説明

端末処理方法

【課題】掘削箇所を減らして作業効率を向上させることができる端末処理装置及び端末処理方法を提供すること。
【解決手段】導管100の内周面に装着される可撓性を有するシールホース104の端末に端末処理バンド106を取り付ける端末処理装置1に、導管100内を移動するものであって、端末処理バンド106を導管100より径の小さいリング状に装着され、端末処理バンド106を拡径させてシールホース104を導管100の内周面に押し付けて固定する端末処理手段2を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管の内周面に装着された強化部材の端末を処理する端末処理装置及び端末処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料ガスを通すガス導管や上水を通す水道管など多くの導管は、一定の長さを持った鋼管が溶接やソケットなどの継手によって接続されたり、一定の長さを持った鋳鉄管が管継手によって接続されたりして、需用者に燃料ガスや上水などを供給できるように配管されている。このように所定距離に渡って設けられる導管は、通行の妨げ等にならないように、地中に埋設されたり、橋の下などに露出して架設されたりする。導管は、地震によって大きな力が作用した場合や、雨水等で腐食が進んだ場合などに、管自身が破壊したり、管自身に亀裂が入るなどして、流体漏れを生じるおそれがある。そのため、近年、導管の内周面にシールホースを装着し、管の腐食や破壊・亀裂などによる流体漏れを防止する作業が行われている。以下では、図22に示すように、橋101の下に架設されたガス導管100を例に挙げて、シールホース104の装着作業について説明する。
【0003】
図22に示すように、ガス導管100は、橋101の下方に露出して設けられ、橋台部102を貫通して橋台部102の背面側に突き出した部分を地中に埋設されている。ガス導管100は、車両等の荷重や振動で破損することを防止するため、地中に深く埋設することが望ましいが、橋台部102の背面側付近では、橋の下に露出する管体と接続する関係上、埋設する深さが浅くなっている。そのため、橋台部102の背面側に配管されるガス導管100は防護コンクリート103で覆われている。このようなガス導管100は、鋳鉄管や鋼管からなるため、コンクリートからなる橋台部102との間に隙間ができて、そこに雨水等が侵入すると、管体が腐食してガス漏洩を生じる恐れがある。同様の懸念は、ガス導管100と防護コンクリート103との間でも考えられる。そのため、ガス導管100は、橋台部102と防護コンクリート103に接触する部分の内周面にシールホース104を装着し、ガス漏れを未然に防止している。
【0004】
シールホース104を装着する場合には、まず、図22に示すように、橋101の下に露出する部分のガス導管100を切断する(図中D1参照)一方、防護コンクリート103の背面側にあるのガス導管100を地面を掘って露出させ(図中点線で示すH部参照)、切断する(図中D2参照)。それから、シールホース104を橋101側の切断開口端部D1から挿入して地面側の切断開口端部D2に引き出し、ガス導管100の内周面に接着剤で接着する。シールホース104は、円筒状のポリエステル繊維を織り込まれて高い強度を有しつつ、柔軟性を有するものであるため、ガス導管100の内周面に密着することができる。シールホース104は、ガス導管100の切断開口端部D1,D2の位置に基づいて切断され、シールホース104とガス導管100との間の気密性を確保するようにシールホース104の端末にゴムリング105を装着する。そして、シールホース104の端部を端末処理バンド106で押さえつけて固定する。その後、切断開口端部D1,D2を既設管に継手を介して接続し、掘削部分(図中H部)を埋め戻す。
なお、このような端末処理作業は、公然実施されている技術であるので、先行技術文献を開示しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシールホース104の端末処理方法によると、舗装を割った後に地面を掘って地中に埋設されているガス導管100を露出させ、施工後には、ガス導管100を埋め戻して舗装し直さなければならず、端末処理作業に手間や時間がかかっていた。しかも、掘削場所が国道や県道など工事許可を得にくい場所である場合には、端末処理作業を円滑に行うことができないおそれがある。ここで、地中に埋設されているガス導管100の中には、施工区間の両端を掘削し、その部分を切断してシールホース104を装着する場合があり、この場合にも、各掘削箇所について上記と同様の手順で施工しなければならず、端末処理作業に手間や時間がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、掘削箇所を減らして端末処理作業の効率を向上させることができる端末処理装置及び端末処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る端末処理装置は、上記目的を達成するために以下の構成を有する。
(1)導管の内周面に装着される可撓性を有するシールホースの端末に端末処理バンドを取り付ける端末処理装置において、導管内を移動するものであって、端末処理バンドを導管より径の小さいリング状に装着され、端末処理バンドを拡径させてシールホースを導管の内周面に押し付けて固定する端末処理手段を有することを特徴とする。
(2)(1)に記載の発明において、端末処理手段を導管内の所定位置に位置決め保持して移動させる移動手段を有することを特徴とする。
【0008】
(3)(1)又は(2)に記載の発明において、端末処理手段が、端末処理バンドをリング状に装着され、端末処理バンドを所定方向に送り出す送り出し手段と、送り出し手段に駆動力を付与する駆動力付与手段とを有することを特徴とする。
(4)請求項3に記載する端末処理装置において、送り出し手段が、端末処理バンドに固定される筐体と、端末処理バンドの長手方向に形成された複数の係止部に係合する係合部を外周面に形成され、筐体に回転自在に軸支される回転体と、駆動力付与手段に接離可能に連結するものであって、駆動力付与手段から伝達される駆動力を回転体に伝達する駆動力伝達手段とを有することを特徴とする。
(5)(4)に記載の発明において、係止部が端末処理バンドの長手方向に対して斜めに形成された貫通孔であり、回転体が貫通孔に係合する歯を螺旋状に形成されたウォームであることを特徴とする。
(6)請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の発明において、端末処理手段に取り付けられ、端末処理バンドを着脱自在に保持する保持手段を有することを特徴とする。
【0009】
(7)(5)又は(6)の何れか1つに記載の発明おいて、端末処理手段を収納するケーシングと、端末処理手段をケーシングの内部へ引き込む方向に付勢する付勢手段と、端末処理手段を付勢手段の付勢方向に沿って直線往復運動可能にガイドするガイド手段と、を有することを特徴とする。
(8)(1)乃至(7)の何れか1つに記載の発明において、シールホースの端末位置を検出する端末位置検出手段を有することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る端末処理方法は、上記目的を達成するために以下の構成を有する
(9)導管の内周面に装着されるシールホースの端末に端末処理バンドを取り付けることにより、導管とシールホースとの気密性を確保する端末処理方法において、シールホースを導管に装着する施工区間のうち一端が露出して切断されており、端末処理バンドを導管より径の小さいリング状に装着された端末処理手段を導管の切断された開口端部から導管内に進行させ、施工区間の一端から他端まで移動させる移動工程と、端末処理手段に装着した端末処理バンドを拡径させ、シールホースの端部を導管の内周面に押し付けて固定する端末処理工程と、端末処理手段を施工区間の他端から一端へと逆行させて、開口端部から取り出す取出工程とを有することを特徴とする。
【0011】
(10)(9)に記載の発明において、端末処理手段が、端末処理バンドの長手方向に形成された複数の係止部に係合する係合部を外周面に形成された回転体を回転自在に軸支する筐体と、駆動力付与手段に接離可能に連結するものであって、駆動力付与手段から伝達される駆動力を回転体に伝達する駆動力伝達手段とを有しており、端末処理工程後、駆動力伝達手段を駆動力付与手段から切り離す切り離し工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記構成を有する本発明の端末処理装置及び端末処理方法の作用効果について説明する。
端末処理の前段階として、施工区間の両端が地中に埋設されている場合には、施工区間の一端に該当する部分を掘削して導管を露出させ、導管の露出部分を切断して、もしくは、施工区間の一端が例えば橋の下に露出している場合には、導管の橋の下に露出する部分を切断して、導管の切断部分から導管の内周面にシールホースを装着している。
【0013】
本発明の端末処理装置及び端末処理方法は、端末処理バンドを導管の径より小さいリング状にして端末処理手段に装着してから、導管の切断した開口端部から導管内に端末処理装置を進行させ、施工区間の他端まで移動させると、端末処理手段を用いて端末処理バンドを拡径させてシールホースの端部を導管の内周面に押し付けて固定し、その後、端末処理手段を施工区間の他端から一端へと逆行させて、導管の開口端部から取り出すので、掘削箇所が1スパンに対してゼロ箇所或いは1箇所だけで済み、端末処理作業の手間や時間を軽減し、また、例えば施工区間の他端が国道や県道の直下にある場合でも、国道や県道の工事許可を得ずに、端末処理作業を円滑に行うことが可能になり、掘削箇所を減らして端末処理作業の効率を向上させることができる。
また、端末処理手段を導管内の所定位置に位置決め保持して移動させる移動手段を有する場合には、シールホースを損傷させることなく端末処理手段を導管内で移動させることができる。
【0014】
端末処理手段が、端末処理バンドをリング状に装着され、端末処理バンドを所定方向に送り出す送り出し手段と、送り出し手段に駆動力を付与する駆動力付与手段とを有する場合には、送り出し手段によってリング状にされた端末処理バンドを所定方向に少しずつ送り出して拡径するので、直径の異なる複数種類の導管に端末処理を施工できる。
特に、この場合に、送り出し手段が、端末処理バンドに固定される筐体と、端末処理バンドの長手方向に形成された複数の係止部に係合する係合部を外周面に形成され、筐体に回転自在に軸支される回転体と、駆動力付与手段に接離可能に連結するものであって、駆動力付与手段から伝達される駆動力を回転体に伝達する駆動力伝達手段とを有し、回転体の係合部が端末処理バンドに設けた係止部の何れかに係合して端末処理バンドの移動を制限した状態で駆動力付与手段から駆動力伝達手段を切り離すようにすれば、端末処理バンドが端末処理施工後に緩みにくい。
さらに、係止部が端末処理バンドの長手方向に対して斜めに形成された貫通孔であり、回転体が貫通孔に係合する歯を螺旋状に形成されたウォームである場合には、リング状に保持された端末処理バンドが反発力を生じても、ウォームが逆転しない。
【0015】
また、本発明の端末処理装置は、端末処理バンドを着脱自在に保持する保持手段を有する場合には、端末処理施工までは保持手段で端末処理バンドを保持し、端末処理施工後に端末処理バンドを保持手段から離脱するので、端末処理バンドの装着と離脱を簡単に行うことができる。
また、ケーシングに収納した端末処理手段を付勢手段を用いてケーシング内部に引き込むように付勢し、付勢手段の付勢方向に沿って往復直線運動するようにガイド手段でガイドするようにした場合には、端末処理バンドが導管から受ける反力を利用して、端末処理バンドを拡径させたり、端末処理バンドを離脱した後に端末処理手段を付勢手段の付勢力で所定位置に自動復帰させることができるので、装置の構造を簡単にして、コンパクト化することができる。
【0016】
施工区間の他端は、導管が切断されていないため、外部から端末処理位置を確認することができないが、端末位置検出手段でシールホースの端末位置を検出し、端末処理を施工するようにすれば、シールホースの端末位置に端末処理バンドを正確に取り付けることができる。なお、端末位置検出手段としては、カメラ、超音波センサの他、シールホースの端部にICチップやマグネットなどの検出子を取り付け、端末処理手段側に設けた検出手段で検出子を検出することによりシールホースの端部を検出するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる端末処理装置の中央縦断面図であって、端末処理装置をガス導管内の所定位置で位置決め保持した状態で移動させる状況を示す。なお、図中2点鎖線は、端末処理手段を第一位置から第二位置まで下降させた状態を示す。
【図2】図1に示す端末処理装置の上面図である。
【図3】図1に示す端末処理装置の下面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】端末処理装置を側面から見た図である。
【図6】付勢手段とガイド手段の構造を説明する説明図であって、図中左側にガイド手段を示し、図中右側に付勢手段を示す。
【図7】端末処理手段を第二位置で保持する端末処理装置の正面図であり、説明の便宜上、端末保持リングを保持する保持手段を省略して記載している。
【図8】送り出し手段23を取り付けられた端末処理バンドの平面図である。
【図9】図8の断面図である。
【図10】図8の右側面図である。
【図11】ウォームギヤと端末処理バンドとの関係を説明する説明図である。
【図12】図1に示す端末処理装置の正面図であって、ケーシング及び台車を省略するとともに、要部のみを断面で示す。
【図13】図1のB−B断面図であって、ケーシング及び台車を省略している。
【図14】チャックの側面図である。
【図15】チャックと端末処理バンドとの関係を説明する説明図である。
【図16】端末処理工事を説明する説明図であって、クリーニング工程を説明する図である。
【図17】端末処理工事を説明する図であって、集塵工程を説明する図である。
【図18】端末処理工事を説明する図であって、チューブライニング工程を説明する図である。
【図19】端末処理工事を説明する図であって、チューブ回収工程を説明する図である。
【図20】端末処理工事を説明する図であって、端末処理バンド保持工程を示す図である。特に、(a)は初期状態を示し、(b)は装着状態を示し、(c)は完了状態を示す。
【図21】端末処理バンド及び回転体の変形例である。
【図22】橋台の下に埋設された配管のイメージ図である。
【図23】端末処理部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施の形態)
次に、本発明に係る端末処理装置及び端末処理方法の第1実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の端末処理装置1の中央縦断面図であって、端末処理装置1をガス導管100内の所定位置で位置決め保持した状態で移動させる状況を示す。図2は、図1に示す端末処理装置1の上面図である。図3は、図1に示す端末処理装置1の下面図である。
端末処理装置1は、図1〜図3に示すように、シールホース104を装着された導管(本実施形態では燃料ガスを供給するガス導管)100内を移動するものであって、端末処理バンド106をガス導管100より径の小さいリング状に装着され、その端末処理バンド106を拡径させてシールホース104をガス導管100の内周面に押し付けて固定する端末処理手段2を有する。端末処理手段2は、図1に示すように、ケーシング3で覆われ、図中実線で記載する第一位置と図中二点鎖線で示す第二位置との間で直線往復運動できるようにケーシング3に保持されている。
【0019】
ここで、「第一位置」とは、端末処理手段2が通常時に保持される位置をいう。本実施形態ではガス導管100の中央位置を「第一位置」というものとする。
また、「第二位置」とは、端末処理手段2が移動できる最大位置をいい、具体的には、シールホース104をガス導管100に押し付けて固定させるまで端末処理バンド106を拡径させるのに必要な場所まで移動した位置をいう。本実施形態では、端末処理手段2が送り出し手段23をガス導管100の底部まで移動させたときの位置を「第二位置」というものとする。
【0020】
ケーシング3は、図1〜図3に示すように、金属などの剛性の高い材料を材質とする板をボルトで連結し、断面コの字状に組み立てたものである。ケーシング3の背面には、後述する油圧モータ21の油圧ホース26,27を外部に取り出すためのブッシュ4が設けられている。ブッシュ4のボス部には、カバー5が取り付けられている。カバー5は、ゴムなどの弾性材料を円筒状に成型したものであり、端末処理手段2に接続する油圧ホース21や図示しないエアホースなどのホース類や電力を供給する電線などの配線類などに被せられてそれらを束ねている。ケーシング3及びカバー5には、端末処理手段2をガス導管100の所定位置(本実施形態ではガス導管100の中央)に位置決め保持して移動させるための台車(移動手段)6,9が固定されている。
【0021】
台車6は、ケーシング3の側面に3個固定されている。台車6の先端部には、ガス導管100に装着されたシールホース104を損傷しないために、車輪7が回転自在に保持されている。台車6と車輪7との間には、圧縮コイル8が縮設され、車輪7を外向きに常時付勢しており、ガス導管100内の凹凸に応じて車輪7の保持位置を移動させられるようになっている。かかる台車6は、車輪7がガス導管100の内周面に円周方向に等間隔に接触するようにケーシング3の側面に固定され、ケーシング3を介して端末処理手段2を第一位置で位置決め保持する。
【0022】
図4は、図1のA−A断面図である。
台車9は、カバー5に固定される基台10を備える。基台10は、3本の脚部10a,10a,10aが円周方向に等間隔に設けられ、各脚部10aの先端部に台車6と同様の構造で車輪7と圧縮コイル8が設けられている。台車9は、カバー5をガス導管100の中央で位置決め保持することにより、端末処理手段2及びケーシング3の後端部に偏った力が作用しないようにし、台車6と共同して端末処理手段2の水平性を確保している。
【0023】
図5は、端末処理装置1を側面から見た図である。図6は、付勢手段(引張ばね)14とガイド手段(LMガイド)15の構造を説明する説明図であって、図中左側にLMガイド15を示し、図中右側に引張ばね14を示す。図7は、端末処理手段2を第二位置で保持する端末処理装置1の正面図であり、説明の便宜上、端末保持リング106を保持する保持手段(チャック)24を省略して記載している。
端末処理手段2は、第一位置と第二位置との間で往復直線運動可能に保持される。端末処理手段2には、図5〜図7に示すように、引張ばね14とLMガイド15が左右側面に配設されている。引張ばね14とLMガイド15は、各側面に1個ずつ設けてもよいし、2個以上設けてもよく、本実施形態では各側面に2個ずつ設けている。引張ばね14とLMガイド15は、図5に示すように、端末処理手段2を水平状態に保って図中上下方向へ移動させられるように、端末処理手段2の前端部と後端部がバランスする位置、もしくは、端末処理手段2の長さ方向に対する中央位置に配設されている。
【0024】
引張ばね14は、図5及び図6の端末処理手段2の右側に示すように、ケーシング3の上面に固定された第一支持台12と、端末処理手段2の側面に固定された第二支持台13に両端部を固定され、端末処理手段2にケーシング3の内部に引き込む方向(図中上方向)の付勢力を常時作用させている。一方、LMガイド15は、図5及び図6の端末処理手段2の左側に示すように、第一支持台12と端末処理手段2の側面に固定された保持部材16,16に摺動棒17が垂直に挿通されている。従って、端末処理手段2は、通常時には、引張ばね14の付勢力によって第一位置で保持されており、図中下向きの力を作用させたときに、引張ばね14の付勢力に抗して下降し、図中下向きの力を解除すると、引張ばね14の付勢力で図中上方へ移動して第一位置に自動復帰し、ケーシング3内に収納される。
【0025】
次に、端末処理手段2の具体的構成について説明する。
図1に示すように、端末処理手段2は、油圧モータ21の駆動力を減速手段22を介して送り出し手段23に付与し、送り出し手段23に固定された端末処理バンド106を拡径させるように構成されている。
【0026】
油圧モータ21には、油圧を加圧する加圧ホース26と油圧を減圧する減圧ホース27とが連結し、油圧モータ21の回転方向、回転速度、回転量などを制御している。
減速手段22は、油圧モータ21が所定方向に回転したときに、その回転力を取り出して減速し、送り出し手段23に付与するものである。減速手段22は、油圧モータ21が所定方向と逆方向に回転するときには、回転力を送り出し手段23に付与しないように構成されている。
なお、本実施形態では、油圧モータ21と減速手段22により駆動力付与手段が構成されている。
【0027】
送り出し手段23は、図1に示すように、端末処理バンド106に固定され、端末処理バンド106のリング状態を維持するものであって、減速手段22に歯車29を介して連結する。送り出し手段23は、減速手段22から歯車29に伝達された回転力によって端末処理バンド106を所定方向Kへ送り出して拡径するように構成されている。
【0028】
図8は、送り出し手段23を取り付けられた端末処理バンド106の平面図である。図9は、図8の断面図である。図10は、図8の右側面図である。図11は、ウォーム(回転体)30と端末処理バンド106との関係を説明する図である。
送り出し手段23は、図8に示すように、端末処理バンド106の一端に筐体28が固定されている。筐体28は、金属をブロック状に成形したものであり、図8に示すように、歯車(駆動力伝達手段)29とウォーム30を収納する収納部28aが上下側面に貫通して設けられている。筐体28には、図9に示すように、収納部28aに収納した歯車29とウォーム30に貫くように、シャフト31が図中右側面から図中左側面へと貫き通されている。図10に示すように、シャフト31と歯車29とウォーム30との間には、キー35が嵌合され、シャフト31と歯車29とウォーム30とを一体的に回転させるようにしている。シャフト31は、図中左側面から突き出した部分に抜け止めピン32を取り付けられるとともに、抜け止めピン32と筐体28との間及び筐体28と歯車29との間に金属ワッシャ33,33を装着され、軸方向へのあそびを設けて歯車29を減速手段22のギヤ列に連結する際の組立交差を吸収するようにしている。なお、シャフト31と筐体28との間には、軸受34,34が介在し、摩擦抵抗を軽減している。
【0029】
筐体28の下面は、図9に示すように、円弧状に形成され、中央部分Xだけを端末処理バンド106に溶接されている。また、筐体28の下面には、図10に示すように、端末処理バンド106より僅かに広い幅を有する帯状の挿入凹部28bがシャフト31の軸方向に沿って形成されている。一方、端末処理バンド106は、図8に示すように、ステンレスなどの腐食性を有する金属を可撓性を有するように帯状に成形したものであり、送り出し手段23を固定される端部が幅広にされている。従って、送り出し手段23は、筐体28の周りに巻くように端末処理バンド106を円弧状に変形させ、端末処理バンド106の先端部を筐体28に固定された端末処理バンド106の幅広な端部と筐体28の挿入凹部28bとの間に形成される隙間に挿入し、その挿入量を調整することにより端末処理バンド106のリング径を任意に変更することが可能である。
【0030】
端末処理バンド106のリング状態を維持するためには、ロック機構が必要である。送り出し手段23は、ウォーム30と端末処理バンド106との間にウォームギヤの原理を適用してロック機構としている。端末処理バンド106は、図8に示すように、複数の貫通孔(係止部)106aが長さ方向に所定間隔を空けて形成されている。貫通孔106aは、ウォーム30の外周に螺旋状に形成された歯(係合部)に対応して、端末処理バンド106の長手方向に対して傾斜して形成されている。これにより、端末処理バンド106がウォームホイールのような役割を持つようになる。そのため、端末処理バンド106を筐体28の周りにリング状にして、貫通孔106aをウォーム30に係合させると、ウォーム30と端末処理バンド106とがウォームギヤのような関係になり、端末処理バンド106が反発力を生じても、ウォーム30が回転せず、リング状態を維持できる。そして、図11に示すように、ウォーム30が正転方向Jへ回転したときには、端末処理バンド106が所定方向Kへ送り出され、端末処理バンド106のリング径を拡径できる。
【0031】
このような端末処理バンド106は、チャック(保持手段)24に着脱自在に保持される。図12は、図1に示す端末処理装置の正面図であって、ケーシング3及び台車6,9を省略している。図13は、図1のB−B断面図であって、チャック24を説明する便宜上、ケーシング3及び台車6,9を省略するとともに、要部のみを断面で示す。図14は、チャック24の側面図である。図15は、チャック24と端末処理バンド106との関係を説明する説明図である。
チャック24は、図12及び図13に示すように、端末処理バンド106を保持したときに、送り出し手段23の歯車29を減速手段22のギヤ列に連結するように、端末処理
手段2に取り付けられている。チャック24は、端末処理手段2の正面側から見て、端末処理手段2の先端部側面に左右対称になるように一対のエアシリンダ36,36が固定されている。エアシリンダ36は、図14に示すように、一対の移動体37,37を水平方向(図中左右方向)に移動可能に保持し、一対の移動体37,37を相対的に移動させて近づけたり、遠ざけたりできるようにされている。一対のチャック部材38,38は、図12及び図13に示すように、所定長を有するものであり、エアシリンダ36,36の移動体37の間に架設され、端末処理手段2の下側に前後方向に平行に並んで配設されている。
【0032】
ここで、図15に示すように、送り出し手段23の筐体28には、帯状の嵌合凹部28cが前後側面に水平に形成されている。従って、チャック24は、図15に示すように、一対の移動体37,37を近づけるようにエアシリンダ36をそれぞれ駆動すれば、チャック部材38,38の引掛部38aを筐体28の嵌合凹部28c、28cに引っ掛けて、端末処理バンド106を前後方向から挟むようにして保持することができる。一方、チャック24は、一対の移動体37,37を離れさせるようにエアシリンダ36をそれぞれ駆動すれば、一対のチャック部材38,38が筐体28の嵌合凹部28c,28cからはずれるように移動して、端末処理バンド106を離脱することができる。
【0033】
なお、端末処理装置1には、図1に示すように、端末処理手段2の正面に監視カメラ39を取り付け、送り出し手段23周辺の状況を外部モニタに映し出して監視できるようにしている。
【0034】
次に、ガス導管100にシールホース104を装着する手順について図16〜図20を参照して説明する。ここでは、図22に示すように配管されたガス導管100にシールホール104を装着する場合を例に挙げて説明する。なお、図16、図17、図19は同一方向の側面から見た概略図であり、図18は図16〜図19と反対側の側面から見た概略図であり、図20は端末処理装置1の正面側から見た概略図である。
まず、橋101の下に露出する部分D1でガス導管100を切断する。それから、図16に示すように、切断開口端部D1から掻き落とし装置41を挿入してガス導管100の内部に進行させ、掻き落とし装置41を切断開口端部D1側へ牽引し、ガス導管100の内周面に付着した汚れを掻き落としてクリーニングする。それから、図17に示すように、集塵装置42をガス導管100の切断開口端部D1から挿入し、圧縮エアを噴出してガス導管100内の汚れを巻き上げて吸引口42aから吸引し、集塵装置42をガス導管100の切断開口端部D1から取り出す。
【0035】
そして、図18に示すように、内側に接着剤を均一に塗布される一方、外側に耐圧用のチューブ43を重ねられたシールホース104を圧力容器である反転車44に巻き取る。シールホース104の端部を内側を外部に露出させるようにひっくり返し、接着剤の塗布された面を切断開口端部D1の内周に取り付けたら、加圧ユニット45を切断開口端部D1に気密に取り付け、エアコンプレッサ46を駆動して加圧エアをガス導管100に供給する。シールホース104は、端部が表裏ひっくり返されて袋状にされた状態で切断開口端部D1に取り付けられているため、加圧エアがチューブ43を重ねた外側に作用する。そのため、シールホース104は、袋の内側を外側にひっくり返すように反転しながら前進し、接着剤を塗布された面をガス導管100の内周面に順次接着させていく。ここで、ガス導管100は、図22に示すように、地中で屈折しているが、加圧エアでシールホース104を内部から加圧しながら前進させるため、屈折箇所にもシールホース104を気密に装着することができる。必要長だけシールホース104をライニングしたら、シールホース104を切断開口端部D1の位置に基づいて切断し、図19に示すように、切断開口端部D1からシールホース104に重ねたチューブ43を引っ張って、チューブ43をシールホースから剥がして回収する。以上でシールホース104がガス導管100の内周面に装着される。
【0036】
その後、ガス導管100内に装着したシールホース104の端部をゴムリング105で押さえ、端末処理装置1を用いてシールホース104の端部に端末処理バンド106を取り付ける。
【0037】
端末処理では、図20(a)に示すように、端末処理バンド106をガス導管100の径より小さいリング状にして、ウォーム30を端末処理バンド106の貫通孔106aに係合して、端末処理バンド106のリング形状を維持する。そして、チャック24で送り出し手段23を挟み込み、端末処理バンド24を保持する。このとき、送り出し手段23は、歯車29が減速手段22のギヤ列に噛合し、端末処理手段2に連結する。
【0038】
そして、端末処理装置1を切断開口端部D1からガス導管100内に挿入し、監視カメラ39の映像でガス導管100の内部状況を確認しながら、シールホース104の端部に向かって端末処理装置1を進行させる。監視カメラ39の映像で端末処理装置1がシールホース104の端部まで移動したことを確認したら、端末処理装置1を停止させる。そして、油圧モータ21を回転させ、その回転力を減速手段22で減速して、送り出し手段23の歯車29に伝達する。すると、図20(a)に示すように、ウォーム30が歯車29と一体的に回転し、端末処理バンド106を所定方向Kへ少しずつ送り出して拡径させる。
【0039】
端末処理バンド106がガス導管100の頂部にシールホース104を介して当接するまでは、端末処理手段2に図中下方向の力が作用させず、端末処理手段2は第一位置で保持され続ける。しかし、端末処理バンド106が、図20(a)点線に示すように、ガス導管100の頂部に当接すると、ガス導管100の反力が端末処理手段2に図中下向きに作用する。そのため、端末処理手段2は、引張ばね14の付勢力に抗して第一位置から第二位置に向かって徐々に下降する。このように端末処理手段2が移動するので、端末処理バンド106が拡径し続けることができる。
【0040】
図20(b)に示すように、端末処理バンド106がガス導管100の底部に当接した後にウォーム30が所定量回転すると、端末処理バンド106がガス導管100の内周面にシールホース104を介して圧接され、送り出し手段23がそれ以上端末処理バンド106を送り出すことができなくなる。そこで、チャック24を駆動してチャック部材38,38と送り出し手段23の筐体28との係合を解除し、端末処理バンド106を離脱する。すると、端末処理バンド106がガス導管100内で突っ張る力が端末処理手段2に作用しなくなり、端末処理手段2が引張ばね14の付勢力で第二位置から第一位置へ自動復帰する。このとき、減速手段22のギヤと送り出し手段23の歯車29との噛合が解除され、送り出し手段23が端末処理バンド106とともに端末処理手段2から完全に切り離される。
【0041】
監視カメラ39で端末処理バンド106の離脱を確認したら、図20(c)に示すように、送り出し手段23を端末処理バンド106と一緒にシールホース104の端部に残したまま、端末処理装置1をガス導管100内で逆行させ、切断開口端部D1から取り出す。切断開口端部D1側のシールホース104の端部にゴムリング105と端末処理バンド106を取り付けたら、継手を介して切断開口端部D1を既設管に接続する。
【0042】
なお、図20(c)に示すように、ガス導管100内に残された端末処理バンド106は、貫通孔106aにウォーム30が係合し、所定方向K(図11参照)と逆方向への移動を制限されるため、ガス導管100に取り付けられた後に緩みにくく、シールホース104の端部を押さえ続ける。
【0043】
従って、本実施形態の端末処理装置1及び端末処理方法は、図22に示す事例の場合、掘削箇所が1スパンに対してゼロ箇所で済み、端末処理作業の手間や時間を軽減し、また、例えば施工区間の地中側端部が国道や県道の直下にある場合でも、国道や県道の工事許可を得ずに、端末処理作業を円滑に行うことが可能になり、掘削箇所を減らして端末処理作業の効率を向上させることができる。
また、端末処理手段2をガス導管100の中央に位置決め保持して移動させる台車6,9を有するので、シールホース104を損傷させることなく端末処理手段2をガス導管100内で移動させることができる。
【0044】
また、本実施形態の端末処理装置1は、端末処理手段2が、端末処理バンド106をリング状に装着され、端末処理バンド106を所定方向Kに送り出す送り出し手段23と、送り出し手段23に駆動力を付与する油圧モータ21及び減速手段22とを有し、送り出し手段23によってリング状にされた端末処理バンド106を所定方向Kに少しずつ送り出して拡径するので、直径の異なる複数種類のガス導管100に端末処理を施工できる。
特に、この場合に、送り出し手段23が、端末処理バンド106に固定される筐体28と、端末処理バンド106の長手方向に形成された複数の貫通孔106aに係合する歯を外周面に形成され、筐体28に回転自在に軸支されるウォーム30と、減速手段22に接離可能に連結するものであって、減速手段22から伝達される油圧モータ21の回転力をウォーム30に伝達する歯車29とを有し、ウォーム30の歯が端末処理バンド106に設けた貫通孔106aの何れかに係合して端末処理バンド106の移動を制限した状態で減速手段22から歯車29を切り離すので、端末処理バンド106が端末処理施工後に緩みにくい。
さらに、貫通孔106aが端末処理バンド106の長手方向に対して斜めに形成された貫通孔であり、ウォーム30が貫通孔106aである貫通孔に係合する歯を螺旋状に形成されており、リング状に保持された端末処理バンド106が反発力を生じても、ウォーム30が逆転しない。
【0045】
また、本実施形態の端末処理装置1は、端末処理バンド106を着脱自在に保持するチャック24を有し、端末処理施工まではチャック24で端末処理バンド106を保持し、端末処理施工後に端末処理バンド106をチャック24から離脱するので、端末処理バンド106の装着と離脱を簡単に行うことができる。
また、ケーシング3に収納した端末処理手段2を引張ばね14を用いてケーシング3内部に引き込むように付勢し、引張ばね14の付勢方向に沿って往復直線運動するようにLMガイド15でガイドするようにしたことにより、端末処理バンド106がガス導管100から受ける反力を利用して、端末処理バンド106を拡径させたり、端末処理バンド106を離脱した後に端末処理手段2を引張ばね14の付勢力で第一位置に自動復帰させることができるので、装置の構造を簡単にして、コンパクト化することができる。
【0046】
また、本実施形態の端末処理装置1は、監視カメラ39でシールホース104の端末位置を検出し、端末処理を施工するので、シールホース104の端末位置に端末処理バンド106を正確に取り付けることができる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
【0048】
(1)例えば、上記実施の形態では、ガス導管100に端末処理を施工する場合について説明したが、その他水道管など各種管類にも適用可能である。
【0049】
(2)例えば、上記実施の形態では、端末処理バンド106の貫通孔106aを端末処理バンド106の長さ方向に対して斜めに形成したが、端末処理バンド106の長さ方向に対して直交するように形成してもよい。また、図21に示すように、幅方向に複数(ここでは3個)の丸孔106bを一列に並べ(図中Y部参照)、その列を端末処理バンド106の長さ方向に対して斜めになるようにしてもよい。この場合、回転体としてウォーム30を用いるのではなく、円筒部材51の外周面にノックピン52を固定し、ノックピン52を丸孔106bに係合させて端末処理バンド106を所定方向Kへ送り出すようにしてもよい。
【0050】
(3)例えば、上記実施の形態では、端末位置検出手段として監視カメラ39を使用したが、この他に、超音波センサなどで端末位置を検出してもよいし、シールホース104の端部にICチップやマグネットなどの検出子を取り付け、端末処理手段2側に設けた検出手段で検出子を検出することによりシールホース104の端部を検出するようにしてもよい。
【0051】
(4)例えば、上記実施形態では、チャック24が端末処理手段2の前後方向から端末処理バンド106を保持するようにしたが、例えば、筐体の左右側面に係合孔を形成し、その係合孔に端末処理手段2の左右方向からピンを抜き差しして端末処理バンド106を着脱自在に保持するようにしてもよい。
【0052】
(5)例えば、上記実施形態では、油圧モータを駆動手段として使用したが、端末処理バンド106を拡径するトルクを確保できれば、エアシリンダなど他種類の駆動手段を使用してもよい。
【符号の説明】
【0053】
1 端末処理装置
2 端末処理手段
3 ケーシング
6,9 台車(移動手段)
14 引張ばね(付勢手段)
15 LMガイド(ガイド手段)
21 油圧モータ
22 減速手段
23 送り出し機構(送り出し手段)
24 チャック
28 筐体
29 歯車(駆動力伝達手段)
30 ウォームギヤ(回転体)
39 監視カメラ
D1 切断開口端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導管の内周面に装着されるシールホースの端末に端末処理バンドを取り付けることにより、導管とシールホースとの気密性を確保する端末処理方法において、
前記シールホースを前記導管に装着する施工区間のうち一端が露出して切断されており、前記端末処理バンドを前記導管より径の小さいリング状に装着された端末処理手段を前記導管の切断された開口端部から導管内に進行させ、前記施工区間の一端から他端まで移動させる移動工程と、
前記端末処理手段に装着した前記端末処理バンドを拡径させ、前記シールホースの端部を前記導管の内周面に押し付けて固定する端末処理工程と、
前記端末処理手段を施工区間の他端から一端へと逆行させて、前記開口端部から取り出す取出工程とを有することを特徴とする端末処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載する端末処理方法において、
前記端末処理手段が、
前記端末処理バンドの長手方向に形成された複数の係止部に係合する係合部を外周面に形成された回転体を回転自在に軸支する筐体と、
駆動力付与手段に接離可能に連結するものであって、前記駆動力付与手段から伝達される駆動力を前記回転体に伝達する駆動力伝達手段とを有しており、
前記端末処理工程後、前記駆動力伝達手段を前記駆動力付与手段から切り離す切り離し工程を有することを特徴とする端末処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−33193(P2011−33193A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−229536(P2010−229536)
【出願日】平成22年10月12日(2010.10.12)
【分割の表示】特願2005−119856(P2005−119856)の分割
【原出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(000221834)東邦瓦斯株式会社 (440)
【出願人】(000149206)株式会社大阪防水建設社 (44)
【Fターム(参考)】