説明

移動式リフター

【課題】移動式リフターにおいて、使用環境を油漏れ等により悪化しないようにすると共に、移動台車上の搭載物をコンパクトに構成することを目的としている。
【解決手段】移動台車1と、固定支柱2と、該固定支柱2に昇降自在に支持された昇降支柱3と、該昇降支柱3に昇降自在に支持された容器類保持体5とを備えている。昇降支柱3の昇降機構7として、親ねじ33と、該親ねじ33にボールを介して螺合する昇降ナット34と、親ねじ33を回転するモータ13と、昇降ナット34の上昇を昇降支柱3に伝達する伝達部材36とを備えている。容器類保持体5の昇降機構として、昇降支柱4の上端部の回転シーブ8にチェーン10を巻き掛け、該チェーン10の一端部を容器類保持体5に連結し、他端部を固定支柱2に連結している。好ましくは、中空状の昇降支柱3内に、固定支柱2及びボールねじ式昇降機構7を収納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、薬品等の各種粉粒体材料を収納した容器類を、容器類保持体により保持して昇降し、かつ、所望の場所まで移動する移動式リフターに関する。
【背景技術】
【0002】
図5及び図6は従来公知の移動式リフターであり、この移動式リフター150は、前後の車輪155を有する移動台車161と、容器類保持体151と、該容器類保持体151に連結された昇降体152と、該昇降体152を昇降自在に支持する固定支柱153と、昇降体152を昇降駆動する油圧式の昇降機構154とを備えている。前記固定支柱153は、左右に間隔をおいて配置された一対の支柱部材156により構成されている。
【0003】
昇降機構154は、昇降体152の後部に設けられたローラ157を、固定支柱153の各支柱部材156のコの字溝に上下動自在に嵌合させ、左右の支柱部材156の間に油圧シリンダ158を立設し、一端が固定支柱153側に固定され他端が昇降体152に固定されたチェーン160の中間部を、油圧シリンダ158の先端に設けたスプロケット159に巻き掛けている。そして、油圧シリンダ158を伸縮させることにより、チェーン160を介して昇降体152を昇降させるようになっている。
【0004】
なお、上記のように油圧シリンダを備えた移動式リフターとは異なる移動式リフターとして、ボールねじ式の昇降機構により容器類保持体を昇降させる移動式リフターも開発されている(特許文献1)。該ボールねじ式の昇降機構を有する移動式リフターは、筒状の固定支柱の内周に昇降体を上下方向摺動可能に支持し、該昇降体をボールねじ式の昇降機構の昇降ナットに連結して、親ねじの回転により昇降ナットと共に容器類保持体を昇降するように構成してある。
【特許文献1】特開2005−350256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図5及び図6に示した移動式リフター150は、昇降機構154として油圧シリンダ158を用いているため、油漏れ等によって周囲の環境を悪化させる可能性があった。特に、薬品の製剤工場等において、クリーンな部屋で移動式リフターを用いる場合、油圧シリンダの油漏れは、製品の品質に影響を及ぼす重大な問題となる。また、固定支柱153が左右に間隔をおいて配置された一対の支柱部材156から構成されていることにより、後から台車を押す作業者の視界が固定支柱153により妨げられるという問題があった。
【0006】
一方、特許文献1に記載された従来技術は、油圧シリンダによる前記課題は解消できる。すなわち、昇降機構は油圧シリンダを用いずに構成されているため、油漏れが生じず、また、図5及び図6の従来技術と比べて固定支柱の左右幅を狭くできるので、作業者の視界を妨げることが少なくなる。しかし、容器類保持体を支持する昇降体を固定支柱に対して昇降させる構造であるため、大きなリフト量を確保するためには、固定支柱の高さを最大リフト量に略相当する高さまで高くしなければならず、リフター全体の背が高くなり過ぎ、移動時に固定支柱が移動の邪魔になる。
【0007】
(発明の目的)
本発明は、固定支柱の高さを高くしなくとも、大きなリフト量を確保できると共に、移動時において、天井等の低い場所でも円滑に移動できる移動式リフターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、移動台車と、該移動台車に立設された固定支柱と、該固定支柱に昇降自在に支持された昇降支柱と、該昇降支柱に昇降自在に支持された容器類保持体とを備え、前記昇降支柱の昇降機構として、固定支柱と略平行に配置された回転自在な親ねじと、該親ねじにボールを介して螺合する回転不能な昇降ナットと、前記親ねじを回転するモータと、前記親ねじの回転による前記昇降ナットの上昇動作を前記昇降支柱に伝達する伝達部材とを備え、前記容器類保持体の昇降機構として、昇降支柱の上端部に設けた回転シーブにチェーンを巻き掛け、該チェーンの一端部を前記容器類保持体に連結し、他端部を固定支柱に連結している。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の移動式リフターにおいて、前記昇降支柱、前記固定支柱及び前記伝達部材は中空状に形成されており、前記昇降支柱内に、前記固定支柱、前記伝達部材及び前記親ねじが順次収納されている。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の移動式リフターにおいて、前記移動台車は、前車輪及び後車輪を備えると共に、前後方向の中間部に垂直軸芯回り旋回自在な補助車輪を備えており、該補助車輪は、非接地状態となる上昇位置と、接地して前記前後車輪のいずれかを浮かせる下降位置との間で上下方向位置変更可能となっている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によると、昇降支柱の昇降機構として、いわゆるボールねじ式の昇降機構を備えているので、油圧シリンダを備えている従来の移動式リフターと比較して、油漏れ等による周囲の環境悪化を防ぐことができ、特に、薬品の製剤工場等において、クリーンな部屋で移動式リフターを用いる場合に好都合である。また、昇降支柱をボールねじ式の昇降機構により昇降させ、かつ、容器類保持体を、前記昇降支柱の昇降に伴って、チェーン式の昇降機構により倍速化して上昇させるようにしているので、容器類保持体の上昇時には、昇降支柱が上昇すると共に容器類保持体も昇降支柱の上端部側に移動することにより、大きなリフト量を確保することができ、一方、容器類保持体の下降時には、昇降支柱も下降し、リフター全体の高さが低くなり、これにより、天井の低い箇所でも円滑に移動することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によると、中空の昇降支柱に内部に、中空の固定支柱及び中空の伝達部材を順次収納すると共に、中空の伝達部材の内部に親ねじを収納しているので、昇降支柱及び固定支柱等の左右の配置幅をコンパクトにすることができ、後から台車を押す作業者の視界が固定支柱等により妨げられることも無くなり、移動操作が容易になる。また、特別の保護カバー等を設けなくとも、昇降機構の親ねじ及び昇降ナット等を、固定支柱及び昇降支柱により外部から保護することができる。
【0013】
請求項3記載の発明によると、補助車輪を下降させ、前後車輪のいずれかを浮かすことにより、移動台車の旋回半径を極めて小さくすることができ、狭い場所での移動台車の旋回を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1〜図4は本発明にかかる移動式リフターの実施の形態であり、これらの図面に基づいて、本発明を説明する。
【0015】
[全体の概略]
図1は移動式リフターの側面図であり、移動式リフターは、移動台車1と、該移動台車1に固定されて垂直上方に延びる固定支柱2と、該固定支柱2に昇降自在に支持されると共に固定支柱2を収納する中空筒状の昇降支柱3と、該昇降支柱3の前面に該昇降支柱3に対して相対的に昇降自在に支持された容器類保持体5とを備えている。固定支柱2内には、昇降支柱3を昇降させるためのボールねじ式の昇降機構7が配置されており、また、容器類保持体5の昇降機構として、昇降支柱3の上端に設けた回転シーブ8と、該回転シーブ8に巻き掛けたチェーン10を備えている。
【0016】
[移動台車1の構造]
図1において、移動台車1の後部の上面にはボックス12が設けられており、該ボックス12内には図示しないがバッテリ及び電気制御機器等が収納され、前記固定支柱2の下方には、ボールねじ式の昇降機構7を駆動するための駆動モータ13が設けられている。移動台車1の後端部の下面には、垂直軸芯回り旋回自在な一個の後車輪15が設けられ、移動台車1の前端部には、垂直軸芯回りには旋回不能な左右一対の前車輪16が設けられ、さらに、移動台車1の前後方向の中間部には、リフター旋回時に利用する左右一対の補助車輪17が設けられている。
【0017】
図2は移動式リフターの平面図であり、移動台車1の前部には、左右一対の脚部20が前向きコの字形に設けられており、各脚部20の前端に前記前車輪16がそれぞれ支持され、各脚部20の後端部に前記補助車輪17がそれぞれ支持されている。
【0018】
図3は移動式リフターの縦断面拡大図であり、前記補助車輪17は車輪ホルダー21に回転自在に支持され、該車輪ホルダー21は垂直なねじ軸22に垂直軸芯回り回転自在に支持され、該ねじ軸22は、脚部20の後端部に設けられためねじ部23に螺挿されると共に上端にハンドル26を備えており、該ハンドル26を回転することにより、移動台車1に対して補助車輪17を昇降させるようになっている。
【0019】
[固定支柱、昇降支柱及びボールねじ式の昇降機構の構造]
図4は図3のIV-IV断面図であり、この図4において、固定支柱2は角筒状に形成され、後面には垂直なガイドレール30が左右一対敷設されている。昇降支柱3は固定支柱2よりも大きな断面積の角筒状に形成されると共に内部に固定支柱2を収納しており、昇降支柱3の後壁の前面には左右一対のローラ付きスライダ(リニアアクチュエータ)32が設けられ、各スライダ32が固定支柱2のガイドレール30にローラを介して上下方向摺動自在に噛み合っており、これにより昇降支柱3が固定支柱2に昇降自在に支持されている。
【0020】
図3において、昇降支柱3を固定支柱2に対して昇降させるボールねじ式の昇降機構7は、移動台車1から固定支柱2と略平行に垂直上方に延びると親ねじ33と、該親ねじ33の外周に複数のボールを介して螺合する回転不能な昇降ナット34と、該昇降ナット34に一体的に結合されると共に略垂直上方に延びる円筒状の伝達部材36から構成され、該円筒状の伝達部材36内に親ねじ33は収納されている。
【0021】
親ねじ33の下端部は移動台車1に回転自在に支持されると共に継手40を介して前記駆動モータ13に連結し、親ねじ33の上端部は軸受ケース41の軸受42に回転自在に支持され、前記軸受ケース41は、図示しない放射状に延びるブラケットを介して固定支柱2の上端部に固定されている。伝達部材36の下端部は、連結板35を介して昇降ナット34に一体的に結合され、伝達部材36の上端部は、係合部材39を介して昇降支柱3の頂壁3aに一体的に昇降可能に係合している。すなわち、駆動モータ13で親ねじ33を回転することにより、昇降ナット34及び伝達部材36を一体的に上昇させ、伝達部材36の上端部により、係合部材39を介して昇降支柱3を押し上げるようになっている。昇降ナット34及び円筒状の伝達部材36は、親ねじ33の回転により昇降するために回転不能に構成する必要があるが、たとえば、伝達部材36には軸受ケース41の放射状のブラケットが通過可能なスリットが上下方向に長く形成されており、該スリットと前記ブラケットとの係合により、伝達部材36と昇降ナット34とを回転不能に構成すると共に、伝達部材36をブラケットに干渉せずに固定支柱2に対して昇降可能とすることができる。また、昇降ナット34及び円筒状の伝達部材36を回転不能とする別の構成としては、たとえば、固定支柱2の内周面に上下方向に延びるストッパーを形成し、このストッパーに昇降ナット34の外周に形成した係合部を係合させることにより、昇降ナット34を回転不能としたり、あるいは、伝達部材36の上端係合部材39を、ボルト等により昇降支柱3の頂壁3aに固着することにより、伝達部材36を回転不能とすることも可能である。
【0022】
[容器類保持体及びその昇降機構の構造]
図2において、容器類保持体5は、コンテナ反転用のモータ43等を内蔵すると共に、前部に左右1対の保持アーム44を備えており、各保持アーム44の前端部にはそれぞれ締め付けベルト45が設けられている。すなわち、ドラム状のコンテナCを保持アーム44間に配置し、締付ベルト45を締付金具46で締結することにより、コンテナCを保持するようになっている。また、反転用のモータ43により、図1に仮想線で示すように水平軸回りにコンテナCを反転できるように構成されている。
【0023】
図4において、昇降支柱3の前面には、左右方向の中央部に上下方向に延びるスリット50が形成されると共に、左右両端部に上下方向に延びる左右一対のガイドレール51が敷設されており、一方、容器類保持体5の後端部には、前記スリット50を通過して昇降支柱3内に延びる連結部52が形成されると共に、ガイドレール51にローラを介して上下方向摺動自在に噛み合うローラ付スライダ55が設けられ、これにより、容器類保持体5は昇降支柱3に相対的に昇降自在に支持されている。
【0024】
図3において、容器類保持体5を昇降させるための昇降機構は、前述のように昇降支柱3の頂壁3aに支持ブラケット57を介して支持された回転シーブ8と、該回転シーブ8に巻き掛けられたチェーン10から構成されており、チェーン10の前側の下端部は前記容器類保持体5の連結部52の後端部に連結され、チェーン10の後側の下端部は、固定支柱2の上端部に固定されたブラケット58に連結されている。すなわち、昇降支柱3と共に回転シーブ8を上昇させることにより、チェーン10の前側の下端部を昇降支柱3の上昇速度の2倍の速度で上昇させ、それにより、容器類保持体5を、上昇中の昇降支柱3に対して相対的に上昇させるようになっている。なお、前記回転シーブ8及びチェーン10は、図4に示すように左右一対設けられている。
【0025】
[作業及び作動]
図1において、たとえば薬品等が収納されたコンテナCを把持して所定位置まで移動し、該所定位置でコンテナCを上昇させ、かつ、上昇位置で反転させて被供給容器に供給するまでの作業及び作動の一例を説明する。
【0026】
(1)図1において、コンテナCは、たとえば供給排出口60が上端に位置する正常姿勢で台車61等に載せられており、このコンテナCを、容器類保持体5の保持アーム44により把持すると共に、台車61から少し持ち上げ、所定位置まで移動する。
【0027】
(2)所定位置まで移動後、駆動モータ13で親ねじ33を回転することにより、昇降ナット34と共に筒状の伝達部材36及び昇降支柱3を一体的に上昇させる。昇降支柱3の上昇に伴い、容器類保持体5は、回転シーブ8及びチェーン10を介して、昇降支柱3の2倍の速度で上昇する。
【0028】
(3)図1の仮想線にように、所定の高さまでコンテナCを上昇させ、停止させた後、反転用のモータ43によりコンテナCを反転させ、供給排出口60を下向けとし、適宜の被供給容器等に内容物を供給する。
【0029】
(4)供給後は、コンテナCを正常な姿勢に戻すと共に、昇降支柱3を下降させることにより、容器類保持体5と共にコンテナCを下降させ、所定の格納位置まで移動して、コンテナCを格納する。
【0030】
(5)移動台車1を狭い場所で旋回する場合には、図3において、補助車輪17のハンドル26を回転することにより補助車輪17を下降させ、補助車輪17が接地した後もさらにハンドル26を回転操作することにより、前車輪16を床面から浮き上がらせ、後車輪15と補助車輪17で移動台車1を支持した状態とし、移動台車1を旋回する。この旋回時、後車輪15と補助車輪17は、いずれも垂直軸芯回り旋回自在に支持された構造なので、移動台車1は殆どその場所で旋回することができる。
【0031】
[実施の形態の効果]
(1)本実施の形態では、中空の昇降支柱3の内部に、中空の固定支柱2及びボールねじ式の昇降機構7を順次収納しているので、昇降機構7は、特別の保護カバー等を備えなくとも、外部の埃等から確実に保護できると共に、昇降支柱3及び固定支柱2の左右の配置幅もコンパクトにでき、作業者が移動台車1を後方から押す場合に、視界が遮られることはなく、移動作業が円滑に行える。
【0032】
(2)ボールねじ式の昇降機構7と、チェーン10及び回転シーブ8による昇降機構とを組み合わせ、2段式に容器類保持体5を上昇させるように構成しているので、従来の油圧シリンダを利用する構造に比べ、大きなリフト量を確保しながらも、リフターが使用される部屋を、油漏れ等により汚す心配がない。また、所定の上昇位置に、正確に容器類保持体5を停止させることが可能となる。
【0033】
(3)ボールねじ式の昇降機構7と、チェーン10及び回転シーブ8によりチェーン式の昇降機構とを組み合わせているので、コンテナを下降させた状態で移動する場合には、昇降支柱3を下降させることにより、天井の低い場所でも、円滑に移動することが可能である。
【0034】
[その他の実施の形態]
(1)図1及び図2の実施の形態では、容器類保持体5は、左右の保持アーム44及び締め付けバンド45等を備え、コンテナCの外周面を把持し、かつ、上昇位置で反転する構造となっているが、このような容器類保持体の他に、たとえば、フォークリフトのように左右1対の爪を備え、該爪の上にコンテナを載せたり、あるいは、爪をパレットの孔に挿入してコンテナを保持し、移動する構造とすることも可能である。
【0035】
(2)前記実施の形態では、補助車輪17を下降させることにより、前車輪16を床面から浮かすように構成しているが、補助車輪17を下降させることにより、後車輪15を浮かす構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の移動式リフターは、薬品を収納する容器類の昇降及び移動に用いる場合には限定されず、その他各種容器の移動及び昇降用の移動リフターに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明にかかる移動式リフターの一実施の形態の側面図である。
【図2】図1の移動式リフターの平面図である。
【図3】図1の移動式リフターの縦断面拡大図である。
【図4】図3のIV-IV断面拡大図である。
【図5】従来例の側面図である。
【図6】図5の従来例の前面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 移動台車
2 固定支柱
3 昇降支柱
5 容器類保持体
7 ボールねじ式の昇降機構
8 回転シーブ
10 チェーン
15 後車輪
16 前車輪
16 補助車輪
33 親ねじ
34 昇降ナット
36 円筒状の伝達部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動台車と、該移動台車に立設された固定支柱と、該固定支柱に昇降自在に支持された昇降支柱と、該昇降支柱に昇降自在に支持された容器類保持体とを備え、
前記昇降支柱の昇降機構として、固定支柱と略平行に配置された回転自在な親ねじと、該親ねじにボールを介して螺合する回転不能な昇降ナットと、前記親ねじを回転するモータと、前記親ねじの回転による前記昇降ナットの上昇動作を前記昇降支柱に伝達する伝達部材とを備え、
前記容器類保持体の昇降機構として、昇降支柱の上端部に設けた回転シーブにチェーンを巻き掛け、該チェーンの一端部を前記容器類保持体に連結し、他端部を固定支柱に連結していることを特徴とする移動式リフター。
【請求項2】
前記昇降支柱、前記固定支柱及び前記伝達部材は中空状に形成されており、前記昇降支柱内に、前記固定支柱、前記伝達部材及び前記親ねじが順次収納されていることを特徴とする請求項1記載の移動式リフター。
【請求項3】
前記移動台車は、前車輪及び後車輪を備えると共に、前後方向の中間部に垂直軸芯回り旋回自在な補助車輪を備えており、該補助車輪は、非接地状態となる上昇位置と、接地して前記前後車輪のいずれかを浮かせる下降位置との間で上下方向位置変更可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の移動式リフター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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