説明

皮膚処理のための可塑性物品

本発明は、使用者に実用性、耐久性および心地よさを提供し、特定の寸法および比率の形状が石鹸の耐用期間を増加させ、突起からなるマッサージ効果を長引かせることができる、皮膚処理のための可塑性物品、特にマッサージ用個人洗浄バーに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品全重量に対する突起重量によって、使用者に対し様々な有益な効果、主として皮膚の洗浄およびマッサージ、耐久性ならびに破損に対する耐性を与える、突起を有する把持本体を備える皮膚処理のための可塑性物品に関する。
【0002】
さらに特定の実施形態における発明の目的は、界面活性剤または合成洗剤(「合成洗剤(シンデット)」としても知られる。)、石鹸(通常は、塩または脂肪酸塩混合物である。)、あるいは両方の混合物を含む洗浄バーである。この物品は、洗浄、マッサージまたは両方を同時に行うことに関して、皮膚処理のために特に適切である。
【0003】
この物品は、使用者による正しい保持、および皮膚に使用した時の快いマッサージ効果を助長する人間工学的特性を有する。さらに、この物品の寸法および比率は、既存の同様の物品と比べて、より良好な耐性、安定性および耐久性に対して好都合である。特定の実施形態によれば、この物品は、表面上の水の蓄積を排除または限定し、物品の軟化および早期摩滅を防止する。
【背景技術】
【0004】
現代の消費者は、様々な方法で皮膚処理をするように意図した物品、例えば入浴またはシャワー中に使用することのできる、皮膚洗浄を助長することができ、またはマッサージを可能とし、あるいは両方を可能とする物品、および新しい感覚的体験を好む場合は、処理中に新規性またはある形の快い感触を示す他のさらなる利点を可能とする物品をますます受け入れるようになっている。例えば、皮膚に潤いを与え、角質を取り除き、マッサージをし、収斂させる洗浄バーは、消費者から受け入れられてきた。
【0005】
パーソナルケア専門店の出現に証明されるように、特殊な石鹸の登場およびパーソナルケア市場の進歩と共に、複雑な形状および構造の個人用洗浄石鹸が現在では販売されている。このような例は、表面上に様々な形状の突起を有するいわゆるマッサージ石鹸である。第2の例は、例えば、漫画の登場人物などの、注意を引き付ける高浮彫り像を有するバーであり、このバーは特に子供に適切であり、個人の衛生を促すものである。
【0006】
洗浄の目的を持つ石鹸、および少なくとも側面の一方の上に突起を有する石鹸などの、突出または突起を有する周知の石鹸は、全て実際には、例えば個々の手作業による型打ち、または彫刻などによる手製である。このために、これらは限定された流通および高い販売価格の市場をターゲットとする。製品のこのような種類により生み出される魅力によって、これらをより消費者の広い範囲に提供することが望ましい。
【0007】
したがって、本発明は、物品全重量に対する突起重量に関する特有の性質が、石鹸のさらなる人間工学的な利点、耐性および耐用期間の増加と併せて、マッサージ効果の持続性を助長することを考慮した、皮膚処理のための物品、主としてパーソナルケア用マッサージバーの新しい概念に関する。
【0008】
本明細書における意味によると、スキンケア物品は、例えば、人工洗剤もしくは界面活性剤(一般的に合成洗剤バーと言われる。)、石鹸、両方の混合物、または衛生、洗浄もしくはパーソナルケアに適した他の化合物との混合物を含有した、バー、ブロックまたは重りの形態の、マッサージ、保湿、軟化などの他の利点を除外しない、(洗浄および/または個人衛生を含めた)パーソナルケアに適切なものである。また、本明細書における意味によると、皮膚処理のための可塑性物品とは、この物品は、使用中の破損または適切でない使用による破損を起こりにくくし、使用者の皮膚と接触した時の脆さ、靭性およびきめの粗さを減少させる可塑剤を含むということを指す。
【0009】
スキンケア物品、特に突起付のマッサージ洗浄バーについて順番に意見を聞かれた消費者グループは、バーの全重量に対して一定割合の突起重量が使用される時に、使用中に皮膚に接触することで効果的なマッサージを明らかに知覚していることを示した。このような知覚によって、肌の色合いの手入れの第1段階であり快い方法である皮膚収斂を意図した効果的マッサージ製品であると考えられたこの物品の使用のために、他の技術的および感覚的特性が指定されることも可能にした。
【0010】
マッサージ効果を与えるように意図された突起を有する表面からなる洗浄バー、主に石鹸バーは公知であり、市場で販売されている。しかし、これらは全て、突起の破損に対する低い耐性、速い摩滅、あまり適切でない人間工学、限定的なマッサージ効果など使用者にとって不便な点がある。突起重量と物品全重量の正しい比を用いることによって、このような不便な点を減少させることがいまや見出された。
【0011】
このような突起は、通常低い高さの円柱または半球状の形状を有し、したがって従来技術による石鹸バーのマッサージ効果は減少する。すなわち、洗浄バーを入浴またはシャワー中に使用すると、物品の残りの部分に対して、突起はすぐに使い切られてしまい、バーの形状は従来どおりのものとなり、マッサージ効果が失われてしまう。この結果、ほとんど使わないのに突起がなく実質的に滑らかな従来の石鹸となってしまうマッサージ石鹸のために代金を払うため、使用者がこのような物品を購入することで低い費用便益比率を得る結果となる。
【0012】
従来技術の他の選択肢では、突起は、長すぎるか基部から遠すぎるため容易に破損し、および/または基部はほんの僅かな時間で使い切られてしまい、衛生物品としてであれ、またはマッサージ物品としてであれ、物品の使用が損なわれるか、あるいは妨げられることとなる。
【0013】
マッサージ石鹸のこの種類の一例は、ブラジル実用新案出願MU7000443−9、およびブラジル意匠登録DI6304413−7で示されるものである。これらの文献では、形状および主に突起の高さは、突起が石鹸の残りの部分より先に、急速に使い切られ、このバーの形状が従来の石鹸の形状に変わり、マッサージ効果が急速に事実的になくなってしまうため、洗浄バーの耐用期間中のマッサージ効果を損なう結果となっている。
【0014】
マッサージ表面を有する洗浄バーの他の例は、いくつかの突起または隆起を有する表面のある石鹸について言及しているUS5,834,410からのものである。具体的には、突起の高さは、石鹸の全厚さの50%超であり、これにより2つの不便な点が生じる結果となる。i)突起が脆弱になり、石鹸が床へ偶発的に落下すると、マッサージ部分を損なう場合がある。ii)石鹸の使用によって、把持部分が前記突起より先に使い切られてしまい、この石鹸の使用が不可能となる。
【0015】
したがって、現在公知であり使用されているマッサージ石鹸は、様々な使用上の不便な点および限界があり、基部と突起の比の考慮がされないと、耐久性、効率性および人間工学的快適さに関して使用者を失望させる結果となるという事実に留意されたい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、見出された従来技術の不便な点を解決し、または実質的に限定する物品、特にマッサージ洗浄バーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
さらに具体的には、本発明は、洗浄の手段として界面活性剤および可塑剤を含み、外側表面および内側表面がある把持本体を有する、皮膚処理のための可塑性物品、通常はマッサージ洗浄バーに関し、この可塑性物品は、内側表面が1つまたは複数の突起を備え、突起重量が物品全重量の約28%から約70%であることを特徴とする。したがって、本発明の物品は、耐性、安定性および耐久性が助長されることに加えて、心地よく効果的なマッサージを提供する。特に突起重量は、好都合なことに物品全重量の約28%から約50%で変動し、特に、突起重量は、本発明の物品の総重量の約28%である。
【0018】
本発明の他の特定の実施形態によれば、各々の突起重量は、物品全重量の約1.5%から約4.0%である。
【0019】
本発明の他の特定の実施形態によれば、総突起数は1個から50個であり、特に10個から20個であり、さらに特にこの数は13個である。
【0020】
他の特定の本発明の実施形態によれば、本発明の物品の把持本体の内側表面は、少なくともいくつかの実質的に楕円形断面を有する突起を備え、平面でもよい突起上部の総面積は、把持本体の内側表面積の約20%に相当する(本明細書における意味によると、「把持本体の内側表面積」は、突起を上から見た時の、突起が占めている表面積と突起が占めていない表面積の合計を意味する。)。
【0021】
すなわち、内側表面積は、図1に添付したように、平面図からの全可視領域である。この別の実施形態によれば、いくつかの突起は、実質的に円形断面を有し、他の突起は実質的に楕円形断面を有し、有利なことには、中心により近く位置する突起は楕円形断面を有する。
【0022】
本発明の特定の実施形態によれば、各突起重量は、約1.66グラムから約2.5グラムである。
【0023】
本発明の物品の突起端部の僅かに丸みをおびた縁は、鋭角である場合と比べて、使用中における使用者の皮膚に生じる不快感を除去または減少させる。
【0024】
具体的には、突起の断面領域を定める周囲または線は、実質的に鋭角および尖った先がないことが好ましく、典型的な形状は、円形または楕円形断面を有する。
【0025】
本発明の特定の実施形態によれば、突起は、物品の使用中の耐性および耐久性に明確に影響を与える平均直径と高さの比、すなわち約1:1から約3:1を有する。楕円形断面突起の場合、平均直径とは長軸および短軸の寸法合計の平均を指す。
【0026】
本発明の洗浄物品の重量は、通常約70グラムから約350グラムであり、特に約95グラムである。
【0027】
本発明の他の特定の態様によれば、洗浄物品の端に位置する突起の壁が、物品の中心領域に向けて約5°の角度を形成し、したがってより安定性が大きく助長され、すなわち物品が突起上に支持されている時に、物品が安定的な静止位置となるように適応させる。
【0028】
本発明の他の特定の態様によれば、洗浄物品の突起は、基部から端部への切断した円錐(例えば、上部を切り取った円錐体または円錐台)である。
【0029】
本発明の他の態様によれば、バーの形状によって表面上の水の蓄積が最小限となり、把持部分ならびにマッサージ部分の分解および早期摩滅の恐れを減少させるマッサージ石鹸バーが提供される。すなわち、突起の側壁が把持本体の内側表面と交わる領域は、実質的に鋭角部分がなく、この領域は、(任意選択に)実質的に丸みをおびている。
【0030】
本発明の他の特定の実施形態によれば、突起の高さ(すなわち、把持本体の内側表面と比べた突起の高度)と洗浄物品の全厚さとの比は、約40%から約50%である。本発明の特定の態様によれば、突起の高さは約5mmから約20mm、特に約5mmから16mm、さらに特に11.5mmから13.5mmである。
【0031】
本発明の物品の把持本体の特定のデザインは、全体として長方形で平らな中心領域から、下向きに(本明細書において下向きは、反対の内側表面に向かうことを意味する。)および外側へ湾曲している滑らかな外側表面である。
【0032】
より広範な観点から、本発明は、物品全重量の約28%から約70%の突起からなり、取り扱いが使用者にとって容易で快適な人間工学的形状を有し、マッサージ部分の磨耗率に対する把持部分の磨耗率が最適化され、使用中のマッサージ効果および感触が長引き、物品のいかなる部分も急速に摩滅しない、美容的な皮膚処理のための可塑性物品に関する(ここで、「処理」という用語は、洗浄とマッサージを含む。)。
【0033】
皮膚処理のための可塑性物品の目的、効果および利点、ならびに本発明の目的は、マッサージ石鹸バーの特定の実施形態という形の本明細書における下記の詳細な説明を考慮すると、当業者にとって明らかとなる。例示を簡略化するために、添付の特許請求の範囲に含まれるものは別として、本発明の範囲になんら制限を加えることなしに、添付の概略図を参照して、本発明をほんの一例として説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図によれば、本発明の石鹸バーは、把持本体(3)と把持本体を伴う一連の突起(4)とを有する本体(1)からなる。
【0035】
把持本体(3)の内側表面(2)から立ち上がっているのは、石鹸バーのサイズおよび寸法に対して適切な量で、突起(4)の寸法および形状にも従って、内側表面に分布する一連の突起(4)である。特に、表面(2)は、10個から20個の突起を備え、特にこの具体例においては13個の突起(4)からなる。
【0036】
図2および3で例示した把持部分(3)は、内側表面(2)と反対側の外側表面に中心領域を含み、中心領域の表面は実質的に長方形で平らであり(6)、この中心領域は外側および下向きに滑らかな曲線(7)で延在し、見た目が心地よく、使用者がしっかりと保持し扱うために人間工学的に適切な石鹸バーを形成する。
【0037】
突起(4)上部の表面積合計は、前記内側表面積(2)(これは、上記で定義したように、図1におけるように平面図から見た全領域である。)の約20%である。突起(4)は、使用中に、使用者へのマッサージの効率的で心地よい感覚を助長する、僅かに丸みをおびた端(5)を有する。
【0038】
この例において、突起(4)は、楕円形断面(4’)を有する突起と、円形断面(4’’)を有する突起とを混ぜ合わせることによって配置されており、全ての突起の本体は、僅かに切断された円錐、すなわち基部直径が上部直径よりも大きい。この特定の実施形態によれば、内側表面(2)中心領域の突起は、楕円形断面(4’)を有する。
【0039】
突起(4)の基部に関して、側壁と交わる領域(8)については、この領域(8)は、本明細書において丸い型で例示した把持本体(3)の内側表面に対して鋭角とならないように成形される。この態様は、内側表面(2)の水の蓄積を排除し、把持本体(3)および突起(4)両方の耐久性増加が助長されることを意味する。さらに、このような丸みをおびた領域は、石鹸バーが床に落ちた時の望ましくない破損、または他の衝撃に対する突起(4)の耐性を増加させ、したがってバーの耐性が増加する。
【0040】
図1は、本発明の石鹸バー把持本体(3)の内側表面(2)の平面図を示す。この構成は、13個の突起(4)からなり、6個は円形(4’’)で表面(2)の上端および下端に配置され、7個は楕円形(4’)で表面(2)の中心部分および側面に配置される。
【0041】
突起(4)は、把持本体近くで長くもつように、および使用者にとって効率的で心地よいマッサージが助長されるようにデザインされる。
【0042】
図3は、効率的なマッサージと共に突起の均一的な摩滅を助長する、突起(4)上部の実質的に平らな表面を例示する。
【0043】
具体的には、突起は、石鹸バーの全高さの約48%の高さを有する。実施形態の一例においては、この突起は、11.5mmから13.5mmの高さを有する。このような割合は、従来技術の石鹸と比較してより長期間のマッサージ表面(2)の使用を保障する、すなわち石鹸バーは、耐用期間の終わりに滑らかな従来の形になるのみである。
【0044】
図1、2および3を参照すると、突起(4)の平均直径および高さが約1:1の比であることを例示する。すなわちこのような突起は、高さに実際的に等しい直径を有する。本発明の他の実施形態によれば、この比は2:1(平均直径が高さの2倍である。)、または3:1(平均直径が高さの3倍である。)でさえもよく、全て把持本体(3)の表面積(2)および表面上の突起の配置による。
【0045】
上記で説明した本発明のこの特定の実施形態によれば、上記の利点に加えて、本発明の石鹸バーは、このような比により石鹸バーの重量を従来技術のマッサージ石鹸と比べて約15%減らすことが可能であるため、材料を節約し、したがって突起によってもたらされるマッサージ効果を長引かせ、突起は全体としてこの石鹸の全耐用期間に亘り事実上維持される。
【0046】
図4および5は、本発明の特定および有利な実施形態を示し、ここでは石鹸バーは、内側表面(2)および反対側の外側表面を有する把持本体(3)を含む約125gの重量の本体(1)からなり、この外側表面は、比較的湾曲した表面(7)によって外側および下向きに延在する実質的に長方形で平らな表面を有する中心部分(6)を含む。表面(2)は、基部直径が上部直径より大きい13個の切断した円錐状突起を有し、これらの突起は一連の円形断面の突起(4’’)および7個の楕円形断面の突起(4’’)として配置され、各々が約2.5gの重量である。表面(2)の端部に沿って配置された突起の壁は、バーの中心に向かって、長手方向軸を基準にして5°の角度を形成する。
【0047】
さらに、本発明の特定の実施形態によれば、マッサージ表面(2)の約20%は、実質的に平坦であり、突起(4)基部および表面(2)の交わる領域(8)は、丸みをおびた形状を有する。さらに、突起(4)は、約13.5mmの高さを有し、石鹸バーの全高さ(約28mm)の約48%である。
【実施例】
【0048】
下記の実施例は、添付の特許請求の範囲に含まれるもの以外にいかなる限定を課することなしに、本発明の特定の実施形態の教説的な提案のために例示する。
【0049】
消費者のグループが、本発明による物品を下記で説明するように試験し、下記のようにこの物品についての意見を出した。
【0050】
試験製品:下記の特徴を有し、外側表面および内側表面を有する把持本体を含む石鹸バーであり、内側表面は添付図面に例示するように分布した13個の突起を含む。
【0051】
前記突起の上部表面の総面積:把持本体の内側表面の総面積の約20%
各突起重量:約1.66から2.5グラム
物品全重量:約95グラム
突起の壁が把持本体の内側表面と接触する領域:丸みをおびている
物品の縁近くに配置される突起が、物品の中心に向かって角度を形成:約5°
突起の高さ:約13.5mm
物品の全厚さ:約28mm
突起形状;基部から上部まで実質的に円錐台
実質的に円形断面を有する6個の突起
実質的に楕円形断面を有する7個の突起
全体として長方形で平らな中心領域を有する把持本体の外側表面、滑らかな曲線で下向きおよび外側に延在
消費者の大多数の意見は、下記のとおりであった(項目により72%から96%)。消費者は、この製品が下記のとおりであると同意した(下記に示した意見は、所与の回答によれば一人称である。)。
【0052】
皮膚により弾性を与える。
【0053】
皮膚の引き締まりを改善するのに役立つ。
【0054】
私の皮膚を引き締める第一歩である。
【0055】
皮膚の弾性を改善するのに役立つ。
【0056】
引き締めるためのマッサージバーである。
【0057】
私の皮膚を引き締める手入れを始めるのに最も心地よい方法である。
【0058】
完全に引き締まった感触を与える。
【0059】
私の体をマッサージする製品である。
【0060】
血液循環を刺激する。
【0061】
本明細書および上記の実施例の説明に含まれる教示を活用して、当業者であれば皮膚処理のための可塑性物品である本発明の目的の多くの変形の使用方法がわかる。本発明の特定の性質は、添付の特許請求の範囲により助長される保護範囲から逸脱することなしに、本明細書において記述する効果、利点、機能および結果を得ながら、前記物品と同等の効率性、耐久性、安定性および長期間の使用で、同等の態様により得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の特定の実施形態による、石鹸バーのマッサージ表面を示す平面図である。
【図2】図1において示される線A−Aによる、石鹸バーを示す断面図である。
【図3】図1において示される線B−Bによる、石鹸バーを示す断面図である。
【図4】本発明の特定の実施形態による、石鹸バーのマッサージ表面を示す斜視図である。
【図5】図4において示す石鹸バーの把持表面の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の突起の重量は、物品の総重量の約28%から約70%であることを特徴とする、外側表面と、内側表面の領域に沿って分布した1つまたは複数の突起を有する内側表面とを有する把持本体を含む、石鹸バーを含めた、皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項2】
1つまたは複数の突起の重量が、物品の総重量の約28%から約50%、特に、前記物品の総重量の28%であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項3】
各突起の重量が、物品の総重量の約1.5%から約4%であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項4】
総突起数が、1個から50個であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項5】
総突起数が、10個から20個であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項6】
総突起数が、13個であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項7】
少なくともいくつかの突起が、実質的に楕円形断面を有し、突起上部の表面積合計が、把持本体の内側表面領域の約20%に相当することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項8】
突起の上部表面が、実質的に平らであることを特徴とする、請求項7に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項9】
物品の端に配置された突起の壁が、前記物品が前記突起上に支持された時に、前記突起の長手方向軸に対して前記物品の中心に向かって約5°の角度を形成し、前記物品の安定性を助長するようになされたことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項10】
突起が、基部から上部まで実質的に円錐台であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項11】
突起の周囲が、実質的に鋭角および鋭く尖った先がないことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項12】
突起が、実質的に楕円形または円形断面を有し、中心に向かって位置する前記突起が実質的に楕円形断面を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項13】
各突起重量が、約1.66グラムから約2.5グラムであることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項14】
突起の壁が把持本体の内側表面と交わる領域が、実質的に鋭角がないことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項15】
突起の壁が把持本体の内側表面と交わる領域が、実質的に丸みがあることを特徴とする、請求項14に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項16】
突起の高さが、物品の全厚さの40%から50%の範囲であることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項17】
突起の高さが、約5mmから約20mmであることを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項18】
突起の高さが、約5mmから約16mmであることを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項19】
突起の平均直径および高さの比が、約1:1から約3:1であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項20】
把持本体の外側表面が、滑らかな曲線で外側に延在する全体として長方形で平らな中心領域からなることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項21】
物品の重量が、約70グラムから約350グラムであることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項22】
物品の重量が、約95グラムであることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項23】
物品の組成物中の成分の1つが、石鹸、合成洗剤および両方の混合物を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項24】
皮膚の洗浄とマッサージの二重の目的で使用されることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の皮膚処理のための可塑性物品。
【請求項25】
突起重量は物品の総重量の約28%であり、前記突起の各々は前記物品の総重量の約1.5%から約4%であり、前記突起の数は1個から50個、好ましくは13個であり、前記突起上部の全表面積は把持本体の全内側表面積の約20%であり、各突起重量は約2.5グラムであり、前記物品の全重量は約95グラムであり、前記突起の壁が前記把持本体の前記内側表面と交わる領域は実質的に丸みがあり、前記物品の端の近くに位置する前記突起の壁は、前記物品が前記突起上に支持された時に前記物品が安定的な状態となることを助長するために、前記物品の中心に向かって約5°の角度を形成し、前記突起の高さは11.5mmから13.5mmであり、前記物品の全厚さは約28mmであり、前記突起は基部から上部まで実質的に円錐台であり、6個の突起は実質的に円形断面を有し、7個の突起は実質的に楕円形断面を有し、前記把持本体の前記外側表面は滑らかな曲線で外側に延在する全体的に長方形で平らな中心領域からなるという事実を特徴とする、外側表面と、内側表面の領域に沿って分布する1つまたは複数の突起を有する内側表面とを有する把持本体からなる石鹸バーを含めた、皮膚処理のための可塑性物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−523932(P2008−523932A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547207(P2007−547207)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011974
【国際公開番号】WO2006/066657
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】