説明

端子圧着装置

【課題】端子圧着機の側方に必要なスペースを最小限に抑えることができるばかりでなく、アプリケータユニットや端子リールの段取り替えを迅速に行うことができ、さらには待機させているアプリケータユニット等の交換作業やメンテナンス作業を、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に実行できる端子圧着装置を提供する。
【解決手段】第1のアプリケータユニット4Aを第1の収容部3aに収容した後、ターンテーブル3を回動させて、第2の収容部3bから第2のアプリケータユニット4Bを供給する状態にすると、第1のアプリケータユニット4Aは端子圧着機1の背面側に位置する。これにより、作業者は、第1のアプリケータユニット4Aやそれに付随する端子リール7A等の交換作業やメンテナンス作業を、端子圧着機の背面側で、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電線の末端に端子を圧着する端子圧着装置に関し、より詳しくは、アプリケータユニットや端子リールの段取り替えを迅速に行うことができるとともに、待機させているアプリケータユニット等のメンテナンス作業を端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に実行できるように改良する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電線の末端に端子を圧着するために端子圧着装置が用いられているが、電線のサイズや端子の種類および形状を変更する際には、アンビルおよびクリンパを含むアプリケータユニットと、このアプリケータユニットに連鎖状端子を供給する端子リールとを一体に交換する必要がある。
このとき、アプリケータユニットや端子リールを交換する作業を効率よく行うことができるように、様々な交換手段が提案されている(例えば下記特許文献1,2を参照)。
【0003】
下記特許文献1に記載されている「端子段取替装置」においては、端子圧着機に並設されたターンテーブル上に複数のアプリケータおよび端子リールの組み合わせが設置されており、所望のアプリケータが端子圧着機に対向するようにターンテーブルを回動させた後、このアプリケータをスライドさせて端子圧着機に装着するようになっている。
【0004】
また、下記特許文献2に記載されている「端子圧着用アプリケータ自動交換装置」においては、複数のアプリケータユニットを並置したアプリケータ自動交換装置が端子圧着機の側方に配置されており、所望のアプリケータユニットが端子圧着機に対向するようにこれらのアプリケータユニットを側方に移動させた後、移載シリンダを用いて所望のアプリケータユニットをスライドさせて端子圧着機に装着するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−267034号公報
【特許文献2】特開2000−140960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来のアプリケータ交換手段は、いずれも多数のアプリケータユニットを端子圧着機の側方に待機させておく構造であるため、端子圧着機の側方に大きなスペースを必要とする。
また、多数のアプリケータを互いに接近させた状態で並置する構造であるため、各アプリケータユニットや端子リールのメンテナンスを容易に行うことができない。
さらに、各端子リール毎にそれぞれ端子リール支持手段および端子ガイドを設ける構造であるため、製造コストが嵩むことになる。
【0007】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、端子圧着機の側方に必要なスペースを最小限に抑えることができるばかりでなく、アプリケータユニットや端子リールの段取り替えを迅速に行うことができ、さらには待機させているアプリケータユニット等の交換作業やメンテナンス作業を、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に実行できる端子圧着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本願の請求項1に記載した手段は、
電線の末端に端子を圧着する端子圧着機と、
前記端子圧着機に装着するアプリケータユニットを交換するための交換手段と、
前記アプリケータユニットへと上下方向に延びる連鎖状端子を案内するために前記端子圧着機に取り付けられた端子ガイドと、を備え、
前記交換手段は、前記端子圧着機の基台に支持されて上下方向に延びる回動軸の回りに回動自在なターンテーブルを有し、
前記ターンテーブルは、前記端子圧着機に取り付けられている第1のアプリケータユニットを受け入れる第1の収容部と、前記端子圧着機に新たに取り付ける第2のアプリケータユニットを収容する第2の収容部とを具備し、前記第1の収容部が前記端子圧着機に対向する第1の回動位置と前記第2の収容部が前記端子圧着機に対向する第2の回動位置との間で回動可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
すなわち、請求項1に記載した端子圧着装置は、端子圧着機の基台に支持されたターンテーブルの第2の収容部に、次に使用する第2のアプリケータユニットだけを収容して待機させておく構造であるから、端子圧着機の側方に必要なスペースを必要最小限に抑えることができるばかりでなく、頻繁に使用する第1および第2のアプリケータユニットの段取り替え作業を迅速に行うことができる。
【0010】
さらに、電線の生産に使用していた第1のアプリケータユニットを第1の収容部に収容した後、ターンテーブルを回動させて、第2の収容部から第2のアプリケータユニットを供給する状態にすると、第1のアプリケータユニットは端子圧着機の背面側に位置して待機する状態となる。
これにより、第1のアプリケータユニットやそれに付随する端子リール等を別のアプリケータユニットに交換する作業やメンテナンスする作業を、端子圧着機の背面側において、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に行うことができる。
【0011】
加えて、第1および第2のアプリケータユニットにそれぞれ供給する連鎖状端子を案内する端子ガイドは、端子圧着機の側に一つだけ設けられるので、第1および第2のアプリケータユニットあるいはそれらに付随する端子リールの製造コストを低減することができる。
【0012】
また、本願の請求項2に記載した手段は、請求項1に記載した端子圧着装置において、前記端子ガイドは、上下方向に延びる前記連鎖状端子を前後左右に囲んで案内する閉鎖状態と、前記連鎖状端子を前後方向に挿抜可能な開放状態と、を取ることができるように開閉自在に構成されていることを特徴とする。
【0013】
すなわち、請求項2に記載した端子圧着装置においては、第1のアプリケータユニットを端子圧着機から取り外すときに、端子ガイドを開放状態とすることにより、連鎖状端子を容易に端子ガイドから取り外すことができる。
また、第2のアプリケータユニットを端子圧着機に取り付けた後、連鎖状端子を端子ガイドに組み付けてから端子ガイドを閉鎖状態とすれば、連鎖状端子を確実に案内することができる。
【0014】
また、本願の請求項3に記載した手段は、請求項1または2に記載した端子圧着装置において、前記端子ガイドが、交換する前記アプリケータユニットと干渉しない退避位置へと揺動可能に構成されていることを特徴とする。
【0015】
すなわち、請求項3に記載した端子圧着装置においては、端子ガイドを退避位置に揺動させることにより、第1のアプリケータユニットを端子圧着機から取り外し、かつ第2のアプリケータユニットを端子圧着機に取り付ける作業のときに、端子ガイドと第1および第2のアプリケータユニットとが干渉することがない。
これにより、第1および第2のアプリケータユニットを交換する作業を迅速に行うことができる。
【0016】
さらに、本願の請求項4に記載した手段は、請求項1乃至3のいずれかに記載した端子圧着装置において、前記第1および第2のアプリケータユニットにそれぞれ連鎖状端子を供給する第1および第2の端子リールが、前記ターンテーブルの基台にそれぞれ支持されていることを特徴とする。
【0017】
すなわち、上記先行技術文献に記載されている従来の装置は、端子リール、端子ガイド、アプリケータユニットが一体に構成されていて、その全体をそっくり交換するものであるため、装置を構成する部品の数が多く、その製造コストが嵩むものであった。
これに対して、請求項4に記載した端子圧着装置は、第1および第2の端子リールをそれぞれターンテーブルで支持する構造であるから、端子リールとアプリケータユニットとが別体となり、アプリケータユニットのみを交換することができる。
これにより、装置を構成する部品の数が少なくなり、製造コストの低減を図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、端子圧着機の側方に必要なスペースを最小限に抑えることができるばかりでなく、アプリケータユニットや端子リールの段取り替えを迅速に行うことができ、さらには待機させているアプリケータユニット等の交換作業やメンテナンス作業を、端子圧着機の背面側において、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に実行できる端子圧着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】一実施形態の端子圧着装置を示す正面図。
【図2】図1に示した端子圧着装置の平面図。
【図3】図2に示した端子ガイドを拡大して示す平面図。
【図4】端子ガイドを開放状態としたときの端子圧着装置の正面図。
【図5】開放状態の端子ガイドを拡大して示す平面図。
【図6】端子ガイドを退避状態としたときの端子圧着装置の正面図。
【図7】退避状態の端子ガイドを拡大して示す平面図。
【図8】アプリケータユニットの交換手順を示す平面図。
【図9】アプリケータユニットの交換手順を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図1〜図9を参照し、本発明に係る端子圧着装置の一実施形態について詳細に説明する。
【0021】
図1および図2に示した本実施形態の端子圧着装置100は、電線の末端に端子を圧着するための端子圧着機1と、この端子圧着機1の基台1aに取り付けられて左方向に水平に延びる支持腕2と、この支持腕2の先端に取り付けられて上下方向に延びる回動軸Cの回りに回動可能なターンテーブル3とを備えている。
【0022】
ターンテーブル3は、図2に示したように、矩形状の厚板の2つの隅角部を切り欠いた形状で、アプリケータおよびクリンパを含むアプリケータユニット4A,4Bをそれぞれ収容可能な、回動軸Cに対して点対称に配置された第1および第2の収容部3a,3bを有している。
また、このターンテーブル3の上面に回動軸Cと同軸に立設された支柱5の上端には、前後方向に水平に延びる支軸6が取り付けられて、前後一対の端子リール7A,7Bをそれぞれ回転自在に支持している。
【0023】
一方、端子圧着機1の図示左側の側面には、端子リール7A,7Bから延び出る連鎖状端子Tを案内するための端子ガイド10が取り付けられている。
この端子ガイド10は、次述するように2つのヒンジを有して開閉自在に構成されており、図1〜図3に示したように端子リール7Aから下方に延び出た連鎖状端子Tを前後左右に囲んで案内する閉鎖状態と、図4〜図5に示したように連鎖状端子Tを前後方向に着脱することができる開放状態と、図6〜図9に示したようにアプリケータユニット4A,4Bと干渉しない退避状態とを取ることができる。
【0024】
図3を参照して具体的に説明すると、端子ガイド10は、端子圧着機1の本体部分11に固着された基板12と、この基板12に第1のヒンジ13の上下方向に延びる支軸によって揺動自在に支持された揺動腕14とを有している。
そして、基板12と揺動腕14との間には、第1の係合部15が介装されている。
これにより、揺動腕14は、図3に示したように第1の係合部15によって基板12に係止された状態と、図7に示したように第1の係合部15が2つの部分15a,15bに分離して揺動腕14が約90度揺動した退避状態とを取ることができる。
【0025】
また、図3に示したように、揺動腕14には第1のガイド板16が固定されている。
そして、この第1のガイド板16の上端および下端には、それぞれ湾曲した上側ガイド部16aおよび下側ガイド部16bが連設されて、連鎖状端子Tをスムーズに案内するようになっている。
【0026】
さらに、図3に示したように、第1のガイド板16には第2のヒンジ17の上下方向に延びる支軸によって第2のガイド板18が揺動自在に支持されている。
そして、この第2のガイド板18の上端および下端には、それぞれ湾曲した上側ガイド部18aおよび下側ガイド部18bが連設されて、連鎖状端子Tをスムーズに案内するようになっている。
【0027】
加えて、第1のガイド板16と第2のガイド板18との間には、第2の係合部19が介装されている。
これにより、第2のガイド板18は、図3に示したように第2の係合部19によって第1のガイド板16に係止された閉鎖状態と、図5に示したように第2の係合部19が2つの部分19a,19bに分離して第2のガイド板18が約90度揺動した開放状態とを取ることができる。
【0028】
すなわち、端子ガイド10が図1〜図3に示した閉鎖状態にあるときには、端子リール7Aから延び出る連鎖状端子Tをアプリケータユニット4Aに向かってスムーズに案内することができる。
これに対し、端子ガイド10が図4〜図5に示した開放状態にあるときには、端子リール7Aからアプリケータユニット4Aに向かって延び出る連鎖状端子Tの先端をアプリケータユニット4Aに係合させた状態のまま、この連鎖状端子Tを端子ガイド10から取り除くことができる。
さらに、端子ガイド10が図6〜図9に示した退避状態にあるときには、次述するようにアプリケータユニット4A,4Bを端子ガイド10と干渉させることなく左右方向にスライド移動させることができる。
【0029】
次に、図1〜図9を参照し、本実施形態の端子圧着装置100において、アプリケータユニット4A,4Bを交換する手順について説明する。
【0030】
図1に示したように、第1のアプリケータユニット4Aを端子圧着機1に取り付けて図示されない電線に端子を圧着する作業を行っているときは、端子リール7Aから下方に延び出た連鎖状端子Tは閉鎖状態にある端子ガイド10によって案内されて、その先端が第1のアプリケータユニット4Aに入り込んでいる。
【0031】
このとき、電線のサイズおよび端子の種類や形状を変更するために、第1のアプリケータユニット4Aを第2のアプリケータユニット4Bに段取り替えするときには、図5中に矢印Dで示したように、端子ガイド10の第2のガイド板18を第2のヒンジ17の回りに約90度時計方向に揺動させて端子ガイド10を開放状態とし、連鎖状端子Tを端子ガイド10から取り除く。
【0032】
次いで、図7中に矢印Eで示したように、揺動腕14および第1のガイド板16を第1のヒンジ13の回りに約90度時計方向に揺動させ、端子ガイド10を退避状態とする。
これにより、連鎖状端子Tの先端が第1のアプリケータユニット4Aに入り込んだ状態のまま、第1のアプリケータユニット4Aを端子ガイド10と干渉させることなくスライド部8上で左方向にスライドさせ、ターンテーブル3の第1の収容部3aに収容することができる。
【0033】
次いで、図8中に矢印Fで示したようにターンテーブル3を回動軸Cの回りに180度回動させることにより、図9に示したように、ターンテーブル3の第2の収容部3bに収容されている第2のアプリケータユニット4Bをスライド部9に対向させる。
そして、第2の端子リール7Bから延び出る連鎖状端子Tの先端が第2のアプリケータユニット4Bに入り込んだ状態のまま、第2のアプリケータユニット4Bをスライド部8上で右方向にスライドさせ、端子圧着機1に装着する。
次いで、端子ガイド10を退避状態から開放状態とした後、端子リール7Bから延び出ている連鎖状端子Tを開放状態にある端子ガイド10に取り付け、さらに端子ガイド10を閉鎖状態とすることにより、図1に示した状態と同様に端子リール7Bから下方に延び出る連鎖状端子Tを第2のアプリケータユニット4Bに向けて案内するようにする。
【0034】
すなわち、本実施形態の端子圧着装置100は、端子圧着機1の基台1aに支持されたターンテーブル3の第2の収容部3bに、次に使用する第2のアプリケータユニット4Bだけを収容して待機させておく構造であるから、端子圧着機1の側方に必要なスペースを最小限に抑えることができる。
また、第1および第2の収容部3a,3bを回動軸Cに対して平面視で点対称に配設する構造であるから、ターンテーブル3を180度回動させると各収容部3a,3bが端子圧着機1に対向する最適な位置に配置されることとなり、第1および第2のアプリケータユニット4A,4Bを段取り替えする作業を迅速に行うことができる。
【0035】
さらに、第1のアプリケータユニット4Aを第1の収容部3aに収容した後、ターンテーブル3を回動させて、第2の収容部3bから第2のアプリケータユニット4Bを供給する状態にすると、第1のアプリケータユニット4Aは端子圧着機1の背面側に位置することになる。
これにより、第1のアプリケータユニット4Aやそれに付随する端子リール7A等の交換作業やメンテナンス作業を、端子圧着機の背面側において、端子圧着機を運転しながら容易にかつ安全に行うことができる。
【0036】
加えて、第1および第2のアプリケータユニット4A,4Bに供給する連鎖状端子Tを案内する端子ガイド10は、端子圧着機1の側に一つだけ設けられる。
これにより、第1および第2のアプリケータユニット4A,4Bあるいはそれらに付随する端子リール7A,7Bにそれぞれ端子ガイド10を設ける必要がないから、部品点数を減少させて全体的な製造コストを低減することができる。
【0037】
また、第1のアプリケータユニット4Aを端子圧着機1から取り外すときに、端子ガイド10を開放状態とすることにより、連鎖状端子Tを容易に端子ガイド10から取り外すことができる。
また、第2のアプリケータユニット4Bを端子圧着機1に取り付けた後、連鎖状端子Tを端子ガイド10に組み付けて端子ガイド10を閉鎖状態とすれば、第2のアプリケータユニット4Bに向けて連鎖状端子Tをスムーズに案内することができる。
【0038】
また、端子ガイド10を退避位置に揺動させることにより、第1のアプリケータユニット4Aを端子圧着機1から取り外し、かつ第2のアプリケータユニット4Bを端子圧着機1に取り付ける作業のときに、端子ガイド10が第1および第2のアプリケータユニット4A,4Bと干渉することがない。
【0039】
さらに、ターンテーブル3を端子圧着機1の基台1aによって支持する構造であるため、ターンテーブル3を端子圧着機1に接近させて配置することができる。
これにより、第1および第2の端子リール7A,7Bをターンテーブル3に設けても、連鎖状端子Tが各端子リール7A,7Bから各アプリケータユニット4A,4Bへと長く延びることがないから、連鎖状端子Tが他の部分に干渉することを防止するための追加の構造を必要とせず、端子圧着装置100の全体構造を簡単なものとすることができる。
【0040】
加えて、本実施形態の端子圧着装置100においては、第1および第2の端子リール7A,7Bがターンテーブル3の回動軸Cに対して平面視で点対称に配置されているから、ターンテーブル3を回動軸Cの回りに180度回動させると各端子リール7A,7Bを自動的に最適な位置に配設することができ、これらの端子リール7A,7Bから延び出る連鎖状端子Tを単一の端子ガイド10によってスムーズに案内することができる。
【符号の説明】
【0041】
1 端子圧着機
1a 基台
2 支持腕
3 ターンテーブル
3a 第1の収容部
3b 第2の収容部
4A 第1のアプリケータユニット
4B 第2のアプリケータユニット
5 支柱
6 支軸
7A,7B 端子リール
8 スライド部
10 端子ガイド
11 本体部分
12 基板
13 第1のヒンジ
14 揺動腕
15 第1の係合部
16 第1のガイド板
17 第2のヒンジ
18 第2のガイド板
19 第2の係合部
100 一実施形態の端子圧着装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の末端に端子を圧着する端子圧着機と、
前記端子圧着機に装着するアプリケータユニットを交換するための交換手段と、
前記アプリケータユニットへと上下方向に延びる連鎖状端子を案内するために前記端子圧着機に取り付けられた端子ガイドと、を備え、
前記交換手段は、前記端子圧着機の基台に支持されて上下方向に延びる回動軸の回りに回動自在なターンテーブルを有し、
前記ターンテーブルは、前記端子圧着機に取り付けられている第1のアプリケータユニットを受け入れる第1の収容部と、前記端子圧着機に新たに取り付ける第2のアプリケータユニットを収容する第2の収容部とを具備し、前記第1の収容部が前記端子圧着機に対向する第1の回動位置と前記第2の収容部が前記端子圧着機に対向する第2の回動位置との間で回動可能に構成されていることを特徴とする端子圧着装置。
【請求項2】
前記端子ガイドは、上下方向に延びる前記連鎖状端子を前後左右に囲んで案内する閉鎖状態と、前記連鎖状端子を前後方向に挿抜可能な開放状態と、を取ることができるように開閉自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載した端子圧着装置。
【請求項3】
前記端子ガイドは、交換する前記アプリケータユニットと干渉しない退避位置へと揺動可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載した端子圧着装置。
【請求項4】
前記第1および第2のアプリケータユニットにそれぞれ連鎖状端子を供給する第1および第2の端子リールが、前記ターンテーブルに設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した端子圧着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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