説明

相性判断機能付きカラオケ装置

【課題】複数人の唄い手で歌った場合に複数人の協調性や息の合い具合などの相性を判断し、判断結果を得点や文字,絵などで表示することができる相性判断機能付きカラオケ装置を提供する。
【解決手段】カラオケ装置本体15は、選曲された曲を演奏するとともにTVモニタ12上に背景画および歌詞テロップを表示する。それぞれの唄い手23,24から入力される音声の特徴部分であるピッチ・リズムおよび音量を抽出し、両者間のこれらの波形がどの程度合っているかによって相性判断を行い、相性の適宜を示す内容がTVモニタ12に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケを例えばデュエットで歌うときに両者の声の特徴,歌い方の特徴などから2人の協調性や息の合い具合などの相性を判断し表示する機能を有するカラオケ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
唄い手の歌唱力を採点する機能を搭載したカラオケ装置が従来より存在し、デュエット曲を複数人で歌う場合、それを採点するものが提案されている。
特許文献1はデュエット曲を採点できる機能を持ったカラオケ装置である。
この提案は、従前は複数のマイクロホンから入力される歌唱音声を混合した信号をボーカルパートのリファレンスと比較して行っているため、各個人の歌唱音声について正当な評価ができないという欠点を解決することを目的とたもので、その特徴は各個人の歌唱音声について正当な評価をし正確な採点結果を得ることができるようにしたものである。
【特許文献1】特開2000−330580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがってデュエット歌唱を採点できる従来のカラオケ装置では、2人の平均的な結果を採点評価したり、各個人がガイドメロディに対しどれだけ忠実に歌ったか個別に評価したりするもので、2人の歌唱力の総合評価や各個人について上手,下手などを判断するものであった。従来のデュエット歌唱を採点する方法は、2人のコンビネーションは重要ではなく、また2人の歌唱が息が合っていたとしても総合の歌唱力や個別の歌唱力について点数を採点しているため、採点内容が判りづらく、盛り上がりに欠けるものであった。
【0004】
なお、相性に注目した場合、血液型,星座などを入力して相性を占う機能をもったカラオケ装置は存在するが、これは血液型,星座によるものであり、歌の相性についてのものではない。
本発明は上記状況に鑑みなしたもので、その目的は、複数人の唄い手で歌った場合に複数人の協調性や息の合い具合などの相性を判断し、判断結果を得点や文字,絵などで表示することができる相性判断機能付きカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、2以上の唄い手の音声をそれぞれ入力するための音声入力手段と、楽曲を演奏する楽曲演奏制御手段と、前記楽曲のメロディに従って前記音声入力手段から入力される2以上の唄い手間の音声のピッチ・リズムの差とともにそれぞれの唄い手の音量を測定するピッチ・リズム差および音量測定手段と、前記各唄い手間の音声のピッチ・リズム差をそれぞれ所定の値と比較し、かつ各唄い手でそれぞれ測定された音量の差により、2人以上の唄い手の相性を判断する相性判断手段と、前記相性判断手段による判断結果を一曲または特定の演奏範囲について採点する採点手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記ピッチ・リズム差および音量測定手段は、さらに、前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズムの差を測定し、前記相性判断手段は、さらに、前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズム差をそれぞれ所定の値と比較することを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1記載の発明において前記相性判断手段は、2人以上の唄い手が入力した音声間のピッチ・リズム差および音量の差を所定の時間毎に得、前記ピッチ・リズム差と音量の差がそれぞれ一致と認められる範囲であるとき、所定の時間毎にそれぞれ+1をカウントするカウント手段を有し、前記採点手段は、前記カウント手段によるカウント値を集計し、その集計値を得点として採点するか、文字または絵で結果を表示することを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項2記載の発明において前記相性判断手段は、2人以上の唄い手が入力した音声間のピッチ・リズム差および前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズム差ならびに音量の差を所定の時間毎に得、前記ピッチ・リズム差と音量の差がそれぞれ一致と認められる範囲であるとき、所定の時間毎にそれぞれ+1をカウントするカウント手段を有し、前記採点手段は、前記カウント手段によるカウント値を集計し、その集計値を得点として採点するか、文字または絵で結果を表示することを特徴とする。
本発明の請求項5は、請求項1,2,3または4記載の発明において前記相性判断手段は、前記相性診断中、相性が一致したと認めれてカウントが加算された位置または相性が一致せずカウントされない位置で、画面上に相性が合っていることを意味する文字もしくは絵または相性が合っていないことを意味する文字もしくは絵を表示する表示制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、採点などのように絶対的な評価ではなく、例えば2人の特徴の関連を分析・判断し、お互いの協調性や息の合い具合の評価を行うことができる。2人の歌い方の関連がポイントなため、デュエットで重要なコミュニケーションを取りながら歌う機会を増やすことができ、歌唱力の上手,下手に関わらずに楽しむことを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による相性判断デュエット機能付きカラオケ装置の概略を示す図である。
唄い手23および24がデュエットで、それぞれマイク14aおよび14bを所持して楽曲の伴奏によって歌を唄っており、その歌声はスピーカ13より出力されている。カラオケ装置本体15はTVモニタ12に背景画像21とともに歌詞テロップ22を送出しており、背景画像21および歌詞テロップ22がTVモニタ12に表示されている。
カラオケ装置本体15ではぞれぞれの唄い手から入力される音声の特徴部分であるピッチ・リズムおよび音量を抽出し、両者間のこれらの波形がどの程度合っているかによって相性診断を行い、診断内容をTVモニタ12に表示する。
【0008】
図2は、本発明による相性判断デュエット機能付きカラオケ装置の回路の実施の形態を示すブロック図、図3はCPUの機能ブロックを説明するための図である。
カラオケ装置本体15は前面に操作部20を有しTVモニタ(CRT)12,スピーカ13およびマイク14a,14bに接続されている。本体15の内部回路は、CPU1,ワークRAM2,ビデオRAM3,VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)4,DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)5,音素データ格納部6,D/Aコンバータ7,A/Dコンバータ8,HDDコントローラ9,HDD10およびシステムバス11より構成されている。
【0009】
マイク14aおよび14bから入力される唄い手の音声はA/Dコンバータ8でディジタル音声信号に変換される。DSP5は楽曲データをディジタル楽曲波形信号に再生し、効果などを加えてD/Aコンバータ7に送出するとともにマイク14aおよび14bからのディジタル音声信号にエコーなどの効果を付けてD/Aコンバータ7に送出し、D/Aコンバータ7ではディジタル楽曲波形信号およびディジタル音声信号がアナログ信号に変換されてスピーカ13より出力される。また、マイク14aおよび14bからのディジタル音声信号はCPU1に送られ、CPU1で特徴部分が抽出され、相性診断のための処理が行われる。
HDDコントローラ9はCPU1からのコマンドに基づきHDD10の書き込み,読み出しの制御を行う。HDD10にはデュエット曲を含む多数の楽曲データ,各楽曲対応の歌詞テロップデータおよび背景画などの映像データが格納されている。
【0010】
CPU1はHDD10に格納されている制御プログラム(図示されていない)を読み出し、これを実行することによりカラオケ装置全体の制御を司る。CPU1は、選曲された楽曲の演奏スタート操作にしたがって、HDD10から楽曲データを読み出してDSP5でディジタル楽曲波形信号に再生し、上述したようにマイク14aおよび14bから入力される音声信号とともにスピーカ13よりメロディおよび音声を出力させる。また、本発明に直接関連する機能部として演奏制御部1a,ピッチ・リズム差および音量測定部1b,相性判断・表示制御部1c,採点処理部1dおよび採点結果表示部1eの各機能を備えている。
【0011】
演奏制御部1aは、選曲された楽曲をHDD10から読み出し、楽曲をDSP5で再生させるとともにVDP4によってCRT12に歌詞および背景画を表示させる。
ピッチ・リズム差および音量測定部1bは、マイク14aおよびマイク14bから入力した2人の音声の特徴部分であるピッチ・リズムを示す波形成分および音量を示す波形成分を抽出する。そして2人の音声の間の音程(ピッチ)の差,2人の音声とガイドメロディとの音程の差および2人の音声のアクセント(リズム)の差ならびに2人の音量をそれぞれ求める。この測定は、所定の時間間隔で行われ、例えば80ms毎に行われる。
【0012】
相性判断・表示制御部1cは、上記2人の音声の間の音程(ピッチを比較する手段)の差,2人の音声とガイドメロディとの音程の差および2人の音声のアクセント(リズムを比較する手段)の差を所定の値E,F,Gとそれぞれ比較し、2人の音声の間の音程差および2人の音声とガイドメロディとの音程の差については比較した所定値E,Gより小さければ相性が良いと判断し、それぞれカウントを+1し、2人の音声のアクセントの差については2人の音声の間の音程の差が所定値Eより小さいことを条件に、2人の音声の一方とガイドメロディとの音程の差が所定値Fより小さければ相性が良いと判断しカウントを+1する。
また、2人の音声の間の音程の差および2人の音声とガイドメロディとの音程の差が所定値E,Fより小さくて相性が良く、かつ2人の音声のアクセントの差が所定値Hより小さい場合にはさらにカウントを+1する。
同様に2人の音量の差、すなわち音量変化が同じ方向(増加する方向または減少する方向)であれば、相性が良いと判断し、カウントを+1する。異なる方向または一方のみが音量変化しても、カウントはされない。なお、このようにカウントして所定時間間隔(例えば、20秒)ごとにカウントの加算値が一定の値以上になれば、デュエット中に相性が合っている旨の語句をTVモニタ12の一部に表示することが可能である。
【0013】
採点処理部1dは、相性判断・表示制御部1cによる判断結果を一曲または特定の演奏範囲についてカウントされた値を得点とし、その得点が所定値より大きいか否かによって「相性が合っている」「相性が悪い」などの採点を行うものである。
一曲全体について評価採点するか、一曲の特定範囲のみにするかは当初の選曲の過程で選択することが可能である。
採点結果表示部1eは、採点処理部1dの結果をTVモニタ12に表示するようにするものである。
ワークRAM2はCPU1が四則・関数演算や論理演算などをするときに作業領域として用いられ、一時的なデータの保持も行うものである。
【0014】
VDP4は、映像表示プロセッサであり、歌詞テロップやグラフィック(CG)を表示するためのものである。CPU1から送られるコマンドによりビデオRAM3に画像データを展開して背景画や歌詞テロップをTVモニタ(CRT)12に送出する。TVモニタ12上には色変化していくテロップと背景画が表示される。
【0015】
図4は、デュエット採点の流れを説明するためのフローチャートである。
待機状態(ステップ(以下「S」という)01)においてCPU1はデュエット採点のための入力が操作部20でなされたか否かを監視する(S02)。デュエット採点入力がされた場合にはカラオケ装置本体15前面に設けられている表示部15aを点灯することによりデュエット採点中であることを表示する(S03)。また、TVモニタ12の一部にもその旨の表示を行う。
つぎに曲リクエストがあるか否かの監視を行い(S04)、曲が選曲された場合には、その曲の演奏開始操作がなされた否かの監視を行う(S05)。
【0016】
演奏の開始操作がなされると、選択した楽曲が流れるとともにTVモニタ12には歌詞テロップが表示され、唄うべきテロップ字句の色を変える。このテロップ表示にしたがって、2人の唄い手は歌を唄う。
カラオケ装置ではデュエット採点処理が行われる(S06)。デュエット採点処理が終了すると、CPU1はデュエット採点をキャンセルする操作がなされたか否かの判断を行う(S07)。デュエット採点キャンセル入力があると、デュエット採点終了処理を行い(S08)、デュエット採点入力があるか否かの監視のステップに戻る(S02)。
【0017】
図5は、デュエット採点表示処理の詳細を示すフローチャートである。
演奏を開始すると、CPU1は、マイク14aおよび14bから入力した音声それぞれからピッチ・リズムと音量の波形成分を抽出する(S061,S062)。
MIDIガイドメロディとそれぞれの音声の音程との比較がされ、ガイドメロディに対してどれくらい音程差があるかをそれぞれ測る。そして、両者間の音声の音程の差についても測り、さらに両者間の音量波形成分の差についても測る(S063,S064)。
つぎに両者の音声の音程の差およびガイドメロディと両者それぞれの音程の差ならびにアクセントの差をそれぞれの所定値E,F,G,Hと比較し、さらに両者間の音量変化を比較する。そして、それぞれ所定値E,Gより小さければ、さらに所定値Eより小さく、かつ所定値Fより小さければ、さらには所定値E,Fより小さく、かつ所定値Hより小さければ相性が良いと判断する。また、音量変化が同じ方向であれば相性が良いと判断する。これら以外の場合は相性はイマイチと判断する(S065)。
【0018】
音程(ピッチ)およびアクセント(リズム)について一定時間間隔毎に相性が良いと判断された場合、それぞれ+1をカウントし、同様に音量について一定時間間隔毎に相性が良いと判断された場合、+1をカウントする(S066)。そして、所定時間間隔(例えば、20秒)ごとにカウントの加算値が一定の値以上になれば、相性が合っている旨の語句や絵(図8参照)をTVモニタ12に表示する(S067)。
このようにして相性判断が進められ、つぎに演奏が終了したか否かの判断がなされる(S068)。演奏終了でない場合はS061,S062に戻ってデュエットの音声のピッチ・リズムを示す成分と音量を示す成分が抽出され、相性判断ステップが繰り返される。
【0019】
そして、楽曲の演奏が終了すると、前もって決められたデュエット採点判断用のカウント数と上記S066でカウントされたカウント値(80ms毎に判断し、相性が良いと加算されたカウント値)が比較され、その大小により相性の良し悪しを判断する(S069)。この採点結果に基づきTVモニタ12に「相性が合っている」「相性がイマイチ」などの文字や絵の表示が行われる(S070)。
【0020】
図6は、デュエット採点の得点の決定方法の一例を説明するための図である。
相性判断・表示制御部1cは(1)〜(6)までの相性判断基準を持っており、この基準に合致すると得点+1をカウントする。
(1).マイク1とマイク2から入力される音声の音程の差が半音の1/2(所定値E)以内であれば、+1をカウントする。
(2).(1)の条件を満たし、かつMIDIガイドメロディに対してマイク1またはマイク2のいずれかの音程の差が半音の1/2(所定値F)以内の場合、+1をカウントする。
(3).マイク1とマイク2のアクセントの位置が一致(所定値G以内)している場合、+1をカウントする。
(4).(2)の条件を満たし、MIDIガイドメロディに対してマイク1またはマイク2のいずれかのアクセントが一致(所定値H以内)している場合、+1をカウントする。
(5).マイク1とマイク2の音量が共に大きくなる個所がある場合、+1をカウントする。
(6).マイク1とマイク2の音量が共に小さくする個所がある場合、+1をカウントする。
【0021】
図7Aは、デュエット音声の具体的な波形例を示す図で、音程とアクセントの差を測定する方法を説明するための図である。
横軸は時間を表し、所定時間間隔t毎に区切ったものである。また、縦軸はマイク入力の音程のレベルを示したものである。マイク入力1およびマイク入力2の波形は説明の容易化のため、波形成分を一定の時間毎に平均値をとって矩形形状に模式化して示している。この例で判断している内容は上記(1)と(3)である。
時刻T1 とT2 の間の時間tではマイク1とマイク2の音程の差が1/2以内であるので、得点+1がカウントされ,他の時刻の間ではマイク1とマイク2の音程の差は1/2以上であるのでカウントされない。また、時刻T3 ではマイク1とマイク2のアクセント位置が一致(所定値H以内)しているので、得点+1がカウントされ,他の時刻ではアクセント位置が所定値Hの範囲外であるので、カウントされない。
【0022】
図7Bは、デュエット音声の具体的な波形例を示す図で、両者の音量の差(音量変化の方向)を測定する方法を説明するための図である。
横軸は上記図7Aと同様であり、縦軸は音量レベルを示しており、波形は模式化して示したものである。時刻T2 ではマイク1とマイク2はともに音量が大きくなり、時刻T3 ,T4 ではともに音量が小さくなるため、得点+1がカウントされる。
時刻T1 ではマイク1は音量レベルが大きくなるが、マイク2は音量レベルは変わらないため、得点はカウントされない。
【0023】
以上の実施の形態は、各時間間隔毎に予め設定してある参照値などと比較して相性が良ければカウントを+1とし、デュエット中に各部分の判断として相性がいい,悪いなどを画面の一部に表示し、演奏が終了した時点でトータルのカウント値が前もって設定されている採点判断用カウント値と比較して大きいか否かによって総合的に相性判断をする例を説明したが、音程(ピッチ)・アクセント(リズム)および音量の測定単位としての時間間隔は様々であり、実施の形態以外の時間間隔で測定しても同様の効果を得ることができる。
【0024】
また、デュエットで行う場合について説明したが、3人以上で歌った場合にも同様な処理を行うことにより相性診断を行うことができる。例えば3人の場合には第1と第2の唄い手の間,第2と第3の唄い手の間および第3と第1の唄い手の間についてアクセント・音程の差および音量の差を求め、これらの組み合わせの中で差が最も大きいものについて所定値と比較することにより相性判断をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
複数の唄い手との間の音声の特徴部分が合っているか否かを検出することにより相性判断を行うことができる機能を有するカラオケ装置である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による相性判断機能付きカラオケ装置の概略を示す図である。
【図2】本発明による相性判断機能付きカラオケ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】CPUの機能ブロックを説明するための図である。
【図4】デュエット採点の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】デュエット採点表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】デュエット採点の得点の決定方法の一例を説明するための図である。
【図7A】デュエット音声の具体的な波形例を示す図で、音程とアクセントの差を測定する方法を説明するための図である。
【図7B】デュエット音声の具体的な波形例を示す図で、両者の音量の差を測定する方法を説明するための図である。
【図8】TVモニタに相性が良いことを示す文字,絵の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0027】
1 CPU
2 ワークRAM
3 ビデオRAM
4 VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ 歌詞/CG)
5 DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ 楽曲再生/音声認識)
6 音素データ格納部
7 D/Aコンバータ
8 A/Dコンバータ
9 HDDコントローラ
10 HDD(楽曲データ/テロップデータ/映像データ)
11 システムバス
12 CRT(TVモニタ)
13 スピーカ
14a,14b マイク
15 カラオケ装置本体
23 唄い手A
24 唄い手B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の唄い手の音声をそれぞれ入力するための音声入力手段と、
楽曲を演奏する楽曲演奏制御手段と、
前記楽曲のメロディに従って前記音声入力手段から入力される2以上の唄い手間の音声のピッチ・リズムの差とともにそれぞれの唄い手の音量を測定するピッチ・リズム差および音量測定手段と、
前記各唄い手間の音声のピッチ・リズム差をそれぞれ所定の値と比較し、かつ各唄い手でそれぞれ測定された音量の差により、2人以上の唄い手の相性を判断する相性判断手段と、
前記相性判断手段による判断結果を一曲または特定の演奏範囲について採点する採点手段と、
を備えたことを特徴とする相性判断機能付きカラオケ装置。
【請求項2】
前記ピッチ・リズム差および音量測定手段は、さらに、前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズムの差を測定し、前記相性判断手段は、さらに、前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズム差をそれぞれ所定の値と比較することを特徴とする請求項1に記載の相性判断機能付きカラオケ装置。
【請求項3】
前記相性判断手段は、2人以上の唄い手が入力した音声間のピッチ・リズム差および音量の差を所定の時間毎に得、前記ピッチ・リズム差と音量の差がそれぞれ一致と認められる範囲であるとき、所定の時間毎にそれぞれ+1をカウントするカウント手段を有し、
前記採点手段は、前記カウント手段によるカウント値を集計し、その集計値を得点として採点するか、文字または絵で結果を表示することを特徴とする請求項1記載の相性判断機能付きカラオケ装置。
【請求項4】
前記相性判断手段は、2人以上の唄い手が入力した音声間のピッチ・リズム差および前記楽曲のメロディとそれぞれの唄い手の音声との間のピッチ・リズム差ならびに音量の差を所定の時間毎に得、前記ピッチ・リズム差と音量の差がそれぞれ一致と認められる範囲であるとき、所定の時間毎にそれぞれ+1をカウントするカウント手段を有し、
前記採点手段は、前記カウント手段によるカウント値を集計し、その集計値を得点として採点するか、文字または絵で結果を表示することを特徴とする請求項2記載の相性判断機能付きカラオケ装置。
【請求項5】
前記相性判断手段は、前記相性診断中、相性が一致したと認めれてカウントが加算された位置または相性が一致せずカウントされない位置で、画面上に相性が合っていることを意味する文字もしくは絵または相性が合っていないことを意味する文字もしくは絵を表示する表示制御手段を有することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の相性判断機能付きカラオケ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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