説明

移動通信システムで端末機固有番号割り当て方法

【課題】移動通信システムで端末機とシステムの正常的な動作のためのESNの効果的な運営方法を提供する。
【解決手段】端末機固有番号のメーカーコードが端末機に再割り当てられ、数回の再割り当てのために再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)が端末機に与えられ、与えられた再割り当てタイプによってSCMが新しくセッティングされ、この値によって既存のロングコードマスクと衝突が起きることなくPCLMが生成される。したがって、ESNが枯渇しても上記方法によってPLCMの衝突無しに追加的なESNの割り当てが可能になり、ESNの枯渇問題及びPLCMの衝突問題を効果的に解決することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムに係り、より詳細には、端末機とシステムの正常的な動作のために端末機の固有番号を割り当て、これを用いて共用ロングコードマスク(Public Long Code Mask:以下、‘PLCM’という。)を構成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、32ビット長を有するESN(Electronic Serial Number)の一実施例を示す構造図である。ESNは、一般に、cdma2000システム及び端末機において各端末機を識別するために用いられている。図1に示すように、端末機のESNは、上位8ビットのメーカーコード(Manufacturer Code)部分と下位24ビットの一連番号(Serial Number)部分とからなる。上位8ビットは通常、FCC(Federal communications Commission)から権限を譲られたTIA(Telecommunication Industry Association)が、各端末機メーカーに固有に割り当てるコードであり、一連番号部分は、各端末機メーカーが各端末機に固有に与えるコードである。このようなESNは、移動通信システム及び端末機において使用者認証及びPLCMの生成に用いられる。
【0003】
図2は、ESNを用いて生成されるPLCMの一実施例を示す構造図である。図2に示すPLCMは、42ビット長を有するが、上位10ビットは他のロングコードマスクと衝突を避けるための値と設定され、下位32ビットは置換された(permutated)ESNと設定される。
【0004】
また、R−UIM(Removable User Identity Module)にも端末機識別番号(User Identity Module ID:以下、‘UIM_ID’という。)という固有番号が割り当てられる。このUIM_IDは32ビット長を有する。UIM_IDは、FCCから権限を譲られたTIAが、ESNを割り当てる領域内において、該ESNと重複しない範囲内で割り当てる。
【0005】
仮に、移動通信端末機にR−UIMが割り当てられると、UIM_ID使用指示子(Usage Indicator)というビットが‘1’と設定され、ESNが使用される部分にUIM_IDを使用することができる。したがって、R−UIMの割り当てられた端末機では、図2に示すPLCMは下位32ビットに、permutated−ESNの代わりにPermutated−UIM_IDを含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、移動通信産業の発展に伴って移動端末機の需要が増大し、これを生産するメーカーが増加することから、ESN及びUIM_IDが枯渇危機に直面している。ESN及びUIM_IDが枯渇する場合に生じる最も大きい問題点は、ESNまたはUIM_IDを用いて生成するPLCMに衝突が発生するということである。PLCMに衝突が発生すると、クローストーク問題の他、著しい容量(Capacity)減少という問題につながる。
【0007】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、端末機とシステムの正常的な動作のために端末機の固有番号を割り当て、これを用いてPLCMを構成する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、端末機固有番号のメーカーコードを端末機に再割り当て、何番目の再割り当てかを表す再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を端末機に知らせる。また、下りリンク共通シグナリングチャネルを通じて複数の制御メッセージを転送する無線システムにおいて、基地局は、チャネル割り当てまたは情報を知らせるメッセージのMSG_IDを、既存に使われなかったMSG_IDと設定して、端末に自分が再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した基地局であることを知らせ、前記端末機は、MSG_IDをチェックしてPCLMを生成する。
【発明の効果】
【0009】

本発明は、移動通信端末機の固有番号を割り当て、これを用いてPLCMを生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、cdma2000システム及び端末機で具現され、さらには、他の標準に従って動作する無線通信システムにも適用可能である。以下、本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0011】
図3は、拡張されたコード(Extended Code)が付加されたESNの一実施例を示す構造図である。図3に示すように、既存のESNまたはUIM_IDに所定長さのフィールドが付加される。ここで、拡張されたコードは、メーカーコードの上位に付加することができる。また、拡張されたコードが付加されたESNを用いてPLCMを生成することができる。このために、拡張された4ビットのコード値によって、42ビットPLCMの5ビット部分を、現在使用されているすべてのロングコードマスク(Long Code Mask)と衝突しない値にマッピングするテーブルを使用する。すなわち、本発明は、拡張された4ビットのコード値によって、PLCMを発生するための5ビット部分のバターンの中で現在使用しないパターンを探して使用する。
【0012】
表1及び表2は、4ビットの拡張されたコードが使用される場合に、拡張されたコードとPLCM構成ビット間のマッピング関係を示す一例である。
【0013】
【表1】

【0014】
【表2】

このように、ESNが枯渇する場合に備えて拡張されたコード値を決定した後、これを用いてPLCMを生成することによって、従来よりも16倍(2)の追加的なESNとPLCMを生成することができる。
【0015】
また、本発明は、拡張されたコード値を認識して使用できるシグナリング方法を提供する。このためには各端末機が、当該拡張されたコード値を保存していなければならなく、また、拡張されたコード値を基地局の要求に応じて報告(Report)できる機能を備えなければならない。拡張されたコード値は、基地局の状態要請メッセージ(Status Request Message:以下、‘STRQM’という。)に対する端末機の状態応答メッセージ(Status Response Message:以下、‘STRPM’という。)または拡張された状態応答メッセージ(Extended Status Response Message:以下、‘STRPM’という。)を通じて報告される。
【0016】
表3に、端末機が拡張されたコード値を報告するためのSTRQMの一例を示す。
【0017】
【表3】

一方、表4には、端末機が拡張されたコード値を報告するためのSTRPMの一例を示す。
【0018】
【表4】

表5は、端末機が拡張されたコード値を報告するためのESTRPMを示す一例である。
【0019】
【表5】

これらのメッセージにおいて、RECORD_TYPEフィールドは、基地局が各メッセージでどのような情報を要請するかを決定する、または、端末が応答としてどれを送るかを決定するために用いられる。したがって、拡張されたコード値は、基地局の状態要請メッセージと端末機の状態応答メッセージのRECORD_TYPEフィールドを通じてそれぞれ伝達される。また、拡張されたコード値は、端末機の状態応答メッセージの“Type−specific fields”を通じて伝達されても良い。
【0020】
表6に、RECORD_TYPEを定義した表の一部を示す。
【0021】
【表6】

表6において、‘Flash’は、情報メッセージを有するフラッシュまたは情報メッセージを有する拡張されたフラッシュを表し、情報記録(Information record)は、状態要請メッセージ(STRQM)、状態応答メッセージ(STRPM)または拡張状態応答メッセージ(ESTRPM)に含まれることができる。したがって、本発明は、RECORD_TYPEに拡張されたコード値を含ませ、基地局がSTRQMを通じて拡張されたコード値の転送を要求すると、端末機はSTRPMまたはESTRPMを通じて該当の拡張された4コード値を基地局に報告し、基地局は報告された拡張されたコード値を用いてPLCMを認識できるようになる。
【0022】
一方、端末機固有番号のメーカーコードを端末機に再割り当てた後、数回の再割り当てのために再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を端末機に知らせ、端末機は、当該再割り当てタイプによってSCMを新しくセッティングした後、該当値によって、既存のロングコードマスクとの衝突が起きることなくPLCMを生成することができる。このためにまず、本発明は、端末機の固有番号が枯渇したとき、端末機固有番号のメーカーコードを割り当てる権限を有する団体(TIA)が端末機固有番号のメーカーコードを端末機に再割り当てる方法を使用する。
【0023】
好ましくは、メーカーコードを再割り当てる際には、既存に最初に割り当てられたメーカーコードを最初に再割り当てることによって、可能な限り使用される端末機間のメーカーコードが同一になることを避ける。
【0024】
また、数回の再割り当てのためにメーカーコード再割り当て時に、何番目の再割り当てかを知らせる値である再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を端末機に知らせることを提案する。この場合、一番目の再割り当ての場合には、RECYCLED_TYPE1、二番目の再割り当ての場合にはRECYCLED_TYPE2と順次にセッティングされる。TIAによって端末機に与えられる再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)は、端末機に直接保存される、または、端末機によって基地局に転送されなかった値でありうる。表7は、7つの再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によるステーションクラスマーク(Station Class Mark:以下、‘SCM’という。)とPLCMのマッピング関係を示す一実施例の説明図である。
【0025】
【表7】

表7に表すように、7つの再割り当てが可能な場合、端末機は、割り当てられた再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によって、SCMの4番ビット、3番ビット、1番ビット及び0番ビット値を設定し、それによるSCMpを自分の永久メモリに保存する。
【0026】
また、端末機に保存されたSCMpは、基地局の要請なしに登録メッセージ(Registration message)、発信メッセージ(Origination Message)、ページ応答メッセージ(Page Response Message)を通じて基地局に転送される、または、基地局の要請に応じて状態メッセージ(Status Message)、状態応答メッセージ(Status Response Message)及び拡張された状態応答メッセージ(Extended Status Response Message)のような端末情報メッセージを通じて基地局に転送されることができる。
【0027】
表8は、7つの再割り当てが可能な場合、再割り当て端末機固有番号の端末機具現有無、及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に報告できるようにするための8ビットのSCMを示す一例である。
【0028】
【表8】

表8の一例のように、4番ビット、3番ビット、1番−0番ビットを表8にある値の中で1つに設定することによって、再割り当て固有番号を具現した端末機か否か及び実際再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に知らせることができる。
【0029】
表9は、3つの再割り当てが可能な場合、再割り当て端末機固有番号の端末機具現有無、及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に報告できるようにするための8ビットSCMを示す一例である。
【0030】
【表9】

また、3つの再割り当てが可能な場合、与えられた再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によって、SCMの4番ビット及び3番ビット値を設定し、それによるSCMpを永久メモリに保存する。
【0031】
表10は、3つの再割り当てが可能な場合、再割り当て端末機固有番号の端末機具現有無、及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に報告できるようにするための8ビットSCMを示す一例である。
【0032】
【表10】

表10の一例にように、端末機は、SCMの4番ビット、3番ビットをセッティングすることによって、自分が再割り当て固有番号を具現した端末機か否かと、実際再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に知らせることができる。
【0033】
表11は、RECYCLED_TYPEとSCM及びPLCM(P36〜P32)とのマッピング関係を示す一例である。
【0034】
【表11】

13つの再割り当てが可能な場合、表11の一例のように、端末機は、与えられた再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によって、SCMの4番ビット、3番ビット、1番−0番ビット値を設定し、それによるSCMpを端末機の永久メモリに保存する。また、保存されたSCMpは、基地局の要請なしに登録メッセージ、発信メッセージ、ページ応答メッセージを通じて基地局に転送される、または、基地局の要請に応じて状態メッセージ(Status Message)、状態応答メッセージ(Status Response Message)及び拡張された状態応答メッセージ(Extended Status Response Message)のような端末情報メッセージを通じて基地局に転送される。
【0035】
表12は、13つの再割り当てが可能な場合、再割り当て端末機固有番号の端末機具現有無、及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に報告できるようにするための8ビットSCMを示す一例である。
【0036】
【表12】

表12の一例のように、端末機は、SCMの4番ビット、3番ビット、1番−0番ビットを、表12にある値の中で1つにセッティングすることによって、自分が再割り当て固有番号を具現した端末機か否かと、実際再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を基地局に知らせることができる。一方、SCMの1番−0番ビットを用いて知らせた“Power Class for Band Class 0 Analog Operation”情報は、端末機と事業者が予め定めておいた値に決定されることができる。
【0037】
当該再割り当てられた端末機固有番号と再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を用いてPLCMを生成することができる。このために、再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によるSCMとPLCM(P36〜P32)のマッピングテーブルを用いて、42ビット(P0〜P41)PLCMの5ビット部分(P36〜P32)を、現在使用されている全てのロングコードマスク(Long Code Mask)と衝突しない値に決定することができる。すなわち、本発明は、再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)によるSCMによって、PLCMを発生するための5ビット部分(P36〜P32)のパターンのうち、現在使用しないパターンを探して用いる。図4は、上記表7、表9及び表11に表すSCMと再割り当てタイプ及びPLCM間のマッピング関係を用いて生成されるPLCMを示す一実施例の構造図である。このように、32ビットのESNが枯渇する場合に固有番号再割り当て及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を定義し、これを用いてPLCMを生成することによって、PLCMの衝突なしに追加的なESNを割り当てることができる。
【0038】
表13は、順方向共通シグナリングチャネル(Forward-Common Signaling Channel:以下、‘F−CSCH’という。)を通じて転送されるメッセージを示す一例である。
【0039】
【表13−1】

【0040】
【表13−2】

表13において、メッセージは、MSG_IDを用いて区分できるが、従来にチャネルを割り当てる際に使用するメッセージであるECAMのMSG_IDは、‘010101’である。当該再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した基地局が、再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した端末機にECAMを転送する際に、MSG_IDとして‘010101’を用いる代わりに、従来に未だ割り当てられなかった(Reserved)MSG_IDと設定して、該当の端末機がその基地局の再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)の具現されたか否かをわかるようにすることができる。
【0041】
したがって、該当の端末機は、ECAMのMSG_IDが‘010101’でない従来に割り当てられなかった値である場合には、PLCMの生成において、マッピングテーブルから獲得した値をPLCMのP36〜P32に用いる。
【0042】
表14に、順方向専用シグナリングチャネル(Forward-Dedicated Signaling Channel:以下、‘F−DSCH’)を通じて転送されるメッセージの一例を示す。
【0043】
【表14−1】

【0044】
【表14−2】

表14のGHDMやUHDMは、ハンドオフを行う際に現在のソース(Source)基地局が端末機に目的(Target)基地局情報を知らせるために使用するメッセージで、GHDMの場合、MSG_TYPEは‘00011111’であり、UHDMの場合、MSG−TYPEは‘00100010’である。本提案では、再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した端末機が、再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した端末機にGHDMまたはUHDMを転送する際、MSG_IDを‘00011111’または‘00100010’でない既存に使用されなかったReservedのMSG_TYPEと設定し、該当の端末機がハンドオフ時に目的基地局の割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)の具現されたか否かをわかるようにする。
【0045】
したがって、該当の端末機は、GHDMまたはUHDMのMSG_TYPEが‘00011111’または‘00100010’ではなく、従来に使用されなかった(Reserved)他の値である場合、ハンドオフを行った後、目的基地局でPLCMを生成する際に、P36〜P32をマッピングテーブルから読み込む値と設定する。
【0046】
一方、システムは、PLCM生成の他に、各端末機別に異なる唯一な値を有する端末機区分子(Mobile Station Identifier:以下、‘MSID’という。)を必要とすることができる。すなわち、端末機が有効なものか否かを判別する、または、課金するに当たって端末機別に唯一な値を有する必要がある。このためにはSCM及び端末機一連番号を用いて端末機区分子(MSID)を生成する必要がある。図5は、SCMとESNを用いて生成された端末機区分子(MSID)の一例である。図5で、ESNはSCMの値によって、本来割り当てられたESNにも、本発明で提案した再割り当てられた(Recycled)ESNにもなりうる。
【0047】
表15に、7つの再割り当てが可能な場合、SCMとESNによるMSID_TYPEのマッピングテーブルの一例を示す。
【0048】
【表15】

表15に表すように、表7に表しているSCMを使用する場合のESNは、本発明で提案した再使用された(Recycled)ESNを意味し、表7に表していないSCMを使用する場合のESNは、本来割り当てられた(Original)ESNを意味する。そして、SCMによって、図5で使用される値であるMSID_TYPE値が決定され、該MSID_TYPEは3ビット長を有する。
【0049】
表16に、3つの再割り当てが可能な場合、SCMとESNによるMSID_TYPEのマッピングテーブルの一例を示す。
【0050】
【表16】

表16は、3つの再割り当てが可能な場合、SCMとESNによるMSID_TYPEのマッピングテーブルの一例を示す。
【0051】
図16に示すように、表9に表しているSCMを使用する場合のESNは、本発明で提案した再使用された(Recycled)ESNを意味し、表9に表していない全てのSCMを使用する場合のESNは、従来に割り当てられた(original)ESNを意味する。そして、SCMとESNによって、図5で使用される値であるMSID_TYPE値が決定されるが、ここで、MSID_TYPEは2ビット長を有する。
【0052】
表17に、13個の再割り当てが可能な場合、SCMとESNによるMSID_TYPEのマッピングテーブルの一例を示す。
【0053】
【表17】

表17のように、表11に表しているSCMを使用する場合のESNは、本発明で提案した再使用された(Recycled)ESNを意味し、表11に表していない全てのSCMを使用する場合のESNは、従来に割り当てられた(original)ESNを表す。そして、SCMとESNによって、図5で使用される値であるMSID_TYPE値が決定されるが、ここで、MSID_TYPEは4ビット長を有する。
【0054】
したがって、端末機区分子(MSID)が決定されると、全ての端末機は、各端末機別に唯一なMSIDを有することができるため、システムは、端末機の有効性判断及び課金などに当該MSIDを使用することができる。そして、本発明は、一実施例としてESNの場合を説明したが、ESNの代わりにUIN_IDが使用されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】32ビット長を有するESNの一実施例を示す構造図である。
【図2】ESNを用いて生成されるPLCMの一実施例を示す構造図である。
【図3】拡張されたコード(Extended Code)が付加されたESNの一実施例を示す構造図である。
【図4】表7、表9及び表11に示すSCMと再割り当てタイプ及びPLCM間のマッピング関係を用いて生成されるPCMの一実施例を示す構造図である。
【図5】SCM及びESNを用いて生成された端末機区分子(MSID)の一例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機固有番号のメーカーコードを端末機に再割り当てる段階と、
前記割り当てが何番目の再割り当てかを表す再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)情報を端末機に転送する段階と、
を備えてなる、端末機固有番号割り当て方法。
【請求項2】
前記端末機は、前記再割り当てられた端末機固有番号と再割り当てタイプを用いて共用ロングコードマスク(PLCM)を生成することを特徴とする、請求項1に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項3】
前記端末機固有番号は、端末機一連番号(Electronic Serial Number:ESN)または端末機識別番号(User Identification Module ID:UIM_ID)であることを特徴とする、請求項1に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項4】
前記再割り当てタイプは、一つの固定された値を有することを特徴とする、請求項1に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項5】
前記端末機は、前記再割り当てタイプに対応するステーションクラスマーク(Station Class Mark:SCM)とPLCMの5ビット部分をテーブル形態に保存することを特徴とする、請求項1に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項6】
前記端末機は、前記再割り当てタイプによってPLCMの5ビット部分を決定することを特徴とする、請求項5に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項7】
前記端末機は、前記5ビット部分を現在使用されている全てのロングコードマスクと衝突しない値に設定することを特徴とする、請求項6に記載の端末機固有番号割り当て方法。
【請求項8】
端末機固有番号のメーカーコードを端末機に再割り当て、何番目の再割り当てかを表す再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を端末機に転送する段階と、
前記再割り当てタイプによって端末機が保存されるステーションクラスマークの値を決定する段階と、
を備えることを特徴とする、端末機固有番号の運営方法。
【請求項9】
前記端末機固有番号は、端末機一連番号(Electronic Serial Number:ESN)または端末機識別番号(User Identification Module ID:UIM_ID)であることを特徴とする、請求項8に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項10】
前記端末機は、自分が再割り当て端末機固有番号を具現した端末機か否かを表す情報及び再割り当てタイプ情報(RECYCLED_TYPE)を永久メモリに保存することを特徴とする、請求項8に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項11】
前記端末機が再割り当て固有番号を具現した端末機かを表す情報と前記再割り当てタイプ情報を含む前記ステーションクラスマーク(SCMp)を基地局に知らせる段階をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項12】
前記ステーションクラスマークは、基地局の要請無しに登録メッセージ、発信メッセージ、ページ応答メッセージ及び端末情報(Terminal Information)を通じて基地局に伝達され、前記再割り当てタイプによって既存に使用されなかった(Reserved)値にセッティングされることを特徴とする、請求項11に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項13】
前記ステーションクラスマークは、基地局の要請に応じて、状態メッセージ、状態応答メッセージ、拡張された状態応答メッセージ及び端末情報メッセージのうちいずれか一つを通じて基地局に伝達されることを特徴とする、請求項11に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項14】
下りリンク共通シグナリングチャネルを通じて複数のメッセージを転送する無線システムにおいて、
基地局は、チャネル割り当てまたは情報を知らせるメッセージのMSG_IDを、既存に使用されなかった(Reserved)MSG_IDと設定し、端末に自分が再割り当て固有番号及び再割り当てタイプ(RECYCLED_TYPE)を具現した基地局であることを知らせる段階と、
前記端末機がMSG_IDをチェックしてPLCMを生成する段階と、
を備えることを特徴とする、端末機固有番号の運営方法。
【請求項15】
前記メッセージは、ECAM、GHDMまたはUHDMメッセージであることを特徴とする、請求項14に記載の端末機固有番号の運営方法。
【請求項16】
前記端末機は、MSG_IDが既存に使用されなかった(Reserved)MSG_IDと設定された場合、PLCMの5ビット部分を、再割り当てタイプによって決定されたマッピングテーブル内の値に設定することを特徴とする、請求項14に記載の端末機固有番号の運営方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−506300(P2008−506300A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520237(P2007−520237)
【出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【国際出願番号】PCT/KR2005/002209
【国際公開番号】WO2006/006806
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】