説明

発電システム

【課題】同一の熱源を利用して、熱電発電と蒸気タービン発電を同時に行う効率的な発電システムを提案する。
【解決手段】熱電発電装置の燃焼室の一部又は全部を熱電発電モジュールで形成し、熱エネルギーを減じることなく熱電発電を行い、燃焼に伴う排熱で蒸気タービン発電を行う発電システムを構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は同一の熱源を利用して、熱電発電と蒸気タービン発電を同時に行う効率的な発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許第4457215号で開示されている高温耐久性のある熱電発電モジュールの発明により、燃焼室の一部又は全部を該熱電発電モジュールで形成する発電装置が可能となり、燃焼熱を利用して熱エネルギーを減じることなく熱電発電するとともに蒸気タービンによる発電をすることで、同一の熱源を利用した効率的な発電が可能となる。
【0003】
特許第3318748号で開示されている燃焼室を筒状に形成し空気を廻旋させ炎の進行にあわせて炎の外側から炎に燃焼用空気を継続的に供給することで燃焼面積を炎の進行方向に拡大させ、燃焼室を形成する発電モジュールの部分的な過熱による劣化を防ぐことが可能となる。
【0004】
燃焼室内に通炎手段を設けた仕切を赤熱可能な素材を用いることにより、燃焼温度の低下を防ぐとともに燃焼を促進し、また、特許第3318748号で開示されている熱電発電機能を有する管材を用いることにより、発電しながら蒸気を生成することが可能となる。
【0005】
空気を廻旋させて燃焼している燃焼装置において、燃焼室内に風向板による部分的な負圧と固形燃料投入口で燃焼室への誘引気流を生じさせることにより、従来不可能であった固形燃料の連続投入が可能となる。
【0006】
二次燃焼において、燃焼に伴う気流で生じる負圧を利用する自然吸気による炎の外側からと炎の進行方向の後方からとを交互に繰り返しながら炎に燃焼用空気を継続的に供給することで、雑多な素材を含む可燃性廃棄物の完全燃焼が可能となる。
【0007】
特許第4221617号で開示されている乾燥方法を応用し、気流乾燥装置において、雑多な素材を含む可燃性廃棄物を乾燥槽内で攪拌しながら浮遊させ下方から空気を供給し被乾燥物を乾燥槽の下部から上部に繰り返し気流搬送することで空気に接する機会と面積を増大させ、蒸気タービン発電装置の廃蒸気の排熱を利用して気流乾燥することにより、燃焼温度の一時的な低下を防ぎ安定した燃焼と発電の確保が可能となる。
【0008】
前述の気流乾燥装置から排出される排気を燃焼装置の燃焼用空気として取り込むことにより、排気を高温燃焼させることで臭気を除去することが可能となる。
【0009】
二次燃焼において、雑多な素材を含む可燃性廃棄物を燃料とする燃焼装置の排気を廃油等の粘度の高い液体燃料を燃料とする燃焼装置の燃焼用空気の一部として利用することにより完全燃焼が可能となるとともに、該可燃性廃棄物を燃料とする燃焼装置の排熱を利用することにより粘度の高い廃油等を燃料として使用が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許第4457215号公報
【特許文献2】特許第3318748号公報
【特許文献3】特許第4221617号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
温度差を利用する熱電発電において、熱電発電装置の燃焼室の一部又は全部を熱電発電モジュールによって形成することにより、燃焼室の内外の温度差によって熱エネルギーを低減することなく発電する方法を提供する。
【0012】
前記燃焼室の同一の熱源を利用した熱電発電と蒸気タービンによる同時発電を可能にする発電システムを提供する。
【0013】
雑多な素材を含む可燃性廃棄物は、高水分の燃焼温度を低下させる生ごみや燃焼させるために空気を大量に必要とする石油製品等を分別することなく燃料として使用し、燃焼に伴う同一の熱源を利用して熱電発電と蒸気タービンによる発電によって可燃性廃棄物の再資源化する発電システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
温度差を利用して熱エネルギーを減じることなく熱電発電をするために、熱電発電装置の燃焼室の一部又は全部を熱電発電モジュールにより形成する。
【0015】
前記燃焼室を形成する熱電発電モジュールの部分的な過熱による劣化を防ぐことと安定した燃焼と発電を確保するために、燃焼室内部に廻旋する空気によって炎の外側から空気を供給するための空気噴射管を設け、燃焼室内部に廻旋する空気の方向を変えるためと燃焼室内に負圧を生じさせるために風向板を設け、燃焼温度の低下を防ぎ燃焼を促進するために燃焼室内部に進行してくる炎を制御し滞留させる通炎手段を具える仕切を設ける。
【0016】
固体燃料を連続投入するために、前記燃焼室の風向板で生じる負圧と燃焼室の側面に固形燃料投入口をパイプで形成し内部に燃焼室までの誘引気流を生じさせる空気噴射ノズルを設けることにより固形燃料の連続投入を可能にする。
【0017】
雑多な素材を含む可燃性廃棄物の予測の出来ない燃焼空気不足を補うために、前記燃焼室に連なる燃焼に伴う気流による負圧を利用した自然吸気式の炎の外側から空気を供給する機能を有する側面に孔を設けた筒状の二次燃焼室を設け、さらに燃焼用空気を供給しながら燃焼を促進するために、該二次燃焼室と連通している、炎に対し燃焼に伴う気流による負圧を利用した自然吸気式の炎の進行方向の後方から空気を供給する機能を有する前記二次燃焼室より広径な二次燃焼室を設ける。
【0018】
燃焼の促進と燃焼温度の低下を防ぐために、前記広径な二次燃焼室内部又は底部に通炎手段を設けた赤熱可能な素材等により仕切を設ける。
【0019】
雑多な素材を含む可燃性廃棄物の燃焼用空気の不足を解消するまで、前記各二次燃焼室を交互に重ね合わせる。
【0020】
前記二次燃焼室において、燃焼用空気を気流としてさらなる燃焼を促進するために空気を取り入れる手段を有する空間を形成するよう外側にかぶせた筒状体のカバーを設ける。
【0021】
発電装置において、高水分の可燃性廃棄物を予め乾燥させることにより燃焼温度の低下を防ぎ、安定した燃焼と発電するために気流乾燥装置を具える。
【0022】
気流乾燥装置において、乾燥槽内で被乾燥物を攪拌しながら浮遊させ下方から空気を供給し乾燥槽の下部から上部に繰り返し気流搬送することにより被乾燥物の空気に接する機会と面積を増大させ効率的に乾燥する。
【0023】
気流乾燥装置において、循環用ダクトの取込口下部内壁及び曲折部内壁に前記被乾燥物を空気とともに吹き上げる気流の外側に誘引気流を生じるように空気噴射ノズルを設けることにより前記被乾燥物をスムーズに循環させる。
【0024】
気流乾燥装置の排気を燃焼装置の燃焼用空気に用いることにより、被乾燥物である可燃性廃棄物の臭気を除去する。
【0025】
効率の良い乾燥をするためにヒートポンプで生じる排熱を被乾燥物の気流搬送用空気に使用し、効率の良い発電をするためにヒートポンプで生じる冷風又は冷媒を燃焼室の外側に供給する。
【0026】
同一の熱源を利用して熱電発電と蒸気発電タービンとによって効率的な発電を行うために、熱電発電モジュールで形成された可燃性廃棄物を燃料とする発電装置と、該発電装置の燃焼熱を利用して蒸気を発生させるボイラと、該ボイラで生成される蒸気により作動して発電を行う蒸気タービン発電機と、可燃性廃棄物気流乾燥装置と、ヒートポンプを備えた可燃性廃棄物を燃料とする発電システムを構築する。
【発明の効果】
【0027】
熱電発電モジュールによって発電装置の燃焼室の一部又は全部を形成することにより燃焼室の内外の温度差を利用することで、熱電発電を効率的に行うことが出来る。
【0028】
発電装置の燃焼室の一部又は全部を熱電発電モジュールで形成することにより、該燃焼室の燃焼熱を利用して熱エネルギーを減じることなく熱電発電するとともに燃焼室の燃焼熱を利用して蒸気タービンによる発電することで、同一の熱源を効率的に発電することが可能となる。
【0029】
燃焼室において、炎の外側を廻旋する空気によって炎の外側から空気を供給することにより炎と熱電発電モジュールで形成された燃焼室の内壁との間に空間を設けることにより、また、炎の進行に沿って継続的に空気を供給することで燃焼面積が炎の進行方向に拡大することにより部分的な過熱を防ぐことが可能となり、発電装置の耐久性を高じる事が出来る。
【0030】
燃焼室において、燃焼室内に進行してくる炎を制御するように設けた仕切を赤熱する素材で設けることにより燃焼温度の低下を防ぎ炎とともに進行してくる燃焼ガスの燃焼を促進し、また熱電発電機能を有する管材で設けることにより発電するとともに蒸気を生成することが可能となる。
【0031】
二次燃焼において、燃焼に伴う気流の負圧を利用した自然吸気による炎の外側から空気を供給することと、炎の進行方向の後方から空気を供給することを繰り返すことにより、雑多な素材を含む可燃性廃棄物を燃焼する際の空気の供給不足を補う事が出来る。
【0032】
炎の外側を廻旋する空気によって炎の外側から空気を供給する燃焼装置において、風向板を設けること、固形燃料投入口をパイプで形成し内部に燃焼室までの誘引気流を生じさせる空気噴射ノズルを設けることにより固形燃料の連続投入を可能にする。
【0034】
気流乾燥装置により高水分の可燃性廃棄物を予め乾燥させることにより、燃焼温度の低下を防ぎ、安定した効率の良い燃焼と発電を可能とする。
【0035】
気流乾燥装置において、乾燥槽内で被乾燥物を攪拌しながら被乾燥物を浮遊させ下方から空気を供給し該被乾燥物を該乾燥槽の下部から上部に繰り返し気流搬送することにより空気に接する機会と面積を増大させて効率的に乾燥する。
【0036】
気流乾燥装置において、循環用ダクトの取込口下部内壁及び曲折部内壁に前記被乾燥物を空気とともに吹き上げる気流の外側に誘引気流を生じるように空気噴射ノズルを設けることにより、前記被乾燥物をスムーズに循環させる。
【0037】
気流乾燥装置の排気を燃焼装置の燃焼用空気に用いることにより、被乾燥物である可燃性廃棄物の臭気を除去する。
【0038】
ヒートポンプで生じる排熱を循環用空気に使用することで乾燥効率を高じ、冷風又は冷媒を燃焼室の外側に供給することで発電効率を高じる。
【0039】
熱電発電モジュールで形成された可燃性廃棄物を燃料とする発電装置と、発電装置の燃焼熱を利用して蒸気を発生させるボイラと、ボイラで生成される蒸気により作動して発電を行う蒸気タービン発電装置と、可燃性廃棄物気流乾燥装置とを備えた可燃性廃棄物を燃料とする発電システムを構築することにより、可燃性廃棄物の再資源化、同一の熱源を利用して熱電発電と蒸気タービン発電を同時にすることにより効率的な発電が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施例の発電システムの概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
電気的絶縁性の素材で形成した容体の内側の対向面上に夫々連続的に形成されてされ両端に生ずる温度差で発電を行う複数個の熱伝変換素子1cと電気出力端子1kを備えた熱電発電モジュールによって側面の一部を形成した筒状の燃焼室1を有する熱電発電装置において、
該燃焼室1の内側面にブロワ1mとダクト1lによって連通した複数の孔1gを側面に具えた筒状の空気噴射管1eを炎の進行方向に沿うように設けた、該空気噴射管1eの孔1g近傍に風向板1fを該空気噴射管1eに沿って設けた、該燃焼室内部に複数の孔1jを具えた赤熱盤1iを設けた、気流噴射ノズル1bを備えた点火口を兼ねたパイプ状の投入口1aとボイラ4を内通して二次燃焼3に連通する排煙筒1dを有する該燃焼室1と、
排気口3cを有する底面に複数の孔3bを具えて内部に複数の孔3bを具えた赤熱盤3aを設けた広径な二次燃焼室3を炎の進行方向先方に連通した、給気口2cを有する筒状のカバー2bを有する側面に千鳥の列をなすように複数の孔2a設けた筒状の二次燃焼室2と
廃蒸気筒6aを有しダクト6bに連通する熱交換機6と蒸気管5aによって連通する蒸気タービン発電装置5と蒸気管4aによって連通する該ボイラ4と
該気流噴射ノズル1bと8lによって連通し、搬送装置7aによって裁断機7と連なり、該熱交換機6と該ダクト6によって連なるブロワ8mと、排出管8hと循環用ダクト8kとの接合部分付近の下部内壁及び曲折部内壁に気流の外側に誘引気流を生じるように気流噴射ノズル8iを備えた該循環用ダクト8kと連通するサイクロン8を具えた乾燥槽8に、モーター8aに接続している該槽近傍に複数の孔8fを備えた空気噴射管8eと該空気噴射管8eの該孔8fの上方から該孔8fを覆うようにプレート8gを斜設した回転外軸8c及び送風羽根8bを具えた回転中軸8dを設けた気流乾燥装置と
該燃焼室1の外側にヒートポンプ8の膨張弁9dと吸熱部9bとの経路を設け、放熱部9aを該ブロワに隣接した該ヒートポンプ8とを具える発電システム。
【符号の説明】
【0042】
1 燃焼装置
1a 投入口
1b 気流噴射ノズル
1c 熱電変換素子
1d 排煙筒
1e 空気噴射管
1f 風向板
1g 孔
1i 赤熱盤
1j 孔
1k 電気出力端子
1l ダクト
1m ブロワ
2 二次燃焼室
2a 孔
2b カバー
2c 給気口
3 広径な二次燃焼室
3a 赤熱盤
3b 孔
3c 排気管
4 ボイラ
4a 蒸気管
5 蒸気タービン発電装置
5a 蒸気管
6 熱交換機
6a 廃蒸気管
6b ダクト
7 裁断機
7a 搬送装置
8 気流乾燥装置
8a モーター
8b 送風羽根
8c 回転外軸
8d 回転中軸
8e 空気噴射管
8f 孔
8g プレート
8h 排出管
8i 気流噴射ノズル
8j サイクロン
8k 循環用ダクト
8l ダクト
8m ブロワ
9 ヒートポンプ
9a 放熱部
9b 吸熱部
9c 圧縮機
9d 膨張弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼装置を熱電発電モジュールで一部又は全部を形成することにより、燃焼行程において生じる該燃焼装置の内外の温度差を利用する発電方法。
【請求項2】
燃焼行程において、燃焼室に燃料を投入する行程と、該燃料に点火する行程と、炎に対し炎の外側から空気を供給する行程と、二次燃焼する行程と、排煙する行程を有する請求項1記載の発電方法。
【請求項3】
燃焼行程において、炎に対し通炎手段を有する仕切によって炎の進行を制御する行程を有する請求項1、又は2記載の発電方法。
【請求項4】
燃料を追加投入する行程を有する請求項1、2又は3記載の発電方法。
【請求項5】
気体燃料、液体燃料を追加投入する行程を有する請求項1、2、3又は4記載の発電方法。
【請求項6】
固体燃料を追加投入する行程を有する請求項1、2、3、4又は5記載の発電方法。
【請求項7】
固体燃料を投入する行程において、燃焼室に誘引気流を生じる行程を有する請求項1、2、3、4、5又は6記載の発電方法。
【請求項8】
二次燃焼行程において、前記燃焼室に連なる、炎の外側から空気を供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の発電方法。
【請求項9】
二次燃焼行程において、炎の進行方向の後方から炎に対し空気を供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の発電方法。
【請求項10】
二次燃焼行程において、進行してくる炎に対し通炎手段を有する仕切のよって炎の進行を制御する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の発電方法。
【請求項11】
二次燃焼行程において、炎に対し空気を外側から供給する行程と、炎に対して空気を炎の進行方向の後方から供給する行程とを交互に重ね合わせる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の発電方法。
【請求項12】
固形燃料を乾燥する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の発電方法。
【請求項13】
乾燥行程において、被乾燥物を堆積場所に移送する行程と、堆積した該被乾燥物を堆積場所の下部から堆積場所の上部へ移送する行程と、乾燥した該被乾燥物を回収する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の発電方法。
【請求項14】
前記堆積場所の下部から上部へ移送する行程において、前記被乾燥物を空気とともに吹き上げる請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11,12又は13記載の発電方法。
【請求項15】
乾燥行程において、前記堆積場所の下部から上部へ移送する行程を繰り返すことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13又は14記載の発電方法。
【請求項16】
乾燥行程において、堆積した前記被乾燥物の内部に空気を供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13,14又は15記載の発電方法。
【請求項17】
乾燥行程において、堆積した前記乾燥物を攪拌する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16記載の発電方法。
【請求項18】
乾燥行程において、堆積した前記被乾燥物を攪拌する際に、被乾燥物を浮かせる行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16又は17記載の発電方法。
【請求項19】
乾燥行程において、浮かせた被乾燥物に空気を供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18記載の発電方法。
【請求項20】
乾燥した前記被乾燥物を回収する行程において、排気とともに回収する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19記載の発電方法。
【請求項21】
前記被乾燥物を前記堆積場所の下部から上部へ移送する行程において、空気とともに吹き上げるための循環用ダクトを設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20記載の発電方法。
【請求項22】
前記循環用ダクトの取込口下部内壁及び曲折部内壁に前記被乾燥物を空気とともに吹き上げる気流の外側に誘引気流を生じる行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20又は21記載の発電方法。
【請求項23】
燃焼行程において、乾燥行程で生じる排気を燃焼装置に燃焼用空気として供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21又は22記載の発電方法。
【請求項24】
燃焼行程において、乾燥行程で生じる排気とともに固形燃料を燃焼装置へ供給する行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23記載の発電方法。
【請求項25】
燃焼行程においてヒートポンプの排熱を利用した燃焼用空気を送風手段によって供給する行程及び燃焼行程においてヒートポンプで生じる冷風又は冷媒を前記燃焼装置の外側に供給する行程の何れかの行程又は双方の行程を有する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23又は24記載の発電方法。
【請求項26】
発電行程において、ボイラと蒸気タービンによる発電を備えた発電方法を備えた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25記載の発電方法。
【請求項27】
乾燥行程において、蒸気タービンから排出される蒸気の排熱を利用する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25又は26記載の発電方法。
【請求項28】
電気的絶縁性の素材で形成した容体の内側の対向面上に夫々連続的に形成されてされ、両端に生ずる温度差で発電を行う複数個の熱伝変換素子を備えた熱電発電モジュールによって一部又は全部を形成した、燃料投入口、点火口又は点火装置及び排気口を具える発電装置。
【請求項29】
前記発電装置において、燃焼室を筒状に形成し、該燃焼室の内側面に給気口を具え側面に孔を設けた筒状の空気噴射管を炎の進行方向に沿うように設けた請求項28記載の発電装置。
【請求項30】
前記空気噴射管の前記孔近傍に風向板を該空気噴射管に沿って設けた請求項28、又は29記載の発電装置。
【請求項31】
前記燃焼室内部に通炎手段を設けた仕切を具える請求項28、29又は30記載の発電装置。
【請求項32】
前記燃焼室の側面に前記燃料投入口をパイプで成し、該パイプの内壁に誘引気流を生じるように気流噴射ノズルを設けた請求項28、29、30又は31記載の発電装置。
【請求項33】
前記燃焼室に連なる炎の取り入れ手段を有する側面に孔を設けた筒状体の二次燃焼室を具えた請求項28、29、30、31又は32記載の発電装置。
【請求項34】
二次燃焼室と、該二次燃焼室と連通している炎の進行方向の後方から空気の取り入れる手段を設けた前記二次燃焼室より広径な二次燃焼室を具えた請求項28、29、30、31、32又は33記載の発電装置。
【請求項35】
前記広径な二次燃焼室内部又は底部に通炎手段を設けた仕切を具える請求項28、29、30、31、32、33又は34記載の発電装置。
【請求項36】
前記各二次燃焼室を交互に重ね合わせた請求項28、29、30、31、32、33、34又は35記載の発電装置。
【請求項37】
空気を取り入れる手段を有する空間を形成するよう外側にかぶせた筒状体のカバーを具えた前記二次燃焼室を具えた請求項28、29、30、31、32、33、34、35又は36記載の発電装置。
【請求項38】
被乾燥物取入口と循環用取入口と被乾燥物排出口と乾燥物排出口を有する堆積槽と、該被乾燥物排出口から循環用取入口に循環移送する手段を具える乾燥装置の該乾燥物排出口を前記燃焼装置の燃料取入口に誘引気流発生ノズルとして用いた請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36又は37記載の発電装置。
【請求項39】
前記乾燥装置において、前記被乾燥物排出口と前記循環用取入口とを、送風手段を具えた循環用ダクトによって連通させた請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、又は38記載の発電装置。
【請求項40】
前記乾燥槽に回転軸を設け、該回転軸の該槽近傍に攪拌を助長する孔を備えた噴射管を設け、該噴射管の該孔の上方から該孔を覆うようにプレートを斜設し、該噴射管には、圧力空気を供給する手段を設けた請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38又は39記載の発電装置。
【請求項41】
前記圧力空気を供給する手段は、回転軸によって駆動される送風羽根を設け、該羽根によって昇圧された空気を前記噴射管へ供給することを特徴とする請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39又は40記載の発電装置。
【請求項42】
前記回転軸は、外軸と中軸とに分かれ、外軸に攪拌羽根、噴射管及びプレートを設け、中軸には送風羽根を設けることを特徴とする請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40又は41記載の発電装置。
【請求項43】
前記循環用ダクトにおいて、該循環用ダクトの取込口下部内壁及び曲折部内壁に、気流の外側に誘引気流を生じるように圧縮空気の供給手段を備えた気流噴射ノズルを設けた請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41又は42記載の発電装置。
【請求項44】
前記燃焼室外側にヒートポンプの膨張弁から吸熱部までの経路を設け、ヒートポンプの排熱をブロワによって該燃焼室の空気噴射管に供給する請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42又は43記載の発電装置。
【請求項45】
前記燃焼室の排熱を利用して蒸気を発生させる排熱ボイラと該排熱ボイラで生成される蒸気によって作動する蒸気タービン発電を備えた請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43又は44記載の発電装置。
【請求項46】
乾燥行程において、蒸気タービンから排出される蒸気の排熱を利用する熱交換機を設け、該熱交換機から供給される温風又は熱風を循環用の送風機から取り込む請求項28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44又は45記載の発電装置。
【請求項47】
可燃性固形廃棄物裁断機と可燃性固形廃棄物の気流乾燥装置と可燃性固形廃棄物を燃料とする二次燃焼装置を備えた燃焼装置と燃焼装置の排熱を利用する排熱ボイラと蒸気タービン発電機とヒートポンプを備えた発電装置において、燃焼装置の一部又は全部を熱電発電モジュールで形成し、熱電発電と蒸気タービン発電機とによって同一の熱源を効率よく利用する発電システム。
【請求項48】
前記発電システムにおいて、燃焼室を筒状に形成し、該燃焼室内部に炎の外側を廻旋する空気によって炎に燃焼用空気を供給するために、該燃焼室の内側面に給気口を具え側面に孔を設けた筒状の空気噴射管を炎の進行方向に沿うように設けた空気噴射管を備え、該空気噴射管の前記孔近傍に風向板を該空気噴射管に沿って設け、進行してくる炎を制御し滞留させる該燃焼室内部に通炎手段を設けた仕切を具え、該燃焼室の側面に可燃性固形廃棄物投入口をパイプで成し、該パイプの内壁に該燃焼室までの誘引気流を生じるように気流噴射ノズルを設けた雑多な可燃性廃棄物を再資源化する請求項47記載の発電システム。
【請求項49】
前記発電システムにおいて、気流乾燥装置で可燃性廃棄物を乾燥槽内で被乾燥物を攪拌しながら空気を供給し、蒸気タービンから排出される蒸気の排熱を利用した温風又は熱風により被乾燥物を該乾燥槽の下部から上部に繰り返し気流搬送することにより、被乾燥物を空気に接触する機会と面積を増大させて効率的に乾燥し、気流乾燥装置の排気とともに乾燥物を燃焼装置に投入し、気流乾燥装置の排気を燃焼装置の燃焼用空気に用いることにより被乾燥物である可燃性廃棄物の臭気を除去する請求項47又は48記載の発電システム。
【請求項50】
前記発電システムにおいて、前記燃焼室の外側にヒートポンプの膨張弁から吸熱部までの経路を配して該燃焼室の内外の温度差を拡大し、ヒートポンプの排熱をブロワによって該燃焼室の空気噴射管に供給する請求項47、48又は49記載の発電システム。
【請求項51】
前記発電システムにおいて、可燃性固形を燃料とする二次燃焼装置を備えた燃焼装置の排気を燃焼用空気の一部として取り込むように廃棄物可燃性液体廃棄物を燃料とする二次燃焼装置を備えた燃焼装置を連結した請求項47、48、49又は50記載の発電システム。

【図1】
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【公開番号】特開2012−228159(P2012−228159A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−107665(P2011−107665)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(507206000)北海道特殊飼料株式会社 (8)