説明

管路内への走行車等の導入装置

【課題】構成が簡単で作業も容易に行えることは勿論、一つのマンホール40に高さが異なる状態で接続されていて、しかも人が入れない程の細い管路41内であっても、走行車20等を導入することができる導入装置10を提供すること。
【解決手段】マンホールの一つ内に挿入される挿入杆11と、この挿入杆11に位置調整可能に連結される導入本体12と、この導入本体12の下部に連結した走行車用の支持台13とを備えたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール間に接続された管路内に走行車等を導入するための導入装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
マンホール間に接続された管路は、敷設完了直後に、特に内部においてその出来を検査しなければならないし、例えば下水道としての使用中においては、この管路内部の検査や清掃等のメンテナンスを行う必要がある。この管路が、中に人が入れる程度の大きさであれば、これらのメンテナンス等を人が入り込んで行うことはできるが、中に人が入れないような小さな径の管路であれば、人が直接行うことは不可能である。
【0003】
一般に、このような人が入れない程度の管路内のメンテナンス等を行う場合、一つのマンホールから、該当する管路内に、ワイヤや補助索条を連結した図12〜図15に示すような走行車を導入して、他のマンホールから出てきたワイヤや補助索条を利用して、カメラや清掃具を当該管路内に再び導入することが行われる。
【0004】
このような方法で、該当する管路内のメンテナンス等を行う手段としては、例えば特許文献1等にて提案されているようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−148886号公報、要約、代表図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この特許文献1にて提案されている「暗渠水路清掃用水中ロボットの搬出入装置」は、「天井高さが水中ロボットの長さに近いような低天井の暗渠でも水中ロボットを迅速,適確かつ安全にマンホールに搬入出することができる暗渠水路清掃用水中ロボットの搬入出装置を提案する」ことを目的としてなされたもので、図16にも示すように、「暗渠のマンホール1上に立設された支持フレーム2と、上記支持フレーム2及びマンホール直下の竪孔の上流端の壁面に沿って鉛直下方に延び下端部が下流方向へ向かって湾曲するガイドレール3,4と、上記ガイドレール3,4の湾曲下端部4に沿って摺動可能に係合した可動湾曲レール6と、上記支持フレーム2及び竪孔の下流端の壁面に沿って鉛直下方に布設された直線状レール5と、上記直線状レール5に沿って昇降するケーブルガイド14とを具えた」ものである。
【0007】
この特許文献1に示された「暗渠水路清掃用水中ロボットの搬出入装置」は、「天井高さが水中ロボットの長さに近いような低天井の暗渠でも水中ロボットを迅速,適確かつ安全にマンホールに搬入出することができる」と考えられるが、「上記支持フレーム2及びマンホール直下の竪孔の上流端の壁面に沿って鉛直下方に延び下端部が下流方向へ向かって湾曲するガイドレール3,4」を要するため、少なくともこの「ガイドレール3,4」の分、全体の構成を複雑化させており、しかもこの「ガイドレール3,4」の設置作業も必要になっている。
【0008】
特に、近年の管路は、前述したように、人が入れないような細いものも多用されてきており、しかも、一つのマンホールに高さが異なる状態で接続されていることもあって、特許文献1におけるような「ガイドレール3,4」が使用できる余地・空間がないものとなってきている。換言すれば、図12に示すように、ロボットあるいは走行車がようやく入れる程度の内径を有した管路が採用されつつある現状では、「ガイドレール3,4」を採用しても、これを使用することができない場合が増加してきているのである。
【0009】
また、例えば走行車にて管路内に通した補助索条を利用して、清掃具を取り付けた牽引索条を当該管路内に引き込もうとした場合、この牽引索条が、マンホール内に開口している管路の端部に引っ掛かって切れたり、この牽引索条によって管路端部が損傷したりするこいとがある。もし、管路端部が損傷していれば検査に通ることがなく、工事のやり直しを含めて相当なコストが掛かることになる。
【0010】
そこで、本発明者等は、マンホール間に接続された管路内に走行車等を導入するためのこの種の導入装置について、構成が簡単で作業も容易なものとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0011】
すなわち、本発明の目的とするところは、構成が簡単で作業も容易に行えることは勿論、一つのマンホールに高さが異なる状態で接続されていて、しかも人が入れない程の細い管路内であっても、走行車等を導入することができる導入装置を提供することにある。また、本発明の目的とするところは、使用する補助索条や牽引索条によって管路端部に損傷が発生しない導入装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「マンホール40間に接続された管路41内に走行車20を導入するための導入装置10であって、
マンホール40の一つ内に挿入される挿入杆11と、この挿入杆11に位置調整可能に連結される導入本体12と、この導入本体12の下部に連結した走行車20用の支持台13とを備えたことを特徴とする管路走行車用の導入装置10」
である。
【0013】
すなわち、この請求項1に係る導入装置10は、図1〜図3に示すように、マンホール40の上から地中の管路41内に、走行車20を導入したり、この走行車20を使用して清掃具30のための牽引索条31を導入したりするものであり、マンホール40の一つ内に挿入される挿入杆11と、この挿入杆11に位置調整可能に連結される導入本体12と、この導入本体12の下部に連結した走行車20用の支持台13とを備えたものである。
【0014】
導入杆11は、作業者が手で持って、下端部に装着した走行車20をマンホール40内に挿入するものであり、走行車20を装着できるのであればその構造に特に限定されるものではないが、後述する実施形態では、係止穴11cをそれぞれ有する外側杆11a及び内側杆11bからなるものである。
【0015】
導入本体12は、上記導入杆11の下端部に対して位置調整可能に取り付けられるものであれば、例えばネジで導入杆11側に連結できるようなもののように、どのようなものであってもよいが、後述する実施形態では、導入杆11の係止穴11cに係止される係止ブロック16を備えたものとなっている。また、この導入本体12には、走行車20を載置して装着するための支持台13が設けてある。
【0016】
支持台13は、図12に示すような走行車20を上面に装着できるようにしたものであり、基部にて導入本体12に連結される。勿論、この支持台13は、導入杆11に対して略直交するものであり、導入杆11を垂直に立てたときには、走行車20を水平に支持することができるものである。また、この支持台13の先端は、図4にも示すように、装着した走行車20が管路41に向けて支障なく走行し得るように開放させてある。
【0017】
以上のように構成した導入装置10を使用するには、まず、走行車20を導入したい管路41が、図1に示すような底面42と同一位置に開口していない場合に、走行車20を装着していない導入杆11をマンホール40内に挿入して、導入杆11の下端がマンホール40の底面42上に到達したときの、支持台13の位置を目視でチェックする。そして、走行車20を導入したい管路41に支持台13が、例えば図2に示す位置に合うように、地上において立てた導入杆11に対して位置調整するのである。そして、この支持台13上に走行車20を装着し、そのまま導入杆11をマンホール40内に挿入するのである。
【0018】
この挿入時には、この走行車20に補助索条21を連結しておくとともに、走行車20を駆動状態、つまり車輪が回転している状態にしておく。なお、走行車20は、車輪が空転できるように、支持台13上に装着されている。そうすれば、支持台13が管路41の入り口に位置したときに、車輪が底面42に接するか、あるいは導入装置10全体を少し揺らすことによって管路41の一部に接触することによって、走行車20は管路41内に向けて自動的に走り出す、つまり導入されるのである。
【0019】
ここで、走行車20そのものが、図12及び図13に示すような、管路41内の様子を撮像できるカメラを搭載し、その画像データを外部のモニターに送ることができるタイプのものであれば、管路41が人が入れないような内径のものであっても、地上において管路41内の状況がチェックできることになる。チェックを終えた走行車20は、補助索条21を引くことによって元の位置に引き戻すことが出来る。
【0020】
あるいは、この走行車20は、別のマンホール40に到達したとき内壁に当たるか底面42上に落下して停止するから、この走行車20を、例えば導入杆11を使用して引き上げるのである。そのために、この導入杆11の導入本体12を取り付けるのとは反対側に、走行車20に係合するような「鉤爪」を設けておくと便利である。
【0021】
また、管路41内に入り込んだ走行車20には補助索条21が連結してあったから、走行車20は、この補助索条21を管路41内に引き込んで行く。そして、この走行車20は、別のマンホール40に到達したとき内壁に当たるか底面42上に落下して停止するから、この走行車20を引き上げれば、これに連結してあった補助索条21も別の管路41から引き出される。そこで、この補助索条21に牽引索条31を連結して、この補助索条21を元のマンホール40(走行車20を挿入した側のマンホール40)から引き出せば、牽引索条31は、もとのマンホール40側に引き出される。そこで、この牽引索条31に図15に例示するような清掃具30を連結して、別のマンホール40側にある牽引索条31の端部を例えば巻き取り機50等を使用して引き出せば、清掃具30によって当該管路41内の清掃がなされることになる。
【0022】
以上の結果、例えば図1及び図2に示すように、一つのマンホール40に複数の管路41が高さの異なる状態で接続されていても、導入本体12または支持台13の導入杆11に対する位置を調整することによって、一つのマンホール40において複数の管路41内への走行車20の導入が行えるのである。しかも、当該導入装置10は、地上から操作することが出来るものであるから、人が入れない程の細い管路41内であっても、走行車20等を導入することができるのである。
【0023】
従って、この請求項1の導入装置10は、構成が簡単で作業も容易に行えることは勿論、一つのマンホール40に高さが異なる状態で接続されていて、しかも人が入れない程の細い管路41内であっても、走行車20等を導入することができるものとなっているのである。
【0024】
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「支持台13の導入本体12に対する連結を、傾動可能にしたこと」
である。
【0025】
この請求項2に係る導入装置10では、図4中に実線及び仮想線にて示した支持台13のように、これの導入本体12に対する連結を傾動可能にしたものであり、これによって、支持台13が、図4中に示した実線の位置と、仮想線にて示した位置との間で傾動できるものである。
【0026】
支持台13が、図4中に示した実線の位置と、仮想線にて示した位置との間で傾動できると、走行車20を導入すべき管路41が開口しているマンホール40の直径が、例えば図1に示したものより寸法Lだけ小さい場合にも、走行車20の導入を図ることができる。この場合、寸法Lは、図3の(b)に示すように、導入杆11の後端と、水平にした支持台13の先端、あるいはこの支持台13上に設置した走行車20の先端との寸法から、当該マンホール40の直径を引いた値である。
【0027】
マンホール40の直径が図3の(b)に示すような寸法L分だけ小さい場合には、図3の(a)に示すように、支持台13の先端を上方に傾動させた状態で、当該導入装置10のマンホール40内への挿入を行うのである。支持台13の先端が図3の(a)に示す状態に傾動されていれば、当該支持台13またはその上の走行車20の平面視寸法は寸法Lとなり、当該マンホール40内への挿入が行えることになる。
【0028】
そして、導入装置10がマンホール40内部に挿入されていき、支持台13または走行車20の先端は、マンホール40の底面42の直上に位置する角部43より下がった直後にマンホール40の内壁から離れるから、支持台13及びその上の走行車20は、図3の(a)に示した状態から同(b)に示した状態へと自然に移行する。そうすれば、上記請求項1の導入装置10と同様に、走行車20を該当する管路41内に導入することができることになる。
【0029】
従って、この請求項2の導入装置10は、請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、内径がさらに小さいマンホール40があっても、走行車20等を導入することができるものとなっているのである。
【0030】
また、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「導入本体12の上部に、支持台13の先端部側に突出して、マンホール40内面に当接する支持脚14を設けたこと」
である。
【0031】
すなわち、この請求項3の導入装置10では、図1等で示すように、導入本体12の上部に、支持台13の先端部側に突出して、マンホール40内面に当接する支持脚14を設けたものである。
【0032】
この支持脚14の先端は、当該導入装置10をマンホール40内に挿入する際に、当該マンホール40の内壁面に当接するから、手作業でマンホール40内に挿入することになる導入杆11の状態を常に安定させることになり、支持台13上の走行車20がマンホール40内壁に不用意に接触して支持台13に対する装着位置をズラせてしまうのを防止することになる。勿論、当該導入装置10の挿入の、特に初期において、この支持脚14は、導入杆11、従って支持台13が大きく傾斜するのを防止するから、例えば支持台13の先端が大きく傾斜して走行車20を落下させてしまうようなことにはならない。
【0033】
特に、この支持脚14は、図5に示す実施形態におけるように、左右均等に突出する2本のものであると、上記導入装置10全体の安定化はより一層叶えられる。換言すれば、支持台13上に走行車20を搭載した場合であっても、当該導入装置10のマンホール40内への挿入を、導入杆11を片手で持った状態でも行えることになる。
【0034】
従って、この請求項3に係る導入装置10は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、導入装置10の挿入を安定した状態で行えるのである。
【0035】
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項3に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「導入本体12の支持脚14より下方に、走行車20が牽引する補助索条21、または管路41内を牽引される牽引索条31が係合される滑車15を設けたこと」
である。
【0036】
すなわち、この請求項4の導入装置10は、導入本体12の支持脚14より下方に滑車15を設けたものであり、この滑車15に、例えば図1に示すように、走行車20が牽引する補助索条21、または管路41内を牽引される牽引索条31を係合させるようにしたものである。
【0037】
滑車15は、図1中の点線にても示すように、走行車20が補助索条21を管路41内に引き込む際に、この補助索条21を管路41の角部43等の開口部に引っ掛からないように案内することになるから、当該補助索条21が切れたり、あるいは管路41の開口部に補助索条21が傷を付けたりすることはない。
【0038】
勿論、この滑車15は、図1中の矢印方向に、補助索条21を介して管路41内に引き込まれる牽引索条31の案内も行うことになるから、当該牽引索条31が切れたり、あるいは管路41の開口部に牽引索条31が傷を付けたりすることはない。特に、この牽引索条31は、清掃具30等を動かすために、巻き取り機50の駆動力が伝えられることもあるものであって、相当な張力が掛かることになるのであるが、滑車15に係合させたことよって、当該補助索条21が切れたり、あるいは管路41の開口部に補助索条21が傷を付けたりすることはないのである。
【0039】
従って、この請求項4に係る導入装置10は、上記請求項3のそれと同様な機能を発揮する他、補助索条21や牽引索条31、ひいては管路41の保護をも行えるものとなっているのである。
【0040】
さらに、上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項3または請求項4に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「支持脚14を同方向に突出する2本のものとするとともに、平面視でこれらの支持脚14・14の中央に滑車15を配置したこと」
である。
【0041】
すなわち、この請求後5に係る導入装置10は、図4及び図5に示すように、支持脚14を同方向に突出する2本のものとするとともに、平面視でこれらの支持脚14・14の中央に滑車15を配置したものであり、補助索条21が走行車20によって、あるいは牽引索条31が巻き取り機50によって引かれる際に加わる力により、導入本体12、つまり導入装置10の下部全体をマンホール40の内壁面に押し付けることになる。このため、補助索条21が走行車20によって、あるいは牽引索条31が巻き取り機50によって引かれる際、つまり当該導入装置10の作業時に、導入装置10全体の安定化が図られることになるのである。
【0042】
従って、この請求項5に係る導入装置10は、上記請求項3または4に係るそれと同様な機能を発揮する他、作業時の導入装置10の安定をより一層高め得るものとなっている。
【0043】
上記課題を解決するために、請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項4または請求項5に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「牽引索条31は、管路41内の清掃を行う清掃具30を連結するものであること」
である。
【0044】
すなわち、この請求項6の導入装置10は、牽引索条31に管路41内の清掃を行う清掃具30を連結するものであるから、図15に示すように、当該導入装置10を管路41内の清掃を行うものとし得るのである。なお、清掃具30としては、図15に示すようなものに限らず、種々なものが適用できることは言うまでもない。
【0045】
従って、この請求項6の導入装置10は、請求項4または5に言うような走行車20の管路41内への導入装置としてだけではなく、管路41の清掃装置としても使用できるものである。
【0046】
そして、上記課題を解決するために、請求項7に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の管路走行車用の導入装置10について、
「支持台13を導入本体12に対して上下方向に位置調整可能にしたこと」
である。
【0047】
支持台13は、その上に走行車20を搭載するものであるが、走行車20には種々なタイプのものがあり、当然高さも異なるものである。導入本体12に対する支持台13の取付位置を、高さが高い走行車20に合わせておくと、これより低い走行車20を搭載した場合にはその上部を支えるものが何もなくて、走行車20の搭載状態が不安定化する。逆に、導入本体12に対する支持台13の取付位置を、高さが低い走行車20に合わせておくと、これより高い走行車20を搭載することができなくなる。
【0048】
この点、この請求項7に係る導入装置10では、例えば、図4中の実線と仮想線にて示したように、支持台13と導入本体12との上下方向位置が調整可能となっているから、走行車20の大きさに合わせた位置に支持台13を設定できて、上記のような不安定さや搭載不可能状態が解消される。
【0049】
従って、この請求項7に係る導入装置10は、上記請求項1〜6に係るそれと同様な機能を発揮する他、高さの異なる走行車20の搭載を安定的に行うことが出来るものとなっているのである。
【0050】
上記、課題を解決するために、請求項8に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の管路走行車用の導入装置10について、
「挿入杆11を、多数の係止穴11cが等間隔に形成されて、入れ子状にして嵌められる外側杆11a及び内側杆11bと、これらの外側杆11a及び内側杆11bを固定する少なくとも一個の連結部材60とにより構成したこと」
である。
【0051】
すなわち、この請求項8に係る導入装置10では、まず、挿入杆11を、図8に示すように、入れ子状にして嵌められるようにした断面が「コ」字型の外側杆11a及び内側杆11bと、これらの相対位置を固定する少なくとも一個の連結部材60とからなるものであり、外側杆11a内に内側杆11bを伸縮自在に嵌め込んだものである。そして、これら外側杆11a及び内側杆11bには、図8に示すように、多数の係止穴11cが等間隔で形成してある。
【0052】
連結部材60は、伸縮自在に嵌め込まれた外側杆11a及び内側杆11bの相対位置での固定が行えるのであれば、例えばボルト・ナットであってもよく、後述する請求項9のようなものであってもよい。いずれにしても、外側杆11a及び内側杆11bが所定寸法まで引き伸ばされたときに、対向する両係止穴11cを利用して、連結部材60は両者間を固定するものである。
【0053】
従って、本請求項8に係る導入装置10は、挿入杆11を以上のように構成することによって、伸縮自在に嵌め込まれた外側杆11a及び内側杆11bを所定寸法引き出した位置で連結部材60によって固定することができるのであり、これによって上記各請求項に係る導入装置10と同様の機能を発揮する他、挿入杆11を伸縮自在なものとすることができて、作業性のよい導入装置10となっているのである。
【0054】
最後に、上記課題を解決するために、請求項9に係る発明の採った手段は、上記請求項8に記載の管路走行車用の導入装置10について、
「連結部材60を、入れ子状にして嵌めた外側杆11a及び内側杆11bの外側に嵌め込まれる枠体61と、この枠体61の両面に形成されて、前記係止穴11cに対向することになる開口61aと、これらの開口61a内に挿入される係止ブロック62とを有したものとしたこと」
である。
【0055】
すなわち、連結部材60は、図8〜図11に示すように、入れ子状にして嵌めた外側杆11a及び内側杆11bの外側に嵌め込まれる枠体61を有するものであり、本実施形態の枠体61の両面には、外側杆11a及び内側杆11bに形成してある係止穴11cに対向することになる開口61aが形成してある。これらの開口61a内には係止ブロック62が出入自在に挿入されていて、これらの係止ブロック62は、止めネジ65によって枠体61の表面に取り付けた板バネ63の先端に取り付けてある。また、この板バネ63と係止ブロック62との間には、例えば図9にも示したように、指掛け64が挟持させてある。
【0056】
以上のように構成した連結部材60は、その枠体61を、図9〜図11に示したように、入れ子状にして嵌めた外側杆11a及び内側杆11bの外側に嵌め込むことによって、外側杆11a及び内側杆11bのバラけを防止することになり、また、各係止ブロック62が、外側杆11a及び内側杆11bに形成した各係止穴11c内に係合することによって、外側杆11a及び内側杆11bの相対移動を規制するものである。なお、各係止ブロック62は、板バネ63によって常に各係止穴11c内へ係合する方向に付勢されているから、例えば図9に示した状態は板バネ63の弾性力によって維持されている。
【0057】
ここで、外側杆11a及び内側杆11bの相対位置を変えたいとき、つまり挿入杆11の長さを変えたいときには、例えば図4中の仮想線にて示した係止ブロック16のように、各指掛け64を利用して係止ブロック62を引き起こし、係合していた係止穴11cから外すのである。そして、必要な長さの挿入杆11となるように、外側杆11a及び内側杆11bの相対位置を変更した後、各指掛け64から指を離すのである。そうすると、各係止ブロック62は、板バネ63の弾性力によって移動してきた係止穴11c内に係合するから、各外側杆11a及び内側杆11bはその相対移動が規制されて、固定的な所望寸法の挿入杆11となるのである。
【0058】
従って、この請求項9の導入装置10は、連結部材60を、挿入杆11の外側に嵌められる枠体61と、この枠体61の両面に形成されて、前記係止穴11cに対向することになる開口61aと、これらの開口61a内に挿入される係止ブロック62とを有したものとしたから、請求項8と同様な機能を発揮する他、外側杆11a及び内側杆11bの相対位置での固定と、この固定の解除とを簡単に行えるものとなっているのである。
【発明の効果】
【0059】
以上説明した通り、本発明においては、
「マンホール40間に接続された管路41内に走行車20を導入するための導入装置10であって、
マンホール40の一つ内に挿入される挿入杆11と、この挿入杆11に位置調整可能に連結される導入本体12と、この導入本体12の下部に連結した走行車20用の支持台13とを備えたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、構成が簡単で作業も容易に行えることは勿論、一つのマンホール40に高さが異なる状態で接続されていて、しかも人が入れない程の細い管路41内であっても、走行車20等を導入することができる導入装置10を提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明に係る導入装置10を使用して、管路41内に走行車20を導入した状態の部分縦断面図である。
【図2】図1に示した管路41より高い位置にある管路41内に走行車20を導入した導入装置10を示した部分縦断面図である。
【図3】支持台13または走行車20がマンホール40の直径より大きい導入装置10の使用状態を示すもので、(a)は支持台13を傾斜させて導入装置10をマンホール40内に挿入している状態の部分縦断面図、(b)は水平に戻された支持台13から走行車20を管路41内に導入している状態の部分縦断面図である。
【図4】本発明に係る導入装置10の拡大側面図である。
【図5】同導入装置10の導入杆11を除いた正面図である。
【図6】同導入装置10の側面図である。
【図7】同導入装置10の導入本体12を中心にしてみた正面図である。
【図8】同導入装置10を構成している導入杆11の一例を示す斜視図である。
【図9】同導入杆11の連結部材60の拡大側面図である。
【図10】同連結部材60の拡大平面図である。
【図11】同連結部材60の拡大正面図である。
【図12】走行車20の一例を示す拡大平面図である。
【図13】同走行車20を管路41内に挿入した状態の正面図である。
【図14】同走行車20を管路41内に導入若しくは駆動させている状態の断面図である。
【図15】管路41内に導入した清掃具30の一例を示す断面図である。
【図16】特許文献1に示された導入装置10を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
次に、図面を参照して、上記各請求項に係る発明を、各図面に示した実施の形態に係る導入装置10について説明すると、図1には、実施形態に係る導入装置10を使用して、一つのマンホール40からこれにつながる管路41内に走行車20を導入している状態が示してある。図2には、図1に示したマンホール40に連通しているが、図1に示した管路41よりも高い位置にある管路41内に、走行車20を導入装置10によって導入している状態が示してある。
【0062】
この実施形態に係る導入装置10は、図4から図11に示したように、まず、マンホール40の一つ内に挿入される挿入杆11と、この挿入杆11に位置調整可能に連結される導入本体12と、この導入本体12の下部に連結した走行車20用の支持台13とを備えている。
【0063】
挿入杆11は、導入本体12が位置調整自在に連結できるのであればどのようなものであってもよいが、本実施形態の挿入杆11は、図4、及び図8〜図11に示したように構成してある。
【0064】
まず、実施形態の挿入杆11は、図8に示したように、断面が「コ」字型の外側杆11a及び内側杆11bと、これらの相対位置を固定する少なくとも一個の連結部材60とからなるものであり、外側杆11a内に内側杆11bを伸縮自在に嵌め込んだものである。そして、これら外側杆11a及び内側杆11bには、多数の係止穴11cが等間隔で形成してある。
【0065】
連結部材60は、図9〜図11に示したように、入れ子状にして嵌めた外側杆11a及び内側杆11bの外側に嵌め込まれる枠体61を有するものであり、本実施形態の枠体61の両面には、外側杆11a及び内側杆11bに形成してある係止穴11cに対向することになる開口61aが形成してある。これらの開口61a内には係止ブロック62が出入自在に挿入されていて、これらの係止ブロック62は、止めネジ65によって枠体61の表面に取り付けた板バネ63の先端に取り付けてある。また、この板バネ63と係止ブロック62との間には、例えば図9にも示したように、指掛け64が挟持させてある。
【0066】
以上のように構成した連結部材60は、その枠体61を、図9〜図11に示したように、入れ子状にして嵌めた外側杆11a及び内側杆11bの外側に嵌め込むことによって、外側杆11a及び内側杆11bのバラけを防止することになり、また、各係止ブロック62が、外側杆11a及び内側杆11bに形成した各係止穴11c内に係合することによって、外側杆11a及び内側杆11bの相対移動を規制するものである。なお、各係止ブロック62は、板バネ63によって常に各係止穴11c内へ係合する方向に付勢されているから、例えば図9に示した状態は板バネ63の弾性力によって維持されている。
【0067】
ここで、外側杆11a及び内側杆11bの相対位置を変えたいとき、つまり挿入杆11の長さを変えたいときには、例えば図4中の仮想線にて示した係止ブロック16のように、各指掛け64を利用して係止ブロック62を引き起こし、係合していた係止穴11cから外すのである。そして、必要な長さの挿入杆11となるように、外側杆11a及び内側杆11bの相対位置を変更した後、各指掛け64から指を離すのである。そうすると、各係止ブロック62は、板バネ63の弾性力によって移動してきた係止穴11c内に係合するから、各外側杆11a及び内側杆11bはその相対移動が規制されて、固定的な所望寸法の挿入杆11となるのである。
【0068】
導入本体12は、上記挿入杆11の前面であって、下端部から所定高さの位置に取り付けられるものであり、本実施形態においては、図4〜図7に示したような構成を有しているものである。
【0069】
この導入本体12の裏面には、図4〜図7に示したように、上係止爪12aおよび下係止爪12bが形成してあり、また、上記枠体61の係止ブロック62と同様な係止ブロック16の先端が表面側から突出し得るようになっている。上係止爪12a及び下係止爪12bは、上記挿入杆11の各係止穴11c内に係合されるものであり、この導入本体12全体を挿入杆11の所定位置に係合させるものである。
【0070】
係止ブロック16は、当該導入本体12の表面側に止めネジ16cによって取り付けた板バネ16aの先端に指掛け16bを介して設けたものであり、上記枠体61の係止ブロック62と同様に、指掛け16bを利用することによって、図4中の仮想線にて示したように、導入本体12の表面側に引き起こすことが出来て、挿入杆11側の係止穴11cとの係合が解除できるようにしたものである。
【0071】
以上の結果、この導入本体12は、下係止爪12b及び上係止爪12aによって挿入杆11に対する係合が行え、係止ブロック16によって挿入杆11に対する係合位置の規制が行えるものとなっているのである。
【0072】
また、この導入本体12は、特に図6及び図7に示したように、前方に突出する左右一対のアーム部12cを有しているものであり、これら各アーム部12cの一部には、特に図6に示したように、上下方向の長穴12dが形成してある。
【0073】
各アーム部12cは、その前端部に後述する滑車15を軸支したり、その下部に取付板17を介して支持台13を支持したりするものである。特に、この支持台13を導入本体12に支持するにあたって、本実施形態では取付板17を採用するようにしている。この取付板17は、上記導入本体12に形成した上記各長穴12d内に挿通した取付ネジ17aによって長穴12dの上下方向に上下動可能に連結されるものであり、ストッパ片17bによって、図4に示したように、上動位置で固定される。このストッパ片17bは、上記取付ネジ17aによって取付片17自体に回動可能に取り付けられているものであり、これを図4に示した状態から90度以上右回転することにより、取付板17のアーム部12cに対する固定を解除する。
【0074】
支持台13は、その枢軸13aによって上記取付板17の下部に回動可能に連結され、結果として、この支持板17を介して導入本体12に回動可能に取り付けられるものである。なお、導入本体12のアーム部12cの後端淵には、図4、図6、及び図7に示したように、ストッパ部13bが一体的に形成してあって、図4に示したように、このストッパ部13bに支持台13の後端面が当接することにより、当該支持台13のそれ以上の回動が規制されるようになっている。
【0075】
以上の結果、この支持台13は、取付板17のアーム部12cに対する上下によって、図4中の実線の位置から仮想線の位置までの上下動が許容されているのであり、枢軸13aに対する回動とストッパ部13bによる回動規制によって、図4中の実線の位置から仮想線の位置までの回動が許容されているのである。
【0076】
さて、上記の導入本体12の上部前面には、図4等に示したように、支持脚14及び係止ブロック16が設けてある。支持脚14は、図5にも示したように、導入本体12の上部前面から左右均等方向に2本突出するものであり、これら各支持脚14は、先端に位置する当接部14aが進退可能になっていて、これら各当接部14aをマンホール40の内壁に当接させることにより、当該導入装置10全体の安定化をはかるものである。
【0077】
一方、導入本体12の上部前面に設けた係止ブロック16は、前述したように、上記連結部材60側の係止ブロック62と同様なものであり、導入本体12の導入杆11に対する固定位置を決定するものである。
【0078】
そして、この導入装置10は、導入本体12を構成しているアーム部12cに滑車15が設けてあるが、本実施形態に係る滑車15は、図4〜図8に示したように、支持脚14を同方向に突出する2本のものとするとともに、平面視でこれらの支持脚14・14の中央に配置したものである。これにより、例えば補助索条21が走行車20によって、あるいは牽引索条31が巻き取り機50によって引かれる際に加わる力が、導入本体12、つまり導入装置10の下部全体をマンホール40の内壁面に押し付けることになる。このため、補助索条21が走行車20によって、あるいは牽引索条31が巻き取り機50によって引かれる際、つまり当該導入装置10の作業時に、導入装置10全体の安定化を図ることになる。
【0079】
本実施形態に係る導入装置10は、例えば図1に示したようにして、一つのマンホール40からこれに繋がる管路41内への走行車20の導入を主として行うものであるが、この走行車20は、図12及び図13に示したような構造のものが採用される。つまり、この走行車20は、図1に示したように、管路41内に補助索条21を導入するものであり、図12に示したような丸穴部分、換言すればこの補助索条21を接続する部分を有している。勿論、この走行車20は、管路41内を自走するために車輪を駆動するモータや、その電源である電池を備えており、場合によっては撮像カメラを備えているものである。
【0080】
この走行車20は、図1〜図3に示したように、実施形態に係る導入装置10によって各管路41内に導入されるものである。本実施形態の導入装置10が対象としている各管路41及びこれらが接続されるマンホール40は、人が中に入れない程度の細いものであり、図13にも示したように、せいぜい走行車20が通過し得る程度の内径のものを最小限度としている。また、マンホール40についても、人が中に入れない程度の細いものであってもよいものであり、図3に示したように、その直径が、支持台13またはその上の走行車20の長さより寸法Lだけ小さい場合もある。
【0081】
各管路41は、上述したように、端部にてマンホール40に開口しているものであり、図1及び図2にも示したように、一つのマンホール40に複数のものが接続されることもある。また、一つのマンホール40に複数接続された管路41について、図2にも示したように、その接続位置が異なる場合もある。
【0082】
各管路41内は、その設置直後において内部の状況や状態を走行車20等によって検査する必要があるだけでなく、一定期間使用した後において、内部の清掃を行わなければならないものである。管路41内に清掃を行うには、図14に示したように、まず本実施形態に係る導入装置10によって導入した走行車20を利用して、当該管路41内に補助索条21を導入し、この補助索条21に清掃具30を接続した牽引索条31を、マンホール40内の(図14に示した場合)、またはマンホール40外(図1に示した場合)の巻き取り機50を使用して巻き取るのである。これにより、図14に示したような清掃具30が管路41内を移動することによって、当該管路41内の清掃が行われるのである。
【符号の説明】
【0083】
10 導入装置
11 導入杆
11a 外側杆
11b 内側杆
12 導入本体
12a 上係止爪
12b 下係止爪
12c アーム部
12d 長穴
13 支持台
13a 枢軸
13b ストッパ部
14 支持脚
14a 当接部
15 滑車
16 係止ブロック
16a 板バネ
16b 指掛け
16c 止めネジ
17 取付板
17a 取付ネジ
17b ストッパ片
20 走行車
21 補助索条
30 清掃具
31 牽引索条
40 マンホール
41 管路
42 底面
43 角部
50 巻き取り機
60 連結部材
61 枠体
61a 開口
62 係止ブロック
63 板バネ
64 指掛け
65 止めネジ
L 寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンホール間に接続された管路内に走行車を導入するための導入装置であって、
前記マンホールの一つ内に挿入される挿入杆と、この挿入杆に位置調整可能に連結される導入本体と、この導入本体の下部に連結した前記走行車用の支持台とを備えたことを特徴とする管路走行車用の導入装置。
【請求項2】
前記支持台の導入本体に対する連結を、傾動可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項3】
前記導入本体の上部に、前記支持台の先端部側に突出して、前記マンホール内面に当接する支持脚を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項4】
前記導入本体の前記支持脚より下方に、前記走行車20が牽引する補助索条、または前記管路内を牽引される牽引索条が係合される滑車を設けたことを特徴とする請求項3に記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項5】
前記支持脚を同方向に突出する2本のものとするとともに、平面視でこれらの支持脚の中央に前記滑車を配置したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項6】
前記牽引索条は、前記管路内の清掃を行う清掃具を連結するものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項7】
前記支持台を導入本体に対して上下方向に位置調整可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項8】
前記挿入杆を、多数の係止穴が等間隔に形成されて、入れ子状にして嵌められる外側杆及び内側杆と、これらの外側杆及び内側杆を固定する少なくとも一個の連結部材とにより構成したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の管路走行車用の導入装置。
【請求項9】
前記連結部材を、入れ子状にして嵌めた外側杆及び内側杆の外側に嵌め込まれる枠体と、この枠体の両面に形成されて、前記係止穴に対向することになる開口と、これらの開口内に挿入される係止ブロックとを有したものとしたことを特徴とする請求項8に記載の管路走行車用の導入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−177239(P2012−177239A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40019(P2011−40019)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(506125720)株式会社KSK (23)
【Fターム(参考)】