説明

管理装置

【課題】
配達管理において、セキュリティとスケジュールの管理が課題となっている。
【解決手段】
制御部が、第1端末から配達者識別情報を受信し、データベースから配達者識別情報に対応する配達者情報を検索し、検索された配達者情報をインターフェースを介して第2端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅配配達サービスにおける状況情報を通知する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
宅配配達サービスにおいてはセキュリティの観点から配達員の識別の需要がある。例えば、宅配業者センターより生体情報を受信し認証確認する技術がある。例えば特許文献1に記載のように、宅配業者が、宅配員が特定できる顔写真情報などを、宅配先にあらかじめ電子メールなどを用いて送付しておく技術がある。ここでは、送付電子メールに添付されているビデオメールにて、配達業者、配達員の顔、声、配達内容、配達日時などを事前に確認しておく。配達先では、配達の日の配達予定時間は在宅することにし、配達員が訪問した際、モニタ付ドアフォンもしくは、ドアののぞき穴などから配達員の顔や声、配達内容などを確認する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-173678
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術では、セキュリティ対策としてドアフォンを保有していることが前提となっていた。また、配達進捗状況を管理していないことから、配達時間遅延が生じても通知することが出来なかった。
【0005】
また、配達遅延時に状況及びリスケジュール結果を通知することができず、セキュリティとスケジュール管理の観点から課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による管理装置は一例として、顧客識別情報と配達先情報とを対応させて格納する第1データベースと、配達者識別情報と配達者情報とを対応させて格納する第2データベースと、前記第1データベース及び前記第2データベースを制御する制御部と、第1端末及び第2端末と前記制御部との通信のためのインターフェースとを備える管理装置であって、前記制御部は、前記第1端末から前記配達者識別情報を受信し、前記第2データベースから前記配達者識別情報に対応する前記配達者情報を検索し、検索された前記配達者情報を前記インターフェースを介して前記第2端末に送信する。
【発明の効果】
【0007】
宅配事前通知/認証のために、容易で経済的なシステム構築が可能になる。
【0008】
配達員の認証確認において登録情報(ID、パスワード)に加え生体情報(顔、声紋、虹彩、指紋のいずれか)を元にする場合、また、配達員の認証結果及び顔写真、配送予約NOがセンター側から連動して通知する場合に、なりすましを防ぎ信頼性が高め、配送先顧客に安心感を提供することができる。
【0009】
また、配送遅延が発生した場合、配送遅延の連絡とリスケジュール結果の通知を行うことで、配送先顧客からの問合せ対応を軽減できると共に信頼性を高めて配送先顧客に安心感にを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】システム構成図
【図2】メイン処理フロー
【図3】配達員認証処理フロー
【図4】配達員到着通知処理フロー
【図5】配達完了処理フロー
【図6】配達到着遅延通知処理フロー)
【図7】配達員情報データ構成
【図8】配達先情報データ構成
【図9】配達スケジュール情報データ構成
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】
本実施例では、概要としては、配達員の認証確認において端末(例えば携帯電話など)を使用する。配達者の登録情報(ID、パスワード)及び生体情報(顔、声紋、虹彩、指紋の少なくともいずれか)を宅配業者センター側に保有し、端末から配達員の登録情報及び生体情報を入力させ認証確認を行う。配達員の認証確認後は、宅配業者センターから配送先顧客端末へ認証結果及び配達員の生体認証情報(顔写真など)を通知する。
【0013】
配達員端末が配達の際に、宅配業者センターへ接続して完了報告することで配達遅延の有無を判断し、宅配業者センターから配送先顧客端末へリスケジュール結果を通知する。リスケジュールについては、遅延見込み時間を元に行う。
【0014】
また、配達員による完了報告事績履歴により、各作業の所用時間を見直し、配送スケジュール策定システムへフィードバックしてもよい。
【0015】
図1はシステム構成図であり、配達員112の所有する通信端末113と配達先顧客114の所有する端通信末115と宅配業者センター(管理装置として機能するサーバーなど)101がネットワーク111に接続された構成をとる。
【0016】
配達員112と配達先顧客114の通信端末は、本実施例では各々の携帯電話113、115である。
【0017】
また、宅配業者センター101は、本システムを実現するための機能モジュール(制御部)102とデータベース107とセンター外との情報の送受信のためのインターフェース100で構成される。機能モジュールモジュール102には、配達員認証機能モジュール103、配達員認証結果通知機能モジュール104、配達完了機能モジュール105、配達遅延通知機能モジュール106があり、データベース107には、配達員情報データベース108、配達先情報データベース109、配達スケジュール情報データベース110がある。
【0018】
次に処理フローについてメインフローを図2で、詳細フローを図3〜6で説明する。
【0019】
図2にメインフローを示す。配達員(端末)112は配達先到着201すると、宅配業者センター101に接続し配達員認証202を行う。結果、承認がとれた場合、配達員到着通知203を行い、配達先訪問204をする。配達先顧客(端末)114は配達員到着通知203と併せて送付された配達員写真を端末に表示205する。配達員写真と照らし合わせ配達員確認206がとれれば、商品受取り207を行う。その後、宅配業者センター101及び配達員(端末)112は配達完了208を行い、配達スケジュールに遅延する場合は、配達到着遅延通知209を行う。
【0020】
次に、図3にて配達員認証202のフローを説明する。配達員112は端末113を介して配達員用ログインWebサイト(認証情報であるで配達員IDとパスワード302の入力部)にアクセスし、接続処理301を行う。宅配業者センター101側で配達員IDとパスワード302を元にログイン認証確認303を行い、ログイン認証結果304を端末113へ送信する。ログイン認証の結果、承認がとれた場合、配達員112は端末113を介して配達員用ロWebサイトの配達員用メニュー画面より配達員認証画面を選択305すると配達員認証画面が表示される(*1:認証画面を何に使うか、説明記載下さい)。その後、配達員112は生体認証情報を送信306すると、宅配業者センター101側で配達員情報データベース108に格納された、配達員IDと対応付けられた生体認証情報を配達員IDに基づいて検索し、検索された情報と送信された情報とを照らして、生体認証確認308にて、配達員の生体情報(顔、声紋など)307の照合を行い、生体承認結果309を配達員112の端末113へ送信する。生体認証の結果、承認がとれた場合、端末113に配達先情報入力画面が表示され、配達員112が端末113を介して配達先情報を送信310をすると、配達先確認312にて配達先情報(配達NOなど)311の確認を行い、配達先確認結果313を端末113に送信する。
【0021】
次に、図4にて配達員到着通知203のフローを説明する。配達員認証202にて承認がとれた場合、宅配業者センター101より配達先顧客114の端末115に対し配達員到着通知送信401を行う。配達先顧客114の端末115は、配達状況情報の一つとしての配達員到着通知、配達員識別情報(写真)、配達IDを受信する。その後、配達員112の端末113に対し、配達員到着通知完了通知403を行い、配達員112は配達先顧客114に通知されたことを確認する。
【0022】
次に、図5にて配達完了207のフローを説明する。配達員112は端末113を介して配達員用ログインWebにアクセスし、接続処理501を行う。宅配業者センター101側で配達員識別情報としての配達員IDとパスワード502を元にログイン認証確認503を行い、ログイン認証結果504を端末113へ送信する。ログイン認証の結果、承認がとれた場合、配達員112は端末113を介して配達員用メニュー画面より配達完了画面を選択505すると配達完了画面が端末113に表示される。配達NO507を入力し配達状況情報の一つとしての配達完了を送信506すると、宅配業者センター101側で配達完了日時を更新508し、配達完了受信結果を送信509する。
【0023】
次に、図6にて配達到着遅延通知208のフローを説明する。宅配業者センター101は配達完了207の処理後、配達スケジュール情報データベース110の配達状況情報と照らして配達スケジュール遅延確認601(遅延の有無の判断)を行う。結果、予定の時間帯を遅延する場合は、配達先顧客114の端末115に対し配達員到着遅延通知602を行い、配達スケジュール更新603、配達員112に対し、配達員到着遅延通知完了通知604を行う。
【0024】
次に、データベース107の、配達員情報データベース108、配達先情報データベース109、配達スケジュール情報データベース110について説明する。
【0025】
図7にて配達員情報データベース108を説明する。配達員用ログインWebより接続301する際、ログイン認証に使用するログイン情報701としてID704、PW705、基本情報702として住所706、電話番号707、配達員到着通知完了通知403などを行う際に利用するメールアドレス708を格納する。また、配達員からの生体認証情報を送信306に対し照合を行う生体認証確認308で使用する生体情報703として顔写真709、声紋710、虹彩711、指紋712がある。生体情報はこの全てを備えてもよく、また一部を備えるものであってもよい。
【0026】
図8にて配達先情報109データベースを説明する。配達先顧客114の識別情報としてのID801、基本情報802として、氏名803、住所804、電話番号805、配達員到着通知402の際などに使用するメールアドレス806がある。
【0027】
図9にて配達スケジュール情報データベース110を説明する。配達別に付与される配達ID901、配達状況情報902としては、配達遅延時のリスケジュール結果の配達スケジュール更新603時にデータ更新される時間帯905、配達完了日時を更新508時にデータ更新される完了日時906、配達依頼情報903として日にち907、時間帯908、顧客ID909、商品910、配達員別情報904として配達員ID911、配達日別の配達順912より構成される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客識別情報と配達先情報とを対応させて格納する第1データベースと、
配達者識別情報と配達者情報とを対応させて格納する第2データベースと、
前記第1データベース及び前記第2データベースを制御する制御部と、
第1端末及び第2端末と前記制御部との通信のためのインターフェースとを備える管理装置であって、
前記制御部は、前記第1端末から前記配達者識別情報を受信し、前記第2データベースから前記配達者識別情報に対応する前記配達者情報を検索し、検索された前記配達者情報を前記インターフェースを介して前記第2端末に送信することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記配達者情報は、配達者生体情報であることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記配達者識別情報と配達状況情報とを対応させて格納する第3データベースをさらに有し、前記制御部は、前記第1端末から、前記配達状況情報を受信し、前記第3データベースを更新することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記配達状況情報と照合して配達スケジュール遅延の有無を判断し、遅延があるときに、前記第2端末へ遅延通知を前記インターフェースを介して送信することを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記配達者生体情報は、顔写真、声紋、虹彩、及び指紋の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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