説明

相乗的な抗菌・抗カビ性DDAC組成物

本発明は、植物病原性真菌類に対して植物、果実または種子を保護するための、塩化ジデシルアンモニウム(DDAC)ならびにイマザリル、ボスカリド、フェンヘキサミド、ピリメタニル、チオファネート・メチル、トリフルミゾール、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、ピコキシストロビンおよびピラクロストロビンからなる群から選ばれる収穫後抗菌・抗カビ剤を含んでなる相乗的な抗菌・抗カビ性組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物病原性真菌類に対して植物、果実または種子を保護するための、塩化ジデシルアンモニウム(DDAC)ならびにイマザリル(imazalil)、ボスカリド(boscalid)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、ピリメタニル(pyrimethanil)、チオファネート・メチル(thiophanate−methyl)、トリフルミゾール(triflumizole)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)およびピラクロストロビン(pyraclostrobin)からなる群から選ばれる収穫後抗菌・抗カビ剤(antifungal agent)を含んでなる相乗的な抗菌・抗カビ性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
収穫後抗菌・抗カビ剤、イマザリル、ピリメタニルまたはチアベンダゾールを含んでなる殺菌・殺カビ性組み合わせ物は、例えば、イマザリルとエポキシコナゾールの相乗的組成物を記述している特許文献1およびピリメタニルとイマザリルを含んでなる殺菌・殺カビ性組成物を記述している特許文献2において開示された。特許文献3は、第4級アンモニウム化合物とグアニジニウム成分を含んでなる抗微生物剤として使用するための組成物を開示している。
【特許文献1】WO−99/12422
【特許文献2】WO−03/011030
【特許文献3】WO−98/56366
【発明の開示】
【0003】
当業者によって容易に決定可能な組成物のある広範な限界内において(すなわち、有効成分の一定のそれぞれの割合または量において)、DDAC(これ以降では成分Iと呼ばれる)ならびにイマザリル、ボスカリド、フェンヘキサミド、ピリメタニル、チオファネート・メチル、トリフルミゾール、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、ピコキシストロビンおよびピラクロストロビンからなる群から選ばれる収穫後抗菌・抗カビ剤(これ以降では成分IIと呼ばれる)の組み合わせ物が、植物病原性真菌類の防除(control)において相乗効果、すなわち、植物、果実または種子に及ぼす真菌類の増殖に対する相乗的防除または予防効果を与えることができることが、ここに見い出された。
【0004】
DDAC、成分(I)は、式
【0005】
【化1】

【0006】
によって表されてもよい塩化ジデシルジメチルアンモニウムに対する一般名である。
【0007】
DDACは殺バクテリア性を有し、そして多種の適用領域において:病院、家庭、ダイアリー(diary)、農園および工業領域における使用のための殺菌剤(disinfectant)、消毒剤(sanitizer)および浄化剤(cleaner)として
;クーリングタワーおよび二次油回収のための水処理殺微生物剤として;糸状菌(mould−producing fungi)の侵襲による永久的な汚れに対する織物材料の保護のための殺微生物剤として;および木材変色性真菌類の増殖に対する新鮮な鋸製材の一時的保護のための溶液剤における有効成分として使用される。
【0008】
収穫後殺菌・殺カビ性成分(II)は下記のとおりである:
イマザリル、成分(II−a)は、保護および治癒作用をもつ全身的な殺菌・殺カビ剤であり、そしてキュウリのうどん粉病およびバラの黒星病を含む、果実、野菜および観賞植物における広範な真菌類を防除するために使用される。またイマザリルは、種子のドレッシングとして、そして貯蔵中の腐敗を防除するための柑橘類、バナナおよび他の果実の収穫後処置のために使用される。それは化合物1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(2−プロペニルオキシ)エチル)]−1H−イミダゾールに対する一般名であり、この化合物は式
【0009】
【化2】

【0010】
によって表されてもよい。
【0011】
ボスカリド、成分(II−b)は、果実および野菜類におけるうどん粉病、アルテルナリア(Alternaria)、ボトリチス(Botrytis)、スクレロチニア(Sclerotinia)およびモニリア(Monilia)を防除するために使用される葉の殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0012】
【化3】

【0013】
によって表されてもよい2−クロロ−N−(4’−クロロビフェニル−2−イル)−ニコチンアミドに対する一般名である。
【0014】
フェンヘキサミド、成分(II−c)は、ブドウ、ベリー、核果実、柑橘類、野菜および観賞植物におけるボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)、モニリアおよび関連病原菌を防除するために使用される葉の殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0015】
【化4】

【0016】
によって表されてもよい2’,3’−ジクロロ−4’−ヒドロキシ−1−メチルシクロヘキサンカルボキシアニリドに対する一般名である。
【0017】
ピリメタニル、成分(II−d)は、保護および治癒作用をもつ殺菌・殺カビ剤であり、そしてブドウ樹、果実、野菜および観賞植物における灰色カビ病を防除するために使用される。該成分(ii−d)は、4,6−ジメチル−N−フェニル−2−ピリミジンアミンに対する一般名であり、これは、式
【0018】
【化5】

【0019】
によって表されてもよい。
【0020】
チオファネート・メチル、成分(II−e)は、保護および治癒作用をもつ全身的殺菌・殺カビ剤であり、そして収穫後処置および種子処置において広範な種類の真菌類病原菌に対して使用される。それは、式
【0021】
【化6】

【0022】
によって表されてもよい4,4’−(o−フェニレン)ビス(3−チオアロファネート)に対する一般名である。
【0023】
トリフルミゾール、成分(II−f)は、(E)−4−クロロ−α、α、α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−プロポキシエチリデン)−o−トルイジンに対する一般名であり、これは式
【0024】
【化7】

【0025】
によって表されてもよい。
【0026】
トリフルミゾールは、囲まれた商業構造物、例えば温室、遮蔽ハウスおよび内部造園物において成長させられる観賞植物における病気を防除するための土壌ドレンチ(drench)剤、葉への噴霧剤としてまたはケミゲーション(chemigation)を通して使用される予防用殺菌・殺カビ剤である。
【0027】
アゾキシストロビン、成分(II−g)は、穀類、野菜および果実における病気防除のための予防、治癒、根絶(eradicant)、経葉片(translaminal)および全身特性をもつ殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0028】
【化8】

【0029】
によって表されてもよいメチル(E)−2−[2−[6−(2−シアノ−フェノキシ)ピリミジン−4−イルオキシ]フェニル]−3−メトキシアクリレートに対する一般名である。
【0030】
ジモキシストロビン、成分(II−h)は、穀類、野菜および果実における病気防除のための予防、治癒および経葉片特性をもつ殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0031】
【化9】

【0032】
によって表されてもよい(E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−[α−(2,5−キシリルオキシ)−o−トリル]アセトアミドに対する一般名である。
【0033】
ピコキシストロビン、成分(II−i)は、穀類、野菜および果実における病気防除のための予防および治癒特性をもつ殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0034】
【化10】

【0035】
によって表されてもよいメチル(E)−3−メトキシ−2−[2−(6−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ−メチル)フェニル]アクリレートに対する一般名である。
【0036】
ピラクロストロビン、成分(II−j)は、穀類、野菜および果実における病気防除のための予防、治癒および経葉片特性をもつ殺菌・殺カビ剤である。それは、式
【0037】
【化11】

【0038】
によって表されてもよいメチルN−(2−[1−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾル−3−イルオキシメチル]フェニル](N−メトキシ)カルバメートに対する一般名である。
【0039】
収穫後抗菌・抗カビ剤イマザリル(II−a)、ボスカリド(II−b)、フェンヘキサミド(II−c)、ピリメタニル(II−d)、チオファネート・メチル(II−e)、トリフルミゾール(II−f)、アゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)およびピラクロストロビン(II−j)は、それらの遊離塩基形態において、または酸付加塩の形態において存在してもよく、後者は、この塩基形態と適当な酸との反応によって得られる。適当な酸は、例えば、無機酸、例えばハロゲン化水素酸、すなわちフッ化水素酸、塩化水素酸、臭化水素酸およびヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホスフィン酸など;または有機酸、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、2−ヒドロキシプロパン酸、2−オキソプロパン酸、エタン二酸、プロパン二酸、ブタン二酸、(Z)−2−ブタン二酸、(E)−2−ブタン二酸、2−ヒドロキシブタン二酸、2,3−ジヒドロキシ−ブタン二酸、2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパントリカルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、2−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸、などの酸を包含する。
【0040】
イマザリル(II−a)の特定の塩形態は硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、硝酸塩または亜リン酸塩である。
【0041】
ピリメタニル(II−d)の特定の塩形態はオレイン酸ピリメタニルである。ピリメタニルの他の塩、マロン酸塩、フタル酸塩などは、WO−97/40682,page3において化合物(2)〜(13)として記述されている。
【0042】
本発明による組成物における使用のための成分(I)および(II)は、好ましくは、それらが意図される植物病原性真菌類の管理プログラムを安全に制御するためには、実質的に純粋な形態において存在しなければならない、すなわち、それらの製造および/または取り扱い工程からもたらされる化学的不純物(例えば共生成物または残留溶媒)を含有しない。本明細書で使用されるような用語「実質的に純粋な」は、当該技術分野において慣用の方法、例えば高速液体クロマトグラフィーまたは光学的方法によって決定されるように、少なくとも約96%、好ましくは少なくとも98%、より好ましくは少なくとも99%の純度を意味する。
【0043】
イマザリル(II−a)は1個の不斉炭素原子を有し、したがって、両鏡像異性体の混合物、特にラセミ混合物の形態、または実質的に純粋な(R)−もしくは(S)−鏡像異性体の形態における具体的な組成物で使用されてもよい。本明細書で使用されるような用語「実質的に純粋な」は、当該技術分野において慣用の方法、例えば高速液体クロマトグラフィーまたは光学的方法によって決定されるように、少なくとも約96%、好ましくは少なくとも98%、より好ましくは少なくとも99%の純度を意味する。
【0044】
本発明の組成物は、広範な種類の植物病原性真菌類に対して活性がある。そのような真菌類の例は、子のう菌類(Ascomycetes)(例えば、ベンツリア(Venturia)、ポドスフェラ(Podosphaera)、エリシフェ(Erysiphe)、モニリニア(Monilinia)、ウンシヌラ(Uncinula)、オーレオバシヂウム(Aureobacidium)、スクレロホーマ(Sclerophoma));担子菌類(Basidiomycetes)(例えば、ヘミレイア(Hemileia)、リゾクトニア(Rhizoctonia)、プシニア(Puccinia)、コニオホラ(Coniophora)、セルプラ(Serpula)、ポリア(Poria)、ウロミセス(Uromyces)、グロエオフィラム(Gloeophyllum)、レンチナス(Lentinus)、コリオラス(Coriolus)、イルペックス(Irpex));不完全菌類(例えば、ボトリチス(Botrytis)、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)、リンコスポリウム(Rhynchosporium)、フサリウム(Fusarium)、セプトリア(Septoria)、セルコスポラ(Cercospora)、アルテルナリア(Alternaria)、ピリクラリア(Pyricularia)、ペニシリウム(Penicillium)、ゲオトリカム(Geotrichum)を指名してもよい。
【0045】
具体的な組成物における成分(I)と成分(II)の1種の相対的割合は、有効成分として成分(I)単独または成分(II)の1種単独を含む組成物に比較した場合、真菌類、特に植物、果実および種子の病原菌に対して予期せぬ相乗的効力をもたらすそれらの割合である。当業者には容易に理解されるように、該相乗的効力は、効力が測定される真菌類の種類および処置される被検体に応じて、組成物における成分(I)と(II)の種々の割合内で得ることができる。本出願の教示に基づいて、そのような組成物の相乗的または可能性のある(特定の真菌類に適用される成分(I)と(II)のある割合について)非相乗的効力の決定は、当業者の日常的作業内に十分はいる。しかしながら、一般法則として、ほとんどの真菌類では、活性組成物における成分(I)対成分(II)の量の適当な重量比は、1:100〜10:1、より好ましくは1:50〜2:1の範囲であるべきである。
【0046】
本発明による組成物における各有効成分の量は、相乗的な殺菌・殺カビ効果が得られるように存在することができる。特に、本発明の組成物は10〜1.000mg/lの範囲で成分(I)を含有することを考えている。成分(II)は、選ばれた成分(II)の比活性に応じて10〜1.000mg/lの範囲の量において存在する。例えば、成分(II−a)、すなわちイマザリルは、10〜1.000mg/lの範囲、より好ましくは500mg/lで存在する。
【0047】
本発明による組成物は、相乗的抗菌・抗カビ効果を与えるようなそれぞれの割合において、成分(I)としてDDACならびに成分(II)として、イマザリル(II−a)、ボスカリド(II−b)、フェンヘキサミド(II−c)、ピリメタニル(II−d)、チオファネート・メチル(II−e)、トリフルミゾール(II−f)、アゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)およびピラクロストロビン(II−j)からなる群から選ばれる収穫後抗菌・抗カビ剤、および1種以上の許容できる担体を含有する。
【0048】
これらの担体は、成分(I)および(II)の組成物がこれと一緒に調合されて、例えば、該組成物を溶解、分散または拡散することによって、処置される場所へのその適用/散布を容易にし、そして/またはその抗菌・抗カビ効力を損なうことなくその貯蔵、輸送または取り扱いを容易にする、すべての材料または物質である。該許容できる担体は、固体もしくは液体または圧縮されて液体を形成した気体であってもよい、すなわち、本発明の組成物は、適当には、濃縮剤、乳剤、乳化濃縮剤、油混和性懸濁濃縮剤、油混和性液剤
、水溶性濃縮剤、水溶剤、粒剤、ダスト剤、噴霧剤、エアゾル剤、ペレット剤または粉剤として使用することができる。
【0049】
多くの例では、使用される殺菌・殺カビ性組成物は、濃縮剤、例えば、乳化濃縮剤、懸濁濃縮剤または水溶性濃縮剤から、水性または有機溶媒により希釈することによって直接得ることができ、そのような濃縮剤は、本発明の定義で使用されるような用語組成物では、変換されることを意図している。そのような濃縮剤は、使用直前に噴霧タンクにおいて即時使用混合液に希釈することができる。好ましくは、本発明の組成物は、成分(I)と(II)の組み合わせ物の約0.01〜95重量%を含有すべきである。より好ましくは、この範囲は0.1〜90重量%である。もっとも好ましくは、以下にさらに詳細に説明されるように、特定の適用目的のために選ばれる調合物の種類に応じて、この範囲は1〜80重量%である。
【0050】
乳化濃縮剤は、水に希釈後に乳剤として適用される成分(I)と(II)の液状均質調合物である。懸濁濃縮剤は、使用前に水による希釈を意図している流体における有効成分の安定な懸濁液である。水溶性濃縮剤は、水に希釈後に有効成分の真の溶液として適用される液状均質調合物である。
【0051】
本発明の組成物はまた、例えば、果実、特に柑橘類果実のカバーまたはコーティングとして使用するためのワックス剤として調合されてもよい。
【0052】
本発明による殺菌・殺カビ性組成物は、植物、果実および種子を保護するために有利な治療、予防および抗胞子形成性の殺菌・殺カビ活性を保持する。本混合物は、植物または植物の一部分、例えば果実、果樹の花、草花、茎葉、幹、根、切り枝、植物の塊茎、または微生物によって感染、損傷もしくは破滅される栽培植物を保護するために使用することができ、それによって植物の後期の成長部分がそのような微生物に対して保護される。
【0053】
本発明による成分(I)と(II)の組み合わせ物が使用できる広範な種類の栽培植物の例として、例えば、穀類、例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、コメ、モロコシなど;ビート類、例えば砂糖ビートおよび飼料ビート;梨果および核果実およびベリー類、例えばリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリー;マメ科の植物、例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ、ダイズ;油質の植物、例えばナタネ、カラシ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココヤシ、ひまし油植物、ココア、ナンキンマメ;ウリ科の植物、例えばカボチャ、ピクルス用キュウリ、メロン、キュウリ、スカッシュ;繊維植物、例えばワタ、アマ、タイマ、ジュート;柑橘類果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;野菜類、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、アブラナ科のキャベツおよびカブ、ニンジン、タマネギ、トマト、ポテト、ホットおよびスイートペッパー;ゲッケイジュ様植物、例えばアボカド、シナモン、クスノキ;またはトウモロコシ、タバコ、ナッツ類、コーヒー、サトウキビ、チャ、ブドウ、ホップ、バナナ、ゴムの木のような植物、ならびに観賞植物、例えば草花、潅木、落葉樹および常緑樹、例えばコニファーを指名してもよい。栽培植物のこの列挙は、本発明を具体的に説明する目的により記述されるものであって、それに限定するものではない。
【0054】
本発明の抗菌・抗カビ性組成物を投与する特定の方式は、植物の地上部分、特に、その葉への投与である(葉・適用)。多数の適用法および投与用量が、使用される(causative)作用物の寿命の生物学的および気候的条件にしたがって選ばれる。しかしながらまた、抗菌・抗カビ性組成物は、植物の場所が液状組成物により噴霧されるか、または組成物が固形調合物において、例えば、粒剤の形態で土壌に付加される場合(土壌適用)には、土壌に適用され、そして根系をとおして植物中に取り入れられてもよい。
【0055】
本発明の抗菌・抗カビ性組成物は、果実、特に柑橘類果実の収穫後の処置において有用である。後者の場合、果実は液状調合物で噴霧されるか、またはその中に浸漬もしくはびしょ濡れに(ドレンチ(drench))されるか、あるいは果実はロウ状組成物によりコートされてもよい。後者のロウ状組成物は、便利には、懸濁濃縮剤を適当なロウと十分に混合することによって調製される。噴霧、浸漬またはドレンチ適用のための調合物は、水性媒質によって、濃縮剤、例えば乳化濃縮剤、懸濁濃縮剤または水溶液剤を希釈することにより調製されてもよい。そのような濃縮剤は、多くの場合、有効成分、分散もしくは懸濁化剤(界面活性剤)、濃厚化剤、少量の有機溶媒、湿潤剤、場合によっては若干の凍結防止剤および水からなる。
【0056】
本発明の殺菌・殺カビ性組成物は、また、真菌類に対して種子を保護するために使用されてもよい。その実施のために、本殺菌・殺カビ性組成物が種子にコートされてもよく、この場合、種子粒は、有効成分の液状組成物により連続的にドレンチされるか、または予め組み合わされた組成物によりコートされる。
【0057】
成分(I)と(II)の組み合わせ物は、好ましくは、両該成分が緊密に混合されている組成物の形態において適用されて、保護されるべき材料に確実に同時に投与される。両成分(I)と(II)の投与または適用は、また、「連続−組み合わせ」投与または適用であってもよい、すなわち、成分(I)および成分(II)が、それらが処置される場所において必然的に一緒に混合されるようになる方法で同じ場所に、交互にまたは連続的に投与または適用される。すなわち、このことは、連続的投与または適用が短時間内、例えば、24時間未満、好ましくは12時間未満内に起きる場合に達成されるであろう。この交互の方法は、例えば、活性成分(I)を含んでなる調合物を装填された少なくとも1個の容器および活性成分(II)を含んでなる調合物を装填された少なくとも1個の容器を含有する適当な単一包装物を用いることによって実施できる。したがって、また本発明は、同時または連続使用のための組み合わせ物としての、
−(a)成分(I)(すなわち、DDAC)を含んでなる組成物および
−(b)イマザリル(II−a)、ボスカリド(II−b)、フェンヘキサミド(II−c)、ピリメタニル(II−d)、チオファネート・メチル(II−e)、トリフルミゾール(II−f)、アゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)およびピラクロストロビン(II−j)から選ばれる、成分(II)を含んでなる組成物:
を含有する生産物であって、該組成物(a)および(b)が、植物病原性真菌類に対して相乗効果を与えるようなそれぞれの割合で存在する、生産物を包含する。そのような生産物は、各容器が成分(I)または成分(II)の1種を、好ましくは調合された形態物において含有する別々の容器を含んでなる適当な包装物からなってもよい。そのような調合された形態物は、一般に、両有効成分を含有する調合物について記述されたような同じ組成を有する。
【0058】
本発明の組成物において使用するための適当な担体および補助剤は、固体または液体であってもよく、そして調合物の技術分野において既知の適当な物質、例えば、天然または再生鉱物物質、溶媒、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、固着剤、増粘剤、結合剤、肥料または凍結防止剤に対応する。
【0059】
両前記成分(I)および(II)とは別に、本発明による組成物は、他の有効成分、例えば、他の殺微生物剤、特に殺菌・殺カビ剤、およびまた殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤および肥料をさらに含有してもよい。
【0060】
成分(I)および(II)は、未改変形態において、または、好ましくは、調合物の技
術分野において慣用的に用いられる補助剤と一緒に使用される。したがって、それらは、技術的に既知の手順にしたがって乳化可能な濃縮剤、直接に噴霧または希釈可能な水溶液剤、希釈乳剤、水和剤、水溶剤、ダスト剤、粒剤、およびまた例えばポリマー物質におけるカプセル剤に調合される。組成物の特性によって、適用の方法、例えば、散布(spraying)、噴霧(atomizing)、粉剤散布(dusting)、ばらまき(scattering)または散水(pouring)は、意図する目的および現行の環境にしたがって選ばれる。
【0061】
有効成分および適当であれば固形または液状補助剤を含んでなる調合物、すなわち組成物、調製物または混合物は、既知の方式、例えば、有効成分を増量剤、例えば溶媒、固形担体および適当であれば界面活性化合物(界面活性剤)とともに均質に混合および/または粉砕することによって製造される。
【0062】
適当な溶媒は、芳香族炭化水素、好ましくは8〜12個の炭素原子を含有する留分、例えば、ジメチルベンゼン混合物または置換ナフタレン、フタル酸エステル、例えばフタル酸ジブチルまたはフタル酸ジオクチル、脂肪族または脂環式炭化水素、例えばシクロヘキサンまたはパラフィン、アルコールおよびグリコールおよびそれらのエーテルおよびエステル、例えばエタノール、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテル、ケトン、例えばシクロヘキサノン、強い極性溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドまたはジメチルホルムアミド、ならびに植物油またはエポキシ化植物油、例えばエポキシ化ヤシ油またはダイズ油;または水である。
【0063】
例えば、ダスト剤および散布可能な粉剤に使用される固形担体は、通常は、天然鉱物賦形剤。例えば方解石、タルカム、カオリン、モンモリロナイトまたはアタパルジャイトである。物理的性質を改良するために、また、高度に分散性のケイ酸または高度に分散性の吸収性ポリマーを添加することも可能である。適当な造粒吸収性担体は、多孔性タイプ、例えば軽石、粉砕レンガ、セピオライトまたはベントナイトであり;そして適当な非吸収性担体は、方解石または砂のような材料である。さらに、非常に多数の予め造粒された無機または有機天然物材料が使用されてもよい、例えば、特にドロマイトまたは粉砕された植物残渣。
【0064】
本発明の組成物において使用される適当な界面活性化合物は、良好な乳化、分散および湿潤化特性を有する非イオン性、陽イオン性および/または陰イオン性界面活性剤である。用語「界面活性剤」はまた、界面活性剤の混合物を含むと理解できる。
【0065】
本発明の組成物に使用するための適当な担体および補助剤は、固体または液体であってもよく、そして植物またはその場所を処置するため、または植物生産物を処置するため、特に木材を処置するための調合物の製造のための技術分野において既知の適当な物質、例えば、天然または再生鉱物物質、溶媒、分散剤、界面活性剤、湿潤剤、固着剤、増粘剤、結合剤、肥料、凍結防止剤、忌避剤、着色添加物、腐食抑制剤、撥水剤、乾燥剤、UV−安定剤および他の有効成分に対応する。
【0066】
適当な陰イオン性界面活性剤は、両水溶性石けんおよび水溶性合成界面活性化合物であってもよい。
【0067】
適当な石けんは、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または非置換もしくは置換アンモニウム塩、例えば、オレイン酸もしくはステアリン酸の、または例えばヤシ油もしくは牛脂から得ることができる天然脂肪酸混合物のナトリウムもしくはカリウム塩である。さらに、脂肪酸メチルタウリン塩が挙げられてもよい。
【0068】
しかしながら、よりしばしば、いわゆる合成界面活性剤、特に脂肪スルホネート(fatty sulfonate)、脂肪スルフェート、スルホン化ベンズイミダゾール誘導体またはアルキルアリルスルホネートが使用される。脂肪スルホネートまたはスルフェートは通常、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または非置換もしくは置換アンモニウム塩の形態で存在し、そして8〜22個の炭素原子を有するアルキル基を含有し、該アルキルはまたアシル基から得られる基を含有する、例えばリグノスルホン酸の、ドデシルスルフェートの、または天然脂肪酸から得られる脂肪アルコールスルフェートの混合物のナトリウムもしくはカルシウム塩。またこれらの化合物は、脂肪アルコール/エチレンオキシド付加物の硫酸エステルおよびスルホン酸の塩を含有する。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、好ましくは、2個のスルホン酸基および8〜22個の炭素原子を含有する1個の脂肪酸基を含有する。アルキルアリールスルホネートの例は、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレン−スルホン酸、またはナフタレン−スルホン酸/ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム、カルシウムまたはトリエタノールアミン塩である。また、対応する燐酸塩、例えば、p−ノニルフェノールのエチレンオキシド4〜14モルとの付加物のリン酸エステルの塩、またはリン脂質が適当である。
【0069】
非イオン性界面活性剤は、好ましくは、脂肪族またはシクロ脂肪族(cycloaliphatic)アルコール、または飽和もしくは不飽和脂肪酸およびアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体であって、該誘導体は、3〜10個のグリコールエーテル基および(脂肪族)炭化水素部分に8〜20個の炭素原子とアルキルフェノールのアルキル部分に6〜18個の炭素原子を含有する。
【0070】
さらに適当な非イオン性界面活性剤は、ポリエチレンオキシドと、アルキル鎖に1〜10個の炭素原子を含有するポリプロピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコールとの水溶性付加物であり、この付加物は20〜250個のエチレングリコールエーテル基および10〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含有する。これらの化合物は、通常、1プロピレングリコール単位当たり1〜5のエチレングリコール単位を含有する。
【0071】
非イオン性界面活性剤の代表的な例は、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ヒマシ油ポリグリコールエーテル、ポリプロピレン/ポリエチレンオキシド付加物、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコールおよびオクチルフェノキシポリエトキシ−エタノールである。ポリエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、例えばポリオキシエチレンソルビタントリオレエートはまた適当な非イオン性界面活性剤である。
【0072】
有効成分の適用を改善し、そして用量を軽減するために有用な特に有利な添加物は、セファリンもしくはレシチン類の天然(動物もしくは植物性)または合成リン脂質、例えば、ホスファチジル−エタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセリン、リソレシチンまたはカルジオリピンである。そのようなリン脂質は、動物もしくは植物細胞、特に脳−、心臓−または肝臓組織、卵黄または大豆から得られてもよい。適当なそのようなリン脂質は、例えば、ホスファチジルコリン混合物である。合成リン脂質は、例えば、ジオクタニルホスファチジルコリンおよびジパルミトイルホスファチジルコリンである。
【実施例】
【0073】
実験部分
実験1:浸漬による治療処置
試験水溶液を、DDAC(I)の10μg/ml、100μg/mlおよび1000μg/ml;イマザリル(II−a)の500μg/mlの濃縮液により調製した。これら
の試験水溶液を使用して、それぞれ(I)の1000μg/mlと(II−a)の500μg/ml、(I)の100μg/mlと(II−a)の500μg/mlおよび(I)の10μg/mlと(II−a)の500μg/mlの濃度をもつ、成分(I)と成分(II−a)を含んでなる混合液を調製した。
【0074】
レモンを、ペニシリウム・ディジタツム(Penicillium digitatum)の10cfu/mlを含有する胞子懸濁液中に浸漬した10mm直径のコルクボーラーを用いて人工的に植菌した。レモンを24時間後に試験水溶液の1つに30秒間沈めることによって処置した。
【0075】
処置および未処置のレモンを20℃において暗所で14日間培養した。培養期間後に、カビ増殖の直径を測定し、そして対照に対する有効性%(増殖阻止)を計算した。カビの増殖は、10mmの直径の接種リングの周辺部と侵襲された帯の周辺部との間の距離(mm)を測定して定量した。
【0076】
可能な相乗作用は、Limpelの式(Richter,D.L.,Pestic.Sci.1987,19:309−315):
=X+Y−[(X.Y)/100]
[式中、Eは期待された付加的応答または算出された活性であり、Xは、成分Aが単独で適用された場合に観察された%対照であり、そしてYは、成分Bが単独で適用された場合に観察された%対照である]
を用いて検討された。相乗作用は、両成分の組み合わせ物の観察された効果または測定された活性が、対応するE値を越えていた場合に起きると考えられた。
【0077】
【表1】

【0078】
実験2:毒物プレートアッセイ
カビの増殖に対する活性を毒物プレートアッセイにより決定した。保存溶液(ジメチルスルホキシド中500ppmの濃度において、いずれかDDAC、ボスカリド、フェンヘキサミド、ピリメタニル、チオファネート・メチル、トリフルミゾール、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、ピコキシストロビンまたはピラクロストロビンを含有する)の計算量を24穴プレート中にピペットで注入して、培養基と混合した場合に12段階の0.21〜5ppmの範囲の最終試験濃度に達するようにした。これらの培養基は、ピリメタニルが試験物質として使用される場合はグルコース寒天(GA)(1リットル脱イオ
ン水中、10gグルコース、1.5gKHPO、2gKHSO、1g(NHSO、0.5gMgSOおよび12.5g寒天)またはその他のすべての試験物質についてはポテト・デキストローズ寒天(PDA)(1リットル脱イオン水中、4gポテト・インフュージョン(infusion)、20gbactoデキストローズおよび15gbacto寒天)のいずれかであった。培養基に胞子/菌糸懸濁液の2μlを接種した。24穴プレートを温度22℃および相対湿度75%において暗所に維持し、1週間後カビの増殖を評価した。
【0079】
毒物プレートアッセイには次の真菌種を使用した:
ペニシリウム・ディジタツム(Penicillium digitatum)菌株Sas(デメチラーゼ阻害性殺菌・殺カビ剤に感受性)、ペニシリウム・ディジタツム菌株LDW930223(デメチラーゼ阻害性殺菌・殺カビ剤に低感受性)、ペニシリウム・イタリクム(Penicillium italicum)菌株H−17(デメチラーゼ阻害性殺菌・殺カビ剤に低感受性)、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)菌株BC03019、ゲオトリカム・カンジダム(Geotrichum candidum)またはグロエオスポリウム・アルブム(Gloeosporium album)菌株A18。
【0080】
肉眼的に増殖を阻止するのに十分な各試験化合物または試験化合物の混合物の最低濃度(ppm)を最小阻止濃度(MIC)として採用した。カビの増殖を観察しなかった場合、表2では、略号「ng」を使用した。相乗作用は、von Kullら(F.C.Kull,P.C.Eismann,H.D.Sylvestrowicz,R.L.Mayer,1961,Applied Microbiology 9:538−541)によって記述されたSynergy Index法を用いて算出された。
【0081】
相乗作用指数(SI)=(x/m)+(y/n)
−mおよびnは、単独で適用された場合の、それぞれ試験物質1および2のMIC値であり、
−xおよびyは、また、カビ増殖の完全な阻止を惹起する混合物における試験物質1および2のそれぞれの量である、すなわちxとyは、[混合物中、それぞれ試験物質1および2の量(例えば、0.8と0.2、0.66と0.33・・・・)]X[混合物のMIC値]に等しい。相乗作用指数が1に等しければ、組み合わせ物は付加効果を示している。1以下の結果は組み合わせ物の相乗効果を示している。
【0082】
化合物のMIC値が5を超える場合(最高試験濃度)、6.66がMIC値として使用されて(用量範囲において1段階高い)、可能な相乗作用指数(SI)の計算を行った。
【0083】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
相乗的な抗菌・抗カビ効果を与えるような、それぞれの割合において、成分(I)、DDACならびにイマザリル(II−a)、ボスカリド(II−b)、フェンヘキサミド(II−c)、ピリメタニル(II−d)、チオファネート・メチル(II−e)、トリフルミゾール(II−f)、アゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)およびピラクロストロビン(II−j)からなる群から選ばれる収穫後抗菌・抗カビ性成分(II)、および担体を含んでなる組成物。
【請求項2】
成分(II)がイマザリル(II−a)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
成分(II)がボスカリド(II−b)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
成分(II)がフェンヘキサミド(II−c)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
成分(II)がピリメタニル(II−d)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
成分(II)がチオファネート・メチル(II−e)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
成分(II)がトリフルミゾール(II−f)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
成分(II)がアゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)またはピラクロストロビン(II−j)である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
成分(I)対成分(II)の重量比が1:100〜10:1の範囲である、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
成分(I)の量が10〜1.000mg/lの範囲で存在し、そして成分(II)の量が10〜1.000mg/lの範囲で存在する、請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
真菌類に対して、植物もしくはその場所、果実、または種子を保護するための、請求項1〜10のいずれかにおいて定義される組成物の使用。
【請求項12】
使用が果実の収穫後の処置である、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
成分(I)および成分(II)の1種が担体と緊密に混合されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の相乗的組成物を製造する方法。
【請求項14】
同時または連続使用のための組み合わせ物としての、
(a)成分(I)、DDACを含んでなる組成物;および
(b)イマザリル(II−a)、ボスカリド(II−b)、フェンヘキサミド(II−c)、ピリメタニル(II−d)、チオファネート・メチル(II−e)、トリフルミゾール(II−f)、アゾキシストロビン(II−g)、ジモキシストロビン(II−h)、ピコキシストロビン(II−i)およびピラクロストロビン(II−j)から選ばれる、収穫後殺菌・殺カビ剤である成分(II)を含んでなる組成物:
を含有する生産物であって、該組成物(a)および(b)が、相乗的殺菌・殺カビ効果を与えるようなそれぞれの割合で存在する、生産物。

【公表番号】特表2007−523898(P2007−523898A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551851(P2006−551851)
【出願日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【国際出願番号】PCT/EP2005/050463
【国際公開番号】WO2005/074684
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】