説明

発電ユニット及び発電式健康器具

【課題】健康器具に発電機能を融合させた発電式健康器具、より詳しくは、人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を基に効率的に発電することができる発電ユニット及び発電式健康器具を提供する。
【解決手段】本発明は、上記課題を解決するため、人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を電気エネルギーに変換する発電ユニットであって、回転可能に保持される軸と、運動者の動作を回転運動に変換して前記軸に伝達する伝達手段と、前記軸に連結されたフライホイールと、前記軸の回転で回転する複数の磁石と、前記磁石とで発電する複数のコイルと、前記コイルの電気的接続の切換を前記フライホイールの回転数を基に制御し前記フライホイールに回転負荷を制御する制御装置と、からなることを特徴とする発電ユニットの構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の健康増進を図る健康器具に関し、より詳しくは、人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を基に効率的かつ安定的な発電することができる発電ユニット及び発電式健康器具に関する。
【背景技術】
【0002】
回転運動を伴う健康器具として、ランニングマシーン、エアロバイクなどが良く知られている。他方、発電する回転運動を伴う健康器具として、特許文献1の「発電・蓄電装置のついた健康装置」、特許文献2の「人力発電エアロバイク」が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−73772号公報
【特許文献2】特開2010−57347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
健康器具で消費される運動エネルギーは世界中では膨大であるにも関わらず、単なる健康器具の運動エネルーはあまり利用されていない。そして、特許文献1の発明では、負荷変更に対して何ら考慮されておらず、発電は可能であっても健康器具としては不十分であった。
【0005】
他方、特許文献2では、運動者の体力にあった運動ができるように負荷が考慮されている。その方法としては発電機の出力電圧を制御装置のボリュームを加減する事により可変するというものである。しかしながら、運動負荷により、発電量は低下する。従って、加えられた運動負荷が効率的に発電に使用されていない。さらに、安定した発電について考慮されていない。
【0006】
そこで、本発明は、健康器具に発電機能を融合させた発電式健康器具、より詳しくは、人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を基に効率的かつ安定的な発電をすることができる発電ユニット及び発電式健康器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を電気エネルギーに変換する発電ユニットであって、回転可能に保持される軸と、運動者の動作を回転運動に変換して前記軸に伝達する伝達手段と、前記軸に連結されたフライホイールと、前記軸の回転で回転する複数の磁石と、前記磁石とで発電する複数のコイルと、前記コイルの電気的接続の切換を前記フライホイールの回転数を基に制御し前記フライホイールに回転負荷を制御する制御装置と、からなることを特徴とする発電ユニットの構成とした。
【0008】
また、前記軸が、一方向回転駆動機構を介して左右に接続する第1軸及び第2軸からなり、前記伝達手段が第1軸に接続され、前記フライホイールが第2軸に固定され、前記伝達手段による第1軸の回転を前記一方向回転駆動機構により一方向の回転のみ前記第2軸に出力することを特徴とする前記記載の発電ユニットの構成とし、前記伝達手段が、前記第1軸に固定されるドラムと、前記ドラムに一端が接続し他端を運動者が引くベルトと、引き出された前記ベルトを巻き戻す巻き取り器とからなることを特徴とする前記記載の発電ユニットの構成とした。
【0009】
また、前記複数のコイルは、1箇所に複数個重ねて配置されコイルの巻き数を電気的に可変できるコイルユニットを形成し、前記コイルユニットが複数箇所に散在していることを特徴とする前記何れかに記載の発電ユニットの構成とし、前記磁石が前記フライホイールに備えられ、前記コイルが前記フライホイールを囲む固定具に固定されたことを特徴とする前記何れかに記載の発電ユニットの構成とした。
【0010】
さらに、前記何れかに記載の発電ユニットと、前記軸を回転可能に保持する軸受けを備えるフレームとからなることを特徴とする発電式健康器具の構成とした。
【0011】
そして、前記フレームが、前記軸受けを備える起立部と、前記起立部に連設される水平部とからなり、さらに、前記水平部に載置されたレールと、前記レール上を移動可能な台車と、前記起立部と台車の間に運動者の足を係止するストッパを備え、前記台車に運動者が座り、前記台車を前記垂直部から遠ざける方向に移動させることにより、前記伝達手段を介して前記軸を回転させることを特徴とする前記記載の発電式健康器具の構成とした。
の構成とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、健康器具に効率的かつ安定的な発電をする発電機能を融合させることができる。さらに、コイルの電気的接続の制御をすることで、運動者の動作負荷を効率的に発電に利用することができる。さらに、ライホイールを備えることで、安定的に電気を発電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明である発電ユニットの平面部分断面模式図である。
【図2】コイルの電気的接続制御によるフライホイールへの負荷切換の模式図である。
【図3】コイルの電気的接続制御の他の実施形である。
【図4】本発明である発電式健康器具の説明側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき本発明である発電ユニット及び発電式健康器具について詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1に示すように、本発明である発電ユニット1は、フリーホイール5を介在し回転可能に保持される軸と、伝達手段27と、フライホイール12と、磁石13と、コイル11と、回転計14と、制御装置15と、蓄電池17とからなり、人の動作を伝達手段27を介して回転運動に変換し、その回転運動を利用して磁石13とコイル11とで発電する。
【0016】
軸は、一方方向に回転するフリーホイール5の左右に接続する第1軸3及び第2軸4からなり、軸の両端は軸受け2に回転可能に保持される。さらに、フリーホイール5近傍の左右には軸受け2aが配置され、第1軸3、第2軸4を保持して、フリーホイール5の回転、フライホイール12を安定的な回転を補助する。
【0017】
フリーホイール5は、自転車のペダル部分に使用されている一方向回転駆動機構である。自転車のフリーホイールは、ハブとチェーンと組み合わせ動力を伝える歯車であるスプロケット(チェーンホイール)のあいだにラチェット機構もしくはワンウェイクラッチを備え動力を一方向のみ伝え、反対方向への回転は空転して出力しない。ペダルからの力はスプロケットからハブへ伝わるが、自転車が持つ慣性によって地面から受ける車輪回転力は本機構が空転しハブからスプロケットへは伝わらずペダルも回転しない。
【0018】
他の一方向回転駆動機構として、スプラグクラッチ、オートバイエンジンのセルモーター部に使用されるスタータークラッチなどもあり、本発明に採用できる。
【0019】
ここでは、伝達手段27から第1軸3に入力された一方向の回転は、フリーホイール5を介して第2軸4に出力され、第2軸4を回転させる。他方、伝達手段27から第1軸3に入力された反対方向の回転は、フリーホイールが空転して、第2軸に出力されない。これにより、第2軸4は、一方向のみに回転する。
【0020】
軸受け2は、地上より起立する棒状のもの、上方より吊り下げられるも棒状の、地上に水平に載置される四角形の枠、板などに立設したものが例示できる。軸受け2は、軸を回転可能に保持し、位置固定できれば、どのように形状でも、どのように設置してもよい。発電ユニット1の設置場所及び使用方法により適宜変更できる。
【0021】
伝達手段27は、運動者の動作を回転運動に変換して前記軸に伝達する回転機構であり、手段は問わない。例えば、ランニングマシーンの回転ベルトの回転機構、エアロバイクの車輪の回転機構などが例示できる。図1では、一例として、ドラム6と、ベルト7と、巻き取り器8とからなる伝達手段27を示した。
【0022】
ドラム6は、円筒形で第1軸3に固定され、側面の中央部に凹部6aがあり第1軸3と同一方向に回転する。側面の凹部6aにベルト7が巻き付けられる。ドラム6は、ベルト7の引き出し、巻き取りにより回転し、第1軸3を回転させる。
【0023】
ベルト7は、ドラム6の凹部6aに一端が接続し巻き付けられ、他端は運動者によって引かれる。ベルト7は、運動者の動作、後述の巻き取り器8との作用により、ドラム6に巻かれ、引き出せされること(図1両矢印)を繰り返す。ベルト7としては、動作伝達のロスをなくすため低伸縮性の素材が好ましく、ワイヤー、チェーン、革の帯などが例示できる。
【0024】
なお、ドラム6の形状は、ベルト7の形状、材質に併せて適宜変更する。ベルト7がチェーンのときは、ドラム6としてスプロケット(歯車)も採用できる。ベルト7がエンジンに使用されるタイミングベルト様の素材であえば、ドラム6とは別に回転体を備え、ドラム6と前記回転体とにベルト7を係止し、テンションを付与して摩擦による回転方式が採用できる。
【0025】
巻き取り器8は、ベルト7をドラム6に巻き付ける方向に回転させる装置である。巻きバネが例示できる。また、ここでは、ドラム6と別体としたが、一体とすることもできる。例えば、バネによる自動巻き取り式の巻尺構造が例示できる。一体であればコンパクトになるが、メンテナンスを考慮すると別体としたほうがよい。
【0026】
磁石13は、永久磁石で後述のコイル10、11にフレミングの右手の法則により、電流を誘導する。従って、磁石13は、磁束がコイル10、11内を通過する位置で磁石に近接して配置される。ここでは、円筒形のフライホイール12の外周部に複数埋め込み、フライホイール12の半径方向にコイル11を配置した。さらに、フライホイール12の側面に磁石を配置し、固定具13の側面(第1、2軸3、4方向)にコイルを配置してもよい。磁石13は、回転体の回転中心角を等分にする位置に配置することで、回転体の回転ブレが防止され好ましい。
【0027】
フライホイール12は、第2軸4に連結固定され、第2軸4と同一方向に回転する。一般に、フライホイールには次の機能がある。第1の機能は、エネルギーの蓄積である。電気エネルギーや蒸気機関のエネルギーを、一旦力学的な回転運動に置き換えることで、エネルギーそのものを蓄積保存するのであり、比較的大きなエネルギーの蓄積に適している。
【0028】
フライホイールの第2の機能は、種々の運動の安定化である。これはフライホイールの有する慣性の作用で、例えば回転が遅くなる場合はそれを抑え維持しようとする力が働き、回転が速くなろうとするときにも同じ回転速度を維持しようとする。またフライホイールは回転運動であるため、回転軸の安定化というジャイロ機能も有する。
【0029】
コイル10、11は、磁石13の磁束の通過により、電流を誘導する。即ち発電する。コイル10、11を固定するため、図1では、第2軸4を挿通させフライホイール12を断面コの字状に覆うカップ形状の固定具9内にあって、フライホイール12の半径方向の位置に埋め込まれている。なお、コイルを固定する固定具9は、電磁気的反発に耐える構造で、樹脂や非磁性体で形成するとよい。より好ましくは、最適な磁力線制御を考慮した磁性体による構造体である。
【0030】
そして、コイル11の両端は、それぞれ配線11a、11bを介して蓄電値の+端子17a、−端子17bに接続する。コイル11に誘導された電流は、蓄電池17に蓄積される。図1の状態では、スイッチ16によりコイル10と蓄電池17との接続(配線10a、10b)は遮断されている。スイッチ16は、制御装置15によりコイル10、11と蓄電池17との電気的接続を遮断・接続する。
【0031】
スイッチ16が、図1の弧状矢印方向に切り替わることで、コイル10も電気的に蓄電池17と接続し、フライホイール12に負荷が増加することになる。従って、ドラム6を回転させる伝達手段27にも負荷がかかることとなる。
【0032】
スイッチ16は、コイル10、11毎に設けても、図1のようにコイル10、11を直列に接続するように設けられてもよい。コイル10、11が、磁石13の近傍でよい多くの垂直入射の磁束を受けるように、コイル10、11、磁石13を配置することが望ましい。その配置は図1に限定されるものでない。
【0033】
回転計14は、第2軸4の回転数を計測する装置であればよく、タコメーター、ストロバスコープなどが例示できる。そして、計測した第2軸4の回転を電気信号である回転信号14aとして制御装置15に出力する。回転信号14aは、フライホイール12の回転負荷制御に利用される。
【0034】
制御装置15は、回転計14からの第2軸4の回転数を回転信号14aとして受けて、また運動者が選択した負荷パターン或いは負荷レベルに基づいて、第2軸4の回転数に応じた負荷をフライホイール12に備えられた磁石13の動作に生じさせ、磁石13を備える回転体(ここではフライホール12)の回転運動の制動制御を行う。結果的に、フライホール12の回転、第1、2軸3、4への回転負荷となり、さらには運動者の運動負荷となる。
【0035】
ここでは、第2軸4と磁石13を備えるフライホイール12は同じ回転数を示すので、第2軸4の回転数を回転信号14aとして使用したが、フライホイール12の回転数を回転信号14aとしてもよい。また、フライホイール12と磁石13を別体としたときは、磁石13の回転数を回転信号14aとして使用してもよい。
【0036】
その制動制御手段としては、スイッチ16の開閉を制御する制御信号をスイッチ16に出力し、コイルの電気的接続を制御する。さらに、制御装置15は、コイル11、磁石13による発電量を計測し、別体の表示部に表示することもできる。
【0037】
蓄電池17は、磁石13とコイル11によって発電された電気を蓄積する装置である。発電された電気は、勿論整流されて蓄電される。なお、発電した電気は、蓄電池17を介さず電気器機の電力として直接使用してもよい。
【0038】
図2は、実施例1のコイルの電気的接続制御によるフライホイールへの負荷切換の模式図である。図2(A)は、フライホイール12と固定具9の側面模式図、図2(B)(C)では、固定具9のみを示した。
【0039】
フライホイール12が回転することで、その外周部に埋設された磁石13がコイル10、11近傍を通過し、コイルに磁束変化を与え発電する。グレーに着色されたコイルは、電気的に蓄電池17に接続していることを意味する(図3、4においても同じ)。
【0040】
図2(A)から(C)に行くにしたがって、磁石13に対向するコイルの電気的接続数が増加している。コイルの電気的接続数が増加するにしたがって、磁石13を備える回転体の回転運動を制動する作用が大きくなる。
【0041】
図2に示すように、コイルの電気的接続制御は、フライホイール12の回転初期では少ないコイルを電気的に蓄電池17に接続させ、フライホイール12の回転数が上がった状態ではより多くのコイルが電気的に蓄電池17に接続されるように制御装置15で制御する。
【0042】
結果的に、フライホイール12に同一回転力を与えた場合には、コイルの電気的接続数が多いときの方が、電気的接続が少ない場合よりもフライホール12の回転スピードが遅くなる。
【0043】
コイルの蓄電池17への電気的接続が多いほど、フライホイール12の回転を抑える作用が大きくなり、運動者の運動負荷が高まる。単なる機械的ブレーキによる負荷付与では発電量の無駄が生じるところ、図2に示すような電気的接続制御をすることにより、フライホイール12の回転負荷を有効に発電に利用することができるので、効率的な発電を実現することができる。
【実施例2】
【0044】
図3に、コイルの電気的接続制御によるフライホイールへの負荷切換の他の実施形を示した。図3(A)はコイルユニット18の模式図である。図3(B)はフライホイール12と固定部具の側面模式図、(C)では固定具9のみを示した。
【0045】
実施例2では、固定具9のフライホイール12の半径方向の1箇所に、コイルを複数個重ねて(内コイル19、外コイル19a)配置し、コイルの巻き数を電気的に可変できるコイルユニットを形成する。そして、コイルユニット18を固定具9のフライホイール12の半径方向に複数箇所に散在させている。
【0046】
図3(A)に示す端子a、bのみを蓄電池17に電気的に接続(on)すれば、内コイル19のみに電気が誘導され、端子a、dを接続して、端子b、cを蓄電池17に電気的に接続(on)すれば、内外コイル19、19aに電気が誘導される。即ち、コイルの巻き数を電気的に可変できる。このように、コイルを配置することで、省スペースでより多くの発電を可能にすることができる。
【実施例3】
【0047】
次に、本発明の一例として図4に示した発電式健康器具について説明する。発電式健康器具20は、実施例1の発電ユニット1と、フレーム21と、背もたれ22と、ストッパ23、レール24と、台車25とからなる。
【0048】
フレーム21は、第1軸3、第2軸4からなる軸を左右で回転可能に保持する軸受け2を備える起立部21aと、起立部21aに連設される水平部21bとからなる。ここでは、フレーム21は、左右の起立部21の間の水平部21bには軸受け2aも垂設された四角状の枠、板、格子などである。そして、起立部21aと図1の軸受け2は同じものである。
【0049】
水平部21bには、背もたれ22が接続し、図4(B)に示すように、ベルト7を引いたときのストッパとなる。背もたれ22には運動者26の頭部26aを保護する保護部材22aを備えるとよい。
【0050】
水平部21bにはレール24が載置される。レール24上には、水平移動可能な台車25が滑車25aを介して載置される。図4(A)に示すように、台車25には運動者26が発電ユニット1のベルト7端部に設けられた取っ手7aを握り座る。
【0051】
起立部21aと台車25の間には運動者26の足26bを係止するストッパ23が備えられ、運動者26は足26bの裏をストッパ23に係止した上で、ベルト23aなどで足26bの甲をストッパ23に固定する。
【0052】
そして、図4(B)に示すように、運動者26が足26bを伸ばすことにより、台車25が背もたれ22方向にスライド(図4(A)右矢印方向)するとともに、ベルト7がドラム6から引き出され、第1軸3を回転させ、フリーホイール5を介して第2軸4及びフライホイール12及び磁石を備える回転体を回転させ、発電する。図4中の弧状矢印がフライホイール12の回転方向を示す。
【0053】
その後、運動者26は、図4(C)に示すように、足26bを縮めることにより、台車25が発電ユニット1に近づくようにスライド(図4(C)左矢印方向)させことで、ベルト7が巻き取り器8の作用により、ドラム6に巻き取られる。
【0054】
このとき、第1軸3は引き出された方向と逆向きに回転するが、第2軸4及びフライホイール12はフリーホイール5の作用により、ベルト7が引き出されたときの回転方向に回転し続ける。そして、フライホール12は、発電に伴う制動を受け回転スピードは遅くなる。
【0055】
なお、図4に示すように、スライド式の場合で、フライホイール12を大型にする場合には、滑車でベルト7を屈曲させればよい。発電式健康器具として、腕で引く、或いは押すだけの構造としても、足で回転させる構造など種々の構造を採用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 発電ユニット
2 軸受け
2a 軸受け
3 第1軸
4 第2軸
5 フリーホイール
6 ドラム
6a 凹部
7 ベルト
7a 取っ手
8 巻き取り器
9 固定具
10 コイル
10a 配線
10b 配線
11 コイル
11a 配線
11b 配線
12 フライホイール
13 磁石
14 回転計
14a 回転信号
15 制御装置
15a 制御信号
16 スイッチ
17 蓄電池
17a +端子
17b −端子
18 コイルユニット
19 内コイル
19a 外コイル
20 発電式健康器具
21 フレーム
21a 起立部
21b 水平部
22 背もたれ
22a 保護部材
23 ストッパ
23a ベルト
24 レール
25 台車
25a 滑車
26 運動者
26a 頭部
26b 足
27 伝達手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の動作を回転運動に変換し、その回転運動を電気エネルギーに変換する発電ユニットであって、
回転可能に保持される軸と、運動者の動作を回転運動に変換して前記軸に伝達する伝達手段と、前記軸に連結されたフライホイールと、前記軸の回転で回転する複数の磁石と、前記磁石とで発電する複数のコイルと、前記コイルの電気的接続の切換を前記フライホイールの回転数を基に制御し前記フライホイールに回転負荷を制御する制御装置と、からなることを特徴とする発電ユニット。
【請求項2】
前記軸が、一方向回転駆動機構を介して左右に接続する第1軸及び第2軸からなり、前記伝達手段が第1軸に接続され、前記フライホイールが第2軸に固定され、前記伝達手段による第1軸の回転を前記一方向回転駆動機構により一方向の回転のみ前記第2軸に出力することを特徴とする請求項1に記載の発電ユニット。
【請求項3】
前記伝達手段が、前記第1軸に固定されるドラムと、前記ドラムに一端が接続し他端を運動者が引くベルトと、引き出された前記ベルトを巻き戻す巻き取り器とからなることを特徴とする請求項2に記載の発電ユニット。
【請求項4】
前記複数のコイルは、1箇所に複数個重ねて配置されコイルの巻き数を電気的に可変できるコイルユニットを形成し、前記コイルユニットが複数箇所に散在していることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発電ユニット。
【請求項5】
前記磁石が前記フライホイールに備えられ、前記コイルが前記フライホイールを囲む固定具に固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発電ユニット。
【請求項6】
請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の発電ユニットと、前記軸を回転可能に保持する軸受けを備えるフレームとからなることを特徴とする発電式健康器具。
【請求項7】
前記フレームが、前記軸受けを備える起立部と、前記起立部に連設される水平部とからなり、さらに、前記水平部に載置されたレールと、前記レール上を移動可能な台車と、前記起立部と台車の間に運動者の足を係止するストッパを備え、前記台車に運動者が座り、前記台車を前記垂直部から遠ざける方向に移動させることにより、前記伝達手段を介して前記軸を回転させることを特徴とする請求項6に記載の発電式健康器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−90388(P2012−90388A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233428(P2010−233428)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【特許番号】特許第4730676号(P4730676)
【特許公報発行日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(308018888)
【Fターム(参考)】