神経変性を抑制する化合物のスクリーニング方法を示す。ＡＰＰの分断は神経変性の有用なマーカーであり得、ＡＰＰの分断を抑制する化合物は神経変性のインヒビターとして有用である。このような化合物は、様々な神経学的疾患、障害および神経系損傷の治療および／または防止に有用であり得、哺乳類の神経細胞又は組織の成長、再生又は生存を亢進しうる。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
神経変性を抑制する化合物のスクリーニング方法であって、
(a) 表面上にＡＰＰを発現するニューロンを培養し、そして、
(b) 候補化合物の有無の下で該ニューロンのＡＰＰ分断を刺激することを含み、
このとき、該候補化合物の非存在下で観察されるＡＰＰの分断と比較して該候補化合物の存在下で観察されるＡＰＰの分断が低減していることが、該候補化合物が神経変性のインヒビターであることを示す方法。
【請求項２】
分断が栄養性因子の欠乏によって刺激される、請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記栄養性因子がＮＧＦである、請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記ニューロンが感覚ニューロンである、請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記ニューロンが運動ニューロンである、請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記分断が前記ニューロンの力学的損傷によって刺激される、請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される分断と比較して観察される分断を１０〜３０％低減する、請求項１に記載の方法。
【請求項８】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される分断と比較して観察される分断を３０〜５０％低減する、請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される分断と比較して観察される分断を５０〜７０％低減する、請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される分断と比較して観察される分断を３０〜５０％低減する、請求項１に記載の方法。
【請求項１１】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される分断と比較して観察される分断を９０〜１００％低減する、請求項１に記載の方法。
【請求項１２】
神経変性を抑制する化合物のスクリーニング方法であって、
(a) その表面上にＡＰＰを発現するニューロンを培養し、そして、
(b) 候補化合物の有無の下で前記ニューロンの神経変性を刺激することを含み、
このとき、該候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して該候補化合物の存在下で観察される神経変性が低減していることが、該候補化合物が神経変性のインヒビターであることを示す方法。
【請求項１３】
神経変性が栄養性因子欠乏によって刺激される、請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】
前記栄養性因子がＮＧＦである、請求項１３に記載の方法。
【請求項１５】
前記ニューロンが感覚ニューロンである、請求項１２に記載の方法。
【請求項１６】
前記ニューロンが運動ニューロンである、請求項１２に記載の方法。
【請求項１７】
前記分断が前記ニューロンの力学的な損傷によって刺激される、請求項１２に記載の方法。
【請求項１８】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して観察される神経変性を１０〜３０％低減する、請求項１２に記載の方法。
【請求項１９】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して観察される神経変性を３０〜５０％低減する、請求項１２に記載の方法。
【請求項２０】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して観察される神経変性を５０〜７０％低減する、請求項１２に記載の方法。
【請求項２１】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して観察される神経変性を７０〜９０％低減する、請求項１２に記載の方法。
【請求項２２】
前記候補化合物が、前記候補化合物の非存在下で観察される神経変性と比較して観察される神経変性を９０〜１００％低減する、請求項１２に記載の方法。

【図３】

【図９Ａ】

【図２Ａ】

【図２Ｂ】

【図２Ｃ】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９Ｂ】

【図９Ｃ】

【図１０Ａ】

【図１０Ｂ】

【図１１Ａ】

【図１１Ｂ】

【図１２Ａ】

【図１２Ｂ】

【図１２Ｃ】

【図１３Ａ】

【図１３Ｂ】

【図１４Ａ】

【図１４Ｂ】

【図１４Ｃ】

【図１４Ｄ】

【図１５Ａ】

【図１５Ｂ】

【図１５Ｃ】

【図１５Ｄ】

【図１６】

【図１７Ａ】

【図１７Ｂ】

【図１７Ｃ】

【図１７Ｄ】

【公表番号】特表２０１１−５２４５２３（Ｐ２０１１−５２４５２３Ａ）
【公表日】平成２３年９月１日（２０１１．９．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−５１３７３２（Ｐ２０１１−５１３７３２）
【出願日】平成２１年６月１２日（２００９．６．１２）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００９／０４７２５５
【国際公開番号】ＷＯ２００９／１５２４６３
【国際公開日】平成２１年１２月１７日（２００９．１２．１７）
【出願人】（５０９０１２６２５）ジェネンテック，　インコーポレイテッド (357)
【Ｆターム（参考）】