説明

積み重ねシート材料のクリップのための垂直方向カートン詰め込み方法及びシステム

シート材料をパッケージするためのシステム及び方法が開示される。具体的には、本発明のシステム及び方法は、シート材料のクリップ(10)を受け取り、このクリップをディスペンサ(12)内に詰め込むように構成される。方法の間に、クリップを折り畳み、一連の移動するディスペンサ(12)の上に配置される垂直バケット(44)の内部に詰め込むことができる。次に、垂直方向押し装置(50)が、クリップを垂直バケット(44)から下方にディスペンサ(12)内に押し込む。こうして、ディスペンサは、頂部から詰め込まれる。ディスペンサは頂部から詰め込まれるので、システムは、材料のクリップ(10)を、湾曲した側壁を有するディスペンサ等の複雑な形態のディスペンサ内に配置することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般に、本開示は、シート材料のクリップをパッケージするためのシステム及び方法に向けられる。
【背景技術】
【0002】
積み重ねティッシュ製品又は繊維製品等の種々のシート材料は、典型的には、平らに矩形型カートンに入れて又は直立に立方体型カートンに入れて販売されている。化粧用ティッシュペーパー等のシート材料をパッケージするために、これまで様々な連続カートン詰め機械が開発されてきた。これらの機械の多くは、例えば、シート材料のスタック又は「クリップ(clip)」をカートンの列と平行に移動させる移動コンベアを含む。次に、シート材料のクリップをカートン内に水平方向に押し込む装置が用いられる。
例えば、矩形型カートンの場合、シート材料のクリップは、典型的には、平らな形態でカートン内に詰め込まれる(loaded)。一方、立方体型カートンの場合、シート材料のクリップは一般に折り畳まれて、カートン内に詰め込まれる。カートン内に詰め込まれると、次にカートンは密封され、消費者による購入及び使用に向けて出荷される。
【0003】
上述の機械は、シート材料のクリップを、カートン内に水平方向に詰め込むので、カートンの形状は、基本的な箱型形状を有するものにある程度限定される。湾曲した表面を有するカートンを含む複雑な形状のカートンは、こうした機械において用いるのに好適ではない。機械は、複雑な形状を、特に高速で処理するようには構成されていない。
【0004】
しかしながら、非矩形型のディスペンサ又は複雑な形状のディスペンサは、販売される特定の製品によっては、製造者に種々の利益及び利点をもたらすことができる。例えば、こうしたディスペンサは、場合によってはディスペンサが人々の家のあちこちで目に付くように陳列される、特に化粧用ティッシュペーパー製品の美観を向上させるものと消費者が考える可能性がある。不規則な形状のディスペンサは、また、子ども達にとって魅力的で空想的であり、従って、彼らがその製品を用いることを促して彼らの衛生習慣を向上させることができる。独特で様式的な形状のディスペンサはまた、製造者が、自社製品を他社製品からより良く差別化し、品質が違う様に示すことを可能にする。
【0005】
上記のことを考慮すると、現在、シート材料のクリップをディスペンサ内にパッケージすることができる、改善された連続作動パッケージ・システムに対する必要性が存在する。より具体的には、現在、シート材料のクリップを、湾曲した壁又は任意の他の適切な複雑な形状をもつディスペンサ等の非矩形型ディスペンサ内に詰め込むことができるシステム及び方法の必要性が存在する。
【発明の開示】
【0006】
一般に、本開示は、シート材料のクリップをパッケージするためのシステム及び方法に向けられる。シート材料は、例えば、任意の適切なティッシュ製品又は繊維製品を含むことができる。例えば、シート材料は、化粧用ティッシュペーパー、積み重ねトイレットペーパー製品、ウェットタイプのワイパ、産業用ワイパ、ナプキン、積み重ねペーパータオル、他の種々のワイパ等のティッシュ製品を含むことができる。他の実施形態においては、シート材料は、メルトブローンウェブ、スパンボンドウェブ、水流交絡ウェブ等の不織ウェブ、セルロース繊維と化学繊維の混合物を包含するウェブ、及びそれらの積層材等の積層体を含むことができる。クリップは、一緒に折り合わせることができる個別のシートとして、又は、スタックから一枚のシートを分離するためのミシン目線を含む折り畳まれた連続シートとしてシート材料を包含することができる。
【0007】
本開示のシステム及び方法は、一般に、クリップを水平方向に配置して折り畳み、次に、クリップをディスペンサの頂部に垂直方向に詰め込む。クリップをディスペンサの頂部に垂直方向に詰め込むことにより、この方法及びシステムは、丸い側面、又は、非矩形型の任意の他の適切な形状をもつディスペンサ等の複雑な形状を有するディスペンサを取り扱うのに好適である。特に有利なことに、このパッケージ・システムは、シート材料のクリップをディスペンサ内に水平方向にも詰め込むために、標準的な水平方向カートン詰め機械と併せて用いることもできる。
【0008】
1つの特定の実施形態においては、例えば、本開示は、シート材料の複数のクリップを下流方向に搬送するステップと、ディスペンサ等の複数の容器を下流方向に搬送するステップとを含む、シート材料のクリップをパッケージするための方法に向けられる。容器は、シート材料のクリップと隣接して移動する。複数の垂直バケットもまた、複数の容器の上方で下流方向に搬送される。
本開示によれば、それぞれのクリップは、対応する垂直バケット内に水平方向に移される。クリップは次に、垂直バケットから下向きに、シート・ディスペンサ等の対応する容器内に移される。ディスペンサ内に詰め込まれると、ディスペンサの頂部は密封されて、消費者への販売のための小売店など、任意の適切な場所へ出荷することができる。
【0009】
1つの実施形態において、方法は、シート材料のクリップを垂直バケットに詰め込む前にそのクリップを折り畳むステップを更に含むことができる。例えば、クリップは、逆U字形に折り畳み、次いで垂直バケット内に移してディスペンサ内に詰め込むことができる。必要であれば、ディスペンサは、クリップが垂直バケット内に移されている間に、垂直バケットの下に配置することができる。ディスペンサは、例えば、垂直バケットと連動して移動する移動ガイド・ヘッドによって、垂直バケットの下に配置することができる。
方法は、垂直バケットにシート材料のクリップが詰め込まれた後で、それぞれの垂直バケットを回転させるステップを更に含むことができる。例えば、バケットを90度回転させることができる。バケットが回転すると、次にクリップがディスペンサ内に移される。クリップをディスペンサ内部に適切に配置するために、クリップを回転させることができる。
【0010】
1つの実施形態において、クリップは、垂直バケットから移送バケット内に移すことができる。移送バケットは、クリップが詰め込まれた後で更に下流に搬送することができる。複数のディスペンサを、詰め込まれた移送バケットに隣接して下流方向に搬送することができる。この実施形態において、それぞれのクリップは、次に、移送バケットのうちの1つから対応するディスペンサ内に水平方向に移すことができる。従って、この方法は、頂部からではなく側面からディスペンサに詰め込むように容易に変更することができる。
【0011】
シート材料のクリップをパッケージするための方法に加えて、本開示はまた、方法を実行するためのシステムに向けられる。システムは、例えば、シート材料の複数のクリップを下流方向に運搬するように構成されたクリップ運搬用コンベアを含むことができる。容器運搬用コンベアは、シート材料用ディスペンサ等の複数の容器をまた下流方向に運搬するように構成することができる。容器運搬用コンベアは、容器が複数のクリップに隣接して移動するように配置することができる。
【0012】
このシステムは、複数の垂直バケットを下流方向に運搬するように構成された垂直バケット用コンベアを更に含むことができる。垂直バケットは、容器運搬用コンベア上に置かれた複数の容器の上に吊り下げることができる。少なくとも1つの横方向押し装置を含む水平方向押しアセンブリを配置して、クリップ運搬用コンベア上で運搬されているシート材料のクリップを、垂直バケット用コンベア上で移動する対応する垂直バケット内に横方向に移動させることができる。
【0013】
垂直方向押しアセンブリもまた、少なくとも1つの垂直方向押し装置を備えたシステムに含めることができる。垂直方向押し装置は、垂直バケットを貫通して下向きに移動するように配置されて、シート材料のクリップを、垂直バケットから容器運搬用コンベア上の対応する容器内に移す。例えば、上述のように、容器はシート材料用のディスペンサを含むことができる。容器運搬用コンベアは、コンベア上を移動するディスペンサに係合して、ディスペンサを対応する垂直バケットの下に配置するように構成された移動ガイド・ヘッドを含むことができる。ガイド・ヘッドは、例えば、容器運搬用コンベア上で移動するディスペンサの形状と一致する形状の係合面を有することができる。
【0014】
1つの実施形態において、垂直バケット用コンベア上のそれぞれの垂直バケットは、対応する垂直方向押し装置と連動するように配置することができる。垂直方向押し装置は、その装置を垂直バケットを貫通して延びさせるカム軌道に沿って移動して、シート材料のクリップを、垂直バケットから、容器運搬用コンベア上で移動するディスペンサ内に移すことができる。
【0015】
シート材料のクリップは、平らな形態又は折り畳まれた形態でディスペンサ内に詰め込むことができる。クリップが折り畳まれる場合は、システムは、水平方向押しアセンブリと連動するように配置されたクリップ折り畳み装置を含むことができる。例えば、水平方向押しアセンブリは、複数の横方向押し装置を含むことができ、一方クリップ折り畳み装置は、対応する複数の折り畳みトレイを含む。横方向押し装置は、その装置を対応する折り畳みトレイの1つを貫通して延びさせるカム軌道に沿って移動して、シート材料のクリップを折り畳んで垂直バケット内に移すように構成することができる。
【0016】
本開示の他の特徴及び態様が、以下により詳細に説明される。
当業者に対する、その最良の形態を含む本発明の完全で実現可能にする開示は、添付の図面を参照しながら本明細書の残り部分においてより具体的に説明される。
本明細書及び図面における参照文字の繰り返し使用は、本発明の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図したものである。
【0017】
定義
本明細書で用いる「シート材料」は、家事、掃除、介護、ヘルスケア、食品包装及び、化粧品塗布又は除去に有用な可撓性基材である。本開示によりパッケージすることができる好適なシート材料の非限定的な例は、不織基材、織基材、水流交絡基材、空気流交絡基材、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、化粧用ティッシュペーパー又はペーパータオル等のセルロースを含む単一又は多重の紙基材、空気撚り基材、ろう紙基材、セルロース繊維及びポリマー繊維を含むコフォーム基材、濡れた拭き取り布、湿らせた掃除用拭き取り布、湿らせたトイレットペーパー及びベビー用拭き取り布等のウェットタイプの基材、食品を包むのに用いるようなフィルム又はプラスチック基材、及び、前述した基材のいずれかの2つ又はそれ以上の層のラミネート基材を含む。
本明細書で用いる「水平の(horizontal)」という用語は、一般に、水平線に対して平行な又は実質的に平行な方向或いは面を指し、本明細書で用いられる「垂直の(vertical)」という用語は、水平線に対して垂直な、又は水平線に対して実質的に垂直な方向或いは面を意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本考察は、例示的な実施形態の説明に過ぎず、本発明のより広義な態様を限定することを意図したものではないことを、当業者は理解されたい。
【0019】
種々のシート材料、特に化粧用ティッシュペーパーは、現在は、平らに矩形型カートンに入れて又は直立に立方体型カートンに入れて販売されている。これらの製品のための大部分のカートン詰め機械は、シートのスタックをカートンの片面に水平方向に押し込むことによりカートンを充填する。湾曲した側壁をもつカートンのような複雑な形状のカートンは、その側面を向けて搬送するのが困難な可能性があるので、こうしたカートン詰め機械はこれらの種類のカートンへの詰込みに好適ではない。
【0020】
一方、本開示は、一般に、シート材料のスタック又はクリップをディスペンサの頂部を通してディスペンサ内に垂直方向に詰め込むことができる、シート材料をパッケージするためのシステム及び方法に向けられる。このように、本開示のシステム及び方法は、シート材料のクリップを任意の適切な形状のディスペンサ内に詰め込むのに好適である。ディスペンサは、例えば、複雑な様式化された形状を有することができる。例えば、図1に示されるように、1つの特定の実施形態においては、本発明のシステム及び方法を用いて、化粧用ティッシュペーパー等のシート材料のクリップ10を、円形又は楕円形を有するディスペンサ12の内部に詰め込むことができる。
【0021】
図1に示されるように、システム及び方法はまた、シート材料のクリップ10をディスペンサ12内に詰め込む前にそのクリップを折り畳むように装備される。例えば、1つの実施形態においては、シート材料のクリップ10は、ディスペンサ12内部で「逆U字形」を形成するように半分に折り畳むことができる。ディスペンサ12内に詰め込まれた後、ディスペンサの頂部は密封される。図1に示されるように、ディスペンサ12の頂部14は、例えば開口部16を通して、シート材料を一度に一枚取り出すように構成することができる。とりわけ有利なことに、このシステム及び方法は、パッケージする方法とインラインで、ディスペンサ12の頂部を密封するか、又はふたをディスペンサ12に直接かぶせる可能性をもたらす。
【0022】
更に有利なことに、本開示のシステム及び方法はまた、シート材料のクリップを、ディスペンサ内に水平方向に同様に詰め込むように構成することができる。例えば、本開示のパッケージ・システムは、従来の側面詰め込み方式でディスペンサにティッシュのクリップを詰め込むための水平方向パッケージ機械と直列に配置することができる。
一般に、本開示の連続作動パッケージ・システムは、シート材料のクリップの流れに同期して個別のディスペンサを指示し、システムに入るそれぞれのクリップが、対応するディスペンサ内に詰め込まれるようにする。システムは、一般に、処理ラインに沿ってシート材料のクリップを運ぶ第1の流れ又はコンベアと、処理ラインに沿ってディスペンサを搬送する第2の流れ又はコンベアと、処理ラインに沿って複数の垂直バケットを運ぶ第3の流れ又はコンベアとを含む。垂直バケットは、ディスペンサの流れの上方を処理ラインに沿って移動する。
【0023】
カム作動式とすることができる押し機構は、シート材料のクリップを、対応する垂直バケットのうちの1つの中に水平方向に押し込む。所望であれば、シート材料のクリップが垂直バケット内に詰め込まれるときに、そのクリップをまた折り畳む折り畳み装置があってもよい。垂直バケット内に詰め込まれた後、シート材料のクリップは、次に、垂直バケットから下向きに、対応するディスペンサ内に移される。所望であれば、システムはまた、垂直バケット内のシート材料のクリップをディスペンサ内に移す前に、そのクリップを回転させるように構成することができる。
垂直バケットの移動はディスペンサの上方なので、ディスペンサの経路、及びティッシュ材料のクリップの経路は直線的にして方法の正確な制御を容易にすることができる。
【0024】
図2及び図3を参照すると、本開示によって作成された、シート材料パッケージ・システムの1つの例示的な実施形態が示される。具体的には、図2はシステムの上面図又は平面図を表し、一方図3は、図2に示されたシステムの側面図を表す。示されるように、システムは、シート材料の複数のクリップ10を搬送するための第1コンベア20を含む。クリップ運搬用コンベア20は、任意の適切な搬送装置を含むことができ、図面に示された特定の実施形態によって限定することは意図していない。
【0025】
図2において、クリップ運搬用コンベア20は搬送輪22を含む。搬送輪22は、成形されたシート材料のスタック10を受け取るためのものである。スタック又はクリップ10は、例えば、互いの上に重ねられるか、一緒に折り合わせられるか、又は、例えばミシン目線によって分離可能なように互いに結合される、一定数の個別のシートを含むことができる。クリップ10は、当技術分野では周知の任意の適切な方法で形成することができる。クリップ10が搬送輪22に入ると、クリップ10は所望の距離だけ離間され、クリップがクリップ運搬用コンベア20に入る際に、例えば90度回転のような湾曲した経路をたどることができる。
【0026】
図3に示されるように、クリップ10は、次に、コンベア20上を下流に向かって処理ライン内へ移動する。所望であれば、任意の適切な保持装置又はバケットをコンベア20の上に配置して、クリップ10を適切な間隔及び適切な配列に維持することができる。
【0027】
図2に示されるように、システムはまた、この実施形態においてはシート材料のクリップ10用の複数のディスペンサ12を搬送する容器運搬用コンベア24を含む。示されるように、ディスペンサ12の列は、先ず、ディスペンサ離間装置26に送り込まれる。ディスペンサ離間装置は、ディスペンサ12を回転させ、且つ、所望の距離だけ離間させることができる。例えば、ディスペンサ離間装置26は、ディスペンサ12を搬送し、離間させ、回転させる、図2に示されるような螺旋型コンベアを含むことができる。
ディスペンサ離間装置26から、ディスペンサ12は、コンベア28上で下流に向かって処理ライン内へ更に搬送される。
【0028】
図2及び図3に示されるように、ディスペンサ12は非矩形型である。具体的には、ディスペンサ12は、湾曲した側壁を有し、従って楕円形の断面を有する。一般に、本開示のシステム及び方法においては、任意の形状のディスペンサを用いることができる。例えば、所望であれば、従来の矩形型又は立方体型のディスペンサも同様に処理することができる。
【0029】
図2に示されるように、容器運搬用コンベア28は、容器を移動ガイド・ヘッド・アセンブリ29と整列させて配置する。移動ガイド・ヘッド・アセンブリ29は、それぞれのディスペンサ12に係合して、ディスペンサにシート材料のクリップ10を詰め込む間、ディスペンサを特定の位置に保持するように構成された複数のガイド・ヘッド30を含む。具体的には、それぞれのガイド・ヘッド30は、対応するディスペンサ12の形状と一致する形状の係合面を含む。従って、以下でより詳細に説明されるように、それぞれのディスペンサ12の位置は、シート材料のクリップ10が、正しい位置にあるディスペンサの内部に確実に配置されるように制御される。
【0030】
移動ガイド・ヘッド・アセンブリ29はエンドレス・ループを形成することができ、ガイド・ヘッド30は、ディスペンサ12と実質的に同じ速度で移動することができる。それぞれのディスペンサに係合するために、ガイド・ヘッド30はカム軌道32に沿って移動することができる。図2に示されるように、カム軌道32は、ディスペンサにシート材料のクリップ10が詰め込まれる際に、ガイド・ヘッド30をディスペンサ12と係合する位置に移動させる。
【0031】
図2及び図3に示されるように、システムは、クリップ運搬用コンベア20に沿って設置された水平方向押しアセンブリ34を更に含む。システムは、ディスペンサ12の流れに対して概ね平行に且つその上方において複数の垂直バケットを運搬するように構成された、図3に示されるような垂直バケット用コンベア36を更に含む。また図3に示されるように、垂直バケット用コンベア36は、垂直方向押しアセンブリ38を含む。
【0032】
シート材料のクリップ10をディスペンサ12内に詰め込むために、シート材料のクリップ10は、クリップ運搬用コンベア20に沿って移動し、水平方向押しアセンブリ34と係合するようになる。図3に示されるように、水平方向押しアセンブリ34は、連続軌道又はコンベア上に取り付けることができる。水平方向押しアセンブリ34は、複数の横方向押し装置40を含む。横方向押し装置40は、図2に示されるようにカム軌道42に従って移動する。シート材料のクリップ10がクリップ運搬用コンベア20に沿って移動する際に、横方向押し装置40は、それぞれのクリップ10に係合し、それぞれのクリップ10を、搬送ラインを水平方向に横切って、垂直バケット用コンベア36上の対応する垂直バケット内に移動させる。例えば、垂直バケット44のうちの1つが図4Aに示される。示されるように、垂直バケット44は、対応するディスペンサ12の上に配置される。
【0033】
本開示によると、シート材料のクリップ10は、平らな形態でディスペンサ12の内部に詰め込むことができる。代替的に、シート材料のクリップ10は、ディスペンサ内に詰め込む前に折り畳むことができる。例えば、図2に示されるように、システムは、この実施形態においては複数の折り畳みトレイ48を備える折り畳み装置46を更に含むことができる。示されるように、それぞれの横方向押し装置40に対して、1つの対応する折り畳みトレイ48がある。図3に示されるように、それぞれの横方向押し装置40及び対応する折り畳みトレイ48は、エンドレス・コンベア上に配置することができる。
【0034】
図2を参照すると、シート材料のクリップ10が横方向押し装置40によって移される際に、それぞれのクリップは、クリップを垂直バケット44内に配置する前に折り畳む折り畳みトレイ48を通して移動する。
シート材料のクリップ10が垂直バケット44内に移されると、クリップは次に、対応するディスペンサ12内にディスペンサの頂部を通して続いて移される。より具体的には、垂直方向押しアセンブリ38は、クリップ10を垂直バケット44からディスペンサ12内へ移動させるように構成される。図3に示されるように、例えば、垂直方向押しアセンブリ38は、カム軌道52に沿って移動する、複数の垂直方向押し装置50を含む。カム軌道52は、以下により詳細に説明されるように、垂直方向押し装置50が垂直バケット44を貫通して延びてクリップをディスペンサ12内に移すようにする。
【0035】
シート材料のクリップ10を、クリップ運搬用コンベア20から垂直バケット44内に移してディスペンサ12内へ移す方法が、図4A乃至図4E、及び図5A乃至図5Dにより詳しく示される。具体的には、図4A乃至図4Eは方法の一連の側面図であり、図5A乃至図5Dは方法の一連の斜視図である。
【0036】
図4A及び図5Aに示されるように、シート材料のクリップ10はクリップ運搬用コンベア20に沿って移動し、水平方向押しアセンブリ34の横方向押し装置40によって係合される。この方法の間、横方向押し装置40、クリップ運搬用コンベア20、折り畳みトレイ48、ディスペンサ12、垂直バケット44、及びガイド・ヘッド30は、ほぼ同じ速度で下流に移動することができる。所望であれば、図5Aに示されるように、システムは、垂直バケット44とディスペンサ12の間に配置された固定スライド板54を含むことができる。このスライド板54は、シート材料のクリップ10をディスペンサ12内に移す前に、このクリップを垂直バケット44内に詰め込むのを助けることができる。従って、固定板54は、シート材料のクリップ10を垂直バケット44内に移す際に、横方向押し装置40、折り畳みトレイ48及び垂直バケット44が通過する構造体を含むことができる。しかしながら、固定板54は、いくつかの用途においては必要とされない可能性もある。
【0037】
図4A及び図5Aを図4B及び図5Bと比較することによって示されるように、方法中に、シート材料のクリップ10は、シート材料のクリップをこの実施形態においては折り畳みトレイ48を貫通して押す、横方向押し装置40により係合される。同時に、ガイド・ヘッド30は、ディスペンサ12が正しい位置にあることを確実にするように、ディスペンサ12に係合する。この実施形態において、ガイド・ヘッド30は、ディスペンサ12の形状と一致する湾曲した係合面を含む。理解することができるように、ガイド・ヘッド30は、ディスペンサ12の形状又は形態を変更するとき、或いは他のこの程度の変更に対して、迅速に変更されるように構成することができる。
【0038】
上述の通り、本開示のシステムは、シート材料のクリップ10を、平らな形態でディスペンサ内に詰め込むように構成することができる。代替的に、折り畳み装置をシステムに含めて方法中にクリップを折り畳むことができる。所望の折り畳み型に応じて、任意の適切な折り畳み装置を用いることができる。図4及び図5に示される実施形態において、折り畳み装置は、ティッシュ・シートのクリップ10を半分に折り畳んで逆U字形を形成するように構成された折り畳みトレイ48を含む。ディスペンサ12内に詰め込まれると、ユーザは、クリップ内の最上部シートに逆U字形の頂端においてアクセスすることができる。
【0039】
図5B及び図5Cを詳しく参照すると、折り畳みトレイ48は、この実施形態においては、一対の対向する形態の側面ガイド56と58、及び傾斜中央ブレード60を含む。図5Bに示されるように、シート材料のクリップ10が折り畳みトレイを横切る際に、側面ガイド56及び58は、中央ブレード60の高さが増すにつれてじょうごを形成する。側面ガイド56及び58は中央ブレード60との組合せにより、シート材料のクリップ10が垂直バケット44内に詰め込まれる際に、そのクリップを中央ブレード60を中心として折り畳む。図5Cに示されるように、シート材料のクリップ10は、垂直バケット44内に詰め込まれると、最終的に逆U字形を形成する。この方法の側面図が、図4B及び図4Cに示される。
【0040】
また図5B及び図5Cに示されるように、垂直バケット44は、一対の側壁62及び64を含む。側壁62及び64は、図5Cに示されるように、折り畳まれたシート材料のクリップ10を受け取るのに十分な距離だけ離間される。1つの実施形態において、この側壁は、クリップ10が垂直バケット内部に張力によるフィットを形成するように配置することができる。こうして、クリップ10は、ディスペンサ12内に移されるまで、垂直バケット44の内部に保持される。
【0041】
しかしながら、垂直バケット44は、シート材料のクリップ10をディスペンサ12内に移す前に保持するために、任意の適切な様式で設計できることを理解されたい。例えば、代替の実施形態において、垂直バケット44の内壁は、下向きの力がクリップに加えられるまでシート材料を垂直バケット内部に保持するタブ又はばね仕掛けフィンガを含むことができる。また、図5Aに描かれるように、システムは固定板54を含んで、ディスペンサに移される前にクリップを保持するために張力を必要としないようすることができる。
【0042】
図4D、図4E、図5C及び図5Dを参照すると、シート材料のクリップ10が垂直バケット44内に詰め込まれると、横方向押し装置40は引っ込められ、垂直方向押し装置50が作動する。示されるように、垂直方向押し装置50は、シート材料のクリップ10を、垂直バケット44からディスペンサ12内に押し込む。随意に、横方向押し装置40は、垂直方向押し装置50が作動するときに延びたままにしておき、クリップを補助してディスペンサ12の内部に向けて下向きに整列するように導くことができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、システムは、垂直バケット44がシート材料のクリップ10を詰め込まれた後、クリップのディスペンサ内への移動の際に、ディスペンサ12に近づくように下方へ移動することが可能なように構成できる。更に、垂直バケット及び水平方向押しアセンブリは、様々な高さのディスペンサに適応するように上げるか又は下げることができる。
【0044】
1つの実施形態において、本開示のシステムはまた、シート材料のクリップを、ディスペンサ内に移す前に、垂直バケット内部にある状態で回転させるように構成することができる。様々な理由から、シート材料のクリップを回転させることが望ましい可能性がある。例えば、1つの実施形態においては、折り畳まれたクリップを逆U字形の頂端から取り出す代わりに、シートを、クリップの頂部からではなく、クリップの側面又は端部から取り出すことが望ましい場合がある。代替的に、所望であれば、クリップを回転させることにより、ディスペンサの側面からクリップにアクセスすることが可能になる。クリップの側面から取り出すことにより、カートン内での嵌合を改善して収容力を増やし、また取り出し機能を向上させることができる。
【0045】
図6及び図7A乃至図7Dを参照すると、バケット回転装置62の1つの実施形態が示される。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を示すのに用いられている。
図6に示されるように、この実施形態において、垂直バケット44は底壁66を含む。垂直バケット44はまた、連結アーム64と連動する。この実施形態において、連結アーム64は、軌道に沿って上下に移動する。連結アーム64は、垂直バケットがカム軌道に沿って移動するように作動することができる。しかしながら、所望であれば、モータ或いは、液圧シリンダ又は空気圧シリンダ等のシリンダを用いて連結アーム64を作動させることができる。
【0046】
図7A及び図7Bに示されるように、この実施形態において、シート材料のクリップ10は、横方向押し装置40によって垂直バケット44内に詰め込まれる。図7C及び図7Dに示されるように、クリップ10がバケット44内に配置された後、連結アーム64は上に移動して、バケット44を90度回転させる。回転した後、バケット44は、バケットの下に配置されたディスペンサ12に位置合わせされた状態になる。図7Dに示されるように、垂直方向押し装置50が次に作動して、回転したシート材料のクリップ10をディスペンサ12内に移す。
【0047】
本開示のパッケージ・システムに関する1つの特に有利な点は、クリップを頂部からではなく側面からディスペンサ内に詰め込むことができるように、システムを容易に変更して、水平方向クリップ詰め込みシステムと連携させて使用できることである。例えば、こうしたシステムは、図8A及び図8Bに示される。同じ参照番号が同じ又は類似の要素を示すために用いられている。
【0048】
図8Aを参照すると、システムは、図2に示されるコンベア20に類似したクリップ運搬用コンベア20を含む。クリップ運搬用コンベア20に隣接して、容器運搬用コンベア24がある。図2に示される実施形態において、容器運搬用コンベア24は複数のディスペンサを運搬するためのものである。一方、図8Aに示される実施形態においては、容器運搬用コンベア24は複数の移送バケット70を運搬する。図示しないが、システムはまた、図3に示されるような垂直バケット用コンベアを含む。
【0049】
図8Aに示されるように、この実施形態において、容器運搬用コンベア24は、下流に向かって延びて第2の水平方向押しアセンブリ72と係合する。更に、容器運搬用コンベア24に隣接して、図8Bにも示されるようなディスペンサ運搬用コンベア74がある。ディスペンサ運搬用コンベア74は、最初は平らな形態であり、次いでシート材料のクリップ10を詰め込むために直立して配置される複数のディスペンサ12を運搬する。
【0050】
より具体的には、シート材料のクリップ10は、クリップ運搬用コンベア20に沿って移動し、次に、隋意に折り畳まれ、図3に示されるような垂直バケット用コンベア上に収容された複数の垂直バケット内に移される。次いで、シート材料のクリップ10は、垂直バケットから移送バケット70内に移される。垂直方向押しアセンブリを用いて、クリップを図4A乃至図4Eに示されるような方法により移送バケット内に移すことができる。
【0051】
次に、移送バケット70は下流に向かって移動し、第2の水平方向押しアセンブリ72に係合する。第2の水平方向押しアセンブリ72は、カム軌道80に乗って進む複数の横方向押し装置76を含む。横方向押し装置76は、シート材料のクリップ10を、移送バケット70からディスペンサ搬送装置74上のディスペンサ12の内部に水平方向に移す。
【0052】
図8Bに示されるようにディスペンサ12は、コンベア74に沿って移動する際に、直立形態に立てられる。ディスペンサ12を直立形態にするための種々の装置及び機械が市販されている。図8Aに示されるように、直立形態にされた後、ディスペンサには側面を通してシート材料のクリップ10が詰め込まれる。
シート材料を詰め込まれた後、ディスペンサ12の側壁は密封され、ディスペンサはパッケージされて消費者に向けて出荷される。
【0053】
本発明に対するこれら及び他の変更及び変形物は、当業者であれば、添付の特許請求の範囲においてより詳しく記述される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく実施することが可能である。加えて、種々の実施形態の態様は、全体的に又は部分的に置き換えが可能であることを理解されたい。更に、当業者であれば、前述の説明は一例に過ぎず、その添付の特許請求の範囲において更に説明される本発明を限定することを意図したものではないことを認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】丸い形状を有するディスペンサから取り出されている状態で示された、シート材料の1つの実施形態の斜視図である。
【図2】シート材料のクリップをパッケージするためのシステムの1つの実施形態の平面図である。
【図3】図2に示された実施形態の側面図である。
【図4A】本開示の1つの実施形態によって、折り畳まれ、垂直バケット内に移され、次いでディスペンサ内に移されているシート材料のクリップを示す側面図である。
【図4B】本開示の1つの実施形態によって、折り畳まれ、垂直バケット内に移され、次いでディスペンサ内に移されているシート材料のクリップを示す側面図である。
【図4C】本開示の1つの実施形態によって、折り畳まれ、垂直バケット内に移され、次いでディスペンサ内に移されているシート材料のクリップを示す側面図である。
【図4D】本開示の1つの実施形態によって、折り畳まれ、垂直バケット内に移され、次いでディスペンサ内に移されているシート材料のクリップを示す側面図である。
【図4E】本開示の1つの実施形態によって、折り畳まれ、垂直バケット内に移され、次いでディスペンサ内に移されているシート材料のクリップを示す側面図である。
【図5A】図4A乃至図4Eに示された方法及びシステムの斜視図である。
【図5B】図4A乃至図4Eに示された方法及びシステムの斜視図である。
【図5C】図4A乃至図4Eに示された方法及びシステムの斜視図である。
【図5D】図4A乃至図4Eに示された方法及びシステムの斜視図である。
【図6】本開示のシステム及び方法で用いることができる垂直バケットの代替的な実施形態の斜視図である。
【図7A】シート材料のクリップが詰め込まれた後、垂直バケットがどのように回転できるかを示す、図6に示された垂直バケットの側面図である。
【図7B】シート材料のクリップが詰め込まれた後、垂直バケットがどのように回転できるかを示す、図6に示された垂直バケットの側面図である。
【図7C】シート材料のクリップが詰め込まれた後、垂直バケットがどのように回転できるかを示す、図6に示された垂直バケットの側面図である。
【図7D】シート材料のクリップが詰め込まれた後、垂直バケットがどのように回転できるかを示す、図6に示された垂直バケットの側面図である。
【図8A】本開示による、シート材料のクリップをパッケージするためのシステムの別の実施形態の平面図である。
【図8B】図8Aにおける、シート材料のクリップが詰め込まれている複数のディスペンサの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材料のクリップをパッケージする方法であって、
シート材料のスタックを含む複数のクリップを下流方向に搬送し、
複数の容器を、前記シート材料の前記クリップに隣接して移動するように下流方向に搬送し、
複数の垂直バケットを、前記複数の容器の上方で前記下流方向に搬送されるように前記下流方向に搬送し、
それぞれのクリップを、対応する垂直バケット内に水平方向に移し、
その後、それぞれのクリップを、前記垂直バケットから下方の対応する容器内に移す、
ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記容器は前記シート材料用のディスペンサを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シート材料はティッシュ製品を含むことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ディスペンサは非矩形型であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記シート材料のクリップを前記垂直バケット内に詰め込む前に、該クリップを折り畳むステップを更に含むことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記垂直バケットは一対の対向する側壁を含み、前記垂直バケットの前記側壁は、前記クリップが前記バケット内部に張力によるフィットを形成するように離間されることを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記クリップが前記垂直バケット内に移される際に、前記ディスペンサを前記垂直バケットの下に配置するステップを更に含むことを特徴とする、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記ディスペンサは、移動ガイド・ヘッドによって前記垂直バケットの下に配置されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記下流方向に搬送される前記容器は移送バケットを含み、前記方法は、
前記移送バケットに前記シート材料のクリップが詰め込まれた後で、前記移送バケットを更に下流に搬送し、
前記シート材料用の複数のディスペンサを、前記詰め込まれた移送バケットに隣接して前記下流方向に搬送し、
それぞれのクリップを、前記移送バケットのうちの1つから対応するディスペンサ内に水平方向に移す、
ステップを更に含むことを特徴とする、請求項1、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記シート材料のクリップを、ディスペンサ内に詰め込む前に折り畳むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
それぞれの垂直バケットにシート材料のクリップが詰め込まれた後で、前記それぞれの垂直バケットを回転させて、前記クリップが折り畳まれ回転した位置で前記対応する容器内に移されるようにするステップを更に含むことを特徴とする、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
それぞれの垂直バケット及び対応するシート材料のクリップは90度回転されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ディスペンサは、前記クリップが上面から詰め込まれるようにされた請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載された方法であって、前記方法は、前記クリップが前記ディスペンサ内に詰め込まれた後で、前記ディスペンサの前記上面を閉じて密封するステップを更に含み、前記ディスペンサは、前記シート材料を、前記上面を通して取り出すように構成されることを特徴とする方法。
【請求項14】
シート材料のクリップをパッケージするためのシステムであって、
シート材料の複数のクリップを下流方向に運搬するように構成されたクリップ運搬用コンベアと、
複数の容器を前記下流方向に運搬するように構成され、且つ、前記容器が前記クリップ運搬用コンベア上で運搬されている複数のクリップに隣接して移動するように配置された、容器運搬用コンベアと、
複数の垂直バケットを前記下流方向に運搬するように構成された垂直バケット用コンベアであって、前記垂直バケットは前記容器運搬用コンベア上に配置された前記複数の容器の上方に吊り下げられる、垂直バケット用コンベアと、
前記クリップ運搬用コンベア上で運搬されているシート材料のクリップを、前記垂直バケット用コンベア上で移動する対応する垂直バケット内に横方向に移動させるように配置された少なくとも1つの横方向押し装置を含む水平方向押しアセンブリと、
前記垂直バケットを貫通して下方に移動して、シート材料のクリップを前記垂直バケットから前記容器運搬用コンベア上の対応する容器内に移動させるように配置された少なくとも1つの垂直方向押し装置を含む垂直方向押しアセンブリと、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項15】
前記容器運搬用コンベアはシート材料用のディスペンサを運搬するように構成され、前記容器運搬用コンベアは、前記コンベア上で移動するディスペンサに係合して、ディスペンサを対応する垂直バケットの下に配置するように構成された移動ガイド・ヘッドを含むことを特徴とする、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ガイド・ヘッドは、前記容器運搬用コンベア上で移動するディスペンサの形状と一致する形状の係合面を有することを特徴とする、請求項14又は請求項15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
前記容器運搬用コンベアは、ディスペンサの列を受け取り、前記容器運搬用コンベア上で前記ディスペンサを所望の距離だけ離間させるように構成されたディスペンサ離間装置を更に備えることを特徴とする、請求項14、請求項15又は請求項16のいずれかに記載のシステム。
【請求項18】
前記垂直バケット用コンベア上の前記垂直バケットは、一対の対向する側壁を含み、該側壁は、シート材料のクリップが前記垂直バケット内に詰め込まれる際に張力によるフィットを形成するように離間されることを特徴とする、請求項14、請求項15、請求項16又は請求項17のいずれかに記載のシステム。
【請求項19】
前記垂直バケット用コンベア上のそれぞれの垂直バケットは、対応する垂直方向押し装置と連動することを特徴とする、請求項14乃至請求項17、又は請求項18のいずれかに記載のシステム。
【請求項20】
前記垂直方向押し装置は、該装置が前記垂直バケットを貫通して延びて、シート材料のクリップを前記垂直バケットから該バケットの下に配置された前記容器運搬用コンベア上を移動する前記容器のうちの1つの内部に移すようにさせる、カム軌道に沿って移動することを特徴とする、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記水平方向押しアセンブリと連動するように配置されたクリップ折り畳み装置を更に含み、該クリップ折り畳み装置は、シート材料のクリップが前記横方向押し装置によって前記垂直バケットのうちの1つに詰め込まれる際に、該クリップを折り畳むように構成されることを特徴とする、請求項14乃至請求項19、又は請求項20のいずれかに記載のシステム。
【請求項22】
前記水平方向押しアセンブリは複数の横方向押し装置を含み、前記クリップ折り畳み装置は対応する複数の折り畳みトレイを含み、前記横方向押し装置は、該装置が対応する折り畳みトレイのうちの1つを貫通して延びて、シート材料のクリップを折り畳んで前記垂直バケットのうちの1つに移すようにさせるカム軌道に沿って移動するように構成されることを特徴とする、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記垂直バケット用コンベアの上の前記垂直バケットのそれぞれはバケット回転装置と連動し、該バケット回転装置は、対応する垂直バケットにシート材料のクリップが詰め込まれた後で該バケットを90度回転させて、クリップが回転した位置で前記容器のうちの1つに移されるようにするように構成されることを特徴とする、請求項14乃至請求項21、又は請求項22のいずれかに記載のシステム。
【請求項24】
前記バケット回転装置は、前記対応する垂直バケットに取り付けられた連結アームを含み、前記連結アームは前記バケットを動かすときに回転させることを特徴とする、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記容器運搬用コンベア上の前記容器が移送バケットを備えるシステムであって、
前記移送バケットにシート材料のクリップが詰め込まれた後で、一連のディスペンサを、前記移送バケットに隣接して前記下流方向に運搬するように構成されたディスペンサ運搬用コンベアと、
シート材料のクリップを、前記移送バケットのうちの1つから、前記ディスペンサ運搬用コンベア上で移動する対応するディスペンサ内に横方向に移動させるように構成された少なくとも1つの横方向押し装置を備えた第2の下流の水平方向押しアセンブリと、
を更に備えることを特徴とする、請求項14に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2009−519184(P2009−519184A)
【公表日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−545568(P2008−545568)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/026453
【国際公開番号】WO2007/070104
【国際公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】