説明

目覚ましシステム、目覚まし装置、サーバ装置、およびプログラム

【課題】目覚ましを適切に行うことができる目覚ましシステムを提供する。
【解決手段】サーバ装置1は、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が送信時刻になったか否かを判断する時刻判断部103と、送信時刻になった場合に、時刻設定情報格納部101に格納されている目覚まし時刻を設定する時刻設定情報を読み出して目覚まし装置2に送信する時刻設定情報送信部104とを備え、目覚まし装置2は、時刻設定情報受信部202が受信したサーバ装置1から送信される時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部203と、時刻取得部201が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部203が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部205と、目覚まし時刻判断部205が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚まし情報を出力する出力部206とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目覚まし時計等の目覚まし装置を備えたシステム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の目覚まし装置等として、例えば、時刻を計時する時計部と、アラーム時刻を設定するアラーム時刻設定部と、時刻とアラーム時刻とが一致するか否かを検出する時刻一致検出部と、アラーム時刻を報知するためのアラーム音信号を記憶するアラーム音記憶部と、アラーム音信号の話速を変更する話速変換処理を施す話速変換部と、時刻一致検出部が一致を検出した際に、話速変換処理を施したアラーム音信号を再生して出力するスピーカーとを有する目覚まし時計が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−267964号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の目覚ましシステムにおいては、ユーザが目覚まし時刻の設定を忘れてしまうと、アラーム等の目覚ましのための出力が行われず、その結果、所望の時間通りに起床等の動作を行うことができなくなってしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目覚ましシステムは、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、サーバ装置は、目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部と、時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、サーバ側時刻取得部が取得した時刻が予め指定された時刻である送信時刻になったか否かを判断する時刻判断部と、時刻判断部が送信時刻になったと判断した場合に、時刻設定情報格納部に格納されている時刻設定情報を読み出して目覚まし装置に送信する時刻設定情報送信部と、を備え、目覚まし装置は、時刻の情報を取得する時刻取得部と、サーバ装置から送信される時刻設定情報を受信する時刻設定情報受信部と、時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、時刻取得部が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、を備えた目覚ましシステムである。
【0006】
かかる構成により、予め指定された送信時刻に、サーバ装置から、時刻設定情報が送信され、この時刻設定情報が示す時刻に目覚まし時刻が設定されるため、目覚まし時刻の設定忘れ等を無くすことができ、目覚ましを適切に行うことができる。
【0007】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、目覚まし装置は、ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部を更に備え、目覚まし時刻設定部は、ユーザ時刻設定受付部がユーザ時刻設定情報を受け付けた場合には、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定し、目覚まし時刻が設定されていない場合には、時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する目覚ましシステムである。
【0008】
かかる構成により、ユーザによる目覚まし時刻の設定がない場合に、サーバ装置から送信される時刻設定情報が示す時刻に目覚まし時刻が設定されるため、ユーザによる目覚まし時間の設定がある場合は、この設定を優先させつつ、目覚まし時刻の設定忘れを無くすことができる。
【0009】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、目覚まし装置は、時刻の情報を取得する時刻取得部と、ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部と、ユーザ時刻設定受付部が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、時刻取得部が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、目覚まし時刻設定部が目覚まし時刻を設定した場合に、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報をサーバ装置に送信する設定済情報送信部と、サーバ装置から送信される目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を受信する設定督促情報受信部と、設定督促情報受信部が受信した設定督促情報に応じて、目覚まし時刻の設定を促す出力を行う設定督促出力部とを備え、サーバ装置は、設定済情報を受信する設定済情報受信部と、設定済情報受信部が設定済情報を受信済であるか否かを判断する設定済判断部と、設定済判断部が設定済情報を受信済でないと判断した場合に、設定督促情報を目覚まし装置に送信する設定督促情報送信部と、を備えた目覚ましシステムである。
【0010】
かかる構成により、目覚まし装置に目覚まし時刻の設定がされていない場合に、目覚まし時刻の設定を促すことができ、目覚ましの設定忘れを減少させることができる。
【0011】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、目覚まし装置は、ユーザによる目覚まし情報の出力を停止する操作である出力停止操作を受け付ける停止操作受付部と、目覚まし時刻設定部が設定した目覚まし時刻の情報である設定時刻情報と、出力停止操作を受け付けた時刻の情報である停止操作時刻情報とを取得する時刻情報取得部と、時刻情報取得部が取得した設定時刻情報と、停止操作時刻情報と、をサーバ装置に送信する時刻情報送信部と、を更に備え、サーバ装置は、目覚まし装置から送信される設定時刻情報と、停止操作時刻情報と、を受信する時刻情報受信部と、時刻情報受信部が受信した情報が格納される時刻情報格納部と、時刻情報受信部が受信した情報を時刻情報格納部に蓄積する時刻情報蓄積部とを更に備えた目覚ましシステムである。
【0012】
かかる構成により、サーバ装置側で、目覚まし時刻の設定時刻を確認したり、目覚まし情報の出力に対する停止操作の状況等を把握すること等により、ユーザの起床状況を把握することができる。
【0013】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、サーバ装置は、目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部と、時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、サーバ側時刻取得部が取得した時刻が、時刻設定情報が示す時刻になったか否かを判断するサーバ側目覚まし時刻判断部と、サーバ側目覚まし時刻判断部が、時刻設定情報が示す時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を目覚まし装置に送信する出力指示情報送信部と、を備え、目覚まし装置は、サーバ装置から送信される出力指示情報を受信する出力指示情報受信部と、出力指示情報受信部が受け付けた出力指示情報に応じて目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、を備えた目覚ましシステムである。
【0014】
かかる構成により、サーバ装置から目覚まし時刻に送信される出力指示情報に応じて、目覚まし装置が目覚まし情報を出力するため、目覚まし時刻を設定する煩わしさをなくすことができる。
【0015】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、目覚まし装置は、出力部が目覚まし情報の出力後のユーザの状態を示す情報であるユーザ状態情報を取得するユーザ状態情報取得部と、ユーザ状態情報取得部が取得したユーザ状態情報をサーバ装置に送信するユーザ状態情報送信部と、サーバ装置から送信される注意喚起のための情報である注意喚起情報の出力を指示する情報である注意喚起出力指示情報を受信する注意喚起出力指示受信部と、を更に備え、出力部は、注意喚起出力指示受信部が注意喚起出力指示情報を受信した場合に、注意喚起情報を更に出力し、サーバ装置は、目覚まし装置から送信されるユーザ状態情報を受信するユーザ状態情報受信部とユーザ状態情報を用いて、ユーザが起床したか否かを判断する起床判断部と、起床判断部が、ユーザが起床していないと判断した場合に、注意喚起出力指示情報を目覚まし装置に送信する注意喚起出力指示送信部と、を更に備えた目覚ましシステムである。
【0016】
かかる構成により、目覚まし情報の出力後にも起床しないユーザを自動認識して、起床するよう注意を喚起する情報を出力することができる。
【0017】
また、本発明の目覚ましシステムは、前記目覚ましシステムにおいて、目覚まし装置は、駆動電源として電池を有しており、目覚まし装置は、電池の残量を示す情報である電池残量情報を取得する電池残量取得部と、電池残量取得部が取得した電池残量情報を、サーバ装置に送信する電池残量送信部と、を更に備えており、サーバ装置は、目覚まし装置から送信される電池残量情報を受信する電池残量情報受信部と、電池残量情報が示す電池残量が、予め指定された値より少なくなった場合に、予め指定された1以上の送信先に、電池切れを警告する情報を送信する電池警告送信部と、を更に備えた目覚ましシステムである。
【0018】
かかる構成により、電池の残量を、ユーザやサーバの管理者等の目覚まし装置以外の所望の送信先に送信することで、電池切れに対する対策を行いやすくすることができる。例えば、外出中のユーザの携帯電話に電池切れを警告する情報を送信することで、目覚まし装置のある部屋等に戻る帰り道等に、交換用の電池を購入したりすることが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明による目覚ましシステム等によれば、目覚ましを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態1における目覚ましシステムのブロック図
【図2】同目覚ましシステムのサーバ装置の動作を示すフローチャート
【図3】同目覚ましシステムの目覚まし装置2の動作を示すフローチャート
【図4】同目覚ましシステムの概念図
【図5】同目覚ましシステムの時刻設定管理情報を示す図
【図6】同目覚ましシステムの設定時刻情報管理表を示す図
【図7】同目覚ましシステムの停止操作時刻情報管理表を示す図
【図8】同目覚ましシステムのユーザ状態情報の表示例を示す図
【図9】同目覚ましシステムのユーザが就寝時の画像情報を示す図(図9(a))、及びユーザが起床後の画像情報を示す図(図9(b))
【図10】同目覚ましシステムの電池警告送信先管理情報を示す図
【図11】同目覚ましシステムの電池警告送信部112が送信する電子メールの一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態2における目覚ましシステムのブロック図
【図13】同目覚ましシステムのサーバ装置の動作を説明するためのフローチャート
【図14】同目覚ましシステムの目覚まし装置の動作を説明するためのフローチャート
【図15】同目覚ましシステムの設定済情報管理表を示す図
【図16】同目覚ましシステムの設定督促情報の表示例を示す図
【図17】本発明の実施の形態3における目覚ましシステムのブロック図
【図18】同目覚ましシステムのサーバ装置の動作を示すフローチャート
【図19】同目覚ましシステムの目覚まし装置の動作を示すフローチャート
【図20】同目覚ましシステムの時時刻設定管理情報の一例を示す図
【図21】本発明の各実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、目覚ましシステム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態においては、サーバ装置から送信される時刻設定情報により、目覚まし装置の目覚まし時刻が設定される目覚ましシステムについて説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態における目覚ましシステム1000のブロック図である。
【0024】
目覚ましシステム1000は、サーバ装置1と1以上の目覚まし装置2とを備える。ただし、図1においては、説明を簡略化するため、目覚まし装置2が一つである場合を例に挙げて説明している。
【0025】
サーバ装置1は、時刻設定情報格納部101、サーバ側時刻取得部102、時刻判断部103、時刻設定情報送信部104、時刻情報受信部105、時刻情報格納部106、時刻情報蓄積部107、起床判断部109、ユーザ状態情報受信部108、注意喚起出力指示送信部110、電池残量情報受信部111、および電池警告送信部112を備える。
【0026】
目覚まし装置2は、時刻取得部201、時刻設定情報受信部202、目覚まし時刻設定部203、目覚まし時刻格納部204、目覚まし時刻判断部205、出力部206、ユーザ時刻設定受付部207、停止操作受付部208、時刻情報取得部209、時刻情報送信部210、ユーザ状態情報取得部211、ユーザ状態情報送信部212、注意喚起出力指示受信部213、電池残量取得部214、電池残量送信部215、電池216、および撮像部220を備える。
【0027】
サーバ装置1と1以上の目覚まし装置2は、インターネット等のネットワークを介して、相互にデータの送受信が可能となるよう接続されている。ネットワークとの接続は無線接続であっても有線接続であっても良い。ただし、サーバ装置1と目覚まし装置2との間の通信手段や通信方式等は問わない。
【0028】
時刻設定情報格納部101には、目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される。目覚まし時刻とは、例えば、目覚ましを行う時刻である。目覚まし時刻は、目覚ましのための情報を出力する時刻と考えてもよい。時刻設定情報は、少なくとも、目覚ましが行われる時刻の情報を有している。時刻設定情報は、日時や曜日や期間等の情報をさらに有していてもよい。例えば、時刻設定情報は、「月曜から金曜:午前6時10分」等の情報である。ただし、時刻設定情報のデータ構造等は問わない。時刻設定情報格納部101に格納される時刻設定情報は、例えば、目覚まし対象となるユーザによりネットワーク等を介して蓄積された情報であってもよいし、サーバ装置1の管理者や、目覚まし対象となるユーザの管理者等により蓄積された情報であってもよい。時刻設定情報は、例えば、複数のユーザに対して個別に用意されていてもよい。例えば、時刻設定情報格納部101には、時刻設定情報がユーザIDと対応付けて格納される。ただし、複数のユーザに共通の時刻設定情報が用意されていてもよい。
【0029】
なお、ここで述べるユーザIDは、1以上の目覚まし装置2をそれぞれ利用するユーザが識別可能な情報であればどのような情報であっても良い。例えば、ユーザIDは、ユーザの社員番号や、携帯電話番号や、メールアドレス等でも良いし、ユーザが任意に設定した値でもよい。なお、ユーザIDは、例えば、当該ユーザIDが示すユーザが利用する目覚まし装置2と対応付けて管理される。例えば、各ユーザが利用する目覚まし装置2に、各ユーザのユーザIDが格納されているようにしても良い。また、ユーザIDと目覚まし装置2の識別情報とを対応付けて有する管理情報等を用いて管理するようにしても良い。目覚まし装置2の識別情報とは、例えば目覚まし装置2の製造番号や、MACアドレスや、IPアドレス等である。また、ユーザIDとして、ユーザが利用する目覚まし装置2の識別情報を用いてもよい。
【0030】
サーバ側時刻取得部102は、時刻の情報を取得する。サーバ側時刻取得部102は、例えば、現在の時刻の情報を随時取得する時計を有していても良い。また、ネットワーク等を介して、外部のNTP(Network Time Protocol)サーバ等から送信される時刻の情報を予め指定されたタイミングやトリガー等で受信することで、現在の時刻の情報を随時取得しても良い。サーバ側時刻取得部102は、例えば、時計により実現される。また、時刻の情報を受信するための通信手段により実現してもよい。
【0031】
時刻判断部103は、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が予め指定された時刻である送信時刻になったか否かを判断する。送信時刻は、例えば、時刻設定情報を、目覚まし装置2に送信するタイミングを示す時刻の情報である。送信時刻は、通常、上述した時刻設定情報が示す時刻よりも前の時刻である。送信時刻は、例えば、常に一定の時刻であっても良いし、曜日ごとに異なる時刻であっても良い。時刻判断部103は、例えば、予め図示しない記憶媒体等に蓄積されている送信時刻を読み出して取得する。また、時刻判断部103は、送信時刻を、上述した時刻設定情報が示す時刻から動的に取得しても良い。例えば、時刻判断部103は、上述した時刻設定情報が示す目覚まし時刻から予め指定された時間だけ減算した時刻を、送信時刻として取得しても良い。時刻判断部103は、例えば、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が、送信時刻と一致するか否かを判断し、一致する場合に送信時刻になったと判断しても良い。もしくは、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が、送信時刻に対して、一致または遅い時刻のいずれかであるか否かを判断し、一致又は遅い時刻であると最初に判断された時点で、送信時刻になったと判断しても良い。なお、かかることは、これ以降に説明する予め指定されている時刻になったか否かの判断においても同様である。なお、例えば、ユーザIDと対応付けられた目覚まし装置2が複数存在する場合等において、時刻判断部103は、ユーザ別に、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が送信時刻になったか否かを判断するようにしてもよい。この場合、送信時刻もユーザ別に異なるものを用いるようにしても良い。
【0032】
時刻設定情報送信部104は、時刻判断部103が送信時刻になったと判断した場合に、時刻設定情報格納部101に格納されている時刻設定情報を読み出して、ネットワーク経由等で目覚まし装置2に送信する。目覚まし装置2が複数ある場合、例えば、時刻設定情報に対応付けられているユーザIDと、各ユーザが利用する目覚まし装置2の送信先を示すアドレス情報とを対応付けて管理する情報を、図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにして、この情報から送信時刻になったと判断されたユーザのユーザIDと対応付けられたアドレス情報を取得し、このアドレス情報が示す目覚まし装置2に時刻設定情報を送信するようにすればよい。
【0033】
時刻情報受信部105は、目覚まし装置2から送信される設定時刻情報と、出力停止時刻情報と、を受信する。時刻情報受信部105は、例えば、目覚まし装置2から、目覚まし装置2を利用するユーザのユーザIDと対応付けられて送信される設定時刻情報と出力停止時刻情報とを受信しても良い。設定時刻情報と出力停止時刻情報については後述する。なお、時刻情報受信部105は、設定時刻情報と出力停止時刻情報とのいずれか一方だけを受信しても良い。また、時刻情報受信部105は、設定時刻情報と出力停止時刻情報とを同時に受信する必要はない。
【0034】
時刻情報格納部106には、時刻情報受信部105が受信した情報、即ち設定時刻情報と出力停止時時刻情報とが格納される。ただし、設定時刻情報と出力停止時刻情報とのいずれか一方だけが格納されても良い。時刻情報格納部106には、設定時刻情報と出力停止時刻情報とがこれらとともに受信されたユーザIDと対応付けられて格納されても良い。
【0035】
時刻情報蓄積部107は、時刻情報受信部105が受信した情報、即ち設定時刻情報と出力停止時刻情報とを時刻情報格納部106に蓄積する。例えば、時刻情報受信部105がユーザIDと対応付けられた設定時刻情報と出力停止時刻情報とを受信した場合、時刻情報蓄積部107は、受信したユーザIDと対応付けて、これらの情報を蓄積する。
【0036】
ユーザ状態情報受信部108は、目覚まし装置2から送信されるユーザ状態情報を受信する。ユーザ状態情報とは、例えば、目覚まし時刻後に目覚まし装置2が取得したユーザの状態を示す情報である。例えば、ユーザ状態情報は、目覚まし装置2が撮影した画像情報である。画像情報は静止画像でも動画像でもよい。例えば、目覚まし装置2の図示しない撮像部等が、ユーザの就寝位置周辺に向けて配置されている場合、撮影した画像情報はユーザの就寝位置周辺を撮影した画像の情報となる。また、例えば、目覚まし装置2の図示しない撮像部等が、就寝時のユーザに対向して配置されている場合、撮影した画像情報はユーザを撮影した画像の情報となる。また、ユーザ状態情報は、目覚まし装置2に設置された動体を検知するセンサーが出力する情報であってもよい。動体を検知するセンサーは、例えば、いわゆるパッシブセンサー等の警戒エリア内の表面温度と、人体の表面から放射されている遠赤外線の差を検知するセンサーや、光束を人体に向けて投光しその反射光を検出する投受光センサ等である。動体を検知するセンサー等は、防犯センサー等の技術として公知の技術である。センサーが出力する情報は、例えば、センサーの検知エリア内に動体が検出できたか否かを示す情報である。
【0037】
目覚まし装置2が複数存在する場合、ユーザ状態情報受信部108は、例えば、ユーザIDと対応付けられたユーザ状態情報を受信する。
【0038】
起床判断部109は、ユーザ状態情報受信部108が受信したユーザ状態情報を用いて、ユーザが起床したか否かを判断する。以下、受信したユーザ状態情報が、画像情報である場合と、センサーの出力を示す情報である場合の判断処理の例について説明する。
【0039】
例えば、ユーザ状態情報受信部108が受信したユーザ状態情報が画像情報である場合においては、起床判断部109は、ユーザ状態情報が示す画像と、ユーザの就寝時の画像とを比較することでユーザが起床済であるか否かを判断する。具体例を挙げると、予めユーザの就寝時と、ユーザの起床後にそれぞれ目覚まし装置2が撮影したユーザの寝床の画像情報を、サーバ装置1の図示しない記憶媒体等に予め格納しておくようにする。そして、目覚まし装置2が、後述する目覚まし情報の出力後にユーザの寝床の画像情報を撮影し、この画像情報をユーザ状態情報として、サーバ装置1に送信するようにする。このユーザ状態情報の画像の構図は、サーバ装置1に予め格納されている画像情報が示す画像の構図と同様の構図であることが好ましい。そして、ユーザ状態情報が示す画像と、予め格納されている就寝時の画像および起床後の画像とを比較して、ユーザ状態情報が示す画像が、どちらの画像に近いかを判断する。そして、ユーザが近いと判断された画像の撮影時の状態にあると判断する。例えば、ユーザ状態情報が示す画像が、就寝時に撮影された画像に近いと判断された場合、ユーザが起床していないと判断する。また、起床後に撮影された画像に近いと判断された場合、ユーザが起床していると判断する。なお、ユーザ状態情報が示す画像が、予め格納されている就寝時の画像および起床後の画像とのいずれにより近い(より類似する)かの判断は、例えば、各画像からいわゆる形状認識機能により検出した形状同士が類似するか否か等による判断や、また、例えば、特願平9−270082号公報に開示されている画像の類似度の判断等によって行われる。また、各画像の特徴量を示すベクトルを抽出して、そのベクトルを機械学習させることで、類似を判断しても良いし、特徴量を示すベクトル間の距離から類似を判断しても良い。
【0040】
なお、目覚まし装置2が撮影する画像は、寝床を撮影した画像でなくても良く、例えば、寝室内を撮影した画像等の、目覚ましの際のユーザの居場所等を目覚まし装置2が撮影した画像であっても良い。
【0041】
また、ユーザ状態情報が、ユーザIDと対応付けられている場合、比較に用いられる画像情報も、同じユーザIDと対応付けられた目覚まし装置2で撮影された画像情報を用いることが好ましい。
【0042】
また、ユーザ状態情報受信部108が受信したユーザ状態情報が、例えば、動体を検知するセンサーが出力する検知結果を示す情報である場合においては、ユーザ状態情報が、動体を検知したことを示す情報であるか否かを判断し、動体を検知したことを示す情報である場合、ユーザが起床したと判断し、動体を検知したことを示す情報でなければ、ユーザが起床していないと判断する。センサーが動体を検知した場合、ユーザが起床してセンサーが検出可能なレベル以上動いていると考えられるからであり、センサーが動体を検知していない場合、ユーザが就寝しており、ユーザの動きがセンサーが検出可能なレベルよりも小さいと考えられるからである。
【0043】
なお、起床判断部109の判断処理は上記で述べた処理以外であってもよい。また、ユーザ状態情報受信部108が受信するユーザ状態情報が、上記のユーザ状態情報以外の情報であっても、ユーザ状態情報に応じた処理を行うようにすればよい。
【0044】
注意喚起出力指示送信部110は、起床判断部109が、ユーザが起床していないと判断した場合に、注意喚起出力を指示する情報である注意喚起出力指示情報を目覚まし装置2に送信する。注意喚起出力指示情報とは、例えば、起床することに対して、ユーザの注意を喚起する出力を目覚まし装置2に行わせることを指示する情報である。注意喚起出力を行わせる命令と考えても良い。注意喚起出力指示情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納されている。注意喚起出力指示送信部110は、例えば、ユーザ状態情報受信部108が受信したユーザ状態情報と対応付けられているユーザIDが示す目覚まし装置2に注意喚起出力指示情報を送信する。
【0045】
電池残量情報受信部111は、目覚まし装置2から送信される電池残量情報を受信する。電池残量情報は、目覚まし装置2の電力源となる電池の残量を示す情報である。例えば、電池残量情報は、電池の残量をパーセント表示した値や、目覚まし装置2の残りの駆動可能な時間を示した値である。また、電池の電圧は、通常、電池の残量の減少に応じて減少するため、電池残量情報は、電池の電圧を示す値であっても良い。電池残量情報受信部111は、ユーザIDと対応付けて送信された電池残量情報を受信しても良い。
【0046】
電池警告送信部112は、電池残量情報が示す電池残量が、予め指定された値より少なくなった場合に、予め指定された1以上の送信先に、電池切れを警告する情報を送信する。例えば、電池警告送信部112は、電池残量情報が示す電池残量の値と、予め図示しない記憶媒体等に蓄積された電池残量に関する閾値とを比較して、電池残量が閾値より小さくなった場合、電池切れを警告する情報を送信する。電池切れを警告する情報とは、例えば、電池切れを警告する画像やテキスト等の情報である。例えば、「電池の残量が少なくなっています。電池の交換が必要です。」等のテキストの情報である。予め指定された1以上の送信先は、例えば、電池算量情報の送信元となる目覚まし装置2と対応付けられた送信先である。予め指定された送信先は、例えば、目覚まし装置2以外の装置であることが好ましい。予め指定された送信先は、例えば、電池残量情報の送信元となる目覚まし装置2のユーザ(すなわち電池残量情報とともに受信されたユーザIDが示すユーザ)が利用する携帯電話やコンピュータ等や、サーバ装置1のサーバ管理者や企業等におけるユーザを管理する管理者の携帯電話やコンピュータ等である。また、電話やファクシミリ等であってもよい。予め指定された送信先を示すメールアドレスや電話番号等の情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に格納されている。なお、目覚まし装置2が複数ある場合、予め指定された送信先を示すメールアドレスや電話番号等の情報は、例えば、目覚まし装置2を利用するユーザIDと対応付けて、図示しない記憶媒体等に格納されているようにし、警告する情報を送信する際に、電池残量情報とともに受信したユーザID等に対応した送信先を示す情報をこの記憶媒体等から読み出すようにすればよい。
【0047】
目覚まし装置2は、目覚ましのための機能を有する装置である。目覚まし装置2は、例えば、目覚まし時計である。また、目覚まし機能を有する携帯電話やテレビ等のAV機器等の装置であっても良い。目覚まし機能とは、例えば、予め指定された時刻である目覚まし時刻に、後述する目覚まし情報を出力する装置である。ここでは、一例として、目覚まし装置2が電池216を動作電源として用いて動作する情報である場合について説明する。
【0048】
時刻取得部201は、時刻の情報を取得する。時刻取得部201の構成等は、上述したサーバ側時刻取得部102と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0049】
時刻設定情報受信部202は、サーバ装置1から送信される時刻設定情報を受信する。
【0050】
目覚まし時刻設定部203は、時刻設定情報受信部202が受信した時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する。目覚まし時刻は、例えば、後述する目覚まし情報を出力する時刻である。目覚まし時刻に設定するとは、目覚まし時刻を設定する情報である目覚まし時刻情報を、後述する目覚まし時刻格納部204に蓄積することと考えても良い。目覚まし時刻情報は、少なくとも目覚まし時刻の情報を有する情報である。目覚まし時刻設定部203は、例えば、時刻設定情報に含まれる目覚まし時刻の情報を取得して、取得した目覚まし時刻の情報を、目覚まし時刻を設定する情報として後述する目覚まし時刻格納部204に蓄積する。
【0051】
また、目覚まし時刻設定部203は、後述するユーザ時刻設定受付部207がユーザ時刻設定情報を受け付けた場合には、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定するようにしてもよい。
【0052】
なお、ユーザ時刻設定情報の入力を行う際に、ユーザIDやパスワード等の認証データを入力させるようにし、これをサーバ装置1に送信して、本人確認のためのユーザ認証をサーバ装置3において行うようにし、認証が許可された場合だけ、ユーザ時刻設定情報を設定や、ユーザ時刻設定情報の削除や変更等を行えるようにしても良い。また、認証が許可されなかった場合には、新規ユーザ登録のための認証データ等の登録をユーザに行わせるようにし、登録完了後に、ユーザを正規ユーザとして認証できるようにしても良い。なお、ユーザ認証は、パスワードを用いた認証や、指紋認証、声紋認証、虹彩認証等、どのような認証であっても良い。また、認証データは、例えば、ユーザIDとパスワードの組合せや、ユーザの指紋や、ユーザの声や、ユーザの虹彩等である。
【0053】
さらに、目覚まし時刻設定部203は、後述するユーザ時刻設定受付部207がユーザ時刻設定情報を受け付けた場合には、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定するようにし、時刻設定情報受信部202が時刻設定情報を受信した場合において、目覚まし時刻が設定されていない場合には、時刻設定情報受信部202が受信した時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定するようにしてもよい。目覚まし時刻設定部203は、例えば、時刻設定情報受信部202が時刻設定情報を受信した時点で、後述する目覚まし時刻格納部204に目覚まし時刻を設定する情報が格納されているか否かを判断し、格納されていると判断された場合、受信した時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定しない。また、目覚まし時刻を設定する情報が目覚まし時刻格納部204に格納されていないと判断された場合には、時刻設定情報受信部202が受信した時刻設定情報の示す時刻を目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻情報を目覚まし時刻格納部204に蓄積するようにしてもよい。なお、目覚まし時刻の情報が日付や曜日等の情報と対応付けられている場合、既に目覚まし時刻が設定されているか否かの判断を行う際には、同じ日付や曜日の情報と対応付けられた目覚まし時刻を設定する情報が格納されているか否かを判断するようにしても良い。
【0054】
目覚まし時刻格納部204には、目覚まし時刻を設定する情報である目覚まし時刻情報が格納される。
【0055】
目覚まし時刻判断部205は、時刻取得部201が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部203が設定した時刻になったか否かを判断する。目覚まし時刻設定部203が設定した目覚まし時刻は、例えば、目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報が示す時刻である。目覚まし時刻判断部205は、時刻取得部201が取得した時刻と、目覚まし時刻設定部203が設定した目覚まし時刻とを比較して、時刻取得部201が取得した時刻が、目覚まし時刻になったか否かを判断する。この比較は、上述した時刻判断部103が行うサーバ側時刻取得部102が取得した時刻が予め指定された送信時刻となったか否かの判断等と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0056】
出力部206は、目覚まし時刻判断部205が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する。目覚まし情報は、ユーザの感覚に対して、目覚ましのための何らかの刺激を与えることが可能な出力であればよい。目覚まし情報は、例えば、アラーム音や、振動や、光の点滅、図示しない記憶媒体等に予め格納されている文字列や画像等の情報であり、目覚まし情報の出力は、これらの情報の出力である。アラーム音は、例えばスピーカ等から出力される。また、振動は、目覚まし装置2に取り付けられた振動体を振動させることで出力される。また、光の点滅は、目覚まし装置2に取り付けられたライト等のオンオフを繰り返すことで出力される。また、文字列や画像の出力は、図示しないモニタ等に文字列や画像を表示することで行われる。また、目覚まし情報の出力は、テレビからの画像と音声の出力や、オーディオからの音声の出力や、照明の点灯等であっても良い。
【0057】
また、出力部206は、後述する注意喚起出力指示受信部213が注意喚起出力指示情報を受信した場合に、注意喚起情報を更に出力する。注意喚起情報は、例えば、目覚まし情報と同様の情報である。ただし、アラーム音や、振動の種類や、光の点滅パターンや、出力される文字列や画像等の情報は、目覚まし情報と異なるものであっても良い。
【0058】
なお、出力部206が目覚まし情報を出力した後に、目覚まし装置2は、この出力済の目覚まし情報に対応した目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報は削除するようにしても良い。
【0059】
ユーザ時刻設定受付部207は、ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付ける。目覚まし時刻設定情報は、少なくとも、設定する時刻を含む情報である。目覚まし時刻設定情報は、日付や曜日等の情報を更に有していても良い。
【0060】
ユーザ時刻設定情報の受け付けは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。目覚まし時刻設定情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやダイヤルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0061】
停止操作受付部208は、ユーザによる目覚まし情報の出力を停止する操作である出力停止操作を受け付ける。出力停止操作は、例えば、アラーム音を止めるための操作や、目覚まし装置2の振動を止める操作や、モニタ等への文字列や画像の表示を終了する操作等である。出力停止操作の入力手段は、ボタンやテンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0062】
時刻情報取得部209は、目覚まし時刻設定部203が設定した目覚まし時刻の情報である設定時刻情報と、出力停止操作を受け付けた時刻の情報である停止操作時刻情報とを取得する。
【0063】
時刻情報取得部209は、例えば目覚まし時刻設定部203が目覚まし時刻を設定するごとに、この目覚まし時刻を示す設定時刻情報を取得する。時刻情報取得部209は、設定された目覚まし時刻に目覚まし情報が出力されるような設定がなされているか否かの情報等も含む設定時刻情報を取得するようにしても良い。
【0064】
また、時刻情報取得部209は、停止操作時刻情報として、例えば、停止操作受付部208が出力停止操作を受け付けた時刻を示す情報を時刻取得部201から取得する。
【0065】
なお、時刻情報取得部209は、設定時刻情報または停止操作時刻情報のいずれか一方だけを取得するようにしてもよい。
【0066】
時刻情報送信部210は、時刻情報取得部209が取得した設定時刻情報と、出力停止時刻情報と、をサーバ装置1に送信する。また、時刻情報送信部210は、例えば、目覚まし装置2のユーザのユーザIDを、設定時刻情報および停止操作時刻情報に対応付けて送信しても良い。なお、時刻情報送信部210は、設定時刻情報と、出力停止時刻情報とのうちの、いずれか一方だけを送信するようにしても良い。また、設定時刻情報と出力停止時刻情報とは同時に送信しなくてもよい。
【0067】
ユーザ状態情報取得部211は、出力部206が目覚まし情報の出力後のユーザの状態を示す情報であるユーザ状態情報を取得する。ユーザ状態情報は、例えば、上述したように、目覚まし装置2に取り付けられた撮像部220等で撮影した画像情報や、目覚まし装置2に取り付けられた動体を検知するセンサーが出力する情報である。ユーザ状態情報取得部211は、ユーザ状態情報を取得するための撮像部や動体を検知するセンサー等を内部に有していても良いし、外部に有していても良い。なお、本実施の形態においては、目覚まし装置2が、撮像部220を備えている場合の例について説明する。なお、センサー等を用いる場合は、撮像部220の代わりにセンサーを設けるようにすればよい。ユーザ状態情報取得部211は、目覚まし情報の出力後にユーザ状態情報を取得する。ユーザ状態情報取得部211は、例えば、撮像部220で撮影を行うことで、画像情報であるユーザ状態情報を取得する。また、ユーザ状態情報取得部211は、例えば、図示しないセンサーが出力する情報を取得してもよい。なお、センサーの出力は、ユーザ状態情報取得部が取得するタイミングまで、図示しない記憶媒体等に順次蓄積するようにしてもよい。ユーザ状態情報取得部211は、目覚まし情報の出力後をどのように判断しても良い。例えば、出力部206から目覚まし情報が出力された時点を検出して、この検出した時点以降を、出力後と判断しても良い。また、目覚まし時刻以降の時刻を出力後と判断するようにしてもよい。
【0068】
ユーザ状態情報送信部212は、ユーザ状態情報取得部211が取得したユーザ状態情報をサーバ装置1に送信する。ユーザ状態情報送信部212は、例えば、ユーザ状態情報を、目覚まし装置2を利用するユーザのユーザIDと対応付けて送信するようにしても良い。
【0069】
注意喚起出力指示受信部213は、サーバ装置1から送信される注意喚起のための情報である注意喚起情報の出力を指示する情報である注意喚起出力指示情報を受信する。
【0070】
電池残量取得部214は、動作電源である電池216の残量を示す情報である電池残量情報を取得する。電池残量情報は電池の残量を結果的に示す情報であればどのような情報であっても良い。電池残量情報は、例えば、電池の残量を、パーセントや、目覚まし装置2の残りの動作可能時間等で示した情報である。また電池残量情報は、電池216の出力電圧の値を示す情報であっても良い。電池残量取得部214は、どのように電池残量情報を取得しても良い。電池残量取得部214は、例えば、電池216の出力電圧から電池残量情報を取得する。電池残量を示す情報を取得する処理は、公知技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0071】
電池残量送信部215は、電池残量取得部214が取得した電池残量情報を、サーバ装置1に送信する。電池残量送信部215は、例えば、電池残量情報を、目覚まし装置2を利用するユーザのユーザIDと対応付けて送信するようにしても良い。
【0072】
電池216は、目覚まし装置2の駆動電源として利用される。電池216は、リチウムイオンバッテリー等の充電可能なものであっても、いわゆる乾電池等の充電が不可のものであっても良い。
【0073】
撮像部220は、被写体を撮像して画像情報を取得する。撮像する画像は、静止画像であっても動画像であっても良い。撮像部220は、例えばカメラである。なお、撮像部220は、ユーザ状態情報取得部211内に設けられていても良い。また、撮像部220として、目覚まし装置2の外部の撮像部等を用いても良い。なお、ユーザ状態情報取得部211がセンサーの出力をユーザ状態情報として取得する場合には、撮像部220の代わりに、動体等を検出するセンサーを用いるようにすればよい。
【0074】
図2は、目覚ましシステム1000のサーバ装置1の動作を示すフローチャートである。以下、図2を用いて動作について説明する。なお、ここでは、複数の時刻設定情報がそれぞれユーザIDと対応付けられて時刻設定情報格納部101に格納されている場合を例に挙げて説明する。また、複数のユーザIDと、各ユーザが利用する目覚まし装置2の送信先のアドレス情報(例えばIPアドレス等)等とが対応付けられた情報であるアドレス管理情報が、図示しない記憶媒体等に予め蓄積されているものとする。
【0075】
(ステップS201)サーバ側時刻取得部102は、現在の時刻を取得する。時刻の最小単位は問わない。例えば、秒単位で時刻を取得する。
【0076】
(ステップS202)時刻判断部103は、カウンターnに1を代入する。
【0077】
(ステップS203)時刻判断部103は、n番目のユーザIDに対応した送信時刻を取得する。n番目のユーザIDに対応した時刻設定情報を時刻設定情報格納部101から読み出し、読み出した時刻設定情報が示す時刻から、予め指定された時間を減算した時刻を、時刻設定情報を送信するタイミングであるか否かを判断するために送信時刻として取得する。
【0078】
(ステップS204)時刻判断部103は、ステップS201で取得した時刻が、ステップS203で取得した送信時刻と一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS205に進み、一致しない場合、ステップS206に進む。なお、ここでの一致は予め指定された誤差を含んでいても良い。
【0079】
(ステップS205)時刻設定情報送信部104は、n番目のユーザIDに対応した時刻設定情報を読み出して、n番目のユーザIDに対応した目覚まし装置2に送信する。例えば、n番目のユーザIDに対応した目覚まし装置2のアドレス情報を上述したアドレス管理情報等から取得して、このアドレス情報を用いて目覚まし装置2に時刻設定情報を送信する。
【0080】
(ステップS206)時刻判断部103は、カウンターnの値を1インクリメントする。
【0081】
(ステップS207)時刻判断部103は、n番目のユーザIDと対応付けられた時刻設定情報が時刻設定情報格納部101に格納されているか否かを判断する。格納されていればステップS203に戻り、格納されていなければステップS208に進む。
【0082】
(ステップS208)時刻情報受信部105は、設定時刻情報を受信したか否かを判断する。受信していればステップS209に進み、受信していなければステップS210に進む。
【0083】
(ステップS209)時刻情報蓄積部107は、ステップS208で受信した設定時刻情報を時刻情報格納部106に蓄積する。例えば、ステップS208でユーザIDと対応付けられた設定時刻情報を受信した場合、時刻情報蓄積部107は、ユーザIDと対応付けて設定時刻情報を蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0084】
(ステップS210)時刻情報受信部105は、出力停止時刻情報を受信したか否かを判断する。受信していればステップS211に進み、受信していなければステップS212に進む。
【0085】
(ステップS211)時刻情報蓄積部107は、ステップS210で受信した出力停止時刻情報を時刻情報格納部106に蓄積する。例えば、ステップS210でユーザIDと対応付けられた出力停止時刻情報を受信した場合、時刻情報蓄積部107は、ユーザIDと対応付けて設定時刻情報を蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0086】
(ステップS212)ユーザ状態情報受信部108は、ユーザ状態情報を受信したか否かを判断する。例えば、ユーザ状態情報受信部108は、ユーザIDと対応付けられたユーザ状態情報を受信したか否かを判断する。ユーザ状態情報を受信した場合、ステップS213に進み、受信していない場合、ステップS215に進む。
【0087】
(ステップS213)起床判断部109は、ステップS212で受信したユーザ状態情報を用いて、ユーザが起床したか否かの判断を行う。例えば、ユーザ状態情報が就寝する領域を撮影した画像情報である場合、この画像情報を、ステップS212で受信したユーザ状態情報と対応付けられているユーザIDと対応付けて予め格納されている起床前の画像情報と起床後の画像情報と比較して、ユーザが起床したか否かの判断を行う。ユーザが起床していると判断した場合はステップS201に戻り、起床していないと判断した場合はステップS214に進む。
【0088】
(ステップS214)注意喚起出力指示送信部110は、注意喚起出力指示情報を、ステップS212で受信したユーザ状態情報と対応付けられているユーザIDと対応付けられた目覚まし装置2に送信する。単にユーザ状態情報の送信元となる目覚まし装置2に送信するようにしても良い。そして、ステップS201に戻る。
【0089】
(ステップS215)電池残量情報受信部111は、電池残量情報を受信したか否かを判断する。受信した場合はステップS216に進み、受信していない場合はステップS201に戻る。
【0090】
(ステップS216)電池警告送信部112は、ステップS215で受信した電池残量情報が示す値が、予め指定された閾値より小さい値であるか否かを判断する。小さい値であればステップS217に進み、小さい値でなければステップS201に戻る。
【0091】
(ステップS217)電池警告送信部112は、電池切れを警告する情報を電池残量情報の送信元となる目覚まし装置2に送信する。そして、ステップS201に戻る。
【0092】
なお、図2のフローチャートにおいて、サーバ側時刻取得部102が時刻を取得する処理は、他の処理と並列に連続して行うようにしても良い。
【0093】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0094】
図3は、目覚ましシステム1000の目覚まし装置2の動作を示すフローチャートである。以下、図3を用いて動作について説明する。なお、ここでは、目覚ましシステム1000は複数の目覚まし装置2を有し、目覚まし装置2内の図示しない格納部には、目覚まし装置2のユーザのユーザIDが格納されているものとする。
【0095】
(ステップS301)時刻取得部201は、現在の時刻を取得する。時刻の最小単位は問わない。例えば、秒単位で時刻を取得する。
【0096】
(ステップS302)目覚まし時刻判断部205は、目覚まし時刻設定部203により設定された目覚まし時刻を示す目覚まし時刻情報が、目覚まし時刻格納部204に格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS303に進み、格納されていない場合、ステップS307に進む。
【0097】
(ステップS303)目覚まし時刻判断部205は、目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報が示す時刻が、ステップS301で取得した現在の時刻と一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS304に進み、一致しない場合、ステップS305に進む。なお、ここでの一致は予め指定された誤差を含んでいても良い。
【0098】
(ステップS304)出力部206は、目覚まし情報を出力する。そして、ステップS301に戻る。
【0099】
(ステップS305)停止操作受付部208は、目覚まし情報が出力中であるか否かを判断する。出力中であればステップS306に進み、出力中でなければステップS310に進む。
【0100】
(ステップS306)停止操作受付部208は、目覚まし情報の出力を停止する操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS307に進み、受け付けていない場合、ステップS310に進む。
【0101】
(ステップS307)出力部206は、目覚まし情報の出力を停止する。
【0102】
(ステップS308)時刻情報取得部209は、直前のステップS301で取得した現在の時刻を示す出力停止時刻情報を取得する。
【0103】
(ステップS309)時刻情報送信部210は、ステップS310で取得した出力停止時刻情報を、ユーザIDと対応付けてサーバ装置1に送信する。そしてステップS301に戻る。
【0104】
(ステップS310)ユーザ時刻設定受付部207は、ユーザ時刻設定情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS311に進み、受け付けていない場合、ステップS314に進む。
【0105】
(ステップS311)目覚まし時刻設定部203は、ステップS310で受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する。ここでは、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻とする目覚まし時刻情報を目覚まし時刻格納部204に蓄積する。
【0106】
(ステップS312)時刻情報取得部209は、ステップS311で目覚まし時刻設定部203が設定した目覚まし時刻を示す設定時刻情報を取得する。
【0107】
(ステップS313)時刻情報送信部210は、ステップS312で取得した設定時刻情報を、ユーザIDと対応付けてサーバ装置1に送信する。そしてステップS301に戻る。
【0108】
(ステップS314)時刻設定情報受信部202は、時刻設定情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS315に進み、受信していない場合、ステップS318に進む。
【0109】
(ステップS315)目覚まし時刻設定部203は、ステップS314で受信した時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する。ここでは、時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻とする目覚まし時刻情報を目覚まし時刻格納部204に蓄積する。
【0110】
(ステップS316)時刻情報取得部209は、ステップS315で目覚まし時刻設定部203が設定した目覚まし時刻を示す設定時刻情報を取得する。
【0111】
(ステップS317)時刻情報送信部210は、ステップS316で取得した設定時刻情報を、ユーザIDと対応付けてサーバ装置1に送信する。そしてステップS301に戻る。
【0112】
(ステップS318)ユーザ状態情報取得部211は、ユーザ状態情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、目覚まし情報に対する停止操作後から予め指定した時間が経過後に取得するタイミングが設定されている場合、現在の時刻とこの予め指定した時間が経過した時刻とが一致するか否かを判断し、一致すれば取得するタイミングであると判断し、一致しなければ取得するタイミングでないと判断する。取得するタイミングであればステップS319に進み、取得するタイミングでなければステップS321に進む。なお、ここでの一致は予め指定された誤差を含んでいても良い。
【0113】
(ステップS319)ユーザ状態情報取得部211は、ユーザ状態情報を取得する。例えば、撮像部220を制御してユーザ状態情報である画像情報を取得する。あるいは図示しないセンサーの検知した最新の動体の有無を示す情報を取得する。
【0114】
(ステップS320)ユーザ状態情報送信部212は、ユーザ状態情報をサーバ装置1に送信する。そして、ステップS301に戻る。
【0115】
(ステップS321)注意喚起出力指示受信部213は、注意喚起出力指示情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS322に進み、受信していない場合は、ステップS323に進む。
【0116】
(ステップS322)出力部206は、注意喚起情報を出力する。なお、注意喚起情報の出力は、例えば、一定の時間出力された後、自動的に停止するものとする。そして、ステップS301に戻る。
【0117】
(ステップS323)電池残量取得部214は、電池残量情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。例えば、時間をカウントして、カウント値が予め指定された時間となるごとに、取得するタイミングであると判断する。取得するタイミングであれば、ステップS324に進み、取得するタイミングでなければステップS301に戻る。
【0118】
(ステップS324)電池残量取得部214は、電池216の電池残量を示す電池残量情報を取得する。
【0119】
(ステップS325)電池残量送信部215は、ステップS324で取得した電池残量情報をユーザIDと対応付けてサーバ装置1に送信する。そして、ステップS301に戻る。
【0120】
なお、図3のフローチャートにおいて、時刻取得部201が時刻を取得する処理は、他の処理と並列に連続して行うようにしても良い。
【0121】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0122】
以下、本実施の形態における目覚ましシステム1000の具体的な動作について説明する。目覚ましシステム1000の概念図は図4である。目覚まし装置2は、この具体例においては、インターネット等のネットワークに接続された目覚まし時計であるとする。目覚まし装置2は、例えば、ベッドサイド等に配置されているものとする。また、ここでは、目覚ましシステム1000がN個(Nは2以上の整数)の目覚まし装置2を備えている場合について説明する。図においては、1番目の目覚まし装置2を目覚まし装置2−1、N番目の目覚まし装置2を目覚まし装置2−N等で示している。ただし、目覚まし装置2は一つであっても良い。各目覚まし装置2は、それぞれ目覚まし装置2の利用者のユーザIDを図示しない記憶媒体等に格納しているものとする。
【0123】
まず、ユーザAが、ユーザID「A001」が格納されている目覚まし装置2−1が設置されている寝室でベッドに入り、目覚まし時刻を設定せずに就寝したとする。
【0124】
図5は、サーバ装置1の時刻設定情報格納部101に格納されている時刻設定情報を管理する時刻設定管理情報である。時刻設定管理情報は、「ユーザID」と、「時刻設定情報」と、「送信時刻」という項目の情報を有する1以上のレコードを有している。「ユーザID」は、各目覚まし装置2に設定されているユーザIDに相当する。「時刻設定情報」は、時刻設定情報である。時刻設定情報は、ここでは、目覚まし時刻に設定する時刻を示す情報であり、時刻の最小単位が分であるとする。「送信時刻」は、時刻設定情報を送信する時刻を示す送信時刻であり、ここでは、対応する「時刻設定情報」が示す時刻から、予め指定された時間である6時間を減算した時刻に自動設定されるものとする。
【0125】
サーバ装置1においては、サーバ側時刻取得部102が順次現在時刻を取得する。そして、時刻判断部103は、サーバ側時刻取得部102が順次取得する現在時刻と、図5に示した時刻設定管理情報の各レコードの「送信時刻」の値とを順次比較して、一致するレコードを検出する処理を繰り返し行う。
【0126】
ここで、例えば、サーバ側時刻取得部102が取得した現在時刻が「22:30」であったとし、時刻設定管理情報の「ユーザID」が「A001」であるレコードの「送信時刻」だけが「22:30」であり、時刻が一致すると判断されたとする。
【0127】
このため、時刻設定情報送信部104は、「ユーザID」が「A001」であるレコードから時刻設定情報である「4:30」を、時刻設定情報格納部101から読み出して、ユーザID「A001」に対応する目覚まし装置2に送信する。例えば、サーバ装置1内の図示しない記憶媒体に、予め、各目覚まし装置2のアドレス情報と、各目覚まし装置2の利用者のユーザIDとを対応付けて管理する送信先管理情報を格納しておくようにし、この送信先管理情報から、ユーザID「A001」に対応したアドレス情報である「http://201.178.2…」等を取得して、このアドレス情報が示す目覚まし装置2に、読み出した時刻設定情報「4:30」を送信する。このアドレス情報は、ユーザAの寝室に設置されたユーザIDが「A001」である目覚まし装置2−1のアドレス情報であるとする。
【0128】
目覚まし装置2−1の時刻設定情報受信部202は、サーバ装置1から送信される時刻設定情報「4:30」を受信する。受信すると、目覚まし時刻設定部203は、目覚まし時刻格納部204に、既に目覚まし時刻情報が格納されているか否かを判断する。ここでは、ユーザAが目覚まし時刻を設定せずに就寝したため、目覚まし時刻情報が目覚まし時刻格納部204に格納されていない。このため、目覚まし時刻設定部203は、受信した時刻設定情報が示す時刻である「4:30」を目覚まし時刻に設定する。具体的には、時刻「4:30」を示す目覚まし時刻情報を目覚まし時刻格納部204に蓄積する。
【0129】
目覚まし時刻が設定されたため、時刻情報取得部209は、目覚まし時刻設定部203が目覚まし時刻に設定した時刻「4:30」を示す設定時刻情報を取得する。ここでは、取得した設定時刻情報が「4:30」であるとする。そして、時刻情報送信部210は、時刻情報取得部209が取得した設定時刻情報を目覚まし装置2に格納されているユーザID「A001」と対応付けて、サーバ装置1に送信する。
【0130】
サーバ装置1の時刻情報受信部105が、設定時刻情報を受信すると、時刻情報蓄積部107は、この設定時刻情報を、設定時刻情報と対応付けられているユーザIDと受信した日時の情報とに対応付けて時刻情報格納部106に蓄積する。
【0131】
図6は、時刻情報格納部106に格納されている設定時刻情報を管理する設定時刻情報管理表を示す図である。
【0132】
目覚まし装置2−1の時刻取得部201は、現在時刻を順次取得する。目覚まし時刻判断部205は、時刻取得部201が順次取得する現在時刻が、目覚まし時刻設定部403が設定した目覚まし時刻、即ち目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報が示す時刻と一致するか否かの判断処理を繰り返す。
【0133】
ここで、例えば、時刻取得部201が取得した現在時刻が「4:30」であったとし、目覚まし時刻判断部205によって、この時刻が、目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報が示す時刻「4:30」と一致すると判断されたとする。つまり、目覚まし時刻判断部205によって、現在時刻が目覚まし時刻になったと判断されたとする。
【0134】
出力部206は、目覚まし情報の出力を行う。ここでは、目覚まし装置2−1に設けられたスピーカー41から、アラーム音を出力する。
【0135】
次に、停止操作受付部208が、ユーザによる目覚まし情報の出力停止操作を受け付けたか否かを判断する。例えば、ユーザが、目覚まし装置2−1の停止ボタン42等が押したとすると、停止操作受付部208は、出力停止操作を受け付ける。これにより、停止操作受付部208が出力停止操作を受け付けたと判断する。停止操作受付部208が出力停止操作を受け付けたため、出力部206は、目覚まし情報の出力をやめる。そして、時刻情報取得部209は、出力をやめた現在時刻を示す情報を停止操作時刻情報として時刻取得部201から取得する。取得した時点の現在時刻が「4:31」であったとすると、「4:31」を示す停止操作時刻情報を取得する。そして、時刻情報送信部210は、時刻情報取得部209が取得した停止操作時刻情報を目覚まし装置2に格納されているユーザID「A001」と対応付けて、サーバ装置1に送信する。
【0136】
サーバ装置1の時刻情報受信部105が、停止操作時刻情報を受信すると、時刻情報蓄積部107は、この停止操作時刻情報を、停止操作時刻情報と対応付けられているユーザIDと受信した日時の情報とに対応付けて時刻情報格納部106に蓄積する。
【0137】
図7は、時刻情報格納部106に格納されている停止操作時刻情報を管理する停止操作時刻情報管理表を示す図である。
【0138】
目覚まし装置2−1のユーザ状態情報取得部211は、ユーザ状態情報を取得するタイミングとなったか否かの判断を繰り返す。ここでは、ユーザ状態情報を取得するタイミングが、目覚まし時刻の5分後に予め指定されているものとすると、ユーザ状態情報取得部211は、時刻情報取得部209が取得した現在時刻が、目覚まし時刻格納部204に格納されている目覚まし時刻情報が示す時刻に5分を加算した値と一致するか否かを判断する。ここでは、格納されている目覚まし時刻情報が、「4:30」であるので、ユーザ状態情報取得部211は、現在時刻が「4:35」となったか否かを順次判断する。ここで、現在時刻が予め指定された送信時刻である「4:35」になったとすると、ユーザ状態情報取得部211は、ユーザ状態情報を取得する。
【0139】
ここでは、ユーザ状態情報取得部211は、目覚まし装置2−1が有する撮像部220を制御して、目覚まし装置2の撮像部220の正面に位置するユーザが就寝時に利用するベッドの静止画像を撮影させる。撮像部220は、ここでは、CCDやCMOS等の撮像素子を備えたスチルカメラであるとする。そして、撮影された静止画像をユーザ状態情報として取得する。なお、ユーザ状態情報取得部211が撮像部220を有していると考えても良いし、有していないと考えても良い。また、目覚まし装置2−1の外部の撮像部220を用いるようにしてもよい。
【0140】
図8は、ユーザ状態情報取得部211が取得したユーザ状態情報である静止画像の表示例を示す図である。
【0141】
ユーザ状態情報送信部212は、図8に示すようなユーザ状態情報取得部211が取得したユーザ状態情報を、ユーザID「A001」と対応付けてサーバ装置1に送信する。
【0142】
サーバ装置1の図示しない記憶媒体には、予め、各ユーザIDと、各ユーザIDを有する目覚まし装置2が撮像部220等を制御して撮影したユーザの就寝時のベッドの静止画像の画像情報と、ユーザが起床後のベッドの静止画像の画像情報とが、対応付けて格納されているものとする。
【0143】
サーバ装置1のユーザ状態情報受信部108が、ユーザID「A001」と対応付けられて目覚まし装置2−1から送信された図8に示すようなユーザ状態情報を受信すると、起床判断部109は、受信したユーザ状態情報と対応付けられているユーザID「A001」を取得し、取得したユーザID「A001」と一致するユーザIDと対応付けられて図示しない記憶媒体等に格納されているユーザの就寝時と起床後の画像情報をそれぞれ読み出す。
【0144】
図9は、ユーザが就寝時の画像情報を示す図(図9(a))、及びユーザが起床後の画像情報を示す図(図9(b))の一例を示す図である。
【0145】
そして、起床判断部109は、受信したユーザ状態情報が、読み出した画像情報のいずれに近いかを形状認識処理を行って自動判別する。例えば、それぞれの画像情報から画素間のレベル差等により輪郭抽出を行い、ユーザ状態情報から得られた輪郭と、ユーザの就寝時の画像情報から取得した輪郭およびユーザの起床後の画像情報から取得した輪郭とを比較して、ユーザ状態情報から得られた輪郭が、ユーザの就寝時の画像情報から取得した輪郭と、ユーザの起床後の画像情報から取得した輪郭とのいずれに近いかを判断する。輪郭抽出を行う代わりに、それぞれの画像情報から肌色等を検出して、肌色の占める量や比率等を比較することで、ユーザ状態情報がいずれの画像情報に類似するかを判断しても良い。なお、画像情報同士の類似の判断処理や、特徴点等を利用した輪郭同士の類似の判断処理等は、公知技術であるのでここでは詳細な説明は省略する。
【0146】
ここで、判断の結果、就寝時の画像情報により近いと判断されたとすると、起床判断部109は、ユーザがまだ起床していないと判断する。このため、注意喚起出力指示送信部110は、ユーザID「A001」が示す目覚まし装置2−1に、注意喚起出力指示情報を送信する。ユーザID「A001」に対応した目覚まし装置2−1のアドレス情報は、上記と同様に送信先管理情報を用いて取得可能である。例えば、ここでの中止喚起出力指示情報は、目覚まし時刻に出力された目覚まし情報であるアラーム音よりも、より大きなアラーム音を、注意喚起情報として、出力部206に予め指定された時間出力させる命令であるとする。
【0147】
目覚まし装置2−1の注意喚起出力指示受信部213が、サーバ装置1から送信される注意喚起出力指示情報を受信すると、出力部206は、この注意喚起出力指示に応じて、注意喚起出力を行う。ここでは、目覚まし時刻に出力されたアラーム音よりも、より大きなアラーム音を予め指定された時間、例えば、30秒間出力する。これにより、目覚まし時刻後に再度寝てしまったユーザを起床させることが可能となる。
【0148】
目覚まし装置2−1の電池残量取得部214は、予め指定されたタイミングで、電池216の残量の情報を取得する。例えば、予め指定されたタイミングは、例えば、1時間おき等の予め指定された時間間隔毎であっても良いし、出力部206による目覚まし情報の出力後から、予め指定された時間経過した時刻ごとであっても良い。電池の残量は、ここでは、例えば電池が未使用の場合を100%とした場合の割合(%)で表されるものとする。ここでは、例えば、電池残量が「15%」であったとする。そして、目覚まし装置2−1が取得した電池残量の情報を、電池残量送信部215がサーバ装置1に送信する。
【0149】
サーバ装置1の電池残量情報受信部111が電池残量情報を受信すると、電池警告送信部112は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている電池残量に関する閾値「20%」を読み出し、受信した電池残量情報が示す電池残量が、「20%」より小さいか否かを判断する。ここでは、電池残量情報が示す残量が「15%」であり、閾値より小さいため、電池警告送信部112は、電池切れを警告する情報を、ユーザID「A001」と対応付けられた予め指定された送信先に送信する。
【0150】
図10は、電池切れを警告する情報の送信先を管理する電池警告送信先管理情報である。電池警告送信先管理情報は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている。電池警告送信先管理情報は、「ユーザID」と、「送信先」という項目を有している。「ユーザID」は、目覚まし装置2に格納されているユーザIDに相当する。「送信先」は、電池切れを警告する情報の送信先を示すアドレス情報であり、ここではメールアドレスであるとする。
【0151】
電池警告送信部112は、図10に示す電池警告送信先管理情報の「ユーザID」が「A001」であるレコードの「送信先」の情報を全て取得する。そして、取得した「送信先」を電子メールの送信先アドレスに指定して、電池切れを警告する情報を送信する。電池切れを警告する情報は、ここでは、予め図示しない記憶媒体等に格納されている電池切れを警告する文字列の情報の、予め指定された箇所に、ユーザIDである「A001」を挿入して得られた文字列を送信内容として有する電子メールである。例えば、送信内容は、「A001さんの利用する目覚まし装置の電池残量が少なくなりました。早急に取り替えて下さい。」であるとする。送信先のメールアドレスは、例えば、ユーザAの携帯電話のメールアドレスや、サーバ装置1を管理する管理者のメールアドレスや、ユーザAの職場でのマネージャーのメールアドレスであるとする。これにより、ユーザに電子メールで電池切れを警告することができるとともに、ユーザAの管理等を行うマネージャー等にも、ユーザAが、目覚まし装置2−1の電池切れによってユーザAが起床時間に起床できないことによる仕事等に与える潜在的なリスクを知らせることができる。
【0152】
図11は、電池警告送信部112が送信する電子メールの一例を示す図である。
【0153】
なお、電池切れを警告する情報を一旦送信した後は、更に値を低くした閾値を用いて、電池切れを警告する情報を送信するか否かの判断を行うようにしてもよい。あるいは一旦送信した後は、予め指定された期間は、電池切れを警告する情報の送信を行うか否かの判断を行わないようにしても良い。
【0154】
ここで、上記においては、ユーザが目覚まし時刻の設定を行わなかった場合について説明したが、以下、設定を行う場合について説明する。例えば、ユーザAが、時刻設定情報が、サーバ装置1から送信される前に、図示しないボタン等を押して、目覚まし時刻を設定する操作を目覚まし装置2−1に対して行ったとする。例えば、ユーザAによる操作によって、ユーザ時刻設定受付部207が、「6:20」という時刻を目覚まし時刻に設定するユーザ時刻設定情報を受け付ける。
【0155】
なお、目覚まし装置2−1に対してユーザが目覚まし時刻の設定等の操作を行う際に、ユーザIDの入力を受け付けるようにして、このユーザIDが、目覚まし装置2−1を利用するユーザのユーザIDとして、目覚まし装置2−1の図示しない記憶媒体等に蓄積されるようにしてもよい。また、このユーザIDが、目覚まし装置2−1から送信される様々な情報等と適宜対応付けられて、サーバ装置1に送信されるようにしてもよい。また、目覚まし時刻の設定等の操作を行う際に入力されたユーザIDが、目覚まし装置2−1の表示画面等に表示されるようにして、目覚まし時刻の設定を行ったユーザが「ユーザA」であることを示すようにしても良い。このユーザIDの表示は、他のユーザが目覚まし時刻の設定を行う際に入力する他のユーザIDの入力が行われるまで維持されるようにしてもよい。このようにすることで、現在目覚まし装置2−1に設定されている目覚まし時刻が、どのユーザが設定したものであるかを識別することが可能となり、目覚まし装置2−1を複数人で共用する場合等において、目覚まし時刻の設定ミス等を無くすことが可能となる。例えば、この目覚まし装置2−1をホテル等の目覚まし時計等に適用した場合、前宿泊者のセットした目覚まし時刻か、現宿泊者のセットした目覚まし時刻かを、ユーザIDの表示から判断することができる。
【0156】
目覚まし時刻設定部203は、ユーザ時刻設定受付部207が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する。具体的には、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を示す目覚まし時刻設定情報を、目覚まし時刻格納部204に蓄積する。なお、例えば、既に、目覚まし時刻設定情報が蓄積されている場合、新たに受け付けた目覚まし時刻設定情報で上書きして良い。
【0157】
そして、例えば、サーバ装置1から送信された時刻設定情報を、時刻設定情報受信部202が受信した場合、目覚まし時刻設定部203は、目覚まし時刻格納部204に目覚まし時刻情報が格納されているか否かを判断して、格納されていない場合にだけ、時刻設定情報が示す時刻に目覚まし時刻を設定する。その後の設定時刻情報等を送信したりする処理等については、ユーザが目覚まし時刻の設定を行わなかった場合等と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0158】
以上、本実施の形態によれば、予め指定された送信時刻に、サーバ装置1から、時刻設定情報が送信され、この時刻設定情報が示す時刻に目覚まし時刻が設定されるため、目覚まし時刻の設定忘れ等を無くすことができ、目覚ましを適切に行うことができる。
【0159】
また、本実施の形態によれば、設定時刻情報や、停止操作時刻情報がサーバ装置1に蓄積される。例えば、設定時刻情報が蓄積されることにより、目覚まし装置2に目覚まし時刻が正しく設定されているか否かを、サーバ装置1側で判断することが可能となり、目覚まし時刻を一元管理することが可能となる。また、目覚まし時刻の変更を管理することができる。例えば、目覚まし時刻の変更を、いつ誰が変更したかを把握することが可能となる。また、設定時刻情報に、目覚まし情報の出力が可能な状態であるか否かを示す情報が含まれている場合には、目覚まし時刻の設定が有効であるか否かを判断することができる。また、例えば、停止操作時刻情報がサーバ装置1に蓄積されることで、目覚ましを止めた時刻の履歴を管理することができる。例えば、このような履歴の情報を用いることで、目覚ましの設定時刻の有効性の確認等を行うことが可能となる。また、ユーザ別に、目覚ましを止めるまでの時間の傾向を分析して、目覚まし時刻を実際に起床させたい時刻よりも早い時間に設定するか否かを判断することができる。
【0160】
また、本実施の形態によれば、ユーザ状態情報を用いて、目覚まし情報の出力後に、ユーザが起床したか否かを判断して、起床していない場合は、注意喚起情報を出力することで、ユーザが起床後に再度就寝してしまうことを防ぐことが可能となる。
【0161】
(実施の形態2)
本実施の形態の目覚ましシステム2000は、上記実施の形態において説明した目覚ましシステム1000において、サーバ装置1から時刻設定情報を送信する代わりに、目覚まし時刻が目覚まし装置4に設定されていない場合に、サーバ装置3が、目覚まし装置4に目覚まし時刻の設定を促す情報の出力を行わせるようにしたものある。
【0162】
図12は、本実施の形態における目覚ましシステム2000のブロック図である。
【0163】
目覚ましシステム2000は、サーバ装置3、目覚まし装置4を備える。
【0164】
サーバ装置3は、設定済情報受信部301、設定済判断部302、設定督促情報送信部303、時刻情報受信部105、時刻情報格納部106、時刻情報蓄積部107、ユーザ状態情報受信部108、起床判断部109、注意喚起出力指示送信部110、電池残量情報受信部111、及び電池警告送信部112を備える。
【0165】
目覚まし装置4は、時刻取得部201、目覚まし時刻設定部403、目覚まし時刻格納部204、目覚まし時刻判断部205、出力部206、設定済情報送信部407、設定督促情報受信部408、設定督促出力部409、ユーザ時刻設定受付部207、停止操作受付部208、時刻情報取得部209、時刻情報送信部210、ユーザ状態情報取得部211、ユーザ状態情報送信部212、注意喚起出力指示受信部213、電池残量取得部214、電池残量送信部215、電池216、及び撮像部220を備える。
【0166】
サーバ装置3において、時刻情報受信部105、時刻情報格納部106、時刻情報蓄積部107、ユーザ状態情報受信部108、起床判断部109、注意喚起出力指示送信部110、電池残量情報受信部111、及び電池警告送信部112については、上記実施の形態1と同様の構成であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0167】
目覚まし装置4において、時刻取得部201、目覚まし時刻格納部204、目覚まし時刻判断部205、出力部206、ユーザ時刻設定受付部207、停止操作受付部208、時刻情報取得部209、時刻情報送信部210、ユーザ状態情報取得部211、ユーザ状態情報送信部212、注意喚起出力指示受信部213、電池残量取得部214、電池残量送信部215、電池216、及び撮像部220については、上記実施の形態1と同様の構成であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0168】
設定済情報受信部301は、目覚まし装置4から送信される設定済情報を受信する。設定済情報は、目覚まし装置4において目覚まし時刻を設定したことを示す情報である。目覚ましシステム2000が複数の目覚まし装置4を有する場合等においては、設定済情報受信部301は、例えば、目覚まし装置4を利用するユーザのユーザIDと対応付けられた設定済情報を受信しても良い。受信した設定済情報は、例えば、ユーザIDと対応付けて図示しない記憶媒体等に蓄積される。
【0169】
設定済判断部302は、設定済情報受信部301が設定済情報を受信済であるか否かを判断する。設定済判断部302は、目覚ましシステム2000が複数の目覚まし装置4を有する場合等においては、目覚ましシステムが有する複数の目覚まし装置4をそれぞれ利用する複数のユーザのユーザIDに対応した設定済情報が受信済であるか否かを判断するようにしてもよい。設定済判断部302が判断を行うタイミングやトリガー等は問わない。設定済判断部302は、例えば、予め指定された判断を行う時刻である判断時刻に判断処理を行う。また、設定済判断部302は、複数のユーザIDごとにそれぞれ予め設定された判断時刻に、それぞれのユーザIDと対応付けられた設定済情報を受信済であるか否かを判断するようにしても良い。また、複数のユーザIDに対して同じタイミングで判断処理をそれぞれ行うようにしても良い。
【0170】
設定督促情報送信部303は、設定済判断部302が設定済情報を受信済でないと判断した場合に、設定督促情報を目覚まし装置4に送信する。目覚ましシステム2000が複数の目覚まし装置4を有する場合等においては、設定済判断部302が設定済情報を受信済でないと判断したユーザIDに対応した目覚まし装置4に、設定督促情報をそれぞれ送信する。設定督促情報は、例えば、目覚まし装置4のユーザに、目覚まし時刻の設定を促すための情報である。設定督促情報は、例えば、設定を督促させる文字列や画像の情報と、これらの情報を出力させる指示とで構成される情報である。また、設定を督促させるためのアラームや振動や光や表示等の出力等を行わせることを指示する情報であっても良い。設定督促情報は、例えば図示しない記憶媒体等に予め蓄積しておくようにすればよい。
【0171】
目覚まし時刻設定部403は、ユーザ時刻設定受付部207が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する。目覚まし時刻設定部403は、上述した目覚まし時刻設定部203の、ユーザ時刻設定受付部207が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定するための構成及び機能と同様の構成および機能を備えているものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
【0172】
設定済情報送信部407は、目覚まし時刻設定部403が目覚まし時刻を設定した場合に、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報をサーバ装置3に送信する。設定済情報は設定されたことを示す情報であれば、目覚まし時刻の情報を含まなくて良い。目覚ましシステム2000が複数の目覚まし装置4を有する場合等においては、設定済情報送信部407は、例えば、目覚まし装置4を利用するユーザのユーザIDと対応付けられた設定済情報を送信しても良い。設定済情報は、ユーザIDであっても良い。ユーザIDや、目覚まし装置4の識別情報は,例えば、予め目覚まし装置4の図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにすればよい。
【0173】
設定督促情報受信部408は、サーバ装置3から送信される目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を受信する。
【0174】
設定督促出力部409は、設定督促情報受信部408が受信した設定督促情報に応じて、ユーザに目覚まし時刻の設定を促すための出力を行う。このことは、ユーザ時刻設定情報の入力を促す出力を行うと考えても良い。例えば、受信した設定督促情報が、目覚まし時刻の設定を促す文字列や画像の情報と、これらの情報を出力させる指示を含む情報である場合、設定督促出力部409は、これらの文字列や画像の情報を出力する。また、例えば、受信した設定督促情報が、目覚まし時刻の設定を督促させるためのアラームや振動や光や表示等の出力等を行わせることを指示する情報である場合、この指示が示すアラームや振動や光や表示等の出力を行う
【0175】
図13は、目覚ましシステム2000のサーバ装置3の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図13を用いて動作について説明する。なお、図13において、図2と同一符号は、同一または相当するステップであることを示す。
【0176】
(ステップS1300)設定済判断部302は、予め指定された判断時刻を取得する。判断時刻は、目覚ましシステム2000に含まれる1以上の目覚まし装置4に対して、設定督促情報を送信するか否かの判断処理を行う時刻を示す情報である。この時刻の情報は、例えば、予め図示しない記憶媒体等に格納されているものとする。例えば、図示しない記憶媒体に予め格納されているものとする。
【0177】
(ステップS1301)設定済判断部302は、ステップS201で取得した現在の時刻が、ステップS1300で取得した予め指定された判断時刻に、一致するか否かを判断する。一致する場合、ステップS1302に進み、一致しない場合、ステップS1305に進む。
【0178】
(ステップS1302)設定済判断部302は、カウンターnに1を代入する。
【0179】
(ステップS1303)設定済判断部302は、設定済情報受信部301が受信済のユーザIDに対応付けられた設定済情報の中に、n番目のユーザIDと対応付けられた設定済情報があるか否かを判断する。n番目のユーザIDとは、目覚ましシステム2000に含まれる1以上の目覚まし装置4にそれぞれ対応付けられたユーザIDのうちのn番目のユーザIDである。目覚ましシステム2000に含まれる1以上の目覚まし装置4にそれぞれ対応付けられたユーザIDは、例えば、予めサーバ装置3内の図示しない記憶媒体等に蓄積しておくようにし、ここから適宜取得すればよい。ある場合はステップS1305に進み、なければステップS1304に進む。
【0180】
(ステップS1304)n番目のユーザIDが示すユーザの利用する目覚まし装置4に対して設定督促情報を送信する。そして、ステップS1305に進む。
【0181】
(ステップS1305)設定済判断部302は、カウンターnの値を1インクリメントする。
【0182】
(ステップS1306)設定済判断部302は、n番目のユーザIDがあるか否かを判断する。ある場合、ステップS1303に戻り、ない場合、ステップS1307に進む。
【0183】
(ステップS1307)設定済情報受信部301は、ユーザIDと対応付けられた設定済情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1308に進み、受信していない場合、ステップS208に進む。
【0184】
(ステップS1308)設定済情報受信部301は、受信した設定済情報を図示しない記憶媒体等にユーザIDと対応付けて蓄積する。そして、ステップS201に戻る。
【0185】
なお、図13のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0186】
図14は、目覚ましシステム2000の目覚まし装置4の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図14を用いて動作について説明する。なお、図14において、図3と同一符号は、同一または相当するステップであることを示す。
【0187】
(ステップS1401)設定済情報送信部407は、ユーザIDと対応付けて設定済情報を送信する。そして、ステップS301に戻る。
【0188】
(ステップS1402)設定督促情報受信部408は、設定督促情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1403に進み、受信していない場合、ステップS318に進む。
【0189】
(ステップS1403)設定督促出力部409は、ステップS1402で受け付けた設定督促情報に応じて目覚まし時刻の設定を促す出力を行う。そして、ステップS301に戻る。
【0190】
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0191】
以下、本実施の形態における目覚ましシステム2000の具体的な動作について説明する。目覚ましシステム2000の概念図は図4と同様のものであるとする。
【0192】
上記実施の形態1の具体例と同様に、ユーザAが目覚まし装置4に対して目覚まし時刻を設定する操作を行うと、ユーザ時刻設定受付部207は、ユーザ時刻設定情報を受け付ける。そして、目覚まし時刻設定部403は、ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する。
【0193】
ここで、設定済情報送信部407は、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報を、目覚まし装置4の図示しない記憶媒体に予め格納されているユーザAのユーザID「A001」と対応付けてサーバ装置3に送信する。
【0194】
サーバ装置3の設定済情報受信部301は、ユーザID「A001」と対応付けられた設定済情報を受信する。受信した設定済情報は、設定済情報受信部301によって、ユーザID「A001」と対応付けられて図示しない記憶媒体等に蓄積される。
【0195】
図15は、設定済情報受信部301によって蓄積された設定済情報を管理する設定済情報管理表を示す図である。設定済情報管理表は、「ユーザID」と「設定」という項目を有している。「ユーザID」はユーザIDであり、ここでは、目覚ましシステム2000に含まれる1以上の目覚まし装置4を利用するユーザのユーザIDが、各レコードに予め格納されているものとする。「設定」は、設定済情報を示す項目であり、値が「1」であれば設定済情報が受信済であることを示し、値が「0」であれば、設定済情報が受信されていないことを示す。デフォルトの値は、「0」であり、ここでは、設定済情報受信部301が、この設定済情報管理表の、受信した設定済情報が対応付けられているユーザIDと同じユーザIDを有するレコードの「設定」の値を、「1」に変更することが、設定済情報受信部301が設定済情報をユーザIDと対応付けて蓄積することに相当する。図15から、ユーザID「A002」及び「A006」に対応する目覚まし装置4には、目覚まし時刻が設定されておらず、これらの目覚まし装置4からは、設定済情報が送信されていないことが分かる。
【0196】
サーバ装置3の設定済判断部302は、図示しない記憶媒体等に予め格納されている判断時刻を読み出して、サーバ側時刻取得部102が取得する現在の時刻が、判断時刻になったか否かの判断をくり返し行う。判断時刻は、例えば、「21:00」であったとする。
【0197】
ここで、例えば、サーバ側時刻取得部102が取得した現在の時刻が、「21:00」となり、判断時刻と一致したとする。
【0198】
設定済判断部302は、図15に示した設定済情報管理表の各ユーザIDの「設定」の値が、設定済情報を受信済であることを示す値「1」であるか否かを順次判断する。そして、値が「1」でなければ、設定督促情報送信部303は、そのユーザIDに対応した目覚まし装置4に設定督促情報を送信する。ユーザIDに対応した目覚まし装置4のアドレス情報等を取得する処理は、上記実施の形態1の具体例等で説明した処理と同様である。例えば、図15においては、ユーザIDが「A002」及び「A006」であるレコードの「設定」の値が設定済情報を受信済であることを示す値「1」でないため、これらのユーザIDに対応する目覚まし装置4に設定督促情報が送信される。
【0199】
例えば、ユーザIDが「A002」であるユーザが利用する目覚まし装置4の設定督促情報受信部408は、サーバ装置3から送信される設定督促情報を受信する。そして、設定督促情報受信部408が設定督促情報を受信したので、ユーザIDが「A002」であるユーザが利用する目覚まし装置4の設定督促出力部409は、設定督促情報を表示する。例えば、設定督促出力部409は、目覚まし装置4の表示画面に、「目覚まし時刻を設定して下さい。」等の督促文を表示する。
【0200】
図16は、設定督促情報の表示例を示す図である。
【0201】
なお、これ以外の動作の具体例については、上記実施の形態1の具体例と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0202】
以上、本実施の形態によれば、目覚まし装置4から設定済情報が送信されていない場合に、サーバ装置3が設定督促情報を送信して、目覚まし装置4に設定督促情報を出力させることができるため、目覚まし装置4に対する目さまし時刻が設定されていない場合に、ユーザに目覚まし時刻を設定することを促すことができ、目覚まし時刻の設定忘れを防ぐことができる。
【0203】
なお、本実施の形態においては、設定時刻情報を設定済情報としても用いるようにしても良い。この場合、設定済情報送信部407や、設定済情報受信部301は省略しても良く、設定済判断部302は、設定時刻情報が受信されているか否かによって、設定督促情報を送信するか否かの判断を行うようにしてもよい。
【0204】
(実施の形態3)
本実施の形態の目覚ましシステム3000は、上記で説明した目覚ましシステムにおいて、サーバ装置5に設定された目覚まし時刻にサーバ装置5から送信される指示によって、目覚まし装置6が目覚まし情報を出力するようにしたものである。
【0205】
図17は、本実施の形態における目覚ましシステム3000のブロック図である。
【0206】
目覚ましシステム3000は、サーバ装置5、および目覚まし装置6を備える。
【0207】
サーバ装置5は、時刻設定情報格納部101、サーバ側時刻取得部102、サーバ側目覚まし時刻判断部503、出力指示情報送信部504、時刻情報受信部105、時刻情報格納部106、時刻情報蓄積部107、起床判断部109、ユーザ状態情報受信部108、注意喚起出力指示送信部110、電池残量情報受信部111、電池警告送信部112を備える。
【0208】
目覚まし装置6は、出力指示情報受信部601、出力部602、停止操作受付部208、時刻情報取得部209、時刻情報送信部210、ユーザ状態情報取得部211、ユーザ状態情報送信部212、注意喚起出力指示受信部213、電池残量取得部214、電池残量送信部215、電池216、及び撮像部220を備える。
【0209】
サーバ装置5において、サーバ側目覚まし時刻判断部503および出力指示情報送信部504以外は、上記実施の形態1と同様の構成であるので、ここでは詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態においては、時刻情報取得部209は、設定時刻情報を取得する必要がなく、時刻情報送信部210も、設定時刻情報を送信する必要がない。
【0210】
また、目覚まし装置6において、出力指示情報受信部601および出力部602以外は、上記実施の形態1と同様の構成であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0211】
サーバ側目覚まし時刻判断部503は、サーバ側時刻取得部102が取得した時刻が、時刻設定情報が示す時刻になったか否かを判断する。時刻設定情報が示す時刻になったか否かの判断は、上述した時刻判断部103が行う時刻に対する判断と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0212】
サーバ側目覚まし時刻判断部503は、例えば、目覚ましシステム3000が複数の目覚まし装置6を有する場合等においては、目覚ましシステム3000が有する複数の目覚まし装置4をそれぞれ利用する複数のユーザのユーザIDに対応した時刻設定情報が示す時刻が、それぞれ、サーバ側時刻取得部502が取得した時刻となったか否かを判断するようにしてもよい。
【0213】
出力指示情報送信部504は、サーバ側目覚まし時刻判断部503が、時刻設定情報が示す時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を1以上の目覚まし装置6に送信する。出力指示情報は、例えば、目覚まし装置6に目覚まし情報を出力させる命令を有している。出力指示情報は、出力する目覚まし情報や目覚まし情報を制御する情報等を有していても良い。例えば、目覚まし情報のアラーム音の音声ファイル等を有していても良い。また、目覚まし情報として出力される振動のテンポ等を指定する情報を有していてもよい。出力指示情報送信部504は、例えば、ユーザID別の時刻設定情報ごとに、現在の時刻が時刻設定情報が示す時刻となったか否かを判断した場合、現在の時刻となったと判断された時刻設定情報と対応付けられたユーザIDが示すユーザの利用する目覚まし装置6に出力指示情報を送信するようにしてもよい。
【0214】
出力指示情報受信部601は、サーバ装置5から送信される出力指示情報を受信する。
【0215】
出力部602は、出力指示情報受信部601が受け付けた出力指示情報に応じて目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する。例えば、出力部602は、出力指示情報が有する命令を実行して出力指示情報を出力する。また、例えば、出力指示情報が出力する目覚まし情報や目覚まし情報を制御する情報等を有する場合、この目覚まし情報を出力したり、目覚まし情報を制御する情報が示すよう目覚まし情報を制御して出力するようにしてもよい。例えば、出力指示情報が有する音声ファイルが示すアラーム音を出力したり、出力指示情報が示す振動のテンポを指定する情報に応じたテンポで、振動を出力する。なお、出力部602のその他の構成や機能等、例えば、注意喚起情報を出力する構成や機能等については、上記実施の形態1の出力部206と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0216】
図18は、目覚ましシステム3000のサーバ装置5の動作を示すフローチャートである。以下、サーバ装置5の動作について図18を用いて説明する。なお、図18において、図2と同一符号は、同一または相当するステップであることを示す。
【0217】
(ステップS1801)サーバ側目覚まし時刻判断部503は、カウンターnに1を代入する。
【0218】
(ステップS1802)サーバ側目覚まし時刻判断部503は、n番目のユーザIDに対応した時刻設定情報を時刻設定情報格納部101から取得する。n番目のユーザIDとは、例えば、目覚ましシステム3000に含まれる1以上の目覚まし装置6を利用するユーザのユーザIDのうちのn番目のユーザIDである。
【0219】
(ステップS1803)サーバ側目覚まし時刻判断部503は、ステップS201で取得した時刻と、ステップS1802で取得した時刻設定情報が示す時刻とが一致するか否かを判断する。一致する場合はステップS1804に進み、一致しない場合は、ステップS1805に進む。
【0220】
(ステップS1804)出力指示情報送信部504は、n番目のユーザIDに対応した目覚まし装置6に出力指示情報を送信する。
【0221】
(ステップS1805)サーバ側目覚まし時刻判断部503は、カウンターnの値を1インクリメントする。
【0222】
(ステップS1806)サーバ側目覚まし時刻判断部503は、n番目のユーザIDと対応付けられた時刻設定情報が時刻設定情報格納部101にあるか否かを判断する。ある場合はステップS1802に戻り、ない場合は、ステップS210に進む。
【0223】
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0224】
図19は、目覚ましシステム3000の目覚まし装置6の動作を示すフローチャートである。以下、目覚まし装置6の動作について図19を用いて説明する。なお、図19において、図3と同一符号は、同一または相当するステップであることを示す。
【0225】
(ステップS1901)出力指示情報受信部601は、出力指示情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS1902に進み、受信していない場合、ステップS305に進む。
【0226】
(ステップS1902)出力部602は、ステップS1901で受信した出力指示情報に応じて目覚まし情報の出力を行う。そして、ステップS1901に戻る。
【0227】
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0228】
以下、本実施の形態における目覚ましシステム3000の具体的な動作について説明する。目覚ましシステム3000の概念図は図4と同様である。
【0229】
図20は、時刻設定情報格納部101に格納されている時刻設定情報を管理する時刻設定管理情報の一例を示す図である。この時刻設定管理情報は、図5に示した時刻設定管理情報において、「送信時刻」の項目を無くしたものである。
【0230】
サーバ装置3のサーバ側目覚まし時刻判断部503は、図20に示した時刻設定管理情報で管理されているユーザIDと対応付けられた各時刻設定情報が示す時刻が、サーバ側時刻取得部102が順次取得する現在の時刻と一致するか否かを判断する処理を繰り返す。
【0231】
例えば、サーバ側時刻取得部102が取得した現在の時刻が、「5:00」であったとすると、サーバ側目覚まし時刻判断部503は、図20に示した時刻設定管理情報で管理されている時刻設定情報をユーザIDごとに順次読み出し、読み出した時刻設定情報が示す時刻が、サーバ側時刻取得部102が現在の時刻「5:00」と一致するか否かを判断する処理を繰り返す。これにより、例えば、ユーザID「A003」に対応付けられた時刻設定情報が示す時刻「5:00」が、現在の時刻と一致すると判断されたとする。
【0232】
出力指示情報送信部504は、一致すると判断された時刻設定情報と対応付けられたユーザID「A003」に対応した目覚まし装置6に対して出力指示情報を送信する。ユーザIDに対応した目覚まし装置4のアドレス情報等を取得する処理は、上記実施の形態1の具体例等で説明した処理と同様である。ここで送信される出力指示情報は、目覚まし装置6にアラーム音である目覚まし情報を出力させる命令であるとする。
【0233】
ユーザID「A003」に対応したユーザの利用する目覚まし装置4の出力指示情報受信部601は、サーバ装置5から送信される出力指示情報を受信する。そして、出力部602は、受信した出力指示情報に応じて目覚まし情報を出力する。ここでは、出力指示情報に応じて、アラーム音を出力する。
【0234】
なお、これ以外の動作の具体例については、上記実施の形態1の具体例と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0235】
以上、本実施の形態によれば、サーバ装置5が時刻設定情報が設定する時刻に目覚まし装置6に出力指示情報を送信するようにし、出力指示情報を受信した目覚まし装置6が、目覚まし情報を出力するようにしたことにより、サーバ装置5に格納されている時刻設定情報に設定された時刻に目覚まし情報を出力させることができる。これにより、1以上のユーザの目覚まし時刻を集中管理することができる。例えば、サーバ装置5に格納され値得る時刻設定情報を見ることで、各ユーザの目覚まし時刻を容易に把握することが可能となる。
【0236】
なお、上記各実施の形態において、一の目覚まし装置を複数のユーザで共用する場合においては、一の目覚まし装置4と、これを利用する1以上のユーザのユーザIDとを対応付けて管理するようにして、ユーザ別に目覚まし時刻等を管理できるようにしても良い。このような場合において、例えば、上記実施の形態2の目覚ましシステムにおいては、サーバ装置3が一の目覚まし装置4に対して目覚まし設定督促情報を送信するとともに、予め指定された時刻以降は、目覚まし装置にユーザ設定時刻情報が入力されなかった場合、サーバ装置3は、各目覚まし装置4に対応付けられている各ユーザIDに対応する各時刻設定情報を取得して、各時刻設定情報がそれぞれ示す時刻になるごとに、順次、実施の形態3と同様に一の目覚まし装置4に出力指示情報を送信して、目覚まし情報を出力させるようにしてもよい。なお、この場合、実施の形態2の目覚ましシステムには、適宜、実施の形態3と同様の構成を加えるようにする。例えば、一の目覚まし装置4−1をユーザIDが「ユーザA」〜「ユーザE」である5人のユーザで共用する場合であって、ユーザ時刻設定情報が目覚まし装置4−1に設定されなかった場合、サーバ装置3は、目覚まし装置4−1に目覚まし設定督促情報を出力させるとともに、ある時刻以降は、例えば、図5に示すような「ユーザA」〜「ユーザE」の時刻設定情報がそれぞれ示す時刻ごとに出力指示情報を目覚まし装置4−1に送信するようにしてもよい。これにより、例えば、5回目覚まし情報が目覚まし装置4−1から送信されることとなるが、目覚まし装置4−1を現在利用しているユーザが「ユーザA」〜「ユーザE」のうちのどのユーザであっても、そのユーザに取っては最低限適切と考えられる時刻には確実に起こすことが可能となる。
【0237】
なお、上記各実施の形態においては、目覚まし装置が、電池を電源とした目覚まし装置である場合について説明したが、本発明においては、目覚まし装置は、通常の電源コンセント等から電力を得るものであっても良い。ただし、この場合、電池残量に関する処理等が不要となるため、このような処理を行うための目覚まし装置やサーバ装置の構成は省略可能である。
【0238】
なお、上記各実施の形態において、時刻設定情報格納部101、時刻情報格納部106、目覚まし時刻格納部204、及び目覚まし時刻判断部205は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0239】
また、時刻判断部103、時刻情報蓄積部107、起床判断部109、目覚まし時刻設定部203、ユーザ状態情報取得部211、電池残量取得部214、設定済判断部302、及びサーバ側目覚まし時刻判断部503は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。これらの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0240】
また、時刻設定情報送信部104、時刻情報受信部105、ユーザ状態情報受信部108、注意喚起出力指示送信部110、電池残量情報受信部111、電池警告送信部112、時刻設定情報受信部202、時刻情報送信部210、ユーザ状態情報送信部212、注意喚起出力指示受信部213、電池残量送信部215、設定済情報受信部301、設定督促情報送信部303、設定済情報送信部407、設定督促情報受信部408、出力指示情報送信部504、および出力指示情報受信部601は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。なお、これらは、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0241】
また、出力部206、設定督促出力部409、および出力部602は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。なお、これらは、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0242】
また、停止操作受付部208、及びユーザ時刻設定受付部207は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0243】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0244】
なお、上記各実施の形態における目覚ましシステムのサーバ装置や目覚まし装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
【0245】
つまり、このプログラムは、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、サーバ側時刻取得部が取得した時刻が予め指定された時刻である送信時刻になったか否かを判断する時刻判断部と、時刻判断部が送信時刻になったと判断した場合に、時刻設定情報格納部に格納されている時刻設定情報を読み出して目覚まし装置に送信する時刻設定情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0246】
また、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、時刻の情報を取得する時刻取得部と、サーバ装置から送信される目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報を受信する時刻設定情報受信部と、時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、時刻取得部が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0247】
また、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、時刻の情報を取得する時刻取得部と、ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部と、ユーザ時刻設定受付部が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、時刻取得部が取得した時刻が、目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、目覚まし時刻設定部が目覚まし時刻を設定した場合に、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報をサーバ装置に送信する設定済情報送信部と、サーバ装置から送信される目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を受信する設定督促情報受信部と、設定督促情報受信部が受信した設定督促情報に応じて、目覚まし時刻の設定を促す出力を行う設定督促出力部として機能させるためのプログラムである。
【0248】
また、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、目覚まし装置において目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報を受信する設定済情報受信部と、設定済情報受信部が設定済情報を受信済であるか否かを判断する設定済判断部と、設定済判断部が設定済情報を受信済でないと判断した場合に、目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を目覚まし装置に送信する設定督促情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0249】
また、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、サーバ側時刻取得部が取得した時刻が、時刻設定情報が示す時刻になったか否かを判断するサーバ側目覚まし時刻判断部と、サーバ側目覚まし時刻判断部が、時刻設定情報が示す時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を目覚まし装置に送信する出力指示情報送信部して機能させるためのプログラムである。
【0250】
また、コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、サーバ装置から送信される目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を受信する出力指示情報受信部と、出力指示情報受信部が受け付けた出力指示情報に応じて目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0251】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0252】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0253】
上記プログラムを実行して、上記各実施の形態によるサーバ装置を実現するコンピュータの外観の一例は、例えば、図4の概略図に示すサーバ装置1の外観と同様のものである。また、上記各実施の形態による目覚まし装置も、図4のサーバ装置1等と同様の外観を有するものであっても良い。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0254】
図21は、上記各実施の形態による目覚ましシステムのサーバ装置1,3,5や、目覚まし装置2,4,6等を実現するコンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図21において、コンピュータシステム900は、CD−RW(Compact Disk Rewritable)ドライブ等の光ディスクドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。コンピュータ901は、光ディスクドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0255】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による目覚ましシステムのサーバ装置1,3,5や、目覚まし装置2,4,6等の機能を実行させるプログラムは、USBメモリ927、CD−ROMや、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RW等の光ディスク921、またはFD922に記憶されて、光ディスクドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。また、これらに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、光ディスク921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0256】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0257】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0258】
以上のように、本発明にかかる目覚ましシステムは、目覚まし時刻に目覚まし情報が出力される目覚ましシステムとして適しており、特に、目覚まし時刻の設定忘れが生じにくい目覚ましシステム等として有用である。
【符号の説明】
【0259】
1、3、5 サーバ装置
2、4、6 目覚まし装置
41 スピーカー
42 停止ボタン
101 時刻設定情報格納部
102 サーバ側時刻取得部
103、503 時刻判断部
104 時刻設定情報送信部
105 時刻情報受信部
106 時刻情報格納部
107 時刻情報蓄積部
108 ユーザ状態情報受信部
109 起床判断部
110 注意喚起出力指示送信部
111 電池残量情報受信部
112 電池警告送信部
201 時刻取得部
202 時刻設定情報受信部
203、403 目覚まし時刻設定部
204 目覚まし時刻格納部
205 目覚まし時刻判断部
206、602 出力部
207 ユーザ時刻設定受付部
208 停止操作受付部
209 時刻情報取得部
210 時刻情報送信部
211 ユーザ状態情報取得部
212 ユーザ状態情報送信部
213 注意喚起出力指示受信部
214、214 電池残量取得部
215 電池残量送信部
216 電池
220 撮像部
301 設定済情報受信部
302 設定済判断部
303 設定督促情報送信部
407 設定済情報送信部
408 設定督促情報受信部
409 設定督促出力部
503 サーバ側目覚まし時刻判断部
504 出力指示情報送信部
601 出力指示情報受信部
1000、2000、3000 目覚ましシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、
前記サーバ装置は、
目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部と、
時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、
サーバ側時刻取得部が取得した時刻が予め指定された時刻である送信時刻になったか否かを判断する時刻判断部と、
前記時刻判断部が前記送信時刻になったと判断した場合に、前記時刻設定情報格納部に格納されている時刻設定情報を読み出して前記目覚まし装置に送信する時刻設定情報送信部と、を備え、
前記目覚まし装置は、
時刻の情報を取得する時刻取得部と、
前記サーバ装置から送信される時刻設定情報を受信する時刻設定情報受信部と、
前記時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、
前記時刻取得部が取得した時刻が、前記目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、
前記目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、を備えた目覚ましシステム。
【請求項2】
前記目覚まし装置は、
ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部を更に備え、
前記目覚まし時刻設定部は、前記ユーザ時刻設定受付部がユーザ時刻設定情報を受け付けた場合には、当該ユーザ時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定し、前記目覚まし時刻が設定されていない場合には、前記時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を目覚まし時刻に設定する請求項1記載の目覚ましシステム。
【請求項3】
サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、
前記目覚まし装置は、
時刻の情報を取得する時刻取得部と、
ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部と、
前記ユーザ時刻設定受付部が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、
前記時刻取得部が取得した時刻が、前記目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、
前記目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、
目覚まし時刻設定部が目覚まし時刻を設定した場合に、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報を前記サーバ装置に送信する設定済情報送信部と、
前記サーバ装置から送信される目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を受信する設定督促情報受信部と、
前記設定督促情報受信部が受信した設定督促情報に応じて、目覚まし時刻の設定を促す出力を行う設定督促出力部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記設定済情報を受信する設定済情報受信部と、
前記設定済情報受信部が前記設定済情報を受信済であるか否かを判断する設定済判断部と、
前記設定済判断部が設定済情報を受信済でないと判断した場合に、前記設定督促情報を前記目覚まし装置に送信する設定督促情報送信部と、を備えた目覚ましシステム。
【請求項4】
前記目覚まし装置は、
ユーザによる前記目覚まし情報の出力を停止する操作である出力停止操作を受け付ける停止操作受付部と、
前記目覚まし時刻設定部が設定した目覚まし時刻の情報である設定時刻情報と、前記出力停止操作を受け付けた時刻の情報である停止操作時刻情報とを取得する時刻情報取得部と、
前記時刻情報取得部が取得した設定時刻情報と、停止操作時刻情報と、を前記サーバ装置に送信する時刻情報送信部と、を更に備え、
前記サーバ装置は、
前記目覚まし装置から送信される設定時刻情報と、前記停止操作時刻情報と、を受信する時刻情報受信部と、
前記時刻情報受信部が受信した情報が格納される時刻情報格納部と、
前記時刻情報受信部が受信した情報を前記時刻情報格納部に蓄積する時刻情報蓄積部とを更に備えた請求項1から請求項3いずれか記載の目覚ましシステム。
【請求項5】
サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムであって、
前記サーバ装置は、
目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部と、
時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、
前記サーバ側時刻取得部が取得した時刻が、前記時刻設定情報が示す時刻になったか否かを判断するサーバ側目覚まし時刻判断部と、
前記サーバ側目覚まし時刻判断部が、前記時刻設定情報が示す時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を前記目覚まし装置に送信する出力指示情報送信部と、を備え、
前記目覚まし装置は、
前記サーバ装置から送信される出力指示情報を受信する出力指示情報受信部と、
前記出力指示情報受信部が受け付けた出力指示情報に応じて目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、を備えた目覚ましシステム。
【請求項6】
前記目覚まし装置は、
前記出力部が目覚まし情報の出力後のユーザの状態を示す情報であるユーザ状態情報を取得するユーザ状態情報取得部と、
前記ユーザ状態情報取得部が取得したユーザ状態情報をサーバ装置に送信するユーザ状態情報送信部と、
前記サーバ装置から送信される注意喚起のための情報である注意喚起情報の出力を指示する情報である注意喚起出力指示情報を受信する注意喚起出力指示受信部と、を更に備え、
前記出力部は、注意喚起出力指示受信部が注意喚起出力指示情報を受信した場合に、注意喚起情報を更に出力し、
前記サーバ装置は、
前記目覚まし装置から送信されるユーザ状態情報を受信するユーザ状態情報受信部と
前記ユーザ状態情報を用いて、ユーザが起床したか否かを判断する起床判断部と、
前記起床判断部が、ユーザが起床していないと判断した場合に、注意喚起出力指示情報を前記目覚まし装置に送信する注意喚起出力指示送信部と、を更に備えた請求項1から請求項5いずれか記載の目覚ましシステム。
【請求項7】
前記目覚まし装置は、駆動電源として電池を有しており、
前記目覚まし装置は、
前記電池の残量を示す情報である電池残量情報を取得する電池残量取得部と、
前記電池残量取得部が取得した電池残量情報を、前記サーバ装置に送信する電池残量送信部と、を更に備えており、
前記サーバ装置は、
前記目覚まし装置から送信される電池残量情報を受信する電池残量情報受信部と、
前記電池残量情報が示す電池残量が、予め指定された値より少なくなった場合に、予め指定された1以上の送信先に、電池切れを警告する情報を送信する電池警告送信部と、を更に備えた請求項1から請求項6いずれか記載の目覚ましシステム。
【請求項8】
請求項1から請求項7いずれか記載の目覚ましシステムを構成するサーバ装置。
【請求項9】
請求項1から請求項7いずれか記載の目覚ましシステムを構成する目覚まし装置。
【請求項10】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、
目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、
サーバ側時刻取得部が取得した時刻が予め指定された時刻である送信時刻になったか否かを判断する時刻判断部と、
前記時刻判断部が前記送信時刻になったと判断した場合に、前記時刻設定情報格納部に格納されている時刻設定情報を読み出して前記目覚まし装置に送信する時刻設定情報送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
時刻の情報を取得する時刻取得部と、
前記サーバ装置から送信される目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報を受信する時刻設定情報受信部と、
前記時刻設定情報受信部が受信した時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、
前記時刻取得部が取得した時刻が、前記目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、
前記目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
時刻の情報を取得する時刻取得部と、
ユーザによる目覚まし時刻を設定する情報であるユーザ時刻設定情報を受け付けるユーザ時刻設定受付部と、
前記ユーザ時刻設定受付部が受け付けたユーザ時刻設定情報が示す時刻を、目覚まし時刻に設定する目覚まし時刻設定部と、
前記時刻取得部が取得した時刻が、前記目覚まし時刻設定部が設定した時刻になったか否かを判断する目覚まし時刻判断部と、
前記目覚まし時刻判断部が目覚まし時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部と、
目覚まし時刻設定部が目覚まし時刻を設定した場合に、目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報を前記サーバ装置に送信する設定済情報送信部と、
前記サーバ装置から送信される目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を受信する設定督促情報受信部と、
前記設定督促情報受信部が受信した設定督促情報に応じて、目覚まし時刻の設定を促す出力を行う設定督促出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記目覚まし装置において目覚まし時刻が設定されたことを示す情報である設定済情報を受信する設定済情報受信部と、
前記設定済情報受信部が前記設定済情報を受信済であるか否かを判断する設定済判断部と、
前記設定済判断部が設定済情報を受信済でないと判断した場合に、目覚まし時刻の設定を促す情報である設定督促情報を前記目覚まし装置に送信する設定督促情報送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムのサーバ装置として機能させるためのプログラムであって、
目覚まし時刻を設定する情報である時刻設定情報が格納される時刻設定情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
時刻の情報を取得するサーバ側時刻取得部と、
前記サーバ側時刻取得部が取得した時刻が、前記時刻設定情報が示す時刻になったか否かを判断するサーバ側目覚まし時刻判断部と、
前記サーバ側目覚まし時刻判断部が、前記時刻設定情報が示す時刻になったと判断した場合に、目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を前記目覚まし装置に送信する出力指示情報送信部して機能させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータを、サーバ装置と目覚まし装置とを備えた目覚ましシステムの目覚まし装置として機能させるためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記サーバ装置から送信される目覚ましのための情報である目覚まし情報の出力を指示する情報である出力指示情報を受信する出力指示情報受信部と、
前記出力指示情報受信部が受け付けた出力指示情報に応じて目覚ましのための情報である目覚まし情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−117887(P2012−117887A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266815(P2010−266815)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(595155484)株式会社クレオ (23)
【Fターム(参考)】