説明

端子台の製造装置

【課題】接点板の分断部の分断、及び当該接点板のインサート成形を順次良好に行うことができ、端子台製造時の作業性向上を図ることができる端子台の製造装置を提供する。
【解決手段】接点板をインサート成形して成る端子台の製造装置において、加工テーブル1と、接点板を位置決め可能な位置決め工程部位2と、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板の分断部を分断するための分断手段6が配設された分断工程部位3と、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板をインサート成形して端子台を成形するための成形手段7が配設された成形工程部位4と、加工テーブル1を回転させ、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板を、分断工程部位3及び成形工程部位4に順次搬送するモータMとを具備したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成された接点板をインサート成形して成る端子台の製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車における自動変速機には、セレクトレバーの変速位置を検出すべく、通常、そのミッションケース内にインヒビタスイッチが配設されている。かかるインヒビタスイッチは、自動変速機のミッションケース内に固定される端子台と、該端子台に形成された接点板と、車両のセレクトレバーと連動して接点板に沿って動作する操作部と、該操作部に形成され、接点板上を摺動してその接触位置に応じた所定の電気的回路を形成し得る可動接点とを具備していた。
【0003】
しかして、インヒビタスイッチはミッションケース内に満たされたオイル中で動作することとなり、その可動接点の接点板との接触位置に応じて形成される電気的回路から、セレクトレバーの変速位置を検知することができ、当該検知に基づき自動変速機の動力伝達経路をセレクトレバーの変速位置に対応させて制御することができるよう構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
このようなインヒビタスイッチにおいては、並行して延設された複数列の接点板が端子台に形成されるのであるが、従来より、製造過程においてそれら複数列の接点板がばらばらに分離しないよう、隣り合う列同士を連結する分断部が形成されている。そして、分断部により一体とされた接点板における当該分断部をパンチなどにより分断して電気的導通を遮断するとともに、その端子板を所定樹脂でインサート成形すれば、製造過程において接点板が列毎に分離してしまうのを回避するとともに、分断後は列毎の所望の電気的導通を図ることができるのである。
【特許文献1】特開2002−175743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の端子台の製造工程においては、接点板の分断部を分断する分断手段、及び当該接点板をインサート成形する成形手段とが別個のものとされていたため、分断手段で分断部が分断された接点板を作業者が手で持って成形手段に搬送する必要があり、端子台の製造に手間がかかってしまうとともに、分断手段及び成形手段のそれぞれで接点板を位置決めする必要があり、作業性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、接点板の分断部の分断、及び当該接点板のインサート成形を順次良好に行うことができ、端子台製造時の作業性向上を図ることができる端子台の製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成された接点板をインサート成形して成る端子台の製造装置において、所定方向に回転自在とされた円板状の加工テーブルと、該加工テーブル上に設定され、前記接点板を位置決め可能な位置決め工程部位と、前記加工テーブル上の所定位置に形成され、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板の分断部を分断するための分断手段が配設された分断工程部位と、前記加工テーブル上の前記位置決め工程部位及び分断工程部位とは異なる所定位置に形成され、当該位置決め工程部位で位置決めされた接点板をインサート成形して端子台を成形するための成形手段が配設された成形工程部位と、前記加工テーブルを回転させ、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板を、分断工程部位及び成形工程部位に順次搬送する駆動手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の端子台の製造装置において、前記位置決め工程部位、分断工程部位及び成形工程部位が前記加工テーブルに対して90度毎に設定及び配設されるとともに、前記駆動手段が90度のピッチで当該加工テーブルを断続的に回転させ、前記成形工程部位と位置決め工程部位との間に当該成形工程部位で成形された端子台を冷却固化させるための冷却工程部位が設定されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の端子台の製造装置において、前記加工テーブル上に載置され、接点板を所定位置に位置決めしつつ保持可能な保持手段を具備するとともに、当該保持手段が前記分断工程部位における分断手段の下型、及び前記成形工程部位における成形手段の下型を兼ねることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の端子台の製造装置において、前記接点板は、前記保持手段に対して上下複数段で位置決めされつつ保持され、前記成形工程部位において複数段でインサート成形されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、加工テーブルを回転させ、位置決め工程部位で位置決めされた接点板を、分断工程部位及び成形工程部位に順次搬送するので、接点板の分断部の分断、及び当該接点板のインサート成形を順次良好に行うことができ、端子台製造時の作業性向上を図ることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、駆動手段が90度のピッチで加工テーブルを断続的に回転させ、成形工程部位と位置決め工程部位との間に当該成形工程部位で成形された端子台を冷却固化させるための冷却工程部位が設定されるので、接点板の分断部の分断、接点板のインサート成形、及び端子台の冷却固化を順次良好に行うことができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、保持手段が分断工程部位における分断手段の下型、及び成形工程部位における成形手段の下型を兼ねるので、位置決め工程部位で保持手段に対し端子板を位置決めすれば、その後の位置決めを不要とすることができ、更なる端子台製造時の作業性向上を図ることができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、接点板は、保持手段に対して上下複数段で位置決めされつつ保持され、成形工程部位において複数段でインサート成形されるので、分断手段において、上下複数段の接点板におけるそれぞれの分断部の分断を一括して行わせるのが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る端子台の製造装置は、分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成された接点板をインサート成形して成る端子台を製造するためのもので、図1に示すように、加工テーブル1と、分断手段6と、成形手段7と、駆動手段としてのモータMと、保持手段Hとから主に構成されている。
【0016】
保持手段Hは、加工テーブル1上に載置され、図2で示す如き金属製の接点板8、9を所定位置に位置決めしつつ保持可能なものであり、図4で示すように、これら接点板8、9を上下2段で位置決め可能とされている。これら接点板8、9は、それぞれ例えば導電性の金属板をプレス等で抜き及び折り曲げ加工して所定形状とされたものから成り、保持手段Hで所定位置に保持された後、分断されて導通の遮断が図られる分断部8a、9aが形成されている。
【0017】
かかる分断部8a、9aは、専ら製造過程において複数列又は複数部位から成る接点板8又は9がばらばらに分離しないよう、隣り合う列又は部位同士を連結するためのもので、保持手段Hで位置決めされた状態で保持されつつ導通を遮断すべく切除される部位である。
【0018】
加工テーブル1は、回転軸Lを中心として所定方向(本実施形態においては図1中時計回り)に回転自在とされた円板状の部材から成るものであり、モータMの駆動により90度のピッチで断続的に回転可能とされている。この加工テーブル1には、90度毎に位置決め工程部位2、分断工程部位3、成形工程部位4、及び冷却工程部位5がこの順で設定されており、当該加工テーブル1が90度のピッチで断続的に回転することにより、保持手段Hで保持された接点板8、9が当該位置決め工程部位2、分断工程部位3、成形工程部位4、冷却工程部位5を経た後、位置決め工程部位2に戻るようになっている。
【0019】
位置決め工程部位2は、保持手段H上に接点板8、9を位置決め可能とすべく設定された部位であり、作業者はこの位置決め工程部位2の前に立って接点板8、9の位置決め作業及び製造後の端子台Tの取り出し作業を行うこととなる。尚、保持手段Hに接点板8、9を保持させると、図3、4に示すように、上下2段で位置決めされるよう構成されている。
【0020】
分断工程部位3は、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板8、9の分断部8a、9aを分断するための分断手段6が配設された部位である。かかる分断手段6は、図5で示すように、保持手段Hの上方に位置する分断手段本体10と、該分断手段本体10に配設されて上下に移動可能とされたパンチ11及びストリッパ12とを有して構成されている。パンチ11及びストリッパ12は、接点板8、9の分断部8a、9aに対応した位置に形成されている。
【0021】
そして、接点板8、9を保持した保持手段Hが分断工程部位3に至ると、図6に示すように、ストリッパ12が下降して、その突端で接点板8の分断部8a周囲を押圧した後、図7に示すように、パンチ11が更に下降して当該分断部8a(分断部9aも同様、以下同じ)を切除して分断し得るようになっている。分断部8aの分断後は、パンチ11が上昇した後、ストリッパ12が上昇して、図8に示すように、両者が初期位置に戻り、次の分断加工が可能とされる。ここで、保持手段Hは、分断手段6の下型として機能することとなる。
【0022】
成形工程部位4は、位置決め工程部位2で位置決めされ、分断工程部位3の分断手段6で分断部8a、9aが分断された接点板8、9をインサート成形して端子台を成形するための成形手段7が配設された部位である。かかる成形手段7は、図9で示すように、保持手段Hの上方に位置する上型13と、該上型13に配設されて上下に移動可能とされた押さえピン14とを有して構成されている。
【0023】
そして、分断部8a、9aが分断された状態の接点板8、9を保持した保持手段Hが分断工程部位3に至ると、図10に示すように、上型13が下降して保持手段Hとの間で閉空間(キャビティC)を形成し得るようになっている。即ち、保持手段H、及び上型13の対向する面は、製造すべき端子台Tに倣った形状とされ、キャビティC内に所定の溶融樹脂Jを流し込むと、当該保持手段H及び上型13の形状が転写されるようになっているのである。このとき、押さえピン14は、上型13の下降に伴ってその突端が接点板8、9の所定位置を押圧している。
【0024】
しかして、図11で示すように、キャビティC内に所定の溶融樹脂Jを流し込むことにより、接点板8、9をインサート成形しつつ端子台Tを成形した後、図12で示すように、押さえピン14及び上型13を初期位置まで上昇させる。これにより、図13で示すような端子板8、9をインサート成形させた端子台Tを保持手段H上に保持させた状態とすることができる。ここで、保持手段Hは、成形手段7の下型として機能することとなる。
【0025】
冷却工程部位5は、成形工程部位4の成形手段7で成形された端子台Tを冷却固化させるための部位である。この冷却工程部位5には、位置決め工程部位2と同様、分断手段6や成形手段7の如き何らの手段も配設されておらず、専ら保持手段Hで保持された端子台Tにおける成形後の樹脂を自然に冷却固化させるための部位である。尚、成形後の冷却固化の時間をあまり必要としないものにおいては、当該冷却工程部位5による冷却固化に代えて、端子台Tを保持手段Hから取り出す工程の部位としてもよい。
【0026】
駆動手段としてのモータMは、既述の如く加工テーブル1を90度ピッチで断続的に回転させ、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板8、9を、分断工程部位3、成形工程部位4及び冷却工程部位5に順次搬送するためのものである。これにより、位置決め工程部位2にて保持手段Hに保持された接点板8、9に対し、分断部8a、9aの分断、インサート成形、冷却固化といった一連の加工が連続して行われるよう構成されている。
【0027】
次に、上記端子台の製造装置における作用について説明する。
まず、位置決め工程部位2にある保持手段H上に、作業者が接点板8、9(分断部8a、9aが形成された状態)を上下2段で位置決めしつつ保持させる。そして、モータMの駆動により加工テーブル1が90度回転すると、接点板8、9を保持した保持手段Hが分断工程部位3に至り、分断手段6による分断部8a、9aの分断が行われる。このとき、保持手段Hは、既述の如く分断手段6の下型として機能する。
【0028】
当該分断後、モータMの駆動により加工テーブル1が更に90度回転すると、接点板8、9を保持した保持手段Hが成形工程部位4に至り、成形手段7によるインサート成形が行われる。このとき、保持手段Hは、既述の如く成形手段7の下型として機能する。当該成形後、モータMの駆動により加工テーブル1が更に90度回転すると、成形後の端子台Tを保持した保持手段Hが冷却工程部位5に至り、当該端子台Tにおける成形樹脂の冷却固化がなされる。
【0029】
更に、モータMの駆動により加工テーブル1が90度回転すると、冷却固化された端子台Tを保持した保持手段Hが位置決め工程部位2に戻ることとなり、作業者が保持手段Hから端子台Tを取り出して一連の加工が終了することとなる。その後、再び位置決め工程部位2にある保持手段H上に、作業者が接点板8、9(分断部8a、9aが形成された状態)を上下2段で位置決めしつつ保持させ、一連の加工を施すようになっている。
【0030】
得られた端子台Tは、上述の如く上下2段の接点板3、4がインサート成形にて取り付けられ、図14に示すように、その上段側の接点板8の一部表面が端子台Tの溝部Ta内で外部に臨むよう構成されている。この端子台Tに対し、図15に示すように、可動接点が形成された操作部15及びケース16を組み付ければ、自動車の自動変速機のミッションケース内に配設され、セレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチを得ることができる。
【0031】
上記実施形態によれば、加工テーブル1を回転させ、位置決め工程部位2で位置決めされた接点板8、9を、分断工程部位3、成形工程部位4及び冷却工程部位5に順次搬送するので、接点板8、9の分断部8a、9aの分断、当該接点板8、9のインサート成形、得られた端子台Tの冷却固化を順次良好に行うことができ、端子台T製造時の作業性向上を図ることができる。
【0032】
また、加工テーブル1が90度ピッチで断続的に回転することにより、接点板8、9の分断部8a、9aの分断、接点板8、9のインサート成形、及び端子台Tの冷却固化の4工程を順次良好に行うことができる。即ち、駆動手段としてのモータMは、等ピッチで加工テーブル1を断続的に回転させればよく、特段の制御が必要とされないので、汎用のものを使用することができ、装置の製造コストを抑制することができる。
【0033】
更に、保持手段Hは、接点板8、9の位置決め保持機能に加え、分断工程部位3における分断手段6の下型、及び成形工程部位4における成形手段7の下型を兼ねるので、位置決め工程部位2で保持手段Hに対し端子板8、9を位置決めすれば、その後の位置決めを不要とすることができ、更なる端子台T製造時の作業性向上を図ることができる。
【0034】
また更に、接点板8、9は、保持手段Hに対して上下複数段(2段)で位置決めされつつ保持され、成形工程部位4において複数段でインサート成形されるので、分断手段6において、上下複数段の接点板8、9におけるそれぞれの分断部8a、9aの分断を一括して行わせるのが容易となる。尚、接点板を1枚インサート成形させるもの、或いは3枚以上の複数段としてインサート成形させるものとしてもよい。
【0035】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷却工程部位5を有さず、成形工程部位4における成形手段7による端子台Tの成形後、位置決め工程部位2まで戻る構成としてもよい。また、本実施形態においては、位置決め工程部位2、分断工程部位3及び成形工程部位4が90度毎に設定されているが、加工テーブル1の回転により分断部の分断及び接点板のインサート成形が連続してなされるものであれば、他の配置構成としてもよい。
【0036】
尚、本実施形態においては、自動車の自動変速機のミッションケース内に配設されてセレクトレバーの変速位置を検知するためのインヒビタスイッチの端子台Tを製造するための製造装置であるが、分断部の分断及び接点板のインサート成形がなされる他の形態の端子台の製造装置に適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
所定方向に回転自在とされた円板状の加工テーブルと、該加工テーブル上に設定され、前記接点板を位置決め可能な位置決め工程部位と、前記加工テーブル上の所定位置に形成され、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板の分断部を分断するための分断手段が配設された分断工程部位と、前記加工テーブル上の前記位置決め工程部位及び分断工程部位とは異なる所定位置に形成され、当該位置決め工程部位で位置決めされた接点板をインサート成形して端子台を成形するための成形手段が配設された成形工程部位と、前記加工テーブルを回転させ、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板を、分断工程部位及び成形工程部位に順次搬送する駆動手段とを具備した端子台の製造装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の端子台の製造装置を示す模式図
【図2】同端子台の製造装置で製造される端子台でインサート成形される接点板を示す斜視図
【図3】同接点板を保持手段に対して上下2段で位置決め保持させた状態を示す平面図
【図4】同接点板を保持手段に対して上下2段で位置決め保持させた状態を示す一部断面図
【図5】同端子台の製造装置における分断手段(分断部の分断前)を示す断面模式図
【図6】同端子台の製造装置における分断手段(分断部の分断直前)を示す断面模式図
【図7】同端子台の製造装置における分断手段(分断部の分断中)を示す断面模式図
【図8】同端子台の製造装置における分断手段(分断部の分断後)を示す断面模式図
【図9】同端子台の製造装置における成形手段(インサート成形前)を示す断面模式図
【図10】同端子台の製造装置における成形手段(インサート成形直前)を示す断面模式図
【図11】同端子台の製造装置における成形手段(インサート成形中)を示す断面模式図
【図12】同端子台の製造装置における成形手段(インサート成形後)を示す断面模式図
【図13】同端子台の製造装置における成形手段の成形により得られる端子台を示す断面模式図
【図14】同端子台の製造装置における成形手段の成形により得られる端子台を示す平面図
【図15】同端子台の製造装置により製造された端子台がインヒビタスイッチに適用された状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0039】
1 加工テーブル
2 位置決め工程部位
3 分断工程部位
4 成形工程部位
5 冷却工程部位
6 分断手段
7 成形手段
8 接点板(上段)
9 接点板(下段)
8a、8b 分断部
10 分断手段本体
11 パンチ
12 ストリッパ
13 上型
14 押さえピン
15 操作部
16 ケース
H 保持手段
T 端子台
M モータ(駆動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分断されて導通の遮断が図られる分断部が形成された接点板をインサート成形して成る端子台の製造装置において、
所定方向に回転自在とされた円板状の加工テーブルと、
該加工テーブル上に設定され、前記接点板を位置決め可能な位置決め工程部位と、
前記加工テーブル上の所定位置に形成され、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板の分断部を分断するための分断手段が配設された分断工程部位と、
前記加工テーブル上の前記位置決め工程部位及び分断工程部位とは異なる所定位置に形成され、当該位置決め工程部位で位置決めされた接点板をインサート成形して端子台を成形するための成形手段が配設された成形工程部位と、
前記加工テーブルを回転させ、前記位置決め工程部位で位置決めされた接点板を、分断工程部位及び成形工程部位に順次搬送する駆動手段と、
を具備したことを特徴とする端子台の製造装置。
【請求項2】
前記位置決め工程部位、分断工程部位及び成形工程部位が前記加工テーブルに対して90度毎に設定及び配設されるとともに、前記駆動手段が90度のピッチで当該加工テーブルを断続的に回転させ、前記成形工程部位と位置決め工程部位との間に当該成形工程部位で成形された端子台を冷却固化させるための冷却工程部位が設定されたことを特徴とする請求項1記載の端子台の製造装置。
【請求項3】
前記加工テーブル上に載置され、接点板を所定位置に位置決めしつつ保持可能な保持手段を具備するとともに、当該保持手段が前記分断工程部位における分断手段の下型、及び前記成形工程部位における成形手段の下型を兼ねることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子台の製造装置。
【請求項4】
前記接点板は、前記保持手段に対して上下複数段で位置決めされつつ保持され、前記成形工程部位において複数段でインサート成形されることを特徴とする請求項3記載の端子台の製造装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2009−93979(P2009−93979A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−265249(P2007−265249)
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(000213954)朝日電装株式会社 (184)
【Fターム(参考)】