説明

窓付きパネル構造

【課題】パネル芯組に対して窓の位置を比較的自由に決めることができると共に、パネル設計の自由度が大きく、組立作業が容易で、強度も十分に確保できるような新規な窓付きパネル構造を提供する。
【解決手段】芯組と略同一厚の扁平ブロック状である窓芯部材18が、芯組枠内の任意の区画スペースに配置され、その周囲の少なくとも一面が芯組を構成する外桟、縦桟16、横桟のいずれかに固定されると共に、その平坦な表裏面が表面板13a,13bに貼着されていて、パネル強度を増大させている。外側窓部材20が一方の表面板13aの窓穴48aから窓芯部材の貫通孔19に嵌合収容され、この外側窓部材に、他方の表面板13bの窓穴48bから挿入された内側窓部材が嵌合されるので、パネル組立後の取り外しが容易である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は木質系の扉、間仕切り、内壁パネルなどに適用される窓付きパネル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
このような窓付きパネル構造としては下記特許文献1に記載のものが知られている。これは、開口部を有する2枚の表面材が対置され、各表面材の開口部に内側から透光部材が互いに離間した状態で嵌め込まれ、これら透光部材間にフラットな透光部材が介設・積層された構造を有している。
【特許文献1】特許第3842788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の窓付きパネル構造は、パネルの表裏の各表面材の開口部が互いに多少位置ずれしていても不都合なく製造することができるという利点があるが、顎部を有する透光部材を各表面材の内側から固定するので、一旦パネルを組み立ててしまうと透光部材を取り外すことが困難であり、補修や交換が実際上不可能である。
【0004】
また、表面材の開口部に嵌め込み固定される透光部材同士の間にフラットな透光部材を介設する構造であるため、パネルを組み立てる際に該フラットな透光部材を固定しておかなければならず、作業が容易ではなかった。
【0005】
さらに、透光部材は表面材の開口部に嵌め込んで固定されるだけであり、窓周りの強度に不安が残るものであった。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、パネル芯組に対して窓の位置を比較的自由に決めることができると共に、パネル設計の自由度が大きく、組立作業が容易で、強度も十分に確保できるような新規な窓付きパネル構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を達成するため、請求項1に係る本発明は、外桟により組まれた枠内に任意に縦桟および/または横桟を配して複数の区画スペースが形成されてなる芯組と、芯組の表裏面に貼着される表面板と、芯組の枠内の区画スペースの少なくともいずれか一に配置される窓芯部材と、表裏の表面板の各々の窓穴から窓芯部材の表裏に貫通する貫通孔に挿入して取り付けられる一対の窓部材とを備え、窓芯部材は芯組と略同一の厚さを有する扁平ブロック状であって表裏に互いに平行な平坦面を有すると共にその周囲に少なくとも一の平坦部分を有していて該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定され、且つ、窓芯部材はその表裏面において表面板に貼着されていることを特徴とする窓付きパネル構造である。
【0008】
また、請求項2に係る本発明は、外桟により組まれた枠内に任意に縦桟および/または横桟を配して複数の区画スペースが形成されてなる芯組と、芯組の表裏面に貼着される表面板と、芯組の枠内の区画スペースの少なくともいずれか一に配置される窓芯部材と、窓芯部材の表裏に貫通する貫通孔に収容される窓部材とを備え、窓芯部材は芯組と略同一の厚さを有する扁平ブロック状であって表裏に互いに平行な平坦面を有すると共にその周囲に少なくとも一の平坦部分を有していて該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定され、且つ、窓芯部材はその表裏面において表面板に貼着されており、窓部材は互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とからなり、外側窓部材が一方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に嵌合収容されると共に内側窓部材が他方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されて外側窓部材と嵌合されることにより窓部材が取り付けられることを特徴とする窓付きパネル構造である。
【発明の効果】
【0009】
この発明による窓付きパネル構造において、窓芯部材は扁平ブロック状であって芯組と略同一の厚さを有するため、芯組の枠内に縦桟・横桟で区画されたスペースに配置可能であるので、芯組に対して比較的自由な位置に設けることができ、したがって窓の位置を比較的自由に設定することができ、パネル設計の自由度が大きい。
【0010】
また、窓芯部材は表裏に互いに平行な平坦面を有すると共にその周囲に少なくとも一の平坦部分を有していて、該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定されると共にその表裏面において表面板に貼着されるので、芯組を補強する効果が得られ、強度の大きいパネルとすることができる。
【0011】
また、一方の窓部材が一方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されると共に他方の窓部材が他方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されて窓部材が取り付けられるので、一旦パネルを組み立てた後であっても、補修や交換のために窓部材を取り外すことが容易である。窓部材が互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とからなる場合は、外側窓部材が一方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に嵌合収容されると共に内側窓部材が他方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されて外側窓部材と嵌合されることにより窓部材が取り付けられるので、外側窓部材と内側窓部材とが嵌合により一体的に連結され、且つ、同様に、パネル組立後であっても窓部材の取り外しが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の窓付きパネル構造において、芯組はパネルの芯材となるもので、正面視矩形状、異形矩形状などの形状に外桟が枠状に組まれ、その枠内には縦桟および/または横桟が任意に設けられて、複数の区画スペースが形成される。たとえば、縦桟および横桟が略格子状または略千鳥状に配置される。芯組の材質としては、LVL、合板、MDFなどが挙げられる。パネルが扉の場合の芯組の寸法は、たとえば高さ2002〜2200mm、幅400〜900mm、厚さ25〜30mmである。
【0013】
芯組の表裏にそれぞれ表面板が貼着される。表面板は合板、MDFなどを材質とし、厚さは2〜9mmである。表面板の外側露出面には化粧シートが貼着されていても良い。
【0014】
窓部材はパネルの窓部分を形成する部材であり、表裏の表面板の各々の窓穴から窓芯部材の表裏に貫通する貫通孔に挿入して取り付けられる一対の窓部材からなる。この窓部材は胴部が表面板、窓芯部材にそれぞれ嵌合または接着されて固定されたり、表裏の窓部材の胴部の端部同士を突き合わせて接合し固定される。より好ましくは、窓部材は互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とからなり、外側窓部材が一方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に嵌合収容されると共に内側窓部材が他方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されて外側窓部材と嵌合される。これら窓部材は各々胴部と窓部とを有している。胴部は、横断面が円、矩形、多角形などの柱状であっても良いが、材料の節約および軽量性・取扱性などの観点から円筒状、矩形筒状、多角形筒状などの筒状であることが好ましい。窓部はパネル表面に露出する部分であり、周囲に顎が設けられる。顎は、胴部を窓芯部材の貫通孔に挿入して取り付けたときに表面板の窓穴の周囲に係止されてストッパとして働く。
【0015】
窓部材が互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とから構成される場合、内側窓部材の胴部外側面に、その胴長さ方向に延長する複数の突条が設けられても良い。このような突条を設けることにより、内側窓部材を外側窓部材に挿入することを容易にし、且つ、緊密な嵌合状態を保持する。
【0016】
窓部材は、透明、半透明、不透明または着色されたものなどを使用することができる。さらに、窓部の表面に凹凸や模様などを有するものであっても良い。窓部材の材質は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラスなどである。特に、インジェクション(射出)成形による場合は、PMMA(アクリル)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、PC(ポリカーボネート)などの合成樹脂が好適に使用される。これらの合成樹脂にガラス繊維やカーボン繊維、着色剤などを混合したものを窓部材の材質としても良い。
【0017】
窓芯部材は、芯組と略同一厚さの扁平ブロック状であり、且つ、縦桟/横桟による芯組内区画スペースに納まる寸法を有する。その表裏は互いに平行な平坦面を有し、また、その周囲には少なくとも一の平坦部分を有していて、該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定される。また、窓芯部材は、窓部材を収容するための貫通孔を有する。特に、窓部材が互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とから構成される場合、この貫通孔に外側窓部材の胴部が嵌合される。窓芯部材は、パネル芯組の枠内において、外桟/縦桟/横桟に対して固定されると共に、その表裏において表面板に貼着されている。
【0018】
本発明についてさらに実施例に基づいて詳述する。
【実施例1】
【0019】
本発明の実施例1について図1〜図6を参照して説明する。この実施例による窓付きパネル構造は、図1に示す窓付きパネル扉10に適用されるものであって、正面視にして幅方向中央に高さ方向に間隔をおいて3箇所に窓11が設けられている。扉10の大きさは高さ約2000mm、幅約700mm、厚さ30〜40mmであるが、これに限定されるものではない。この扉10は、芯組12の表裏に表面板13a,13bが貼着されて構成されている。表面板13a,13bはたとえば2.7mm厚のMDFの表裏に防湿紙を貼着して3mm厚としたものであり、窓11に対応する位置に窓穴48a,48b(図3)が設けられている。符号39は扉10を開閉操作するためのハンドルおよびラッチである(図1では図示省略)。
【0020】
芯組12について特に図2を参照して説明すると、芯組12は、左右外桟14a,14bおよび上下外桟15a,15bによって枠状に組まれ、この枠内に、縦桟16,16・・・および横桟17,17・・・が略格子状に設けられている。この実施例では左右外桟14a,14bに密接して設けられる縦桟16,16のほかに4本の縦桟が設けられて芯組12を幅方向に5つに略等分し、その中央において、縦桟間に高さ方向に間隔をおいて3箇所に窓芯部材18が設けられている。3つの窓芯部材18の位置は扉10における各窓11の位置に対応している。この実施例では、左右外桟14a,14bおよび上下外桟15a,15bはLVLで形成され、窓芯部材18はMDFで形成され、縦桟16および横桟17は合板で形成されているが、これらの材質は任意である。左右外桟14a,14b、上下外桟15a,15b、縦桟16、横桟17および窓芯部材18はタッカーピンTで連結固定されている。
【0021】
図2および図4から明らかなように、各窓芯部材18は扁平ブロック状で平面視正方形である。厚さは芯組12の厚さと同一であり、且つ、幅方向中央の縦桟16,16間に納まる幅寸法とされていて、該位置において左右側面を縦桟16,16にタッカーピンTで固定されて納められたときにその表裏面が芯組12の表裏と面一となって、芯組12および窓芯部材18の上に表面板13a,13bが貼着される。このように、各窓芯部材18は、その左右側面において縦桟16,16に固定されると共にその表裏面で表面板13a,13bと貼着されているので、芯組12を補強する効果が大きい。
【0022】
また、各窓芯部材18は、その表裏面に垂直な径Dの円形貫通孔19を有する。この貫通孔19には後述するように外側窓部材20の胴部21が貫通するものであるが、芯組12の表裏に表面板13a,13bを貼着した後に、一方の表面板から窓芯部材18および他方の表面板にかけて切削して通孔させることによって形成され、これにより同時に、表面板13a,13bに、貫通孔19に整列する窓穴48a,48bが形成される。
【0023】
窓部材は扉10の窓11の部分を形成する部材であって、互いに嵌合可能な外側窓部材20と内側窓部材30とからなり、上記のようにして窓芯部材18に貫通孔19を形成した後、各窓芯部材18に外側窓部材20と内側窓部材25を扉10の両側から嵌合して取り付ける。外側窓部材20と内側窓部材30とが嵌合された状態において内部は空洞となる。この実施例では外側窓部材20と内側窓部材25はいずれも透明プラスチック材料の射出成形により形成されている。
【0024】
特に図5を参照して、外側窓部材20は胴部21と窓部22とを有する。胴部21は基本的に円筒状であるが、その窓部22側の基端部分23が厚肉化されていて強度を増大させている。胴部21の外径Dは窓芯部材18の貫通孔19の径Dよりわずかに(0.1〜0.8mm程度)小さく形成され、したがって胴部21は貫通孔19に挿入可能とされている。胴部21の内径Dは、後述する内側窓部材25の突条29の外接円径内径Dよりわずかに(0.1〜0.8mm程度)大きく形成される。窓部22は胴部21の基端を塞ぐ円盤状の部材であって、外方に突出する顎24を有しており、顎24を含む径Dは、窓芯部材18の貫通孔径Dよりわずかに(たとえば0.4mm程度)大きくなるように設定されている。
【0025】
特に図6を参照して、内側窓部材25も胴部26と窓部27とを有する。胴部26は基本的に円筒状であるが、その窓部27側の基端部分28が厚肉化されていて強度を増大させている。胴部26の外周面には長手方向に沿って連続して延長する突条29(この実施例では8本)が適当な間隔をおいて設けられている。突条29の高さ(胴部26の外周面からの突出長)はたとえば0.5mm前後である。突条29を含めた胴部26の外接円径Dは外側窓部材20の胴部21の内径Dよりわずかに(0.1〜0.8mm程度)小さく、したがって内側窓部材25の胴部26を外側窓部材20の胴部21の内側に収容・嵌合可能とされている。窓部27は胴部26の基端を塞ぐ円盤状の部材であって、外方に突出する顎30を有しており、顎30を含むDは、窓芯部材18の貫通孔径Dよりわずかに(たとえば0.4mm程度)大きくなるように設定されている。
【0026】
上記した径寸法の大小関係を整理してまとめると以下の通りである。
<D<D
<D<D
<D
【0027】
外側窓部材20と内側窓部材25を窓芯部材18に取り付けるには、まず、外側窓部材20を表面板13bの窓穴48bから窓芯部材18の貫通孔19に挿入し、その顎24が窓穴48bの周りに当接するまで完全に嵌合収容させた後、内側窓部材25を表面板13aの窓穴48aから窓芯部材18の貫通孔19に挿入し、その胴部26を既に貫通孔19に嵌合収容されている外側窓部材20の胴部21内に入り込ませ、その顎30が窓穴48aの周りに当接するまで完全に収容して、外側窓部材20と嵌合させる。このようにして外側窓部材と内側窓部材とが嵌合により一体的に連結されるので、パネル組立後であっても補修や交換のために窓部材を取り外すことが容易である。内側窓部材25の外側面に形成されている突条29は、内側窓部材25の胴部26を外側窓部材20の胴部21に挿入させることを容易にすると共に嵌合状態を安定に保持して脱落を防止する作用を果たす。
【実施例2】
【0028】
本発明の実施例2による窓付きパネル構造が図7に示されている。この実施例による窓付きパネル構造は、実施例1の窓付きパネル構造と比べて、芯組の構成および窓芯部材の形状・取付位置・取付態様が異なっている。すなわち、この窓付きパネル構造の芯組31は、左右外桟32a,32bおよび上下外桟33a,33bによって枠状に組まれ、この枠内に、中央縦桟34および縦桟35,35・・・が設けられ、これら縦桟間に横桟36,36・・・が略千鳥状に設けられている。この実施例では左右外桟32a,32bに密接して設けられる縦桟35,35のほかに、該縦桟と中央縦桟34との間を略二等分する位置に各々1本の縦桟35,35が設けられて芯組31を幅方向に4つに略等分し、その中央縦桟34の左右のスペースにおいて異なる高さ位置に計4つの窓芯部材37が設けられている。より詳しくは、各窓芯部材37は、その左右側面のいずれかが中央縦桟34に固定されると共に、その上下面が横桟36,36に固定され、且つ、その表裏面がパネルの表面板(実施例1の表面板13a,13b)と貼着されているので、芯組31の補強効果が大きい。
【0029】
また、この実施例の窓芯部材37は全体が矩形状に形成され且つ矩形状の貫通孔38を有しているので、この貫通孔38に嵌合される外側および内側の窓部材(実施例1の外側窓部材20および内側窓部材25に相当するもの)は貫通孔38と略同一の矩形状であって且つ若干小さな寸法の胴部を有するように形成される。このような形状変更は、実施例1の外側窓部材20および内側窓部材25についての記述および図3〜図5を参照すれば当業者には容易に理解され且つ実施されるものである。
【0030】
上記以外の箇所の構造および作用は実施例1と基本的に同じであるか、または当業者に容易に理解することができる程度の変更に止まるので、説明を省略する。
【実施例3】
【0031】
本発明の実施例3による窓付きパネル構造が図8に示されている。この実施例による窓付きパネル構造は、実施例1の窓付きパネル構造と比べて、芯組の構成および窓芯部材の形状・取付位置・取付態様が異なっている。すなわち、この窓付きパネル構造の芯組40は、左右外桟41a,41bおよび上下外桟42a,42bによって枠状に組まれ、この枠内に、中央縦桟43,43、縦桟44,44・・・および横桟45,45・・・が格子状に設けられている。この実施例では左右外桟41a,41bに密接して設けられる縦桟44,44のほかに、幅方向中央に2本の中央縦桟43,43が設けられ、これら中央縦桟43,43の両側に横桟45,45・・・を任意の高さ位置に設け、さらに、該横桟と略格子状となるように縦桟44,44・・・が設けられている。そして、窓芯部材46は、中央縦桟43,43間のスペースに上下2箇所に配置されると共に、中央縦桟43,43の両側に一つずつ設けられている。中央の窓芯部材46はその左右両側面が中央縦桟43,43に固定されており、両側の窓芯部材46はその左右側面のいずれかが中央縦桟43,43に固定されると共にその上下面が横桟45,45に固定されており、且つ、いずれの窓芯部材46もその表裏面がパネルの表面板(実施例1の表面板13a,13b)と貼着されているので、芯組40の補強効果が大きい。
【0032】
また、この実施例の窓芯部材46は実施例2の窓芯部材37と同様に全体が矩形状に形成され且つ矩形状の貫通孔47を有しているので、この貫通孔47に嵌合される外側および内側の窓部材(実施例1の外側窓部材20および内側窓部材25に相当するもの)は貫通孔47と略同一の矩形状であって且つ若干小さな寸法の胴部を有するように形成される。このような形状変更は、実施例1の外側窓部材20および内側窓部材25についての記述および図3〜図5を参照すれば当業者には容易に理解され且つ実施されるものである。
【0033】
上記以外の箇所の構造および作用は実施例1と基本的に同じであるか、または当業者に容易に理解することができる程度の変更に止まるので、説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明の窓付きパネル構造は、建物の木質系の扉、間仕切り、内壁パネルなどに好適に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施例による窓付きパネル構造を適用した窓付きパネル扉の正面図(a)および右側面図(b)である。
【図2】この窓付きパネル扉から表面板を取り外した状態の正面図である。
【図3】図1中A−A線による部分拡大断面図である。
【図4】図3中B−B線による断面図である。
【図5】この窓付きパネル構造に使用される外側窓部材の内側から見た正面図(a)および断面図(b)である。
【図6】この窓付きパネル構造に使用される内側窓部材の断面図(a)および内側から見た正面図(b)である。
【図7】本発明の他の実施例による窓付きパネル構造から表面板を取り外した状態の正面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例による窓付きパネル構造から表面板を取り外した状態の正面図である。
【符号の説明】
【0036】
10 窓付きパネル扉
11 窓
12 芯組
13a,13b 表面板
14a,14b 左右外桟
15a,15b 上下外桟
16 縦桟
17 横桟
18 窓芯部材
19 貫通孔
20 外側窓部材
21 胴部
22 窓部
23 厚肉部
24 顎
25 内側窓部材
26 胴部
27 窓部
28 厚肉部
29 突条
30 顎
31 芯組
32a,32b 左右外桟
33a,33b 上下外桟
34 中央縦桟
35 縦桟
36 横桟
37 窓芯部材
38 貫通孔
39 ハンドルおよびラッチ
40 芯組
41a,41b 左右外桟
42a,42b 上下外桟
43 中央縦桟
44 縦桟
45 横桟
46 窓芯部材
47 貫通孔
48a,48b 窓穴
T タッカーピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外桟により組まれた枠内に任意に縦桟および/または横桟を配して複数の区画スペースが形成されてなる芯組と、芯組の表裏面に貼着される表面板と、芯組の枠内の区画スペースの少なくともいずれか一に配置される窓芯部材と、表裏の表面板の各々の窓穴から窓芯部材の表裏に貫通する貫通孔に挿入して取り付けられる一対の窓部材とを備え、窓芯部材は芯組と略同一の厚さを有する扁平ブロック状であって表裏に互いに平行な平坦面を有すると共にその周囲に少なくとも一の平坦部分を有していて該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定され、且つ、窓芯部材はその表裏面において表面板に貼着されていることを特徴とする窓付きパネル構造である。
【請求項2】
外桟により組まれた枠内に任意に縦桟および/または横桟を配して複数の区画スペースが形成されてなる芯組と、芯組の表裏面に貼着される表面板と、芯組の枠内の区画スペースの少なくともいずれか一に配置される窓芯部材と、窓芯部材の表裏に貫通する貫通孔に収容される窓部材とを備え、窓芯部材は芯組と略同一の厚さを有する扁平ブロック状であって表裏に互いに平行な平坦面を有すると共にその周囲に少なくとも一の平坦部分を有していて該平坦部分で芯組の外桟、縦桟および横桟の少なくともいずれか一に固定され、且つ、窓芯部材はその表裏面において表面板に貼着されており、窓部材は互いに嵌合可能な外側窓部材と内側窓部材とからなり、外側窓部材が一方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に嵌合収容されると共に内側窓部材が他方の表面板の窓穴から窓芯部材の貫通孔に挿入されて外側窓部材と嵌合されることにより窓部材が取り付けられることを特徴とする窓付きパネル構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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