移動農機のキャビンガラス
【課題】 面積の大きいキャビンガラス自体を軽量構成として、キャビン、及び機体の有効な軽量化を図るものである。
【解決手段】 ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラスの構成とする。移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けするための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。
【解決手段】 ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラスの構成とする。移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けするための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
軽薄で強度の高いガラスを構成した移動農機のキャビンガラスに関する。
【背景技術】
【0002】
超短パルスレーザによる異質相形成によるガラス強化方法の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3956286号公報(第1頁、図1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラクタや、コンバイン等移動農機のキャビンは、作業の性格上広い窓ガラスや、ドアガラスが構成される。このため、このような窓ガラスや、ドアガラス等のキャビンガラスの占める面積が大きく、しかも、走行地面や作業等の性格上、機体の揺動や、振動衝撃等が大きく、機体の軽量化を図り難いものである。そこで、この発明は、この面積の大きいキャビンガラス自体を軽量構成として、キャビン、及び機体の有効な軽量化を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラスの構成とする。
【0006】
移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けるための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。この取付穴3の外周部のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。このため、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付けても、ガラス強化異質相5によって強化されて、安定した取付姿勢を維持する。又、この取付穴3部や他のガラス1部に外力を受けても、ガラス強化異質相5形成以外の部分における応力吸収性を維持することによって、ガラス1全体としての強度を高く維持する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、左右両側下部にアンダガラス部12を有した門形状のフロントガラス11の中央下縁部13に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。
【0008】
エンジン上側を覆うボンネット、乃至ダッシュボード部等の上部を左右にまたぐような形態に形成されるフロントガラス11にあっては、左右両側のアンダガラス部12間の間隔が広く、下方へ突出を長く形成されるが、この中央下縁部13のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。このため、このガラス強化異質相5によってフロントガラス11の中央下縁部13が強化されるため、これら左右両側部のアンダガラス部12、及びフロントガラス11全体の剛性、乃至強度を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上下方向に長いドアガラス21の上半部の後端縁にのみドアヒンジ22を有して、このドアヒンジ22の周りに開閉回動するドアガラス21を設け、このドアガラス21の中央部位置で前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光44の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。
【0010】
トラクタやコンバイン等のキャビンにおけるドアガラス21は、上下に長く形成されて、しかも、この開閉回動のドアヒンジ22が、このドアガラス21の上半部の後端縁のみに設けられる形態にあっては、このドアガラス21は、開閉時に下半部が揺動、乃至振動し易く不安定となり易いものであるが、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成することによって、このドアガラス21の下半部の揺動、振動等を少なくし、ドアガラス21全体としての強度を高めることができる。又、ドアガラス21の上半部や下半部等の中央部は、ガラス強化異質相を形成されないため、応力吸収を行い易くしている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明は、ガラス1の取付穴3の周りの局部的部分のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を形成するため、超短パルスレーザ光4の照射による強化を簡単に施すことができ、この取付穴3の応力の集中し易い局部的個所を強化することによって、キャビンガラス全体を広く維持すると共に、この局部的取付穴3等における応力をガラス1全体に分散吸収させて、ガラス1全体の強度を高くすると共に、ガラス1の厚さを薄くして軽量化することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、フロントガラス11の中央下縁部13のガラス肉厚部に、ガラス強化異質相5を形成するため、フロントガラス11全体の強化を簡単な超短パルスレーザ光4の照射によって実施することができ、左右両側のアンダガラス部12の一体形態を安定させることができる。
【0013】
又、このフロントガラス11の中央部分は、ガラス強化異質相を形成しないため、前記左右両側部のアンダガラス部12等から受ける外力等による応力吸収性を高く維持することによって、フロントガラス11全体として強度を高く維持することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、ドアガラス21の上下長さを一枚ガラスによってより長く形成して、広域視界を維持し作業性を容易に維持すると共に、このドアガラス21の軽量化により開閉作動時の衝撃力を軽減し、ドアヒンジ22部への応力集中を軽減し、ドアガラス21の下端部の振動歪みを少なくして、安定したドアガラス21の開閉作動を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】トラクタ用キャビンの正面図。
【図2】そのドアガラスの側面図。
【図3】(A)そのフロントガラスの正面図と、(B)その取付穴部の拡大正面図、及び(C)この断面図。
【図4】その一部別施行例を示す取付穴部の拡大正面図。
【図5】その加工方法を示す斜視図。
【図6】トラクタキャビンの側面図。
【図7】トラクタキャビンの側面図。
【図8】そのドアガラスの開閉状態を示す平面図。
【図9】ドアガラスの側面図。
【図10】ドアガラスのガラス強化異質相の別形成例を示す側面図。
【図11】コンバインキャビンの正面図。
【図12】トラクタキャビンの側面図。
【図13】その正面図。
【図14】そのキャビン室内を示す破断斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面に基づいて、トラクタ車体31に搭載するトラクタキャビン32は、左右両側に乗降用のドアガラス21、及びボンネット33乃至ダッシュボード部34を左右にまたぐ形態の門形状形態のフロントガラス11等を有する。
【0017】
ダッシュボード部34上のステアリングハンドル35や、ステップフロア36、及び左右のフェンダ37間の運転席38等の上部の被覆するように、前後左右四隅部にフロントピラー39、リヤピラー40等を有し、上端にルーフ41を支架する。前部のボンネット33下側にはエンジン42を搭載して、操向可能の前輪43、及びフェンダー37下の後輪44を伝動駆動して走行することができる。
【0018】
このトラクタ車体31上にトラクタキャビン32を着脱可能に搭載する。このトラクタキャビン32は、前側左右のフロントピラー39間にフロントガラス11を取付け、後側左右のリヤピラー40間に、下端縁を後側上部に向けて開回動可能のリヤガラス14を設ける。又、このトラクタキャビン32の左右両側には、前後のフロントピラー39とリヤピラー40との間にわたるドアガラス21を設け、このドアガラス21の後端縁部25を、リヤピラー40に対してドアヒンジ22を介して開閉回動自在に取付け、このドアガラス21の前端縁部23を外方へ回動させて開くことができる。
【0019】
ここにおいて、ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とするキャビンガラスの構成とする。移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けるための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。この取付穴3の外周部のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成される。このため、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付けても、ガラス強化異質相5によって強化されて、安定した取姿勢を維持する。
【0020】
又、この取付穴3部や他のガラス1部に外力を受けても、ガラス強化異質相5形成以外の部分における応力吸収性を高く維持することによって、ガラス1全体の強度を高く維持する。このガラス1としては、フロントガラス11や、リヤガラス14、ドアガラス21等があり、付帯具2としては、ワイパー15や、ドアハンドル24、ドアロック装置26等がある。
【0021】
又、左右両側下部にアンダガラス部12を有した門形状のフロントガラス11の中央下縁部13に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。エンジン42上側を覆うボンネット33、乃至ダッシュボード部34等の上部を左右にまたぐような形態に形成されるフロントガラス11にあっては、左右両側のアンダガラス部12間の間隔が広く、下方へ長く突出して形成されるが、この中央下縁部13のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。
【0022】
このため、このガラス強化異質相5によってフロントガラス11の中央下縁部13が強化されるため、これら左右両側部のアンダガラス部12、及びフロントガラス11全体の剛性、乃至強度を高めることができる。
【0023】
又、上下方向に長いドアガラス21の上半部の後端縁にのみドアヒンジ22を有して、このドアヒンジ22の周りに開閉回動するドアガラス21を設け、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光44の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。トラクタやコンバイン等のキャビンにおけるドアガラス21は、上下に長く形成されて、しかも、この開閉回動のドアヒンジ22が、このドアガラス21の上半部の後端縁部25にのみ設けられることが多いが、このような形態のドアガラス21は、開閉時にドアガラス21の下端部が揺動、乃至振動し易く不安定となり易いものであるが、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成することによって、このドアガラス21の下端部の揺動、振動等を少くし、ドアガラス21全体としての強度を高めることができる。又、ドアガラス21の上半部や下半部等の中央部は、ガラス強化異質相を形成されないため、応力吸収を行い易くしている。
【0024】
前記フロントガラス11の中央下縁部13にはワイパ15を取付けるための取付穴3を形成して、この取付穴3にワイパ軸16を挿通して取付け、このワイパ軸16の周りにワイパ15を回動させる構成とする。又、前記ドアガラス21の前端縁部23には、ドアハンドル24やドアロック装置26等を取付けるための取付穴3を形成し、このドアガラス21の後端縁部25は、蝶番等のドアヒンジ22を取付けるための取付穴3を形成する。これらの取付穴3には、ドアハンドル24を取付ボルトや、ドアヒンジ22を取付ける取付ボルト等を挿通させて、ナットで締付けて固定する。
【0025】
前記のような取付穴3の外周部のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を施すため、図3のように取付穴3の周りに沿って一定間隔毎にスポット状形態に形成する。
このガラス強化異質相5の加工方法は、図5のように、超短パルスレーザを発振する超短パルスレーザ発振器6を用いて、この超短パルスレーザ発振器6から発振する超短パルスレーザ光4を、種々の減光フィルタが固定されているフィルタホイール7を通して、ミラー8により屈折させて、集光レンズ9を通して、前記フロントガラス11や、ドアガラス21等の各取付穴3周りに照射させて、この照射部のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を形成する。
【0026】
このような加工を受けるガラス1は、縦横の二次元方向へ移動される二次元移送装置の移動台10上面に載せて、ガラス1を取付穴3の周りに沿って円形リング状に間歇移動させながら、超短パルスレーザ光4を照射させる制御システムである。
【0027】
前記取付穴3の周りにガラス強化異質相5を単条リング状に形成したり(図3)内外二重条リング条に形成する(図4(A))ことができる。又、このようなガラス強化異質相5は、取付穴5の上下側部や、左右両側部に沿って一直線状にして、単条形態(図4(B))や、二条形態(図4(C))等に加工することができる。
【0028】
前記トラクタキャビン32のフロントガラス11は、ダッボード部34上を左右にまたぐ形態に形成するため、下半部の左右アンダガラス部12間中央部に切欠部を形成している。この切欠部の上端部に位置する中央下縁部13に前記ワイパ15の取付穴3を形成して、ワイパ軸16を挿通している。そして、前記図3では、この取付穴3の周りに前記ガラス強化異質相5を形成したが、この取付穴3周りのガラス強化異質相5の形成と共に、又はこの形成に代えて、図6のように、前記中央下縁部13に沿ってガラス強化異質相5を二条形態に形成することもできる。
【0029】
この構成によって、フロントガラス11の中央部の強度を高めることができる。又、前記アンダガラス12の下半部は、途中角度を変えて接合17させて、ステップフロア36部にわたって形成し、運転席38から前方足元部の走行土壌面の透視界域を広くしている。このため機体の振動等によって、このアンダガラス12部の振動を受けて前記中央下縁部13に曲げ歪みを大きく与え易い傾向にあるが、この中央下縁部13に沿ってガラス強化異質相5を形成することによって、このフロントガラス11の補強することができ、下端部の歪みを少なくしてドアガラス12のシール性を高めることができ、よりガラス厚さを薄くして軽量化することができる。
【0030】
次に、主として、図9、図10に基づいて、ドアガラス21の上下高さ方向の中央部位置に、ガラス強化異質相5を形成するものである。図9は、このガラス強化異質相5を、ドアガラス21の前後幅方向に沿って長い帯条形態に形成して、異質相帯D域を設定する。この異質相帯Dの前端部、及び後端部に、前記取付穴3形成して、ハンドル24や、ドアロック装置26等を取付けている。又、前記異質相帯Dに代えて図10のように前後に短い方形状の異質相帯E、乃至短冊状の異質相帯Fを形成する。
【0031】
これらの異質相帯E、Fをドアガラス21の前端縁部23近く形成することによって、上下に長いドアガラス21の中央部を強化する。このようにして、ドアガラス21の中央部位置にガラス強化異質相5を形成することによって、前記ドアヒンジ22位置から大きく離間するドアガラス21の下端縁部の振動等による歪みを少くして、ドアガラス21の閉鎖シール性を良好に維持し、安定した開閉作動することができる。
【0032】
図11に基づいて、コンバインの機体にコンバインキャビン40を搭載したもので、このコンバインキャビン40のフロントガラス41や、横側のドアガラス42等においても、前記トラクタキャビン32のフロントガラス11や、ドアガラス21等と同様に、ワイパ43や、ハンドル44等を取付けるための取付穴3を形成する形態では、この取付穴3の周部に前記ガラス強化異質相5を形成して、同様にガラスを強化することができる。
【0033】
コンバインは、前側に刈取装置45を設け、後側に脱穀装置46や、グレンタンク等を搭載し、この刈取装置45から脱穀装置46へ搬送する刈取穀稈搬送装置47の横側に配置の運転席48や、操縦装置49等の上側部を覆ってコンバインやキャビン40を搭載する。50はコンバインキャビン40のフロントピラー、51はルーフである。このコンバインキャビン40のドアガラス42は、外側部に設けられて、前記刈取搬送装置47の側にはサイドガラス52のみ設けられている。53は前記グレンタンクの収容穀粒を取出す排穀オーガである。
【0034】
図12〜図14に基づいて、トラクタキャビン32のコンビネーションランプ55取付けのランプステー56に、ハンドキャッチャ57を設け、シートフロア60にエア抜き穴61を形成したものである。フロントピラー39は、フロントガラス11の中央下縁部13位置近傍で屈曲形成するが、前記ランプステー56は、これよりも上位において外側前部にループ状に湾曲させて突出する形態にしている。
【0035】
このランプステー56の上部にコンビネーションランプ55を取付け、この取付位置よりも下端部を前記中央下縁部13位置より下方位置に形成してハンドキャッチャー57として構成し、把持し易い形態としている。又、フロントピラー39の上側外部には、メインハンドキャッチャー58を形成している。ハンドキャッチャー57は前記ランプステー56の下端部を、このメインハンドキャッチャー58の下端よりも下方外側へ張出形成して、ハンドキャッチャー57を構成している。又、このメインハンドキャッチャー58の上端部にはサイドミラー59を取付けている。
【0036】
トラクタキャビン32の底部には、前記ステップフロア36の他に、前記運転席38を支持するためのシートフロア60や、この左右両側のフェンダ37の内側面に対向するフェンダカバー62等を形成する。このシートフロア60の一部に、運転席38横側のレバーガイド横側に連通するエア抜き穴61を形成する。このエア抜き穴61を介して、ドアガラス21の開閉時のキャビン室内のエア抜きを行って、ドアガラス21の開閉を円滑に行わせる。63はステップ、64はキャビンを着脱する取付ブラケットである。
【符号の説明】
【0037】
1 ガラス
2 付帯具
3 取付穴
4 超短パルスレーザ光
5 ガラス強化異質相
11 フロントガラス
12 アンダガラス部
13 中央下縁部
21 ドアガラス
22 ドアヒンジ
【技術分野】
【0001】
軽薄で強度の高いガラスを構成した移動農機のキャビンガラスに関する。
【背景技術】
【0002】
超短パルスレーザによる異質相形成によるガラス強化方法の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3956286号公報(第1頁、図1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラクタや、コンバイン等移動農機のキャビンは、作業の性格上広い窓ガラスや、ドアガラスが構成される。このため、このような窓ガラスや、ドアガラス等のキャビンガラスの占める面積が大きく、しかも、走行地面や作業等の性格上、機体の揺動や、振動衝撃等が大きく、機体の軽量化を図り難いものである。そこで、この発明は、この面積の大きいキャビンガラス自体を軽量構成として、キャビン、及び機体の有効な軽量化を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラスの構成とする。
【0006】
移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けるための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。この取付穴3の外周部のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。このため、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付けても、ガラス強化異質相5によって強化されて、安定した取付姿勢を維持する。又、この取付穴3部や他のガラス1部に外力を受けても、ガラス強化異質相5形成以外の部分における応力吸収性を維持することによって、ガラス1全体としての強度を高く維持する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、左右両側下部にアンダガラス部12を有した門形状のフロントガラス11の中央下縁部13に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。
【0008】
エンジン上側を覆うボンネット、乃至ダッシュボード部等の上部を左右にまたぐような形態に形成されるフロントガラス11にあっては、左右両側のアンダガラス部12間の間隔が広く、下方へ突出を長く形成されるが、この中央下縁部13のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。このため、このガラス強化異質相5によってフロントガラス11の中央下縁部13が強化されるため、これら左右両側部のアンダガラス部12、及びフロントガラス11全体の剛性、乃至強度を高めることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上下方向に長いドアガラス21の上半部の後端縁にのみドアヒンジ22を有して、このドアヒンジ22の周りに開閉回動するドアガラス21を設け、このドアガラス21の中央部位置で前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光44の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。
【0010】
トラクタやコンバイン等のキャビンにおけるドアガラス21は、上下に長く形成されて、しかも、この開閉回動のドアヒンジ22が、このドアガラス21の上半部の後端縁のみに設けられる形態にあっては、このドアガラス21は、開閉時に下半部が揺動、乃至振動し易く不安定となり易いものであるが、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成することによって、このドアガラス21の下半部の揺動、振動等を少なくし、ドアガラス21全体としての強度を高めることができる。又、ドアガラス21の上半部や下半部等の中央部は、ガラス強化異質相を形成されないため、応力吸収を行い易くしている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明は、ガラス1の取付穴3の周りの局部的部分のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を形成するため、超短パルスレーザ光4の照射による強化を簡単に施すことができ、この取付穴3の応力の集中し易い局部的個所を強化することによって、キャビンガラス全体を広く維持すると共に、この局部的取付穴3等における応力をガラス1全体に分散吸収させて、ガラス1全体の強度を高くすると共に、ガラス1の厚さを薄くして軽量化することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、フロントガラス11の中央下縁部13のガラス肉厚部に、ガラス強化異質相5を形成するため、フロントガラス11全体の強化を簡単な超短パルスレーザ光4の照射によって実施することができ、左右両側のアンダガラス部12の一体形態を安定させることができる。
【0013】
又、このフロントガラス11の中央部分は、ガラス強化異質相を形成しないため、前記左右両側部のアンダガラス部12等から受ける外力等による応力吸収性を高く維持することによって、フロントガラス11全体として強度を高く維持することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、ドアガラス21の上下長さを一枚ガラスによってより長く形成して、広域視界を維持し作業性を容易に維持すると共に、このドアガラス21の軽量化により開閉作動時の衝撃力を軽減し、ドアヒンジ22部への応力集中を軽減し、ドアガラス21の下端部の振動歪みを少なくして、安定したドアガラス21の開閉作動を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】トラクタ用キャビンの正面図。
【図2】そのドアガラスの側面図。
【図3】(A)そのフロントガラスの正面図と、(B)その取付穴部の拡大正面図、及び(C)この断面図。
【図4】その一部別施行例を示す取付穴部の拡大正面図。
【図5】その加工方法を示す斜視図。
【図6】トラクタキャビンの側面図。
【図7】トラクタキャビンの側面図。
【図8】そのドアガラスの開閉状態を示す平面図。
【図9】ドアガラスの側面図。
【図10】ドアガラスのガラス強化異質相の別形成例を示す側面図。
【図11】コンバインキャビンの正面図。
【図12】トラクタキャビンの側面図。
【図13】その正面図。
【図14】そのキャビン室内を示す破断斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面に基づいて、トラクタ車体31に搭載するトラクタキャビン32は、左右両側に乗降用のドアガラス21、及びボンネット33乃至ダッシュボード部34を左右にまたぐ形態の門形状形態のフロントガラス11等を有する。
【0017】
ダッシュボード部34上のステアリングハンドル35や、ステップフロア36、及び左右のフェンダ37間の運転席38等の上部の被覆するように、前後左右四隅部にフロントピラー39、リヤピラー40等を有し、上端にルーフ41を支架する。前部のボンネット33下側にはエンジン42を搭載して、操向可能の前輪43、及びフェンダー37下の後輪44を伝動駆動して走行することができる。
【0018】
このトラクタ車体31上にトラクタキャビン32を着脱可能に搭載する。このトラクタキャビン32は、前側左右のフロントピラー39間にフロントガラス11を取付け、後側左右のリヤピラー40間に、下端縁を後側上部に向けて開回動可能のリヤガラス14を設ける。又、このトラクタキャビン32の左右両側には、前後のフロントピラー39とリヤピラー40との間にわたるドアガラス21を設け、このドアガラス21の後端縁部25を、リヤピラー40に対してドアヒンジ22を介して開閉回動自在に取付け、このドアガラス21の前端縁部23を外方へ回動させて開くことができる。
【0019】
ここにおいて、ガラス1の付帯具2取付用の取付穴3周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とするキャビンガラスの構成とする。移動農機のキャビンガラス1は、視界を良くするように広く形成するが、このガラス1の比較的周縁部に近い位置には付帯具2を取付けるための取付穴3を形成することによって、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付ける。この取付穴3の外周部のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成される。このため、この取付穴3に付帯具2の取付部を嵌挿して取付けても、ガラス強化異質相5によって強化されて、安定した取姿勢を維持する。
【0020】
又、この取付穴3部や他のガラス1部に外力を受けても、ガラス強化異質相5形成以外の部分における応力吸収性を高く維持することによって、ガラス1全体の強度を高く維持する。このガラス1としては、フロントガラス11や、リヤガラス14、ドアガラス21等があり、付帯具2としては、ワイパー15や、ドアハンドル24、ドアロック装置26等がある。
【0021】
又、左右両側下部にアンダガラス部12を有した門形状のフロントガラス11の中央下縁部13に、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。エンジン42上側を覆うボンネット33、乃至ダッシュボード部34等の上部を左右にまたぐような形態に形成されるフロントガラス11にあっては、左右両側のアンダガラス部12間の間隔が広く、下方へ長く突出して形成されるが、この中央下縁部13のガラス肉厚部には、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成する。
【0022】
このため、このガラス強化異質相5によってフロントガラス11の中央下縁部13が強化されるため、これら左右両側部のアンダガラス部12、及びフロントガラス11全体の剛性、乃至強度を高めることができる。
【0023】
又、上下方向に長いドアガラス21の上半部の後端縁にのみドアヒンジ22を有して、このドアヒンジ22の周りに開閉回動するドアガラス21を設け、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光44の照射によるガラス強化異質相5を形成したことを特徴とする。トラクタやコンバイン等のキャビンにおけるドアガラス21は、上下に長く形成されて、しかも、この開閉回動のドアヒンジ22が、このドアガラス21の上半部の後端縁部25にのみ設けられることが多いが、このような形態のドアガラス21は、開閉時にドアガラス21の下端部が揺動、乃至振動し易く不安定となり易いものであるが、このドアガラス21の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光4の照射によるガラス強化異質相5を形成することによって、このドアガラス21の下端部の揺動、振動等を少くし、ドアガラス21全体としての強度を高めることができる。又、ドアガラス21の上半部や下半部等の中央部は、ガラス強化異質相を形成されないため、応力吸収を行い易くしている。
【0024】
前記フロントガラス11の中央下縁部13にはワイパ15を取付けるための取付穴3を形成して、この取付穴3にワイパ軸16を挿通して取付け、このワイパ軸16の周りにワイパ15を回動させる構成とする。又、前記ドアガラス21の前端縁部23には、ドアハンドル24やドアロック装置26等を取付けるための取付穴3を形成し、このドアガラス21の後端縁部25は、蝶番等のドアヒンジ22を取付けるための取付穴3を形成する。これらの取付穴3には、ドアハンドル24を取付ボルトや、ドアヒンジ22を取付ける取付ボルト等を挿通させて、ナットで締付けて固定する。
【0025】
前記のような取付穴3の外周部のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を施すため、図3のように取付穴3の周りに沿って一定間隔毎にスポット状形態に形成する。
このガラス強化異質相5の加工方法は、図5のように、超短パルスレーザを発振する超短パルスレーザ発振器6を用いて、この超短パルスレーザ発振器6から発振する超短パルスレーザ光4を、種々の減光フィルタが固定されているフィルタホイール7を通して、ミラー8により屈折させて、集光レンズ9を通して、前記フロントガラス11や、ドアガラス21等の各取付穴3周りに照射させて、この照射部のガラス肉厚部にガラス強化異質相5を形成する。
【0026】
このような加工を受けるガラス1は、縦横の二次元方向へ移動される二次元移送装置の移動台10上面に載せて、ガラス1を取付穴3の周りに沿って円形リング状に間歇移動させながら、超短パルスレーザ光4を照射させる制御システムである。
【0027】
前記取付穴3の周りにガラス強化異質相5を単条リング状に形成したり(図3)内外二重条リング条に形成する(図4(A))ことができる。又、このようなガラス強化異質相5は、取付穴5の上下側部や、左右両側部に沿って一直線状にして、単条形態(図4(B))や、二条形態(図4(C))等に加工することができる。
【0028】
前記トラクタキャビン32のフロントガラス11は、ダッボード部34上を左右にまたぐ形態に形成するため、下半部の左右アンダガラス部12間中央部に切欠部を形成している。この切欠部の上端部に位置する中央下縁部13に前記ワイパ15の取付穴3を形成して、ワイパ軸16を挿通している。そして、前記図3では、この取付穴3の周りに前記ガラス強化異質相5を形成したが、この取付穴3周りのガラス強化異質相5の形成と共に、又はこの形成に代えて、図6のように、前記中央下縁部13に沿ってガラス強化異質相5を二条形態に形成することもできる。
【0029】
この構成によって、フロントガラス11の中央部の強度を高めることができる。又、前記アンダガラス12の下半部は、途中角度を変えて接合17させて、ステップフロア36部にわたって形成し、運転席38から前方足元部の走行土壌面の透視界域を広くしている。このため機体の振動等によって、このアンダガラス12部の振動を受けて前記中央下縁部13に曲げ歪みを大きく与え易い傾向にあるが、この中央下縁部13に沿ってガラス強化異質相5を形成することによって、このフロントガラス11の補強することができ、下端部の歪みを少なくしてドアガラス12のシール性を高めることができ、よりガラス厚さを薄くして軽量化することができる。
【0030】
次に、主として、図9、図10に基づいて、ドアガラス21の上下高さ方向の中央部位置に、ガラス強化異質相5を形成するものである。図9は、このガラス強化異質相5を、ドアガラス21の前後幅方向に沿って長い帯条形態に形成して、異質相帯D域を設定する。この異質相帯Dの前端部、及び後端部に、前記取付穴3形成して、ハンドル24や、ドアロック装置26等を取付けている。又、前記異質相帯Dに代えて図10のように前後に短い方形状の異質相帯E、乃至短冊状の異質相帯Fを形成する。
【0031】
これらの異質相帯E、Fをドアガラス21の前端縁部23近く形成することによって、上下に長いドアガラス21の中央部を強化する。このようにして、ドアガラス21の中央部位置にガラス強化異質相5を形成することによって、前記ドアヒンジ22位置から大きく離間するドアガラス21の下端縁部の振動等による歪みを少くして、ドアガラス21の閉鎖シール性を良好に維持し、安定した開閉作動することができる。
【0032】
図11に基づいて、コンバインの機体にコンバインキャビン40を搭載したもので、このコンバインキャビン40のフロントガラス41や、横側のドアガラス42等においても、前記トラクタキャビン32のフロントガラス11や、ドアガラス21等と同様に、ワイパ43や、ハンドル44等を取付けるための取付穴3を形成する形態では、この取付穴3の周部に前記ガラス強化異質相5を形成して、同様にガラスを強化することができる。
【0033】
コンバインは、前側に刈取装置45を設け、後側に脱穀装置46や、グレンタンク等を搭載し、この刈取装置45から脱穀装置46へ搬送する刈取穀稈搬送装置47の横側に配置の運転席48や、操縦装置49等の上側部を覆ってコンバインやキャビン40を搭載する。50はコンバインキャビン40のフロントピラー、51はルーフである。このコンバインキャビン40のドアガラス42は、外側部に設けられて、前記刈取搬送装置47の側にはサイドガラス52のみ設けられている。53は前記グレンタンクの収容穀粒を取出す排穀オーガである。
【0034】
図12〜図14に基づいて、トラクタキャビン32のコンビネーションランプ55取付けのランプステー56に、ハンドキャッチャ57を設け、シートフロア60にエア抜き穴61を形成したものである。フロントピラー39は、フロントガラス11の中央下縁部13位置近傍で屈曲形成するが、前記ランプステー56は、これよりも上位において外側前部にループ状に湾曲させて突出する形態にしている。
【0035】
このランプステー56の上部にコンビネーションランプ55を取付け、この取付位置よりも下端部を前記中央下縁部13位置より下方位置に形成してハンドキャッチャー57として構成し、把持し易い形態としている。又、フロントピラー39の上側外部には、メインハンドキャッチャー58を形成している。ハンドキャッチャー57は前記ランプステー56の下端部を、このメインハンドキャッチャー58の下端よりも下方外側へ張出形成して、ハンドキャッチャー57を構成している。又、このメインハンドキャッチャー58の上端部にはサイドミラー59を取付けている。
【0036】
トラクタキャビン32の底部には、前記ステップフロア36の他に、前記運転席38を支持するためのシートフロア60や、この左右両側のフェンダ37の内側面に対向するフェンダカバー62等を形成する。このシートフロア60の一部に、運転席38横側のレバーガイド横側に連通するエア抜き穴61を形成する。このエア抜き穴61を介して、ドアガラス21の開閉時のキャビン室内のエア抜きを行って、ドアガラス21の開閉を円滑に行わせる。63はステップ、64はキャビンを着脱する取付ブラケットである。
【符号の説明】
【0037】
1 ガラス
2 付帯具
3 取付穴
4 超短パルスレーザ光
5 ガラス強化異質相
11 フロントガラス
12 アンダガラス部
13 中央下縁部
21 ドアガラス
22 ドアヒンジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス(1)の付帯具(2)取付用の取付穴(3)周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光(4)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【請求項2】
左右両側下部にアンダガラス部(12)を有した門形状のフロントガラス(11)の中央下縁部(13)に、超短パルスレーザ光(4)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【請求項3】
上下方向に長いドアガラス(21)の上半部の後端縁にのみドアヒンジ(22)を有して、このドアヒンジ(22)の周りに開閉回動するドアガラス(21)を設け、このドアガラス(21)の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光(44)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【請求項1】
ガラス(1)の付帯具(2)取付用の取付穴(3)周りのガラス肉厚部に、超短パルスレーザ光(4)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【請求項2】
左右両側下部にアンダガラス部(12)を有した門形状のフロントガラス(11)の中央下縁部(13)に、超短パルスレーザ光(4)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【請求項3】
上下方向に長いドアガラス(21)の上半部の後端縁にのみドアヒンジ(22)を有して、このドアヒンジ(22)の周りに開閉回動するドアガラス(21)を設け、このドアガラス(21)の中央部位置、乃至この前後幅方向に沿って、超短パルスレーザ光(44)の照射によるガラス強化異質相(5)を形成したことを特徴とする移動農機のキャビンガラス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−173424(P2010−173424A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−17159(P2009−17159)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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