説明

監視システム、ホームゲートウェイおよび監視方法

【課題】通話状況をリアルタイムに容易に監視する。
【解決手段】第1のゲートウェイが、第1の通話端末が通話を開始した際、通話が開始された旨を示す情報と、通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を第2のゲートウェイへ送信し、第1のゲートウェイが、通話を切断した際、通話が切断された旨を示す情報と、通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を第2のゲートウェイへ送信し、第2のゲートウェイが、第1のゲートウェイから送信されてきた発着信情報を、第2のゲートウェイと接続された装置に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通話を監視する監視システム、ホームゲートウェイおよび監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、宅内における状況を監視するシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このようなシステムにおいては、宅内に存在する装置(ドアホン、照明器具、カメラ等)を用いて宅内の監視を行い、外部の専用サーバ等へ監視情報等を送信し、専用サーバ等でその監視情報等を格納する。
【0004】
一方、一般家庭でのインターネット利用やVoIP(Voice over IP)を用いた電話サービスが普及し、広く利用されている。これらのサービスを利用するためには、ホームゲートウェイ(HGW)が必要であり、サービスの普及に伴い、HGWも広く利用されている。VoIPの電話サービス(以下、VoIP電話と称する)は、HGWの配下にVoIP電話端末を接続することで使用可能となる。
【0005】
このように、家庭においてVoIP電話を利用するためには、HGWは世帯毎に必要であり、1つの家庭内であっても複数のHGWが必要となる場合がある。さらに、例えば、子供が進学・就職のため親元を離れて生活する場合、親子間でVoIP電話を利用するためには、もう1台のHGWが必要である。HGWは、より身近な装置となり、誰でも容易に使用できる環境が整っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−234436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような監視を行うシステムにおいては、当該システムを構築するために、専用の装置や外部専用サーバを設けなければならないという問題点がある。
【0008】
また、このようなシステムを利用しても、一人暮らしをしている子供が、VoIP電話をどのように運用しているのかを親が把握できないという問題点がある。例えば、子供のVoIP電話の発信先や、電話勧誘等によるVoIP電話の着信などは、子供自身は把握できるが、親がリアルタイムで把握することができない。
【0009】
本発明の目的は、上述した課題を解決する監視システム、ホームゲートウェイおよび監視方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の監視システムは、
複数の通話端末それぞれと接続された複数のゲートウェイ装置を有する監視システムにであって、
前記複数の通話端末のうち、通話の発着信を行った第1の通話端末と接続された第1のゲートウェイは、
前記第1の通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記複数のゲートウェイ装置のうちの前記第1のゲートウェイ以外の第2のゲートウェイへ送信し、前記第1の通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信する第1の通信部を有し、
前記第2のゲートウェイは、
前記第1のゲートウェイから送信されてきた発着信情報を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部が受信した発着信情報を、当該第2のゲートウェイと接続された装置に表示させる表示部とを有する。
【0011】
また、本発明のホームゲートウェイは、
通話端末と接続されたホームゲートウェイであって、
前記通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を当該ゲートウェイ以外の他のゲートウェイへ送信し、前記通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記他のゲートウェイへ送信する通信部を有する。
【0012】
また、通話端末と接続されたホームゲートウェイであって、
当該ゲートウェイ以外のゲートウェイから送信されてきた、通話を開始した旨を示す情報または通話を切断した旨を示す情報と電話番号とを含む発着信情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した発着信情報を、当該ゲートウェイと接続された装置に表示させる表示部とを有する。
【0013】
また、本発明の監視方法は、
複数の通話端末それぞれと接続された複数のゲートウェイ装置を有する監視システムにおける監視方法であって、
前記複数の通話端末のうち、通話の発着信を行った第1の通話端末と接続された第1のゲートウェイが、該第1の通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記複数のゲートウェイ装置のうちの前記第1のゲートウェイ以外の第2のゲートウェイへ送信する処理と、
前記第1のゲートウェイが、前記第1の通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信する処理と、
前記第2のゲートウェイが、前記第1のゲートウェイから送信されてきた発着信情報を、当該第2のゲートウェイと接続された装置に表示させる処理とを行う。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明においては、通話状況をリアルタイムに容易に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の監視システムの一形態を示す図である。
【図2】図1に示した監視されるHGWの内部構造の一例を示す図である。
【図3】図1に示した監視するHGWの内部構造の一例を示す図である。
【図4】図1に示した監視システムにおける監視方法を説明するためのシーケンス図である。
【図5】図1に示した監視されるHGWの内部構造の他の例を示す図である。
【図6】図5に示した記憶部に記憶されている監視種別を監視電話番号との一例を示す図である。
【図7】図1に示した監視システムにおいて、HGWの内部構造が図5に示したものである場合の図4に示したシーケンス図におけるステップS3〜S4の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の監視システムの一形態を示す図である。
【0018】
本形態は図1に示すように、家屋1内に設置されたHGW100と、VoIP端末110と、家屋2内に設置されたHGW200と、VoIP端末210と、パソコン220と、ネットワーク3と、電話端末4とから構成されている。
【0019】
HGW100は、VoIP端末110をネットワーク3へ接続するためのホームゲートウェイである。なお、HGW100は、本形態において、第1のゲートウェイとして機能する。
【0020】
VoIP端末110は、VoIP(Voice over IP)のプロトコルを用いて通話を行う通話(電話)端末である。なお、本形態において、VoIP端末110は、監視される第1の通話端末として機能する。
【0021】
HGW200は、VoIP端末210をネットワーク3へ接続するためのホームゲートウェイである。なお、HGW200は、本形態において、第2のゲートウェイとして機能する。
【0022】
VoIP端末210は、VoIPのプロトコルを用いて通話を行う通話(電話)端末である。なお、本形態において、VoIP端末210は、VoIP端末110を監視する第2の通話端末として機能する。
【0023】
パソコン220は、情報を表示する表示装置である。
【0024】
ネットワーク3は、HGW100,200および電話端末4を互いに接続する通信ネットワークである。ここでは、ネットワーク3は、IPネットワークである。
【0025】
電話端末4は、VoIP端末110,210と通話可能な通話端末である。なお、本形態において、電話端末4は、VoIP端末110の通話の相手である。
【0026】
なお、図1に示した形態においては、家屋、HGWおよびVoIP端末がそれぞれ2つずつである場合を例に挙げて示しているが、3つ以上の複数のものであっても良い。また、VoIP端末110がVoIP端末210を監視する第2の通話端末となり、VoIP端末210が監視される第1の通話端末となる形態であっても良い。また、HGW100が第2のゲートウェイとなり、HGW200が第1のゲートウェイとなる形態であっても良い。また、HGW100,200の双方が、第1のゲートウェイの機能と第2のゲートウェイの機能との双方を具備する形態であっても良い。
【0027】
図2は、図1に示したHGW100の内部構造の一例を示す図である。
【0028】
図1に示したHGW100には図2に示すように、VoIP機能部101と、通信部102とが設けられている。
【0029】
VoIP機能部101は、VoIP端末110がVoIP通話を実施するための機能を有する。
【0030】
通信部102は、VoIP端末110が通話を開始した際、VoIP機能部101から通話の相手の電話番号を取得し、通話が開始された旨を示す情報と取得した電話番号とを含む発着信情報をネットワーク3を介してHGW200へ送信する第1の通信部である。また、通信部102は、VoIP端末110が通話を切断した際、VoIP機能部101から通話の相手の電話番号を取得し、通話が切断された旨を示す情報と取得した電話番号とを含む発着信情報をネットワーク3を介してHGW200へ送信する。
【0031】
図3は、図1に示したHGW200の内部構造の一例を示す図である。
【0032】
図1に示したHGW200には図3に示すように、VoIP機能部201と、通信部202と、表示部203とが設けられている。
【0033】
VoIP機能部201は、VoIP端末210がVoIP通話を実施するための機能を有する。
【0034】
通信部202は、HGW100から送信されてきた発着信情報を受信する第2の通信部である。
【0035】
表示部203は、通信部202が受信した発着信情報を、HGW200と接続された装置であるパソコン220に表示させる。
【0036】
以下に、図1に示した監視システムにおける監視方法について説明する。
【0037】
図4は、図1に示した監視システムにおける監視方法を説明するためのシーケンス図である。上述したように、VoIP端末110が監視される第1の通話端末であり、VoIP端末210がVoIP端末110を監視する第2の通話端末である場合を例に挙げて説明する。
【0038】
まず、VoIP端末110から電話端末4への発信が行われると、HGW100のVoIP機能部101からネットワーク3を介して電話端末4へ、SIP(Session Initiation Protocol)のプロトコルに規定されている「INVITE」が送信される(ステップS1)。
【0039】
その後、電話端末4の利用者が電話に出ると、SIPのプロトコルに規定されている「200 OK」が電話端末4からHGW100へ送信される(ステップS2)。この「200 OK」がHGW100のVoIP機能部101にて受信されると、VoIP端末110と電話端末4との間で通話が確立(開始)される。
【0040】
すると、通信部102にて、通話が開始された旨を示す情報と、発信先(通話の相手)となる電話端末4の電話番号とが、VoIP機能部101から取得される(ステップS3)。
【0041】
続いて、通話が開始された旨を示す情報と電話端末4の電話番号とが含まれる発着信情報が、通信部102からネットワーク3を介してHGW200へ、SIPのプロトコルに規定されている「MESSAGE」に含まれて送信される(ステップS4)。
【0042】
HGW100から送信された発着信情報を含む「MESSAGE」がHGW200の通信部202にて受信されると、当該発着信情報が表示部203によってパソコン220に表示される(ステップS5)。このとき、表示部203とパソコン220とは連動して動作する。また、パソコン220における表示方法は、パソコン220のブラウザやパソコン220にインストールされた専用アプリケーション等で行うもので良い。また、発着信情報がパソコン220に表示されるとき、通話が開始された旨と電話番号とが、パソコン220を操作している者が認識可能に表示される。
【0043】
すると、HGW200の通信部202からHGW100へ、「200 OK」が送信される(ステップS6)。
【0044】
その後、VoIP端末110と電話端末4との間で通話が切断される場合、HGW100のVoIP機能部101からネットワーク3を介して電話端末4へ、SIPのプロトコルに規定されている「BYE」が送信される(ステップS7)。
【0045】
それに応答して、「200 OK」が電話端末4からHGW100へ送信される(ステップS8)と、VoIP端末110と電話端末4との間の通話が切断される。
【0046】
すると、通信部102にて、通話が切断された旨を示す情報と、通話していた相手である電話端末4の電話番号とが、VoIP機能部101から取得される(ステップS9)。
【0047】
続いて、通話が切断された旨を示す情報と電話端末4の電話番号とが含まれる発着信情報が、通信部102からネットワーク3を介してHGW200へ、SIPのプロトコルに規定されている「MESSAGE」に含まれて送信される(ステップS10)。
【0048】
HGW100から送信された発着信情報を含む「MESSAGE」がHGW200の通信部202にて受信されると、当該発着信情報が表示部203によってパソコン220に表示される(ステップS11)。このとき、表示部203とパソコン220とは連動して動作する。また、パソコン220における表示方法は、パソコン220のブラウザやパソコン220にインストールされた専用アプリケーション等で行うもので良い。また、発着信情報がパソコン220に表示されるとき、通話が切断された旨と電話番号とが、パソコン220を操作している者が認識可能に表示される。
【0049】
すると、HGW200の通信部202からHGW100へ、「200 OK」が送信される(ステップS12)。
【0050】
なお、電話端末4からVoIP端末110へ着信があり、電話端末4とVoIP端末110との間で通話が行われたときも、上述した処理と同様の処理が行われる。
【0051】
また、HGW200にディスプレイが具備されている場合、当該ディスプレイに発着信情報を表示するものであっても良い。
【0052】
このように、本発明においては、以下の効果を奏する。
【0053】
第1の効果は、別宅の通話状況を、発着信が行われたタイミングで監視できることである。
【0054】
その理由は、本発明は、HGWに通話状況を取得する機能と、取得した情報を送受信する機能と、取得した情報を表示させる機能とを有しており、HGWが持つVoIP機能と連動して、発着信の開始および切断が行われたタイミングで発着信情報を送受信する機能を有しているからである。
【0055】
第2の効果は、宅内に存在している既存のHGWとVoIP電話とをそのまま流用でき、専用の装置を用意したり、購入しなおしたりする必要がないことである。
【0056】
その理由は、HGWに搭載されたファームウェアの機能拡張により、本発明を実現することが可能なためである。
【0057】
また、通話の監視種別(発信と着信とのどちらかを示す情報)や通話の相手の電話番号に基づいて、所定の場合のみ通信部102が発着信情報を送信するものであっても良い。
【0058】
図5は、図1に示したHGW100の内部構造の他の例を示す図である。
【0059】
図1に示したHGW100には図5に示すように、VoIP機能部101と、通信部102と、記憶部103とが設けられている。
【0060】
VoIP機能部101は、図2に示したものと同じものである。
【0061】
通信部102は、基本的には図2に示したものと同様に、VoIP端末110が通話を開始または切断した際、VoIP機能部101から通話の相手の電話番号を取得し、発着信情報をHGW200へ送信するものであるが、記憶部103に記憶されている監視種別と監視電話番号とに基づいて、発着信情報を送信するか否かを判定する。具体的には、VoIP端末110が通話を開始または切断した際、その通話の相手の電話番号が、記憶部103に記憶されている監視電話番号と一致した場合、発着信情報を送信すると判定する。また、VoIP端末110が通話を開始または切断した際、その通話の種別(「発信」か「着信」か)が、記憶部103に記憶されている監視種別と一致した場合、発着信情報を送信すると判定する。
【0062】
また、通信部102は、発着信情報を送信すると判定した場合、当該発着信情報をHGW200へ送信する。
【0063】
記憶部103は、監視種別と監視電話番号とを、通信部102が発着信情報を送信する条件としてあらかじめ記憶する。
【0064】
図6は、図5に示した記憶部103に記憶されている監視種別を監視電話番号との一例を示す図である。
【0065】
図5に示した記憶部103には図6に示すように、監視種別と監視電話番号とが設定ファイルとして記憶されている。
【0066】
監視種別は、VoIP端末110が通話を行うとき、その通話がVoIP端末110からの発信によるものか、VoIP端末110への着信によるものかを示す情報である。
【0067】
監視電話番号は、監視対象となる電話番号である。
【0068】
例えば、VoIP端末110が通話を開始した際、その通話がVoIP端末110からの「発信」によるものであり、通話の相手の電話番号が「11−1111−1111」である場合、これらが記憶部103に記憶されているため、通信部102は発着信情報をHGW200へ送信する。また、VoIP端末110が通話を開始した際、その通話がVoIP端末110への「着信」によるものであり、通話の相手の電話番号が「22−2222−2222」である場合、これらが記憶部103に記憶されているため、通信部102は発着信情報をHGW200へ送信する。
【0069】
図7は、図1に示した監視システムにおいて、HGW100の内部構造が図5に示したものである場合の図4に示したシーケンス図におけるステップS3〜S4の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0070】
ステップS3にて発着信情報が取得されると、記憶部103に記憶されている設定ファイルが通信部102によって参照され(ステップS31)、その通話の種別と、記憶部103に記憶されている監視種別とが一致するかどうかが、通信部102によって判定される(ステップS32)。
【0071】
通話の種別と、記憶部103に記憶されている監視種別とが一致する場合、その通話の相手の電話番号と、記憶部103に記憶されている監視電話番号とが一致するかどうかが、通信部102によって判定される(ステップS33)。
【0072】
通話の相手の電話番号と、記憶部103に記憶されている監視電話番号とが一致する場合、ステップS4にて「MESSAGE」が通信部102からHGW200へ送信される。
【0073】
また、ステップS32にて、通話の種別と、記憶部103に記憶されている監視種別とが一致しない場合、および、ステップS33にて、通話の相手の電話番号と、記憶部103に記憶されている監視電話番号とが一致しない場合は、「MESSAGE」は送信されずに処理は終了する。
【0074】
なお、ステップS33の「Yes」と「No」との分岐を逆にしたものであっても良い。つまり、通話の相手の電話番号と、記憶部103に記憶されている監視電話番号とが一致しない場合に、「MESSAGE」を送信するものであっても良い。
【0075】
このように、あらかじめ設定された監視種別と監視電話番号とに基づいて、特定の通話のみ監視することが可能である。例えば、信用できる電話番号は監視対象外とし、普段利用しない電話番号を信用できない電話番号として監視対象とすることにより、監視対象を絞り込むことができるため、的確に監視することが可能となる。
【0076】
本発明によれば、特定世帯のVoIP電話による通話を監視するといった用途に適用できる。また、監視対象を変更することにより、VoIP電話の通話だけではなく、その他の事象に対する監視についても適用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1,2 家屋
3 ネットワーク
4 電話端末
100,200 HGW
101,201 VoIP機能部
102,202 通信部
103 記憶部
110,210 VoIP端末
203 表示部
220 パソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通話端末それぞれと接続された複数のゲートウェイ装置を有する監視システムにおいて、
前記複数の通話端末のうち、通話の発着信を行った第1の通話端末と接続された第1のゲートウェイは、
前記第1の通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記複数のゲートウェイ装置のうちの前記第1のゲートウェイ以外の第2のゲートウェイへ送信し、前記第1の通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信する第1の通信部を有し、
前記第2のゲートウェイは、
前記第1のゲートウェイから送信されてきた発着信情報を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部が受信した発着信情報を、当該第2のゲートウェイと接続された装置に表示させる表示部とを有する監視システム。
【請求項2】
請求項1に記載の監視システムにおいて、
前記第1のゲートウェイは、
監視電話番号をあらかじめ記憶する記憶部を有し、
前記第1の通信部は、前記通話の相手の電話番号と前記記憶部に記憶されている前記監視電話番号とに基づいて、前記発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信することを特徴とする監視システム。
【請求項3】
請求項2に記載の監視システムにおいて、
前記記憶部は、発信と着信とのどちらかを示す監視種別を記憶し、
前記第1の通信部は、前記通話が発信であるかまたは着信であるかと、前記記憶部に記憶されている前記監視種別とに基づいて、前記発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信することを特徴とする監視システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の監視システムにおいて、
前記通話端末は、VoIP端末であることを特徴とする監視システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の監視システムにおいて、
前記第1のゲートウェイおよび前記第2のゲートウェイは、ホームゲートウェイであることを特徴とする監視システム。
【請求項6】
通話端末と接続されたホームゲートウェイであって、
前記通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を当該ゲートウェイ以外の他のゲートウェイへ送信し、前記通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記他のゲートウェイへ送信する通信部を有するホームゲートウェイ。
【請求項7】
通話端末と接続されたホームゲートウェイであって、
当該ゲートウェイ以外のゲートウェイから送信されてきた、通話を開始した旨を示す情報または通話を切断した旨を示す情報と電話番号とを含む発着信情報を受信する通信部と、
前記通信部が受信した発着信情報を、当該ゲートウェイと接続された装置に表示させる表示部とを有するホームゲートウェイ。
【請求項8】
複数の通話端末それぞれと接続された複数のゲートウェイ装置を有する監視システムにおける監視方法であって、
前記複数の通話端末のうち、通話の発着信を行った第1の通話端末と接続された第1のゲートウェイが、該第1の通話端末が通話を開始した際、該通話が開始された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記複数のゲートウェイ装置のうちの前記第1のゲートウェイ以外の第2のゲートウェイへ送信する処理と、
前記第1のゲートウェイが、前記第1の通話端末が通話を切断した際、該通話が切断された旨を示す情報と、該通話の相手の電話番号とを含む発着信情報を前記第2のゲートウェイへ送信する処理と、
前記第2のゲートウェイが、前記第1のゲートウェイから送信されてきた発着信情報を、当該第2のゲートウェイと接続された装置に表示させる処理とを行う監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−257147(P2012−257147A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129968(P2011−129968)
【出願日】平成23年6月10日(2011.6.10)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】