立体映像出力装置
【課題】出力されるコンテンツの信号の種別及び表示状態が2Dであるか3Dであるかを容易に把握できる技術を提供する。
【解決手段】液晶テレビ10における2D及び3D映像表示については、(1)3D信号受信→3D映像表示、(2)3D信号受信→強制2D映像表示、(3)2D信号受信→2D映像表示、(4)2D信号受信→擬似3D映像表示の4態様が存在する。そこで、液晶テレビ10の状態表示設定部56は、デジタル受信部30や外部機器11からの入力信号(原信号)の信号種別の判定を行い、原信号が3D信号であるか2D信号であるか特定する。つづいて、画面の表示状態が3D画面表示であるか否かを判断する。そして、原信号の信号種別と表示状態との関係を判別可能に、液晶テレビ10のパネル外枠部分に配置された3D状態表示部70にイルミネーション表示する。
【解決手段】液晶テレビ10における2D及び3D映像表示については、(1)3D信号受信→3D映像表示、(2)3D信号受信→強制2D映像表示、(3)2D信号受信→2D映像表示、(4)2D信号受信→擬似3D映像表示の4態様が存在する。そこで、液晶テレビ10の状態表示設定部56は、デジタル受信部30や外部機器11からの入力信号(原信号)の信号種別の判定を行い、原信号が3D信号であるか2D信号であるか特定する。つづいて、画面の表示状態が3D画面表示であるか否かを判断する。そして、原信号の信号種別と表示状態との関係を判別可能に、液晶テレビ10のパネル外枠部分に配置された3D状態表示部70にイルミネーション表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体映像出力装置に係り、特に立体映像表示機能を有する立体映像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶テレビに代表される薄型表示装置では、従来では高級機の一部にしか搭載されなかった立体映像表示(以下、「3D表示」ともいう)機能が、普及帯の機種にも搭載されるようになっている。また、3Dコンテンツの充実に伴い、BDプレーヤ等においても、多くの機種で3D表示に対応するようになっている。
【0003】
そして、このよう状況下、3D表示の状態を認識可能とするユーザフレンドリーな様々な提示手段技術が提案されている。例えば、表示される画像が立体画像である旨の警告を行った後に選択された画像を表示手段に表示する技術がある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、記録媒体に記録されている画像データを表示手段に表示を行うため画像を選択し、選択された画像が平面画像であるか立体画像であるかを判定する。判定結果が立体画像である場合には、音発生手段、振動発生手段、光発生手段等を用いて、その旨を通知する。
【0004】
また、別の技術として、映像表示部に表示されている映像が立体映像であるか、平面映像であるかを観察者が容易に認識することが出来る技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この技術では、立体映像表示装置において、立体映像を表示するための映像信号か判定する入力信号判定回路を有し、判定結果に応じてモード表示のためのキャラクタ信号を映像信号に混合し、映像表示部に立体表示マークをモード表示としてオンスクリーン表示する。
【0005】
また、液晶テレビのフレーム部分に、液晶表示部とは別にLED等による表示手段を設けて、点灯・消灯により3D視聴状態を示す液晶テレビの製品も市場に投入されている。画面が3D映像であれば3D状態表示部が点灯させ、3D映像でなければ同表示部が消灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−171730号公報
【特許文献2】特開平07−274216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に開示の技術では、HDDや着脱可能な記録媒体に記録された画像データをレンチキュラーレンズ方式の3Dモニターで再生することが想定されている。3D画像が表示されること事前に警告し、突然3D画像が現れることによるユーザの心理的ショックを軽減することを目的としている。また、特許文献2に開示の技術では、画面上にOSDにて画面3D映像であることだけを警告する。したがって、画面の表示と干渉し表示品位を低下させるおそれがある。また、点灯・消灯(又は別色点灯)により3D視聴状態を示す3D状態表示部を備える構成の製品では、画面が3D映像状態であれば3D状態表示部が点灯、画面が3D映像でなければ同表示部が消灯(又は別色点灯)と単調な分類になっている。ここで、表示映像が3Dである場合、表示部を点灯させ、3Dグラス着用を促す等の活用が想定されるが、そもそもそれだけであれば、画面映像を見れば大抵のユーザは3D映像であると判別できことが多いと思われる。つまり、状態表示部を設けていても十分に活用しているとはいえず、活用すべく別の技術が求められていた。
【0008】
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであって、上記課題を解決する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る立体映像出力装置は、出力すべき映像信号の原信号が3D表示用信号か2D表示用信号かを判断する信号判別部と、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記原信号と、2D表示出力状態か3D表示出力状態であるかの表示出力状態と、を関連づけて表示する状態表示部とを備える。
また、前記信号判別部は、外部入力機器の信号を取得してその信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて前記外部入力機器の信号の種別と前記表示出力状態とを関連づけて表示してもよい。
また、前記信号判別部は、チューナーが受信した信号及び外部入力機器から入力された信号を前記原信号として取得し、前記原信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記チューナーが受信した信号の種別と、前記外部入力機器の信号の種別と、前記表示出力状態とを関連づけて表示してもよい。
また、前記状態表示部は、前記外部入力機器の信号が2D表示用信号である場合に、前記外部入力機器の信号が3D表示用信号を2D表示用信号に変換したものであるか否かを判別可能に表示してもよい。
また、前記信号判別部は、現在視聴中のプログラムとは別のプログラムに3Dコンテンツが存在するか否かを判別し、判別結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御してもよい。
また、前記信号判別部は、3Dコンテンツのプログラムの予定があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御してもよい。
また、映像を表示する表示パネルを備え、前記状態表示部は、前記表示パネルの周囲枠に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、出力されるコンテンツの信号の種別及び表示状態が2Dであるか3Dであるかを容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る、液晶テレビの外観を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る、液晶テレビの機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る、3D状態表示部の表示パターンを示したテーブルである。
【図5】第2の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図7】第3の実施形態に係る、3D状態表示部の表示パターンを示したテーブルである。
【図8】第5の実施形態に係る、二つの3D状態表示部を有し予定されている3D放送を報知する場合の表示状態を示した図である。
【図9】第6の実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部の表示パターンの関係を示した図である。
【図10】第6の実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部との連動表示処理を示したフローチャートである。
【図11】第7の実施形態に係る、3D視聴累計による警告処理に伴う3D状態表示部の表示処理を示したフローチャートである。
【図12】第8の実施形態に係る、3Dサラウンド設定情報を3D状態表示部へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【図13】第9の実施形態に係る、3D明るさ設定情報を3D状態表示部へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
本実施形態で3D表示機能を有する立体映像出力装置の一例として液晶テレビについて説明する。この液晶テレビにおける2D及び3D映像表示については、(1)3D信号受信→3D映像表示、(2)3D信号受信→強制2D映像表示、(3)2D信号受信→2D映像表示、(4)2D信号受信→擬似3D映像表示の4態様が存在する。そこで、液晶テレビは、まず、放送波や周辺機器(外部入力機器)からの入力信号(原信号)の信号種別の判定を行い、原信号が3D表示用信号(以下単に「3D信号」という)であるか2D表示用信号(以下、単に「2D信号」という)であるか特定する。つづいて、画面の表示状態が3D画面表示であるか否かを判断する。そして、原信号の信号種別と表示状態との関係を判別可能に、液晶テレビの表示パネル外枠部分に配置された状態表示部にイルミネーション表示する。以下、詳細に説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る液晶テレビ10の正面図である。図示のように、液晶テレビ10は、正面視で左下部分のパネル外枠部分に3D状態表示部70を備える。この3D状態表示部70には、原信号の信号種別と表示状態との関係が分かるように表示される。表示態様については後述するが、例えば、原信号が3D信号で表示状態が3D表示であれば、青色で「3D」と表示する。また、原信号が3D信号で表示状態が2D表示であれば、青色点滅で「3D」と表示する。
【0015】
図2は、本実施形態に係る液晶テレビ10の構成を示す機能ブロック図である。液晶テレビ10は、ソース部20と、デコード/キャプチャ部42と、ビデオセレクタ部44と、映像処理部46と、表示制御部50と、液晶表示部62と、3Dグラス制御部66と、3D状態表示部70とを備える。さらに、液晶テレビ10は、各構成要素を統括的に制御するCPU90と、作業領域及び記録領域であるメモリ92と、EPG/OSD処理部80と、リモコン受信部84と、リモートコントローラ86とを備える。
【0016】
ソース部20は、デジタル受信部30と、外部入力部22と、記録/再生部24とを備える。デジタル受信部30は、アンテナに接続されデジタル放送を受信する。外部入力部22は、外部機器11と接続され、外部機器11のコンテンツを取得する。外部機器11は、例えば、BDプレーヤやビデオカメラ、衛星放送受信器、モバイル端末、タブレットPC等などである。接続のインタフェイスは、リンク通信が可能なHDMIやUSB、有線LAN、WiFi等である。記録/再生部24は、録画再生機能を有するDBドライブやDVDドライブ、HDD、メモリカードなどである。
【0017】
デジタル受信部30は、デジタルチューナ部32と、デジタル復調部34と、分離部(DeMUX)36とを備える。デジタルチューナ部32は、指定された周波数の信号(変調波)を取得する。デジタル復調部34は、デジタルチューナ部32で取得された変調波の信号を復調し、誤り訂正処理やフレームの再構成等の処理を行う。分離部36は、デジタル復調部34の処理後、多重化されたTSから必要なストリームを抽出し、デコード/キャプチャ部42へ出力する。デコード/キャプチャ部42は、例えば、MPEG規格に従って復号化処理を行う。ビデオセレクタ部44は、ソース部20のいずれのソースを表示するかを選択する。
【0018】
映像処理部46は、映像、音声、データの提示処理を行う。つまり、映像処理部46は、映像信号の調整を行ったり、必要に応じて映像信号の上にデータ放送画面を重ねたり、字幕データを重ねたり、また、スケーリング処理を行ったりする。なお、OSD(On-Screen Display)表示やEPG(Electronic Program Guide)表示を行う場合は、EPG/OSD処理部80がCPU90と協働によって処理を行う。
【0019】
表示制御部50は、3D処理部52と3D−2D変換部54と、状態表示設定部56と、を備える。表示制御部50は、原信号が2D信号であり、出力が2D表示のままであるならば、映像処理部46から取得した信号を液晶表示部62へ出力する。3D処理部52は、原信号が3D信号である場合、3D信号に適した処理を行う。つまり、3D処理部52は、右目用映像と左目用映像を生成し、液晶表示部62に出力する。一般に、ユーザは、右目用シャッターと左目用シャッターを備えた3D用グラスを装着して、映像と同期させて鑑賞することで、映像を立体的に把握できる。そして、3D用グラスとの同期処理は3Dグラス制御部66が行う。なお、3D処理に関しては、さまざまな方式があるが、本実施形態では、いずれの方式の3D処理が用いられてもよく特に限定する物ではない。
【0020】
3D−2D変換部54は、原信号が3D信号であり、出力状態として2Dが選択さされている場合に、2D信号を生成し、液晶表示部62に出力する。
【0021】
状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示制御を行うとともに、イルミネーション表示機能のユーザ設定を行い記録する。原信号が3D信号であるか否かは、信号自体を解析して判断してもよいし、信号中に含まれる3D信号を示すフラグ等を参照することで判断してもよい。
【0022】
液晶表示部62は、液晶パネルとその液晶パネルを駆動するパネルコントローラ等を備える。
【0023】
3D状態表示部70は、上述したように、液晶表示部62とは独立して設けられたLED等で構成された表示手段であって、原信号と出力状態との関係を所定の表示態様でイルミネーション表示する。さらに、原信号のソースの種別もイルミネーション表示に反映される。例えば、外部機器11のコンテンツを表示する場合、液晶テレビ10は、外部機器11からの原信号が3D信号か否か、及び液晶表示部62への表示状態が3D表示か否かが分かる態様で、3D状態表示部70におけるイルミネーション表示を行う。イルミネーション表示機能に関して、ユーザが設定可能であり、所定のメニュー画面において、例えば「常時消灯」、「自動(オン)」、「手動」から選択可能となっている。「常時消灯」の場合は、3D状態表示部70では表示されない。「自動(オン)」の場合は、3D状態表示部70は、上述したように、自動で原信号と表示状態とを判別し、判別結果に応じたイルミネーション表示を行う。「手動」の場合、ユーザがリモートコントローラ86で所定のボタンを押下するなどの操作にのみ応答して3Dイルミネーション表示を行う。
【0024】
以上の構成による具体的な動作について説明する。図3は、デジタル受信部30又は記録/再生部24のコンテンツを表示する際の、3D状態表示部70におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。図4は、その場合の3D状態表示部70の表示パターンを示したテーブルである。
【0025】
図4の表示パターンについて簡単に説明する。ユーザは、予め3D状態表示部70の表示パターンをパターン1〜3から選択して設定する。初期値では、パターン1が設定されている。パターン1〜3は固定値であってもよいし、ユーザによる変更が可能であってもよい。
【0026】
原信号が3D信号であり、画面表示が3D表示(以下、「3D画面表示」という)である場合、いずれのパターンでも、3D状態表示部70は、色1(青色)で文字「3D」をイルミネーション表示する。原信号が3D信号であり、画面表示が2D表示(以下、「強制2D画面表示」という)である場合、3D状態表示部70は、パターン1では色1(青色)を明滅させて文字「3D」をイルミネーション表示する。パターン2では、色2(赤色)で文字「3D」をイルミネーション表示する。パターン3では、3D状態表示部70は、色1(青色)明滅状態から消灯させた状態を繰り返して文字「3D」をイルミネーション表示する。
【0027】
原信号が2D信号で画面表示もそのまま2D画面表示であれば、3D状態表示部70はパターン1では色2(白色)で文字「3D」を点灯表示させ、パターン2及びパターン3では消灯させる。原信号が2D信号でその2D信号から3D信号を生成して画面表示を擬似的に3D画面表示させる場合、パターン1では、3D状態表示部70は、色1(青色)で明滅させる。パターン2では、3D状態表示部70は、色3(赤色)で点灯させる。パターン3では、3D状態表示部70は、色1(青色)明滅状態から常時点灯への変化を繰り返す。
【0028】
つぎに、上記のパターン1が設定されているものとして、フローチャートを説明する。まず、液晶テレビ10では、電源がオンの時に、所定のタイミングで、状態表示設定部56が、3Dイルミネーション表示機能の設定状態を判断する(S10)。3Dイルミネーション表示機能が「オフ」に設定されていれば(S10のOff)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を常時消灯に制御する(S12)。つまり、原信号及び表示状態が3Dであるか否かに拘わらず、3D状態表示部70は点灯表示されない。
【0029】
3Dイルミネーション表示機能が「手動」に設定されていれば(S10の手動)、状態表示設定部56は、リモートコントローラ86による操作にのみ応答して3D状態表示部70を点灯表示させる(S14)。例えば、リモートコントローラ86の所定のボタンを押下した後、3D状態表示部70は継続して点灯表示がなされたり、所定時間だけ点灯表示されたりする。表示態様については、後述する「自動」設定時と同様(例えば図4のパターン1)にしてもよい。
【0030】
3Dイルミネーション表示機能が「オン」に設定されていれば(S10のOn)、状態表示設定部56は、視聴しているコンテンツ(チャンネル)の信号(原信号)が3D信号であるか否かを判断する(S16)。信号が3D信号である場合(S18のY)、状態表示設定部56は画面表示が3D表示であるか否かを判断する(S20)。画面表示が3D表示である場合(S20のY)、3D処理部52が原信号に対して3D処理を施し、液晶表示部62に3D表示する(S22)。このとき、3Dグラス制御部66は、ユーザの装着する3D用グラスとの同期処理を行う。さらに、状態表示設定部56は、原信号が3D信号であり表示状態が3D表示であることを示す色1で3D状態表示部70を表示させる(S24)。
【0031】
画面表示が3D表示でない場合(S20のN)、つまり、2D表示の場合、3D−2D変換部54は、3D信号を2D表示用の信号に変換し、液晶表示部62に強制的に2D画面表示させる(S26)。このとき、3Dグラス制御部66による同期処理はなされない。さらに、状態表示設定部56は3D信号を強制2D画面表示していることを示す「色1明滅」で3D状態表示部70を表示させる(S28)。
【0032】
S18の原信号の判断処理において3D信号でない場合(S18のN)、つまり、原信号が2D信号の場合、状態表示設定部56は、画面表示の設定が2D画面表示であるか否かを判断する(S30)。2D画面表示である場合(S30のY)、表示制御部50は、2D信号をそのまま液晶表示部62に2D画面表示する(S32)。さらに、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を色2で点灯表示させる(S34)。2D画面表示でない場合(S30のN)、つまり、疑似3D画面表示の場合、表示制御部50は、2D信号から3D信号を生成して、液晶表示部62に3D画面表示する(S36)。このとき、3Dグラス制御部66は、ユーザの装着する3D用グラスとの同期処理を行う。さらに、状態表示設定部56は、疑似3D画面表示である旨を示す色1明滅状態で3D状態表示部70を表示させる(S38)。
【0033】
なお、3D信号を2D映像表示する強制2D画面表示について、強制2D画面表示状態をユーザが任意に設定する場合、例えばBDやHDD等の記録/再生部24において、「表録画中」又は「表録画中及びホームネットワークコンテンツ録画中」又は「2番組同時録画中」に、別の3Dコンテンツを再生しようとしても、パフォーマンスの関係でユーザの意思とは関係なく強制2D画面表示化する場合がある。つまり、複数のコンテンツを同時録画する場合に、処理能力の関係から、3D処理を行わない場合がある。その場合、例えば、上記パターンの他に、「色4(黄色)で明滅」、「色4で点灯」、「色4で明滅→消灯」といった分類による表示がなされてもよい。
【0034】
以上、本実施形態によると、液晶表示部62の表示状態が3D映像であるか否かだけでの制御ではなく、表示状態と、入力されている信号の状態にて応じて、3D状態表示部70を、その状態を上記パターンで明確に区別した状態表示部制御を行うことができる。従って、例えば、強制2D画面表示の場合は、本来3D信号が入力されていること、擬似3D画面表示の場合は本来2D信号が入力されていることを、3D状態表示部70の制御によって明確化することができる。その結果、ユーザの利便性向上を実現することができる。
【0035】
つまり、3D信号を強制2D画面表示して視聴している状況であれば、信号としては本来3D信号を受信しているので、所定の操作で強制2D画面表示から3D画面表示への切換操作を行い、3D用グラスを用意すれば、3D視聴を楽しむことが可能な状態であることを、状態表示部の所定の表示制御によって、一目瞭然に報知できる。また、2D信号を擬似画面表示して視聴している状況であれば、原信号として2D信号を受信しているので、所定の操作で擬似3D画面表示から2D画面表示への切換操作を行えば、今使っている3D用グラスを外して視聴することが可能な状態であることを3D状態表示部70の所定の表示制御によって、一目瞭然に報知できる。
【0036】
なお、3D状態表示部70における表示は上記条件に限らず、例えば、別のチャンネルで、3Dコンテンツの番組が放送中である場合、その旨を所定の色や点滅状態等で示してもよい。
【0037】
<第2の実施形態>
本実施形態では、外部機器11から信号を液晶表示部62に表示させる場合の3D状態表示部70の表示処理について説明する。液晶テレビ10は、図1及び図2で示した構成と同様である。図5は、本実施形態に係る3D状態表示部70におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【0038】
つぎに、液晶テレビ10では、電源がオンの時に、所定のタイミングで、状態表示設定部56が、3Dイルミネーション表示機能の設定状態を判断する(S110)。3Dイルミネーション表示機能が「オフ」に設定されていれば(S110のOff)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を常時消灯に制御する(S112)。
【0039】
3Dイルミネーション表示機能が「手動」に設定されていれば(S110の手動)、状態表示設定部56は、リモートコントローラ86による操作にのみ応答して3D状態表示部70を点灯表示させる(S114)。
【0040】
3Dイルミネーション表示機能が「オン」に設定されていれば(S110のOn)、液晶テレビ10は3Dイルミネーション表示機能がオンとしてスタンバイ状態に制御される(S118)。
【0041】
つづいて、スタンバイ状態で所定期間内又はリモコン操作により外部機器11からの入力信号が検出されると(S118)、状態表示設定部56は原信号(入力信号)が3D信号であるか否かを判断する(S120)。
【0042】
入力信号が3D信号である場合(S120のY)、3D処理部52は、液晶表示部62に外部機器11から入力した3D信号を3D画面表示する(S122)。さらに、状態表示設定部56では、その旨を示す色5が表示される(S124)。
【0043】
入力信号が3D信号でない場合(S120のY)、つまり2D信号の場合、表示制御部50は液晶表示部62に外部機器11から入力した2D信号を2D画面表示する(S126)。さらに、状態表示設定部56では、消灯表示となる(S128)。
【0044】
本実施形態によると、外部機器11を表示する際にも液晶テレビ10で原信号がどのような信号かを把握できる。特に、外部機器11のランプ等の表示部は、収納ラックに収納された場合、見ることができないことがある。また、そもそも3D信号か否かの表示がないケースもある。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0045】
なお、外部機器11と液晶テレビ10がHDMIインタフェイスでリンク可能に接続されている場合、液晶テレビ10は、外部機器11のコンテンツの情報を把握することができる。したがって、状態表示設定部56は、外部機器11のコンテンツの情報を参照した結果、もとのコンテンツが3Dコンテンツであるのに、2D信号で送信されてきたといったことを判別することが可能である。つまり、状態表示設定部56は、外部機器11から取得した信号が、3D信号を2D信号に変換したものであるか否かを判断することができる。そして、3D信号を2D信号に変換したものである場合に、3D状態表示部70において、その旨を所定の色で表示してもよい。ユーザは、その表示を参考に、液晶テレビ10側で、擬似3D表示させるように、リモートコントローラ86を操作する。なお、自動的に擬似3D表示させてもよい。また、外部機器11の他の例として、携帯電話や通信機能を有するメディアプレーヤ等の携帯端末がある。それらの通信インタフェイスとして、赤外線通信(IrSS)やWiFi等によるIP無線通信を利用することができる。さらに、外部機器11として、USBメモリやDLNA経由で接続されるホームネットワークサーバがある。これらの外部機器11から取得した静止画や動画のコンテンツが3Dコンテンツの場合にも、3D状態表示部70において所定の色で表示してもよい。また、記録サイズが大きく受信に時間が一定時間かかるコンテンツについては、再生開始前であっても3Dコンテンツを受信中である旨を分かるように所定の表示態様で表示してもよい。また、静止画であるか動画であるかが認識可能に表示されてもよい。
【0046】
<第3の実施形態>
本実施形態では、液晶テレビ10で、デジタル受信部30で受信したコンテンツ又は記録/再生部24で再生中のコンテンツを液晶表示部62に表示しているときに、外部機器11からの信号を検知したときの処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。また、図7は、3D状態表示部70の表示パターンを示している。ここでは、パターン1aに従うものとする。
【0047】
なお、3D状態表示部70の表示態様について、デジタル受信部30又は記録/再生部24のコンテンツの再生時の処理(S10〜S38)は同じであるので、主に異なる点、つまり、外部機器11からの信号を検知した際の処理(S24a、S24b、S28a、S28b、S34a、S34b、S38a、S38b、)について説明する。
【0048】
液晶表示部62が3D信号を3D画面表示し(S22)、3D状態表示部70が色1で点灯表示されている場合に(S24)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S24a)。
【0049】
3D信号が入力されていない場合(S24aのN)、つまり2D信号の場合、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S24aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1と色5の交互点灯に変更する(S24b)。
【0050】
つぎに、液晶表示部62が3D信号を強制2D画面表示し(S26)、3D状態表示部70が色1で明滅表示されている場合に(S28)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S28a)。
【0051】
3D信号が入力されていない場合(S28aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S28aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1(明滅)と色5の交互点灯に変更する(S28b)。
【0052】
つづいて、液晶表示部62が2D信号を2D画面表示し(S32)、3D状態表示部70が色2で表示されている場合に(S34)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S34a)。
【0053】
3D信号が入力されていない場合(S34aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S34aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色2と色5の交互点灯に変更する(S34b)。
【0054】
また、液晶表示部62が2D信号を強制3D画面表示し(S36)、3D状態表示部70が色1で明滅表示されている場合に(S38)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S38a)。
【0055】
3D信号が入力されていない場合(S38aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S38aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1(明滅)と色5の交互点灯に変更する(S38b)。
【0056】
本実施形態によると、外部入力経路(HDMI、WiFi等)を介する周辺機器(BDレコーダや衛星放送受信器、モバイル端末やメディアタブレット等)から3D信号を受信した状況で、その時点で外部機器11のコンテンツを視聴していない場合、3D状態表示部70の所定の表示制御によって、液晶テレビ10に外部機器11から3D信号が入力されていて、外部入力に切換えれば3D視聴を楽しめる状態であることを一目瞭然に報知できる。
【0057】
なお、スタンバイ時に、例えば、リモートコントローラ86等の操作があったときに、状態表示設定部56は、外部機器11からの外部入力経路において3D信号有無をスキャンするようにしてもよい。また、状態表示設定部56は、所定の周期にて、外部入力経路における3D信号有無をポーリングしスキャンするようにしてもよい。
【0058】
<第4の実施形態>
本実施形態では、視聴中のチャンネル以外で、3D放送が受信されているケースについて説明する。例えば、原信号に応じて図4に示したパターンによる3D状態表示部70の表示をしている場合に、状態表示設定部56が、EPGや取得したTSを参照して、別のチャンネルで3Dコンテンツの視聴が可能と判断すると、3D状態表示部70の表示態様を変更する。例えば、色6で表示する。このような処理をすることで、他のチャンネルが3D放送をしていること、そして選局操作したら場合に他チャンネルの3D放送を楽しめる状態であることを一目瞭然に報知できる。
【0059】
<第5の実施形態>
本実施形態では、所定時間後までの間に3D放送が受信可能な場合について説明する。図8は、本実施形態にかかる、二つの3D状態表示部70を有し予定されている3D放送を報知する場合の表示状態を示した図である。例えば、原信号に応じて図4に示したパターンによる3D状態表示部70の表示をしている場合に、状態表示設定部56が、EPGを参照して、所定時間以内に3D放送のプログラムが存在していると判断すると、その旨が分かるように3D状態表示部70の表示態様を変更する。3D状態表示部70が、図1に示したように、1セットの構成からなる場合には、表示色を変更したり、明滅させたりする。ここで、3D状態表示部70が2セット(70a、70b)から構成されるケースについて説明する。左側の3D状態表示部70aには、現時点の信号及び表示態様に応じた表示制御がなされる。
【0060】
そして、右側の3D状態表示部70bでは、例えば、2時間以内の予定されている番組について3D放送のプログラムがある場合に、所定の表示制御がなされる。ここでは、EPGを参照することで30分後に3D放送があると判断されると、図8(a)に示すように、比較的小さな表示がなされる。一方、直近(5分後)に3D放送が予定されている場合には、左側の3D状態表示部70aと同じ大きさで表示される。つまり、状態表示設定部56は、予定時間までの長さに応じて、3D状態表示部70bの表示の大きさを変更する。
【0061】
なお、3D放送が予定されているチャンネルが、現在のチャンネルと同じ場合は、同じ色で表示され、異なるチャンネルで予定されている場合は、異なる色で表示される。
【0062】
<第6の実施形態>
図9は、本実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部の表示パターンの関係を示した図である。また、図10は、EPGの選択状態と3D状態表示部70との連動表示処理を示したフローチャートである。
【0063】
上記のようなEPGにてカーソルが選択している枠の番組が3D番組情報を含んでいるか否かに基づいて3D状態表示部70の表示が制御される。この処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザ操作により、EPG上でカーソルを移動しある番組が選択操作された場合、選択された枠の番組が3Dコンテンツであるか否かが判断される(S210)。判断時には、状態表示設定部56が、EPG/OSD処理部80から該当の番組が3Dコンテンツであるか2Dコンテンツであるか否かを取得して判断する。選択された枠の番組が3Dコンテンツである場合(S210のY)、3D状態表示部70は例えば色1(青色)で表示される(S212)。選択された枠の番組が2Dコンテンツである場合(S210のN)、3D状態表示部70は例えば色2(白色)で表示される(S212)。
【0064】
例えば、図9(a)では、カーソルが選択している番組は、放送局「XYZ1」、時刻19:00〜20:00で、番組「特集123」であり、2Dのコンテンツである。この場合、3D状態表示部70は色2(白)で点灯する。図9(b)では、カーソルが選択している番組は、放送局「XYZ1」、時刻20:00〜21:00で、番組「ドラマABC」であり、3Dのコンテンツである。この場合、3D状態表示部70は色1(青)で点灯する。さらに、図9(c)では、カーソルが選択している番組は、放送局「WXY1」、時が20:00〜21:00で、番組「株式ニュース」であり、2Dのコンテンツである。その場合、3D状態表示部70は色2(白)で点灯する。
【0065】
なお、上記表示態様に限らず、制御項目としては、点灯/別色点灯、点滅/別色点滅、明滅/別色明滅、消灯等が想定される。このような処理を行うことで、EPGを用いて視聴予約する場合等であっても、予約する番組が3Dコンテンツか否かを判断することができる。
【0066】
<第7の実施形態>
図11は、本実施形態に係る、3D視聴累計による警告処理に伴う3D状態表示部70の表示処理を示したフローチャートであり、3D又は擬似3Dコンテンツを視聴開始から所定時間継続視聴した際、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示制御を3D視聴の超過として警告表示する。
【0067】
具体的には、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S310)、状態表示設定部56は、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴時間の累計処理を開始する(S312)。なお、例えば数分程度の中断は、継続視聴と判断して累計処理の初期化は行わない。つづいて、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴に対応した3D状態表示部70の表示制御がなされる(S314)。そして、状態表示設定部56は、視聴累計時間が所定時間以内であるかチェックし(S316)、所定時間以内であれば(S316のY)、3D状態表示部70の表示制御を通常通り継続する(S314)。例えば、3D状態表示部70は、色1(青)の点灯状態に制御される。一方で、所定時間を超えていれば(S316のN)、状態表示設定部56は、警告状態で3D状態表示部70の表示制御を行う(S318)。例えば、3D状態表示部70は、色1(青)の点滅状態に制御される。
【0068】
このような処理を行うことで、画面表示自体に影響を与えず、3Dコンテンツの視聴時間が適正であるかいなかを判断することができる。なお、本処理を上述の第5の実施形態に適用し、EPGで視聴予約する際に、想定される3D視聴累計時間が所定時間を超える場合に、警告状態で3D状態表示部70を表示させるようにしてもよい。さらに、その場合、3D又は疑似3Dコンテンツ表示が出来ないように設定されるようにしてもよい。
【0069】
<第8の実施形態>
図12は、本実施形態に係る、3Dサラウンド設定情報を3D状態表示部70へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【0070】
3Dサラウンド設定として、メーカー推奨の汎用的な設定の「標準」、映画館の設定である「ムービーシアター」、コンサートホールの設定である「コンサートホール」、及び3Dサラウンドを行わない「切」、の4つの設定がある。この設定は、例えば、ユーザがホームメニューから、「設定」→「音声調整」→「3Dサラウンド」といった設定階層を所定の選択画面まで選択していくことでなされる。
【0071】
3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S410)、状態表示設定部56は、3Dサラウンド設定がなされているか、つまり「切(off)」設定がなされているか否かをチェックする(S412)。「切(off)」設定の場合(S412のY)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を消灯制御する(S414)。なお、「3D」の2文字のうち、一方の文字のみ、例えば「3」の数字のみを3Dサラウンド設定に関する表示制御対象としてもよい。
【0072】
3Dサラウンド設定がなされている場合(S412のN)、状態表示設定部56は3Dサラウンド設定として「ムービーシアター」が選択されているか否かをチェックする(S416)。「ムービーシアター」が選択されている場合(S416のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「ムービーシアター」に対応する表示態様、例えば、色1(青)に制御する(S418)。
【0073】
「ムービーシアター」が選択されていない場合(S416のN)、状態表示設定部56は3Dサラウンド設定として「コンサートホール」が選択されているか否かをチェックする(S420)。「コンサートホール」が選択されている場合(S420のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「コンサートホール」に対応する表示態様、例えば、色2(白)に制御する(S422)。そして、「コンサートホール」が選択されていない場合(S420のN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「標準」に対応する表示態様、例えば、色3(赤)に制御する(S424)。
【0074】
このような処理を行うことで、音声設定が3Dサラウンドであるか否かを、画面上で確認することなく、言い換えると、コンテンツの表示をじゃますることなく把握することができる。
【0075】
<第9の実施形態>
図13は、本実施形態に係る、3D明るさ設定情報を3D状態表示部70へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【0076】
3D明るさ設定として、メーカー推奨の汎用的な設定の「標準」、標準より明るさを強めた設定の「強」、及び標準より明るさを弱めた設定の「弱」の3つの設定がある。この設定は、例えば、ユーザがホームメニューから、「設定」→「映像調整」→「3D明るさアップ」といった設定階層を所定の選択画面まで選択していくことでなされる。なお、3D明るさ設定とは、3D又は疑似3Dコンテンツ表示時の画面の明るさ設定である。
【0077】
3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S510)、状態表示設定部56は、3D明るさ設定が「弱」となっているか否かをチェックする(S512)。「弱」設定の場合(S512のY)、状態表示設定部56は3D明るさ設定の「弱」に対応する表示態様、例えば、色1(青)に制御する(S514)。
【0078】
「弱」設定でない場合(S512のN)、状態表示設定部56は3Dあかるさ設定として「強」が選択されているか否かをチェックする(S516)。「強」が選択されている場合(S516のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「強」に対応する表示態様、例えば、色2(白)に制御する(S518)。そして、「強」が選択されていない場合(S420のN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「標準」に対応する表示態様、例えば、色3(赤)に制御する(S520)。
【0079】
このような処理を行うことで、3D明るさ設定がどのように設定されているかを画面上で確認することなく、言い換えると、コンテンツの表示をじゃますることなく把握することができる。
【0080】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0081】
10 液晶テレビ
11 外部機器
20 ソース部
22 外部入力部
24 記録/再生部
30 デジタル受信部
32 デジタルチューナ部
34 デジタル復調部
36 分離部
42 デコード/キャプチャ部
44 ビデオセレクタ部
46 映像処理部
50 表示制御部
52 3D処理部
54 3D−2D変換部
56 状態表示設定部
62 液晶表示部
66 3Dグラス制御部
70、70a、70b 3D状態表示部
80 EPG/OSD処理部
84 リモコン受信部
86 リモートコントローラ
90 CPU
92 メモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、立体映像出力装置に係り、特に立体映像表示機能を有する立体映像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶テレビに代表される薄型表示装置では、従来では高級機の一部にしか搭載されなかった立体映像表示(以下、「3D表示」ともいう)機能が、普及帯の機種にも搭載されるようになっている。また、3Dコンテンツの充実に伴い、BDプレーヤ等においても、多くの機種で3D表示に対応するようになっている。
【0003】
そして、このよう状況下、3D表示の状態を認識可能とするユーザフレンドリーな様々な提示手段技術が提案されている。例えば、表示される画像が立体画像である旨の警告を行った後に選択された画像を表示手段に表示する技術がある(例えば、特許文献1参照)。具体的には、記録媒体に記録されている画像データを表示手段に表示を行うため画像を選択し、選択された画像が平面画像であるか立体画像であるかを判定する。判定結果が立体画像である場合には、音発生手段、振動発生手段、光発生手段等を用いて、その旨を通知する。
【0004】
また、別の技術として、映像表示部に表示されている映像が立体映像であるか、平面映像であるかを観察者が容易に認識することが出来る技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この技術では、立体映像表示装置において、立体映像を表示するための映像信号か判定する入力信号判定回路を有し、判定結果に応じてモード表示のためのキャラクタ信号を映像信号に混合し、映像表示部に立体表示マークをモード表示としてオンスクリーン表示する。
【0005】
また、液晶テレビのフレーム部分に、液晶表示部とは別にLED等による表示手段を設けて、点灯・消灯により3D視聴状態を示す液晶テレビの製品も市場に投入されている。画面が3D映像であれば3D状態表示部が点灯させ、3D映像でなければ同表示部が消灯する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−171730号公報
【特許文献2】特開平07−274216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に開示の技術では、HDDや着脱可能な記録媒体に記録された画像データをレンチキュラーレンズ方式の3Dモニターで再生することが想定されている。3D画像が表示されること事前に警告し、突然3D画像が現れることによるユーザの心理的ショックを軽減することを目的としている。また、特許文献2に開示の技術では、画面上にOSDにて画面3D映像であることだけを警告する。したがって、画面の表示と干渉し表示品位を低下させるおそれがある。また、点灯・消灯(又は別色点灯)により3D視聴状態を示す3D状態表示部を備える構成の製品では、画面が3D映像状態であれば3D状態表示部が点灯、画面が3D映像でなければ同表示部が消灯(又は別色点灯)と単調な分類になっている。ここで、表示映像が3Dである場合、表示部を点灯させ、3Dグラス着用を促す等の活用が想定されるが、そもそもそれだけであれば、画面映像を見れば大抵のユーザは3D映像であると判別できことが多いと思われる。つまり、状態表示部を設けていても十分に活用しているとはいえず、活用すべく別の技術が求められていた。
【0008】
本発明は以上のような状況に鑑みなされたものであって、上記課題を解決する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る立体映像出力装置は、出力すべき映像信号の原信号が3D表示用信号か2D表示用信号かを判断する信号判別部と、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記原信号と、2D表示出力状態か3D表示出力状態であるかの表示出力状態と、を関連づけて表示する状態表示部とを備える。
また、前記信号判別部は、外部入力機器の信号を取得してその信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて前記外部入力機器の信号の種別と前記表示出力状態とを関連づけて表示してもよい。
また、前記信号判別部は、チューナーが受信した信号及び外部入力機器から入力された信号を前記原信号として取得し、前記原信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記チューナーが受信した信号の種別と、前記外部入力機器の信号の種別と、前記表示出力状態とを関連づけて表示してもよい。
また、前記状態表示部は、前記外部入力機器の信号が2D表示用信号である場合に、前記外部入力機器の信号が3D表示用信号を2D表示用信号に変換したものであるか否かを判別可能に表示してもよい。
また、前記信号判別部は、現在視聴中のプログラムとは別のプログラムに3Dコンテンツが存在するか否かを判別し、判別結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御してもよい。
また、前記信号判別部は、3Dコンテンツのプログラムの予定があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御してもよい。
また、映像を表示する表示パネルを備え、前記状態表示部は、前記表示パネルの周囲枠に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、出力されるコンテンツの信号の種別及び表示状態が2Dであるか3Dであるかを容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態に係る、液晶テレビの外観を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る、液晶テレビの機能ブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る、3D状態表示部の表示パターンを示したテーブルである。
【図5】第2の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に係る、3D状態表示部におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【図7】第3の実施形態に係る、3D状態表示部の表示パターンを示したテーブルである。
【図8】第5の実施形態に係る、二つの3D状態表示部を有し予定されている3D放送を報知する場合の表示状態を示した図である。
【図9】第6の実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部の表示パターンの関係を示した図である。
【図10】第6の実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部との連動表示処理を示したフローチャートである。
【図11】第7の実施形態に係る、3D視聴累計による警告処理に伴う3D状態表示部の表示処理を示したフローチャートである。
【図12】第8の実施形態に係る、3Dサラウンド設定情報を3D状態表示部へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【図13】第9の実施形態に係る、3D明るさ設定情報を3D状態表示部へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
本実施形態で3D表示機能を有する立体映像出力装置の一例として液晶テレビについて説明する。この液晶テレビにおける2D及び3D映像表示については、(1)3D信号受信→3D映像表示、(2)3D信号受信→強制2D映像表示、(3)2D信号受信→2D映像表示、(4)2D信号受信→擬似3D映像表示の4態様が存在する。そこで、液晶テレビは、まず、放送波や周辺機器(外部入力機器)からの入力信号(原信号)の信号種別の判定を行い、原信号が3D表示用信号(以下単に「3D信号」という)であるか2D表示用信号(以下、単に「2D信号」という)であるか特定する。つづいて、画面の表示状態が3D画面表示であるか否かを判断する。そして、原信号の信号種別と表示状態との関係を判別可能に、液晶テレビの表示パネル外枠部分に配置された状態表示部にイルミネーション表示する。以下、詳細に説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る液晶テレビ10の正面図である。図示のように、液晶テレビ10は、正面視で左下部分のパネル外枠部分に3D状態表示部70を備える。この3D状態表示部70には、原信号の信号種別と表示状態との関係が分かるように表示される。表示態様については後述するが、例えば、原信号が3D信号で表示状態が3D表示であれば、青色で「3D」と表示する。また、原信号が3D信号で表示状態が2D表示であれば、青色点滅で「3D」と表示する。
【0015】
図2は、本実施形態に係る液晶テレビ10の構成を示す機能ブロック図である。液晶テレビ10は、ソース部20と、デコード/キャプチャ部42と、ビデオセレクタ部44と、映像処理部46と、表示制御部50と、液晶表示部62と、3Dグラス制御部66と、3D状態表示部70とを備える。さらに、液晶テレビ10は、各構成要素を統括的に制御するCPU90と、作業領域及び記録領域であるメモリ92と、EPG/OSD処理部80と、リモコン受信部84と、リモートコントローラ86とを備える。
【0016】
ソース部20は、デジタル受信部30と、外部入力部22と、記録/再生部24とを備える。デジタル受信部30は、アンテナに接続されデジタル放送を受信する。外部入力部22は、外部機器11と接続され、外部機器11のコンテンツを取得する。外部機器11は、例えば、BDプレーヤやビデオカメラ、衛星放送受信器、モバイル端末、タブレットPC等などである。接続のインタフェイスは、リンク通信が可能なHDMIやUSB、有線LAN、WiFi等である。記録/再生部24は、録画再生機能を有するDBドライブやDVDドライブ、HDD、メモリカードなどである。
【0017】
デジタル受信部30は、デジタルチューナ部32と、デジタル復調部34と、分離部(DeMUX)36とを備える。デジタルチューナ部32は、指定された周波数の信号(変調波)を取得する。デジタル復調部34は、デジタルチューナ部32で取得された変調波の信号を復調し、誤り訂正処理やフレームの再構成等の処理を行う。分離部36は、デジタル復調部34の処理後、多重化されたTSから必要なストリームを抽出し、デコード/キャプチャ部42へ出力する。デコード/キャプチャ部42は、例えば、MPEG規格に従って復号化処理を行う。ビデオセレクタ部44は、ソース部20のいずれのソースを表示するかを選択する。
【0018】
映像処理部46は、映像、音声、データの提示処理を行う。つまり、映像処理部46は、映像信号の調整を行ったり、必要に応じて映像信号の上にデータ放送画面を重ねたり、字幕データを重ねたり、また、スケーリング処理を行ったりする。なお、OSD(On-Screen Display)表示やEPG(Electronic Program Guide)表示を行う場合は、EPG/OSD処理部80がCPU90と協働によって処理を行う。
【0019】
表示制御部50は、3D処理部52と3D−2D変換部54と、状態表示設定部56と、を備える。表示制御部50は、原信号が2D信号であり、出力が2D表示のままであるならば、映像処理部46から取得した信号を液晶表示部62へ出力する。3D処理部52は、原信号が3D信号である場合、3D信号に適した処理を行う。つまり、3D処理部52は、右目用映像と左目用映像を生成し、液晶表示部62に出力する。一般に、ユーザは、右目用シャッターと左目用シャッターを備えた3D用グラスを装着して、映像と同期させて鑑賞することで、映像を立体的に把握できる。そして、3D用グラスとの同期処理は3Dグラス制御部66が行う。なお、3D処理に関しては、さまざまな方式があるが、本実施形態では、いずれの方式の3D処理が用いられてもよく特に限定する物ではない。
【0020】
3D−2D変換部54は、原信号が3D信号であり、出力状態として2Dが選択さされている場合に、2D信号を生成し、液晶表示部62に出力する。
【0021】
状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示制御を行うとともに、イルミネーション表示機能のユーザ設定を行い記録する。原信号が3D信号であるか否かは、信号自体を解析して判断してもよいし、信号中に含まれる3D信号を示すフラグ等を参照することで判断してもよい。
【0022】
液晶表示部62は、液晶パネルとその液晶パネルを駆動するパネルコントローラ等を備える。
【0023】
3D状態表示部70は、上述したように、液晶表示部62とは独立して設けられたLED等で構成された表示手段であって、原信号と出力状態との関係を所定の表示態様でイルミネーション表示する。さらに、原信号のソースの種別もイルミネーション表示に反映される。例えば、外部機器11のコンテンツを表示する場合、液晶テレビ10は、外部機器11からの原信号が3D信号か否か、及び液晶表示部62への表示状態が3D表示か否かが分かる態様で、3D状態表示部70におけるイルミネーション表示を行う。イルミネーション表示機能に関して、ユーザが設定可能であり、所定のメニュー画面において、例えば「常時消灯」、「自動(オン)」、「手動」から選択可能となっている。「常時消灯」の場合は、3D状態表示部70では表示されない。「自動(オン)」の場合は、3D状態表示部70は、上述したように、自動で原信号と表示状態とを判別し、判別結果に応じたイルミネーション表示を行う。「手動」の場合、ユーザがリモートコントローラ86で所定のボタンを押下するなどの操作にのみ応答して3Dイルミネーション表示を行う。
【0024】
以上の構成による具体的な動作について説明する。図3は、デジタル受信部30又は記録/再生部24のコンテンツを表示する際の、3D状態表示部70におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。図4は、その場合の3D状態表示部70の表示パターンを示したテーブルである。
【0025】
図4の表示パターンについて簡単に説明する。ユーザは、予め3D状態表示部70の表示パターンをパターン1〜3から選択して設定する。初期値では、パターン1が設定されている。パターン1〜3は固定値であってもよいし、ユーザによる変更が可能であってもよい。
【0026】
原信号が3D信号であり、画面表示が3D表示(以下、「3D画面表示」という)である場合、いずれのパターンでも、3D状態表示部70は、色1(青色)で文字「3D」をイルミネーション表示する。原信号が3D信号であり、画面表示が2D表示(以下、「強制2D画面表示」という)である場合、3D状態表示部70は、パターン1では色1(青色)を明滅させて文字「3D」をイルミネーション表示する。パターン2では、色2(赤色)で文字「3D」をイルミネーション表示する。パターン3では、3D状態表示部70は、色1(青色)明滅状態から消灯させた状態を繰り返して文字「3D」をイルミネーション表示する。
【0027】
原信号が2D信号で画面表示もそのまま2D画面表示であれば、3D状態表示部70はパターン1では色2(白色)で文字「3D」を点灯表示させ、パターン2及びパターン3では消灯させる。原信号が2D信号でその2D信号から3D信号を生成して画面表示を擬似的に3D画面表示させる場合、パターン1では、3D状態表示部70は、色1(青色)で明滅させる。パターン2では、3D状態表示部70は、色3(赤色)で点灯させる。パターン3では、3D状態表示部70は、色1(青色)明滅状態から常時点灯への変化を繰り返す。
【0028】
つぎに、上記のパターン1が設定されているものとして、フローチャートを説明する。まず、液晶テレビ10では、電源がオンの時に、所定のタイミングで、状態表示設定部56が、3Dイルミネーション表示機能の設定状態を判断する(S10)。3Dイルミネーション表示機能が「オフ」に設定されていれば(S10のOff)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を常時消灯に制御する(S12)。つまり、原信号及び表示状態が3Dであるか否かに拘わらず、3D状態表示部70は点灯表示されない。
【0029】
3Dイルミネーション表示機能が「手動」に設定されていれば(S10の手動)、状態表示設定部56は、リモートコントローラ86による操作にのみ応答して3D状態表示部70を点灯表示させる(S14)。例えば、リモートコントローラ86の所定のボタンを押下した後、3D状態表示部70は継続して点灯表示がなされたり、所定時間だけ点灯表示されたりする。表示態様については、後述する「自動」設定時と同様(例えば図4のパターン1)にしてもよい。
【0030】
3Dイルミネーション表示機能が「オン」に設定されていれば(S10のOn)、状態表示設定部56は、視聴しているコンテンツ(チャンネル)の信号(原信号)が3D信号であるか否かを判断する(S16)。信号が3D信号である場合(S18のY)、状態表示設定部56は画面表示が3D表示であるか否かを判断する(S20)。画面表示が3D表示である場合(S20のY)、3D処理部52が原信号に対して3D処理を施し、液晶表示部62に3D表示する(S22)。このとき、3Dグラス制御部66は、ユーザの装着する3D用グラスとの同期処理を行う。さらに、状態表示設定部56は、原信号が3D信号であり表示状態が3D表示であることを示す色1で3D状態表示部70を表示させる(S24)。
【0031】
画面表示が3D表示でない場合(S20のN)、つまり、2D表示の場合、3D−2D変換部54は、3D信号を2D表示用の信号に変換し、液晶表示部62に強制的に2D画面表示させる(S26)。このとき、3Dグラス制御部66による同期処理はなされない。さらに、状態表示設定部56は3D信号を強制2D画面表示していることを示す「色1明滅」で3D状態表示部70を表示させる(S28)。
【0032】
S18の原信号の判断処理において3D信号でない場合(S18のN)、つまり、原信号が2D信号の場合、状態表示設定部56は、画面表示の設定が2D画面表示であるか否かを判断する(S30)。2D画面表示である場合(S30のY)、表示制御部50は、2D信号をそのまま液晶表示部62に2D画面表示する(S32)。さらに、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を色2で点灯表示させる(S34)。2D画面表示でない場合(S30のN)、つまり、疑似3D画面表示の場合、表示制御部50は、2D信号から3D信号を生成して、液晶表示部62に3D画面表示する(S36)。このとき、3Dグラス制御部66は、ユーザの装着する3D用グラスとの同期処理を行う。さらに、状態表示設定部56は、疑似3D画面表示である旨を示す色1明滅状態で3D状態表示部70を表示させる(S38)。
【0033】
なお、3D信号を2D映像表示する強制2D画面表示について、強制2D画面表示状態をユーザが任意に設定する場合、例えばBDやHDD等の記録/再生部24において、「表録画中」又は「表録画中及びホームネットワークコンテンツ録画中」又は「2番組同時録画中」に、別の3Dコンテンツを再生しようとしても、パフォーマンスの関係でユーザの意思とは関係なく強制2D画面表示化する場合がある。つまり、複数のコンテンツを同時録画する場合に、処理能力の関係から、3D処理を行わない場合がある。その場合、例えば、上記パターンの他に、「色4(黄色)で明滅」、「色4で点灯」、「色4で明滅→消灯」といった分類による表示がなされてもよい。
【0034】
以上、本実施形態によると、液晶表示部62の表示状態が3D映像であるか否かだけでの制御ではなく、表示状態と、入力されている信号の状態にて応じて、3D状態表示部70を、その状態を上記パターンで明確に区別した状態表示部制御を行うことができる。従って、例えば、強制2D画面表示の場合は、本来3D信号が入力されていること、擬似3D画面表示の場合は本来2D信号が入力されていることを、3D状態表示部70の制御によって明確化することができる。その結果、ユーザの利便性向上を実現することができる。
【0035】
つまり、3D信号を強制2D画面表示して視聴している状況であれば、信号としては本来3D信号を受信しているので、所定の操作で強制2D画面表示から3D画面表示への切換操作を行い、3D用グラスを用意すれば、3D視聴を楽しむことが可能な状態であることを、状態表示部の所定の表示制御によって、一目瞭然に報知できる。また、2D信号を擬似画面表示して視聴している状況であれば、原信号として2D信号を受信しているので、所定の操作で擬似3D画面表示から2D画面表示への切換操作を行えば、今使っている3D用グラスを外して視聴することが可能な状態であることを3D状態表示部70の所定の表示制御によって、一目瞭然に報知できる。
【0036】
なお、3D状態表示部70における表示は上記条件に限らず、例えば、別のチャンネルで、3Dコンテンツの番組が放送中である場合、その旨を所定の色や点滅状態等で示してもよい。
【0037】
<第2の実施形態>
本実施形態では、外部機器11から信号を液晶表示部62に表示させる場合の3D状態表示部70の表示処理について説明する。液晶テレビ10は、図1及び図2で示した構成と同様である。図5は、本実施形態に係る3D状態表示部70におけるイルミネーション表示処理に着目したフローチャートである。
【0038】
つぎに、液晶テレビ10では、電源がオンの時に、所定のタイミングで、状態表示設定部56が、3Dイルミネーション表示機能の設定状態を判断する(S110)。3Dイルミネーション表示機能が「オフ」に設定されていれば(S110のOff)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を常時消灯に制御する(S112)。
【0039】
3Dイルミネーション表示機能が「手動」に設定されていれば(S110の手動)、状態表示設定部56は、リモートコントローラ86による操作にのみ応答して3D状態表示部70を点灯表示させる(S114)。
【0040】
3Dイルミネーション表示機能が「オン」に設定されていれば(S110のOn)、液晶テレビ10は3Dイルミネーション表示機能がオンとしてスタンバイ状態に制御される(S118)。
【0041】
つづいて、スタンバイ状態で所定期間内又はリモコン操作により外部機器11からの入力信号が検出されると(S118)、状態表示設定部56は原信号(入力信号)が3D信号であるか否かを判断する(S120)。
【0042】
入力信号が3D信号である場合(S120のY)、3D処理部52は、液晶表示部62に外部機器11から入力した3D信号を3D画面表示する(S122)。さらに、状態表示設定部56では、その旨を示す色5が表示される(S124)。
【0043】
入力信号が3D信号でない場合(S120のY)、つまり2D信号の場合、表示制御部50は液晶表示部62に外部機器11から入力した2D信号を2D画面表示する(S126)。さらに、状態表示設定部56では、消灯表示となる(S128)。
【0044】
本実施形態によると、外部機器11を表示する際にも液晶テレビ10で原信号がどのような信号かを把握できる。特に、外部機器11のランプ等の表示部は、収納ラックに収納された場合、見ることができないことがある。また、そもそも3D信号か否かの表示がないケースもある。したがって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0045】
なお、外部機器11と液晶テレビ10がHDMIインタフェイスでリンク可能に接続されている場合、液晶テレビ10は、外部機器11のコンテンツの情報を把握することができる。したがって、状態表示設定部56は、外部機器11のコンテンツの情報を参照した結果、もとのコンテンツが3Dコンテンツであるのに、2D信号で送信されてきたといったことを判別することが可能である。つまり、状態表示設定部56は、外部機器11から取得した信号が、3D信号を2D信号に変換したものであるか否かを判断することができる。そして、3D信号を2D信号に変換したものである場合に、3D状態表示部70において、その旨を所定の色で表示してもよい。ユーザは、その表示を参考に、液晶テレビ10側で、擬似3D表示させるように、リモートコントローラ86を操作する。なお、自動的に擬似3D表示させてもよい。また、外部機器11の他の例として、携帯電話や通信機能を有するメディアプレーヤ等の携帯端末がある。それらの通信インタフェイスとして、赤外線通信(IrSS)やWiFi等によるIP無線通信を利用することができる。さらに、外部機器11として、USBメモリやDLNA経由で接続されるホームネットワークサーバがある。これらの外部機器11から取得した静止画や動画のコンテンツが3Dコンテンツの場合にも、3D状態表示部70において所定の色で表示してもよい。また、記録サイズが大きく受信に時間が一定時間かかるコンテンツについては、再生開始前であっても3Dコンテンツを受信中である旨を分かるように所定の表示態様で表示してもよい。また、静止画であるか動画であるかが認識可能に表示されてもよい。
【0046】
<第3の実施形態>
本実施形態では、液晶テレビ10で、デジタル受信部30で受信したコンテンツ又は記録/再生部24で再生中のコンテンツを液晶表示部62に表示しているときに、外部機器11からの信号を検知したときの処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。また、図7は、3D状態表示部70の表示パターンを示している。ここでは、パターン1aに従うものとする。
【0047】
なお、3D状態表示部70の表示態様について、デジタル受信部30又は記録/再生部24のコンテンツの再生時の処理(S10〜S38)は同じであるので、主に異なる点、つまり、外部機器11からの信号を検知した際の処理(S24a、S24b、S28a、S28b、S34a、S34b、S38a、S38b、)について説明する。
【0048】
液晶表示部62が3D信号を3D画面表示し(S22)、3D状態表示部70が色1で点灯表示されている場合に(S24)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S24a)。
【0049】
3D信号が入力されていない場合(S24aのN)、つまり2D信号の場合、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S24aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1と色5の交互点灯に変更する(S24b)。
【0050】
つぎに、液晶表示部62が3D信号を強制2D画面表示し(S26)、3D状態表示部70が色1で明滅表示されている場合に(S28)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S28a)。
【0051】
3D信号が入力されていない場合(S28aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S28aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1(明滅)と色5の交互点灯に変更する(S28b)。
【0052】
つづいて、液晶表示部62が2D信号を2D画面表示し(S32)、3D状態表示部70が色2で表示されている場合に(S34)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S34a)。
【0053】
3D信号が入力されていない場合(S34aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S34aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色2と色5の交互点灯に変更する(S34b)。
【0054】
また、液晶表示部62が2D信号を強制3D画面表示し(S36)、3D状態表示部70が色1で明滅表示されている場合に(S38)、状態表示設定部56は、3D信号外部機器11から3D信号が入力されているか否の検知処理を行う(S38a)。
【0055】
3D信号が入力されていない場合(S38aのN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を変更せずそのまま継続する。3D信号が入力されている場合(S38aのY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示状態を、色1(明滅)と色5の交互点灯に変更する(S38b)。
【0056】
本実施形態によると、外部入力経路(HDMI、WiFi等)を介する周辺機器(BDレコーダや衛星放送受信器、モバイル端末やメディアタブレット等)から3D信号を受信した状況で、その時点で外部機器11のコンテンツを視聴していない場合、3D状態表示部70の所定の表示制御によって、液晶テレビ10に外部機器11から3D信号が入力されていて、外部入力に切換えれば3D視聴を楽しめる状態であることを一目瞭然に報知できる。
【0057】
なお、スタンバイ時に、例えば、リモートコントローラ86等の操作があったときに、状態表示設定部56は、外部機器11からの外部入力経路において3D信号有無をスキャンするようにしてもよい。また、状態表示設定部56は、所定の周期にて、外部入力経路における3D信号有無をポーリングしスキャンするようにしてもよい。
【0058】
<第4の実施形態>
本実施形態では、視聴中のチャンネル以外で、3D放送が受信されているケースについて説明する。例えば、原信号に応じて図4に示したパターンによる3D状態表示部70の表示をしている場合に、状態表示設定部56が、EPGや取得したTSを参照して、別のチャンネルで3Dコンテンツの視聴が可能と判断すると、3D状態表示部70の表示態様を変更する。例えば、色6で表示する。このような処理をすることで、他のチャンネルが3D放送をしていること、そして選局操作したら場合に他チャンネルの3D放送を楽しめる状態であることを一目瞭然に報知できる。
【0059】
<第5の実施形態>
本実施形態では、所定時間後までの間に3D放送が受信可能な場合について説明する。図8は、本実施形態にかかる、二つの3D状態表示部70を有し予定されている3D放送を報知する場合の表示状態を示した図である。例えば、原信号に応じて図4に示したパターンによる3D状態表示部70の表示をしている場合に、状態表示設定部56が、EPGを参照して、所定時間以内に3D放送のプログラムが存在していると判断すると、その旨が分かるように3D状態表示部70の表示態様を変更する。3D状態表示部70が、図1に示したように、1セットの構成からなる場合には、表示色を変更したり、明滅させたりする。ここで、3D状態表示部70が2セット(70a、70b)から構成されるケースについて説明する。左側の3D状態表示部70aには、現時点の信号及び表示態様に応じた表示制御がなされる。
【0060】
そして、右側の3D状態表示部70bでは、例えば、2時間以内の予定されている番組について3D放送のプログラムがある場合に、所定の表示制御がなされる。ここでは、EPGを参照することで30分後に3D放送があると判断されると、図8(a)に示すように、比較的小さな表示がなされる。一方、直近(5分後)に3D放送が予定されている場合には、左側の3D状態表示部70aと同じ大きさで表示される。つまり、状態表示設定部56は、予定時間までの長さに応じて、3D状態表示部70bの表示の大きさを変更する。
【0061】
なお、3D放送が予定されているチャンネルが、現在のチャンネルと同じ場合は、同じ色で表示され、異なるチャンネルで予定されている場合は、異なる色で表示される。
【0062】
<第6の実施形態>
図9は、本実施形態に係る、EPGの選択状態と3D状態表示部の表示パターンの関係を示した図である。また、図10は、EPGの選択状態と3D状態表示部70との連動表示処理を示したフローチャートである。
【0063】
上記のようなEPGにてカーソルが選択している枠の番組が3D番組情報を含んでいるか否かに基づいて3D状態表示部70の表示が制御される。この処理を、図10のフローチャートを参照して説明する。まず、ユーザ操作により、EPG上でカーソルを移動しある番組が選択操作された場合、選択された枠の番組が3Dコンテンツであるか否かが判断される(S210)。判断時には、状態表示設定部56が、EPG/OSD処理部80から該当の番組が3Dコンテンツであるか2Dコンテンツであるか否かを取得して判断する。選択された枠の番組が3Dコンテンツである場合(S210のY)、3D状態表示部70は例えば色1(青色)で表示される(S212)。選択された枠の番組が2Dコンテンツである場合(S210のN)、3D状態表示部70は例えば色2(白色)で表示される(S212)。
【0064】
例えば、図9(a)では、カーソルが選択している番組は、放送局「XYZ1」、時刻19:00〜20:00で、番組「特集123」であり、2Dのコンテンツである。この場合、3D状態表示部70は色2(白)で点灯する。図9(b)では、カーソルが選択している番組は、放送局「XYZ1」、時刻20:00〜21:00で、番組「ドラマABC」であり、3Dのコンテンツである。この場合、3D状態表示部70は色1(青)で点灯する。さらに、図9(c)では、カーソルが選択している番組は、放送局「WXY1」、時が20:00〜21:00で、番組「株式ニュース」であり、2Dのコンテンツである。その場合、3D状態表示部70は色2(白)で点灯する。
【0065】
なお、上記表示態様に限らず、制御項目としては、点灯/別色点灯、点滅/別色点滅、明滅/別色明滅、消灯等が想定される。このような処理を行うことで、EPGを用いて視聴予約する場合等であっても、予約する番組が3Dコンテンツか否かを判断することができる。
【0066】
<第7の実施形態>
図11は、本実施形態に係る、3D視聴累計による警告処理に伴う3D状態表示部70の表示処理を示したフローチャートであり、3D又は擬似3Dコンテンツを視聴開始から所定時間継続視聴した際、状態表示設定部56は、3D状態表示部70の表示制御を3D視聴の超過として警告表示する。
【0067】
具体的には、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S310)、状態表示設定部56は、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴時間の累計処理を開始する(S312)。なお、例えば数分程度の中断は、継続視聴と判断して累計処理の初期化は行わない。つづいて、3D又は擬似3Dコンテンツの視聴に対応した3D状態表示部70の表示制御がなされる(S314)。そして、状態表示設定部56は、視聴累計時間が所定時間以内であるかチェックし(S316)、所定時間以内であれば(S316のY)、3D状態表示部70の表示制御を通常通り継続する(S314)。例えば、3D状態表示部70は、色1(青)の点灯状態に制御される。一方で、所定時間を超えていれば(S316のN)、状態表示設定部56は、警告状態で3D状態表示部70の表示制御を行う(S318)。例えば、3D状態表示部70は、色1(青)の点滅状態に制御される。
【0068】
このような処理を行うことで、画面表示自体に影響を与えず、3Dコンテンツの視聴時間が適正であるかいなかを判断することができる。なお、本処理を上述の第5の実施形態に適用し、EPGで視聴予約する際に、想定される3D視聴累計時間が所定時間を超える場合に、警告状態で3D状態表示部70を表示させるようにしてもよい。さらに、その場合、3D又は疑似3Dコンテンツ表示が出来ないように設定されるようにしてもよい。
【0069】
<第8の実施形態>
図12は、本実施形態に係る、3Dサラウンド設定情報を3D状態表示部70へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【0070】
3Dサラウンド設定として、メーカー推奨の汎用的な設定の「標準」、映画館の設定である「ムービーシアター」、コンサートホールの設定である「コンサートホール」、及び3Dサラウンドを行わない「切」、の4つの設定がある。この設定は、例えば、ユーザがホームメニューから、「設定」→「音声調整」→「3Dサラウンド」といった設定階層を所定の選択画面まで選択していくことでなされる。
【0071】
3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S410)、状態表示設定部56は、3Dサラウンド設定がなされているか、つまり「切(off)」設定がなされているか否かをチェックする(S412)。「切(off)」設定の場合(S412のY)、状態表示設定部56は3D状態表示部70を消灯制御する(S414)。なお、「3D」の2文字のうち、一方の文字のみ、例えば「3」の数字のみを3Dサラウンド設定に関する表示制御対象としてもよい。
【0072】
3Dサラウンド設定がなされている場合(S412のN)、状態表示設定部56は3Dサラウンド設定として「ムービーシアター」が選択されているか否かをチェックする(S416)。「ムービーシアター」が選択されている場合(S416のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「ムービーシアター」に対応する表示態様、例えば、色1(青)に制御する(S418)。
【0073】
「ムービーシアター」が選択されていない場合(S416のN)、状態表示設定部56は3Dサラウンド設定として「コンサートホール」が選択されているか否かをチェックする(S420)。「コンサートホール」が選択されている場合(S420のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「コンサートホール」に対応する表示態様、例えば、色2(白)に制御する(S422)。そして、「コンサートホール」が選択されていない場合(S420のN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「標準」に対応する表示態様、例えば、色3(赤)に制御する(S424)。
【0074】
このような処理を行うことで、音声設定が3Dサラウンドであるか否かを、画面上で確認することなく、言い換えると、コンテンツの表示をじゃますることなく把握することができる。
【0075】
<第9の実施形態>
図13は、本実施形態に係る、3D明るさ設定情報を3D状態表示部70へ反映させるときの処理を示したフローチャートである。
【0076】
3D明るさ設定として、メーカー推奨の汎用的な設定の「標準」、標準より明るさを強めた設定の「強」、及び標準より明るさを弱めた設定の「弱」の3つの設定がある。この設定は、例えば、ユーザがホームメニューから、「設定」→「映像調整」→「3D明るさアップ」といった設定階層を所定の選択画面まで選択していくことでなされる。なお、3D明るさ設定とは、3D又は疑似3Dコンテンツ表示時の画面の明るさ設定である。
【0077】
3D又は擬似3Dコンテンツの視聴が開始されると(S510)、状態表示設定部56は、3D明るさ設定が「弱」となっているか否かをチェックする(S512)。「弱」設定の場合(S512のY)、状態表示設定部56は3D明るさ設定の「弱」に対応する表示態様、例えば、色1(青)に制御する(S514)。
【0078】
「弱」設定でない場合(S512のN)、状態表示設定部56は3Dあかるさ設定として「強」が選択されているか否かをチェックする(S516)。「強」が選択されている場合(S516のY)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「強」に対応する表示態様、例えば、色2(白)に制御する(S518)。そして、「強」が選択されていない場合(S420のN)、状態表示設定部56は、3D状態表示部70を「標準」に対応する表示態様、例えば、色3(赤)に制御する(S520)。
【0079】
このような処理を行うことで、3D明るさ設定がどのように設定されているかを画面上で確認することなく、言い換えると、コンテンツの表示をじゃますることなく把握することができる。
【0080】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0081】
10 液晶テレビ
11 外部機器
20 ソース部
22 外部入力部
24 記録/再生部
30 デジタル受信部
32 デジタルチューナ部
34 デジタル復調部
36 分離部
42 デコード/キャプチャ部
44 ビデオセレクタ部
46 映像処理部
50 表示制御部
52 3D処理部
54 3D−2D変換部
56 状態表示設定部
62 液晶表示部
66 3Dグラス制御部
70、70a、70b 3D状態表示部
80 EPG/OSD処理部
84 リモコン受信部
86 リモートコントローラ
90 CPU
92 メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力すべき映像信号の原信号が3D表示用信号か2D表示用信号かを判断する信号判別部と、
前記信号判別部の判断結果に応じて、前記原信号と、2D表示出力状態か3D表示出力状態であるかの表示出力状態と、を関連づけて表示する状態表示部と
を備えることを特徴とする立体映像出力装置。
【請求項2】
前記信号判別部は、外部入力機器の信号を取得してその信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、
前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて前記外部入力機器の信号の種別と前記表示出力状態とを関連づけて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の立体映像出力装置。
【請求項3】
前記信号判別部は、チューナーが受信した信号及び外部入力機器から入力された信号を前記原信号として取得し、前記原信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、
前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記チューナーが受信した信号の種別と、前記外部入力機器の信号の種別と、前記表示出力状態とを関連づけて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の立体映像出力装置。
【請求項4】
前記状態表示部は、前記外部入力機器の信号が2D表示用信号である場合に、前記外部入力機器の信号が3D表示用信号を2D表示用信号に変換したものであるか否かを判別可能に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の立体映像出力装置。
【請求項5】
前記信号判別部は、現在視聴中のプログラムとは別のプログラムに3Dコンテンツが存在するか否かを判別し、判別結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【請求項6】
前記信号判別部は、3Dコンテンツのプログラムの予定があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【請求項7】
映像を表示する表示パネルを備え、
前記状態表示部は、前記表示パネルの周囲枠に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【請求項1】
出力すべき映像信号の原信号が3D表示用信号か2D表示用信号かを判断する信号判別部と、
前記信号判別部の判断結果に応じて、前記原信号と、2D表示出力状態か3D表示出力状態であるかの表示出力状態と、を関連づけて表示する状態表示部と
を備えることを特徴とする立体映像出力装置。
【請求項2】
前記信号判別部は、外部入力機器の信号を取得してその信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、
前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて前記外部入力機器の信号の種別と前記表示出力状態とを関連づけて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の立体映像出力装置。
【請求項3】
前記信号判別部は、チューナーが受信した信号及び外部入力機器から入力された信号を前記原信号として取得し、前記原信号が3D表示用信号であるか2D表示用信号であるかの信号の種別を判断し、
前記状態表示部は、前記信号判別部の判断結果に応じて、前記チューナーが受信した信号の種別と、前記外部入力機器の信号の種別と、前記表示出力状態とを関連づけて表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の立体映像出力装置。
【請求項4】
前記状態表示部は、前記外部入力機器の信号が2D表示用信号である場合に、前記外部入力機器の信号が3D表示用信号を2D表示用信号に変換したものであるか否かを判別可能に表示することを特徴とする請求項2または3に記載の立体映像出力装置。
【請求項5】
前記信号判別部は、現在視聴中のプログラムとは別のプログラムに3Dコンテンツが存在するか否かを判別し、判別結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【請求項6】
前記信号判別部は、3Dコンテンツのプログラムの予定があるか否かを判断し、判断結果に応じて前記状態表示部の表示態様を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【請求項7】
映像を表示する表示パネルを備え、
前記状態表示部は、前記表示パネルの周囲枠に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の立体映像出力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−31147(P2013−31147A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−14019(P2012−14019)
【出願日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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