説明

穿刺用器具

【課題】安価で実施が簡単なタバコ包装機械およびその方法を提供する。
【解決手段】それぞれの内装を形成するためにそれぞれのタバコの束を囲んで包装物質のシート6を折りこむ方法および機械で、該方法および機械において、包装物質のウェブ49はまず管制ステーションより上流のワークステーションにおいてウェブ49に作成された照合マーク57の位置を検知する管制ステーションを通って供給される。続いて、前記ウェブ49が包装物質のシート6へと切断される切断ステーションを通って供給される。それぞれの包装物質のシート6は、各シート6がそれぞれのタバコの束を囲んで折りこまれる包装ステーションへと供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は実施例に記載されている剛性を有する、蝶番式の蓋をもつ包みでタバコを包装する機械および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
硬く、蝶番式の蓋をもつタバコの包みは、使用が簡単で実用的であり、中にあるタバコをきちんと保護することから現在最も流通している。
【0003】
硬く、蝶番式の蓋をもつタバコの包みは通常、硬い外装の中に柔らかい内装を含む。内装はタバコの束を囲んで包まれた包装物質のシートを含み、外装は開放する上端部を備えたカップ状の容器、また容器に関して開いた状態および閉じた状態の間で回転して開放端部をそれぞれ開閉するために蝶番に沿って容器に蝶番式に取り付けられたカップ状の蓋を含む。軸つばは通常、外装の上端部の外側に部分的に突き出すように折りこまれ容器の内部に接着され、閉じた状態の場合蓋の内部表面の対応する部分とかみ合う。
【0004】
包装する機械は、通常ウェブの一端に沿って均等に位置づけられる照合マークをもつウェブから包装物質のシートを製造するための装置を用いて、1つまたはそれ以上のワークステーションをウェブの処理スピードに合わせて同時に作動させるために働くことが知られている。
【0005】
残念ながら、包装物質のシート上の照合マークおよび他の同様な識別マークは通常インクで作成されるので、適切に使用されない場合周りをシートで包まれたタバコの束を汚す可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は上記の欠点を取り除くように設計されているとともに、安価で実施が簡単なタバコ包装機械およびその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、付随する請求項でクレームされるようなタバコの容器を製造するための包装機械およびその方法が提供される。本発明の非制限的な実施例の数は付随する図面に関連する実施例の方法によって記載される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】閉じた形態の硬いタバコ容器の、遠近法で描いた正面図を示す。
【図2】開いた形態の図1記載の硬いタバコ容器の、遠近法で描いた正面図を示す。
【図3】図1記載の硬いタバコ容器の、遠近法で描いた背面図を示す。
【図4】本発明によるタバコ包装機械の好ましい実施形態を示す、遠近法で描いた概略図である。分かりやすさために部品が取り除かれている。
【図5】図4の詳細を示す、遠近法で描いた概略図である。分かりやすさのために部品が取り除かれている。
【図6】製造過程にある図1〜3記載の硬いタバコ容器の、他の態様を示す遠近法で描いた図である。
【図7】図5記載の詳細をそれぞれ代替する実施形態で示す概略的な断面図である。
【図8】図5記載の詳細をそれぞれ代替する実施形態で示す概略的な断面図である。
【図9】図7および図8で示された詳細のさらなる実施形態を示す平面図である。
【図10】図5と類似しており、図4に記載された詳細のさらなる実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1〜3記載の番号1は外装2、内装3、蓋4および軸つば5を含む、硬いタバコ容器全体を指す。
【0010】
内装3は外装2の内部にあり長方形の平行六面体の形で、タバコの束7を包む包装物質のシート6を含む(図4)。
【0011】
シート6は柔軟な多層性の物質で作られ、これは物質が少なくとも2つの異なる物質で重ねられた層を含むことを意味する。
【0012】
シート6は好適には重ねられた不透明な層および透明な層、もしくは不透明な層および反射層を含む。
【0013】
例えば、図7記載の実施形態において、シート6はプラスティック物質でできた透明な層Bの上に重ねられた紙でできた不透明な層Aを含んでいる。プラスティック物質は実施例においてはPETが示されている。
【0014】
図8記載の態様では、シート6は反射層B’の上に重ねられた紙でできた不透明な層Aを含んでいる。反射層の物質は実施例においては箔が示されている。
【0015】
図7および図8の実施形態の両方で、シート6は任意の内部層Cを含んでいる。内部層は好ましくはPEで製造され、それゆえ透明な層Bのように透明である。
【0016】
シート6は美学的(マーキング)または機能的(開放)な目的のために、少なくとも1つの外側の切れ目8(図5〜8)をもつ。切れ目8は蓋が開いた時にさらされる内装3の面積が広いほうの側部表面の端部に位置付けられ(図6)、例えば不透明な層Aのような外側の層を少なくとも1枚取り除き、シート6の内部層の少なくとも1枚を触れられないままにしておくような方法で製造され、該層が完成した内装3の中のタバコの束7と接触していることが好ましい。
【0017】
外装2は硬い板紙で作られ、カップ状で、内装3に接触するために開放する上端部9をもつ。
【0018】
蓋4はカップ状で外装は開放する上端部を備えたカップ状の容器および開放端部9をそれぞれ開閉し、外装2に関して、開いた状態(図2)および閉じた状態(図1、3)の間で回転する蝶番10(図3)に沿って容器に蝶番式に取り付けられる。
【0019】
外装2は蓋4が閉じると長方形の平行六面体の形状である。
【0020】
より具体的には、蓋が閉じた際、容器1は互いに向かい合い平行な上壁11および底壁12、互いに向かい合い平行で、上壁11および底壁12に垂直な面積が広い方の前壁13および面積が広い方の後壁14、そして互いに向かい合い平行で、上壁11、底壁12および前壁13、側壁14に垂直な面積が狭いほうの側壁15により閉じられる。
【0021】
軸つば5はU字型に折られて外装2の内部に固定され(通常接着される)、蓋4が閉じた状態の場合蓋4の内部表面の対応する部分とかみ合うように上端部9の外側に部分的に突き出す。
【0022】
軸つば5は硬い板紙で作られ、前壁13の内側の面に接触して位置付けられた前壁16、および前壁16の反対側に位置付けられそれぞれ側壁15の内側の面に接触して位置付けられた2枚の側壁17を含む。
【0023】
好適な実施形態においては、軸つば5は2つの突出部18をもつ。突出部は蓋4の側壁を妨げるように横に突き出し、そのため閉まった状態では蓋4を固定する。
【0024】
図4記載の番号19はタバコ包装機械全体を指し、タバコの束7を形成するための既知の束を作るライン20(一部分のみ提示)、および回転22の水平軸の周りを段階的に回って束7を連続して受け取り、輸送ステーション24にある包装ホイール23へと輸送する転送ホイール21を含む。包装ホイール23はそれぞれ束の周りに内装3を形成するよう設計され、回転22の軸に平行な各回転軸25の周りを段階的に回転するように取り付けられ、周上のくぼみ26を多数含む。該くぼみはそれぞれシート6と共に束7を受け取るためのもので、シート6を製造するために装置27によって輸送ステーション24へと送られる。
【0025】
包装機械19はまた軸つば5を取り付けるためのホイール28を含み、該ホイールはそれぞれ回転軸22と交差するように鉛直回転軸29の周りを段階的に回転し、与えられた無限に繰り返される道筋に沿って段階的に送られる周上のくぼみ30を多数含む。より具体的には、くぼみ30は回転軸29の周りに伸び、かつあらかじめ折り目がつけられた板紙軸つば5を供給するための供給ステーション31を通る円形の道筋に沿って段階的に供給される。言い換えれば、それぞれのくぼみ30は軸つば5を供給ステーション31で、内装3を転送ステーション32で受け取るよう設計される。
【0026】
軸つば5は供給ライン33により供給ステーション31に供給され、回転部から得られた板紙のウェブから既知の方法で形成される。
【0027】
軸つば処理ホイール28の出口、より具体的には転送ステーション34で、軸つば5は既知の方法で内装3の周りにU字型に折りこまれ、形成された集団はくぼみ30から放出され次の転送ホイール35へと転送される。
【0028】
転送ホイール35は回転軸29に平行なそれぞれの回転軸36の周りを段階的に回転する。該ホイールは軸つば5を処理するためのホイール28と同じデザインで、多くの周上のくぼみ37をもつ。軸つば処理ホイール28上にあるくぼみ30および転送ホイール35上にあるくぼみ37の両方において、各内装3は平らに位置付けられる。つまり、外側に面する面積が狭い方の側面および縦軸(タバコに対し常に平行な軸)が回転軸29、36に交差するように位置付けられ、関連するホイール28、35の表面に接する。転送ホイール35および軸つば処理ホイール28は転送ステーション34で部分的に重なり合い、内装3は回転軸29および36に平行な鉛直移動により、軸つば処理ホイール28から転送ホイール35へ転送される。
【0029】
転送ステーション38で、内装3および軸つば5により定義づけられる集団は転送ホイール35上のくぼみ37から包装ホイール40上のくぼみ39へと転送される。包装ホイール40はそれぞれ回転軸22に平行な、水平な回転軸41の周りを回転するよう取り付けられる。また、該ホイールは各内装および軸つば5をそれぞれ供給ライン43により転送ステーション38に転送される硬い半製品42と共に受け取り、容器1を形成するためにそれぞれの内装3の周りにそれぞれの半製品42を折るよう設計される。ここで内装3は半製品42を折りたたむことで形成されたそれぞれの外装2(図1〜3)の中に収容される。
【0030】
容器1は転送ステーション45で包装ホイール40から転送ホイール44へと連続して供給される。より具体的には、転送ステーション45に到着するそれぞれの容器1は包装ホイール40の表面の端に位置付けられる。つまり、内装3の面積が広い方の側面が外側に向かって放射状に面し、内装3の縦軸(タバコに対して平行な軸)は包装ホイール40の回転軸41に対して平行である。転送ホイール44は包装ホイール40の回転軸41と交差するそれぞれの垂直な回転軸46の周りを段階的に回転する。そして該転送ホイールは転送ステーション45で容器1を包装ホイール40から連続的に受け取り、転送ステーション47’で容器1を乾燥ゾーン47へと転送する。乾燥ゾーン47は包装機械19の出口を形成し、各容器1を取り巻く透明なプラスティック物質の包装を行うために続けて行われるセロファニングの機械(図示されていない)に通じている。
【0031】
管制装置48aはそれぞれのタバコの束7を囲んで包まれたそれぞれのシート6の正しい位置を決定するために包装ホイール23の表面に位置付けられる。管制装置48bはそれぞれの切れ目8に関係する各軸つば5の正しい位置を決定するために軸つば処理ホイール28の表面に位置付けられる。管制装置48cはそれぞれの半製品42に関係する各内装3の正しい位置を決定するために包装ホイール40の表面に位置付けられる。
【0032】
図5で示されているように、シート6を製造するための装置27は多層性の物質のウェブ49を通ってそれらと共に供給され、多層性の物質は製造されるシート6および上記のものと明らかに同じ構造である。ウェブ49はインクにより印刷されたマークを有さない。
【0033】
装置27は実施例で示されたように機械に乗せて位置付けられるか、離れた場所に位置付けられる。後者の場合、装置27により製造されたシート6は既知の運搬装置(図示されていない)によって包装機械19へと運ばれる。
【0034】
図5で示されるように、装置27は与えられた進行方向でウェブ49を供給するための運搬装置50を含み、分離した部分のひと続きへと分割し、それら各々は各調整部分と共にウェブ49が落ちて集積ループを形成するために通される切れ目を明確に定める。ウェブ49の進行方向において、装置27は物理化学的変質を生じさせるための装置51を備える物質除去ステーションを含むワークステーションのひと続きを含む。該物理化学的変質は好ましくはレーザーヘッドを含む、ウェブ49の所定の部分からの物質除去、光学管制装置52を備える管制ステーションおよび切断装置53を備える切断ステーションに生じさせられる。
【0035】
装置51は1つの型の切れ目を製造する装置か、ウェブ49上のそれぞれのシート6において主要な切れ目8および所定の数の異なる型の予備的な切れ目(図示されていない)を連続して製造できるようにプログラムできる装置のどちらかである。
【0036】
装置27はまた装置27を通したウェブ49の供給状態を管制するための管制装置54を含み、ウェブ49上の照合マーク57の存在を検知する多数の検知器56もまた装置51によりにより製造される。装置54、検知器56および装置51、52、53は管制ユニット55に接続し、装置54は好適には符号器を含む。
【0037】
装置52は切れ目8およびあらゆる予備的な切れ目が適切に製造されたかを確かめ、照合マーク57に関する切れ目の位置を確認し、とりわけ切れ目8におけるウェブ49の少なくとも一層およびそれぞれのシート6の照合マーク57の場所が完全な状態であることを確認する。もし触れられないままになるウェブ49の層が反射層B’である場合、装置52は好適には反射型である。
【0038】
実際の使用において、装置51は局部的にウェブ49の多層性の物質の1つまたはそれ以上の外側の層(通常最も外側の不透明な層A)を取り除き、一方で最も内側の層(通常層Bまたは層B’、または提供されている場合層C)を触れられないままにする。これは閉じられた際に気密に封をされるそれぞれの内装3を形成する箇所から途切れないシート6のひと続きを得るためである。言い換えれば、各切れ目8および照合マーク57はどちらも局部的にウェブ49の厚みを外側から減らすことによって同様に製造される。
【0039】
ウェブ49を構成する層の記載された性質を考慮に入れると、各切れ目8および関連する照合マーク57は図7の態様においてはそれぞれ不透明な層Aを通る可視の透明な部分を有し、図8の態様においてはそれぞれ不透明な層Aを通る可視の反射部分を有する。
【0040】
各切れ目8と結合する照合マーク57は常に切れ目8に関して同じ場所にあるが、異なる操作状況を示す異なる形状の場合もある。例えば、2本の平行な線により定義づけられる照合マーク57(方法は示されていない)はそれぞれのウェブ部分に欠陥があることを示し、ゆえに続いて行われる拒否装置(図示されていない)を作動させる。同様に、照合マーク57の他の型(図示されていない)はウェブ49の端の部分、あるいは接着または他の同様の構造的および/または位置的な特徴の存在を示す。
【0041】
どの場合でも、各照合マーク57は符号器54により検知されたウェブ49の供給状態に基づく、連続するステーションを同時に作動させるための基準として用いられ、とりわけ切断装置53を設定するためである。
【0042】
ウェブ49に伴う照合マークの位置に関して、該照合マーク57は図5記載の実施例のようにウェブ49の側部の端に位置付けられ得る。また、図6の態様においては検知器56とだけではなく、通常いくらか困難は伴うが切れ目8と相互作用する管制装置48a、48b、48cとも相互作用するような場所に位置付けられる。図6に示されているようにこの理由から、照合マーク57が切れ目8よりも明白に見られるようにそれぞれの切れ目8よりも各照合マーク57でより多くの物質が層Aから取り除かれる。各照合マーク57は、関連するシート6がタバコの束7を囲んで折られると各切れ目8と近い内装3の前面に位置するように作られる。
【0043】
上記のように形成される照合マーク57はタバコの容器1の形成における様々な段階でのシート6の管理を単純化する。より具体的には、照合マーク57は管制装置48aが容器3を形成する際にシート6の正しい折りかたを決定すること、管制装置48bが軸つば5に関して容器3の正しい位置を決定することおよび/または管制装置48cが半製品42の内部の容器3を決定することを許容する。
【0044】
図9の実施形態においてウェブ49は多数のポーション58をもち、それぞれのポーション58において有色顔料(一般的にはインク)の層59を含む。特に、ポーション58はウェブ49の供給方向で均等に間隔をおいて存在する。それぞれの照合マーク57はポーション58の有色顔料59の部分を取り除くことでそれぞれのポーション58に作られる。言い換えれば、それぞれのポーション58における有色顔料はウェブ49のさらなる表面層を構成し、それらは照合マーク57を形成するために装置51によってエッチングされる。
【0045】
図10の実施形態において、有色顔料の層59をウェブ49にあてがって各ポーション58を形成するために、包装機械19は装置51の上流の装置27に沿って位置付けられた印刷装置60を含む。
【0046】
印刷装置60は既知の型で、好適にはインクジェットである。
【0047】
図9および図10の実施形態で示されているように、装置51は異なる形状および厚さの照合マーク57の一群からそれぞれ選択された多数の照合マーク57を形成し、またそれぞれのポーション58に1つ以上の照合マークを形成するよう設計されている(図9)。
【0048】
図9および図10の実施形態において、それぞれの照合マーク57はウェブ49の他の層を触れられないままの状態にしてポーション58の有色顔料の部分のみをエッチングすることで好適に作成される。
【0049】
図9および図10の実施形態において、装置51のレーザービームはポーション58の有色顔料59の除去において大変効果的でありながら、同時にウェブ49の他の層の除去においてはごくわずかな効果を有する(もしくは全く有さない)ように好適に設計される。
【0050】
有色顔料59の層があてがわれるそれぞれのポーション58は一度シート6が折られると内装3の内部で見えなくなるシート6上の場所に位置付けられるので、内装3の外見には何の影響もないということを記すことは重要である。
【0051】
図9および図10の実施形態において、マークされた光と影の対比(図9で明白に図示)により目立たされることで、それぞれの照合マーク57は大変目立つ(それゆえ簡単に検知できる)。
【0052】
提示されていない態様においては、主要な切れ目8を作成しそれぞれのシート6に対して1つまたはそれ以上の異なるプロセスおよび/または操作(示されていない)を行うために、装置27は装置51と同様または他の適切な型の装置のひと続きを含み、それぞれの装置は各プロセスおよび/または操作を行う。
【0053】
本発明の1つの態様(示されていない)では、ウェブ49は不透明な外側の層Aを含み、該層の厚みの一部分のみが触れられない場所に関して変色を作り出すために取り除かれ、そのためセンサが反射による変色として読み取る/認識するような照合マークを形成する。
【0054】
示されていないもう1つの態様では、変色は物質をまったく取り除かずに調色のみでも達成でき得る。この場合、同様の原理が単層性の物質、とりわけプラスティック層にも適用でき、照合マークは表面をあぶることまたは物質を調色することにより色づけられる。
【0055】
上記のような包装機械19はそれゆえシート6を使用してタバコの束7の容器3を製造するために提供され、シート6にはシート6が作成された物質の層を取り除くことであらゆる識別マークが作成される。これは、タバコの束7を汚染し得るインク印刷の使用に対立するものである。
【0056】
包装機械のもう1つの利点はレーザーヘッドを使用して好適に取り除かれる物質にあり、該物質は包装機械19の他の種類への簡単な調節を許可する。つまり、レーザーヘッドにおける切れ目8および/または照合マーク57の形状や大きさ、位置の設定は単純に管制ユニット55に対してソフトウェアの調整を行うことで調整でき、包装機械そのものへの働きは要求されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装物質のウェブ(49)の上に少なくとも1つの照合マーク(57)を作成する段階、
ウェブ(49)上の照合マーク(57)の場所を決定するために管制ステーションを通して包装物質のウェブ(49)を供給する段階、
ウェブ(49)から包装物質のシート(6)を切断するために管制ステーションの下流の切断ステーションを通してウェブ(49)を供給する段階であり、ウェブ(49)に沿う位置は照合マーク(57)の位置に依存する段階、および
包装物質のシート(6)を折ってそれぞれのタバコの束(7)を囲む容器(3)を形成するために包装物質のシート(6)を包装ステーションへ供給する段階
を含むタバコ包装方法において、照合マーク(57)が管制ステーションの上流のワークステーションにおいてウェブ(49)の包装物質の物理化学的な表面変質により作成されることを特徴とする方法。
【請求項2】
物理化学的変質がウェブ(49)の表面から包装物質を取り除くことを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
さらに有色顔料(59)の層をウェブ(49)のポーション(58)にあてがう段階、および有色顔料(59)の一部を取り除くことで有色顔料(59)のポーション(58)に照合マーク(57)を作成する段階を含む、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
さらにウェブ(49)の表面から包装物質を取り除くことでウェブ(49)上に少なくとも1つの照合マーク(57)と結合する切れ目(8)を作成する段階を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
切れ目(8)がワークステーションで作成される請求項4記載の方法。
【請求項6】
ウェブ(49)が少なくとも2層の重ね合わされた層(A、BまたはA、B、CまたはA、B’またはA、B’、C)を含む多層性の物質で作成され、ウェブ(49)の表面からの包装物質の除去が前記層(A、B、B’、C)の少なくとも1つを変化させないままにしておく、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
ウェブ(49)の包装物質の物理化学的な表面変質がレーザー手段(51)を使用してなされる、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
照合マーク(57)が多数の異なる照合マーク(57)の型から選択され、前記方法が選択された照合マーク(57)に依存する少なくとも1つの続けて行われる操作を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
照合マーク(57)が関連する切れ目(8)よりもかなり広い表面積を有する、請求項4〜8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
照合マーク(57)が内装(3)の前壁を定義付ける包装物質のシート(6)部分の上に作成される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
照合マーク(57)が関連するタバコの束(7)を囲む包装物質のシート(6)の正しい位置を決定するために使用される、請求項8または9記載の方法。
【請求項12】
さらに軸つば(5)を内装(3)に折り込む段階を含み、照合マーク(57)が内装(3)に関する軸つば(5)の正しい位置を決定するために使用される、請求項9または11記載の方法。
【請求項13】
さらに内装(3)および関連する軸つば(5)により定義づけられる全体を囲んで半製品(42)を折る段階を含み、照合マーク(57)が半製品(42)内部の内装(3)の正しい位置を決定するために使用される、請求項9〜12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
ウェブ(49)が1層の不透明な外側の層(A)および該不透明な外側の層(A)に隣接する少なくとも1層の透明な層(B、C)を含み、包装物質の表面の除去が該不透明な外側の層(A)のみを巻き込み透明な層(B、C)をさらす、請求項6〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
ウェブ(49)が1層の不透明な外側の層(A)および該不透明な外側の層(A)に隣接する少なくとも1層の反射層(B’)を含み、包装物質の表面の除去が該不透明な外側の層(A)のみを巻き込み透明な層(B’)をさらす、請求項6〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
ウェブ(49)が1層の不透明な外側の層(A)を含み、包装物質の表面の除去が該不透明な外側の層(A)の厚みの一部のみを巻き込み、影響を受けていない場所に関して変色を生成する、請求項6〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
変色が物質を全く取り除くことなく調色により達成され、とりわけウェブ(49)の表面をあぶることにより達成される、請求項6〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
包装物質のウェブ(49)から包装物質のシート(6)のひと続きを製造するための装置(27)および包装物質の各シート(6)をそれぞれのタバコの束(7)を囲んで折りこむ包装装置を含むタバコ包装機械(19)において、包装物質の各シート(6)に対してウェブ(49)の上に照合マーク(57)を作成するために、包装物質のシート(6)を製造するための前記装置(27)がウェブ(49)の包装物質に対して物理化学的な表面変質を製造するための装置(51)を含むことを特徴とするタバコ包装機械。
【請求項19】
前記照合マーク(57)を作成するための前期物理化学的な変質がウェブ(49)の表面から包装物質を取り除くことを含む、請求項18記載の機械。
【請求項20】
ウェブ(49)の包装物質に対して物理化学的な表面変質を生成するための装置(51)がレーザー手段を含む、請求項18または19記載の機械。
【請求項21】
前記物質除去装置(51)が包装物質の各シート(6)のひと続きを途切れないままにするよう設計された、請求項19または20記載の機械。
【請求項22】
ウェブ(49)が少なくとも2層の重ねられた層(A、BまたはA、B、CまたはA、B’またはA、B’、C)を含む多層性の物質から生成され、前記物質除去装置(51)がウェブの表面から包装物質を取り除き、前記層(A、B、B’、C)の内少なくとも1層を変化しないままにするよう設計された、請求項19〜21のいずれかに記載の機械。
【請求項23】
包装物質のシート(6)を製造するための前記装置(27)が、前記層(A、B、B’、C)が変化していないことを確かめるために物質除去装置(51)の下流に位置付けられた光学管制装置(52)を含む、請求項22記載の機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−265041(P2010−265041A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112671(P2010−112671)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(592033493)ジ・ディ・ソシエタ・ペル・アチオニ (38)
【氏名又は名称原語表記】G.D S.p.A.
【Fターム(参考)】