説明

端末機及びそのためのディスプレイ方法

複数のボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識し、その認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、その映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によってそのボタンそれぞれにディスプレイする端末機及びそのためのディスプレイ方法であって、これにより、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化する効果を持つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用電話機のような端末機に係り、特に、複数のボタンを持つ端末機及びそのためのディスプレイ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
端末機に備えられたボタンそれぞれに複数の用途が付与された場合、ボタンそれぞれにはそのボタンそれぞれの用途を表す文字が表記されており、端末機に備えられたボタンのうちいずれかのボタンを操作しようとするユーザーは、そのボタンそれぞれに表記された文字を見て、そのいずれかのボタンを決定する。
【0003】
一方、端末機の機能が多ければ多いほど、端末機に備えられたボタンそれぞれに付与される用途は多くなり、端末機が小さくなれば小さくなるほど端末機に備えられたボタンそれぞれの大きさも小さくなる。
【0004】
したがって、さらに多様な機能を持つ小型端末機が市場で優位を占めている最近の実情下では、多くのユーザーが端末機の操作に不便さを感じることが生じるのは避けられない。これらの不便さは、端末機操作法に慣れていないユーザーには倍加される。
【0005】
これにより、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して、操作便宜性を極大化することが求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化させる端末機を提供するところにある。
【0007】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化させるディスプレイ方法を提供するところにある。
【0008】
本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化させるコンピュータプログラムを保存する、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明による端末機は、複数の映像を制御信号に応答してディスプレイする複数のボタンと、前記映像それぞれの前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によるディスプレイを指示する前記制御信号を、前記ボタンのうち少なくとも一部の操作された結果に相応して生成する制御部と、を備えることが望ましい。
【0010】
前記他の課題を解決するために、複数のボタンを備えた端末機で行われる本発明によるディスプレイ方法は、前記ボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識するステップと、前記認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によって前記ボタンそれぞれにディスプレイするステップと、を含むことが望ましい。
【0011】
前記他の課題を解決するために、本発明によるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、複数のボタンを備えた端末機で行われる本発明によるディスプレイ方法は、前記ボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識するステップと、前記認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によって前記ボタンそれぞれにディスプレイするステップと、をコンピュータで実行させるためのプログラムを保存することが望ましい。
【発明の効果】
【0012】
以上で説明したように、本発明による端末機及びそのためのディスプレイ方法は、複数のボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識し、その認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、その映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によってそのボタンそれぞれにディスプレイすることで、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化する効果を持つ。
【0013】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及びその添付図面を説明する内容を参照せねばならない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による端末機を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明による端末機の一例であるフォルダー型端末機の外観を示す図面である。
【図3】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図4】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図5】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図6A】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図6B】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図7A】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図7B】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図8】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図9】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図10】本発明による端末機を、図2に示した端末機を利用して説明するための参考図である。
【図11】本発明によるディスプレイ方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明による端末機を説明するためのブロック図であって、複数のボタン110、制御部120、及び保存部130を備えることができる。
【0016】
複数のボタン110は、図示されているようなN個のディスプレイボタン110−1、110−n、…、110−N(ただし、n、Nは1<n≦Nの整数)だけではなく、一つ以上の表示不可ボタン(図示せず)も備えることができる。ここで、ディスプレイボタン110−nは、表示機能を持つボタンを意味し、表示不可ボタン(図示せず)は、表示機能を持っていないボタンを意味する。一方、N個のディスプレイボタン110−1、…、110−n、…、110−Nは、N個の領域に区切られた一つの画面として具現できる。
【0017】
制御部120は、ボタンの操作された結果によって制御信号を生成する。ここで、ボタンは、ディスプレイボタン110−nでもあり、表示不可ボタン(図示せず)でもありうる。具体的には、制御信号は‘あらかじめ設けられた映像のうちボタンの操作された結果に相応するN個の映像それぞれが、N個のディスプレイボタン110−1、…、110−n、…、110−Nそれぞれに、そのN個の映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によってディスプレイされることを指示する’信号を意味する。さらに具体的には、k番目に生成された制御信号は‘N個のディスプレイボタン110−1、…、110−n、…、110−Nにk−1番目にディスプレイされた映像’と‘複数のボタン110のうち少なくとも一部のk番目に操作された結果’とに相応して決定される。
【0018】
前述した‘あらかじめ設けられた映像’は、保存部130にあらかじめ保存されているため、あらかじめ設けられている。保存部130は、本発明による端末機の内部に設けられてもよく、外部に設けられてもよい。これと異なって、複数のボタン110ないし制御部120は、本発明による端末機の内部に設けられることが望ましい。
【0019】
結局、制御部120は、保存部130に保存された映像のうちボタンの操作された結果に相応する複数の映像を読み出し、読み出された映像をその読み出された映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によってディスプレイすることを、複数のボタン110に指示する。
【0020】
図2は、本発明による端末機の一例であるフォルダー型端末機210の外観を示す図面である。具体的には、図2は、フォルダーが開かれた場合のフォルダー型端末機210の外観を示す図面である。
【0021】
図2で、端末機210は、メイン表示部220と12個のディスプレイボタン230ないし252と、複数の表示不可ボタン(メニューボタン、方向キー(上、下、左、右)、確認ボタン、通話ボタン、取消ボタン、終了ボタン)とを備える。
【0022】
図3ないし図10は、本発明による端末機を、図2に示した端末機210を利用して説明するための参考図である。
【0023】
図3ないし図5を利用して本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0024】
図3ないし図5に示したように、ディスプレイボタン230ないし252それぞれにディスプレイされる映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法は、そのディスプレイされる映像それぞれをいかなる色でディスプレイするかについて事前に設定されたものを意味する。ここで、色は、色相成分、明度成分、彩度成分を持つことができる。結局、図3ないし図5に示したように、ディスプレイボタン230ないし252のうち一つは、映像をその映像に対してあらかじめ設定された色でディスプレイする。本明細書で、映像とは、数字、文字、記号などの組み合わせで形成されたマーク及びそのマークの背景色を含む。
【0025】
具体的には、図3に示したように、端末機210は音楽再生機能を実行中である。さらに具体的には、端末機210は、互いに再生順位が定められている複数の音楽ファイルそれぞれを再生でき、現在は‘玄ジンヨン’という歌手の‘Break me down’というタイトルの音楽ファイルを再生中である。
【0026】
ユーザーがディスプレイボタン230を操作すれば、端末機210は、現在再生中の音楽ファイルの1つ前の音楽ファイルを再生し始め、ユーザーがディスプレイボタン232を操作すれば、端末機210は、端末機210が再生できるその複数の音楽ファイルのうち最前列の音楽ファイルを再生し始める。同様に、ユーザーがディスプレイボタン246を操作すれば、端末機210は、現在再生中の音楽ファイルの1つ次の音楽ファイルを再生し始め、ユーザーがディスプレイボタン248を操作すれば、端末機210は、端末機210が再生できるその複数の音楽ファイルのうち最後尾の音楽ファイルを再生し始める。一方、ユーザーがディスプレイボタン238を操作すれば、端末機210は、現在再生中の音楽ファイルの再生を停止し、ユーザーがディスプレイボタン234を操作すれば、端末機210は、端末機210が再生できるその複数の音楽ファイルのうち最後尾の音楽ファイルの再生を終了した場合、最前列の音楽ファイルを再生し始めるように設定される。
【0027】
ユーザーがディスプレイボタン240を操作すれば、端末機210は、反復再生する区間の開始時点を認識し、ユーザーがディスプレイボタン240を再び操作すれば、端末機210は、その反復再生する区間の終了時点を認識した後、その反復再生する区間を一定回数ほど反復再生する。また、ユーザーがディスプレイボタン250を操作すれば、メイン表示部220は、メイン表示部220にディスプレイされる映像の候補をディスプレイし、ユーザーが端末機210を操作してその候補のうち一つを選択すれば、メイン表示部220はその選択された候補をディスプレイする。
【0028】
図3に示したように、ディスプレイボタン230、232、234、238、246または248にディスプレイされた映像の背景色と、ディスプレイボタン240または250にディスプレイされた映像の背景色とは異なる。この時、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、246、または250にディスプレイされた映像の背景色は、そのディスプレイボタンにディスプレイされた映像が表す機能によって決定された色でありうる。
【0029】
具体的には、図3に示したように、ディスプレイボタン230、232、234、238、246または248にディスプレイされた映像が表す機能は、そのディスプレイボタンが操作さえされれば端末機210が行う機能である一方、ディスプレイボタン240または250にディスプレイされた映像が表す機能は、そのディスプレイボタンが操作されても一回以上の端末機210操作がさらにあって初めて端末機210が行う機能である。
【0030】
さらに具体的には、ディスプレイボタン230にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が現在再生中の音楽ファイルの1つ前の音楽ファイルを再生し始める機能)は、そのディスプレイボタン230が操作さえされれば端末機210が行う機能であり、ディスプレイボタン232にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が再生できる複数の音楽ファイルのうち最前列の音楽ファイルを再生する機能)は、そのディスプレイボタン232が操作さえされれば端末機210が行う機能であり、ディスプレイボタン246にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が現在再生中の音楽ファイルの1つ次の音楽ファイルを再生し始める機能)は、そのディスプレイボタン246が操作さえされれば端末機210が行う機能であり、ディスプレイボタン248にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が再生できる複数の音楽ファイルのうち最後尾の音楽ファイルを再生する機能)は、そのディスプレイボタン248が操作さえされれば端末機210が行う機能であり、ディスプレイボタン238にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が現在再生中の音楽ファイルの再生を停止する機能)は、そのディスプレイボタン238が操作さえされれば端末機210が行う機能であり、ディスプレイボタン234にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が、自身が再生できるその複数の音楽ファイルのうち最後尾の音楽ファイルの再生を完了した場合、最前列の音楽ファイルを再生し始めるように設定される機能)は、そのディスプレイボタン234が操作さえされれば端末機210が行う機能である。
【0031】
一方、ディスプレイボタン240にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210が現在再生中の音楽ファイルのいずれか一定区間を一定回数ほど反復再生する機能)は、そのディスプレイボタン240が操作されても一回以上の端末機210の操作がさらにあった後で端末機210が行う機能である。すなわち、ディスプレイボタン240が初めて操作されれば、端末機210はその反復再生する区間の開始時点を認識し、ディスプレイボタン240が再び操作されれば、端末機210は、その反復再生する区間の終了時点を認識するが、この時になって初めて端末機210は、その反復再生する区間を一定回数ほど反復再生する。これと類似して、ディスプレイボタン250にディスプレイされた映像が表す機能(=端末機210がメイン表示部220にディスプレイされる映像を複数の候補のうちユーザーの端末機210操作によって選択され、選択された映像をメイン表示部210にディスプレイする機能)も、そのディスプレイボタン250が操作されても、一回以上の端末機210操作がさらにあって初めて端末機210が行う機能である。すなわち、ディスプレイボタン250が初めて操作されれば、メイン表示部220は、メイン表示部220にディスプレイされる映像の候補をディスプレイした後、ユーザーが端末機210を操作してその候補のうち一つを選択すれば、この時になって初めて、メイン表示部220はその選択された候補をディスプレイする。
【0032】
図4に示したように、端末機210は撮影機能を実行中である。さらに具体的には、メイン表示部220は、端末機210に備えられたカメラを通じて見られる端末機210の外部の映像をディスプレイし、ユーザーが端末機210に備えられたボタン(例えば、‘確認’ボタン)を操作すれば、端末機210は、その操作された瞬間にメイン表示部220にディスプレイされた映像を撮影する。
【0033】
図4に示したように、ディスプレイボタン230は、撮影モードを新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン232は、解像度を新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン234は、測光方式を新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン238は、撮影された映像が古ぼけた写真のように見える効果、いわゆるセピア効果を与えようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン240は、メイン表示部220にディスプレイされた各種アイコンが隠されてディスプレイさせまいとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン242は、撮影された映像を額縁イメージで取り囲もうとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン246は、フラッシュをつけようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン248は、セルフタイマー時間を調整しようとするユーザーが操作するボタンである。
【0034】
図4に示したように、ディスプレイボタン230または246にディスプレイされた映像の背景色と、ディスプレイボタン232、238または242にディスプレイされた映像の背景色と、ディスプレイボタン234、240または248にディスプレイされた映像の背景色とは異なる。この時、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246または248にディスプレイされた映像の背景色は、そのディスプレイボタンにディスプレイされた映像の一定期間中の選択頻度数に鑑みて決定された色でありうる。
【0035】
具体的には、図4に示したように、ユーザーは普段端末機210で写真を撮影する時、ディスプレイボタン232、238、242は撮影時ごとに操作し、ディスプレイボタン230または246は撮影時ごとに操作せずに時々操作するだけであり、ディスプレイボタン234、240、248は撮影時に一回も操作したことなく、これにより、ディスプレイボタン232、238、242それぞれにディスプレイされた映像の背景色の輝度と、ディスプレイボタン230または246にディスプレイされた映像の背景色の輝度と、ディスプレイボタン234、240、248それぞれにディスプレイされた映像の背景色の輝度とは異なる。
【0036】
図5に示したように、ユーザーはメイン表示部220の輝度を調整しようとし、メイン表示部220は、輝度が可変的な電球映像をディスプレイし、ディスプレイボタン230、232、238、240、246は、相異なる輝度の5個の映像をディスプレイする。このように、ディスプレイボタン230、232、238、240、246にディスプレイされる映像それぞれの色は、その映像それぞれが意味する数値によってあらかじめ決定された色でありうる。これにより、ユーザーはメイン表示部220の輝度をいずれかのボタン(例えば、前記方向キーの右ボタン)を数回操作して調整する必要なく、ディスプレイボタン230、232、238、240、246のうち一つを1回操作することによって調整することができる。
【0037】
図6A及び図6Bを利用して本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0038】
図6A及び図6Bに示したように、端末機210は撮影機能を実行中である。さらに具体的には、メイン表示部220は、端末機210に備えられたカメラを通じて見られる端末機210外部の映像をディスプレイし、ユーザーが端末機210に備えられたボタン(例えば、‘確認’ボタン)を操作すれば、端末機210は、その操作された瞬間にメイン表示部220にディスプレイされた映像を撮影する。
【0039】
図6A及び図6Bに示したように、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246または248にディスプレイされた映像は、そのディスプレイボタンが操作されれば、メイン表示部220に参照符号610のようにディスプレイされ、次いで、端末機210がメイン表示部220にディスプレイ中の映像を撮影すれば、その操作されたディスプレイボタンにディスプレイされた映像を持つ写真が生成される。一方、写真の一部として含まれうる映像の数は9個に限定されず、写真の一部として含まれうる該映像が9個より多いならば、ユーザーはディスプレイボタン236または252を操作することによって、写真の一部として含まれうる該映像をスクロールできる。
【0040】
図6Bに示したように、図6Aに示したディスプレイボタンのうちディスプレイボタン230、242、248が操作され、操作されたディスプレイボタン230、242、248はそれ自身を他のディスプレイボタン232、234、236、238、240、244、246、250、252と区別させる映像をディスプレイする。例えば、その操作されたディスプレイボタン230、242、248にディスプレイされた映像は周期的に点滅される。これによって、ユーザーは自身が操作したディスプレイボタンが何かを視覚的に容易に認知できる。
【0041】
図7A及び図7Bを利用して、本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0042】
図7A及び図7Bに示したように、端末機210は撮影機能を実行中である。さらに具体的には、メイン表示部220は、端末機210に備えられたカメラを通じて見られる端末機210外部の映像をディスプレイし、ユーザーが端末機210に備えられたボタン(例えば、‘確認’ボタン)を操作すれば、端末機210は、その操作された瞬間にメイン表示部220にディスプレイされた映像を撮影する。
【0043】
図7Aに示したように、ディスプレイボタン230は、撮影モードを新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン232は、解像度を新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン234は、測光方式を新たに設定しようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン238は、撮影された映像が古ぼけた写真のように見える効果、いわゆるセピア効果を与えようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン240は、メイン表示部220にディスプレイされた各種アイコンが隠されてディスプレイさせまいとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン242は、撮影された映像を額縁イメージで取り囲もうとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン246は、フラッシュをつけようとするユーザーが操作するボタンであり、ディスプレイボタン248は、セルフタイマー時間を調整しようとするユーザーが操作するボタンである。
【0044】
図7Aに示したように、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248は、あらかじめ設定されたポップアップ映像のうち一つが含まれた映像をディスプレイする。ここで、ポップアップ映像とは、ディスプレイボタン(230ないし252のうち一つ)がディスプレイできる映像のうち、端末機210のいずれかの特定機能(例えば、端末機210の撮影モードを設定する機能)とマッチングされた映像を意味する。この時、その特定機能とマッチングされた映像、すなわち、ポップアップ映像の数は複数であることが望ましい。図7A及び図7Bに示したように、あらかじめ設定されたポップアップ映像は“一般撮影”、“連続撮影”、“分割撮影”、“動画撮影”である。この時、“一般撮影”とは、デフォルトに設定された撮影モードを意味し、“連続撮影”とは、同じ被写体を一定回数ほど連続的に撮影する撮影モードを意味し、“分割撮影”とは、被写体を変更して一定回数ほど撮影する撮影モードを意味し、“動画撮影”とは、写真のような静止画像ではない動画を撮影する撮影モードを意味する。
【0045】
図7Aに示したように、ユーザーがディスプレイボタン230を操作して、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248にディスプレイされた映像のうちポップアップ映像が選択されれば、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248のうち少なくとも一部(例えば、230、232、238、246)は、あらかじめ設定されたポップアップ映像を図7Bに示したようにディスプレイする。この場合、ポップアップ映像をディスプレイしないディスプレイボタン234、240、242、248は、図7Aでディスプレイされた映像を、図7Bに示したように一定比率ほど薄暗くディスプレイできる。結局、図7Bに示したように、ユーザーがディスプレイボタン230、232、238、246のうち一つを操作しさえすれば、端末機210の撮影モードが、その操作されたディスプレイボタンが意味する撮影モードに設定されるので、図7A及び図7Bに示したように、ユーザーは、端末機210の撮影モードを設定するためのキー操作回数を最小にすることができる。
【0046】
図8を利用して本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0047】
図8に示したように、端末機210は、写真閲覧機能を実行中である。端末機210には、ディスプレイボタン230ないし252の数より多い複数の写真が保存されており、ユーザーは、ディスプレイボタン236または252を操作してその複数の写真をスクロールできる。すなわち、ディスプレイボタン236または252が操作されれば、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248、250にディスプレイされる映像が更新されて、端末機210がスクロールを行う。ディスプレイボタン236または252にディスプレイされた映像のように、選択される場合に端末機210がスクロールを行う映像を、以下でスクロール映像と称する。
【0048】
図8に示したように、ディスプレイボタン244は、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248、250にディスプレイされる映像であって、スクロール映像が選択される度に更新される映像の数を意味するページ映像をディスプレイする。具体的には、図8に示したように、端末機210に保存された写真の数は27枚であり、ユーザーがディスプレイボタン236または252を操作する度にディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、246、248、250にディスプレイされた映像はいずれも変更される。また、ユーザーがディスプレイボタン236または252を操作する度にディスプレイボタン244にディスプレイされたページ映像は、‘1/3’、‘2/3’、‘3/3’、‘1/3’、‘2/3’、…の順に変更される。すなわち、図8のディスプレイボタン244にディスプレイされた映像1/3は、ユーザーがディスプレイボタン236または252を操作する度に変更される。
【0049】
図9を利用して、本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0050】
図9に示したように、ユーザーは端末機210に受信された文字メッセージを保存しようとする。この場合、メイン表示部220は、ユーザーの意思をもう1回確認するための映像を、図9に示したようにディスプレイし、ディスプレイボタン230、232、246、248は、メイン表示部220に現れた選択事項(“はい”、“いいえ”)を表現する映像(“はい○”、“いいえ×”)を、図9に示したようにディスプレイする。この時、ディスプレイボタン230、232、246または248にディスプレイされる選択事項(“はい”、“○”、“いいえ”、または“×”)は、メイン表示部220にディスプレイされる選択事項(“はい”、または“いいえ”)より大きくディスプレイされる。また、ディスプレイボタン230が操作される場合に端末機210が動作する結果と、ディスプレイボタン232が操作される場合に端末機210が動作する結果とは同一であり、ディスプレイボタン246が操作される場合に端末機210が動作する結果と、ディスプレイボタン248が操作される場合に端末機210が動作する結果とは同一である。
【0051】
図9に示したように、メイン表示部220に“文字メッセージの保存如何を尋ねており、文字メッセージを保存しないことを表す選択項目(“いいえ”)がアクティブにされている映像”がディスプレイされれば、これを認知したユーザーが端末機に実行を指示すると予想される動作(文字メッセージを削除する動作、文字メッセージを保存する動作)を表す映像が、ディスプレイボタン230、232、246、248に自動でディスプレイされるので、メイン表示部220にディスプレイされた内容を認知した状態で文字メッセージを保存しようとするユーザーは、メイン表示部220とボタン230ないし252(複数の表示不可ボタン)とを交互に見ながら相当回数のボタン操作(例えば、メイン表示部220にディスプレイされた映像で“はい”がアクティブにされるように、前記方向キーの右ボタンを操作して“確認”ボタンを操作する計2回のボタン操作)を行う必要なく、ディスプレイボタン230、232、246、248のうち一定の動作(例えば、端末機210が文字メッセージを保存する動作)を表す映像(例えば、“はい”、または“○”)がディスプレイされたボタン230または232を操作さえすれば、端末機210にその一定の動作を指示できる。
【0052】
図10を利用して本発明による端末機210を説明すれば、次の通りである。
【0053】
図10に示したように、ユーザーは端末機210を利用して文字メッセージを作成している。この場合、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、244、246、248、250は、図8に示したように、ハングルを入力するための映像をディスプレイできる。この時、ユーザーがディスプレイボタン236を操作すれば、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、244、246、248、250は、図8に示したところとは異なって英文を入力するための映像をディスプレイできる。
【0054】
図10に示したように、ユーザーがディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、244、246、248、250を操作すれば、その操作された結果はメイン表示部220だけではなく、ディスプレイボタン252にもディスプレイされる。これにより、ユーザーはディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、244、246、248、250を操作しつつ自分が操作したボタンが何かを確認するために、メイン表示部220を随時交互に見る面倒なしに、ディスプレイボタン230、232、234、238、240、242、244、246、248、250を操作しつつディスプレイボタン252を交互に見るだけで十分であり、したがって、本発明は、ボタン操作時に求められる視線の移動距離を最小化し、ユーザーに対して操作便宜性を図る。
【0055】
図11は、本発明によるディスプレイ方法を説明するためのフローチャートであり、実行可能な機能の多い小型の端末機であっても、その端末機に一定の動作の実行を指示するためにボタンを操作するユーザーに対して操作便宜性を極大化させるステップ(第1110〜1120ステップ)を含むことができる。
【0056】
制御部120は、複数のボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識する(第1110ステップ)。
【0057】
第1110ステップ後に、複数のボタン110は、第1110ステップで認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、その映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によってそのボタンそれぞれにディスプレイする(第1120ステップ)。
【0058】
上述の本発明によるディスプレイ方法をコンピュータで実行させるためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に保存されうる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、磁気記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、及び光学式記録媒体(例えば、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disc))のような記録媒体を含む。
【0059】
以上、望ましい実施形態を中心に本発明を説明した。当業者ならば、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現できることは理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、上述した説明ではなく添付の特許請求の範囲に表わされており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は本発明に含まれていると解釈されねばならない。
【符号の説明】
【0060】
110 ボタン
110−1、110−n、…、110−N ディスプレイボタン
120 制御部
130 保存部
210 端末機
220 メイン表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の映像を制御信号に応答してディスプレイする複数のボタンと、
前記映像それぞれの前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によるディスプレイを指示する前記制御信号を、前記ボタンのうち少なくとも一部の操作された結果に相応して生成する制御部と、を備えることを特徴とする端末機。
【請求項2】
前記ボタンそれぞれは、前記映像それぞれを前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された色でディスプレイすることを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項3】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、前記映像それぞれが表す前記端末機の機能によって決定されたことを特徴とする請求項2に記載の端末機。
【請求項4】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、一定期間中の前記映像それぞれの選択頻度数を考慮して決定されたことを特徴とする請求項2に記載の端末機。
【請求項5】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、前記映像それぞれが意味する数値によって決定されたことを特徴とする請求項2に記載の端末機。
【請求項6】
前記ボタンは、前記ボタンのうち操作されたボタンを識別させる前記映像をディスプレイすることを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項7】
前記ボタンは、前記ボタンのうち操作されたボタンにディスプレイされた映像を複数回点滅させることを特徴とする請求項6に記載の端末機。
【請求項8】
前記映像のうちあらかじめ設定されたポップアップ映像のうち一つが選択されれば、前記ボタンのうち少なくとも一部がディスプレイする映像は、前記ポップアップ映像に更新されることを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項9】
前記ボタンは、前記ポップアップ映像に更新されていない映像を前記ボタンに相対的に薄暗くディスプレイすることを特徴とする請求項8に記載の端末機。
【請求項10】
前記映像は、選択される場合に前記端末機がスクロールを行うようになるスクロール映像、及び前記ボタンにディスプレイされる映像であって、前記スクロール映像が選択される度に更新される映像の数を意味するページ映像のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項11】
前記映像は、選択される場合に前記端末機が動作する結果が相等しい複数の映像を含むことを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項12】
前記ボタンのうち少なくとも一部は、前記操作された結果をディスプレイすることを特徴とする請求項1に記載の端末機。
【請求項13】
複数のボタンを備えた端末機で行われるディスプレイ方法において、
前記ボタンのうち少なくとも一部の操作された結果を認識するステップと、
前記認識された結果に相応する複数の映像それぞれを、前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された技法によって前記ボタンそれぞれにディスプレイするステップと、を含むことを特徴とするディスプレイ方法。
【請求項14】
前記複数の映像をディスプレイするステップは、前記映像それぞれを、前記映像ごとそれぞれにあらかじめ設定された色で前記ボタンそれぞれにディスプレイすることを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項15】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、前記映像それぞれが表す前記端末機の機能によって決定されたことを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ方法。
【請求項16】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、一定期間中の前記映像それぞれの選択頻度数を考慮して決定されたことを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ方法。
【請求項17】
前記映像それぞれのあらかじめ設定された色は、前記映像それぞれが意味する数値によって決定されたことを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ方法。
【請求項18】
前記複数の映像をディスプレイするステップは、前記ボタンのうち操作されたボタンを識別させる前記映像を前記ボタンにディスプレイすることを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項19】
前記複数の映像をディスプレイするステップは、前記ボタンのうち操作されたボタンにディスプレイされた映像を複数回点滅させることを特徴とする請求項18に記載のディスプレイ方法。
【請求項20】
前記映像のうちあらかじめ設定されたポップアップ映像中の一つが選択されれば、前記ボタンのうち少なくとも一部がディスプレイする映像は、前記ポップアップ映像に更新されることを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項21】
前記ボタンは、前記ポップアップ映像に更新されていない映像を前記ボタンに相対的に薄暗くディスプレイすることを特徴とする請求項20に記載のディスプレイ方法。
【請求項22】
前記映像は、選択される場合に前記端末機がスクロールを行うようになるスクロール映像、及び前記ボタンにディスプレイされる映像であって、前記スクロール映像が選択される度に更新される映像の数を意味するページ映像のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項23】
前記映像は、選択される場合に前記端末機が行うところが相等しい複数の映像を含むことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項24】
前記複数の映像をディスプレイするステップは、前記操作された結果を前記ボタンのうち少なくとも一部にディスプレイすることを特徴とする請求項13に記載のディスプレイ方法。
【請求項25】
請求項13ないし請求項24のうちいずれか1項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを保存したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2010−506288(P2010−506288A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531316(P2009−531316)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【国際出願番号】PCT/KR2007/004243
【国際公開番号】WO2008/041794
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】