説明

立体画像印刷用印画紙、立体画像印刷物、立体画像印刷物の製造方法、及び立体画像の提供方法

【課題】クロストーク及びゴースト像が軽減された立体画像の提供。
【解決手段】光透過性画像受像層(12)、直線偏光層(14)、及び位相差層(16)をこの順で有し、前記位相差層が、屈折率異方性を有する化合物を含む組成物を、配向状態に固定して形成された層であり、且つ面内遅相軸が互いに異なる方向にある、又は面内レターデーションが互いに異なる第1及び第2のドメインにパターニングされていることを特徴とする立体画像印刷用印画紙である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性画像受像層、直線偏光層、及び位相差層をこの順で有し、前記位相差層が、屈折率異方性を有する化合物を含む組成物を、配向状態に固定して形成された層であり、且つ面内遅相軸が互いに異なる方向にある、又は面内レターデーションが互いに異なる第1及び第2のドメインにパターニングされていることを特徴とする立体画像印刷用印画紙。
【請求項2】
前記位相差層が、前記組成物を、塗布手段、吹き付け手段及び滴下手段のいずれかの手段により、適用してなることを特徴とする請求項1に記載の印画紙。
【請求項3】
前記光透過性画像受像層が、塗布手段、吹き付け手段及び滴下手段のいずれかの手段により形成された層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印画紙。
【請求項4】
前記光透過性画像受像層が、銀塩写真法、感熱転写法、又はインクジェット法により画像受像可能な画像受像層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項5】
前記位相差層が、1/4波長層であって、第1及び第2のドメインの面内遅相軸が互いに90°をなし、第1のドメインの面内遅相軸及び第2のドメインの面内遅相軸のそれぞれが、前記直線偏光層の偏光軸と±45°の角度をなしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項6】
前記位相差層の第1のドメインの面内レターデーションが0であり、第2のドメインの面内レターデーションが1/2波長であり、前記直線偏光層の偏光軸と第2のドメインの面内遅相軸とが45°の角度をなしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項7】
前記直線偏光層が、二色性色素を含む液晶性組成物を塗布することにより形成された塗布型の直線偏光層であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項8】
前記位相差層が、硬化性液晶性組成物を硬化してなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項9】
前記位相差層が、パターン露光された光配向膜によって配向制御された硬化性液晶性組成物を硬化してなることを特徴とする請求項8に記載の印画紙。
【請求項10】
前記直線偏光層と前記位相差層との間に、波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)が、0〜10nmである、前記直線偏光層の保護層をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項11】
前記保護層及び前記位相差層の、波長550nmにおける厚み方向レターデーションRth(550)の合計の絶対値が、20nm以下であることを特徴とする請求項10に記載の印画紙。
【請求項12】
前記光透過性画像受像層が、銀塩写真法により画像受像可能な画像受像層であり、青感光性乳剤層、緑感光性乳剤層、及び赤感光性乳剤層を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項13】
前記光透過性画像受像層が、感熱転写法により画像受像可能な画像受像層であり、染色性受容ポリマーの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項14】
前記画像受像層が、インクジェット法により画像受像可能な画像受像層であり、水溶性高分子及び無機微粒子を少なくとも含む組成物からなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項15】
前記直線偏光層が、下記一般式(I)、下記一般式(II)、下記一般式(III)、下記一般式(IV)、又は下記一般式(VI)で表わされる二色性色素の少なくとも一種を含有する液晶性組成物からなることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の印画紙。
【化1】

(式中、R11〜R14はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し;R15及びR16はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し;L11は、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、又は−CH=CH−を表し;A11は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し;B11は、置換基を有していてもよい、2価の芳香族炭化水素基又は2価の芳香族複素環基を表し;nは1〜5の整数を表し、nが2以上のとき複数のB11は互いに同一でも異なっていてもよい。)
【化2】

(式中、R21及びR22はそれぞれ、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、又は−L22−Yで表される置換基を表すが、但し、少なくとも一方は、水素原子以外の基を表し;L22は、アルキレン基を表すが、アルキレン基中に存在する1個のCH2基又は隣接していない2個以上のCH2基はそれぞれ−O−、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−NRCOO−、−OCONR−、−CO−、−S−、−SO2−、−NR−、−NRSO2−、又は−SO2NR−(Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す)に置換されていてもよく;Yは、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、又は重合性基を表し;L21はそれぞれ、アゾ基(−N=N−)、カルボニルオキシ基(−C(=O)O−)、オキシカルボニル基(−O−C(=O)−)、イミノ基(−N=CH−)、及びビニレン基(−C=C−)からなる群から選ばれる連結基を表し;Dyeはそれぞれ、下記一般式(IIa)で表されるアゾ色素残基を表し;
【化3】

式(IIa)中、*はL21との結合部を表し;X21は、ヒドロキシ基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、無置換アミノ基、又はモノもしくはジアルキルアミノ基を表し;Ar21は、それぞれ置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は芳香族複素環基を表し;nは1〜3の整数を表し、nが2以上の時、2つのAr21は互いに同一でも異なっていてもよい。)
【化4】

(式中、R31〜R35はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し;R36及びR37はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を有していてもよいアルキル基を表し;Q31は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、芳香族複素環基又はシクロヘキサン環基を表し;L31は2価の連結基を表し;A31は酸素原子又は硫黄原子を表す)
【化5】

(式中、R41及びR42はそれぞれ、水素原子又は置換基を表し、互いに結合して環を形成していてもよく;Ar4は、置換されていてもよい2価の芳香族炭化水素基又は芳香族複素環基を表し;R43及びR44はそれぞれ、水素原子、又は置換されていてもよいアルキル基を表し、互いに結合して複素環を形成していてもよい。)
【化6】

(式中、A1及びA2はそれぞれ独立に、置換もしくは無置換の、炭化水素環基又は複素環基を表わす。)
【請求項16】
前記位相差層と前記画像受像層との間の距離dが、500μm以下である請求項1〜15のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項17】
前記位相差層と前記画像受像層との間の距離dと、前記第1及び第2のドメインのパターン境界線の間隔pとの比(d/p)が、3以下である請求項1〜16のいずれか1項に記載の印画紙。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の印画紙と、該印画紙の光透過性画像受像層に形成された視差のある左眼用画像及び右眼用画像とを有する立体画像印刷物であって、該左眼用画像及び右眼用画像のそれぞれを構成する画素が、前記印画紙の位相差層の第1のドメイン及び第2のドメインに対応する位置に形成されていることを特徴とする立体画像印刷物。
【請求項19】
観察者の視認側と反対の面に、非偏光解消性の反射層をさらに有することを特徴とする請求項18に記載の立体画像印刷物。
【請求項20】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の印画紙の光透過性画像受像層に、ライトジェット法により視差のある左眼用画像及び右眼用画像を、前記印画紙の位相差層の第1のドメイン及び第2のドメインに対応する位置にそれぞれ形成することを含む立体画像印刷物の製造方法。
【請求項21】
請求項1〜12及び14のいずれか1項に記載の印画紙の光透過性画像受像層に、色素を含有する感熱転写シートを重ね合わせること、
電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによって該感熱転写シートを加熱して、視差のある左眼用画像及び右眼用画像を、前記印画紙の位相差層の第1のドメイン及び第2のドメインに対応する位置にそれぞれ、色素を転写することで形成すること;
を含む立体画像印刷物の製造方法。
【請求項22】
請求項1〜12及び15のいずれか1項に記載の印画紙の光透過性画像受像層に、インクジェット法により、視差のある左眼用画像及び右眼用画像を、前記印画紙の位相差層の第1のドメイン及び第2のドメインに対応する位置にそれぞれ形成することを含む立体画像印刷物の製造方法。
【請求項23】
請求項18又は19に記載の立体画像印刷物を準備すること、
該立体画像印刷物を、左眼用及び右眼用のレンズが、互いに逆向きの円偏光レンズ、又は偏光軸が互いに直交した直線偏光レンズである、偏光メガネを着用した観察者に対して表示すること、
を含む立体画像の提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−108465(P2012−108465A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−115600(P2011−115600)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】