説明

相乗作用的殺菌性組成物

亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物、又は亜リン酸の銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合されたもの、及び1種以上の殺菌性化合物を含む混合物からなる殺菌性組成物、及び植物病原体菌類の制御のためのそれらの使用が記載される。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、相乗作用的殺菌性組成物に関する。
特に、本発明は、かなりの経済的損失を農作物に与える植物病原体を制御することのできる新規相乗作用的組成物に関する。
さらに詳細には、本発明はさらに、ホスフィット又はホスホネートとも呼ばれる亜リン酸の銅(II)塩に基づく混合物と、亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む組成物の使用、及びホスフィット又はホスホネートとも呼ばれる亜リン酸の銅(II)塩に基づく混合物単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合したもの及び1種以上の殺菌性化合物を含む組成物の使用にも関する。
【0002】
殺菌剤としての亜リン酸塩の使用は、一般的に文献、例えば米国特許第4,075,324号明細書で公知である。
ここで本出願人は驚くべきことに、亜リン酸の銅(II)塩が、他の殺菌剤と共に組成物で塗布されたときに、優れた抗耐性を示すことに加え、単独成分の活性に基づいて認識されるよりも高い殺菌活性が得られる相当な相乗効果を及ぼし得ることを見出した。
耐性現象は全身性殺菌剤による長期治療の結果として本質的に生じ、常に耐性戦略に向けた相乗作用を見出すことが重要且つ必要である。
【0003】
さらに詳細には、ここで本出願人は驚くべきことに、亜リン酸の銅(II)塩及び銅以外の金属から得られた1種以上の亜リン酸塩に基づく混合物がかなりの相乗効果を有し、単独成分の活性に基づいて認識されるよりも高い殺菌活性が得られることを可能にし、非常に経済的関心の高い農作物、例えばブドウ、ジャガイモ及びタバコに対する損害を引き起こし得る多数の疾患を効果的に制御し得ることを見出した。
前記混合物はまた、優れた中毒学的及び環境的プロフィール、並びに広範囲の使用を有し且つ銅及び場合によっては亜リン酸銅の使用量を減少させ得る利点を有する。
さらに、本出願人は驚くべきことに、亜リン酸銅(II)及び他の金属の亜リン酸塩の前記混合物が、亜リン酸銅(II)に加え、多数の殺菌性製品との著しい相乗効果を示し、前記亜リン酸の銅(II)塩のものと共通の生物学的標的を有することを見出した。
【0004】
従って、本発明の目的は、亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物からなるか、又は亜リン酸の銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合したもの、及び1種以上の殺菌性化合物を含む混合物からなる殺菌性組成物に関する。
特に、亜リン酸金属塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属の塩、アンモニウム塩又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti又はSeの塩にすることができる。
本発明の意図内では、亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む前記混合物を、該単一の塩を混合すること、又は反応混合物における前記塩の共沈のいずれかによって得ることができる;両方の場合、上記混合物には、亜リン酸銅(II)塩及び他の亜リン酸金属塩が、任意の割合、溶媒和物状態、構造及び結晶格子組成物で存在することができる。
【0005】
亜リン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti又はSeの塩は一塩基性又は二塩基性にするか、又は任意の割合でこれらの混合物にすることができる。
本発明の殺菌性組成物では、前記混合物がさらに、10質量%より高くない割合でアルカリ金属の塩、例えば直接的な殺菌活性を有さない反応交換塩を含有することができる。
上記のように、前記相乗作用的概念の拡張は、亜リン酸の銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩、及び前記亜リン酸の銅(II)塩のものと共通の生物学的標的を有する他の殺菌性化合物との混合物で含む混合物を得ることである。
【0006】
本発明の殺菌活性を有する化合物は、好ましくは以下から選択される:
(1)IR5885、メチル[S-(R,S)]-[3-(N-イソプロポキシカルボニルバリニル)-アミノ]-3-(4-クロロ-フェニル)プロパノエートの任意の割合のジアステレオ異性体混合物、又は個々にとられる2種のジアステレオ異性体形態S-R又はS-Sの1種に相当するジペプチド化合物;
(2)IR6141、N-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-R-メチルアラニネートに相当する;
(3)サリチル酸(SA)又はその誘導体、例えばアセチルサリチル酸(ASA)、サリチル酸又はアセチルサリチル酸の銅塩;
(4)銅(I)又は銅(II)塩、例えばオキシ塩化銅、水酸化銅、ボルドー混合物、硫酸銅、又は水酸化銅及びオキシ塩化銅の混合物(アイローネ);
(5)N-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-メチルアラニネートに相当するベナラキシル;
(6)N-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-メチルアラニネートに相当するメタラキシル;
(7)N-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-R-メチルアラニネートに相当するメタラキシル-M;
(8)2-メトキシ-N-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)アセト-2',6'-キシリジンに相当するオキサジキシル;
(9)DL-3-[N-クロロアセチル-N-(2,6-キシリル)-アミノ]-γ-ブチロラクトンに相当するオフレース;
(10)O-(1-メチル-エチル)-N-[2-メチル-1-[[[1-(4-メチル-フェニル)-エチル]アミノ]カルボニル]プロピル]カルバメートに相当するイプロバリカルブ;
(11)O-イソプロピル[(S)-1-{[(1R)-1-(6-フルオロ-1,3-ベンゾ-チアゾル-2-イル)エチル]-カルバモイル-2-メチルプロピル}-カルバメートに相当するベンチアバリカルブ-イソプロピル;
(12)1-(2-シアノ-2-メトキシイミノ-アセチル)-3-エチルウレアに相当するシモキサニル;
(13)(E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル-3-メチルメトキシアクリレートに相当するアゾキシストロビン;
(14)N-メチル-(E)-メトキシイミノ-(2-フェノキシフェニル)アセトアミドに相当するメトミノフェン;
(15)メチルN-(2-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イルオキシメチル]-フェニル)-N-メトキシカルバメートに相当するピラクロストロビン;
(16)メチルベンゾ(1,2,3)チアジアゾール-7-チオカルボキシレートに相当するアシベンゾラル-S-メチル;
(17)5-メチル-5-(4-フェノキシフェニル)-3-(フェニルアミノ)オキサゾリジン-2,4-ジオンに相当するファモキサドン;
(18)4-メチル-4-フェニル-1-(フェニルアミノ)-2-メチルチオイミダゾリジン-5-オンに相当するフェナミドン;
(19)2-シアノ-4-クロロ-5-(4-メチルフェニル)-1-(N,Nジメチルアミノスルファモイル)-イミダゾールに相当するシアゾファミド;
(20)3-クロロ-N-(3-クロロ-5-トリフルオロメチル-2-ピリジル)-α-α-α-トリフルオロ-2,6-ジニトロ-p-トルイジンに相当するフルアジナム;
(21)(E,Z)-4-[3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するジメトモルフ;又は(E,Z)-4-[3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するフルモルフ(SYP-L190);
(22)2-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-エチル-α,α,α-トリフルオロ-N-メチル-p-トルアミドに相当するフルメトバー;
(23)1,3-ジシアノ-2,4,5-テトラクロロベンゼンに相当するクロロタロニル;
(24)エチレンビス(ジチオカルバメート)のマンガン及び亜鉛塩に相当するマンコゼブ(ポリマー);
(25)N-ジクロロ-フルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-p-トリルスルファミドに相当するトリルフルアニド;
(26)N-(トリクロロメチル-チオ)フタルイミドに相当するホルペット;
(27)エチル-3-トリクロロメチル-1,2,4-チアジアゾリルエーテルに相当するエトリジアゾール;
(28)5-メチルイソオキサゾール-3-オールに相当するヒメキサゾール;
(29)プロピル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルバメートに相当するプロパモカルブ;
(30)R-3-アミノ酪酸又はRS-3-アミノ酪酸;
(31)ゾキサミド、3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-p-トルアミドに相当する;
(32)2-(4-クロロフェニル)-N-[2-(3-メトキシ-4-プロプ-2-イニルオキシ-フェニル)エチル]-2-プロプ-2-イニルオキシ-アセトアミド;
(33)エタボキサム、(RS)-(α-シアノ-2-チエニル)-4-エチル-2(エチルアミノ)-5-チアゾールカルボキシアミド;
(34)サッカリン
【0007】
化合物(1)は、伊国特許出願第98A002583号明細書に記載されている。
化合物(2)は、特許出願WO 98/26654 A2に記載されている。
化合物(3)は市販の製品であり、それらの銅塩は伊国特許出願第2001A002430号明細書に記載されている。
化合物(4)は市場で容易に入手可能である。
化合物(5)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 32に記載されている。
化合物(6)は、英国特許第1,500,581号明細書に記載されている。
化合物(7)は、特許出願WO 96/01559 A1に記載されている。
化合物(8)は、英国特許第2,058,059号明細書に記載されている。
化合物(9)は、“Phytopathological News” (1978), Vol. 9, page 142に記載されている。
化合物(10)は、欧州特許出願第550,788号及び第775,696号明細書に記載されている。
化合物(11)は、欧州特許出願第775,696号明細書に記載されている。
化合物(12)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 148に記載されている。
化合物(13)は、欧州特許出願第382,375号明細書に記載されている。
化合物(14)は、実験的な略語のSSF-126に対応し、米国特許第5,185,242号明細書に記載されている。
化合物(15)は、特許出願WO96/01258に記載されている。
化合物(16)は、米国特許第4,931,581号明細書に記載されている。
化合物(17)は、“Brighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases” 1996, Congress Recordsに記載されている。
化合物(18)は、欧州特許出願第629,616号明細書に記載されている。
化合物(19)はIKF916とも呼ばれ、欧州特許第705,823号明細書に記載されている。
化合物(20)は、欧州特許出願第31,257号明細書に記載されている。
化合物(21)は、欧州特許出願第219,756号明細書及び“Brighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases” 2000, Congress Recordsにそれぞれ記載されている。
化合物(22)は、欧州特許出願第360,701号及び第611,232号明細書に記載されている。
化合物(23)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 120に記載されている。
化合物(24)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 339に記載されている。
化合物(25)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 537に記載されている。
化合物(26)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 599に記載されている。
化合物(27)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 252に記載されている。
化合物(28)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 314に記載されている。
化合物(29)は、“The Pesticide Manual”, 1983, VIIth edition, British Crop Protection Council Ed., page 471に記載されている。
化合物(30)は、欧州特許出願第753,258号明細書に記載されている。
化合物(31)は、“Brighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases” 1998, Congress Recordsに記載されている。
化合物(32)は、特許出願WO01/87822に記載されている。
化合物(33)は、“The Pesticide Manual”, 2003, XIIIth edition, British Crop Protection Council Edに記載されている。
化合物(34)は市販の製品である。
【0008】
本発明の好ましい殺菌性組成物は以下から選択することができる。
混合物1:CuHPO3+CaHPO3(50:50)
混合物2:CuHPO3+ZnHPO3(50:50)
混合物3:CuHPO3+MnHPO3(50:50)
混合物4:CuHPO3+MnHPO3(66:33)
混合物100:混合物1+IR5885(750(1):15(2))
混合物103:混合物3+IR5885(750(1):15(2))
混合物105:混合物2+IR5885(750(1):15(2))
混合物124:CuHPO3+IR5885(750(1):15(2))
混合物125:CuHPO3+IR6141(750(1):15(2))
混合物126:混合物1+IR6141(750(1):15(2))
混合物129:混合物3+IR6141(750(1):15(2))
混合物131:混合物2+IR6141(750(1):15(2))
混合物143:CuHPO3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物144:混合物1+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物145:混合物3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物146:混合物2+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物152:CuHPO3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物153:混合物1+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物154:混合物3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物155:混合物2+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物361:CuHPO3+サッカリン(750(1):125(2))
混合物362:混合物1+サッカリン(750(1):125(2))
混合物363:混合物2+サッカリン(750(1):125(2))
混合物364:混合物3+サッカリン(750(1):125(2))
(1):当量の亜リン酸のppmで表した用量
(2):活性成分のppmで表した用量
(3):当量の金属銅のppmで表した用量
混合物1、混合物2、混合物3及び混合物4で定義した殺菌性組成物が特に好ましい。
【0009】
それらが市販の製品でないとき、亜リン酸の単一の金属塩は、亜リン酸と所望の金属の水酸化物又は炭酸塩などの無機塩基との反応か、又は亜リン酸と水酸化ナトリウム又はカリウムなどの無機塩基との反応及びそれに続く無機塩、例えば所望の金属の塩化物、臭化物又は硫酸塩との反応により水溶液中で容易に得ることができ、文献:“GMelins Handbuch Der Anorganischen Chemie” Ed. Verlag Chemie - GMBH - Weinheimに記載されている。
本発明の殺菌性組成物は以下のように調製することができる:亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物が、該単一の塩を混合するか、又は該反応混合物における前記塩の共沈によって得られる。
【0010】
この第二の場合、該塩の共沈は、亜リン酸塩、例えば亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウムから出発して、水溶液における銅(II)塩及び他の所望の金属塩の混合物による金属カチオンM1の転移により、スキームAに従って行われる:
スキームA
(p+q)M12HPO3 + pCuX + qM2X1 → CupM2q(HPO3)(p+q) + M12(p+q)XpX1q
式中、M1はナトリウム又はカリウム原子を表し、Xはハロゲン、例えば塩素、臭素、ヨウ素又は硫酸塩基を表し、X1はXと同一の意味を有し、M2はアルカリ土類金属、アンモニウム基又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Se原子を表し;pは0より大きく100より小さい数字であり、qは100-pに等しい。
【0011】
亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸のアルカリ金属塩の共沈は、亜リン酸の上記アルカリ塩から出発して、好適な銅(II)塩による金属カチオンの部分転移により、スキームBに従って行われる:
スキームB
(p+q)M12HPO3 + pCuX → CupM12q(HPO3)(p+q) + M12pXp
式中、M1、X、p及びqは上記の意味を有する。
同様に、銅に加えて、上記のものから選択された2種以上の金属を含む混合物を調製することができる。
【0012】
本発明の殺菌性組成物は:
a)亜リン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Seの塩の少なくとも1種と混合された亜リン酸の銅(II)塩;
b)単独の亜リン酸の銅(II)塩、又は亜リン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Seの塩の少なくとも1種、及び殺菌性化合物(1)-(34)の少なくとも1種との混合物;
を含み、全てが多数の真菌種に対する高い殺菌活性を有する。
【0013】
従って、本発明のさらなる目的は、亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物からなる組成物の使用、又は亜リン酸銅(II)塩単独、又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合されたもの、及び1種以上の殺菌性化合物、特に1種以上の殺菌性化合物(1)-(34)に基づく混合物からなる組成物の植物病原体菌類の制御のための使用に関する。
本発明の目的はまた、亜リン酸銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物からなる殺菌性組成物の投与、又は亜リン酸銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合したもの、及び1種以上の殺菌性化合物、特に1種以上の殺菌性化合物(1)-(34)に基づく混合物からなる組成物の投与による農作物における植物病原体菌類の制御のための方法に関する。
【0014】
上記組成物によって制御される病原体の例を、投与作物の例と共に純粋なる例示及び非限定的な目的のために以下に列挙する:
Plasmopara viticola(ブドウ);
Phytophtora infestans(トマト、ジャガイモ)
Phytophtora nicotianae(タバコ、鑑賞植物);
Phytophtora palmivora(カカオ);
Phytophtora cinnamomi(パイナップル、柑橘類果実);
Phytophtora capsici(コショウ、トマト、カボチャ);
Phytophtora cryptogea(トマト、プラム、鑑賞植物);
Phytophtora megasperma(鑑賞植物);
Phytophtora citri(柑橘類果実);
Peronospora tabacina(タバコ);
Pseudoperonospora cubensis(カリフラワー、カボチャ);
Pseudoperonospora umili(ホップ);
Phytophtora cactorum(果樹);
Phytophtora destructor(タマネギ);
Phytophtora fragarie(イチゴ);
Bremia(レタス)
【0015】
本発明の目的である組成物は、防止性、保護性、予防性、全身性、治療性及び根治性(de-rooting)治療を可能にする高い相乗作用的殺菌活性を及ぼすことができる。
上記組成物では、亜リン酸銅(II)塩及び他の亜リン酸金属塩が、好ましくは当量の亜リン酸に10/90〜90/10の比で存在する。
さらに好ましくは、亜リン酸銅(II)塩及び他の亜リン酸金属塩が、当量の亜リン酸に50/50の比で存在する。
本発明の目的である組成物は、作物、病原体、環境条件及び採用された製剤タイプに関連して異なる量で用いることができる。
【0016】
本発明の殺菌性組成物は、一般的に1ヘクタール当たりの以下の用量を認識している:
-亜リン酸の塩を1,000-4,000g;
-該組成物に存在する(1)〜(34)の各殺菌剤を5-3,500g。
本発明の目的である該組成物の投与は、植物の全ての部分、例えば葉、茎、枝及び根、又は播種前の種自体、植物が成長している土壌で行うことができる。
本発明の組成物は、例えば:乾燥粉末、湿潤性粉末、乳化性濃縮物、マイクロエマルジョン、ペースト、顆粒、溶液、懸濁液などの種々の形態で農業実務に用いることができる。組成物のタイプの選択は特定の使用に依存する。
【0017】
該組成物は、公知の方法、例えば場合によっては界面活性剤の存在下で溶剤及び/又は固体希釈剤を用いて該活性物質を希釈又は溶解することによって調製される。
用いることのできる固体希釈剤又は担体は:シリカ、カオリン、ベントナイト、タルク、滴虫土、ドロマイト、炭酸カルシウム、苦土、石膏、クレイ、合成ケイ酸塩、アタパルジャイト、海泡石である。
用いることのできる液体希釈剤は、例えば、水に加えて、芳香族化合物(キシロール又はアルキルベンゾールの混合物)、パラフィン(石油フラクション)、アルコール(メタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノール、グリセリン)、アミン、アミド(N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン)、ケトン(シクロヘキサノン、アセトン、アセトフェノン、イソホロン、エチルアミルケトン)、脂肪酸(例えば、菜種油、ヒマワリ油などの植物油)、エステル(イソブチルアセテート、例えば植物油のエステル交換から得られる脂肪酸のメチルエステル)である。
【0018】
ナトリウム塩、カルシウム塩、トリエタノールアミン又はトリエチルアミンのアルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ポリエトキシ化アルキルフェノール、酸化エチレンで縮合された脂肪アルコール、ポリエトキシ化脂肪酸、ソルビトールのポリエトキシ化エステル、リグニンスルホン酸塩を、界面活性剤として用いることができる。
該組成物はまた、特定の目的のための特別な添加剤、例えば、接着剤など、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンを含有することができる。
本発明の目的である殺菌性組成物では、活性物質濃度が0.1質量%〜98質量%、好ましくは0.5質量%〜90質量%である。
望ましくは、例えば、植物調整剤、抗生剤、除草剤、殺虫剤、肥料などの他の相溶性のある活性成分を、本発明の目的である該組成物に加えることができる。
【0019】
以下の実施例は、本発明を純粋に説明する及び限定しない目的のために提供される。
実施例1:
亜リン酸の銅及びカルシウム塩(50:50)の調製、混合物1。
350gのH3PO3及び350mLのH2Oを6Lのフラスコに入れた。700mLのH2Oに溶解された563.5gのKOHを予め約30℃に冷却し、氷浴上で攪拌しながら滴下した。数分後、3500mLのH2Oにおける364gのCuCl2*2H2O及び313.95gのCaCl2*2H2Oの溶解によって得られた水溶液を滴下した。形成された青緑色の沈殿物を攪拌しながら24時間室温下で放置し、続いてフラスコを内部温度が約80℃になるまで加熱し、混合物を攪拌下でさらに約4時間放置した。熱い混合物をブフナー漏斗で濾過し、固形物を予め約80℃に加熱した3500mLのH2Oで洗浄した。オーブンでの乾燥後、652gの所望の生成物が得られた。
元素分析[%基準(理論値)]=
Cu 20.9(21.2);Ca 13.0(13.4);P 20.5(20.7)
【0020】
実施例2:
亜リン酸の銅及び亜鉛塩(50:50)の調製、混合物2。
350gのH3PO3及び350mLのH2Oを6Lのフラスコに入れた。700mLのH2Oに溶解された563.5gのKOHを予め約30℃に冷却し、氷浴上で攪拌しながら滴下した。数分後、3500mLのH2Oにおける364gのCuCl2*2H2O及び613.9gのZnSO4*7H2Oの溶解によって得られた水溶液を滴下した。形成された青色の沈殿物を攪拌しながら24時間室温下で放置し、続いてフラスコを内部温度が約80℃になるまで加熱し、混合物を攪拌下でさらに約4時間放置した。熱い混合物をブフナー漏斗で濾過し、固形物を予め約80℃に加熱した3500mLのH2Oで洗浄した。オーブンでの乾燥後、699gの所望の生成物が得られた。
元素分析[%基準(理論値)]=
Cu 18.6(21.2);Zn 16.6(13.4);P 18.4(20.7);K 4.18(0)
【0021】
実施例3:
亜リン酸の銅及びマンガン塩(50:50)の調製、混合物3。
350gのH3PO3及び350mLのH2Oを6Lのフラスコに入れた。700mLのH2Oに溶解された563.5gのKOHを予め約30℃に冷却し、氷浴上で攪拌しながら滴下した。数分後、3500mLのH2Oにおける364gのCuCl2*2H2O及び360.86gのMnSO4*H2Oの溶解によって得られた水溶液を滴下した。形成された青色の沈殿物を攪拌しながら24時間室温下で放置し、続いてフラスコを内部温度が約80℃になるまで加熱し、混合物を攪拌下でさらに約4時間放置した。熱い混合物をブフナー漏斗で濾過し、固形物を予め約80℃に加熱した3500mLのH2Oで洗浄した。オーブンでの乾燥後、451.7gの所望の生成物が得られた。
元素分析[%基準(理論値)]=
Cu 20.3(21.4);Mn 16.8(18.5);P 20.0(20.9);K 1.49(0)
【0022】
実施例4:
亜リン酸の銅及びマンガン塩(66:33)の調製、混合物4。
350gのH3PO3及び350mLのH2Oを6Lのフラスコに入れた。700mLのH2Oに溶解された563.5gのKOHを予め約30℃に冷却し、氷浴上で攪拌しながら滴下した。数分後、3500mLのH2Oにおける480.4gのCuCl2*2H2O及び238.2gのMnSO4*H2Oの溶解によって得られた水溶液を滴下した。形成された青色の沈殿物を攪拌しながら24時間室温下で放置し、続いてフラスコを内部温度が約80℃になるまで加熱し、混合物を攪拌下でさらに約4時間放置した。熱い混合物をブフナー漏斗で濾過し、固形物を予め約80℃に加熱した3500mLのH2Oで洗浄した。オーブンでの乾燥後、482gの所望の生成物が得られた。
元素分析[%基準(理論値)]=
Cu 27.7(28.2);Mn 10.9(12.2);P 18.0(20.9);K 0.97(0)
【0023】
以下の混合物を類似の手順で得ることができる:
混合物5:CuHPO3+ZnHPO3(34:66)*
混合物6:CuHPO3+ZnHPO3(66:34)*
混合物7:CuHPO3+ZnHPO3(25:75)*
混合物8:CuHPO3+ZnHPO3(75:25)*
混合物9:CuHPO3+ZnHPO3(90:10)*
混合物10:CuHPO3+ZnHPO3(10:90)*
混合物11:CuHPO3+CaHPO3(34:66)*
混合物12:CuHPO3+CaHPO3(66:34)*
混合物13:CuHPO3+CaHPO3(25:75)*
混合物14:CuHPO3+CaHPO3(75:25)*
混合物15:CuHPO3+CaHPO3(90:10)*
混合物16:CuHPO3+CaHPO3(10:90)*
混合物17:CuHPO3+MnHPO3(34:66)*
混合物18:CuHPO3+MnHPO3(25:75)*
混合物19:CuHPO3+MnHPO3(75:25)*
混合物20:CuHPO3+MnHPO3(90:10)*
混合物21:CuHPO3+MnHPO3(10:90)*
混合物22:CuHPO3+Al2(HPO3)3(50:50)*
混合物23:CuHPO3+Al2(HPO3)3(34:66)*
混合物24:CuHPO3+Al2(HPO3)3(66:34)*
混合物25:CuHPO3+Al2(HPO3)3(25:75)*
混合物26:CuHPO3+Al2(HPO3)3(75:25)*
混合物27:CuHPO3+Al2(HPO3)3(90:10)*
混合物28:CuHPO3+Al2(HPO3)3(10:90)*
混合物29:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(50:50)*
混合物30:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(34:66)*
混合物31:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(66:34)*
混合物32:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(25:75)*
混合物33:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(75:25)*
混合物34:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(90:10)*
混合物35:CuHPO3+Fe2(HPO3)3(10:90)*
混合物36:CuHPO3+NiHPO3(50:50)*
混合物37:CuHPO3+NiHPO3(34:66)*
混合物38:CuHPO3+NiHPO3(66:34)*
混合物39:CuHPO3+NiHPO3(25:75)*
混合物40:CuHPO3+NiHPO3(75:25)*
混合物41:CuHPO3+NiHPO3(90:10)*
混合物42:CuHPO3+NiHPO3(10:90)*
混合物43:CuHPO3+MgHPO3(50:50)*
混合物44:CuHPO3+MgHPO3(34:66)*
混合物45:CuHPO3+MgHPO3(66:34)*
混合物46:CuHPO3+MgHPO3(25:75)*
混合物47:CuHPO3+MgHPO3(75:25)*
混合物48:CuHPO3+MgHPO3(90:10)*
混合物49:CuHPO3+MgHPO3(10:90)*
混合物50:CuHPO3+BaHPO3(50:50)*
混合物51:CuHPO3+BaHPO3(34:66)*
混合物52:CuHPO3+BaHPO3(66:34)*
混合物53:CuHPO3+BaHPO3(25:75)*
混合物54:CuHPO3+BaHPO3(75:25)*
混合物55:CuHPO3+BaHPO3(90:10)*
混合物56:CuHPO3+BaHPO3(10:90)*
混合物57:CuHPO3+K2HPO3(50:50)*
混合物58:CuHPO3+K2HPO3(34:66)*
混合物59:CuHPO3+K2HPO3(66:34)*
混合物60:CuHPO3+K2HPO3(25:75)*
混合物61:CuHPO3+K2HPO3(75:25)*
混合物62:CuHPO3+K2HPO3(90:10)*
混合物63:CuHPO3+K2HPO3(10:90)*
混合物64:CuHPO3+(NH4)2HPO3(50:50)*
混合物65:CuHPO3+(NH4)2HPO3(34:66)*
混合物66:CuHPO3+(NH4)2HPO3(66:34)*
混合物67:CuHPO3+(NH4)2HPO3(25:75)*
混合物68:CuHPO3+(NH4)2HPO3(75:25)*
混合物69:CuHPO3+(NH4)2HPO3(90:10)*
混合物70:CuHPO3+(NH4)2HPO3(10:90)*
混合物71:CuHPO3+Ti(HPO3)2(50:50)*
混合物72:CuHPO3+Ti(HPO3)2(34:66)*
混合物73:CuHPO3+Ti(HPO3)2(66:34)*
混合物74:CuHPO3+Ti(HPO3)2(25:75)*
混合物75:CuHPO3+Ti(HPO3)2(75:25)*
混合物76:CuHPO3+Ti(HPO3)2(90:10)*
混合物77:CuHPO3+Ti(HPO3)2(10:90)*
混合物78:CuHPO3+Se(HPO3)2(50:50)*
混合物79:CuHPO3+Se(HPO3)2(34:66)*
混合物80:CuHPO3+Se(HPO3)2(66:34)*
混合物81:CuHPO3+Se(HPO3)2(25:75)*
混合物82:CuHPO3+Se(HPO3)2(75:25)*
混合物83:CuHPO3+Se(HPO3)2(90:10)*
混合物84:CuHPO3+Se(HPO3)2(10:90)*
混合物85:CuHPO3+CaHPO3+MnHPO3(34:33:33)*
混合物86:CuHPO3+CaHPO3+MnHPO3(50:25:25)*
混合物87:CuHPO3+CaHPO3+ZnHPO3(34:33:33)*
混合物88:CuHPO3+CaHPO3+ZnHPO3(50:25:25)*
混合物89:CuHPO3+ZnHPO3+MnHPO3(34:33:33)*
混合物90:CuHPO3+ZnHPO3+MnHPO3(50:25:25)*
混合物91:CuHPO3+CaHPO3+K2HPO3(34:33:33)*
混合物92:CuHPO3+CaHPO3+K2HPO3(50:25:25)*
混合物93:CuHPO3+CaHPO3+K2HPO3(25:25:50)*
混合物94:CuHPO3+MnHPO3+K2HPO3(34:33:33)*
混合物95:CuHPO3+MnHPO3+K2HPO3(50:25:25)*
混合物96:CuHPO3+MnHPO3+K2HPO3(25:25:50)*
混合物97:CuHPO3+ZnHPO3+K2HPO3(34:33:33)*
混合物98:CuHPO3+ZnHPO3+K2HPO3(50:25:25)*
混合物99:CuHPO3+ZnHPO3+K2HPO3(25:25:50)*
混合物100:混合物1+IR5885(750(1):15(2))
混合物101:混合物57+IR5885(750(1):15(2))
混合物102:混合物91+IR5885(750(1):15(2))
混合物103:混合物3+IR5885(750(1):15(2))
混合物104:混合物94+IR5885(750(1):15(2))
混合物105:混合物2+IR5885(750(1):15(2))
混合物106:混合物97+IR5885(750(1):15(2))
混合物107:混合物29+IR5885(750(1):15(2))
混合物108:CuHPO3+Fe2(HPO3)3+K2HPO3(34:33:33)*
混合物109:混合物108+IR5885(750(1):15(2))
混合物110:混合物22+IR5885(750(1):15(2))
混合物111:CuHPO3+Al2(HPO3)3+K2HPO3(34:33:33)*
混合物112:混合物111+IR5885(750(1):15(2))
混合物113:混合物64+IR5885(750(1):15(2))
混合物114:CuHPO3+(NH4)2HPO3+CaHPO3(34:33:33)*
混合物115:混合物114+IR5885(750(1):15(2))
混合物116:CuHPO3+(NH4)2HPO3+ZnHPO3(34:33:33)*
混合物117:混合物116+IR5885(750(1):15(2))
混合物118:CuHPO3+(NH4)2HPO3+MnHPO3(34:33:33)*
混合物119:混合物118+IR5885(750(1):15(2))
混合物120:CuHPO3+(NH4)2HPO3+Fe2(HPO3)3(34:33:33)*
混合物121:混合物120+IR5885(750(1):15(2))
混合物122:CuHPO3+(NH4)2HPO3+Al2(HPO3)3(34:33:33)*
混合物123:混合物122+IR5885(750(1):15(2))
混合物124:CuHPO3+IR5885(750(1):15(2))
混合物125:CuHPO3+IR6141(750(1):15(2))
混合物126:混合物1+IR6141(750(1):15(2))
混合物127:混合物57+IR6141(750(1):15(2))
混合物128:混合物91+IR6141(750(1):15(2))
混合物129:混合物3+IR6141(750(1):15(2))
混合物130:混合物94+IR6141(750(1):15(2))
混合物131:混合物2+IR6141(750(1):15(2))
混合物132:混合物97+IR6141(750(1):15(2))
混合物133:混合物29+IR6141(750(1):15(2))
混合物134:混合物108+IR6141(750(1):15(2))
混合物135:混合物22+IR6141(750(1):15(2))
混合物136:混合物111+IR6141(750(1):15(2))
混合物137:混合物64+IR6141(750(1):15(2))
混合物138:混合物114+IR6141(750(1):15(2))
混合物139:混合物116+IR6141(750(1):15(2))
混合物140:混合物118+IR6141(750(1):15(2))
混合物141:混合物120+IR6141(750(1):15(2))
混合物142:混合物122+IR6141(750(1):15(2))
混合物143:CuHPO3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物144:混合物1+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物145:混合物3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物146:混合物2+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物147:混合物22+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物148:混合物57+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物149:混合物64+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物150:混合物91+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物151:混合物114+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物152:CuHPO3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物153:混合物1+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物154:混合物3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物155:混合物2+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物156:混合物22+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物157:混合物57+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物158:混合物64+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物159:混合物91+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物160:混合物114+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物161:CuHPO3+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物162:混合物1+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物163:混合物2+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物164:混合物3+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物165:混合物22+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物166:混合物57+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物167:混合物64+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物168:混合物91+ベナラシキル(750(1):15(2))
混合物169:混合物114+ベナラシキル (750(1):15(2))
混合物170:CuHPO3+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物171:混合物1+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物172:混合物2+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物173:混合物3+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物174:混合物22+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物175:混合物57+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物176:混合物64+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物177:混合物91+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物178:混合物114+メタラキシル(750(1):15(2))
混合物179:CuHPO3+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物180:混合物1+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物181:混合物2+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物182:混合物3+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物183:混合物22+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物184:混合物57+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物185:混合物64+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物186:混合物91+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物187:混合物114+メタラキシル-M(750(1):15(2))
混合物188:CuHPO3+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物189:混合物1+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物190:混合物2+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物191:混合物3+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物192:混合物22+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物193:混合物57+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物194:混合物64+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物195:混合物91+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物196:混合物114+イプロバリカルブ(750(1):15(2))
混合物197:CuHPO3+アゾキシストロビン (750(1):10(2))
混合物198:混合物1+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物199:混合物2+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物200:混合物3+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物201:混合物22+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物202:混合物57+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物203:混合物64+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物204:混合物91+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物205:混合物114+アゾキシストロビン(750(1):10(2))
混合物206:CuHPO3+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物207:混合物1+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物208:混合物2+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物209:混合物3+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物210:混合物22+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物211:混合物57+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物212:混合物64+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物213:混合物91+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物214:混合物114+メトミノフェン(750(1):10(2))
混合物215:CuHPO3+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物216:混合物1+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物217:混合物2+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物218:混合物3+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物219:混合物22+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物220:混合物57+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物221:混合物64+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物222:混合物91+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物223:混合物114+アシベンゾラル(750(1):20(2))
混合物224:CuHPO3+シアゾファミド (750(1):10(2))
混合物225:混合物1+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物226:混合物2+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物227:混合物3+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物228:混合物22+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物229:混合物57+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物230:混合物64+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物231:混合物91+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物232:混合物114+シアゾファミド(750(1):10(2))
混合物233:CuHPO3+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物234:混合物1+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物235:混合物2+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物236:混合物3+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物237:混合物22+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物238:混合物57+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物239:混合物64+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物240:混合物91+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物241:混合物114+クロロタロニル(750(1):100(2))
混合物242:CuHPO3+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物243:混合物1+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物244:混合物2+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物245:混合物3+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物246:混合物22+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物247:混合物57+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物248:混合物64+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物249:混合物91+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物250:混合物114+ボルドー混合物(750(1):200(3))
混合物251:CuHPO3+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物252:混合物1+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物253:混合物2+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物254:混合物3+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物255:混合物22+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物256:混合物57+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物257:混合物64+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物258:混合物91+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物259:混合物114+Cu(OH)2(750(1):100(3))
混合物260:CuHPO3+CuSO4(750(1):100(3))
混合物261:混合物1+CuSO4(750(1):100(3))
混合物262:混合物2+CuSO4(750(1):100(3))
混合物263:混合物3+CuSO4(750(1):100(3))
混合物264:混合物22+CuSO4(750(1):100(3))
混合物265:混合物57+CuSO4(750(1):100(3))
混合物266:混合物64+CuSO4(750(1):100(3))
混合物267:混合物91+CuSO4(750(1):100(3))
混合物268:混合物114+CuSO4(750(1):100(3))
混合物269:CuHPO3+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物270:混合物1+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物271:混合物2+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物272:混合物3+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物273:混合物22+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物274:混合物57+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物275:混合物64+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物276:混合物91+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物277:混合物114+CuCl2*3Cu(OH)2(750(1):200(3))
混合物278:CuHPO3+アイローネ(750(1):40(3))
混合物279:混合物1+アイローネ(750(1):40(3))
混合物280:混合物2+アイローネ(750(1):40(3))
混合物281:混合物3+アイローネ(750(1):40(3))
混合物282:混合物22+アイローネ(750(1):40(3))
混合物283:混合物57+アイローネ(750(1):40(3))
混合物284:混合物64+アイローネ(750(1):40(3))
混合物285:混合物91+アイローネ(750(1):40(3))
混合物286:混合物114+アイローネ(750(1):40(3))
混合物287:CuHPO3+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物288:混合物1+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物289:混合物2+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物290:混合物3+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物291:混合物22+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物292:混合物57+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物293:混合物64+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物294:混合物91+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物295:混合物114+ピラクロストロビン(750(1):10(2))
混合物296:CuHPO3+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物297:混合物1+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物298:混合物2+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物299:混合物3+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物300:混合物22+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物301:混合物57+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物302:混合物64+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物303:混合物91+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物304:混合物114+ベンチアバリカルブ(750(1):15(2))
混合物305:CuHPO3+シモキサニル(750(1):100(2))
混合物306:混合物1+シモキサニル(750(1):100(2))
混合物307:混合物2+シモキサニル(750(1):100(2))
混合物308:混合物3+シモキサニル(750(1):100(2))
混合物309:CuHPO3+オキサジキシル(750(1):15(2))
混合物310:混合物1+オキサジキシル(750(1):15(2))
混合物311:混合物2+オキサジキシル(750(1):15(2))
混合物312:混合物3+オキサジキシル(750(1):15(2))
混合物313:CuHPO3+オフレース(750(1):15(2))
混合物314:混合物1+オフレース(750(1):15(2))
混合物315:混合物2+オフレース(750(1):15(2))
混合物316:混合物3+オフレース(750(1):15(2))
混合物317:CuHPO3+ファモキサドン(750(1):100(2))
混合物318:混合物1+ファモキサドン(750(1):100(2))
混合物319:混合物2+ファモキサドン(750(1):100(2))
混合物320:混合物3+ファモキサドン(750(1):100(2))
混合物321:CuHPO3+フェナミドン(750(1):50(2))
混合物322:混合物1+フェナミドン(750(1):50(2))
混合物323:混合物2+フェナミドン(750(1):50(2))
混合物324:混合物3+フェナミドン(750(1):50(2))
混合物325:CuHPO3+フルアジナム(750(1):100(2))
混合物326:混合物1+フルアジナム(750(1):100(2))
混合物327:混合物2+フルアジナム(750(1):100(2))
混合物328:混合物3+フルアジナム(750(1):100(2))
混合物329:CuHPO3+ジメトモルフ(750(1):100(2))
混合物330:混合物1+ジメトモルフ(750(1):100(2))
混合物331:混合物2+ジメトモルフ(750(1):100(2))
混合物332:混合物3+ジメトモルフ(750(1):100(2))
混合物333:CuHPO3+マンコゼブ(750(1):200(2))
混合物334:混合物1+マンコゼブ(750(1):200(2))
混合物335:混合物2+マンコゼブ(750(1):200(2))
混合物336:混合物3+マンコゼブ(750(1):200(2))
混合物337:CuHPO3+トリルフルアニド(750(1):100(2))
混合物338:混合物1+トリルフルアニド(750(1):100(2))
混合物339:混合物2+トリルフルアニド(750(1):100(2))
混合物340:混合物3+トリルフルアニド(750(1):100(2))
混合物341:CuHPO3+ホルペット(750(1):100(2))
混合物342:混合物1+ホルペット(750(1):100(2))
混合物343:混合物2+ホルペット(750(1):100(2))
混合物344:混合物3+ホルペット(750(1):100(2))
混合物345:CuHPO3+プロパモカルブ(750(1):200(2))
混合物346:混合物1+プロパモカルブ(750(1):200(2))
混合物347:混合物2+プロパモカルブ(750(1):200(2))
混合物348:混合物3+プロパモカルブ(750(1):200(2))
混合物349:CuHPO3+ゾキサミド(750(1):100(2))
混合物350:混合物1+ゾキサミド(750(1):100(2))
混合物351:混合物2+ゾキサミド(750(1):100(2))
混合物352:混合物3+ゾキサミド(750(1):100(2))
混合物353:CuHPO3+シンジェンタ(4)(750(1):15(2))
混合物354:混合物1+シンジェンタ(4)(750(1):15(2))
混合物355:混合物2+シンジェンタ(4)(750(1):15(2))
混合物356:混合物3+シンジェンタ(4)(750(1):15(2))
混合物357:CuHPO3+エタボキサム(750(1):50(2))
混合物358:混合物1+エタボキサム(750(1):50(2))
混合物359:混合物2+エタボキサム(750(1):50(2))
混合物360:混合物3+エタボキサム(750(1):50(2))
混合物361:CuHPO3+サッカリン(750(1):125(2))
混合物362:混合物1+サッカリン(750(1):125(2))
混合物363:混合物2+サッカリン(750(1):125(2))
混合物364:混合物3+サッカリン(750(1):125(2))
*:等価の亜リン酸で表される逆数比
(1):等価の亜リン酸のppmで表される用量
(2):活性成分のppmで表される用量
(3):等価の金属銅のppmで表される用量
(4):殺菌性化合物(32)
【0024】
実施例5
予防性葉投与におけるブドウ上のPlasmopara viticolaの制御における、本発明の目的である殺菌性組成物の効果
表1-2
条件付環境下(20±1℃、70%相対湿度)において、花瓶で成長した栽培品種メルローブドウの葉を、0.3%のtween 20を含有する水溶液に分散される試験下で該混合物により該葉の両面を噴霧することによって処理した。
条件付環境下に7日間滞在させた後、該植物の下部をPlasmopara viticola(1cm3当たり200,000胞子)の胞子の水性懸濁液により感染させた。
該植物を湿度飽和環境下において21℃で菌類の培養期間保持し、この期間(7日間)の終わりに、殺菌活性を100(健康な植物)〜0(完全に感染した植物)の評価パーセンテージスケールで評価した。
【0025】
表1-2に示されているデータから、該混合物の相乗効果を検証することができ、これらは試験される混合物からなり、Limpel式を用いて期待される効果を比較した(“Pesticide Science” (1987), vol. 19, pages 309-315):
E = x + y - (xy /100)
式中:
-Eは、g.xの化合物Xをg.yの化合物Yと混合することによって得られた混合物からの相乗効果の不存在下において期待される殺菌活性である;
-xは、g.xの用量で単独に用いられたときの化合物Xの活性である;
-yは、g.yの用量で単独に用いられたときの化合物Yの活性である。
実験的に見出された殺菌活性がEの値より大きいとき、この活性は相乗作用的であるとみなす。
【0026】
表1
亜リン酸の銅(II)塩(CuHPO3)の混合物(50:50)*の、ブドウの葉投与によるPlasmopara viticolaにおける7日間の予防性活性、これは500ppm**(g.x)で他の亜リン酸金属塩の88(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する
【0027】
表2
サッカリン化合物(化合物番号34)の混合物の、ブドウの葉投与によるPlasmopara viticolaにおける7日間の予防性活性、これは500ppm**(g.x)で1種以上の亜リン酸金属塩の45(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する
【0028】
実施例6
予防性葉投与でジャガイモに関する疫病菌寄生生物の制御における、本発明の目的である殺菌性組成物の効果
表3-6
条件付環境下(20±1℃、70%相対湿度)において、花瓶で成長したPrimura種のジャガイモ類植物の葉を、0.3%のtween 20を含有する水溶液に分散される試験下で該混合物により該葉の両面を噴霧することによって処理した。
条件付環境下に7日間滞在させた後、該植物の下部をPhytophthora infestans(1cm3当たり100,000胞子)の胞子の水性懸濁液により感染させた。
該植物を湿度飽和環境下において18-24℃で菌類の培養期間保持し、この期間(7日間)の終わりに、殺菌活性を100(健康な植物)〜0(完全に感染した植物)の評価パーセンテージスケールで評価した。
表3-6に示されているデータから、該混合物の相乗効果を検証することができ、これらは試験される混合物からなり、Limpel式を用いて期待される効果を比較した
【0029】
表3
亜リン酸の銅(II)塩(CuHPO3)の混合物(50:50)*の、ジャガイモ類の葉投与によるPhytophthora infestansにおける7日間の予防性活性、これは750ppm**で(g.x)が他の亜リン酸金属塩の12(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する
【0030】
表4
化合物IR5885(化合物番号1)の混合物の、ジャガイモ類植物の葉投与によるPhytophthora infestansにおける7日間の予防性活性、これは15ppm(g.x)で1種以上の亜リン酸の金属塩の40(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する
【0031】
表5
化合物IR6141(化合物番号2)の混合物の、ジャガイモ類植物の葉投与によるPhytophthora infestansにおける7日間の予防性活性、これは50ppm(g.x)で1種以上の亜リン酸金属塩の35(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する
【0032】
表6
化合物IR6141(化合物番号2)の混合物のジャガイモ植物の葉投与による、フェニルアラニンに耐性のある菌株のPhytophthora infestansにおける7日間の予防性活性、これは50ppm(g.x)で1種以上の亜リン酸金属塩の5(x)である。

*当量の亜リン酸で表される逆数比
**ppmにおける用量は当量の亜リン酸の量を参照する

【特許請求の範囲】
【請求項1】
亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物からなるか、又は亜リン酸の銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合したもの、及び1種以上の殺菌性化合物を含む混合物からなる、殺菌性組成物。
【請求項2】
亜リン酸の金属塩が、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の塩、アンモニウム塩、又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti又はSeの塩である、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項3】
亜リン酸の金属塩が、一塩基性塩、二塩基性塩、又はいかなる割合でもよいこれらの混合物である、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項4】
該混合物が、10質量%より高くない割合でアルカリ金属をさらに含有する、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項5】
殺菌性化合物が:
(1)IR5885、メチル[S-(R,S)]-[3-(N-イソプロポキシカルボニルバリニル)-アミノ]-3-(4-クロロ-フェニル)プロパノエートの任意の割合のジアステレオ異性体混合物、又は個々にとられる2種のジアステレオ異性体形態S-R又はS-Sの1種に相当するジペプチド化合物;
(2)IR6141、N-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-R-メチルアラニネートに相当する;
(3)サリチル酸(SA)又はその誘導体、例えばアセチルサリチル酸(ASA)、サリチル酸又はアセチルサリチル酸の銅塩;
(4)銅(I)又は銅(II)塩、例えばオキシ塩化銅、水酸化銅、ボルドー混合物、硫酸銅、又は水酸化銅及びオキシ塩化銅の混合物(アイローネ);
(5)N-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-メチルアラニネートに相当するベナラキシル;
(6)N-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-メチルアラニネートに相当するメタラキシル;
(7)N-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-R-メチルアラニネートに相当するメタラキシル-M;
(8)2-メトキシ-N-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)アセト-2',6'-キシリジンに相当するオキサジキシル;
(9)DL-3-[N-クロロアセチル-N-(2,6-キシリル)-アミノ]-γ-ブチロラクトンに相当するオフレース;
(10)O-(1-メチル-エチル)-N-[2-メチル-1-[[[1-(4-メチル-フェニル)-エチル]アミノ]カルボニル]プロピル]カルバメートに相当するイプロバリカルブ;
(11)O-イソプロピル[(S)-1-{[(1R)-1-(6-フルオロ-1,3-ベンゾ-チアゾル-2-イル)エチル]-カルバモイル-2-メチルプロピル}-カルバメートに相当するベンチアバリカルブ-イソプロピル;
(12)1-(2-シアノ-2-メトキシイミノ-アセチル)-3-エチルウレアに相当するシモキサニル;
(13)(E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル-3-メチルメトキシアクリレートに相当するアゾキシストロビン;
(14)N-メチル-(E)-メトキシイミノ-(2-フェノキシフェニル)アセトアミドに相当するメトミノフェン;
(15)メチルN-(2-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イルオキシメチル]-フェニル)-N-メトキシカルバメートに相当するピラクロストロビン;
(16)メチルベンゾ(1,2,3)チアジアゾール-7-チオカルボキシレートに相当するアシベンゾラル-S-メチル;
(17)5-メチル-5-(4-フェノキシフェニル)-3-(フェニルアミノ)オキサゾリジン-2,4-ジオンに相当するファモキサドン;
(18)4-メチル-4-フェニル-1-(フェニルアミノ)-2-メチルチオイミダゾリジン-5-オンに相当するフェナミドン;
(19)2-シアノ-4-クロロ-5-(4-メチルフェニル)-1-(N,Nジメチルアミノスルファモイル)-イミダゾールに相当するシアゾファミド;
(20)3-クロロ-N-(3-クロロ-5-トリフルオロメチル-2-ピリジル)-α-α-α-トリフルオロ-2,6-ジニトロ-p-トルイジンに相当するフルアジナム;
(21)(E,Z)-4-[3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するジメトモルフ;又は(E,Z)-4-[3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するフルモルフ(SYP-L190);
(22)2-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-エチル-α,α,α-トリフルオロ-N-メチル-p-トルアミドに相当するフルメトバー;
(23)1,3-ジシアノ-2,4,5-テトラクロロベンゼンに相当するクロロタロニル;
(24)エチレンビス(ジチオカルバメート)のマンガン及び亜鉛塩に相当するマンコゼブ(ポリマー);
(25)N-ジクロロ-フルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-p-トリルスルファミドに相当するトリルフルアニド;
(26)N-(トリクロロメチル-チオ)フタルイミドに相当するホルペット;
(27)エチル-3-トリクロロメチル-1,2,4-チアジアゾリルエーテルに相当するエトリジアゾール;
(28)5-メチルイソオキサゾール-3-オールに相当するヒメキサゾール;
(29)プロピル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルバメートに相当するプロパモカルブ;
(30)R-3-アミノ酪酸又はRS-3-アミノ酪酸;
(31)ゾキサミド、3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-p-トルアミドに相当する;
(32)2-(4-クロロフェニル)-N-[2-(3-メトキシ-4-プロプ-2-イニルオキシ-フェニル)エチル]-2-プロプ-2-イニルオキシ-アセトアミド;
(33)エタボキサム、(RS)-(α-シアノ-2-チエニル)-4-エチル-2(エチルアミノ)-5-チアゾールカルボキシアミド;
(34)サッカリン、
から選択される、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項6】
亜リン酸の銅(II)塩及び他の亜リン酸の金属塩が、当量の亜リン酸において10/90〜90/10の比で存在する、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項7】
亜リン酸の銅(II)塩及び他の亜リン酸の金属塩が、当量の亜リン酸において50/50の比で存在する、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項8】
活性物質の濃度、亜リン酸の銅(II)塩、他の亜リン酸の金属塩及び/又は殺菌性化合物が0.1〜98質量%、好ましくは0.5〜90質量%である、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項9】
混合物1:CuHPO3+CaHPO3(50:50)
混合物2:CuHPO3+ZnHPO3(50:50)
混合物3:CuHPO3+MnHPO3(50:50)
混合物4:CuHPO3+MnHPO3(66:33)
混合物100:混合物1+IR5885(750(1):15(2))
混合物103:混合物3+IR5885(750(1):15(2))
混合物105:混合物2+IR5885(750(1):15(2))
混合物124:CuHPO3+IR5885(750(1):15(2))
混合物125:CuHPO3+IR6141(750(1):15(2))
混合物126:混合物1+IR6141(750(1):15(2))
混合物129:混合物3+IR6141(750(1):15(2))
混合物131:混合物2+IR6141(750(1):15(2))
混合物143:CuHPO3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物144:混合物1+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物145:混合物3+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物146:混合物2+Cu(SA)(750(1):64(3))
混合物152:CuHPO3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物153:混合物1+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物154:混合物3+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物155:混合物2+Cu(ASA)2(750(1):64(3))
混合物361:CuHPO3+サッカリン(750(1):125(2))
混合物362:混合物1+サッカリン(750(1):125(2))
混合物363:混合物2+サッカリン(750(1):125(2))
混合物364:混合物3+サッカリン(750(1):125(2)):
から選択された混合物からなる、請求項1記載の殺菌性組成物。
【請求項10】
混合物1、混合物2、混合物3及び混合物4から選択された混合物からなる、請求項9記載の殺菌性組成物。
【請求項11】
亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物が、該単独の塩を混合することか、又は該反応混合物における前記塩の共沈によって得られる、請求項1記載の組成物の調製方法。
【請求項12】
該塩の共沈が、亜リン酸塩、例えば亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウムから出発して、水溶液における銅(II)塩及び他の所望の金属塩の混合物による金属カチオンM1の転移によりスキームAに従って行われる、請求項11記載の方法。
スキームA
(p+q)M12HPO3 + pCuX + qM2X1 → CupM2q(HPO3)(p+q) + M12(p+q)XpX1q
式中、M1はナトリウム又はカリウム原子を表し、Xはハロゲン、例えば塩素、臭素、ヨウ素又は硫酸塩基を表し、X1はXと同一の意味を有し、M2はアルカリ土類金属、アンモニウム基又はFe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Se原子を表し;pは0より大きく100より小さい数字であり、qは100-pに等しい。
【請求項13】
亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸のアルカリ金属塩の共沈が、亜リン酸の上記アルカリ塩から出発して、好適な銅(II)塩による金属カチオンの部分転移によりスキームBに従って行われる、請求項11記載の方法。
スキームB
(p+q)M12HPO3 + pCuX → CupM12q(HPO3)(p+q) + M12pXp
式中、M1、X、p及びqは上記の意味を有する。
【請求項14】
活性物質、すなわち、亜リン酸の銅(II)塩、及び他の亜リン酸の金属塩及び/又は殺菌性化合物が、場合によっては界面活性の存在下で、溶剤及び/又は固体希釈剤で希釈又は溶解される、請求項11記載の方法。
【請求項15】
亜リン酸の銅(II)塩及び亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩を含む混合物、又は亜リン酸の銅(II)塩単独又は亜リン酸の少なくとも1種の他の金属塩と混合したもの及び1種以上の殺菌性化合物を含む混合物からなる殺菌性組成物の、植物病原体菌類の制御のための使用。
【請求項16】
植物病原体が:Plasmopara viticola(ブドウ);Phytophtora infestans(トマト、ジャガイモ)Phytophtora nicotianae(タバコ、鑑賞植物);Phytophtora palmivora(カカオ);Phytophtora cinnamomi(パイナップル、柑橘類果実);Phytophtora capsici(コショウ、トマト、カボチャ);Phytophtora cryptogea(トマト、プラム、鑑賞植物);Phytophtora megasperma(鑑賞植物);Phytophtora citri(柑橘類果実);Peronospora tabacina(タバコ);Pseudoperonospora cubensis(カリフラワー、カボチャ);Pseudoperonospora umili(ホップ);Phytophtora cactorum(果樹);Phytophtora destructor(タマネギ);Phytophtora fragarie(イチゴ);Bremia(レタス)である、請求項15記載の使用。
【請求項17】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の殺菌性組成物の投与による、農作物における植物病原体の制御のための方法。
【請求項18】
殺菌性組成物が、1ヘクタール当たりの以下の用量:
- 1,000-4,000gの亜リン酸の塩;
- 5-3,500gの該組成物に存在する(1)〜(34)の各殺菌剤、
を有する、請求項17記載の方法。
【請求項19】
投与が、植物の全ての部分、例えば葉、茎、枝及び根、又は播種前の種自体、植物が成長している土壌で行われる、請求項17記載の方法。
【請求項20】
投与が、防止性、保護性、予防性、全身性、治療性及び根治性治療のために行われる、請求項17記載の方法。

【公表番号】特表2008−542320(P2008−542320A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514007(P2008−514007)
【出願日】平成18年5月29日(2006.5.29)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005157
【国際公開番号】WO2006/128677
【国際公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【出願人】(505431237)イサグロ ソシエタ ペル アチオニ (5)
【Fターム(参考)】