発電装置
【課題】 運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある蒸気に含まれる水分に起因する不都合発生を防止し得る発電装置を提供する。
【解決手段】 発電モジュール2に対し、空気供給装置4から空気配管41を通してカソード空気を供給し、改質用ガス供給装置3から改質用ガスを供給し、水供給処理装置5から改質用水蒸気となる水を供給する。空気配管41に対し三方切換弁45を介装し、発電運転時にはブロワ42と発電モジュール2とを互いに連通させ、運転停止時には発電モジュール2と水分排出管46とを互いに連通させるように切換制御する。水分排出管46の下流端462は大気開放とし、発電モジュール2からの逆流蒸気による結露水を経路外に排出させる。
【解決手段】 発電モジュール2に対し、空気供給装置4から空気配管41を通してカソード空気を供給し、改質用ガス供給装置3から改質用ガスを供給し、水供給処理装置5から改質用水蒸気となる水を供給する。空気配管41に対し三方切換弁45を介装し、発電運転時にはブロワ42と発電モジュール2とを互いに連通させ、運転停止時には発電モジュール2と水分排出管46とを互いに連通させるように切換制御する。水分排出管46の下流端462は大気開放とし、発電モジュール2からの逆流蒸気による結露水を経路外に排出させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池の発電モジュールのカソードに酸化剤である空気を供給するための空気供給路を備えた発電装置に関し、特に発電運転停止時(空気供給停止時)に発電モジュールからの逆流蒸気に起因する結露発生に基づく不都合を解消し得る技術に係る。
【背景技術】
【0002】
車両搭載用の燃料電池システムに関し、例えば、後掲の特許文献1では、カソードに供給する空気に対し加湿するための加湿器を空気供給用配管に介装する一方、運転停止時に配管内の加湿空気の温度が下がると結露を生じるため、加湿器と燃料電池との間において、配管自身を部分的に下方に湾曲させた後に再び上方に湾曲させることで、結露水を溜めるための水溜まりトラップを設けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−317493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、発電及び排熱回収を行う家庭用等の燃料電池システムでは、発電するために必要な空気・燃料ガス・水をそれぞれ対応する補機から発電モジュール内に供給し、発電モジュール内の蒸発器や改質器での改質反応により得られた水素と酸素とをアノード(燃料極)及びカソード(空気極)からなるセルスタックに供給して発電が行われることになる。
このような燃料電池システムにおいては、発電のための運転を停止したり運転が非常停止されたりした場合に、例えば図11に示すように、発電モジュール100から蒸気や凝縮水が空気供給に係る補機101等に延びる配管102内に対し、符号103の矢印で示すように逆流して、結露するおそれがある。特に補機101側に設置されている流量センサ104等の電子機器まで逆流した場合には、誤作動・誤検出を招くことにもなる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある気体に含まれる水分に起因する不都合発生を防止し得る発電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明では、燃料電池の発電モジュールを備え、この発電モジュールのカソードに対し酸化剤である空気を供給する空気供給経路を備えた発電装置を対象にして、前記空気供給経路に設けられ、この空気供給経路内において前記発電モジュールからの逆流気体に含まれる水分を経路外に排出させる水分排出手段を備えることとした(請求項1)。
【0007】
本発明の場合、発電モジュールからの逆流気体に起因して空気供給経路内に結露がたとえ発生したとしても、その逆流気体中の水分や結露水は前記水分排出手段によって経路外に排出されることになる。このため、例えば発電装置の運転停止時に発電モジュールから蒸気が逆流してきたり、その逆流蒸気の結露によって結露水が発生したりしたとしても、その逆流蒸気中の水分や結露水は水分排出手段によって排出され、結露水等の水分に起因する不都合発生を回避し得ることになる。
【0008】
本発明の発電装置における水分排出手段としては、発電運転停止により前記空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成することができる(請求項2)。このようにすることにより、発電運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある蒸気や、その結露によって結露水がたとえ発生したとしても、開閉切換弁により空気供給経路内が大気開放されるため、その結露水等は外部に排出され、結露水等の水分に起因する不都合発生をより確実に回避し得ることになる。
【0009】
又、本発明の発電装置における水分排出手段としては、前記空気供給経路に対し前記発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、前記発電モジュールとの間に設けることができる(請求項3)。このようにすることにより、発電運転時には空気供給経路を通して発電モジュールのカソードに対し空気を確実に供給し得る一方、発電運転停止時には逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断した上で、発電モジュール側の空気供給経路内を大気開放にして結露水を外部に排出させることが可能になる。逆止弁により空気供給経路の上流側が遮断されるため、空気供給経路に介装される流量センサ等の電子機器やその他の機器に対し発電モジュールからの逆流蒸気やその結露水による悪影響を排除することが可能になる。
【発明の効果】
【0010】
以上、説明したように、本発明の発電装置によれば、発電モジュールからの逆流気体に起因して空気供給経路内に結露がたとえ発生したとしても、その逆流気体中の水分や結露水を水分排出手段によって経路外に排出させることができるようになる。このため、例えば発電装置の運転停止時に発電モジュールから蒸気が逆流してきたり、その逆流蒸気の結露によって結露水がたとえ発生したりしたとしても、その逆流気体中の水分や結露水を水分排出手段によって排出することができ、結露水に起因する不都合発生を回避することができるようになる。
【0011】
特に、請求項2によれば、水分排出手段を、発電運転停止により空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成することで、発電運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある蒸気や、その結露によって結露水がたとえ発生したとしても、開閉切換弁により空気供給経路内が大気開放されるため、その結露水等の水分を外部に確実に排出することができ、結露水等の水分に起因する不都合発生をより確実に回避することができるようになる。
【0012】
さらに、請求項3によれば、水分排出手段を、空気供給経路に対し発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、発電モジュールとの間に設けることで、発電運転時には空気供給経路を通して発電モジュールのカソードに対し空気を確実に供給することができる一方、発電運転停止時には逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断した上で、発電モジュール側の空気供給経路内を大気開放にして結露水を外部に排出させることができるようになる。その際、逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断することができ、これにより、空気供給経路に介装される流量センサ等の電子機器やその他の機器に対し発電モジュールからの逆流蒸気やその結露水による悪影響を排除することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発電装置の模式図である。
【図2】図1の発電装置の基本的運転制御に係るフローチャートである。
【図3】図1の発電装置が運転停止したときの状態を示す図1対応図である。
【図4】第2実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図であり、図4(a)は運転状態を示し、図4(b)は運転停止状態を示す。
【図5】第3実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図であり、図5(a)は運転状態を示し、図5(b)は運転停止状態を示す。
【図6】第4実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図である。
【図7】第5実施形態に係る発電装置を示す図3対応図である。
【図8】図7の水分排出手段に係る拡大説明図である。
【図9】第5実施形態に属する他の形態を示す図8対応図である。
【図10】第6実施形態に係る発電装置を示す図8対応図である。
【図11】本発明の課題を説明するために発電装置の例を示す図1対応図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る発電装置の模式図である。この発電装置は、ハウジング1内に、燃料電池により構成された発電モジュール2と、この発電モジュール2に対し改質用の燃料ガス及び空気を供給する改質用ガス供給装置3と、後述のカソード空気を供給する空気供給装置4と、水供給処理装置5と、パワーコンディショナー6と、各補機の制御装置7とを備えて構成されている。前記の改質用ガス供給装置3、空気供給装置4及び水供給処理装置5が補機を構成し、発電装置は発電モジュール2と、各補機と、パワーコンディショナー6及び制御装置7からなる制御系とに大別される。以下、固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cells)により構成された発電装置を例にして説明するが、燃料電池のタイプの如何に拘わらず、発電モジュールに対し空気供給装置が接続されて運転停止時に発電モジュールから逆流が発生するおそれのあるものであれば、本発明を適用することができる。
【0016】
発電モジュール2は、図示省略の予熱・蒸発器、セルスタック、改質器、空気用熱交換器等を備えたものである。発電モジュール2に対する燃料ガス・空気・水蒸気等の供給、及び、発電モジュール2からの排ガスの排出は、前記の予熱・蒸発器を通して行われるようになっている。従って、発電モジュール2の予熱・蒸発器に対し、改質用ガス供給装置3からの改質用ガス配管31、空気供給装置4からの空気供給経路である空気配管41及び水供給処理装置5から純水を供給する水配管51の各下流端が通される一方、発電モジュール2の予熱・蒸発器から導出された排ガスが排ガス配管52を通して水供給処理装置5の排熱回収用熱交換器53に対し供給され、排ガス中の水分回収に基づき水供給処理装置5において純水に精製されるようになっている。
【0017】
発電モジュール2内のセルスタックは、アノード(燃料極)、カソード(空気極)、及び、固体酸化物により形成された電解質が一体化されたセルを備えたものである。アノードに対し改質器から水蒸気改質により水素リッチとされた燃料ガスが流され、又、カソードに酸素含有ガスとしてのカソード空気が供給されるようになっている。そして、カソードではカソード空気の酸素が酸素イオンとなって電解質を通り、アノードでは燃料ガスの水素と反応して水(水蒸気)を生成する一方、その際に生じた電子が回路を通してカソード側に移動して酸素を再びイオン化するということを繰り返して発電される。カソードから排気されたカソード空気は改質器バーナからの燃焼排ガスと共に、排ガスとして予熱・蒸発器に送られて、排ガス配管52に導出されることになる。
【0018】
改質用ガス供給装置3は、詳細構成の図示を省略するが、例えば、ガス電磁弁、昇圧ブロワ、バッファータンク、ガス流量センサ及び脱硫器等を経て導入された燃料ガスに対し改質用空気が合流され、この改質用ガスが前記の改質用ガス配管31を通して発電モジュール2に供給されるようになっている。改質用ガス配管31には三方切換弁32が介装され、この三方切換弁32には水分排出管33の上流端331が分岐接続されている。この水分排出管33の下流端332は大気開放にされ、結露前の蒸気や結露水が水分排出管33を通して下流端332から外部に排出可能となっている。そして、三方切換弁32は、発電のための運転状態では後述の如く発電モジュール2と改質用ガス供給装置3とが互いに連通状態で、かつ水分排出管33側が遮断状態にされ、運転停止状態では発電モジュール2と水分排出管33とが互いに連通状態で、かつ改質用ガス供給装置3側が遮断状態にされるように切換制御されるようになっている。
【0019】
空気供給装置4は、例えばダイアフラム式のカソード空気ブロワ42の作動によりフィルタ43を通して吸い込んだ大気を、カソード用の酸素含有ガスとして発電モジュール2に対し空気配管41を通して送給するようになっており、空気配管41には、カソード空気用流量センサ44と、水分排出手段としての三方切換弁45とが介装されている。この三方切換弁45には水分排出管46の上流端461が分岐され、その下流端462が大気開放にされている。これにより、結露前の蒸気や結露水が水分排出管46を通して下流端462から外部に排出可能となっている。そして、三方切換弁45は、前記三方切換弁32と同様に、発電のための運転状態では後述の如く発電モジュール2とカソード空気ブロワ42とが互いに連通状態で、かつ水分排出管46側が遮断状態となる閉切換状態にされる一方、運転停止状態では発電モジュール2と水分排出管46とが互いに連通状態で、かつカソード空気ブロワ42側が遮断状態となる開切換状態にされるように切換制御されるようになっている。つまり、運転停止状態では、三方切換弁45が開切換状態に切換制御されることで、発電モジュール2に連通する空気配管41側が水分排出管46の下流端462を通して大気開放状態に切換えられることになる。
【0020】
水供給処理装置5は、排熱回収用熱交換器53においてポンプ54の作動により図外の例えば貯湯ユニットから導入した低温水との熱交換により排ガスに含まれる水分が凝縮し、発生した凝縮水(ドレン水)を導入・集水した上で、凝縮水を純水に精製して貯留し、貯留した純水を水蒸気として再利用すべく水配管51を通して発電モジュール2へ供給するようになっている。排熱回収用熱交換器53に導入された低温水は排熱回収により加熱されて高温水となり、前記の貯湯ユニットに貯留されることになる。
【0021】
以上の発電装置による発電のための運転は制御装置7により制御されることになる。その基本的な制御について図2を参照しつつ説明すると、まず、電源がONされるとスタートし、プリパージ(ステップS1)の後に水分排出手段としての三方切換弁45や三方切換弁32を閉切換状態にした上で(ステップS2)、各補機である改質用ガス供給装置3,空気供給装置4や水供給処理装置5のブロワ42を作動させて燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水を供給する(ステップS3)。これにより、発電が開始され、熱的条件が満足しており(ステップS4でYES)、停止要求の出力が無い限り(ステップS5でNO)、その発電運転を継続する。発電の過程で、何らかの原因で熱的条件が満足しない事態が生じれば(ステップS4でNO)、前記の各ブロワ42の作動を停止して燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止して運転を非常停止させる(ステップS6)。又、停止要求が出力された場合も(ステップS5でYES)、前記と同様に燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止する(ステップS6)。燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止して運転停止させたら、前記の水分排出手段である三方切換弁45や三方切換弁32を開切換状態にして(ステップS7)、温度低下を待つ。
【0022】
ステップS7で三方切換弁45や三方切換弁32を開切換状態にすると、図3に示すように、発電モジュール2から高温の蒸気や凝縮水が空気配管41内や、改質用ガス配管31内に逆流したとしても、それぞれ三方切換弁45,32においてブロワ42や改質用ガス供給装置3の側が遮断され、水分排出管46,33の側が連通状態にされているため、逆流した蒸気等は水分排出管46,33に流入し、下流端462,332から外部に排出されることになる。このため、運転停止に伴い発電モジュール2から高温蒸気が逆流し結露のおそれが生じるとしても、その高温蒸気や結露水を開切換状態の三方切換弁45,32及び水分排出管46,33を通して外部に排出することができ、空気配管41や改質用ガス配管31内に結露水が残留する事態の発生を回避することができるようになる。これにより、次回の運転起動を不都合なくスムースに行うことができるようになる。
【0023】
<第2実施形態>
図4は第2実施形態に係る発電装置の要部を示す。第2実施形態は、水分排出手段として、第1実施形態の三方切換弁45の代わりに通常の電磁式開閉弁(二方弁)47と逆止弁48との組み合わせを用いて構成したものである。
【0024】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置の空気配管41において、水分排出管46をその上流端461が空気配管41から分岐するように連通接続させ、この分岐位置を挟んで水分排出管46側の位置に開閉弁47を介装させる一方、前記分岐位置を挟んでカソード空気ブロワ42(図1又は図3参照)の側の空気配管41に逆止弁48を介装させている。この逆止弁48は、運転状態におけるカソード空気ブロワ42から発電モジュール2へのカソード空気の流通を許容し、運転停止状態における発電モジュール2かわカソード空気ブロワ42側への逆流を遮断するものである。
【0025】
そして、発電のための運転状態においては、図4(a)に示すように開閉弁47が制御装置7(図1又は図3参照)により閉状態に切換制御される。これにより、カソード空気ブロワ42の作動により、カソード空気が空気配管41及び逆止弁48を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、図4(b)に示すように前記開閉弁47が制御装置7により開状態に切換制御され、これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を開閉弁47及び水分排出管46を通して外部に排出することができ(同図の実線の矢印参照)、高温蒸気や結露水がカソード空気流量センサ44(図1又は図3参照)の側に逆流したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0026】
<第3実施形態>
図5は第3実施形態に係る発電装置の要部を示す。第3実施形態は、水分排出手段として、第1実施形態の三方切換弁45の代わりに通常の電磁式開閉弁(二方弁)47のみを用いて構成したものである。つまり、第2実施形態における逆止弁48を省略して構成した例を示すものである。
【0027】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置において、空気配管41を上から下に延びるようにする一方、水分排出管46を下から上に延びるようにし、空気配管41の下方に延びた最下位部位411と水分排出管の上流端461とを互いに連通接続させる。これにより、互いの分岐接続位置を挟んでカソード空気ブロワ42側の空気配管41が上向きに延び、水分排出管46が下向きに延びるようにしている。この分岐接続位置の水分排出管46の側に開閉弁47を介装したものである。
【0028】
そして、発電のための運転状態においては、図5(a)に示すように開閉弁47が制御装置7(図1又は図3参照)により閉状態に切換制御される。これにより、カソード空気ブロワ42の作動により、カソード空気が空気配管41を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、図5(b)に示すように前記開閉弁47が制御装置7により開状態に切換制御され、これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を開閉弁47及び水分排出管46を通して外部に排出することができるようになる(同図の実線の矢印参照)。この際、発電モジュール2から逆流した高温蒸気や結露水は、空気配管41が前記の分岐接続位置から上向きに延ばされているため、重力作用により水分排出管46の側に落下し、あるいは、空気配管41の側に僅かに上昇したとしても遂には水分排出管46に落下して、外部に排水されることになる。このため、逆流した高温蒸気やその結露水が、カソード空気流量センサ44の側に逆流したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0029】
<第4実施形態>
図6は第4実施形態に係る発電装置の要部を示す。この第4実施形態は、水分排出手段として、カソード空気ブロワ42の作動により作用する吐出圧の有無に基づいて水分排出管46を自動開閉切換する自動開閉装置8を用いて構成したものである。つまり、第1〜第3実施形態の如く制御装置7による開閉切換制御を必要とするものではなくて、運転時に空気配管41内に作用する内圧に基づいて自動開閉切換する水分排出手段を示すものである。
【0030】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置において、空気配管41と水分排出管46の上流端461とを互いに連通接続させ、この連通接続位置に自動開閉装置8を介装させる。この自動開閉装置8は、ある進退方向(図例では上下方向)の一側に空気配管41が連通開口し、他側に水分排出管46が連通開口し、その他の方向(図例では左右方向)の一側が発電モジュール2に連通する弁室81と、前記進退方向に進退可能に配設された弁体82と、この弁体82を前記進退方向であって空気配管41の連通開口を閉止する側に付勢するバネ83とを備えて構成されている。弁体82は、空気配管41の連通開口を閉止する弁部821と、水分排出管46の連通開口を閉止する弁部822と、これら両弁部821,822を一体に連結する連結部823とからなり、常時は前記バネ83に付勢されて弁部821が空気配管41の連通開口を閉止した状態(図6に一点鎖線で示す状態)に維持されている。
【0031】
そして、発電のための運転状態においては、カソード空気ブロワ42が作動され、このカソード空気ブロワ42からの吐出圧を弁部821が受けることにより、弁体82がバネ83に抗して後退し、弁部822が水分排出管46の連通開口を閉止した状態(同図に実線で示す状態)に維持される。これにより、カソード空気ブロワ42からカソード空気が空気配管41を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止され、カソード空気ブロワ42からの吐出圧も無くなるため、前記の弁体82がバネ83により前進し、弁部821が空気配管41の連通開口を閉止した状態(同図に一点鎖線で示す状態)に維持される。これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を弁室81から連通状態の水分排出管46を通して外部に排出することができるようになる(同図の一点鎖線の矢印参照)。この際、発電モジュール2から逆流した高温蒸気や結露水は、空気配管41の連通開口が閉止されているため、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0032】
<第5実施形態>
図7は第5実施形態に係る発電装置を示す。第5実施形態は、水分排出手段として、気水分離装置9及びフロート弁10により構成したものである。つまり、発電モジュール2からの高温の逆流蒸気を凝縮させて一旦水分に戻した上で排水させるように構成した例を示すものである。
【0033】
気水分離装置9は、空気配管41に介装されたものである。便宜上、気水分離装置9を挟んでカソード空気流量センサ44やカソード空気ブロワ42の側を空気配管部41aとし、発電モジュール2の側を空気配管部41bと呼ぶ。気水分離装置9は、図8に詳細を示すように、本体容器91と、本体容器91の上側空間に設けられた凝縮用の制御板92とを備え、本体容器91に対し上部一側位置から空気配管部41bが連通接続され、上部他側位置に逆止弁93を介して空気配管部41aが接続されている。本体容器91の底部には、水分排出管46の上流端461が連通接続される流出孔94が開口形成され、この流出孔94にはフロート弁ガイド101,101により昇降案内されるフロート弁10が設けられ、このフロート弁10は本体容器91内が空の状態で流出孔94を閉止状態(図8に一点鎖線で示す状態)にする一方、本体容器91内に凝縮水が溜まりその水位上昇に伴い流出孔94を開変換(同図に実線で示すフロート弁を参照)するようになっている。なお、符号102はフロート弁10の上昇上限位置を規制するストッパである。
【0034】
そして、発電のための運転状態においては、カソード空気ブロワ42が作動され、このカソード空気ブロワ42からの吐出圧を受けて逆止弁93が開くため、フィルタ43から取り込まれた空気が本体容器91内及び空気配管部41bを通して発電モジュール2にカソード空気として供給されることになる。この際、本体容器91内は空であるため、水分排出管46はフロート弁10により閉止された状態になっている。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止されて逆止弁93が閉じられる一方、発電モジュール2から逆流した高温蒸気は本体容器91内に入って凝縮制御板92と接触することで凝縮され、凝縮水として本体容器91内に溜まることになる。本体容器91内の凝縮水が溜まるようになると、その浮力によりフロート弁10が上昇して流出孔94が開変換されることになる。このため、本体容器91内の凝縮水は水分排出管46を通して外部に排水されることになる。一方、運転停止によりカソード空気ブロワ42の作動が停止された状態では逆止弁93が閉状態になるため、本体容器91内に逆流した蒸気や凝縮水が、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができるようになる。
【0035】
図9は、図8に示したフロート弁10のフロート弁ガイド101とは異なる支持機構を示すものであり、フロート弁10の案内支持機構としては図8,図9に示した以外の種々のものを採用し得る。図9のものは、互いにピン結合させた2以上のリンク杆103,103によってフロート弁10を昇降可能に支持したものである。その他の構成要素は図8のものと同一であるため、同じ構成要素には図8のものと同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0036】
<第6実施形態>
図10は第6実施形態に係る発電装置を示す。第6実施形態は、第5実施形態のフロート弁10の代わりに、水分検知センサ11及び電磁式開閉弁12を用いて構成したものである。つまり、水分排出手段として、気水分離装置9,水分検知センサ11及び電磁式開閉弁12を用いて構成し、運転停止後の再起動時には本体容器91内を確実に空の状態にし得るようにした例を示すものである。なお、第5実施形態と同じ構成要素には、第5実施形態と同じ符号を付して重複した説明を省略する。
【0037】
第6実施形態では、本体容器91の底部の流出孔94に水分排出管46の上流端を連通接続させ、この流出孔94に水分検知センサ11を設置するとともに、水分検知センサ11の下流側位置に開閉弁12を介装させている。水分検知センサ11としては、例えば電極により水分の存在を検知するものや、あるいは、流出孔94における凝縮水の水圧を検知することで水分の存在を検知するもので構成すればよい。そして、常時は閉状態に維持される開閉弁12を、水分検知センサ11からの水分検知の出力を受けた制御装置7(図1又は図3参照)により開切換制御するようにしている。
【0038】
そして、発電のための運転状態においては、本体容器91が空であるため開閉弁12により水分排出管46は閉状態に維持されているため、カソード空気ブロワ42の作動によりカソード空気ブロワ42からの吐出圧を受けて逆止弁93が開き、フィルタ43から取り込まれた空気が本体容器91内及び空気配管部41bを通して発電モジュール2にカソード空気として供給されることになる。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止されて逆止弁93が閉じられる一方、発電モジュール2から逆流した高温蒸気は本体容器91内に入って凝縮制御板92と接触することで凝縮され、凝縮水として本体容器91内に溜まることになる。本体容器91内の凝縮水が溜まるようになると、その凝縮水が水分検知センサ11により検知され、水分検知の出力を受けた制御装置7により開閉弁12が開切換制御されることになる。このため、本体容器91内の凝縮水は水分排出管46を通して外部に排水されることになる。一方、運転停止によりカソード空気ブロワ42の作動が停止された状態では逆止弁93が閉状態になるため、本体容器91内に逆流した蒸気や凝縮水が、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができるようになる。加えて、この第6実施形態では、水分検知により開閉弁12が開切換制御されるようになっているため、本体容器91内に凝縮水が無くなるまで開閉弁12が開状態に維持されて、本体容器91内が空になってから開閉弁12は閉状態に復帰することになる。これにより、次回の再起動時においては、確実に空の状態の本体容器91を通過したカソード空気を発電モジュール2に対し供給し得ることになる。
【0039】
なお、以上の第2〜第6実施形態では、空気配管41の側に水分排出手段を設けた場合について説明したが、同様構成の水分排出手段を改質用ガス配管31の側に設けることもできる。
【符号の説明】
【0040】
4 空気供給装置
9 気水分離装置(水分排出手段)
8 自動弁装置(水分排出手段)
10 フロート弁(水分排出手段)
11 水分検知センサ(水分排出手段)
12 開閉弁(開閉切換弁,水分排出手段)
41 空気配管(空気供給経路)
45 三方切換弁(開閉切換弁,水分排出手段)
46 水分排出管
47 開閉弁(開閉切換弁,水分排出手段)
48 逆止弁
93 逆止弁
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池の発電モジュールのカソードに酸化剤である空気を供給するための空気供給路を備えた発電装置に関し、特に発電運転停止時(空気供給停止時)に発電モジュールからの逆流蒸気に起因する結露発生に基づく不都合を解消し得る技術に係る。
【背景技術】
【0002】
車両搭載用の燃料電池システムに関し、例えば、後掲の特許文献1では、カソードに供給する空気に対し加湿するための加湿器を空気供給用配管に介装する一方、運転停止時に配管内の加湿空気の温度が下がると結露を生じるため、加湿器と燃料電池との間において、配管自身を部分的に下方に湾曲させた後に再び上方に湾曲させることで、結露水を溜めるための水溜まりトラップを設けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−317493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、発電及び排熱回収を行う家庭用等の燃料電池システムでは、発電するために必要な空気・燃料ガス・水をそれぞれ対応する補機から発電モジュール内に供給し、発電モジュール内の蒸発器や改質器での改質反応により得られた水素と酸素とをアノード(燃料極)及びカソード(空気極)からなるセルスタックに供給して発電が行われることになる。
このような燃料電池システムにおいては、発電のための運転を停止したり運転が非常停止されたりした場合に、例えば図11に示すように、発電モジュール100から蒸気や凝縮水が空気供給に係る補機101等に延びる配管102内に対し、符号103の矢印で示すように逆流して、結露するおそれがある。特に補機101側に設置されている流量センサ104等の電子機器まで逆流した場合には、誤作動・誤検出を招くことにもなる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある気体に含まれる水分に起因する不都合発生を防止し得る発電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明では、燃料電池の発電モジュールを備え、この発電モジュールのカソードに対し酸化剤である空気を供給する空気供給経路を備えた発電装置を対象にして、前記空気供給経路に設けられ、この空気供給経路内において前記発電モジュールからの逆流気体に含まれる水分を経路外に排出させる水分排出手段を備えることとした(請求項1)。
【0007】
本発明の場合、発電モジュールからの逆流気体に起因して空気供給経路内に結露がたとえ発生したとしても、その逆流気体中の水分や結露水は前記水分排出手段によって経路外に排出されることになる。このため、例えば発電装置の運転停止時に発電モジュールから蒸気が逆流してきたり、その逆流蒸気の結露によって結露水が発生したりしたとしても、その逆流蒸気中の水分や結露水は水分排出手段によって排出され、結露水等の水分に起因する不都合発生を回避し得ることになる。
【0008】
本発明の発電装置における水分排出手段としては、発電運転停止により前記空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成することができる(請求項2)。このようにすることにより、発電運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある蒸気や、その結露によって結露水がたとえ発生したとしても、開閉切換弁により空気供給経路内が大気開放されるため、その結露水等は外部に排出され、結露水等の水分に起因する不都合発生をより確実に回避し得ることになる。
【0009】
又、本発明の発電装置における水分排出手段としては、前記空気供給経路に対し前記発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、前記発電モジュールとの間に設けることができる(請求項3)。このようにすることにより、発電運転時には空気供給経路を通して発電モジュールのカソードに対し空気を確実に供給し得る一方、発電運転停止時には逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断した上で、発電モジュール側の空気供給経路内を大気開放にして結露水を外部に排出させることが可能になる。逆止弁により空気供給経路の上流側が遮断されるため、空気供給経路に介装される流量センサ等の電子機器やその他の機器に対し発電モジュールからの逆流蒸気やその結露水による悪影響を排除することが可能になる。
【発明の効果】
【0010】
以上、説明したように、本発明の発電装置によれば、発電モジュールからの逆流気体に起因して空気供給経路内に結露がたとえ発生したとしても、その逆流気体中の水分や結露水を水分排出手段によって経路外に排出させることができるようになる。このため、例えば発電装置の運転停止時に発電モジュールから蒸気が逆流してきたり、その逆流蒸気の結露によって結露水がたとえ発生したりしたとしても、その逆流気体中の水分や結露水を水分排出手段によって排出することができ、結露水に起因する不都合発生を回避することができるようになる。
【0011】
特に、請求項2によれば、水分排出手段を、発電運転停止により空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成することで、発電運転停止時に発電モジュールから逆流するおそれのある蒸気や、その結露によって結露水がたとえ発生したとしても、開閉切換弁により空気供給経路内が大気開放されるため、その結露水等の水分を外部に確実に排出することができ、結露水等の水分に起因する不都合発生をより確実に回避することができるようになる。
【0012】
さらに、請求項3によれば、水分排出手段を、空気供給経路に対し発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、発電モジュールとの間に設けることで、発電運転時には空気供給経路を通して発電モジュールのカソードに対し空気を確実に供給することができる一方、発電運転停止時には逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断した上で、発電モジュール側の空気供給経路内を大気開放にして結露水を外部に排出させることができるようになる。その際、逆止弁により空気供給経路の上流側を遮断することができ、これにより、空気供給経路に介装される流量センサ等の電子機器やその他の機器に対し発電モジュールからの逆流蒸気やその結露水による悪影響を排除することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発電装置の模式図である。
【図2】図1の発電装置の基本的運転制御に係るフローチャートである。
【図3】図1の発電装置が運転停止したときの状態を示す図1対応図である。
【図4】第2実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図であり、図4(a)は運転状態を示し、図4(b)は運転停止状態を示す。
【図5】第3実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図であり、図5(a)は運転状態を示し、図5(b)は運転停止状態を示す。
【図6】第4実施形態に係る水分排出手段を示す図1の部分対応図である。
【図7】第5実施形態に係る発電装置を示す図3対応図である。
【図8】図7の水分排出手段に係る拡大説明図である。
【図9】第5実施形態に属する他の形態を示す図8対応図である。
【図10】第6実施形態に係る発電装置を示す図8対応図である。
【図11】本発明の課題を説明するために発電装置の例を示す図1対応図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る発電装置の模式図である。この発電装置は、ハウジング1内に、燃料電池により構成された発電モジュール2と、この発電モジュール2に対し改質用の燃料ガス及び空気を供給する改質用ガス供給装置3と、後述のカソード空気を供給する空気供給装置4と、水供給処理装置5と、パワーコンディショナー6と、各補機の制御装置7とを備えて構成されている。前記の改質用ガス供給装置3、空気供給装置4及び水供給処理装置5が補機を構成し、発電装置は発電モジュール2と、各補機と、パワーコンディショナー6及び制御装置7からなる制御系とに大別される。以下、固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cells)により構成された発電装置を例にして説明するが、燃料電池のタイプの如何に拘わらず、発電モジュールに対し空気供給装置が接続されて運転停止時に発電モジュールから逆流が発生するおそれのあるものであれば、本発明を適用することができる。
【0016】
発電モジュール2は、図示省略の予熱・蒸発器、セルスタック、改質器、空気用熱交換器等を備えたものである。発電モジュール2に対する燃料ガス・空気・水蒸気等の供給、及び、発電モジュール2からの排ガスの排出は、前記の予熱・蒸発器を通して行われるようになっている。従って、発電モジュール2の予熱・蒸発器に対し、改質用ガス供給装置3からの改質用ガス配管31、空気供給装置4からの空気供給経路である空気配管41及び水供給処理装置5から純水を供給する水配管51の各下流端が通される一方、発電モジュール2の予熱・蒸発器から導出された排ガスが排ガス配管52を通して水供給処理装置5の排熱回収用熱交換器53に対し供給され、排ガス中の水分回収に基づき水供給処理装置5において純水に精製されるようになっている。
【0017】
発電モジュール2内のセルスタックは、アノード(燃料極)、カソード(空気極)、及び、固体酸化物により形成された電解質が一体化されたセルを備えたものである。アノードに対し改質器から水蒸気改質により水素リッチとされた燃料ガスが流され、又、カソードに酸素含有ガスとしてのカソード空気が供給されるようになっている。そして、カソードではカソード空気の酸素が酸素イオンとなって電解質を通り、アノードでは燃料ガスの水素と反応して水(水蒸気)を生成する一方、その際に生じた電子が回路を通してカソード側に移動して酸素を再びイオン化するということを繰り返して発電される。カソードから排気されたカソード空気は改質器バーナからの燃焼排ガスと共に、排ガスとして予熱・蒸発器に送られて、排ガス配管52に導出されることになる。
【0018】
改質用ガス供給装置3は、詳細構成の図示を省略するが、例えば、ガス電磁弁、昇圧ブロワ、バッファータンク、ガス流量センサ及び脱硫器等を経て導入された燃料ガスに対し改質用空気が合流され、この改質用ガスが前記の改質用ガス配管31を通して発電モジュール2に供給されるようになっている。改質用ガス配管31には三方切換弁32が介装され、この三方切換弁32には水分排出管33の上流端331が分岐接続されている。この水分排出管33の下流端332は大気開放にされ、結露前の蒸気や結露水が水分排出管33を通して下流端332から外部に排出可能となっている。そして、三方切換弁32は、発電のための運転状態では後述の如く発電モジュール2と改質用ガス供給装置3とが互いに連通状態で、かつ水分排出管33側が遮断状態にされ、運転停止状態では発電モジュール2と水分排出管33とが互いに連通状態で、かつ改質用ガス供給装置3側が遮断状態にされるように切換制御されるようになっている。
【0019】
空気供給装置4は、例えばダイアフラム式のカソード空気ブロワ42の作動によりフィルタ43を通して吸い込んだ大気を、カソード用の酸素含有ガスとして発電モジュール2に対し空気配管41を通して送給するようになっており、空気配管41には、カソード空気用流量センサ44と、水分排出手段としての三方切換弁45とが介装されている。この三方切換弁45には水分排出管46の上流端461が分岐され、その下流端462が大気開放にされている。これにより、結露前の蒸気や結露水が水分排出管46を通して下流端462から外部に排出可能となっている。そして、三方切換弁45は、前記三方切換弁32と同様に、発電のための運転状態では後述の如く発電モジュール2とカソード空気ブロワ42とが互いに連通状態で、かつ水分排出管46側が遮断状態となる閉切換状態にされる一方、運転停止状態では発電モジュール2と水分排出管46とが互いに連通状態で、かつカソード空気ブロワ42側が遮断状態となる開切換状態にされるように切換制御されるようになっている。つまり、運転停止状態では、三方切換弁45が開切換状態に切換制御されることで、発電モジュール2に連通する空気配管41側が水分排出管46の下流端462を通して大気開放状態に切換えられることになる。
【0020】
水供給処理装置5は、排熱回収用熱交換器53においてポンプ54の作動により図外の例えば貯湯ユニットから導入した低温水との熱交換により排ガスに含まれる水分が凝縮し、発生した凝縮水(ドレン水)を導入・集水した上で、凝縮水を純水に精製して貯留し、貯留した純水を水蒸気として再利用すべく水配管51を通して発電モジュール2へ供給するようになっている。排熱回収用熱交換器53に導入された低温水は排熱回収により加熱されて高温水となり、前記の貯湯ユニットに貯留されることになる。
【0021】
以上の発電装置による発電のための運転は制御装置7により制御されることになる。その基本的な制御について図2を参照しつつ説明すると、まず、電源がONされるとスタートし、プリパージ(ステップS1)の後に水分排出手段としての三方切換弁45や三方切換弁32を閉切換状態にした上で(ステップS2)、各補機である改質用ガス供給装置3,空気供給装置4や水供給処理装置5のブロワ42を作動させて燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水を供給する(ステップS3)。これにより、発電が開始され、熱的条件が満足しており(ステップS4でYES)、停止要求の出力が無い限り(ステップS5でNO)、その発電運転を継続する。発電の過程で、何らかの原因で熱的条件が満足しない事態が生じれば(ステップS4でNO)、前記の各ブロワ42の作動を停止して燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止して運転を非常停止させる(ステップS6)。又、停止要求が出力された場合も(ステップS5でYES)、前記と同様に燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止する(ステップS6)。燃料ガス,カソード空気及び水蒸気改質用の水の供給を停止して運転停止させたら、前記の水分排出手段である三方切換弁45や三方切換弁32を開切換状態にして(ステップS7)、温度低下を待つ。
【0022】
ステップS7で三方切換弁45や三方切換弁32を開切換状態にすると、図3に示すように、発電モジュール2から高温の蒸気や凝縮水が空気配管41内や、改質用ガス配管31内に逆流したとしても、それぞれ三方切換弁45,32においてブロワ42や改質用ガス供給装置3の側が遮断され、水分排出管46,33の側が連通状態にされているため、逆流した蒸気等は水分排出管46,33に流入し、下流端462,332から外部に排出されることになる。このため、運転停止に伴い発電モジュール2から高温蒸気が逆流し結露のおそれが生じるとしても、その高温蒸気や結露水を開切換状態の三方切換弁45,32及び水分排出管46,33を通して外部に排出することができ、空気配管41や改質用ガス配管31内に結露水が残留する事態の発生を回避することができるようになる。これにより、次回の運転起動を不都合なくスムースに行うことができるようになる。
【0023】
<第2実施形態>
図4は第2実施形態に係る発電装置の要部を示す。第2実施形態は、水分排出手段として、第1実施形態の三方切換弁45の代わりに通常の電磁式開閉弁(二方弁)47と逆止弁48との組み合わせを用いて構成したものである。
【0024】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置の空気配管41において、水分排出管46をその上流端461が空気配管41から分岐するように連通接続させ、この分岐位置を挟んで水分排出管46側の位置に開閉弁47を介装させる一方、前記分岐位置を挟んでカソード空気ブロワ42(図1又は図3参照)の側の空気配管41に逆止弁48を介装させている。この逆止弁48は、運転状態におけるカソード空気ブロワ42から発電モジュール2へのカソード空気の流通を許容し、運転停止状態における発電モジュール2かわカソード空気ブロワ42側への逆流を遮断するものである。
【0025】
そして、発電のための運転状態においては、図4(a)に示すように開閉弁47が制御装置7(図1又は図3参照)により閉状態に切換制御される。これにより、カソード空気ブロワ42の作動により、カソード空気が空気配管41及び逆止弁48を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、図4(b)に示すように前記開閉弁47が制御装置7により開状態に切換制御され、これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を開閉弁47及び水分排出管46を通して外部に排出することができ(同図の実線の矢印参照)、高温蒸気や結露水がカソード空気流量センサ44(図1又は図3参照)の側に逆流したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0026】
<第3実施形態>
図5は第3実施形態に係る発電装置の要部を示す。第3実施形態は、水分排出手段として、第1実施形態の三方切換弁45の代わりに通常の電磁式開閉弁(二方弁)47のみを用いて構成したものである。つまり、第2実施形態における逆止弁48を省略して構成した例を示すものである。
【0027】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置において、空気配管41を上から下に延びるようにする一方、水分排出管46を下から上に延びるようにし、空気配管41の下方に延びた最下位部位411と水分排出管の上流端461とを互いに連通接続させる。これにより、互いの分岐接続位置を挟んでカソード空気ブロワ42側の空気配管41が上向きに延び、水分排出管46が下向きに延びるようにしている。この分岐接続位置の水分排出管46の側に開閉弁47を介装したものである。
【0028】
そして、発電のための運転状態においては、図5(a)に示すように開閉弁47が制御装置7(図1又は図3参照)により閉状態に切換制御される。これにより、カソード空気ブロワ42の作動により、カソード空気が空気配管41を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、図5(b)に示すように前記開閉弁47が制御装置7により開状態に切換制御され、これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を開閉弁47及び水分排出管46を通して外部に排出することができるようになる(同図の実線の矢印参照)。この際、発電モジュール2から逆流した高温蒸気や結露水は、空気配管41が前記の分岐接続位置から上向きに延ばされているため、重力作用により水分排出管46の側に落下し、あるいは、空気配管41の側に僅かに上昇したとしても遂には水分排出管46に落下して、外部に排水されることになる。このため、逆流した高温蒸気やその結露水が、カソード空気流量センサ44の側に逆流したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0029】
<第4実施形態>
図6は第4実施形態に係る発電装置の要部を示す。この第4実施形態は、水分排出手段として、カソード空気ブロワ42の作動により作用する吐出圧の有無に基づいて水分排出管46を自動開閉切換する自動開閉装置8を用いて構成したものである。つまり、第1〜第3実施形態の如く制御装置7による開閉切換制御を必要とするものではなくて、運転時に空気配管41内に作用する内圧に基づいて自動開閉切換する水分排出手段を示すものである。
【0030】
すなわち、発電モジュール2の近傍位置において、空気配管41と水分排出管46の上流端461とを互いに連通接続させ、この連通接続位置に自動開閉装置8を介装させる。この自動開閉装置8は、ある進退方向(図例では上下方向)の一側に空気配管41が連通開口し、他側に水分排出管46が連通開口し、その他の方向(図例では左右方向)の一側が発電モジュール2に連通する弁室81と、前記進退方向に進退可能に配設された弁体82と、この弁体82を前記進退方向であって空気配管41の連通開口を閉止する側に付勢するバネ83とを備えて構成されている。弁体82は、空気配管41の連通開口を閉止する弁部821と、水分排出管46の連通開口を閉止する弁部822と、これら両弁部821,822を一体に連結する連結部823とからなり、常時は前記バネ83に付勢されて弁部821が空気配管41の連通開口を閉止した状態(図6に一点鎖線で示す状態)に維持されている。
【0031】
そして、発電のための運転状態においては、カソード空気ブロワ42が作動され、このカソード空気ブロワ42からの吐出圧を弁部821が受けることにより、弁体82がバネ83に抗して後退し、弁部822が水分排出管46の連通開口を閉止した状態(同図に実線で示す状態)に維持される。これにより、カソード空気ブロワ42からカソード空気が空気配管41を通して発電モジュール2に対し供給可能となる(同図の点線の矢印参照)。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止され、カソード空気ブロワ42からの吐出圧も無くなるため、前記の弁体82がバネ83により前進し、弁部821が空気配管41の連通開口を閉止した状態(同図に一点鎖線で示す状態)に維持される。これにより、発電モジュール2からの逆流する高温蒸気を弁室81から連通状態の水分排出管46を通して外部に排出することができるようになる(同図の一点鎖線の矢印参照)。この際、発電モジュール2から逆流した高温蒸気や結露水は、空気配管41の連通開口が閉止されているため、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができる。
【0032】
<第5実施形態>
図7は第5実施形態に係る発電装置を示す。第5実施形態は、水分排出手段として、気水分離装置9及びフロート弁10により構成したものである。つまり、発電モジュール2からの高温の逆流蒸気を凝縮させて一旦水分に戻した上で排水させるように構成した例を示すものである。
【0033】
気水分離装置9は、空気配管41に介装されたものである。便宜上、気水分離装置9を挟んでカソード空気流量センサ44やカソード空気ブロワ42の側を空気配管部41aとし、発電モジュール2の側を空気配管部41bと呼ぶ。気水分離装置9は、図8に詳細を示すように、本体容器91と、本体容器91の上側空間に設けられた凝縮用の制御板92とを備え、本体容器91に対し上部一側位置から空気配管部41bが連通接続され、上部他側位置に逆止弁93を介して空気配管部41aが接続されている。本体容器91の底部には、水分排出管46の上流端461が連通接続される流出孔94が開口形成され、この流出孔94にはフロート弁ガイド101,101により昇降案内されるフロート弁10が設けられ、このフロート弁10は本体容器91内が空の状態で流出孔94を閉止状態(図8に一点鎖線で示す状態)にする一方、本体容器91内に凝縮水が溜まりその水位上昇に伴い流出孔94を開変換(同図に実線で示すフロート弁を参照)するようになっている。なお、符号102はフロート弁10の上昇上限位置を規制するストッパである。
【0034】
そして、発電のための運転状態においては、カソード空気ブロワ42が作動され、このカソード空気ブロワ42からの吐出圧を受けて逆止弁93が開くため、フィルタ43から取り込まれた空気が本体容器91内及び空気配管部41bを通して発電モジュール2にカソード空気として供給されることになる。この際、本体容器91内は空であるため、水分排出管46はフロート弁10により閉止された状態になっている。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止されて逆止弁93が閉じられる一方、発電モジュール2から逆流した高温蒸気は本体容器91内に入って凝縮制御板92と接触することで凝縮され、凝縮水として本体容器91内に溜まることになる。本体容器91内の凝縮水が溜まるようになると、その浮力によりフロート弁10が上昇して流出孔94が開変換されることになる。このため、本体容器91内の凝縮水は水分排出管46を通して外部に排水されることになる。一方、運転停止によりカソード空気ブロワ42の作動が停止された状態では逆止弁93が閉状態になるため、本体容器91内に逆流した蒸気や凝縮水が、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができるようになる。
【0035】
図9は、図8に示したフロート弁10のフロート弁ガイド101とは異なる支持機構を示すものであり、フロート弁10の案内支持機構としては図8,図9に示した以外の種々のものを採用し得る。図9のものは、互いにピン結合させた2以上のリンク杆103,103によってフロート弁10を昇降可能に支持したものである。その他の構成要素は図8のものと同一であるため、同じ構成要素には図8のものと同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0036】
<第6実施形態>
図10は第6実施形態に係る発電装置を示す。第6実施形態は、第5実施形態のフロート弁10の代わりに、水分検知センサ11及び電磁式開閉弁12を用いて構成したものである。つまり、水分排出手段として、気水分離装置9,水分検知センサ11及び電磁式開閉弁12を用いて構成し、運転停止後の再起動時には本体容器91内を確実に空の状態にし得るようにした例を示すものである。なお、第5実施形態と同じ構成要素には、第5実施形態と同じ符号を付して重複した説明を省略する。
【0037】
第6実施形態では、本体容器91の底部の流出孔94に水分排出管46の上流端を連通接続させ、この流出孔94に水分検知センサ11を設置するとともに、水分検知センサ11の下流側位置に開閉弁12を介装させている。水分検知センサ11としては、例えば電極により水分の存在を検知するものや、あるいは、流出孔94における凝縮水の水圧を検知することで水分の存在を検知するもので構成すればよい。そして、常時は閉状態に維持される開閉弁12を、水分検知センサ11からの水分検知の出力を受けた制御装置7(図1又は図3参照)により開切換制御するようにしている。
【0038】
そして、発電のための運転状態においては、本体容器91が空であるため開閉弁12により水分排出管46は閉状態に維持されているため、カソード空気ブロワ42の作動によりカソード空気ブロワ42からの吐出圧を受けて逆止弁93が開き、フィルタ43から取り込まれた空気が本体容器91内及び空気配管部41bを通して発電モジュール2にカソード空気として供給されることになる。一方、運転停止時には、カソード空気ブロワ42の作動が停止されて逆止弁93が閉じられる一方、発電モジュール2から逆流した高温蒸気は本体容器91内に入って凝縮制御板92と接触することで凝縮され、凝縮水として本体容器91内に溜まることになる。本体容器91内の凝縮水が溜まるようになると、その凝縮水が水分検知センサ11により検知され、水分検知の出力を受けた制御装置7により開閉弁12が開切換制御されることになる。このため、本体容器91内の凝縮水は水分排出管46を通して外部に排水されることになる。一方、運転停止によりカソード空気ブロワ42の作動が停止された状態では逆止弁93が閉状態になるため、本体容器91内に逆流した蒸気や凝縮水が、カソード空気流量センサ44の側に侵入したり、空気配管41内に残留したりする事態の発生を回避することができるようになる。加えて、この第6実施形態では、水分検知により開閉弁12が開切換制御されるようになっているため、本体容器91内に凝縮水が無くなるまで開閉弁12が開状態に維持されて、本体容器91内が空になってから開閉弁12は閉状態に復帰することになる。これにより、次回の再起動時においては、確実に空の状態の本体容器91を通過したカソード空気を発電モジュール2に対し供給し得ることになる。
【0039】
なお、以上の第2〜第6実施形態では、空気配管41の側に水分排出手段を設けた場合について説明したが、同様構成の水分排出手段を改質用ガス配管31の側に設けることもできる。
【符号の説明】
【0040】
4 空気供給装置
9 気水分離装置(水分排出手段)
8 自動弁装置(水分排出手段)
10 フロート弁(水分排出手段)
11 水分検知センサ(水分排出手段)
12 開閉弁(開閉切換弁,水分排出手段)
41 空気配管(空気供給経路)
45 三方切換弁(開閉切換弁,水分排出手段)
46 水分排出管
47 開閉弁(開閉切換弁,水分排出手段)
48 逆止弁
93 逆止弁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池の発電モジュールを備え、この発電モジュールのカソードに対し酸化剤である空気を供給する空気供給経路を備えた発電装置であって、
前記空気供給経路に設けられ、この空気供給経路内において前記発電モジュールからの逆流気体に含まれる水分を経路外に排出させる水分排出手段を備えている、
ことを特徴とする発電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発電装置であって、
前記水分排出手段は、発電運転停止により前記空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成されている、発電装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の発電装置であって、
前記水分排出手段は、前記空気供給経路に対し前記発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、前記発電モジュールとの間に設けられている、発電装置。
【請求項1】
燃料電池の発電モジュールを備え、この発電モジュールのカソードに対し酸化剤である空気を供給する空気供給経路を備えた発電装置であって、
前記空気供給経路に設けられ、この空気供給経路内において前記発電モジュールからの逆流気体に含まれる水分を経路外に排出させる水分排出手段を備えている、
ことを特徴とする発電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発電装置であって、
前記水分排出手段は、発電運転停止により前記空気供給経路を大気開放状態に切換える開閉切換弁により構成されている、発電装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の発電装置であって、
前記水分排出手段は、前記空気供給経路に対し前記発電モジュール側への流通のみ許容するよう介装された逆止弁と、前記発電モジュールとの間に設けられている、発電装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−73815(P2013−73815A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212616(P2011−212616)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】
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