説明

目視検査装置用のマクロ照明装置、目視検査装置及びガラス基板の目視検査方法

【課題】複数の光源から照射される照明光の明るさを調整して、被検査基板を複数の光源で均一な明るさで照射することが可能なマクロ照明装置及び目視検査装置、ならびに基板の目視検査方法を提供する。
【解決手段】マクロ照明装置は、照明光Fを照射する複数の光源ユニット4a、4bを備えている。光源ユニット4a、4bは、照明光Fを照射する光源8と、調整手段である調光手段9とを備えている。複数の光源ユニット4a、4bのいずれか一つから照射される照明光Fの明るさを基準として、他の光源ユニット4a、4bで照射される照明光Fの明るさを調光手段9で調整して、略等しい明るさにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラットパネルディスプレイ用のガラス基板にマクロ照明光を照射してガラス基板上の欠陥を目視観察する目視検査装置用のマクロ照明装置及びこのマクロ照明装置を備えた目視検査装置、ならびにガラス基板の目視検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどフラットパネルディスプレイ(FPD)等の製造工程において、複数のFPDを製造するマザーガラス基板上に塗布されたレジストの膜斑やピンホールなどの欠陥、あるいは、現像装置で形成されたパターンの欠けなどの欠陥を、検査者が目視により検査している。このマクロ検査装置は、マクロ照明装置が設けられ、マクロ照明装置から照射される照明光を収束レンズで収束させ、この収束光束を被検査基板に反射させ、その反射光を検査者が目視観察することで、マザーガラス基板上の欠陥を検査している。近年、FPDの大型化に伴い、これに使用されるマザーガラス基板(被検査基板)も一辺が2000mmを超えるものが出現している。このような大型の被検査基板の全体を効率的に目視検査するために、照明装置の大型化、あるいは複数化が図られている。
例えば、複数の照明光源と、これら照明光源から照射される光束を被検査基板に向けて反射させる複数の反射ミラーと、反射ミラーで反射した照明光を収束光束に成形する複数のフレネルレンズとを具備し、各フレネルレンズで成形された収束光束により被検査基板の全面を照射可能とした基板検査装置用のマクロ照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】国際公開第02/016916号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、それぞれの照明光源から照射される光束の明るさは、各照明光源の製品としてのバラツキ、使用時間の違いによる変化によって異なっている。また、照明光源から照射される光束を反射させる反射ミラーならびに収束させるフレネルレンズや、液晶散乱板などの照明光学系の特性によっても被検査基板に照射される照明光の明るさは異なってくる。このため、複数の照明光源で被検査基板の異なる照射範囲を照射しようとした場合、複数の照明光源から照射される照明光の明るさが異なってしまうと、被検査基板の全体を均一に照明することができなくなるため、この照明斑により外観検査の結果にもバラツキが生じてしまう問題があった。
【0004】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、複数の光源から照射される照明光の明るさを調整して、被検査基板を複数の光源で均一な明るさで照射することが可能な目視検査装置用のマクロ照明装置及び目視検査装置、ならびに基板の目視検査方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、照明光を照射する光源を備えた発光部を複数有する目視検査装置用のマクロ照明装置であって、それぞれの前記発光部は、前記光源から照射される前記照明光の明るさを調整可能な調整手段を備え、該調整手段によって、複数の前記発光部のいずれか一つから照射される前記照明光の明るさを基準として、他の前記発光部から照射される前記照明光の明るさを調整可能であることを特徴としている。
【0006】
この発明に係る目視検査装置用のマクロ照明装置によれば、基準となる発光部から照射される照明光の明るさに、他の発光部から照射される照明光の明るさを調整して略等しい明るさにすることができる。このため、複数の発光部で照射される範囲において、均一な明るさで照射することができる。
【0007】
また、請求項7に係わる発明は、複数の光源から被検査基板に照明光を照射させ、該照明光が前記被検査基板に反射した時の反射光の変調を観察して、前記被検査基板の欠陥部分を検出する基板の目視検査方法であって、複数の前記光源のいずれか一つから照射される前記照明光の明るさを基準として、他の前記光源から照射される前記照明光の一部を遮蔽し、残りの前記照明光を透過させることで明るさを調整し、複数の前記光源から前記被検査基板に照射される前記照明光の明るさを略等しくすることを特徴としている。
【0008】
この発明に係る基板の目視検査方法によれば、基準となる光源から照射される照明光の明るさに、他の光源から照射される照明光の一部を遮蔽し、残りの照明光を透過させることで、明るさを調整して略等しい明るさにすることができる。このため、複数の光源で照射される範囲において、均一な明るさで照射して、被検査基板の外観検査を行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、各々の発光部の光源の特性に係わらず、各々の光源から照射される照明光の明るさを略等しく調整して、複数の発光部によって照射される照射範囲を均一な明るさとすることができる。このため、このような複数の発光部によって被検査基板を照射して外観検査を行えば、単一の発光部で照射する場合に比べて広範囲を同時に検査することが可能であり、かつ均一な検査結果を得ることができる。また、被検査基板が大型化しても、発光部の設置数を増やし照射範囲を大きくして、検査精度を確保しつつ、効率的な外観検査を可能とさせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
図1から図7は、この発明に係る第1の実施形態を示している。図1に目視検査装置の側面図、図2に平面図を示す。図3にマクロ照明の光源ユニットの側面図、図4に調光手段の詳細図を示す。また、図5に光源ユニット、制御部、操作部及びモニターとの関係を表わす概略図を示す。さらに、図6及び図7にモニターの拡大図を示す。
【0011】
図1及び図2に示すように、目視検査装置1は、例えば液晶ディスプレイを製造するマザーガラス基板からなる被検査基板Wの検査表面W1に照明光を照射するマクロ照明装置2と、被検査基板Wを保持する揺動ホルダ3とを備えている。揺動ホルダ3は、被検査基板Wの周縁部を保持する矩形の開口を有する矩形枠状に形成されている。この揺動ホルダ3の上面の保持部3aには、被検査基板Wの裏面周縁部を吸着保持する図示しない吸着パッドが複数設けられ、被検査基板Wを揺動ホルダ3に吸着保持することが可能である。また、揺動ホルダ3は、中心軸3bで回転可能に軸支されていて、観察時に検査者がマクロ照明下において被検査基板Wを目視観察し易い所定の角度になるように揺動ホルダ3を図示しない駆動機構により揺動可能となっている。
【0012】
図1及び図2に示すように、マクロ照明装置2は、拡散光F1を照射する2つの光源ユニット4(4a、4b)と、拡散光F1を反射させる反射光学系である第一の反射ミラー5(5a、5b)及び第二の反射ミラー6(6a、6b)と、第一の反射ミラー5及び第二の反射ミラー6で反射された拡散光F1を収束光束F2に成形するフレネルレンズなどからなる収束レンズ7(7a、7b)とを備える。第一の反射ミラー5、第二反射ミラー6及び収束レンズ7は、2つの光源ユニット4a、4bに対応して、それぞれ別々に設けられている。また、2つの光源ユニット4a、4b及び第一の反射ミラー5a、5bとは、それぞれ同期して移動可能であり、これによって、被検査基板Wの検査表面W1の全体を照射可能となっている。
【0013】
図3に示すように、光源ユニット4は、拡散光F1を照射する光源8と、光源8から照射された照明光Fの明るさを調整する調光手段9とを備える。光源8は、例えば、メタルハライドランプやハロゲンランプである。調光手段9は、例えば回転軸11aに回転可能に設けられステンレスやアルミニウム合金などの薄い金属からなる円盤11と、この円盤11にエッチングやレーザ加工により形成され、照明光の透過光量を連続的に変化させる開口径の異なる孔10と、円盤11を回転自在に支持する回転軸11aとを有する。円盤11は、外周縁に当接して回転力を伝達する駆動部であるモータ12を備える。図4に示すように、円盤11に形成される孔10は、照明光を透過させる透過面積が円盤11の回転方向に沿って連続して変化するように、位置Aで光源8による照射範囲と同等の大きさに設定された孔10aが形成され、円周右方向Rに従って、大きさと設置数が漸次変化し、位置Bでは孔10は形成されずに照明光が透過できないように設定されている。つまり、円盤11に照明光を照射し、この円盤11を円周左方向Lに回転させることで、開口率に応じて照明光の透過光量を100%〜0%の範囲で連続的に変化させ、照明光の明るさを調整することが可能である。
【0014】
また、図5に示すように、マクロ照明装置2の各光源ユニット4a、4bの各光源8a、8b及び調光手段9a、9bは、制御手段13に接続され、一方の暗い光源ユニット4aの照明光量を基準にして他方の明るい光源ユニット4bの照明光量が同じになるように調光手段9bの回転角度が制御手段13により制御される。また、制御手段13には、調光手段9(9a、9b)による照明光の透過量を手動で調整する操作部14と、制御手段13による制御結果を表示するモニター15とが接続されている。より詳しくは、制御手段13は、各光源ユニット4(4a、4b)の調光手段9(9a、9b)のモータ12(12a、12b)に接続され、これらモータ12(12a、12b)の回転数を制御することにより、各調光手段9の各円盤11の回転角度を調整し、これら円盤11の孔10から透過される照明光の透過量を変化させ、被検査基板Wに照射される各光源ユニット4a、4bからの照明光の明るさが同じになるように制御することができる。
【0015】
例えば、図4に示すように、光源8から照射される照明光をすべて透過させる位置Aから全く透過させない位置Bまで、円盤11を256段階の回転ピッチで制御することにより、照明光の明るさを微調整することができる。本実施形態では、略25段階を1段数とし、11段数に調整可能にしている。
また、図2に示すように、制御手段13は、対応する光源ユニット4a、4bと第一の反射ミラー5a、5bとをそれぞれ同期して移動させることにより、被検査基板Wの全体を照射可能としている。また、図5に示すように、操作部14は、2つの光源ユニット4a、4bのそれぞれに対応して、0から10までの段数が表示可能な表示画面18(18a、18b)と、表示画面18に表示させる段数を増加させるボタン17(17a、17b)と、減少させるボタン16(16a、16b)とを備える。ボタン16及びボタン17は制御手段13に接続されていて、調光手段9の透過量の最大値である256段階を11段数に等分し、ボタン16、17及び表示画面18とによって、光源ユニット4の調光手段9による透過量を11段数で操作することが可能となっている。そして、操作部14によって調整した光源ユニット4a、4bの各調光手段9における透過量及び段数は、モニター15にそれぞれ表示されている。
【0016】
次に、目視検査装置1及びマクロ照明装置2に作用について説明する。先ず、図1に示すように揺動ホルダ3上に被検査基板Wを位置決めした状態で吸着保持し、図示しない駆動機構を制御して検査者が目視観察し易い所定の角度に揺動ホルダ3を立ち上げる。次に、光源ユニット4a、4bの光源8a、8bを点灯させて照明光を照射させる。各々の光源ユニット4a、4bから照射された拡散光F1は、それぞれ第一の反射ミラー5a、5bに反射し、さらに第二の反射ミラー6a、6bに反射し、収束レンズ7a、7bにより収束光束F2に収束され被検査基板Wの検査表面W1に照射される。そして、それぞれの収束レンズ7a、7bで収束光束F2に成形された光源ユニット4a、4bからのマクロ照明光は、被検査基板W上で重ね合わされて一つのマクロ照明光として被検査基板Wの検査範囲を照明する。
【0017】
次に、光源ユニット4a、4bのそれぞれから照射される照明光の被検査基板Wにおける明るさを照度計19によって測定する。ここでは、経年変化により光源ユニット4aに比べて光源ユニット4bの方が暗くなったとする。そして、図6に示すように、光源ユニット4a、4bの各調光手段9による透過量は、それぞれ11段数に設定されていたとする。初期状態においては、前述のとおり透過量が256段階(図4に示す円盤11の位置Aにおいてすべての拡散光F1を透過した状態)である時の段数を11段数としている。透過量が205段階である場合には、段数は8段数(=205/256×10)で表示される。次に、照度計19で各光源ユニット4a、4bの照射範囲となる揺動ホルダ3上に照度計19を載置し、照度計19での検査結果により暗いと判定された光源ユニット4bの照明光の明るさを基準として、明るいと判定された側の光源ユニット4aの明るさを暗いと判定された照明光の明るさと同じになるように調整する。照度計19による計測値を確認しながら、操作部14のボタン16aを操作し、光源ユニット4aの調光手段9の円盤11を円周左方向Lに回転させて光源ユニット4aからの照明光の明るさを暗くすれば、光源ユニット4bの照明光の明るさと略等しくすることができる。
以上のようにして、光源8の製品としてのバラツキ、使用時間による経年変化による違い、あるいは反射光学系及び集光光学系の特性による照明光の明るさの差を補正し、2つの光源ユニット4a、4bの光源8a、8bから出射される照明光が被検査基板W上で略等しい明るさになるように調整することにより、照明ムラの無い均一なマクロ照明光を被検査基板Wに照射することができる。
【0018】
図7に示すように、光源ユニット4aから照射される照明光を光源ユニット4bから照射される照明光と略等しい明るさに調整した時、光源ユニット4aの調光手段9における透過量が192段階となったとする。ここで、制御手段13によって、この時の光源ユニット4aで調整した調光手段9aが光源ユニット4bの段数と同じ8段数(205段階)と等しい8段数(192段階)に再設定し、新しく設定された8段数が192段階となるように0〜10段数の段階値を制御手段13で再計算する。この場合、制御手段13は、新しく設定された8段数の段階値(192段階)から光源ユニット4a側の調光手段9aにおける10段数の段階値(240段階)を求め、この10段数の段階値(240段階)を10等分して1段数当りの透過量に相当する段数を再計算し、各段数に対する段階値を再設定する。このように、1段数当りの透過量が等しくなるように調光手段9a、9bの各段数の段階値を再計算することで、各光源ユニット4a、4bそれぞれから照射される照明光の明るさの調整を操作部14の表示画面18に表示された段数を確認するのみで、ボタン16、17で同期させて段階的に調整し、光源ユニット4a、4bを略等しい明るさにすることが可能となる。
【0019】
(第2の実施形態)
図8は、この発明に係る第2の実施形態を示し、発光部、制御部、操作部、モニター及び照度計との関係を表わす概略図を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0020】
この実施形態のマクロ照明装置25では、さらに、光源ユニット4a、4bから照射される照明光が被検査基板Wに照射されるときの明るさを測定する照度計19を制御手段13と接続し、照度計19で測定した測定結果を制御手段13に入力可能としている。このため、制御手段13が照度計19の測定結果を自動で読み取り、リアルタイムで光源ユニット4a、4bの明るさを監視し、光源ユニット4a、4bの各調光手段9による照明光の明るさの調整を自動的に行うことができる。そして、照度計19及び制御手段13によって、常に光源ユニット4a、4bから被検査基板Wに照射される照明光の明るさが略等しく調整されているので、検査者は常に照明範囲全体が均一な明るさの状態で被検査基板Wに対する目視観察を行うことが可能になり、検査者による目視による検査精度を高めることができる。また、被検査基板の種類や工程に応じて、各光源ユニット4a、4bの照明光量を、例えば5段数に設定する場合、光源ユニット4aの調光手段9aの段階値は120段階に調整され、光源ユニット4bの調光手段9bの段階値は128段階に調整されることにより、操作部14のボタン16、17を操作するだけで両光源ユニット4a、4bから照射される照明光の光量が等しくなり、被検査基板Wに照射されるマクロ照明光の全体の明るさを調整しつつ均一な観察が可能となる。
【0021】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0022】
なお、マクロ照明装置には、2つの光源ユニット4が設けられるとしたが、これに限ることは無い。必要な照明範囲に応じて、2つ以上の光源ユニット4で同時に照射するものとしても構わない。この場合でも、同様に、複数の光源ユニット4のうちのいずれか1つの被検査基板Wに照射される照明光の明るさを基準として、各調光手段9によって、他の光源ユニット4の明るさを調整すればよい。このように、光源ユニット4の設置数を増加させることで、検査精度を確保しつつ照射範囲を広げ、被検査基板Wの大型化に対応することができる。また、光源ユニット4の調光手段9は、透過光量を可変させる孔10が設けられた円盤11によるものとしたが、これに限ることは無い。例えば、漸次幅が狭くなるあるいはピッチが広くなるスリットが複数設けられるものでも良い。また、漸次透過量が変化するNDフィルタを使用するものとしても良い。さらに、光源ユニット4から照射される照明光の明るさを照度計19で確認するものとしたが、これに限ること無く、検査者の目視による方法でも良い。
【0023】
また、調光手段9による明るさの調整を行う際に、照度計19で測定された結果が相対的に暗い方の光源ユニット4bを基準としたが、これに限ることは無い。図4に示すように、相対的に明るい方の光源ユニット4aを基準として、調光手段9の円盤11を円周右方向Rに回転させて、暗い方の光源ユニット4bを明るくする方向に調整しても構わない。また、調光手段9による照明光の調整を256段階としたが、これに限ることは無く、要求される検査精度、制御手段13の制御性能などによって変更しても構わない。さらに、調光手段9による照明光の明るさの調整後、制御手段13による再計算によって、1段数当たりの透過量を再設定し、11段数で調整可能としたがこれに限ることは無く、検査精度、操作性などを考慮して、段数を増減させても良い。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の第1の実施形態の目視検査装置の側面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態の目視検査装置の平面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態のマクロ照明の光源ユニットの側面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態の調光手段の詳細図である。
【図5】この発明の第1の実施形態の光源ユニット、制御手段、操作部及びモニターとの関係を表わす概略図である。
【図6】この発明の第1の実施形態のモニターの拡大図である。
【図7】この発明の第1の実施形態のモニターの拡大図である。
【図8】この発明の第2の実施形態の光源ユニット、制御手段、操作部、モニター、及び照度計との関係を表わす概略図である。
【符号の説明】
【0025】
1 目視検査装置
2、25 マクロ照明装置
3 揺動ホルダ(ホルダ)
4、4a、4b 光源ユニット(発光部)
5、5a、5b 第一の反射ミラー(反射光学系)
6、6a、6b 第二の反射ミラー(反射光学系)
7、7a、7b 収束レンズ(集光光学系)
8、8a、8b 光源
9、9a、9b 調整手段
10 孔
11 円盤
12、12a、12b モータ(駆動部)
13 制御手段
14 操作部
19 照度計(センサ)
F 照明光
W 被検査基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明光を照射する光源を備えた発光部を複数有する目視検査装置用のマクロ照明装置であって、
それぞれの前記発光部は、前記光源から照射される前記照明光の明るさを調整可能な調整手段を備え、
該調整手段によって、複数の前記発光部のいずれか一つから照射される前記照明光の明るさを基準として、他の前記発光部から照射される前記照明光の明るさを調整可能であることを特徴とする目視検査装置用のマクロ照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の目視検査装置用のマクロ照明装置において、
前記調整手段は、略円板状で、複数の貫通孔が円周方向に大きさ及び設置数を漸次変化させて形成され、前記照明光の一部を遮蔽し、残りの前記照明光を透過させる円盤と、
該円盤を回転させる駆動部とを備えることを特徴とする目視検査装置用のマクロ照明装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の目視検査装置用のマクロ照明装置において、
前記調整手段による前記照明光の透過量を段階的に入力することが可能な操作部と、
該操作部及び前記調整手段と接続され、前記調整手段による前記照明光の前記透過量を検出し、前記操作部によって入力可能な1段階当たりの透過量を再設定することが可能であるとともに、前記操作部に入力された前記透過量をもとに前記調整手段による前記照明光の透過量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする目視検査装置用のマクロ照明装置。
【請求項4】
請求項3に記載の目視検査装置用のマクロ照明装置において、
前記制御手段と接続され、前記被検査基板に照射される前記照明光の明るさを検出し、前記制御手段に検出された前記照明光の明るさを入力するセンサを備えることを特徴とする目視検査装置用のマクロ照明装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の目視検査装置用のマクロ照明装置において、
前記発光部から照射される前記照明光を反射させる反射光学系と、該反射光学系で反射された前記照明光を収束し、被検査基板に照射させる集光光学系とを備えることを特徴とする目視検査装置用のマクロ照明装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の目視検査装置用のマクロ照明装置と、
被検査基板を保持、搬送するホルダとを備え、
前記目視検査装置用のマクロ照明装置の複数の前記発光部で、前記ホルダに保持された前記被検査基板の異なる照射範囲を略等しい明るさで照射可能であることを特徴とする目視検査装置。
【請求項7】
複数の光源から被検査基板に照明光を照射させ、該照明光が前記被検査基板に反射した時の反射光の変調を観察して、前記被検査基板の欠陥部分を検出する基板の目視検査方法であって、
複数の前記光源のいずれか一つから照射される前記照明光の明るさを基準として、他の前記光源から照射される前記照明光の一部を遮蔽し、残りの前記照明光を透過させることで明るさを調整し、複数の前記光源から前記被検査基板に照射される前記照明光の明るさを略等しくすることを特徴する基板の目視検査方法。
【請求項8】
請求項7に記載の基板の目視検査方法において、
複数の前記光源から照射されるそれぞれの前記照明光の明るさを測定し、略等しい明るさに調整した時のそれぞれの前記照明光の透過量を検出し、それぞれの該透過量を等しい段数で等分することで、前記段数を単位として複数の前記光源のすべてを略等しい明るさで段階的に調整することを特徴とする基板の目視検査方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−170207(P2008−170207A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2145(P2007−2145)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】