説明

発光装置及びこれを備えた発光装置

【課題】本発明は、新たな光抽出構造を有する発光素子を提供するためのものである。
【解決手段】本発明に従う発光素子は、透光性の基板、前記基板の上面に複数の突起を有する第1パターン部、前記基板の上面に前記複数の突起の各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部、前記基板の下に配置され、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置された活性層を含む発光構造物、前記第1導電型半導体層の下に配置された第1電極、前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層、前記反射電極層の下に配置された第2電極、前記第1電極の下に配置された第1連結電極、前記第2電極の下に配置された第2連結電極、及び前記第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤が添加された絶縁性の支持部材を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子及びこれを備えた発光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
III−V族窒化物半導体(group III-V nitride semiconductor)は、物理的、化学的特性によって発光ダイオード(LED)またはレーザーダイオード(LD)などの発光素子の核心素材として脚光を浴びている。III−V族窒化物半導体は、通常InAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体物質からなっている。
【0003】
発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)は、化合物半導体の特性を用いて電気を赤外線または光に変換させて信号をやり取りしたり、光源として使われる半導体素子の一種である。
【0004】
このような窒化物半導体材料を用いたLEDあるいはLDは、光を得るための発光素子にたくさん使われており、携帯電話のキーパッド発光部、表示装置、電光板、照明装置など、各種の製品の光源に応用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、新たな光抽出構造を有する発光素子を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、基板の上面に微細凹凸を有する凹凸パターンを含む発光素子を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、発光構造物の上面に微細凹凸を有する凹凸パターンを含む発光素子を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、ウエハレベルパッケージングされた発光素子を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、発光構造物に連結された電極の周りにセラミック材質の添加剤を有する支持部材を含む発光素子及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、発光素子を有する発光装置、発光素子パッケージ、及び発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に従う発光素子は、透光性の基板、前記基板の上面に複数の突起を有する第1パターン部、前記基板の上面に前記複数の突起の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部、前記基板の下に配置され、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置された活性層を含む発光構造物、前記第1導電型半導体層の下に配置された第1電極、前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層、前記反射電極層の下に配置された第2電極、前記第1電極の下に配置された第1連結電極、前記第2電極の下に配置された第2連結電極、及び前記第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤が添加された絶縁性の支持部材を含む。
【0012】
本発明に従う発光素子は、第1導電型半導体層、前記第1導電型半導体層の下に第2導電型半導体層、前記活性層の下に第2導電型半導体層、前記第1導電型半導体層の上面に複数の突起を有する第1パターン部、前記第1導電型半導体層の上面に前記複数の突起各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部、前記第1導電型半導体層の下に配置された第1電極、前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層、前記反射電極層の下に配置された第2電極、前記第1電極の下に配置された第1連結電極、前記第2電極の下に配置された第2連結電極、前記第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤を有する絶縁性の支持部材を含む。
【0013】
本発明に従う発光装置は、下部に支持部材、前記支持部材の下面に露出された第1連結電極及び第2連結電極を有する発光素子、前記発光素子の第1連結電極及び第2連結電極が搭載された複数のリードフレーム、及び前記複数のリードフレームが配置された胴体を含み、前記発光素子は、透光性の基板、前記基板の上面に複数の突起を有する第1パターン部、前記基板の上面に前記複数の突起の各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部、前記基板の下に配置され、第1導電型半導体層、前記第2導電型半導体層、前記第1半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置された活性層を含む発光構造物、前記第1導電型半導体層と第1連結電極との間に配置された第1電極、前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層、及び前記反射電極層と前記第2連結電極との間に配置された第2電極を含み、前記支持部材は、第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤を含み、前記発光素子の第1連結電極と第2連結電極、及び支持部材の下面は前記モジュール基板の上面と同一な間隔を有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、フリップ方式での発光素子の搭載工程を改善させることができる。本発明は、ウエハレベルでパッケージングされた発光素子を提供することによって、パッケージング工程を省略することができるので、製造工程を減らすことができる。本発明は、発光素子の光抽出効率を改善させることができる。本発明は、発光素子の放熱効率を改善させることができる。本発明は、基板の上面に互いに異なるサイズの凹凸構造を形成して、光抽出効率を改善させることができる。本発明は、発光構造物の上面に互いに異なるサイズの凹凸構造を形成して、光抽出効率を改善させることができる。本発明は、フリップ方式により搭載された発光素子を有する発光装置及び表示装置、照明装置の信頼性を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図2】図1の発光素子の底面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。
【図10】図1の発光素子を有する発光装置の側断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図13】本発明の第4実施形態に従う発光素子の側断面である。
【図14】本発明の第4実施形態に従う発光素子の底面図である。
【図15】本発明の第5実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図16】本発明の第5実施形態に従う発光素子の底面図である。
【図17】本発明の第6実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図18】本発明の第7実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図19】本発明の第8実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図20】本発明の第9実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図21】図20の反射電極層及び第2電極パッドの一例を示す図である。
【図22】図20の第2電極ボンディング層の一例を示す図である。
【図23】図20の第1電極ボンディング層の一例を示す図である。
【図24】図20の第2電極ボンディング層の他の例を示す図である。
【図25】図1の発光素子を有する発光素子パッケージを示す図である。
【図26】本発明の第10実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図27】図26の発光素子の製造過程を示す図である。
【図28】図26の発光素子の製造過程を示す図である。
【図29】図26の発光素子の製造過程を示す図である。
【図30】図26の発光素子を有する発光装置の側断面図である。
【図31】本発明の第11実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図32】本発明の第12実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図33】本発明の第13実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図34】本発明の第13実施形態に従う発光素子の底面図である。
【図35】本発明の第14実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【図36】本発明の第14実施形態に従う発光素子の底面図である。
【図37】本発明の第15実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図38】本発明の第16実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図39】本発明の第17実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図40】本発明の第18実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【図41】図26の発光素子を有する発光素子パッケージを示す図である。
【図42】実施形態による発光素子を有する表示装置を示す斜視図である。
【図43】実施形態による発光素子を有する表示装置を示す図である。
【図44】は実施例による発光素子を含む照明装置の例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明を説明するに当たって、各層(膜)、領域、パターン、または構造物が、基板、各層(膜)、領域、パッド、またはパターンの“上(on)”に、または“下(under)”に形成されることと記載される場合において、“上(on)”と“下(under)”は、“直接(directly)”または“他の層を介して”形成されることを全て含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0017】
図面において、各層の厚さやサイズは説明の便宜及び明確性のために誇張、省略、または概略的に図示された。また、各構成要素のサイズは実際のサイズを必ずしも完全に反映するものではない。
以下、添付した図面を参照して説明すれば、次の通りである。
【0018】
図1は本発明の第1実施形態に従う発光素子を示す側断面図であり、図2は図1の発光素子の底面図の例を示す図である。
【0019】
図1及び図2を参照すると、発光素子100は、基板111、第1半導体層113、第1導電型半導体層115、活性層117、第2導電型半導体層119、反射電極層131、絶縁層133、第1電極135、第2電極137、第1連結電極141、第2連結電極143、及び支持部材151を含む。
【0020】
前記基板111は、透光性、絶縁性、または導電性基板を利用することができ、例えば、サファイア(Al)、SiC、Si、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Ge、Gaのうち、少なくとも1つを利用することができる。前記基板111の下面には凹凸パターンのような光抽出構造が形成されることができ、前記凹凸パターンは前記第1半導体層113に接触できる。前記凹凸パターンは、前記基板111の下面の凹凸構造により形成されたり、別途のラフネスのようなパターンを形成することができる。前記凹凸パターンはストライプ形状または凸レンズ形状を含むことができる。
【0021】
前記基板111の上面S1には複数の突起11を有する第1凹凸構造の第1パターン部と、前記第1凹凸構造の上に複数の凹部12を有する第2凹凸構造の第2パターン部を含む。前記第2凹凸構造は、前記第1凹凸構造の上に前記突起11のサイズより小さなサイズを有する微細凹凸に形成される。
【0022】
前記突起11は、前記基板111の上面S1のエッチングにより形成されることによって、前記基板111と同一な材質で形成される。前記第2パターン部は、前記基板111の上面S1と突起11のエッチングにより形成されたり、別途の物質で形成される。
【0023】
前記第1パターン部の突起11は、前記基板111の上面S1から突出する形状または陽刻形状に形成される。ここで、前記基板111の上面S1は、前記突起11に比べて陰刻形状に形成される。他の例として、前記第1パターン部は前記基板111の上面S1より低い深さに凹な形状または陰刻形状の凹部で形成される。
【0024】
前記第2パターン部の凹部12は、前記突起11の表面と前記基板111の上面S1に前記突起11のサイズより小さなサイズで陰刻形状、リセス形状、または凹な形状に形成される。他の例として、前記第2パターン部は、陽刻形状または凸な形状を有し、前記突起11のサイズより小さなサイズの微細突起で形成される。
【0025】
前記第1パターン部は陽刻形状の突起11と陰刻形状の上面S1を有する凹凸構造を含み、前記第2パターン部は前記第1凹凸構造の上に前記突起11の幅より小さな幅を有し、陰刻形状または/及び陽刻形状に形成された微細凹凸を含む。
【0026】
前記第1パターン部の突起11の配列形状は、前記基板111の上面から見て、マトリックス形態または格子形態に形成される。
【0027】
第1実施形態は説明の便宜のために、前記第1パターン部は突起11として説明し、前記第2パターン部は凹な構造を有する凹部12として説明することにし、これに対して限定するものではない。
【0028】
前記基板111の下面には第1半導体層113が形成され、前記下面の反対側の上面S1には前記基板111の上面S1より上方に突出した複数の突起11、及び前記複数の突起11に形成された凹部12を含む。前記複数の突起11は側断面が半球形状、円錐形状、多角錐形状、円柱または多角柱のような柱形状、または錐台形状のような形状に形成できる。前記各突起は、上面視して、円形状、多角形状、球面と角面とが混合された形状を含むことができる。
【0029】
前記凹部12は前記各突起11の表面より凹な形状に形成されることができ、その側断面が半球形状、円錐形状、多角錐形状、円柱または多角柱のような柱形状、または錐台形状のような形状に形成できる。前記各凹部12は上面視して、円形状、多角形状、球面と角面とが混合された形状を含むことができる。前記凹部12は前記基板111の上面S1から前記基板111の上面より凹に形成される。前記凹部12の幅(C2)は前記突起11の幅(B1)より小さく形成される。
【0030】
前記凹部12の深さ(C1)または幅(C2)は、前記突起11の高さ(L2)または幅(B1)に比べて50%以下に小さく形成され、例えば前記突起11の高さ(L2)または幅(B1)に比べて1/2〜1/100範囲で形成される。ここで、幅(C2、B1)は最大幅でありうる。
【0031】
前記凹部12のサイズまたは前記微細凹凸のサイズは、前記突起11のサイズに比べて50%以下に小さく形成され、前記突起11のサイズ(B1)は突起11の最大幅、一辺の長さ、半径、厚さ,または高さ(L2)のうちの少なくとも1つであり、前記凹部12のサイズは前記凹部12の最大幅、各辺の長さ、高さ、または深さ、半径、または厚さのうちの少なくとも1つでありうる。
【0032】
前記突起11の幅(B1)または高さ(L2)のサイズは、0.1μm−10μm範囲で形成され、例えば前記基板111の厚さより小さく形成される。ここで、前記突起11の幅(B1)は前記突起11の高さ(L2)より広いことがあり、これに対して限定するものではない。前記凹部12の深さ(C1)または幅(C2)は、0.1nm−100nm範囲、または0.1nm−100μm範囲で形成される。前記突起11の間の周期(L1)は0.1μm−100μm範囲で形成され、前記凹部12の間の周期は前記突起11の間の周期(L1)より1/2以下、例えば0.1μm−100μm範囲で形成される。
【0033】
前記突起11は基板111を通じて入射される光の臨界角を変換させ、前記凹部12は前記突起11に入射される光と前記基板111の上面S1に入射される光の臨界角を変換させるようになる。前記基板111の上部に互いに異なるサイズの第1パターン部と第2パターン部を形成することによって、入射される光の全反射割合を低めて光抽出効率を改善させることができる。
【0034】
前記突起11は一定の周期で形成されたり、ランダムな間隔で形成され、前記凹部12は一定の周期で形成されたり、ランダムな間隔で形成される。
【0035】
前記基板111の下面には第1半導体層113が形成される。前記第1半導体層113はII族乃至VI族化合物半導体を用いて形成される。前記第1半導体層113はII族乃至VI族化合物半導体を用いて、少なくとも一層または複数の層で形成される。前記第1半導体層113は、例えばIII族−V族化合物半導体を用いた半導体層、例えばGaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInNのうち、少なくとも1つを含むことができる。前記第1半導体層113はZnO層のような酸化物で形成され、これに対して限定するものではない。
【0036】
前記第1半導体層113はバッファ層で形成され、前記バッファ層は前記基板と窒化物半導体層の間の格子定数の差を減らすことができる。
【0037】
前記第1半導体層113は第1導電型の半導体層またはアンドープド(undoped)半導体層で形成される。前記アンドープド半導体層は、III族−V族化合物半導体、例えばGaN系半導体で具現できる。前記アンドープド半導体層は、製造工程時、意図的に導電型ドーパントをドーピングしなくても第1導電型特性を有するようになり、前記第1導電型半導体層115の導電型ドーパント濃度よりは低い濃度を有するようになる。
【0038】
前記第1半導体層113はバッファ層及びアンドープド半導体層のうちの少なくとも1つで形成され、これに対して限定するものではない。また、前記第1半導体層113は形成しないことがある。
【0039】
前記第1半導体層113の下には発光構造物120が形成される。前記発光構造物120はIII族−V族化合物半導体を含み、例えばInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体を有し、紫外線帯域から可視光線帯域の波長範囲の内で所定のピーク波長を発光することができる。
【0040】
前記発光構造物120は、第1導電型半導体層115、第2導電型半導体層119、及び前記第1導電型半導体層115と前記第2導電型半導体層119との間に形成された活性層117を含む。
【0041】
前記基板111または前記第1半導体層113の下には第1導電型半導体層115が形成される。前記第1導電型半導体層115は、第1導電型ドーパントがドーピングされたIII族−V族化合物半導体で具現され、前記第1導電型半導体層115はN型半導体層であり、前記第1導電型ドーパントはN型ドーパントとして、Si、Ge、Sn、Se、Teを含む。
【0042】
前記第1導電型半導体層115と前記第1半導体層113との間には互いに異なる半導体層が交互に積層された超格子構造(Super lattice structures)が形成されることができ、このような超格子構造は格子欠陥を減少させることができる。前記超格子構造の各層は数Å以上の厚さで積層できる。
【0043】
前記第1導電型半導体層115と前記活性層117との間には第1導電型クラッド層が形成される。前記第1導電型クラッド層はGaN系半導体で形成されることができ、そのバンドギャップは前記活性層117のバンドギャップ以上に形成できる。このような第1導電型クラッド層はキャリアを拘束させる役割をする。
【0044】
前記第1導電型半導体層115の下には活性層117が形成される。前記活性層117は、単一量子井戸、多重量子井戸(MQW)、量子線(quantum wire)構造、または量子点(quantum dot)構造を選択的に含み、井戸層と障壁層の周期を含む。前記井戸層はInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含み、前記障壁層はInAlGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を含むことができる。
【0045】
前記井戸層/障壁層の周期は、例えばInGaN/GaN、AlGaN/GaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaNの積層構造を用いて1周期以上に形成できる。前記障壁層は、前記井戸層のバンドギャップより高いバンドギャップを有する半導体物質で形成される。
【0046】
前記活性層117の下には第2導電型半導体層119が形成される。前記第2導電型半導体層119は、第2導電型ドーパントがドーピングされた半導体、例えばGaN、InN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN、AlInNのような化合物半導体のうち、いずれか1つからなることができる。前記第2導電型半導体層119がP型半導体層であり、前記第2導電型ドーパントはP型ドーパントとして、Mg、Zn、Ca、Sr、Baを含むことができる。
【0047】
前記第2導電型半導体層119は超格子構造を含むことができ、前記超格子構造はInGaN/GaN超格子構造、またはAlGaN/GaN超格子構造を含むことができる。前記第2導電型半導体層119の超格子構造は、異常に電圧に含まれた電流を拡散させて活性層117を保護することができる。
【0048】
他の例として、発光構造物120で前記第1導電型半導体層115はP型半導体層、前記第2導電型半導体層119はN型半導体層で具現できる。前記第2導電型半導体層119の上には前記第2導電型と反対の極性を有する第3導電型半導体層を形成することもできる。
【0049】
前記発光素子100は、前記第1導電型半導体層115、活性層117、及び前記第2導電型半導体層119を発光構造物120として定義することができ、前記発光構造物はN−P接合構造、P−N接合構造、N−P−N接合構造、P−N−P接合構造のうち、いずれか1つの構造で具現できる。ここで、前記PはP型半導体層であり、前記NはN型半導体層であり、前記−はP型半導体層とN型半導体層とが直接接触するか間接接触された構造を含む。以下、説明の便宜のために、発光構造物120の最上層は第2導電型半導体層119として説明する。
【0050】
前記第2導電型半導体層119の下には反射電極層131が形成される。前記反射電極層131は、例えば単層または多層構造で形成され、多層構造の場合、オーミック接触層、反射層、及び拡散防止層、保護層のうち、少なくとも1つを含む。前記反射電極層131は、例えばオーミック接触層/反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、オーミック接触層/反射層/保護層の構造で形成されたり、反射層/拡散防止層で形成されたり、反射層で形成されることができる。このような反射電極層131の構造は図21の説明を参照することにする。
【0051】
前記反射電極層131は、透光性電極層/反射層の積層構造を含むことができ、前記透光性電極層は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、SnO、InO、INZnO、ZnO、IrOx、RuOxのグループのうちから選択できる。前記透光性電極層の下には反射層が形成され、前記反射層は第1屈折率を有する第1層と第2屈折率を有する第2層とが交互に2ペア以上積層された構造を含み、前記第1及び第2屈折率は互いに異なり、前記第1層と第2層は1.5〜2.4の間の物質、例えば伝導性または絶縁性物質で形成され、このような構造はDBR(distributed bragg reflection)構造として定義できる。
【0052】
前記第2導電型半導体層119及び前記反射電極層131のうち、少なくとも一層の表面にはラフネスのような光抽出構造が形成され、このような光抽出構造は入射される光の臨界角を変化させて、光抽出効率を改善させることができる。
【0053】
前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)の下に第1電極135が形成され、前記反射電極層131の下には第2電極137が形成される。前記第1電極135の下には第1連結電極141が形成され、前記第2電極137の下には第2連結電極143が形成される。
【0054】
前記第1電極135は、前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)に電気的に連結される。前記第1電極135は電極パッドを含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0055】
前記第1電極135は前記活性層117及び第2導電型半導体層119の側面と離隔し、前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)より小さな面積で形成される。
【0056】
前記第2電極137は、前記反射電極層131を通じて前記第2導電型半導体層119と物理的または/及び電気的に接触できる。前記第2電極137は電極パッドを含む。
【0057】
前記第1電極135及び第2電極137は単層または多層構造を含み、多層の場合、接着層、反射層、拡散防止層、及びボンディング層のうち、少なくとも1つを含む。前記接着層は、前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)の下にオーミック接触され、Cr、Ti、Co、Ni、V、Hf、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜1,000Åで形成される。前記反射層は、前記接着層の下に形成され、その物質はAg、Al、Ru、Rh、Pt、Pd、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記拡散防止層は、前記反射層の下に形成され、その物質はNi、Mo、W、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åを含む。前記ボンディング層は、前記第1連結電極141とボンディングされる層であり、その物質はAl、Ru、Rh、Pt、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。
【0058】
前記第1電極135と前記第2電極137は同一な積層構造または異なる積層構造で形成される。前記第2電極137の積層構造が前記第1電極135の積層構造より少ないことがあり、例えば前記第1電極135は接着層/反射層/拡散防止層/ボンディング層の構造または接着層/拡散防止層/ボンディング層の構造で形成され、前記第2電極137は接着層/反射層/拡散防止層/ボンディング層の構造、または接着層/拡散防止層/ボンディング層の構造で形成される。
【0059】
前記第2電極137の上面面積は前記反射電極層131の下面面積と同一な面積、または前記第2連結電極143の上面面積より少なくても大きい面積でありうる。
【0060】
前記第1電極135及び前記第2電極137のうちの少なくとも1つは、電極パッドから分岐されたアーム(arm)またはフィンガー(finger)構造のような電流拡散パターンがさらに形成される。また、前記第1電極135及び前記第2電極137の電極パッドは1つまたは複数で形成され、これに対して限定するものではない。
【0061】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は電源を供給するリード(lead)機能と放熱経路を提供するようになる。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は柱形状であることがあり、例えば、球形、円柱、または多角柱のような形状、またはランダムな形状を含むことができる。ここで、前記多角柱は等角であるか、等角でないことがあり、これに対して限定するものではない。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の上面または下面の形状は、円形、多角形を含むことができ、これに対して限定するものではない。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面は上面と異なる面積に形成されることがあり、例えば前記下面面積は上面面積より大きいか小さいことがある。
【0062】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143のうちの少なくとも1つは、前記発光構造物120の下面幅よりは小さく形成され、前記各電極135、137の下面幅または直径よりは大きく形成される。
【0063】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の直径または幅は1μm〜100,000μmで形成され、その高さは1μm〜100,000μmで形成される。ここで、前記第1連結電極141の厚さ(H1)は前記第2連結電極143の厚さ(H2)より長く形成され、前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面は同一な平面(即ち、水平面)上に配置される。
【0064】
前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、いずれか1つの金属または合金を用いて単一層で形成され、前記の単一層の幅及び高さは1μm〜100,000μmに形成され、例えば前記単一層層の厚さは前記第2電極143の厚さより厚い高さに形成される。前記第1連結電極141及び第2連結電極143は金属または合金の表面にコーティングまたはメッキされた少なくとも1つの保護層がさらに形成され、これに対して限定するものではない。
【0065】
前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、Ag、Al、Au、Cr、Co、Cu、Fe、Hf、In、Mo、Ni、Si、Sn、Ta、Ti、W、及びこれら金属の選択的な合金のうちのいずれか1つで形成される。前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、前記第1電極135及び第2電極137との接着力の向上のために、In、Sn、Ni、Cu、及びこれらの選択的な合金のうちのいずれか1つの金属でメッキできる。この際、メッキ厚さは1〜100,000Åが適用可能である。
【0066】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の表面には少なくとも1つのメッキ層がさらに形成され、前記メッキ層はTinまたはこれの合金、Niまたはこれの合金、Tin−Ag−Cu合金で形成され、その厚さは0.5μm〜10μmで形成される。このようなメッキ層は他のボンディング層との接合を改善させることができる。
【0067】
前記絶縁層133は、前記反射電極層131の下に形成される。前記絶縁層133は、前記第2導電型半導体層119の下面、前記第2導電型半導体層119、及び前記活性層117の側面、前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)の下面に形成される。前記絶縁層133は、前記発光構造物120の下部領域のうち、前記反射電極層131、第1電極135、及び第2電極137を除外した領域に形成されて、前記発光構造物120の下部を電気的に保護する。
【0068】
前記絶縁層133は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、及び硫化物のうち、少なくとも1つで形成された絶縁物質または絶縁性樹脂を含む。前記絶縁層133は、例えばSiO、Si、Al、TiOのうちから選択的に形成できる。前記絶縁層133は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記絶縁層133は、発光構造物120の下にフリップボンディングのための金属構造物を形成する時、前記発光構造物120の層間ショートを防止するために形成される。
【0069】
前記絶縁層133は前記反射電極層131の下面に形成されないことがある。これは、前記反射電極層131の下面には絶縁性の支持部材151が形成されることによって、前記絶縁層133が前記反射電極層131の下面まで延長されないことがある。
【0070】
前記絶縁層133は互いに異なる屈折率を有する第1層と第2層とが交互に配置されたDBR構造で形成され、前記第1層は、SiO、Si、Al、TiOのうちのいずれか1つであり、前記第2層は前記第1層の以外の物質のうちのいずれか1つで形成される。この場合、前記反射電極層は形成しないことがある。
【0071】
前記絶縁層133は100〜10,000Å厚さで形成され、多層構造で形成された場合、各層は1〜50,000Åの厚さ、または各層当たり100〜10,000Åの厚さで形成される。ここで、前記多層構造の絶縁層133で各層の厚さは発光波長によって反射効率を変化させることができる。
【0072】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の材質は、Ag、Al、Au、Cr、Co、Cu、Fe、Hf、In、Mo、Ni、Si、Sn、Ta、Ti、W、及びこれらの選択的な合金で形成される。また、前記第1連結電極141と前記第2連結電極143は、前記第1電極135と前記第2電極137との接着力のために、In、Sn、Ni、Cu、及びこれらの合金を用いたメッキ層を含むことができ、前記メッキ層の厚さは1〜100,000Åで形成される。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は、ユーテクティック(eutectic)ボンディング、ソルダーボール、または金属バンプでボンディングされ、これに対して限定するものではない。
【0073】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の材質は、Ag、Al、Au、Cr、Co、Cu、Fe、Hf、In、Mo、Ni、Si、Sn、Ta、Ti、W、及びこれらの選択的な合金で形成される。また、前記第1連結電極141と前記第2連結電極143は、前記第1電極135と前記第2電極137との接着力のために、In、Sn、Ni、Cu、及びこれらの合金を用いたメッキ層を含むことができ、前記メッキ層の厚さは1〜100,000Åで形成される。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は、ソルダーボールまたは金属バンプのような単一金属で使われることができ、これに対して限定するものではない。
【0074】
前記支持部材151は発光素子100を支持する支持層として使われる。前記支持部材151は絶縁性材質で形成され、前記絶縁性材質は、例えばシリコンまたはエポキシのような樹脂層で形成される。他の例として、前記絶縁性材質はペーストまたは絶縁性インキを含むことができる。前記絶縁性材質の材質は、その種類はポリアクリレート樹脂(polyacrylate resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノリック樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamides resin)、ポリイミド樹脂(polyimides resin)、不飽和ポリエステル樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレンエーテル樹脂(polyphenylene ether resin:PPE)、ポリフェニレンオキシド樹脂(polyphenilene oxide resin:PPO)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(polyphenylene sulfides resin)、シアネートエスター樹脂(cyanate ester resin)、ベンゾシクロブチン(benzocyclobutene:BCB)、ポリアミド−アミノデンドリマー(Polyamido-amine Dendrimers:PAMAN)、及びポリプロピレン−イミン(Polypropylene-imine:PPI)デンドリマー(Dendrimers)、及びPAMANの内部構造、及び有機−シリコン外面を有するPAMAN−OS(organosilicon)を単独またはこれらの組合を含んだ樹脂で構成される。前記支持部材151は、前記絶縁層133と異なる物質で形成される。
【0075】
前記支持部材151の内にはAl、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、硫化物のような化合物のうち、少なくとも1つが添加できる。ここで、前記支持部材151の内に添加された化合物は熱拡散剤であることがあり、前記熱拡散剤は所定サイズの粉末粒子、粒、フィラー(filler)、添加剤に使われることができ、以下、説明の便宜のために熱拡散剤として説明する。ここで、前記熱拡散剤は絶縁性材質または伝導性材質であることがあり、そのサイズは1Å〜100,000Åで使用可能であり、熱拡散効率のために1,000Å〜50,000Åで形成できる。前記熱核酸剤の粒子形状は球形または不規則な形状を含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0076】
前記熱拡散剤はセラミック材質を含み、前記セラミック材質は同時塑性される低温塑性セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)、高温塑性セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)、アルミナ(alumina)、水晶(quartz)、カルシウムジルコネート(calcium zirconate)、橄欖石(forsterite)、SiC、黒鉛、溶融シリカ(fusedsilica)、ムライト(mullite)、菫青石(cordierite)、ジルコニア(zirconia)、ベリリア(beryllia)、及び窒化アルミニウム(aluminum nitride)のうち、少なくとも1つを含む。前記セラミック材質は窒化物または酸化物のような絶縁性物質のうち、熱伝導度が窒化物や酸化物より高い金属窒化物で形成され、前記金属窒化物は、例えば熱伝導度が140W/mK以上の物質を含むことができる。前記セラミック材質は、例えばSiO、Si、Si、Si、SiO、Al、BN、Si、SiC(SiC−BeO)、BeO、CeO、AlNのようなセラミック(Ceramic)系列でありうる。前記熱伝導性物質は、C(ダイアモンド、CNT)の成分を含むことができる。
【0077】
前記支持部材151は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記支持部材151は内部にセラミック物質の粉末を含むことによって、支持部材151の強度は改善され、熱伝導率も改善できる。
【0078】
前記支持部材151の内に含まれた熱拡散剤は1〜99wt/%位の含量割合で添加され、効率的な熱拡散のために50〜99wt%範囲の含量割合で添加される。このような支持部材151の内に熱拡散剤が添加されることによって、内部での熱伝導率はより改善できる。また、前記支持部材151の熱膨脹係数は4−11[x10/℃]であり、このような熱膨脹係数は前記基板111、例えばサファイア基板と同一または類似の熱膨脹係数を有するようになるので、前記基板111の下に形成される発光構造物120との熱膨脹差によりウエハが撓むか、欠陥が発生することを抑制して発光素子の信頼性の低下を防止することができる。
【0079】
ここで、前記支持部材151の下面面積は、前記基板111の上面と実質的に同一な面積で形成される。前記支持部材151の下面面積は、前記第1導電型半導体層115の上面面積と実質的に同一な面積で形成される。また、前記支持部材151の下面幅は前記基板111の上面と前記第1導電型半導体層115の上面幅と同一な幅で形成される。これは、支持部材151を形成した後、個別チップに分離することによって、前記支持部材151と前記基板111及び前記第1導電型半導体層115の側面が同一平面上に配置される。他の例として、前記支持部材151の下面面積は前記基板111の上面S1の面積より広いか狭いことがあり、これに対して限定するものではない。
【0080】
図2を参照すると、前記支持部材151の第1辺(D1)の長さは前記支持部材151の第1辺(D1)に対応する前記基板111の第1辺の長さと実質的に同一であり、第2辺(D2)の長さは前記支持部材151の第2辺(D2)に対応する前記基板111の第2辺の長さと実質的に同一に形成される。他の例として、前記支持部材151の各辺(D1、D2)の長さは前記基板111の各辺より長いか小さいことがあり、これに対して限定するものではない。また、第1連結電極141と第2連結電極143との間の間隔(D5)は各電極パッドの間の間隔であって、発光素子の一辺の長さの1/2以上離隔することがあり、これに対して限定するものではない。
【0081】
前記支持部材151の下面は実質的に平坦な面で形成されたり、不規則な面で形成されることがあり、これに対して限定するものではない。
【0082】
前記支持部材151の厚さ(T1)は前記第2連結電極143の厚さ(H2)より少なくても厚く形成される。他の例として、前記支持部材151の厚さ(T1)は前記第2連結電極143の厚さ(H2)より薄く形成され、これは前記絶縁層133の厚さを前記第2連結電極137の厚さより厚く形成することによって、前記支持部材151の厚さが薄くなる。前記支持部材151の一部領域の厚さ(T2)は前記第1連結電極141の厚さより厚く形成される。前記支持部材151の厚さ(T1)は1μm〜100,000μm範囲で形成され、他の例として50μm〜1,000μm範囲で形成される。
【0083】
前記支持部材151の下面は前記第1電極135及び前記第2電極137の下面より低く形成され、前記第1連結電極141の下面、前記第2連結電極143の下面と同一な平面(即ち、水平面)上に配置される。
【0084】
前記支持部材151は、前記第1電極135、第2電極137、前記第1連結電極141、及び前記第2連結電極143の周り面に接触される。これによって、前記第1電極135、第2電極137、前記第1連結電極141、及び前記第2連結電極143から伝導された熱は前記支持部材151を通じて拡散され放熱される。この際、前記支持部材151は内部の熱拡散剤により熱伝導率が改善され、全表面を通じて放熱を遂行するようになる。したがって、前記発光素子100は熱による信頼性を改善させることができる。
【0085】
また、前記支持部材151の一側面または一側面以上は、前記発光構造物120及び前記基板111の側面と同一な平面(即ち、垂直面)上に配置される。また、前記支持部材151の一側面または一側面以上は、前記発光構造物120及び前記基板111の側面より突出され、これに対して限定するものではない。
【0086】
前記の発光素子100はフリップ方式により搭載され、基板111の上面方向に大部分の光が放出され、一部の光は前記基板111の側面及び前記発光構造物120の側面を通じて放出されるので、前記第1電極135及び第2電極137による光損失を減らすことができる。これによって、前記の発光素子100の上部に配置された前記基板111の第1パターン部と第2パターン部により光抽出効率が改善され、前記支持部材151により放熱効率は改善できる。
【0087】
前記基板111の上には蛍光体層または蛍光体が添加されていない透光性樹脂層が形成され、これに対して限定するものではない。
【0088】
図3乃至図9は、本発明の第1実施形態に従う発光素子の製造過程を示す図である。以下の製造過程は説明の容易性のために個別素子として図示されたが、ウエハレベルで製造され、個別素子は後述する処理工程を通じて製造されることと説明される。また、個別素子の後述する製造工程に限定するものでなく、各工程の特定工程に追加的な工程またはより少ない工程により製造できる。
【0089】
図3を参照すると、基板111は成長装備にローディングされ、その上にII族乃至VI族元素の化合物半導体が層またはパターン形態に形成される。前記基板111は成長基板に使われる。
【0090】
ここで、前記基板111は、透光性基板、絶縁基板、または伝導性基板からなることができ、例えばサファイア基板(Al)、GaN、SiC、ZnO、Si、GaP、InP、Ga、そしてGaAsなどからなる群から選択できる。このような基板111の上面には凹凸パターンのような光抽出構造が形成され、このような凹凸パターンは光の臨界角を変化させて光抽出効率を改善させることができる。
【0091】
前記成長装備は、電子ビーム蒸着器、PVD(physical vapor deposition)、CVD(chemical vapor deposition)、PLD(plasma laser deposition)、二重型の熱蒸着器(dual-type thermal evaporator)、スパッタリング(sputtering)、MOCVD(metal organic chemical vapor deposition)などにより形成することができ、このような装備に限定するものではない。
【0092】
前記基板111の上には第1半導体層113が形成され、前記第1半導体層113はIII族−V族元素の化合物半導体を用いて形成される。前記第1半導体層113は、前記基板111との格子定数の差を減らしてくれるバッファ層に形成される。前記第1半導体層113はアンドープド半導体層で形成され、前記アンドープド半導体層は意図的にドーピングしないGaN系半導体で形成される。
【0093】
前記第1半導体層113の上には発光構造物120が形成される。前記発光構造物120は、第1導電型半導体層115、活性層117、及び第2導電型半導体層119の順に形成される。
【0094】
前記第1導電型半導体層115は、第1導電型ドーパントがドーピングされたIII族−V族元素の化合物半導体、例えば、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPなどから選択できる。前記第1導電型がN型半導体の場合、前記第1導電型ドーパントは、Si、Ge、Sn、Se、TeなどのN型ドーパントを含む。前記第1導電型半導体層115は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記第1導電型半導体層115は互いに異なる物質を有する超格子構造をさらに含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0095】
前記第1導電型半導体層115の上には活性層117が形成され、前記活性層117は、単一量子井戸構造、多重量子井戸構造、量子線構造、量子点構造のうち、少なくとも1つを含むことができる。前記活性層117はIII族−V族元素の化合物半導体材料を用いてInAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦+y≦1)の組成式を有する井戸層と障壁層の周期、例えば、InGaN井戸層/GaN障壁層の周期、InGaN井戸層/AlGaN障壁層の周期、InGaN井戸層/InGaN障壁層の周期などで形成され、これに対して限定するものではない。
【0096】
前記活性層117の上または/及び下には導電型クラッド層が形成され、前記導電型クラッド層はAlGaN系半導体で形成される。ここで、前記活性層117の障壁層は前記井戸層のバンドギャップより高く、前記導電型クラッド層は前記障壁層のバンドギャップより高く形成される。
【0097】
前記活性層117の上には前記第2導電型半導体層119が形成され、前記第2導電型半導体層119は第2導電型ドーパントがドーピングされたIII族−V族元素の化合物半導体、例えばGaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInPなどから選択できる。前記第2導電型がP型半導体の場合、前記第2導電型ドーパントはMg、ZnなどのP型ドーパントを含む。前記第2導電型半導体層119は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記第2導電型半導体層119は互いに異なる物質を有する超格子構造をさらに含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0098】
前記第1導電型半導体層115、前記活性層117、及び前記第2導電型半導体層119は、発光構造物120として定義できる。また、前記第2導電型半導体層119の上には第2導電型と反対の極性を有する第3導電型半導体層、例えばN型半導体層が形成される。これによって、前記発光構造物120は、N−P接合、P−N接合、N−P−N接合、P−N−P接合構造のうち、少なくとも1つで形成される。
【0099】
図4を参照すると、発光構造物120の一部領域(A1)に対してエッチングを遂行するようになる。前記発光構造物120の一部領域(A1)は、前記第1導電型半導体層115が露出されることができ、前記第1導電型半導体層115の露出部分は前記活性層117の上面より低い高さに形成される。
【0100】
前記エッチング過程は、前記発光構造物120の上面領域に対してマスクパターンでマスキングした後、前記発光構造物120の一部領域(A1)に対してドライエッチングを遂行するようになる。前記ドライエッチングは、ICP(Inductively Coupled Plasma)装備、RIE(Reactive Ion Etching)装備、CCP(Capacitive Coupled Plasma)装備、及びECR(Electron Cyclotron Resonance)装備のうち、少なくとも1つを含む。他のエッチング方式として、湿式エッチングをさらに含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0101】
ここで、前記発光構造物120の一部領域(A1)はエッチング領域であって、任意の領域に設定されることができ、その領域(A1)の個数も1つまたは複数で形成できる。
【0102】
図5を参照すると、前記発光構造物120の上に反射電極層131を形成するようになる。前記反射電極層131は、前記第2導電型半導体層119の上面面積より小さな面積で形成され、これは反射電極層131の製造過程に従うショートを防止することができる。ここで、前記反射電極層131は、前記第2導電型半導体層119の上面エッジから所定距離(D3)離隔した領域と前記発光構造物120の一部領域(A1)にマスクでマスキングした後、スパッタ(Sputter)装備または/及び蒸着装備で蒸着させることができる。
【0103】
前記反射電極層131は少なくとも反射率が70%以上であるか、少なくとも90%以上の金属物質を含むことができる。
【0104】
前記反射電極層131はオーミック接触層/反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、オーミック接触層/反射層/保護層の構造で形成されたり、反射層で形成される。前記各層の物質及び厚さは図1の説明を参照することにする。
【0105】
前記第1導電型半導体層115の上に第1電極135を形成し、前記反射電極層131の上に第2電極137を形成するようになる。前記第1電極135及び第2電極137は、電極形成領域の以外の領域をマスクでマスキングした後、スパッタまたは/及び蒸着装備で形成されることができ、これに対して限定するものではない。前記第1電極135及び第2電極137は、Cr、Ti、Co、Ni、V、Hf、Ag、Al、Ru、Rh、Pt、Pd、Ni、Mo、W、La、Ta、Ti、及びこれらの選択的な合金のうちから選択的に形成できる。前記第1電極135及び第2電極137は多層で形成され、例えば前記の物質を用いて接着層/反射層/拡散防止層/ボンディング層のうち、少なくとも2層を含むことができる。前記第1電極135と前記第2電極137は同一工程で同一な積層構造で形成されることができ、これに対して限定するものではない。
【0106】
前記第2電極137は、前記反射電極層131と前記第2導電型半導体層119に物理的に接触できる。
【0107】
前記反射電極層131の上に絶縁層133を形成するようになる。前記絶縁層133はスパッタまたは蒸着方式により形成される。前記絶縁層133は、前記第1電極135及び前記第2電極137を除外した領域の上に形成されて、前記反射電極層131及び前記第2導電型半導体層119の上面、前記第1導電型半導体層115の露出された領域をカバーするようになる。
【0108】
前記絶縁層133は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのような酸化物、窒化物、フッ化物、硫化物などの絶縁物質、または絶縁性樹脂を含む。前記絶縁層133は、例えばSiO、Si、Al、TiOのうちから選択的に形成できる。前記絶縁層133は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。ここで、電極135、137の形成過程と絶縁層133の形成過程とは互いに変更できる。
【0109】
図6を参照すると、前記第1電極135の上に第1連結電極141をボンディングし、前記第2電極137の上に第2連結電極143をボンディングするようになる。前記第1連結電極141はソルダーボールまたは/及び金属バンプのような伝導性パッドを含み、前記第1電極135の上にボンディングされる。前記第1連結電極141は、前記第1導電型半導体層115の上面に対して垂直な方向に配置される。前記第2連結電極143はソルダーボールまたは/及び金属バンプのような伝導性パッドを含み、前記第2電極137の上にボンディングされる。前記第2連結電極143は、前記第2導電型半導体層119の上面に対して垂直な方向に配置される。
【0110】
ここで、前記第1連結電極141の厚さ(H1)は前記第2連結電極143の厚さ(H2)より少なくても長く形成され、前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面は互いに異なる平面上に配置され、これらの上面は同一な平面(即ち、水平面)上に配置される。
【0111】
図7を参照すると、支持部材151は前記絶縁層133の上にスキージまたは/及びディスペンシング方式により形成する。前記支持部材151は、シリコンまたはエポキシのような樹脂物の内に熱拡散剤を添加して絶縁性支持層に形成される。前記熱拡散剤は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrなどの物質を有する酸化物、窒化物、フッ化物、硫化物のうちの少なくとも1つの物質、例えばセラミック材質を含むことができる。前記熱拡散剤は、所定サイズの粉末粒子、粒、フィラー(filler)、添加剤として定義できる。前記熱拡散剤はセラミック材質を含み、前記セラミック材質は同時塑性される低温塑性セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)または高温塑性セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)を含む。前記セラミック材質は窒化物または酸化物のような絶縁性物質のうち、熱伝導度が窒化物や酸化物より高い金属窒化物で形成され、前記金属窒化物は、例えば熱伝導度が140W/mK以上の物質を含むことができる。前記セラミック材質は、SiO、Si、Si、Si、SiO、Al、BN、Si、SiC(SiC−BeO)、BeO、CeO、AlNのようなセラミック(Ceramic)系列でありうる。前記熱伝導性物質は、C(ダイアモンド、CNT)の成分を含むことができる。前記熱拡散剤は前記支持部材151の内に1〜99wt/%位で含まれることができるので、熱拡散効率のために50%以上に添加できる。
【0112】
前記支持部材151はインキまたはペーストに高分子物質を混合して形成されることができ、前記高分子物質の混合方式は、ボールミール、油性ボールミール、インペラーミキシング、ビードミール(Bead Mill)、バスケットミール(Basket Mill)を用いる。この場合、均等な分散のために溶媒と分散剤が使われることができ、溶媒は粘度調節のために添加され、インキの場合は3〜400Cps、ペーストの場合は1000〜1百万Cpsが好ましい。また、その種類は、水、メタノール(Methanol)、エタノール(ethanol)、イソプロパノール(isopropanol)、ブチルカルビトール(butylcabitol)、MEK、トルエン(toluene)、キシレン(xylene)、ジエチレングリコール(Diethylene Glycol;DEG)、ホルムアミド(Formamide;FA)、α−テルピネオール (α−terpineol;TP)、γ−ブチロラクトン(γ−butylrolactone;BL)、メチルセルロソルブ(Methylcellosolve;MCS)、プロピルメチルセルロソルブ(Propylmethylcellosolve;PM)のうち、単独または複数の組合を含むことができる。追加的に粒子間の結合を増加させるために、1- トリメチルシリル(Trimethylsilyl)but-1-yne-3-ol、アリトリメティルシラン(Allytrimethylsilane)、トリメチルシリルメタンスルホナート(Trimethylsilyl methanesulfonate)、トリメチルシリルトリクロロアセテート(Trimethylsilyl tricholoracetate)、メチルトリメチルシリルアセテート(Methyl trimethylsilylacetate)、メチルトリメチルシリルプロピオン酸(Trimethylsilyl propionic acid)などのシラン系列の添加物が入ることができるが、この場合、ゲル化(gelation)の危険性があるので、添加の選択は慎重を期しなければならない。
【0113】
ここで、製造工程上で、ソルダーバンプのような連結電極は予め製造してボンディングした後、前記連結電極の周りに支持部材を形成することができる。反対に、インキまたはペーストのような絶縁層はプリントまたはディスペンシングした後、硬化させた後、連結電極に相応する孔を形成した後、伝導性材質を詰めて連結電極を形成することができる。
【0114】
前記支持部材151の厚さは前記第1連結電極141及び第2連結電極143の上面の高さと同一な高さを有する厚さで形成される。
【0115】
前記支持部材151は、前記第1連結電極141、前記第2連結電極143、前記第1電極135、及び前記第2電極137の周りに詰められるようになる。前記支持部材151の上面には前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の上面が露出される。
【0116】
前記支持部材151は絶縁性支持層であって、複数の連結電極141、143の周りを支持するようになる。即ち、前記複数の連結電極141、143は前記支持部材151の内に挿入された形態に配置される。
【0117】
前記支持部材151の厚さ(T1)は、前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の上面が露出される程度に形成される。前記支持部材151に対して所定温度、例えば200℃±100℃内で硬化され、このような硬化温度は半導体層に影響を与えない範囲である。
【0118】
ここで、前記基板111の厚さは30μm以上の厚さ、または前記基板111の下面のポリッシング過程を経て30μm〜150μm範囲の厚さで形成される。これは、発光素子100の内に前記基板111の反対側に別途の支持部材151をさらに具備することによって、基板111が光を放出する層として使われるので、前記基板111の厚さはより薄く加工できる。ここで、前記支持部材151、前記第1連結電極141、及び第2連結電極143の表面をCMP(chemical mechanical polishing)工程のようなポリッシング工程を遂行することができる。他の例として、前記支持部材151を形成した後、前記支持部材151の上に電極孔を各々形成し、前記電極孔を通じて第1連結電極及び第2連結電極を形成して完成することができる。
【0119】
図7のように製造された発光素子を180度回転させた後、図8のように前記基板111の上面S1、即ち半導体層が形成された面(下面)の反対側の面には第1エッチング方式により複数の突起11を有する第1パターン部を形成するようになる。前記第1エッチング方式は、湿式エッチング及びドライエッチングのうちの少なくとも1つに利用できる。前記第1パターン部が形成されれば、前記基板111の上部を通じて第2エッチング方式により処理して複数の凹部12を有する第2パターン部を形成するようになる。前記第2エッチング方式は、湿式エッチング及びドライエッチングのうちの少なくとも1つが利用できる。前記凹部12は前記突起11に形成され、また前記基板111の上面領域のうち、平坦な面にも形成できる。前記凹部12のサイズは突起11のサイズより1/2または50%以下のサイズに形成されることができ、これの詳細な説明は図1を参照することにする。ここで、前記湿式エッチング方式を用いて不規則的な間隔を有する凹部または突起を形成することができ、ドライエッチング方式を用いて周期的なまたは不規則的な間隔を有する凹部または突起を形成することができる。
【0120】
図9の発光素子は個別チップ単位でスクライビング、ブレーキングまたは/及びカッティングして、図1のような個別発光素子に提供できる。前記発光素子はウエハレベルでパッケージングされることで、モジュール基板の上に別途のワイヤー無しでフリップボンディング方式により搭載できる。図9の発光素子は、図10のようにモジュール基板170の上に搭載されて発光モジュールのような装置に利用できる。
【0121】
前記支持部材151の上面面積は、前記基板111の下面面積より同一な面積であることがあり、その厚さは前記各電極135、137の上面より高く形成される。
【0122】
図10は、図1の発光素子が搭載された発光装置を示す図である。
【0123】
図10を参照すると、発光素子100は、モジュール基板170の上にフリップ方式により搭載される。
【0124】
前記モジュール基板170は、金属層171の上に絶縁層172が配置され、前記絶縁層172の上に第1電極パッド173及び第2電極パッド174が形成され、前記第1電極パッド173及び第2電極パッド174はランドパターンであって、電源を供給してくれるようになる。前記絶縁層172の上には前記電極パッド173、174の領域を除外した領域に保護層175が形成され、前記保護層175はソルダーレジスト(Solder resist)層、反射層、または絶縁層であって、白色または緑色保護層を含む。前記保護層175は光を効率的に反射させて、反射光量を改善させることができる。
【0125】
前記モジュール基板170は、回路パターン(図示せず)を含む印刷回路基板(PCB:Printed Circuit Board)でありうる。但し、前記モジュール基板170は樹脂系列のPCB、メタルコアPCB(MCPCB:Metal Core PCB)、軟性PCB(FPCB:Flexible PCB)などを含むこともでき、これに対して限定するものではない。
【0126】
前記第1電極パッド173の上には前記発光素子100の第1連結電極141が対応され、前記第2電極パッド174の上には前記発光素子100の第2連結電極143が対応される。前記第1電極パッド173と前記第1連結電極141とはボンディング物質177によりボンディングされ、前記第2電極パッド174及び前記第2連結電極143はボンディング物質177によりボンディングされる。
【0127】
前記発光素子100は、前記第1電極パッド173及び第2電極パッド174から供給された電源により動作し、発生された熱は前記第1連結電極141及び第2連結電極143を通じて伝導された後、前記支持部材151の全表面を通じて放熱できる。前記支持部材151の下面は前記モジュール基板170の上面から離隔し、その離隔した距離は前記ボンディング物質177の厚さ位に離隔できる。
【0128】
前記発光素子100の第1連結電極141、第2連結電極143、及び支持部材151の下面と前記モジュール基板170の上面との間の間隔は、同一な間隔で形成される。
【0129】
前記モジュール基板170の上には1つの発光素子100を搭載した構成に対して開示したが、複数の発光素子をアレイすることができ、これに対して限定するものではない。
【0130】
図11は、本発明の第2実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0131】
図11を参照すると、発光素子は、前記支持部材151の反対側基板111の表面、即ち光出射面に形成された蛍光体層161を含む。前記蛍光体層161は蛍光フィルム、または塗布された層であることがあり、単層または多層で形成される。
【0132】
前記蛍光体層161は、透光性樹脂層の内に蛍光体が添加される。前記透光性樹脂層はシリコンまたはエポキシのような物質を含み、前記蛍光体はYAG、TAG、シリケート(Silicate)、ナイトライド(nitride)、オキシ−ナイトライド(Oxy-nitride)系物質のうちから選択的に形成される。前記蛍光体は、赤色蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体のうちの少なくとも1つを含み、前記活性層117から放出された光の一部を励起させて異なる波長で発光するようになる。
【0133】
前記蛍光体層161は、前記基板111の上面S1、前記基板111及び前記発光構造物120の少なくとも一側面S2に形成される。前記蛍光体層161の厚さは1〜100,000μmで形成され、他の例として1〜10,000μmの厚さで形成される。前記蛍光体層161の厚さは発光構造物120の厚さ方向の長さでありうる。
【0134】
前記蛍光体層161は互いに異なる蛍光体層を含むことができ、前記互いに異なる蛍光体層は、第1層は、赤色、黄色、緑色蛍光体層のいずれか1つの蛍光体層であり、第2層は、前記第1層の上に形成され、前記第1層と異なる蛍光体層で形成される。前記蛍光体層161は重畳されない第1領域と第2領域に互いに異なる蛍光体層を配置することができる。前記蛍光体層161と前記発光構造物の側面には保護のための透光性樹脂材質の保護層がさらに形成されることができ、これに対して限定するものではない。
【0135】
前記基板111と前記蛍光体層161との間の領域には前記基板111の上面より第1深さに凹な第1凹部11Aを有する第1凹凸構造の第1パターン部と、前記凹部11Aのサイズより50%以下に小さいサイズを有する第2凹部12を有する第2凹凸構造の第2パターン部を含み、前記第1凹部11Aは、凹部、溝部、またはリセス部として定義することができ、前記第2凹部12は前記第1凹部11A及び上面S1に凹及び凸に形成された微細凹凸またはラフネスを含む。これによって、前記基板111の上面S1は複数の第1凹部11Aを有する凹凸構造に微細凹凸構造が形成される。前記微細凹凸の間隔は第1凹部11Aの間隔より狭い間隔で形成される。前記第2凹部12の内には前記蛍光体層161が配置される。
【0136】
前記第1凹部11Aと第2凹部12により光指向角が変換されて、前記基板111の上部を通じて抽出される光量を増加させることができる。これによって、前記基板111の上部への光抽出効率が改善されることによって、前記蛍光体層161による色混合が改善できる。
【0137】
図12は、本発明の第3実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【0138】
図12を参照すると、前記基板111の上部には複数の突起11Bが形成され、前記複数の突起11Bは前記支持部材151の反対側方向に突出して、前記基板111を通じて入射される光の臨界角を変化させるようになる。これによって、発光素子の光抽出効率は改善できる。前記突起11Bは、半球型レンズ形状、多角形状の構造物がストライプ形態に配列できる。前記突起11Bの表面と前記基板111の上面には複数の凹部12を有する第2パターン部が形成される。前記第2パターン部は微細凹凸またはラフネスに形成され、これに対して限定するものではない。前記凹部12の内には前記蛍光体層162が配置される。
【0139】
前記基板111の上面には蛍光体層162が配置され、前記蛍光体層162の下面は前記突起11Bに沿って凹凸形状に形成され、上面はフラット形状または凹凸形状に形成される。前記蛍光体層162の下面は前記基板111の上面に接触するか、または離隔することがあり、これに対して限定するものではない。
【0140】
前記蛍光体層162は前記基板111の上面のみに形成されたり、前記基板111及び前記発光構造物120の側面にも形成され、これに対して限定するものではない。
【0141】
図13は本発明の第4実施形態に従う発光素子を示す図であり、図14は図13の底面図である。
【0142】
図13及び図14を参照すると、支持部材152、152Aの間には分離溝152Bが形成され、前記分離溝152Bは前記支持部材152、152Aを両側に分割させる。第1支持部材152は前記発光構造物120の一側の下に配置され、前記第1連結電極141の周りに形成される。第2支持部材152Aは前記発光構造物120の他側の下に配置され、前記第2連結電極143の周りに形成される。
【0143】
前記分離溝152Bは前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間を物理的及び電気的に分離させ、下部の絶縁層133が露出される。
【0144】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aは絶縁性物質または伝導性物質で形成される。前記絶縁性材質は前述した熱拡散剤を有する樹脂材質であり、前記伝導性材質はカーボン(Carbon)、シリコンカーバイド(SiC)のような伝導性物質または金属でも形成できる。前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aが伝導性材質の場合、前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の材質とは異なる材質で形成される。
【0145】
ここで、前記伝導性物質の第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとは分離溝152Bにより分離されることによって、電気的なショート問題を解決することができる。
【0146】
前記分離溝152Bは前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間の間隔(D6)を有し、その深さは前記第2支持部材152Aの厚さ(T1)で形成される。前記分離溝152Bは、前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間の電気的な干渉を防止する。
【0147】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aの下面は前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面と同一平面上に配置される。ここで、前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aが伝導性材質であっても、前記第1連結電極141及び第2連結電極143を通じて搭載できる。
【0148】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間にはセラミック系列の絶縁物質がさらに配置され、前記セラミック系列の絶縁物質は前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aの下面と同一な水平面上に配置される。
【0149】
前記基板111の上面S1には複数の突起11を有する第1パターン部、前記突起11より小さなサイズを有する複数の凹部12を有する第2パターン部を含む。前記基板111の上部に配置された前記蛍光体層161は前記基板111の上面S1に接触するか離隔することがあり、これに対して限定するものではない。前記凹部12の内には前記蛍光体層161が配置される。
【0150】
図15は本発明の第5実施形態に従う発光素子を示す側断面図であり、図16は図15の発光素子の底面図である。
【0151】
図15及び図16を参照すると、発光素子は複数の支持部材153、153Aを含み、前記複数の支持部材153、153Aは各連結電極141、143の周りに形成される。第1連結電極141の周りは第1支持部材153によりカバーされ、前記第2連結電極143の周りは第2支持部材153Aによりカバーされる。前記第1及び第2支持部材153、153Aの材質は絶縁性材質または伝導性材質でありうる。
【0152】
前記第1支持部材153の幅(W3)は前記第1連結電極141の幅より広く形成されることによって、前記第1支持部材153は熱伝導及び電気的な伝導経路に使われることができる。前記第2支持部材153Aの幅(W4)は前記第2連結電極143の幅より広く形成されることによって、前記第2支持部材153Aは熱伝導及び電気的な伝導経路に使われることができる。
【0153】
前記第1支持部材153及び前記第2支持部材153Aの間の間隔(D7)は発光構造物120のいずれか一辺の長さの1/2以上離隔できる。
【0154】
前記第1支持部材153と前記第2支持部材153Aとの間にはセラミック系列の絶縁物質がさらに配置され、前記セラミック物質の絶縁物質は前記第1支持部材153と前記第2支持部材153Aの下面と同一な水平面上に配置される。前記第1及び第2支持部材153、153Aの間には絶縁物質が詰められることができ、これに対して限定するものではない。
【0155】
図15のように前記基板111と前記蛍光体層161との間には透光性樹脂層160がさらに形成され、前記透光性樹脂層160は前記基板111の屈折率より低い樹脂材質、例えばシリコンまたはエポキシのような材質で形成される。
【0156】
前記基板111の上面S1には突起11を有する第1パターン部と、前記突起11よりサイズの小さい凹部12を有する第2パターン部が形成され、前記突起11の間に前記透光性樹脂層160が配置される。前記透光性樹脂層160の厚さは前記基板111の上面S1と前記蛍光体層161の下面との間の距離であって、前記突起11の厚さ(または、高さ)と同一であるか、より高いか低く形成される。また、前記透光性樹脂層160は、前記蛍光体層161を前記基板111の上部に接着させることができ、前記基板111を通じて前記透光性樹脂層160に進行する光の界面損失を最小化させることができる。前記突起11に配置された凹部12には前記蛍光体層161が配置され、前記凹部12の内には透光性樹脂層160が配置される。
【0157】
図17は、本発明の第6実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0158】
図17を参照すると、第1連結電極141Aの幅(W5)は前記第1電極135の幅より広く形成され、前記第1連結電極141A及び前記第1電極135の側面は前記発光構造物120及び前記基板111の側面と同一平面上に配置される。前記発光構造物120の一部領域(A1)は前記第1導電型半導体層115のエッチ領域が露出されるようにエッチングできる。前記発光構造物120のエッジ領域は前記第1導電型半導体層115のエッジ領域に沿って前記発光構造物120の側面から所定間隔(D8)で離隔し、ループ形状に形成される。前記第1電極135の一部135Aは前記第1電極135に連結され、前記第1導電型半導体層115のエッジ領域に沿ってループ形状に形成され、前記ループ形状はオープンループまたは閉ループ形状でありうる。
【0159】
前記第2連結電極143Aの幅(W6)は前記第2連結電極137の幅より広く形成される。
【0160】
前記蛍光体層161の表面161Aはラフネスのような光抽出構造で形成される。
【0161】
前記蛍光体層161と前記基板111との間に透光性樹脂層160が配置される。前記透光性樹脂層160は、前記基板111の突起11と、前記基板111の上面S1に接触されるように形成され、凹部12の内に配置される。
【0162】
図18は、本発明の第7実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0163】
図18を参照すると、基板111の上面に蛍光体層163が形成され、前記蛍光体層163の上にレンズ164が形成される。前記基板111の上面S1には、複数の突起11を有する第1パターン部と、前記突起11のサイズより小さなサイズを有する複数の凹部12を有する第2パターン部が形成される。前記蛍光体層163は前記基板111の上面に所定厚さで形成され、前記蛍光体層163は前記第2パターン部の凹部12の内に配置され、これに対して限定するものではない。
【0164】
前記レンズ164は、前記蛍光体層163の上に凸レンズ形状に形成される。前記レンズ164の形状は、他の例として、凹レンズ、凹凸パターンを有する非球面レンズ形状を含むことができる。また、前記レンズ164は、他の例として、上面または/及び下面中心部が凹な全反射面を有するレンズ形状に形成される。
【0165】
前記反射電極層131の下には複数の第2電極137が形成され、前記複数の第2電極137の下には第2連結電極143が各々配置される。前記第2連結電極143の間は所定間隔(T3)で離隔し、発光素子の底面から見ると、ドットマトリックスのような形態に配置される。前記支持部材151は、前記第1連結電極141及び複数の第2連結電極143の間に配置されて、絶縁性支持層として機能するようになる。前記発光構造物120の下に複数の第2連結電極143が配置されることによって、前記支持部材151の強度を補強することができ、電気的な接触効率は改善できる。また、前記発光素子の第2連結電極143での接合不良を防止することができる。実施形態は、前記第1連結電極141が複数で形成され、これに対して限定するものではない。
【0166】
図19は、本発明の第8実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0167】
図19を参照すると、発光構造物120の一部領域(A1)はエッチング領域であって、互いに異なる領域で第1導電型半導体層115を露出させる。前記第1導電型半導体層115の下には第1電極135が各々形成され、前記反射電極層131の下には第2電極137が各々形成される。前記第1電極135と第2電極137とが交互に配置されて、電流を均一に供給することができる。前記蛍光体層165は前記基板111の上に形成される。前記発光構造物120は複数のセルで形成されることによって、輝度を改善させることができる。前記基板111の上面S1には複数の突起11を有する第1パターン部と、前記突起11のサイズより小さなサイズを有する複数の凹部12を有する第2パターン部が形成される。前記基板111と前記蛍光体層165との間に透光性樹脂層160が配置され、前記透光性樹脂層160は前記突起11と凹部12に接触され、前記蛍光体層165を接着させることができる。
【0168】
図20は、本発明の第9実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。第9実施形態を説明するに当たって、第1実施形態と同一な部分は同一な符号で処理し、重複説明は省略する。
【0169】
図20を参照すると、発光素子は発光構造物120の下に反射電極層130及び第2電極パッド132が配置され、前記反射電極層130は前記第2導電型半導体層119の下にオーミック及び反射電極として機能し、前記第2電極パッド132は層またはパターン形状を含む。前記発光構造物120の上に基板111が配置され、前記基板111の上面S1には複数の突起11を有する第1パターン部と、前記突起11のサイズより小さなサイズを有する複数の凹部12を有する第2パターン部が形成される。前記第1パターン部の構造と前記第1パターン部の内に形成される第2パターン部の構造は変更されることができ、前記の構造に限定するものではない。
【0170】
前記第1導電型半導体層115の下には第1電極パッド134が配置され、前記第1電極パッド134は前記第1導電型半導体層115に接触され、前記第1電極ボンディング層136と前記第1導電型半導体層115との間に接合される。前記第1電極ボンディング層136は前記第1電極パッド134と前記第1連結電極141との間に接合され、電気的に連結させる役割をする。前記第1電極ボンディング層136は第1接合電極136A及び前記第1接合電極136Aの下に第2接合電極136Bを含み、前記第1接合電極136Aは前記第1電極パッド134と接合され、前記第2接合電極136Bは前記第1連結電極141と前記第1接合電極136Aとの間に接合される。
【0171】
前記第1電極パッド134は後述する第2電極パッド132の積層構造と同一な物質及び厚さ範囲を有する構造で形成され、例えば前記第1電極パッド134及び第2電極パッド132は、接着層、前記接着層の下に反射層、前記反射層の下に拡散防止層、前記拡散防止層の下にボンディング層を含む。前記第1電極ボンディング層136は前記第1連結電極141と第1電極パッド134との間に接合されて、前記第1連結電極141と前記第1電極パッド134との接合を改善させることができる。
【0172】
前記第1電極ボンディング層136の第1接合電極136Aは、前記第1連結電極141に接合された第2接合電極136Bと接合されることで、前記第1連結電極141の物理的な接合と電気的な連結を改善させることができる。
【0173】
前記第2導電型半導体層120の下面には反射電極層130が形成され、前記反射電極層130の下には第2電極パッド132が形成される。前記反射電極層130の下面面積は前記第2電極パッド132の上面面積と同一または小さいことがあり、これに対して限定するものではない。前記第2電極パッド132と前記第2連結電極143との間には第2電極ボンディング層138が形成されて、前記第2電極パッド132と第2連結電極143との間の接合力を改善させることができる。
【0174】
前記第2電極ボンディング層138は、前記第2電極パッド132と前記第2連結電極143とを連結させる役割をする。前記第2電極ボンディング層138は、第3接合電極138A及び前記第3接合電極138Aの下に第4接合電極138Bを含む。前記第3接合電極138Aは前記第2電極パッド132と接合され、前記第4接合電極138Bは前記第2連結電極143と前記第3接合電極138Aとの間に接合される。
【0175】
前記第2電極ボンディング層138は前記第2連結電極143と第2電極パッド132との間に接合されて、前記第2連結電極143と前記第2電極パッド132との接合を改善させることができる。前記第1電極パッド134は第1電極であり、前記第2電極パッド132は第2電極として機能するようになる。
【0176】
図21は、本発明の実施形態に従う反射電極層及び第2電極パッドの一例を示す図である。
【0177】
図21を参照すると、反射電極層130は、オーミック接触層1、前記オーミック接触層1の下に反射層2、前記反射層2の下に拡散防止層3、前記拡散防止層3の下に保護層4を含む。
【0178】
前記オーミック接触層1は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、SnO、InO、INZnO、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、Ni、Cr、及びこれらうちの2以上の合金のうちから選択され、少なくとも1層に形成される。前記オーミック接触層1の厚さは1〜1,000Åで形成される。
【0179】
前記反射層2は前記オーミック接触層1の下に反射率が70%以上の物質、例えば、Al、Ag、Ru、Pd、Rh、Pt、Irの金属と前記の金属のうちの2以上の合金のうちから選択できる。前記反射層2の金属は前記第2導電型半導体層の下にオーミック接触され、この場合、前記オーミック接触層1は形成しないことがある。前記反射層2の厚さは1〜10,000Åで形成される。
【0180】
前記拡散防止層3は、Au、Cu、Hf、Ni、Mo、V、W、Rh、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらうちの2以上の合金のうちから選択できる。前記拡散防止層3は互いに異なる層の境界で層間拡散を防止するようになる。前記拡散防止層3の厚さは1〜10,000Åで形成される。
【0181】
前記保護層4は、Au、Cu、Hf、Ni、Mo、V、W、Rh、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらうちの2以上の合金のうちから選択され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記反射電極層130は、オーミック接触層1、拡散防止層3、及び保護層4のうち、少なくとも1つを含まないことがある。
【0182】
前記第2電極パッド132は、接着層5、前記接着層5の下に反射層6、前記反射層6の下に拡散防止層7、前記拡散防止層7の下にボンディング層8を含む。前記接着層5は前記反射電極層130に接着され、Cr、Ti、Co、Ni、V、Hf、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜1,000Åで形成される。前記反射層6は前記接着層5の下に形成され、その物質はAg、Al、Ru、Rh、Pt、Pd、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記拡散防止層7は前記反射層6の下に形成され、その物質はNi、Mo、W、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åを含む。前記ボンディング層8は、Al、Au、Cu、Hf、Pd、Ru、Rh、Pt、及びこれらの選択的な合金で形成され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記第2電極パッド130は前記反射層6を含まないことがある。
【0183】
前記反射電極層130及び第2電極パッド132のうちの少なくとも1つは、図1またはその以外の他の実施形態に開示された反射電極層及び第2電極パッドに同一に適用され、これに対して限定するものではない。
【0184】
図22は、図20の電極ボンディング層の一例を示す図である。
【0185】
図22を参照すると、前記第2電極ボンディング層138は第3接合電極138A及び第4接合電極138Bを含み、前記第3接合電極138Aは少なくとも3個の金属層で形成される。前記第3接合電極138Aは、接着層21、前記接着層21の下に支持層22、前記支持層22の下に保護層23を含む。前記接着層21は第2電極パッドと接着され、Cr、Ti、Co、Cu、Ni、V、Hf、及びこれらのうちの2以上の合金のうちで形成され、その厚さは1〜1,000Åで形成される。前記支持層22は前記接着層21の厚さより厚く形成された層であって、Ag、Al、Au、Co、Cu、Hf、Mo、Ni、Ru、Rh、Pt、Pd、及びこれらのうちの2以上の合金のうちから選択的に形成され、その厚さは1〜500,000Åの範囲で、他の例として1,000〜10,000Åの厚さで形成される。前記保護層23は前記第1導電型半導体層に及ぼす影響を保護するための層であって、Au、Cu、Ni、Hf、Mo、V、W、Rh、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらのうちの2以上の合金のうちから選択的に形成され、その厚さは1〜50,000Åで形成される。
【0186】
前記第3接合電極138Aの接着層21と支持層22の積層周期は反復的に積層され、その積層周期は1周期以上に形成される。
【0187】
前記第4接合電極138Bは少なくとも3個の金属層で形成され、接着層24、前記接着層24の下に拡散防止層25、前記拡散防止層25の下にボンディング層26を含む。前記接着層24は前記第3接合電極138Aと接着された層であって、Cr、Ti、Co、Ni、V、Hf、及びこれらうちの2以上の合金のうちから選択され、その厚さは1〜1,000Åで形成される。前記拡散防止層25は層間拡散を防止するための層であって、Ni、Mo、Hf、W、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらの2以上の合金のうちから選択され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記ボンディング層26は第1連結電極とのボンディングのための層であって、Au、Cu、Ni、Hf、Mo、V、W、Rh、Ru、Pt、Pd、La、Ta、Ti、及びこれらうちの2以上の合金のうちから選択され、その厚さは1〜10,000Åで形成される。前記第4接合電極138Bの接着層24と拡散防止層25の積層周期は反復的に積層され、その積層周期は1周期以上に形成される。図22の第2電極ボンディング層の構造は図1またはその以外の他の実施形態の電極に適用され、これに対して限定するものではない。
【0188】
図23は、図20の第1電極ボンディング層の一例を示す図である。
【0189】
図23を参照すると、前記第1電極ボンディング層136は第1接合電極136A及び第2接合電極136Bを含み、前記第1接合電極136Aは図20の第3接合電極138Aと同一な金属層、例えば接着層31、前記接着層31の下に支持層32、前記支持層32の下に保護層33の積層構造で形成される。前記第2接合電極136Bは図20の第2接合電極138Bと同一な金属層、例えば接着層34、前記接着層34の下に拡散防止層35、前記拡散防止層35の下にボンディング層36の積層構造を含む。これによって、前記第1接合電極136Aは前記第1電極パッドと前記第2接合電極136Bとの間に配置され、前記第2接合電極136Bは前記第1接合電極136Aと第1連結電極141との間に配置される。第1接合電極136A及び第2接合電極136Bは図22の第3接合電極及び第4接合電極の積層構造を参照することにする。図23の第1電極ボンディング層の構造は図1の第1電極またはその以外の他の実施形態に適用され、これに対して限定するものではない。
【0190】
図24は、図20の第2電極ボンディング層の他の例である。
【0191】
図20及び図24を参照すると、前記第2電極ボンディング層138の第3接合電極138Aの上面は前記第2電極パッド132の下面の面積と同一な面積で形成される。前記第2電極ボンディング層138の第3接合電極138Aの上面面積は前記第4接合電極138Bの上面面積よりは大きく、前記第2電極の下面面積以下に形成される。図24の第2電極パッド及び第2電極ボンディング層の構造は図1またはその以外の他の実施形態の電極に適用され、これに対して限定するものではない。
【0192】
図25は、図1の発光素子が搭載された発光素子パッケージを示す図である。
【0193】
図25を参照すると、発光素子パッケージ200は、胴体部211、前記胴体部211に設置された第1リード電極215及び第2リード電極217、モールディング部材219、及び発光素子100を含む。
【0194】
前記胴体部211は高反射樹脂系列(例;PPA)、ポリマー系列、プラスチック系列のうちから選択的に射出成形されるか、単層または多層の基板積層構造で形成される。前記胴体部211は上部が開放されたキャビティ212を含み、前記キャビティ212の周り面は傾斜するか、キャビティ底面に対して垂直するように形成される。
【0195】
前記キャビティ212には第1リード電極215及び第2リード電極217が配置され、前記第1リード電極215及び第2リード電極217は互いに離隔する。
【0196】
前記第1リード電極215及び第2リード電極217の上に発光素子100がフリップ方式によりボンディングされる。即ち、前記発光素子100の第1連結電極141は第1リード電極215にボンディングされ、前記第2連結電極143は第2リード電極217にボンディングされる。
【0197】
前記第1リード電極215及び前記第2リード電極217の上面と前記発光素子100の下面、即ち第1連結電極141、第2連結電極143、及び前記支持部材151の下面の間の間隔は同一な間隔で形成される。
【0198】
前記発光素子100の支持部材151は、前記第1リード電極215及び前記第2リード電極217の上に離隔し、全表面を通じて放熱する。
【0199】
前記キャビティ212の内にはモールディング部材219が形成され、前記モールディング部材219はシリコンまたはエポキシのような透光性樹脂材質で形成され、蛍光体を含むことができる。
【0200】
前記発光素子100の内部で発生した光は発光素子100の上面及び側面を通じて大部分の光が抽出され、前記抽出された光は前記モールディング部材219を通じて外部に放出できる。ここで、前記発光素子100の上面に図1のように形成された第1パターン部と第2パターン部により基板の上面を通じた光抽出効率はより改善できる。
【0201】
前記発光素子パッケージ200は、前記に開示された実施形態の発光素子のうちの1つまたは複数で搭載することができ、これに対して限定するものではない。前記発光素子パッケージは蛍光体層を有する他の実施形態の発光素子が搭載された場合、前記モールディング部材219の内に別途の蛍光体を添加しないことがあり、互いに異なる蛍光体または互いに類似なカラーを発光する蛍光体を添加することができる。
【0202】
図26は、本発明の第10実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0203】
図26を参照すると、発光素子101は、第1導電型半導体層115、活性層117、第2導電型半導体層119、反射電極層131、絶縁層133、第1電極135、第2電極137、第1連結電極141、第2連結電極143、及び支持部材151を含む。
【0204】
前記発光素子101は上面は第1導電型半導体層115の上面S3であり、下面は支持部材151の下面となる。前記第1導電型半導体層115の上面S3と前記支持部材151の下面は互いに反対側の面に対応する。前記発光素子101は図1の構造から基板が除去されることによって、全体厚さが薄くなることができるが、前記支持部材151の厚さをより増加させてくれて発光素子101を支持するようにすることができる。
【0205】
前記第1導電型半導体層115の上面S3には複数の突起13を有する第3凹凸構造の第3パターン部と、前記第1凹凸構造の上に複数の凹部14を有する第4凹凸構造の第4パターン部を含む。前記第4凹凸構造は前記第3凹凸構造の上に前記突起13のサイズより小さなサイズを有する微細凹凸に形成される。
【0206】
前記第3パターン部の突起13は前記第1導電型半導体層115の上面S3から突出する形状または陽刻形状に形成される。他の例として、前記第3パターン部は前記第1導電型半導体層115の上面S3より低い深さに凹な形状または陰刻形状の凹部を含むことができる。前記第4パターン部の凹部14は前記突起13の表面と前記第1導電型半導体層115の上面S3に前記突起11のサイズより小さなサイズに陰刻形状または凹な形状に形成される。他の例として、前記第4パターン部は陽刻形状または凹な形状を有し、前記突起13のサイズより小さなサイズの微細突起で形成される。
【0207】
前記第3パターン部は陽刻形状の突起13と陰刻形状を有する平坦な上面を有する第1凹凸構造を含み、前記第4パターン部は前記第1凹凸構造の上に陰刻形状を有する第2凹凸構造を含む。
【0208】
前記第3パターン部の配列形状は上面から見てマトリックス形態または格子形態に形成される。
【0209】
前記の実施形態は説明の便宜のために、前記第3パターン部は突起11として説明し、前記第4パターン部は凹一構造を有する凹部12として説明することにし、これに対して限定するものではない。前記発光素子101の最上層は第1導電型半導体層115が配置された構造として説明したが、第1半導体層が配置され、これに対して限定するものではない。
【0210】
前記第1導電型半導体層115の下面には活性層117が形成され、前記下面の反対側の上面S3には前記第1導電型半導体層115の上面S3より上方に突出した複数の突起13及び前記複数の突起13に形成された凹部14を含む。前記複数の突起13は側断面が半球形状、円錐形状、多角錐形状、円柱または多角柱のような柱形状、または錐台形状のような形状に形成される。前記各突起は上面視して、円形状、多角形状、球面と角面とが混合された形状を含むことができる。
【0211】
前記凹部14は前記各突起13の表面より凹な形状に形成され、その側断面が半球形状、円錐形状、多角錐形状、円柱または多角柱のような柱形状、または錐台形状のような形状に形成される。前記各凹部14は上面視して、円形状、多角形状、球面と角面とが混合された形状を含むことができる。前記凹部14は前記第1導電型半導体層115の上面S3から前記第1導電型半導体層115の上面S3より凹に形成される。前記凹部14の最大幅は前記突起13の最大幅より小さく形成される。
【0212】
前記凹部14のサイズは前記突起13のサイズに比べて50%以下の小さなサイズに形成され、例えば1/2〜1/100範囲のサイズに形成される。前記突起13のサイズは突起14の最大幅、一辺の長さ、半径、厚さ、または高さ(L4)のうちの少なくとも1つであることがあり、前記凹部14のサイズは前記凹部14の最大幅、各辺の長さ、高さまたは深さ、半径、または厚さのうち、少なくとも1つでありうる。
【0213】
前記突起13の幅または厚さ(L4)は0.1μm−10μm範囲で形成される。前記突起13の厚さ(L4)は、例えば前記第1導電型半導体層115の厚さより小さなサイズであって、0.1μm−3μm範囲で形成される。ここで、前記突起13の幅は前記突起13の厚さまたは高さより大きいことがあり、これに対して限定するものではない。前記凹部14の幅、即ち最大幅は前記突起13の幅より小さな幅、例えば0.1nm−100nm範囲で形成されたり、不規則な場合、0.1nm−100μm範囲で長く形成される。前記突起13間の周期(L1)は0.1μm−100μm範囲で形成され、前記凹部14の間の周期は0.1μm−100μm範囲で形成される。
【0214】
前記突起13は入射される光の臨界角を変換させ、前記凹部14は前記突起13から入射される光と前記第1導電型半導体層115の上面S3に入射される光の臨界角を変換させるようになる。前記第1導電型半導体層115の上部に互いに異なる第3パターン部と第4パターン部を形成してくれることによって、入射される光の全反射割合を低めて光抽出効率を改善させることができる。
【0215】
前記突起13は、一定の周期(L3)で形成されたり、ランダムな間隔で形成され、前記凹部12は一定の周期で形成されたり、ランダムな間隔で形成される。ここで、前記第2パターン部の微細凹凸の間隔は前記突起13の周期(L3)より狭い間隔で形成される。実施形態の第3パターン部と第4パターン部は発光構造物120の上に基板が除去されることによって、光の飛行経路が短くなって内部で進行する光が全反射されて損失される量が増加することを改善させることができる。
【0216】
前記第1導電型半導体層115、活性層117、及び第2導電型半導体層119は、発光構造物120として定義できる。前記発光構造物120は、III族−V族化合物半導体を含み、例えばInAlGA1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体を有し、紫外線帯域から可視光線帯域の波長範囲の内で所定のピーク波長を発光することができる。
【0217】
前記発光素子101は、前記第1導電型半導体層115、活性層117、及び前記第2導電型半導体層119を発光構造物120として定義することができ、前記発光構造物は、N−P接合構造、P−N接合構造、N−P−N接合構造、P−N−P接合構造のうち、いずれか1つの構造で具現できる。ここで、前記PはP型半導体層であり、前記NはN型半導体層であり、前記−はP型半導体層とN型半導体層とが直接接触されるか間接接触された構造を含む。以下、説明の便宜のために、発光構造物120の最上層は第2導電型半導体層119として説明することにする。
【0218】
前記発光素子101は、図1の発光素子から基板が除去された構造であり、トップ側に前記第1導電型半導体層115の上面が配置される。
【0219】
前記第2導電型半導体層119の下には反射電極層131が形成される。前記反射電極層131は、オーミック接触層、反射層、拡散防止層、及び保護層のうち、少なくとも1つを含む。前記反射電極層131は、オーミック接触層/反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、反射層/拡散防止層/保護層の構造で形成されたり、オーミック接触層/反射層/保護層の構造で形成されたり、反射層/拡散防止層で形成されたり、反射層で形成される。このような反射電極層131は、前記反射電極層131は図21を参照することにする。
【0220】
前記反射電極層131は透光性電極層/反射層の積層構造を含むことができ、前記透光性電極層は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、SnO、InO、INZnO、ZnO、IrOx、RuOxのグループのうちから選択できる。前記透光性電極層の下には反射層が形成され、前記反射層は第1屈折率を有する第1層と第2屈折率を有する第2層とが交互に2ペア以上積層された構造を含み、前記第1及び第2屈折率は互いに異なり、前記第1層と第2層は1.5−2.4の間の物質、例えば伝導性または絶縁性物質で形成され、このような構造はDBR(distributed bragg reflection)構造として定義できる。
【0221】
前記第2導電型半導体層119及び前記反射電極層131のうちの少なくとも1層の表面にはラフネスのような光抽出構造が形成され、このような光抽出構造は入射される光の臨界角を変化させて、光抽出効率を改善させることができる。
【0222】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は電源を供給するリード(lead)機能と放熱経路を提供するようになる。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は柱形状であることがあり、例えば球形、円柱または多角柱のような形状、またはランダムな形状を含むことができる。ここで、前記多角柱は等角であるか等角でないことがあり、これに対して限定するものではない。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の上面または下面形状は、円形、多角形を含むことができ、これに対して限定するものではない。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面は上面と異なる面積に形成され、例えば前記下面面積は上面面積より大きいか小さいことがある。
【0223】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143のうちの少なくとも1つは、前記発光構造物120の下面幅よりは小さく形成され、前記各電極135、137の下面幅または直径よりは大きく形成される。
【0224】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の直径または幅は1μm〜100,000μmで形成され、その高さは1μm〜100,000μmで形成される。ここで、前記第1連結電極141の厚さ(H1)は前記第2連結電極143の厚さ(H3)より長く形成され、前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面は同一な平面(即ち、水平面)の上に配置される。
【0225】
前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、いずれか1つの金属または合金を用いて単一層で形成され、前記の単一層の幅及び高さは1μm〜100,000μmで形成され、例えば前記単層層の厚さは前記第2電極143の厚さより厚い高さで形成される。
【0226】
前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、Ag、Al、Au、Cr、Co、Cu、Fe、Hf、In、Mo、Ni、Si、Sn、Ta、Ti、W、及びこれら金属の選択的な合金のうち、いずれか1つで形成される。前記第1連結電極141及び第2連結電極143は、前記第1電極135及び第2電極137との接着力の向上のためにIn、Sn、Ni、Cu、及びこれらの選択的な合金のうち、いずれか1つの金属でメッキできる。この際、メッキ厚さは1〜100,000Åが適用可能である。
【0227】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の表面にはメッキ層がさらに形成され、前記メッキ層はTinまたはその合金、Niまたはその合金、Tin−Ag−Cu合金で形成され、その厚さは0.5μm〜10μmで形成される。このようなメッキ層は他のボンディング層との接合を改善させることができる。
【0228】
前記絶縁層133は前記反射電極層131の下に形成される。前記絶縁層133は、前記第2導電型半導体層119の下面、前記第2導電型半導体層119及び前記活性層117の側面、前記第1導電型半導体層115の一部領域(A1)の下面に形成される。前記絶縁層133は、前記発光構造物120の下部領域のうち、前記反射電極層131、第1電極135及び第2電極137を除外した領域に形成されて、前記発光構造物120の下部を電気的に保護するようになる。
【0229】
前記絶縁層133は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、及び硫化物のうちの少なくとも1つで形成された絶縁物質または絶縁性樹脂を含む。前記絶縁層133は、例えばSiO、Si、Al、TiOのうちから選択的に形成される。前記絶縁層133は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記絶縁層133は発光構造物120の下にフリップボンディングのための金属構造物を形成する時、前記発光構造物120の下部表面に形成されて、前記発光構造物120の層間ショートを防止するために形成される。
【0230】
前記絶縁層133は前記反射電極層131の下面に形成されず、前記絶縁層133の発光構造物120の表面のみに形成される。これは、前記反射電極層131の下面には絶縁性の支持部材151が形成されることによって、前記絶縁層133を前記反射電極層131の下面まで延長しないことがある。
【0231】
前記絶縁層133は互いに異なる屈折率を有する第1層と第2層とが交互に配置されたDBR構造で形成され、前記第1層はSiO、Si、Al、TiOのうちのいずれか1つであり、前記第2層は前記第1層の以外の物質のうちのいずれか1つで形成される。
【0232】
前記絶縁層133は100〜10,000Å厚さで形成され、多層構造で形成された場合、各層は1〜50,000Åの厚さ、または各層当たり100〜10,000Åの厚さで形成される。ここで、前記多層構造の絶縁層133で各層の厚さは発光波長によって反射効率を変化させることができる。この場合、前記反射電極層は形成しないことがある。
【0233】
前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の材質は、Ag、Al、Au、Cr、Co、Cu、Fe、Hf、In、Mo、Ni、Si、Sn、Ta、Ti、W、及びこれらの選択的な合金で形成される。また、前記第1連結電極141と前記第2連結電極143は前記第1電極135と前記第2電極137との接着力のために、In、Sn、Ni、Cu、及びこれらの合金を用いたメッキ層を含むことができ、前記メッキ層の厚さは1〜100,000Åで形成される。前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143は、ソルダーボールまたは金属バンプのような単一金属に使われることができ、これに対して限定するものではない。
【0234】
前記支持部材151は、発光素子100を支持する支持層に使われる。前記支持部材151は絶縁性材質で形成され、前記絶縁性材質は、例えばシリコンまたはエポキシのような樹脂層で形成される。他の例として、前記絶縁性材質は、ペーストまたは絶縁性インキを含むことができる。前記絶縁性材質の材質は、その種類はポリアクリレート樹脂(polyacrylate resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノリック樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamides resin)、ポリイミド樹脂(polyimides resin)、不飽和ポリエステル樹脂(unsaturated polyesters resin)、ポリフェニレンエーテル樹脂(polyphenylene ether resin:PPE)、ポリフェニレンオキシド樹脂(polyphenilene oxide resin:PPO)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(polyphenylene sulfides resin)、シアネートエスター樹脂(cyanate ester resin)、ベンゾシクロブチン(benzocyclobutene:BCB)、ポリアミド−アミノデンドリマー(Polyamido-amine Dendrimers:PAMAN)、及びポリプロピレン−イミン(Polypropylene-imine:PPI)デンドリマー(Dendrimers)、及びPAMANの内部構造及び有機−シリコンの外面を有するPAMAN−OS(organosilicon)を単独またはこれらの組合を含んだ樹脂で構成される。前記支持部材151は前記絶縁層133と異なる物質で形成される。
【0235】
前記支持部材151の内にはAl、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、硫化物のような化合物のうち、少なくとも1つが添加できる。ここで、前記支持部材151の内に添加された化合物は熱拡散剤であることがあり、前記熱拡散剤は所定サイズの粉末粒子、粒、フィラー(filler)、添加剤に使われることができ、以下、説明の便宜のために熱拡散剤として説明することにする。ここで、前記熱拡散剤は絶縁性材質または伝導性材質であることがあり、そのサイズは1Å〜100,000Åで使用し、熱拡散効率のために1,000Å〜50,000Åのサイズで形成される。前記熱拡散剤の粒子形状は球形または不規則な形状を含むことができ、これに対して限定するものではない。
【0236】
前記熱拡散剤はセラミック材質を含み、前記セラミック材質は同時塑性される低温塑性セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)、高温塑性セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)、アルミナ(alumina)、水晶(quartz)、カルシウムジルコネート(calcium zirconate)、橄欖石(forsterite)、SiC、黒鉛、溶融シリカ(fused silica)、ムライト(mullite)、菫青石(cordierite)、ジルコニア(zirconia)、ベリリア(beryllia)、及び窒化アルミニウム(aluminum nitride)のうち、少なくとも1つを含む。前記セラミック材質は窒化物または酸化物のような絶縁性物質のうち、熱伝導度が窒化物や酸化物より高い金属窒化物で形成され、前記金属窒化物は、例えば熱伝導度が140W/mK以上の物質を含むことができる。前記セラミック材質は、例えばSiO、Si、Si、Si、SiO、Al、BN、Si、SiC(SiC−BeO)、BeO、CeO、AlNのようなセラミック(Ceramic)系列でありうる。前記熱伝導性物質はC(ダイアモンド、CNT)の成分を含むことができる。
【0237】
前記支持部材151は単層または多層で形成され、これに対して限定するものではない。前記支持部材151は内部にセラミック物質の粉末を含むことによって、支持部材151の強度は改善され、熱伝導率も改善できる。
【0238】
前記支持部材151の内に含まれた熱拡散剤は1〜99wt/%位の含量割合で添加され、効率的な熱拡散のために50〜99wt%範囲の含量割合で添加される。このような支持部材151の内に熱拡散剤が添加されることによって、内部での熱伝導率はより改善できる。また、前記支持部材151の熱膨脹係数は4−11[x10/℃]であり、このような熱膨脹係数はサファイア基板と同一または類似の熱膨脹係数を有するようになるので、製造工程時、成長基板であるサファイア基板の上に形成される発光構造物120との熱膨脹差によりウエハが撓みや欠陥の発生を抑制して発光素子の信頼性の低下を防止することができる。
【0239】
ここで、前記支持部材151の下面面積は前記発光構造物120の上面、即ち第1導電型半導体層115の上面面積と実質的に同一な面積で形成される。また、前記支持部材151の下面幅は前記第1導電型半導体層115の上面幅と同一な幅で形成される。図27を参照すると、前記支持部材151の第1辺(D1)の長さは図26の発光構造物120の第1辺の長さと実質的に同一であり、第2辺(D2)の長さは図26の発光構造物120の第2辺の長さと実質的に同一に形成される。また、第1連結電極141と第2連結電極143との間の間隔(D5)は各電極パッドの間の間隔であって、発光素子101の一辺の長さの1/2以上離隔できる。
前記支持部材151の下面は実質的に平坦な面で形成されるか、不規則な面で形成され、これに対して限定するものではない。
【0240】
前記支持部材151の第1領域の厚さ(T1)は前記第2連結電極143の厚さより少なくても厚く形成される。他の例として、前記支持部材151の第1領域の厚さ(T1)は前記第2連結電極143の厚さ(H2)より薄く形成され、これは前記絶縁層133の厚さを前記第2連結電極143の厚さより厚く形成することによって、前記支持部材151の厚さが薄くなる。前記支持部材151の第2領域の厚さ(T2)は前記第1連結電極141の厚さ(T2)より厚く形成される。前記支持部材151の厚さ(T1)は1μm〜100,000μm範囲で形成され、他の例として50μm〜1,000μm範囲で形成される。
【0241】
前記支持部材151の下面は前記第1電極135及び前記第2電極137の下面より低く形成され、前記第1連結電極141の下面、前記第2連結電極143の下面と同一な平面(即ち、水平面)上に配置される。
【0242】
前記支持部材151は、前記第1電極135、第2電極137、前記第1連結電極141、及び前記第2連結電極143の周り面に接触される。これによって、前記第1電極135、第2電極137、前記第1連結電極141、及び前記第2連結電極143から伝導された熱は前記支持部材151を通じて拡散され放熱される。この際、前記支持部材151は内部の熱拡散剤により熱伝導率が改善され、全表面を通じて放熱を遂行するようになる。したがって、前記発光素子101は熱による信頼性を改善させることができる。
【0243】
また、前記支持部材151の側面は前記発光構造物120及び前記基板111の側面と同一な平面(即ち、垂直面)上に配置される。
【0244】
前記の発光素子101はフリップ方式により搭載され、前記発光構造物120の上面方向に大部分の光が放出され、一部の光は前記発光構造物120の側面を通じて放出されるため、前記第1電極135及び第2電極137による光損失を減らすことができる。これによって、前記の発光素子101の光抽出効率及び放熱効率は改善できる。
【0245】
図27乃至図29は、図26の発光素子の製造過程を示す図である。
【0246】
図27を参照すると、図9のように製造されたウエハを180度回転させれば、図27のように基板111が上に配置される。前記基板111をリフトオフするようになる。前記リフトオフ方式は物理的または/及び化学的方式により前記基板を除去することができる。前記物理的方式は所定波長のレーザーを前記基板111を通じて照射して除去することができる(LLO:Laser lift off)。前記化学的方式は、前記基板111に孔を形成して前記基板111と前記第1導電型半導体層115との間の半導体層を湿式エッチングして除去することによって、前記基板111を発光構造物120から分離させることができる。
【0247】
図27及び28を参照すると、前記基板111が除去されれば、図11のように第1半導体層113が露出され、前記第1半導体層113は湿式エッチング方式により除去することができる。他の例として、前記第1半導体層113は除去しないことがある。前記第1導電型半導体層115の上部に対して第1エッチング方式によりエッチングして、複数の突起13を有する第3凹凸構造の第3パターン部を形成するようになる。前記第1エッチング方式は湿式エッチング及びドライエッチングのうち、少なくとも1つを含む。前記第3パターン部の一部は、前記第1導電型半導体層115の平坦な上面から凸な形状に形成されるか、凹な形状に形成される。
【0248】
図29を参照すると、前記第1導電型半導体層115の上部に対して第2エッチング方式によりエッチングして複数の凹部14を有する第4パターン部を形成するようになる。前記第4パターン部は湿式エッチング及びドライエッチングのうちの少なくとも1つを含み、第1導電型半導体層115の平坦な上面S3から突出するか凹に形成された凹部またはラフネスに形成される。前記第4パターン部により微細凹凸表面で形成される。
【0249】
発光素子101はウエハレベルでパッケージングされ、個別チップ単位でスクライビング、ブレーキングまたは/及びカッティングして、図29のような個別発光素子として提供できる。前記発光素子はウエハレベルでパッケージングされることで、モジュール基板の上に別途のワイヤー無しでフリップボンディング方式により搭載できる。また、発光素子101は光が放出される出射領域が電極方向でない発光構造物120の上面及び側面方向に配置されることによって、光損失を減らすことができ、輝度及び光分布を改善させることができる。
【0250】
前記支持部材151は下面面積が前記発光構造物120の上面面積と等しいか小さな面積であることがあり、その厚さは前記各電極135、137の厚さより高く形成され、前記連結電極141、143の下面と同一な水平面上に配置される厚さで形成される。
【0251】
図30は、図26の発光素子が搭載された発光装置を示す図である。
【0252】
図30を参照すると、発光素子101はモジュール基板170の上にフリップ方式により搭載される。
【0253】
前記モジュール基板170は金属層171の上に絶縁層172が配置され、前記絶縁層172の上に第1パッド173及び第2パッド174が形成され、前記第1パッド173及び第2パッド174はランドパターンであって、電源を供給してくれるようになる。前記絶縁層172の上には前記パッド173、174の領域を除外した領域に保護層175が形成され、前記保護層175はソルダーレジスト(Solder resist)層または絶縁層であって、白色または緑色保護層を含む。前記保護層175は光を効率的に反射させて、反射光量を改善させることができる。
【0254】
前記モジュール基板170は回路パターン(図示せず)を含む印刷回路基板(PCB:Printed Circuit Board)でありうる。但し、前記モジュール基板170は樹脂系列のPCB、メタルコアPCB(MCPCB:Metal Core PCB)、軟性PCB(FPCB:Flexible PCB)などを含むこともでき、これに対して限定するものではない。
【0255】
前記第1パッド173の上には前記発光素子101の第1連結電極141が対応され、前記第2パッド174の上には前記発光素子101の第2連結電極143が対応される。前記第1パッド173と前記第1連結電極141はボンディング物質177によりボンディングされ、前記第2パッド174及び前記第2連結電極143はボンディング物質177によりボンディングされる。
【0256】
前記発光素子101の第1連結電極141、第2連結電極143、及び支持部材151の下面と前記モジュール基板170の上面との間の間隔は同一な間隔で形成される。
【0257】
前記モジュール基板170の上には1つの発光素子101を搭載した構成に対して開示したが、複数の発光素子をアレイすることができ、これに対して限定するものではない。前記発光素子101は上部に第3パターン部と第4パターン部を具備することによって、光抽出効率を改善させることができる。
【0258】
図31は、本発明の第11実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0259】
図31を参照すると、発光素子は支持部材151の反対側の前記発光構造物120の上面に形成された蛍光体層161を含む。前記蛍光体層161は蛍光フィルムまたは塗布された層であることがあり、単層または多層で形成される。
【0260】
前記第1導電型半導体層115と蛍光体層161との間には透光性樹脂層160が形成され、前記透光性樹脂層160は前記第3パターン部の突起13の厚さと同一な厚さ、またはより厚い厚さで形成される。前記透光性樹脂層160はシリコンまたはエポキシのような樹脂系物質で形成され、これに対して限定するものではない。前記透光性樹脂層160は前記蛍光体層161を接着させるようになる。前記透光性樹脂層160は凹部14の内に配置される。
【0261】
前記蛍光体層161は透光性樹脂層の内に蛍光体が添加される。前記透光性樹脂層はシリコンまたはエポキシのような物質を含み、前記蛍光体はYAG、TAG、シリケート(Silicate)、ナイトライド(nitride)、オキシ−ナイトライド(Oxy−nitride)系物質のうちから選択的に形成できる。前記蛍光体は、赤色蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体のうちの少なくとも1つを含み、前記活性層115から放出された光の一部を励起させて異なる波長の光で発光するようになる。
【0262】
前記蛍光体層161は前記第1導電型半導体層115の上面S1、前記発光構造物120の側面S2に形成される。前記蛍光体層161の厚さは1〜100,000μmで形成され、他の例として1〜10,000μmの厚さで形成される。
【0263】
前記蛍光体層161は互いに異なる蛍光体層を含むことができ、前記互いに異なる蛍光体層は、第1層は赤色、黄色、緑色蛍光体層のうちのいずれか1つの蛍光体層であり、第2層は前記第1層の上に形成され、前記第1層と異なる蛍光体層で形成される。前記蛍光体層161は重畳されない第1領域と第2領域に互いに異なる蛍光体層を配置することができる。前記蛍光体層161と前記発光構造物の側面には保護のための透光性樹脂材質の保護層がさらに形成され、これに対して限定するものではない。
【0264】
図32は、本発明の第12実施形態に従う発光素子の側断面図である。
【0265】
図32を参照すると、前記第1導電型半導体層115の上部には複数の突起部115Aが形成され、前記複数の突起部115Aは前記支持部材151の反対側方向に突出して、前記第1導電型半導体層115を通じて入射される光の臨界角を変化させるようになる。これによって、発光素子の光抽出効率は改善できる。前記突起部115Aは、レンズ形状、多角形状の構造物がストライプまたはマトリックス形態に配列できる。前記各突起部115Aは複数の三次元形状の構造、例えば多角錐形状を含む。
【0266】
前記第1導電型半導体層115の上面S3には前記第1導電型半導体層115の上面S3から凹な複数の第1凹部13Aを有する第3パターン部を含み、前記第1凹部13Aと平坦な上面S3には第1凹部13Aのサイズより50%以下に小さな第2凹部14を有する第4パターン部が形成される。これによって、前記第1導電型半導体層115の上面S3は複数の第1凹部13Aを有する凹凸構造に微細凹凸構造が形成される。前記微細凹凸間隔は第1凹部13Aの間隔より狭い間隔で形成される。前記第1凹部13Aと前記第2凹部14のサイズ及び形状は図26を参照することにする。
【0267】
前記第1導電型半導体層115の上部には蛍光体層162が配置され、前記蛍光体層162の下面は第1凹部13Aに沿って第1凹凸構造で形成され、その上面は表面に形成された第2パターン部により微細凹凸である第2凹凸構造で形成される。前記第2凹部14の内には蛍光体層162が配置される。
【0268】
前記蛍光体層162は前記第1導電型半導体層115の上面または上面の一部のみに形成されたり、前記発光構造物120の側面にも形成され、これに対して限定するものではない。
【0269】
図33は本発明の第13実施形態に従う発光素子を示す図であり、図34は図33の発光素子の底面図である。
【0270】
図33及び図34を参照すると、支持部材152、152Aの間には分離溝152Bが形成され、前記分離溝152Bは前記支持部材152、152Aを両側に分割させる。第1支持部材152は前記発光構造物120の一側の下に配置され、前記第1連結電極141の周りに形成される。第2支持部材152Aは前記発光構造物120の他側の下に配置され、前記第2連結電極143の周りに形成される。
【0271】
前記分離溝152Bは前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間を物理的及び電気的に分離させ、下部の絶縁層133が露出される。前記分離溝152Bには絶縁物質が形成され、前記絶縁物質の下面が前記第1支持部材152と第2支持部材152Aの下面と同一な平面に形成される。
【0272】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aは、絶縁性物質または伝導性物質で形成される。前記絶縁性材質は前述した熱拡散剤を有する樹脂材質であり、前記伝導性材質はカーボン(Carbon)、シリコンカーバイド(SiC)のような伝導性物質または金属でも形成できる。前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aの伝導性材質は前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の材質と異なる材質で形成される。ここで、伝導性材質の第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとは前記分離溝152Bにより分離されることによって、電気的なショート問題を解決することができる。
【0273】
前記分離溝152Bは前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間の間隔(D6)を有し、その深さは前記第2支持部材152Aの厚さ(T1)で形成される。前記分離溝152Bは前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間の電気的な干渉を防止するようになる。
【0274】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aの下面は前記第1連結電極141及び前記第2連結電極143の下面と同一平面(即ち、水平面)上に配置される。ここで、前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aが伝導性材質であっても、前記第1連結電極141及び第2連結電極143を通じて搭載できる。
【0275】
前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aとの間にはセラミック系列の絶縁物質がさらに配置され、前記セラミック系列の絶縁物質は前記第1支持部材152と前記第2支持部材152Aの下面と同一な水平面上に配置される。
【0276】
透光性樹脂層160は第1導電型半導体層115の上に配置され、凹部14の内に配置される。
【0277】
図35は本発明の第14実施形態に従う発光素子を示す側断面図であり、図36は図35の発光素子の底面図である。
【0278】
図35及び図36を参照すると、発光素子は複数の支持部材153、153Aを含み、前記複数の支持部材153、153Aは各連結電極141、143の周りに形成される。第1連結電極141の周りは第1支持部材153によりカバーされ、前記第2連結電極143の周りは第2支持部材153Aによりカバーされる。前記第1及び第2支持部材153、153Aの材質は絶縁性材質または伝導性材質でありうる。
【0279】
前記第1支持部材153の幅(W3)は前記第1連結電極141の幅より広く形成されることによって、前記第1支持部材153は前記第1連結電極141と共に熱伝導及び電気的な伝導経路に使われることができる。前記第2支持部材153Aの幅(W4)は前記第2連結電極143の幅より広く形成されることによって、前記第2支持部材153Aは前記第2連結電極143と共に熱伝導及び電気的な伝導経路に使われることができる。
【0280】
前記第1支持部材153及び前記第2支持部材153Aの間の間隔(D7)は発光構造物120のいずれか一辺の長さの1/2以上離隔できる。
【0281】
前記第1支持部材153と前記第2支持部材153Aとの間にはセラミック系列の絶縁物質がさらに配置され、前記セラミック物質の絶縁物質は前記第1支持部材153と前記第2支持部材153Aの下面と同一な水平面上に配置される。
【0282】
透光性樹脂層160は第1導電型半導体層115の上に配置され、凹部14の内に配置される。
【0283】
図37は、本発明の第15実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0284】
図37を参照すると、第1連結電極141Aの幅(W5)は前記第1電極135の幅より広く形成され、前記第1連結電極141A及び前記第1電極135の側面は前記発光構造物120の側面と同一平面(即ち、垂直面)上に配置される。前記発光構造物120の一部領域(A1)は前記第1導電型半導体層115のエッチ領域が露出されるようにエッチングできる。前記発光構造物120のエッジ領域は前記第1導電型半導体層115のエッジ領域に沿って前記発光構造物120の側面から所定間隔(D8)で離隔し、ループ形状に形成される。前記第1電極135の一部135Aは前記第1電極135に連結され、前記第1導電型半導体層115のエッジ領域に沿ってループ形状に形成され、前記ループ形状はオープンループまたは閉ループ形状でありうる。
【0285】
前記第2連結電極143Aの幅(W6)は前記第2電極137の幅より広く形成される。
【0286】
前記蛍光体層161の表面161Aはラフネスまたは凹凸構造のような光抽出構造で形成される。
【0287】
前記第1導電型半導体層115の上部には互いに異なるサイズを有する第3パターン部の突起13と第4パターン部の凹部14が形成され、前記第1導電型半導体層115と蛍光体層161との間には透光性樹脂層160がさらに形成される。透光性樹脂層160は第1導電型半導体層115の上に配置され、凹部14の内に配置される。
【0288】
図38は、本発明の第16実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0289】
図38を参照すると、発光素子は、第1導電型半導体層115、蛍光体層163、及びレンズ164を含む。前記第1導電型半導体層115の上に蛍光体層163が形成され、前記蛍光体層163の上にレンズ164が形成される。前記第1導電型半導体層115の上面は前記に開示された第1パターン部と第2パターン部が形成され、これに対して限定するものではない。実施形態は、蛍光体層163と第1導電型半導体層115との間に第1半導体層、例えばバッファ層、または低伝導性半導体層がさらに形成され、前記第3パターン部の突起13は前記第1導電型半導体層115と前記第1半導体層の上に形成され、前記第4パターン部の凹部14は前記突起13及び第1半導体層の上面に形成される。蛍光体層163は凹部14の内に配置される。
【0290】
前記蛍光体層163は所定厚さで形成され、前記レンズ164は前記蛍光体層163の上に凸レンズ形状に形成される。前記レンズ164の形状は凸レンズだけでなく、凹レンズ、凹凸パターンを有する非球面レンズ形状を含むことができ、これに対して限定するものではない。前記レンズ164は上面中心部が周辺領域に比べて凹な凹部を含むことができる。
【0291】
前記反射電極層131の下には複数の第2電極137が形成され、前記複数の第2電極137の下には第2連結電極143が各々配置される。前記第2連結電極143の間は所定間隔(T3)で離隔し、発光素子の底面から見て、ドットマトリックスのような形態に配置される。前記支持部材151は前記第1連結電極141及び複数の第2連結電極143及び間に配置されて、絶縁性支持層として機能するようになる。前記発光構造物120の下に複数の第2連結電極143が配置されることによって、前記支持部材151の強度を補強することができ、電気的な接触効率は改善できる。また、前記発光素子の第2連結電極143での接合不良を防止することができる。実施形態は、前記第1連結電極141も複数で形成され、これに対して限定するものではない。
【0292】
図39は、本発明の第17実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。
【0293】
図39を参照すると、発光構造物120の一部領域A1はエッチング領域であって、互いに異なる領域で第1導電型半導体層115を露出させる。前記第1導電型半導体層115の下には第1電極135が各々形成され、前記反射電極層131の下には第2電極137が各々形成される。前記第1電極135と第2電極137とが交互に配置されて、電流を均一に供給することができる。また、前記発光構造物120は複数のセルで形成されることによって、各発光素子の輝度を増加させることができる。前記第1導電型半導体層115の上部に複数の突起13を有する第3パターン部と、前記第3パターン部13のサイズより50%以下の小さなサイズを有する複数の凹部14を有する第4パターン部が微細凹凸に形成されて、入射される光の臨界角を変換させることができる。これによって、発光構造物120の上部を通じて抽出される光量を増加させることができる。前記発光構造物120と蛍光体層165との間に透光性樹脂層160が配置され、これに対して限定するものではない。透光性樹脂層160は第1導電型半導体層115の上に配置され、凹部14の内に配置される。
【0294】
図40は、本発明の第18実施形態に従う発光素子を示す側断面図である。第18実施形態を説明するに当たって、前記の実施形態と同一な部分は同一な符号で処理し、重複説明は省略する。
【0295】
図40を参照すると、発光素子は発光構造物120の下に反射電極層130及び第2電極パッド132が配置され、前記反射電極層130は前記第2導電型半導体層119の下にオーミック及び反射電極として機能し、前記第2電極パッド132は層またはパターン形状を含む。
【0296】
前記第1導電型半導体層115の下には第1電極パッド134が配置され、前記第1電極パッド134は前記第1導電型半導体層115に接触され、前記第1電極ボンディング層136と前記第1導電型半導体層115との間に接合される。前記第1電極ボンディング層136は前記第1電極パッド134と前記第1連結電極141との間に接合され、電気的に連結させる役割をする。前記第1電極ボンディング層136は第1接合電極136A及び前記第1接合電極136Aの下に第2接合電極136Bを含み、前記第1接合電極136Aは前記第1電極パッド134と接合され、前記第2接合電極136Bは前記第1連結電極141と前記第1接合電極136Aとの間に接合される。
【0297】
前記第1電極パッド134は後述する第2電極パッド132の積層構造と同一な物質及び厚さ範囲を有する構造で形成され、例えば前記第1電極パッド134及び第2電極パッド132は、接着層、前記接着層の下に反射層、前記反射層の下に拡散防止層、前記拡散防止層の下にボンディング層を含む。前記第1電極ボンディング層136は前記第1連結電極141と第1電極パッド134との間に接合されて、前記第1連結電極141と前記第1電極パッド134との接合を改善させることができる。
【0298】
前記第1電極ボンディング層136の第1接合電極136Aは前記第1連結電極141に接合された第2接合電極136Bと接合されることで、前記第1連結電極141の物理的な接合と電気的な連結を改善させることができる。
【0299】
前記第2導電型半導体層120の下面には反射電極層130が形成され、前記反射電極層130の下には第2電極パッド132が形成される。前記反射電極層130の下面面積は前記第2電極パッド132の上面面積と等しいか小さいことがあり、これに対して限定するものではない。前記第2電極パッド132と前記第2連結電極143との間には第2電極ボンディング層138が形成され、前記第2電極パッド132と第2連結電極143との間の接合力を改善させることができる。
【0300】
前記第2電極ボンディング層138は前記第2電極パッド132と前記第2連結電極143とを連結させる役割をする。前記第2電極ボンディング層138は第3接合電極138A及び前記第3接合電極138Aの下に第4接合電極138Bを含む。前記第3接合電極138Aは前記第2電極パッド132と接合され、前記第4接合電極138Bは前記第2連結電極143と前記第3接合電極138Aとの間に接合される。
【0301】
前記第2電極ボンディング層138は前記第2連結電極143と第2電極パッド132との間に接合されて、前記第2連結電極143と前記第2電極パッド132との接合を改善させることができる。前記第1電極パッド134は第1電極であり、前記第2電極パッド132は第2電極として機能するようになる。
【0302】
図41は、図26の発光素子が搭載された発光素子パッケージを示す図である。
【0303】
図41を参照すると、発光素子パッケージ201は、胴体部211、前記胴体部211に設置された第1リード電極215及び第2リード電極217、モールディング部材219、及び発光素子101を含む。
【0304】
前記胴体部211は高反射樹脂系列(例;PPA)、ポリマー系列、プラスチック系列のうちから選択的に射出成形されるか、単層または多層の基板積層構造で形成される。前記胴体部211は上部が開放されたキャビティ212を含み、前記キャビティ212の周り面212Aは傾斜したりキャビティ底面に対して垂直するように形成される。
【0305】
前記キャビティ212には第1リード電極215及び第2リード電極217が配置され、前記第1リード電極215及び第2リード電極217は互いに離隔する。
【0306】
前記に開示された実施形態の発光素子100は、前記第1リード電極215及び第2リード電極217の上にフリップ方式によりボンディングされる。即ち、前記発光素子101の第1連結電極141は第1リード電極215にボンディングされ、前記第2連結電極143は第2リード電極217にボンディングされる。
【0307】
前記第1リード電極215及び前記第2リード電極217の上面と前記発光素子101の下面、即ち第1連結電極141、第2連結電極143、及び前記支持部材151の下面の間の間隔は同一な間隔で形成され、これに対して限定するものではない。
【0308】
前記発光素子101の支持部材151は前記第1リード電極215及び前記第2リード電極217の上に離隔し、全表面を通じて放熱するようになる。
【0309】
前記キャビティ212の内にはモールディング部材219が形成され、前記モールディング部材219はシリコンまたはエポキシのような透光性樹脂材質で形成され、蛍光体を含むことができる。
【0310】
前記発光素子101の内部で発生した光は発光素子101の上面及び側面を通じて大部分の光が抽出され、前記抽出された光は前記モールディング部材219を通じて外部に放出できる。ここで、前記発光素子101の上面を通じて抽出される光量は図26に図示された第3パターン部と第4パターン部の構造により増加することができるので、発光素子101の内部での光損失を減らすことができる。
【0311】
前記発光素子パッケージ201は前記に開示された実施形態の発光素子のうちの1つまたは複数で搭載することができ、これに対して限定するものではない。前記発光素子パッケージは図31のような蛍光体層を有する他の実施形態の発光素子が搭載された場合、前記モールディング部材219の内には別途の蛍光体を添加しないことがあり、他の例として、前記蛍光体層の蛍光体と異なる蛍光体または互いに類似なカラーを発光する蛍光体を添加することができる。
【0312】
<照明システム>
実施形態による発光素子又は発光素子は、照明システムに適用される。前記照明システムは、複数の発光素子がアレイされた構造を含み、図42及び図43に示されている表示装置、図44に示されている照明装置とを含み、照明灯、信号灯、車両前照灯、電光板などが含まれる。
【0313】
図42は、実施形態による発光素子を有する表示装置の分解斜視図である。
【0314】
図42を参照すると、実施形態による表示装置1000は、導光板1041と、前記導光板1041に光を提供する光源モジュール1031と、前記導光板1041の下に反射部材1022と、前記導光板1041上に光学シート1051と、前記光学シート1051 上に表示パネル1061と、前記導光板1041、光源モジュール1031、及び反射部材1022を収納するボトムカバー1011とを含むが、ここに限定されない。
【0315】
前記ボトムカバー1011と、反射シート1022と、導光板1041と、光学シート1051とは、ライトユニット1050として定義される。
【0316】
前記導光板1041は、光を拡散して、面光源化する役目を果たす。前記導光板1041は、透明な材質からなり、例えば、PMMA(polymethylmetaacrylate)のようなアクリル樹脂系列、PET(polyethylene terephthlate)、PC(poly carbonate)、COC(cycloolefin copolymer)、及びPEN(polyethylene naphthalate)樹脂の1つを含むことができる。
【0317】
前記光源モジュール1031は、前記導光板1041の少なくとも一側面に光を提供し、 窮極的には、表示装置の光源として作用するようになる。
【0318】
前記光源モジュール1031は、少なくとも1つを含み、前記導光板1041の一側面で直接又は間接的に光を提供することができる。前記光源モジュール1031は、基板1033と前記に開示された実施形態による発光素子又は発光素子100を含み、前記発光素子又は発光素子100は、前記基板1033上に所定間隔でアレイされる。
【0319】
前記基板1033は、回路パターン(図示せず)を含む印刷回路基板(PCB、Printed Circuit Board)である。但し、前記基板1033は、一般のPCBのみならず、メタルコア PCB(MCPCB、Metal Core PCB)、軟性PCB(FPCB、 Flexible PCB)などを含み、これに対して限定しない。前記発光素子100は、前記ボトムカバー1011の側面又は放熱プレート上に搭載される場合、前記基板1033は、除去され得る。ここで、 前記放熱プレートの一部は、前記ボトムカバー1011の上面に接触される。
【0320】
そして、前記複数の発光素子100は、前記基板1033上に光が放出される出射面が、前記導光板1041と所定の距離離隔して搭載され、これに対して限定しない。前記発光素子100は、前記導光板1041の一側面である入光部に光を直接又は間接的に提供することができ、これに対して限定しない。
【0321】
前記導光板1041の下には、前記反射部材1022が配置される。前記反射部材1022は、前記導光板1041の下面に入射した光を反射させて、上に向かわせることで、前記ライトユニット1050の輝度を向上することができる。前記反射部材1022は、例えば、PET、PC、PVCレジンなどで形成されるが、これに対して限定しない。前記反射部材1022は、前記ボトムカバー1011の上面であり、これに対して限定しない。
【0322】
前記ボトムカバー1011は、前記導光板1041、光源モジュール1031、及び反射部材1022などを輸納することができる。このため、前記ボトムカバー1011は、上面が開口したボックス(box)形状を有する収納部1012が備えられ、これに対して限定しない。前記ボトムカバー1011は、トップカバーと結合され、これに対して限定しない。
【0323】
前記ボトムカバー1011は、金属材質又は樹脂材質で形成され、プレス成形又は押出成形などの工程を用いて製造されることができる。また、前記ボトムカバー1011は、熱伝導性の良い金属又は非金属材料を含み、これに対して限定しない。
【0324】
前記表示パネル1061は、例えば、LCDパネルとして、互いに対向する透明な材質の第1及び第2の基板、そして、第1及び第2の基板の間に介在した液晶層を含む。前記表示パネル1061の少なくとも一面には、偏光版が取り付けられ、このような偏光版の取付構造に限定しない。前記表示パネル1061は、光学シート1051を通過した光により情報を表示することになる。このような表示装置1000は、各鐘の携帯端末機、ノートPCのモニタ、ラップトップコンピュータのモニタ、テレビなどに適用されることができる。
【0325】
前記光学シート1051は、前記表示パネル1061と前記導光板1041との間に配置され、少なくとも一枚の透光性シートを含む。前記光学シート1051は、例えば、拡散シート、水平及び垂直プリズムシート、及び輝度強化シートなどのようなシートから少なくとも1つを含む。前記拡散シートは、入射される光を拡散させ、前記水平又は/及び垂直プリズムシートは、入射される光を表示領域に集光させ、前記輝度強化シートは、損失される光を再使用して、輝度を向上させる。また、前記表示パネル1061上には、保護シートが配置され、これに対して限定しない。
【0326】
ここで、前記光源モジュール1031の光経路上には、光学部材として、前記導光板1041、及び光学シート1051を含み、これに対して限定しない。
【0327】
図 43は、実施形態による発光素子を有する表示装置を示す図である。
【0328】
図43を参照すると、表示装置1100は、ボトムカバー1152と、前記の発光素子100がアレイされた基板1120と、光学部材1154と、表示パネル1155とを含む。
【0329】
前記基板1120と前記発光素子100とは、光源モジュール1160と定義される。 前記ボトムカバー1152と、少なくとも1つの光源モジュール1160と、 光学部材1154とは、ライトユニット1150と定義される。前記ボトムカバー1152には、収納部1153を具備することができ、これに対して限定しない。前記の光源モジュール1160は、基板1120、及び前記基板1120上に配列した複数の発光素子又は発光素子100を含む。
【0330】
ここで、前記光学部材1154は、レンズ、導光板、拡散シート、水平及び垂直プリズムシート、及び輝度強化シートなどから少なくとも1つを含む。前記導光板は、PC材質又はPWMА(polymethyl methacrylate)材質からなり、このような導光板は除去されることができる。前記拡散シートは、入射される光を拡散させ、前記水平及び垂直プリズムシートは、入射される光を表示領域に集光させ、前記輝度強化シートは、損失される光を再使用して、輝度を向上させる。
【0331】
前記光学部材1154は、前記光源モジュール1160上に配置され、前記光源モジュール1160から放出された光を面光源するか、拡散、集光などを行うようになる。
【0332】
図44は、実施形態に係る照明装置の斜視図である。
【0333】
図44に示すように、照明装置1500は、ケース1510と、前記ケース1510に設置された発光モジュール1530と、前記ケース1510に設置され外部電源から電源が提供される接続端子1520を含むことができる。
【0334】
前記ケース1510は、放熱特性が良好な材質から形成されることが好ましく、例えば金属材質又は樹脂材質から形成されることができる。
【0335】
前記発光モジュール1530は、基板1532と、前記基板1532に搭載される実施形態に係る発光素子100とを含むことができる。前記発光素子100は、複数がマトリックス状又は所定間隔で離隔されて配列されうる。
【0336】
前記基板1532は、絶縁体に回路パターンが印刷されたものであってもよく、例えば、一般の印刷回路ボード(PCB:Printed Circuit Board)、メタルコアPCB、フレキシブルPCB、セラミックPCBなどがありうる。
【0337】
また、前記基板1532は、光を效率的に反射する材質から形成されるか、表面が光の效率的に反射されるカラー、例えば白色、銀色などのコーティング層からなりうる。
【0338】
前記基板1532上には、少なくとも一つの発光素子100が搭載されることができる。前記発光素子100の各々は、少なくとも一つの発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)チップを含むことができる。前記LEDチップは、赤色、緑色、青色または白色の有色の光を各々発光する有色の発光ダイオード及び紫外線(UV:Ultra Violet)を発光するUV発光ダイオードを含むことができる。
【0339】
前記発光モジュール1530は、色感及び輝度を得るために多様な発光素子100の組合わせを有するように配置されることができる。例えば、高演色性(CRI)を確保するために、白色発光ダイオード、赤色発光ダイオード及び緑色発光ダイオードを組み合わせて配置できる。
【0340】
前記接続端子1520は、前記発光モジュール1530と電気的に接続されて電源を供給できる。前記接続端子1520は、ソケット方式で外部電源にまわし挟まれて結合されるが、これに対して限定しない。例えば、前記接続端子1520は、ピン(pin)状に形成されて外部電源に挿入されるか、配線により外部電源に接続されることもできる。
【0341】
実施形態に従う発光素子の製造方法は、基板の上に第1導電型半導体層、活性層、及び第2導電型半導体層を含む発光構造物を形成するステップ、前記第1導電型半導体層の一部が露出するようにエッチングするステップ、前記発光構造物の上に反射電極層を形成するステップ、前記反射電極層及び前記発光構造物の上に絶縁層を形成するステップ、前記第1導電型半導体層の上に第1電極及び前記反射電極層の上に第2電極を形成するステップ、前記第1電極の上に第1連結電極及び前記第2電極の上に第2連結電極を形成するステップ、及び前記絶縁層の上に形成されて前記第1及び第2連結電極の上面高さに支持部材を形成するステップ、前記支持部材が形成されれば、前記基板を除去するステップ、前記基板が除去された発光構造物の上面に対してエッチングを遂行して凹な形状及び凸な形状のうちの少なくとも1つの形状を有する第3パターン部と、前記第3パターン部の突起幅より小さな幅を有する微細凹凸を有する第4パターン部を前記発光構造物の上面と前記突起の上に形成するステップを含み、前記支持部材の内にはセラミック系列の熱拡散剤を含む。
【0342】
実施形態に従う発光素子製造方法は、基板の上に第1導電型半導体層、活性層、及び第2導電型半導体層を含む発光構造物を形成するステップ、前記第1導電型半導体層の一部が露出するようにエッチングするステップ、前記発光構造物の上に反射電極層を形成するステップ、前記反射電極層及び前記発光構造物の上に絶縁層を形成するステップ、前記第1導電型半導体層の上に第1電極及び前記反射電極層の上に第2電極を形成するステップ、前記第1電極の上に第1連結電極及び前記第2電極の上に第2連結電極を形成するステップ、前記絶縁層の上に形成されて前記第1及び第2連結電極の上面の高さに支持部材を形成するステップ、及び前記基板の下面に対してエッチングを遂行して凹な形状及び凸な形状のうち、少なくとも1つの形状を有する第1パターン部と、前記第1パターン部のサイズより小さな微細凹凸を有する第2パターン部を前記基板の上面と前記第1パターン部の上に形成するステップを含み、前記支持部材の内にはセラミック系列の熱拡散剤を含む。
【0343】
以上、実施形態に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ、必ず1つの実施形態のみに限定されるものではない。延いては、各実施形態で例示された特徴、構造、効果などは、実施形態が属する分野の通常の知識を有する者により他の実施形態に対しても組合または変形されて実施可能である。したがって、このような組合と変形に関連した内容は本発明の範囲に含まれることと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0344】
11、11B、13 突起
11A、12、14 凹部
100、101 発光素子
111 基板
113 第1半導体層
115 第1導電型半導体層
117 活性層
119 第2導電型半導体層
120 発光構造物
130、131 反射電極層
133 絶縁層
135、136 第1電極
137、138 第2電極
141 第1連結電極
143 第2連結電極
151 支持部材
170 モジュール基板
200、201 発光素子パッケージ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性の基板と、
前記基板の上面に複数の突起を有する第1パターン部と、
前記基板の上面に前記複数の突起の各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部と、
前記基板の下に配置され、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、及び前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置された活性層を含む発光構造物と、
前記第1導電型半導体層の下に配置された第1電極と、
前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層と、
前記反射電極層の下に配置された第2電極と、
前記第1電極の下に配置された第1連結電極と、
前記第2電極の下に配置された第2連結電極と、
前記第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤が添加された絶縁性の支持部材と、
を含むことを特徴とする、発光素子。
【請求項2】
前記複数の凹部は前記複数の突起の各々にさらに配置されることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記複数の突起は半球型形状を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の発光素子。
【請求項4】
前記複数の突起は一定の間隔で配列され、前記複数の凹部は不規則な間隔で配列されることを特徴とする、請求項1乃至3のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項5】
前記複数の凹部の各々は前記突起の幅の50%以下の小さな幅を有することを特徴とする、請求項1乃至4のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項6】
前記突起は0.1μm−10μm範囲の幅を有することを特徴とする、請求項1乃至5のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項7】
前記基板の上に蛍光体層を含み、前記蛍光体層の一部は前記凹部の内に配置されることを特徴とする、請求項1乃至6のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項8】
前記基板と前記蛍光体層との間に透光性樹脂層を含むことを特徴とする、請求項7に記載の発光素子。
【請求項9】
前記基板の下面に複数の突起を含むことを特徴とする、請求項1乃至8のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項10】
前記セラミック材質の熱拡散剤は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、及び硫化物のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1乃至9のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項11】
前記支持部材の下面は前記第1連結電極及び前記第2連結電極の下面と同一な水平面に配置されることを特徴とする、請求項1乃至10のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項12】
前記反射電極層は前記発光構造物に接触されたオーミック接触層、前記オーミック接触層の下に配置された反射層、及び前記反射層の下に配置された第1拡散防止層を含み、
前記第1電極及び第2電極のうちの少なくとも1つは、前記第1拡散防止層の下に接着された第1接着層、前記第1接着層の下に第2拡散防止層、及び前記第2拡散防止層の下に第1ボンディング層を含むことを特徴とする、請求項1乃至11のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項13】
前記第1電極と前記第1連結電極との間に接合された第1電極ボンディング層、及び前記第2電極と前記第2連結電極との間に接合された第2電極ボンディング層を含むことを特徴とする、請求項1乃至12のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項14】
前記第1電極ボンディング層は前記第1電極に接合された第1接合電極、及び前記第1連結電極と前記第1接合電極との間に接合された第2接合電極を含み、
前記第2ボンディング電極層は、前記第2電極に接合された第3接合電極、及び前記第2連結電極と前記第3接合電極との間に接合された第4接合電極を含むことを特徴とする、請求項13に記載の発光素子。
【請求項15】
第1導電型半導体層と、
前記第1導電型半導体層の下に活性層と、
前記活性層の下に第2導電型半導体層と、
前記第1導電型半導体層の上面に複数の突起を有する第1パターン部と、
前記第1導電型半導体層の上面に前記複数の突起の各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部と、
前記第1導電型半導体層の下に配置された第1電極と、
前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層と、
前記反射電極層の下に配置された第2電極と、
前記第1電極の下に配置された第1連結電極と、
前記第2電極の下に配置された第2連結電極と、
前記第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤を有する絶縁性の支持部材を含むことを特徴とする、 発光素子。
【請求項16】
前記パターン部は前記複数の突起が配列され、前記凹部は前記第1突起の幅の50%以下の小さな幅を有することを特徴とする、請求項15に記載の発光素子。
【請求項17】
前記突起の幅は0.1μm−3μm範囲を含むことを特徴とする、請求項15または16に記載の発光素子。
【請求項18】
前記熱拡散剤は、Al、Cr、Si、Ti、Zn、Zrのうちの少なくとも1つを有する酸化物、窒化物、フッ化物、及び硫化物のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項15乃至17のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項19】
前記支持部材の下面は前記第1連結電極及び前記第2連結電極の下面と同一な水平面に配置され、
前記第1電極と前記第1連結電極との間に接合され、複数の接合電極を有する第1電極ボンディング層、及び前記第2電極と前記第2連結電極との間に接合され、複数の接合電極を有する第2電極ボンディング層を含むことを特徴とする、請求項15乃至18のうち、いずれか1項に記載の発光素子。
【請求項20】
下部に支持部材、前記支持部材の下面に露出された第1連結電極、及び第2連結電極を有する発光素子と、
前記発光素子の第1連結電極及び第2連結電極が搭載された複数のリードフレームと、
前記複数のリードフレームが配置された胴体と、を含み、
前記発光素子は、
透光性の基板と、
前記基板の上面に複数の突起を有する第1パターン部と、
前記基板の上面に前記複数の突起の各々の幅より小さな幅を有する複数の凹部を含む第2パターン部と、
前記基板の下に配置され、第1導電型半導体層、前記第2導電型半導体層、前記第1半導体層と前記第2導電型半導体層との間に配置された活性層を含む発光構造物と、
前記第1導電型半導体層と第1連結電極との間に配置された第1電極と、
前記第2導電型半導体層の下に配置された反射電極層と、
前記反射電極層と前記第2連結電極との間に配置された第2電極と、を含み、
前記支持部材は第1電極及び第1連結電極と前記第2電極及び前記第2連結電極の周りに配置され、セラミック材質の熱拡散剤を含み、
前記発光素子の第1連結電極と第2連結電極、及び支持部材の下面は前記複数のリードフレームの上面と同一な間隔を有することを特徴とする、発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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