説明

箱詰め装置

【課題】押し込まれる物品が外装箱の開口の上縁に接触することを防止すること。
【解決手段】床板50を開放することにより形成された開口部から、下方に配置された外装箱に1以上の物品(整列物品)を押し込むよう押込部材を下降させる押込装置14と、押し込まれる物品を外装箱に案内する案内装置10とを備え、案内装置は、上面及び下面が開放された中空の逆N角錐台状(Nは3以上の整数)の仮想の枠体のN個の角部をそれぞれ構成するような形状のN個の案内片45を有し、該案内片を、前記基準位置において前記仮想の枠体を形成して前記押し込まれる整列物品を外装箱に案内するように、それぞれの稜線を含む実質的な鉛直面内で下方にそれぞれ揺動させるよう構成されており、外装箱は、所定のN角柱状であり、上面が開口し、且つ該上面のN個の辺に有するフラップが立っている状態で床板を開放することにより形成される開口部の下方に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱詰め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の物品を並べた状態で箱詰めする箱詰め装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この箱詰め装置は、開閉自在のダンパー板と、物品を挟み込んで押圧力により保持する保持プレートと、物品を下方に押し込む押し込みプレートと、押し込みプレートによって押し込まれた物品を前記外装箱に案内する案内部を備えている。そして、押し込みプレートにより物品を外装箱に押し込むときは、閉状態のダンパー板の上に載置された物品を保持プレートにより挟み込んで保持する。そして、ダンパー板を開き、押し込みプレートによって物品を、ダンパー板を開くことによって形成された開口部に押し込み、更に案内部の入口側開口部に押し込む。押し込まれた物品は、案内部に案内されて入口側開口部より小さい出口側開口部から排出され、外装箱の開口部を通って外装箱に詰められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002―19707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の箱詰め装置の案内部は、ダンパー板を開くことにより形成される開口部直下の所定位置に固定されているので、外装箱がずれて配置され、平面視において案内部の比較的小さい出口側の内側に外装箱の開口の上縁が位置する場合があった。この場合、押し込みプレートによって押し込まれた物品は、外装箱の開口の上縁に接触し、この開口の上縁と押し込みプレートとの間に挟まれて損壊したり、箱の外に飛び出したりして箱詰め不良となる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る箱詰め装置は、床板を有し、該床板を開閉駆動する床開閉装置と、前記床板上に整列された1以上の物品(以下、整列物品という)を配置する物品配置装置と、前記床板上に整列された前記整列物品をその整列方向から挟持する挟持装置と、昇降可能に構成された押込部材を有し、該押込部材により前記挟持装置によって挟持された前記整列物品を前記床開閉装置が前記床板を開放することにより形成された開口部から該開口部の下方に配置された外装箱に押し込むよう該押込部材を下降させる押込装置と、前記床板の下方に配設され、前記押込部材により押し込まれる物品を前記外装箱に案内する案内装置と、を備え、前記案内装置は、上面及び下面が開放された中空の逆N角錐台状(Nは3以上の整数)の仮想の枠体のN個の角部をそれぞれ構成するような形状のN個の案内片を有し、該N個の案内片を、前記基準位置において前記仮想の枠体を形成して前記押し込まれる整列物品を前記外装箱に案内するように、それぞれの稜線を含む実質的な鉛直面内で下方にそれぞれ揺動させるよう構成されており、前記外装箱は、所定のN角柱状であり、上面が開口し、且つ該上面のN個の辺に有するフラップが立っている状態で記床板を開放することにより形成される開口部の下方に配置されるよう構成されている。
【0007】
この構成によれば、N個の案内片が揺動することによって、N個の案内片により形成される出口側の開口部を所定範囲内で任意の大きさに拡開及び縮閉させることができる。これによって、N個の案内片により形成される出口側の開口部を平面視において外装箱の開口の上縁の内側に位置させ、押込装置により押し込まれる物品が外装箱の上縁に接触することを防止することができる。
【0008】
上記発明に係る箱詰め装置において、前記N個の案内片は、前記外装箱の開口内まで揺動するよう構成されており、前記基準位置は、前記N個の案内片の下端が前記外装箱の開口内に位置する位置であってもよい。
【0009】
このような構成とすると、押込装置により押し込まれる物品を案内片によって外装箱の開口内まで案内することができる。
【0010】
上記発明に係る箱詰め装置において、前記N個の案内片と前記外装箱とを上下方向において相対的に接近及び離隔させる、箱接近離隔装置をさらに備え、前記箱接近離隔装置は、前記押込装置の押込部材が下降する前に前記N個の案内片と前記外装箱とを相対的に接近させ、前記押込装置の押込部材が前記整列物品を前記外装箱に押し込んだ後、前記N個の案内片と前記外装箱とを相対的に離隔させるよう構成されていてもよい。
【0011】
このような構成とすると、N個の案内片と外装箱とを所定の相対位置に位置させることができる。
【0012】
上記発明に係る箱詰め装置において、前記N個の案内片は、駆動部の駆動力により揺動するよう構成されていてもよい。
【0013】
このような構成とすると、駆動部の駆動力によりN個の案内片を揺動させて基準位置に位置させ、上面及び下面が開放された中空の逆N角錐台状の枠体を形成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以上に説明したように構成され、押込装置により押し込まれる物品が外装箱の開口の上縁に接触することを防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係る箱詰め装置の構成例を示す斜視図である。
【図2】図1の箱詰め装置により物品が箱詰めされる外装箱の一例を示す図である。
【図3】図1の箱詰め装置の案内装置の構成例を示す斜視図である。
【図4】図1の箱詰め装置の案内装置の構成例を示す側面図である。
【図5】図1の箱詰め装置の制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。
【図6】図1の箱詰め装置の箱詰め動作例を示すフロー図である。
【図7A】図1の箱詰め装置の箱詰め動作例を概略的に示す図である。
【図7B】図1の箱詰め装置の箱詰め動作例を概略的に示す図である。
【図7C】図1の箱詰め装置の箱詰め動作例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同じ参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0017】
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る箱詰め装置100の構成例を示す斜視図である。箱詰め装置100は、例えば、ピロー袋等の包装材で包装された1以上の物品Wを整列させた状態で箱詰めする装置である。本実施の形態に係る箱詰め装置100は、例えば、外装箱110に整列された状態の4個の物品Wを詰める。
【0018】
図2は、外装箱110の一例を示す図である。外装箱110は、N角柱(Nは3以上の整数)状に形成されたいわゆるダンボール箱である。本実施の形態では、例えば、Nは4であり、外装箱110は、四角柱状に形成され、4個の側壁部111からなる平面視矩形の周壁部117と、周壁部117の底面を閉鎖する底部112と、各側壁部111の上縁から上方に延びる4個のフラップ113とを有している。周壁部117の上縁部により外装箱110の開口部114が形成されている。4個のフラップ113は、内側に折り曲げることによって、開口部114を閉鎖することができる。また、あるフラップ113とこれに隣接するフラップ113との間には、間隙115が形成されている。更に、周壁部117の何れか一の角部には、ダンボールシートの端部が重なった重なり部116が形成されている。この重なり部116は、側壁部の内面から内側に突出している。
【0019】
図1に示すように、本実施の形態の箱詰め装置100は、物品Wを整列させて搬送する物品搬送装置6及び物品搬送装置6から4個の物品Wを整列状態で押し出す押出装置7(物品配置装置)と、押し出された物品Wと当接して停止させる止め部材17と、押し出された1以上の物品Wからなる一群の物品を整列させる押さえ装置18と、この一群の物品を挟持する挟持装置8と、挟持された一群の物品が載置されている面を開閉する床開閉装置13と、挟持された一群の物品を外装箱110に押し込む押込装置14と、挟持された一群の物品を外装箱110に案内する案内装置10と、外装箱110を床開閉装置13の下方に配置する外装箱配置装置20(箱接近隔離装置)と、箱詰め装置100の動作を制御する制御装置30と、箱詰め装置100の各構成要素を所定の位置関係に配置する枠体1と、を有している。ここで、所定の位置とは、本発明の箱詰め装置100の箱詰め動作の実施に要する位置をいう。
【0020】
[整列コンベアの構成]
物品搬送装置6は、整列コンベア60と、整列コンベア60の搬送路を横切るようにして整列コンベア60の搬送面上に直立している一群の整列板61とを有している。一群の整列板61間には、整列コンベア60上に物品Wを収容できる収容部62が複数連なって一群の収容部を形成している。本実施の形態では、整列板61は5枚が一群となっている。したがって、4個の収容部62が一群となって形成されている。
【0021】
整列コンベア60は、4本の環状ベルトが一対のスプロケット(sprocket)63に巻き掛けられ、それらによって支持されている。したがって、整列コンベア60は、往路部60aと、往路部60aの下方に対向して位置する復路部60bと、往路部60a及び復路部60bのそれぞれの両端部の間、即ち、整列コンベア60の両端部に形成された円弧状の反転部60cとを備えている。整列板61は、整列コンベア60の搬送面上に直立しているので、反転部60cにおいては、スプロケット63から放射状に延びた形態を呈する。そして、4本の環状ベルトは2本ずつに分かれて第1ベルト群64及び第2ベルト群65を構成している。
【0022】
第1ベルト群64及び第2ベルト群65にはそれぞれ、整列板61が1連又は2連以上装着されている。本実施の形態では第1ベルト群64及び第2ベルト群65にはそれぞれ1連の整列板61が装着されている。各整列板61は、結合具66によって第1ベルト群64及び第2ベルト群65の何れか一方に装着されている。そして、第1ベルト群64は、駆動装置(図示せず)の駆動力により一方のスプロケット63が回転駆動されることによって回転駆動されるように構成されている。また、第2ベルト群65は、駆動装置(図示せず)の駆動力により他方のスプロケット63が回転駆動されることによって回転駆動されるように構成されている。第1及び第2のベルト群64,65の駆動装置には公知のアクチュエータ(actuator)を用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。このように、第1及び第2のベルト群64,65の各収容部62は、それぞれ第1及び第2のベルト群64,65の駆動装置の駆動力により、整列板61が復路部60bから搬送方向上流側の反転部60cを通って往路部60aに向かい、その後、搬送方向下流側の反転部60cを通って復路部60bに再び向かうよう循環駆動される。また、第1及び第2のベルト群64,65の駆動装置は異なるので、第1ベルト群64及び第2ベルト群65を互いに独立して循環駆動することができる。
【0023】
整列コンベア60の側方には、物品取込検出装置69が設けられている。物品取込検出装置69は、遮光型検出装置であり、一対の投光器及び受光器を備えている。一対の投光器及び受光器間の光路が遮られることによって、物品Wの存在の有無を検出することができる。そして、物品取込検出装置69の光路は、整列コンベア60の上流側の反転部60cに設定されている物品取込待機位置Sを横切るようにして配設されている。この物品取込待機位置Sは、収容部62を待機させる位置であり、この収容部62の下方に隣接する整列板61が斜め上方を向く位置、即ち、整列板61の先端部が基端部よりも高く位置する位置に設定されている。
【0024】
なお、物品搬送装置6の上流側に移送コンベア200が配設されている。この移送コンベア200は、その下流側端部が整列コンベア60の上流側の反転部60cと近接するように、また、その上面が整列コンベア60の往路部60aよりも上方に位置するように配設される。これによって、移送コンベア200によって搬送される物品Wを反転部60cの物品取込待機位置Sに対して移送することができる。そして、移送コンベア200によって搬送される物品Wは、安定して搬送することができるように、寝た姿勢、即ち、搬送方向における水平方向の寸法が鉛直方向の寸法よりも長い姿勢で搬送される。そして、寝た姿勢の物品Wが物品取込待機位置Sに移送されると、物品取込待機位置Sの下方に隣接する整列板61上に寝た姿勢のまま載置される。この整列板61が反転部60cから往路部60aに移動すると、整列板61の姿勢が寝た姿勢から往路部60a上に直立した姿勢、即ち、鉛直方向の寸法が搬送方向における水平方向の寸法よりも長い姿勢となり、これに伴って移送された物品Wの姿勢も寝た姿勢から直立した姿勢に転換される。
【0025】
そして、往路部60aの中間部には、後述する押出装置7による物品Wの床開閉装置13への押し出しが行われる停止位置Tが設定されている。
【0026】
このように、物品搬送装置6は、物品取込待機位置Sにおいて移送コンベア200から移送された4個の物品Wを受け取り、これら物品Wの姿勢を寝た姿勢から直立した姿勢に転換すると共に一列に整列し、停止位置Tに対して搬送する。
【0027】
したがって、物品搬送装置6は整列された状態の複数の物品を停止位置Tに停止させることができるように構成されている。
【0028】
[床開閉装置の構成]
床開閉装置13は、物品搬送装置6の側方に配設され、水平方向に延びる一対の床板50を備えている。床板50は、その縁部が枠体1に配設された複数のローラに支持され、互いに対向する端面同士が接触及び離間するようにして進退自在に構成されている。そして、停止位置Tの側方の閉じた一対の床板50上に物品載置位置A(詳細は後述する。)が設定されている。そして、床板50は、駆動装置(図示せず)の駆動力により開閉駆動するように構成されている。また、床板50が後退駆動されると、開口部が形成される。この駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。
【0029】
そして、通路部73が物品搬送装置6の上面と床開閉装置13の上面との間に設けられている。通路部73上には、停止位置Tの一群の整列板61のうち両端の整列板61を延長するように配設されている案内部74が設けられている。この案内部74は、枠体1に固定され、後述する物品載置位置Aの側まで延びている。
【0030】
このように床開閉装置13は、床板50を後退駆動することによって物品載置部Aの直下に開口部を形成することができる。
【0031】
[押出装置の構成]
押出装置7は、平板状の押出部材70を備えている。そして、押出部材70は、駆動装置(図示せず)の駆動力によって平板状の押出部材70が枠体1に支持されて配設されているレール部材(図示せず)に案内されて、物品搬送装置6の一方の側に沿って位置する退避位置と、物品搬送装置6の他方の側及び通路部73を通り後述する物品載置位置Aの側に位置した進出位置との間で直線方向に進出及び退避動作するように構成されている。この押出部材70は、退避位置と進出位置との間を進出及び退避動作する際に停止位置Tに位置する一連の整列板61に接触しないよう、下端から中間部にかけて鉛直方向に延びる複数のスリット71が形成されている。本実施の形態においては、停止位置Tに位置する各整列板61の位置に対応して5つのスリット71が形成されている。押出装置7の駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。したがって、停止位置Tに位置する一連の収容部62に収容された複数の物品Wは、押出部材70によって押し出され、物品搬送装置6の搬送方向に整列した一群の物品となり、閉じた床板50上に設定された後述する物品載置位置Aに位置する。
【0032】
そして、通路部73に案内部74が設けられているので、押出部材70によって押し出された一群の物品が整列方向に散乱することを防止することができる。
【0033】
[止め部材の構成]
止め部材17は、整列コンベア60の延伸方向と同方向に延びる板状体であり、床板50の上方に進出位置に位置する押出部材70の物品載置位置A(押出部材70によって押し出された一群の物品)を介した反対側に枠体1に固定されて配設されている。したがって、押出部材70によって押し出された物品Wは、止め部材17と当接し、閉じた床板50上で停止するよう構成されている。これによって、物品載置位置Aに位置する物品Wの止め部材17方向の位置を位置決めすることができる。
【0034】
[押さえ装置の構成]
押さえ装置18は、押さえ部材55を備えている。押さえ部材55は、駆動装置(図示せず)の駆動力によって物品載置位置Aの押出部材70側に位置させた押さえ位置と押さえ位置から押さえ部材55を物品搬送装置6側に回動させた退避位置との間を揺動するよう構成されている。押さえ部材55を退避位置に位置させることにより、押出部材70の進退動作時における押出部材70との抵触を回避することができる。一方、押出部材70の後退後において、押さえ部材55を押さえ位置に位置させることにより、押出部材70により押し出された一群の物品の上部側面を押さえ、止め部材17と共に挟持し、物品載置位置Aに位置する一群の物品の幅方向の位置決めを行うことができる。押さえ装置18の駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。この駆動装置は枠体1に設けられている。なお、押さえ装置18は、駆動装置の駆動力によって押さえ部材55を上下方向に進退駆動するよう構成されていてもよい。
【0035】
[挟持装置の構成]
挟持装置8は、一対の平板状の挟持部材80を備えている。一対の挟持部材80は、床板50の上方に一対の案内部74を延長するように配設される。即ち、一対の挟持部材80は、押出部材70の移動方向と直交(交差)する方向に設けられている。そして、この一対の挟持部材80は、止め部材17の近傍にまで延伸している。即ち、床板50の上には、止め部材17、押さえ位置に位置する押さえ部材55及び一対の挟持部材80によって区画された領域が形成される。この領域が物品載置位置Aを構成する。そして、一群の物品は、押出装置7によって、物品載置位置A上に一対の挟持部材80が対向する方向、即ち、物品搬送装置6の整列コンベア60の延伸方向と同方向に整列状態で載置される。
【0036】
そして、軸体81が挟持部材80の背面から延びて設けられている。軸体81は挟持部材80と共に駆動装置(図示せず)の駆動力により、挟持部材80が互いに近づく方向及び互いに遠ざかる方向に進退動するように構成されている。挟持部材80が互いに近づく方向に進出することによって、物品載置位置Aに位置する一群の物品が一対の挟持部材80の間に挟持されるので、物品載置位置Aに位置する物品W同士を密着させることができる。なお、挟持部材80の駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態においては、サーボモータを用いている。この駆動装置は枠体1に設けられている。
【0037】
[押込装置の構成]
押込装置14は、鉛直方向に延びる軸体90と、軸体90の下端がその上面に接合された平板状の押込部材91とを有している。軸体90は、枠体1に昇降自在に支持されている。そして、軸体90は、押込部材91と共に駆動装置(図示せず)の駆動力により物品載置位置Aの鉛直方向に昇降するように構成されている。この駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。このように、押込装置14は、押込部材91を下降させて、押込部材91が挟圧された状態の一群の物品の上面を下方に押して一群の物品を開放した一対の挟持部材80の間の開口部に押し込むことができるように構成されている。
【0038】
[案内装置の構成]
図3は、案内装置10の構成例を示す斜視図である。図4は、案内装置10の構成例を示す側面図である。
【0039】
案内装置10は、図4に示すように、床板50と外装箱配置装置20との間に設けられている。案内装置10は、押込装置14により押し込まれた物品を外装箱110に案内するN個の案内片45を備えている。図4には、案内片45が後述する基準位置に位置している状態が示されている。案内装置10は、さらに、床板50と平行に水平方向に延び、案内片45を支持する支持部46と、案内片45を駆動力により揺動する案内部駆動装置47とを備えている。本実施の形態では、上述したとおりNは4であり、4個の案内片45を備えている。
【0040】
支持部46は、板状体であり、図3に示すように、開放した一対の床板50の間の開口部の下方に形成された、例えば矩形の開口部46aを有している。開口部46aは、押込装置14により押し込まれた物品が上方から下方に通る開口である。支持部46は、枠体1に支持されている。
【0041】
案内片45は、折曲部45bにおいてほぼ直角に折り曲げられて平面形状がL字状に形成された薄肉板状体である。案内片45は、図2に示すように傾斜部45aaと、傾斜部45aaの下端から鉛直方向に延びる延長部45abとを備えている。図4に示すように案内片45は、その傾斜部45aaが上縁から下縁に向かうに従って互いに近づくように開口部46aの内側に配設されている。
【0042】
そして、4個の案内片45は、後述する基準位置において、中空の逆四角錐台状の仮想の枠体の4個の角部をそれぞれ構成するような形状に構成されている。即ち、4個の案内片45によって区画される領域は上方から下方に向かうに従って狭くなるよう形成される。そして、4個の案内片45の案内片45の上縁によって区画される矩形の領域は、支持部46の開口部46aより大きい入口側開口部を構成している。押込装置14により押し込まれた物品が案内片45の上縁と接触しないよう、入口側開口部が充分に大きくなるように、4個の案内片45は形成されている。また、4個の案内片45の案内片45の下縁によって区画される矩形の領域は、支持部46の開口部46aより小さい出口側開口部を構成している。
【0043】
そして、案内片45は、それぞれの案内片45から開口部46aの外方向に向かって延びる一対の腕部45cを備えている。この一対の腕部45cは、互いに対向して設けられている。一対の腕部45cの中間部及び先端部には、それぞれ第1連結部45d及び第2連結部45eが架設されている。第1連結部45dは、第1連結部45dを回動自在に支持する図示しない支持具を介して支持部46に支持されている。したがって、案内片45は、第1連結部45dの中心軸を中心に揺動する。
【0044】
案内部駆動装置47は、支持部46の下方に、図示しない支持具を介して支持部46に支持されている。案内部駆動装置47は、例えばエアシリンダであり、上下方向に延びるように設けられている。案内部駆動装置47は、前進及び後退動作するロッドを有している。そして、このロッドの先端部は、第2連結部45eに連結されている。したがって、案内部駆動装置47のロッドを前進及び後退動作させることにより、各案内片45は、第2連結部45e及び腕部45cを介して揺動する。即ち、各案内片45は、中空の逆四角錐台状の仮想の枠体の一の稜線を含む実質的な鉛直面内において揺動し、また、案内片45の中間部が開口部46aの縁部と当接した基準位置(図3において実線で示す案内片45)と、基準位置から上方に回動した縮閉位置(図3において一点鎖線で示す案内片45)との間を揺動する。この際、4個の案内片45は互いに同期して揺動する。このように、案内部駆動装置47のロッドを互いに同期して後退駆動させることにより、4個の案内片45を基準位置よりも上方に位置させることができる。これによって、案内片45の下縁部は、基準位置よりも上方に位置すると共に、平面視において互いに接近する方向に移動する。よって、平面視において案内片45の下縁部によって区画される領域の面積を小さくすることができる。また、案内部駆動装置47のロッドを前進駆動させることにより、4個の案内片45を下方に位置させることができる。これによって、平面視において互いに隔離する方向に移動する。よって、平面視において案内片45の下縁部によって区画される領域の面積を大きくすることができる。このように案内部駆動装置47のロッドを前進及び後退動作することにより、4個の案内片45の出口側開口部を所定範囲内で任意の大きさに拡開及び縮閉させることができる。
【0045】
また、基準位置においては案内片45の中間部と開口部46aの縁部とが当接し、案内片45が基準位置から更に下方に揺動しないよう開口部46aにより規制されている。
【0046】
更に、案内片45は、基準位置において、延長部45abが後述する箱詰め位置Pに位置する外装箱110の周壁部117の内面に当接又は近接するように構成されている。
【0047】
[外装箱配置装置の構成]
外装箱配置装置20は、外装箱110を搬送する外装箱搬送コンベア22と、その搬送路上を移動する外装箱110を停止させる制止装置23と、外装箱搬送コンベア22上に停止している外装箱110を持ち上げる外装箱昇降装置21とを有している。
【0048】
本実施の形態において、外装箱搬送コンベア22は、いわゆるローラ式コンベアであり、互いに平行に離間して配設された多数の駆動ローラを備えている。各駆動ローラは、駆動装置(図示せず)の駆動力によって駆動される。そして、外装箱搬送コンベア22は、物品搬送装置6と平行に延びて設けられている。これによって、箱詰め装置100をコンパクトに構成することができる。外装箱搬送コンベア22は、周知のローラコンベアで構成することができるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0049】
制止装置23は、外装箱搬送コンベア22の搬送方向に直交するようにして水平方向に延びる棒体を備え、外装箱搬送コンベア22の側方に設けられている。そして、制止装置23は、棒体の先端部を外装箱搬送コンベア22の搬送路の外に位置させた退避位置と、棒体の先端部を退避位置から外装箱搬送コンベア22の搬送路上に進出させた進出位置との間を進退動させることができるようになっており、棒体を進出位置に位置させることによって、外装箱搬送コンベア22によって搬送される外装箱の下流方向への移動を規制することができる。これによって、制止装置23は、外装箱110が物品載置位置Aの下方の待機位置Uに位置するよう保持する。
【0050】
外装箱昇降装置21は、外装箱110が載置される台座40を備えている。台座40は、互いに平行に離間するように同一水平面上において延びる棒材と、各棒材の一方又は両方の端部を連結する連結材とを備えている。この棒材は、待機位置Uの駆動ローラ間に形成されている隙間に埋没可能に構成されている。台座40は、枠体1に昇降自在に支持されている。そして、台座40は、駆動装置(図示せず)の駆動力により昇降し、案内片45と外装箱110とを相対的に接近及び隔離させることができるように構成されている。この駆動装置には公知のアクチュエータを用いることができ、本実施の形態ではサーボモータである。
【0051】
このように外装箱配置装置20は、箱詰め装置100に搬入された外装箱110を外装箱搬送コンベア22によって搬送し、制止装置23によって待機位置Uに位置させることができる。そして、外装箱配置装置20は、駆動ローラ間に形成されている隙間に埋没させた台座40を上昇させることによって、外装箱110を持ち上げて案内片45の下方(床板50を開放することにより形成される開口部の下方)に設定される箱詰め位置Pに位置させることができるように構成されている。また、この箱詰め位置Pは、基準位置に位置する案内片45の傾斜部45aaの下縁(延長部45abの上縁)が箱詰め位置Pに位置する外装箱110の周壁部117の上縁と隣接する高さ位置に設定される。即ち、外装箱110が箱詰め位置Pに位置するとき、基準位置に位置する案内片45の下端は、外装箱110の開口部114内に位置する。そして、外装箱配置装置20は、台座40を下降させることによって、この外装箱110を待機位置Uに再び戻し、更に、外装箱110を外装箱搬送コンベア22によって搬送して箱詰め装置100から搬出することができるように構成されている。
【0052】
以上のように、物品載置位置A、床板50を後退駆動することによって形成される開口部、案内片45の入口側開口部、開口部46a、及び案内片45の出口側開口部、及び外装箱110の開口部は、鉛直方向に並んで位置するよう構成されている。
【0053】
[制御系統の構成]
図5は、箱詰め装置100の制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。以下、図5を参照しながら、箱詰め装置100の制御系統について説明する。
【0054】
箱詰め装置100が備える制御装置30は、例えば、CPU等の演算器を有する制御部31と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶部32とを備えている。制御部31は、集中制御する単独の制御器で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御する複数の制御器で構成されてもよい。制御部31は、物品搬送装置6、押出装置7、床開閉装置13、押さえ装置18、挟持装置8、押込装置14、案内装置10及び外装箱配置装置20の各駆動装置の動作を制御し、それによって各装置の動作を制御する。記憶部32には所定の制御プログラムが記憶されていて、制御部31がこれらの制御プログラムを読み出して実行することにより、箱詰め装置100の動作が制御される。物品取込検出装置69より出力された物品検出信号は、制御部31に入力される。記憶部32は、所定の制御プログラムを記憶している。なお、図中の矢印は信号の伝達方向を示す。
【0055】
[動作例]
次に、箱詰め装置100の動作例を説明する。これらの動作は、制御装置30が物品搬送装置6、押出装置7、床開閉装置13、押さえ装置18、挟持装置8、押込装置14、案内装置10及び外装箱配置装置20の各駆動装置を制御することによって行う。
【0056】
図6は、箱詰め装置100の箱詰め動作例を示すフロー図である。図7A、図7B及び図7Cは、箱詰め装置100の箱詰め動作例を示す図である。
【0057】
制御部31は、初期状態において、図7Aに示すように、案内片45を縮閉位置に位置させている。
【0058】
まず、制御部31は、何れか一方のベルト群の一群の収容部62のうち先頭の収容部62を物品取込待機位置Sに位置させる。そして、移送コンベア200の下流側端部から物品取込待機位置Sに寝た姿勢の物品Wが移送され、物品取込検出装置69がこの物品Wを検出すると、制御部31は、一群の収容部の次の収容部62を物品取込待機位置Sに待機させる。そして、一群の収容部の全ての収容部62に物品Wが収容されると、制御部31は、このベルト群の一群の収容部62を停止位置Tに位置させる。このとき、整列板61の姿勢が寝た姿勢から往路部60a上に直立した姿勢となり、これに伴って移送された物品Wの姿勢も寝た姿勢から直立した姿勢に転換される。これによって、複数の物品Wは、停止位置Tにおいて、整列状態で直立した姿勢となる(ステップS1)。
【0059】
第1ベルト群64及び第2ベルト群65は、互いに独立して循環駆動することができるように構成されているので、制御部31は、一方のベルト群の全ての収容部62に物品Wが収容され、これらを停止位置Tに向けて搬送し始めると、他方のベルト群の一群の収容部62のうち先頭の収容部62を物品取込待機位置Sに位置させる。これによって、移送コンベア200による物品Wの物品取込待機位置Sへの移送を継続することができる。
【0060】
次に、制御部31は、押出装置7の押出部材70を退避位置から進出位置に移動させ、これによって、停止位置Tに整列状態で位置する一群の物品は、床板50の上、即ち、物品載置位置Aに整列状態で位置する。そして、制御部31は、押出部材70を進出位置から退避位置に戻す(ステップS2)。
【0061】
次に、制御部31は、押さえ部材55を下方に揺動させ、押し出された一群の物品の上部側面を押さえる。これによって、各物品Wは押さえ部材55及び止め部材17によって保持されて両端部が揃った状態となる。次に、この状態において、制御部31は、一対の挟持部材80が互いに近づく方向に挟持部材80をそれぞれ進出させる。これによって、一群の物品が一対の挟持部材80に挟持される(ステップS3)。この一群の物品は、押さえ部材55及び止め部材17によって保持されているので、一対の挟持部材80による一群の物品の挟持を行うときに物品Wのその幅方向への散乱を防止することができる。
【0062】
次に、制御部31は、床板50を後退駆動させる(ステップS4)。これによって、床板が開放され、物品載置位置Aに位置する一群の物品の直下に開口部が形成される。なお、物品載置位置Aに位置する一群の物品は、一対の挟持部材80により挟持されているので、落下することなく、物品載置位置Aに位置した状態を保つ。
【0063】
一方、制御部31は、ステップS1〜S4の処理と並行して、外装箱110を箱詰め位置Pに位置させる(ステップS5)。即ち、制御部31は、制止装置23を進出位置に位置させて、外装箱110を待機位置Uに位置させる。次に、制御部31は、台座40を上昇させ、待機位置Uに位置する外装箱110を箱詰め位置Pに位置させる。このとき、案内片45は、上述の通り縮閉位置に位置しており、平面視において外装箱110の周壁部117と各案内片45とは離れて位置し、平面視において案内片45の下縁部によって区画される領域の面積は小さくなっている。これによって、外装箱110を外装箱昇降装置21により上昇させる際、案内片45の下縁と周壁部117の上縁とが接触することを防ぐことができる。
【0064】
次に、制御部31は、縮閉位置に位置する案内片45を同期して揺動させて、基準位置に位置させる。このとき、各フラップ113は、案内片45によって外側に押し広げられる。これによって、4個の案内片45は、中空の逆四角錐台状の仮想の枠体の4個の角部を構成する。また、外装箱110が箱詰め位置Pから外れて位置している場合、外装箱110は、拡開する4つの案内片45によって水平方向に動かされ、箱詰め位置Pに位置決めされる。
【0065】
また、案内片45を基準位置に位置させることにより、案内片45の下縁部は、下方に移動し外装箱110内に位置する。
【0066】
更に、案内片45を基準位置に位置させることにより、案内片45の下縁部(延長部45ab)は、平面視において互いに隔離する方向に移動し、周壁部117の内壁に接近又は近接する。
【0067】
このように、4個の案内片45の出口側開口部は、平面視において外装箱110の開口部114内で拡開及び縮閉する。
【0068】
また、各間隙115は、対応する傾斜部45aaによって覆われ、重なり部116は、何れかの延長部45abによって覆われる。
【0069】
そして、ステップS4において床が開放されると、一群の物品の下方に外装箱110が開口部46aを介して上方に開口した状態で出現することになる。
【0070】
次に、制御部31は、押込部材91を下降させる(ステップS6)。これによって、押込部材91は、挟圧された状態の一群の物品の上面を下方に押し、一群の物品を床板50の間に形成された開口部に押し込む。この際、各物品Wの両端部は押出部材70及び止め部材17の表面を滑り抜ける。また、一群の物品の両端の物品Wは挟持部材80表面を滑り抜ける。
【0071】
開口部に押し込まれた物品は、まず、案内片45の入口側開口部を通る。そして、これら一群の物品は、案内片45の下縁に向かう途中で案内片45の中間部と接触し、案内片45の表面を滑り降りる。このとき、4個の案内片45によって区画される領域は下方に向かうに従って狭くなるよう形成されているので、一群の物品は、押込装置14によって更に押し込まれることにより、案内片45により互いに近づく方向に押圧され、互いに密着した状態となる。そして、一群の物品は、案内装置10の出口側開口部から排出され、外装箱110の内部に収容される。
【0072】
このとき、案内片45の下縁部は、外装箱110内に位置しているので、案内片45によって、物品を外装箱110内にまで案内することができる。
【0073】
また、案内片45の下縁部は、周壁部117の内壁に接近又は当接しているので、4個の案内片45の下縁部により形成される出口側の開口部から排出される物品と周壁部117との隙間を狭くすることができ、物品Wをタイトに箱詰めすることができる。
【0074】
更に、物品が引っ掛かり易いフラップ113の上縁、間隙115、重なり部116は、案内片45によって覆われるので、これらへの物品への引っ掛かりを防ぐことができる。
【0075】
このようにして、一群の物品は、間隙115及び重なり部116に引っ掛かることなく外装箱110に箱詰めされる。
【0076】
次に、制御部31は、押さえ部材55、挟持部材80、押込部材91及び床板50を元の状態に復帰させる(ステップS7)。即ち、押さえ部材55を上方に揺動させ、押込部材91を上昇させ、一対の挟持部材80が互いに遠ざかる方向に挟持部材80をそれぞれ移動させ、床板50を閉鎖する。
【0077】
そして、制御部31は、ステップS7と並行して、台座40を下降させて箱詰めされた外装箱110を待機位置Uに位置させた後、コンベア22の下流側端部からこの外装箱110を箱詰め装置100から搬出する。また、案内片45を縮閉位置に位置させる(ステップS8)。
【0078】
そして、箱詰め動作が新たに繰り返される。
【0079】
以上のようにして、本発明の箱詰め装置100は、4個の案内片45を揺動させることによって、これら案内片45の下縁部により形成される出口側の開口部を所定範囲内で任意の大きさに拡開及び縮閉させることができる。これによって、4個の案内片により形成される出口側の開口部を平面視において外装箱の開口の上縁の内側に位置させ、押込装置により押し込まれる物品が外装箱の上縁に接触することを防止することができる。
【0080】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態においては、案内部駆動装置47の駆動力により、案内片45が縮閉位置と基準位置との間を揺動するように構成しているが、これに限られるものではない。例えば、案内片45をばねの押圧力により縮閉位置に位置させ、押込部材91によって物品Wが入口側開口部に押し込まれることにより、ばねの押圧力に抗して、各案内片45が基準位置に位置するよう構成されていてもよい。
【0081】
また、上記実施の形態においては、押込装置14によって上方から下方に向かって物品Wが押し込まれ、この物品Wを下方に位置させた外装箱110に押し込む構成としたが、これは説明上便宜的に用いたに過ぎず、これに限られるものではない。例えば、押込装置14によって左方から右方に向かって物品Wが押し込まれ、この物品Wを右方に位置させた外装箱110に押し込む構成としてもよい。従って、本発明においては、押込方向は、自由に設定し、構成することができる。
【0082】
更に、上記実施の形態においては、外装箱配置装置20が外装箱110を箱詰め位置Pに位置させたがこれに限られるものではなく、例えば、作業員が外装箱110を箱詰め位置Pに位置させてもよい。
【0083】
また、整列コンベア60をローラコンベア等の他の搬送装置で構成してもよい。
【0084】
また、外装箱搬送コンベア22をベルトコンベア等の他の搬送装置で構成してもよい。
【0085】
また、床開閉装置13は、上述の構成例に限定されず、床を開閉できればよい。例えば、床開閉装置13を1枚の床板を一方向に進退させて床を開閉するよう構成してもよく、床板を下方及び上方に正逆回動させて床を開閉するよう構成してもよい。
【0086】
また、整列コンベア60は、必ずしも一時停止するよう間欠的に循環動作させる必要はなく、例えば、押出部材70を進退動作させている間、ゆっくり整列コンベア60を循環動作させてもよい。
【0087】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明の箱詰め装置は、製品の梱包を行うラインに有用である。
【符号の説明】
【0089】
1 枠体
6 物品搬送装置
7 押出装置
8 挟持装置
10 案内装置
13 床開閉装置
14 押込装置
17 止め部材
18 押さえ装置
20 外装箱配置装置
21 外装箱昇降装置
22 コンベア
23 制止装置
30 制御装置
31 制御部
32 記憶部
40 台座
45 案内片
45aa 傾斜部
45ab 延長部
45b 折曲部
45c 腕部
45d 第1連結部
45e 第2連結部
46 支持部
46a 開口部
47 案内部駆動装置
50 床板
55 押さえ部材
60 整列コンベア
60a 往路部
60b 復路部
60c 反転部
61 整列板
62 収容部
63 スプロケット
64 第1ベルト群
65 第2ベルト群
66 結合具
69 物品取込検出装置
70 押出部材
71 スリット
73 通路部
74 案内部
80 挟持部材
81 軸体
90 軸体
91 押込部材
100 箱詰め装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
床板を有し、該床板を開閉駆動する床開閉装置と、
前記床板上に整列された1以上の物品(以下、整列物品という)を配置する物品配置装置と、
前記床板上に整列された前記整列物品をその整列方向から挟持する挟持装置と、
昇降可能に構成された押込部材を有し、該押込部材により前記挟持装置によって挟持された前記整列物品を前記床開閉装置が前記床板を開放することにより形成された開口部から該開口部の下方に配置された外装箱に押し込むよう該押込部材を下降させる押込装置と、
前記床板の下方に配設され、前記押込部材により押し込まれる物品を前記外装箱に案内する案内装置と、を備え、
前記案内装置は、上面及び下面が開放された中空の逆N角錐台状(Nは3以上の整数)の仮想の枠体のN個の角部をそれぞれ構成するような形状のN個の案内片を有し、該N個の案内片を、前記基準位置において前記仮想の枠体を形成して前記押し込まれる整列物品を前記外装箱に案内するように、それぞれの稜線を含む実質的な鉛直面内で下方にそれぞれ揺動させるよう構成されており、
前記外装箱は、所定のN角柱状であり、上面が開口し、且つ該上面のN個の辺に有するフラップが立っている状態で記床板を開放することにより形成される開口部の下方に配置される、箱詰め装置。
【請求項2】
前記N個の案内片は、前記外装箱の開口内まで揺動するよう構成されており、前記基準位置は、前記N個の案内片の下端が前記外装箱の開口内に位置する位置である、請求項1に記載の箱詰め装置。
【請求項3】
前記N個の案内片と前記外装箱とを上下方向において相対的に接近及び離隔させる、箱接近離隔装置をさらに備え、
前記箱接近離隔装置は、前記押込装置の押込部材が下降する前に前記N個の案内片と前記外装箱とを相対的に接近させ、前記押込装置の押込部材が前記整列物品を前記外装箱に押し込んだ後、前記N個の案内片と前記外装箱とを相対的に離隔させるよう構成されている、請求項1又は2に記載の箱詰め装置。
【請求項4】
前記N個の案内片は、駆動部の駆動力により揺動するよう構成されている、請求項1乃至3の何れかに記載の箱詰め装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【公開番号】特開2012−166788(P2012−166788A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26881(P2011−26881)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000208444)大和製衡株式会社 (535)
【Fターム(参考)】