説明

発光体の固定装置および照明装置

【課題】取り付け高さが高くなることが抑制された発光体の固定装置を提供する。又は、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供する。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され、発光体を支持する固定具が見えにくい照明装置を提供する。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供する。
【解決手段】有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて厚さが抑制された面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光体の固定装置および照明装置に関する。特に、面状の発光体を固定する固定装置および面状の発光体を備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
面状に広がる第1の電極と第1の電極に重畳する第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に発光層を備え、当該発光層が発する光を第1の電極又は第2の電極越しに外部に取り出すように構成された発光素子が知られている。このような構成を備える発光素子は、発光領域を面状に拡げることや、複数の発光領域を面状に並べて形成することが容易であるという特徴を有する。
【0003】
上記の構成を備える発光素子の一例として、エレクトロルミネッセンス現象を利用した発光素子を挙げることができる。具体的には、封止構造を含めて数mm程度の厚さで、数十センチ角の面状の発光領域を備える発光素子を作製できる。
【0004】
また、特許文献1には第1の電極と第2の電極の間に発光層を備える発光素子を基板上に複数設け、当該発光素子を直列に接続した発光体を照明装置に用いる発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−108651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
白熱灯や蛍光灯などに代表される従来用いられてきた光源は、ガラスで封じられた空間から光が発せられるため、発光体自身が数センチ程度の高さを備えていた。また、光源の形状が点や線であるため、光源の眩しさを和らげるために発光体と使用者の間に拡散板を設けるなどの工夫がされている。
【0007】
上述の事情から従来の照明装置は、取り付け部(例えば天井など)から数センチ乃至数十センチ程度の高さ(又は厚さ)でせりだしてしまう傾向がある。そして、意匠上や建築上の理由から照明装置のせりだしを減らす必要がある場合には、取り付け部に照明を埋め込むための加工を施すことになり、作業の繁雑さ、施工の困難さが生じてしまうという問題があった。なお、本明細書においては取り付け部からせりだす部分の高さを取り付け高さとよぶこととする。
【0008】
また、蛍光灯は端子部やインバータ等を含む駆動部を要するが、線光源であるため駆動部を光源で覆い隠すことが困難である。その結果、外観を整えるために端子部や駆動部に筐体を設ける必要が生じ、部品点数が増えるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような技術的背景のもとでなされたものである。したがって、その目的は、取り付け高さが高くなることが抑制された発光体の固定装置を提供することを課題の一とする。又は、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供することを課題の一とする。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され、発光体を支持する固定具が見えにくい照明装置を提供することを課題の一とする。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供することを課題の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子ともいう)に着眼した。
【0011】
そして、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて厚さが抑制された面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成に想到し、上記課題の解決に至った。
【0012】
すなわち、本発明の一態様は、第1の接点を備える第1の固定具と、第2の接点を備える第2の固定具と、発光体を駆動する電源回路と、発光体が固定されたことを検知する開閉器と、を有する発光体の固定装置である。また、第1の固定具と第2の固定具は面状の発光体の端部を挟持するように対向して設けられ、電源回路は開閉器を介して、第1の接点及び第2の接点に発光体の駆動用電力を供給する構成を備えている。
【0013】
上記本発明の一態様によれば、対向する固定具の間に発光体の端部を挟持する構成とすることで、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供できる。また、固定具に挟持された発光体を開閉器が検知することで、電源回路が第1の接点と第2の接点に電力を供給可能にする構成により、発光体が取り付けられていない状態において、第1の接点と第2の接点が短絡する事故を防ぐことができる。
【0014】
また、本発明の一態様は、面状の発光体と、弾性を備え互いに対向して配置された第1の固定具と第2の固定具と、発光体を駆動する電源回路と、開閉器と、を有する。また、発光体は、有機EL素子と、第1の係止め部と、第2の係止め部と、を有し、有機EL素子は、第1の電極と第2の電極の間に発光性の有機物を含む層を有し、第1の係止め部は有機EL素子の第1の電極と電気的に接続された第1の端子を有し、第2の係止め部は有機EL素子の第2の電極と電気的に接続された第2の端子を有する。そして、第1の端子が第1の固定具に設けた第1の接点と電気的に接続するように第1の係止め部を第1の固定具に係止め、第2の端子が第2の固定具に設けた第2の接点と電気的に接続するように第2の係止め部を第2の固定具に係止めることにより、第1の固定具と第2の固定具に支持された発光体が、開閉器に検知され、電源回路が第1の接点及び第2の接点に電力を供給可能にする照明装置である。
【0015】
上記本発明の一態様によれば、有機EL素子を用いることにより面状の発光体の高さを抑制し、また、固定具に設けた接点と発光体の端子が接し、且つ対向する固定具の間に該発光体の端部を挟持する構成とすることで、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供できる。また、固定具に挟持された発光体を開閉器が検知することで、電源回路が第1の接点と第2の接点に電力を供給可能にする構成により、発光体が取り付けられていない状態において、第1の接点と第2の接点が短絡する事故を防ぐことができる。
【0016】
また、本発明の一態様は、発光体の光を取り出す側の背面に第1の係止め部と第2の係止め部を有し、発光体に重ねて第1の固定具と第2の固定具が設けられた上記の照明装置である。
【0017】
上記本発明の一態様によれば、発光体の背面に固定具を配置できるため、当該発光体に隣接して配置する照明装置と、当該固定具は干渉しない。これにより、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。
【0018】
また、本発明の一態様は、第1の固定具と第2の固定具が、第1の係止め部と第2の係止め部の間隔で具備する上記の照明装置である。
【0019】
上記本発明の一態様によれば、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。また、第1の固定具と第2の固定具が、発光装置の第1の係止め部と第2の係止め部の間隔であらかじめ設けられているため、第1の固定具を取り付ける位置と、第2の固定具を取り付ける位置の調整が不要になる。これにより、簡便に据え付けられる照明装置を提供できる。
【0020】
また、本発明の一態様は、面状の第1の発光体と、弾性を備え互いに対向して配置された第1の固定具と第2の固定具と、第1の発光体を駆動する電源回路と、開閉器と、を有する。また、第1の発光体は、有機EL素子と、第1の係止め部と、第2の係止め部と、を有し、有機EL素子は、第1の電極と第2の電極の間に発光性の有機物を含む層を有し、第1の係止め部は有機EL素子の第1の電極と電気的に接続された第1の端子を有し、第2の係止め部は有機EL素子の第2の電極と電気的に接続された第2の端子を有する。そして、第1の端子が第1の固定具に設けた第1の接点と電気的に接続するように第1の係止め部を第1の固定具に係止め、第2の端子が第2の固定具に設けた第2の接点と電気的に接続するように第2の係止め部を第2の固定具に係止めることにより、第1の固定具と第2の固定具に支持された第1の発光体が、開閉器に検知され、電源回路が第1の接点及び第2の接点に電力を供給可能にする照明装置である。そして、その第1の固定具には第1の発光体に、隣接する第2の発光体の係止め部を係止める固定具を備えている。
【0021】
上記本発明の一態様によれば、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。また、面状の発光体を支持構造物(例えば、天井、壁等)に複数据え付ける場合に、隣接する第1の発光体と第2の発光体の間隔を第1の固定具を以て規定できる。これにより、面状の発光体を容易に規則正しく配置できる照明装置を提供できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、取り付け高さが高くなることが抑制された発光体の固定装置を提供する。又は取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ発光体を支持する固定具が見えにくい照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態に係わる照明装置を説明する図。
【図2】実施の形態に係わる照明装置を説明する図。
【図3】実施の形態に係わる照明装置を説明する図。
【図4】実施の形態に係わる照明装置の固定具を説明する図。
【図5】実施の形態に係わる照明装置の結線を説明する図。
【図6】実施の形態に係わる発光体の構成を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
【0025】
(実施の形態1)
本実施の形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成について図1、及び図2を参照して説明する。
【0026】
本実施の形態で例示する照明装置について、図1に示す。図1(A)は照明装置550の発光面側からの上面図であり、切断線M−Nにおける断面図を図1(B)に示す。
【0027】
照明装置550は、面状の発光体500、第1の固定具510、第2の固定具520、開閉器530、及び図示されない電源回路を備える。
【0028】
発光体500は透光性を有する光学部材160と封止部材170を有し、その間には図示されない有機EL素子が挟まれて設けられている。なお、有機EL素子の発光は、光学部材160の側に取り出される。また、発光体500の対向する端部に第1の係止め部171と第2の係止め部172が設けられている。第1の係止め部171は有機EL素子の第1の電極と電気的に接続する第1の端子181を備え、第2の係止め部172は有機EL素子の第2の電極と電気的に接続する第2の端子182を備える。光学部材160の光を取り出す面を避けて、第1の端子181と第2の端子182を設ける構成とすることで、発光体の表面全体が光を放射する構成とすることができる。
【0029】
第1の固定具510の構成を、照明装置550から発光体500を取り外した上面図(図1(D))及び図1(D)の切断線M−Nにおける断面図(図1(E))を用いて説明する。また、第1の固定具510と第2の固定具520の一部の斜視図を図1(F)に示す。本実施の形態で例示する第1の固定具510は接点511aと爪512a、接点511bと爪512bを有する。また、第2の固定具520は接点521と爪522を有する。
【0030】
爪512aと爪512bは、爪522との間に発光体500を挟持する。本実施の形態で例示する爪512a、爪512b及び爪522の先端は、カギ状の形状を備え、いずれも弾性体で構成されている。なお、弾性体としては、例えば板バネなどを用いることができる。また、爪512a、爪512b及び爪522を弾性体で形成することにより、発光体の端部を挟持し且つ固定具から発光体を容易に着脱することを可能にしている。また、発光体の端部に設けられた係止め部を、第1の固定具と第2の固定具で挟持する構成とすることで、係止め部が照明装置の高さを増す効果を抑制し、ひいては取り付け高さが高くなることを抑制する効果を奏する。本実施の形態で例示する照明装置は、発光体の側面に係止め部が設けられているため、係止め部が発光体の高さを増すことが無い。さらに、発光体が第1の固定具と第2の固定具の間に挟持されることにより、発光体のせり出しが抑制されている。なお、爪512a、爪512b、及び爪522は、発光体500の端部を脱着可能に支持する形状であればよく、カギ状に限定されない。
【0031】
接点511a、接点511b及び接点521は発光体500に設けられた端子と電気的に接続する。本実施の形態で例示する照明装置は、接点511aと接点511bが第1の端子181と接続し、接点521が第2の端子182と接続する構成を備えている。また、接点511a、接点511b及び接点521は導電性を備えた板バネで構成されている。導電性を備えた弾性体で接点を形成することにより、発光体の端子と接点を確実かつ容易に電気的に接続できる。
【0032】
開閉器530が発光体500と重なる位置に設けられている理由について、図1(C)を用いて説明する。はじめに、第2の固定具520に設けた第2の接点521と、発光体500の第2の端子182を電気的に接続するように、第2の係止め部172を第2の固定具520に係止める。次いで、発光体500を第2の固定具520に押しつけながら、第1の係止め部171を第1の固定具510に向けて円弧状に移動させることにより、図1(B)の如く発光体500を第1の固定具510と第2の固定具520の間に挟持できる。
【0033】
開閉器530を発光体500と重なる位置に設けると、発光体500が正しく取り付けられたことを検知部531が検知できる。本実施の形態で例示する開閉器530は接触式であり、発光体500と重なる位置に設けられた開閉器530の検知部531は、発光体500の取り付けにともない押下され、開閉器530はオン状態となる。
【0034】
なお、第1の固定具と第2の固定具に挟持された発光体が開閉器をオン状態とすることで、電源回路が第1の固定具が備える第1の接点及び第2の固定具が備える第2の接点に電力を供給可能とする。このような構成とすることで、発光体が取り付けられていない状態において、第1の接点と第2の接点が短絡する事故を防ぐことができる。
【0035】
<変形例>
本実施形態で例示する照明装置の変形例を図2に示す。具体的には、発光体の光を取り出す側の背面に第1の係止め部と第2の係止め部を有し、第1の固定具と第2の固定具が発光体に重なる位置に設けられた照明装置について説明する。
【0036】
照明装置650は、発光体600を除いて照明装置550と同様の固定具、開閉器、及び電源回路を用いて構成することができる。よって、構成を同じくする部分の詳細については、照明装置550の記載を参酌することができる。
【0037】
発光体600は透光性を有する光学部材260と封止部材270を有し、その間には図示されない有機EL素子が挟まれて設けられている。なお、有機EL素子の発光は、光学部材260の側に取り出される。また、封止部材270は光学部材260の外周より内側、言い換えると光学部材260と重なる位置に対向する端部を有する。そして、当該対向する端部には第1の係止め部271と第2の係止め部272が設けられている。第1の係止め部271は有機EL素子の第1の電極と電気的に接続する第1の端子281を備え、第2の係止め部272は有機EL素子の第2の電極と電気的に接続する第2の端子282を備える。
【0038】
光学部材と重なる位置に係止め部を設けることにより、光学部材側から係止め部が見えなくなり、美観を高める効果を奏する。また、有機EL素子が光学部材を介して発する光を係止め部が遮ることがないため、照明装置の有効面積を広くできる。
【0039】
本実施の形態で例示した有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて厚さが抑制された面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成を照明装置に適用することにより、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ発光体を支持する固定具が見えにくい照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。
【0040】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
【0041】
(実施の形態2)
本実施の形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて厚さが抑制された面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成を適用した照明装置の実施の形態1とは異なる態様について、図3を参照して説明する。具体的には、第1の発光体の第1の係止め部と、第1の発光体に隣接する第2の発光体の第2の係止め部を係止める固定具を備える照明装置について説明する。
【0042】
本実施の形態で例示する照明装置を図3に示す。図3(A)は照明装置750の発光面側からの上面図であり、切断線M−Nにおける断面図を図3(B)に示す。
【0043】
照明装置750は、面状の第1の発光体600a、第1の固定具710、第2の固定具720、開閉器730、及び図示されない電源回路を備える(図3(A)及び図3(D)参照)。なお、本実施の形態で例示する照明装置750に隣接して、他の照明装置が設けられている。照明装置750に隣接する他の照明装置が備える面状の発光体600bの一部が、図3(A)、図3(B)及び図3(C)に示されている。
【0044】
照明装置750は、固定具を除き実施の形態1で説明した照明装置650と同様の発光体、開閉器、及び電源回路を用いて構成することができる。よって、構成を同じくする部分の詳細については照明装置650の記載を参酌することができる。
【0045】
照明装置750が備える第1の固定具710及び第2の固定具720の構成を、上面図(図3(D))及び図3(D)の切断線M−Nにおける断面図(図3(E))を用いて説明する。なお、上面図(図3(D))は照明装置750から第1の発光体600aと、照明装置750に隣接する照明装置から第2の発光体600bを取り外した図である。
【0046】
本実施の形態で例示する固定具710は、接点711aと爪712a、接点711bと爪712b、並びに接点713と爪714を有し、固定具720は、接点721aと爪722a、接点721bと爪722b、並びに接点723と爪724を有する。なお、本実施の形態では固定具710と固定具720が同じ構成を有する場合について説明する。
【0047】
爪712aと爪712b及び爪724は、第1の発光体600aを挟持する。本実施の形態で例示する爪712aと爪712b及び爪724の先端は、カギ状の形状を備え、板バネで構成されている。爪712a、爪712b及び爪724を弾性体で構成することにより、固定具と発光体を容易に着脱することができる。なお、爪712a、爪712b、及び爪724は、第1の発光体600aを脱着可能に支持する形状であればよく、カギ状に限定されない。
【0048】
また、固定具710の爪714の背面は、爪712aの背面及び爪712bの背面と、互いに対向している。このような向きで爪714、爪712a及び爪712bを第1の固定具710に設けることにより、第1の固定具710は二つの発光体の隣接する一端にそれぞれ設けられた係止め部を支持できる。その結果、第1の固定具710はその対向する方向を向いた爪同士の間隔を用いて、隣接する二つの発光体の間隔を決定できる。
【0049】
接点711a、接点711b及び接点723は第1の発光体600aに設けられた端子と電気的に接続する。本実施の形態で例示する照明装置750は、接点711aと接点711bが第1の発光体600aの第1の端子281と接続し、接点723が第1の発光体600aの第2の端子282と接続する構成を備えている。また、接点711a、接点711b及び接点723は導電性を備えた板バネで構成されている。導電性を備えた弾性体で接点を形成することにより、発光体の端子と接点を確実かつ容易に電気的に接続できる。
【0050】
上記本発明の一態様によれば、取り付け高さが高くなることが抑制され、隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。また、面状の発光体を支持構造物(例えば、天井、壁等)に複数据え付ける場合に、隣接する第1の発光体と第2の発光体の間隔を一の固定具を以て規定できる。これにより、面状の発光体を容易に規則正しく配置できる照明装置を提供できる。
【0051】
<変形例>
本実施形態で例示する照明装置の変形例を、図4を用いて説明する。具体的には、第1の係止め部と第2の係止め部の間隔で第1の固定具と第2の固定具を一の固定具として具備する照明装置について説明する。
【0052】
本実施の形態で説明する変形例は、固定具を除いて照明装置750と同様の面状の発光体、開閉器、及び電源回路を用いて構成することができる。よって、構成を同じくする部分の詳細については、照明装置750の記載を参酌することができる。
【0053】
固定具の構成を、図4に示す上面図を用いて説明する。なお、図4には、同じ構成の固定具810a、固定具810b、固定具810c、及び固定具810dが互いに接して配置されており、図中左下の固定具810bが第1の発光体600aを、図中右上の固定具810cが第2の発光体600bをそれぞれ支持している。
【0054】
固定具810aは接点811aと爪812a、接点811bと爪812b、並びに接点823と爪824を有する。
【0055】
爪812aと爪812b及び爪824は、発光体を挟持する。固定具810aが備える爪は照明装置750と同様の構成とすることができる。よって、構成を同じくする部分の詳細については、照明装置750の記載を参酌することができる。
【0056】
なお、固定具810aは爪812a及び爪812bに対向して爪824を備え、爪812a及び爪812bは爪824との間に一の発光体を係止めるように離れて設けられている。このような向きで爪812a、爪812b及び爪824を固定具810aに設けることにより、一の固定具810aが一の発光体を支持できる。
【0057】
また、例示する固定具810aは隣接する固定具と互いに接する外形を備え、固定具810cが支持する発光体と、隣接する固定具が支持する発光体が干渉しない距離を、外形を用いて保つ構成となっている。このような外形を設けることで、面状の発光体を容易に規則正しく配置できる照明装置を提供できる。
【0058】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
【0059】
(実施の形態3)
本実施の形態では、発光体が正しく取り付けられたことを開閉器が検知し、該開閉器が固定具の接点への電力供給を可能にする照明装置について図5を参照して説明する。
【0060】
本実施の形態で例示する照明装置の構成を図5に示す。図5には実施の形態2で例示した一つの固定具が発光体の第1の係止め部と第2の係止め部を係止める構成を備えた照明装置の固定具の上面図と共に、電源回路と、当該固定具に設けた接点と接続する配線を示してある。
【0061】
具体的には、照明装置の固定具810a、固定具810b、固定具810c、及び固定具810dの上面図を示す。固定具810aは開閉器830aを、固定具810bは開閉器830bを、固定具810cは開閉器830cを、固定具810dは開閉器830dを備え、いずれの固定具も接点811a、接点811b及び接点823並びに発光体を備える。
【0062】
固定具810aに固定した発光体は発光素子620aとDCDCコンバータ630aを備え、固定具810bに固定した発光体は発光素子620bとDCDCコンバータ630bを備える。また、固定具810cに固定した発光体は発光素子620cを備え、固定具810dに固定した発光体は発光素子620dを備える。
【0063】
定電圧電源901は固定具810aと固定具810bに電力を供給し、定電流電源902は固定具810cと固定具810dに電力を供給する。
【0064】
次に、電源、固定具に設けた接点並びに開閉器と接続する配線について説明する。なお、図5の左側に示す固定具810a及び固定具810bと、図5の右側に示す固定具810c及び固定具810dは異なる構成を備えるため、以下に分けて説明する。
【0065】
図5の左側に示した固定具810aと固定具810bに設けた接点は、定電圧電源901に並列に接続されており、固定具810aと固定具810bは定電圧電源901に対して等価である。よって、固定具810aの結線関係についてのみ説明し、固定具810bの結線関係については固定具810aの説明を援用するものとする。
【0066】
定電圧電源901から、開閉器830aの第1の端子に第1の電源電位を供給する。開閉器830aの第2の端子を接点811a及び接点811bと接続する。接点811a及び接点811bは発光体の図示されない第1の端子を介して、発光体に設けたDCDCコンバータ630aの第1の端子と接続する。DCDCコンバータ630aの第2の端子は発光素子620aの第1の電極と接続する。発光素子620aの第2の電極に、接点823を介して定電圧電源901から第2の電源電位を供給する。
【0067】
開閉器830aは固定具810aに発光体が正しく取り付けられたことを検知して、第1の端子に接続された定電圧電源901を第2の端子に接続する。なお、開閉器830aの構成は特に限定されない。例えば接触式の開閉器を用い、発光体を取り付けると発光体が開閉器を押下し、発光体の有無を検知する構成とすることができる。
【0068】
また、本実施の形態で例示する発光体は発光素子の仕様に適したDCDCコンバータを備える。発光体側にDCDCコンバータを内蔵する構成とすることで、駆動電圧が異なる発光素子を発光体が備える場合であっても、発光素子に過電流が流れてしまう不具合を防止できる。よって、定電圧電源の出力電圧を変えることなく、使用者が所望の仕様の発光体を自由に交換して使用できる。
【0069】
なお、DCDCコンバータを発光体側に設けず、固定具側に設けることもできる。例えば開閉器830aと接点811a及び811bの間にDCDCコンバータを接続することもできる。固定具側にDCDCコンバータを接続する構成とすれば、消耗品である発光体の製造原価を低減できる。
【0070】
このような構成で接続することにより、発光体が正しく取り付けられたことを開閉器が検知し、該開閉器が固定具の接点への電力供給を可能にする照明装置を提供できる。
【0071】
図5の右側に示した固定具810cと固定具810dに設けた接点は、定電流電源902に直列に接続されている。
【0072】
定電流電源902の一方の出力端子を固定具810dに設けた開閉器830dの第1の端子に接続し定電流を供給する。開閉器830dの第2の端子を固定具810dに設けた接点811a及び811bと接続し、開閉器830dの第3の端子を固定具810cに設けた開閉器830cの第1の端子に接続する。
【0073】
固定具810dに設けた接点811a及び811bは発光体が備える発光素子620dの第1の端子と接続する。発光素子620dの第2の端子は固定具810dに設けた接点823を介して固定具810cに設けた開閉器830cの第1の端子に接続する。
【0074】
固定具810cに設けた開閉器830cの第2の端子を固定具810cに設けた接点811a及び811bと接続し、開閉器830cの第3の端子を定電流電源902の他方の出力端子に接続する。
【0075】
固定具810cに設けた接点811a及び811bは発光体が備える発光素子620cの第1の端子と接続する。発光素子620cの第2の端子は固定具810cに設けた接点823を介して定電流電源902の他方の出力端子に接続する。
【0076】
開閉器830cは固定具810cに発光体が正しく取り付けられた状態を検知して開閉器830cの第1の端子と開閉器830cの第2の端子を接続し、それ以外の状態では開閉器830cの第1の端子と開閉器830cの第3の端子を接続する。また、開閉器830dは固定具810dに発光体が正しく取り付けられた状態を検知して開閉器830dの第1の端子と開閉器830dの第2の端子を接続し、それ以外の状態では開閉器830dの第1の端子と開閉器830dの第3の端子を接続する。
【0077】
なお、開閉器830c及び開閉器830dはいずれも発光体が正しく取り付けられたことを検知し、第2の端子又は第3の端子と第1の端子とを接続する開閉器であればよく、例えば発光体を取り付けると接触式の開閉器が発光体により押下され、発光体の有無が検知される構成とすることができる。また、リレーを用いることもできる。
【0078】
このような構成で接続することにより、発光体が正しく取り付けられたことを開閉器が検知し、該開閉器が固定具の接点への電力供給を可能にする照明装置を提供できる。
【0079】
また、定電流電源902に発光素子として有機EL素子を備える発光体を直列に接続する構成とすることにより、直列接続された複数の発光体をおよそ同じ輝度で発光させることができる。有機EL素子の発光輝度は、駆動電流におよそ支配されるためである。複数の照明装置を並べて使用する場合、それぞれの照明装置が同じ明るさで照明をする構成が、ムラのない照明を実現できるため好ましい。
【0080】
また、このような構成で接続することにより、直列接続された複数の発光体のそれぞれにバイパス回路を提供できる。直列接続された複数の発光体の一の発光体が故障して導通を失うと直列接続された他の発光体の全てに電流が流れなくなってしまうという問題が生じる。しかし、直列接続された複数の発光体のそれぞれにバイパス回路を設ける構成とすることで、当該導通を失った発光体を迂回して他の発光体と直列に接続できるため、不具合のない発光体に定電流を供給して照明装置を動作することができる。
【0081】
例えば、本実施の形態で例示する照明装置において、発光素子620cが導通を失うと、直列に接続された発光素子620dには電流が流れない。しかし、不具合を生じた発光素子620cを取り外して、開閉器830cの第1の端子と第3の端子を接続することにより、バイパス回路を介して発光素子620dに電流を流すことができる。
【0082】
<変形例>
本実施形態で例示する照明装置の変形例として、開閉器にリレーを用い、照明装置にそれぞれの発光素子の動作状態を観測するセンサーを設け、センサーの信号に応じてリレーを動作する構成を挙げることができる。
【0083】
例えば、発光素子の温度を検知するセンサーを照明装置に設け、発光素子の温度を異常と判断した場合には、リレーに信号を発してバイパス回路に切り替え、該発光体への電力の供給を停止することができる。このような構成とすることにより、直列接続された複数の発光体が不具合を生じた一の発光素子により全て消灯してしまう不具合を未然に防ぐことができる。また、不具合を生じた一の発光素子を含む発光体のみが消灯するため、使用者は目視でその発光体を特定でき、交換作業が容易になる。
【0084】
発光素子の動作状態を検知するセンサーとしては、温度センサーに限らず、明るさの異常を検知するフォトセンサーや、発光素子の端子間の電圧の異常を検知する電位差計なども適用することができる。
【0085】
本実施の形態で例示した有機EL素子を用いて厚さが抑制された面状の発光体を構成し、さらに該面状の発光体の対向する端部に端子を設け、固定具に設けた接点と該端子を接して、該発光体の端部を該固定具で挟持する構成を照明装置に適用することにより、取り付け高さが高くなることが抑制された照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ発光体を支持する固定具が見えにくい照明装置を提供できる。又は、取り付け高さが高くなることが抑制され且つ隙間なく発光体を並べて支持できる照明装置を提供できる。
【0086】
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
【0087】
(実施の形態4)
本実施の形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いて実施の形態1乃至実施の形態3に適用可能な厚さが抑制された面状の発光体の構成について、図6を参照して説明する。具体的には、光学部材、有機EL素子、乾燥材、第1の封止部材、DCDCコンバータ、第2の封止部材、第1の係止め部、第2の係止め部、並びに第1の端子及び第2の端子を備える発光体について説明する。
【0088】
本実施の形態で例示する発光体2000の断面図を図6に示す。
【0089】
発光体2000は光学部材2250並びに有機EL素子2200a、有機EL素子2200b、有機EL素子2200c及び有機EL素子2200d並びに第1の封止部材2273及び第2の封止部材2274を備えている。
【0090】
光学部材2250は透光性を有し、一方の面には半球状の構造体2251が形成され、他方の側には凹凸構造2252が形成されている。光学部材2250はプラスチックやガラスなどを成型または貼り合わせて作製することができ、安価で比較的入手が容易な屈折率の材料(例えば、屈折率が1以上1.6未満)を用いて構成する。
【0091】
一方の面に設けた半球状の構造は発光素子から空気中に光を取り出す効率を高める効果を奏する。特に、他方の面に設けた凹凸に高屈折率の材料(例えば、屈折率が1.6以上2.1以下の樹脂等)を塗布し、平坦化した構成が好ましい。高屈折率を有する樹脂で凹凸を埋めることにより、高屈折率な構造体が発光素子に接する他方の面に形成され、光を取り出す効率を高める効果を奏する。
【0092】
なお光学部材2250と発光素子の接する界面には、屈折率が高く(例えば、屈折率が1.6以上2.1以下)且つ発光素子が発する光を透過するバリア膜を設ける構成が好ましい。バリア膜としては窒化珪素膜などの無機物が好ましい。バリア膜を設ける構成とすることで発光素子への不純物の拡散を防ぎ、信頼性が低下する現象を防ぐことができる。
【0093】
有機EL素子2200aは、第1の電極2201と第2の電極2202の間に発光性の有機化合物を含む層2203を備える。本実施の形態では、有機EL素子自らが発する光を透過する導電膜(例えばITO(酸化インジウム錫))を用いて第1の電極2201を構成し、第2の電極2202は自らが発する光を反射する導電膜(例えばアルミ)を用いて構成する。
【0094】
なお、有機EL素子2200b、有機EL素子2200c及び有機EL素子2200dは、いずれも有機EL素子2200aと同じ構成を備えるため、有機EL素子2200aの説明を援用することができる。
【0095】
なお、本実施の形態の有機EL素子は直列に接続されている。具体的には、有機EL素子2200aの第1の電極と有機EL素子2200bの第2の電極が接続され、有機EL素子2200bの第1の電極と有機EL素子2200cの第2の電極が接続され、有機EL素子2200cの第1の電極と有機EL素子2200dの第2の電極が接続されている。このような構成とすることで、発光体を駆動する電圧を高めることができる。
【0096】
一般に電灯線から電圧は100V程度の交流が供給される。一方、有機EL素子は3Vから5V程度の直流電流で動作する。コンバータに電灯線から供給する電圧と、コンバータに負荷として接続する有機EL素子の駆動電圧の差が大きい場合、コンバータの電力変換効率が低下してしまうという問題がある。
【0097】
本実施の形態で例示する発光体2000は複数の有機EL素子を含み、コンバータが効率よく変換できる駆動電圧になるように、該有機EL素子を直列に接続する構成を備える。このような構成とすることで、コンバータの電力変換効率が高まり、消費電力を低減できる。なお、直列に接続する数を変えることで、駆動電圧を適宜調整することができる。また、コンバータの電力変換効率が良い領域とは、具体的には、その出力電圧が12V以上50V以下程度である。
【0098】
第1の封止部材2273は水分等に対するバリア性を有し、乾燥剤2275と共に有機EL素子を封止することで、有機EL素子を大気から保護している。第1の封止部材2273としてはガラスや金属缶を用いることができる。
【0099】
なお、有機EL素子2200dの第1の電極は第1の封止部材2273の外に延在する第1の取り出し端子2291と接続し、有機EL素子2200a第2の電極は第1の封止部材2273の外に延在する第2の取り出し端子2292と接続している。
【0100】
本実施形態で例示する発光体は第1の取り出し端子2291上にDCDCコンバータ2300を備えるが、DCDCコンバータ2300を固定具側に設けることもできる。
【0101】
第2の封止部材2274は発光体2000の筐体であり、対向する端部に第1の係止め部2271と第2の係止め部2272を備える。第1の係止め部2271はDCDCコンバータ2300を介して第1の取り出し端子2291と電気的に接続する第1の端子2281を備え、第2の係止め部2272は第2の取り出し端子2292と電気的に接続する第2の端子2282を備える。
【符号の説明】
【0102】
160 光学部材
170 封止部材
171 第1の係止め部
172 第2の係止め部
181 端子
182 端子
260 光学部材
270 封止部材
271 第1の係止め部
272 第2の係止め部
281 端子
282 端子
500 発光体
510 固定具
511a 接点
511b 接点
512a 爪
512b 爪
520 固定具
521 接点
522 爪
530 開閉器
531 検知部
550 照明装置
600 発光体
600a 発光体
600b 発光体
620a 発光素子
620b 発光素子
620c 発光素子
620d 発光素子
630a DCDCコンバータ
630b DCDCコンバータ
650 照明装置
710 固定具
711a 接点
711b 接点
712a 爪
712b 爪
713 接点
714 爪
720 固定具
721a 接点
721b 接点
722a 爪
722b 爪
723 接点
724 爪
730 開閉器
750 照明装置
810a 固定具
810b 固定具
810c 固定具
810d 固定具
811a 接点
811b 接点
812a 爪
812b 爪
823 接点
824 爪
830a 開閉器
830b 開閉器
830c 開閉器
830d 開閉器
901 定電圧電源
902 定電流電源
2000 発光体
2200a 有機EL素子
2200b 有機EL素子
2200c 有機EL素子
2200d 有機EL素子
2201 電極
2202 電極
2203 発光性の有機化合物を含む層
2250 光学部材
2251 構造体
2252 凹凸構造
2271 第1の係止め部
2272 第2の係止め部
2273 第1の封止部材
2274 第2の封止部材
2275 乾燥剤
2281 端子
2282 端子
2291 第1の取り出し端子
2292 第2の取り出し端子
2300 DCDCコンバータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の接点を備える第1の固定具と、
第2の接点を備える第2の固定具と、
発光体を駆動する電源回路と、
前記発光体が固定されたことを検知する開閉器と、を有し、
前記第1の固定具と前記第2の固定具は前記発光体の端部を挟持するように対向して設けられ、
前記電源回路は前記開閉器を介して、前記第1の接点及び前記第2の接点に前記発光体の駆動用電力を供給する、発光体の固定装置。
【請求項2】
面状の発光体と、
弾性を備え互いに対向して配置された第1の固定具と第2の固定具と、
前記発光体を駆動する電源回路と、
開閉器と、を有し、
前記発光体は、有機EL素子と、第1の係止め部と、第2の係止め部と、を有し
前記有機EL素子は、第1の電極と第2の電極の間に発光性の有機物を含む層を有し、
前記第1の係止め部は前記有機EL素子の第1の電極と電気的に接続された第1の端子を有し、
前記第2の係止め部は前記有機EL素子の第2の電極と電気的に接続された第2の端子を有し、
前記第1の端子が前記第1の固定具に設けた第1の接点と電気的に接続するように前記第1の係止め部を前記第1の固定具に係止め、
前記第2の端子が前記第2の固定具に設けた第2の接点と電気的に接続するように前記第2の係止め部を前記第2の固定具に係止め、
前記第1の固定具と前記第2の固定具に支持された前記発光体が、前記開閉器に検知され、
前記電源回路が前記第1の接点及び第2の接点に電力を供給可能にする照明装置。
【請求項3】
前記発光体の光を取り出す側の背面に前記第1の係止め部と前記第2の係止め部を有し、
前記発光体に重ねて前記第1の固定具と前記第2の固定具が設けられた
請求項1記載の照明装置。
【請求項4】
前記第1の固定具と前記第2の固定具が、
前記第1の係止め部と前記第2の係止め部の間隔で具備する請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項5】
面状の第1の発光体と、
弾性を備え互いに対向して配置された第1の固定具と第2の固定具と、
前記第1の発光体を駆動する電源回路と、
開閉器と、を有し、
前記第1の発光体は、有機EL素子と、第1の係止め部と、第2の係止め部と、を有し
前記有機EL素子は、第1の電極と第2の電極の間に発光性の有機物を含む層を有し、
前記第1の係止め部は前記有機EL素子の第1の電極と電気的に接続された第1の端子を有し、
前記第2の係止め部は前記有機EL素子の第2の電極と電気的に接続された第2の端子を有し、
前記第1の端子が前記第1の固定具に設けた第1の接点と電気的に接続するように前記第1の係止め部を前記第1の固定具に係止め、
前記第2の端子が前記第2の固定具に設けた第2の接点と電気的に接続するように前記第2の係止め部を前記第2の固定具に係止め、
前記第1の固定具と前記第2の固定具に支持された前記第1の発光体が、前記開閉器に検知され、
前記電源回路が前記第1の接点及び第2の接点に電力を供給可能にする照明装置であって、
前記第1の固定具が前記第1の発光体に隣接する第2の発光体の係止め部を係止める固定具を備えた照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−124159(P2012−124159A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251369(P2011−251369)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】