説明

神経ブロック麻酔の実施の最中における神経内注入のリスクを低減するための方法および装置

【課題】神経細胞内注入の可能性を低下するために、特に経験の少ない人々による神経遮断注入の最中における圧力を監視および/または制御するための客観的かつ再現性のあるシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】より詳細には、本発明は、注入装置(10)(典型的には、注射器)と神経ブロック針(60)との間に配置された圧力感知および/または制限装置(20)を用い、それによって、神経ブロック注入の最中における注入圧力を容易かつ客観的に監視することが可能になり、それによって、手術者は、神経遮断注入の手順の最中における注入圧力および/または注入速度を監視することが可能になり、そして、もし異常な圧力状態が観察された場合には、適切な是正措置をとることが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般的に、本発明は、局部麻酔または局所麻酔の実施(administration)に関するもの
であり、外科医が患者の腕または脚に手術をするときに有用であるような末梢の神経遮断
を実現し、または前記またはその他の身体部分に生じる痛みを治療する。より詳細には、
本発明は、局所麻酔薬が入っている注射器と、神経ブロックの実施の最中における神経を
位置付けるための針との間に介在される圧力を指示するための装置とを含む、局部麻酔の
実施のための、改善された方法およびシステムに関する。さらに、また、神経ブロック注
入の最中における圧力は、注入の速度に依存するので、同じ装置を、注入の過大な速度を
直接的でなく監視および制限するために用いることができる。
【背景技術】
【0002】
外科医が脚または腕の手術をするときには、神経ブロック麻酔が行われ、手術が行われ
る局部を神経支配する神経を麻痺させまたは麻酔する。神経ブロックの実行は、いくつか
の段階からなる。第1の段階においては、手術者は、ブロックされるべき神経の推定され
る近傍に針を挿入する。そうする場合において、手術者は、解剖学的目印を信頼して、「
闇雲に」針を挿入してもよく、手術者は、「錯感覚」を誘発しようと試みてもよく、それ
によって、神経に針が接触すると、患者は、「衝撃」が接触された神経を下って伝達する
のを感知し、または、手術者は、神経刺激物質を刺激して、探し求められる神経の運動応
答(痙攣)を誘発し麻酔薬送達装置の出力端と麻酔薬送達装置の入力端とを接続する麻酔
薬通路を有することを特徴とするチューブでもよい。いかなる方法が使用されるにしても
、手術者は、神経(確かな神経ブロックのために必要である)のすぐ近くであって、かつ
神経自体ではないようにする(これは、局所麻酔薬が神経に注入されるときに、外傷性の
神経損傷という結果になり得る)ことを望む。神経を探し出すために使用される3つの全
ての方法は、せいぜい、針の位置を神経に関連する位置に近づけるものであり、また、そ
の位置を絶対的な正確さで確認したものではないことを強調することが重要である。その
結果、神経ブロックの最中において、神経を特定の場所に集中させるためのこれら3つの
記述される方法を用いれば、不注意に針の先端を神経そのものに挿入する可能性がある。
直接神経への結果としての注入は、重大な神経の損傷をもたらすことがある。
【0003】
局部麻酔は、全身麻酔に優る多数の利点があると広く考えられている。局部麻酔は、患
者の生体系への干渉を最小限に抑えながら、身体の局部を選択的に麻酔する手段を提供す
る、効果的で低コストな技術である。しかしながら、特に、局部麻酔および神経ブロック
の主な欠点の1つは、神経ブロックまたは局部麻酔の投与の最中における神経の損傷の可
能性である。その他の短所は、全身および局所の中毒性合併症の危険性を含む。局部麻酔
における局所麻酔効果のための主な標的は、末梢神経、神経根および脊髄などの神経組織
である。したがって、神経ブロックおよび局部麻酔の最も一般的かつ面倒な局所合併症は
、末梢神経に関係することは驚くべきことではなかろう。幸いにも、そのような合併症は
稀なものであるが、しかし、それらは、患者と医師の両方に対して、かなりの問題を引き
起こす可能性がある。注目すべきことに、最も注意深い麻酔医であっても、時々、PNS
合併症に直面するであろう。たとえば、腋窩ブロック麻酔に関連付けられる神経性合併症
の経験についての手の外科医の調査においては、回答のあった800人の外科医のうち1
71人(21%)が、合計で249の大きな合併症(すなわち、少なくとも1年は続く)
を経験しており、また、521人(65%)が、小さな神経性後遺症を扱っていた(たと
えば、非特許文献1参照)。したがって、手の外科医の約5人に1人は、神経ブロックに
関係していたと考えられる大きな神経性後遺症を経験していた。神経ブロック後の神経損
傷の全体的な発生率は比較的低いけれども、結果は悲劇的であったり、また神経に対する
一時的または永久的な損傷、四肢機能の損失、および麻痺をもたらすこともある。たとえ
ば、非特許文献2および3を参照されたい。確かに、局部麻酔後の神経性合併症は、様々
な麻酔学会において、最も一般的に論じられる問題の一つであり、多くの科学文献でよく
取り上げられる話題である。腕神経叢に対する病変は、最も頻繁に報告されているようで
ある。たとえば、非特許文献4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、
15、16、17、18、19、20を参照されたい。
【0004】
神経損傷のメカニズムの1つは、神経の内側への局所麻酔薬の結果としての注入を伴っ
た神経への針の不注意な挿入である。言い換えると、これは、神経に対して機械的にもた
らされた外傷、神経内部の高い圧力による神経内圧力の結果としての増大による神経への
虚血性損傷、および/または神経内浮腫のいずれかをもたらすこともある。事実、実験的
に、ウサギ坐骨神経におけるin vivo束内注入は、700mmHg超の神経内圧力
を生み出すことができ、また、そのような注入の後において、神経内圧力は、約15分間
の推定される毛管潅流圧力を超えることができることがわかった。この間中、神経束は、
虚血状態にあり、かつその他の点では、毒物学的に中性の局所麻酔溶液に対して脆弱にな
る(たとえば、非特許文献21参照)。また、同様の状態はヒトにおいて起こる可能性が
あり、そして、局所麻酔薬とエピネフリンとの混合物は、神経細胞内に注入された場合に
虚血状態が高まり、また、したがって神経損傷の危険性が増大する可能性がある(たとえ
ば、非特許文献13参照)。ヒトにおける局所麻酔薬の正常な注入時の圧力は、約500
mmHgから約1200mmHgにわたる。より高い圧力は、神経細胞内の注入を示すこ
ともある(たとえば、非特許文献22参照)。
【0005】
神経細胞内への注入の危険性を低減させるための現行の推奨事項は、高い注入圧力が回
避されるようにゆっくりと注入すること、および局所麻酔薬の注入中に高圧であることに
気付いたら、注入を回避することである(たとえば、非特許文献23参照)。しかし、こ
れらの推奨事項は、1人または複数の手術者は、「正常」な注入圧力と「異常」な注入圧
力との間の相違を認知することができ、「異常」な注入圧力が観察されたときには、適切
な措置をとることができることを想定している。しかしながら、これらの判断は、主観的
な解釈および/または手術者の「感覚」による傾向があり、いかなる客観的な測定(たと
えば、測定された注入圧力、速度、または同様の変数)にも基づかない傾向がある。異な
る手術者が注入を推定しおよび/または制御する能力(圧力に関する場合のように)は、
手の強度の相違および手術者間での経験の相違、ならびに様々な針のタイプ、長さ、およ
び管腔口径での注入に対する抵抗力の相違によって、さらに複雑になる。さらに、臨床で
実施する場合には、手術者(たとえば、麻酔医や麻酔専門看護師、その他の麻酔提供者な
ど)は、局所麻酔薬を注入する助手(しばしば神経ブロックに関して十分な経験がない者
)と共に、針の留置を行うことが一般的な慣例である。この慣例は、注入の最中における
過度に高い圧力を生じるという危険性、およびおそらくは認識されない神経細胞内注入の
危険性を有する。さらに、手術者は、典型的には、両手を使って、その手順(すなわち、
注射針を神経に対して適切な部位に留置する)を行い、そして、助手が局所麻酔を注入す
るのに用いてもよい力および圧力の量を容易に決定および/または制御することができな
い。
【0006】
そのうえ、局所麻酔溶液の強力および/または速い注入は、組織層間の局所麻酔薬の追
跡および不注意による血管内注入により、全身的局所麻酔薬毒性(たとえば、発作や不整
脈、心血管虚脱、死亡など)のより高い危険性を招く可能性がある。さらに、局所麻酔薬
の神経細胞内かつ素早い注入は、脊柱に逆戻りし、そして、潜在的に悲惨な結果を伴った
意図しない硬膜外麻酔または脊椎麻酔をもたらす可能性がある(たとえば、非特許文献2
1、24、25参照)。
【0007】
麻酔用の器機を改良するために、様々な試みがなされてきた。たとえば、特許文献1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14を参照されたい。しか
しながら、これらの試みの中で、神経ブロック/局部麻酔中における、局所麻酔薬の不注
意による神経細胞内注入あるいは素早い拡散および/または吸収を避けるため、注入中に
おける圧力および/または注入速度を制御および/または測定することに焦点を当ててい
るものはなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,119,832号明細書(1992年6月9日)
【特許文献2】米国特許第5,378,241号明細書(1995年1月3日)
【特許文献3】米国特許第4,994,036号明細書(1991年2月19日)
【特許文献4】米国特許第4,775,367号明細書(1988年10月4日)
【特許文献5】米国特許第4,889,529号明細書(1989年12月26日)
【特許文献6】米国特許第4,917,670号明細書(1990年4月17日)
【特許文献7】米国特許第4,917,668号明細書(1990年4月17日)
【特許文献8】米国特許第5,085,631号明細書(1992年2月4日)
【特許文献9】米国特許第5,106,376号明細書(1992年4月21日)
【特許文献10】米国特許第5,135,525号明細書(1992年8月4日)
【特許文献11】米国特許第5,312,374号明細書(1994年5月17日)
【特許文献12】米国特許第5,328,479号明細書(1994年7月12日)
【特許文献13】米国特許第5,512,052号明細書(1996年4月30日)
【特許文献14】米国特許第5,630,802号明細書(1997年5月20日)
【非特許文献1】Stark、「Neurologic Injury from Axillary Block Anesthesia」、J.Hand Surg. 21A、391(1996)
【非特許文献2】Auroy他、「Serious Complications Related to Regional Anesthesia: Results of a Prospective Survey in France」、Anesthesiology、87、479〜484(1997)
【非特許文献3】Eisenach、「Regional Anesthesia: Vintage Bordeaux (And Napa Valley)」、Anesthesiology、87、467〜9(1997)
【非特許文献4】Bonica他、「Brachial Plexus Block Anesthesia」、Am.J.Surg.、78、65(1949)
【非特許文献5】Moberg他、「Brachial Plexus Block Analgesia with Xylocaine」、J.Bone Joint Surg.、33A、884(1951)
【非特許文献6】Wolley他、「Neurological sequelae of brachial plexus nerve block」、Ann.Surg.、149、53(1959)
【非特許文献7】Brand他、「A Comparison of Supraclavicular and Axillary Techniques for Brachial Plexus Blocks」、Anesthesiology、22、226(1961)
【非特許文献8】Schmidt他、「Komplikationen und Gefahren der Plexus-brachialis-Anesthesie unter besonderer Berucksictinung von Langzeitschaden」、Anasth.Intensivther.Notfallmed.、16、346(1981)
【非特許文献9】de Jong、「Axillary block of the brachial plexus」、Anesthesiology、22、215(1961)
【非特許文献10】Hamelberg他、「Perivascular Axillary Versus Supraclavicular Brachial Plexus Block and General Anesthesia」、Anesth.Analg.、41、85(1962)
【非特許文献11】Wall、「Axillary nerve blocks」、Ann.Surg.、149、53(1959)
【非特許文献12】Moore他、「Bupivacaine: a Review of 11,080 Cases」、Anesth.Analg.、57、42(1978)
【非特許文献13】Selander他、「Parasthesiae or No Parasthesiae? Nerve Lesions after Axillary Blocks」、Acta.Anaesth.Scand.、23、27(1979)
【非特許文献14】Plevak他、「Paresthesia Vs. Non Paresthesia-the Axillary Block」、Anesthesiology、59、A216(1983)
【非特許文献15】Winchell他、「The incidence of neuropathy following upper extremity nerve blocks」、Reg.Anesth.、10、12(1985)
【非特許文献16】Tourtier他、「Complications of Axillary Block Using Two Techniques: Experience with 1400 Cases」、Anesthesiology、71、A726(1989)
【非特許文献17】Davis他、「Brachial Plexus Anesthesia for Outpatient Surgical Procedures on an Upper Extremity」、Mayo Clin.Proc.、66、470(1991)
【非特許文献18】Stan他、「The Incidence of Neurovascular Complications Following Axillary Brachial Plexus Block Using a Transarterial Approach」、Reg.Anesth.、20、486(1995)
【非特許文献19】Lofstrom他、「Late Disturbances in Nerve Function after Block with Local Anesthetic Agents」、Acta.Anesth.Scand.、10、111(1996)
【非特許文献20】Mogensen他、「Posttraumatic Instability of the Metacarpophalangeal Joint of the Thumb」、Hand、12、85(1980)
【非特許文献21】Selander他、「Longitudal Spread of Intraneurally Injected Local Anesthetics」、Acta Anesth. Scand.、22、622(1978)
【非特許文献22】Hadzic他、「Injection Pressure During Peripheral Nerve Blockade」、Anesthesiology、Abstract(2002)
【非特許文献23】Finucane、Complications of Regional Anesthesia、Chuchill Livingstone、New York(1999)
【非特許文献24】Tetzlaff他、「Subdural Anesthesia as a Complication of an Interscalene Brachial Plexus Block」、Regional Anesthesisa、19、357〜359(1994)
【非特許文献25】Dutton他、「Total Spinal Anesthesia after Interscalene Blockade of the Brachial Plexus」、Anesthesiology、80、939〜941(1994)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、特に経験の少ない人々および/または助手によって、神経遮断注入の際に
おける、圧力および/または注入速度を監視および/または制御する、より客観的かつ再
現性のある方法は、神経細胞内注入の可能性を低下させるために、有益であることが明ら
かであろう。本発明は、そのような方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、神経細胞内注入の可能性を低下させるために、特に経験の少ない人々および
/または助手による、神経遮断注入の最中における圧力を監視および/または制御する、
客観的かつ再現性のある方法を提供する。より具体的には、本発明は、注入装置(典型的
には、注射器)と神経ブロック針との間に配置される圧力感知および/または制限装置を
用い、それによって、神経ブロック注入の最中における注入圧力を容易かつ客観的に監視
することができ、それによって、手術者に、神経遮断注入の手順の最中における注入圧力
を監視させる。さらに、神経ブロック注入の最中における圧力は、注入速度にも依存する
ので、同じ装置を使用して、過度の注入速度を直接的でなく監視および制限することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の神経ブロック注入システムの1つの実施形態を示す。
【図2】本発明で使用される圧力感知装置の1つの実施形態を示す。パネルAは、「低」または「高」圧力を示している圧力感知装置の側面図である。パネルBは、圧力感知装置が「高」または「異常」圧力を示していること以外は同じ側面図である。パネルCは、圧力感知装置の平面図である。
【図3】本発明の概略的な方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の概略的な方法の好ましい1つの実施形態を示すフローチャートであり、ここで、麻酔医またはその他の保健医療従事者は、注入装置を操作するために、助手を使用する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、ニューロン内注入の可能性を低下させるために、特に経験の少ない人による
神経遮断注入の際の圧力を監視および/または制御する客観的かつ再現性のある方法を提
供する。より具体的には、本発明は、注入装置(典型的には、注射器)と神経ブロック針
との間に配置された圧力感知装置および/または圧力制御装置を利用し、それによって、
神経ブロック注入の間における注入圧力を、簡易かつ客観的に監視することができ、その
ため、手術者は、神経遮断注入の手順の間における注入圧力を監視することが可能となる

【0013】
この発明の目的に対しては、麻酔に関する「局所」、「局部」および「神経ブロック」
という用語は、同義かつ置換え可能であるとされる。この発明の目的に対しては、「正常
」な注入圧力は、一般に、神経ブロックの手順の特定の型において通常見られる典型的な
圧力の範囲内にあるとみなされる。「異常」な注入圧力は、一般に、神経ブロックの手順
の特定の型において通常見られるそのような典型的な圧力の範囲を超えるものとみなされ
る。また、当然ながら、「中間」の注入圧力は、「正常」な圧力範囲の上限と「異常」な
範囲の下限にわたる。単に指導目的としては、一般に、正常な注入圧力は約15psi未
満;一般に、中間の注入圧力は約15から約25psi;一般に、異常な注入圧力は約2
5psiよりも高いであろう。当然ながら、これらの圧力は、患者、神経ブロックの型ま
たは部位、針の型、長さまたは口径、使用される麻酔薬の組成、粘度またはその他の特性
、注入の速度または勢い、ならびにその他の要素に依存して変化するであろう。
【0014】
神経ブロック注入を行うための本発明の器具は、麻酔薬貯蔵区画および出力端を有する
麻酔薬送達装置(たとえば、注射器)、入力端および出力端を有する麻酔針またはカテー
テル、麻酔薬送達装置の出力端と麻酔針の入力端とを結ぶ麻酔薬通路を含み、それによっ
て、麻酔薬貯蔵区画からの麻酔薬が、患者への麻酔針の出力端、および麻酔薬通路に沿っ
てかつ麻酔薬通路と圧力感知によって連通している圧力感知装置を経由して運ばれ、それ
によって、麻酔薬の圧力が、神経ブロック注入の間中、監視される。
【0015】
本発明の1つの実施形態が図1に示されており、それは、麻酔薬送達装置10、圧力表
示装置20、軟質チューブ52、および神経ブロックが望まれる神経72に隣接してまた
はその近傍に麻酔薬を送達するための針60を有している。図1に示される麻酔薬送達装
置10は、注射器であり、それは、本体18、麻酔薬貯蔵区画12、可動性ピストン16
、および出力端14を有する。その他の適当な麻酔薬送達装置は、たとえば手術者が操作
することができる限り、機械式ポンプなどを含む。出力端14は、その入力端22におけ
る圧力表示装置20に嵌合または取着されるように改造されている。出力端26は、軟質
チューブ52(入力端50と出力端52とを有する)を介して取り付けられている。軟質
チューブ52の出力端54は、針60の入力端62に取り付けられている。針60は、所
望の部位へ麻酔薬を送達するための出力端64を有する。操作中、ピストン16が押され
るにつれて、麻酔薬が、所望の部位に注入されて神経ブロックをもたらすために、麻酔薬
貯蔵区画12から、圧力表示装置20(通路38を通って)を通り、軟質チューブ52を
通り、そして針60を通って流れ出る。
【0016】
図1に示される圧力表示装置20は、注射器10の出力端14に直接取り付けられてい
るけれども、それは、軟質チューブ(軟質チューブ52に類似する)を介して取り付けら
れることもでき、その結果、それは、望まれるとおりに、軟質チューブ52の長さに沿っ
てどこにでも設置されることができるであろう(針60の入力端62に直接取り付けられ
ることを含む)。また、そのような圧力感知/監視装置20は、図1に示されるように、
注射器に取り付けられるよりもむしろ、注射器−ピストン機構および/または針装置に組
み込まれるほうがよい。さらに、もし望まれるのであれば、1つ以上の圧力表示装置20
が含まれることができるであろう。たとえば、1つの圧力表示装置20は、注射器10の
出力端14の近くに設置されることができ、他の1つは、針60の入力端62の近くに設
置されることができ、針60を制御する手術者(たとえば、麻酔医、麻酔専門看護師、そ
の他の麻酔提供者など)および注射器10を制御する助手によって、注入圧力の監視をさ
せる。
【0017】
圧力表示装置20の1つの実施形態は、図2においてより詳細に示されており、ここで
、パネルAにおける装置は、正常な圧力状態を例示し、また、パネルBは、異常または高
い圧力状態を例示する。圧力表示装置20は、麻酔薬送達装置10から麻酔薬を受け取る
ための入力端22、麻酔薬が本体24を通過するようにする通路38、および軟質チュー
ブ52を介して針60へ麻酔薬を送達するための出力端26を有する本体24の中に形成
される。その本体は、圧力膨張チャンバ32内に内部軟質性膜36を有し、そのため、麻
酔薬の注入圧力が増大するにつれて、該膜36はパネルBに示されるように、圧力膨張チ
ャンバ32内に膨張することができ、それによって、圧力表示ピン28を押し出し、上部
ハウジング30を超えて伸び、注入圧力を示す。パネルBに示されるように、通路38は
、通路開口40を介して膜36と流体連絡している。パネルAおよびBは、側面図を提供
する;パネルCは、平面図を提供する。膜36は、パネルCにおいて円形として示されて
いるが、圧力表示ピン28を動かして注入圧力の増加を示すように十分膨張されることが
できる限り、どんな形状のものでもよい。好ましくは、膜26は、軟質シリコーン、軟質
ポリウレタン、軟質ゴム、または医療用機器で使用するのに適切なその他の軟質材料の構
成である。
【0018】
注入圧力が増加するにつれて、麻酔薬は、膜36を押し出して広げ、そして、それによ
って、膨張チャンバ32の部分42に入り、そして、圧力表示ピン28を上方かつ上部ハ
ウジング30の外側へ動かすことができる。圧力が増加すると、部分42内の局部麻酔薬
のより大きい体積は、膜36を広げるかまたは引き延ばし、そして、部分42内の体積を
増加させ、また部分42内の体積が圧力表示ピン28を動かす。上部ハウジング30は、
圧力表示ピン28を適正な位置に維持するために使用され、それゆえ、それは、パネルA
およびBにおいて例示される位置から位置へ、注入圧力に応じて動くことができる。圧力
表示ピン28は、それに関連付けられたスプリング34を有する。スプリング28の強度
は、運動に対して所望の抵抗、および、それゆえ、圧力表示ピン28を動かすために要求
される圧力の範囲を備えるように選択されることができる。膜の膨張の程度(そして、そ
れゆえ、部分42の相対的な大きさまたは体積、および圧力表示ピン28の移動の程度)
は、注入圧力および/または注入速度に依存するであろう。
【0019】
パネルAおよびBに示されるように、圧力表示ピン28は、相対的な注入圧力を表示す
るために色分けされている。表示されている実施形態では、緑色は正常な注入圧力を表示
し、黄色は中間の圧力を表示し、および赤色は異常に高い圧力を表示する。したがって、
圧力表示ピン28に現れる色は、注入の進め方の表示とともに、注入圧力の迅速かつ視覚
的な表示を提供するであろう。したがって、たとえば、緑色(すなわち、正常な圧力)は
注入手順を継続することを表示し;黄色(すなわち、中間の圧力)は、注入を継続するこ
とができるが、圧力を注意深く監視すべきであることを表示し;そして、赤色(すなわち
、異常な圧力)は、高い圧力の原因が特定されるまで注入を停止すべきであることを表示
する。当然ながら、注入の最中における圧力の変化が容易に監視される限り、もし望まれ
るのであれば、他の色分けまたは他のコードシステムを使用することができる。操作中、
正常な注入圧力である間は、圧力表示ピン28が、パネルAに示されるように、単に緑色
が現れているだけである引き込まれた位置にとどまる。異常な注入圧力である間は、圧力
表示ピン28が、パネルBに示されるように、目下赤色が現れて異常な圧力を表示する伸
ばされた位置へ動く;表示圧力が低下する場合には、一旦、正常な注入圧力が再び確立さ
れると、圧力表示ピン28は、パネルAに示された位置へ下方に向かって動くであろう。
【0020】
一般的に、正常な注入圧力(すなわち、図2において緑色の位置)は、約15psi未
満であり;中間の注入圧力(すなわち、図2において黄色の位置)は、約15から約25
psiであり;異常な注入圧力(すなわち、図2において赤色の位置)は、約25psi
超であろう。当然ながら、これらの圧力は、患者、神経ブロックの型または部位、針の型
、長さまたは口径、使用される麻酔薬の組成、粘度またはその他の特徴、注入の速度また
は勢い、ならびにその他の要素に応じて変化するであろう。したがって、異なる操作圧力
範囲を有する圧力表示装置が提供されており、そのため、手術者は特定の用途および/ま
たは患者に対する適切な範囲を選択することができる。
【0021】
一般的に、医療用装置に通常使用される構造の従来の材料は、圧力表示装置20を形成
するために使用されることができる。当然ながら、麻酔薬に接触する全ての材料(たとえ
ば、通路38の内側、膜36、および膨張チャンバ32の部分42)は、麻酔薬に対して
不活性であるべきである。さらに、構造の全ての材料は、従来の手順を用いる医学的無菌
にされることができるべきである。一般的に、可能であるならいつでも、軽量プラスチッ
ク材を使用することが好ましい。また、一般的に、圧力表示装置20は、1回使用される
と、適切な手順を用いて廃棄されることが好ましい。しかしながら、もし望まれるのであ
れば、多数回の処理のために再殺菌することができるように、圧力表示装置20のための
構造の材料を選択することができる。
【0022】
操作中、針の先端64が、麻酔されるべき神経72に隣接して、その近くに、またはそ
のすぐ近くに麻酔薬を送達することができるように、手術者(たとえば、麻酔医や麻酔専
門看護師、その他の麻酔提供者など)は、皮膚70を貫いて、患者に針60を挿入する。
従来技術は、神経72に対して所望の部位に、針の先端64を置くために使用されること
ができる。ひとたび、針60および針の先端64が適切に配置されると、局所麻酔薬が注
射器10のピストン16に圧力を加えることによって注入される。もし、圧力が増加する
場合には、適切な措置(手術者によって決定されるような)を始めることができるように
、手術者または助手は、注入の間中、圧力表示装置20を観察する。
神経ブロック注入の間中、局所麻酔薬の速すぎる注入、組織片による針の先端の妨害、
または神経の内側における不注意な留置のために、所望の圧力よりも高い圧力(すなわち
、中間または異常な圧力)が生じうる。手術者は、増加された圧力を観察すると同時に、
通常、進め方を決定する際における増加された圧力の原因を決定することを望む。正常な
圧力よりも高い圧力の場合には、手術者は、データを無視して注入を継続する、注入速度
を遅くする、または注入を止めて針を再度配置しおよび/または洗い流し、次いで注入を
継続するという選択肢がある。
【0023】
本発明の器具を使用するための概略的な手順は、図3において例示されている。神経ブ
ロックを開始するために、神経ブロック針が、適切な部位(すなわち、ブロックされるべ
き神経のすぐ近くに)において患者に挿入される。従来の技術(たとえば、解剖学的目印
を使用すること、錯感覚を実現すること(分布をブロックされるべき神経の領域内におけ
る感覚の伝播)、および/または神経刺激物質を使用する運動刺激(筋肉痙攣)を得るこ
と)を使用して、その部位が受け入れられるものであることを確認した後、注入が開始さ
れる。注入の最中における注入圧力は、圧力感知装置を使用して監視される。注入は、観
察される注入圧力に応じて、継続され、変化され、または終了される。たとえば、もし正
常または許容できる圧力が、注入の最中において観察されさえすれば、注入は終了まで継
続される。しかしながら、もし、正常な圧力よりも高い圧力が監視されるならば、注入は
、必要に応じて、調整されまたは停止されることもある。本発明の方法は、一個人(たと
えば、麻酔医、麻酔専門看護師、その他の麻酔提供者など)により、または助手を使用す
るそのような個人により実施されることもある。
【0024】
本発明の器具を使用するための好ましい手順は図4において例示され、ここで、ブロッ
クされるべき神経に対して針を置く手術者は、麻酔薬送達装置を操作しかつ圧力表示装置
を観察する助手を使用する。図4において、一般的に、麻酔医(または、その他の保健医
療従事者)および助手の措置は、それぞれ、左側と右側で行われる。神経ブロックを始め
るために、麻酔医は、神経ブロック針を適切な部位(すなわち、ブロックされるべき神経
のすぐ近くに)において患者に挿入する。慣行の技術(たとえば、解剖学的目印を使用し
て、錯感覚を実現し(分布をブロックされるべき神経の領域内に伝播する感覚)、および
/または神経刺激物質を使用して運動刺激(筋肉の痙攣)を得る)を使用して、その部位
が許容されるものであることを確認した後、麻酔医は、助手に、注入を開始することを指
示する。その後、次いで助手は注入を開始し、そして圧力感知装置を継続的に観察する。
もし、注入の間、正常または許容可能な圧力が観察されさえすれば、注入は完了まで続け
られる。しかしながら、もし、中間のまたは異常に高い圧力が観察されるならば、助手は
、注入を中断するかまたは継続するかを決定しなければならない麻酔医に知らせる。もし
、圧力が、単に中間のレベル(すなわち、圧力表示ピン28に現れる黄色(図2参照))
であるならば、麻酔医は、もし異常な圧力が後に観察されないのであれば、注入を継続す
るかもしれない。中間レベルにあろうと異常なレベルにあろうと、麻酔医は、是正措置が
行われてもよいように、助手に、注入を停止するかまたは中断することを指示する。その
ような是正措置は、たとえば、神経に対して針を置き直すこと、針を塞いでいる可能性の
ある組織片を針の先端から取り除くこと、注入を再開する前に圧力を低下させること、注
入速度を低下させること、初めからやり直すために注入を停止させることなどを含んでい
てもよい。いったん、麻酔医が必要な是正措置を終了させると(当然ながら、注入を停止
させることは除く)、注入を再開するよう助手に指示が出される。注入を再開すると、助
手は再び上述のように注入圧力を観察し、そして、圧力が再び中間または異常なレベルに
増大した場合には、必要な情報を提供する。
【0025】
図4に例示される方法では、助手は、圧力感知装置を観察すると共に、注射器またはそ
の他のポンピング装置を操作するけれども、麻酔医またはその他の保健医療従事者も、こ
れらの行為に関わってもよい。たとえば、圧力感知装置は、針の近くの位置(注射器近く
とは反対側に)に置かれることができ、麻酔医またはその他の保健医療従事者が、針の位
置を制御することだけでなく、注入の際に注入圧力を容易に観察することができるように
する。あるいは、麻酔医またはその他の保健医療従事者は、助手を使用せずに本発明の方
法を実施することができる。そのような場合において、好ましくは、注射器またはその他
のポンピング装置は、フットペダルまたはその他の装置によって操作され、針を配置およ
び制御するために手術者の手を自由にする。
【0026】
たとえ、中間または異常な圧力が、麻酔医の医学的判断に基づいて観察されたとしても
、本発明の方法は、麻酔医に、注入を継続するという選択肢を提供する。そのような場合
において、麻酔医は、助手に、注入を継続することを指示するであろう。そのような場合
でも、好ましくは、助手は、万一注入圧力が劇的に増加した場合に備えて、注入圧力を監
視し続けるべきであり、その結果、もし妥当なら、麻酔医が継続すべき決断を再考するこ
とができる。一般的に、神経内注入に起因する高い圧力は、注入の開始時に最も一般に観
察される;しかしながら、針は、当初は神経の外部に留置され、そして、その後、注入の
最中に不注意で神経へ進み、より高い圧力となる。
【0027】
もし望まれるのであれば、また、圧力感知装置は、圧力作動遮断機構が備え付けられて
いてもよく、その結果、もし注入圧力がある予め決定されたレベルに達したならば、麻酔
薬の流れが自動的に停止する。この予め決定されたレベルは、任意のレベルに設定されて
もよいけれども、一般的に、異常な圧力範囲(たとえば、一般に約25psiまたはそれ
より高いレベル)の、またはその近くのレベルに設定されることがより好ましい。自動遮
断機構は、手動オーバーライド機構を備え付けられていてもよく、その結果、もし望まれ
るのであれば、麻酔医は、是正措置を伴ってまたは伴わずに注入を継続することができる
。しかしながら、一般的に、もしそのような是正措置が首尾良く始められないのであれば
、そのような注入は継続されないことが好ましい。
当然ながら、当業者は、その他の類似の機構を使用して、神経ブロック注入の最中に圧
力を測定および/または決定し、そして、発明の多くの細部を、本発明の範囲から逸脱す
ることなく変更してもよい。本明細書で引用した全ての参考文献は、参照により組み込ま
れている。その上、前述の記載事項は、単に例示の目的のためのものであり、限定の目的
のためのものではなく、特許請求の範囲で定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
神経細胞内注入の危険性を低減させた状態で患者において神経ブロックを実施するため
のシステムであって、
(1)麻酔薬貯蔵区画および出力端を有する麻酔薬送達装置と;
(2)入力端および出力端を有する神経ブロック針であって、ブロックされるべき神経
の近傍において、前記患者に対して麻酔薬を送達するために、前記出力端を前記患者に挿
入することができる神経ブロック針と;
(3)麻酔薬送達装置の出力端と神経ブロック針の入力端とを接続する麻酔薬通路を有
するチューブであって、前記麻酔薬貯蔵区画からの麻酔薬を、前記患者に対して、神経ブ
ロック針の前記出力端を経由して送達することができるチューブと;
(4)麻酔薬通路に沿ってかつ麻酔薬通路と圧力感知によって連通している圧力感知装
置であって、約1.83kg/cm2(25psi)までの圧力を測定可能であり、神経細胞
内注入の危険性を低減するために、前記患者に対する麻酔薬送達の最中において、麻酔薬
の圧力が連続して監視、制御され、麻酔薬送達の最中において、約1.10kg/cm2(1
5psi)までの測定圧力は正常操作を示し、麻酔薬送達の最中において、約1.83kg
/cm2(25psi)にほぼ等しい測定圧力は異常操作を示し、麻酔薬送達が停止される
か是正措置が行われることを示す圧力感知装置と
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記麻酔薬送達装置は、注射器であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記チューブは、軟質チューブであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記チューブは、軟質チューブであることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記圧力感知装置は、前記患者に対する麻酔薬送達の最中において、少なくとも正常お
よび異常な圧力の視覚的な検出を可能とすることを特徴とする請求項1に記載のシステム

【請求項6】
前記圧力感知装置は、麻酔薬送達の最中において、麻酔薬の圧力が予め決定されたレベ
ルを超えて増加すると、麻酔薬送達を妨げることを特徴とする自動遮断装置をさらに備え
ることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記圧力感知装置は、麻酔薬送達の最中において、麻酔薬の圧力が予め決定されたレベ
ルを超えて増加すると、麻酔薬送達を妨げることを特徴とする自動遮断装置をさらに備え
ることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
神経細胞内注入の危険性を低減させた状態で患者において神経ブロックを実施するための
システムであって、
(1)麻酔薬貯蔵区画および出力端を有する手動操作式の麻酔薬送達装置と;
(2)入力端および出力端を有する神経ブロック針であって、ブロックされるべき神経
の近傍において、前記患者に対して麻酔薬を手動で送達するために、前記出力端を前記患
者に挿入することができる神経ブロック針と;
(3)麻酔薬送達装置の出力端と神経ブロック針の入力端とを接続する麻酔薬通路を有
するチューブであって、前記麻酔薬貯蔵区画からの麻酔薬を、前記患者に対して、神経ブ
ロック針の前記出力端を経由して送達することができるチューブと;
(4)麻酔薬通路に接続されかつ麻酔薬通路と圧力感知によって連通している圧力感知
装置であって、約1.83kg/cm2(25psi)までの圧力を測定可能であり、神経細
胞内注入の危険性を低減するために、前記患者に対する麻酔薬送達の最中において、麻酔
薬の圧力が連続して監視、制御され、麻酔薬送達の最中において、約1.10kg/cm2
15psi)までの測定圧力は正常操作を示し、麻酔薬送達の最中において、約1.83
kg/cm2(25psi)にほぼ等しい測定圧力は異常操作を示し、麻酔薬送達が停止され
るか是正措置が行われることを示す圧力感知装置と
を含むことを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記圧力感知装置は、前記麻酔薬送達装置の操作者による圧力の視覚的な検出を可能と
する配置であることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記麻酔薬送達装置は、手動操作式の注射器であることを特徴とする請求項8に記載の
システム。
【請求項11】
前記麻酔薬送達装置は、手動操作式の注射器であることを特徴とする請求項9に記載の
システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−227661(P2010−227661A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−163429(P2010−163429)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【分割の表示】特願2004−508878(P2004−508878)の分割
【原出願日】平成15年5月9日(2003.5.9)
【出願人】(504438738)マコスタ メディカル ユーエスエイ エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】