説明

端末装置及びプログラム

【課題】シン・クライアント・システムのサーバ側にて記憶管理される電話帳データを利用して通信端末側で電話の発呼動作を行わせる。
【解決手段】携帯電話(端末)の電話帳ボタンが操作されると、端末固有ID・接続要求コマンド・電話帳アプリの起動指示コマンドがサーバ装置へ送信され、サーバ装置では端末IDに対応付けて管理された電話帳データが読み出され、その電話帳リスト画面が生成され前記端末へ転送表示される。端末に表示された電話帳リスト画面にて所望の電話番号をカーソルで範囲選択操作しそのキー操作信号に基づくサーバ装置での処理によりカーソル指定範囲を表示確定させ発呼/着呼ボタンが操作されると、サーバ装置にて電話帳リスト画面上のカーソル指定範囲に対応するところの文字認識が行われ、この文字認識された電話番号の数字コードに従い発呼データが生成され前記端末へ転送され発呼実行される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シン・クライアントにおける通信端末からサーバ装置の電話番号データを利用して電話の発呼制御を行うためのサーバ装置、サーバ制御プログラム、サーバ・クライアント・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話などの通信端末によって電話を掛ける場合には、知人・友人など複数の電話番号を予め登録した電話帳データを表示させると共に、この表示された電話帳データから所望の相手の電話番号を選択し発呼ボタンを操作することで、当該選択した電話番号への発呼を行わせている。
【0003】
この場合、通信端末内のメモリに登録されている電話帳データにある各電話番号のデータは、その番号コードとして記憶されるため、ユーザ所望の電話番号が選択され発呼操作されるだけで、その番号コードに従った発呼動作が行われる。
【0004】
しかし、このような通信端末を遺失したり盗難されたりして第3者の手に渡ってしまうと、当該端末内のメモリに登録された前記電話帳データは勿論、その他に記憶されている個人情報などの秘匿性の高いデータも全て第3者によって読み出されてしまう虞がある。
【0005】
一方、最近のサーバ・クライアント・システムでは、各通信端末(携帯電話・PCなど)にて入出力・表示される全てのアプリケーションをサーバ上で起動実行させ、これに伴う全ての生成ファイルもサーバ側で管理するようにしたSBC(Server Based Computing)システム[シン・クライアント・システム]が導入されるようになっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0006】
このようなシン・クライアント・システムでは、サーバ側で実行されるアプリケーションソフトの描画データが通信端末に転送されて該通信端末にてこの描画データを表示するものである(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
従って、このシン・クライアント・システムよって、前記電話帳データをサーバ側にて記憶管理させると共に、必要に応じてその描画データを通信端末側に転送表示させ、所望の電話番号を選択して発呼動作させることで、当該通信端末が第3者の手に渡った場合の電話帳データの漏洩を防止可能とすることが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−171063号公報
【特許文献2】特開2003−158534号公報
【特許文献3】特表2004−503862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、シン・クライアント・システムにおいて、その通信端末での操作に応じてサーバ側から転送受信されるデータは、何れの種類のデータも端末画面に合わせて表示するためだけの描画データとして受信されるため、サーバから受信表示させた電話帳データをそのまま利用して電話の発呼動作を行わせることはできない。
【0010】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、シン・クライアント・システムのサーバ側にて記憶管理される電話帳データなどの電話番号データを利用して通信端末側で電話の発呼動作を行わせることが可能になるサーバ装置、サーバ制御プログラム、サーバ・クライアント・システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願請求項に記載のサーバ・クライアント・システムは、電話機能を備えたクライアント端末とネットワーク上のサーバ装置とからなるサーバ・クライアント・システムであって、
前記端末は、ユーザ操作に応じて電話番号の指示を前記サーバ装置へ送信する電話番号指示送信手段と、この電話番号指示送信手段による電話番号の指示の送信に応答して、前記サーバ装置から受信された電話番号の表示画面データを表示させる電話番号表示制御手段と、この電話番号表示制御手段により表示された電話番号の表示画面に対するユーザ操作に応じて当該電話番号の表示画面内の位置指定情報を前記サーバ装置へ送信する位置指定情報送信手段と、この位置指定情報送信手段による前記電話番号の表示画面内の位置指定情報の送信に応答して、前記サーバ装置から受信された電話番号の発呼データに従って電話を発呼する発呼制御手段とを備え、
前記サーバ装置は、前記端末と通信する通信手段と、電話番号データを記憶する電話番号記憶手段と、前記通信手段により前記端末から電話番号の指示が受信された際に、前記電話番号記憶手段により記憶された電話番号データに基づき電話番号の表示画面データを生成する電話番号画面生成手段と、この電話番号画面生成手段により生成された電話番号の表示画面データを前記通信手段により前記端末へ送信させる電話番号画面送信制御手段と、この電話番号画面送信制御手段により前記電話番号の表示画面データが前記端末へ送信された後に、前記通信手段により当該端末から前記電話番号画面内の位置指定情報が受信された際に、その位置指定情報に対応する位置の電話番号に応じた発呼データを生成する発呼データ生成手段と、この発呼データ生成手段により生成された電話番号の発呼データを前記通信手段により前記端末へ送信させる番号発呼データ送信制御手段とを備えた、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項に記載のサーバ・クライアント・システムによれば、端末では、サーバ装置から受信された電話番号の発呼データに従って電話の発呼制御が行われるので、当該端末に電話番号のデータを登録保持することなくその秘匿性を確保でき、しかもサーバ装置から携帯へ送信表示させた例えばビットマップ形式の電話番号の表示画面からでも所望の電話番号位置を指定して発呼動作させることができる。
【0013】
よって本発明によれば、シン・クライアント・システムのサーバ側にて記憶管理される電話番号データを利用して通信端末側で電話の発呼動作を行わせることが可能になるサーバ装置、サーバ制御プログラム、サーバ・クライアント・システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るサーバ・クライアント・システム10の全体構成を示す図。
【図2】前記サーバ・クライアント・システム10のクライアント端末である携帯電話20の外観構成を示す正面図であり、同図(A)はサーバ装置30から受信された電話帳リストの電話番号表示画面G1の表示に基づいて通信中画面Wが表示された状態を示す図、同図(B)はサーバ装置30から受信された接続拒否アラート画面G2が表示された状態を示す図。
【図3】前記サーバ・クライアント・システム10の電子回路の構成を示すブロック図であり、同図(A)はクライアント端末である携帯電話20の構成を示す図、同図(B)はサーバ装置30の構成を示す図。
【図4】前記サーバ・クライアント・システム10の携帯電話(端末)20における電話帳ボタン21dの操作指示に応じてサーバ装置30により電話帳アプリケーション処理が実行された場合の電話帳表示データの内容を示す図であり、同図(A)はデータストレージ部37から仮想スクリーンメモリ35に読み出された電話帳リストの表示データを示す図、同図(B)は表示データ変換部36により端末画面サイズに合わせて変換生成された電話帳リストの描画データを示す図。
【図5A】前記サーバ・クライアント・システム10をシン・クライアント・システムとしてサーバ装置30から携帯電話(端末)20に表示させた電話帳リストから電話の発呼を行う場合の携帯電話(端末)20側の処理を示すフローチャート。
【図5B】前記サーバ・クライアント・システム10をシン・クライアント・システムとしてサーバ装置30から携帯電話(端末)20に表示させた電話帳リストから電話の発呼を行う場合のサーバ装置30側の処理を示すフローチャート。
【図6】前記サーバ装置30側の処理に伴う電話番号判定処理を示すフローチャート。
【図7】前記サーバ・クライアント・システムの携帯電話(端末)20において表示される電話帳リストの電話番号表示画面G1上での電話番号の範囲指定表示状態を示す図。
【図8】前記サーバ・クライアント・システムの携帯電話(端末)20において表示される電話帳リストの電話番号表示画面G1上での電話番号の誤った範囲指定表示状態とその範囲選択結果としての番号範囲再選択アラート画面G3を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るサーバ・クライアント・システム10の全体構成を示す図である。
【0017】
このサーバ・クライアント・システム10は、通常の電話通信機能を備えた携帯電話20を無線LAN(Local Area Network)上のクライアント端末として接続可能なサーバ装置30からなるシン・クライアント・システムであり、携帯電話20が無線LANのアクセスポイント40を介してサーバ装置30と接続された状態では、この携帯電話20とサーバ装置30からなるサーバ・クライアント・システム10がシン・クライアント・システムとして機能する。
【0018】
なお、前記無線LANのアクセスポイント40は、企業内ネットワークにおけるアクセスポイント40でも、インターネットにおける公衆無線LAN上のホットスポットとしてのアクセスポイント40の何れであってもよい。
【0019】
図2は、前記サーバ・クライアント・システム10のクライアント端末である携帯電話20の外観構成を示す正面図であり、同図(A)はサーバ装置30から受信された電話帳リストの電話番号表示画面G1の表示に基づいて通信中画面Wが表示された状態を示す図、同図(B)はサーバ装置30から受信された接続拒否アラート画面G2が表示された状態を示す図である。
【0020】
この携帯電話20の正面下部にはキー入力部21が設けられ、またその正面上部には液晶表示部22が設けられる。
【0021】
キー入力部21には、数字および各種の文字・記号を入力するための文字記号入力キー21a、カーソルを移動させるためのカーソルキー21b、カーソル移動により選択された項目の決定・実行を指示するための決定・実行キー21c、電話帳のアプリケーションを起動させるための電話帳ボタン21d、電話の発呼/着呼を指示するための発呼/着呼ボタン21eが備えられる。
【0022】
図3は、前記サーバ・クライアント・システム10の電子回路の構成を示すブロック図であり、同図(A)はクライアント端末である携帯電話20の構成を示す図、同図(B)はサーバ装置30の構成を示す図である。
【0023】
携帯電話20はコンピュータであるCPU(Central Processor Unit)23を備え、このCPU23により起動される予め記憶された携帯電話制御プログラムに従って回路各部の動作が制御される。
【0024】
CPU23には、前記キー入力部21、液晶表示部22が接続される他に、無線LANを介してサーバ装置30と接続するための無線LAN通信部24、携帯網用通信部25を制御して電話の発呼/着呼の制御を行うための発呼/着呼制御部26、サーバ装置30から転送された表示用の描画データに従って表示データを生成するための表示データ生成部27、ワークメモリ28、そしてサーバ装置30への接続認証用として当該携帯電話20の固有の識別子(ID)を記憶している固有ID記憶部29などが接続される。
【0025】
この携帯電話20は、単独では通常の携帯電話端末として機能し、サーバ装置30との接続時にはシン・クライアント・システムにおける電話通信機能を備えたクライアント端末として機能する。
【0026】
サーバ装置30はコンピュータであるCPU(Central Processor Unit)31を備え、このCPU31により起動される予め記憶されたサーバ制御プログラムに従って回路各部の動作が制御される。
【0027】
CPU31には、無線LANを介してネットワーク上の各種のクライアント端末と通信するための無線LAN通信部32、クライアント端末(20)から受信されたキー操作信号に対応するアプリケーションの処理をCPU31に指示するためのキー制御部33、各端末(20…)毎のキー操作信号に応じたアプリケーション処理に従って生成された表示データを当該端末(20…)毎の表示データとして記憶保持するための表示制御部34および仮想スクリーン用メモリ35、この仮想スクリーンメモリ35に記憶保持された端末(20…)毎の表示データを当該端末(20)の表示部22の画面サイズに合わせた描画データに変換生成すると共に、その直前に生成された同端末(20)用の描画データに対し画像が変化した部分の描画データのみを抽出して同端末(20)に転送するための表示データ変換部36、そして本サーバ装置30に接続可能な各端末(20…)それぞれの固有の識別子(ID)37aが記憶登録されると共に、各端末ID37a…毎に対応付けられた電話帳データ37b…が記憶管理されるデータストレージ部37などが接続される。
【0028】
図4は、前記サーバ・クライアント・システム10の携帯電話(端末)20における電話帳ボタン21dの操作指示に応じてサーバ装置30により電話帳アプリケーション処理が実行された場合の電話帳表示データの内容を示す図であり、同図(A)はデータストレージ部37から仮想スクリーンメモリ35に読み出された電話帳リストの表示データを示す図、同図(B)は表示データ変換部36により端末画面サイズに合わせて変換生成された電話帳リストの描画データを示す電話番号の表示画面図である。
【0029】
すなわち、サーバ装置30において、端末ID37aが登録されて接続許可されている携帯電話(端末)20からの電話帳ボタン21dの操作に応じた電話帳アプリケーション処理の起動指示が受信されると、当該端末ID37aに対応付けられて記憶管理されている電話帳データ37bが読み出され、図4(A)に示すように、例えばビットマップからなる電話帳リストの表示画面データとして該当端末(20)に対応する仮想スクリーンメモリ35に展開記憶される。
【0030】
すると、この仮想スクリーンメモリ35に書き込まれた電話帳リストの表示データは、図4(B)に示すように、表示データ変換部36により「氏名」および「電話番号」の項目を主体として端末画面サイズに合わせた電話帳リストの描画データとして変換生成され、この電話帳アプリケーション処理の起動指示元である前記携帯電話(端末)20へ転送されて表示される。
【0031】
このようなシン・クライアント・システムのサーバ装置30により記憶管理される電話帳データを電話帳リストの表示画面データとして携帯電話20に転送し表示させ、この表示された電話帳リストの電話番号を利用して電話の発呼を行う場合の詳細な動作について以下に説明する。
【0032】
図5Aと図5Bは、前記サーバ・クライアント・システム10をシン・クライアント・システムとしてサーバ装置30から携帯電話(端末)20に表示させた電話帳リストから電話の発呼を行う場合の制御処理を示すフローチャートであり、図5Aは携帯電話(端末)20側の処理を示すフローチャート、図5Bはサーバ装置30側の処理を示すフローチャートである。
【0033】
図6は、前記サーバ装置30側の処理に伴う電話番号判定処理を示すフローチャートである。
【0034】
携帯電話(端末)20のキー入力部21における電話帳ボタン21dが操作されることで電話帳アプリの起動が指示されると、サーバ装置30に対する接続要求コマンドと電話帳アプリの起動指示コマンドが、固有ID記憶部29から読み出された端末固有IDと共に無線LAN通信部24から該サーバ装置30へ送信される(図5Aフローチャート、ステップA1)。
【0035】
サーバ装置30において、前記携帯電話(端末)20からその端末固有IDと共に送信された接続要求コマンドおよび電話帳アプリの起動指示コマンドが、無線LAN通信部32を介して受信されると、当該受信された端末固有IDがデータストレージ部37に登録されている端末ID37aと一致するか否か判断され、前記携帯電話(端末)20との“接続OK”または“接続NG”が認証される(ステップB1)。
【0036】
このステップB1において、前記携帯電話(端末)20から受信された端末固有IDが前記登録されている端末ID37aと一致判断されることで“接続OK”と認証されると、当該端末ID37aに対応付けられた電話帳データ37bが同データストレージ部37にて記憶管理されているか“有る”または否か“無し”が判断される(ステップB2)。
【0037】
このステップB2において、前記接続された携帯電話(端末)20の端末ID37aに対応付けられた電話帳データ37bが“有る”と判断された場合には、電話帳アプリケーション処理が起動され(ステップB3)、当該電話帳データ37bから電話帳リストおよびその表示データが生成されて、図4(A)に示すように、仮想スクリーン用メモリ35に記憶保存される(ステップB4,B5,B6)。
【0038】
すると、この仮想スクリーンメモリ35に書き込まれた電話帳リストの表示データが、表示データ変換部36によって、図4(B)に示すように、その「氏名」および「電話番号」の項目を主体として端末画面サイズに合わせた電話帳リストの表示画面データが描画データとして変換生成され(ステップB7)、前記電話帳アプリの起動要求元である接続された携帯電話(端末)20へ転送される(ステップB8)。
【0039】
携帯電話(端末)20において、前記サーバ装置30から転送された電話帳リストの描画データが受信されると、表示データ生成部27によって表示用のデータに生成され(ステップA2)、図4(B)で示したように、液晶表示部22に電話帳リストの電話番号表示画面G1として表示される(ステップA3)(図2(A)参照)。
【0040】
これにより、携帯電話(端末)20側でその電話帳データを記憶管理していなくても、サーバ装置30側にて安全確保している電話帳データを電話帳リストとして携帯電話(端末)20の表示部22に表示させて確認することができる。
【0041】
一方、前記サーバ装置30におけるステップB1において、前記携帯電話(端末)20から受信された端末固有IDが前記登録されている端末ID37aと不一致と判断されることで“接続NG”と認証された場合には、接続拒否アラートの表示データが生成されて仮想スクリーン用メモリ35に記憶保存されると共に(ステップB9,B5,B6)、端末画面サイズに合わせた接続拒否アラート画面G2の描画データとして変換生成され(ステップB7)、例えば図2(B)で示したように、前記携帯電話(端末)20へ転送されてその液晶表示部22に表示される(ステップB8,A2,A3)。
【0042】
また、前記サーバ装置30におけるステップB2において、前記接続された携帯電話(端末)20の端末ID37aに対応付けられた電話帳データ37bが“無し”と判断された場合には、電話帳無しアラートの表示データが生成されて仮想スクリーン用メモリ35に記憶保存されると共に(ステップB10,B5,B6)、端末画面サイズに合わせた電話帳無しアラート画面(図示せず)の描画データとして変換生成され(ステップB7)、前記携帯電話(端末)20へ転送されてその液晶表示部22に表示される(ステップB8,A2,A3)。
【0043】
なお、サーバ装置30の仮想スクリーン用メモリ35に生成記憶される端末表示用の描画データは、その画像変化があった場合にだけ書き替えられて更新され、携帯電話(端末)20へ転送表示される(ステップB5〜B8→A2,A3)。
【0044】
図7は、前記サーバ・クライアント・システムの携帯電話(端末)20において表示される電話帳リストの電話番号表示画面G1上での電話番号の範囲指定表示状態を示す図である。
【0045】
前記ステップA1→B1〜B8→A2,A3の処理に従って、サーバ装置30から転送された電話帳リストの表示用描画データが、前記図4(B)で示したように携帯電話20の液晶表示部22に表示された状態で、カーソルキー21bが操作されたと判定されると、そのキー操作イベントとしての表示画面上でのカーソル位置データがサーバ装置30へ送信される(ステップA4→A5→A6)。
【0046】
サーバ装置30において、前記携帯電話20から送信されたキー操作イベントであるカーソル位置データが受信されると(ステップB11)、当該受信されたカーソル位置データが起動中の電話帳アプリケーション処理に通知され(ステップB12)、そのカーソル位置データに応じた位置にカーソルKを書き込んでなる、図7(A)に示すような電話帳リストの電話番号表示画面G1の描画データが生成され、前記携帯電話(端末)20へ転送されて表示される(ステップB5〜B8,A2,A3)。
【0047】
そして、図7(A)で示したように、携帯電話(端末)20の液晶表示部22に表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1上の所望の電話番号の先頭位置にカーソルKを移動表示させた状態で、決定・実行キー21cが操作されたと判定されると、そのキー操作イベントとしての決定・実行のON信号がサーバ装置30へ送信される(ステップA4→A5→A7)。
【0048】
サーバ装置30において、前記携帯電話20から送信されたキー操作イベントである決定・実行のON信号が受信されると(ステップB11)、当該受信された決定・実行のON信号が起動中の電話帳アプリケーション処理に通知され(ステップB13)、前記図7(A)で示したように電話帳リストの電話番号表示画面G1上の電話番号先頭位置にあるカーソルKの位置が範囲指定表示のための先頭位置として決定される。
【0049】
この場合、サーバ装置30の仮想スクリーン用メモリ35に生成記憶されているカーソルKを含む電話帳リストの電話番号表示画面G1の描画データは何も更新されないので、その描画データの更新は行われない(ステップB5→B11)。
【0050】
そして、携帯電話20において、前記図7(A)で示したように電話帳リストの電話番号表示画面G1上の電話番号先頭位置にあるカーソルKによってその電話番号の範囲を指定するために、カーソルキー21bが右移動操作されると、そのカーソル位置データがサーバ装置30へ送信されるのに伴い(ステップA4→A5→A6)、図7(B)に示すように、サーバ装置30ではそのカーソル指定範囲KHの反転表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1が生成され(ステップB11→B12→B5〜B7)、前記携帯電話(端末)20へ転送されて表示される(ステップB8→A2,A3)。
【0051】
この後、前記携帯電話20におけるカーソルキー21bの操作に応じたカーソル位置データのサーバ装置30への送信処理(ステップA4→A5→A6)と、サーバ装置30における前記カーソル位置データの受信およびカーソル指定範囲KHの反転表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1の生成送信処理(ステップB11→B12→B5〜B8)と、携帯電話20における前記カーソル指定範囲KHの反転表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1の受信表示処理(ステップA2,A3)とが繰り返され、図7(C)に示すように、ユーザ所望の電話番号[03-1234-5678]の範囲全体がカーソル指定範囲KHとして反転表示された状態で、決定・実行キー21cが操作されたと判定されると、そのキー操作イベントとしての決定・実行のON信号がサーバ装置30へ送信される(ステップA4→A5→A7)。
【0052】
するとサーバ装置30において、前記携帯電話20から送信されたキー操作イベントである決定・実行のON信号が受信されると共に、起動中の電話帳アプリケーション処理に通知され(ステップB11→B13)、前記図7(C)で示したように電話帳リストの電話番号表示画面G1上の電話番号[03-1234-5678]に対応したカーソル指定範囲KHが選択範囲として決定される。
【0053】
こうして、携帯電話20の表示部22に表示させた電話帳リストの電話番号表示画面G1上で所望の電話番号[03-1234-5678]をカーソル指定範囲KHにして反転表示させた状態で、発呼/着呼ボタン21eが操作されたと判断されると、そのキー操作イベントとしての発呼番号要求コマンドが固有ID記憶部29に記憶された端末固有IDと共にサーバ装置30へ送信される(ステップA4→A8→A9)。
【0054】
サーバ装置30において、前記携帯電話20から送信されたキー操作イベントである発呼番号要求コマンドがその端末固有IDと共に受信されると(ステップB11)、図6における電話番号判定処理が起動される(ステップBC)。
【0055】
この電話番号判定処理では、前記携帯電話(端末)20から受信された端末固有IDがデータストレージ部37に登録されている端末ID37aと一致するか否か判断され、“認証OK”または“認証NG”が判断される(ステップC1)。
【0056】
このステップC1において、前記携帯電話(端末)20から受信された端末固有IDが前記登録されている端末ID37aと一致判断されることで“認証OK”と判断されると、当該端末(携帯電話20)に対応した仮想スクリーン用メモリ35から表示変換部36によって変換作成されている電話帳リストの電話番号表示画面G1上のカーソル指定範囲KHである選択範囲の画像から文字認識処理が行われ(ステップC2)、その認識された文字列(この場合には電話番号の[0312345678])が抽出される(ステップC3)。
【0057】
すると、前記カーソル指定範囲KHである選択範囲の画像からの認識文字列について、データストレージ部37に予め記憶された“03”04“06”…などの市外局番データベース、“090”“080“…などの携帯電話識別番号、”050“のIP電話識別番号と順次比較されてその一致/不一致が判断され、当該認識文字列が電話番号であるか否かが確認される(ステップC4〜C6)。
【0058】
例えば、前記図7(C)で示したように、カーソル指定範囲KHである選択範囲からの認識文字列[0312345678]が市外局番データベースと一致することで、電話番号であると判断確認されると(ステップC4)、その電話番号[0312345678]としての各文字コード(数字コード)に従い電話番号発呼データが生成され(ステップC7)、また当該電話番号への発呼通信中であることを報知するための通信中画面W(図2(A)参照)が生成される(ステップC8)。そして戻り値に“OK”がセットされてサーバ側処理のメイン処理に復帰する(ステップC9)。
【0059】
すると、戻り値“OK”と判断されることで(ステップB14)、前記電話番号判定処理でのステップC7にて生成された電話番号[0312345678]に対応する電話番号発呼データが前記携帯電話(端末)20へ送信される(ステップB15)。
【0060】
そして、携帯電話(端末)20において、前記サーバ装置30から送信された電話番号発呼データ[0312345678]が受信されると、当該電話番号発呼データが発呼/着呼制御部26に転送され、携帯網用通信部25を介して発呼処理される(ステップA12,A13)。
【0061】
またこれに伴い、サーバ装置30側では、前記電話番号判定処理でのステップC8にて生成された通信中画面Wを、前記カーソル指定範囲KHの反転表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1に重ねてなる前記携帯電話(端末)20への表示用描画データが生成されて転送され(ステップB5〜B8)、図2(A)に示すように、該携帯電話(端末)20の液晶表示部22に表示される(ステップA2,A3)。
【0062】
これにより、サーバ装置30から携帯電話(端末)20へ表示用の描画データとして転送表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1の所望の電話番号を範囲選択して発呼動作させることができると共に、当該電話番号への発呼動作中であることを報知する通信中画面Wを重ねた電話帳リストの電話番号表示画面G1を表示させることができる。
【0063】
一方、前記サーバ装置30での処理(図5B参照)における電話番号判定処理(図6参照)において、例えば図8(A)または図8(B)に示すように、電話帳リストの電話番号表示画面G1上のカーソル指定範囲KHである選択範囲の画像からの認識文字列が(ステップC1〜C3)、市外局番データベース、携帯電話識別番号、IP電話識別番号の何れとも一致せず、電話番号ではないと判断された場合には(ステップC4〜C6(不一致))、電話番号の再選択を促す番号範囲再選択アラート画面G3(図8(C)参照)が生成され(ステップC10)、戻り値に“NG”がセットされてメイン処理に復帰する(ステップC11)。
【0064】
すると、戻り値“NG”と判断されることで(ステップB14)、前記電話番号判定処理でのステップC10にて生成された番号範囲再選択アラート画面G3を、前記電話帳リストの電話番号表示画面G1に重ねてなる前記携帯電話(端末)20への表示用描画データが生成されて転送され(ステップB5〜B8)、図8(C)に示すように、該携帯電話(端末)20の液晶表示部22に表示されて電話番号の再選択がユーザに促される(ステップA2,A3)。
【0065】
図8は、前記サーバ・クライアント・システムの携帯電話(端末)20において表示される電話帳リストの電話番号表示画面G1上での電話番号の誤った範囲指定表示状態とその範囲選択結果としての番号範囲再選択アラート画面G3を示す図である。
【0066】
なお、前記サーバ装置30での処理(図5B参照)における電話番号判定処理(図6参照)への移行に際し、前記携帯電話(端末)20から受信された端末固有IDが前記登録されている端末ID37aと不一致となり“認証NG”と判断された場合には(ステップC1)、接続拒否アラートの表示データが生成されると共に(ステップC12)、戻り値に“NG”がセットされてメイン処理に復帰する(ステップC13)。
【0067】
すると、戻り値“NG”と判断されることで(ステップB14)、前記電話番号判定処理でのステップC12にて生成された接続拒否アラート画面G2の前記携帯電話(端末)20への表示用描画データが生成されて転送され(ステップB5〜B8)、例えば図2(B)で示したように、該携帯電話(端末)20の液晶表示部22に表示される(ステップA2,A3)。
【0068】
したがって、前記構成のサーバ・クライアント・システム10によれば、携帯電話(端末)20の電話帳ボタン21dが操作されると、端末固有IDおよび接続要求コマンドと共に電話帳アプリの起動指示コマンドがサーバ装置30へ送信され、サーバ装置30では端末固有IDに対応付けられて記憶管理されている電話帳データが読み出され、その電話帳リストの電話番号表示画面G1が生成されて前記携帯電話(端末)20へ転送され表示される。そして携帯電話(端末)20に表示された電話帳リストの電話番号表示画面G1において所望の電話番号をカーソルKで範囲選択操作してそのキー操作信号に基づくサーバ装置30での処理によりカーソル指定範囲KHを表示確定させ発呼/着呼ボタン21eが操作されると、サーバ装置30において電話帳リストの電話番号表示画面G1上のカーソル指定範囲KHに対応するところの文字認識が行われ、この文字認識された電話番号の数字コードに従って発呼データが生成されて前記携帯電話(端末)20へ転送され発呼制御が実行される。
【0069】
このため、携帯電話(端末)20に電話帳データを登録保持することなくその秘匿性を確保でき、しかもサーバ装置30から携帯電話(端末)20へ転送表示させたビットマップデータである電話帳リストの電話番号表示画面G1からでも所望の電話番号を選択して発呼動作させることができる。
【0070】
なお、前記実施形態のサーバ・クライアント・システム10では、電話帳リストの電話番号表示画面G1上のカーソル指定範囲KHに対応するところの文字認識を行って電話番号か否かを判断し、その認識文字列の文字コード(数字コード)に従って電話番号発呼データを生成する構成としたが、前記カーソル指定範囲KHを指定表示させることなく、発呼ボタン21eが操作された時点のカーソル位置周辺の画像データを文字認識し、カーソル指定された電話番号を抽出する構成としてもよい。更に、電話帳リストに限らず、サーバ装置30から携帯電話(端末)20へ転送された文書等に付記された電話番号の表示画面でも同様である。
【0071】
また、前記実施形態におけるサーバ・クライアント・システム10は、無線LANによって構築されるネットワークだけでなく、有線LANあるいは固定電話網などによって構築されるネットワークであってもよい。
【0072】
なお、前記実施形態において記載したシン・クライアント・システム10による各処理の手法、すなわち、図5Aと図5Bのフローチャートに示すサーバ装置30の全体動作制御処理、図6のフローチャートに示す前記サーバ装置30での全体動作制御処理に伴う電話番号判定処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体に格納して配布することができる。そして、サーバ装置30のコンピュータ(CPU31)は、この外部記録媒体に記憶されたプログラムを記憶装置(データストレージ部37)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明したサーバ装置30側にて記憶管理される電話帳データを利用したシン・クライアント端末としての携帯電話(端末)20における電話発呼制御機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0073】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(LAN)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(LAN)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記のプログラムデータを取り込んで記憶装置(データストレージ部37)に記憶させ、前述したサーバ装置30側にて記憶管理される電話帳データを利用したシン・クライアント端末としての携帯電話(端末)20における電話発呼制御機能を実現することもできる。
【0074】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【符号の説明】
【0075】
10 …サーバ・クライアント・システム
20 …携帯電話(端末)
21 …キー入力部
21a…文字記号入力キー
21b…カーソルキー
21c…決定・実行キー
21d…電話帳ボタン
21e…発呼/着呼ボタン
22 …液晶表示部
23 …CPU(携帯電話)
24 …無線LAN通信部(携帯電話)
25 …携帯網用通信部
26 …発呼/着呼制御部
27 …表示データ生成部
28 …ワークメモリ
29 …固有ID記憶部
30 …サーバ装置
31 …CPU(サーバ装置)
32 …無線LAN通信部(サーバ装置)
33 …キー制御部
34 …表示制御部
35 …仮想スクリーン用メモリ
36 …表示データ変換部
37 …データストレージ部
37a…端末ID
37b…電話帳データ
40 …アクセスポイント
G1 …電話帳リストの電話番号表示画面
G2 …接続拒否アラート画面
G3 …番号範囲再選択アラート画面
W …通信中画面
KH …カーソル指定範囲

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機能を備えた端末と通信する通信手段と、
電話番号データを記憶する電話番号記憶手段と、
前記電話番号記憶手段により記憶された電話番号データに基づき電話番号の表示画面データを生成する電話番号画面生成手段と、
この電話番号画面生成手段により生成された電話番号の表示画面データを前記通信手段により前記端末へ送信させる電話番号画面送信制御手段と、
この電話番号画面送信制御手段により前記電話番号の表示画面データが前記端末へ送信された後に、前記通信手段により当該端末から前記電話番号画面内の位置指定情報が受信された際に、その位置指定情報に対応する電話番号の位置の電話番号に応じた発呼データを生成する発呼データ生成手段と、
この発呼データ生成手段により生成された電話番号の発呼データを前記通信手段により前記端末へ送信させる番号発呼データ送信制御手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記電話番号画面生成手段で生成する電話番号の表示画面データは複数の電話番号を含む電話番号リストの表示画面データを生成し、前記通信手段により前記端末から受信される前記電話番号リスト内の位置指定情報は範囲指定情報であり、
前記発呼データ生成手段は、前記範囲指定情報に対応する電話番号リスト内の範囲から電話番号を抽出する電話番号抽出手段を有し、この電話番号抽出手段により抽出された電話番号に応じた発呼データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記電話番号抽出手段は、前記範囲指定情報に対応する電話番号リスト内の範囲を文字認識して電話番号を抽出する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
予め登録された端末識別子を記憶する端末識別子記憶手段をさらに備え、
前記電話番号画面生成手段は、前記通信手段により前記端末から当該端末識別子と共に電話番号の指示が受信された際に、前記端末識別子記憶手段により記憶された端末識別子に基づき予め登録された端末か否かを認証する端末認証手段を有し、この端末認証手段により予め登録された端末であると認証された場合に、前記電話番号記憶手段により記憶された電話番号データに基づき電話番号画面の表示画面データを生成する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
通信ネットワークに接続され、電話番号データを記憶している電話番号記憶手段を備えたサーバ装置のコンピュータを制御するためのサーバ制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記ネットワーク上の電話機能を備えた端末と通信する通信手段、
この通信手段により前記端末から電話番号の指示が受信された際に、前記電話番号記憶手段に記憶されている電話番号データに基づき電話番号の表示画面データを生成する電話番号画面生成手段、
この電話番号画面生成手段により生成された電話番号の表示画面データを前記通信手段により前記端末へ送信させる電話番号画面送信制御手段、
この電話番号画面送信制御手段により前記電話番号の表示画面データが前記端末へ送信された後に、前記通信手段により当該端末から前記電話番号画面内の位置指定情報が受信された際に、その位置指定情報に対応する電話番号画面内の位置の電話番号に応じた発呼データを生成する発呼データ生成手段、
この発呼データ生成手段により生成された電話番号の発呼データを前記通信手段により前記端末へ送信させる番号発呼データ送信制御手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なサーバ制御プログラム。
【請求項6】
電話機能を備えたクライアント端末とネットワーク上のサーバ装置とからなるサーバ・クライアント・システムであって、
前記端末は、
ユーザ操作に応じて電話番号の指示を前記サーバ装置へ送信する電話番号指示送信手段と、
この電話番号指示送信手段による電話番号の指示の送信に応答して、前記サーバ装置から受信された電話番号の表示画面データを表示させる電話番号表示制御手段と、
この電話番号表示制御手段により表示された電話番号の表示画面に対するユーザ操作に応じて当該電話番号の表示画面内の位置指定情報を前記サーバ装置へ送信する位置指定情報送信手段と、
この位置指定情報送信手段による前記電話番号の表示画面内の位置指定情報の送信に応答して、前記サーバ装置から受信された電話番号の発呼データに従って電話を発呼する発呼制御手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記端末と通信する通信手段と、
電話番号データを記憶する電話番号記憶手段と、
前記通信手段により前記端末から電話番号の指示が受信された際に、前記電話番号記憶手段により記憶された電話番号データに基づき電話番号の表示画面データを生成する電話番号画面生成手段と、
この電話番号画面生成手段により生成された電話番号の表示画面データを前記通信手段により前記端末へ送信させる電話番号画面送信制御手段と、
この電話番号画面送信制御手段により前記電話番号の表示画面データが前記端末へ送信された後に、前記通信手段により当該端末から前記電話番号画面内の位置指定情報が受信された際に、その位置指定情報に対応する位置の電話番号に応じた発呼データを生成する発呼データ生成手段と、
この発呼データ生成手段により生成された電話番号の発呼データを前記通信手段により前記端末へ送信させる番号発呼データ送信制御手段とを備えた、
ことを特徴とするサーバ・クライアント・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−130481(P2011−130481A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23503(P2011−23503)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【分割の表示】特願2006−173946(P2006−173946)の分割
【原出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】