説明

空気調和機

【課題】空気調和機において、荷電部のばらつきや環境の変化を問わず、集塵効率が安定した空気調和機を提供することを目的としている。
【解決手段】機器内に、粉塵に帯電させる荷電部1と、帯電した粉塵を集塵する集塵部2と、粉塵を荷電部1から集塵部2へ送る送風手段と、荷電部に流れる電流を検知する電流検知手段5を備え、電流検知手段5で検知した電流値に上限値と下限値を設け、上限値および下限値から逸脱しないよう荷電部1にかかる電圧を調節するようにしたものであり、電流値と電圧値の変動を極力少なくして、集塵効率を安定させるという空気調和機7を得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気集塵機能搭載の空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の電気集塵機搭載の空気調和機は、荷電部に流れる電流値を基準値になるように電流値を一定な値に制御する手段が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
以下、その電気集塵機能搭載の空気調和機について、図8を参照しながら説明する。
【0004】
機器内に、粉塵粒子を帯電させる荷電部101と、荷電部101より後流側に位置して、帯電された粉塵粒子を捕集する集塵部102と、荷電部101の電流値を検出する検出手段103と、この検出手段103で検出された電流値を基準値と比較する比較手段104と、検出手段103で検出された電流値を基準値からずれた場合に荷電部の電流値が基準値と一致するように印加電圧を調整する電圧制御部105を設けて構成する。
【0005】
上記構成によれば、荷電部101に流れる電流値を比較手段104で基準値と比較し、基準値からずれた場合は電圧制御部105で印加電圧を調整し、電流を基準値合わせるように制御して集塵効率を一定に保つものである。
【特許文献1】特開平06−143998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の電気集塵機能搭載の空気調和機は、荷電部にかかる電圧値が数十ボルトの電圧の変動で、荷電部流れる電流値が数マイクロアンペア変動してしまい、かつ、荷電部にかかる電圧値は数キロボルトのレベルで非常に高電圧であり、数ボルトレベルの電圧値の微調整が困難であるため、荷電部に流れる電流値を一定にする制御が難しいため、電流値と電圧値の変動が大きくなってしまい、逆に安定した集塵効率が得られないという課題があった。
【0007】
また、荷電部に流れる電流値が常に一定であるとき、送風手段の風量によって集塵効率が変動してしまうという課題があった。
【0008】
また、荷電部に流れる電流値が常に一定であるとき、湿度によって集塵効率が変動してしまうという課題があった。
【0009】
また、荷電部に流れる電流値が常に一定であるとき、ユーザーが騒音、消費電力が気になるときや、外部の粉塵の量が多いときなど、集塵効率を変動したい時にできないという課題があった。
【0010】
また、荷電部に粉塵が付着した状態で電気集塵を継続すると、火花放電が発生し、放電箇所が局所的に加熱するという課題があった。
【0011】
また、電気集塵を継続的に使用している環境下で、荷電部にどの程度粉塵が付着しているのか、機器の外部からわかりにくいという課題があった。
【0012】
また、電気集塵を継続的に使用している環境下で、電気集塵が充分に機能しているのかユーザーにわかりにくいという課題があった。
【0013】
また、ユーザーが荷電部の洗浄を行わず、荷電部に火花放電が起きる状態で使い続ける可能性があるという課題があった。
【0014】
また、発熱に至らないレベルの火花放電が一回発生するたびに注意喚起をすると、注意喚起が多発してしまうという課題があった。
【0015】
また、荷電部の形状などのばらつきによって出荷時の荷電部にかかる電圧値が高い場合、荷電部の電圧値が基準値以下とならない場合でも、粉塵が多く蓄積されてしまったまま使用してしまうという課題があった。
【0016】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、安定した集塵効率が得られ、また、集塵効率が送風手段の風量や湿度に依存せず、また、ユーザーによって集塵効率が変更でき、また、荷電部への粉塵の付着した状態になると、荷電部の洗浄時期をユーザーに知らせる機能を搭載し、また、荷電部にどの程度粉塵が付着しているかがわかりやすく、また、電気集塵が機能していることがわかりやすく、また、火花放電の発生時の保護機能を搭載し、また、放電箇所の発熱に至らない火花放電では運転を継続し、また、出荷時のばらつきに依存せず粉塵の蓄積量で注意喚起を行うことができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の電気集塵機能搭載の空気調和機は上記目的を達成するために、機器内に、粉塵に帯電させる荷電部と、帯電した粉塵を集塵する集塵部と、粉塵を荷電部から集塵部へ送る送風手段と、荷電部に流れる電流を検知する電流検知手段を備え、電流検知手段で検知した電流値に上限値と下限値を設け、上限値および下限値から逸脱しないように、荷電部にかかる電圧を調節するようにしたものである。
【0018】
この手段により、電流値と電圧値の変動を極力少なくできる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0019】
また、他の手段は、送風手段の風量によって、荷電部に流れる電流値を変動させるようにしたものである。
【0020】
この手段により、荷電部を流れる空気の風量が多くなると、荷電部に流す電流値を上げ、荷電部を流れる空気の風量が少なくなると、荷電部に流す電流値を下げることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0021】
また、他の手段は、機器内に湿度を検知する湿度検知手段を備え、荷電部周辺の湿度によって荷電部に流れる電流値を変動させるようにしたものである。
【0022】
この手段により、荷電部周辺の湿度が高くなると、荷電部に流す電流値を上げ、荷電部周辺の湿度が低くなると、荷電部に流す電流値を下げることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0023】
また、他の手段は、電流検知手段で検知した電流値に設けた上限値と下限値を、ユーザーが自由に設定できるようにしたものである。
【0024】
この手段により、ユーザーの意思で集塵効率を自由に変更できる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0025】
また、他の手段は、荷電部にかかる電圧値を検知する電圧検知手段と、ユーザーに注意喚起を行う注意手段を備え、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、注意手段でユーザーに注意喚起をするようにしたものである。
【0026】
この手段により、荷電部に粉塵が蓄積したときに、ユーザーに注意喚起を行うことができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0027】
また、他の手段は、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、荷電部に流れる電流値を下げることができるようにしたものである。
【0028】
この手段により、荷電部に粉塵が蓄積したときに、荷電部にかかる電力を抑えることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0029】
また、他の手段は、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、荷電部にかかる電圧を止めることができるようにしたものである。
【0030】
この手段により、荷電部に粉塵が蓄積したときに、荷電部にかかる電力を止めることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0031】
また、他の手段は、荷電部にかかる電圧値から荷電部の状態を判断する制御手段を備え、制御手段で判断した荷電部の状態を注意手段でユーザーに注意喚起できるようにしたものである。
【0032】
この手段により、荷電部にどれだけの粉塵が蓄積されている状態で使用しているか、ユーザーに注意喚起できる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0033】
また、他の手段は、荷電部にかかる電圧値、または荷電部に流れる電流値の変動が起こると、電流値の変動の有無を注意手段で示すことできるようにしたものである。
【0034】
この手段により、常時、粉塵を集塵しているときに注意手段に示すことができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0035】
また、他の手段は、電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものである。
【0036】
この手段により、荷電部に火花放電が発生した時に、過電流保護機能もしくは注意手段による注意喚起が働く電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0037】
また、他の手段は、電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を複数回検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものである。
【0038】
この手段により、単発的な火花放電が発生した時は、荷電部の放電箇所の発熱に至らないため過電流検知とみなさないとすることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0039】
また、他の手段は、電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものである。
【0040】
この手段により、荷電部に火花放電が発生した時に、過電流保護機能もしくは注意手段による注意喚起が働く電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0041】
また、他の手段は、電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を複数回検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものである。
【0042】
この手段により、単発的な火花放電が発生した時は、荷電部の放電箇所の発熱に至らないため過電流検知とみなさないとすることができる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【0043】
また、他の手段は、電圧検知手段で検知した荷電部にかかる電圧値を記憶する記憶手段を備え、出荷時に電圧値を記憶手段で記憶し、電圧値から特定以上の差が検知されたときに、注意手段でユーザーに伝達できるようにしたものである。
【0044】
この手段により、荷電部の形状などの初期条件のばらつきによって、出荷時の荷電部にかかる電圧値が高い場合においても、粉塵の蓄積した量に依存して注意手段でユーザーに注意喚起できる電気集塵機能搭載の空気調和機が得られる。
【発明の効果】
【0045】
本発明によれば、集塵効率を安定させる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0046】
また、送風手段の風量によらず集塵効率が安定する電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0047】
また、湿度によらず集塵効率が安定する電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0048】
また、ユーザーが消費電力や騒音などが気になる場合や、外部の粉塵の量が多い時などに、集塵効率をユーザーの意思で変更できる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0049】
また、荷電部に粉塵が蓄積して火花放電が発生する前に、荷電部の洗浄時期をユーザーに知らせることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0050】
また、荷電部に粉塵が蓄積したときの火花放電の発生を抑制することができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0051】
また、荷電部に粉塵が蓄積して火花放電が発生する前に、電気集塵を止めて火花放電が発生しないようにすることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0052】
また、荷電部に蓄積されている粉塵の量を、ユーザーが常時知ることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0053】
また、集塵が行われていることを、ユーザーに知らせることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0054】
また、火花放電の発生をユーザーに知らせることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0055】
また、過電流検知の多発を避けることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【0056】
また、荷電部のばらつきによらず、粉塵が蓄積したところで、ユーザーに荷電部の洗浄時期を知らせることができる電気集塵機能搭載の空気調和機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0057】
本発明の請求項1記載の発明は、機器内に、粉塵に帯電させる荷電部と、帯電した粉塵を集塵する集塵部と、粉塵を荷電部から集塵部へ送る送風手段と、荷電部に流れる電流を検知する電流検知手段を備え、電流検知手段で検知した電流値に上限値と下限値を設け、上限値および下限値から逸脱しないように、荷電部にかかる電圧を調節するようにしたものであり、電流値と電圧値の変動を極力少なくして、集塵効率を安定させるという作用を有する。
【0058】
また、請求項2記載の発明は、送風手段の風量によって、荷電部に流れる電流値を変動させるようにしたものであり、荷電部を流れる空気の風量が多くなると、荷電部に流す電流値を上げ、荷電部を流れる空気の風量が少なくなると、荷電部に流す電流値を下げることができ、送風手段の風量によらず集塵効率が安定するという作用を有する。
【0059】
また、請求項3記載の発明は、機器内に湿度を検知する湿度検知手段を備え、荷電部周辺の湿度によって荷電部に流れる電流値を変動させるようにしたものであり、荷電部周辺の湿度が高くなると、荷電部に流す電流値を上げ、荷電部周辺の湿度が低くなると、荷電部に流す電流値を下げることができ、湿度によらず集塵効率が安定するという作用を有する。
【0060】
また、請求項4記載の発明は、電流検知手段で検知した電流値に設けた上限値と下限値を、ユーザーが自由に設定できるようにしたものであり、ユーザーの意思で集塵効率を自由に変更でき、ユーザーが消費電力や騒音などが気になる場合や、外部の粉塵の量が多い時などに、集塵効率をユーザーの意思で変更できるという作用を有する。
【0061】
また、請求項5記載の発明は、荷電部にかかる電圧値を検知する電圧検知手段と、ユーザーに注意喚起を行う注意手段を備え、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、注意手段でユーザーに注意喚起をするようにしたものであり、荷電部に粉塵が蓄積したときに、ユーザーに注意喚起を行うことができ、荷電部に粉塵が蓄積して火花放電が発生する前に、荷電部の洗浄時期をユーザーに知らせることができるという作用を有する。
【0062】
また、請求項6記載の発明は、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、荷電部に流れる電流値を下げることができるようにしたものであり、荷電部に粉塵が蓄積したときに、荷電部にかかる電力を抑えることができ、荷電部に粉塵が蓄積したときの火花放電の発生を抑制することができるという作用を有する。
【0063】
また、請求項7記載の発明は、荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、荷電部にかかる電圧を止めることができるようにしたものであり、荷電部に粉塵が蓄積したときに、荷電部にかかる電力を止めることができ、荷電部に粉塵が蓄積して火花放電が発生する前に、電気集塵を止めて火花放電が発生しないようにすることができるという作用を有する。
【0064】
また、請求項8記載の発明は、荷電部にかかる電圧値から荷電部の状態を判断する制御手段を備え、制御手段で判断した荷電部の状態を注意手段でユーザーに注意喚起できるようにしたものであり、荷電部にどれだけの粉塵が蓄積されている状態で使用しているか、ユーザーに注意喚起でき、荷電部に蓄積されている粉塵の量を、ユーザーが常時知ることができるという作用を有する。
【0065】
また、請求項9記載の発明は、荷電部にかかる電圧値、または荷電部に流れる電流値の変動が起こると、電流値の変動の有無を注意手段で示すことできるようにしたものであり、常時、粉塵を集塵しているときに注意手段に示すことができ、集塵が行われていることを、ユーザーに知らせることができるという作用を有する。
【0066】
また、請求項10記載の発明は、電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものであり、荷電部に火花放電が発生した時に、過電流保護機能もしくは注意手段による注意喚起が働き、火花放電の発生をユーザーに知らせることができるという作用を有する。
【0067】
また、請求項11記載の発明は、電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を複数回検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものであり、単発的な火花放電が発生した時は、荷電部の放電箇所の発熱に至らないため過電流検知とみなさないとすることができ、過電流検知の多発を避けるという作用を有する。
【0068】
また、請求項12記載の発明は、電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものであり、荷電部に火花放電が発生した時に、過電流保護機能もしくは注意手段による注意喚起が働き、火花放電の発生をユーザーに知らせることができるという作用を有する。
【0069】
また、請求項13記載の発明は、電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を複数回検出したときに、過電流検知を行うことができるようにしたものであり、単発的な火花放電が発生した時は、荷電部の放電箇所の発熱に至らないため過電流検知とみなさないとすることができ、過電流検知の多発を避けるという作用を有する。
【0070】
また、請求項14記載の発明は、電圧検知手段で検知した荷電部にかかる電圧値を記憶する記憶手段を備え、出荷時に電圧値を記憶手段で記憶し、電圧値から特定以上の差が検知されたときに、注意手段でユーザーに伝達できるようにしたものであり、荷電部の形状などの初期条件のばらつきによって、出荷時の荷電部にかかる電圧値が高い場合においても、粉塵の蓄積した量に依存して注意手段でユーザーに注意喚起でき、荷電部のばらつきによらず、粉塵が蓄積したところで、ユーザーに荷電部の洗浄時期を知らせることができるという作用を有する。
【0071】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0072】
(実施の形態1)
図1に示すように、機器内に、粉塵に帯電させる荷電部1と、帯電した粉塵を集塵する集塵部2と、荷電部1に電圧を供給する電源装置3と、粉塵を荷電部1から集塵部2へ送る送風手段としてのファンモーター4と、荷電部1に流れる電流値を検知する電流検知手段5と、電流検知手段5からの信号を受けて電源装置3の電圧を調整する電圧調整手段としてのマイコン6を備え、電流検知手段5で検知した電流値に上限値と下限値を設け、上限値および下限値から逸脱しないように、荷電部1にかかる電圧をマイコン6によって調節する構成とした電気集塵機能搭載の空気調和機7を構成する。電流検知手段5としては、電流値が検知、計測できれば良く、例えば、電流計などがある。
【0073】
上記構成にて、電源装置3によって荷電部1の電極間に電圧が印加されることで電極間に電界が生じ、その荷電部1の電極間に向かってファンモーター4により粉塵を含んだ空気を送り込んで、荷電部1によって帯電された粉塵を含んだ空気は荷電部1の後にある集塵部2によって集塵される。
【0074】
荷電部1に流れる電流値は電流検知手段5で検知し、検知した電流値はマイコン6に送信され、送信された電流値をマイコン6で上限値と下限値から逸脱しているかどうかを判断し、上限値と下限値から逸脱した場合は、マイコン6から電源装置3へ電圧値を調節するように信号を送り、図2にしめすように、電流値を上限値と下限値から逸脱しないように制御し、逸脱していない場合は、制御を行わない。
【0075】
例えば、荷電部1にかかる電圧を6kV、荷電部1に流れる電流値の上限値を110μA、下限値を100μAとすると、電流検知手段5で検知された荷電部1に流れる電流値が95μAであれば、電流検知手段5から検知した電流値をマイコン6へ送信し、下限値である100μAになるようにマイコン6より電源装置3へ荷電部1にかかる電圧値を上昇するように信号が行き、電源装置3は6kVの電圧から徐々に上昇するように働き、電流検知手段5で検知された電流が100μAを超えたところで電圧値の上昇を止める。
【0076】
電流検知手段5で検知された荷電部1に流れる電流値が115μAであれば、電流検知手段5から検知した電流値をマイコン6へ送信し、上限値である110μAになるようにマイコン6より電源装置3へ荷電部1にかかる電圧値を下降するように信号が行き、電源装置3は6kVの電圧から徐々に下降するように働き、電流検知手段5で検知された電流が110μAを下回るところで電圧値の下降を止める。
【0077】
電流値が100〜110μA以内であれば、マイコン6は電源装置3に対して制御は行わない。
【0078】
荷電部1に流れる電流の上限値と下限値は、必要とする集塵効率によって決まる値であり、上限値と下限値の幅を大きくすると集塵効率にも幅が生じてしまい、一定ではなくなってしまうが、逆に狭くしてしまっても、上限値と下限値を逸脱しないように制御する事が困難となり、電流値がハンチングしてしまい、集塵効率が安定しない結果となる。
【0079】
また、上記構成において、マイコン6がファンモーター4の風量を制御するか、もしくはファンモーター4からマイコン6に風量のデータを送信し、ファンモーター4の風量が大きいと、荷電部1にかかる電圧値をマイコン6によって上昇するように電源装置3を調整し、逆にファンモーター4の風量が小さいと荷電部1にかかる電圧値をマイコン6によって下降するように電源装置3を調節する。
【0080】
例えば、ファンモーター4がACモーターであるとき、ファンモーター4のファンノッチをマイコン6からファンモーター4に送り、マイコンの指示のファンノッチでモーターを動作させる。
【0081】
マイコン6の指示で、ファンモーター4を弱ノッチから強ノッチに変更したとき、マイコン6から電源装置3へ電圧を上昇するように信号を出し、電流検知手段5で検出される電流値をファンモーター4が弱ノッチのときと比較して高くなるように調節する。
【0082】
逆に、マイコン6の指示で、ファンモーター4を弱ノッチから微ノッチに変更したとき、マイコン6から電源装置3へ電圧を下降するように信号を出し、電流検知手段5で検出される電流値をファンモーター4が弱ノッチのときと比較して低くなるように調節する。
【0083】
なお、荷電部1に流れる電流値の上限値と下限値をそれぞれ100μA〜110μAとしたが、荷電部1の形状や目標とする集塵効率など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0084】
なお、送風手段としてファンモーター4、電圧調整手段としてマイコン6を用いたが、同様の作用効果をもたらすものであればこれに限るものではない。
【0085】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一のものは同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0086】
図3に示すように、機器内に湿度を検知する湿度検知手段としての湿度センサー8を備え、荷電部1周辺の湿度を湿度センサー8で検知して、検知した値をマイコン6へ送信できるようにした電気集塵機能搭載の空気調和機7aを構成する。
【0087】
荷電部1周辺の湿度が上昇すると、湿度センサー8が検知しマイコン6へ送信し、マイコン6から電源装置3へ電圧を上昇するように信号を出し、電流検知手段5で検出される電流値を高くなるように調節し、逆に、荷電部1周辺の湿度が下降すると、マイコン6から電源装置3へ電圧を下降するように信号を出し、電流検知手段5で検出される電流値を低くなるように調節する。
【0088】
例えば、湿度センサー8で検出された湿度が60%時に電流検出手段5で検知する電流値が100μAであるとすると、湿度センサー8で検出された湿度が30%まで落ちると湿度センサー8からマイコン6へ信号を出し、マイコン6から電源装置3へ電圧を下降するように信号を出し、電流検知手段5で検出される電流値を90μAまで下降する。
【0089】
なお、荷電部に流れる電流値をそれぞれ90μAと100μAとしたが、荷電部の形状や目標とする集塵効率など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0090】
なお、湿度検知手段としての湿度センサー8を用いたが、同様の作用効果をもたらすものであればこれに限るものではない。
【0091】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1または2と同一のものは同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0092】
図4に示すように、ユーザーが集塵効率を自由に設定できる操作手段としてのスライドスイッチ9を備え、スライドスイッチ9で入力された集塵効率の設定をマイコン6に送信できるようにした電気集塵機能搭載の空気調和機7bを構成する。
【0093】
ユーザーによってスライドスイッチ9で集塵効率の設定を変更すると、変更データーはマイコン6へ送信され、スライドスイッチ9で設定された集塵効率に相当する電流値が電流検出手段5が検出できるように、マイコン6は電源装置3へ信号を出し、荷電部1へかかる電圧値を調節する。
【0094】
例えば、スライドスイッチ9で検出された集塵効率が60%時に電流検出手段5で検知する電流値が100μAであるとすると、スライドスイッチ9で検出された集塵効率を70%まで上げたとき、スライドスイッチ9からマイコン6へ信号を出し、マイコン6から電源装置3へ電圧を上昇するように信号が出され、電流検知手段5で検出される電流値を110μAまで上昇する。
【0095】
なお、荷電部に流れる電流値をそれぞれ100μA、110μAとしたが、荷電部の形状や目標とする集塵効率など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0096】
なお、操作手段としてのスライドスイッチ9を用いたが、同様の作用効果をもたらすものであればこれに限るものではない。
【0097】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1乃至3のいずれかと同一のものは同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0098】
図5に示すように、荷電部1にかかる電圧値を検知する電圧検知手段10と、ユーザーに注意喚起を行う注意手段としてのLED11を備えた電気集塵機能搭載の空気調和機7cを構成する。電圧検知手段10としては、電圧が検知、計測できれば良く、例えば、電圧計などがある。
【0099】
電圧検知手段10で検知される電圧値が基準値以下となると、電圧検知手段10からマイコン6へ信号を出し、マイコン6からLED11へ信号を送信する。
【0100】
図6に示すように、電流値、空気条件(ガス圧)を一定とした場合、荷電部1へ印加される電圧値は荷電部1の電極間の距離に比例することが既に判っているが、荷電部1に粉塵などの異物が蓄積されていくことによって、初期状態と比較し、粉塵などの異物が蓄積された量だけ電極間距離が短くなることになる。
【0101】
つまり、粉塵などの異物が蓄積されていくことによって、電圧検知手段10で検知する電圧値は徐々に低くなっていき、火花放電の発生する距離での電圧を基準値としたときに、電圧検知手段10が基準値以下の電圧を検知した時点で、マイコン6へ信号を出し、マイコン6によってLED11が赤色に点灯する。
【0102】
例えば、初期状態での荷電部1にかかる電圧を6kVとして、火花放電が発生する基準電圧を4kVとしたときに、電圧検知手段10で検知された電圧が4kVより大きいときは通常通り運転を行うが、電圧検知手段10で検知された電圧が4kV以下となった時点で、マイコン6へ信号を出し、マイコン6によってLED11が赤色に点灯する。
【0103】
なお、荷電部にかかる電圧を6kV、基準値を4kVとしたが、荷電部の形状や電流値など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0104】
また、上記構成において、電圧検知手段10で検知される電圧値が基準値以下となると、電圧検知手段10からマイコン6へ信号を出し、電流検出手段5で検出される電流値を減少するようにマイコン6から電源装置3へ信号を出し、荷電部1へかかる電圧値を調節する。
【0105】
粉塵などの異物が蓄積されることによって、荷電部1の電極間の距離が短くなるが、図6に示すように、荷電部1に印加される電圧値を下げることによって火花放電の発生を避けることができるため、マイコン6で設定されている電流値の下限値を下げることで荷電部1に印加される電圧値が下がり、電流検出手段5で検出される電流値を減少するようにマイコン6から電源装置3へ信号を出し、荷電部1へかかる電圧値を調節できる。
【0106】
また、上記構成において、電圧検知手段10で検知される電圧値が基準値以下となると、電圧検知手段10からマイコン6へ信号を出し、マイコン6から電源装置3へ信号を出し、荷電部1へかかる電圧を止めて、火花放電の発生を避けることができる。
【0107】
また、上記構成において、電圧検知手段10で検知される電圧値をマイコン6に送信し、マイコン6によって、LED11を電圧値に相当する表示方法で表示を行う。
【0108】
粉塵などの異物が蓄積されることによって、荷電部1の電極間の距離が短くなるが、図6に示すように、粉塵の蓄積量が多くなるにつれて電圧値が下がる傾向にあるため、電圧検知手段10で検知される電圧値によって、荷電部に蓄積された粉塵の量の推測ができる。
【0109】
例えば、初期状態での荷電部1にかかる電圧を6kVとして、電圧検知手段10によって検知される電圧が6kVで出力している間は、マイコン6からのLED11への点灯は行わない。
【0110】
しばらく使い続けた結果、電圧検知手段10で検知された電圧が5.5kVとなったとき、荷電部1に粉塵が徐々に蓄積されてきたと判断し、LED11を1個点灯し、電圧検知手段10で検知された電圧が5.0kVとなったとき、LED11を2個点灯して、ユーザーに対して、荷電部1にどれだけの粉塵が蓄積されているかを知らせることができる。
【0111】
なお、荷電部1にかかる電圧を6kVとし、LED11を点灯させる電圧値を5.5kV、5.0kVとしたが、荷電部1の形状や電流値など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0112】
また、上記構成において、電圧検知手段10によって検知された電圧値、または電流検知手段5で検知された電流値に変動がみられた場合、電圧検知手段10もしくは、電流検知手段5からマイコン6へ信号が送信され、変動が見られた期間のみLED11を点灯する。
【0113】
粉塵などの異物が電極間を通過するとき粉塵と荷電部の距離が短くなることから、図6に示すように距離が短くなることで、電圧値が一時的に減少する時期があり、電圧検知手段10で検知される電圧の変動、もしくは電流検知手段5で検知される電圧の変動が原因の電流値の変動から、粉塵の集塵を行われていることを推測できる。
【0114】
また、上記構成において、電流検知手段5によって、上限値より充分大きな電流値を検出したとき、マイコン6へ信号を出し、過電流検知保護を行う。
【0115】
例えば、定常時に100μA程度の電流値が流れているとすると、荷電部1に火花放電が発生すると、一時的に定常時の数十倍の電流が流れるため、電流検出手段5で定常時の10倍の1000μA以上の電流値が流れると、マイコン6で過電流検知保護をするようにすれば、火花放電が発生したときに過電流保護機能が働き、マイコン6からLED11で異常表示を表示し、電源装置3へ信号を送信し、荷電部1への電圧印加を停止する。
【0116】
また、火花放電が発生して数十倍の電流値が荷電部1に流れると、電源装置3の電力値を上回りることで、荷電部1にかかる電圧値は一時的に大きく降下するため、電圧検知手段10で一時的な大きい電圧変動を検知したときに、マイコン6へ信号を出し、過電流検知保護を行う。
【0117】
例えば、6Wの電源装置3で荷電部1への印加電圧6kV、電流値100μAとすると、定常時では0.6W程度で充分に電源装置3の電力以下で使用しているが、火花放電が発生して、電流値が1000μA以上流れると、電源装置3の電力値6Wを上回り、電圧値は定常状態と比較して大きく下降するため、一時的に1kVの電圧値の降下が検知されたときにマイコン6で過電流検知保護をするようにすれば、火花放電が発生して1200μA以上の電流値が流れたときに過電流保護機能が働き、マイコン6からLED11で異常表示を表示し、電源装置3へ信号を送信し、荷電部1への電圧印加を停止する。
【0118】
また、火花放電が発生して数十倍の電流値が荷電部1に流れると、電源装置3の電力値を上回りることで、荷電部1にかかる電圧値は一時的に大きく降下するため、単発の火花放電では荷電部の発熱に至らず、かつ、単発の火花放電は頻繁に起きる可能性があるため、電流検知手段5で検知された過多な電流値、または電圧検知手段10で検知された大きな電圧変動をマイコン6へ信号を送信し、単発の火花放電であれば過電流検知保護は働かず、複数回の火花放電をマイコン6が検知すれば過電流検知保護が働き、マイコン6からLED11で異常表示を表示し、電源装置3へ信号を送信し、荷電部1への電圧印加を停止する。
【0119】
なお、電源装置3として6Wの電源装置を用いたが、同様の作用をもたらすものであればこれに限るものではない。
【0120】
なお、注意手段としてのLED11を用いたが、同様の作用効果をもたらすものであればこれに限るものではない。
【0121】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1乃至4のいずれかと同一のものは同一番号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0122】
図7に示すように、電圧検知手段で検知した荷電部にかかる電圧値を記憶する記憶手段としてのEEPROM12を備えた電気集塵機能搭載の空気調和機7dを構成する。
【0123】
出荷時に荷電部1にかかる電圧値を電源検知手段10で検知し、マイコン6へ送信し、マイコン6によってEEPROM12で記憶する。
【0124】
使い続けていく中で、電圧値から特定以上の差が検知されたときに、図5に示すように、電流値、空気条件(ガス圧)を一定とした場合、荷電部1へ印加される電圧値は荷電部1の電極間の距離に比例することが既に判っているが、荷電部1に粉塵などの異物が蓄積されていくことによって、出荷時の初期状態と比較し、粉塵などの異物が蓄積された量だけ電極間距離が短くなることになり、特定以上の電圧差が検知されるときは、特定の粉塵の蓄積量になった場合と推測され、ユーザーに荷電部1の洗浄時期を知らせる。
【0125】
例えば、荷電部1にかかる電圧値の電圧降下が出荷時から2kV検知されたときに、LED11を点滅してユーザーに洗浄時期をお知らせするように設定されていたとき、出荷時の電圧検知手段で検知された電圧値が定常時7kVで、5kVまで下がった時点での粉塵の蓄積量と、定常時6kVで4kVまで下がった時点での粉塵の蓄積量は大きく違わないと推測でき、荷電部のばらつきによらず、粉塵が蓄積したところで、マイコン6からLED11を点滅し、ユーザーに洗浄時期を知らせることができる。
【0126】
なお、荷電部にかかる電圧を6kVおよび7kV、出荷時からの特定の電圧差を2kVとしたが、荷電部の形状や電流値など様々な条件で変わるものであるため、これに限るものではない。
【0127】
なお、記憶手段としてのEEPROM12を用いたが、同様の作用効果をもたらすものであればこれに限るものではない。
【産業上の利用可能性】
【0128】
高圧電圧を用いて電気集塵を行う機器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の実施の形態1の空気調和機の構成を示す概略図
【図2】同実施の形態1の荷電部にかかる電圧の電流特性を示す図
【図3】同実施の形態2の空気調和機の構成を示す概略図
【図4】同実施の形態3の空気調和機の構成を示す概略図
【図5】同実施の形態4の空気調和機の構成を示す概略図
【図6】同実施の形態4の荷電部にかかる電圧の電極間距離特性を示す図
【図7】同実施の形態5の空気調和機の構成を示す概略図
【図8】従来の空気調和機の構成を示す概略図
【符号の説明】
【0130】
1 荷電部
2 集塵部
3 電源装置
4 ファンモーター
5 電流検知手段
6 マイコン
7 空気調和機
8 湿度センサー
9 スライドスイッチ
10 電圧検知手段
11 LED
12 EEPROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器内に、粉塵に帯電させる荷電部と、前記帯電した粉塵を集塵する集塵部と、前記粉塵を荷電部から集塵部へ送る送風手段と、前記荷電部に流れる電流を検知する電流検知手段を備え、前記電流検知手段で検知した電流値に上限値と下限値を設け、前記上限値および前記下限値から逸脱しないように、前記荷電部にかかる電圧を調節することを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
送風手段の風量によって、荷電部に流れる電流値を変動させるようにすることを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項3】
機器内に湿度を検知する湿度検知手段を備え、湿度によって荷電部に流れる電流値を変動させるようにすることを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項4】
電流検知手段で検知した電流値に設けた上限値と下限値を、ユーザーが自由に設定できることを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項5】
荷電部にかかる電圧値を検知する電圧検知手段と、ユーザーに注意喚起を行う注意手段を備え、前記荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、前記注意手段でユーザーに注意喚起を行うことを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項6】
荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、前記荷電部に流れる電流値を下げることを特徴とした、請求項5記載の空気調和機。
【請求項7】
荷電部にかかる電圧値が基準値以下となると、前記荷電部にかかる電圧を止めることを特徴とした、請求項5記載の空気調和機。
【請求項8】
荷電部にかかる電圧値から前記荷電部の状態を判断する制御手段を備え、前記制御手段で判断した前記荷電部の状態を注意手段でユーザーに伝達することを特徴とした、請求項5記載の空気調和機。
【請求項9】
荷電部にかかる電圧値、または前記荷電部に流れる電流値の変動が起こると、電流値の変動の有無を、注意手段でユーザーに伝達することを特徴とした、請求項5記載の空気調和機。
【請求項10】
電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を検出したときに、過電流検知を行うことを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項11】
電流検知手段によって、上限値よりも充分大きな電流を複数回検出したときに、過電流検知を行うことを特徴とした、請求項10記載の空気調和機。
【請求項12】
電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を検出したときに、過電流検知を行うことを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。
【請求項13】
電圧検知手段によって、荷電部にかかる電圧値の大きな変動を複数回検出したときに、過電流検知を行うことを特徴とした、請求項12記載の空気調和機。
【請求項14】
電圧検知手段で検知した電圧値を記憶する記憶手段を備え、出荷時に前記電圧値を前記記憶手段で記憶し、前記電圧値から特定以上の差が検知されたときに、注意手段でユーザーに伝達することを特徴とした、請求項1記載の空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−225246(P2007−225246A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−49664(P2006−49664)
【出願日】平成18年2月27日(2006.2.27)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】