説明

磁力作動の施錠装置及びその関連セキュリティ装置

磁力作動の施錠装置と、磁力作動の施錠装置を有するセキュリティ装置のためのシステム及び装置を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2004年12月7日出願の米国仮特許出願第60/633,813号、発明の名称「改良型EASセキュリティタグ」と、2005年5月23日出願の米国仮特許出願第60/683,657号、発明の名称「改良型EASセキュリティタグ」の優先権を請求する。これらの両出願の全内容は参照のためにここに取り入れられる。
【0002】
関連出願
米国を指定するこの国際出願は米国を指定する以下の出願に関連する:
(1)「磁力作動の施錠装置を有する光ディスクセキュリティ装置」;
(2)「拘束された細長い要素を有する物品のためのセキュリティ装置」;
(3)「ケーブルを有するセキュリティ装置の有するセキュリティ装置」;及び
(4)「ボトルのためのセキュリティ装置」
これらの関連出願は、本願とともに同時出願されたものであり、その全内容は参照のためにここに取り入れられる。
【背景技術】
【0003】
セキュリティタグシステムは、管理区域から権限なく物品を取り去ることを防止するために設計される。例えば、典型的な電子物品監視(EAS)システムは監視システムと1つ以上のセキュリティタグを含むであろう。監視システムは管理区域のアクセスポイントに監視ゾーンを創成する。セキュリティタグは、例えば、スポーツ用具、アイウェア、宝石、ボトル等の硬質商品の物品に取り付けられるセキュリティ装置内に設けられる。監視されている物品が監視ゾーンに入ると、警報が発せられ、権限のない取り去りを示す。
【0004】
セキュリティ装置は多くの異なる物品に取り付けられる。セキュリティ装置は、物品からの権限ある取り外しを可能にするが、権限のない取り外しを比較的難しくすることが望ましい。そのため、一般に、セキュリティ装置の技術改善、特に、セキュリティ装置を物品に取り付けるシステムが必要とされる。
【発明の開示】
【0005】
実施の形態の内容は、特に指摘されて、結論部で明瞭に請求される。しかしながら、構成と操作法の両方に関する実施の形態は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことにより最も良く理解されるだろう。
【0006】
実施の形態は、コンパクトディスク(CD)、スポーツ用具、アイウェア、宝石、ボトル等の物品にセキュリティタグを組み合わせる装置、システム及び方法に関する。例えば、1実施の形態は、施錠装置、セキュリティタグ及びハウジングを含んでなるセキュリティ装置を含むことができる。施錠装置は磁力作動のラッチと、この磁力作動のラッチをロック位置へ付勢するフレキシブル・エレメントと、ロック位置において磁力作動のラッチの少なくとも一部と噛み合うラッチはめ込み要素を含むことができる。ここに使用されるように、「ロック位置」は、磁力作動のラッチの一部又は全部が空隙の中に位置して前記ラッチはめ込み要素に係合され、接合され又は噛み合わされる位置のことをいう。ハウジング構造は、施錠装置と、セキュリティタグと、ラッチはめ込み要素と、物品をハウジングに部分的又は全体的に収納又は囲み、あるいは、ハウジングに固定するように構成される。施錠装置の磁力作動のラッチはロック位置においてラッチはめ込み要素に噛み合いハウジングをロックし、それにより、ハウジングに固定されているセキュリティタグを物品にロックする。ハウジングがロックされると、セキュリティ装置は、物品からハウジングを切り離すことを防止し又は抵抗する。別の実施の形態は、セキュリティ装置と、分離器(これは、磁石を含む装置とすることができる)を含むセキュリティシステムを含むことができる。分離器は、磁力作動のラッチを磁力によってロック位置から離すよう移動させることによってハウジングをアンロックするのに使われる。
【0007】
明細書において「1実施の形態」又は「実施の形態」という場合、実施の形態に関して説明される特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1実施の形態に含まれていることを意味することを喚起する必要があろう。明細書中の様々な箇所で「1実施の形態」といった場合、必ずしも、1つの同じ実施の形態のことではない。多数の特定の詳細が実施の形態の徹底的な理解を提供するためにここに詳しく説明される。しかしながら、実施の形態がこれらの特定の詳細なしで実施されうることは当業者によって理解される。他の例では、周知の方法、手順及び構成要素は、実施の形態をあいまいにしないように詳細には説明されていない。開示された特定の構造的機能的な詳細はここでの代表的例示であって、必ずしも実施の形態の範囲をそれに制限するとものではないのことが理解される。
【発明の実施例の詳細な説明】
【0008】
ここで、図に関して詳細に説明するが、全体を通して同様の部品にはで同様の参照番号を用いている。図1は、1実施の形態によるセキュリティシステム1とセキュリティ装置2に含むことができる複数の構成要素を示す正面図である。この実施の形態では、セキュリティシステム1はセキュリティ装置2と分離器40を含む。セキュリティ装置2は施錠装置10、セキュリティタグ20及びハウジング30を含むことができる。
【0009】
施錠装置10を磁力作動の施錠装置とすることができ、それは磁力作動のラッチ12、フレキシブル・エレメント16及びラッチはめ込み要素18を含むことができる。
【0010】
磁力作動のラッチ12は、ベース部端13A及び側面13B,13Cを含むベース部13と;ラッチ部端14Aを含むラッチ部14と;中心部15を含むことができる。
【0011】
磁力作動のラッチ12は、ベース部13の幅がラッチ部14と中心部15の幅と同じになるように、ほぼ正方形の形状であることができる。従って、ベース部13の幅、即ち、側面13Bと13Cの間の距離が対応するラッチ部14と中心部15の幅と同である。他の実施の形態では、ベース部13、ラッチ部14及び中心部15の幅を異なるようにすることができる。磁力作動のラッチ12は一定の細長断面を有することができる。
【0012】
しかしながら、磁力作動のラッチ12を望み通りに構成することができ、1個以上のピースを含み、任意の点、線又は面に関して対称又は非対称とすることができる。例えば、様々な実施の形態では、磁力作動のラッチ12を「T」型、「I」型、湾曲他の面とし、かつ、長方形、円形、厚い、空洞を持つ又は及び/又は非均一の断面形状を持つようにすることができ、あるいは、実施の形態の磁力作動のラッチ112、512、912及び1512に関してここで図示及び/又は説明されるようなものにすることができる。別の実施の形態では、磁力作動のラッチ12のラッチ部端14Aは1つ以上の歯、リブ、ノッチ、ジャギー、ポイント、カーブ、空隙他の形状(磁力作動のラッチ112、512、912及び1512の実施の形態に関してここに示し及び/又は説明するもの)を含むことができ、また、ベース部端13Aを平坦又は他の形状とすることができる。さらに、ベース部端13Aを連続又は不連続にすることができる。ここに説明されるように、ラッチ部14などの磁力作動のラッチ12の少なくとも一部はラッチはめ込み要素18に係合又は噛み合い、あるいは、それを受け又はそれに挿入されるように構成される。
【0013】
1実施の形態では、セキュリティ装置2は複数の磁力作動のラッチ12を含み、各ラッチは、セキュリティ装置2の同じ又は異なる部分で、フレキシブル・エレメント16とラッチはめ込み要素18と共に配置される。例えば、1実施の形態では、複数の磁力作動のラッチ12はそれぞれ、例えば、物品を固定する部分、セキュリティタグ20を固定する部分などのセキュリティ装置2の別の部分と協働して該部分をロックする。
【0014】
磁力作動のラッチ12は、鉄、ニッケル若しくはコバルト、又は、鉄、ニッケル若しくはコバルトの合金を含むことができ、あるいは、それから形成することができる。1実施の形態では、磁力作動のラッチ12は、1個以上の磁性体を含むことができ、また、1個以上の非磁性体を含むことができる。実施の形態に関してここに示し及び/又は説明されるフレキシブル・エレメント116、516、916及び1516のように、フレキシブル・エレメント16を望み通りに、立方体、だ円体、コイル他の形に形成することができ、また、フレキシブル・エレメントは1つ以上のピースを含むことができ、あるいは、磁力作動のラッチ12に結合され、又はそれと一体的に形成される。1実施の形態では、フレキシブル・エレメント16は、例えば、板バネのような片持ち梁アームとして形成される。フレキシブル・エレメント16は、圧縮されたときに抵抗力を生じ、かつ、圧縮力が解放されたときに非圧縮形状を部分的又は完全に回復することができる軽くて、多孔性、半硬、弾性、ガスの及び/又はスポンジ状の材料を含むことができ、あるいは、そういった材料から形成される。例えば、様々な実施の形態では、フレキシブル・エレメント16は、フォームラバー、ポリマー・フォーム、セラミックフォーム他の発泡材;ゴム;他の材料から形成され又はそれらを含むことができる。フレキシブル・エレメント16はさらに、あるいは、代替的に、圧縮(圧迫)されたときに抵抗力を生じるように構成される。例えば、様々な実施の形態では、フレキシブル・エレメント16をメタル、端部、セラミック及び/又は別の材料を含むコイル、板他の片持ち梁式アーム又はバネ他の部材として構成することできる。フレキシブル・エレメント16の質量を様々にすることができる。
【0015】
望まれるように、1つ以上の穴他の空隙、リブ、歯、突起又は他の形などを備えるようにラッチはめ込み要素18を構成することができる。ラッチはめ込み要素18は1個以上のピースを含むことができ、また、ここで説明するように、ハウジング30から分離してあるいは、それと一体的に設けられる。ラッチはめ込み要素18は、磁力作動のラッチ12の少なくとも一部を受け又はそれに係合し、挿入され、若しくは噛み合うように構成される。例えば、磁力作動のラッチ12が長方形の面を有する細長い部材である1実施の形態では、ここで説明されるように、ラッチはめ込み要素18が空隙を有し、この空隙において、磁力作動のラッチ12のラッチ部14又は他の部分がロック位置に挿入されるように構成される。磁力作動のラッチ12がラッチ部端14Aにおいて歯を有する1実施の形態では、ラッチはめ込み要素18は、ロック位置において歯に噛み合うリブを備えるように構成される。セキュリティタグ20をセキュリティタグやラベルなどの検出可能なデバイスやシステムとすることができる。例えば、様々な実施の形態では、セキュリティタグ20をどんなタイプのEASタグ(例えば、無線周波(RF)タグ、音響磁気式タグ及び/又はそれらの組合せ)、無線周波識別(RFID)タグ、スマートタグ又は他の検出可能な盗難防止用若しくは他のタグとすることができる。セキュリティタグ20は、セキュリティタグ又はラベルのタイプに依存して、音響磁気式検出器、電磁検出器、無線周波検出器他の検出器等の対応する検出システム又は装置によって検出可能である。
【0016】
図1の実施の形態において部分的に示されるハウジング30は、施錠装置10とセキュリティタグ20を部分的又は全体的に収納し及び/又は囲い、覆い、取り付け、インターロックし、あるいは固定するケーシング他の構造とされ、施錠装置10がロック位置にあるとき、ハウジングは物品にロックされる。ハウジング30と施錠装置はこのように協働して物品をハウジング30に固定又はロックし、従って、セキュリティ装置2をロックする。ハウジング30を所望のように構成することができ、また、ここで説明される実施の形態のハウジング130、530、930及び1730のように、施錠装置10、セキュリティタグ20及びセキュリティタグ20を取り付けるべき物品の形に基づいてハウジングを形作ることができる。ハウジング30はラッチはめ込み要素18を含むことができ、この要素18をハウジング30と一体的にすることとしてもよい。それに代えて、ハウジング30とラッチはめ込み要素18をペアにすることとしてもよい。ハウジング30はポリマー及び/又は他の材料を含むことができる。
【0017】
セキュリティ装置2に含まれる構成要素は、以下のセキュリティ装置の実施の形態に関して説明されるようにセキュリティ装置2が物品にロックするように設けられる。セキュリティタグ2を再使用可能に又は1回限りの使用とすることができる。
【0018】
図1A−1Dは、それぞれ、1実施の形態による図1に示される分離器40の斜視図、平面部図、正面図及び側面図である。分離器40は磁石42を含み、それを収容する装置とされる。磁石42は、例えば、永久磁石や電磁石などのどんなタイプの磁石であってもよい。セキュリティシステム1に関して、分離器40をセキュリティ装置2と共に使用して、セキュリティ装置2を物品からアンロックすることができる。磁力作動のラッチ12を磁力によってロック位置から遠ざけてセキュリティ装置2のハウジング30をそれがロックされている物品から取り外すことを可能にするように、セキュリティ装置2の磁力作動のラッチ12に適度に近くに分離器40を位置させる。
【0019】
様々な実施の形態では、分離器40は異なった磁石42を含むことができる。例えば、分離器40の磁石42は、磁力作動のラッチ12をロック位置から遠ざかるように移動させ、それにより、セキュリティ装置2をアンロックするのに必要である磁力に基づいて選択される。この磁力は、該移動に対抗する力を相殺するよりも大きなものを必要とするだろう。そのような対抗力は、例えば。フレキシブル・エレメント16が磁力作動のラッチ12によって圧縮されるときに該エレメントによって供給される抵抗力、移動の際にハウジング30及び/又は別の要素に接触する磁力作動のラッチ12によってもたらされる摩擦力、他の力を含むことができるであろう。分離器40が異なった構成を有し様々なセキュリティ装置に使用することを意図する別の実施の形態では、磁石42は、アンロックするのに最も強い磁石を必要とするセキュリティ装置をアンロックできるくらい強い磁力を持つものが選択されるであろう。
【0020】
1実施の形態では、セキュリティ装置2を1回の使用のための構成とすることができる。例えば、図1E及び1Fに示す1実施の形態では、セキュリティ装置2の磁力作動のラッチ12は、ロック位置でラッチはめ込み要素18に噛み合わせられるようにチャンネル3の中に置かれる。片持ち梁式アーム4,5などの1つ以上の板バネ他の片持ち梁式アームがバネ負荷構成でチャンネル3内に配置される。
【0021】
例えば、片持ち梁式アーム4は、図1Eで示される非負荷位置を有する。片持ち梁式アームは、その側部4Aがチャネル壁3Aに隣接するようにある位置まで曲げられ、それにより、バネ負荷される。次に、磁力作動のラッチ12を片持ち梁式アーム4の他側4Bに隣接させ、片持ち梁式アーム4の移動を防止しかつそのバネ負荷を保つように、チャンネル3内のロック位置に配置される。片持ち梁式アーム5を同様に置くことができる。磁力作動のラッチ12が次に分離器40によってロック位置から外れるように移動されると、片持ち梁式アーム4,5はもはや磁力作動のラッチ12によって抑制されないで、バネ力により元に戻り、即ち、非負荷位置に戻る。この位置では、片持ち梁式アーム4,5はチャンネル3内に延伸して磁力作動のラッチ12のベース部13がそれらのアームを通過することを妨ぎ、磁力作動のラッチ12はロック位置に戻ることができない。その結果、いかなる追加のセキュリティ装置をもってしても、それをもはやロックすることができない。
【0022】
別の実施の形態では、片持ち梁式アーム4と5のうちの1つだけが含まれる。他の様々な実施の形態では、例えば、コイル他のスプリング、ゴム、発泡材などの他の弾性復元要素をチャンネル3内又はハウジングの他の部分に使用して、取り付けられているセキュリティ装置が二度使用されることを防ぐ。
【0023】
図1G−1Jに示す別の実施の形態では、施錠装置部分及びハウジング部分は、磁力作動のラッチ12がロック位置から外れるように移動されるたびに、磁力作動のラッチ12がそれをロック位置に再配置可能となるようにリセットを要するように構成される。例えば、磁力作動のラッチ12は、そのベース端13Aが凹み7に隣接するようにチャンネル6内に配置される。凹み7は、磁力作動のラッチ12がロック位置から外れるように付勢されたときに、磁力作動のラッチ12の少なくとも一部が凹み7内に落ち又は押し込まれるように構成される。凹みは、磁力作動のラッチ12のロック位置への戻り運動を制限する壁8によって区画される。この実施の形態では、磁力作動のラッチ12が配置されるセキュリティ装置は、使用のために、磁力作動のラッチ12を凹みから外に移動させる磁石を使うなどにより「リセット」される。
【0024】
図2−9は、1実施の形態による施錠装置110、セキュリティタグ120及びハウジング130を含む円形光ディスク(OD)セキュリティ装置102(又はその一部)を示す様々な斜視図である。ここで使用するように、用語「円形光ディスク(円形OD)」は、例えば、コンパクトディスク(CD)、読み出し専用コンパクトディス(CD−ROM)、ミニCD−ROM、書き込み型コンパクトディス(CD−R)及び再書き込み型コンパクトディス(CD−RW)を含むいかなるタイプのコンパクトディスクと;例えば、DVD、読み出し専用DVD(DVD−ROM)、書き込み型DVD(DVD−R)、ハイデフィニッションDVD(HD−DVD)を含むいかなるタイプのDVDと;中心孔を持ち形状が少なくとも部分的に円柱状、あるいは、平坦であり円周を持ちCD若しくはDVD又は先に述べたタイプのCD若しくはDVDのように形成されたその他の光ディスクであって、例えば、ブルーレイディスク(BD)、書き込み型ブルーレイディスク(BD−R)、再書き込み型ブルーレイディスク(BD−RE)、読み出し専用ブルーレイディスク(BD−ROM)を含むもの;のことをいう。他の様々な実施の形態において、セキュリティ装置102(又はその一部)、施錠装置で110及びセキュリティタグ120は、非円形光ディスク、非光ディスク及び/又は様々な幾何学形状とサイズに形成された他の対象物等の他の物品に適合される。
【0025】
図2−4に示す実施の形態のハウジング130は、少なくとも部分的に立方体のような外形を有し、少なくとも部分的に長方形の外面131を有し、また、少なくとも部分的に正方形の形状を持つことができる。様々な実施の形態において。ハウジング130は、少なくとも部分的にどんなタイプのCD、DVD、BDのケースのような外形又は他の形状を有することができる。ハウジング130は、それぞれの施錠装置110、セキュリティタグ120及びハウジング130に取り付ける円形ODである物品を部分的又は完全に収納し、囲い、取付け又は固定するように形成される。
【0026】
例えば、図11C−11Eは、ハウジング130の1実施の形態の斜視図、平面図、左側面図、右側面図及び正面図をそれぞれ示す。ハウジング130は、図11Bに示す外面131の寸法に比べて、図11C−11Eに示すように細長い厚みTを有する。1実施の形態では、厚みTは約10.27mmであり、外面は側部寸法S1とS2(これらは、それぞれ、142.33mmと124.86mmである)を有する。この実施の形態におけるハウジング130は、少なくとも部分的にCDケース又は他の円形ODケースに似た形に形成される。
【0027】
図5−9は、円形ODセキュリティ装置102の一部の実施の形態の斜視図である。図10−13は他の実施の形態の円形ODセキュリティ装置102とその部分を示す図である。
【0028】
最初に図6を言及すると、この図は、1実施の形態による施錠装置110を含む円形ODセキュリティ装置102の一部を示す斜視図である。施錠装置110は磁力作動のラッチ112、フレキシブル・エレメント116及びラッチはめ込み要素118を含むことができる。
【0029】
磁力作動のラッチ112は磁性体を含むことができ、また、図1の磁力作動のラッチ12に関して説明したように1つ以上の材料を含むことができる。磁力作動のラッチ112はベース部113を含むことができ、ベース部113は、ベース部端113A及びベース部側面113B,113Cと;ラッチ部端114A(これはラッチはめ込み要素118と共に配置されるので、図6には示されていないが、図10に示されている)を含むことができるラッチ部114と;中心部115を含むことができる。
【0030】
磁力作動のラッチ112を「T」型のように形成することができる。したがって、ベース部側面113Bと113Cを平行とし、それぞれが少なくとも実際上まっすぐである。ベース部の側面113Bと113C間の距離であるベース部113の幅は、磁力作動のラッチが112の他の幅より広くすることができる。ベース部端113Aを平坦にしかつベース部側面113B,113Cに対して実質的に垂直とすることができる。磁力作動のラッチ112は細長い厚みを持つように構成されうる。しかしながら、磁力作動のラッチ112は、図1に示された磁力作動のラッチ12に関してここに説明されるように、別の様々な実施の形態として構成されうる。
【0031】
フレキシブル・エレメント116を可撓性材料から作ることができ、あるいは、可撓性材料を含むことができ、あるいは、図1に示されたフレキシブル・エレメント16に関してここで説明する材料を含むことができる。フレキシブル・エレメント116は、1実施の形態において、側部116Aが側部116Bより広いほぼ立方形の形又は別の形を有するように構成される。他の様々な実施の形態では、フレキシブル・エレメント116は、図1の磁力作動のラッチ12に関して上で説明したように、1つ以上の材料のコイル他のスプリング又は同様な部材で構成され、あるいは、それを含むことができる。さらに、1実施の形態では、フレキシブル・エレメント116は磁力作動のラッチ112と結合され、又はそれと一体的に形成される。1実施の形態では、フレキシブル・エレメント116は、例えば、板バネのように片持ち梁アームとして形成される。
【0032】
以下で説明されるように、ラッチはめ込み要素118をハウジング130又はその一部と一体的に形成することとしてもよく、あるいは、分離した1つ又は複数のピースとすることができる。
【0033】
図7と12Aは、それぞれ、1実施の形態による円形ODセキュリティ装置102の以下に説明する底部ハウジング150と、セキュリティタグ120を示す斜視図である。図12Bは、図12Aの底部ハウジング150の部分Aの拡大図である。図7、12A、及び12Bに言及し、セキュリティタグ120は細長いEASタグ又はラベルである。他の様々な実施の形態では、セキュリティタグ120は、図1に示されたセキュリティタグ20に関してここに説明されるように、別のタイプ及び/又は形のセキュリティタグ又はラベルとされうる。エポキシの様な接着剤又は他の手段によりセキュリティタグ120を底部ハウジング150に取り付けることができる。他の様々な実施の形態において、セキュリティタグ120をOD又は他の物品の様々な表面上若しくは表面内に配置又は取り付けることができる。
【0034】
図2−13のそれぞれの実施の形態において少なくとも部分的に示される円形ODセキュリティ装置102のハウジング130はこの底部ハウジング150と、施錠装置カバー180と、セキュリティタグカバー190と、下カバー200と、上カバー205を含むことができる。1実施の形態では、ハウジング130のこれらの構成要素の1つ以上を分離構成要素とすることができる。他の様々な実施の形態では、構成要素の1つ以上の各組合せは、1個のピース、又は、不可分に1個のピースとして統合して取り付けられた複数のピースを含むことができる。ハウジング130のこれらの各構成要素は、様々な実施の形態において、プラスチック、別の材料、又は材料の組合せから作られうる。これらの構成要素は、様々な実施の形態では、同じ若しくは異なった材料又は材料の組合せを含むことができる。
【0035】
図5と13Aは、1実施の形態による、セキュリティタグカバー190(以下で説明される)と、底部ハウジング150を示す斜視図である。図13Bは、図13の底部ハウジング150の拡大部Bを示す。図5及び図13A−13Bの実施の形態に言及し、底部ハウジング150は、底部ハウジング周辺壁150A乃至150Dによって形成される長方形の外形を有することができる。底部ハウジング150は、セキュリティタグ容器152を含むベース151と;湾曲内壁154と;円形ODはめ込み要素157及び空隙159を含む円形ODベース容器156を含む。セキュリティタグ容器152を底部ハウジング周辺壁150A及び150Dと、湾曲内部の壁154によって画成することができ、また、ここに説明されるように、細長いセキュリティタグ120と、セキュリティタグカバー190を受ける大きさに設けることができる。様々な実施の形態では、セキュリティタグ容器152の領域を大きくするためにハウジング周辺壁150Aと150C及び/又は150Bと150Dを細長くし、より大きい及び/又は異なる大きさのセキュリティタグ120をセキュリティタグ容器152内に納めるようにすることができる。
【0036】
円形OD容器156を底部ハウジング周辺壁150B乃至150Dの1つ以上と、かつ、できるだけ湾曲内壁154とも一体的にし、又は底部ハウジング150と堅固に結合することができる。
【0037】
再び図6を参照して、この図は、また、底部ハウジング150の上部161の一部の実施の形態を示す斜視図である。上部161は、そこに磁力作動のラッチ112とフレキシブル・エレメント116を隣接して配置できるように構成される。その結果、磁力作動のラッチ112のベース部端113Aがフレキシブル・エレメント116の近く又はそれに接して置かれる。上部161のそのような構成により、磁力作動のラッチ112とフレキシブル・エレメント116の動きは1つ以上の方向に制限される。
【0038】
例えば、底部ハウジング150の上部161は、チャンネル端壁165、チャネル壁166,168及びチャネル壁166,168によって画定されかつチャンネル端壁165により有界であるチャンネル164を含む。チャネル壁166,168は互いにほぼ平行な部分を含み、ベース部側面113B,112Cにおいて、かつ、中央部115とラッチ部114の側部において、磁力作動のラッチ112に接触して又はその近くに置かれ、その結果、磁力作動のラッチ112の動きをチャンネル164に沿った実質的に直線方向の動きに制限する。他の様々な実施の形態では、磁力作動のラッチ112は回転と直線方向を組合せた方向他の方向に動くことができる。これらの他の様々な実施の形態では、チャンネル164、フレキシブル・エレメント116及びラッチはめ込み要素118の1つ以上は磁力作動のラッチ112をそういった方向に案内するような外形を持ち、形状とされ、あるいは、構成される。
【0039】
フレキシブル・エレメント116をチャンネル端壁165に隣接して置き、磁力作動のラッチ112がロック位置から遠ざけられてフレキシブル・エレメント116に押しつけられたときに、磁力作動のラッチ112の力とチャンネル端壁165の抗力によりフレキシブル・エレメント116が圧縮されるように設けることができる。フレキシブル・エレメント116は、そのような圧縮、そのような磁力作動のラッチ112の動きに対して抗力を与える。
【0040】
上で説明した様々な実施の形態の各々において、磁力作動のラッチ112を別の形で構成することができ、その場合、チャンネル164、及び、引いては、チャネル壁166と168をそのような磁力作動のラッチ112を収容してその動きを1つ以上の方向に制限するように構成することができる。これらの各実施の形態では、フレキシブル・エレメント116は、チャンネル164内に嵌め込まれるように構成されるだろう。
【0041】
図10は1実施の形態による円形ODセキュリティ装置102の分解組立図を示す。この図10と、再び図5を参照して、底部ハウジング150の上部161は円形OD容器156の上部を含むことができる。円形OD容器156の上部は、ODはめ込み要素157と、盆地壁170と、盆地床171と、該盆地壁170及び盆地床171によって画定される盆地(ベースン、即ち、ODを受ける窪み)172を含む。ODはめ込み要素157は、底部ハウジング150と一体的に形成され空隙159を画定する1つ以上の片持ち梁式歯158を含む。複数の片持ち梁式歯158をプラスチックのような材料で作り、図示のごとく円形状に配列し、それらが内側に、即ち、空隙に向かって曲げられると弾性復元するように設けることができる。円形配列は、円形OD252の中央孔250などの円形ODの中央孔の半径と同じか大きい半径を有する外側境界を形成することができる。したがって、円形ODをそれらの片持ち梁式歯158の周りに配置して、締まりばめにより、該歯158、引いては、ODはめ込み要素157に固定することができる。円形ODを取り外すと、片持ち梁式歯158はそれらの曲げられる前の元の位置に戻る。1実施の形態では、片持ち梁式歯158の円形配列が円形ODの中央孔の半径よりも小さい半径を有する外側境界を形成するように設けることができる。
【0042】
他の様々な実施の形態では、ODはめ込み要素157を締まりばめ、押しばめ又は他の手段により円形ODの中央孔に係合する中実、中空又は歯を用いた、あるいは、その他の構造とすることができる。別の実施の形態では、円形OD容器156はODはめ込み要素157を含まない。
【0043】
円形ODを盆地壁170に接触させ又は接触させることなく、盆地172に合わせることができるように、盆地172を十分大きく形成するために、盆地壁170を円形他の形状に構成することができる。
【0044】
底部ハウジング150の上部はまた、溝壁174−177と、これらの溝壁によって画定される湾曲溝174A−177A(177Aは見えないので、図10には示されていない)を含むことができる。例えば、溝壁174が含まれ、これは湾曲溝174Aを画定する。湾曲溝の174Aに隣接して、溝壁174の内部を「J」や「U」型のように形成することができる。溝壁175−177を含み、湾曲溝175A−177Aを含むことができる。湾曲溝174A−177Aを同様に又はほぼ同じに形成することができる。溝壁174−177をそれぞれ盆地壁170上に置き又はそれと一体的にすることができ、また、それらの溝壁互いに離間させそこで光ODを動かして盆地172に配置し又はそこから取り出すように設けることができる。
【0045】
再び図10と共に図6を参照して、底部ハウジング150の上部はまたラッチはめ込み要素118を含むことができる。ラッチはめ込み要素118を底部ハウジング150と一体的にして、チャネル壁166と168の間に延伸させ、そこから片持ち梁式に設けることができる。ラッチはめ込み要素118はラッチはめ込み要素壁118Aを含み、これは、フード118Bと、端壁118Cと、ラッチはめ込み要素壁118Aによって画定された凹み118Dとを有する。ラッチはめ込み要素壁118Aは、凹み118Dが上で説明した1つ以上の湾曲溝174A−177Aのように形成されるように構成される。
【0046】
ラッチ部114と、磁力作動のラッチ112は、ロック位置にあるとき、フード118Bの下で延伸して凹み118Dの中まで延伸することができる。1実施の形態では、ラッチ部114と、磁力作動のラッチ112は凹み118Dを横切って端壁に118Cまで延伸する。
【0047】
ハウジング130はまた、図2−4及び10の実施の形態で示される施錠装置カバー180を含むことができる。施錠装置カバー180は、フレキシブル・エレメント116と、磁力作動のラッチ112の露出部分のように、ラッチ112の少なくとも一部の上に置かれるように構成された構造を含む、例えば、図10に示されるように、施錠装置カバー180は、チャンネル164内に配置された磁力作動のラッチ112の露出部分を囲むためにチャンネル164及び/又はチャネル壁166,168と協力するフード180Aと側壁180B,180Cを含む。施錠装置カバー180は、溶接、ハンダ付け、のり(接着剤)付け、押しばめ(例えば、チャネル壁166,168と施錠装置カバー180がはめ込み突起と空隙で構成される)、締まりばめ他の結合手段により底部ハウジング150に固定される。固定されると、施錠装置カバー180は、磁力作動のラッチ112を底部ハウジング150から取り外すことを防ぎ又は困難にする。
【0048】
再び図5と図13A−13Bの実施の形態について言及し、ハウジング130はまた、セキュリティタグカバー190を含むことができる。セキュリティタグカバー190はセキュリティタグ120上に合うように構成されて、ハンダ付け、溶接、のり付け、テープ止め、機械的結合他の手段によりセキュリティタグ容器152内及び/又はセキュリティタグ120に固定される。
【0049】
図8を参照して、この図は、1実施の形態による円形ODセキュリティ装置102の下カバー200を示す斜視図である。下カバー200は、底部ハウジング150に固定されるように構成される。例えば、下カバー200は、下カバー周辺壁200A乃至200Dによって画定される角形とされ、かつ、下カバー周辺壁200A乃至200Dを底部ハウジング150の底部ハウジング周辺壁150A乃至150Dの周りに固定できるような大きさとされる。そのような固定は、押しばめ、接着剤、テープ止め及び/又は別の手段とすることができる。底部ハウジング150が異なる形状とされる実施の形態では、下カバー200は、それが底部ハウジング150に固定されるような補足的形状とされる。
【0050】
下カバー200が底部ハウジング150に固定されているとき、セキュリティタグ120はそれにアクセスしたりそれを取り除いたりすることができないように包囲され、その中で固定される。
【0051】
図9は、1実施の形態による円形ODセキュリティ装置102の上カバー205を示す斜視図である。図2−4と図10の実施の形態と共に図9を参照すると、ハウジング130はまた上カバー205を含むことができる。上カバー205は上カバーベース207を含むことができ、上カバーベース207を中実にし、上カバー壁209により有界となるように構成することができる。上カバーベース207と上カバー壁209を円形とし、それらの大きさを上カバー壁209の内半径が円形ODの外半径より大きくなるように設けることができる。そのような場合、円形ODが上で説明されるように底部ハウジング150の盆地172の中に配置されると、上カバーベース207と上カバー壁209は、それぞれ、円形ODの上と周りに合って、円形ODをハウジング130の中に囲むことになる。
【0052】
上カバー205はさらに案内壁211乃至213を含むことができる。案内壁211−213を上カバー壁209から延伸させ、かつ、溝壁174−177と、ラッチはめ込み要素118(ラッチはめ込み要素壁118Aを含む)と協働する形状とすることができる。例えば、1実施の形態では、案内壁211−213をそれぞれ湾曲リップ211A−213Aを有する「L」形に上カバー壁209から延伸させることができる。湾曲リップは実質的に上カバー壁209に平行である。したがって、上で説明したように、上カバー205が円形ODの上と周りに合わされて円形ODをハウジング130の中に囲むと、案内壁211−213の湾曲リップ211A−213Aは、上カバー205が回転されると、それぞれ湾曲溝174A−177Aと、底部ハウジング150の凹み118Dの中を摺動する。
【0053】
上カバー205は。ラッチはめ込み要素118が案内壁212と213の間に置かれるように円形OD上かつ底部ハウジング150上に置かれる。この位置において、案内壁212,213の湾曲リップ212A,213Aはそれぞれ、底部ハウジング150の湾曲溝174A,175Aの中に少なくとも部分的に置かれる。磁力作動のラッチ112がフレキシブル・エレメント116によってラッチはめ込み要素118の凹み118D内のロック位置に付勢されるので、磁力作動のラッチは、湾曲リップ212A,213Aが凹み118Dを通って摺動することを妨げる。そのような構成は上カバー205の制限された回転のみを許容し、その制限された回転内で、湾曲リップ211A−213Aの少なくとも1つが湾曲溝174A−177A内に少なくとも部分的に置かれ、それにより、上カバー205を底部ハウジング150に固定することができる。別の1実施の形態では、湾曲リップ211A−213Aは、その制限された回転範囲内で湾曲リップ211A−213Aの少なくとも2つがそれぞれ、湾曲溝174A−177A内に少なくとも部分的に置かれ、上カバー205をさらに底部ハウジング150に固定するように構成される。
【0054】
種々の別の実施の形態において、上カバー205を底部ハウジング150に固定する機構を例えば以下に述べる方法の1つ又は2つ以上とするように変更可能である。即ち、底部ハウジング150は、さまざまな大きさに設けられかつ/又はすべての溝壁174−177、引いては、湾曲溝174A−177Aより少ないものを含むことができ、あるいは追加溝壁と湾曲溝を含むこととしてもよい;底部ハウジング上カバー205は、さまざまな大きさに設けられかつ/又はすべての3つの案内壁211−213、引いては、湾曲リップ211A−213Aより少ないものを含むこととしてもよく;かつ/又は、底部ハウジング150の溝壁、溝、案内壁及びリップと、上カバー205の形状を変更することとしてもよい。このようにして、例えば、底部ハウジング150と上カバー205において溝壁、湾曲溝、案内壁及び湾曲リップの数とサイズを適当に構成して、上で説明されるように磁力作動のラッチ112がロック位置にあるときに、上カバー205を円形ODセキュリティ装置102の底部ハウジング150に固定できるようにすることができる。
【0055】
別の実施の形態において、円形ODセキュリティ装置システムは円形ODセキュリティ装置102と、分離器40などの分離器を含む。フレキシブル・エレメント116が分離器40と磁力作動のラッチ112の間に位置されるように分離器40がセキュリティ装置102の磁力作動のラッチ112の近くに置かれると、分離器40は磁力作動のラッチ112を磁力によってロック位置から外してフレキシブル・エレメント116に押し付ける。磁力がフレキシブル・エレメント116の圧縮力と、磁力作動のラッチ112のそのような動きに抵抗するいかなる他の力より大きい場合、磁力作動のラッチ112はロック位置から外される。そのような場合は、上カバー205はもはや全回転拘束を受けず、上カバー205は自由に回転することができる。したがって、上カバー205は、そのいずれの湾曲リップ211A−213Aのいかなる部分が底部ハウジング150の湾曲溝174A−177A内に位置することがなくなるまで回転するので、上カバー205が取り外され、底部ハウジング150の盆地172の中に配置された円形ODをさらし出す。他の実施の形態として、上カバー205はヒンジ他の適当な構成により底部ハウジング150に回転可能に取り付けることとしてもよい。他の実施の形態では、上カバー205は、回転可能に固定され又は取り付けられるように、別の方法で固定され又は底部ハウジング150に固定されるだろう。この実施の形態において、解錠プロセスの間に、円形ODセキュリティ装置102のいかなる部分も壊されないので、円形ODセキュリティ装置102の再使用が可能である。
【0056】
1実施の形態では、円形ODセキュリティ装置102はCDを囲み又は含み、あるいは、そのように構成されて、CDセキュリティ装置102と呼ばれる。この実施の形態において、CDセキュリティ装置102は同様にいかなる他のタイプの円形ODも囲み又は含み、あるいは、そのように構成されうる。CDセキュリティ装置102はEASタグ、磁気機構及びいかなるタイプのCDも保持することができるだろう。このセキュリティ装置は、1実施の形態では、EAS構成要素と、セキュリティ装置で囲まれ又はそれに取り付けられたいかなるタイプのCDを担持し、権限のない者がCDセキュリティ装置を取ってそれを持って店を出ることに抵抗し又はそれを防ぐことに利用される。1実施の形態では、このセキュリティ装置は底部ハウジング、EASラベル、EASラベルカバー、下カバー、ラッチ機構カバー、磁力作動のラッチ機構及び上カバーを含む。1実施の形態では、円形ODセキュリティ装置102はこのセキュリティ装置を含むことができ、そこでは、施錠装置110が磁力作動のラッチ機構を含み、セキュリティタグ120がEASラベル又はタグを含み、ハウジング130が、それぞれ底部ハウジング150、セキュリティタグカバー190、下カバー200、施錠装置カバー180及び上カバー205に対応する底部ハウジングと、EASラベルカバーと、下カバーと、ラッチ機構カバーと、上カバーを含む複数の部分を含むことができる。
【0057】
図14−19は、例えば、セキュリティ装置2などのセキュリティ装置に含むことができるハウジングと、施錠装置と、その他の要素の複数の実施の形態の例を示す斜視図である。
【0058】
図14−15は、細長い要素を有する物品(例えば、眼鏡等)の保全に使われるセキュリティ装置502の実施の形態とその部分を示す斜視図である。セキュリティ装置502は、外側に弓状に張り出した側部534を備える部分的に長方形の形を有するハウジング530を含むことができる。セキュリティ装置502はトンネル560の中に眼鏡の脚を保全することができる。セキュリティ装置502は、少なくとも部分的に「T」型に形成された磁力作動のラッチ512、少なくとも部分的に立方形のフレキシブル・エレメント516及びセキュリティタグ520を含むことができる。
【0059】
図16−17は、ケーブル922を備える物品の保全に使われるケーブル付きセキュリティ装置902の実施の形態とその部分を示す斜視図である。セキュリティ装置902は、短い「I」型又は小文字の「I」のように形成されたハウジング930を有し、それをケーブル922の少なくとも一部を受けるように構成することができる。セキュリティ装置902は衣服、財布他の物品等の様々な物品を保全することができる。セキュリティ装置902は歯981−983他の突起を有する磁力作動のラッチ912を含むことができる。ケーブル922はラッチはめ込み要素918を含むことができる。
【0060】
図18−19は、ボトルセキュリティ装置1702の実施の形態とその部分を示す斜視図である。ボトルセキュリティ装置は、ワイン又はリキュールのボトルのようなボトルの口の周り及び首の少なくとも一部と合うように形成したハウジング1730を有することができる。セキュリティ装置1702は、例えば、歯とすることができる1つ以上の突起1551を有する磁力作動のラッチ1512を含むことができる。フレキシブル・エレメント1516は少なくとも部分的に長方形の外面を有する。セキュリティ装置1702は、の首の少なくとも一部の周りを締めつけてセキュリティ装置をボトルに固定するセキュリティベルト1760を含むことができる。
【0061】
ここに説明されるように実施の形態のある特徴が示されているが、当業者であれば、多くの変更、代替(置換)、変形例及び同等物を考えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、実施の形態の範囲に包含されるそのようなすべての変更や変化をカバーすることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】図1は1実施の形態によるセキュリティ装置とシステムの構成要素を示す図である。図1Aは1実施の形態による分離器を示す斜視図である。図1Bは1実施の形態による分離器の平面図である。図1Cは1実施の形態による分離器の正面図である。図1Dは1実施の形態による分離器の側面図である。図1Eは1回の使用のために構成されたセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。図1Fは1回の使用のために構成されたセキュリティ装置の一部を示す平面図である。図1Gは、リセット可能に構成されたセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。図1Hは1回の使用のために構成されたセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。図1Iは1回の使用のために構成されたセキュリティ装置の一部を示す平面図である。図1Jは1回の使用のために構成されたセキュリティ装置の一部を示す正面図である。
【図2】1実施の形態による円形の光ディスク(OD)セキュリティ装置の斜視図である。
【図3】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の斜視図である。
【図4】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の斜視図である。
【図5】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のセキュリティタグカバーと底部ハウジングの斜視図である。
【図6】1実施の形態による施錠装置を含む円形ODセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。
【図7】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の底部ハウジングとセキュリティタグを示す斜視図である。
【図8】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の下カバーの斜視図である。
【図9】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の上カバーの斜視図である。
【図10】1実施の形態による円形ODセキュリティ装置の分解組立図である。
【図11】図11Aは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のハウジングの斜視図である。図11Bは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のハウジングの平面図である。図11Cは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のハウジングの左側面図である。図11Dは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のハウジングの右側面図である。図11Eは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のハウジングの正面図である。
【図12】図12Aは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のセキュリティタグと底部ハウジングを示す斜視図である。図12Bは図12Aの一部の拡大図である。
【図13】図13Aは1実施の形態による円形ODセキュリティ装置のセキュリティタグカバーと底部ハウジングを示す斜視図である。図13Bは図13Aの一部拡大図である。
【図14】1実施の形態によるトンネルを有するセキュリティ装置の斜視図である。
【図15】1実施の形態によるトンネルを有するセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。
【図16】1実施の形態によるケーブルを有するセキュリティ装置の斜視図である。
【図17】1実施の形態によるトンネルを有するセキュリティ装置の一部を示す斜視図。
【図18】1実施の形態によるボトルセキュリティ装置の斜視図である。
【図19】1実施の形態によるトンネルを有するセキュリティ装置の一部を示す斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品にセキュリティ装置を固定する施錠装置であって:
磁力作動のラッチと;
前記磁力作動のラッチをロック位置へ付勢するフレキシブル・エレメントと;
前記磁力作動のラッチが前記ロック位置にあるときに前記磁力作動のラッチに噛み合わせるラッチはめ込み要素と;
を含んでなる施錠装置。
【請求項2】
請求項1の施錠装置であって、前記フレキシブル・エレメントは発泡材を含む施錠装置。
【請求項3】
請求項1の施錠装置であって、前記フレキシブル・エレメントはスプリングを含む施錠装置。
【請求項4】
請求項1の施錠装置であって、前記フレキシブル・エレメントはゴムを含む施錠装置。
【請求項5】
請求項1の施錠装置であって、前記フレキシブル・エレメントと前記磁力作動のラッチは一体的に形成されている施錠装置。
【請求項6】
請求項1のセキュリティ装置であって、再使用可能であるセキュリティ装置。
【請求項7】
請求項1のセキュリティ装置であって、1回使用のものであるセキュリティ装置。
【請求項8】
請求項1のセキュリティ装置であって、リセット可能であるセキュリティ装置。
【請求項9】
請求項1の施錠装置であって、前記磁力作動のラッチは磁力によって前記ロック位置から離間するように移動される施錠装置。
【請求項10】
請求項9の施錠装置であって、前記磁力作動のラッチは実質的に直線方向に移動される施錠装置。
【請求項11】
請求項9の施錠装置であって、前記磁力作動のラッチが実質的に回転方向に移動される施錠装置。
【請求項12】
請求項9の施錠装置であって、前記磁力作動のラッチは回転方向と直線方向を組合せた方向に移動される施錠装置。
【請求項13】
請求項1の施錠装置であって、前記ラッチはめ込み要素が空隙を含み、前記磁力作動のラッチは、前記ロック位置にあるとき、前記空隙に少なくとも部分的に配置される施錠装置。
【請求項14】
請求項1の施錠装置であって、前記磁力作動のラッチが少なくとも1つの歯を含み、前記ラッチはめ込み要素は、前記ロック位置において前記少なくとも1つの歯に係合することによって、前記磁力作動のラッチと噛み合う施錠装置。
【請求項15】
請求項13の施錠装置であって、前記ラッチはめ込み要素が少なくとも1つのリブを含み、前記ラッチはめ込み要素は前記少なくとも1つのリブに係合する施錠装置。
【請求項16】
ハウジングと;
前記ハウジングによって少なくとも部分的に囲まれ、フレキシブル・エレメントと、ラッチはめ込み要素と、前記フレキシブル・エレメントと前記ラッチはめ込み要素の間に配設された磁力作動のラッチを含む施錠装置と;
を含んでなる物品のセキュリティ装置。
【請求項17】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ハウジングに取り付けられたセキュリティタグを含むセキュリティ装置。
【請求項18】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ラッチはめ込み要素は前記ハウジングに一体化されているセキュリティ装置。
【請求項19】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記セキュリティタグはEASタグであるセキュリティ装置。
【請求項20】
請求項19のセキュリティ装置であって、前記EASタグは無線周波タグであるセキュリティ装置。
【請求項21】
請求項19のセキュリティ装置であって、前記EASタグは音響磁気式タグであるセキュリティ装置。
【請求項22】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記セキュリティタグはRFlDタグであるセキュリティ装置。
【請求項23】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記磁力作動のラッチが前記ロック位置にあるとき、前記物品を前記ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項24】
請求項23のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記物品の少なくとも一部を囲むことによって、前記物品を該ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項25】
請求項23のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記物品を囲むことによって、前記物品を該ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項26】
請求項23のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記物品とインターロック係合することによって、前記物品を該ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項27】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記セキュリティタグを囲むことによって、前記セキュリティタグを前記ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項28】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ハウジングは、前記施錠装置を囲むことによって、該施錠装置を前記ハウジングに固定するセキュリティ装置。
【請求項29】
請求項16のセキュリティ装置であって、前記ハウジングがチャンネルを含み、前記磁力作動のラッチとフレキシブル・エレメントは前記チャンネル内で隣接して配設されるセキュリティ装置。
【請求項30】
請求項29のセキュリティ装置であって、前記チャンネルは前記磁力作動のラッチの動きを実質的に直線方向に制限するセキュリティ装置。
【請求項31】
請求項29のセキュリティ装置であって、前記施錠装置は、前記磁力作動のラッチが所定位置に位置して前記ハウジングをロックするとき、前記磁力作動のラッチと噛み合うラッチはめ込み要素をさらに含むセキュリティ装置。
【請求項32】
請求項31のセキュリティ装置であって、前記磁力作動のラッチは前記フレキシブル・エレメントと前記ラッチはめ込み要素の間に配設されているセキュリティ装置。
【請求項33】
施錠装置を含むセキュリティ装置と;
磁力によってセキュリティ装置をアンロックする分離器と;
を含んでなるセキュリティ装置システム。
【請求項34】
ハウジングと、該ハウジング内に配設された施錠装置とを含むセキュリティ装置であって、前記ハウジングと前記施錠装置は、
前記ハウジングを物品にロックするように協働するセキュリティ装置と;
磁力によって前記ハウジングを前記物品からアンロックする磁石を含む分離器と;
を含んでなるセキュリティ装置システム。
【請求項35】
請求項34のセキュリティ装置システムであって、セキュリティ装置はさらにセキュリティタグを含むセキュリティ装置システム。
【請求項36】
請求項34のセキュリティ装置システムであって、施錠装置が磁力作動のラッチを含み、該磁力は前記磁力作動のラッチを移動させることによって、ハウジングをアンロックするセキュリティ装置システム。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2008−523510(P2008−523510A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545678(P2007−545678)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044691
【国際公開番号】WO2006/063265
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【出願人】(308014710)
【出願人】(308014721)
【出願人】(308014732)
【Fターム(参考)】