説明

神経変性障害およびアルツハイマー病を処置し、正常な記憶を改善するための方法および組成物

本開示は、概して神経変性障害に関し、さらに詳しくはプレセニリン/Gタンパ
ク質/c-src結合性ポリペプチドの群、並びにアルツハイマー病のシグナル伝達及び進行
をモジュレートするための使用方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレセニリン−1ポリペプチドまたはプレセニリン−2ポリペプチドのN末端フラグメントまたはC末端フラグメントのアミノ酸配列から本質的になる単離ポリペプチド。
【請求項2】
下記の配列からなる群から選択されるアミノ酸配列から本質的になる、請求項1に記載の単離ポリペプチド:
(i)DEEEDEEL(配列番号5)、
(ii)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端のどちらかにおいてさらに含む配列番号5(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(iii)RRSLGHPEPLSNGRP(配列番号6)、
(iv)1個〜5個の保存的アミノ酸置換をさらに含む配列番号6(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(v)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端においてさらに含む(iii)または(iv)の配列(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(vi)RRSLGHPEPLSNGRPQGNSRQVVEQDEEEDEELTLKYGAK(配列番号7)、
(vii)1個〜5個の保存的アミノ酸置換をさらに含む配列番号7(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(viii)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端においてさらに含む(vi)または(vii)からなる配列(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、および
(ix)非天然型アミノ酸またはD−アミノ酸を含む前記のいずれか(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)。
【請求項3】
前記N末端フラグメントのアミノ酸配列が長さにおいて約5個〜80個のアミノ酸を含み、かつ、アミノ酸1からアミノ酸80付近までの配列番号2または配列番号4に示されるような配列を有する、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
【請求項4】
請求項1に記載されるポリペプチドからなる第1のドメインと、目的とするポリペプチドを含む第2のドメインとを含む単離ポリペプチド。
【請求項5】
目的とする前記ポリペプチドがFcドメインを含む、請求項4に記載の単離ポリペプチド。
【請求項6】
目的とする前記ポリペプチドが精製用ペプチドを含む、請求項4に記載の単離ポリペプチド。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載されるポリペプチドからなる少なくとも2つのポリペプチドを含むオリゴマーポリペプチド。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載されるポリペプチドをコードするヌクレオチド配列から本質的になる単離ポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項8に記載されるポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項10】
請求項9に記載されるポリヌクレオチドが導入されている組換え宿主細胞。
【請求項11】
前記ポリヌクレオチドが宿主細胞ゲノムに組み込まれている、請求項10に記載の組換え宿主細胞。
【請求項12】
請求項1に記載されるポリペプチドを発現させるための方法であって、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドが導入されている組換え宿主細胞を培養することを含む、上記方法。
【請求項13】
前記組換え宿主細胞が、前記ポリヌクレオチドからの前記ポリペプチドの発現を促進させる条件のもとで培養される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ポリペプチドを単離することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
請求項12に記載される方法によって産生される単離ポリペプチド。
【請求項16】
Aβの産生を阻害する方法であって、細胞を、βAPPおよびプレセニリン−1(PS−1)および/またはプレセニリン−2(PS−2)の細胞間結合あるいはGタンパク質の活性化を妨害する妨害物質と接触させることを含む、上記方法。
【請求項17】
前記妨害物質が、PS−1またはPS−2あるいはそのオリゴマーのN末端領域と相互作用するβAPPの細胞外ドメインを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
妨害物質が、ペプチド、小分子、ペプチド模倣物または抗体である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ペプチドがPS−1またはPS−2の可溶性のN末端ドメインまたは細胞外ドメインである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ドメインアミノ酸配列が、
(i)DEEEDEEL(配列番号5)、
(ii)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端のどちらかにおいてさらに含む配列番号5(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(iii)RRSLGHPEPLSNGRP(配列番号6)、
(iv)1個〜5個の保存的アミノ酸置換をさらに含む配列番号6(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(v)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端においてさらに含む(iii)または(iv)の配列(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(vi)RRSLGHPEPLSNGRPQGNSRQVVEQDEEEDEELTLKYGAK(配列番号7)、
(vii)1個〜5個の保存的アミノ酸置換をさらに含む配列番号7(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、
(viii)1個〜50個のさらなるアミノ酸をN末端またはC末端においてさらに含む(vi)または(vii)からなる配列(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)、および
(ix)非天然型アミノ酸またはD−アミノ酸を含む前記のいずれか(ただし、このペプチドは細胞・細胞相互作用を阻害するか、または、Aβ産生を阻害するか、または、β−APPに結合する)
からなる群から選択される、請求項17または19に記載の方法。
【請求項21】
PS−1および/またはPS−2を発現する細胞を、PS−1および/またはPS−2のGタンパク質との相互作用を阻害する物質と接触させることによってAβの産生を阻害する方法。
【請求項22】
前記物質がGoAおよび/またはGoBとともにPS−1および/またはPS−2のC末端テールドメインおよび/または他の細胞質ドメインと相互作用する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
PS−1および/またはPS−2を発現する細胞においてチロシンキナーゼのSrcファミリーのメンバーの活性を阻害することによってAβの産生を阻害する方法であって、前記細胞を請求項1に記載されるペプチドと接触させることを含む、上記方法。
【請求項24】
Gタンパク質の活性を阻害する請求項1に記載されるペプチドを対象に投与することを含む、記憶を改善するための方法。
【請求項25】
前記Gタンパク質が、G、G、G、GおよびGからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ペプチドが、PS−1および/またはPS−2のC末端テールドメインおよび/または他の細胞質ドメインの、G、G、G、Gおよび/またはGとの相互作用を阻害する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記ペプチドが、PS−1および/またはPS−2を発現する細胞においてチロシンキナーゼのSrcファミリーのメンバーの活性を阻害する、請求項24に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−526557(P2012−526557A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510993(P2012−510993)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/034610
【国際公開番号】WO2010/132609
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(500445295)ザ レジェンツ オブ ザ ユニヴァースティ オブ カリフォルニア (28)
【Fターム(参考)】