説明

穀物冷蔵庫

本発明に係る穀物冷蔵庫は、受納容器内の穀物保存部に穀物を保存し、保存されている穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを形成する蒸発器を備える穀物冷蔵庫であって、穀物保存部の空間内に設置され、保存されている穀物を冷却させる少なくとも一つ以上の蒸発器であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は穀物冷蔵庫に関し、より詳しくは、穀物保存部の壁面だけではなく、穀物保存空間にも蒸発器を設置し、穀物が保存される空間全体を一定の温度に保持することができる穀物冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
穀物の変質及び害虫の発生を防止し長時間保存するためには、穀物の保存桶を低温に保持する必要があり、従来、多様な穀物冷蔵庫が研究され開発されつつある。中でも、お米は低温で保存することで、害虫の繁殖を防ぎ、長時間にわたる保管が可能となり、味が落ちるのを防ぐことができるため、お米専用の冷蔵庫の開発が活発に行われている。
【0003】
従来の穀物冷蔵庫では、蒸発器が壁体に設置されているため、穀物の収納空間において、壁体から近い部分は低温となり、壁体から遠ざかる中心部は相対的に高温となる。また、保存空間内部における空気の対流現象が穀物により妨げられるため、保存空間の全体に対して、温度を均一に保つのが困難であり、特に、飲食店等で使用されている大型の穀物冷蔵庫においては、非常に困るのが実状である。
【0004】
また、低温状態を穀物冷蔵庫の中心部まで保つために、温度を下げる場合には、壁体と隣接する部分に結露現象が生じ、穀物の品質を損なってしまう。
【0005】
最近、適切な温度の水が飲用したいという要望に伴い、浄水器及び冷温水器が必須の家電として位置付けられており、占有スペースを小さくするため、穀物冷蔵庫と冷温水器とを組み合わせた複合機も開発されている。
【0006】
ところが、従来の冷温水器を備えた穀物冷蔵庫は、冷媒フローを2つとする冷凍サイクルによって米びつと冷温水器のそれぞれが動作されているため、部品点数が多くなり、設備の構造が複雑となり、製造コストが高くなり、様々な故障の原因となっている。
【発明の開示】
【0007】
従って、本発明はこのような従来の問題点を解決するためのものであって、穀物保存部、特にその中心に蒸発器を設置することによって、穀物保存部に保存されている穀物の温度を均一に保持することができる穀物冷蔵庫を提供することにその目的がある。
【0008】
本発明の他の目的と特徴は、以下の望ましい実施形態により、より明確に理解され得るだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明によると、受納容器内の穀物保存部に穀物を保存し、保存されている穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを形成する蒸発器を備える穀物冷蔵庫であって、穀物保存部の空間内に設置され、保存されている穀物を冷却させる少なくとも一つ以上の蒸発器を含むことを特徴とする穀物冷蔵庫が開示される。
【0010】
また、蒸発器のうち1つは、穀物保存部の中心に長手方向に螺旋状に設置されるか、又は多層の平面上に複数の折り曲げ部を有し、各層は、互いに連結部により連結され、多層に形成された蒸発器の冷媒が循環されるように設置されることが可能である。
【0011】
なお、望ましくは、蒸発器は、水分を含有できる材質からなる蒸発器の収納部により収納されることが可能であり、被覆層で覆われることが可能である。
【0012】
また、望ましくは、蒸発器の収納部は、蒸発器の収納部の中心に設置される垂直棒と、垂直棒の下端部に設置される円板状の下面部と、下面部の外周縁内側の上面に載置される円筒状の外管部と、垂直棒の上端部に設置され、外管部の上面を覆う上面部とからなり、蒸発器は、垂直棒の長手方向に沿って設置される螺旋状であることが可能である。なお、下面部の上面には、更に、外周縁内側に円周方向に形成される突出部が含まれ、外管部は、突出部と外周縁との間に載置され、垂直棒には、弾性を有する所定の長さの合成樹脂材の管が挿入され、螺旋部が、合成樹脂材の管の外側に巻線されることが可能である。また、合成樹脂材の管の下部と下面部との間には、垂直棒に挟まれるガイド管が設置されることが可能であり、外管部と螺旋部とが離隔され、螺旋部の流動を防止するための緩衝部材が設置されることが可能であり、蒸発器収容部は、黄土のような遠赤外線放射体からなることが可能である。
【0013】
また、望ましくは、穀物冷蔵庫に接して浄水器が設置され、浄水器には、冷水タンクの水を冷却させるための冷水タンク蒸発器が設置され、穀物を冷却させる蒸発器と冷水タンク蒸発器とに同じ冷媒が循環されることが可能である。この時、冷媒は、穀物を冷却させる蒸発器から冷水タンク蒸発器に流れることが望ましく、穀物冷蔵庫の温度を一定に保持させるための温度コントローラを更に含むことが望ましい。
【0014】
以下、添付図面に基き、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明に係る穀物冷蔵庫を示す断面図であり、図2は蒸発器を説明するための取り付け様態を示す斜視図である。
【0016】
図1に示されている実施形態の穀物冷蔵庫200では、内部に穀物保存部210を形成した収納容器220の底部に放熱部230が設置され、収納容器220の壁体内部には補助蒸発器221が設置され、収納容器220の穀物保存部210には蒸発器240、250、260が設置される。
【0017】
蒸発器240、250、260、補助蒸発器221を用いて穀物保存部210の穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを構成する放熱部230には、冷媒を高温、高圧の状態に圧縮するコンプレッサ231と、外部から空気を吸入し送風するブロワ232と、コンプレッサ231により圧縮された冷媒をブロワ232から送風される風で低温、高圧の冷媒とするコンデンサ236と、が備えられる。
【0018】
また、本発明の望ましい実施形態に係る補助蒸発器221は、蒸発器240、250、260と直結して冷媒の循環を行う。
【0019】
収納容器220内に形成された穀物保存部210には、中央の蒸発器250と、蒸発器250と収納容器220の壁体との間の2つの蒸発器240、260とで、3つの蒸発器240、250、260が設置される。該蒸発器240、250、260のサイズと個数は、穀物冷蔵庫200のサイズにより当業者が適宜決定できる設計的な事項である。
【0020】
また、冷媒は、補助蒸発器221から蒸発器240へ、蒸発器240から蒸発器250へ、蒸発器250から蒸発器260へ、蒸発器260から補助蒸発器221へ復帰されることが可能であり、中央の蒸発器250に引き込まれ、蒸発器240、蒸発器260を順次循環した後、放熱部230に復帰されることも可能である。
【0021】
望ましくは、蒸発器240、250、260は、様々な形状への構成が可能である。また、補助蒸発器221なしで蒸発器240、250、260のみにより穀物を低温に保持することも可能であり、蒸発器240、250、260の個数の変更も可能である。図2はその一例を示すものである。
【0022】
図2に示されているように、収納容器220の底面301に、垂直に、円筒状の固定棒302がボルト303、303’により締結され、固定捧302の周囲に沿って螺旋状に蒸発器250が設置され、蒸発器250は、流動しないように、固定クリップ304により固定棒302に固定支持される。
【0023】
このように、前記図2に示されている実施形態において、蒸発器を1つのみとする場合には、蒸発器250をその中心部に設置し、全体の温度を均一に保持させるのが望ましい。
【0024】
図3は蒸発器の他の実施形態を示す斜視図である。
【0025】
同図に示されている実施形態における蒸発器410は、収納容器220内の蒸発器を1つのみとする場合において、温度を均一に保持させるのに適切な構造である。
【0026】
ここで、蒸発器410は、多層構造となっており、各層は、収納容器220内で広く配置されるように、水平面に折り曲げ部を多数有しており、各層の端部は上下に連結され、冷媒の循環が行われる。また、蒸発器410は、収納容器220の壁体に固定された固定板401に配設される。固定板401は板状であり、蒸発器410の各層を連結する連結パイプが固定クリップ402により固定板401に固定されることによって、蒸発器410が固定される。
【0027】
図4は、本発明に係る穀物冷蔵庫の他の実施形態を示す切断斜視図である。
【0028】
同図に示されている実施形態の蒸発器501は、穀物が蒸発器501に直接接触され、穀物に微量の水分が凝結してしまうことを回避するために、蒸発器の収納部502内部に設置したものである。
【0029】
蒸発器の収納部502は、水分を含有できる黄土材のものが望ましく、蒸発器501を内部に収容できる円筒状の管で、密閉又は一部を開放することが可能である。また、蒸発器の収納部502は、蒸発器501の冷気の発散を容易にするために、円周に沿ってギャザーを形成するのが望ましい。また、蒸発器501は、蒸発器の収納部502内部に収容されるように、螺旋状とするのが望ましい。
【0030】
図5は本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す一部切開斜視図である。
【0031】
収納容器220の内部には、中心に貫通孔を形成した隔板600が設置され、該隔板600により、上部に穀物保存部210が形成される。収納容器220の下部には、隔板600の貫通孔を通して排出される穀物を収容するための排出桶220が設けられる。隔板600の貫通孔には、排出レバー221により連結され、貫通孔を開閉する密閉部(図示せず)が設置される。
【0032】
図5に示されているように、排出レバー221を右側に引くと、貫通孔が開放され、穀物保存部210に保存されている穀物が貫通孔を通して貫通孔の下部に設けられている排出桶222に排出される。また、隔板600の中心上部には、蒸発器及び蒸発器収容部700が配設され、排出桶222の下部には、蒸発器と連携して冷凍サイクルを形成するコンプレッサ231及びコンデンサ233等が設置される。
【0033】
図6は図5の一部に対する分解斜視図であり、図7は図5の一部に対する長手方向の断面図である。
【0034】
隔板600は、穀物保存部210の穀物が貫通孔610を通して下部に排出され得るように、中心の貫通孔610に向けて傾斜して形成され、四隅から水平面状の支持台620、630、640が溶接により設置される。この時、支持台620は、対角線上の隅と隅との間に設置され、支持台630は、一端は隅に結合され、他端は支持台620に垂直に結合される。また、支持台640も、一端は残りの隅に結合され、他端は支持台620に垂直に結合される。両隅を連結する支持台620の中心には、垂直棒701が鉛直上方に溶接により設置される。
【0035】
垂直棒701の下端と上端には、所定の長さのねじ山が形成され、中心に貫通孔を形成した蒸発器収納部の下面710に挟まれる。この時、蒸発器収納部の下面710には中心の貫通孔と外周面との間に円周方向に突出部711が形成される。蒸発器収納部の下面710に挟まれた垂直棒701は、ウォッシャ704とナット702により蒸発器収容部の下面710に結合される。この時、蒸発器収納部の下面710の底部を支持台620と支持台630との連結部、支持台620と支持台640との連結部に安着させることによって、蒸発器収納部の下面710が堅固に固定されるようにする。
【0036】
また、垂直棒701にはガイド管705が挟まれ、蒸発器収納部の下面710における突出部711の内側に設置され、ガイド管705の上部にはスポンジ材の弾性のあるスポンジ管706が挟まれる。ガイド管705は、スポンジ管706の外周縁に沿って蒸発器の螺旋部732が設置される時、スポンジ管を固定し支持する役割を果たす。
【0037】
また、蒸発器収納部の下面710の突出部711の外側には、蒸発器収納部の外管720が挟まれる。この時、蒸発器収納部の下面710、ガイド管705、蒸発器収納部の外管720、後述する蒸発器収納部の上部管740、誘導管744は、固体からなって変形しにくい材質であるか、遠赤外線の放射体材質からなるものが望ましい。中でも、黄土は一定量の水分を含有することができ、冷却過程で発生し得る水分の吸収が可能であるから、一層望ましい。
【0038】
スポンジ管706と蒸発器収納部の外管702との間には、蒸発器707が設置される。蒸発器707は、下向きの直線状の直線部731と、直線部731の下端から上向きの螺旋部732とからなる。直線部731の上端には毛細管733が連結され、毛細管733から直線部731へ冷媒が流入されるようになる。蒸発器収納部の外管720の上部面には、蒸発器収納部の上部管740が対接して設置される。蒸発器収納部の上部管740は、底面が開放され、側面は、円筒状の管からなるが、円筒状の管の底面は蒸発器収納部の外管720の上部面と対接され、所定の大きさの貫通孔が形成される。また、上面は、曲面状となるが、中心に垂直棒701が貫通できる貫通孔が形成される。蒸発器収納部の上部管740の上面に形成された貫通孔に垂直棒701を通し、収容部の側部に形成された貫通孔141に蒸発器707の螺旋部732の上端部に連結される吐出管734と毛細管733とを排出する。また、吐出管734と毛細管733とを外部に排出した後、ウォッシャ742とナット743とにより垂直棒701を固定し、吐出管734に連結管を連結した後、誘導管744を介して引き出し、誘導管744を蒸発器収納部の上部管740の貫通孔741に連結する。この時、蒸発器収納部の上部管740の上面の貫通孔には、垂直棒701の上端部が突出し、ナット743が外側に露出することになるから、キャップ745をして、これらが見えないようにすることができる。キャップ745は収容部の上部管740に接着剤により貼設される。
【0039】
また、蒸発器収納部の外管720と蒸発器の螺旋部732とが直接接触する場合には、蒸発器収納部の外管720の内外部に結露現象を生じるから、これらの接触を防止し、蒸発器の流動を防止するために、蒸発器収納部の螺旋部732と蒸発器収納部の外管720との間に、スポンジや発泡スチレンのような緩衝材750、751を設ける。
【0040】
このような蒸発器収納部は、組立が簡単であり、堅固であるという長所がある。ここでは、蒸発器収納部が垂直に設置されていることとして説明したが、穀物保存部の形態によって水平に設置されることも可能である。このような設計的事項は当業者であれば、前記実施形態から適宜変更し得る事項なのである。
【0041】
図8は、本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す断面図である。
【0042】
同図に示されているように、本発明に係る穀物冷蔵庫200が冷温水器100と横側に接している構成である。
【0043】
冷温水器100の内部は、2つの隔壁170、180によって3つに仕切られ、最上部には水を貯蔵する水貯蔵部150が設けられ、その下部には、冷水タンク400が隔壁107の上部に設けられ、水貯蔵部150の水が流入され、冷水タンク400の外壁には蒸発器160が設置される。
【0044】
また、最下部には熱を発散する装置が設置される。そのため、隔壁170は断熱壁とするのが望ましく、隔壁170の下部には温水タンク130を設置し、ヒーターにより温水が供給されるようにする。ここで、温水タンク130の水も水貯蔵部150から流入される。また、最下部の下面には、コンプレッサ110が設置され、最下部の側壁にはコンデンサ120が設置される。その他に、冷凍サイクルを形成する毛細管等の複数の示していない部品があるが、通常の冷温水器と同様であるので、説明を省略する。
【0045】
この実施形態における冷温水器100の側壁に接して設置されている穀物冷蔵庫200は、引出口(図示せず)を有する通常の米びつとその構造が同様であるが、壁体270に取り囲まれた内部空間に穀物を保存できる穀物保存部210が形成され、穀物保存部210の空間には、壁体270に、固定具280、280’により螺旋状の蒸発器250が固定配置される。
【0046】
また、壁体270の内側には、サーミスタ、バイメタルのような、温度に応じてスイッチング動作を行う温度コントローラ290が設置され、温度を検出し、コンプレッサ110の動作を制御する。また、温度コントローラ290は、蒸発器250に直接取り付けられ、蒸発器250の温度を一定に保つことができる。
【0047】
前記のように、冷温水器100に接して設置される穀物冷蔵庫200の動作過程について説明する。
【0048】
コンプレッサ110により圧縮された高温、高圧の冷媒は、コンデンサ120により液化され、毛細管(図示せず)により減圧された状態で、穀物保存部210に設置された蒸発器の下端に引き込まれ、順次循環し、蒸発器250の上端から流出される。以後、冷温水器100の冷水タンク140に設置された蒸発器160を循環し、蒸発器160を循環した冷媒はコンプレッサ110に復帰され圧縮される。この時、温度コントローラ290は、穀物保存部210の温度や蒸発器250の温度に応じてコンプレッサ110の温度を制御しているため、穀物保存部210の温度は均一に保持される。
【0049】
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、その主旨を逸脱しない範囲において、同業者は種々なる態様で実施し得るものであり、本発明の権利範囲に属するのは勿論である。よって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載された内容に何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲により定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、本発明に係る穀物冷蔵庫及び浄水器を備えた穀物冷蔵庫は、蒸発器が穀物保存部に直接設置されることによって、保存空間における中心部の高温現象を防止し、保存されている穀物全体に均一な冷却効果が期待できるため、穀物の長時間の保存が可能であるという利点がある。
特に、浄水器を備えた穀物冷蔵庫は、穀物冷蔵庫の蒸発器を循環する冷媒が冷水タンクの蒸発器を循環しており、穀物冷蔵庫の温度に応じて温度の制御が行われているため、穀物冷蔵庫に保存されている穀物と冷水タンクに保存されている水とが、常時温度一定に保持できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る穀物冷蔵庫を示す断面図である。
【図2】蒸発器を説明するための取り付け態様を示す斜視図である。
【図3】蒸発器の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る穀物冷蔵庫の他の実施形態を示す切断斜視図である。
【図5】本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す一部切開斜視図である。
【図6】図5の分解斜視図である。
【図7】図5の長手方向の断面図である。
【図8】本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す断面図である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は穀物冷蔵庫に関し、より詳しくは、穀物保存空間に蒸発器を設置し、穀物が保存される空間全体を一定の温度に保持することができる穀物冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
穀物の変質及び害虫の発生を防止し長時間保存するためには、穀物の保存桶を低温に保持する必要があり、従来、多様な穀物冷蔵庫が研究され開発されつつある。中でも、お米は低温で保存することで、害虫の繁殖を防ぎ、長時間にわたる保管が可能となり、味が落ちるのを防ぐことができるため、お米専用の冷蔵庫の開発が活発に行われている。
【0003】
従来の穀物冷蔵庫では、蒸発器が壁体に設置されているため、穀物の収納空間において、壁体から近い部分は低温となり、壁体から遠ざかる中心部は相対的に高温となる。また、保存空間内部における空気の対流現象が穀物により妨げられるため、保存空間の全体に対して、温度を均一に保つのが困難であり、特に、飲食店等で使用されている大型の穀物冷蔵庫においては、非常に困るのが実状である。
【0004】
また、低温状態を穀物冷蔵庫の中心部まで保つために、温度を下げる場合には、壁体と隣接する部分に結露現象が生じ、穀物の品質を損なってしまう。
【0005】
最近、適切な温度の水が飲用したいという要望に伴い、浄水器及び冷温水器が必須の家電として位置付けられており、占有スペースを小さくするため、穀物冷蔵庫と冷温水器とを組み合わせた複合機も開発されている。
【0006】
ところが、従来の冷温水器を備えた穀物冷蔵庫は、冷媒フローを2つとする冷凍サイクルによって米びつと冷温水器のそれぞれが動作されているため、部品点数が多くなり、設備の構造が複雑となり、製造コストが高くなり、様々な故障の原因となっている。
【発明の開示】
【0007】
従って、本発明はこのような従来の問題点を解決するためのものであって、穀物保存部、特にその中心に蒸発器を設置することによって、穀物保存部に保存されている穀物の温度を均一に保持することができる穀物冷蔵庫を提供することにその目的がある。
【0008】
本発明の他の目的と特徴は、以下の望ましい実施形態により、より明確に理解され得るだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明によると、受納容器内の穀物保存部に穀物を保存し、保存されている穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを形成する蒸発器を備える穀物冷蔵庫であって、穀物保存部の空間内に設置され、保存されている穀物を冷却させる少なくとも一つ以上の蒸発器を含むことを特徴とする穀物冷蔵庫が開示される。
【0010】
また、蒸発器のうち1つは、穀物保存部の中心に長手方向に螺旋状に設置されるか、又は多層の平面上に複数の折り曲げ部を有し、各層は、互いに連結部により連結され、多層に形成された蒸発器の冷媒が循環されるように設置されることが可能である。
【0011】
なお、望ましくは、蒸発器は、水分を含有できる材質からなる蒸発器の収納部により収納されることが可能であり、被覆層で覆われることが可能である。
【0012】
また、望ましくは、蒸発器の収納部は、蒸発器の収納部の中心に設置される垂直棒と、垂直棒の下端部に設置される円板状の下面部と、下面部の外周縁内側の上面に載置される円筒状の外管部と、垂直棒の上端部に設置され、外管部の上面を覆う上面部とからなり、蒸発器は、垂直棒の長手方向に沿って設置される螺旋状であることが可能である。なお、下面部の上面には、更に、外周縁内側に円周方向に形成される突出部が含まれ、外管部は、突出部と外周縁との間に載置され、垂直棒には、弾性を有する所定の長さの合成樹脂材の管が挿入され、螺旋部が、合成樹脂材の管の外側に巻線されることが可能である。また、合成樹脂材の管の下部と下面部との間には、垂直棒に挟まれるガイド管が設置されることが可能であり、外管部と螺旋部とが離隔され、螺旋部の流動を防止するための緩衝部材が設置されることが可能であり、蒸発器収容部は、黄土のような遠赤外線放射体からなることが可能である。
【0013】
また、望ましくは、穀物冷蔵庫に接して浄水器が設置され、浄水器には、冷水タンクの水を冷却させるための冷水タンク蒸発器が設置され、穀物を冷却させる蒸発器と冷水タンク蒸発器とに同じ冷媒が循環されることが可能である。この時、冷媒は、穀物を冷却させる蒸発器から冷水タンク蒸発器に流れることが望ましく、穀物冷蔵庫の温度を一定に保持させるための温度コントローラを更に含むことが望ましい。
【0014】
以下、添付図面に基き、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明に係る穀物冷蔵庫を示す断面図であり、図2は蒸発器を説明するための取り付け様態を示す斜視図である。
【0016】
図1に示されている実施形態の穀物冷蔵庫200では、内部に穀物保存部210を形成した収納容器220の底部に放熱部230が設置され、収納容器220の壁体内部には補助蒸発器221が設置され、収納容器220の穀物保存部210には蒸発器240、250、260が設置される。
【0017】
放熱部230には、冷媒を高温、高圧の状態に圧縮するコンプレッサ231と、外部から空気を吸入し送風するブロワ232と、コンプレッサ231により圧縮された冷媒をブロワ232から送風される風で低温、高圧の冷媒とするコンデンサ236と、が備えられる。
【0018】
また、本発明の望ましい実施形態に係る補助蒸発器221は、蒸発器240、250、260と直結して冷媒の循環を行う。
【0019】
収納容器220内に形成された穀物保存部210には、中央の蒸発器250と、蒸発器250と収納容器220の壁体との間の2つの蒸発器240、260とで、3つの蒸発器240、250、260が設置される。該蒸発器240、250、260のサイズと個数は、穀物冷蔵庫200のサイズにより当業者が適宜決定できる設計的な事項である。
【0020】
また、冷媒は、補助蒸発器221から蒸発器240、250、260へ循環し、放熱部230に復帰される。
【0021】
望ましくは、蒸発器240、250、260は、様々な形状への構成が可能である。また、補助蒸発器221なしで蒸発器240、250、260のみにより穀物を低温に保持することも可能であり、蒸発器240、250、260の個数の変更も可能である。図2はその一例を示すものである。
【0022】
図2に示されているように、収納容器220の底面301に、垂直に、円筒状の固定棒302がボルト303、303’により締結され、固定捧302の周囲に沿って螺旋状に蒸発器250が設置され、蒸発器250は、流動しないように、固定クリップ304により固定棒302に固定支持される。
【0023】
このように、前記図2に示されている実施形態において、蒸発器を1つのみとする場合には、蒸発器250をその中心部に設置し、全体の温度を均一に保持させるのが望ましい。
【0024】
図3は蒸発器の他の実施形態を示す斜視図である。
【0025】
同図に示されている実施形態における蒸発器410は、収納容器220内の蒸発器を1つのみとする場合において、温度を均一に保持させるのに適切な構造である。
【0026】
ここで、蒸発器410は、多層構造となっており、各層は、収納容器220内で広く配置されるように、水平面に折り曲げ部を多数有しており、各層の端部は上下に連結され、冷媒の循環が行われる。また、蒸発器410は、収納容器220の壁体に固定された固定板401に配設される。固定板401は板状であり、蒸発器410の各層を連結する連結パイプが固定クリップ402により固定板401に固定されることによって、蒸発器410が固定される。
【0027】
図4は、本発明に係る穀物冷蔵庫の他の実施形態を示す切断斜視図である。
【0028】
同図に示されている実施形態の蒸発器501は、穀物が蒸発器501に直接接触され、穀物に微量の水分が凝結してしまうことを回避するために、蒸発器の収納部502内部に設置したものである。
【0029】
蒸発器の収納部502は、水分を含有できる黄土材のものが望ましく、蒸発器501を内部に収容できる円筒状の管で、密閉又は一部を開放することが可能である。また、蒸発器の収納部502は、蒸発器501の冷気の発散を容易にするために、円周に沿ってギャザーを形成するのが望ましい。また、蒸発器501は、蒸発器の収納部502内部に収容されるように、螺旋状とするのが望ましい。
【0030】
図5は本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す一部切開斜視図である。
【0031】
収納容器220の内部には、中心に貫通孔を形成した隔板600が設置され、該隔板600により、上部に穀物保存部210が形成される。収納容器220の下部には、隔板600の貫通孔を通して排出される穀物を収容するための排出桶220が設けられる。隔板600の貫通孔には、排出レバー221により連結され、貫通孔を開閉する密閉部(図示せず)が設置される。
【0032】
図5に示されているように、排出レバー221を右側に引くと、貫通孔が開放され、穀物保存部210に保存されている穀物が貫通孔を通して貫通孔の下部に設けられている排出桶222に排出される。また、隔板600の中心上部には、蒸発器及び蒸発器収容部700が配設され、排出桶222の下部には、蒸発器と連携して冷凍サイクルを形成するコンプレッサ231及びコンデンサ233等が設置される。
【0033】
図6は図5の一部に対する分解斜視図であり、図7は図5の一部に対する長手方向の断面図である。
【0034】
隔板600は、穀物保存部210の穀物が貫通孔610を通して下部に排出され得るように、中心の貫通孔610に向けて傾斜して形成され、四隅から水平面状の支持台620、630、640が溶接により設置される。この時、支持台620は、対角線上の隅と隅との間に設置され、支持台630は、一端は隅に結合され、他端は支持台620に垂直に結合される。また、支持台640も、一端は残りの隅に結合され、他端は支持台620に垂直に結合される。両隅を連結する支持台620の中心には、垂直棒701が鉛直上方に溶接により設置される。
【0035】
垂直棒701の下端と上端には、所定の長さのねじ山が形成され、中心に貫通孔を形成した蒸発器収納部の下面710に挟まれる。この時、蒸発器収納部の下面710には中心の貫通孔と外周面との間に円周方向に突出部711が形成される。蒸発器収納部の下面710に挟まれた垂直棒701は、ウォッシャ704とナット702により蒸発器収容部の下面710に結合される。この時、蒸発器収納部の下面710の底部を支持台620と支持台630との連結部、支持台620と支持台640との連結部に安着させることによって、蒸発器収納部の下面710が堅固に固定されるようにする。
【0036】
また、垂直棒701にはガイド管705が挟まれ、蒸発器収納部の下面710における突出部711の内側に設置され、ガイド管705の上部にはスポンジ材の弾性のあるスポンジ管706が挟まれる。ガイド管705は、スポンジ管706の外周縁に沿って蒸発器の螺旋部732が設置される時、スポンジ管を固定し支持する役割を果たす。
【0037】
また、蒸発器収納部の下面710の突出部711の外側には、蒸発器収納部の外管720が挟まれる。この時、蒸発器収納部の下面710、ガイド管705、蒸発器収納部の外管720、後述する蒸発器収納部の上部管740、誘導管744は、固体からなって変形しにくい材質であるか、遠赤外線の放射体材質からなるものが望ましい。中でも、黄土は一定量の水分を含有することができ、冷却過程で発生し得る水分の吸収が可能であるから、一層望ましい。
【0038】
スポンジ管706と蒸発器収納部の外管702との間には、蒸発器707が設置される。蒸発器707は、下向きの直線状の直線部731と、直線部731の下端から上向きの螺旋部732とからなる。直線部731の上端には毛細管733が連結され、毛細管733から直線部731へ冷媒が流入されるようになる。蒸発器収納部の外管720の上部面には、蒸発器収納部の上部管740が対接して設置される。蒸発器収納部の上部管740は、底面が開放され、側面は、円筒状の管からなるが、円筒状の管の底面は蒸発器収納部の外管720の上部面と対接され、所定の大きさの貫通孔が形成される。また、上面は、曲面状となるが、中心に垂直棒701が貫通できる貫通孔が形成される。蒸発器収納部の上部管740の上面に形成された貫通孔に垂直棒701を通し、収容部の側部に形成された貫通孔141に蒸発器707の螺旋部732の上端部に連結される吐出管734と毛細管733とを排出する。また、吐出管734と毛細管733とを外部に排出した後、ウォッシャ742とナット743とにより垂直棒701を固定し、吐出管734に連結管を連結した後、誘導管744を介して引き出し、誘導管744を蒸発器収納部の上部管740の貫通孔741に連結する。この時、蒸発器収納部の上部管740の上面の貫通孔には、垂直棒701の上端部が突出し、ナット743が外側に露出することになるから、キャップ745をして、これらが見えないようにすることができる。キャップ745は収容部の上部管740に接着剤により貼設される。
【0039】
また、蒸発器収納部の外管720と蒸発器の螺旋部732とが直接接触する場合には、蒸発器収納部の外管720の内外部に結露現象を生じるから、これらの接触を防止し、蒸発器の流動を防止するために、蒸発器収納部の螺旋部732と蒸発器収納部の外管720との間に、スポンジや発泡スチレンのような緩衝材750、751を設ける。
【0040】
このような蒸発器収納部は、組立が簡単であり、堅固であるという長所がある。ここでは、蒸発器収納部が垂直に設置されていることとして説明したが、穀物保存部の形態によって水平に設置されることも可能である。このような設計的事項は当業者であれば、前記実施形態から適宜変更し得る事項なのである。
【0041】
図8は、本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す断面図である。
【0042】
同図に示されているように、本発明に係る穀物冷蔵庫200が冷温水器100と横側に接している構成である。
【0043】
冷温水器100の内部は、2つの隔壁170、180によって3つに仕切られ、最上部には水を貯蔵する水貯蔵部150が設けられ、その下部には、冷水タンク400が隔壁107の上部に設けられ、水貯蔵部150の水が流入され、冷水タンク400の外壁には蒸発器160が設置される。
【0044】
また、最下部には熱を発散する装置が設置される。そのため、隔壁170は断熱壁とするのが望ましく、隔壁170の下部には温水タンク130を設置し、ヒーターにより温水が供給されるようにする。ここで、温水タンク130の水も水貯蔵部150から流入される。また、最下部の下面には、コンプレッサ110が設置され、最下部の側壁にはコンデンサ120が設置される。その他に、冷凍サイクルを形成する毛細管等の複数の示していない部品があるが、通常の冷温水器と同様であるので、説明を省略する。
【0045】
この実施形態における冷温水器100の側壁に接して設置されている穀物冷蔵庫200は、引出口(図示せず)を有する通常の米びつとその構造が同様であるが、壁体270に取り囲まれた内部空間に穀物を保存できる穀物保存部210が形成され、穀物保存部210の空間には、壁体270に、固定具280、280’により螺旋状の蒸発器250が固定配置される。
【0046】
また、壁体270の内側には、サーミスタ、バイメタルのような、温度に応じてスイッチング動作を行う温度コントローラ290が設置され、温度を検出し、コンプレッサ110の動作を制御する。また、温度コントローラ290は、蒸発器250に直接取り付けられ、蒸発器250の温度を一定に保つことができる。
【0047】
前記のように、冷温水器100に接して設置される穀物冷蔵庫200の動作過程について説明する。
【0048】
コンプレッサ110により圧縮された高温、高圧の冷媒は、コンデンサ120により液化され、毛細管(図示せず)により減圧された状態で、穀物保存部210に設置された蒸発器の下端に引き込まれ、順次循環し、蒸発器250の上端から流出される。以後、冷温水器100の冷水タンク140に設置された蒸発器160を循環し、蒸発器160を循環した冷媒はコンプレッサ110に復帰され圧縮される。この時、温度コントローラ290は、穀物保存部210の温度や蒸発器250の温度に応じてコンプレッサ110の温度を制御しているため、穀物保存部210の温度は均一に保持される。
【0049】
以上、本発明の望ましい実施形態について説明したが、その主旨を逸脱しない範囲において、同業者は種々なる態様で実施し得るものであり、本発明の権利範囲に属するのは勿論である。よって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載された内容に何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲により定められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0050】
以上のように、本発明に係る穀物冷蔵庫及び浄水器を備えた穀物冷蔵庫は、蒸発器が穀物保存部に直接設置されることによって、保存空間における中心部の高温現象を防止し、保存されている穀物全体に均一な冷却効果が期待できるため、穀物の長時間の保存が可能であるという利点がある。
特に、浄水器を備えた穀物冷蔵庫は、穀物冷蔵庫の蒸発器を循環する冷媒が冷水タンクの蒸発器を循環しており、穀物冷蔵庫の温度に応じて温度の制御が行われているため、穀物冷蔵庫に保存されている穀物と冷水タンクに保存されている水とが、常時温度一定に保持できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る穀物冷蔵庫を示す断面図である。
【図2】蒸発器を説明するための取り付け態様を示す斜視図である。
【図3】蒸発器の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る穀物冷蔵庫の他の実施形態を示す切断斜視図である。
【図5】本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す一部切開斜視図である。
【図6】図5の分解斜視図である。
【図7】図5の長手方向の断面図である。
【図8】本発明に係る穀物冷蔵庫の更に他の実施形態を示す断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受納容器内の穀物保存部に穀物を保存し、前記保存されている穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを形成する蒸発器を備える穀物冷蔵庫であって、
前記穀物保存部の穀物保存空間内に設置され、前記保存されている穀物を冷却させる少なくとも一つ以上の蒸発器を含むことを特徴とする穀物冷蔵庫。
【請求項2】
前記蒸発器のうち1つは、前記穀物保存部の中心に長手方向に螺旋状に設置されることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項3】
前記蒸発器は、蒸発器収納部により受納されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項4】
前記蒸発器の収納部は、水分を含有できる材質からなることを特徴とする請求項3に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項5】
前記蒸発器は、多層の平面上に複数の折り曲げ部を有し、各層は、互いに連結部により連結され、前記多層に形成された蒸発器の冷媒が循環されるようにすることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項6】
前記蒸発器は、被覆層で覆われることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項7】
前記蒸発器の収納部は、
前記蒸発器の収納部の中心に設置される垂直棒と、
前記垂直棒の下端部に設置される円板状の下面部と、
前記下面部の外周縁内側の上面に載置される円筒状の外管部と、
前記垂直棒の上端部に設置され、前記外管部の上面を覆う上面部とからなり、
前記蒸発器は、前記垂直棒の長手方向に沿って設置される螺旋状であることを特徴とする請求項3に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項8】
前記下面部の上面には、更に、外周縁内側に円周方向に形成される突出部が含まれ、前記外管部は、前記突出部と前記外周縁との間に載置されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項9】
前記垂直棒には、弾性を有する所定の長さの合成樹脂材の管が挿入され、前記蒸発器が、前記合成樹脂材の管の外側に巻線されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項10】
前記合成樹脂材の管の下部と前記下面部との間には、前記垂直棒に挟まれるガイド管が設置されることを特徴とする請求項9に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項11】
前記外管部と前記蒸発器とが離隔され、前記蒸発器の流動を防止するための緩衝部材が設置されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項12】
前記蒸発器収容部は、遠赤外線放射体からなることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項13】
前記遠赤外線放射体は、黄土であることを特徴とする請求項12に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項14】
前記穀物冷蔵庫に接して浄水器が設置され、前記浄水器には、冷水タンクの水を冷却させるための冷水タンク蒸発器が設置され、前記穀物を冷却させる蒸発器と前記冷水タンク蒸発器とに同じ冷媒が循環されることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項15】
前記冷媒は、前記穀物を冷却させる蒸発器から前記冷水タンク蒸発器に流れることを特徴とする請求項14に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項16】
前記穀物冷蔵庫の温度を一定に保持させる温度コントローラを更に含み、前記温度コントローラによって前記冷媒の循環が制御されることを特徴とする請求項14に記載の穀物冷蔵庫。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受納容器内の穀物保存部に穀物を保存し、前記保存されている穀物を低温に保持するための冷凍サイクルを形成する蒸発器を備える穀物冷蔵庫であって、
前記穀物保存部の穀物保存空間内に設置され、前記保存されている穀物を冷却させる少なくとも一つ以上の蒸発器を含み、前記蒸発器は、蒸発器収納部により受納されることを特徴とする穀物冷蔵庫。
【請求項2】
前記蒸発器のうち1つは、前記穀物保存部の中心に長手方向に螺旋状に設置されることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項3】
前記蒸発器の収納部は、水分を含有できる材質からなることを特徴とする請求項に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項4】
前記蒸発器は、多層の平面上に複数の折り曲げ部を有し、各層は、互いに連結部により連結され、前記多層に形成された蒸発器の冷媒が循環されるようにすることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項5】
前記蒸発器は、被覆層で覆われることを特徴とする請求項2又は請求項5に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項6】
前記蒸発器の収納部は、
前記蒸発器の収納部の中心に設置される垂直棒と、
前記垂直棒の下端部に設置される円板状の下面部と、
前記下面部の外周縁内側の上面に載置される円筒状の外管部と、
前記垂直棒の上端部に設置され、前記外管部の上面を覆う上面部とからなり、
前記蒸発器は、前記垂直棒の長手方向に沿って設置される螺旋状であることを特徴とする請求項に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項7】
前記下面部の上面には、更に、外周縁内側に円周方向に形成される突出部が含まれ、前記外管部は、前記突出部と前記外周縁との間に載置されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項8】
前記垂直棒には、弾性を有する所定の長さの合成樹脂材の管が挿入され、前記蒸発器が、前記合成樹脂材の管の外側に巻線されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項9】
前記合成樹脂材の管の下部と前記下面部との間には、前記垂直棒に挟まれるガイド管が設置されることを特徴とする請求項9に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項10】
前記外管部と前記蒸発器とが離隔され、前記蒸発器の流動を防止するための緩衝部材が設置されることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項11】
前記蒸発器収容部は、遠赤外線放射体からなることを特徴とする請求項7に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項12】
前記遠赤外線放射体は、黄土であることを特徴とする請求項12に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項13】
前記穀物冷蔵庫に接して浄水器が設置され、前記浄水器には、冷水タンクの水を冷却させるための冷水タンク蒸発器が設置され、前記穀物を冷却させる蒸発器と前記冷水タンク蒸発器とに同じ冷媒が循環されることを特徴とする請求項1に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項14】
前記冷媒は、前記穀物を冷却させる蒸発器から前記冷水タンク蒸発器に流れることを特徴とする請求項14に記載の穀物冷蔵庫。
【請求項15】
前記穀物冷蔵庫の温度を一定に保持させる温度コントローラを更に含み、前記温度コントローラによって前記冷媒の循環が制御されることを特徴とする請求項14に記載の穀物冷蔵庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−518443(P2006−518443A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500633(P2006−500633)
【出願日】平成16年1月19日(2004.1.19)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000087
【国際公開番号】WO2004/064587
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(505277901)
【Fターム(参考)】