光輝くことができる。
【0178】
ある態様において、ゲルまたは他の物質は、時間とともに気化してもよく、この物質の気化の際に、この物質が捕らえる光のレベルは減少してもよい。これは、物質の気化に伴う光のレベルの減少をもたらし、物質の寿命を示すことになる。ある態様において、実際に気化または他のプロセスが物質の一部を除去するときに、光が見える。
【0179】
ある態様において、照射光はセンサと関連付けられてもよい。このセンサは、細菌、バクテリアまたはその他の汚染レベルを測定し、示してよく、照射システムは、ある発光状態を発する。ある態様は、トイレまたはゴミ箱の中などに吊される、色が変化する"細菌警報センサ"でもよい。例:清潔な流しの水槽が、水洗する際において、下水管が塩素であふれないような危険な水準に達するときには、小さな三色のLEDが赤色の色合の光を点滅させて、警告するだろう。
【0180】
本発明は、詳細にわたって示され、説明された多数の態様に関連して開示され、多種の改変および改良は、当業者にとって容易であり、自明であるとされるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照射される壁パネル装置であって、
実質的に平坦な部材と、
前記実質的に平坦な部材が壁に取り付けられる場合に、実質的に平坦な部材の裏側に配置されるように適応する、LEDに基づく光源であって、実質的に平坦な部材を見る観察者によって知覚される光を生成するために構成され、LEDに基づく光源の制御を容易にするために適応する、少なくとも1つのユーザーインターフェースが実質的に平坦な部材に取り付けられている、前記LEDに基づく光源を含む壁パネル装置。
【請求項2】
LEDに基づく光源が、少なくとも第1の波長を有する第1の放射および第2の波長を有する第2の放射を放出するように適応した、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
LEDに基づく光源が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するための制御器を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
制御器が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するように構成され、観察者によって知覚される光の全体の色を変化させる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
制御器が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するように構成され、観察によって知覚される光の全体の輝度を変化させる、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
実質的に平坦な部材が、壁に対して、実質的に接して取り付けられる、請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
実質的に平坦な部材が、壁の一部を形成するためのパネルとして適応する、請求項1ないし6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
実質的に平坦な部材が、LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを導くように成形された部分を含む、請求項1ないし7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
実質的に平坦な部材が、LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを光学的に変化させるように成形される、請求項1ないし8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを導くために、少なくとも1つの光ファイバをさらに含む、請求項1ないし9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
実質的に平坦な部材が、それに取り付けられる少なくとも1つのスイッチを含み、LEDに基づく光源が、少なくとも1つのスイッチを照射するように配置され、少なくともいくつかの光が少なくとも1つのスイッチを介して、観察者に知覚される、請求項1ないし10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
実質的に平坦な部材が、それに取り付けられる少なくとも1つのソケットを含み、LEDに基づく光源が、少なくとも1つのソケットを照射するように配置され、少なくともいくつかの光が少なくとも1つのソケットを介して、観察者に知覚される、請求項1ないし11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
LEDに基づく光源の制御を容易にするために、LEDに基づく光源が、外部デバイス、リモートデバイスまたはネットワークから、少なくとも1つの制御信号を受信するために適応する、請求項1ないし12のいずれかに記載の装置。
【請求項1】
照射される壁パネル装置であって、
実質的に平坦な部材と、
前記実質的に平坦な部材が壁に取り付けられる場合に、実質的に平坦な部材の裏側に配置されるように適応する、LEDに基づく光源であって、実質的に平坦な部材を見る観察者によって知覚される光を生成するために構成され、LEDに基づく光源の制御を容易にするために適応する、少なくとも1つのユーザーインターフェースが実質的に平坦な部材に取り付けられている、前記LEDに基づく光源を含む壁パネル装置。
【請求項2】
LEDに基づく光源が、少なくとも第1の波長を有する第1の放射および第2の波長を有する第2の放射を放出するように適応した、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
LEDに基づく光源が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するための制御器を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
制御器が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するように構成され、観察者によって知覚される光の全体の色を変化させる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
制御器が、少なくとも第1の放射の第1の強度および第2の放射の第2の強度を独立して制御するように構成され、観察によって知覚される光の全体の輝度を変化させる、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
実質的に平坦な部材が、壁に対して、実質的に接して取り付けられる、請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
実質的に平坦な部材が、壁の一部を形成するためのパネルとして適応する、請求項1ないし6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
実質的に平坦な部材が、LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを導くように成形された部分を含む、請求項1ないし7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
実質的に平坦な部材が、LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを光学的に変化させるように成形される、請求項1ないし8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
LEDに基づく光源から生成される光の少なくともいくつかを導くために、少なくとも1つの光ファイバをさらに含む、請求項1ないし9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
実質的に平坦な部材が、それに取り付けられる少なくとも1つのスイッチを含み、LEDに基づく光源が、少なくとも1つのスイッチを照射するように配置され、少なくともいくつかの光が少なくとも1つのスイッチを介して、観察者に知覚される、請求項1ないし10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
実質的に平坦な部材が、それに取り付けられる少なくとも1つのソケットを含み、LEDに基づく光源が、少なくとも1つのソケットを照射するように配置され、少なくともいくつかの光が少なくとも1つのソケットを介して、観察者に知覚される、請求項1ないし11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
LEDに基づく光源の制御を容易にするために、LEDに基づく光源が、外部デバイス、リモートデバイスまたはネットワークから、少なくとも1つの制御信号を受信するために適応する、請求項1ないし12のいずれかに記載の装置。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図41C】
【図42】
【図43A】
【図43B】
【図43C】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41A】
【図41B】
【図41C】
【図42】
【図43A】
【図43B】
【図43C】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【公開番号】特開2009−187951(P2009−187951A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−29980(P2009−29980)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【分割の表示】特願2003−529819(P2003−529819)の分割
【原出願日】平成14年9月17日(2002.9.17)
【出願人】(500074578)フィリップス ソリッド−ステート ライティング ソリューションズ インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29980(P2009−29980)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【分割の表示】特願2003−529819(P2003−529819)の分割
【原出願日】平成14年9月17日(2002.9.17)
【出願人】(500074578)フィリップス ソリッド−ステート ライティング ソリューションズ インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]