説明

発光素子駆動装置

【課題】
コネクタ不良、ウィスカ、異物落下、誤接続などによる短絡によって生じる異常状態を検出して、確実に異常電流を遮断すること。
【解決手段】
PWM信号に基づいてオン/オフする第1のスイッチング素子を発光部と直列に接続する。第1のスイッチング素子は、第2のスイッチング素子がオンしたときに、PWM信号に関わらずオフするようにする。第2のスイッチング素子は、充電回路の充電動作により生じた電圧が所定の電圧値以上になったときにオンするようにする。充電回路は、第1のスイッチング素子の入出力間の電圧が降下したときに充電した電荷を放電するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子駆動装置に関し、特に、発光素子としてのLEDの駆動における過電流を検知して、異常状態から回路を保護することが可能な発光素子駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、照明装置、液晶パネル等の表示装置に於けるバックライトにLED等の発光素子が使用されている。発光素子(LED等)を駆動するための回路には、発光素子の故障に備えて保護回路が備えられている。例えば、特許文献1には、電源と発光素子との間に接続された過電流検出用抵抗器における電圧降下に基づいて、発光素子を流れる電流を検知し、その電流を制御する保護回路が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、LEDが短絡したときに流れる過電流を電流設定素子により抑制する保護回路が開示されている。この保護回路では、LEDが短絡したときに、LEDと直列に接続された電流設定素子が、電流増加を抑制し、電力損出を軽減する。特許文献2によれば、電流設定素子としてトランジスタを使用している。トランジスタのコレクタはLEDに接続され、エミッタは抵抗を介して電源の接地側に接続され、ベースは演算増幅器の出力に接続されている。演算増幅器の一方の入力にはトランジスタのエミッタと抵抗の接続点が接続され、演算増幅器の他方の入力には基準電圧が接続されている。更に、LEDの短絡を検知する検出部が、LEDの短絡を検知したときに、演算増幅器に入力されている基準電圧を低下させる。したがって、LEDの短絡したときに演算増幅器が出力する電圧が低下し、トランジスタを流れる電流の増加が抑制される。これにより、電流設定素子であるトランジスタの電力損出を軽減することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−331017号公報
【特許文献2】特開2006−222377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の保護回路では、発光素子に流れる電流を制御するための回路が複雑であり、部品点数が増加する。
【0006】
また、特許文献2の保護回路では、演算増幅器と回路電流を制御するための基準信号が必要になる。このため、部品点数が増え回路が複雑になるという問題がある。また、特許文献2には、PWM調光を行う手段が開示されていない。もし、PWM調光を行うためにLEDと直列に接続されているトランジスタを外部信号によりオン/オフさせる場合、LEDの短絡による電流増加を検知する検出部は、応答性に優れていることが求められる。演算増幅器を含む検出部の応答性が悪い場合には、誤動作する可能性があるため動作特性が悪化し、保護性能が十分に発揮されない懸念がある。
【0007】
そこで、本発明は、発光素子を直列に接続した発光部とスイッチング素子であるMOSFETとの接続点に於ける電圧に基づいて動作するタイマー回路を設けて、タイマー回路によりMOSFETのスイッチング動作を強制的に停止できるようにし、コネクタ不良、ウィスカ、異物落下などにより発光素子の両端間が短絡されたときの異常電流を遮断することが可能な発光素子駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目標達成のため、本発明の発光素子駆動装置は、1個又は複数個の発光素子を直列に接続した発光部をPWM信号に基づいて調光する発光素子駆動装置であって、前記発光部と直列に接続され、前記PWM信号に基づいてオン/オフする第1のスイッチング素子と、充電回路と当該充電回路の充電動作により生じた電圧が所定の電圧値以上になったときにオンする第2のスイッチング素子からなる保護回路とを備え、前記充電回路は、前記第1のスイッチング素子の入出力間の電圧が降下したときに前記第1のスイッチング素子を介して放電が行われるように構成され、前記第1のスイッチング素子は、前記第2のスイッチング素子がオンしたときに、前記PWM信号に関わらずオフするように構成されていることを特徴とする。
【0009】
ここで、第1のスイッチング素子がオフ(遮断領域)しているとき又は活性領域で動作しているときは、第1のスイッチング素子の入出力間(ドレイン、ソース間)の電圧が大きくなり、第1のスイッチング素子が飽和領域で動作しているときは、第1のスイッチング素子の入出力間(ドレイン、ソース間)の電圧が小さくなる。従って、充電回路の放電動作は、第1のスイッチング素子が飽和領域で動作しているときは行われるが、第1のスイッチング素子が非飽和領域(活性領域)で動作しているときは行われない。異常電流が流れることにより、第1のスイッチング素子が非飽和領域(活性領域)での動作に移行したときには、放電動作が正常に行われなくなり、充電動作により生じた電圧が所定の電圧値以上になる。このように充電回路を用いることにより、異常電流が流れたときに、第1のスイッチング素子を強制的にオフさせることができる。
【0010】
また、本発明の発光素子駆動装置は、前記発光部に電源を供給する電源回路の出力電圧を検出する回路と、前記第1のスイッチング素子を流れる電流に基づいて変化する電圧値を前記電源回路に与える回路からなる検出回路とを更に備え、前記電源回路は、前記検出回路から与えられる電圧値に基づいて出力電圧を制御し、前記検出回路は、前記電源回路の出力電圧が所定の電圧値を超えたときに、前記電源回路に与える電圧値を前記第1のスイッチング素子を流れる電流に関わらずに上昇させるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
検出回路は、電源回路の出力電圧が所定の電圧値を超えたときに、電源回路に与える電圧値を第1のスイッチング素子を流れる電流に関わらずに上昇させることにより、電源回路の出力電圧の上昇を抑制する。つまり、保護回路が第1のスイッチング素子を強制的にオフさせたときに電源回路の出力電圧が上昇しても、その電圧上昇は検出回路により抑制される。
【0012】
また、本発明の発光素子駆動装置における前記充電回路は、抵抗素子及び容量素子からなり、当該抵抗素子及び容量素子からなる回路の時定数が前記PWM信号の周波数の周期以上となるように設定されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の発光素子駆動装置は、前記検出回路が前記電源回路に与える電圧値を前記第1のスイッチング素子を流れる電流に関わらずに上昇させたときに、警報信号を出力する警報回路を更に備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の発光素子駆動装置は、1個又は複数個の発光素子を直列に接続した発光部をPWM信号に基づいて調光する発光素子駆動装置であって、前記発光部と直列に接続され、前記PWM信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子の入出力間の電圧が所定の電圧値以上の電圧値を維持している期間を計測し、当該期間の長さが所定値以上になったときにオフ信号を前記スイッチング素子に与える保護回路とを備え、前記スイッチング素子は、前記オフ信号を与えられたときに、前記PWM信号に関わらずオフするように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、発光部に電流を供給するコネクタの不良、ウィスカ、異物落下、誤接続などにより回路が短絡して、異常電流が流れた場合に、発光部の調光を行うPWM駆動に影響を受けることなしに、確実に異常状態を検出して、異常電流を遮断することが可能となる。
【0016】
また、タイマー回路等の保護回路の部品点数が少ないため、回路のスペースを小さくすることができる。また、安価に回路を構成することができる。
【0017】
また、複数個の発光素子を直列に接続した発光部列にそれぞれコンバータ、MOSFET及びタイマー回路を持つように構成したことにより、発光部の列間に於けるVF(順方向降下電圧)のばらつきに影響されることなく発光部を高効率に動作させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発光素子駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】発光素子駆動装置におけるコンバータの構成を示す図である。
【図3】発光素子駆動装置におけるタイマー回路の他の構成を示す図である。
【図4】発光素子駆動装置における検出回路の構成を示す図である。
【図5】発光素子駆動装置における警報回路の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下図面を参照して、本発明による発光素子駆動装置を実施するための形態について説明する。本発明の発光素子駆動装置は、発光素子を直列に接続した発光部とスイッチング素子であるMOSFETとの接続点の電圧に基づいて動作するタイマー回路を備える。タイマー回路は、コネクタ不良、ウィスカ、異物落下、誤接続などにより、発光素子を接続するコネクタの2端子間が短絡したときに、MOSFETのスイッチング動作を強制的に停止させ、MOSFETをオフ状態にする。タイマー回路がこのように動作することにより、確実に異常状態を検出して、異常電流を遮断することができる。
【0020】
尚、発光素子駆動装置は、照明装置、液晶パネル等の表示装置に於けるバックライト等に使用されているLED等の発光素子を駆動するためのものである。
【0021】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光素子駆動装置の構成を示すブロック図、図2は、発光素子駆動装置におけるコンバータの構成を示す図、図3は、発光素子駆動装置におけるタイマー回路の他の構成を示す図、図4は、発光素子駆動装置における検出回路の構成を示す図、図5は、発光素子駆動装置における警報回路の構成を示す図である。
【0022】
図1に示すように、発光素子駆動装置1は、コンバータ3と、フィルタ5と、スイッチング素子としてのMOSFET10と、タイマー回路14と、検出回路17とを有している。尚、タイマー回路14及び検出回路17は、保護機能を有するものであり、発光素子駆動装置に於ける保護回路を形成している。発光素子駆動装置1は、図1に示すように、発光素子としてのLED8aが複数直列に接続された発光部8は、フィルタ5の出力端子に接続されているコネクタ6に接続される。コンバータ3は、電源Vinからの入力電圧を、検出回路17から与えられる電流検出信号に基づいて発光部8に供給する出力電圧に変換する。フィルタ5は、ンバータ3の出力とコネクタ6との間に接続され、コモンモードノイズを除去する。MOSFET10は、PWM調光信号に基づいてスイッチング動作(オン/オフ)し、発光部8のLED8aを流れる電流を制御する。タイマー回路14は、コネクタの2端子間の短絡等の異常状態を検出したときに、MOSFET10のスイッチング動作を強制的に停止させる。検出回路17は、コンバータ3の出力電圧の異常(過電圧)を検出したときに、コンバータ3に与えている電流検出信号を調整して、コンバータ3の出力電圧を低下させる。尚、図1に示した例では、複数の発光素子駆動装置1が1つのローカル電源25及び1つの警報回路18を共用している。
【0023】
図2に示すようにコンバータ3は、昇圧チョッパ方式の回路である。この回路は、入力電圧を平滑化する平滑化用のコンデンサ3dと、エネルギー蓄積用のコイル3aと、整流素子であるダイオード3bと、スイッチング素子であるFET3cと、出力電圧を平滑化する平滑化用のコンデンサ3eとで構成されている。コイル3aの一方の端子は電源Vinに接続され、コイル3aの他方の端子はダイオード3bのアノードに接続されている。コイル3aの電源Vinに接続されている側の端子は、コンデンサ3dを介してグランド(接地)に接続されている。ダイオード3bのカソードは、コンデンサ3eを介してグランドに接続されている。FET3cのドレインはダイオード3bのアノードに接続され、FET3cのソースはグランドに接続されている。PWMコントローラ4は、FET3cのゲートに駆動信号を与える。
【0024】
FET3cは、PWMコントローラ4から与えられる駆動信号により、オン/オフ(スイッチング動作)する。FET3cがオンしたときに、コイル3aにエネルギーが蓄積され、FET3cがオフしたときに、コイル3aに蓄積されたエネルギーが電源Vinに重畳されて出力される。ここで、FET3cのスイッチング周波数は、例えば、1MHz(メガヘルツ)程度である。このスイッチング動作の各周期におけるオン期間の比率であるデューティ比を調整することにより、出力電圧を制御することができる。PWMコントローラ4は、検出回路17から与えられる電流検出信号に基づいて、FET3cに与える駆動信号のデューティ比を調整する。尚、PWM調光信号に基づいてオン/オフするMOSFET10がオフの期間、FET3cのスイッチング動作が停止するように回路が構成されている。
【0025】
フィルタ5は、コネクタ6を介して外部から入ってくるノイズにより、タイマー回路14及び検出回路17からなる保護回路が誤動作することを防止するためのものである。フィルタ5は、コンバータ3のスイッチング素子であるFET3cのスイッチング動作により発生する高周波のノイズの抑制に対しても有効である。尚、フィルタ5として、コモンモードフィルタが好適である。このように、コンバータ3の出力電圧は、フィルタ5を介して発光部8に供給される。
【0026】
発光部8は、複数のLED8aが直列に接続されたものであり、コネクタ6を介して発光素子駆動装置1に接続されている。尚、発光部8を構成するLED8aは1個であってもよい。また、直列に接続された複数のLED8a群を1列とし、1列からなる発光部8を発光素子駆動装置に接続するようにする。このように、発光素子駆動装置は、1列のLEDからなる発光部8を制御するものであり、複数の発光部8を制御する場合には、発光部8毎に発光素子駆動装置を準備して接続する。
【0027】
発光部8を流れる電流は、MOSFET10がオンしたときだけ流れる。MOSFET10がオフしたときは、発光部8に電流が流れない。MOSFET10のゲートには、検出回路17を介してPWM調光信号が供給される。従って、PWM調光信号に基づいたMOSFET10のスイッチング動作(オン/オフ)により、発光部8に流れる電流が制御される。また、保護回路としてのタイマー回路14からの信号により、MOSFET10のスイッチング動作を停止させ、発光部8に流す電流を遮断できるようになっている。
【0028】
図1及び図4に示すように、MOSFET10のソースには抵抗12の一方の端子が接続され、抵抗12の他方の端子はグランド(接地)に接続されている。そして、抵抗12における電圧降下に基づいて発光部8を流れる電流を検出している。図4に示すように、MOSFET10のソースと抵抗12の接続部は、抵抗17bを介してPWMコントローラ4の電流検出信号用の入力端子に接続されている。更に、PWMコントローラ4の電流検出信号用の入力端子は、抵抗17dを介して動作信号に接続され、抵抗17cを介してトランジスタ17eのコレクタに接続され、抵抗17iを介してトランジスタ17kのコレクタに接続されている。つまり、抵抗17b、抵抗17c、抵抗17d及び抵抗17iが接続された接続部の電圧が、電流検出信号として、コンバータ3のPWMコントローラ4に与えられる。
【0029】
図1に示すように、タイマー回路14(点線で囲まれた箇所)は、コンデンサ14aと抵抗14bからなる積分回路(充電回路)と、スイッチング素子としてのトランジスタ14dと、積分回路を構成するコンデンサ14aと抵抗14bの接続部とトランジスタ14dのベースとの間に接続された抵抗14cと、積分回路を構成するコンデンサ14aと抵抗14bの接続部とMOSFET10のドレインとの間に接続されたダイオード14eとからなる。ダイオード14eは、アノードがコンデンサ14aと抵抗14bの接続部に接続され、カソードがMOSFET10のドレインに接続されている。また、コンデンサ14aと抵抗14bからなる積分回路には、ローカル電源25から与えられる電源である動作信号が供給されている。ローカル電源25は、リモート信号に基づいて起動又は停止する。PWM調光信号に基づいてMOSFET10がオフすることにより、MOSFET10のドレインの電圧が上昇して、ダイオード14eがオフしたとき、動作信号によりコンデンサ14aが充電される。また、PWM調光信号に基づいてMOSFET10がオンすることにより、MOSFET10のドレインの電圧が降下して、コンデンサ14aに充電された電荷がダイオード14eを介して放電される。これにより、タイマー回路14は、初期化される。定常状態では、MOSFET10がオフの期間、コンデンサ14aと抵抗14cの接続部の電圧が上昇するが、その電圧によりトランジスタ14dがオンする前に、MOSFET10がPWM調光信号によってオンする。つまり、トランジスタ14dがオンする前に、コンデンサ14aと抵抗14cの接続部の電圧変化は上昇から降下に移行するので、トランジスタ14dはオフ状態を維持する。このように動作させるため、タイマー回路14に於ける積分回路の時定数は、PWM調光信号の周波数の周期以上となるように設定されている。一方、コネクタの2端子間の短絡等によりMOSFET10に過電流が流れると、MOSFET10は飽和領域での動作から非飽和領域(活性領域)での動作に移行する。MOSFET10が非飽和領域での動作に移行すると、MOSFET10のドレイン・ソース間の電圧が上昇するため、MOSFET10がオンの期間にコンデンサ14aに充電された電荷が定常状態のときのように放電されない。そのため、コンデンサ14aの充電により生じる電圧の上昇が進行し、その電圧によりトランジスタ14dがオンする。トランジスタ14dがオンすると、MOSFET10のゲートの電圧が降下するため、MOSFET10は、強制的にオフ状態となり、スイッチング動作を停止する。
【0030】
また、発光素子駆動装置1におけるタイマー回路14は、図1に示すタイマー回路以外の構成も可能である。図3(a)に示すように、図1に示すタイマー回路14のトランジスタ14dのベースとグランドとの間に抵抗14fを接続するようにしてもよい。また、図3(b)に示すように、図3(a)に示すタイマー回路14のトランジスタ14dのベースに接続されている抵抗14cに代えて、ツェナーダイオード14gを用いることも可能である。ここでは、ツェナーダイオード14gのアノードはトランジスタ14dのベースに接続され、ツェナーダイオード14gのカソードはコンデンサ14aに接続される。
【0031】
図4に示すように、検出回路17は、コンバータ3から出力されている電圧と基準電圧V1とをコンパレータ17aで比較して、コンバータ3の出力電圧が基準電圧V1を超えたときに、警報信号を発するものである。また、コンパレータ17aの出力端子は、抵抗17hを介してランジスタ17eのベースに接続されている。また、検出回路17には、PWM調光信号が入力されている。PWM調光信号は、ダイオード17fのカソード側及びトランジスタ17kのベースに入力されている。ダイオード17fのアノードは、ダイオード17gのアノードに接続されている。そして、ダイオード17fのアノードとダイオード17gのアノードとの接続部は、プルアップされている。コンパレータ17aの出力端子は、ダイオード17gのカソードに接続されている。従って、PWM調光信号とコンパレータ17aの出力のうち少なくとも一方がローレベル(≒グランド電位)になったときに、ダイオード17fのアノードとダイオード17gのアノードとの接続部は、ローレベルになる。そして、ダイオード17fのアノードとダイオード17gのアノードとの接続部の電圧は、PWM調光信号としてMOSFET10のゲートに与えられている。尚、PWM調光信号は、例えば、周波数200Hzのパルス状の波形である。
【0032】
コンバータ3の出力電圧が基準電圧V1未満のときには、コンパレータ17aの出力はハイインピーダンスになる。従って、ダイオード17fのアノードとダイオード17gのアノードとの接続部の電圧は、PWM調光信号に従ってローレベル又はハイレベルになる。また、コンパレータ17aの出力がハイインピーダンスのとき、トランジスタ17eはオフする。コンバータ3からの出力電圧が基準電圧V1以上のときには、コンパレータ17aの出力はローレベルになる。また、コンパレータ17aの出力がローレベルになると、トランジスタ17eがオンし、トランジスタ17eのコレクタ電流が抵抗17c、抵抗17b、抵抗12という経路で流れる。このコレクタ電流により、電流検出信号としてPWMコントローラ4に与えられる電圧が上昇する。このため、PWMコントローラ4がFET3cに与える駆動信号のデューティ比が小さくなる。尚、コンパレータ17aの出力は、ダイオード17jを介して警報回路18に入力される。
【0033】
また、トランジスタ17kのコレクタが抵抗17iを介してPWMコントローラ4の電流検出信号用の入力端子に接続されている。そして、トランジスタ17kのベースにはPWM調光信号が入力されているので、PWM調光信号がローレベルのときにトランジスタ17kがオンする。トランジスタ17kがオンしたときに、トランジスタ17kのコレクタ電流が抵抗17i、抵抗17b、抵抗12という経路で流れる。このコレクタ電流により、電流検出信号としてPWMコントローラ4に与えられる電圧が上昇する。そして、電流検出信号としてPWMコントローラ4に与えられる電圧の上昇により、FET3cに与えられる駆動信号のデューティ比が0になるように設定されている。従って、PWM調光信号がローレベルのとき、FET3cはスイッチング動作を停止する。
【0034】
警報回路18は、検出回路17からの信号により外部に警報信号を出力するものである。図5に示すように、警報回路18には、検出回路17を構成するコンパレータ17aの出力がダイオード17jを介して入力される。また、警報回路18は、コンパレータ17aの出力に基づいてトランジスタ18aがオン/オフし、オープンコレクターの出力形式により警報信号を出力する。警報回路18は、リモート信号及びローカル電源25から出力される動作信号によって、動作可能となる。外部に設けられたローカル電源25は、リモート信号により起動及び停止が制御される。トランジスタ18aのベースは、抵抗18fを介して抵抗18cとコンデンサ18dの接続部に接続されている。従って、コンデンサ18dが充電されていれば、トランジスタ18aはオンしている。一方、コンパレータ17aの出力がローレベルになったときは、ダイオード17jを介してコンデンサ18dに充電された電荷が放電されるため、トランジスタ18aはオフする。また、起動時に、リモート信号に対するローカル電源25の応答が遅れるため、リモート信号をコンデンサ18bを介して入力し、動作信号が入力されるまでの間、警報回路18のトランジスタ18aがオン状態を維持するようにしている。尚、ローカル電源25は、発光素子駆動装置に設けるようにしてもよい。
【0035】
また、図1に示すように、他の発光体8(四角形で示す)を接続した発光素子駆動装置1も同様の構成となっている。尚、共用する電源Vinから各発光素子駆動装置のコンバータに電源が供給される。発光部の調光を行うPWM調光信号は、共用の入力信号であり、各発光素子駆動装置の検出回路に入力される。また、各発光素子駆動装置のコンパレータ17aの出力(ダイオード17jを介して出力)は互いに接続されて、1つの警報回路18に入力される。従って、各発光素子駆動装置のコンパレータ17aの出力のうち少なくとも1つがローレベルになったときに、警報回路18のトランジスタ18aがオフする。このように、発光素子駆動装置は、1列からなる発光部8を制御するものであり、各発光部8毎に発光素子駆動装置が設けられる。
【0036】
次に、上記構成からなる発光素子駆動装置の動作について、図1乃至図5を用いて説明する。図1に示すように、発光素子駆動装置1には、電源Vinから電力が供給されて、コンバータ3に入力されている。調光を行うPWM調光信号は、外部から検出回路17に入力され、更に、検出回路17を介してMOSFET10のゲートに与えられる。また、リモート信号によりローカル電源25が起動し、ローカル電源25から出力される動作信号がタイマー回路14、検出回路17及び警報回路18に供給される。定常状態では、検出回路17に入力されるPWM調光信号がハイレベルになると、MOSFET10がオンし、発光部8に電流が流れる。また、PWM調光信号がローレベルになると、MOSFET10がオフし、発光部8に電流は流れない。定常状態において、PWM調光信号がハイレベルの時には、MOSFET10が飽和状態でオンし、電流検出信号が検出回路17を介してコンバータ3のPWMコントローラ4に入力される。PWMコントローラは、発光素子に流れる電流が一定となるようにコンバータ3の出力を制御する。一方、PWM調光信号がローレベルのときには、トランジスタ17kがオンして電流検出信号としてPWMコントローラ4に与えられる電圧を上昇させることにより、コンバータ3のFET3cのスイッチング動作を停止させる。
【0037】
また、PWM調光信号に基づいてMOSFET10がオンしている状態では、MOSFET10のドレイン電圧が低下し、タイマー回路14を構成しているコンデンサ14aの電荷はダイオード14eを介して放電されて、タイマー回路14を構成しているトランジスタ14dはオフ状態を維持する。これによりタイマー回路14は初期化される。また、MOSFET10がオンの状態でドレイン電圧が低下しているときには、タイマー回路14は動作しないようになっている。また、PWM調光信号に基づいてMOSFET10がオフしている状態では、タイマー回路14のコンデンサ14aが積分回路の時定数により充電されていくが、PWM調光信号の周波数で決められた時間毎にMOSFET10がオンするため、タイマー回路14のコンデンサ14aに充電された電荷はダイオード14eを介して一定の周期で放電され、トランジスタ14dがオンするベースエミッタ電圧Vbeに到達せず、タイマー回路14はオフしたままである。このように、タイマー回路14は、PWM調光信号に基づいてコンデンサ14aへの充電、放電を繰り返す。尚、タイマー回路14の時定数は、PWM調光信号の周波数の周期以上となるように設定されている。
【0038】
このように、PWM調光信号に基づいてMOSFET10をオン/オフさせることにより、発光部8を調光することができる。
【0039】
次に、発光部に電流を流すラインに異常電流が流れた場合に於けるタイマー回路による異常電流の検出及びMOSFETのスイッチング動作の停止について図1乃至図5を用いて説明する。
【0040】
異常電流は、発光部8に電流を供給するコネクタ5の不良による短絡、ウィスカによる隣接する端子の短絡、導電性の異物落下、誤接続などによる短絡が原因で発生する。例えば、発光部8に電流を供給するコネクタ6の不良による短絡が発生した場合には、フィルタ5の端子間で短絡接続されて、発光部8に電流が流れず、コンバータ3からの電流が発光部8を介することなしに直接MOSFET10に流れてしまう。このような場合、MOSFET10のドレイン−ソース間に通常の数倍もの電流が流れるため、MOSFET10は飽和領域での動作から非飽和領域での動作に移行し、ドレイン−ソース間の電圧が上昇していく。このとき、タイマー回路14は、定常状態のときには、コンデンサ14aの放電が行われるが、異常電流により、MOSFET10のドレイン電圧が上昇してコンデンサ14aの放電が阻止される。このため、タイマー回路14を構成しているコンデンサ14aに電荷が充電されていき、設定された時定数以上この状態が続くとトランジスタ14dのベースエミッタ電圧Vbeがオン電圧(0.6から0.7V)に到達して、トランジスタ14dがオンする。トランジスタ14dがオンすることによりMOSFET10のゲートがローレベルになるため、MOSFET10はスイッチング動作を停止し、オフ状態となる。MOSFET10がオフすることにより、短絡による異常電流が遮断される。また、MOSFET10がオフ状態になるため、MOSFET10の電力損失による発熱も防止される。
【0041】
また、タイマー回路14により、MOSFET10が強制的にオフされると、電流検出信号の電圧値が低下するため、コンバータ3の出力電圧が上昇する。検出回路17のコンパレータ17aは、コンバータ3の出力電圧が上昇して基準電圧を超えると、ローレベルの信号を出力する。コンパレータ17aの出力がローレベルになると、コンパレータの出力に抵抗17hを介してベースが接続されたトランジスタ17eがオンし、このトランジスタ17eのコレクタから抵抗17b、17cを介して抵抗12へ電流が流れる。この電流によりコンバータ3のPWMコントローラ4に入力される電流検出信号の電圧値が上昇するため、コンバータ3の出力電圧の上昇が抑制される。
【0042】
また、コンパレータの出力がローレベルになると、MOSFET10のゲート電圧が、PWM調光信号の変化に関わらずにローレベルになり、MOSFET10はオフ状態となる。また、コンパレータの出力がローレベルになることにより、警報回路18にローレベルの信号が出力されて、警報信号が外部に出力される。
【0043】
このように、MOSFETのドレインに於ける電圧により起動、リセットするタイマー回路によりMOSFETを遮断可能に構成されているため、コネクタ不良、ウィスカ、異物落下、誤接続などによる短絡によって生じるMOSFETのドレインに於ける電圧の変化をタイマー回路で検知して、MOSFETを遮断することにより、確実に異常状態を検出して、異常電流を遮断することが可能となる。
【0044】
一方、接続不良、断線等により、コンバータ3の出力とMOSFET10のドレインとの間が開放(オープン)状態になったときには、MOSFET10がオンしても発光部8を介した電流がMOSFET10には流れない。つまり、コンバータ3の出力とMOSFET10のドレインとの間が開放(オープン)状態になったときには、コンデンサ14aの放電電流だけがMOSFET10を流れる。従って、電流検出信号の電圧値が降下し、その結果、コンバータ3の出力電圧が上昇する。そして、コンバータ3の出力電圧が基準電圧を超えると、検出回路17において、コンパレータ17aの出力がローレベルになり、トランジスタ17eがオンする。そして、トランジスタ17eがオンすることにより、電流検出信号の電圧値が上昇するため、コンバータ3の出力電圧の上昇が抑制される。
【0045】
[第2実施形態]
以下に、本発明の発光素子駆動装置の第2実施形態について図6を用いて説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る発光素子駆動装置の構成を示すブロック図であり、図1の検出回路、タイマー回路に代えてマイクロコンピュータを用いた発光素子駆動装置のブロック図である。尚、図1と同一のものに関しては、同一の符号を用い、構成に関する詳細な説明は省略する。図6に示すように、発光素子駆動装置2は、入力電圧を所定の電圧に変換して出力するコンバータ3と、電流供給線に挿入されているフィルタ5と、複数のLEDが直列に接続された発光部8と、電流の通電、遮断を行うMOSFET10と、電流検出用の抵抗12と、コンバータ出力電圧検出部22と、マイクロコンピュータ20とを有している。
【0046】
図6に示すコンバータ出力電圧検出部22は、コンバータ3の出力電圧を抵抗20a、20bで分圧し、抵抗20aと抵抗20bの接続点に於ける電圧を検出するものである。また、図6に示すマイクロコンピュータ20は、プログラムを内蔵したメモリ(図示せず)と、CPU20cと、複数の入力から選択された信号を出力するマルチプレクサ20aと、マルチプレクサ20aから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU20cに出力するADコンバータ20bと、入出力ポート20dを有している。尚、図6に示すマルチプレクサ20aは、入力用としてAポートとBポートを備えている。
【0047】
マイクロコンピュータ20のマルチプレクサ20aのAポートにはMOSFET10のドレインの電圧が、Bポートにはコンバータ出力電圧検出部22からの電圧が入力される。マルチプレクサ20aは、Aポートに入力されているMOSFET10のドレインの電圧又はBポートに入力されているコンバータ出力電圧検出部22からの電圧を選択的に出力し、ADコンバータ20bは所定のサンプリング周期でサンプリングされた双方の電圧値を、デジタル信号によりCPU20cに与える。
【0048】
マイクロコンピュータ20によるタイマー動作においては、所定のサンプリング周期でMOSFET10のドレインに於ける電圧をサンプリングする。そして、サンプリングしたMOSFET10のドレインの電圧が、前もって設定した第1の基準電圧値以上ときには、CPU20cがカウンターのカウント値をカウントアップし、第1の基準電圧値未満のときには、CPU20cがカウンターのカウント値をリセットする。CPU20cは、カウンターのカウント値が前もって設定した基準カウント値に達したときに、入出力ポート20dからローレベルのタイマー出力信号を出力する。ローレベルのタイマー出力信号により、MOSFET10のゲートがローレベルとなりMOSFET10がオフ状態となる。尚、MOSFET10のゲートは、プルアップされている。そして、PWM調光信号がローレベルのとき、又は、タイマー出力信号がローレベルのとき、MOSFET10のゲートがローレベルになり、MOSFET10はオフ状態になる。
【0049】
一方、マイクロコンピュータ20によるコンバータ3の出力電圧のチェックでは、所定のサンプリング周期でコンバータ出力電圧検出部22の検出電圧をサンプリングする。サンプリングした検出電圧が前もって設定した第2の基準電圧値以上のときに、CPU20cは、入出力ポート20dからハイレベルの異常電圧検出信号を出力する。異常電圧検出信号がハイレベルになることにより、コンバータ3のPWMコントローラ4に入力される電流検出信号の電圧値が上昇するため、コンバータ3の出力電圧の上昇が抑制される。また、CPU20cは、入出力ポート20dから異常電圧検出信号がハイレベルになったことを通知する信号を外部の警報回路に出力する。また、PWM調光信号がローレベルのときも、入出力ポート20dからハイレベルの信号を出力することにより電流検出信号の電圧値を上昇させてコンバータ3のスイッチング動作を停止させる。
【0050】
以上述べたように、本発明によれば、発光部に電流を供給するコネクタの不良、ウィスカ、異物落下、誤接続などにより回路が短絡して、異常電流が流れた場合に、発光部の調光を行うPWM調光動作の影響を受けることなしに、確実に異常状態を検出して、異常電流を遮断することが可能となる。
【0051】
また、本発明によれば、電源と発光素子に電流を流す駆動装置との間に、発光素子に流れる過電流を検出ための過電流検出用抵抗が不要であるため、過電流検出用抵抗によるロスがなく、効率がよい。
【0052】
また、タイマー回路等の保護回路の部品点数が少ないため、回路のスペースを小さくすることができる。また、安価に回路を構成することができる。
【0053】
また、複数個の発光素子を直列に接続した発光部毎にそれぞれコンバータ、MOSFET及びタイマー回路を持つように構成したことにより、発光部の列間に於けるVF(順方向降下電圧)のばらつきに影響されることなく発光部を高効率に動作させることが可能となる。
【0054】
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0055】
1、2 発光素子駆動装置
3 コンバータ
3a コイル
3b ダイオード
3c FET
3d、3e コンデンサ
4 PWMコントローラ
5 フィルタ(コモンモードフィルタ)
6 コネクタ
8 発光部
8a LED
10 MOSFET(スイッチング素子)
12 抵抗
14 タイマー回路
14a コンデンサ
14b、14c、14f 抵抗
14d トランジスタ
14e ダイオード
17 検出回路
17a コンパレータ
17b、17c 抵抗
17e トランジスタ
17f、17g ダイオード
18 警報回路
18a トランジスタ
18b コンデンサ
20 マイクロコンピュータ
20a マルチプレクサ
20b ADコンバータ
20C CPU
20d 入出力ポート
22 コンバータ出力電圧検出部
22a、22b 抵抗
25 ローカル電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1個又は複数個の発光素子を直列に接続した発光部をPWM信号に基づいて調光する発光素子駆動装置であって、
前記発光部と直列に接続され、前記PWM信号に基づいてオン/オフする第1のスイッチング素子と、
充電回路と当該充電回路の充電動作により生じた電圧が所定の電圧値以上になったときにオンする第2のスイッチング素子からなる保護回路とを備え、
前記充電回路は、前記第1のスイッチング素子の入出力間の電圧が降下したときに前記第1のスイッチング素子を介して放電が行われるように構成され、
前記第1のスイッチング素子は、前記第2のスイッチング素子がオンしたときに、前記PWM信号に関わらずオフするように構成されていることを特徴とする発光素子駆動装置。
【請求項2】
前記発光部に電源を供給する電源回路の出力電圧を検出する回路と、前記第1のスイッチング素子を流れる電流に基づいて変化する電圧値を前記電源回路に与える回路からなる検出回路とを更に備え、
前記電源回路は、前記検出回路から与えられる電圧値に基づいて出力電圧を制御し、
前記検出回路は、前記電源回路の出力電圧が所定の電圧値を超えたときに、前記電源回路に与える電圧値を前記第1のスイッチング素子を流れる電流に関わらずに上昇させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子駆動装置。
【請求項3】
前記充電回路は、抵抗素子及び容量素子からなり、当該抵抗素子及び容量素子からなる回路の時定数が前記PWM信号の周波数の周期以上となるように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子駆動装置。
【請求項4】
前記検出回路が前記電源回路に与える電圧値を前記第1のスイッチング素子を流れる電流に関わらずに上昇させたときに、警報信号を出力する警報回路を更に備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の発光素子駆動装置。
【請求項5】
1個又は複数個の発光素子を直列に接続した発光部をPWM信号に基づいて調光する発光素子駆動装置であって、
前記発光部と直列に接続され、前記PWM信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子と、
前記スイッチング素子の入出力間の電圧が所定の電圧値以上の電圧値を維持している期間を計測し、当該期間の長さが所定値以上になったときにオフ信号を前記スイッチング素子に与える保護回路とを備え、
前記スイッチング素子は、前記オフ信号を与えられたときに、前記PWM信号に関わらずオフするように構成されていることを特徴とする発光素子駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−221869(P2012−221869A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88969(P2011−88969)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】