説明

立体創造物組み立て用ブロックセット

【課題】 予め予定された立体創造物を組み上げることができ、いつでもどこでも遊ぶことができ、切断具が要らない立体創造物組み立て用ブロックセットを提供する。
【解決手段】 組込用細筒ブロックと該組込用細筒ブロックを挿着できる組立用太筒ブロックとの少なくとも当該二種類の筒ブロックからなり、組立用太筒ブロックの空洞部或いは組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴に組込用細筒ブロックを挿着して予め予定された形状の立体創造物に組み立てる立体創造物組み立て用ブロックセットであって、前記立体創造物の各部位を構成するパーツの前記同じ種類の筒ブロック同士が、折り曲げることにより分離できる筒ブロック間境界に形成された接合手段によって繋がっている立体創造物組み立て用ブロックセット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組込用細筒ブロックと該組込用細筒ブロックを挿着できる内形状を有する組立用太筒ブロックとの少なくとも当該二種類の筒ブロックからなり、組立用太筒ブロックの空洞部或いは組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴に組込用細筒ブロックを挿着して予め予定された形状の立体創造物に組み立てる立体創造物組み立て用ブロックセットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、一枚の厚紙に印刷された紙製人形の各パーツの展開図をハサミやカッター等でそれぞれ所定の形状に切り抜いてそれらを所定の形状に折り曲げることによりパーツを複数形成し、これらのパーツを連結金具で互いに可動に連結して予め予定された形状の紙製人形を組み立てる玩具が汎用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、紙を円筒状に巻いて形成した所望長さの組込用細筒ブロックと、該組込用細筒ブロックが挿着できる内径を有する紙を円筒状に巻いて形成した所望長さの組立用筒ブロックとを形成して子供が発想した立体創造物を組み立てる立体創造物組み立て用ブロックセットが提案されている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−774
【特許文献2】特開2004−435
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、組込用細筒ブロックと該組込用細筒ブロックを挿着できる組立用太筒ブロックとの少なくとも当該二種類の筒ブロックを用いて予め予定された形状に組み上げる立体創造物組み立て用ブロックセットであって、当該立体創造物をその各部位を構成する各筒ブロックのパーツに分割し、折り曲げることにより分離できる筒ブロック間境界に形成した接合手段によって当該各筒ブロックを所望数連結して提供し、組み立てに際してハサミ等の切断具を必要としないようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0007】
即ち、本発明に係る立体創造物組み立て用ブロックセットは、組込用細筒ブロックと該組込用細筒ブロックを挿着できる組立用太筒ブロックとの少なくとも当該二種類の筒ブロックからなり、組立用太筒ブロックの空洞部或いは組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴に組込用細筒ブロックを挿着して予め予定された形状の立体創造物に組み立てる立体創造物組み立て用ブロックセットであって、前記立体創造物の各部位を構成する筒ブロックが、組み込まれる各部位の位置を特定できる状態で当該各部位に対応して分割形成されており、前記同じ種類の当該筒ブロック同士が折り曲げることにより分離できる筒ブロック間境界に形成された接合手段によって繋がっているものである。
【0008】
また、本発明は、前記立体創造物組み立て用ブロックセットにおいて、接合手段を、筒ブロックの外周を間欠に一周する切込みとしたものである。
【0009】
また、本発明は、前記いずれかの立体創造物組み立て用ブロックセットにおいて、組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴の位置によって立体創造物の各部位の位置を特定するものである。
【0010】
さらに、本発明は、前記いずれかの立体創造物組み立て用ブロックセットにおいて、筒ブロックの外周に印刷された色彩又は模様によって立体創造物の各部位の位置を特定するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、立体創造物組み立て用ブロックセットのみで予め予定された立体創造物を組み上げることができるので、いつでもどこでも遊ぶことができ、切断具などの刃物を使用しないので、安全な組立玩具を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0013】
実施の形態1.
【0014】
図1は本実施の形態に係る立体創造物組み立て用ブロックセットで組み上げたパイプロボットの斜視図、図2は図1に示すパイプロボットを背後から図示した斜視図、図3は図1に図示するパイプロボットを組み上げる立体創造物組み立て用ブロックセットの平面図であり、1は予め予定された形状に組み立てたパイプロボット(立体創造物)であり、パイプロボット1は円筒状組込用細筒ブロック(以下、「細筒ブロック」ともいう。)2と該細筒ブロック2を挿着できる内径(内形状)を有する円筒状組立用太筒ブロック(以下、「太筒ブロック」ともいう。)3との少なくとも当該二種類の筒ブロックのパーツから構成されており、太筒ブロック3の空洞部4或いは太筒ブロック3の側面に開口した組込穴5に細筒ブロック2を挿着して予め予定された形状のパイプロボット1に組み上げられている。
【0015】
前記パイプロボット1の各部位を構成するパーツの筒ブロックは、同じ種類の筒ブロック同士、即ち、細筒ブロック2は細筒ブロック2同士、太筒ブロック3は太筒ブロック3同士で連結され、筒ブロックの外周を間欠に一周してその筒ブロック間境界に形成された、折り曲げることにより分離できる切込み(接合手段)6によって一体に繋がっており、立体創造物組み立て用ブロックセット7は、図3に示すように、前記各部位を構成する細筒ブロック2が複数本一体に繋がった細筒ブロック棒8と前記各部位を構成する太筒ブロック3が複数本一体に繋がった太筒ブロック棒9とによって構成されている。
【0016】
前記各細筒ブロック2と前記各太筒ブロック3とは、組み込まれるパイプロボット1の各部位の位置を特定できる長さや筒ブロックの外周に印刷された前記部位を特定する色彩又は描画を含む模様(総称して状態)によって当該各部位に対応して分割形成されており、太筒ブロック3では、その側面に、さらに、パイプロボット1の各部位の位置を特定する組込穴5が開口している。そして、太筒ブロック3とこれに挿着される細筒ブロック2との寸法関係は、両筒体の縦断面寸法が細筒ブロック2より太筒ブロック3が大きくなっている。
【0017】
即ち、パイプロボット1においては、前記立体創造物組み立て用ブロックセット7が、図3に示すように、二本の細筒ブロック棒8と四本の太筒ブロック棒9とから構成されている。
【0018】
前記第一太筒ブロック棒9a(9)は、中央の一方側面に目10が描画され、他方側面に歯11が描画され、筒ブロックパーツの両端側に細筒ブロック2が隙間なく挿着できる大きさ(細筒ブロック2の外径)の組込穴5が開口した上顎太筒ブロック3a(3)と、上顎太筒ブロック3aと同じ長さに形成されて中央の一方側面に歯11が描画され、筒ブロックパーツの両端側に細筒ブロック2を挿着できる内径の前記組込穴5が開口した下顎太筒ブロック3b(3)と、下顎太筒ブロック3bより長い長さで形成されて中央に肋骨を表現した格子状模様12が描画され、筒ブロックパーツの両端側に前記組込穴5が開口した胸太筒ブロック3c(3)と、他のブロック棒の長さに合うように全体の長さを調整する所定の色に彩色された余太筒ブロック3d(3)とからなり、前記上顎太筒ブロック3aと前記下顎太筒ブロック3bとが筒ブロック間境界に形成された筒ブロックの外周を間欠に一周する切込み6によって接合状態で繋がり、下顎太筒ブロック3bと前記胸太筒ブロック3cとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、胸太筒ブロック3cと前記余太筒ブロック3dとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になったものである。
【0019】
前記第二太筒ブロック棒9b(9)は、一方端側に寄せて前記組込穴5を一つ開けた短い長さの下側背骨太筒ブロック3e(3)と、一方端側に寄せて前記組込穴5を並べて二つ開けた背骨太筒ブロック3eより長めの同じ色で彩色された上側背骨太筒ブロック3f(3)と、一方端側に寄せて前記組込穴5を一つ開けた長めの一方の下肢太筒ブロック3g(3)と、一方の下肢太筒ブロック3gと同じ形状・色彩の他方の下肢太筒ブロック3h(3)と、他のブロック棒の長さに合うように調整する前記所定の色に彩色された余太筒ブロック3d(3)とからなり、前記下側背骨太筒ブロック3eと前記上側背骨太筒ブロック3fとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、上側背骨太筒ブロック3fと前記一方の下肢太筒ブロック3gとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、一方の下肢太筒ブロック3gと前記他方の下肢太筒ブロック3hとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、下肢太筒ブロック3hと前記余太筒ブロック3dとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になったのものである。
【0020】
前記第三太筒ブロック棒9c(9)は、前記下肢太筒ブロック3g、3hより長めで同じ色に彩色され、一方端側に寄せて前記組込穴5が一つ開口していると共に、他端側に片寄せて筒を一周する一本の指示線13が描画された一方の長腕太筒ブロック3i(3)と、一方端側に寄せて前記組込穴5が一つ開口して該組込穴5を含んで筒状に彩色した短い長さの一方の手側腕太筒ブロック3j(3)と、一方の手側腕太筒ブロック3jと同じ形状・色彩の他方の手側腕太筒ブロック3k(3)と、一方の長腕太筒ブロック3iと同じ形状・色彩の他方の長腕太筒ブロック3l(3)と、他のブロック棒の長さに合うように調整する前記所定の色に彩色された余太筒ブロック3d(3)とからなり、前記一方の長腕太筒ブロック3iと前記一方の手側腕太筒ブロック3jとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、一方の手側腕太筒ブロック3jと前記他方の手側腕太筒ブロック3kとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の手側腕太筒ブロック3kと前記他方の長腕太筒ブロック3lとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の長腕太筒ブロック3lと前記余太筒ブロック3dとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になったものである。
【0021】
前記第四太筒ブロック棒9dは、中央に爪先14が描画されて筒ブロックパーツの両端側に前記組込穴5が開口した一方の足太筒ブロック3m(3)と、一方の足太筒ブロック3m(3)と同じ形状・描画の他方の足太筒ブロック3n(3)と、他のブロック棒の長さに合うように調整する前記所定の色に彩色された余太筒ブロック3d(3)とからなり、前記一方の足太筒ブロック3mと前記他方の足太筒ブロック3nとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の足太筒ブロック3nと前記余太筒ブロック3dとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になっているのものである。
【0022】
また、前記第一細筒ブロック棒8a(8)は、中央位置が色彩によって示された腰細筒ブロック2a(2)と、筒ブロックパーツの両端側が同じ色で彩色された耳細筒ブロック2b(2)と、前記腰細筒ブロック2aより十分に長い長さに形成された肩細筒ブロック2c(2)と、前記一方の下肢太筒ブロック3gの空洞部4に挿入されて該下肢太筒ブロック3gと前記一方の足太筒ブロック3mとを繋ぐジョイントとして使用される一方の足ジョイント細筒ブロック2d(2)と、前記他方の下肢太筒ブロック3hの空洞部4に挿入されて該下肢太筒ブロック3hと前記他方の足太筒ブロック3nとを繋ぐジョイントとして使用される、一方の足ジョイント細筒ブロック2dと同じ形状・色彩の他方の足ジョイント細筒ブロック2e(2)と、他のブロック棒の長さに合うように調整する所定の色に彩色された余細筒ブロック2f(2)とからなり、前記腰細筒ブロック2aと前記耳細筒ブロック2bとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、耳細筒ブロック2bと前記肩細筒ブロック2cとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、肩細筒ブロック2cと前記一方の足ジョイント細筒ブロック2dとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、一方の足ジョイント細筒ブロック2dと前記他方の足ジョイント細筒ブロック2eとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の足ジョイント細筒ブロック2eと前記余細筒ブロック2fとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になっているものである。
【0023】
前記第二細筒ブロック棒8b(8)は、手を表す色で彩色された一方の手細筒ブロック2g(2)と、一方の手細筒ブロック2gと同じ形状・色彩の他方の手細筒ブロック2h(2)と、前記一方の長腕太筒ブロック3iの空洞部4と前記一方の手側腕太筒ブロック3jの空洞部4とに挿入されて長腕太筒ブロック3iと手側腕太筒ブロック3jとを繋ぐジョイントとして使用される一方の腕ジョイント細筒ブロック2i(2)と、前記他方の長腕太筒ブロック3lの空洞部4と前記他方の手側腕太筒ブロック3kの空洞部4とに挿入されて長腕太筒ブロック3lと手側腕太筒ブロック3kとを繋ぐジョイントとして使用される、一方の腕ジョイント細筒ブロック2iと同じ形状・色彩の他方の腕ジョイント細筒ブロック2j(2)と、前記上側背骨太筒ブロック3fの空洞部4と前記下側背骨太筒ブロック3eの空洞部4とに挿入されて上側背骨太筒ブロック3fと下側背骨太筒ブロック3eとを繋ぐジョイントとして使用される、腕ジョイント細筒ブロックより長く形成された背骨ジョイント細筒ブロック2k(2)と、他のブロック棒の長さに合うように調整する所定の色に彩色された余細筒ブロック2f(2)とからなり、前記一方の手細筒ブロック2gと前記他方の手細筒ブロック2hとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の手細筒ブロック2hと前記一方の腕ジョイント細筒ブロック2iとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、一方の腕ジョイント細筒ブロック2iと前記他方の腕ジョイント細筒ブロック2jとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、他方の腕ジョイント細筒ブロック2jと前記背骨ジョイント細筒ブロック2kとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がり、背骨ジョイント細筒ブロック2kと前記余細筒ブロック2fとが筒ブロック間境界に形成された前記切込み6によって接合状態で繋がって全体で一本になっているものである。
【0024】
次に、前記立体創造物組み立て用ブロックセット7によりパイプロボット1を組み立てる手順について説明する。
【0025】
第一太筒ブロック棒9aを手に取って上顎太筒ブロック3aと下顎太筒ブロック3bとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第一太筒ブロック棒9aから上顎太筒ブロック3aを分離し、下顎太筒ブロック3bと胸太筒ブロック3cとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて下顎太筒ブロック3bを分離し、胸太筒ブロック3cと前記余太筒ブロック3dとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて胸太筒ブロック3cを分離する。次に、上顎太筒ブロック3aの組込穴5が重なるように上顎太筒ブロック3aを平たくつぶし、両端側の組込穴5が背後に位置付けられて目10が前面に突き出すように対称に曲げる。次に、下顎太筒ブロック3bの組込穴5が重なるように下顎太筒ブロック3bを平たくつぶし、両端側の組込穴5が背後に位置付けられて歯11が前面に突き出すように対称に曲げる。
【0026】
第二太筒ブロック棒9bを手に取って下側背骨太筒ブロック3eと上側背骨太筒ブロック3fとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第二太筒ブロック棒9bから下側背骨太筒ブロック3eを分離し、上側背骨太筒ブロック3fと一方の下肢太筒ブロック3gとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて上側背骨太筒ブロック3fを分離し、一方の下肢太筒ブロック3gと他方の下肢太筒ブロック3hとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて一方の下肢太筒ブロック3gを分離し、他方の下肢太筒ブロック3hと余太筒ブロック3dとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の下肢太筒ブロック3hを分離する。次に、第一細筒ブロック棒8aを手に取って腰細筒ブロック2aと耳細筒ブロック2bとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第一細筒ブロック棒8aから腰細筒ブロック2aを分離し、耳細筒ブロック2bと肩細筒ブロック2cとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて耳細筒ブロック2bを分離し、肩細筒ブロック2cと一方の足ジョイント細筒ブロック2dとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて肩細筒ブロック2cを分離し、一方の足ジョイント細筒ブロック2dと他方の足ジョイント細筒ブロック2eとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて一方の足ジョイント細筒ブロック2dを分離し、他方の足ジョイント細筒ブロック2eと余細筒ブロック2fとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の足ジョイント細筒ブロック2eを分離する。
【0027】
第二太筒ブロック棒9bにおいて分離した上側背骨太筒ブロック3fの外側組込穴5に第一細筒ブロック棒8aにおいて分離した耳細筒ブロック2bを通して当該組込穴5から耳細筒ブロック2bが均等に飛び出すように位置付ける。次に、前記曲げ形成した上顎太筒ブロック3aを目10の位置が上側にくるように横向きに持ち、上側背骨太筒ブロック3fが下側に突き出た状態にて当該上顎太筒ブロック3aの両側の各組込穴5へそれぞれ耳細筒ブロック2bの両端部を通して耳色部分が突き出た位置で固定する。次に、上側背骨太筒ブロック3fの内側組込穴5に肩細筒ブロック2cを通し、前記曲げ形成した下顎太筒ブロック3bの歯11の位置が上側にくるように横向きに持って肩細筒ブロック2cの一方端を下顎太筒ブロック3bの一方の組込穴5へに通す。次に、前記胸太筒ブロック3cの組込穴5が重なるように胸太筒ブロック3cを平たくつぶし、両端側の組込穴5が背後に位置付けられて格子状模様12が前面に突き出すように対称に曲げる。次に、格子状模様12がパイプロボット1の顔側に向くように下顎太筒ブロック3bを通した肩細筒ブロック2cの前記一方端に胸太筒ブロック3cの一方の組込穴5を通し、肩細筒ブロック2cの他方端が上側背骨太筒ブロック3fの内側組込穴5近くに来るまで該肩細筒ブロック2cを押し通した後、当該他方端を下顎太筒ブロック3bの他方の組込穴5へ通すと共に、胸太筒ブロック3cの他方の組込穴5へ通し、下顎太筒ブロック3bと胸太筒ブロック3cと肩細筒ブロック2cとを上側背骨太筒ブロック3fに対して均等配置する。
【0028】
第三太筒ブロック棒9cを手に取って一方の長腕太筒ブロック3iと一方の手側腕太筒ブロック3jとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第三太筒ブロック棒9cから一方の長腕太筒ブロック3iを分離し、一方の手側腕太筒ブロック3jと他方の手側腕太筒ブロック3kとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて一方の手側腕太筒ブロック3jを分離し、他方の手側腕太筒ブロック3kと他方の長腕太筒ブロック3lとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の手側腕太筒ブロック3kを分離し、他方の長腕太筒ブロック3lと余太筒ブロック3dとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の長腕太筒ブロック3lを分離する。次に、第二細筒ブロック棒8bを手に取って一方の手細筒ブロック2gと他方の手細筒ブロック2hとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第二細筒ブロック棒8bから一方の手細筒ブロック2gを分離し、他方の手細筒ブロック2hと一方の腕ジョイント細筒ブロック2iとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の手細筒ブロック2hを分離し、一方の腕ジョイント細筒ブロック2iと他方の腕ジョイント細筒ブロック2jとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて一方の腕ジョイント細筒ブロック2iを分離し、他方の腕ジョイント細筒ブロック2jと背骨ジョイント細筒ブロック2kとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の腕ジョイント細筒ブロック2jを分離し、背骨ジョイント細筒ブロック2kと余細筒ブロック2fとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて背骨ジョイント細筒ブロック2kを分離する。
【0029】
次に、第三太筒ブロック棒9cにおいて分離した一方の手側腕太筒ブロック3jの組込穴5に第二細筒ブロック棒8bにおいて分離した一方の手細筒ブロック2gを通して該手細筒ブロック2gの中央位置に一方の手側腕太筒ブロック3jを位置づけ、両側に突き出した一方の手細筒ブロック2gを平たくつぶした後、手細筒ブロック2gに印刷された指示線(図示せず。)に沿って短く突き出た方の一方の手側腕太筒ブロック3jに向かって曲げて左右対称の爪状に形成する。他方の手側腕太筒ブロック3kについても他方の手細筒ブロック2hを通して同様にパイプロボット1の手部分を形成する。次に、手側腕太筒ブロック3j、3kの長く出た方の空洞部4、4へそれぞれ腕ジョイント細筒ブロック2i、2jを差し込んだ後、手側腕太筒ブロック3j、3kの空洞部4、4から突き出た腕ジョイント細筒ブロック2i、2jをそれぞれ長腕太筒ブロック3i、3lの指示線13、13が描画された側の空洞部4、4へ通して手側腕太筒ブロック3j、3kと長腕太筒ブロック3i、3lとをそれぞれ連結し、長腕太筒ブロック3i、3lを指示線13、13に沿ってくの字状に曲げる。そして、長腕太筒ブロック3i、3lの組込穴5、5に前記肩細筒ブロック2cの両側端をそれぞれ通してパイプロボット1の前側に向かって長腕太筒ブロック3i、3lが凹状になるように前記肩細筒ブロック2cに長腕太筒ブロック3i、3lを取り付ける。
【0030】
次に、第二太筒ブロック棒9bにおいて分離した下側背骨太筒ブロック3eの組込穴5に第一細筒ブロック棒8aにおいて分離した腰細筒ブロック2aを通して該腰細筒ブロック2aの中央位置に下側背骨太筒ブロック3eを位置づける。次に、第二太筒ブロック棒9bにおいて分離した下肢太筒ブロック3g、3hの組込穴5、5に腰細筒ブロック2aの両側端をそれぞれ通して腰細筒ブロック2aに下肢太筒ブロック3g、3hを取り付けてパイプロボット1の下半身を形成する。
【0031】
第四太筒ブロック棒9dを手に取って一方の足太筒ブロック3mと他方の足太筒ブロック3nとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて第四太筒ブロック棒9dから一方の足太筒ブロック3mを分離し、他方の足太筒ブロック3nと余太筒ブロック3dとの間の境界に形成された切込み6で折り曲げて他方の足太筒ブロック3nを分離する。次に、一方の足太筒ブロック3mと他方の足太筒ブロック3nとにおいて、筒ブロックパーツの組込穴5が重なるように足太筒ブロック3m、3nを平たくつぶし、両端側の組込穴5が背後に位置付けられて爪先14が前面に突き出すように印刷された指示線(図示せず。)に沿ってコ字状に曲げる。次に、第一細筒ブロック棒8aにおいて分離した足ジョイント細筒ブロック2d、2eをそれぞれ足太筒ブロック3m、3nの両端側の組込穴5、5の通してパイプロボット1の足を形成する。
【0032】
パイプロボット1の下半身を形成する下肢太筒ブロック3g、3hの各下側空洞部4,4へそれぞれ前記パイプロボット1の足を形成する足ジョイント細筒ブロック2d、2eを挿入する。そして、パイプロボット1の上半身を形成する上側背骨太筒ブロック3fの下側空洞部4へ第二細筒ブロック棒8aにおいて分離した背骨ジョイント細筒ブロック2kを挿入し、上側背骨太筒ブロック3fから突き出した背骨ジョイント細筒ブロック2kをパイプロボット1の下半身を形成する下側背骨太筒ブロック3eの上側空洞部4へ挿入してパイプロボット1を組み上げる。
【0033】
本実施の形態において、立体創造物組み立て用ブロックセット7を構成する各筒ブロック棒には余筒ブロックが設けられているが、当該余筒ブロックはなくても良い。また、立体創造物はロボットのような擬似人体形状のものの外、建物や空想上の動物体型であってもよい。また、接合手段は間欠に一周する切込み6の外、くさび状に一周する溝部であってもよい。この場合の筒ブロックの材質はプラスチックであれば接合手段で容易に折り曲げて筒ブロックを分離することができる。
【0034】
本実施の形態では、筒ブロック棒を切込み6部分で折り曲げて筒ブロックパーツを分離する際に手にパキッと折れる折り曲げ感が伝わるので、組み立ての楽しみが増す効果がある。
【0035】
実施の形態2
【0036】
本実施の形態は前記実施の形態1における筒ブロック形状の変形例であり、図4及び図5は筒ブロックの斜視図である。
【0037】
図4に示す筒ブロックは実施の形態1における円筒状筒ブロックに代えて角筒ブロックを使用した場合に例であり、15は外形、内形ともに矩形状の角筒ブロックパーツである。
【0038】
図5に示す筒ブロックは筒の外形と挿着される筒ブロックの挿着部分が異なった形状となっている場合の例であり、16は円筒状に形成されて挿着側が矩形状となっている組込用筒ブロックである。
【0039】
実施の形態3
【0040】
本実施の形態は実施の形態1における円筒状筒ブロックの変形例であり、図6は筒ブロックとその接合手段を形成する紙シートの斜視図である。
【0041】
紙シート17は長方形の紙の長辺片側に帯状に色彩及び模様が印刷されており、必要とする筒ブロックの長さ間隔を取って短辺に沿って短手方向に向かって一点鎖線の切込み線18が走っている。当該紙シート17を印刷面を外側にして無地部分から短手方向に向かって円筒状に巻けば、円筒状筒ブロック棒9a、9b、9c、9d、8a、8bが得られ、筒を一周して走る切込み6が形成される。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明によれば、切断具などの刃物を使用しない安全な組立玩具の立体創造物組み立て用ブロックセットであるから、子供たちへ安心して提供できる。
【0043】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施の形態に係る立体創造物組み立て用ブロックセットで組み上げたパイプロボットの斜視図である。
【図2】図1に示すパイプロボットを背後から図示した斜視図である。
【図3】図1に図示するパイプロボットを組み上げる立体創造物組み立て用ブロックセットの平面図である。
【図4】筒ブロックの斜視図である。
【図5】筒ブロックの斜視図である。
【図6】筒ブロックとその接合手段を形成する紙シートの斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 パイプロボット
2 円筒状組込用細筒ブロック(細筒ブロック、筒ブロック、筒ブロックパーツ)
3 円筒状組立用太筒ブロック(太筒ブロック、筒ブロック、筒ブロックパーツ)
4 空洞部
5 組込穴
6 切込み(接合手段)
7 立体創造物組み立て用ブロックセット
8 細筒ブロック棒
9 太筒ブロック棒
10 目
11 歯
12 格子状模様
13 指示線
14 爪先
15 角筒ブロックパーツ
16 組込用筒ブロック
17 紙シート
18 切込み線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組込用細筒ブロックと該組込用細筒ブロックを挿着できる組立用太筒ブロックとの少なくとも当該二種類の筒ブロックからなり、組立用太筒ブロックの空洞部或いは組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴に組込用細筒ブロックを挿着して予め予定された形状の立体創造物に組み立てる立体創造物組み立て用ブロックセットであって、前記立体創造物の各部位を構成する筒ブロックが、組み込まれる各部位の位置を特定できる状態で当該各部位に対応して分割形成されており、前記同じ種類の当該筒ブロック同士が折り曲げることにより分離できる筒ブロック間境界に形成された接合手段によって繋がっている立体創造物組み立て用ブロックセット。
【請求項2】
接合手段が、筒ブロックの外周を間欠に一周する切込みである請求項1記載の立体創造物組み立て用ブロックセット。
【請求項3】
組立用太筒ブロックの側面に開口した組込穴の位置によって立体創造物の各部位の位置を特定する請求項1又は請求項2記載の立体創造物組み立て用ブロックセット。
【請求項4】
筒ブロックの外周に印刷された色彩又は模様によって立体創造物の各部位の位置を特定する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の立体創造物組み立て用ブロックセット。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−44259(P2007−44259A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231832(P2005−231832)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(597010226)株式会社コト (13)
【Fターム(参考)】