第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータを決定するための方法及びデバイス、並びにそのコンピュータプログラム
【課題】シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定する。
【解決手段】第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスに割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びにシフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか又は、重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定するステップを含む。
【解決手段】第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスに割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びにシフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか又は、重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定するステップを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、シンボルを転送するために少なくとも第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータ(shifting parameter)を決定するための方法及びデバイスに関する。
【0002】
より正確には、本発明は、特にOFDM伝送方式又はOFDMAライクの伝送方式と共に使用されるMIMO(多入力多出力)通信の状況で使用される符号化方式及び復号方式の分野に含まれる。
【背景技術】
【0003】
直交周波数分割多重(OFDM)は、周波数分割多重(FDM)の原理に基づいており、デジタル変調方式として実施される。送信されるビットストリームは、通常は数十から数千に至るいくつかの並列ビットストリームに分けられる。利用可能な周波数スペクトルはいくつかのサブチャネルに分割され、例えばPSK、QAM等の標準的な変調方式を使用して副搬送波を変調することによって、各低レートのビットストリームが1つのサブチャネルによって送信される。副搬送波の周波数は、変調されたデータストリームが互いに直交するように選ばれ、これは、サブチャネル間のクロストークが除去されることを意味する。
【0004】
OFDMの主要な利点は、OFDMが、複雑な等化フィルタなしで、例えばマルチパス及び狭帯域の干渉といった厳しいチャネル状態をうまく処理することができることである。チャネル等化は、1つの高速変調された広帯域信号の代わりに多くの低速変調された狭帯域信号を使用することによって単純化される。
【0005】
DFT拡散OFDM又はSC−FDMA(単一搬送波周波数分割多重アクセス)と呼ばれる変形が開発されている。このシステムでは、送信される各シンボルは、DFT(離散フーリエ変換)によって送信周波数のセットにわたり拡散され、その結果の信号は、従来のOFDM送信システムによって送信される。
【0006】
符号化/復号の実際の実施は、周波数領域又は時間領域のいずれかで行われるが、周波数領域で実施する方が好ましい場合がある。
【0007】
放射器及び受信機の双方にいくつかのアンテナを使用することによって、MIMOシステムが得られるが、これによって、伝送のロバスト性の改善が可能になることが分かっている。この改善されたロバスト性は、従来のレンジ対帯域幅のトレードオフを調整することによってレンジ又は帯域幅を増加させるのに使用することができる。放射器において複数のアンテナを活用するためにいくつかのタイプのダイバーシティ方式を使用することができる。
【0008】
アラモウチ(Alamouti)は、送信される情報が、異なるアンテナによって空間において拡散され、異なるタイムスロットを使用して時間において拡散される直交時空間ブロック符号(OSTBC)を開発した。アラモウチ符号に関する参照論文は、非特許文献1である。アラモウチ符号の第1の実施態様では、2つの送信アンテナ(FirstAnt及びSecondAnt)が、2つのシンボルa及びbを2つのタイムスロット(T1及びT2)で転送するのに使用される。時刻T1において、アンテナFirstAntはシンボルaを送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルbを送信する。時刻T2において、アンテナFirstAntはシンボル−b*を送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルa*を送信する。ここで、「*」は、複素共役を表す。このアラモウチ符号を、仮に従来の時間におけるアラモウチ(classical Alamouti in time)と呼ぶことにする。このアラモウチ符号は、単純な符号化及び復号を提供する利点を有し、ダイバーシティが増加することによって、より良い性能がもたらされる。スループットは増加しないことに留意すべきである。最適なMAP(最大事後確率(Maximum A Posteriori)を表す)復号は非常に単純であり、チャネルがT1とT2との間で変動しない限り且つチャネルを単純な乗算によって特徴付けることができる限り、この最適なMAP復号は、逆行列、ログ目録(log enumeration)、又は球内復号を必要としない。最適なMAP復号は、必然的に、OFDM変調方式又はOFDMライクの変調方式とうまく組み合わせられる。
【0009】
直交空間周波数ブロック符号(Orthogonal Space Frequency Block Code)を表すOSFBCと呼ばれるアラモウチ符号の第2の実施態様は、2つの異なるタイムスロットによるのではなく、2つの異なる周波数(F1及びF2)によるデータの送信に基づいている。2つの送信アンテナ(FirstAnt及びSecondAnt)によって、2つのシンボルa及びbが、2つの周波数(F1及びF2)でそれぞれ送信される。アンテナFirstAntはシンボルaを送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルbを送信する。アンテナFirstAntを介して、シンボル−b*が周波数F1で送信され、シンボルa*がアンテナSecondAntを介して周波数F2で送信される。
【0010】
これらの2つの周波数は隣接し、チャネルの変動が制限される。
【0011】
定義によれば、この方式は、OFDM変調方式又はOFDMライクの変調方式に適用される。OFDMライクの変調によって、好ましくは(ただし、厳密には必ずしもそうではない)、例えば説明したDFT拡散OFDMのようにサイクリックプレフィックスが追加された、例えば単一搬送波方式の或る周波数領域の実施態様が示される。OSTBCと比較すると、利点は、1つの変調スロットしか使用しないということである。これは、多重化の観点で有利となる可能性があり、高ドップラ(high Doppler)のようなチャネルの非常に高速な変動の場合に、より良い性能をもたらす場合がある。アラモウチ符号は、その単純な実施態様及び良好な性能のために、MIMO伝送に使用される非常に魅力的な方式である。これらの符号は、SC−FDMAライクの変調方式に適用されると、各アンテナについて低変動包絡線(envelope)特性を有する信号を生成する有用な特徴を有しておらず、包絡線は、複素包絡線のモジュラス(modulus)となる。
【0012】
公開特許発明の特許文献1において、この公開特許発明は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放射器による無線データ放射の方法を提案している。第1のアンテナで送信される信号は、周波数領域では、放射器に割り当てられたM個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルの第1のアンテナでの放射をもたらすサイズMのDFTに起因するものと考えられる。SC(p)関係式は、第1のアンテナFirstAntで放射される信号Sから第2のアンテナSecondAntで放射される信号を与えるk=0〜M−1についての
【0013】
【数1】
【0014】
によって定義される。ここで、pは、0とM−1との間の偶数のシフトパラメータ(an even shifting parameter)であり、kは、周波数領域で使用される各副搬送波のインデックスである。
【0015】
上述した技法の使用は、移動局のような複数のデバイスが、互いに重なり合う異なる帯域幅をデータ送信に使用するシステムには適合していない。
【0016】
図1aは、第1の放射器が2つの送信アンテナAnt11及びAnt12を備える一例を示す。アンテナAnt11で送信される信号は、周波数領域では、M個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルのアンテナAnt11での放射をもたらすサイズM=8のDFTに起因するものと考えられる。k=0〜M−1について
【0017】
【数2】
【0018】
によって定義される、SC(p)関係式(p=4)は、アンテナAnt11で放射される信号XからアンテナAnt12で放射される信号を与える。
【0019】
図1bは、第2の放射器が2つの送信アンテナAnt21及びAnt22を備える一例を示す。アンテナAnt21で送信される信号は、周波数領域では、M個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルのアンテナAnt21での放射をもたらすサイズM=12のDFTに起因するものと考えられる。k=0〜M−1について
【0020】
【数3】
【0021】
によって定義される、SC(p)関係式(p=6)は、アンテナAnt21で放射される信号YからアンテナAnt22で放射される信号を与える。
【0022】
第1の放射器及び第2の放射器が、重なり合う周波数帯域でデータを同時に送信するとき、例えば、第1の放射器が、図1cの1〜8で示す副搬送波から成る周波数帯域でデータを送信し、第2の放射器が、0〜11で示す副搬送波から成る周波数帯域でデータを送信するとき、いくつかの機能障害の問題が発生する。副搬送波5では、データ対(X4,−X7*)及び(Y5,Y0*)が転送されるが、搬送波8では、データ対(X7,X4*)が転送され、対(Y0,−Y5*)はその搬送波では転送されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】国際公開第2008/098672号明細書
【非特許文献】
【0024】
【非特許文献1】「A simple transmit diversity technique for wireless communications」, IEEE J. Select. Areas Commun., vol. 16, pp. 1451-1458, October 1998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
このような機能障害は、受信機側における受信シンボルの復号が可能でない状況をもたらす。
【0026】
本発明は、重なり合う周波数帯域で複数の放射器によって同時に送信されるシンボルの復号を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0027】
このために、本発明は、シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定する方法であって、第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に(strictly)大きな偶数「M1」個の、第1の電気通信デバイスに割り当てられた使用済みの副搬送波で転送され、第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する使用済みの各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【0028】
【数4】
【0029】
によってシンボルXk1から導出されたシンボル「X’ k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【0030】
【数5】
【0031】
によってシンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該方法は、
第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びに
シフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定するステップ、
を含む、方法に関する。
【0032】
本発明はまた、シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定するためのデバイスであって、第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【0033】
【数6】
【0034】
によってシンボルXk1から導出されたシンボル「X’k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【0035】
【数7】
【0036】
によってシンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該シフトパラメータを決定するためのデバイスは、
第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段であって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスに割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段、並びに
シフトパラメータp2を決定する手段であって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定する手段、
を備える、デバイスにも関する。
【0037】
したがって、都合の良い帯域幅割り当てが行われているとき、同じ副搬送波で複数の放射器によって同時に送信されたシンボルを復号することが可能である。
【0038】
一特定の特徴によれば、該方法は、シフトパラメータp1を決定するステップをさらに含み、シフトパラメータp1は、偶数であり、シフトパラメータp2とは異なる。
【0039】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、第2の電気通信デバイスにも割り当てられ、M2はM1よりも厳密に大きく、p1はヌル値に等しいものとして決定され、p2はM1に等しいものとして決定される。
【0040】
したがって、同じ副搬送波で複数の放射器によって同時に送信されたシンボルを復号することが可能である。
【0041】
一特定の特徴によれば、M2=2M1であり、該方法は、第2の電気通信デバイスが、M2を2で除算したものに等しい非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0042】
したがって、信号伝達は制限される。
【0043】
一特定の特徴によれば、該方法は、第1の電気通信デバイスがヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を第1の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0044】
したがって、信号伝達は制限される。
【0045】
一特定の特徴によれば、該方法は、第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータの値を示す情報を第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0046】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、第2の電気通信デバイスに割り当てられ、第2の電気通信デバイスに割り当てられたが、第1の電気通信デバイスに割り当てられていない副搬送波は、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた副搬送波を取り囲む。
【0047】
したがって、副搬送波割り当ては柔軟であり、電気通信デバイスへの多くの割り当ての組み合わせを可能にする。
【0048】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波を表す情報は、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスへそれぞれ転送される。
【0049】
一特定の特徴によれば、本発明は、基地局によって実行され、該基地局は、
第1の電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除し、
第2の電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除する。
【0050】
一特定の特徴によれば、各電気通信デバイスは、その電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、その電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングする。
【0051】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されると本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0052】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0053】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになる。該説明は、添付図面を参照して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1a】第1の移動局に割り当てられた副搬送波の個数が8に等しく、第1の移動局によって使用されるシフトパラメータが4に等しい、第1の移動局のシンボルマッピングの一例を表す。
【図1b】第2の移動局に割り当てられた副搬送波の個数が12に等しく、第2の移動局によって使用されるシフトパラメータが6に等しい、第2の移動局のシンボルマッピングの一例を表す。
【図1c】機能障害の問題を有する、副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングを表す。
【図2】本発明が実施される無線セルラー電気通信ネットワークを表す。
【図3】本発明が実施される基地局のアーキテクチャを表す図である。
【図4】本発明が実施される移動局のアーキテクチャを表す図である。
【図5】周波数領域における本発明の一特定の実施形態による移動局に含まれる符号化器のアーキテクチャを示す。
【図6】本発明の一特定の実施形態によるいくつかの受信アンテナを有する基地局の復号器のアーキテクチャを示す。
【図7a】本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図7b】本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図8】本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第1の例を表す。
【図9】本発明による副搬送波への移動局のシンボルのマッピングの第2の例を表す。
【図10】本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第3の例を表す。
【図11】本発明の一変形による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第4の例を表す。
【図12】本発明による各移動局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図13】本発明による、基地局が複数の移動局からシンボルを受信するときに基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1はすでに開示されており、これ以上説明しないことにする。
【0056】
図2は、本発明が実施される無線セルラー電気通信ネットワークを表す。
【0057】
本発明は、電気通信システムが無線セルラー電気通信システムである一例において説明される。
【0058】
本発明は、ローカルエリアネットワークのような無線又は有線電気通信システムにも適用可能である。
【0059】
図2には、無線セルラー電気通信ネットワークの1つの基地局BSと4つの移動局MS0、MS1、MS2、及びMS3とが示されている。
【0060】
基地局BSは、複数の基地局を備える無線セルラー電気通信ネットワークの基地局である。
【0061】
本発明によれば、基地局BSは、その基地局BSのセルに位置する各移動局MSについて、各移動局MSがデータを転送しなければならない際に介する周波数帯域を決定する。
【0062】
より正確には、基地局BSは、その基地局BSが担当する各移動局MSについて、その移動局MSがデータをマッピングする副搬送波を決定する。
【0063】
本発明によれば、重なり合う周波数帯域で移動局MSによって同時に転送されたシンボルの基地局BSによる復号を可能にするために、基地局BSは、その基地局BSが担当する各移動局MSi(i=0〜3)について、その移動局が使用しなければならないシフトパラメータpiを決定する。
【0064】
本発明によれば、基地局BSは、各移動局MSへ、その移動局MSに割り当てられた周波数帯域を表す情報を転送し、その移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報を転送することができる。
【0065】
本発明によれば、各移動局MSは、その移動局MSについて基地局BSによって決定されたシフトパラメータに従って、その移動局MSに割り当てられた副搬送波にデータをマッピングする。
【0066】
図3は、本発明が実施される基地局のアーキテクチャを表す図である。
【0067】
基地局BSは、例えば、バス301によって互いに接続されたコンポーネントと、図7及び図13に開示するようなプログラムによって制御されるプロセッサ300とからなるアーキテクチャを有する。
【0068】
ここで、基地局BSは、専用集積回路からなるアーキテクチャを有することができることに留意しなければならない。
【0069】
バス301は、プロセッサ300を、読み出し専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、無線インタフェース305、及びネットワークインタフェース306にリンクする。
【0070】
メモリ303は、変数と、図7及び図13に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
【0071】
メモリ303は、移動局に割り当てるための所定の周波数帯域及び対応するシフトパラメータを含むことができる。
【0072】
プロセッサ300は、ネットワークインタフェース306の動作及び無線インタフェース305の動作を制御する。
【0073】
読み出し専用メモリ302は、図7及び図13に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令を含む。これらの命令は、基地局BSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリ303へ転送される。
【0074】
基地局BSは、ネットワークインタフェース306を介して電気通信ネットワークに接続することができる。例えば、ネットワークインタフェース306は、DSL(デジタル加入者線)モデム又はISDN(サービス統合デジタル網)インタフェース等である。
【0075】
無線インタフェース305は、各移動局MSに割り当てられた周波数帯域又は副搬送波を表す情報と、移動局MSについて決定され、割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングするために移動局MSによって使用されるシフトパラメータを表す情報とを転送する手段を備える。
【0076】
無線インタフェース305は、図6に開示されているような復号器又は特許文献1に基づいて公開された特許出願に開示されているような復号器を備える。
【0077】
図4は、本発明が実施される移動局のアーキテクチャを表す図である。
【0078】
移動局MSは、例えば、バス401によって互いに接続されたコンポーネントと、図12に開示するようなプログラムによって制御されるプロセッサ400とからなるアーキテクチャを有する。
【0079】
ここで、移動局MSは、専用集積回路からなるアーキテクチャを有することができることに留意しなければならない。
【0080】
バス401は、プロセッサ400を、読み出し専用メモリROM402、ランダムアクセスメモリRAM403、及び無線インタフェース405にリンクする。
【0081】
メモリ403は、変数と、図12に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
【0082】
プロセッサ400は、無線インタフェース405の動作を制御する。
【0083】
読み出し専用メモリ402は、図12に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令を含む。これらの命令は、移動局MSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリ403へ転送される。
【0084】
無線インタフェース405は、移動局MSについて決定されたシフトパラメータに従って移動局MSに割り当てられた周波数に含まれる副搬送波にデータをマッピングする手段を備える。
【0085】
無線インタフェース405は、図5に開示されているような符号化器又は特許文献1に基づいて公開された特許出願に開示されているような符号化器を備える。
【0086】
図5は、周波数領域における本発明の一特定の実施形態による移動局に含まれる符号化器のアーキテクチャを示す。
【0087】
送信されるデータは、シンボルのセットxnを与える符号化/変調モジュール50によって、符号化されるとともにシンボルとして編成される。次に、信号は、DFT(離散フーリエ変換)モジュール51によって周波数領域において拡散される。一変形では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールと取り替えられる。
【0088】
OFDMAの場合、DFTモジュールは必要とされない場合がある。
【0089】
周波数領域において拡散されたシンボルは、転送されるデータを副搬送波にマッピングする周波数マッピングモジュール52によって、割り当てられた周波数帯域に含まれる副搬送波にマッピングされる。周波数マッピングモジュール52は、ゼロ挿入機能及び/又は周波数整形機能(frequency shaping capabilities)を備えることができる。周波数マッピングモジュール52によって出力されるシンボルXkは、IDFT(逆離散フーリエ変換)モジュール53によって時間領域に再び変換される。
【0090】
例えば移動局MS1のアンテナAnt11といった第1のアンテナを介した送信前に、オプションのサイクリックプレフィックス挿入モジュール54(cyclic prefix insertion module 54)を適用することができる。
【0091】
例えば移動局MS1のアンテナAnt12といった第2のアンテナには、移動局MS1について決定されたシフトパラメータp1に従って空間周波数ブロック符号計算モジュール55によって計算されたデータが供給され、IDFTモジュール53及びサイクリックプレフィックス挿入モジュール54のようなIDFTモジュール56及びオプションのサイクリックプレフィックス挿入モジュール57を有する新しいブランチがもたらされる。
【0092】
図6は、本発明の一特定の実施形態によるいくつかの受信アンテナを有する基地局の復号器のアーキテクチャを示す。
【0093】
いくつかの信号67が、受信アンテナから受信される。同期モジュール60は、これらのすべての受信信号67を同期させる。
【0094】
オプションのサイクリックプレフィックス除去モジュール611〜61Lは、サイクリックプレフィックスが使用されている場合に、同期されたすべての信号に対して並列にサイクリックプレフィックスを除去する。
【0095】
DFTモジュール621〜62Lは、同期された信号に対してDFTを実行する。この同期された信号は、サイクリックプレフィックスが除去されている信号又は除去されていない信号である。一変形では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールと取り替えられる。
【0096】
OFDMAの場合、DFTモジュールは必要とされない場合がある。
【0097】
チャネル推定631〜63LのL個のモジュール(場合によっては1つの複雑なモジュール)は、L個の信号に作用し、それらの信号を1つの復号器モジュール64に供給する。復号器モジュール64は、副搬送波対を連続的に処理するL×2×2の基本空間周波数ブロック復号器を備える。従来のチャネル復号モジュール66の前にある逆DFTモジュール65は、結果の信号を取り扱う。
【0098】
図7a及び図7bは、本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0099】
より正確には、本アルゴリズムは、基地局BSのプロセッサ300によって実行される。
【0100】
本アルゴリズムは、副搬送波を移動局MSに割り当てなければならないごとに実行される。
【0101】
ステップS700において、プロセッサ300は、変数iをヌル値に設定する。変数iは、本アルゴリズムがどの移動局MSiについて実行されているのかを示すインデックスである。
【0102】
次のステップS701において、プロセッサ300は、変数ka0をヌル値に設定する。
【0103】
次のステップS702において、プロセッサ300は、変数kb0の値をヌル値以上の値になるように選択する。
【0104】
例えば、変数kb0の値は、ヌル値に等しくなるように選択される。
【0105】
次のステップS703において、プロセッサ300は、変数kaを値ka0に設定し、変数kbを変数ka0とkb0との合計に設定する。
【0106】
次のステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−users(Max-users:最大ユーザ)よりも小さいか否かをチェックする。
【0107】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0108】
変数iが、基地局BSは担当又はハンドリングする移動局MSの個数Max−usersよりも小さい場合、プロセッサ300はステップS705へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS780へ移動する。
【0109】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の偶数の個数Miを決定する。
【0110】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS0に割り当てられることを決定する。
【0111】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0112】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0113】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0114】
ステップS710において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0115】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS720へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0116】
ka=kb=0であるので、プロセッサ300はステップS720へ移動する。
【0117】
ステップS720において、プロセッサ300は、移動局MSi+1を選択し、移動局MSi+1に割り当てられる副搬送波の偶数の個数Mi+1を決定する。
【0118】
例えば、プロセッサ300は、12個の副搬送波が移動局MS1に割り当てられることを決定する。
【0119】
次のステップS721において、プロセッサ300は、MiがMi+1に等しいか否かをチェックする。
【0120】
MiがMi+1に等しい場合、プロセッサ300はステップS725へ移動する。そうでない場合、プロセッサはステップS722へ移動する。
【0121】
ステップS725において、プロセッサ300は、変数Sci及びSci+1の値をkaの値に設定し、移動局MSi及びMSi+1によって使用されるシフトパラメータpi及びpi+1を、0とMi−1との間に含まれる任意の偶数値に設定する。
【0122】
変数Sci及びSci+1は、移動局MSi及びMSi+1に割り当てられた第1の副搬送波のインデックスである。
【0123】
次のステップS726において、プロセッサ300は、変数kaをkaとMiとの合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0124】
その後、プロセッサ300は、図7aのステップS714へ移動する。
【0125】
M0はM1と異なるので、プロセッサ300はステップS721からS722へ移動する。
【0126】
ステップS722において、プロセッサ300は、MiがMi+1よりも厳密に大きくなるように、必要に応じて、移動局MSi及びMSi+1をリネームする。
【0127】
M0は8に等しく、M1は12に等しいので、移動局MS0はMS1としてリネームされ、移動局MS1はMS0としてリネームされ、M0の値とM1の値とが交換される。
【0128】
次のステップS723において、プロセッサ300は、変数Sci及びSci+1の値をkaの値に設定し、移動局MSiによって使用されるシフトパラメータpiをMi+1に設定し、移動局MSi+1によって使用されるシフトパラメータpi+1をヌル値に設定する。
【0129】
上述した例によれば、Sc0及びSc1はヌル値に設定される。すなわち、0で示す副搬送波は、移動局MS0及びMS1に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS0によって使用されるシフトパラメータp0は8に設定され、移動局MS1によって使用されるシフトパラメータp1はヌル値に設定される。このような割り当ては図8に開示されている。
【0130】
シフトパラメータp0は偶数であり、少なくとも、移動局MS1に割り当てられた副搬送波の個数に等しい。
【0131】
シフトパラメータp1は、シフトパラメータp0と異なる場合がある。
【0132】
図8は、本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第1の例を表す。
【0133】
移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜11で示す副搬送波を含む。移動局MS1に割り当てられた周波数帯域は、0〜7で示す副搬送波を含む。
【0134】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0135】
移動局MS1は、0〜7で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜7で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0136】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0137】
ライン800は、データ対(X0,−X7*)及び(Y0,−Y7*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン807は、データ対(X7,X0*)及び(Y7,Y0*)がマッピングされる副搬送波7を含む。副搬送波0及び7について機能障害は存在しない。
【0138】
ライン801は、データ対(X1,X6*)及び(Y1,Y6*)がマッピングされる副搬送波1を含む。ライン806は、データ対(X6,−X1*)及び(Y6,−Y1*)がマッピングされる副搬送波6を含む。副搬送波1及び6について機能障害は存在しない。
【0139】
ライン802は、データ対(X2,−X5*)及び(Y2,−Y5*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン805は、データ対(X5,X2*)及び(Y5,Y2*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波2及び5について機能障害は存在しない。
【0140】
ライン803は、データ対(X3,X4*)及び(Y3,Y4*)がマッピングされる副搬送波3を含む。ライン804は、データ対(X4,−X3*)及び(Y4,−Y3*)がマッピングされる副搬送波4を含む。副搬送波3及び4について機能障害は存在しない。
【0141】
ライン808は、データ対(Y8,−Y11*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン811は、データ対(Y11,Y8*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波8及び11について機能障害は存在しない。
【0142】
ライン809は、データ対(Y9,Y10*)がマッピングされる副搬送波9を含む。ライン810は、データ対(Y10,−Y9*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波9及び10について機能障害は存在しない。
【0143】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X7は、k=0〜M1−1及びp1=0についての次の式に従って、すなわち
【0144】
【数8】
【0145】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0146】
ライン800及び807は、同じシンボルX0及びX7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン801及び806は、同じシンボルX1及びX6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン802及び805は、同じシンボルX2及びX5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン803及び804は、同じシンボルX3及びX4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0147】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=8についての次の式に従って、すなわち
【0148】
【数9】
【0149】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0150】
ライン800は、副搬送波0で送信される対(Y0,−Y7*)を示す。ライン807は、副搬送波7で送信される対(Y7,Y0*)を示す。ライン800及び807は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0151】
ライン801及び806は、同じシンボルY1及びY6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン802及び805は、同じシンボルY2及びY5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン803及び804は、同じシンボルY3及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン808及び811は、同じシンボルY8及びY11に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン809及び810は、同じシンボルY9及びY10に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0152】
図7aのアルゴリズムの次のステップS724において、プロセッサ300は、kaの値をkaとMiとの合計に設定し、kbの値をkbとMi+1との合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0153】
変数kaは、その結果、12に等しくなり、変数kbは、その結果、8に等しくなる。
【0154】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0155】
ステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−usersよりも小さいか否かをチェックする。
【0156】
図8の例によれば、Max−usersは2に等しく、プロセッサ300はステップS780へ移動する。
【0157】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0158】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0159】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS2に割り当てられることを決定する。
【0160】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0161】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0162】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0163】
kaは12に等しく、kbは8に等しいので、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0164】
ステップS710において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0165】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS720へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0166】
kaは12に等しく、kbは8に等しいので、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0167】
ステップS711において、プロセッサ300は、Miが、kaからkbを引いたものよりも厳密に大きいか否かをチェックする。
【0168】
Miが、kaからkbを引いたものよりも厳密に大きい場合、プロセッサ300はステップS715へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS712へ移動する。
【0169】
ステップS712において、プロセッサ300は、以下の式、すなわち
Sci=kb+(ka−kb−Mi)/2
に従って新しい変数Sciを計算する。
【0170】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをヌル値に設定する。
【0171】
次のステップS713において、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0172】
次のステップS714において、プロセッサ300は、変数ka0を、変数ka及びkbの中の最大値の値に設定する。
【0173】
このような操作は、変数ka及びkbの中の最大値に等しい周波数帯域及び副搬送波をカットすることと等価である。
【0174】
その後、プロセッサ300はステップS702へ戻る。
【0175】
M2は8に等しく、kaからkbを引いたものは4に等しいので、プロセッサ300はステップS715へ移動する。
【0176】
ステップS715において、プロセッサ300は、変数Sciを変数kbの値に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをkaからkbを引いたものに設定する。
【0177】
次のステップS716において、プロセッサは、変数kbをkaとMiとの合計に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0178】
図9の例によれば、Sc2は8に設定される。すなわち、8で示す副搬送波が、移動局MS2に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS2によって使用されるシフトパラメータp2は4に設定され、kbは16に設定され、i=3である。このような割り当ては図9に開示されている。
【0179】
図9は、本発明による副搬送波への移動局のシンボルのマッピングの第2の例を表す。
【0180】
ライン900〜907は、ライン800〜807と同一である。
【0181】
移動局MS2に割り当てられた周波数帯域は、8〜15で示す副搬送波を含む。移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜11で示す副搬送波を含む。
【0182】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0183】
移動局MS2は、8〜15で示す副搬送波でシンボルを転送する。8〜15で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0184】
移動局MS0、移動局MS1及び移動局MS2が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0185】
ライン908は、データ対(Z0,−Z3*)及び(Y8,−Y11*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン911は、データ対(Z3,X0*)及び(Y11,Y8*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波8及び11について機能障害は存在しない。
【0186】
ライン909は、データ対(Z1,Z2*)及び(Y9,Y10*)がマッピングされる副搬送波9を含む。ライン910は、データ対(Z2,−Z1*)及び(Y10,−Y9*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波9及び10について機能障害は存在しない。
【0187】
ライン912は、データ対(Z4,−Z7*)がマッピングされる副搬送波12を含む。ライン915は、データ対(Z7,Z4*)がマッピングされる副搬送波15を含む。副搬送波12及び15について機能障害は存在しない。
【0188】
ライン913は、データ対(Z5,Z6*)がマッピングされる副搬送波13を含む。ライン914は、データ対(Z6,−Z5*)がマッピングされる副搬送波14を含む。副搬送波13及び14について機能障害は存在しない。
【0189】
移動局MS2は、該移動局MS2に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM2個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルZ0〜Z7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルZ0〜Z7は、k=0〜M2−1及びp2=4についての次の式に従って、すなわち
【0190】
【数10】
【0191】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Zから与えられる。
【0192】
ステップS716が実行されると、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0193】
ステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−usersよりも小さいか否かをチェックする。
【0194】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0195】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0196】
例えば、プロセッサ300は、4つの副搬送波が移動局MS3に割り当てられることを決定する。
【0197】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0198】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0199】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0200】
kaは12に等しく、kbは16に等しいので、プロセッサ300はステップS750へ移動する。
【0201】
ステップS750において、プロセッサ300は、kaがka0に等しいか否かをチェックする。
【0202】
kaがka0に等しい場合、プロセッサ300はステップS756へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0203】
kaは12に等しいので、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0204】
ステップS751において、プロセッサ300は、Miが、kbからkaを引いたものよりも厳密に大きいか否かをチェックする。
【0205】
Miが、kbからkaを引いたものよりも厳密に大きい場合、プロセッサ300はステップS754へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS752へ移動する。
【0206】
ステップS754において、プロセッサ300は、変数Sciを変数kaの値に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをkbからkaを引いたものに設定する。
【0207】
次のステップS755において、プロセッサは、変数kbをkbとMiとの合計に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0208】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0209】
M3は4に等しく、kaからkbを引いたものは4に等しいので、プロセッサ300はステップS751からステップS752へ移動する。
【0210】
ステップS752において、プロセッサ300は、以下の式、すなわち
Sci=ka+(kb−ka−Mi)/2
に従って新しい変数Sciを計算する。
【0211】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをヌル値に設定する。
【0212】
図9の例によれば、Sc3は12に設定される。すなわち、12で示す副搬送波が、移動局MS3に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS3によって使用されるシフトパラメータp3はヌルに設定される。
【0213】
次のステップS753において、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0214】
移動局MS3に割り当てられた周波数帯域は、12〜15で示す副搬送波を含む。移動局MS2に割り当てられた周波数帯域は、8〜15で示す副搬送波を含む。
【0215】
移動局MS0、移動局MS1、移動局MS2及び移動局MS3が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0216】
ライン912は、データ対(Z4,−Z7*)及び(T0,−T3*)がマッピングされる副搬送波12を含む。ライン915は、データ対(Z7,Z4*)及び(T3,T0*)がマッピングされる副搬送波15を含む。副搬送波12及び15について機能障害は存在しない。
【0217】
ライン913は、データ対(Z5,Z6*)及び(T1,T2*)がマッピングされる副搬送波13を含む。ライン914は、データ対(Z6,−Z5*)及び(T2,−T1*)がマッピングされる副搬送波14を含む。副搬送波13及び14について機能障害は存在しない。
【0218】
移動局MS3は、該移動局MS3に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、4個に等しいM3個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルT0〜T3は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルT0〜T3は、k=0〜M3−1及びp3=0についての次の式に従って、すなわち
【0219】
【数11】
【0220】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Tから与えられる。
【0221】
その後、プロセッサ300は、ステップS714へ戻り、そして、ステップS702へ戻る。
【0222】
プロセッサ300は、ステップS702〜S704を実行し、ステップS780へ移動する。
【0223】
次のステップS780において、プロセッサ300は、各移動局MSへの、その移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報の転送を指令する。
【0224】
次のステップS781において、プロセッサ300は、少なくとも1つの移動局MSへの、その移動局MSについて決定された決定済みシフトパラメータpを表す情報の転送を指令する。
【0225】
或る移動局MSに割り当てられた各副搬送波が、別の移動局MSにも割り当てられており、且つ該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数が、該別の移動局MSに割り当てられた副搬送波の個数の2分の1である場合、該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数の2分の1に等しい非ヌルのシフトパラメータを該別の移動局MSが使用しなければならないことを示す、1に等しいビット値のような単一の情報が、該別の移動局へ転送される。
【0226】
例えば、移動局MS1に割り当てられた副搬送波の個数の2分の1に等しい非ヌルのシフトパラメータを移動局MS0が使用しなければならないことを示す、1に等しいビット値が、移動局MS0へ転送される。
【0227】
一変形では、移動局MSがヌル値のシフトパラメータを使用しなければならないことを示す、0に等しいビット値のような単一の情報が、その移動局へ転送される。
【0228】
例えば、移動局MS1が非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す、ヌルに等しいビット値が、移動局MS1へ転送される。
【0229】
或る移動局MSに割り当てられた各副搬送波が別の移動局MSにも割り当てられ、且つ該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数が該別の移動局MSに割り当てられた副搬送波の個数よりも少ない場合、該別の移動局によって使用されるシフトパラメータの値を示す単一の情報が、該別の移動局へ転送される。
【0230】
その後、プロセッサ300は本アルゴリズムを中断する。
【0231】
2つの移動局MS0及びMS1が基地局BSによってハンドリングされ、kb0がステップS702において2に等しくなるように選択される別の例を考えた場合、ステップ704において、kaはヌル値に等しく、kbは2に等しくなる。
【0232】
プロセッサ300は、ステップS705において、移動局MS0を選択し、例えばM0を8に等しいものとして決定する。
【0233】
kaはkbよりも小さいので、プロセッサ300は、ステップS706からステップS750へ移動する。
【0234】
ステップS750において、プロセッサ300は、kaがka0に等しいか否かをチェックする。
【0235】
kaがka0に等しい場合、プロセッサ300はステップS756へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0236】
kaはヌル値に等しく、kbは2に等しいので、プロセッサ300はステップS756へ移動する。
【0237】
ステップS756において、プロセッサ300は、移動局MSi+1を選択し、移動局MSi+1に割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0238】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS1に割り当てられることを決定する。
【0239】
次のステップS757において、プロセッサ300は、MiがkbとMi+1との合計よりも小さいか否かをチェックする。
【0240】
MiがkbとMi+1との合計よりも小さい場合、プロセッサ300はステップS761へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS758へ移動する。
【0241】
ステップS758において、プロセッサ300は、変数Sciの値をkaの値に設定し、Sci+1をkbの値に設定し、シフトパラメータpiをpi=2(kb−ka)+Mi+1に等しくなるように設定し、pi+1をヌル値に設定する。
【0242】
次のステップS759において、プロセッサ300は、piがMi以上であるか否かをチェックする。
【0243】
piがMi以上である場合、プロセッサ300はステップS770へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS771へ移動する。
【0244】
ステップS770において、プロセッサ300は、変数ka及びkbをMiに設定し、piをpiモジュロMiに設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0245】
その後、プロセッサ300はステップS760へ移動する。
【0246】
ステップS771において、プロセッサ300は、変数kbをkaとpiとの合計に設定し、変数kaをkaとMiとの合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0247】
その後、プロセッサ300はステップS760へ移動する。
【0248】
ステップS760において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0249】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS714へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS704へ移動する。
【0250】
M0はkbとM1との合計よりも小さいので、プロセッサ300はステップS757からS761へ移動する。
【0251】
ステップS761において、プロセッサ300は、変数Sciの値をkaの値に設定し、Sci+1をkbの値に設定し、移動局MSiによって使用されるシフトパラメータpiをkbに設定し、移動局MSi+1によって使用されるシフトパラメータpi+1を、値Miからpiを引いたものに設定する。
【0252】
上述した例によれば、Sc0はヌル値に設定され、Sc1は2に設定される。移動局MS0によって使用されるシフトパラメータp0は2に設定され、移動局MS1によって使用されるシフトパラメータp1は値6に設定される。このような割り当ては、図10に開示されている。
【0253】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0254】
図10は、本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第3の例を表す。
【0255】
移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜7で示す副搬送波を含む。移動局MS1に割り当てられた周波数帯域は、2〜9で示す副搬送波を含む。
【0256】
移動局MS0は、0〜7で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜7で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0257】
移動局MS1は、2〜9で示す副搬送波でシンボルを転送する。2〜9で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0258】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0259】
ライン1000は、データ対(X0,−X1*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン1001は、データ対(X1,X0*)がマッピングされる副搬送波1を含む。副搬送波0及び1について機能障害は存在しない。
【0260】
ライン1002は、データ対(X2,−X7*)及び(Y0,−Y5*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン1007は、データ対(X7,X2*)及び(Y5,Y0*)がマッピングされる副搬送波7を含む。副搬送波2及び7について機能障害は存在しない。
【0261】
ライン1003は、データ対(X3,X5*)及び(Y1,Y4*)がマッピングされる副搬送波3を含む。ライン1006は、データ対(X6,−X3*)及び(Y4,−Y1*)がマッピングされる副搬送波6を含む。副搬送波3及び6について機能障害は存在しない。
【0262】
ライン1004は、データ対(X4,−X5*)及び(Y2,−Y3*)がマッピングされる副搬送波4を含む。ライン1005は、データ対(X5,X4*)及び(Y3,Y2*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波4及び5について機能障害は存在しない。
【0263】
ライン1008は、データ対(Y6,−Y7*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン1009は、データ対(Y7,Y6*)がマッピングされる副搬送波9を含む。副搬送波8及び9について機能障害は存在しない。
【0264】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X7は、k=0〜M1−1及びp1=2についての次の式に従って、すなわち
【0265】
【数12】
【0266】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0267】
ライン1000及び1001は、同じシンボルX0及びX1に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1002及び1007は、同じシンボルX2及びX7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1003及び1006は、同じシンボルX3及びX6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1004及び1005は、同じシンボルX4及びX5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0268】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=6についての次の式に従って、すなわち
【0269】
【数13】
【0270】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0271】
ライン1000は、副搬送波0で送信される対(Y0,−Y5*)を示す。ライン1007は、副搬送波7で送信される対(Y5,Y0*)を示す。ライン1000及び1007は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0272】
ライン1001及び1006は、同じシンボルY1及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1002及び1003は、同じシンボルY3及びY2に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1008及び1009は、同じシンボルY6及びY7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0273】
図11は、本発明の一変形による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第4の例を表す。
【0274】
この変形によれば、プロセッサ300は、ステップS701及びS702において、kaをヌル値に等しく設定し、kbを1に設定する。
【0275】
4つの副搬送波が移動局MS1に割り当てられ、12個の副搬送波が移動局MS0に割り当てられる。
【0276】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0277】
移動局MS1は、1〜4で示す副搬送波でシンボルを転送する。1〜4で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0278】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0279】
ライン1100は、データ対(Y0,−Y5*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン1105は、データ対(Y5,Y0*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波0及び5について機能障害は存在しない。
【0280】
ライン1101は、データ対(X0,−X3*)及び(Y1,Y4*)がマッピングされる副搬送波1を含む。ライン1104は、データ対(X3,X0*)及び(Y4,−Y1*)がマッピングされる副搬送波4を含む。副搬送波1及び4について機能障害は存在しない。
【0281】
ライン1102は、データ対(X1,X2*)及び(Y2,−Y3*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン1103は、データ対(X2,−X1*)及び(Y3,Y2*)がマッピングされる副搬送波3を含む。副搬送波2及び3について機能障害は存在しない。
【0282】
ライン1106は、データ対(Y6,−Y11*)がマッピングされる副搬送波6を含む。ライン1111は、データ対(Y11,Y6*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波6及び11について機能障害は存在しない。
【0283】
ライン1107は、データ対(Y7,Y10*)がマッピングされる副搬送波6を含む。ライン1110は、データ対(Y10,−Y7*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波7及び10について機能障害は存在しない。
【0284】
ライン1108は、データ対(Y8,−Y9*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン1109は、データ対(Y9,Y8*)がマッピングされる副搬送波9を含む。副搬送波8及び9について機能障害は存在しない。
【0285】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、4個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X3は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X3は、k=0〜M1−1及びp1=0についての次の式に従って、すなわち
【0286】
【数14】
【0287】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0288】
ライン1101及び1104は、同じシンボルX0及びX3に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1102及び1103は、同じシンボルX1及びX2に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0289】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=6についての次の式に従って、すなわち
【0290】
【数15】
【0291】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0292】
ライン1100は、同じ副搬送波で送信される対(Y0,−Y5*)を示す。ライン1105は、副搬送波5で送信される対(Y5,Y0*)を示す。ライン1100及び1105は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0293】
ライン1101及び1104は、同じシンボルY1及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1102及び1103は、同じシンボルY2及びY3に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1106及び1111は、同じシンボルY6及びY11に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1107及び1110は、同じシンボルY7及びY10に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1108及び1109は、同じシンボルY8及びY9に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0294】
図12は、本発明による各移動局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0295】
ステップS1200において、移動局MSは、その移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報を受信する。
【0296】
次のステップS1201において、移動局MSは、その移動局MSについて決定された決定済みシフトパラメータpを表す情報を受信する。
【0297】
次のステップS1202において、転送されるシンボルは、受信されたシフトパラメータに従って、割り当てられた副搬送波にマッピングされ、基地局BSへ転送される。
【0298】
図13は、本発明による、基地局が複数の移動局からシンボルを受信するときに基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0299】
より正確には、本アルゴリズムは、基地局のプロセッサ300によって実行される。
【0300】
ステップS1300において、プロセッサ300は、基地局BSがハンドリングする各移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報を取得する。
【0301】
基地局BSがハンドリングする各移動局BSに割り当てられた副搬送波を表す情報は、図7に開示したアルゴリズムに従って決定された情報と同様である。
【0302】
ステップS1301において、プロセッサ300は、基地局BSがハンドリングする各移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報を取得する。
【0303】
基地局BSがハンドリングする各移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報は、図7に開示したアルゴリズムに従って決定された情報と同様である。
【0304】
次のステップS1302において、受信されたシンボルは、受信されたシフトパラメータに従って、割り当てられた副搬送波へのマッピングが解除される。
【0305】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、シンボルを転送するために少なくとも第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータ(shifting parameter)を決定するための方法及びデバイスに関する。
【0002】
より正確には、本発明は、特にOFDM伝送方式又はOFDMAライクの伝送方式と共に使用されるMIMO(多入力多出力)通信の状況で使用される符号化方式及び復号方式の分野に含まれる。
【背景技術】
【0003】
直交周波数分割多重(OFDM)は、周波数分割多重(FDM)の原理に基づいており、デジタル変調方式として実施される。送信されるビットストリームは、通常は数十から数千に至るいくつかの並列ビットストリームに分けられる。利用可能な周波数スペクトルはいくつかのサブチャネルに分割され、例えばPSK、QAM等の標準的な変調方式を使用して副搬送波を変調することによって、各低レートのビットストリームが1つのサブチャネルによって送信される。副搬送波の周波数は、変調されたデータストリームが互いに直交するように選ばれ、これは、サブチャネル間のクロストークが除去されることを意味する。
【0004】
OFDMの主要な利点は、OFDMが、複雑な等化フィルタなしで、例えばマルチパス及び狭帯域の干渉といった厳しいチャネル状態をうまく処理することができることである。チャネル等化は、1つの高速変調された広帯域信号の代わりに多くの低速変調された狭帯域信号を使用することによって単純化される。
【0005】
DFT拡散OFDM又はSC−FDMA(単一搬送波周波数分割多重アクセス)と呼ばれる変形が開発されている。このシステムでは、送信される各シンボルは、DFT(離散フーリエ変換)によって送信周波数のセットにわたり拡散され、その結果の信号は、従来のOFDM送信システムによって送信される。
【0006】
符号化/復号の実際の実施は、周波数領域又は時間領域のいずれかで行われるが、周波数領域で実施する方が好ましい場合がある。
【0007】
放射器及び受信機の双方にいくつかのアンテナを使用することによって、MIMOシステムが得られるが、これによって、伝送のロバスト性の改善が可能になることが分かっている。この改善されたロバスト性は、従来のレンジ対帯域幅のトレードオフを調整することによってレンジ又は帯域幅を増加させるのに使用することができる。放射器において複数のアンテナを活用するためにいくつかのタイプのダイバーシティ方式を使用することができる。
【0008】
アラモウチ(Alamouti)は、送信される情報が、異なるアンテナによって空間において拡散され、異なるタイムスロットを使用して時間において拡散される直交時空間ブロック符号(OSTBC)を開発した。アラモウチ符号に関する参照論文は、非特許文献1である。アラモウチ符号の第1の実施態様では、2つの送信アンテナ(FirstAnt及びSecondAnt)が、2つのシンボルa及びbを2つのタイムスロット(T1及びT2)で転送するのに使用される。時刻T1において、アンテナFirstAntはシンボルaを送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルbを送信する。時刻T2において、アンテナFirstAntはシンボル−b*を送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルa*を送信する。ここで、「*」は、複素共役を表す。このアラモウチ符号を、仮に従来の時間におけるアラモウチ(classical Alamouti in time)と呼ぶことにする。このアラモウチ符号は、単純な符号化及び復号を提供する利点を有し、ダイバーシティが増加することによって、より良い性能がもたらされる。スループットは増加しないことに留意すべきである。最適なMAP(最大事後確率(Maximum A Posteriori)を表す)復号は非常に単純であり、チャネルがT1とT2との間で変動しない限り且つチャネルを単純な乗算によって特徴付けることができる限り、この最適なMAP復号は、逆行列、ログ目録(log enumeration)、又は球内復号を必要としない。最適なMAP復号は、必然的に、OFDM変調方式又はOFDMライクの変調方式とうまく組み合わせられる。
【0009】
直交空間周波数ブロック符号(Orthogonal Space Frequency Block Code)を表すOSFBCと呼ばれるアラモウチ符号の第2の実施態様は、2つの異なるタイムスロットによるのではなく、2つの異なる周波数(F1及びF2)によるデータの送信に基づいている。2つの送信アンテナ(FirstAnt及びSecondAnt)によって、2つのシンボルa及びbが、2つの周波数(F1及びF2)でそれぞれ送信される。アンテナFirstAntはシンボルaを送信し、その時、アンテナSecondAntはシンボルbを送信する。アンテナFirstAntを介して、シンボル−b*が周波数F1で送信され、シンボルa*がアンテナSecondAntを介して周波数F2で送信される。
【0010】
これらの2つの周波数は隣接し、チャネルの変動が制限される。
【0011】
定義によれば、この方式は、OFDM変調方式又はOFDMライクの変調方式に適用される。OFDMライクの変調によって、好ましくは(ただし、厳密には必ずしもそうではない)、例えば説明したDFT拡散OFDMのようにサイクリックプレフィックスが追加された、例えば単一搬送波方式の或る周波数領域の実施態様が示される。OSTBCと比較すると、利点は、1つの変調スロットしか使用しないということである。これは、多重化の観点で有利となる可能性があり、高ドップラ(high Doppler)のようなチャネルの非常に高速な変動の場合に、より良い性能をもたらす場合がある。アラモウチ符号は、その単純な実施態様及び良好な性能のために、MIMO伝送に使用される非常に魅力的な方式である。これらの符号は、SC−FDMAライクの変調方式に適用されると、各アンテナについて低変動包絡線(envelope)特性を有する信号を生成する有用な特徴を有しておらず、包絡線は、複素包絡線のモジュラス(modulus)となる。
【0012】
公開特許発明の特許文献1において、この公開特許発明は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放射器による無線データ放射の方法を提案している。第1のアンテナで送信される信号は、周波数領域では、放射器に割り当てられたM個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルの第1のアンテナでの放射をもたらすサイズMのDFTに起因するものと考えられる。SC(p)関係式は、第1のアンテナFirstAntで放射される信号Sから第2のアンテナSecondAntで放射される信号を与えるk=0〜M−1についての
【0013】
【数1】
【0014】
によって定義される。ここで、pは、0とM−1との間の偶数のシフトパラメータ(an even shifting parameter)であり、kは、周波数領域で使用される各副搬送波のインデックスである。
【0015】
上述した技法の使用は、移動局のような複数のデバイスが、互いに重なり合う異なる帯域幅をデータ送信に使用するシステムには適合していない。
【0016】
図1aは、第1の放射器が2つの送信アンテナAnt11及びAnt12を備える一例を示す。アンテナAnt11で送信される信号は、周波数領域では、M個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルのアンテナAnt11での放射をもたらすサイズM=8のDFTに起因するものと考えられる。k=0〜M−1について
【0017】
【数2】
【0018】
によって定義される、SC(p)関係式(p=4)は、アンテナAnt11で放射される信号XからアンテナAnt12で放射される信号を与える。
【0019】
図1bは、第2の放射器が2つの送信アンテナAnt21及びAnt22を備える一例を示す。アンテナAnt21で送信される信号は、周波数領域では、M個の副搬送波のそれぞれにおけるシンボルのアンテナAnt21での放射をもたらすサイズM=12のDFTに起因するものと考えられる。k=0〜M−1について
【0020】
【数3】
【0021】
によって定義される、SC(p)関係式(p=6)は、アンテナAnt21で放射される信号YからアンテナAnt22で放射される信号を与える。
【0022】
第1の放射器及び第2の放射器が、重なり合う周波数帯域でデータを同時に送信するとき、例えば、第1の放射器が、図1cの1〜8で示す副搬送波から成る周波数帯域でデータを送信し、第2の放射器が、0〜11で示す副搬送波から成る周波数帯域でデータを送信するとき、いくつかの機能障害の問題が発生する。副搬送波5では、データ対(X4,−X7*)及び(Y5,Y0*)が転送されるが、搬送波8では、データ対(X7,X4*)が転送され、対(Y0,−Y5*)はその搬送波では転送されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】国際公開第2008/098672号明細書
【非特許文献】
【0024】
【非特許文献1】「A simple transmit diversity technique for wireless communications」, IEEE J. Select. Areas Commun., vol. 16, pp. 1451-1458, October 1998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
このような機能障害は、受信機側における受信シンボルの復号が可能でない状況をもたらす。
【0026】
本発明は、重なり合う周波数帯域で複数の放射器によって同時に送信されるシンボルの復号を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0027】
このために、本発明は、シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定する方法であって、第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に(strictly)大きな偶数「M1」個の、第1の電気通信デバイスに割り当てられた使用済みの副搬送波で転送され、第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する使用済みの各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【0028】
【数4】
【0029】
によってシンボルXk1から導出されたシンボル「X’ k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【0030】
【数5】
【0031】
によってシンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該方法は、
第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びに
シフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定するステップ、
を含む、方法に関する。
【0032】
本発明はまた、シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定するためのデバイスであって、第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、シンボルは、第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【0033】
【数6】
【0034】
によってシンボルXk1から導出されたシンボル「X’k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【0035】
【数7】
【0036】
によってシンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該シフトパラメータを決定するためのデバイスは、
第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段であって、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波の少なくとも一部は、第2の電気通信デバイスに割り当てられる、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段、並びに
シフトパラメータp2を決定する手段であって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、シフトパラメータp2を決定する手段、
を備える、デバイスにも関する。
【0037】
したがって、都合の良い帯域幅割り当てが行われているとき、同じ副搬送波で複数の放射器によって同時に送信されたシンボルを復号することが可能である。
【0038】
一特定の特徴によれば、該方法は、シフトパラメータp1を決定するステップをさらに含み、シフトパラメータp1は、偶数であり、シフトパラメータp2とは異なる。
【0039】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、第2の電気通信デバイスにも割り当てられ、M2はM1よりも厳密に大きく、p1はヌル値に等しいものとして決定され、p2はM1に等しいものとして決定される。
【0040】
したがって、同じ副搬送波で複数の放射器によって同時に送信されたシンボルを復号することが可能である。
【0041】
一特定の特徴によれば、M2=2M1であり、該方法は、第2の電気通信デバイスが、M2を2で除算したものに等しい非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0042】
したがって、信号伝達は制限される。
【0043】
一特定の特徴によれば、該方法は、第1の電気通信デバイスがヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を第1の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0044】
したがって、信号伝達は制限される。
【0045】
一特定の特徴によれば、該方法は、第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータの値を示す情報を第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含む。
【0046】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、第2の電気通信デバイスに割り当てられ、第2の電気通信デバイスに割り当てられたが、第1の電気通信デバイスに割り当てられていない副搬送波は、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた副搬送波を取り囲む。
【0047】
したがって、副搬送波割り当ては柔軟であり、電気通信デバイスへの多くの割り当ての組み合わせを可能にする。
【0048】
一特定の特徴によれば、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波を表す情報は、第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスへそれぞれ転送される。
【0049】
一特定の特徴によれば、本発明は、基地局によって実行され、該基地局は、
第1の電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除し、
第2の電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除する。
【0050】
一特定の特徴によれば、各電気通信デバイスは、その電気通信デバイスについて決定されたシフトパラメータを使用して、その電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングする。
【0051】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されると本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0052】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0053】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになる。該説明は、添付図面を参照して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1a】第1の移動局に割り当てられた副搬送波の個数が8に等しく、第1の移動局によって使用されるシフトパラメータが4に等しい、第1の移動局のシンボルマッピングの一例を表す。
【図1b】第2の移動局に割り当てられた副搬送波の個数が12に等しく、第2の移動局によって使用されるシフトパラメータが6に等しい、第2の移動局のシンボルマッピングの一例を表す。
【図1c】機能障害の問題を有する、副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングを表す。
【図2】本発明が実施される無線セルラー電気通信ネットワークを表す。
【図3】本発明が実施される基地局のアーキテクチャを表す図である。
【図4】本発明が実施される移動局のアーキテクチャを表す図である。
【図5】周波数領域における本発明の一特定の実施形態による移動局に含まれる符号化器のアーキテクチャを示す。
【図6】本発明の一特定の実施形態によるいくつかの受信アンテナを有する基地局の復号器のアーキテクチャを示す。
【図7a】本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図7b】本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図8】本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第1の例を表す。
【図9】本発明による副搬送波への移動局のシンボルのマッピングの第2の例を表す。
【図10】本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第3の例を表す。
【図11】本発明の一変形による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第4の例を表す。
【図12】本発明による各移動局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【図13】本発明による、基地局が複数の移動局からシンボルを受信するときに基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1はすでに開示されており、これ以上説明しないことにする。
【0056】
図2は、本発明が実施される無線セルラー電気通信ネットワークを表す。
【0057】
本発明は、電気通信システムが無線セルラー電気通信システムである一例において説明される。
【0058】
本発明は、ローカルエリアネットワークのような無線又は有線電気通信システムにも適用可能である。
【0059】
図2には、無線セルラー電気通信ネットワークの1つの基地局BSと4つの移動局MS0、MS1、MS2、及びMS3とが示されている。
【0060】
基地局BSは、複数の基地局を備える無線セルラー電気通信ネットワークの基地局である。
【0061】
本発明によれば、基地局BSは、その基地局BSのセルに位置する各移動局MSについて、各移動局MSがデータを転送しなければならない際に介する周波数帯域を決定する。
【0062】
より正確には、基地局BSは、その基地局BSが担当する各移動局MSについて、その移動局MSがデータをマッピングする副搬送波を決定する。
【0063】
本発明によれば、重なり合う周波数帯域で移動局MSによって同時に転送されたシンボルの基地局BSによる復号を可能にするために、基地局BSは、その基地局BSが担当する各移動局MSi(i=0〜3)について、その移動局が使用しなければならないシフトパラメータpiを決定する。
【0064】
本発明によれば、基地局BSは、各移動局MSへ、その移動局MSに割り当てられた周波数帯域を表す情報を転送し、その移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報を転送することができる。
【0065】
本発明によれば、各移動局MSは、その移動局MSについて基地局BSによって決定されたシフトパラメータに従って、その移動局MSに割り当てられた副搬送波にデータをマッピングする。
【0066】
図3は、本発明が実施される基地局のアーキテクチャを表す図である。
【0067】
基地局BSは、例えば、バス301によって互いに接続されたコンポーネントと、図7及び図13に開示するようなプログラムによって制御されるプロセッサ300とからなるアーキテクチャを有する。
【0068】
ここで、基地局BSは、専用集積回路からなるアーキテクチャを有することができることに留意しなければならない。
【0069】
バス301は、プロセッサ300を、読み出し専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、無線インタフェース305、及びネットワークインタフェース306にリンクする。
【0070】
メモリ303は、変数と、図7及び図13に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
【0071】
メモリ303は、移動局に割り当てるための所定の周波数帯域及び対応するシフトパラメータを含むことができる。
【0072】
プロセッサ300は、ネットワークインタフェース306の動作及び無線インタフェース305の動作を制御する。
【0073】
読み出し専用メモリ302は、図7及び図13に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令を含む。これらの命令は、基地局BSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリ303へ転送される。
【0074】
基地局BSは、ネットワークインタフェース306を介して電気通信ネットワークに接続することができる。例えば、ネットワークインタフェース306は、DSL(デジタル加入者線)モデム又はISDN(サービス統合デジタル網)インタフェース等である。
【0075】
無線インタフェース305は、各移動局MSに割り当てられた周波数帯域又は副搬送波を表す情報と、移動局MSについて決定され、割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングするために移動局MSによって使用されるシフトパラメータを表す情報とを転送する手段を備える。
【0076】
無線インタフェース305は、図6に開示されているような復号器又は特許文献1に基づいて公開された特許出願に開示されているような復号器を備える。
【0077】
図4は、本発明が実施される移動局のアーキテクチャを表す図である。
【0078】
移動局MSは、例えば、バス401によって互いに接続されたコンポーネントと、図12に開示するようなプログラムによって制御されるプロセッサ400とからなるアーキテクチャを有する。
【0079】
ここで、移動局MSは、専用集積回路からなるアーキテクチャを有することができることに留意しなければならない。
【0080】
バス401は、プロセッサ400を、読み出し専用メモリROM402、ランダムアクセスメモリRAM403、及び無線インタフェース405にリンクする。
【0081】
メモリ403は、変数と、図12に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
【0082】
プロセッサ400は、無線インタフェース405の動作を制御する。
【0083】
読み出し専用メモリ402は、図12に開示するようなアルゴリズムに関連したプログラムの命令を含む。これらの命令は、移動局MSに電源が投入されると、ランダムアクセスメモリ403へ転送される。
【0084】
無線インタフェース405は、移動局MSについて決定されたシフトパラメータに従って移動局MSに割り当てられた周波数に含まれる副搬送波にデータをマッピングする手段を備える。
【0085】
無線インタフェース405は、図5に開示されているような符号化器又は特許文献1に基づいて公開された特許出願に開示されているような符号化器を備える。
【0086】
図5は、周波数領域における本発明の一特定の実施形態による移動局に含まれる符号化器のアーキテクチャを示す。
【0087】
送信されるデータは、シンボルのセットxnを与える符号化/変調モジュール50によって、符号化されるとともにシンボルとして編成される。次に、信号は、DFT(離散フーリエ変換)モジュール51によって周波数領域において拡散される。一変形では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールと取り替えられる。
【0088】
OFDMAの場合、DFTモジュールは必要とされない場合がある。
【0089】
周波数領域において拡散されたシンボルは、転送されるデータを副搬送波にマッピングする周波数マッピングモジュール52によって、割り当てられた周波数帯域に含まれる副搬送波にマッピングされる。周波数マッピングモジュール52は、ゼロ挿入機能及び/又は周波数整形機能(frequency shaping capabilities)を備えることができる。周波数マッピングモジュール52によって出力されるシンボルXkは、IDFT(逆離散フーリエ変換)モジュール53によって時間領域に再び変換される。
【0090】
例えば移動局MS1のアンテナAnt11といった第1のアンテナを介した送信前に、オプションのサイクリックプレフィックス挿入モジュール54(cyclic prefix insertion module 54)を適用することができる。
【0091】
例えば移動局MS1のアンテナAnt12といった第2のアンテナには、移動局MS1について決定されたシフトパラメータp1に従って空間周波数ブロック符号計算モジュール55によって計算されたデータが供給され、IDFTモジュール53及びサイクリックプレフィックス挿入モジュール54のようなIDFTモジュール56及びオプションのサイクリックプレフィックス挿入モジュール57を有する新しいブランチがもたらされる。
【0092】
図6は、本発明の一特定の実施形態によるいくつかの受信アンテナを有する基地局の復号器のアーキテクチャを示す。
【0093】
いくつかの信号67が、受信アンテナから受信される。同期モジュール60は、これらのすべての受信信号67を同期させる。
【0094】
オプションのサイクリックプレフィックス除去モジュール611〜61Lは、サイクリックプレフィックスが使用されている場合に、同期されたすべての信号に対して並列にサイクリックプレフィックスを除去する。
【0095】
DFTモジュール621〜62Lは、同期された信号に対してDFTを実行する。この同期された信号は、サイクリックプレフィックスが除去されている信号又は除去されていない信号である。一変形では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールと取り替えられる。
【0096】
OFDMAの場合、DFTモジュールは必要とされない場合がある。
【0097】
チャネル推定631〜63LのL個のモジュール(場合によっては1つの複雑なモジュール)は、L個の信号に作用し、それらの信号を1つの復号器モジュール64に供給する。復号器モジュール64は、副搬送波対を連続的に処理するL×2×2の基本空間周波数ブロック復号器を備える。従来のチャネル復号モジュール66の前にある逆DFTモジュール65は、結果の信号を取り扱う。
【0098】
図7a及び図7bは、本発明による基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0099】
より正確には、本アルゴリズムは、基地局BSのプロセッサ300によって実行される。
【0100】
本アルゴリズムは、副搬送波を移動局MSに割り当てなければならないごとに実行される。
【0101】
ステップS700において、プロセッサ300は、変数iをヌル値に設定する。変数iは、本アルゴリズムがどの移動局MSiについて実行されているのかを示すインデックスである。
【0102】
次のステップS701において、プロセッサ300は、変数ka0をヌル値に設定する。
【0103】
次のステップS702において、プロセッサ300は、変数kb0の値をヌル値以上の値になるように選択する。
【0104】
例えば、変数kb0の値は、ヌル値に等しくなるように選択される。
【0105】
次のステップS703において、プロセッサ300は、変数kaを値ka0に設定し、変数kbを変数ka0とkb0との合計に設定する。
【0106】
次のステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−users(Max-users:最大ユーザ)よりも小さいか否かをチェックする。
【0107】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0108】
変数iが、基地局BSは担当又はハンドリングする移動局MSの個数Max−usersよりも小さい場合、プロセッサ300はステップS705へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS780へ移動する。
【0109】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の偶数の個数Miを決定する。
【0110】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS0に割り当てられることを決定する。
【0111】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0112】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0113】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0114】
ステップS710において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0115】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS720へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0116】
ka=kb=0であるので、プロセッサ300はステップS720へ移動する。
【0117】
ステップS720において、プロセッサ300は、移動局MSi+1を選択し、移動局MSi+1に割り当てられる副搬送波の偶数の個数Mi+1を決定する。
【0118】
例えば、プロセッサ300は、12個の副搬送波が移動局MS1に割り当てられることを決定する。
【0119】
次のステップS721において、プロセッサ300は、MiがMi+1に等しいか否かをチェックする。
【0120】
MiがMi+1に等しい場合、プロセッサ300はステップS725へ移動する。そうでない場合、プロセッサはステップS722へ移動する。
【0121】
ステップS725において、プロセッサ300は、変数Sci及びSci+1の値をkaの値に設定し、移動局MSi及びMSi+1によって使用されるシフトパラメータpi及びpi+1を、0とMi−1との間に含まれる任意の偶数値に設定する。
【0122】
変数Sci及びSci+1は、移動局MSi及びMSi+1に割り当てられた第1の副搬送波のインデックスである。
【0123】
次のステップS726において、プロセッサ300は、変数kaをkaとMiとの合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0124】
その後、プロセッサ300は、図7aのステップS714へ移動する。
【0125】
M0はM1と異なるので、プロセッサ300はステップS721からS722へ移動する。
【0126】
ステップS722において、プロセッサ300は、MiがMi+1よりも厳密に大きくなるように、必要に応じて、移動局MSi及びMSi+1をリネームする。
【0127】
M0は8に等しく、M1は12に等しいので、移動局MS0はMS1としてリネームされ、移動局MS1はMS0としてリネームされ、M0の値とM1の値とが交換される。
【0128】
次のステップS723において、プロセッサ300は、変数Sci及びSci+1の値をkaの値に設定し、移動局MSiによって使用されるシフトパラメータpiをMi+1に設定し、移動局MSi+1によって使用されるシフトパラメータpi+1をヌル値に設定する。
【0129】
上述した例によれば、Sc0及びSc1はヌル値に設定される。すなわち、0で示す副搬送波は、移動局MS0及びMS1に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS0によって使用されるシフトパラメータp0は8に設定され、移動局MS1によって使用されるシフトパラメータp1はヌル値に設定される。このような割り当ては図8に開示されている。
【0130】
シフトパラメータp0は偶数であり、少なくとも、移動局MS1に割り当てられた副搬送波の個数に等しい。
【0131】
シフトパラメータp1は、シフトパラメータp0と異なる場合がある。
【0132】
図8は、本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第1の例を表す。
【0133】
移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜11で示す副搬送波を含む。移動局MS1に割り当てられた周波数帯域は、0〜7で示す副搬送波を含む。
【0134】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0135】
移動局MS1は、0〜7で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜7で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0136】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0137】
ライン800は、データ対(X0,−X7*)及び(Y0,−Y7*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン807は、データ対(X7,X0*)及び(Y7,Y0*)がマッピングされる副搬送波7を含む。副搬送波0及び7について機能障害は存在しない。
【0138】
ライン801は、データ対(X1,X6*)及び(Y1,Y6*)がマッピングされる副搬送波1を含む。ライン806は、データ対(X6,−X1*)及び(Y6,−Y1*)がマッピングされる副搬送波6を含む。副搬送波1及び6について機能障害は存在しない。
【0139】
ライン802は、データ対(X2,−X5*)及び(Y2,−Y5*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン805は、データ対(X5,X2*)及び(Y5,Y2*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波2及び5について機能障害は存在しない。
【0140】
ライン803は、データ対(X3,X4*)及び(Y3,Y4*)がマッピングされる副搬送波3を含む。ライン804は、データ対(X4,−X3*)及び(Y4,−Y3*)がマッピングされる副搬送波4を含む。副搬送波3及び4について機能障害は存在しない。
【0141】
ライン808は、データ対(Y8,−Y11*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン811は、データ対(Y11,Y8*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波8及び11について機能障害は存在しない。
【0142】
ライン809は、データ対(Y9,Y10*)がマッピングされる副搬送波9を含む。ライン810は、データ対(Y10,−Y9*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波9及び10について機能障害は存在しない。
【0143】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X7は、k=0〜M1−1及びp1=0についての次の式に従って、すなわち
【0144】
【数8】
【0145】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0146】
ライン800及び807は、同じシンボルX0及びX7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン801及び806は、同じシンボルX1及びX6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン802及び805は、同じシンボルX2及びX5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン803及び804は、同じシンボルX3及びX4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0147】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=8についての次の式に従って、すなわち
【0148】
【数9】
【0149】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0150】
ライン800は、副搬送波0で送信される対(Y0,−Y7*)を示す。ライン807は、副搬送波7で送信される対(Y7,Y0*)を示す。ライン800及び807は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0151】
ライン801及び806は、同じシンボルY1及びY6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン802及び805は、同じシンボルY2及びY5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン803及び804は、同じシンボルY3及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン808及び811は、同じシンボルY8及びY11に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン809及び810は、同じシンボルY9及びY10に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0152】
図7aのアルゴリズムの次のステップS724において、プロセッサ300は、kaの値をkaとMiとの合計に設定し、kbの値をkbとMi+1との合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0153】
変数kaは、その結果、12に等しくなり、変数kbは、その結果、8に等しくなる。
【0154】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0155】
ステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−usersよりも小さいか否かをチェックする。
【0156】
図8の例によれば、Max−usersは2に等しく、プロセッサ300はステップS780へ移動する。
【0157】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0158】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0159】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS2に割り当てられることを決定する。
【0160】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0161】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0162】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0163】
kaは12に等しく、kbは8に等しいので、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0164】
ステップS710において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0165】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS720へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0166】
kaは12に等しく、kbは8に等しいので、プロセッサ300はステップS711へ移動する。
【0167】
ステップS711において、プロセッサ300は、Miが、kaからkbを引いたものよりも厳密に大きいか否かをチェックする。
【0168】
Miが、kaからkbを引いたものよりも厳密に大きい場合、プロセッサ300はステップS715へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS712へ移動する。
【0169】
ステップS712において、プロセッサ300は、以下の式、すなわち
Sci=kb+(ka−kb−Mi)/2
に従って新しい変数Sciを計算する。
【0170】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをヌル値に設定する。
【0171】
次のステップS713において、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0172】
次のステップS714において、プロセッサ300は、変数ka0を、変数ka及びkbの中の最大値の値に設定する。
【0173】
このような操作は、変数ka及びkbの中の最大値に等しい周波数帯域及び副搬送波をカットすることと等価である。
【0174】
その後、プロセッサ300はステップS702へ戻る。
【0175】
M2は8に等しく、kaからkbを引いたものは4に等しいので、プロセッサ300はステップS715へ移動する。
【0176】
ステップS715において、プロセッサ300は、変数Sciを変数kbの値に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをkaからkbを引いたものに設定する。
【0177】
次のステップS716において、プロセッサは、変数kbをkaとMiとの合計に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0178】
図9の例によれば、Sc2は8に設定される。すなわち、8で示す副搬送波が、移動局MS2に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS2によって使用されるシフトパラメータp2は4に設定され、kbは16に設定され、i=3である。このような割り当ては図9に開示されている。
【0179】
図9は、本発明による副搬送波への移動局のシンボルのマッピングの第2の例を表す。
【0180】
ライン900〜907は、ライン800〜807と同一である。
【0181】
移動局MS2に割り当てられた周波数帯域は、8〜15で示す副搬送波を含む。移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜11で示す副搬送波を含む。
【0182】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0183】
移動局MS2は、8〜15で示す副搬送波でシンボルを転送する。8〜15で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0184】
移動局MS0、移動局MS1及び移動局MS2が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0185】
ライン908は、データ対(Z0,−Z3*)及び(Y8,−Y11*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン911は、データ対(Z3,X0*)及び(Y11,Y8*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波8及び11について機能障害は存在しない。
【0186】
ライン909は、データ対(Z1,Z2*)及び(Y9,Y10*)がマッピングされる副搬送波9を含む。ライン910は、データ対(Z2,−Z1*)及び(Y10,−Y9*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波9及び10について機能障害は存在しない。
【0187】
ライン912は、データ対(Z4,−Z7*)がマッピングされる副搬送波12を含む。ライン915は、データ対(Z7,Z4*)がマッピングされる副搬送波15を含む。副搬送波12及び15について機能障害は存在しない。
【0188】
ライン913は、データ対(Z5,Z6*)がマッピングされる副搬送波13を含む。ライン914は、データ対(Z6,−Z5*)がマッピングされる副搬送波14を含む。副搬送波13及び14について機能障害は存在しない。
【0189】
移動局MS2は、該移動局MS2に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM2個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルZ0〜Z7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルZ0〜Z7は、k=0〜M2−1及びp2=4についての次の式に従って、すなわち
【0190】
【数10】
【0191】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Zから与えられる。
【0192】
ステップS716が実行されると、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0193】
ステップS704において、プロセッサ300は、変数iが、基地局BSが担当する移動局MSの個数Max−usersよりも小さいか否かをチェックする。
【0194】
図2の例によれば、Max−usersは4に等しい。
【0195】
ステップS705において、プロセッサ300は、移動局MSiを選択し、移動局MSiに割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0196】
例えば、プロセッサ300は、4つの副搬送波が移動局MS3に割り当てられることを決定する。
【0197】
次のステップS706において、プロセッサ300は、kaがkbよりも厳密に小さいか否かをチェックする。
【0198】
kaがkbよりも厳密に小さい場合、プロセッサ300は、図7bのアルゴリズムのステップS750へ移動する。
【0199】
kaがkbよりも厳密に小さくない場合、プロセッサ300はステップS710へ移動する。
【0200】
kaは12に等しく、kbは16に等しいので、プロセッサ300はステップS750へ移動する。
【0201】
ステップS750において、プロセッサ300は、kaがka0に等しいか否かをチェックする。
【0202】
kaがka0に等しい場合、プロセッサ300はステップS756へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0203】
kaは12に等しいので、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0204】
ステップS751において、プロセッサ300は、Miが、kbからkaを引いたものよりも厳密に大きいか否かをチェックする。
【0205】
Miが、kbからkaを引いたものよりも厳密に大きい場合、プロセッサ300はステップS754へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS752へ移動する。
【0206】
ステップS754において、プロセッサ300は、変数Sciを変数kaの値に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをkbからkaを引いたものに設定する。
【0207】
次のステップS755において、プロセッサは、変数kbをkbとMiとの合計に設定する。同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0208】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0209】
M3は4に等しく、kaからkbを引いたものは4に等しいので、プロセッサ300はステップS751からステップS752へ移動する。
【0210】
ステップS752において、プロセッサ300は、以下の式、すなわち
Sci=ka+(kb−ka−Mi)/2
に従って新しい変数Sciを計算する。
【0211】
同じステップにおいて、プロセッサ300は、変数piをヌル値に設定する。
【0212】
図9の例によれば、Sc3は12に設定される。すなわち、12で示す副搬送波が、移動局MS3に割り当てられた第1の副搬送波である。移動局MS3によって使用されるシフトパラメータp3はヌルに設定される。
【0213】
次のステップS753において、プロセッサ300は、変数iを1つインクリメントする。
【0214】
移動局MS3に割り当てられた周波数帯域は、12〜15で示す副搬送波を含む。移動局MS2に割り当てられた周波数帯域は、8〜15で示す副搬送波を含む。
【0215】
移動局MS0、移動局MS1、移動局MS2及び移動局MS3が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0216】
ライン912は、データ対(Z4,−Z7*)及び(T0,−T3*)がマッピングされる副搬送波12を含む。ライン915は、データ対(Z7,Z4*)及び(T3,T0*)がマッピングされる副搬送波15を含む。副搬送波12及び15について機能障害は存在しない。
【0217】
ライン913は、データ対(Z5,Z6*)及び(T1,T2*)がマッピングされる副搬送波13を含む。ライン914は、データ対(Z6,−Z5*)及び(T2,−T1*)がマッピングされる副搬送波14を含む。副搬送波13及び14について機能障害は存在しない。
【0218】
移動局MS3は、該移動局MS3に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、4個に等しいM3個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルT0〜T3は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルT0〜T3は、k=0〜M3−1及びp3=0についての次の式に従って、すなわち
【0219】
【数11】
【0220】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Tから与えられる。
【0221】
その後、プロセッサ300は、ステップS714へ戻り、そして、ステップS702へ戻る。
【0222】
プロセッサ300は、ステップS702〜S704を実行し、ステップS780へ移動する。
【0223】
次のステップS780において、プロセッサ300は、各移動局MSへの、その移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報の転送を指令する。
【0224】
次のステップS781において、プロセッサ300は、少なくとも1つの移動局MSへの、その移動局MSについて決定された決定済みシフトパラメータpを表す情報の転送を指令する。
【0225】
或る移動局MSに割り当てられた各副搬送波が、別の移動局MSにも割り当てられており、且つ該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数が、該別の移動局MSに割り当てられた副搬送波の個数の2分の1である場合、該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数の2分の1に等しい非ヌルのシフトパラメータを該別の移動局MSが使用しなければならないことを示す、1に等しいビット値のような単一の情報が、該別の移動局へ転送される。
【0226】
例えば、移動局MS1に割り当てられた副搬送波の個数の2分の1に等しい非ヌルのシフトパラメータを移動局MS0が使用しなければならないことを示す、1に等しいビット値が、移動局MS0へ転送される。
【0227】
一変形では、移動局MSがヌル値のシフトパラメータを使用しなければならないことを示す、0に等しいビット値のような単一の情報が、その移動局へ転送される。
【0228】
例えば、移動局MS1が非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す、ヌルに等しいビット値が、移動局MS1へ転送される。
【0229】
或る移動局MSに割り当てられた各副搬送波が別の移動局MSにも割り当てられ、且つ該或る移動局に割り当てられた副搬送波の個数が該別の移動局MSに割り当てられた副搬送波の個数よりも少ない場合、該別の移動局によって使用されるシフトパラメータの値を示す単一の情報が、該別の移動局へ転送される。
【0230】
その後、プロセッサ300は本アルゴリズムを中断する。
【0231】
2つの移動局MS0及びMS1が基地局BSによってハンドリングされ、kb0がステップS702において2に等しくなるように選択される別の例を考えた場合、ステップ704において、kaはヌル値に等しく、kbは2に等しくなる。
【0232】
プロセッサ300は、ステップS705において、移動局MS0を選択し、例えばM0を8に等しいものとして決定する。
【0233】
kaはkbよりも小さいので、プロセッサ300は、ステップS706からステップS750へ移動する。
【0234】
ステップS750において、プロセッサ300は、kaがka0に等しいか否かをチェックする。
【0235】
kaがka0に等しい場合、プロセッサ300はステップS756へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS751へ移動する。
【0236】
kaはヌル値に等しく、kbは2に等しいので、プロセッサ300はステップS756へ移動する。
【0237】
ステップS756において、プロセッサ300は、移動局MSi+1を選択し、移動局MSi+1に割り当てられる副搬送波の個数Miを決定する。
【0238】
例えば、プロセッサ300は、8つの副搬送波が移動局MS1に割り当てられることを決定する。
【0239】
次のステップS757において、プロセッサ300は、MiがkbとMi+1との合計よりも小さいか否かをチェックする。
【0240】
MiがkbとMi+1との合計よりも小さい場合、プロセッサ300はステップS761へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS758へ移動する。
【0241】
ステップS758において、プロセッサ300は、変数Sciの値をkaの値に設定し、Sci+1をkbの値に設定し、シフトパラメータpiをpi=2(kb−ka)+Mi+1に等しくなるように設定し、pi+1をヌル値に設定する。
【0242】
次のステップS759において、プロセッサ300は、piがMi以上であるか否かをチェックする。
【0243】
piがMi以上である場合、プロセッサ300はステップS770へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS771へ移動する。
【0244】
ステップS770において、プロセッサ300は、変数ka及びkbをMiに設定し、piをpiモジュロMiに設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0245】
その後、プロセッサ300はステップS760へ移動する。
【0246】
ステップS771において、プロセッサ300は、変数kbをkaとpiとの合計に設定し、変数kaをkaとMiとの合計に設定し、変数iを2つインクリメントする。
【0247】
その後、プロセッサ300はステップS760へ移動する。
【0248】
ステップS760において、プロセッサ300は、kaがkbに等しいか否かをチェックする。
【0249】
kaがkbに等しい場合、プロセッサ300はステップS714へ移動する。そうでない場合、プロセッサ300はステップS704へ移動する。
【0250】
M0はkbとM1との合計よりも小さいので、プロセッサ300はステップS757からS761へ移動する。
【0251】
ステップS761において、プロセッサ300は、変数Sciの値をkaの値に設定し、Sci+1をkbの値に設定し、移動局MSiによって使用されるシフトパラメータpiをkbに設定し、移動局MSi+1によって使用されるシフトパラメータpi+1を、値Miからpiを引いたものに設定する。
【0252】
上述した例によれば、Sc0はヌル値に設定され、Sc1は2に設定される。移動局MS0によって使用されるシフトパラメータp0は2に設定され、移動局MS1によって使用されるシフトパラメータp1は値6に設定される。このような割り当ては、図10に開示されている。
【0253】
その後、プロセッサ300はステップS704へ戻る。
【0254】
図10は、本発明による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第3の例を表す。
【0255】
移動局MS0に割り当てられた周波数帯域は、0〜7で示す副搬送波を含む。移動局MS1に割り当てられた周波数帯域は、2〜9で示す副搬送波を含む。
【0256】
移動局MS0は、0〜7で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜7で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0257】
移動局MS1は、2〜9で示す副搬送波でシンボルを転送する。2〜9で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0258】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0259】
ライン1000は、データ対(X0,−X1*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン1001は、データ対(X1,X0*)がマッピングされる副搬送波1を含む。副搬送波0及び1について機能障害は存在しない。
【0260】
ライン1002は、データ対(X2,−X7*)及び(Y0,−Y5*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン1007は、データ対(X7,X2*)及び(Y5,Y0*)がマッピングされる副搬送波7を含む。副搬送波2及び7について機能障害は存在しない。
【0261】
ライン1003は、データ対(X3,X5*)及び(Y1,Y4*)がマッピングされる副搬送波3を含む。ライン1006は、データ対(X6,−X3*)及び(Y4,−Y1*)がマッピングされる副搬送波6を含む。副搬送波3及び6について機能障害は存在しない。
【0262】
ライン1004は、データ対(X4,−X5*)及び(Y2,−Y3*)がマッピングされる副搬送波4を含む。ライン1005は、データ対(X5,X4*)及び(Y3,Y2*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波4及び5について機能障害は存在しない。
【0263】
ライン1008は、データ対(Y6,−Y7*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン1009は、データ対(Y7,Y6*)がマッピングされる副搬送波9を含む。副搬送波8及び9について機能障害は存在しない。
【0264】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、8個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X7は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X7は、k=0〜M1−1及びp1=2についての次の式に従って、すなわち
【0265】
【数12】
【0266】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0267】
ライン1000及び1001は、同じシンボルX0及びX1に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1002及び1007は、同じシンボルX2及びX7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1003及び1006は、同じシンボルX3及びX6に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1004及び1005は、同じシンボルX4及びX5に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0268】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=6についての次の式に従って、すなわち
【0269】
【数13】
【0270】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0271】
ライン1000は、副搬送波0で送信される対(Y0,−Y5*)を示す。ライン1007は、副搬送波7で送信される対(Y5,Y0*)を示す。ライン1000及び1007は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0272】
ライン1001及び1006は、同じシンボルY1及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1002及び1003は、同じシンボルY3及びY2に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1008及び1009は、同じシンボルY6及びY7に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0273】
図11は、本発明の一変形による副搬送波への第1の移動局及び第2の移動局のシンボルのマッピングの第4の例を表す。
【0274】
この変形によれば、プロセッサ300は、ステップS701及びS702において、kaをヌル値に等しく設定し、kbを1に設定する。
【0275】
4つの副搬送波が移動局MS1に割り当てられ、12個の副搬送波が移動局MS0に割り当てられる。
【0276】
移動局MS0は、0〜11で示す副搬送波でシンボルを転送する。0〜11で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0277】
移動局MS1は、1〜4で示す副搬送波でシンボルを転送する。1〜4で示す副搬送波は、図5の周波数マッピングモジュール52の入力における副搬送波である。周波数マッピングモジュール52によれば、これらの副搬送波は、周波数マッピングモジュール52の出力において提供される副搬送波とは異なる場合があり、したがって、図5のIDFTモジュール53及び56の入力において提供される副搬送波とは異なる場合がある。
【0278】
第1の移動局MS0及び第2の移動局MS1が自身に割り当てられた周波数帯域でデータを同時に送信するとき、機能障害の問題はない。
【0279】
ライン1100は、データ対(Y0,−Y5*)がマッピングされる副搬送波0を含む。ライン1105は、データ対(Y5,Y0*)がマッピングされる副搬送波5を含む。副搬送波0及び5について機能障害は存在しない。
【0280】
ライン1101は、データ対(X0,−X3*)及び(Y1,Y4*)がマッピングされる副搬送波1を含む。ライン1104は、データ対(X3,X0*)及び(Y4,−Y1*)がマッピングされる副搬送波4を含む。副搬送波1及び4について機能障害は存在しない。
【0281】
ライン1102は、データ対(X1,X2*)及び(Y2,−Y3*)がマッピングされる副搬送波2を含む。ライン1103は、データ対(X2,−X1*)及び(Y3,Y2*)がマッピングされる副搬送波3を含む。副搬送波2及び3について機能障害は存在しない。
【0282】
ライン1106は、データ対(Y6,−Y11*)がマッピングされる副搬送波6を含む。ライン1111は、データ対(Y11,Y6*)がマッピングされる副搬送波11を含む。副搬送波6及び11について機能障害は存在しない。
【0283】
ライン1107は、データ対(Y7,Y10*)がマッピングされる副搬送波6を含む。ライン1110は、データ対(Y10,−Y7*)がマッピングされる副搬送波10を含む。副搬送波7及び10について機能障害は存在しない。
【0284】
ライン1108は、データ対(Y8,−Y9*)がマッピングされる副搬送波8を含む。ライン1109は、データ対(Y9,Y8*)がマッピングされる副搬送波9を含む。副搬送波8及び9について機能障害は存在しない。
【0285】
移動局MS1は、該移動局MS1に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、4個に等しいM1個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルX0〜X3は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルX0〜X3は、k=0〜M1−1及びp1=0についての次の式に従って、すなわち
【0286】
【数14】
【0287】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Xから与えられる。
【0288】
ライン1101及び1104は、同じシンボルX0及びX3に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1102及び1103は、同じシンボルX1及びX2に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0289】
第2の移動局MS0は、該移動局MS0に割り当てられた周波数帯域の副搬送波で、12個に等しいM0個のシンボルを転送する2つの送信アンテナを備える。シンボルY0〜Y11は、第1のアンテナを介して送信される。シンボルY0〜Y11は、k=0〜M0−1及びp0=6についての次の式に従って、すなわち
【0290】
【数15】
【0291】
によって変更され、第2のアンテナで放射される信号が、第1のアンテナで放射される信号Yから与えられる。
【0292】
ライン1100は、同じ副搬送波で送信される対(Y0,−Y5*)を示す。ライン1105は、副搬送波5で送信される対(Y5,Y0*)を示す。ライン1100及び1105は、同じシンボルに関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0293】
ライン1101及び1104は、同じシンボルY1及びY4に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1102及び1103は、同じシンボルY2及びY3に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1106及び1111は、同じシンボルY6及びY11に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1107及び1110は、同じシンボルY7及びY10に関連した情報を搬送するのでリンクされる。ライン1108及び1109は、同じシンボルY8及びY9に関連した情報を搬送するのでリンクされる。
【0294】
図12は、本発明による各移動局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0295】
ステップS1200において、移動局MSは、その移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報を受信する。
【0296】
次のステップS1201において、移動局MSは、その移動局MSについて決定された決定済みシフトパラメータpを表す情報を受信する。
【0297】
次のステップS1202において、転送されるシンボルは、受信されたシフトパラメータに従って、割り当てられた副搬送波にマッピングされ、基地局BSへ転送される。
【0298】
図13は、本発明による、基地局が複数の移動局からシンボルを受信するときに基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を開示する。
【0299】
より正確には、本アルゴリズムは、基地局のプロセッサ300によって実行される。
【0300】
ステップS1300において、プロセッサ300は、基地局BSがハンドリングする各移動局MSに割り当てられた副搬送波を表す情報を取得する。
【0301】
基地局BSがハンドリングする各移動局BSに割り当てられた副搬送波を表す情報は、図7に開示したアルゴリズムに従って決定された情報と同様である。
【0302】
ステップS1301において、プロセッサ300は、基地局BSがハンドリングする各移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報を取得する。
【0303】
基地局BSがハンドリングする各移動局MSについて決定されたシフトパラメータを表す情報は、図7に開示したアルゴリズムに従って決定された情報と同様である。
【0304】
次のステップS1302において、受信されたシンボルは、受信されたシフトパラメータに従って、割り当てられた副搬送波へのマッピングが解除される。
【0305】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定する方法であって、前記第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、前記第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて前記タイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【数1】
によって前記シンボルXk1から導出されたシンボル「X’ k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【数2】
によって前記シンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該方法は、
前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波の少なくとも一部は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びに
前記シフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、前記シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、前記シフトパラメータp2を決定するステップ、
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、前記シフトパラメータp1を決定するステップをさらに含み、該シフトパラメータp1は、偶数であり、前記シフトパラメータp2とは異なることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられ、M2はM1よりも厳密に大きく、p1はヌル値に等しいものとして決定され、p2はM1に等しいものとして決定されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
M2=2M1であり、前記方法は、前記第2の電気通信デバイスが、M2を2で除算したものに等しい非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を前記第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記第1の電気通信デバイスがヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を前記第1の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の電気通信デバイスによって使用される前記シフトパラメータの値を示す情報を前記第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられ、該第2の電気通信デバイスに割り当てられたが、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられていない前記副搬送波は、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた前記副搬送波を取り囲むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
各電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波を表す情報を該電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、基地局によって実行され、
前記第1の電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除するステップ、及び
前記第2の電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各電気通信デバイスによって実行されるステップであって、該電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、該電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定するためのデバイスであって、前記第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、前記第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて前記タイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【数3】
によって前記シンボルXk1から導出されたシンボル「X’k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【数4】
によって前記シンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該シフトパラメータを決定するためのデバイスは、
前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段であって、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波の少なくとも一部は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段、並びに
前記シフトパラメータp2を決定する手段であって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、前記シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、前記シフトパラメータp2を決定する手段、
を備える、デバイス。
【請求項12】
プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されると請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項1】
シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定する方法であって、前記第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、前記第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて前記タイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【数1】
によって前記シンボルXk1から導出されたシンボル「X’ k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【数2】
によって前記シンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該方法は、
前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップであって、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波の少なくとも一部は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てるステップ、並びに
前記シフトパラメータp2を決定するステップであって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、前記シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、前記シフトパラメータp2を決定するステップ、
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法は、前記シフトパラメータp1を決定するステップをさらに含み、該シフトパラメータp1は、偶数であり、前記シフトパラメータp2とは異なることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられ、M2はM1よりも厳密に大きく、p1はヌル値に等しいものとして決定され、p2はM1に等しいものとして決定されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
M2=2M1であり、前記方法は、前記第2の電気通信デバイスが、M2を2で除算したものに等しい非ヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を前記第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記第1の電気通信デバイスがヌルのシフトパラメータを使用しなければならないことを示す情報を前記第1の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の電気通信デバイスによって使用される前記シフトパラメータの値を示す情報を前記第2の電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた各副搬送波は、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられ、該第2の電気通信デバイスに割り当てられたが、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられていない前記副搬送波は、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた前記副搬送波を取り囲むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
各電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波を表す情報を該電気通信デバイスへ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、基地局によって実行され、
前記第1の電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除するステップ、及び
前記第2の電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波へのシンボルのマッピングを解除するステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各電気通信デバイスによって実行されるステップであって、該電気通信デバイスについて決定された前記シフトパラメータを使用して、該電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波にシンボルをマッピングするステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
シンボルを副搬送波にマッピングするために第1の電気通信デバイス及び第2の電気通信デバイスによって使用されるシフトパラメータp1及びp2を決定するためのデバイスであって、前記第1の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第1の電気通信デバイスの各アンテナを介して、少なくとも2よりも厳密に大きな偶数「M1」個の、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、前記第2の電気通信デバイスは少なくとも2つの送信アンテナを備え、前記シンボルは、前記第2の電気通信デバイスの各アンテナを介して、M1以上の偶数「M2」個の、前記第2の電気通信デバイスに割り当てられた副搬送波で転送され、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいてタイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、周波数領域におけるシンボル「Xk1」を表す信号を転送し、
前記第1の電気通信デバイスは、該第1の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて前記タイムスロット中にk1=0〜M1−1を有する各周波数「k1」で、各周波数k1について、式
【数3】
によって前記シンボルXk1から導出されたシンボル「X’k1」を表す信号を転送し、ここで、εは1又は−1であり、X*はXの複素共役を意味し、p1−1−k1はモジュロM1が取られ、p1は偶数であり、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第1のアンテナにおいて所与のタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、周波数領域におけるシンボル「Yk2」を表す信号を転送し、
前記第2の電気通信デバイスは、該第2の電気通信デバイスの第2のアンテナにおいて同じタイムスロット中にk2=0〜M2−1を有する各周波数「k2」で、各周波数k2について、式
【数4】
によって前記シンボルYk2から導出されたシンボル「Y’ k2」を表す信号を転送し、ここで、p2−1−k2はモジュロM2が取られ、p2は偶数であり、
該シフトパラメータを決定するためのデバイスは、
前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段であって、前記第1の電気通信デバイスに割り当てられた前記副搬送波の少なくとも一部は、前記第2の電気通信デバイスにも割り当てられる、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスに副搬送波を割り当てる手段、並びに
前記シフトパラメータp2を決定する手段であって、該シフトパラメータp2は、偶数であり、少なくとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数に等しいか、又は、前記シフトパラメータp2は、偶数であり、多くとも、前記第1の電気通信デバイス及び前記第2の電気通信デバイスの双方に割り当てられた重なり合う副搬送波の個数をM2から引いたものに等しい、前記シフトパラメータp2を決定する手段、
を備える、デバイス。
【請求項12】
プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行されると請求項1ないし10のいずれか一項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図1b】
【図1c】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−154528(P2010−154528A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−281373(P2009−281373)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−281373(P2009−281373)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】
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